JP2001514868A - 共生細菌による、ウシにおける腸出血性E.coliO157:H7の制御 - Google Patents

共生細菌による、ウシにおける腸出血性E.coliO157:H7の制御

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マイケル ピー. ドイル,
トン ツァオ,
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キャシー アン ブラウン,
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Abstract

(57)【要約】 優勢共生細菌株が単離された。反芻動物に与えられた単離細菌株は、動物における病原体、E.coli O157:H7の確立を予防し得る。この株は、接種後約28日で、接種された動物の胃腸管内容物から再単離され得る。以前、E.coli O157:H7によって感染された動物は、本発明の優勢共生細菌のいずれかを投与することによって、この病原体を減少または除去するために処置され得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (合衆国支援の研究開発についての陳述) 本発明の基礎となる研究の一部は、米国農務省からの補助金番号97−433
の支援で実施された。米国政府は、本発明に一定の権利を有する。
【0002】 (発明の背景) 出血性大腸炎および溶血性尿毒症症候群を引き起こす重要なヒト病原体である
E.coli O157:H7は、過去10年間、ヒトの疾病の原因としての頻
度が増加していることが報告されている(概説については、Bell、P.Bら
(1994)JAMA、272:1349−1353;Griffin、P.M
ら(1991)Epidemiol.Rev.13:60−98;Padhye
、N.Yら(1992)J.Food Prot.55:555−565を参照
のこと)。ウシ、特に若いウシは、E.coli O157:H7の主要なリザ
ーバーとして関係し、食物に十分に調理されないウシ挽き肉は、起因する発生の
主要な媒体である。フルーツ、フルーツジュース、野菜(レタス)および水(娯
楽用の湖水を含む)に関連する発生の数が近年、急激に増加している。
【0003】 USDA National Animal Health Monitor
ing Systemによってなされた近年の国家調査によって、1.6%のフ
ィールドロットウシが糞便によってE.coli O157:H7を発散し、そ
して、0.4%のフィールドロットウシがE.coli O157:NMを発散
することが示されている(Dagatz、D.(1995)USDA:APHI
S:VS、Centers for epidemiology and an
imal health、 Fort Collins、CO(私信))。酪農
場における仔ウシの主要な研究によって、離乳してから4ヶ月齢の間の1.5%
が、E.coli O157:H7を糞便において発散することが示された(Z
hao、Tら、(1995)Appl.Environ.Microbiol.
61:1290−1293)。E.coli O157:H7の仔ウシおよび成
体ウシへの実験的感染は、同じ年齢の群の動物間で広く異なっている。しかし、
成体ウシより仔ウシにおいて長く保持され、以前の感染は、同じ株のE.col
i O157:H7による再感染を妨げない(Cray、CWら、(1995)
Appl.Environ.Microbiol.61:1585−1590)
。ニワトリ、シカおよびヒツジのようなほかの動物もまた、延長された期間でE
.coli O157:H7を保持する能力を持つことが決定されている。
【0004】 多くの公衆健康の懸念は、E.coli O157:H7の食物汚染に関連し
て起っている。そのような懸念は、E.coli O157:H7の特殊な酸耐
性によって高められている。適切な調理は、食物においてE.coli O15
7:H7を死滅させる有効な方法である。しかし、食物調理における非衛生的な
習慣は、しばしば食物に起因する病気を生じ、それ故、ウシにおけるE.col
i O157:H7の保持を減少あるい除去する方法は、食物および環境におけ
る病原体への公衆の曝露を減じるため必要とされる(Wang、G.ら(199
6)Appl.Environ.Microbiol.62:2567−257
0)。
【0005】 ワクチン接種は、有害な細菌の保持からウシを保護する伝統的なアプローチで
ある。しかし、E.coli O157:H7は、ウシに付着も、感染もしない
。仔ウシのE.coli O157:H7局在化の最初の部位は、第1胃および
結腸である。第1胃は、E.coli O157:H7の長期間保持の最も重要
な部位であるようであり、そして結腸で認められる細菌の供給源として働き得る
(Brown、C.ら、(1995)Vet.Pathol.32:587)。
結腸組織の組織学的検査によって、結腸組織へのE.coli O157:H7
の付着の証拠は示されていない。それ故、結腸におけるE.coli O157
:H7の存在は、一過的状態であると思われ、これによって、この細菌は、結腸
をコロニー化するよりむしろ通過している。ワクチンは、ウシによって保持され
、そして発散されるE.coli O157:H7の量を減らすのに有効である
とは思われない。
【0006】 仔ウシによって保持されたE.coli O157:H7の量は、栄養および
管理状態によって影響を受け得る。Rasmussenら((1993)FEM
S Microbiol.Lett.114:79−84)は、E.coli
O157:H7が絶食したウシから集められた第1胃液で制限を受けずに増殖す
ることを決定した。
【0007】 E.coliのうちのいくつかの株は、血清型O157:H7の株を含む下痢
原性(diarrheagenic)E.coli株に対してインビトロで阻害
するコリシンを産生し得る(Bradley、D.E.ら、(1991)Can
J.Microbiol.37:97−104;Murinda、S.E.ら
(1996)Appl.Environ.Microbiol.62:3196
−3202)。Murindaらは、24のE.coliコリシン産生株をアッ
セイし、そして、評価された全E.coli O157:H7株がマイトマイシ
ンCを含む寒天上でCol ElからE8、KおよびNに対して感受性であり、
そしてルリアアガー(Luria agar)上でColG、Col.Hおよび
MccB17に対しても感受性であることを決定した。コリシン感受性および耐
性のパターンは、株同定のため使用されている。バクテリオシン感受性に基づい
た細菌株の生物学的制御は成し遂げられていない。しかし、Doyleら(米国
特許第5,302,388号)は、家禽盲腸のコロニー形成部位に対してCam
pylobactor jejuniと競合でき、そしてC.jejuniの増
殖を阻害することができる選択された細菌株を投与することによる、家禽のC.
jejuniコロニー形成の予防または阻害を開示した。
【0008】 (発明の要旨) 本発明は、特定の株の共生E.coli、それらの単離体、特徴および反芻動
物によるE.coli O157:H7の保持を予防または処置するために使用
する方法を含む。「共生(probiotic)」とは、有効用量の上記共生細菌
を先に投与された反芻動物においてE.coli O157:H7の確立を予防
する特性を有する細菌を意味する。例えば、共生細菌のうちの1つの株の有効量
を最初に投与され、後にE.coli O157:H7を投与された仔ウシは、
E.coli O157:H7のキャリア(保持者)にはならない。一方、E.
coli O157:H7のみ投与された仔ウシは、数週間この株を保有し続け
、この細菌を糞便において環境に発散する。本研究で単離された18共生株の内
、4株が接種の約28日後、接種された動物の胃腸管内容物から再単離され得る
ことを意味する「優勢(dominant)」として同定された。
【0009】 優勢共生細菌はまた、E.coli O157:H7を先に接種され、そして
この病原体を保有している仔ウシからE.coli O157:H7を減少また
は除去し得ることが示された。
【0010】 従って、本発明によって、E.coli O157:H7の曝露の前に反芻動
物に対して共生細菌の株または株の組み合わせの有効量を投与する工程により、
反芻動物によるE.coli O157の保有を予防する方法が提供される。こ
の方法は、環境に存在し得るE.coli O157:H7に曝露する前に、若
年で、仔ウシのような若い反芻動物の処置にとって特に有用である。この方法は
また、フィールドロットでの汚染からフィールドロットに輸送された動物を予防
するためにも有用である。
【0011】 本発明はさらに、有効量の優勢共生細菌株または株の組み合わせを有効量投与
することによって、反芻動物からE.coli O157:H7を減少または除
去する方法を提供する。この方法は、E.coli O157:H7を含まない
ようウシ群を維持し、そして屠殺前にE.coli O157:H7の保持を減
少するのに有用である。
【0012】 共生細菌の投与は、有効量の共生細菌を含む餌補充物もしくは添加物の給餌に
よって、または、動物の飲料水への水処理添加物もしくは接種の供給によって達
成される。従って、本発明は、共生細菌を含む餌補充組成物および共生細菌を含
む水添加物を提供する。
【0013】 本発明は、さらに寒天上でE.coli O157:H7の増殖を阻害する能
力について、糞便または腸から単離された株の増殖上清をスクリーニングするこ
とを含む共生細菌を単離する方法を包含する。優勢共生細菌の同定のための方法
は、反芻動物に共生細菌株の混合物を接種し、次いで所定期間、例えば約4週間
後にこの動物からこの株を単離する工程を包含する。この再単離株は、首尾よく
この動物で維持されている株である。それ故、優勢共生細菌という用語である。
優勢共生株の再単離と同定はマーカー形質の使用によって容易になり得、これら
の特性は、内因性か、選択されたかまたは操作されたもので、各株を混合物から
同定および/または選択できるものである。
【0014】 共生細菌単離法、優勢共生細菌単離法、E.coli O157:H7の保持
を予防する方法、および動物からE.coli O157:H7を減少または除
去するための動物の処置法は、ウシ以外の他の動物(特に他の反芻動物)のすべ
てに適用でき、これらの動物はまた、E.coli O157:H7を保持する
ことが観察されている。現在、ウシは、最も巨大なE.coli O157:H
7のキャリアである。優勢共生株の単離および使用方法は、ウシで行なわれた研
究によって成し遂げられる。多くの数の株が共生細菌の基準、そして優勢共生細
菌の基準に合致し得る天然の供給源から利用可能である。本明細書に記載された
単離プロセスの反復は、本明細書中に記載されたものと同じまたは異なった株を
生じ得る。そのような株は、本明細書に記載されるような共生細菌および優勢共
生細菌の一般的な分類に含まれる。
【0015】 (発明の詳細な説明) 結腸組織の組織学的検査によって、E.coli O157:H7のウシ結腸
組織への付着の証拠は認められなかった。第1胃は、E.coli O157:
H7の長期間保持の最も重要な部位であると思われる。結腸におけるO157:
H7細菌の存在は、一過的状態であると考えられ、細菌は、この第1胃供給源か
ら通過し、糞便で発散されている。動物は、最初、汚染された草、食物または水
の摂取によって感染し得る。現在の研究結果は、E.coliO157:H7が
単一の摂取用量の後、30日まで未処理ウシの第1胃に残り、そして同じ期間を
通じて糞便において発散されることを示している。従って、O157:H7細菌
は、動物の消化管に常在の任意の他の微生物株と共にウシによって保持される。
本発明の目的のために、組織または糞便中でE.coli O157:H7が検
出され得るウシおよび他の動物は、E.coli O157:H7を保持すると
いわれている。動物によって保持されるE.coli O157:H7の量は、
様々な組織からのサンプリングを含む様々な方法で測定し得る。最も簡便には、
E.coli O157:H7の存在は、糞便において測定され得る。そのよう
な測定は、実用的な重要性を持っている。なぜなら、糞便汚染は、明確な食肉汚
染源であり、そして他の動物の再導入および感染源でもあるからである。本明細
書中に示したように、糞便によって発散されたE.coli O157:H7の
量は、第1胃において測定可能な量で反映される。従って、糞便におけるE.c
oli O157:H7の量は、動物によって保持される量の測定である。E.
coli O157:H7の定量的測定は、1gの糞便または1mlの第1胃(
液)あたりのコロニー形成単位(CFU)として表される。
【0016】 「共生(probiotic)」は、本明細書中では天然の供給源から単離され
、そしてE.coli O157:H7の増殖を阻害する特性を有する細菌を記
載するための形容詞として使用される。本明細書で使用される阻害試験は、固体
培上でのインビトロ試験であり、固体培地の表面に施用した場合、候補単離細菌
の培養上清をE.coli O157:H7の増殖を阻害する特性について観察
した。代表的には、候補株の培養上清をしみ込ませたペーパーディスクをE.c
oli O157:H7を接種した寒天プレートの表面に置いた。共生細菌上清
は、ディスク近傍でE.coli O157:H7の阻害を示す透明な寒天また
は減少した増殖密度の輪を引き起こした。インビトロまたはインビボでの直接的
増殖競合試験を含む、入手可能であるかまたは考案され得る他の阻害試験が存在
する。そしてそれは、本明細書中で記載されたものと類似した共生細菌のパネル
を作り得る。任意のそのような試験によって同定された細菌株は、本明細書中で
使用される様な共生細菌の分類の中に入る。
【0017】 用語「優勢共生」は、細菌が投与された動物で維持し、そしてその動物から再単
離され得る共生細菌に適用される。本明細書中に記載された実施例で使用される
基準は、接種後26日の再単離であった。仔ウシは、18の共生株の混合物を与
えられ、次いで、様々な組織、消化内容物および糞便から接種26日後にサンプ
リングされた。4株が回収可能であり、優勢共生株と命名された。接種とサンプ
リングとの間のより短いまたはより長い期間を含む他の基準が使用され得る。優
勢共生株の維持によって、動物で保持されたE.coli O157:H7の量
の有用な減少が供給され得るに十分長い期間を選ぶことは、得策である。
【0018】 優勢共生細菌の単離は、本明細書中に記載された原理および手順に従って、当
業者によって実行され得る。ウシの糞便および組織から単離された1200のコ
ロニーの内、18コロニーが共生であり、そして4コロニーが優勢共生であった
。従って、同様の数の独立単離物の試験は、首尾よく優勢共生細菌を得るのにか
なり有望である。
【0019】 優勢共生細菌の投与は、消化管に生物体を導入しやすい任意の方法によって成
し遂げられ得る。この細菌は、キャリアと混合し、そして液体、固体餌または飲
料水へ適用され得る。このキャリア物質は、細菌および動物に対して無毒である
べきである。好ましくは、このキャリアは、保存中に細菌の生存度を促進する成
分を含む。この細菌はまた、動物の口に直接注入される接種物ペーストとして処
方され得る。この処方物は、嗜好性の改善、保管期限の改善、栄養的利点を与え
るなどのため添加された成分を含み得る。もし、再現性があり、測定された用量
が所望である場合、この細菌は、第1胃カニューレによって本明細書に記載され
たように投与され得る。投与されるべき優勢共生細菌の量は、効力に影響を与え
る因子によって支配を受ける。本研究では、1010CFUが単一用量として投与
された。より低い用量が有効であり得る。餌または飲料水で投与される場合、投
与は、数日または数週間でさえ広がり得る。数日わたって投与されたより低い用
量の累積効果は、1010CFUの単一用量より大きくなり得る。優勢共生細菌の
投与前、投与中および投与後に糞便におけるE.coli O157:H7の数
をモニタリングすることによって、当業者は、動物によって保持されたE.co
li O157:H7の量を減少するのに必要な用量レベルを容易に確認し得る
。1以上の株の優勢共生細菌が共に投与され得る。株の組み合わせは有益となり
得る。なぜなら、個々の動物は、所定の個々において最も持続する株が異なり得
るからである。
【0020】 優勢共生細菌は、E.coli O157:H7を現在保持していない動物が
、E.coli O157:H7が存在する他の動物または環境への曝露によっ
てこの株を獲得しないように、予防剤として投与され得る。フィールドロットの
ような新しい場所に移されようとしている若い仔ウシおよび成熟動物は、予防投
与のための魅力的候補である。
【0021】 E.coli O157:H7を保持している動物の処置は、動物で保持され
ているE.coli O157:H7の量を減少または除去するために、E.c
oli O157:H7感染動物に優勢共生細菌を投与することによってなされ
得る。糞便にE.coli O157:H7を発散することが知られている動物
またはE.coli O157:H7の存在が知られている動物は、優勢共生細
菌での処置に適切な候補である。
【0022】 優勢共生細菌を投与する方法は、予防のためであっても処置のためであっても
基本的に同じである。従って、最初にE.coli O157:H7がこの動物
によって保持されているか決定する必要性は、除外される。全ての動物群に効果
量を日常的に投与することによって、E.coliO157:H7による汚染の
危険は、十分に減少し、または予防および処置の組み合わせによって除去し得る
【0023】
【実施例】
(実施例1.共生細菌の単離) 共生細菌をウシ糞便またはウシ胃腸組織(腸および結腸)から単離した。糞便
サンプルを糞便試験によって、E.coli O157:H7について陰性であ
ることが確かめられたウシから回収した。糞便サンプルを、0.1M リン酸緩
衝液、pH7.2(PBS)で段階希釈し(1:10)、そして、0.1mlの
各希釈物をSorbitol MacConkey 寒天(SMA)プレートに
プレートした。プレートを、37℃で16時間インキュベートし、10コロニー
までを無作為に選択し、そして各々を10mlのTripticase soy
broth(TSB)(BBL、Becton Dickinson、Coc
keysville、MD)を含む試験管に移した。培養物を、37℃で16時
間インキュベートした。組織サンプル(各1g)を1分間、9500rpmでホ
モジナイズし(Ultra−Turrax T25 homogenizer、 Janke&Kunkel IKA−labortechnik、Gerema
ny)、次いで0.1mlの部分をSMAプレートの表面にプレートした。プレ
ートを、37℃で16時間インキュベートした。10までのコロニーをそれぞれ
10mlのTSBを含む試験管に移し、そして37℃で16時間インキュベート
した。各培養物の上清液をフィルター滅菌した(0.2μm 酢酸セルロース膜
、Nalgene Co.Rochester、NY)。
【0024】 (実施例2.抗E.coli O157:H7特性についての培養物のスク
リーニング) 5株のE.coli O157:H7混合物(932(ヒト単離物)、C79
27(ヒト単離物)、E009(食肉単離物)、E0018(ウシ単離物)およ
びE0122(ウシ単離物)を含む)を抗E.coli代謝物について培養上清
をスクリーニングするために用いた。0.1mlで各株のほぼ等しい集団のE.
coli O157:H7、およそ107個を2連のSMAおよびTSAプレー トに表面プレートした。ディスク(直径12mm)を各SMAおよびTSAプレ
ートの表面にプレートし、そして単一培養物からのフィルター滅菌した0.1m
lの上清をディスク表面に適用した。さらに、70%エタノールを有するディス
ク(陽性コントロール)およびPBSを有するディスク(陰性コントロール)が
各プレートに適用した。培養物を37℃で18時間インキュベートし、そして阻
害域を観察した。1mlより多い透明域を陽性反応としてみなした。
【0025】 (実施例3.E.coli O157:H7培養物の調製) 上記の同じ5株混合物を使用した。これらの細菌単離物の計数を促進するため
に、この株をナリジクス酸(50μg/ml)に対する耐性を誘導した。各株の ナリジクス酸抵抗性E.coli O157:H7をナリジクス酸(50μg/ ml)を含むトリプティックソイブロス(TSB)10mlに移し、振盪(15
0rpm)しながら37℃で16〜18時間インキュベートした。各単離物の2
ml懸濁液を300mlのTSBに移した。37℃で16〜18時間インキュベ
ートした後、この細菌を、遠心分離(4,000×g、20分間)で沈殿させ、
そしてPBSで3回洗浄した。PBSを630nmで0.5の光学密度(O.D
.)を得るために必要な量で沈殿した細菌に加えた(108CFU/ml)。E.
coli O157:H7の5単離物(各株の2×109CFU)の混合物を仔 ウシの経口接種の直前に、2%滅菌スキムミルク250mlで混合した。細菌数
をTSAおよびナリジクス酸含有SMA(50μg/ml、SMA−NA)プレ ートで計数によって確認した。
【0026】 (実施例4.共生細菌の調製) 全ての共生細菌単離物を糞便における計数の容易性のため、ナリジクス酸耐性
(50μg/ml)について選択した。この細菌を10mlのナリジクス酸含有 TSB(50μg/ml)で個々に増殖させた。各単離物1ml部分を100m lのTSBに移した。16〜18時間、37℃でインキュベートした後、この細
菌を、遠心分離によって沈殿させ、洗浄し、そして上記の方法を使用して630
nmでの光学密度0.5に調整した。この18株の共生細菌(1010CFU)を
ウシの経口接種の直前に250mlの2%滅菌スキムミルク中で混合した。この
細菌数を2連でTSAおよびSMA−NAプレート上の段階希釈物の計数によっ
て確認した。
【0027】 (実施例5.仔ウシの調製) 15頭の単一供給源を持つ幼齢の雄性乳牛をミルクリプレイサー(milk
replacer)で育て、ジョージア大学に移す前に、6週齢で離乳させた。
仔ウシを気候制御BL−2コンクリート室に個々に収容した。各部屋は、個々の
床排水を有し、毎日1回清掃された。仔ウシにアルファルファペレットおよび甘
い飼料の混合物を一日2回給餌し、そして水を自由に手に入れられるようにした
。2週間の馴化期間中、全ての仔ウシの糞便を、サンプリングし、そして蛍光抗
体染色でウシウイルス性下痢、コロナウイルス、ロタウイルス、E.coliピ
リ線毛抗原およびCryptosporidiaについて陰性であることを試験
した。腸寄生虫についての糞便浮上分離、そしてSalmonellaおよびE
.coli O157:H7についての細菌培養を実施し、そして糞便のpHを
測定した。2週間の前馴化期間の後、仔ウシを外科的に第1胃カニューレ(フレ
キシブルな第1胃カニューレ)に適合させた。少なくとも10日が、実験が始め
られる前の外科的回復および後療法に与えられた。
【0028】 (実施例6.第1胃カニューレ挿入) 飼料をウシに12時間与えなかった。左の側腰窩(left paralum
bar fossa)を標準の外科的調製のためにはさみ、そして磨いた。この
窩を「L」ブロックを反転させた、脊椎骨傍神経ブロック;リドカイン(局所麻酔
よりわずかに小さい)を使用して麻酔した。カニューレの直径よりわずかに小さ
い円形切開をし、そしてこの円形の皮膚小片、下に存在する小皮および外部の腹
斜筋を取り除いた。脈管を必要な場合連結し、そして内部腹斜筋、横行筋、およ
び腹膜を適当に分離し、そして第1胃壁を露出させるための開口を作るために収
縮させた。この第1胃壁を第1胃を体外に出す牽引のために2つの大きなタオル
クランプでつかんだ。次いで、この第1胃壁を#3腸線または連続した縫合パタ
ーンを有する筋肉層を組み込んだvetafilを使用して皮膚に縫合した。こ
の第1胃壁を切開し、第1胃の円形片を取り除き、そしてカニューレを挿入した
。仔ウシを手術の5日間後にプロカインペニシリンGで筋肉内処置した。カニュ
ーレと第1胃管の領域は、ベタジン溶液で毎日、緩やかに洗浄した。
【0029】 (実施例7.仔ウシの接種) 12時間の絶食に続いて、仔ウシに共生細菌を含む250mlのスキムミルク
を第1胃カニューレ挿入によって接種した。48時間後、E.coli O15
7:H7の5株混合物を同じ経路を介して接種した。コントロール仔ウシをE.
coli O157:H7の5株混合物のみでチャレンジした。チャレンジの後
、仔ウシを毎日、機能低下、発熱、下痢、および食欲不振を含む臨床的な兆候に
ついて検査した。直腸糞便またはフィステル(fiscular)管から集めら
れたサンプルをpHを測定し、そしてE.coli O157:H7および共生
細菌を計数した。
【0030】 細菌接種物の単離および計数:10gの糞便または第1胃内容物のサンプルは
、E.coli O157:H7接種後に毎日、直腸回収または第1胃カニュー
レ挿入を介して集めた。サンプルを5℃に保たれた15mlのCary−Bla
ir移行培地を含むチューブに置き、そしてCenter for Food
Safety and Quality Enhancementに分析のため
輸送した。1gの糞便を含む一容量を(1:10)0.85%NaClで10-6 まで段階希釈し、そして0.1mlの各希釈物を2連でSMA−NAにプレート
した。剖検で集められた完全な胃腸管の組織サンプルを分析まで5℃に保持した
。各セグメントからの各組織の内容物を分離し、重量を測定し、そしてこの組織
を100mlのPBSでリンスした。このリンスした組織を9mlのPBSに添
加し、そしてUltra−Turrax組織ホモジナイザーで9,500rpm
にて、1分間ホモジナイズした。0.1mlの組織または組織内容物懸濁液のサ
ンプルをSMA−NAプレートに4連で接種し、そしてE.coli O157
:H7または共生細菌の計数のために37℃で24時間インキュベートした。こ
れらの細菌がダイレクトプレーティング法で検出されない場合、選択的増強法(
selevtive enrichment method)(17)(50μ
g/mlナリジクス酸を含む改変TSB)を行った。サンプルをそれぞれ100 mlの選択的増強培地に置き、そして150rpmの攪拌で37℃で、24時間
インキュベートした。培養物の希釈物をSMA−NAにプレートし、そして単離
物を選択し、さらに試験した。E.coli O157:H7(ソルビトール陰
性)を代表するコロニーをSMA−NAに再プレートし、そして生化学的な方法
でE.coliとして、そして血清学的方法でO157およびH7として確認し
た。共生細菌をパルスフィールドゲル電気泳動(PFGE)でDNAフィンガプ
リントによって確認した。
【0031】 (実施例8.細菌単離物のゲノムフィンガープリンティング) 以前に記載されたものと同様のPFGE手順を使用した(14)。細菌を20
0rpmの攪拌で37℃にて24時間、10mlのTSB中で増殖させた。この
細菌を遠心分離(4000×g、20分)で沈殿させ、25mM EDTAを含
む75mM NaCl、pH7.4(SE)で3回洗浄し、そして0.5mlの
SEに再懸濁した。この細菌懸濁液を10mM Tris、10mM MgCl 2 、および0.1mM EDTA(TME)、pH7.5からなる緩衝液中の0 .5mlの2%(W/V)低融点アガロースと混合した。この混合物をサンプル 型に分配し、そしてこのアガロースプラグをプロテナーゼK(2mg プロテイ
ナーゼK、50mM Tris、50mM EDTA、1% N−ラウロイルサ
コシン/ml、pH8.0)で56℃にて、一晩消化した。このサンプルを10
mM Tris、5mM EDTA、pH7.5(TE)で洗浄し、そして50
UのXbaIで消化した。一晩、37℃でインキュベートした後、この反応を2
0μlの0.5M EDTAを加えて停止した。このDNAサンプルをコンター
クランプ(contour−clamped)均一電場デバイス(CHEF M
APPER、BioRad)で0.5×TBE緩衝液中の1.2%アガロースゲ
ルで電気泳動した。5〜50秒のパルス時間で200V、24時間、直線傾斜お
よび電場角120度、14℃での電気泳動の後、ゲルをエチジウムブロマイドで
染色し、そしてバンドを、可視化し、そしてUVトランスイルミネーションで撮
影した。3つの優勢共生株(271、786、797)の結果を図9および10
に示す。
【0032】 (実施例9.仔ウシの剖検) 仔ウシを静脈内にペントバルビタールナトリウムを与えることにより安楽死さ
せた。この胃腸管を食道および直腸でクランプし、全て取り除いた。4〜6cm
長の十二指腸、近位、中位および遠位の空腸、近位および遠位の回腸、近位およ
び遠位の盲腸、上行結腸の近位ループ、らせん状結腸の求心および遠心ターン、
横行結腸および下行結腸を組織および最小の交差汚染を有する内容物の両方にお
けるE.coli O157:H7および共生細菌の計数のためのすべての切片
のサンプリングを可能にするために2重に結んだ。第1胃、第2胃、第3胃、お
よび第4胃の切片および内容物、ならびに腎臓、脾臓、肝臓、胆嚢、空腸リンパ
節、回腸リンパ節、盲腸リンパ節および扁桃の切片もまた、E.coli O1
57:H7および/または共生細菌の培養および計数のために集めた。これらの
全ての部位からの切片、ならびに前肩甲リンパ節、骨格筋、皮膚、扁桃、甲状腺
、胸腺、食道、心臓、膵臓、へそ、副腎、膀胱、および精巣の切片もまた、組織
学的検査のために10%の緩衝化ホルマリンに置いた。
【0033】 (実施例10.組織の組織病理学および免疫組織化学) 固定された組織を標準法によりパラフィン上に包埋し、5μmに切片化し、そ
してヘマトキシリンおよびエオシンで染色した。選択した切片をグラム染色した
。多くの表面、または管腔細菌を組織学的に示す切片を選択し、E.coli
O157:H7を同定するためにアルカリホスファターゼ免疫染色手順で処理し
た。組織をキシレンで10分間脱パラフィン化し、段階的なアルコールで再水和
し、そしてPBSでリンスした。この切片をE.coli O157:H7特異
的抗体(Kirkegaard&Perry Laboratories、In
c.、Gaithersburg、MD)でカバーし、そして室温で多湿チャン
バーにおいてインキュベートした。PBSにおける10分間のリンスの後、スラ
イドを20分間、室温(RTで)、多湿チャンバーにおいてビオチンで標識した
2次抗体でカバーした。このスライドをPBSで10分間リンスし、多湿チャン
バーに戻し、そしてこの組織切片をアルカリホスファターゼ結合ストレプトアビ
ジンでカバーした。20分間室温でインキュベートした後、このスライドをPB
Sで10分間洗浄し、多湿チャンバーに置き、そして基体溶液で15分間覆った
。このスライドをPBSで10分間リンスし、3分間、Mayer’s ヘマト
キシリンで対比染色し、水性培地に続いて非水性マウント培地でマウントし、そ
して顕微鏡で検査した。
【0034】 (実施例11.共生細菌の非存在および存在下で保持されたE.coli
O157:H7の量) E.coli O157:H7に対して阻害性の代謝物を分泌する可能性のあ
る共生細菌のインビトロスクリーニング。ウシ組織および糞便から単離された1
,200コロニーの内の18個が、インビトロでE.coli O157:H7
を阻害した。それらの中で、5コロニーを糞便から単離し、5コロニーを小腸か
ら、および8コロニーを結腸から単離した。この18コロニーの内の17個をE
.coliとして同定し、そして他のコロニーをProteus mirabi
lisとして同定した。全てをShiga毒素産生についてアッセイし、そして
Shiga毒素を産生するものはなかった。PFGEゲノムDNAフィンガープ
リンティングによって、18単離物中の13の異なるプロフィールが明らかとな
った。
【0035】 共生細菌による仔ウシのコロニー形成。最初に1頭の仔ウシに、1株の共生細
菌を給餌した(1010CFUのE.coli)。この仔ウシは正常であると思わ
れ、そしてこのE.coliは、実験の終了時(12日目)に回腸および盲腸の
みこの増強手順によって回復した。次いで、2頭の仔ウシに混合物として完全な
18株(おおよそ等しい濃縮物、各5×108CFU)の共生細菌(一頭の仔ウ シ当たり1010CFU)を給餌した。この仔ウシ糞便は、正常な粘度を有し、そ
してこの細菌は、27日間まで胃腸管をコロニー化した(この研究の終了時に数
値は糞便1gあたり50〜200CFUであった)。
【0036】 PFGEによる優勢共生細菌株の測定。扁桃、第3胃、第2胃、第1胃、近位
回腸、遠位盲腸、上行結腸の近位ループ、横行結腸および糞便から接種後26日
目に単離された21コロニーをPFGEによって分析した。4つのDNAプロフ
ィールを有する単離物は優勢であり、そして全てはE.coliであった。21
コロニー中、9個が#797株、7個が#786株、3個が#271株、そして
2個が#1019株であった。
【0037】 共生細菌による仔ウシの病理学的変化。いくつかの株の接種された細菌を剖検
で異なった胃腸管部分由来の組織標本から回収したが、アッセイされたどの組織
サンプルにも病理学的変化はなかった。
【0038】 仔ウシにおけるE.coli O157:H7の保持減少における共生細菌の
効率。E.coli O157:H7のみ投与された9頭の仔ウシのうち、すべ
てが発熱または下痢の証拠もなく健康なままであった。接種後3週間の間に、E
.coli O157:H7を断続的にすべての動物の第1胃液から単離した(
図1)。様々なレベルで糞便におけるE.coli O157:H7の発散がこ
の実験を通じて(平均28日)続いていた(図2)。剖検では、E.coli
O157:H7を10頭の内8頭の第1胃内容物から単離し、そして10頭の仔
ウシの内10頭の結腸から単離した。病理学的変化は、検査されたどの組織サン
プルにおいても観察されなかった。
【0039】 E.coli O157:H7での処理の2日前において共生細菌を投与され
たすべての仔ウシは、発熱および下痢の証拠も無く健康なままであった。E.c
oli O157:H7が、フィステル管で集められた第1胃サンプルで検出さ
れた(2頭で9日まで、1頭で16日、2頭で17日、そして1頭で29日間ま
での間に)(図3)。E.coli O157:H7は、一頭で各、11、15
、17、18、19および29日目(実験の終了時)までに糞便において検出さ
れた(図4)。剖検で(平均30日)、E.coli O157:H7は、これ
らの6頭のいずれからの第1胃サンプルからも回収されなかった。しかし、これ
らの細菌は、この6頭のうち1頭の結腸から回収された。このE.coli O
157:H7陽性動物は、この研究中、接種後2日間の間(16、17日および
23、24日)、2回絶食された。この6頭の共生細菌処理動物の内の4頭がこ
のプロトコールに従って絶食された。
【0040】 (実施例12.ウシにおけるE.coli O157:H7の減少/除去の ための処置としての優勢共生細菌の効力) 優勢共生細菌の調製。E.coli O157:H7に阻害性であることが以
前に決定された4株のE.coli(271、797、786および1019)
を糞便における計数の容易さのためにナリジクス酸耐性(50μg/ml)につ いて選択した。各4株のほぼ等しい個体数を仔ウシへの投与のために50mlの
2%滅菌スキムミルクに混合した(計1010CFU)。このE.coli個体数
を2連のTSAおよびSMA−NAプレートで計測によって確認した。
【0041】 仔ウシの接種。16頭の仔ウシの全部を使用した。24時間の絶食の後、各々
に、カニューレを使用して、50mlの2%滅菌スキムミルク(1010CFU)
中でE.coli O157:H7の5株混合物を投与された。2頭の仔ウシを
カニューレを使って、E.coli O157:H7の投与の1日後に共生細菌
(1010CFU)で処理した。2頭の更なる仔ウシをE.coli O157:
H7の投与の3日後に共生細菌(1010CFU)で処理した。カニューレを使っ
て集められた第1胃サンプル、および直腸糞便をE.coli O157;H7
および共生細菌について毎日計数した。
【0042】 仔ウシでのE.coli O157:H7の保持の減少/除去における共生細 菌の処理の効率。陽性コントロールとしてE.coli O157:H7のみを
投与された12頭の仔ウシの内、O157を1頭から2週間までに、3頭から3
週間までに、8頭から4週間までに断続的に第1胃から単離した(図5)。12
頭の仔ウシの内の11頭の糞便における様々なレベルでのE.coli O15
7:H7の連続した発散が、この研究を通して起こった(図6)。剖検で、E.
coli O157:H7は、12頭の仔ウシの内の9頭の第1胃内容物、およ
び12頭の仔ウシの内の10頭の結腸から単離した。
【0043】 4頭の仔ウシを4株の共生細菌(株271、786、797および1019)
の混合物で、E.coli O157:H7の投与の1〜3日後に処理した。E
.coli O157:H7は、1頭で6日間まで、2頭で8日間、そして1頭
で9日間までに第1胃サンプルで検出された(図7)。E.coli O157
:H7は、2頭では10日間まで、1頭は11日まで、および1頭は15日まで
に糞便において検出された(図8)。剖検で(22日で2頭、および27日で2
頭)、E.coli O157:H7は、これらの4頭のいずれからの第1胃お
よび結腸のサンプル(組織および内容物)からも回収されなかった。271、7
86、および797株の共生細菌のみが、この研究の終わりに4頭の動物から回
収された。1019株は、剖検時にいずれの動物においても検出されなかった。
【0044】 前述の実施例は、E.coli O157:H7を保持している動物に対して
共生細菌または優勢共生細菌を投与することによって、E.coli O157
:H7の保持を予防および処置する原理および実施を例示する。271、786
および797株のE.coliは、単離され、そして優勢共生細菌であることが
示された。単離の容易さおよび得られた株の数から、他の優勢共生細菌株が単離
され得、そしてE.coli O157:H7の保持を予防または処置するため
に、ウシまたは他の動物を接種するために使用され得ることは明白である。異な
る株は、動物種、品種、年齢、餌、生息環境および管理実行に依存する異なる適
用に有利であり得る。動物によって保持されるE.coli O157:H7量
の効果的な減少または除去のため、本明細書に一般に記載されたように単離およ
び/または使用されるすべてのこのような細菌株は、本発明の範囲内である。動 物に対して有効な用量の共生細菌または優勢共生細菌を提供できる投与法は、細
菌を含む様々な処方物を使用する、当業者に既知の様々な給餌、飲用および他の
経口投与方法を包含しており、これらはすべて本発明の範囲内である。本明細書
中の教示および開示に基づくかまたはそれに由来するすべてのこのような変更お
よび改変は、添付された請求の範囲の範囲内であると思われる。
【0045】 以下の株は、37 CFR 1.801−1.809にしたがって、Amer
ican Type Culture Collectionに寄託される: E.coli 271 ATCC 寄託番号202020、1997年8月1
3日 E.coli 786 ATCC 寄託番号202018、1997年8月1
3日 E.coli 797 ATCC 寄託番号202019、1997年8月1
3日。
【図面の簡単な説明】
【図1】 E.coli O157:H7のみ投与した仔ウシの第1胃液におけるE.c
oli O157:H7の消長を示したグラフである。矢印は、増強手順のみで
のE.coliO157:H7の検出を示す。
【図2】 E.coli O157:H7のみ投与した仔ウシの糞便におけるE.col
i O157:H7の消長を示したグラフである。矢印は、増強手順のみでのE
.coli O157:H7の検出を示す。
【図3】 共生細菌を投与し、2日間後にE.coli O157:H7を投与した仔ウ
シ第1胃液におけるE.coli O157:H7の消長を示したグラフである
。矢印は、増強手順のみでのE.coli O157:H7の検出を示す。
【図4】 共生細菌を投与し、2日間後にE.coli O157:H7を投与した仔ウ
シの糞便におけるE.coli O157:H7の消長を示したグラフである。
矢印は、増強手順のみでのE.coli O157:H7の検出を示す。
【図5】 E.coli O157:H7のみ投与した仔ウシの第1胃液におけるE.c
oli O157:H7の消長を示したグラフである。矢印は、増強手順のみで
のE.coli O157:H7の検出を示す。
【図6】 E.coli O157:H7のみ投与した仔ウシの糞便におけるE.col
i O157:H7の消長を示したグラフである。矢印は、増強手順のみでのE
.coli O157:H7の検出を示す。
【図7】 E.coli O157:H7の投与の1〜3日後に優勢共生細菌で処置した
仔ウシの第1胃液におけるE.coli O157:H7の消長を示したグラフ
である。矢印は、増強手順のみでのE.coli O157:H7の検出を示す
【図8】 E.coli O157:H7の投与の1〜3日後に優勢共生細菌で処置した
仔ウシの糞便におけるE.coli O157:H7の消長を示したグラフであ
る。矢印は、増強手順のみでのE.coli O157:H7の検出を示す。
【図9】 パルスフィールドゲル電気泳動による優勢共生細菌のゲノムDNAのXbaI
消化物をプロフィールする。左右のレーンは両方とも、λラダ−(48.5kb
)である。レーン1〜8は271株である。
【図10】 パルスフィールドゲル電気泳動による優勢共生細菌のゲノムDNAのXbaI
消化物をプロフィールする。左右のレーンは両方とも、λラダ−(48.5kb
)である。レーン1は、786株、そしてレーン2〜6は797株である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GE,GH,GM,HR ,HU,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP, KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,L V,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI, SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,U Z,VN,YU,ZW (72)発明者 ツァオ, トン アメリカ合衆国 ジョージア 30269, ピーチツリー シティ, モーガンズ タ ーン 206 (72)発明者 ハーモン, バリー ジー. アメリカ合衆国 ジョージア 30606, アセンス, ヒルズボロー ドライブ 110 (72)発明者 ブラウン, キャシー アン アメリカ合衆国 ジョージア 30622, ボガート, ハノーバー ドライブ 165 Fターム(参考) 4B063 QA06 QQ06 QR75 QS10 4B065 AA26X AC20 BA23 CA43

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 E.coli 271、E.coli 786、E.col
    i 797、およびE.coli 1019からなる優勢共生細菌の群から選択
    される、微生物。
  2. 【請求項2】 優勢共生細菌を選択する方法であって、以下の工程: 反芻動物の組織、体液、消化内容物または糞便から天然に存在する細菌株を単
    離し、単離された株を得る工程; 液体または固体培地において該単離された株を培養する工程; インビトロでのE.coli O157:H7の増殖を阻害する各単離された
    株の能力を個々に試験する工程であって、これによって、インビトロでのE.c
    oli O157:H7の増殖を阻害する能力を有する株が共生細菌として同定
    される、工程; 該共生細菌を継代培養し、共生細菌の1以上の株を反芻動物に投与し、そして
    所定の時間後に、再単離可能な共生細菌を該動物の消化内容物または糞便から再
    単離する工程であって、これによって、該再単離可能な共生細菌が優勢共生細菌
    として同定される、工程、 を包含する、方法。
  3. 【請求項3】 前記共生細菌が、選択マーカー形質を用いて提供される、請
    求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記共生細菌がDNA制限フラグメント消化パターンによっ
    て互いに区別可能である、請求項2に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記動物がウシである、請求項2に記載の方法。
  6. 【請求項6】 反芻動物によるE.coli O157:H7の保持を予防
    または処置するための方法であって、請求項3に記載の方法によって選択された
    優勢共生細菌の1以上の株の有効量を該動物の消化管に投与する工程を包含する
    、方法。
  7. 【請求項7】 前記優勢共生細菌がE.coli 271、E.coli
    786、またはE.coli 797の群から選択される、請求項6に記載の方
    法。
  8. 【請求項8】 前記優勢共生細菌が飲用水と併用した一連の用量で投与され
    る、請求項6に記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記優勢共生細菌が餌と併用した一連の用量で投与される、
    請求項6に記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記動物がウシである、請求項6に記載の方法。
  11. 【請求項11】 接種組成物であって、キャリアー、ならびにE.coli
    271 ATCC 202020、E.coli 786 ATCC 202
    018、およびE.coli 797 ATCC 202019からなる群より
    選択される優勢共生細菌の1以上の株を含む組成物。
  12. 【請求項12】 前記キャリアーが水を含む、請求項11に記載の組成物。
  13. 【請求項13】 前記キャリアーがウシの飼料となる物質を含む、請求項1
    1に記載の組成物。
JP2000509292A 1997-08-13 1998-07-17 共生細菌による、ウシにおける腸出血性E.coliO157:H7の制御 Pending JP2001514868A (ja)

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