JP2001514620A - レプチン受容体リガンドによる視床下部−下垂体−副腎−脂肪軸の調節 - Google Patents

レプチン受容体リガンドによる視床下部−下垂体−副腎−脂肪軸の調節

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Abstract

(57)【要約】 本発明は一般に、治療上有効量のレプチン受容体リガンドの投与による、治療を必要とする哺乳動物における視床下部−下垂体−副腎−脂肪軸(HPAAA)の調節方法に関する。さらに具体的には、本発明は、そのような治療を必要とする、クッシング症候群、飢餓、または肥満した哺乳動物または痩せた哺乳動物における他の誘発されたストレスに関連した、高グルココルチコイド血症を含むHPAAAの障害を治療するための、レプチン受容体アゴニストの使用に関する。本発明はまた、慢性関節リウマチのような自己免疫または炎症症状に関連した低グルココルチコイド血症を治療するためのレプチン受容体アンタゴニストまたは特異的な抗レプチン抗体の使用に関する。

Description

【発明の詳細な説明】 レプチン受容体リガンドによる視床下部−下垂体−副腎−脂肪軸の調節 発明の背景 発明の分野 本発明は一般に、治療上有効量のレプチン(leptin)受容体リガンドの 投与による、治療を必要とする哺乳動物における視床下部−下垂体−副腎−脂肪 軸(HPAAA)の調節方法に関する。さらに具体的には、本発明は、そのよう な治療を必要とする、クッシング症候群、飢餓、または肥満した哺乳動物または 痩せた哺乳動物における他の誘発されたストレスに関連した、高グルココルチコ イド血症(hyperglucocorticoidemia)を含むHPAA Aの障害を治療するための、レプチン受容体アゴニストの使用に関する。本発明 はまた、慢性関節リウマチのような自己免疫または炎症症状に関連した低グルコ コルチコイド血症(hypoglucocorticodemia)を治療する ためのレプチン受容体アンタゴニストまたは特異的な抗レプチン抗体の使用に関 する。 関連技術の説明 視床下部、下垂体、および副腎は、ストレスに対する生理学的応答の手段とな る、哺乳動物における神経内分泌系(視床下部−下垂体−副腎軸)を構成する。 代謝性ストレス(例えば、低血糖)、神経性ストレス(例えば、不安、疼痛)、 および肉体的ストレス(例えば、運動、感染、外傷)を含む多くの型のストレス は、視床下部の傍室ニューロンによる副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン(CR H)の生合成と放出を刺激する。CRHは、視床下部−下垂体の門脈循環中に放 出され、ここから脳下垂体に移行して副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)の生合 成と分泌を刺激する。このホルモンは、末梢循環中を循環して、グルココルチコ イドホルモン(すなわち、ヒトにおけるコルチゾールおよびラットにおけるコル チコステロン)の分泌を刺激する。視床下部−下垂体−副腎軸は、迅速にストレ スに応答する:多くの研究者は、ストレスから数分以内にグルココルチコイド濃 度が20倍も上昇することを証明している。上昇したグルココルチコイドレベル が、グルコース利用の低下に伴うアミノ酸と脂肪の迅速な動員のような代謝事象 を開始させて、エネルギー利用、他の化合物(例えば、グルコース)の合成、お よび組織の基質(例えば、創傷治癒)のために利用可能な基質を作る。グルココ ルチコイドはまた、非常に強力な抗炎症性物質である。すなわち、グルココルチ コイドの作用は、これらの放出を誘発するストレス刺激を改善する。さらに、循 環グルココルチコイドは、視床下部CRHの生合成と放出、および下垂体前葉で のACTHの合成と放出に対して直接の負のフィードバックを発揮する。 肥満、特に腹部に分布する脂肪組織に由来する肥満は、ヒトを糖尿病、心臓血 管病、および女性では、乳癌や子宮内膜癌に罹りやすくする。抗インスリン血症 とインスリン抵抗性、耐糖能障害、および抗脂血症は、そのような肥満に関連し たホルモン性および代謝性異常であり、肥満を上述の疾患状態に結びつけること がある。ヒトおよびラットにおける腹部肥満は、視床下部−下垂体−副腎−脂肪 軸活性の上昇および副腎皮質機能冗進症に関連する(パスカリ,アール(Pas quali,R.)ら、(1993)J.Clin.Endocrinol.M etab.77:341−346;ホータネン,エイ(Hautanen,A. )とアドラークロイツ,エイチ(Adlercreutz,H.)、(1993 )J.Int.Med.234:461−469;ギラーメ−ジェンティル,シ ー(Guillame−Gentil,C.)ら、(1990)Endocri nology 126:1873−1879)。驚くべきことに本発明者らは、 肥満哺乳動物の視床下部−下垂体−副腎軸が、肥満遺伝子のタンパク質産物(O Bタンパク質又は「レプチン」)により供給される視床下部へのフィードバック の欠如のため、高レベル(セットポイント)で調節されることを発見した。すな わち本発明は、初めて視床下部−下垂体−副腎−脂肪軸(HPAAA)を記載す る。 マウス肥満遺伝子は、遺伝子産物を生成しないか、または不活性の端を切った タンパク質を生成する突然変異ob遺伝子を持つ肥満マウス(ob/ob)から クローン化した(チャン(Zhang)ら、(1994)Nature 372 :425−432)。本発明者らは、この遺伝子を大腸菌(E.colj)で クローン化および発現させて、未変性マウスおよびヒトOBタンパク質(mOB およびhOB)を産生させた。ob/obマウスは、過食症だけでなく非常に上 昇したコルチコステロンレベルを示す。 HPAAの異常な調節は、肥満fa/faズッカー(Zucker)ラットに おいて記載されている。実際に突然変異は、上昇した血漿ACTHおよびグルコ コルチコイドレベルに関係している(ギラーメ−ジェンティル,シー(Guil lame−Gentil,C.)ら、上記文献)。しかし、これらの動物の高い 循環コルチコステロンレベルにも関わらず、視床下部CRH分泌は痩せた野生型 と同様であり、このことはコルチコステロンとCRHのフィードバック調節の間 の視床下部の部位での負のフィードバックの少なくとも部分的な欠如を示唆して いる(プロツキー,ピー(plotsky,p.)ら、(1992)Endoc rinology 130:1931−1941)。fa/fa脂肪表現型は、 これらの視床下部OB受容体のミスセンス突然変異の結果である(ストリームソ ン(streamson)ら、(1996)Diabetes 45:1141 −1143)。 デヴォス(DeVos)らは、高用量のグルココルチコイドを正常ラットへ投 与すると、脂肪組織によりob発現が誘導されることを証明した(デヴォス(D eVos)ら、(1995)J.Biol.Chem.270:15959−1 5961)。本発明者らは、これらの知見を確認し、かつ初代培養脂肪細胞から のグルココルチコイドの放出を含めるまでに拡大させた(図1)。さらに、これ らのデータは、ノルエピネフリンと脂肪cAMPレベルを上昇させる物質が、o b発現と脂肪細胞によるOB放出の両方を阻害することを示す(図1)。また今 や本発明者らは、OBが低血糖性の灌流ラット視床下部からのCRH放出を阻害 することを証明するデータも有する(図2)。すなわち、今やHPAAは、脂肪 組織を含めるまでに拡大され、HPAAAと改名される。 発明の要約 本発明の主な目的は、治療上有効量のレプチン受容体アゴニストの投与による 、治療を必要とする哺乳動物における視床下部−下垂体−副腎−脂肪軸(HPA AA)を調節する方法を提供することである。 一般に本発明は、レプチン受容体リガンド、例えば、レプチン受容体アゴニス トを投与することによる、HPAAAの調節方法、特にそのような治療を必要と するクッシング症候群、飢餓、または肥満した哺乳動物または痩せた哺乳動物に おける他の誘発されたストレスに関連した高コルチコイド血症を含むHPAAA の障害を治療するためのレプチン受容体アゴニストの使用に関する。 本発明はまた、そのような治療を必要とする哺乳動物へのレプチン受容体アン タゴニスト、または特異的な抗レプチン抗体の投与による、例えば慢性関節リウ マチのような自己免疫または炎症症状における、高グルココルチコイド血症の治 療方法を提供する。 本発明はまた、血漿ACTHや血漿コルチゾールのような、レプチン療法の初 期有効性の代理マーカーを提供する。HPAAAホルモンの測定は、肥満の型の 鑑別および肥満治療の決定のための有用な診断法である。神経性食欲不振のよう な他の摂食障害は、CRHレベルの上昇に関係しており、HPAAAの調節不全 およびレプチンの過剰分泌の結果であろう。 前述の目的および他の目的と共に、本発明の利点と特徴は、後述の本明細書か ら明らかであり、本発明の本質は、以下の本発明の好適な実施態様の詳細な説明 および添付した請求の範囲を参照することにより、さらに明瞭に理解されよう。 図面の簡単な説明 図1.単離したラット脂肪細胞からのレプチンの分泌に及ぼす種々の物質の影 響。物質は、組換えヒトインスリン(Ins):デキサメタゾン(Dex);ヒ ドロコルチゾン(Hydrocort);ジブチリルcAMP(But2cAM P);LY246149=;百日咳毒素(Pert.Toxin);腫瘍壊死因 子(TNF)アルファ;アデノシンデアミナーゼ(ADA);フェニルイソプロ ピルアデノシン(PIA;代謝不可能なアデノシンアゴニスト);および8−フ ェニル(8−Phe)テオフィレンを含む。データは1〜3回の実験を表す。 図2.灌流ラット視床下部からの低血糖性CRH分泌のレプチン阻害。値は、 20個の視床下部の2等分(10個の視床下部に相当)からの30分間に分泌さ れた平均CRHを表す。5.5mMグルコースを含有する緩衝液で2.5時間の灌 流後、マウスレプチンを添加したおよび添加していない1.1mMまでの低下する グルコース濃度により視床下部を抗原投与した。1チャンバーの視床下部が、実 験を通じて5.5mMグルコースのままであった。4時間の灌流後に初期の灌流緩 衝液が回復された。黒丸:5.5mMグルコース;白丸:1.1mMグルコース;黒 三角:1.1mMグルコース+1nMレプチン;白三角:1.1mMグルコース+30 nMレプチン。 図3.灌流ラット視床下部からの低血糖性CRH分泌。値は、20個の視床下 部の2等分(10個の視床下部に相当)からの30分間に分泌された平均CRH を表す。5.5mMグルコースを含有する緩衝液による150分灌流時点で、視床 下部は、2.8mMまたは1.1mMまでの低下するグルコース濃度により抗原投与 した。1チャンバーの視床下部が、実験を通じて5.5mMグルコースままであっ た。210分に初期の灌流緩衝液が回復された。 発明の好適な実施態様の詳細な説明 本発明は、クッシング症候群、飢餓、または肥満した哺乳動物または痩せた哺 乳動物における他の誘発されたストレスに関連した高グルココルチコイド血症を 含むHPAAAの障害の安全で有効な治療法を提供するという、本発明者らの欲 求から生まれた。 本明細書に開示および特許請求される本発明の目的のために、以下の用語と略 語が以下の通り定義される: 塩基対(bp) − DNAまたはRNAに関する。略語A、C、GおよびT はDNA分子中に存在するとき、それぞれヌクレオチドの(デオキシ)アデニン 、(デオキシ)シチジン、(デオキシ)グアニン、および(デオキシ)チミンの 5’−モノホスフェート型に対応する。略語U、C、G、およびTはRNA分子 中に存在するとき、それぞれヌクレオシドのウラシル、シチジン、グアニン、お よびチミンの5’−モノホスフェート型に対応する。2本鎖DNAでは塩基対は 、AとTまたはCとGの結合を意味することもある。DNA/RNAヘテロ2本 鎖では、塩基対は、TとUまたはCとGの結合を意味することもある。 キレート化ペプチド − 多価金属イオンと錯体を形成することができるアミ ノ酸配列。 DNA − デオキシリボ核酸。 EDTA − エチレンジアミン四酢酸の略語。 ED50 − 最大の半値の略語。 FAB−MS − 高速原子衝撃質量分析法の略語。 視床下部−下垂体−副腎−脂肪軸(HPAAA) − 記載される要素(視床 下部、下垂体、副腎、および脂肪組織)のそれぞれが、他のものの活性を調節す る化学物質を放出する、生理学的調節系。例えば、視床下部により放出されるC RHは、ACTHの下垂体分泌を刺激し、そして次にこれがグルココルチコイド の副腎からの分泌を刺激し、次いでこれが、脂肪組織のレプチン放出を調節し、 そして最後にこれが、戻って視床下部に作用する。 免疫反応性タンパク質 − 抗体、そこから得られる親の抗体分子と同様な性 質の抗原に結合することができる抗体の断片、およびPCT出願No.PCT/ US87/02208号、国際公開No.WO88/01649号に記載される 単鎖ポリペプチド結合分子を集合的に記載するために使用される用語。 レプチン − ob遺伝子の内因性発現産物;OBタンパク質。 mRNA − メッセンジャーRNA。 MWCO − 分子量カットオフの略語。 調節 − 受容体または系の活性を刺激、増強、または阻害すること。 プラスミド − 染色体外自己複製遺伝要素。 PMSF − フッ化フェニルメチルスルホニルの略語。 読み枠 − 翻訳が起こるヌクレオチド配列が、tRNA、リボソームおよび 関連因子の翻訳装置によりトリプレット(各トリプレットは特定のアミノ酸に対 応する)で「読む」。各トリプレットは識別可能でありかつ同じ長さであるため 、コード配列は3の倍数でなければならない。1塩基対の挿入または欠失(フレ ームシフト突然変異と呼ばれる)によって、同じDNAセグメントによりコード される2つの異なるタンパク質が生成する。これが起きないことを保証するため に、所望のポリペプチドに対応するトリプレットコドンは、開始コドンから3の 倍数で整列している、すなわち、正しい「読み枠」が維持される必要がある。キ レート化ペプチドを含有する融合タンパク質の作成において、構造タンパク質を コードするDNA配列の読み枠は、キレート化ペプチドをコードするDNA配列 にお いて維持される必要がある。 受容体アゴニスト − 受容体に結合し、かつ受容体の機能(通常、細胞内シ グナル生成事象、またはトランスメンブランチャネルを形成する受容体の場合は チャネルの開放または閉鎖)を誘発する任意の化合物。 受容体アンタゴニスト − 受容体に結合し、かつ受容体の機能をブロックす る任意の化合物(通常、受容体上の結合部位に対して内因性アゴニストと外部か ら競合することによる)。 受容体リガンド − 受容体に結合する任意の化合物。 組換えDNAクローニングベクター − 1つまたはそれ以上の追加のDNA セグメントが付加できる(してもよい)DNA分子を含んでなる、プラスミドお よびファージを含む(これらに限定されない)任意の自律的複製物質。 組換えDNA発現ベクター − プロモーターが取り込まれた任意の組換えD NAクローニングベクター。 レプリコン − プラスミドまたは他のベクターの自律的複製を制御し、かつ 可能にするDNA配列。 RNA − リボ核酸。 RP−HPLC − 逆相高速液体クロマトグラフィーの略語。 転写 − DNAのヌクレオチド配列に含まれる情報が相補的RNA配列に移 るプロセス。 翻訳 − メッセンジャーRNAの遺伝情報を使用して、ポリペプチド鎖の合 成を特定および指令するプロセス。 トリス − トリス−(ヒドロキシメチル)アミノメタンの略語。 治療 − とは、疾患、症状、または障害と戦う目的の患者の管理と介護を説 明するものであり、症候または合併症の発症を予防し、症候または合併症を軽減 するか、または疾患、症状、または障害を排除するための、本発明の化合物の投 与を含む。例えば、肥満の治療は、摂食の阻害、体重増加の阻害、および必要な 患者の体重減量の誘導を含む。 ベクター − 適切な制御配列と合わせると、形質転換されるホスト細胞に特 異的な性質を与える適切なタンパク質分子に対応するポリヌクレオチド配列を運 ぶ、遺伝子操作において細胞の形質転換のために使用されるレプリコン。プラス ミド、ウイルス、およびバクテリオファージは、それ自体がレプリコンであるた め、適切なベクターである。人工ベクターは、制限酵素とリガーゼを使用して、 異なる起源のDNA分子を切断および連結することにより作成される。ベクター は、組換えDNAクローニングベクターおよび組換えDNA発現ベクターを含む 。 X−gal − 5−ブロモ−4−クロロ−3−イドリル−ベータ−D−ガラ クトシドの略語。 正常なHPAAAは、以下のように記載することができる:代謝性、神経性ま たは物理的ストレスは、CRH放出を刺激する。これが次にACTH放出を刺激 する。後者がグルココルチコイド放出を刺激する。最後に、副腎ステロイドがO B放出を刺激する。グルココルチコイドとOB両方が、負にフィードバックして CRH放出を阻害する。 本発明者らは、レプチン受容体リガンド、特にレプチン受容体アゴニストまた はレプチン受容体アンタゴニストの投与が、HPAAAを有効に調節することを 見いだした。本明細書において使用される「受容体リガンド」、「受容体アゴニ スト」、および「受容体アンタゴニスト」という用語は、薬理学的活性化合物、 およびその塩を意味するものと理解される。本発明において使用に好ましいレプ チン受容体アゴニストは、内因性レプチン(すなわち、内因性OBタンパク質− 転写と翻訳およびイントロンの欠失、タンパク質への翻訳および分泌シグナルペ プチドを(例えば、成熟タンパク質のN−末端バリン−プロリン〜C−末端シス テインから)除去した成熟タンパク質へプロセシングした後に、肥満遺伝子から 生成されるタンパク質)を含む。マウスOBタンパク質とヒトOBタンパク質は 、チャン(Zhang)ら、Nature 372:425−432(1994 )に発表されている。ラットOBタンパク質は、ムラカミ(Murakami) ら、Biochem.Biophys.Res.Com.209:944−95 2(1995)に発表されている。ブタおよびウシOB遺伝子およびタンパク質 は、EP 0743321に開示されており、その内容は参照することにより本 明細書の一部とする。種々の霊長類OB遺伝子およびタンパク質が、米国出願N o.08/710,483号に開示されており、その内容 は参照することにより本明細書の一部とする。また、本発明における使用に好ま しいのは、レプチン類似体、好ましくは1つまたはそれ以上のアミノ酸置換を有 するもの、さらに好ましくは5つ未満、そして最も好ましくは3つ未満の置換を 有するレプチン類似体である。本発明での使用に特に好ましいレプチン類似体は 、式(I): 配列番号:1 の、バシンスキ(Basinski)らのWO96/23515号およびWO9 6/23517号(これらの内容は参照することにより本明細書の一部とする) に開示されるタンパク質、または薬剤学的に許容されるその塩を含み、ここで、 28位のXaaは、Glnであるかまたは存在せず; 該タンパク質は、少なくとも1つの下記の置換を有する: 4位のGlnは、Gluで置換されている; 7位のGlnは、Gluで置換されている; 22位のAsnは、GlnまたはAspで置換されている; 27位のThrは、Alaで置換されている; 28位のXaaは、Gluで置換されている; 34位のGlnは、Gluで置換されている; 54位のMetは、メチオニンスルホキシド、Leu、Ile、Val、Al a、またはGlyで置換されている; 56位のGlnは、Gluで置換されている; 62位のGlnは、Gluで置換されている; 63位のGlnは、Gluで置換されている; 68位のMetは、メチオニンスルホキシド、Leu、Ile、Val、Al a、またはGlyで置換されている; 72位のAsnは、Gln、Glu、またはAspで置換されている; 75位のGlnは、Gluで置換されている; 77位のSerは、Alaで置換されている; 78位のAsnは、GlnまたはAspで置換されている; 82位のAsnは、GlnまたはAspで置換されている; 97位のHisは、Gln、Asn、Ala、Gly、Ser、またはPro で置換されている; 100位のTrpは、Ala、Glu、AsP、Asn、Met、Ile、P he、Tyr、Ser、Thr、Gly、Gln、Val、またはLeuで置換 されている; 101位のAlaは、Ser、Asn、Gly、His、Pro、Thr、ま たはValで置換されている; 102位のSerは、Argで置換されている; 103位のGlyは、Alaで置換されている; 105位のGluは、Glnで置換されている; 106位のThrは、LysまたはSerで置換されている; 107位のLeuは、Proで置換されている; 108位のAspは、Gluで置換されている; 111位のGlyは、Aspで置換されている; 118位のGlyは、Leuで置換されている; 130位のGlnは、Gluで置換されている; 134位のGlnは、Gluで置換されている; 136位のMetは、メチオニンスルホキシド、Leu、Ile、Val、A la、またはGlyで置換されている; 138位のTrpは、Ala、Glu、Asp、Asn、Met、Ile、P he、Tyr、Ser、Thr、Gly、Gln、Val、またはLeuで置換 されている;または 139位のGlnは、Gluで置換されている。 さらに本発明において使用される化合物は、場合により官能基で置換されてい てもよい。レプチン受容体に結合する化合物の能力を排除または顕著に減少させ ることはない当該分野で認識されている任意の官能基(エステル、アミド、酸、 アミン、アルコール、エーテル、チオエーテルなどを含むが、これらに限定され ない)が意図される。本発明の方法において有用な化合物の溶媒和物、例えば水 和物もまた本発明の範囲に含まれる。このような溶媒和物を製造するための溶媒 和の方法は、一般に当該分野において公知である。 種々の経路により投与するのに適したレプチン受容体アゴニストおよびアンタ ゴニストの薬剤学的塩は、当該分野において公知であり、本明細書において詳細 に説明する必要はない。本発明の薬剤学的に許容される塩およびその誘導体の例 は、例えば、適切な塩基から誘導される塩基の塩を含む。酸基またはアミノ基の 薬剤学的に許容される塩は、酢酸、乳酸、酒石酸、リンゴ酸、イセチオン酸、お よびラクトビオン酸のような有機カルボン酸;メタンスルホン酸、エタンスルホ ン酸、ベンゼンスルホン酸およびp−トリルスルホン酸のような有機スルホン酸 ;および塩酸、硫酸、リン酸およびスルファミン酸のような無機酸の塩を含むが 、これらに限定されない。ヒドロキシ基を含む化合物の薬剤学的に許容される塩 は、Na+のような適切なカチオンと組合せた化合物のアニオンを含むが、これ らに限定されない。 さらなる実施態様において本発明は、治療を必要とする哺乳動物への内因性レ プチン受容体アゴニストに対する抗体の投与によるHPAAAの調節方法を含む 。そのような抗体は、レプチン受容体アゴニスト、またはその抗原性部分に対す るモノクローナル抗体またはポリクローナル抗体であってよい。 レプチン受容体アゴニストに対するポリクローナル抗体とモノクローナル抗体 は両方とも、精製レプチン受容体アゴニスト、精製組換えレプチン受容体アゴニ スト、これらのタンパク質の断片、またはレプチン受容体アゴニストと別のタン パク質との精製融合タンパク質で、動物を免疫することにより得られる。モノク ローナル抗体の場合は、部分精製タンパク質または断片を免疫原としてよい。両 方の型の抗体の入手方法は、当該分野において周知であり、抗体製造の優れたプ ロトコールは、ハーロー(Harlow)ら、(1988)抗体:実験室マニュ アル(Antibodies:A Laboratory Manual)、コ ールド・スプリング・ハーバー・ラボラトリー(Cold Spring Ha rbor Laboratory)、コールド・スプリング.ハーバー(Col d Spring Harbor)、ニューヨーク州、726頁に見い出される (これの内容は、参照することにより本明細書の一部とする)。 ポリクローナル血清は、有効量の精製レプチン受容体アゴニストまたはその一 部を適切な実験動物に注射し、動物から血清を回収し、そして任意の既知の免疫 吸着法により特異的血清を単離することにより、比較的容易に調製される。モノ クローナル抗体は、大量にかつ高い均質性で製造することができるため、特に有 用である。モノクローナル抗体を産生するハイブリドーマ細胞株は、不死化細胞 株を、免疫原性調製物に対して感作したリンパ球と融合させることにより調製さ れ、そして当業者に周知の方法により行われる。(例えば、ダイラード,アイ・ ワイ(Douillard,I.Y.)とホフマン,ティー(Hoffman, T.)、「ハイブリドーマに関する基本的事実(Basic Facts Ab out Hybrldomas)」、Compendium of Immun ology、II巻、エル.シュワルツ(L.Schwartz)(編)(198 1);ケーラー,ジー(Kohler,G)とミルスタイン,シー(Milst ein,C.)、Nature 256:495−497(19 75)およびEuropean Journal of Immunology 6:511−519(1976);ハーロー(Harlow)ら;コプロウスキ ー(Koprowski)ら、米国特許第4,172,124号;コプロウスキ ー(Koprowski)ら、米国特許第4,196,265号およびワンズ( Wands)、米国特許第4,271,145号を参照のこと(これらの教示内 容は、参照することにより本明細書の一部とする))。 本発明のさらに別の部分は、少なくとも1つの上述のレプチン受容体アゴニス トまたはアンタゴニスト、これらの混合物、および/またはこれらの薬剤学的塩 と、薬剤学的に許容されるその担体を含んでなる、HPAAAを調節するための 薬剤組成物である。このような組成物は、例えば、レミントンの製剤科学(Re mington’s Pharmaceutical Sciences)、第 17版、アルフォンソ・アール・ゲンナロ(Alfonso R. Genna ro)編、マック出版社(Mack Publishing Company) 、イーストン、ペンシルバニア州(1985)(この教示内容は、参照すること により本明細書の一部とする)に記載されるように、一般的な製剤の手順により 調製される。 HPAAAの調節方法における治療的使用のために、レプチン受容体アゴニス トまたはアンタゴニストまたはその塩は、1つまたはそれ以上のレプチン受容体 アゴニストまたはアンタゴニストまたはその塩と、薬剤学的に許容されるその担 体とを含有する薬剤組成物の形態で投与することが便利である。適切な担体は、 当該分野において周知であり、薬剤組成物の所望の剤型と投与の様式によって変 化する。例えば、これらは、増量剤、結合剤、湿潤剤、崩壊剤、界面活性剤、滑 沢剤などのような、希釈剤または賦形剤を含む。典型的には、担体は、固体、液 体、または揮発性担体、またはこれらの組合せである。1つの好適な実施態様に おいて、本組成物は治療用組成物であり、そして担体は薬剤学的に許容される担 体である。 本発明において使用される化合物またはその塩は、担体と一緒に所望の単位投 与剤型に処方することができる。典型的な単位投与剤型は、錠剤、丸剤、粉剤、 液剤、懸濁剤、乳剤、顆粒剤、カプセル剤、坐剤を含み、注射用液剤と懸濁剤が 特に好ましい。 各担体は、処方中の他の成分と適合性であり、かつ患者に対して有害でないと いう意味で「許容しうる」ものである必要がある。担体は、生物学的に許容しう るものであり、かつ不活性である必要がある(すなわち、本発明の化合物がその 阻害活性を発揮するように、担体が細胞にその代謝反応を行わせる必要がある) 。 処方は、経口、直腸内、鼻内、局所(頬内と舌下を含む)、膣内および非経口 (皮下、筋肉内、静脈内、皮内、および経皮を含む)投与に適した処方を含み、 局所用軟膏処方および経口投与に適した処方が好ましい。 例えば、注射に適した処方を調製するために、溶液および懸濁液を滅菌して好 ましくは血液と等張性にする。注射可能な調製物を作る際に、本分野において通 常使用される担体、例えば、水、エチルアルコール、プロピレングリコール、エ トキシ化イソステアリルアルコール、ポリオキシル化イソステアリルアルコール 、ポリオキシエチレンソルビトールおよびソルビテートエステルも使用すること ができる。これらの例において、塩化ナトリウム、グルコースまたはグリセリン のような適切な量の等張性調整剤を加えて、調製物を等張性にすることができる 。水性滅菌注射液剤は、さらに抗酸化剤、緩衝化剤、静菌剤、および非経口処方 について許容しうる同様な添加剤を含有してもよい。 本処方は、単位投与剤型として提供し、かつ薬学の分野において既知の任意の 方法により調製することができ便利である。このような方法は、活性成分を1つ またはそれ以上の補助的成分を包含してもよい担体と一緒にする工程を含む。一 般に本処方は、活性成分を液体担体または微細固体担体またはその両方と均一か つ完全に一緒にし、次に必要であれば生成物を成形することにより調製される。 当該分野で周知のように、種々の単位投与用および多回投与用容器、例えば、密 閉アンプルおよびバイアルを使用することができる。 特に上述した成分に加えて、本発明の処方はこの型の薬剤処方に関して当該分 野において通常使用される他の物質も含んでよい。 本発明において使用するための化合物は、担体に対する広範な割合で組成物中 に存在してよい。例えば、本化合物は、0.01〜99.9重量%の量で、そし てさらに好ましくは約0.1〜99重量%で存在してよい。さらに好ましくは、 本化合物は、本組成物の約1〜70重量%の量で存在してよい。 本発明により患者に投与されるレプチン受容体アゴニストまたはアンタゴニス ト、薬剤学的に許容されるその塩、またはその混合物の用量は、患者の年齢、体 重、および種、患者の全身の健康状態、症候の重篤度、本組成物が単独で投与さ れるか、または他の治療剤と組合せて投与されるかどうか、副作用の発生率を含 む(がこれらに限定されない)幾つかの要因に依存して変化する。 一般に、HPAAAの調節に適用するために適切な用量は、1日当たり、約0 .001〜100mg/kg体重/用量、好ましくは約0.01〜60mg/kg体重/ 用量、そしてさらに好ましくは約0.1〜40mg/kg体重/用量である。所望の 用量は、1日中の適切な間隔で1〜6回またはそれ以上の分割用量として投与す ることができる。本化合物は、数ヶ月または数年にわたって反復投与することが できるか、または患者にゆっくりと一定速度で注入することができる。より高用 量や低用量も投与することができる。 1日用量は、例えば上で明らかにした種々のパラメーターを考慮に入れて調整 することができる。典型的には本組成物は、約0.001〜100mg/kg体重/ 日で投与することができる。しかし他の量で投与してもよい。 良好な血漿濃度を達成するために活性化合物は、例えば場合により生理食塩水 中の活性成分の約0.1〜1%溶液の静脈内注射により投与することができるか 、またはボーラスとして経口投与することができる。 活性成分は、局所、経印直腸内、鼻内、膣内および非経日(腹腔内、皮下、筋 肉内、静脈内、皮内、および経皮を含む)経路を含む任意の適切な経路により治 療のために投与することができる。好ましい経路は、患者の症状と年齢、障害の 性質および他の治療剤を含めて選択した活性成分により変化することを理解され たい。好ましいのは経口経路である。また局所経路も好ましい。しかし患者の症 状や、治療がどの程度長く続くかによって、他の経路を利用することもできる。 活性成分は単独で投与することが可能であるが、好ましくは薬剤処方として存 在する。本発明の処方は、少なくとも1つの上述の活性成分と共に1つまたはそ れ以上の許容しうるその担体、および場合により他の治療剤を含む。 上記方法は、本化合物を単独でまたは薬剤組成物中の治療剤を含む他の活性成 分と組合せて投与することにより実施できる。本明細書において使用するのに適 切な他の治療剤は、意図する目的に関して同じかまたは他の機作により有効な任 意の適合性の薬物、または本発明の薬物に対して相補的な薬物である。これらは 、ヒトにおける高コルチコイド血症および/または関連症状の治療に有効な物質 を含む。例としては、特にシプロヘプタジン(cyproheptadine) のような視床下部セロトニンアンタゴニスト、およびバルプロ酸ナトリウム(s odium valproate)のようなGABA−トランスアミナーゼイン ヒビターがある。 併用療法に利用される化合物は、別々のまたは一緒の処方のいずれかで、同時 にあるいは併用効果が達成されるように、例えば連続して本化合物とは異なる時 点で投与することができる。投与の量と投薬法は、好ましくは最初にその標準用 量を下げ、そして次に得られた結果を力価測定することによって医師により調整 される。本発明の治療法は、医師が決定する他の治療法と共に使用することがで きる。 ここまで本発明を一般的に記載してきたが、これは、ある種の具体例を参照す ることにより理解がさらに進むと思われる。これらの例は例示目的のためにのみ 本明細書に含まれ、他に記載がなければ、本発明またはそのいかなる実施態様も 限定するものではない。 例1:単離したラット含脂肪細胞からのobタンパク質の分泌に及ぼす種々の物 質の影響 デヴォス(DeVos)らは、高用量のグルココルチコイドを正常ラットに投 与すると、脂肪組織によりob発現が誘導されることを証明した(6)。以下の 実験において本発明者らは、これらの知見を確認かつ拡張して初代培養脂肪細胞 からのグルココルチコイドの放出を含めた。これらの実験の結果を図1に示す。 成熟ラット含脂肪細胞の単離と培養 含脂肪細胞は、250〜300gのオスラットの精巣上体脂肪体をコラゲナー ゼ消化して入手した。細胞懸濁液は、順に500、250、および100μmメ ッシュにより濾過して、20μg/mlウシ血清アルブミン(BSA、RIA等級 、シグマ化学(Sigma Chemical Co.)、セントルイス)、2 0 mMヘペス、0.1μg/1亜セレン酸ナトリウムおよび4.88mg/1エタノールア ミンを補足したダルベッコー改変イーグル培地/ハムF12(Ham’s F1 2)(BSA/F12、3:1、ギブコ(Gibco))により6回洗浄した。 脂肪細胞は、この培地で約5×105細胞/mlで、コースター(Coastar) P6トレーまたはコーニング(Corning)T75フラスコのいずれかを用 いて24時間培養した。培地は、脂肪細胞層のすぐ下から取り出して、RIA分 析に使用するまで−20℃で貯蔵した。脂肪細胞は、以下に記載するようにRN A単離のために使用した。ジブチリルcAMP(But2cAMP)、イソプロ テレノール、デキサメタゾン(Dex)、およびヒドロコルチゾン(Hydro cort)は、シグマ化学(セントルイス、ミズーリ州)から入手した。組換え ヒトインスリン(Ins)は、リリー(Lilly)(インディアナポリス、イ ンディアナ州)から得た。 放射免疫測定法。 組換えネズミレプチンは、125I−ボルトン・ハンター(Bolton Hu nter)試薬(アマーシャム・ライフ・サイエンシーズ(Amersham Life Sciences)、アーリントンハイツ(Arllngton H elghts)、イリノイ州)によりヨウ素化した。抗体は、組換えネズミレプ チンを使用してウサギで調製した。RIAは、1mg/mlウシ血清アルブミン(B SA)と0.1%トリトンX−100を含有するリン酸緩衝化生理食塩水(PB S)中で行った。感受性を増強するための非平衡プロトコールを使用して、試料 を1:8000希釈の抗レプチン抗体と合わせて、400μlの全量で室温で4 時間インキュベートした。約15,000〜20,000cpmの125I−ネズミレ プチンを加えて、インキュベーションを4℃で一晩続けた。各チューブに100 μlの1:1希釈ヒツジ抗ウサギIgG(アンチボディーズ社(Antibod ies,Inc.)、デーヴィス(Davis)、カリホルニア州)、100μ lの正常ウサギ血清(ギブコビーアールエル(GibcoBRL)、グランドア イランド(Grand Island)、ニューヨーク州)および100μlの 100mg/mlポリエチレングリコール(PEG8000)を加えた。15分イン キュベーション後、チューブを遠心分離してデ カントした。ペレットを125Iについて計測して、データをRIAエイド(RI A AID)(ICNミクロメディック・システムズ(ICN Microme dic Systems)、ハンツヴィル(Huntsville)、アラバマ リ相により分析した。抗マウスレプチン抗体とラットレプチンとの交差反応性を 検証するために、肥満ズッカー(Zucker)fa/faラットからの血清( 200、100、50、25、12.5、および6.25μL)を、最終容量が 200μlになるように種々の量のウマ血清で希釈した。200μlのウマ血清で 希釈したマウスレプチン標準液からコンパレーター標準曲線を作成した。 例2:ストレスに応答したHPAAAのレプチン阻害 これらの実験の結果は、レプチンがHPAAAのストレス誘導性活性化を鈍ら せることができ、そしてCRH放出を阻害して視床下部レベルでその効果を発揮 できることを証明している。このような阻害が、HPAAAのフィードバックル ープを完了させる。 材料と方法 拘束ストレスに対するHPAA応答のレプチン阻害。 8週齢のオスのC57BLマウス(ジャクソン・ラボズ(Jackson L abs)、バーハーバー(Bar Harbor)、メインリ州)を4群に分け て、12時間の明環境(0600−1800)と暗環境(1800−0600時 )下で収容し、使用までの2週間飼料と水は自由に与えた。これらの試験を行っ た動物施設は、実験動物保護のアメリカ認可協会(American Asso ciation for the Accreditation of Lab oratory Animal Care)の完全に認可された施設メンバーで あり、使用されるプロトコールを承認した委員会を用意している。マウスを4群 (1群N=8)に分割して、手で触れるのはケージ清掃だけにした。1つの群に は、100μl生理食塩水を明サイクルの0700−0800時の間に腹腔内注 射した。他の群には、100μlの生理食塩水、生理食塩水担体中の2μgまた は4μgのマウスレプチン(大腸菌(E.coli)において生合成により調製 (文献9を参照のこと))を注射して、2時間後後肢を一緒にテープで 巻くことによってマウスを2時間の拘束ストレスに曝した。次に注射の4時間後 断頭によりマウスを屠殺して、以前に記載されているようにダイアグノスティッ ク・プロダクツ社(Diagnostic Products Corp.)( ロサンジェルス、カリホルニア州)、ICNバイオメディカルズ(ICN Bi omedicals)(コスタメサ(Costa Mesa)、カリホルニア州 )、およびリンコ・リサーチ(Linco Research)(セントチャー ルズ(St.Charles)、ミズーリ州)からの放射免疫測定法キットによ り、ACTH、コルチコステロン、およびレプチンを測定するために、血漿を入 手した(ステフェン,ティー・ダブリュー(Stephens,T.W.)ら、 (1995)、肥満遺伝子産物の抗肥満作用におけるニューロペプチドYの役割 、Nature 377:530−532)。 視床下部灌流 体重250g〜300gのオスのスプレーグ・ドーリー(Sprague−D awley)ラット(ハーラン・スプレーグ・ドーリー(Harlan Spr ague Dawley)、インディアナポリス、インディアナ州)を、上述の 環境と同−の環境で少なくとも2週間順化させた。この試験を行った動物施設は 、実験動物保護のアメリカ認可協会(American Associatio n for the Accreditation of Laborator y Animal Care)の完全に認可された施設メンバーであり、使用さ れるプロトコールを承認した委員会を用意している。5匹のラットを、水と餌が 連続して利用可能な各ケージ(ラルストン・プリナ(Ralston−Puri na)、セントルイス、ミズーリ州)に収容した。断頭によりラットを屠殺して 、迅速に脳を取り出した。 視床から背側に、視交差により頭側に、および乳頭体により尾側に境界された 領域を切り出して、第3脳室から矢状に2等分した。片側視床下部切片を、氷上 に置いた3mlクレブス・リンガー(Krebs−Ringer)重炭酸緩衝液( KRB)を5.5mMグルコースと共に含有する(KRBhiG)4つのウェルの 1つにランダムに割り当てた。1ウェル当たり全部で20個の片側切片(20個 の視床下部)をKRBhiGで室温で2回洗浄して、0.8ml KRBhiG を含有する1.5mlアキュシスト−S(Acusyst−s)マイクロチャンバ ー(エンドトロニクス(Endotronics)、ミネアポリス、ミネソタ州 )に移した。この緩衝液を、95% O2:5% CO2の雰囲気下で37℃で1 00μl/分で同時に4つのチャンバーのそれぞれにポンプで注入した。緩衝液 がチャンバーに到達するまでのタイムラグは10分である。我々は、グルコース 濃度を低下させることによりCRH放出を刺激した(2.8mMまたは1.1mMグ ルコースのいずれかを含有するKRB、KRBloG)。この抗原投与期間にマ ウスレプチンを加えた。灌流液を30分間隔で、750μlの1Mトリフルオロ 酢酸(TFA;アルドリッチ(Aldrich)、ミルウォーキー、ウィスコン シン州)を含有するチューブ中に集めて、急速凍結した。 画分を解凍してCRHを抽出し、アイソリュート(Isolute)(登録商 標)固相C−18カラム(インターナショナル・ソルベント・テクノロジー(I nternational Sorbent Technology)、ミッド グラモーガン(Mid−Glamorgan)、英国)を使用して濃縮した。7 ml H2O、7ml MeOHおよび7ml 0.1% TFAでカラムを調整後、 灌流液を適用した。次いでカラムを5ml 0.1% TFAで洗浄して、4mlの 0.1% TFA中の60%アセトニトリル(マリンクロット(Mallinc krodt);パリス(Paris)、ケンタッキー州)でCRHを溶出した。 溶離液は、スピードヴァック(Speed Vac)(登録商標)濃縮器(サヴ ァン・インストルメンツ(Savan Instruments);ファーミン グデール、ニューヨーク州)で留去した。ニューロペプチドを250μl(16 倍濃縮)のRIA緩衝液[0.01%ウシ血清アルブミン(シグマ(Sigma )、セントルイス、ミズーリ州)、0.01%アジ化ナトリウム(シグマ(Si gma))および0.001%トリトンX−100(シグマ(Sigma))を 含有する、0.05Mリン酸緩衝化生理食塩水]で復元した。このような抽出に より、少なくとも95%のCRHを回収することができた。 100μlの二重測定を各画分について標準的RIAにより行った。 [125I]−CRHは、デュポン社(DuPont NEN)(ボストン、マサ チューセッツ」相から購入した。CRH−次抗血清、正常ウサギ血清、およびヤ ギ抗ウサギIgGは、ペニンスアル・ラボラトリーズ(Peninsual L aboratories)(ベルモント、カリホルニア州)から購入して、製造 業者の指示に従って希釈した。1セットの標準液について計算した変動係数は、 測定内および測定間の両方について12%未満であった。 データと統計量 CRH放出は、台形法則を用いて積分した(シグマプロット(SigmaPl ot);ジャンデル・サイエンティフィック(Jandel Scientif ic)、サンラフェル、カリホルニア州)。積分した放出を、平均±標準誤差と して表し、処理群を分散分析と次いでシェフェのF検定(Scheffe’s F−test)(スタットビュー(StatView)、ブレインパワー社(B rainPower, Inc.)、カラバサ(Calabasa)、カリホル ニア州)により比較した。血漿レプチン、ACTHおよびコルチコステロンレベ ルは、分散分析とフィッシャーPSLD(Fisher PSLD)により比較 した。P<0.05を有意とした。 結果 ストレスに対するHPAA応答のレプチンによる阻害 2時間の後肢の拘束は、ACTHとコルチコステロンの両方の劇的な上昇によ り証明されるように、HPAAAを有意に刺激した(p<0.05;表1)。2 μgのマウスレプチンによる前処理は、ストレスに対する血漿コルチコステロン 応答を有意に減衰させたが、血漿ACTHとレプチン値は、ストレス負荷対照と 異ならなかった。しかし高用量(4μg)では、血漿ΛCTHとコルチコステロ ンの両方のストレス性刺激をブロックすることができた。HPAAホルモンを測 定した時点(注射の4時間後)の血漿レプチンレベルは、4μg用量でのみ有意 に上昇した。 表1.拘束ストレスに対するHPAAA応答のレプチンによる阻害 *拘束ストレス+生理食塩水に比較したときp<0.05 CRH放出のレプチンによる阻害 正常血糖に典型的なレベル(5.5mM)から重篤な低血糖に特徴的なレベル( 1.1mM)への灌流媒体中のグルコース濃度の低下は、CRH放出の強力かつ濃 度依存的な刺激因子であった(図3)。この抗原投与期間の刺激された積分放出 は、34±3.1pg/2時間(n=14)であり、同じ期間の基礎的積分放出[ 14.4±1.6pg/2時間(n=5)]より有意(p<0.05)に大きかっ た。このような刺激された放出は、レプチンにより用量依存的に阻害された(図 2、表2)。積分CRH分泌は、30mMレプチンを加えたとき1.1mMグルコー スの存在下で、刺激していない(5.5mMグルコース)条件下で測定した分泌と 異ならず(p>0.05)、検出限界(8pg CRH/2時間)に近かった。 表2.低血糖刺激CRH放出のレプチンによる阻害 値は、3〜14回の別々の実験(n)の平均±標準誤差(SEM)を表す。 本発明を種々の具体的な材料、方法および例を参照することにより説明および 例示してきたが、本発明は特定の材料、材料の組合せ、およびその目的のために 選択した方法に限定されないことを理解されたい。このような詳細の多くの変法 は本発明に包含され、そして当業者には理解されるであろう。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 29/00 101 C07K 14/47 ZNA // C07K 14/47 ZNA A61K 37/02 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,LS,M W,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY ,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM ,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,E S,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU,ID ,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ, LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,M G,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT ,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL, TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,UZ,V N,YU,ZW (72)発明者 クラフト,リベイ,エス. アメリカ合衆国,インディアナ,インディ アナポリス,キオワ ドライブ 10325 (72)発明者 カロ,ジョセ,エフ. アメリカ合衆国,インディアナ,カーメ ル,ヘザーストーン プレース 12414 (72)発明者 スリーカー,ロウレンス,ジェイ. アメリカ合衆国,インディアナ,カーメ ル,レクシントン ボウルバード 28

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 視床下部−下垂体−副腎−脂肪軸の活性を変更するのに有効な量のレプチ ン受容体リガンドを、治療を必要とする哺乳動物に投与することからなる、視床 下部−下垂体−副腎−脂肪軸の調節方法。 2. レプチン受容体リガンドはレプチン受容体アゴニストである、請求の範囲 第1項に記載の方法。 3. レプチン受容体アゴニストはヒトOBタンパク質である、請求の範囲第2 項に記載の方法。 4. レプチン受容体アゴニストは配列番号1のアミノ酸配列を有する、請求の 範囲第2項に記載の方法。 5. 請求の範囲第4項に記載の方法であって、 28位のXaaは、Glnであるかまたは存在せず; 該タンパク質は、少なくとも1つの下記の置換を有する: 4位のGlnは、Gluで置換されている; 7位のGlnは、Gluで置換されている; 22位のAsnは、GlnまたはAspで置換されている; 27位のThrは、Alaで置換されている; 28位のXaaは、Gluで置換されている; 34位のGlnは、Gluで置換されている; 54位のMetは、メチオニンスルホキシド、Leu、Ile、Val、Al a、またはGlyで置換されている; 56位のGlnは、Gluで置換されている; 62位のGlnは、Gluで置換されている; 63位のGlnは、Gluで置換されている; 68位のMetは、メチオニンスルホキシド、Leu、Ile、Val、Al a、またはGlyで置換されている; 72位のAsnは、Gln、Glu、またはAspで置換されている; 75位のGlnは、Gluで置換されている; 77位のSerは、Alaで置換されている; 78位のAsnは、GlnまたはAspで置換されている; 82位のAsnは、GlnまたはAspで置換されている; 97位のHisは、Gln、Asn、Ala、Gly、Ser、またはPro で置換されている; 100位のTrpは、Ala、Glu、Asp、Asn、Met、Ile、P he、Tyr、ser、Thr、Gly、Gln、Val、またはLeuで置換 されている; 101位のAlaは、Ser、Asn、Gly、His、Pro、Thr、ま たはValで置換されている; 102位のSerは、Argで置換されている; 103位のGlyは、Alaで置換されている; 105位のGluは、Glnで置換されている; 106位のThrは、LysまたはSerで置換されている; 107位のLeuは、Proで置換されている; 108位のAspは、Gluで置換されている; 111位のGlyは、Aspで置換されている; 118位のGlyは、Leuで置換されている; 130位のGlnは、Gluで置換されている; 134位のGlnは、Gluで置換されている; 136位のMetは、メチオニンスルホキシド、Leu、Ile、Val、A la、またはGlyで置換されている; 138位のTrpは、Ala、Glu、Asp、Asn、Met、Ile、P he、Tyr、SerNThr、Gly、Gln、Val、またはLeuで置換 されている;または 139位のGlnは、Gluで置換されている、 上記方法。 6. レプチン受容体リガンドはレプチン受容体アンタゴニストである、請求の 範囲第1項に記載の方法。 7. レプチン受容体リガンドは約0.001〜100mg/kg体重/用量の量で 投与される、請求の範囲第1項に記載の方法。 8. レプチン受容体リガンドは、経口、静脈内、皮下、局所的、経皮、筋肉内 または腹腔内に投与される、請求の範囲第1項に記載の方法。 9. レプチン受容体リガンドは経口投与される、請求の範囲第1項に記載の方 法。 10.組成物は静脈内投与される、請求の範囲第1項に記載の方法。 11.レプチン受容体リガンドは、薬剤学的に許容される担体をさらに含む薬剤 組成物の形で投与される、請求の範囲第1項に記載の方法。 12.視床下部−下垂体−副腎−脂肪軸に及ぼす内因性レプチンの活性を抑制す るのに有効な量のレプチン受容体アゴニストに対する特異抗体を、治療を必要と する哺乳動物に投与することからなる、視床下部−下垂体−副腎−脂肪軸の調節 方法。 13.血漿グルココルチコイドレベルを低下させるのに有効な量のレプチン受容 体アゴニストを投与することからなる、高コルチコイド血症の治療方法。 14.血漿グルココルチコイドレベルを上昇させるのに有効な量のレプチン受容 体アンタゴニストを投与することからなる、低コルチコイド血症の治療方法。 15.血漿グルココルチコイドレベルを上昇させるのに有効な量の特異的抗レプ チン抗体を投与することからなる、低コルチコイド血症の治療方法。 16.血漿グルココルチコイドレベルを低下させるのに有効な量のレプチン受容 体アゴニストを投与することからなる、クッシング症候群の治療方法。 17.視床下部−下垂体−副腎−脂肪軸の活性を変更するのに有効な量のレプチ ン受容体リガンドとその薬剤学的に許容される担体とを含む、視床下部−下垂体 −副腎−脂肪軸を調節するための薬剤組成物。 18.レプチン受容体リガンドはレプチン受容体アゴニストである、請求の範囲 第17項に記載の方法。 19.レプチン受容体リガンドはレプチン受容体アンタゴニストである、請求の 範囲第17項に記載の方法。
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