JP2001514501A - 生体異物化学品の作用部位の同定のための方法 - Google Patents

生体異物化学品の作用部位の同定のための方法

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JP2001514501A JP53781298A JP53781298A JP2001514501A JP 2001514501 A JP2001514501 A JP 2001514501A JP 53781298 A JP53781298 A JP 53781298A JP 53781298 A JP53781298 A JP 53781298A JP 2001514501 A JP2001514501 A JP 2001514501A
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バン・デイク,テイナ・カンガス
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イー・アイ・デユポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー
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Abstract

(57)【要約】 生体異物化合物の作用部位の発見のための方法を開示する。該方法は発光性リポーター遺伝子複合体に操作可能的に結合した遺伝子毒性−感受性プロモーターを含む検出細胞を供することを含む。遺伝子毒性である化合物に検出バクテリアを暴露すると発光の増加を生ずる。そのような化合物をグループ分けし、製薬学的活性に関して分析することができる。遺伝子毒性でない活性生体異物に検出バクテリアを暴露すると生物発光もしくは安定な発光の阻害を生ずる。栄養復帰又は遺伝子滴定などのスリクーニングに検出バクテリアを供すると化合物の作用部位が明らかになる。

Description

【発明の詳細な説明】 生体異物化学品の作用部位の同定のための方法 発明の分野 本発明は分子生物学の分野ならびに生物学的活性に関して化合物をスクリーニ ングするための方法に関する。さらに特定的に、種々の生体異物化合物(xen obiotic compounds)、特に生体異物農業化学品及び抗微生物 剤の作用部位を迅速に同定するための方法が開発されている。 発明の背景 化学の技術分野内における技術的進歩は農業化学、製薬及び環境産業にとって 興味深い多数の化学化合物の合成を可能にしてきた。これらの合成法はその有用 性を同定するために合理的にスクリーニングできるよりずっと多くの化合物を作 ることができる。これらの化合物の有用性は種々の構造−機能関連性に基づいて モデル化され、多くの場合はこれらの化合物を所望の既知の活性と関連付けるス クリーニング法を介して確認される。ある化合物又は化合物の種類がスクリーニ ングに供され、推定的活性が決定されると、化合物の作用部位、すなわち標的と しても既知の機構を決定するためにさらなる分析が必要である。化学的又は環境 的因子の作用の正確な部位を理解する試みは、環境的安全性に対する関心及びこ の理解に伴う価値を農業化学及び製薬産業における利用のために捕らえる望みに より助長される。従って迅速であり、正確であり且つ作られている多数の化合物 に適応することができる合成生体異物化合物 の作用部位を決定する方法が必要である。 微生物に基づく系における栄養復帰(nutritional revers al)及び遺伝子滴定(genetic titration)の相補的方法を 用いる種々の化合物の作用部位の決定のための方法が開発された。LaRoss a et al.,[J.Biol.Chem.,259(14),(1984 )8753−8757]は、オキサノグラフイ[Davis,R.W.,D.B otstein and J.R.Roth:A Manual For Ge netic Engineering:Advanced Bacterial Genetics.X+254p.Cold Spring Harbor Laboratory:Cold Spring Harbor,N.Y.,U .S.A.,1980]と呼ばれる栄養要求性突然変異により影響される経路の 分類に以前に用いられた栄養復帰に関するプール戦略を記載している。この方法 はサルモネラ・チフィムリウム(Salmonella typhimuriu m)LT2におけるスルホニルウレア除草剤作用の部位を正確に限定する。該方 法は固体培地上で生育し、有効濃度の除草剤に暴露されたバクテリア細胞の菌叢 を用いる。スルホニルウレア除草剤は、分枝鎖アミノ酸生合成経路の阻害により サルモネラ生育を阻害する。栄養素の補給は除草剤作用により強いられる特定の アミノ酸欠乏を克服する。結果は約48時間内にわかる。LaRossa et al.の方法は特定の活性生体異物化合物に関する作用部位の決定に有用であ るが、すべての植物アッセイと同様に時間がかかり、大量のスクリーニングされ るべき試験化合物を必要とする。 微生物集団における遺伝子滴定は栄養復帰のための代替法となる。遺 伝子滴定は過去40年間用いられてきた。代謝拮抗物質を用いる挑戦に応答して 経路酵素の力価を向上させる調節突然変異の選択はE.コリ(E.coli)及 びS.チフィムリウムの文献において周知である。哺乳類細胞系において(薬剤 及び遷移状態類似物を用いて)及び代謝拮抗物質を用いてバクテリアの両方にお いて遺伝子重複が選択された。これらの選択は、阻害剤の悪影響を滴定して排除 する(titering out)細胞の酵素含有率の向上に基づいている。マ ルチコピー組み換えDNAに基づく酵母染色体ライブラリと組み合わされた酵母 における代謝拮抗物質を用いるそのような滴定に関する系統的選択がFalco [Falco et al.,Genetics 109:21−35(198 5)]及びRine[Rine et al.,Proc Natl Acad Sci USA 80:6750−4(1983)]により開拓された。もっ と最近、Sternberg及びChattajee PNAS 92:895 0−8954(1995)]はこの組み換えDNAに基づく戦略をE.コリで用 いた。この文献は、作物保護化学品及び数種の医薬品の種々の巨大分子標的を同 定するための酵母における遺伝子滴定の方法の使用を記載している。それは、組 み換えDNA媒介遺伝子滴定がバクテリア標的を同定することができるとも記載 している。 遺伝子滴定は一般に、最初に、ゲノムの各部分が高度に増幅されるマルチコピ ークローニングベクターにおいてバクテリアゲノムのDNAライブラリを調製す ることにより行われる。バクテリア宿主をライブラリを用いて形質転換し、有効 阻害濃度の調べられるべき生体異物化合物を含有するプレート上での生育に関し てスクリーニングする。コロニーを 採取し、プラスミドを単離し、配列決定する。配列を既知の配列と比較して化合 物に関する作用部位をコードし得た遺伝子を同定する。 これらの栄養復帰及び遺伝子滴定の方法は両方ともバクテリア又は酵母の細胞 を寒天プレート上に置き、続いて化合物の存在に応答する細胞生育に関して記録 するか又は監視する必要により制限される。この制限は該方法を遅くてやっかい なものとしている。さらにこれらの方法のいずれも、スクリーニングされている 化合物の相対的な生理学的又は環境的毒性を決定する方法を与えない。現在のス クリーニング法の有意な欠点の1つは、後で毒性学的スクリーニングにおける悪 い結果のために捨てなければならない多くの活性化合物が初期のスクリーニング で同定され得ることである。作用部位スクリーニング中への毒性学的予備−スク リーニングの導入は、この経費のかかる時間及び資源の投資を最小にするであろ う。 生物発光性リポーターは当該技術分野において毒性学的検出物質として既知で ある。最も普通のものの1つはホタルルシフェラーゼをコードする遺伝子である 。他は、生物発光性バクテリア、ビブリオ・フィシェリ(Vibrio fis cheri)から単離された5つの遺伝子の組、luxCDABEである。真核 及び原核遺伝子の両方が検出物質として働くために組み換え系において用いられ てきた。 ホタルルシフェラーゼをコードするcDNAがE.コリにおいてlaczプロ モーターの制御下で発現され[Tatsumi et al.,Biochem .Biophys Acta.,1131,(2),pp161−165,(1 992)]、luxAB融合遺伝子が強力なPxynプロモーターの制御下にそ れを置くことにより、E.コリにおい て達成可能な量に匹敵する量でバシルス(Bacillus)において発現され た(Jacobs et al.,Mol.Gen.Genet.,230(1 −2),pp251−256,(1991)]。 バクテリア遺伝子も単離され、発現された。Rychert et al., [Environ.Toxic.Water Qual.,6(4),pp41 5−422(1991)]は、プロモーターのないビブリオ・フィシェリのlu x遺伝子複合体を含有するプラスミド、pJE202を保有する組み換えE.コ リがZn2+、エチジウムブロミド、ナトリウムペンタコロフィエート(sodi um pentachoropheate)、Cu2+及び2,4−ジクロロフェ ノキシ酢酸に感受性であることを示した。このアッセイにおける応答は、形質転 換されたE.コリにより発せられるベースライン光の減少により記録された。 種々の毒物に特異的なアッセイにおいて用いるために、プロモーターのないバ クテリア遺伝子複合体の使用の他に、異種プロモーターをバクテリア生物発光性 構造遺伝子に融合させた。例えばlux遺伝子複合体を化学的に応答性のバクテ リアプロモーターに融合させ、次いでそのようなキメラを適した宿主中に置くこ とによって組み換えバクテリアを開発した。これらの組み換えバクテリアは特定 の刺激に応答して光るセンサー生物である。この型の遺伝子融合の例はBurl age et a1.,[J.Bacteriol.172(9)pp4749 −4757(1990)]により記載されており、そこではナフタレン分解経路 のためのプロモーターを含有するプラスミドNAH7からのDNAフラグメント をビブリオ・フィシェリのlux遺伝子に融合させ、シュードモナス(Pseu domonas)のある株の形質転換に用いている。 得られる形質転換株はナフタレンの存在下で発光の増加を示す。生物発光の誘導 は形質転換生物によるナフタレン分解と同時に起こることが示された。 水銀(Hg)に特異的に応答性の他の試験系がH.Molders(EP45 6667)により記載されている。この場合、生物発光を担うバクテリアルシフ ェラーゼ(luxAB)遺伝子複合体に融合したHgイオンにより特異的に誘導 可能なmerプロモーターを含有する指示バクテリア株が与えられる(ベクター 媒介遺伝子転移により)。Moldersの試験系は水銀の存在によるmerプ ロモーターの誘導及び続く組み換えバクテリアからの発光の増加に頼っている。 出願人等は以前に、共同所有されているUSSN 08/244,376及び USSN 08/344,428において、遺伝子毒性ストレスに感受性のもの を含む種々のストレスプロモーターの使用を開示している。USSN 08/2 44,376は、タンパク質損傷(熱ショック)、DNA損傷(遺伝子毒性)、 酸化的損傷、細胞膜損傷、アミノ酸欠乏、炭素欠乏及び窒素欠乏に感受性のもの を含むストレスプロモーター−生物発光性遺伝子融合体を含有する検出生物の、 種々の環境的ストレスの検出のための使用を記載している。USSN 08/3 44,428は、類似して形質転換された検出細胞の、凍結乾燥された試薬とし ての使用を示している。最後に、共同所有されているUSSN 08/735, 545において、出願人等はゲノムDNAの制限から単離されるバクテリアプロ モーターに融合した生物発光性リポーターの、新規な化合物感受性プロモーター の同定のための使用を記載している。 従って克服されるべき問題は、人間を含む動物又は環境に無毒である 農業化学的又は製薬学的に活性な生体異物化合物の作用部位の同定のための迅速 で容易な方法を開発することである。 発明の概略 本発明は: (i)発光性リポーター遺伝子複合体に操作可能的に結合して生物発光に関し て陽性の表現型を検出バクテリアに与える遺伝子融合体を形成している遺伝子毒 性−感受性プロモーターを含んでなる検出バクテリアとストレッサー(stre ssor)とを接触させ、ここで遺伝子毒性−感受性プロモーターの遺伝子毒性 化合物への暴露は発光性リポーター遺伝子複合体の高められた発現を推進し、生 物発光シグナルを増加させ; (ii)検出バクテリアの生育及び光の放射量(light output) を監視することにより段階(i)の検出バクテリアの生育を阻害することができ る遺伝子毒性もしくは非−遺伝子毒性ストレッサーに関して選択し; (iii)段階(ii)で選択される生育−阻害性遺伝子毒性もしくは非−遺 伝子毒性ストレッサーを作用部位スクリーニングに供し; (iv)検出バクテリアにおいて作用部位を同定し; (vi)標的生物において作用部位を確認する ことを含んでなるストレッサーの作用部位の同定のための方法を提供する。 本発明はさらにrecA−LuxCDABE遺伝子融合体を含んでなる検出バ クテリア株ならびに多数の細胞及び膜突然変異を有する非−生物発光性親株を提 供する。 本発明はさらに: (i)SOSバクテリア調節回路により調節されるプロモーター及びluxC DABE遺伝子複合体を含んでなり、ここでluxCDABE遺伝子複合体はバ クテリア染色体においてSOSプロモーターの下流に位置し、SOSプロモータ ーが発現されると1uxCDABE遺伝子複合体も発現される検出細胞を培養し ; (ii)培養物を調べられるべき物質と接触させ; (iii)培養物における発光の放射量を測定することにより、物質が遺伝子 毒性であるかどうかを決定する 段階を含んでなる、化合物が遺伝子毒性であるかどうかを決定するための方法を 提供する。 本発明はさらに: (i)発光性リポーター遺伝子複合体に操作可能的に結合して生物発光に関し て陽性の表現型を検出バクテリアに与える遺伝子融合体を形成している遺伝子毒 性−感受性プロモーターを含んでなる検出バクテリアとストレッサーとを接触さ せ、ここで遺伝子毒性−感受性プロモーターの遺伝子毒性化合物への暴露は発光 性リポーター遺伝子複合体の高められた発現を推進し、生物発光シグナルを増加 させ; (ii)検出バクテリアの生育及び光の放射量を監視することにより段階(i )の検出バクテリアの生育を阻害することができる遺伝子毒性もしくは非−遺伝 子毒性ストレッサーに関して選択し; (iii)生育−阻害性遺伝子毒性もしくは非−遺伝子毒性ストレッサーを、 ストレッサー標的が同定される作用部位スクリーニングに供し; (iv)ストレッサー標的をコードする構造遺伝子を単離する ことを含んでなるストレッサー標的をコードする構造遺伝子を同定する方法を提 供する。 他の態様において、本発明はグリホセート−様活性、チエニルアラニン−様活 性及びALS−阻害活性を有する化合物の同定のための方法を提供する。 図、生物寄託及び配列表の簡単な記載 図1(フローチャート−株1a及び1b)は、本発明で用いる検出細胞の系統 を示す図である。実線の矢印は非−生物発光性株の構築を示す。破線の(bro ken)矢印は生物発光性誘導体の構築を示す。バクテリアの単離に用いられる 選択及びスクリーニングを大文字及びイタリック活字体で示す。関連する遺伝子 型をイタリックにする。igmは最少培地上における向上した生育を示す。 図2(方法チャート)は、本検出細胞を用いて遺伝子毒性に関して化合物をス クリーニングし、非−遺伝子毒性化合物の作用部位を遺伝子滴定の栄養復帰によ り決定する本発明の方法を示すフロー図である。 図3は特定の標的の生体内阻害剤同定のための方法の図であり、既知の活性に 関する化合物のスクリーニングを示している。 図4aはilvB、ilvI、ilvH、ilvG relA及びspoT突 然変異ならびにrecA−LuxCDABEを含み、tolC+であり、DNA 損傷薬剤マイトマイシンCに暴露された株DPD1715のRLU対時間のプロ ットである。 図4bはrecA−LuxCDABE及びtolC+を含み、DNA損傷薬剤 マイトマイシンCに暴露された株DPD1730のRLU対時 間のプロットである。 図5はtolC−及びtolC+株のマイトマイシンへの感受性を比較するR LU対マイトマイシン濃度の動力学的プロットである。 図6はRecA−LuxCDABE遺伝子融合体を含有し、変化する濃度の2 ,4−ジクロロフェノキシ酢酸に暴露された株DPD1718に関するRLU対 時間のプロットである。 図7はRecA−LuxCDABE遺伝子融合体を含有し、変化する濃度のス ルホメツロンメチルに暴露された株DPD1718に関するRLU対時間のプロ ットである。 図8(a)及び(b)はilvB、ilvI、ilvH、ilvG relA 及びspoT突然変異ならびにrecA−LuxCDABEを含み、tolC+ であり、変化する濃度のグリホセートに暴露された株DPD1715に関するR LU対時間のプロットを示す。 図9はrecA−LuxCDABE遺伝子融合体ならびにilvB ilvG ilvIH relA spoT tolC+及びspoT突然変異を含み、 変化する濃度のメチルビオロゲンに暴露された株DPD1730に関するRLU 対時間のプロットである。 図10(a)はilvB、ilvI、ilvH、ilvG relA及びsp oT突然変異ならびにrecA−LuxCDABEを含み、tolC+であり、 変化する濃度のスルホメツロンメチルに暴露された株DPD1715に関するR LU対時間のプロットである。 図10(b)はigm relA及びspoT突然変異ならびにrecA−L uxCDABEを含み、tolC−であり、変化する濃度のスルホメツロンメチ ルに暴露された株DPD1728に関するRLU対時 間のプロットである。 図10(c)は株DPD1715及びDPD1728の応答を比較する80分 における生物発光測定値対スルホメツロンメチルの濃度の動力学的プロットであ る。 図11(a)はrecA−LuxCDABE遺伝子融合体を含み、最少培地中 の変化する濃度の3−(2−チエニル)−L−アラニンに暴露された株DPD1 718に関するRLU対時間のプロットである。 図11(b)はrecA−LuxCDABE遺伝子融合体を含み、濃厚(ri ch)LB培地中の変化する濃度の3−(2−チエニル)−L−アラニンに暴露 された株DPD1718に関するRLU対時間のプロットである。 図12(a)はrecA−LuxCDABE遺伝子融合体を含み、最少培地中 の変化する濃度のオキシムカルバメート化合物OCに暴露された株DPD171 8に関するRLU対時間のプロットである。 図12(b)はrecA−LuxCDABE遺伝子融合体を含み、濃厚LB培 地中の変化する濃度のオキシムカルバメート化合物OCに暴露された株DPD1 718に関するRLU対時間のプロットである。 図13(a)はrecA−LuxCDABE遺伝子融合体を含み、最少培地中 の変化する濃度のグリホセートに暴露された株DPD1718に関するRLU対 時間のプロットでぁる。 図13(b)はrecA−LuxCDABE遺伝子融合体を含み、濃厚LB培 地中の変化する濃度のグリホセートに暴露された株DPD1718に関するRL U対時間のプロットである。 図14はrecA−LuxCDABE遺伝子融合体ならびにrelA 及び△ilvB突然変異を含む株DPD1718に関するRLU対時間のプロッ トであり、生物発光の3−(2−チエニル)−L−アラニン誘導阻害からのシス テインによる復帰を示している。 図15(a)は株DPD1718に関するRLU対時間のプロットであり、ス ルホメツロンメチルによる光阻害を示している。 図15(b)は株DPD1718に関するRLU対時間のプロットであり、3 つの分枝鎖状アミノ酸、リシン及びヒスチジンを含むプールによる栄養復帰の結 果としての、スルホメツロンメチルによる阻害の後の光の放射量の回復を示して いる。 図16は生物発光応答率対0245 ygaH、phenA及びaroH遺伝 子を用いて形質転換された株と接触したチエニルアラニンの濃度のプロットであ る。 形質転換されたE.コリ株DPD1707、DP1675及びDPD1718 は、1997年2月13日、ブタペスト条約の条件下に、12301 Park lawn Drive,Rockville,MD20852 U.S.A.に ある国際寄託機関、American Type Culture Colle ction(「ATCC」)に寄託された。該株はそれぞれATCC 9832 8、ATCC98329及びATCC98330と指定された。この指定は寄託 された材料の受け入れ番号を指す。 出願人等はRules for the Standard Represe ntation of Nucleotide and Amino Acid Sepuences in Patent Applications(An nexes I and II to th e Decition of the President of the EPO,published in Supplement No.2 to OJEPO,12/1992)ならびに37 C.F.R.1.821−1.8 25及びAppendices A and B(Requirements for Application Disclosures Containi ng Nucleotides and/or Amino Acid Sep uences)に従って配列表を提供した。配列番号1〜10はプライマーの配 列である。 発明の詳細な記述 出願人等は、ストレスプロモーター−Lux遺伝子融合体が化合物作用部位に 関するスクリーニングの従来の方法を強化するのに有用であることを認識した最 初の者であり、生物が第1段階で遺伝子毒性化合物を示すことができ、第2のア ッセイで作用部位を同定することができるというアッセイにおける二重機能の可 能な検出生物を開発した最初の者である。 出願人等は、アミノ酸欠乏に対する感受性を与える突然変異を有し、バクテリ ア生物発光性リポーター遺伝子複合体に操作可能的に結合した遺伝子毒性−感受 性プロモーターを含む遺伝子融合体を含有するバクテリア検出細胞を用いること により、特定の生体異物化合物の作用部位を見いだすための方法を開発した。典 型的生体内異物には除草剤、抗ガン剤、抗微生物剤及び作物保護化学品として活 性な化学品が含まれる。該方法は農業化学及び製薬産業において、化合物の作用 部位の同定のためならびに類似の構造及び/又は機能の新規な化合物の設計のた めに高い有用性を有する。 該方法においては、遺伝子毒性である生体異物化合物は遺伝子毒性−感受性プ ロモーター(生物発光性リポーター遺伝子複合体の転写を推進する)と相互作用 し、光を増加させる。非−遺伝子毒性生体異物化合物のより高い濃度は代謝活性 の妨害及び発光の減少を生じ得る。 本方法は独特に構築される検出細胞を含む2部型スクリーニングを介し、特定 の化合物の作用部位を迅速に決定する。検出細胞はrelA突然変異(アミノ酸 欠乏に対する宿主細胞の応答を減少させることを担う)ならびにバクテリアlu x遺伝子複合体に操作可能的に融合した遺伝子毒性−感受性プロモーターを含む lux遺伝子融合体を有していることができる。第1段階で検出細胞を特定の濃 度のスクリーニングされるべき生体異物化合物に暴露し、培養物を生育阻害ある いは生物発光の増加に関して分析する。生物発光を増加させる化合物は遺伝子毒 性として捨てる。模擬−処理(mock−treated)された標準に対して 生物発光の放射量を減少させ、調べたいずれの濃度においても細胞生物発光を増 加させない化合物を第2段階に供する。第2段階は標準的栄養復帰及び遺伝子滴 定スクリーニングにおいて検出生物を用い、その補足が生体異物化合物と関連す る代謝妨害を妨げる栄養素又は遺伝子を同定するために生物発光性遺伝子融合体 を利用する。 本方法は、化学的ストレッサー作用のオキサノグラフ的復帰を検出細胞株の発 光の回復により合図できることならびに限定された栄養素プールによる復帰のパ ターンがストレッサー化学品により阻害される経路を限定できることを初めて示 した。該方法の利点には、単位時間当たりの化合物スクリーニングの数の増加、 生物学的応答の速度の増加ならびにデータ収集及び処理の自動化の容易さが含ま れ、一方、分析に必要な化 合物の量が約300分の1に減少する。 以下の定義を本明細書で用い、それは請求の範囲の解釈のために参照されるべ きである。 「作物保護化学品」及び「CPC」という用語は昆虫、植物病原体又は作物植 物に損害を与えることが既知の作物−競合植物種への毒性又は忌避性(repe llent)効果を有する化合物を指す。CPC’sには有害生物防除剤(パラ クアト(メチルビオロゲン)、硫酸銅、メチダチオン)、抗−病原性化合物、例 えば殺菌・殺カビ剤(クロロタロニル、2−チエニルアラニン)及びプロファン ギサイド(profungicides)(オキシムカルバメート)又は昆虫の 挙動の変調を担う化合物(フェロモン、アロモン及びカイロモン)が含まれ、除 草剤は植物種に対して特異的又は全般的毒性を有する化合物を指す。典型的除草 剤にはスルホニルウレア除草剤及びスルホンアニリド除草剤(クロルスルフロン 、トリアスルフロン、メツルフロン−メチル)、オーキシン除草剤(例えばジカ ンバ、2−メチル−4−クロロフェノキシ酢酸、ピクロラム、クインクロラク、 クインメラク)、発芽前除草剤(メツリブジン)ならびに発芽後除草剤(クレト ジム、ペンジメタリン、オリザリン、ジチオピル、オキサジアゾン、プロジアミ ン及び2,4−ジクロロフェノキシ酢酸)の種類が含まれるがこれらに限られる わけではない。 「スルホニルウレア除草剤」はスルホメツロンメチルのような酵素アセトラク テートシンターゼを阻害するN−(複素環式アミノカルボニル)−アリールスル ホンアミド−含有除草性化合物として定義する。 「スルホメツロンメチル」という用語は2−[[[[(4,6−ジメチル−2 −ピリミジニル)アミノ]カルボニル]アミノ]スルホニル] 安息香酸、メチルエステル(CAS登録番号74222−97−2)を指し、「 SM」と省略する。 「アセトラクテートシンターゼ」又は「ALS」は分枝鎖状アミノ酸生合成を 担う重要酵素である。 「グリホセート」は「GP」と省略され、CAS登録番号1071−83−6 を有し、その作用部位が植物アミノ酸合成における重要変換であるシキメートか らアントラニレートへの転換を触媒する5−エノールピルビルシキメート−3− ホスフェートシンターゼ(EPSPS)である除草剤である。 「チエニルアラニン−様活性」という用語はクロロタロニル、2−チエニルア ラニンの殺菌・殺カビ活性を有する天然もしくは合成のいずれの物質も意味する 。 「グリホセート−様活性」という用語は5−エノールピルビルシキメート−3 −ホスフェートシンターゼ活性を妨害する天然もしくは合成のいずれの物質も意 味する。 「ALS−阻害活性」という用語はアセトラクテートシンターゼの活性又はア セトラクテートシンターゼをコードする遺伝子の発現を阻害する天然もしくは合 成のいずれの物質も意味する。 「発光性リポーター遺伝子複合体」はその産物が発光を生ずるいずれのリポー ター遺伝子も意味する。例にはバクテリアlux遺伝子;例えばホタル(フォチ ヌス・ピラリス(Photinus pyralis))又はこめつき虫(ピロ フォルス・プラギオフタラムス(Pyrophorus plagiophth alamus))からのルシフェラーゼ遺伝子(luc);あるいはシーパンジ ー(sea pansy)(レ ニラ・レニフォルミス(Renilla reniformis))からのルシ フェラーゼをコードする遺伝子が含まれるがこれらに限られるわけではない。 「作用部位」は特定のストレッサー又は生体異物化合物の巨大分子状標的を指 す。典型的作用部位は特定の生合成経路における特異的酵素である。 「プラスミド」、「ベクター」及び「カセット」という用語は、多くの場合、 細胞の中心代謝の一部でない遺伝子を保有している余分の染色体要素を指し、通 常、環状2本鎖DNA分子の形態である。そのような要素は自律複製配列、ゲノ ム組込み配列、ファージもしくはヌクレオチド配列であることができ、線状もし くは環状であることができ、1本鎖もしくは2本鎖DNAもしくはRNAのもの であることができ、いずれの供給源から誘導されていることもでき、そこにおい ては複数のヌレクオチド配列が独特の構築物に結合もしくは組み換えられており 、それは選ばれた遺伝子産物のためのプロモーターフラグメント及びDNA配列 を適した3’非翻訳配列と一緒に細胞中に導入することができる。 「組込み体(integrant)」はその染色体中に異種遺伝子フラグメン トが挿入されているバクテリア株を指す。 「多重コピー」又は「マルチコピー」という用語は、それが生物における発現 可能な遺伝子の存在に関する場合、細胞における遺伝子の正常な全量を越えるそ の遺伝子の複数のコピーを意味する。 「形質転換」及び「トランスフェクション」という用語は核酸の導入の結果と して細胞において新しい遺伝子を獲得することを指す。獲得する遺伝子は染色体 DNA中に組込むか又は染色体外複製配列として導入 することができる。「形質転換株」は形質転換の産物を指す。 「プロモーター」及び「プロモーター領域」という用語は、通常構造遺伝子の タンパク質コード配列の上流(5’)のDNAの配列を指し、正しい部位で転写 を開始させるのに必要なRNAポリメラーゼ及び/又は他の因子の認識を与える ことにより、コード領域の発現を制御する。プロモーター配列は遺伝子の発現を 推進するために必要であるが、必ずしも十分ではない。 「遺伝子毒性感受性プロモーター」はDNA損傷により活性化されるプロモー ターを指す。これらのプロモーターの例にはrecA、uvrA、lexA、u muDV、uvrA、uvrB、uvrC、sulA、recN、UVrD、r uv、alkA、ada、dinA、dinB、dinD及びdinFならびに RuppによりE.coli and Salmonella:Cellula r and Molecular Biology [Neidhardt et al.,Eds.,pp 1190−1220,American Soci ety of Microbiology,Washington,D.C.( 1996))]において開示されたもののような適応応答レギュロン群のメンバ ーならびにWalkerによりE.coli and Salmonella typhimurium:Cellular and Molecular B iology [Neidhardt et al.,Eds.,pp 1400 −1416,American Society of Microbiolo gy,Washington,D.C.(1996))]において開示されたS OSレギュロン群のメンバーである他のプロモーターが含まれるがこれらに限ら れるわけではない。 「フラグメント」は特定の領域のDNA配列の一部を構成する。 「調節」及び「調節する」は、必ずではないが主に遺伝子の転写開始の上流( 5’)に位置するDNA配列要素により制御される遺伝子発現のモジュレーショ ンを指す。調節は刺激に対する「すべてかなしか(all or none)」 の応答を生ずることができるかあるいはれそは遺伝子発現の程度における変動を 生ずることができる。 「操作可能的に結合した」という用語は、機能性RNAに転写されるための正 しい配向及び読み枠におけるDNAの2つのフラグメントの融合を指す。 「発現」という用語は、遺伝子産物の配列をコードする遺伝子からの遺伝子産 物への転写及び翻訳を指す。遺伝子の発現においては、遺伝子産物の配列をコー ドするDNA鎖が最初に相補的RNAに転写され、それは多くの場合にメッセン ジャーRNAであり、次いで遺伝子産物がタンパク質である場合、かくして転写 されたメッセンジャーRNAが上記の遺伝子産物に翻訳される。 「高められた発現」は、模擬−処理された培養物において見られる発現より大 きい遺伝子発現を指す。lux遺伝子融合体の場合、高められた発現は背景レベ ルを越える生物発光の増加により示され、それは転写及び続く翻訳の増加を許す 一時的遅延を特徴とする。 「ストレッサー」又は「攻撃物(insult)」という用語は、生物の最適 以下の生育を生ずる化学的因子もしくは物理的処理を指す。ストレッサーは化学 品(例えば除草剤、作物保護化学品、環境汚染物、重金属)、物理的処理、例え ば温度の変化、pHの変化、酸化的損傷もしくはDNA損傷(UV露出からなど )を与える因子、嫌気的生活、バク テリア培養物中への他の生命体(ウィルス、バクテリアなど)の導入などの生物 学的攻撃あるいは栄養素利用性の変化を含み得るがこれらに限られるわけではな い。さらにストレッサーは天然に存在する化合物、例えばL−バリン、ガラクト ース−ホスフェート、2−ケトブチレートを含み得る。「ストレッサー標的」は 特異的ストレッサーにより阻害される特異的巨大分子状標的を意味する。 「生体異物化合物」及び「生体異物化学品」という用語は、自然には典型的に 存在しないいずれのストレッサー化学品も指す。本発明において問題の典型的生 体内異物には除草剤、有害生物防除剤、殺菌・殺カビ剤として有用なもの又は特 定の代謝的作用部位を妨害することができる他の生体内異物が含まれる。 「生物発光」という用語は生物からの発光の現象を指す。 「生物発光に関して陽性の表現型」はlux遺伝子融合体を含有する検出細胞 による発光の増加を示す表現型を指す。 「ベースライン発光」という用語は、ストレスなしの代謝状態における生物発 光に関して陽性の表現型を有する細胞により発せられる光の放射量を意味する。 「lux遺伝子複合体」という用語はluxA、luxB、luxC、lux D及びluxEを含み、バクテリア生物発光の現象を担うlux構造遺伝子を指 す。lux遺伝子複合体は共同して作用するそれぞれのlux遺伝子のすべてを 含み得るかあるいは、luxA及びluxBが複合体の一部であれば、lux構 造遺伝子のいずれかの小組を含むことができる。 「遺伝子融合体」は、特定のポリペプチドをコードする少なくとも1 つの構造遺伝子配列に融合した転写に必須の調節シグナル(プロモーターと呼ば れる)を含む混成DNAフラグメントである。 「lux遺伝子融合体」という用語はlux遺伝子複合体と適したストレッサ ー−感受性プロモーターの融合体を意味する。「recA−LuxCDABE」 はバクテリアLux遺伝子複合体に融合した遺伝子毒性感受性プロモーターre cAの特定の融合体を指す。 「ilvBN」という用語は、ヘテロ四量体(heterotetr ame ric)ALS I−EC 4.1.3.18のそれぞれ大及び小サブユニット をコードする構造遺伝子を指す。 「ilvGM」という用語は、ヘテロ四量体ALS II−EC 4.1.3 .18のそれぞれ大及び小サブユニットをコードする構造遺伝子を指す。ilv GMはilvB遺伝子の一部が欠失する突然変異であるE.コリ K−12△i lvBにおいて潜在性である。 「ilvIH」という用語は、ヘテロ四量体ALS III−EC4.1.3 .18のそれぞれ大及び小サブユニットをコードする構造遺伝子を指す。ilv IHはサルモネラ・チフィムリウムの実験室株において潜在性である。 「pheA」という用語はコリスメートムターゼ(EC 5.4.99.5) 及びプレフェネートデヒドラターゼ(EC 4.2.1.51)活性を示す2機 能性(bifunctional)ポリペプチドをコードする構造遺伝子を指す 。 「relA」という用語はATP:GTP3’−ピロホスホトランスフェラー ゼ I−EC 2.7.6.5をコードする構造遺伝子を指す。 「spoT」という用語はATP:GTP3’−ピロホスホトランス フェラーゼ II−EC 2.7.6.5をコードする構造遺伝子を指す。 「aroA−」という用語はエノールピルビルシキメートホスフェートシンタ ーゼ−EC 2.5.1.19をコードする構造遺伝子を指す。 「aroH−」という用語はDHAP(トリプトファン抑制性及びフィードバ ック阻害性)シンターゼ−EC4.1.2.15をコードする構造遺伝子を指す 。 「tolC+」という用語は、多様な膜トランスロカーゼによりポンプ輸送で 出される多くの生体内異物の流出に必要な外膜ポーリンをコードする構造遺伝子 を指す。 「glk−」という用語はグルコキナーゼ−EC2.7.1.2をコードする 構造遺伝子を指す。 「検出生物」、「検出バクテリア」及び「検出細胞」という用語は、発光性リ ポーター遺伝子もしくは遺伝子複合体に融合した遺伝子毒性−感受性プロモータ ーを含む遺伝子融合体を含有する生物を指す。 検出細胞の「非−生物発光性親」という用語は、発光性遺伝子カセットが導入 されていないバクテリア株である。 「遺伝子滴定」は巨大分子状標的がストレッサーの作用を克服する点までその 量が高められるような微生物の遺伝子構成の改変を指す。本発明の範囲内で、遺 伝子滴定は化合物の生物化学的標的に関するスクリーニングの方法を含み、その 方法では宿主生物を適したゲノムライブラリを用いてトランスフェクションし、 形質転換株を化合物の存在下における生育に関してスクリーニングし、化合物に 対する耐性を保有しているライブラリの部分を単離し、同定する。 「栄養復帰」はストレッサーと接触した培養物に栄養素を添加し、培養物の生 物学的生産量が未挑戦のレベルまで回復することを指す。 「栄養素」は生物化学的経路の最終的産物又は経路の最終的産物に容易に転換 される化合物を指す。典型的栄養素はアミノ酸、ビタミン、塩基もしくは糖であ る。ビタミンは容易に経路の最終的産物である補因子に転換され;同様に塩基は ヌクレオチド三リン酸に生体内で容易に変換される。 「オキサノグラフィ」という用語は、Davis,R.W.,D.Botst ein And J.R.Roth.A Manual For Geneti c Engineering:Advanced Bacterial Gen etics.X+254p.Cold Spring Harbor Labo ratory:Cold Spring Harbor,N.Y.,U.S.A .,1980に記載されているように、微生物において遮断されている経路の決 定のための栄養素プールの診断的及び系統的投与を意味する。 「相対的光単位」という用語は「RLU」と省略され、ルミノメーターにより 測定され、用いられているルミノメーターに独特の内部標準に対してキャリブレ ーションされる発光の測定値を指す。検出細胞及び非生物発光性株 本発明において適した宿主細胞にはlux遺伝子融合体を発現することができ るいずれの細胞も含まれ、ここで原核細胞が好ましく、腸内の種類のバクテリア のメンバーが最も好ましい。 腸内バクテリアは腸内細菌(Enterobacteriaceae)科のメ ンバーであり、エシェリキア(Escherichia)、サル モネラ及びシゲラ(Shigella)などのメンバーが含まれる。それらはグ ラム−陰性桿菌であり、0.3〜1.0X1.0〜6.0mmであり、周毛性鞭 毛(peritrichous flagella)により運動性であるか(タ ツメラ(Tatumella)を除く)あるいは非運動性である。それらは酸素 の存在下又は不在下で生育し、ペプトン、肉汁及び(通常)MacConkey の培地上で良く生育する。いくつかは唯一の炭素源としてのD−グルコース上で 生育するが、いくつかはビタミン及び/又はミネラルを必要とする。それらは呼 吸及び発酵代謝を有して化学合成有機力源性であるが好塩性ではない。D−グル コース、他の炭水化物及びポリヒドロキシアルコールの発酵の間に酸及び多くの 場合に可視の気体が生ずる。それらはオキシダーゼに関して陰性であり、シゲラ ・ジセンテリアエ 0群1(shigella dysenteriae 0 group l)及びキセノラブズス・ネマトフイルス(Xenorhabdu s nematophilus)を除き、カタラーゼに関して陽性である。硝酸 塩は亜硝酸塩に還元される(エルウィニア(Erwinia)及びエルシナ(Y ersina)のいくつかの株による場合を除く)。DNAのG+C含有率は3 8〜60モル%である(Tm、Bd)。ほとんどの属内の種からのDNAは少な くとも20%互いにそしてその科の基準種であるエシェリキア・コリに関連して いる。顕著な例外はエルシナ、プロテウス(Proteus)、プロピデニカ( Providenica)、ハフニア(Hafnia)及びエドワルドシエラ( Edwardsiella)の種であり、そのDNAは他の属からの種のDNA に10〜20%関連している。エルウィニア・クリサンテミ(Erwinia chrysanthemi)を 除き、調べられたすべての種は腸内バクテリアの共通の抗原を含有する(Ber gy’s Manual of Systematic Bacteriolo gy,D.H.Bergy et al.,Baltimore:Willia ms and Wilkins,1984)。 本発明において特に有用なのはE.コリならびにサルモネラ属及びrecA遺 伝子及びその上流のプロモーター領域が同定されている腸内細菌(enteri cs)の膜である。膜突然変異 本発明の宿主細胞は場合によりスクリーニング法を容易にするであろう突然変 異を含んでいることができる。化学品の影響を調べるために用いるのに適したバ クテリア株は、その生育がその化学品により影響されるバクテリアである。した がって問題の化学品は細胞に入り、細胞中に保持され、細胞機械(cellul ar machinery)の標的分子と相互作用できなければならない。細胞 内への透過及びその内における堆積に影響するためのE.コリの種々の突然変異 が既知である。rfa(Ames,B.N.,F.D.Lee,and W.E .Durston,Proc.Natl.Acad.Sci.USA,70(3 ):p.782−786(1973))、envA(Young,K.and L.L.Silver,J.Bacteriol.,173:p.3609−3 614(1991))、imp(Sampson,B.A.,R.Misra, and S.Benson,Genetics,122:p.491−501( 1989))、lpp,(Giam,C.Z.,S.Hayashi,and H.C.Wu,J.Biol.Chem.,(259):p.5601−560 5,(1984))又は surA(Tormo,A.,M.Almiron,and R.Kolter ,J.Bacteriol.,(172):p.4339−4347,(199 0))の突然変異対立遺伝子を保有する株は多様な化学品に対する感受性が向上 している。emr(Ma,D.,et al.,Mol.Microbiol. ,16:p.45−55,(1995))又はacrAB(Paulsen,I .T.,et al.,Mol.Micro.,19:p.1167−1175 ,(1996))などの突然変異を用いる流出ポンプの破壊あるいはtolC( Schnaitman et al.,J.Bacteriol.172(9) ,pp5511−5513,(1990))などの突然変異を用いるそれが用い るチャンネルの破壊も化学品感受性を向上させる。さらに、ゲノミックス(ge nomics)と結合した遺伝子滴定はそのような増感突然変異の同定法の開発 を可能にし、次いでそれを適した検出細胞バックグラウンドに組込むことができ ることも意図されている。いくつかの場合、化学品の標的巨大分子はその化学品 の作用に対して本質的に耐性であり得る。例えばE.コリは酵素アセトラクテー トシンターゼの2つのイソ酵素を有し、その1つはスルホニルウレア除草剤に対 する結合親和性が低い。耐性イソ酵素をコードするilvBNの機能を破壊する 突然変異は、アセトラクテートシンターゼを標的とするスルホニルウレアによる 生育阻害に対する受け易さが非常に向上した株を生ずる(LaRossa,R. A.and D.R.Smulski,J.Bacteriol.,160:p .391−394,(1984))。E.コリ又は他のバクテリアの適した宿主 株を既知の突然変異又は突然変異の組み合わせを保有するように構築することが できる。さらに、トランスポ ゾン挿入あるいは化学的又は物理的処理による突然変異誘発に続く生育阻害に関 するスクリーニングにより、適切に感受性の株を見いだすこともできる。ストレス感受性を与える突然変異 本発明の検出細胞は場合により、それに関してスクリーニングされるべき特定 のストレスに対する感受性を運ぶであろう突然変異を含んでいることができる。 例えばrelA突然変異は細胞がアミノ酸欠乏に応答するのを妨げる。ストレス 感受性において有用な他の突然変異には、例えば種々の抗ガン剤及び酸化的スト レスを引き起こす化合物に対する感受性を生ずる突然変異が含まれる。多くの抗 ガン剤はDNA複製を妨害し、酸化的ストレスを引き起こす化合物は作物の菌・ カビ性病原体及び人間もしくは動物のバクテリア性病原体の抑制において有用で あり得ることが既知である。cya、crp、spOT、arcAB、envZ 、ompR、marR、earAB、fur、oxrG、fruR、rpoS、 rpoE、creB、creC、glnG、glnL、glnB、glnD、g lnF、phoB、phoP、phoQ、phoR、phoU、rpoH、le xA、recA、lrp、soxRS、oxyR、fnr、atbR、ada及 びrelAから成る群より選ばれる突然変異遺伝子を含むがこれらに限られない ストレスに対する感受性を運んでいる遺伝子における突然変異が好ましく、ここ でrelA突然変異が最も好ましい。さらに遺伝子滴定は調節遺伝子に関する予 期せぬ役割を示すことができる。そのような発見は、調節遺伝子座の不活性化と 組み合わされてセンサー株を最適化することができる。 本発明の範囲内で、株は一般にスルホニルウレア除草剤に感受性の1 つのALS(I又はIII)のみが発現されるような突然変異を含んだ。そのよ うな感受性の宿主は標準的トランスポゾン、化学品(例えばHNO2及びNH2O H)、UV、挿入色素(例えばアクリジン色素)又は他の突然変異誘発案が適し た過感受性突然変異を発せしめた後に野生型からスクリーニングすることができ るかあるいは一緒になって所望の感受性を与える突然変異を組み合わせることに より構築することができる。突然変異誘発の方法の概覧に関し、例えばThom as D.Brock in Biotechnology:A Textbo ok of Industrial Microbiology, Second Edition(1989)Sinauer Associates,Inc .,Sunderland,MA.Stress Sensitive Rep orter: Escherichia coli and Salmonell a;Cellular and Molecular Biology(Nie dhardt et al.Eds.,American Society o f Microbiology,Washington,D.C.(1996) )]を参照されたい。 本発明の検出細胞は場合により、スクリーニングされるべきストレッサー化合 物の特に望ましい又は望ましくない特性の検出のためのストレス−感受性リポー ターを含んでいることもできる。典型的に、ストレス−感受性リポーターは適し たリポーター要素に操作可能的に結合されたストレス−感受性プロモーターを含 む。所望の特定の検出細胞内で発現が可能なようにプロモーターを選ばなければ ならない。典型的にバクテリア検出細胞の場合、プロモーターはストレス−誘導 可能なバクテリアプロモーターから選ばれるであろう。本発明において適したス トレス− 誘導可能なプロモーターの例は、化学品、環境汚染物、重金属、生体内異物、温 度の変化、pHの変化ならびに酸化的損傷、DNA損傷、嫌気的生活、硝酸塩利 用性の変化又は発病を生ぜしめる作用物質に応答性のものである。適したバクテ リアストレス−プロモーターの特定の例には熱ショック遺伝子のようなタンパク 質損傷に感受性のもの(grpE、dnaK、lon、rpoD、groESL 、lysU、htpE、htpG、htpI、htpK、clpP、clpB、 htpN、htpO及びhtpX)、SOS調節回路により制御されるもののよ うなDNA損傷に感受性のもの(recA、uvrA、lexA、umuDC、 uvrA、uvrB、uvrC、sulA、recN、uvrD、ruv、di nA、dinB、dinD及びdinF)、酸化的損傷に感受性のもの(kat G、ahp、micF、sodA、nfo、zwf及びsoi)、膜損傷に感受 性のもの(fabA)、アミノ酸欠乏及びrelAもしくはspoT調節遺伝子 の制御下に感受性のもの(his、ilvBN、ilvGMED及びthrAB C)、炭素欠乏及びcya及びcrp調節遺伝子の制御下に感受性のもの(la c、mal及びgal)、phoB、phoM、phoR及びphoU調節遺伝 子の制御下でホスフェート欠乏に感受性のもの(phoA、phoBR、pho E、phoS、aphA、himA、pepN、ugpAB、psiD、psi E、psiF、psiK、psiG、psiI、psiJ、psiN、psiR 、psiH、phiL、phiO ara、tna、dsd及びhut)ならび にglnB、glnD、glnG及びglnL調節遺伝子の制御下で窒素欠乏に 感受性のもの(glnA及びhut)が含まれるがこれらに限られるわけではな い。本発明の範囲内で好まし いのはSOS調節回路の制御下における遺伝子毒性又はDNA損傷に感受性のス トレス−誘導可能なプロモーターであり、recA遺伝子が最も好ましい。 ストレス誘導可能なプロモーターへの融合に適したリポーター遺伝子はそのよ うなプロモーターの制御下にあり、検出可能なシグナルを発することができる構 造遺伝子である。lacZ、galK、xylE、luc、luxAB、lux CDABE、phoA、uidA(GUS)、cat、npt−II、SUC2 及びユビキチンなどの多くのバクテリアリポーターが当該技術分野において既知 である(Miller,J.H.,A Short Course in Ba cterial Genetics,Cold Spring Harbor Laboratory Press, Cold Spring Harbor ,New York,pp.63−67)。本発明において特に有用なのは、バ クテリアlux遺伝子;例えばホタル、フォチヌス・ピラリス又はこめつき虫、 ピロフォルス・プラギオフタラムスからのルシフェラーゼ遺伝子(luc);あ るいはシーパンジー、レニラ・レニフォルミスからのルシフェラーゼをコードす る遺伝子を含むがこれらに限られない生物発光性リポーター遺伝子である。lu x遺伝子複合体を含むpCGLS1プラスミドから得られるプロモーターなしの フォトラブズス・ルミネセンスluxCDABE遺伝子複合体は、その遺伝子産 物が広範囲の温度下でE.コリにおいて良く機能するので、最も好ましい。この 複合体はRosson,R.A.,によりPCT国際出願WO 93/0317 9(1993)において十分に記載されている。 luxCDABE遺伝子複合体により生ずるバクテリア生物発光は、 5つの構造遺伝子(luxA、luxB、luxC、luxD及びluxE)の 産物が共同して働いて光を発する現象である。luxD産物は前駆体から14炭 素脂肪酸を生成する。14炭素脂肪酸はATP依存性反応においてluxE産物 の作用を介してアシルー酵素共役体に活性化され、それがバクテリア生物発光を 細胞エネルギー状態に結び付ける。アシルー酵素(luxE産物)は転移因子( transfer agent)として働き、アシル基をluxC産物に与える 。アシル−LuxC2成分複合体は次いでNADPHがアシル共役体をC14アル デヒドに還元する電子対及びプロトン供与体として働く反応において還元される 。この反応は細胞の還元力をバクテリア発光に結び付ける。ルシフェラーゼ(l uxA及びluxBの産物)により触媒される発光反応が光を生む。発光のエネ ルギーはアルデヒドから脂肪酸への転換ならびに発光と細胞エネルギー状態の間 の別の連鎖を与えるFMNH2酸化により与えられる。 luxCDABEの有効性はこれらの遺伝子のタンパク質産物の本質的熱不安 定性により制限される。このリポーター系の温度条件は、限定された培地でバク テリアを急速に生育する必要性との一致を制限してきた。出願人等は所望の温度 範囲(28〜42℃)で機能することができるタンパク質産物をコードするlu xCDABEを用いることにより、この問題を解決した。 所望の特定の作用部位スクリーニングに有用な特定の遺伝子型をそれぞれ有す る多数の株を操作した。株の構築を図1に概説し、遺伝子型を一般的方法の中の 表1にまとめる。recA−Lux−CDABE遺伝子融合体を含有するように 操作されたすべての株が検出細胞として機能 した。検出細胞は遺伝子融合体のみを含有していることができるかあるいは場合 により膜透過性又はストレッサー感受性に影響する他の突然変異を有することが できる。 有用な株はilvB、relA、tolC、igm、spoT及びilvG遺 伝子の発現又は抑制が有用な検出細胞を与えるために用いられた場合を含んで多 様な遺伝子型を有する。株の構築の方法は当該技術分野において周知であり、S ambrook,J.et al.,Molecular Cloning:A Laboratory Manual. Second Edition,Co ld Spring Harbor Laboratory Press(19 89);Escherichia coli and Salmonella;Cellular and Molecular Biology (Niedh ardt et al.Eds.,American Society of Microbiology,Washington,D.C.(1996))] において十分に議論された分子生物学及び微生物学の基本的要素を用いている。培養条件 : 典型的に細胞は適した培地中で37℃において生育させる。本発明において好 ましい生育培地はVogel−Bonner培地(Davis et al., Advanced Bacterial Genetics,(1980),C old Spring Harbor,NY:Cold Spring Har bor Laboratory)などの通常の規定培地である。他の規定又は合 成生育培地を用いることもでき、特定の微生物の生育に適した培地は微生物学又 は発酵科学の技術 分野における熟練者にわかるであろう。いくつかの場合にはNB(栄養ブイヨン )などの濃厚又は完全培地を用いる。 バクテリア生育に適したpH範囲はpH5.0〜pH9.0であり、pH6. 0〜pH8.0が初期条件として好ましい。 液体培地中におけるバクテリア細胞の生育は、初期対数期、中期対数期、後期 対数期又は定常期などの種々の生育期において均一な細胞集団にストレスを与え ることを可能にする。ストレスは細胞攻撃物又はストレッサーへの暴露の結果と して細胞に生ずる状態である。この細胞ストレスは、バクテリア細胞又は細胞集 団における正常な細胞代謝の改変を生ずるいずれの物質又は細胞環境の変化によ っても引き起こすことができる。除草剤、作物保護化学品、環境汚染物又は重金 属などの化学品の生育培地への添加はそのようなストレスを引き起こすことがで きる。さらに温度の変化、pHの変化、酸化的損傷又はDNA損傷(例えばUV 暴露から)を生む因子、嫌気的生活あるいは硝酸塩利用性の変化は同様にストレ スを引き起こし得る攻撃物である。ストレッサー生体内異物及び作物保護化学品 本方法は多様な生体異物化学品そして特に作物保護化学品として有用な化合物 に関する作用部位を同定するために有用である。本方法はスルホニルウレア除草 剤、例えばスルホメツロンメチル、グリホセート、原殺菌・殺カビ剤、例えばオ キシムカルバメート、オキシダント、例えばメチルビオロゲン(パラクアト)、 ホルモン性除草剤、例えば2,4−ジクロロフェノキシ酢酸ならびに殺菌・殺カ ビ剤、例えば2−チエニルアラニンから選ばれるがこれらに限られない化合物の 作用部位の決定のために有用である。バクテリア代謝に負の影響を与えるいずれ の化学品 もこの方法で分析することができる。かくして抗バクテリア剤のみでなく、抗ウ ィルス剤、抗ガン剤、防腐剤、殺菌剤及び作物保護化学品も本発明を用いて分析 することができ、それは多くのそのような化合物の作用部位が多くの場合にバク テリア及び標的生物が共有する酵素又は補因子だからである。さらにその堆積が 不利益である正常な代謝の産物をこれらの方法を用いて分析することができる。作用部位スクリーニング 本方法による種々のストレッサー及び生体異物化合物の作用部位の決定は栄養 復帰及び遺伝子滴定の相補的スクリーニングを用いて行われる。栄養復帰 上記で限定した培地は野生型E.コリの生育に必要且つ十分な栄養素(無機化 合物及び炭素源)を与える。E.コリ検出細胞(recA−Lux遺伝子融合体 を含む)はこれらの培地中で生育し、栄養素を細胞生育及び代謝に必要な有機化 学品に転換する。ストレッサー化学品が生合成過程の1つを妨害すると、細胞の 代謝及び培養物の生物発光が減少するか又は排除されるであろう。 栄養復帰の本方法は、最初にrecA−LUX遺伝子融合体を含有する検出生 物の生物発光を抑制する能力に関して化合物をスクリーニングすることを含む。 次に培養物のパネルを、どの栄養素が生物発光抑制からの復帰により示される通 り生育阻害から復帰させるかにつき調べることを始める。この基準を満たすスト レッサー化学品を栄養的に復帰されたと定義する。ストレッサー化学品により影 響される特定の経路を次いでオキサノグラフィ試験により決定する。同定された 経路からの生合成 中間体を補足してどの中間体が生物発光の抑制を取り除くかを決定することを用 い、経路内の標的を限定することができる。非−経路栄養素(non−path way nutrients)による調節(両方ともBiosynthesis of Branched Chain Amino Acids,Barak et al.,eds.Balaban Publishers,Weinh eim,FRG,1990におけるVan Dyk and LaRossa, pp.123−130及びLaRossa et al.,pp109−121 )もストレッサー化学品の巨大分子状標的の限定を助けることができる。遺伝子滴定 遺伝子滴定案は、巨大分子状標的の細胞内濃度を正常に見られる濃度より高く 増加させることにより、化学的ストレッサーの作用を克服できるということに基 づいている。この方法で阻害剤の作用は滴定して排除され、通常は野生型の生育 を阻害する条件下で細胞が生育する。巨大分子状標的の増加の方法は遺伝子重複 の選択を介する(例えばAnderson and Roth,Ann Rev Microbiol.,31:473−505(1977);Wahl et al.,J Biol Chem,254:8679−89(1979),A lt et al.,J Biol Chem,253:1357−70)又は 高レベル構成的調節突然変異株の選択を介する(Roth et al.,J. Mol.Biol.22:305−323(1966);Hartman,Am es,Anton Yanofsky Calvo et al.,J.Bac teriol.97:1272−1282(1969),Calvo et a l.,Genetics,61:77 7−787(1969))ものであることができる。しかしながらこれらの方法 は、過剰発現された遺伝子産物の限定のために幾分か骨の折れる分析に導く。好 ましい態様は酵母においてFalco[Falco and Dumas,Ge netics 109:21−35(1985)]及びRine[Rine e t al.,PNAS USA 80:6750−6754(1983)]によ り開発されたものであり、その方法では(a)高コピー数自立複製性プラスミド におけるゲノムライブラリの構築及び(b)そのようなプラスミドライブラリを 適した宿主株中に導入してメロ−マルチポイド(mero−multipoid s)のカタログを作る[LaRossa,(1996),in Escheri chia coli and Salmonella;Cellular an d Molecular Biology (Niedhardt et al. Eds.,pp1400−1416,American Society of Microbiology,Washington,D.C.(1996)) ]ことにより遺伝子増幅を生ぜしめる。次の段階で(c)化合物のMIC(最小 阻止濃度)以上で生育するコロニーに関する選択により化学的ストレッサーに対 する耐性を与えるメロマルチプロイド(meromultiploids)を同定する。そのよう な方法は最近E.コリに拡張された(Chatterjee and Ster nberg,PNAS USA 92:8950−8954(1995))。部分的ゲノム増幅による阻害剤作用の妨害 栄養復帰及び遺伝子滴定の方法の他に、本検出細胞を阻害剤作用の妨害に基づ く化合物の同定に用い得ることが意図されている。例えば本出 願は、アンピシリン耐性に関して選択する形質転換により生物発光性又は他のテ スター株中にチエニルアラニンに対する生育耐性を与えると思われるか又はそれ が知られているいくつかのゲノムフラグメントを導入することを例示している。 得られる生物発光性株を、挿入片のないマルチコピープラスミドベクターを形質 転換に用いた負の標準と一緒に種々の濃度のチエニルアラニンに暴露し、生物発 光対時間の動力学的プロットを得る(実施例9)。実施例9に示す通り、クロー ンo245ygaHは最高度のチエニルアラニンからの保護を与えるが他のクロ ーンは中程度の耐性を与える。この実施例から(a)試験において単にチエニル アラニンを他の化合物で置き換えることにより交差耐性を見いだすことができる こと(事実、ディスク拡散アッセイ(disk diffusion assa ys)は表12に同定されるものを含むいくつかの他のアミノ酸類似体に対する 、o245、ygaHにより与えられた交差耐性を明らかにした)ならびに;( b)多重コピーにおいて特定の標的特定遺伝子が阻害剤耐性を与えるかどうかを 調べることにより、特定の標的を攻撃する他の化学品を同定できることが明らか である。この方法でアセトラクテートシンターゼの新しい阻害剤が明らかにされ た)。膜改変 他の態様において、本検出細胞を変更して分裂した膜タンパク質を導入するこ とができ、それを今度は特定の生物学的活性を有する化合物の同定に利用できる ことが意図されている。例えばSMを用いる遺伝子滴定はtolCを耐性決定因 子として同定した。同様にGPを用いる滴定はyhhTSを、チエニルアラニン はo245 ygaHを、アシビシンはyedAをそしてマイトマイシンCはm dfAを耐性決定因子とし て認識した(実施例7〜9)。これらの遺伝子のそれぞれは推定膜タンパク質を コードする。これらのクローニングされた遺伝子の分裂及び分裂物のE.コリ染 色体中への導入を不当な(undo)実験なしで標準的方法により成し得ること は自明のことである。そのような分裂物の有効性は光の放射量を2分の1に減少 させる用量を決定する生物発光アッセイにより容易に評価することができる。こ れらの分裂した遺伝子は多数の感受性バイオアッセイ(a plethora of sensitive bioassays)に有用であろう。好ましい態様の議論 本方法の好ましい態様を図2に示す。recA−luxCDABE融合体及び relA突然変異(アミノ酸欠乏への細胞の応答を阻害する)を有する検出生物 (1)を作物保護活性に関してスクリーニングされるべき1組の化合物(ストレ ッサー)(2)に暴露する。検出細胞からの光を増加させる化合物を遺伝子毒性 として捨てる。細胞生育を遅くするが光を増加させない化合物を栄養復帰スクリ ーニング又は遺伝子滴定スクリーニングに供し、化合物の作用部位を決定する。 栄養復帰を用いる場合、検出細胞を多数の異なる栄養素プールが補充された最少 培地中で生育させ、各プールは異なる栄養素の混合物(3)から成る。代謝阻害 からの復帰に必要なアミノ酸を供給するプールを生物発光性遺伝子融合体による 発光の回復により検出する(4)。 熟練者はゲノミックスにおける進歩が複数の関連態様を可能にすることがわか るであろう。例えば前節で記載した検出生物中に、順に並べられた(order ed)重複高コピー数プラスミドの組を、それぞれがE.コリ染色体の異なるセ グメントを含有するように置く。得られる株 のこの組を化学的ストレッサーの遺伝子滴定スクリーニングで用い、増幅すると 生物発光の放射量を阻害されないレベルに回復させる染色体領域を同定すること ができる。かくして遺伝子滴定を別の選択及びスクリーニング様式において行う ことができる。 他の態様の場合、標準的方法(Sambrook、同上)に従ってキメラを用 いて適した宿主を形質転換することによりrecA−LUX遺伝子融合体を含有 する検出細胞を構築した。形質転換株はilvB、relA及びtolCを含む 多様な突然変異を有した。これらの突然変異の1つ又はそれより多くを含有する ように検出細胞を構築した。これらの検出細胞は種々の生体内異物への暴露によ り変更されるベースライン発光を発した。 細胞をマイトマイシンCに暴露することにより、遺伝子毒性因子への検出細胞 の感受性を調べた。中程度の量(tolC+株の場合0.3〜20ug/mL、 tolC誘導体の場合0.3〜1.25ug/mL)のマイトマイシンCはベー スライン発光の増加を生じた。多量(tolC株における>2.5ug/mL) のマイトマイシンCは発光の減少を生じた(図4及び5)。 多様な突然変異を含有する検出細胞を4種類の除草剤(SM、MV、GP及び 2,4−D)で処理し、検出細胞の生物発光の放射量への化合物の影響を決定し た。それぞれの場合に動力学的プロットは除草剤に対応して発光における用量− 依存性減少を示す。影響を示すデータは図6〜9にある)。 tolC突然変異を含有する検出細胞を変化する濃度のSM及びマイトマイシ ンCに暴露し、アッセイの感度への突然変異の影響を決定した。 表2及び3ならびに図4及び10及び4に記されている通り、tolC突然変異 は親油性のSNに対する検出細胞の応答性を強化したのみでなく、マイトマイシ ンCに対しても強化した。これらの試験は検出細胞の成分としてのtolC突然 変異の有益性を示した。 2つのCPC’sの作用部位をrecA−LuxCDABE融合体を含む検出 細胞を用いて分析した。生物発光性検出細胞を用い、それぞれの化合物に栄養復 帰を適用してどの栄養素が化合物の生育阻害効果から復帰させるかを決定した。 表2及び3に示す通り、オキシムカルバメート化合物で処理された細胞の場合に 影響される可能性のある部位としてシステイン代謝が同定され、チエニルアラニ ンで処理された細胞の場合にフェニルアラニン代謝が作用部位として同定された 。 最後にilvB、relA及びtolC対立遺伝子を保有している検出細胞を 遺伝子滴定アッセイにおいて用い、SM、2−チエニルアラニン及びGPの作用 部位を決定した。検出細胞をE.コリ cDNAライブラリを用いて形質転換し 、形質転換株の生物発光における変化により示されるSMに対する耐性に関して 形質転換株をスクリーニングした。耐性コロニーを採取し、プラスミドを単離し 、配列決定し、標的の可能性のあるものをコードしている遺伝子に関して分析し た。このやり方でilvBN及びilvIH遺伝子をSMの標的であるALSを コードする遺伝子として同定し、確認した。類似のやり方で、GPに関する既知 の標的であるEPSPSをコードするaroAを選択した。2−チエニルアラニ ン耐性クローンに関する選択においてaroH遺伝子が得られた。 特定の標的の生体内阻害剤同定を記載する他の代わりの態様の場合、 本検出細胞を作用部位が既知の化合物に関してスクリーニングするための方法に おいても利用することができる。そのような実施態様を図3に示す。ストレスプ ロモーター−luxCDABE遺伝子融合体のみでなく、スクリーニングされる べき化合物の遺伝子標的を発現するプラスミドも含むように検出生物を構築する ことができることが意図されている。例えばGPに関する遺伝子標的はaroA 遺伝子によりコードされる5−エノールピルビルシキメート−3−ホスフェート シンターゼ(EPSPS)であることが既知であり、EPSPS遺伝子産物を発 現するようにプラスミドが構築された。スクリーニングされるべき化合物を標準 的検出細胞(1)及び発現可能な遺伝子標的(3)を適した濃度で含有する改変 検出細胞(2)に暴露する。化合物(4)を加えないと両方の検出細胞において ベースライン発光が与えられるであろう。生育を阻害する化合物(5)の添加は 両方の検出細胞において発光の減少を生ずるであろう。しかしながらグリホセー ト−様分子(6)への標準的検出細胞(1)の暴露が発光の減少を生ずるであろ う場合、同じ化合物の改変検出細胞(2)への暴露は発光の減少がもっと小さい か又はないであろう。化合物は改変検出細胞(2)における遺伝子標的の発現に より遺伝子的に滴定された。 E.コリ aroA遺伝子を植物もしくは他のバクテリアのaroA類似体で 置き換え得ることは当該技術分野における熟練者にわかるであろう。さらにこの 方法でいずれの問題の標的に関する化学品も同定できることが意図されている。 ここで例示した特定の標的の生体内阻害剤同定の方法を用い、新しい作物保護化 学品、抗バクテリア性化学品、殺菌・殺カビ性化学品、抗ガン性化学品、抗−ウ ィルス性化学品、バイオフィ ルム(biofilm)形成を妨げる化学品及び防腐剤を含むがこれらに限られ ない多くの有用な化合物を同定することができた。 特定の標的の生体内阻害剤同定の方法を例えばALS IIIの阻害剤の検出 に用いることもできる。例えばアンピシリンもしくはテトラサイクリン耐性に関 して選択するpBR322を用いてDPD1718を形質転換し、株pBR32 2/DPD1718を得ることができた。同様にDPD1718をアンピシリン 耐性に関して選択するilvIH含有プラスミドを用いて形質転換し、ALS III表現型を有する株pIlvIH/DPD1718を得ることができる。こ れらの2つの形質転換された株を次いでALS IIIの特異的阻害剤に関して スクリーニングするために用いることができ、それはALS IIIの力価がp BR322/DPD1718におけるより株pllvIH/DPD1718にお いてずっと高いであろうからである。予想される結果は以下である:さらに、他の生育関連表現型又は生育自身を評価してEPSP、ALS又は他の 所望の細胞機能を妨害する新規な化合物を同定するできることが意図されている 。 上記の態様は実施例7〜9にさらに十分に例示され、その実施例はマイトマイ シンC、アシビシン及びチエニルアラニンに対する耐性を運ぶ遺伝子のrecA −LUX検出細胞中への導入をいかに用いてそれぞれ マイトマイシンC、アシビシン及びチエニルアラニン活性を有する化合物に関し てスクリーニングできるかを示している。 別の態様において、recA−LUX検出細胞を突然変異誘発性に関して化合 物をスクリーニングするための手段として用いる。標準化エイムス試験と比較し た時の、化合物突然変異誘発性の指示物質としての本SOS調節生物発光性遺伝 子融合体の効力は、融合体含有検出細胞の比較においてわかる(実施例10)。 標準的エイムス試験において陽性であった無作為に選ばれた化合物は、生物発光 性検出細胞において「点火(lights−on)」応答を与えることにより突 然変異誘発性であることが確証された。 本発明をさらに以下の実施例において限定する。これらの実施例は本発明の好 ましい実施態様を示しているが、例示としてのみ示すものと理解されるべきであ る。上記の議論及びこれらの実施例から、当該技術分野における熟練者は本発明 の必須の特性を突き止め、その精神及び範囲から逸脱することなく、本発明を種 々の用途及び条件に適応させるために本発明の種々の変更及び修正を成し得る。 実施例 一般的方法 リン酸化、連結及び形質転換の方法は当該技術分野において周知である。以下の 実施例で用いるのに適した方法はSambrook,J.et al.,Mol ecular Cloning:A Laboratory Muanual , Second Edition,Cold Spring Harbor La boratory Press(1989)に見いだすることができる。 バクテリア培養物の保持及び生育に適した材料及び方法は当該技術分野におい て周知である。以下の実施例で用いるのに適した方法はManual of M ethods for General Bacteriology (Phil lipp Gerhardt,R.G.E.Murray,Ralph N.C ostilow,Eugene W.Nester,Willis A.Woo d,Noel R.Krieg and G.Briggs Phillips ,eds),American Society for Microbiol ogy,Washington,DC.(1994)又はThomas D.B rock in Biotechnology:A Textbook of Industrial Microbiology ,Secon Editio n(1989)Sinauer Associates,Inc.Sunder land,MAに見いだすことができる。標準的バクテリア遺伝子の案はMil ler,J.H.,Experiments in Molecular Ge netics,Cold Spring Harbor Laboratory (1972);Miller,J.H.,(1992)A Short Cou rse in Bacterial Genetics,Cold Sprin gHarbor Laboratory Press;Silhavey,T. J.,Berman,M.L.,and Enquist,L.W.,Expe riments with Gen Fusions(1984),Cold Spring Harbor Laboratory及びDavis,R.W. ,Botstein,D.and Roth,J.R.(1980),A Ma nual for Geneti c Engineering−Advanced Bacterial Gen etics,Cold Spring Harbor Laboratoryに 見いだすことができる。バクテリア細胞の生育及び保持に用いるすべての試薬及 び材料は、他の様に特定されなければAldrich Chemicals(M ilwaukee,WI)、DIFCO Laboratories(Detr oit,MI)、GIBCO/BRL(Gaithersburg,MD)又は Sigma Chemical Company(St.Louis,MO)か ら入手した。 略字の意味は以下の通りである:「h」は時間を意味し、「min」は分を意 味し、「sec」は秒を意味し、「d」は日を意味し、「mL」はミリリットル を意味し、「L」はリットルを意味する。 生物発光はルミノメーター、モデルML3000(Dynatech Lab oratories,Chantilly,VA)において製造者の指示に従っ て測定した。 以下の実施例で用いる作物保護化学品はスルホメツロンメチル[Du Pon t Agricultural Products,Wilmington,D Eから入手]、グリホセート[Sigmaから入手]、メチルビオロゲン[Si gmaから入手]、2−チエニルアラニン[Aldrichから入手]であり、 化合物OC、原殺菌・殺カビ活性を有するオキシムカルバメートの種類のメンバ ーである化合物OCはDuPont Agricultural Produc tsにより製造された。マイトマイシンC及びアシビシンはSigmaから入手 した。原液は以下の通りに調製した: 2−チエニルアラニン−水中で(10mg/mL) スルホメツロンメチル−0.01NのNaOH中で(3.6mg/mL) グリホセート−水中で(5mg/mL) 化合物OC−DMSO(ジメチルスルホキシド)中で(10mg/mL) メチルビオロゲン−水中で(2mg/mL) マイトマイシンC−水中で(1mg/mL) アシビシン 水中で10mg/ml。 形質転換したE.コリ株DPD1707、DP1675及びDPD1718を 1997年2月13日、国際寄託所であるAmerican Type Cul ture Collection(「ATCC」)に寄託した。株はそれぞれA TCC98328、ATCC98329及びATCC98330と命名された。 CPC作用部位の決定において有用な追加の検出細胞の株を下記の表1に示す 。 ライブラリの構築 E.コリ W3110[B.Bachmann,in E.coli and Salmonella typhimurium:Cellular and Molecular Biology (Niedhardt et al., Eds.,pp1190−1220,American Society of Microbiology,Washington,D.C.(1987)) ]から単離した染色体DNAを制限酵素Sau3A1で部分的に消化し、アガロ ースゲル上でサイズ分別した。2つのサイズ範囲(約2.5及び4.0Kbpと いう平均サイズ)の画分を、あらかじめ制限酵素BamHIで消化し、コウシ腸 アルカリ性ホスファターゼで処理したpBR322(0.11ピコモル)又はp UC18(0.11ピコモル)に連結した。それぞれの連結反応における染色体 DNA対ベクターのモル比は約0.2:1であった。連結産物を用いて超受容性 E.コリ XL2Blue(Stratagene)をAmpRに形質転換した 。プールした形質転換株(各形質転換に関して>105)をプラスミドDNAの 単離に用いた。 実施例1 検出細胞株の構築 株DPD1675の構築 tolC及びilvBを含有する株DPD1675の構築は、ilvB突然変 異を有し、遺伝子型[ilvB2101 ara thi △pro lac] を有するH.E.Umbarger,Purdue Universityから のE.コリ株であるCU847の操作により行った。P1virファージ原料を株 DE112[tolC::mini Tn10;Van Dyk et al.,Applied and Envi ron.Microbiol.60:1414−1420(1994)に十分に 記載されている、B. Bachmann in E.coli and Sa lmonella typhimurium:Cellular and Mo lecular Biology (Niedhardt et al.,Eds .,pp1190−1220,American Society of Mi crobiology,Washington,D.C.(1987))に記載 されているRM443と同質遺伝子]上でJ.H.Miller,Experi ments in Molecular Genetics,(1972)Co ld Spring Harbor Laboratory,Cold Spr ing Harbor,New York,pp201−205に記載されてい る標準的方法により生育させた。ファージ原料をMiller(同上)により記 載されている通り、株CU847と混合し、テトラサイクリン耐性組み換え体を 選択し、MaConkey寒天(Miller,同上)上で生育できず、従って 胆汁酸塩感受性表現型を示す組み換え体をDPD1675と命名した。DPD1707の構築 recA−LuxCDABE遺伝子融合体を含有するDPD1707を以下の 通りに構築した。B.Bachmann in E.coli and Sal monella typhimurium:Cellular and Mol ecular Biology (Niedhardt et al.,Eds. ,pp1190−1220,American Society of Mic robiology,Wa shington,D.C.(1987))]に記載されているRM443と同 質遺伝子である株DPD2794(U.S.5683868に十分に記載されて いる)からプラスミドprecALux3を単離した。プロモーター領域(re cA)をプライマー1、2(それぞれ配列番号1及び2)を用いるPCRにより 増幅した。プライマー1: プライマー2: 得られる産物をBamHI及びSaIIで消化し、(Rosson,R.A. ,PCT国際出願WO93/03179(1993))により十分に記載されて いるフォトラブズス・ルミネセンスluxCDABE遺伝子複合体を含有する同 様に消化されたpJT205プラスミド(正式にはpCGLS205と呼ばれる )と混合した。連結の後、混合物を株DH5(ATCC)中に形質転換し、アン ピシリン耐性コロニーを選択した。コロニーを生物発光に関してスクリーニング した。1つのそのような生物発光性形質転換株をDPD1657と命名した。株 DPD1657から単離したプラスミドpRecALxx1をPst1及びEc or1で消化した。この消化されたプラスミドを同様に消化されたpBrint .CM.プラスミド[F.Valle,Insituto de Biotec hnologia,UNAM,Cuernavaca,Mexicoから;Ba labas et al.,Gene 172 :65−69(1996)]と混合した。連結の後、クロラムフェナコール耐性 形質転換株を株DH5において回収した。耐性コロニーを生物発光性表現型に関 してスクリーニングした。1つのそのような形質転換株をDPD1696と命名 した。この株中のプラスミドをpDEW14と呼んだ。プラスミドpDEW14 はフォトラブズス・ルミネセンスluxCDABE遺伝子複合体へのrecAプ ロモーターの融合体を含んだ。この融合体はlacZコード配列内に位置した。 プラスミドpDEW14をDPD1696から単離し、DNAを株JC7623 [B.Bachmann,in E.coli and Salmonella typhimurium:Cellular and Molecular Biology (Niedhardt et al.,Eds.,pp2466 ,American Society of Microbiology,Wa shington,D.C.(1987))]中に形質転換により導入し、クロ ラムフェナコール耐性コロニーを選択した。アンピシリン感受性且つlacZ陰 性(すなわちX−galを切断できない)のコロニーをDPD1707と命名し た。それはE.コリ染色体のlacZ遺伝子座中に組込まれたrecALux融 合体を有し、生物発光性であった。 P1virのファージ原料を株DPD1707上で調製した(P1vir及び方法は J.H.Miller,Experiments in Molucular Genetics,(1972)Cold Spring Harbor La boratory,Cold Spring Harbor,New York ,pp201−205に十分に記載されている)。 DPD1718(lacZ::recA’φ’luxCDABE)の構築を株 DPD1692から行った。株DPD1707上で生育させたP1virファージ 原料をMiller(同上)により記載されている通り、株DPD1692と混 合し;クロラムフェニコール耐性組み換え体を選択した。生物発光も示す1つの そのような組み換え体をDPD1718と命名した。 同じ形質導入法を用い、表1に報告した株DPD1715、DPD1730、 DPD1728、DPD1729、DPD1716、DPD1708、DPD1 719、DPD1709及びDPD1714を作った。 実施例2 DNA損傷因子マイトマイシンCの存在下で強化される生物発光 遺伝子毒性物質に関する感受性に関して検出細胞を調べるために、株DPD1 715及びDPD1730をLB培地において中期対数期まで生育させた。株D PD1715及びDPD1730は、DPD1730がtolCであるがDPD 1715はtolC+である点のみで異なる。培地に0〜20ug/mLの範囲 で変化する濃度のマイトマイシンCを加えた。遺伝子毒の導入後の発光の動力学 を、温度を37℃に制御する以外は以前に記載された通りに(Van Dyke et al.,Applied and Environmental Mi crobiology 60,1414,(1994))、ミクロタイタープレ ートフォーマットルミノメーターを用いて監視した。 動力学を図4(a)及び(b)に示し、用量−応答曲線を図5に示す。DPD 1730[tolC−](図4(b))の場合、高濃度のマイトマイシンC(本 明細書では約2.5ug/mLより高い)は生育に帰し 得る発光の増加を阻害又は妨害するであろう。低濃度(2.5ug/mL未満) では、細胞は化学品の存在を認識しない。中濃度(0.63及び0.31ug/ mL)で細胞は、模擬処理された標準を越える生物発光の大きな増加により簡単 に監視される通り、SOS応答の誘導による損傷に応答し、それは時間の関数と して現れる。対照的にtolC+株であるDPD1715(図4(a))はマイ トマイシンCに対してずっと感受性が低い(図5を参照されたい)。誘導はマイ トマイシンC濃度の全範囲を通して観察された。阻害効果は観察されなかった。 予想通り、誘導はlexA−依存性であることが、DNA損傷へのSOS応答 を制御するlexA遺伝子において異なっている同質遺伝子対の株中に形質導入 により導入された融合体の動力学及び用量−応答曲線により示された。SOS応 答が活性化されるべき場合はlexAによりコードされるLexAリプレッサー が切断されねばならない[Walker,1996,in E.coli an d Salmonella typhimurium:Cellular an d Molecular Biology (Niedhardt et al. ,Eds.,pp1400−1416,American Society o f Microbiology,Washington,D.C.(1987) )]。株DPD1707上で生育させたファージ原料を用い、lacZ::re cA’φ’luxCDABE融合体を株DM800(lexA+)及びDM80 3(非−開裂性リプレッサー遺伝子産物の故に非誘導性lexA[Mount et al.,J.Bact.,112:886(1972)]中に形質導入に より導入した。生物発光性であるそれぞれの交雑(cross)からの1つのク ロラムフェニコール 形質導入株を保存し、DPD1714(lacZ::recA’φ’luxCD ABElexA+)及びDPD1709(lacZ::recA’φ’luxC DABElexA)と命名した。マイトマイシンC処理は株DPD1714から の発光を強化させたが、株DPD1709からの発光は強化させず、LexAリ プレッサーを切断できないことが生物発光の増加を妨害しているので、該処理が 真のSOS応答を引き出すことを示している。実施例3 4つの作物保護化学品を用いる処理の後に減少する生物発光 実施例3は、検出細胞の光の放射量への4種の作物保護化学品の影響を示す。 検出株を上記の通りに中期対数期まで生育させ、以下の条件に従ってスルホメ ツロンメチル、メチルビオロゲン、グリホセート及び2,4−ジクロロフェノキ シ酢酸(2,4−D)で処理し、この場合すべての培養物を37℃に保持し、0 〜90分間をかけて試験を行った。 株DPD1718を78〜5000ug/mLの濃度範囲に及ぶ2,4−Dに 暴露した。生物発光における調節(modulation)を図6に示す。 株DPD1715を2.5〜2500ug/mLの濃度範囲に及ぶグリホセー トに暴露した。生物発光における調節を図8(a)及び(b)に示す。 株DPD1718を24〜1800ug/mLの濃度範囲に及ぶスルホメツロ ンメチルに暴露した。生物発光における調節を図7に示す。 株DPD1730を0.75〜48ug/mLの濃度範囲に及ぶメチ ルビオロゲンに暴露した。生物発光における調節を図9に示す。 動力学的データを示す図から明らかな通り、すべての作物保護化学品は検出株 からの発光における用量−依存性減少を与えた。 実施例4 tolCはスルホメツロンメチル及びマイトマイシンCへの応答を強化する 実施例4はスルホメツロンメチル及びマイトマイシンCに対する検出細胞の応 答へのtolC突然変異の影響を示す。上記の通りに検出細胞を中期対数期まで 生育させた。検出細胞をある範囲の作物保護化学品に暴露し、暴露から80分後 に生物発光を測定した。株DPD1715(tolC+)及び株DPD1728 (tolC)を0.006〜0.4ug/mLの濃度範囲に及ぶスルホメツロン メチルに暴露し、応答を図10(a〜c)で比較した。同様にtolC+及びt olC株を0〜20ug/mLの濃度のマイトマイシンCに暴露し、応答を図5 で比較した。データから、tolC突然変異がCPCに対する検出株の感受性を 強化する効果を有することが明らかである。 tolC−株の効力を示す生物発光アッセイをディスク拡散アッセイを用いて 確証した[Stephens et al.,PNAS 72,4389,(1 975);LaRossa R.A.and J.V.Schloss,J.B iol.Chem.,259,8753(1984)](データは示さない)。 実施例5 栄養復帰によるオキシムカルバメートOC、グリホセート及びチエニルアラニン の作用部位の示唆 実施例5はオキシムカルバメートOC、グリホセート及びチエニルアラニンの 作用部位の同定のための検出細胞の使用を示す。 株DPD1718を最少培地又はLB培地において37℃で生育させ、多様な 濃度に及ぶ3−(2−チエニル)−L−アラニン又はオキシムカルバメートプロ ファンギサイド化合物OCのいずれかに暴露した。3−(2−チエニル)−L− アラニンの濃度は最少及びLB培地の両方における生育の場合に0〜100ug /mLの範囲であった。 化合物OCの濃度は最少培地において生育した細胞の場合に0〜100ug/ mLの範囲であり、LB培地において生育した細胞の場合に0〜1000ug/ mLの範囲であった。最少及びLB濃厚培地の両方において生育した細胞の場合 のグリホセートの濃度は0〜5000ug/mLの範囲であった。 図11(a)、(b)、12(a)、(b)及び13(a)、(b)における データによりわかる通り、これらの化合物を用いる検出細胞の処理は、最少培地 において発光を減少させたが、濃厚LB培地において発光は減少しなかった。 オキサノグラフィを用いてこれらの実験の作物保護化学品の光−阻害効果の除 去を担う栄養素を決定した。オキサノグラフィ案 : 株DPD1718を最少培地において中期対数期まで生育させた。種々の塩基 、ビタミン及びアミノ酸を示す合計11個の個別のプールを作る(表2、5)。 それぞれのプールは1つの成分を他のプールと共有する。それぞれのプールを単 独で二重にミクロタイターウェル中に加えた。プールの組成はDavis,R. W.,D.Botstein And J.R.Rogh,A Manual For Genetic Engin eering:Advanced Bacterial Genetics.X +254p.Cold Spring Harbor Laboratory: Cold Spring Harbor,N.Y.,U.S.A.,1980, pp206〜208に記載されている通り、代謝的センス(metaboric sense)を作っている。サルモネラ・チフィムリウムとE.コリの間の代 謝の相違に適応させるために、記載した11個のプールにDavis et a l.のプールからの小さい変更を加えた。プールの成分は以下の通りであり;プ ールにおけるその濃度はDavis et al.,同上により記載された通り である:プールー成分 1−アデノシン、ヒスチジン、フェニルアラニン、グルタミン、チミン 2−グアノシン、ロイシン、チロシン、アスパラギン、セリン 3−システイン、イソロイシン、トリプトファン、ウラシル、グルタメート 4−メチオニン、リシン、トレオニン、アスパルテート、DAP 5−イソロイシン、バリン、プロリン、アルギニン、グリシン 6−アデノシン、グアノシン、システイン、メチオニン、イソロイシン 7−ヒスチジン、ロイシン、イソロイシン、リシン、バリン 8−フェニルアラニン、チロシン、トリプトファン、トレオニン、プロリン、 PABA、DHBA 9−グルタミン、アスパラギン、ウラシル、アスパルテート、アルギニン 10−チミン、セリン、グルタメート、DAP、グリシン 11−ピリドキシン、ニコチネート、ビオチン、パントテネート、アラニン。 ウェル当たりに加えられる容積は10μLのそれぞれのプール及びあらかじめ決 められた阻害濃度のある化合物が補足されている40μLの新しい最少培地であ った。最少培地中で生育した50マイクロリットルの中期対数期細胞をミクロタ イターウェルに加えた。次いでミクロタイタープレートをML2000ルミノメ ーター中に入れ、試料の生物発光を時間を経て監視した。データを化合物の挑戦 を受けない細胞の試料と比較した。生物発光の回復によって決定される通り、細 胞が化合物の阻害効果を克服することを可能にするプールを、化合物の損傷効果 から復帰させる成分を含むプールであると決定した。最後にプールのそれぞれの 成分を調べて生物発光の回復を担う特定の成分を決定した。化合物OC作用の栄養復帰 表2は化合物OCとDPD1718の相互作用からのデータを記録している。 消灯(lights−off)応答(光の放射量における約1000分の1への 減少)は最少培地上で観察されるが濃厚培地上では観察されない。オキサノグラ フィ(表3)はシステインを含有するプール6の存在が消灯応答を妨害できるこ とを示した。 *培地:E+B1+グルコース+グリシン+プロリン+ウラシル37℃/DPD 1718/25ug/mLにおける化合物OC プール3を用い、いくつかの時点に消灯応答の弱い妨害が見られた(データは示 さない)。かくしてプール3及び6の個々の成分を消灯応答を妨害するその能力 に関して調べた: 逆転因子が2つのプールの間の共通成分であるシステインであることは明らかで ある。システインは化学品−誘導栄養要求性突然変異から復帰させることによる かあるいはオキシムカルバメート又はその加水分解産物と付加物を形成すること によりその効果を発揮し得た。これらの2つのモデルを区別しようと、システイ ンの立体異性体を復帰因子として調べた: D−システインも化合物OCの効果から復帰できることが明らかである。次いで 出願人等はD−システインが2つのcysD株、cysA突然変異株、cysH 株及びcysB突然変異株の栄養要求性突然変異を満たすことを調べ、見いだし た。データはD−システインが光学的に純粋でないか又はE.コリが2つの立体 異性体を相互転換させる能力を有するかのいずれかであることを示唆している。 追加の実験は2−メルカプトエタノールを含む多様な化合物上に存在する遊離 のスルフヒドリル基が生物発光の原殺菌・殺カビ剤阻害のクエンチングを担うこ とを示した(データは示さない)。その発見は遊離のSH基を有する化合物が化 合物OCの作用を除去することを示しており、L−システイン生合成が化合物O Cの作用により危うくならないことを示唆している。かくして栄養復帰実験は阻 害作用を除去することができる因子を示唆することができる。そのような実験は さらなる研究で支持されねばならない。2−チエニルアラニン作用からの栄養復帰 チエニルアラニン阻害の栄養復帰を化合物OCの場合と類似のやり方で行った 。上記の通りにプールを作った。図14に示される通り、プール1及び8による チエニルアラニン阻害からの復帰が観察された。復帰をフェニルアラニンに帰因 させることができ、プールの他の成分に帰因 させることはできない。グリホセート作用からの栄養復帰 グリホセート阻害からの栄養復帰を化合物OC及びチエニルアラニンの場合と 類似のやり方で行った。図13(a〜b)及び表5に示される通り、プール8の みによるグリホセート阻害からの復帰が観察された。*培地:E+B1+グルコース+グリシン+プロリン+ウラシル37℃/DPD 1718/600ug/mLにおけるグリホセート プール8のみによる復帰は、共通の(common)芳香族アミノ酸経路にお ける遮断を示している(Davis et al.,同上、p.208)。かく してグリホセートの標的経路がこの方法により正確に同定される。スルホメツロンメチル(SM)作用からの栄養復帰 チアミン、グルコース及びウラシルが補足された最少E培地中で生育 している株DPD1718の生物発光を用量−依存的方法でスルホメツロンメチ ルにより阻害した(調べた濃度が1800、900、450、225、113、 61、31及び0ug/mLであった図15(a)を参照されたい)。 250ug/mLの除草剤の投与により引き起こされたSM阻害からの栄養復 帰を図15bの下部パネルに描く。阻害からの復帰において最も有効なプールは 3つの分枝鎖状アミノ酸、リシン及びヒスチジンから成るプール7であった。こ のプールによる復帰は既知のSM作用の部位と一致する。プール1(アデノシン 、ヒスチジン、フェニルアラニン、グルタミン、チミン)、9(グルタミン、ア スパラギン、ウラシル、アスパルテート、アルギニン)及び11(ピリドキシン 、ニコチネート、ビオチン、パントテネート、アラニン)の場合に、もっと低い 程度までのそして非常に遅れた動力学を以ての不完全な復帰が見られた。 実施例6 遺伝子滴定によるスルホメツロンメチル及びグリホセートの作用部位の同定 選ばれた突然変異株とのGP及びSMの相互作用の分析によるGP及びSM感受 性の特性化 グリホセートはE.コリ K12に対して阻害性であると予測される。対照的 にスルホメツロンメチルはilvBNによりコードされる屈折力のあるALS Iイソ酵素の存在の故にE.コリに対して阻害性でない。両方の化合物はE コ リのilvB突然変異株を阻害する。阻害のゾーンのアッセイは、アミノ酸欠乏 への緊縮応答のマウンティング(mounting)を妨害するrelA無効対 立遺伝子のilvB突然変異株 中への導入がGPへの過感受性を生ずるがスルホメツロンメチルに対する応答を 変更しないことを示す。SM耐性メロマルチプロイド 株DPD1675は、生来SMに対して耐性の野生型ALS Iの生産を妨害 するilvB突然変異の存在の故に、ilvIHによりコードされる単一のSM −感受性ALSであるALS IIIを発現する。それは流出ポンプ媒介による 細胞質からのSMの排除を妨害するtolC突然変異も含んでいる。これらの2 つの突然変異は一緒になってSMに非常に感受性の株を生じている。出願人等は 最少培地含有プレートにおいて株DPD1675のMICが3ug/mLである ことを決定した。 除草剤スルホメツロンメチルの遺伝子滴定を株DPD1675(表1)におい て行った。この株はilvB対立遺伝子及びtolCにおいて突然変異を保有し ており、それは細胞を該除草剤に対して感受性とし、疎水性化合物に対してより 透過性としている。この株における該除草剤のMICは、最少プレート上におけ る1日の生育の後、3ug/mLであることが決定された。 DPD1675の凍結された受容性細胞(Nishimura et al. ,Nucleic Acids Research 18:169(1990) の方法により調製)を、pBR322に基づくもの及びpUC18に基づくもの の2種類のE.コリライブラリからの0.5μLのプラスミドDNAを用いて形 質転換した。形質転換混合物を1回洗浄し、1XE[Davis et al. ,同上、pp.202−203]中に再懸濁させてから、Davis et a l.,同上、pp.201−210及びMiller,1972,同上、p.4 32におい て見いだすことができる標準的濃度でチアミン、プロリン、グリシン及びグルコ ースが補足された最少Eプレートにプレート化した。所望のクローンに関する選 択は、やはり培地中に含まれたアンピシリン(100μg/mL)及びスルホメ ツロンメチル(9μg/mL)であった。 pBR322又はpUC18のいずれかに連結されたE.コリ染色体の無作為 なフラグメントを含有する2つのライブラリを用いて株DPD1675を形質転 換した。19個の単離物からのプラスミドは、株DPD1675中に再導入され るとSMに対する耐性を与えた(表6)。 これらの形質転換株の胆汁酸への応答を評価した;胆汁酸感受性はtolC- 表現型を示し、胆汁酸耐性はtolC+表現型を示す。6個のプラスミドのDP D1675中への導入は胆汁酸塩耐性の単離物を生じ、これらの株がtolC+ /tolC異型接合体であり、tolC+が優性であることを示唆した。各挿入 片の両鎖を配列決定することにより、この仮定を確証した。pBR322中への 挿入片の配列決定に用いたプライマーは: であり、pUC18中への挿入片の配列決定に用いたものは: であった。 得られた配列をE.コリゲノム(Genbank受け入れ番号U00096)上 に置くためにInformatics法(Informatics metho ds)を用いた。これらのデータ(表6)はSM及び胆汁酸塩耐性の両方を与え るそれぞれのプラスミドがtolC+を保有しているという結論に出願人等を導 いた。 他の13個のプラスミドを含有する株DPD1675は、プラスミドを含まな い宿主の胆汁酸塩感受性表現型を保持していた。19個のプラ スミドを用いて株MF2000も形質転換した。MF2000は突然変異ilv BN及びilvIH対立遺伝子を保有しており、従ってALS活性がない。その ままで該株はイソロイシン−バリン栄養要求性突然変異体である。tolC+含 有プラスミドの導入は株MF2000の観察される栄養要求性を変更しない。対 照的に、他の19個のプラスミドを含有する株MF2000の形質転換株はイソ ロイシン−バリン原栄養体であった。これは、それらがALS I又はALS IIIのいずれかを発現していること及びプラスミドがilvBN又はilvI Hを保有しているらしいことを示した。これらの挿入片の末端も配列決定し、E .コリゲノム(Genbank受け入れ番号U00096;表6を参照されたい )の完全な一次配列との比較により、挿入片上に保有されている遺伝子の同定に 導いた。示されたデータから、我々はSM−耐性メロマルチプロイドの最初の収 集物の中に9個のilvBN+/ilvBN異型接合体(表6を参照されたい) 及び2個のilvIH+/ilvIH+同型接合体があったことを結論した。グリホセート耐性メロマルチプロイドの選択及び特性化 株DPD1692を用いてグリホセート耐性メルマルチプロイドを選択した。 出願人等は、最少培地プレートにおいて株DPD1692のMICが3.0mM (0.56mg/mL)のグリホセートであることを決定した。 0.5uLのライブラリ1(pBR22に基づく;0.0375ug DNA )又はライブラリ3(pUC18に基づく、0.15ug、DNA)を用いて形 質転換された受容性DPD1692細胞は、濃厚培地プラスアンピシリン上でプ レート化すると104個の形質転換株を与え、 かくしてそれぞれマイクログラムDNA当たりに約3x105及び0.7x105 形質転換株という頻度を有した。グルコース、グリシン、プロリン、ウラシル及 びチアミンならびに選択因子アンピシリン(100ug/mL)及びグリホセー ト(3.3mM=0.56mg/mL)で修正された最少E培地から成る選択プ レート当たりに約2x103個の細胞をプレート化した。グリホセート耐性メル マルチプロイドは37℃における96時間のインキュベーションを通じて現れた 。 グリホセート選択はpBR#22ライブラリからの7個の形質転換株及びpu C18ライブラリからの18個の形質転換株の単離を生じた(表6)。最初の宿 主株DPD1692を25個のプラスミドで再形質転換すると、グリホセート耐 性が得られ、プラスミドが耐性表現型を与えたことを確証した。グリホセート耐 性を与えるプラスミドを用いて栄養要求性aroA突然変異E.コリ株AB28 29を形質転換することにより、グリホセートの既知の標的をコードする遺伝子 であるaroAの存在をスクリーニングした。原栄養性の形質転換株は、aro A遺伝子がグリホセート−耐性を与えるブラスミド上に滞留していることを示し た。25個の単離されたプラスミドの中の2つは最少培地上におけるAB282 9の生育を回復させた。これらの2つのプラスミド上のaroAの存在を上記の プライマーを用いる配列分析(表6を参照されたい)により確証した。株DPD 1692において25個のグリホセート耐性プラスミドを比較した場合に、これ らの2つのプラスミドはグリホセートに対する最も強い耐性を与えた(データは 示さない)。 非−aroA含有プラスミドである残る23個の中で、新規なグリホセート耐 性を与える3種の別の挿入片を配列分析により同定した(表6 を参照されたい)。A群は17個のメンバーを有し、B群は4個のメンバーを有 し、C群は2個のメンバーを有した。E.コリゲノム地図に対する挿入片の位置 決定を、データベースのFASTA及びBLAST(Wisconsin Pa ckage Version 9.0,Genetics Computer Group(GCG),Madison,Wisc.)走査により行った。E. コリ染色体上で77.8分にマッピングされるA群の挿入片は2つの以前に配列 決定されたORF’s、yhhS.及びyhhT.を含有する。これらのORF ’sの両方に関する推定タンパク質構造は膜に及ぶと推定されるドメインを含ん でおり、かくしてそれらはパーミアーゼであると思われる。14.2分領域にマ ッピングされる第2のB群の4つのメンバーはE.コリ染色体の特性化されてい ない領域を含有している。第3の群の2つの挿入片はE.コリ染色体の52.3 分の領域にマッピングされる。配列分析は、炭水化物代謝に関連する遺伝子がこ の挿入片に含まれることを明らかにした。今日までに同定されたORF’sは以 前に記載されていない成分IIC及びIIB PTS酵素を含む。これらの2つ の遺伝子によりコードされる推定アミノ酸配列は、フルクトース−様PTSオペ ロンによりコードされる成分IIC及びIIB酵素との相同性を共有している( Reizer,J.A.et al.,Microbiol.141,961, (1995))。新しいPTS酵素II相同染色体の他に、この挿入片は単一の E.コリグルコキナーゼ遺伝子、glkを含有している。 実施例7 マイトマイシンC−耐性遺伝子の同定 実施例7は、recA−LUX融合体を含有する検出細胞の構築に用 いることができるマイトマイシンCに対する耐性を有する遺伝子の同定及び単離 を例示する。マイトマイシンC作用の遺伝子滴定 マイトマイシンC(DNA損傷因子)はE.コリのlexAind突然変異株、 DM803のコロニー形成を3ug/mlのMICで阻害する。このMICはl exA+株DM800のMICより5倍低い。受容性DM803細胞をpBR3 22ライブラリ及びpUC18ライブラリを用いて形質転換した。15μg/m lのマイトマイシンC(3XMIC)の存在下に、37℃においてLB Amp 150プレート上でプレート化することによりコロニーを選択した。2日後、p UC18に基づくE.コリライブラリを用いて細胞を形質転換したプレート上で 4つのコロニーが現れた。これらの4つのコロニーを採取した;すべてのプレー トをさらに5日間インキュベーションしたが、さらに別のコロニーは現れなかっ た。プラスミドを4つのコロニーから精製し、plexA3.1、3.2、3. 3及び3.4と命名した。株DM803の再形質転換によるそれぞれのプラスミ ドの再導入はアンピシリン耐性とマイトマイシンC耐性の間の連鎖を示し、それ ぞれの場合、マイトマイシンC耐性はプラスミドがコードする特徴であることを 示した。 DM803宿主からのプラスミドの精製は困難であり一低い収率及び保存した 時の試料の分解が観察された。かくして配列決定のためのプラスミド鋳型の慣例 的精製のためにプラスミドをRFM443に転移させた。得られた配列 : (1)LexA3.1挿入片の2つの末端を配列決定した。LexA 3.1前進−プライム(forward−primed)配列はBlattne r E.コリ配列決定プロジェクトにより限定される400の中からの領域29 1(18分)−推定フィンブリンチャペロン遺伝子及びyhcAを有するglt 領域にマッピングされ、逆−プライム(reverse−primed)配列は 400からの領域76にマッピングされ−この領域はdacC(ペニシリン結合 タンパク質)及びdeoR(デオキシリボースオペロンリプレッサー)ならびに 未知の機能のタンパク質をコードするいくつかの読み取り枠を含有する。これら は染色体の非−連続領域なので、選択されたプラスミドはおそらくライブラリ構 築の間に融合した2つの非隣接フラグメントのキメラである。 (2)LexA3.2の前進−及び逆−開始配列はE.コリデータベースにお ける400からの領域76にマッピングされる。この領域は挿入片中に存在する 8.6kbの中にdacC(ペニシリン結合タンパク質)及びdeoR(デオキ シリボースオペロンリプレッサー)を含有する。LexA3.3の逆−開始配列 は:LexA3.2と同じ領域にマッピングされ;前進−開始配列は今の時点で は入手できない。 (3)同様にLexA3.4逆−開始配列もLexA3.2と同じ領域にマッ ピングされ、Lex3.3と同じ結合を含有すると思われる;この場合も前進− 開始配列は入手できない。 かくしてE.コリの染色体の領域76内の単数もしくは複数の遺伝子がマイト マイシンCに対するマルチコピー耐性を与えると思われる。セグメントの分割及 び再試験がマイトマイシンC耐性を担う新規な単数もしくは複数の遺伝子を限定 するであろうことは明らかである。 pLexA3.2上に含まれるこれらの遺伝子及び読み取り枠は:o 127,o371,f210,dacC=ペニシリン−結合タンパク質6前駆体 ,deoR=デオキシリボースオペロンリプレッサー,f198,o410=m dfA,f94,f262,f402及びo178である。 非−誘導性対立遺伝子が耐性機構の可能性のあるサブセットを含み得るので、 SOS応答に熟達している(proficient in)株を用いてさらなる 実験を行った。株RFM443はlexA+であり、かくしてマイトマイシンC を用いる遺伝子滴定に用いた。この株の場合のマイトマイシンCに関するMIC は濃厚固化LB培地上で1〜3ug/mlであることが決定された。かくして寒 天を用いて固化し、6ug/mlのマイトマイシンC及び150ug/mlのア ンピシリンを補足したLBを用い、pBR322又はpUC18のいずれかにお いて構築したE.コリ遺伝子ライブラリを用いて株RFM443を形質転換した 後にマイトマイシン耐性クローンを選択した。そのような耐性分離物から精製さ れるプラスミドDNAをRFM443中に再導入し、耐性がプラスミドがコード する特徴であるかどうかを示した。ベクター−挿入片結合物のDNA配列決定は 、マイトマイシンCに対する耐性を与える配列を限定することに役立った。その ような耐性は挿入片の配列決定により限定される3つの部位にマッピングされた (下記を参照されたい)。 7回単離された部位AはpLexA3プラスミド(上記)に存在する18分に おける部位と一致する。しかしながらこのプラスミドの組は(下記の表7を参照 されたい)、最近記載されたマルチドラッグトランスポーターである18分領域 における1つの特定の遺伝子、o410(mdfA)が多重コピー中に存在する 時にマイトマイシンCに対する耐性を 与えることができることを示している。他のDNA損傷因子、C0360の阻害 作用は部位Aクローンにより影響されない。ND−決定せず;+は生育を示す;−は生育しないことを示す。 部位B媒介の耐性は、43分領域の高用量の故に16個の個別の挿入片により限 定される(下記の表8を参照されたい)。部位Bからのこれらの挿入片が共有す る唯一の完全な遺伝子はsdiAであり、これはその産物が細胞分裂に必須であ るftsQAZオペロンの正のアクチベータをコードする。sdiA及びrpo S遺伝子産物の両方がftsQAZの別のプロモーターに作用する。DNA損傷 因子C0360の阻害作用はいくつかの部位Bクローンの存在により低下する。*これらの挿入片の1つの末端のみを配列決定した;ND−決定せず;+は生育 を示す;−は生育しないことを示す。 10個の部位C挿入片を配列決定により同定した(下記の表9を参照されたい) 。これらは44分領域から生じ、唯一の共通の完全な遺伝子、sbmCを有する 。この遺伝子の発現は、二本鎖DNAの破壊を引き起こす他のDNA損傷因子で ある小さいペプチド抗生物質であるマイクロシンB17により誘導され、定常期 に入る。限られたサンプリングは部位CクローンがDNA損傷因子C0360へ の交差耐性を与えないことを示している。ND−決定せず;+は生育を示す;−は生育しないことを示す。 実施例8 アシビシン耐性遺伝子の同定 実施例8は、recA−LUX融合体を含有する検出細胞の構築において用い ることができるアシビシンに対する耐性を有する遺伝子の同定及び単離を例示す る。アシビシン作用の遺伝子滴定 アシビシンは最少培地上におけるE.コリ株DPD1675のコロニー形成を lug/mlのMICで阻害する。 受容性DPD1675細胞をそれぞれE.コリ染色体の無作為なフラグメント を含有するpBR322ライブラリ及びpUC18ライブラリを用いて形質転換 した。グルコース、チアミン、プロリン、100ug /mlのアンピシリン及び3μg/mlのアシビシン(MICの3倍)が補足さ れたEプレート上で37℃においてプレート化することによりコロニーを選択し た。長時間のインキュベーションの後、コロニーがプレート上に現れた。コロニ ーからプラスミドを精製し、命名した。株DPD1675の再形質転換による各 プラスミドの再導入はアンピシリン耐性とアシビシン耐性の連鎖を示し、それぞ れの場合にアシビシン耐性はプラスミドがコードする特徴であることを示した。 耐性クローンからのプラスミドの精製は配列決定のためのプラスミド鋳型を与 えた。得られた配列 組1のクローンは約43分における領域287に由来する。数は9であり、そ の挿入片は約2800〜5800bpで変化するが、すべてが完全なyedAを 含有する。表10の吟味は、耐性を与えるすべての組5のクローンにおいて、こ の領域に他の完全な遺伝子がないことを示している。 組2のクローンは1つのみであり、それは約69分における領域374にマッ ピングされる。それは1831bpの挿入片を含有し、それは完全なiciA及 びf76遺伝子を含有している。関連するクローンを表10において同定する: 実施例9 チエニルアラニン様化合物の生体内阻害剤同定 実施例9はrecA−LUX融合体を含有する検出細胞の構築において用いる ことができるチエニルアラニンに対する耐性を有する遺伝子の同定及び単離を例 示する。方法はチエニルアラニン耐性遺伝子の単離及び適した検出細胞の形質転 換により行われる。チエニルアラニン作用の遺伝子滴定 チエニルアラニンは最少培地上におけるE.コリ株DPD1675のコロニー 形成を75ug/mlのMICで阻害する。 受容性DPD1675細胞をそれぞれE.コリ染色体の無作為なフラグメント を含有するpBR322ライブラリ及びpUC18ライブラリを用いて形質転換 した。グルコース、チアミン、プロリン、100ug/mlのアンピシリン及び 150μg/mlのチエニルアラニン(MI Cの2倍)が補足されたEプレート上で37℃においてプレート化することによ りコロニーを選択した。長時間のインキュベーションの後、コロニーがプレート 上に現れた。コロニーからプラスミドを精製し、命名した。株DPD1675の 再形質転換による各プラスミドの再導入はアンピシリン耐性とチエニルアラニン 耐性の連鎖を示し、それぞれの場合にチエニルアラニン耐性はプラスミドがコー ドする特徴であることを示した。 耐性クローンからのプラスミドの精製は配列決定のためのプラスミド鋳型を与 えた。 表11に示す以下のプラスミド挿入片構造を与える配列が得られた: プラスミドpAHH1(R.Baurele,University of Virginiaから得られるaroHを含有するが隣接遺伝子を含有していな いマルチコピープラスミド)を株DPD1675に導入するとチエニルアラニン 耐性表現型を生じ、aroHがマルチコピー媒介の耐性を担う遺伝子であること を示す。 チエニルアラニン耐性により単離されるクローンは2つの組のものであった。 12個の独立して単離されるクローンの重複領域により限定される1つの耐性の 組は遺伝子o245 yagaHを含有し、それはE. コリ染色体の59.79分に位置する。5つの独立して単離されるクローンの重 複領域により限定される他の耐性の組はE.コリ染色体上の38.22分に位置 する領域を含有し、ydiG(A)aroH ydiE f478を含んだ。DPD1750からのそれぞれのORFs(o245 yagaH)のサブクロ ーニング 株DPD1750はproX o88 o305 0245 ygaHを含有 する最大の挿入片(pDEW45)を含有する。DPD1750から単離される プラスミドDNA(pDEW45)を鋳型として用いるPCR増幅を用い、独立 してo245又はygaH ORFのいずれかをサブクローニングした。ORF にフランキングする限定された制限部位を有するプライマーを設計し、それぞれ 別のORFをPCR増幅し、次いでpBR322中に方向的に(directi onally)クローニングできるようにした。前進方向のプライマーは、その ヌクレオチド配列中に導入されたBamHI制限部位(5’GGA TCC3’ )をそれが含有するように構築した。逆プライマーはそのヌクレオチド配列中に 導入されたEcoRI制限部位(5’GAA TCC3’)を有する。o245 遺伝子の単離のためのPCR反応に特異的なプライマーはそれぞれ「o245f 」及び「o245r」であった。ygaH遺伝子の単離のためのPCR反応に特 異的なプライマーはそれぞれ「ygaHf及び「ygaHr」であった。それら の特定的ヌクレオチド配列を下記に記載する。 PCR反応は94℃、1分;50℃、1分;72℃、1分の40サイクルを行い 、プライマー条件はそれぞれ100ピコモルであった。PCR産物の濃度及びサ イズを2.0%アガロースゲル上の電気泳動により確認した。o245 PCR 反応は推定1236bpの産物を与えた。同様にygaH PCR反応は推定サ イズ661bpの産物を増幅した。 PCR産物をカラム濾過(Microcon)により精製し、次いで酵素消化 した。o245及びygaH PCR産物ならびに連結の際に宿主ベクターとし て働くpBR322ベクターにつき、連続的BamHI及びEcoRI制限消化 を行った。試料の一部を0.7%アガロースゲル上で移動させ、そのDNA濃度 を決定した。挿入DNAとしてygaH又は0245消化PCR産物を用い、宿 主ベクターpBR322中への連結反応を4℃において終夜行った。連結された pDNAのアリコートを、150μg/mlにおいてアンピシリン耐性に関して 選択し、20μg/mlにおいてテトラサイクリン感受性に関してスクリーニン グするDH5α宿主中に形質転換した。アンピシリン耐性テトラサイクリン感受 性単離物からプラスミドDNAを単離した。逆遺伝子滴定のためのDPD1718中への形質転換 o245連結プラスミド(pDEW40)又はygaH連結ブラスミド(pD EW39)をアンピシリン150μg/ml耐性を選択し、生物発光、クロラム フェニコール(20μg/ml)及びカナマイシン耐性(25μg/ml)に関 してスクリーニングするDPD1718中に形質転換した。宿主株DPD171 8は染色体に組込まれたrecA: :luxP.l.を含有しており、生物発光の基底量をRLU’s(相対的光単位) の点で非常に高くしている。正及び負の標準として用いるために他のプラスミド 、すなわちpheA栄養要求性突然変異体を補うpBR322クローンに関して 選択することにより単離されるpBR322、AH1(aroH)(CB18か ら単離)及びppheAをDPD1718中に形質転換した。実験案 0.4%チアミン及び0.4%グルコースが補足された最少E培地中で、37 ℃において震盪させながら株を生育させた。翌朝、培養物を新しい最少培地中に 希釈し、初期対数期まで生育させた。チエニルアラニン原液(dH2O中に溶解 された10mg/ml)の連続2倍希釈を、100μg/mlを最高濃度として ミクロタイタープレートにおける最少培地中で行った。生物発光を1時間監視し 、動力学的データを集めた。 プロットされたデータを図16に比率として示す(発光の点で未挑戦細胞に標 準化)。すべての濃度において、最後の時点のみを示す(通常は約60分におけ る)。 以下の案に従い、細胞に関してゾーンアッセイも行った。株を150ug/m lのアンピシリンが補足されたLB培地中で37℃において終夜生育させた。遠 心により培養物を集めてから等容積のE培地中に再懸濁させた。0.1mlの部 分を0.7%の寒天で修正された2.5mlのE培地においてプレート化し、グ ルコース、プロリン、ウラシル及び100ug/mlのアンピシリンが補足され たE寒天プレート上の均一な細胞叢を得た。示す量の化合物を含有する濾紙を叢 の上に置いた。プレートを37℃で終夜インキュベーションしてからクリアリン グのゾー ンを測定した。 ゾーンアッセイは表12に示すように、チエニルアラニンに対する感受性の傾 向を確証した。 nz=ゾーンなし 用いた株の関連する遺伝子型を表13に示す。 実施例10 突然変異誘発化合物の同定対標準的エイムス復帰突然変異体アッセイ 実施例10は標準的な復帰突然変異体に基づくエイムス試験に対し、recA −LUX含有検出細胞を用いる突然変異誘発化合物に関するスクリーニングの感 受性及び精度を比較する。 本実施例は、サルモネラ・チフィムリウム株TA100、TA1535、TA 97a及びTA98ならびにエシェリキア・コリ株WP2 uvrA(pKM1 01)に供した試験物質の突然変異誘発性の可能性を評価した。サルモネラ株は ヒスチジン生合成酵素をコードする遺伝子における突然変異の故に必須アミノ酸 であるヒスチジンを合成することができない。欠失遺伝子における追加の突然変 異はヒスチジンを合成する能力を再取得したそれぞれのサルモネラバクテリアを 生じ得る[(Maron,D.M.and B.N.Ames,Mutatio n Research 113,173−215,(1983)]。E.コリW P2 uvrA(pKM101)はトリプトファン生合成に必要な遺伝子におけ るオーカー突然変異の故にトリプトファンを合成することができない。E.コリ 復帰突然変異体は、オーカー部位におけるさらなる変化又はtRNA遺伝子中の ある遺伝子座におけるサプレッサー突然変 異から生じ得る[Brusick et al.,Mutation Rese arch 76,169−190(1980)]。トップ寒天(top aga r)における微量のヒスチジン又はトリプトファンは栄養要求性細胞分裂のいく つかの世代が原−突然変異誘発性障害を定着させることを許す。これはバクテリ アの微視的な「叢」の形成を生ずる。しかしながら原栄養要求性状態に復帰する バクテリアのみは分裂し続けることができ、巨視的なコロニーを形成することが できる。これらの復帰突然変異体に、ヒスチジン(S.チフィムリウム株)又は トリプトファン(E.コリ)が欠乏した寒天プレート上で生育する能力により記 しをつけることができる。化学的に誘導される復帰突然変異体の数を自然の復帰 突然変異体の数と比較することにより、試験物質の突然変異誘発性を評価するこ とができる。試験物質及び負の標準 ジメチルスルホキシド(DMSO)は調べたすべての化合物の場合に用いられ た溶媒であり、かくして試験物質溶媒として及び負の標準として選ばれた。試験 物質の希釈は室温においてDMSO中で行った。負の標準はこの研究の間、安定 であると仮定され、不安定性の証拠は観察されなかった。不純物が研究を妨害し たとは思われなかった。正の指示物質 正の指示物質は以下を含んだ:2−アミノアントラセン(2AA)、2−ニト ロフルオレン(2NF)、アジ化ナトリウム(NAAZ)、ICR 191アク リジン(ICR 191)及びメチンスルホン酸メチル(MMS)。脱イオン水 はNAAZ、ICR 191及びMMSのための溶媒であった。他の正の指示物 質のための溶媒はDMSOであった。 正の指示物質はこの研究の間、安定であると仮定され、不安定性の証拠は観察さ れなかった。不純物が研究を妨害したとは思われなかった。サルモネラテスター株の特性化 S.チフィムラウムテスター株はDr.Bruce Ames,Berkel ey,CAから入手した。S.チフィムリウム株の表現型の特性及び突然変異感 受性を下記の通りに表14にまとめる: uvrB(DNA切除修復をコードする遺伝子)における欠失は突然変異原に 対するバクテリアの感受性を向上させる。[Ames B.N.,F.D.Le e,and W.E.Durston,Proc.Natl.Acad.Sci .USA 70,782−786,(1973)]。紫外光に対するバクテリア の感受性の向上を示すことによりuvrBの特徴が確証される。この欠失はビオ チン生合成に必要な遺伝子を介して広がりもするので、バクテリアは生育のため に外生のビオチンを必要とする。rfa突然変異はリポ多糖(LPS)細胞壁の 一体性における部分的損失を引き起こし、大分子の透過性が増す(Ames e t al.,1973)。R−因子プラスミド(マーカー遺伝子としてアンピシ リン耐性を保有しているプラスミドpKM101)の存在は、これらのバク テリアに内在性である誤りがちなDNA修復システムの強化を生ずる。[McC ann et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 72 ,979−983,(1975)] 引用した試験ガイドラインはS.チフィムリウム株TA1537を必要として いるが、もっと最近に開発されたTA97a株を用いた。TA97はTA153 7のために推薦される代替株であり、フレームシフト突然変異原に対してより感 受性であることが示された。(1,5)しかしながら再構築された株Ta97a が現在TA97の代わりに慣例的に用いられており、それは向上したその生育性 の故である(Bruce Ames及び共同研究者との個人的な連絡)。 E.コリ WP2 uvrA(pKM101)はNational Coll ection of Industrial Bacteria,Torrey Research Station,Scotlandから入手した。トリプ トファン生合成がオーカーナンセンス突然変異により遮断されているので、塩基 対置換の結果として復帰突然変異体が生ずる。第2の種類の突然変異体がtRN Asをコードする遺伝子におけるナンセンスサプレッサー突然変異の結果として 生じ得る。フレームシフト突然変異原は一般にこの株により検出されると思われ ない。(Brusick, et al.同上)サルモネラテスター株の保存及び培養 すべてのバクテリア株を約−70℃においてOxoid栄養ブイヨン中の8% DMSO中で凍結して保存した。20mLのOxoid栄養ブイヨンに0.1m Lの解凍したバクテリア懸濁液を接種し、震盪させながら37℃でインキュベー ションすることにより終夜培養物を調製した。 終夜培養物は次いで突然変異誘発アッセイに用いるまで氷上で保存した。バクテ リア株の表現型を以前に保存した単離物に関して確認し、各試験と同時には確認 しなかった。株の凍結された永久原料に関する結果は適した応答を示した。用量選択 評価した最高濃度は、プレート当たり100μgの濃度における試験物質の溶 液又は懸濁液であった。溶解度の情報は、必要な時に実験的に確認した。濃度は 、溶媒への試験物質の添加が得られる溶液の体積を変えないと仮定して計算した 。安定性及び濃度の検証 試験物質の溶液は処理の直前に調製し、研究条件下で安定であると仮定した。 処理及び対照用の提案溶液(treatment and control d osing solutions)は濃度、均一性又は安定性に関して分析しな かった。トップ寒天は安定性又は試験物質もしくは標準品の濃度に関して検定せ ず、それはこの評価が研究の目的の達成に必要と思われなかったからである。バクテリア突然変異誘発アッセイ この研究は代謝活性化を含まない1つの試験から成った。各テスター株、試験 濃度及び条件に関して3重の複製をプレート化した。すべてのアッセイに正の指 示物質及び負の標準を含んだ。活性化を伴う処理は0.1mLの負の標準又は試 験物質溶液、0.5mLのS9混合物及び0.1mLの少なくとも1x108個 のバクテリアを含有する終夜培養物を、S.チフィムリウム株の場合は0.05 mMのL−ヒスチジン及び0.05mMのD−ビオチンあるいはE.コリ株の場 合は0.05mMのL −トリプトファンが補足された2mLのトップ寒天[0.6%寒天(w/v)及 び0.6%NaCl(w/v)]に加えることにより行った。これらの成分を混 合し、デキストロースを含む25mLのDavis最少寒天を含有するプレート (最少寒天プレート、MOLTOXから購入)上に注いだ。それぞれに標識され たプレートを約37℃で約48時間インキュベーションした後に復帰突然変異コ ロニーを計数した。必要な場合は計数の前にプレートを冷却した。統計的分析 各テスター株に関し、それぞれの濃度における復帰突然変異体の平均数及び標 準偏差を計算した。分類ガイドライン (1)調べたいずれの試験物質濃度においても、いずれの株における復帰突然 変異体の平均数も負の標準における復帰突然変異体の平均数より少なくとも2倍 大きく;且つ(2)その同じ株において正の用量−応答関係がある場合に、試験 物質を陽性であると分類した。 (1)負の標準における復帰突然変異体の平均数より少なくとも2倍大きい復 帰突然変異体の平均数を有する試験物質濃度がない;及び(2)正の用量−応答 関係がないのいずれかの場合に試験物質を陰性であると分類した。 試験物質、AA、BB、CC、DD、EE、FF及びGGを、外生代謝活性系 (S9)なしで、サルモネラ・チフィムリウム株TA100、TA1535、T A97a及びTA98ならびにエシェリキア・コリ株WP2 uvrA(pKM 101)における突然変異誘発性に関して評価した。 6.25、12.5、25.0、50.0及び100.0(g/プレート)の 濃度を負の(溶媒)標準に対する比較において評価した。これらの研究条件下で 、評価された7つの試験品の中の5つにおいて突然変異誘発活性の証拠が検出さ れた。結果を下記の表15にまとめる: (a)100ulのアッセイ容積 (b)28mlのプレート容積 AA、BB、CC、EE、FF及びGGは突然変異誘発活性の証拠を示した。試 験−物質関連毒性として判断されたものの故に、DDの突然変異誘発性の評価の ために十分に受け入れられない濃度があった。 6つの光誘導化合物(2欄)の中の5つは突然変異誘発性でもあるが(4欄) 、光を誘導するための閾値は(2欄)突然変異を引き起こすための閾値(4欄) と等しいか又はそれより低いようである。さらに、消灯アッセイ(3欄)は生育 阻害アッセイ(5欄)より優れているようである。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成11年2月25日(1999.2.25) 【補正内容】 他は、生物発光性バクテリア、ビブリオ・フィシェリ(Vibrio fisc heri)から単離された5つの遺伝子の組、luxCDABEである。真核及 び原核遺伝子の両方が検出物質として働くために組み換え系において用いられて きた。 ホタルルシフェラーゼをコードするcDNAがE.コリにおいてlaczプロ モーターの制御下で発現され[Tatsumi et al.,Biochem .Biophys Acta.,1131,(2),pp161−165,(1 992)]、luxAB融合遺伝子が強力なPxynプロモーターの制御下にそ れを置くことにより、E.コリにおいて達成可能な量に匹敵する量でバシルス( Bacillus)において発現された(Jacobs et al.,Mol .Gen.Genet.,230(1−2),pp251−256,(1991 )]。 バクテリア遺伝子も単離され、発現された。Rychert et al. ,[Environ.Toxic.Water Qual.,6(4),pp4 15−422(1991)]は、プロモーターのないビブリオ・フィシェリのl ux遺伝子複合体を含有するプラスミド、pJE202を保有する組み換えE. コリがZn2+、エチジウムブロミド、ナトリウムペンタコロフィエート(sod ium pentachoropheate)、Cu2+及び2,4−ジクロロフ ェノキシ酢酸に感受性であることを示した。このアッセイにおける応答は、形質 転換されたE.コリにより発せられるベースライン光の減少により記録された。 種々の毒物に特異的なアッセイにおいて用いるために、プロモーターのないバ クテリア遺伝子複合体の使用の他に、異種プロモーターをバクテリア生物発光性 構造遺伝子に融合させた。例えばlux遺伝子複合体 を化学的に応答性のバクテリアプロモーターに融合させ、次いでそのようなキメ ラを適した宿主中に置くことによって組み換えバクテリアを開発した。これらの 組み換えバクテリアは特定の刺激に応答して光るセンサー生物である。この型の 遺伝子融合の例はBurlage et al.,[J.Bacteriol. 172(9)pp4749−4757(1990)]により記載されており、そ こではナフタレン分解経路のためのプロモーターを含有するプラスミドNAH7 からのDNAフラグメントをビブリオ・フィシェリのlux遺伝子に融合させ、 シュードモナス(Pseudomonas)のある株の形質転換に用いている。 得られる形質転換株はナフタレンの存在下で発光の増加を示す。生物発光の誘導 は形質転換生物によるナフタレン分解と同時に起こることが示された。 水銀(Hg)に特異的に応答性の他の試験系がH.Molders(EP45 6667)により記載されている。この場合、生物発光を担うバクテリアルシフ ェラーゼ(luxAB)遺伝子複合体に融合したHgイオンにより特異的に誘導 可能なmerプロモーターを含有する指示バクテリア株が与えられる(ベクター −媒介遺伝子転移により)。Moldersの試験系は水銀の存在によるmer プロモーターの誘導及び続く組み換えバクテリアからの発光の増加に頼っている 。 化学品に対して特異的に応答性の試験系と対照的に、多様な化学品に対する全 体的調節応答を測定する(measures)原核系がVan Dyke et al.[Appl.Environ.Microbiol.60(5),pp .1414−1420(1994)]により記載されている。この系では、ビブ リオ・フィシェリのlux遺伝子へ のE.コリからの熱ショックプロモーターの融合体を含有するE.コリ株が多く の化学的ストレスに対して生物発光の増加により応答した。 化学毒性の決定のための方法としての真核細胞のストレス応答の測定はFar r and Todd(WO 94 17208)により記載された。この場合 、該開示は本来の真核細胞のストレスプロモーターに結合した遺伝子からの転写 及び翻訳量の測定のための方法を提供した。以下のそれぞれの群からの少なくと も1つのストレスプロモーターが用いられている:レドックスストレス、DNA ストレス、タンパク質ストレス及びエネルギー/イオン性ストレス。この方法は 真核細胞における化学品の作用の様式についての情報を与える;しかしながらそ のような情報は化学品の作用部位についての情報を直接与えはしないであろう。 出願人等は以前に、共同所有されている1997年3月24日申請の米国特許 第5,731,153号及び’997年11月4日申請の米国特許第5,683 ,868号(WO 94 13831)において、遺伝子毒性ストレスに感受性 のものを含む種々の真核細胞のストレスプロモーターの使用を開示している。W O 94 13831は、タンパク質損傷(熱ショック)、DNA損傷(遺伝子 毒性)、酸化的損傷、細胞膜損傷、アミノ酸欠乏、炭素欠乏及び窒素欠乏に感受 性のものを含むストレスプロモーター−生物発光性遺伝子融合体を含有する検出 生物の、種々の環境的ストレスの検出のための使用を記載している。米国特許第 5,731,163号は、類似して形質転換された検出細胞の、凍結乾燥された 試薬としての使用を示している。最後に、共同所有されているUSSN 08/ 735,545において、出願人等はゲノムDNAの制限から単離されるバクテ リアプロモーターに融合した生物発光性リポ ーターの、新規な化合物感受性プロモーターの同定のための使用を記載している 。 従って克服されるべき問題は、人間を含む動物又は環境に無毒である農業化学 的又は製薬学的に活性な生体異物化合物の作用部位の同定のための迅速で容易な 方法を開発することである。 発明の概略 本発明は: (i)発光性リポーター遺伝子複合体に操作可能的に結合して生物発光に関し て陽性の表現型を検出バクテリアに与える遺伝子融合体を形成している遺伝子毒 性−感受性プロモーターを含んでなる検出バクテリアとストレッサー(stre ssor)とを接触させ、ここで遺伝子毒性−感受性プロモーターの遺伝子毒性 化合物への暴露は発光性リポーター遺伝子複合体の高められた発現を推進し、生 物発光シグナルを増加させ (ii)検出バクテリアの生育及び光の放射量(light output) を監視することにより段階(i)の検出バクテリアの生育を阻害することができ る遺伝子毒性もしくは非−遺伝子毒性ストレッサーに関して選択し; (iii)段階(ii)で選択される生育−阻害性遺伝子毒性もしくは非−遺 伝子毒性ストレッサーを作用部位スクリーニングに供し; (iv)検出バクテリアにおいて作用部位を同定し; (vi)標的生物において作用部位を確認する ことを含んでなるストレッサーの作用部位の同定のための方法を提供する。 本発明はさらにrecA−LuxCDABE遺伝子融合体を含んでなる検出バ クテリア株ならびに多数の細胞及び膜突然変異を有する非−生物発光性親株を提 供する。 本発明はさらに: (i)SOSバクテリア調節回路により調節されるプロモーター及びluxC DABE遺伝子複合体を含んでなり、ここでluxCDABE遺伝子複合体はバ クテリア染色体においてSOSプロモーターの下流に位置し、SOSプロモータ ーが発現されるとluxCDABE遺伝子複合体も発現される検出細胞を培養し ; (ii)培養物を調べられるべき物質と接触させ; (iii)培養物における発光の放射量を測定することにより、物質が遺伝子 毒性であるかどうかを決定する 段階を含んでなる、化合物が遺伝子毒性であるかどうかを決定するための方法を 提供する。 本発明はさらに: (i)発光性リポーター遺伝子複合体に操作可能的に結合して生物発光に関し て陽性の表現型を検出バクテリアに与える遺伝子融合体を形成している遺伝子毒 性−感受性プロモーターを含んでなる検出バクテリアとストレッサーとを接触さ せ、ここで遺伝子毒性−感受性プロモーターの遺伝子毒性化合物への暴露は発光 性リポーター遺伝子複合体の高められた発現を推進し、生物発光シグナルを増加 させ; (ii)検出バクテリアの生育及び光の放射量を監視することにより段階(i )の検出バクテリアの生育を阻害することができる遺伝子毒性もしくは非−遺伝 子毒性ストレッサーに関して選択し; (iii)生育−阻害性遺伝子毒性もしくは非−遺伝子毒性ストレッサーを、 ストレッサー標的が同定される作用部位スクリーニングに供し; (iv)ストレッサー標的をコードする構造遺伝子を単離する ことを含んでなるストレッサー標的をコードする構造遺伝子を同定する方法を提 供する。 他の態様において、本発明はグリホセート−様活性、チエニルアラニン−様活 性及びALS−阻害活性を有する化合物の同定のための方法を提供する。 図、生物寄託及び配列表の簡単な記載 図1(フローチャート−株1a及び1b)は、本発明で用いる検出細胞の系統 を示す図である。実線の矢印は非−生物発光性株の構築を示す。破線の(bro ken)矢印は生物発光性誘導体の構築を示す。バクテリアの単離に用いられる 選択及びスクリーニングを大文字及びイタリック活字体で示す。関連する遺伝子 型をイタリックにする。igmは最少培地上における向上した生育を示す。 図2(方法チャート)は、本検出細胞を用いて遺伝子毒性に関して化合物をス クリーニングし、非−遺伝子毒性化合物の作用部位を遺伝子滴定の栄養復帰によ り決定する本発明の方法を示すフロー図である。 図3は特定の標的の生体内阻害剤同定のための方法の図であり、既知の活性に 関する化合物のスクリーニングを示している。 図4aはilvB、ilvI、ilvH、ilvG relA及びSpoT突 然変異ならびにrecA−LuxCDABEを含み、tolC+であり、DNA 損傷薬剤マイトマイシンCに暴露された株DPD17 15のRLU対時間のプロットである。 図4bはrecA−LuxCDABE及びtolC+を含み、DNA損傷薬剤 マイトマイシンCに暴露された株DPD1730のRLU対時間のプロットであ る。 株の構築の方法は当該技術分野において周知であり、Sambrook,J.e t al.,Molecular Cloning:A Laboratory Manual. Second Edition,Cold Spring H arbor Laboratory Press(1989);Escheri chia coli and Salmonella;Cellular an d Molecular Biology (Niedhardt et al. Eds.,American Society of Microbiolog y,Washington,D.C.(1996))]において十分に議論され た分子生物学及び微生物学の基本的要素を用いている。培養条件 : 典型的に細胞は適した培地中で37℃において生育させる。本発明において好 ましい生育培地はVogel−Bonner培地(Davis et al., Advanced Bacterial Genetics,(1980),C old Spring Harbor,NY:Cold Spring Har bor Laboratory)などの通常の規定培地である。他の規定又は合 成生育培地を用いることもでき、特定の微生物の生育に適した培地は微生物学又 は発酵科学の技術分野における熟練者にわかるであろう。いくつかの場合にはN B(栄養ブイヨン)などの濃厚又は完全培地を用いる。 バクテリア生育に適したpH範囲はpH5.0〜pH9.0であり、pH6. 0〜pH8.0が初期条件として好ましい。 液体培地中におけるバクテリア細胞の生育は、初期対数期、中期対数期、後期 対数期又は定常期などの種々の生育期において均一な細胞集団 にストレスを与えることを可能にする。ストレスは細胞攻撃物又はストレッサー への暴露の結果として細胞に生ずる状態である。この細胞ストレスは、バクテリ ア細胞又は細胞集団における正常な細胞代謝の改変を生ずるいずれの物質又は細 胞環境の変化によっても引き起こすことができる。除草剤、作物保護化学品、環 境汚染物又は重金属などの化学品の生育培地への添加はそのようなストレスを引 き起こすことができる。さらに温度の変化、pHの変化、酸化的損傷又はDNA 損傷(例えばUV暴露から)を生む因子、嫌気的生活あるいは硝酸塩利用性の変 化は同様にストレスを引き起こし得る攻撃物である。ストレッサー生体内異物及び作物保護化学品 本方法は多様な生体異物化学品そして特に作物保護化学品として有用な化合物 に関する作用部位を同定するために有用である。本方法はスルホニルウレア除草 剤、例えばスルホメツロンメチル、グリホセート、原殺菌・殺カビ剤、例えばオ キシムカルバメート、オキシダント、例えばメチルビオロゲン(パラクアト)、 ホルモン性除草剤、例えば2,4−ジクロロフェノキシ酢酸ならびに殺菌・殺カ ビ剤、例えば2−チエニルアラニンから選ばれるがこれらに限られない化合物の 作用部位の決定のために有用である。バクテリア代謝に負の影響を与えるいずれ の化学品もこの方法で分析することができる。かくして抗バクテリア剤のみでな く、抗ウィルス剤、抗ガン剤、防腐剤、殺菌剤及び作物保護化学品も本発明を用 いて分析することができ、それは多くのそのような化合物の作用部位が多くの場 合にバクテリア及び標的生物が共有する酵素又は補因子だからである。 細胞をマイトマイシンCに暴露することにより、遺伝子毒性因子への検出細胞 の感受性を調べた。中程度の量(tolC+株の場合0.3〜20μg/mL、 tolC誘導体の場合0.3〜1.25μg/mL)のマイトマイシンCはベー スライン発光の増加を生じた。多量(tolC株における>2.5μg/mL) のマイトマイシンCは発光の減少を生じた(図4及び5)。 多様な突然変異を含有する検出細胞を4種類の除草剤(SM、MV、GP及び 2,4−D)で処理し、検出細胞の生物発光の放射量への化合物の影響を決定し た。それぞれの場合に動力学的プロットは除草剤に対応して発光における用量− 依存性減少を示す。影響を示すデータは図6〜9にある)。 tolC突然変異を含有する検出細胞を変化する濃度のSM及びマイトマイシ ンCに暴露し、アッセイの感度への突然変異の影響を決定した。表2及び3なら びに図4及び10及び4に記されている通り、tolC突然変異は親油性のSN に対する検出細胞の応答性を強化したのみでなく、マイトマイシンCに対しても 強化した。これらの試験は検出細胞の成分としてのtolC突然変異の有益性を 示した。 2つのCPC’sの作用部位をrecA−LuxCDABE融合体を含む検出 細胞を用いて分析した。生物発光性検出細胞を用い、それぞれの化合物に栄養復 帰を適用してどの栄養素が化合物の生育阻害効果から復帰させるかを決定した。 表2及び3に示す通り、オキシムカルバメート化合物で処理された細胞の場合に 影響される可能性のある部位としてシステイン代謝が同定され、チエニルアラニ ンで処理された細胞の場合にフェニルアラニン代謝が作用部位として同定された 。 最後にilvB、relA及びtolC対立遺伝子を保有している検出細胞を 遺伝子滴定アッセイにおいて用い、SM、2−チエニルアラニン及びGPの作用 部位を決定した。検出細胞をE.コリ cDNAライブラリを用いて形質転換し 、形質転換株の生物発光における変化により示されるSMに対する耐性に関して 形質転換株をスクリーニングした。耐性コロニーを採取し、プラスミドを単離し 、配列決定し、標的の可能性のあるものをコードしている遺伝子に関して分析し た。このやり方でilvBN及びilvIH遺伝子をSMの標的であるALSを コードする遺伝子として同定し、確認した。類似のやり方で、GPに関する既知 の標的であるEPSPSをコードするaroAを選択した。2−チエニルアラニ ン耐性クローンに関する選択においてaroH遺伝子が得られた。 特定の標的の生体内阻害剤同定を記載する他の代わりの実施態様の場合、本検 出細胞を作用部位が既知の化合物に関してスクリーニングするための方法におい ても利用することができる。そのような実施態様を図3に示す。ストレスプロモ ーター−luxCDABE遺伝子融合体のみでなく、スクリーニングされるべき 化合物の遺伝子標的を発現するプラスミドも含むように検出生物を構築すること ができることが意図されている。例えばGPに関する遺伝子標的はaroA遺伝 子によりコードされる5−エノールピルビルシキメート−3−ホスフェートシン ターゼ(EPSPS)であることが既知であり、EPSPS遺伝子産物を発現す るようにプラスミドが構築された。スクリーニングされるべき化合物を標準的検 出細胞(1)及び発現可能な遺伝子標的(3)を適した濃度で含有する改変検出 細胞(2)に暴露する。化合物(4)を加えないと 両方の検出細胞においてベースライン発光が与えられるであろう。生育を阻害す る化合物(5)の添加は両方の検出細胞において発光の減少を生ずるであろう。 しかしながらグリホセート−様分子(6)への標準的検出細胞(1)の暴露が発 光の減少を生ずるであろう場合、同じ化合物の改変検出細胞(2)への暴露は発 光の減少がもっと小さいか又はないであろう。化合物は改変検出細胞(2)にお ける遺伝子標的の発現により遺伝子的に滴定された。 E.コリ aroA遺伝子を植物もしくは他のバクテリアのaroA類似体で 置き換え得ることは当該技術分野における熟練者にわかるであろう。さらにこの 方法でいずれの問題の標的に関する化学品も同定できることが意図されている。 ここで例示した特定の標的の生体内阻害剤同定の方法を用い、新しい作物保護化 学品、抗バクテリア性化学品、殺菌・殺カビ性化学品、抗ガン性化学品、抗−ウ ィルス性化学品、バイオフィルム(biofilm)形成を妨げる化学品及び防 腐剤を含むがこれらに限られない多くの有用な化合物を同定することができた。 特定の標的の生体内阻害剤同定の方法を例えばALS IIIの阻害剤の検出 に用いることもできる。例えばアンピシリンもしくはテトラサイクリン耐性に関 して選択するpBR322を用いてDPD1718を形質転換し、株pBR32 2/DPD1718を得ることができた。同様にDPD1718をアンピシリン 耐性に関して選択するilvIH含有プラスミドを用いて形質転換し、ALS III表現型を有する株pIIvIH/DPD1718を得ることができる。こ れらの2つの形質転換された株を次いでALS IIIの特異的阻害剤に関して スクリーニングするために用いることができ、それはALS IIIの力価がp BR322/DPD1718におけるより株pllvIH/DPD1718にお いてずっと高いであろうからである。予想される結果は以下である: 同じ形質導入法を用い、表1に報告した株DPD1715、DPD1730、 DPD1728、DPD1729、DPD1716、DPD1708、DPD1 719、DPD1709及びDPD1714を作った。 実施例2 DNA損傷因子マイトマイシンCの存在下で強化される生物発光 遺伝子毒性物質に関する感受性に関して検出細胞を調べるために、株DPD1 715及びDPD1730をLB培地において中期対数期まで生育させた。株D PD1715及びDPD1730は、DPD1730がtolCであるがDPD 1715はtolC+である点のみで異なる。培地に0〜20μg/mLの範囲 で変化する濃度のマイトマイシンCを加えた。遺伝子毒の導入後の発光の動力学 を、温度を37℃に制御する以外は以前に記載された通りに(Van Dyke et al.,Applied and Environmental Mi crobiology 60,1414,(1994))、ミクロタイタープレ ートフォーマットルミノメーターを用いて監視した。 動力学を図4(a)及び(b)に示し、用量−応答曲線を図5に示す。DPD 1730[tolC−](図4(b))の場合、高濃度のマイトマイシンC(本 明細書では約2.5μg/mLより高い)は生育に帰し得る発光の増加を阻害又 は妨害するであろう。低濃度(2.5μg/mL未満)では、細胞は化学品の存 在を認識しない。中濃度(0.63及び0.31μg/mL)で細胞は、模擬処 理された標準を越える生物発光の大きな増加により簡単に監視される通り、SO S応答の誘導による損傷に応答し、それは時間の関数として現れる。対照的にt olC+株であるDPD1715(図4(a))はマイトマイシンCに対してず っ と感受性が低い(図5を参照されたい)。誘導はマイトマイシンC濃度の全範囲 を通して観察された。阻害効果は観察されなかった。 予想通り、誘導はlexA−依存性であることが、DNA損傷へのSOS応答 を制御するlexA遺伝子において異なっている同質遺伝子対の株中に形質導入 により導入された融合体の動力学及び用量−応答曲線により示された。SOS応 答が活性化されるべき場合はlexAによりコードされるLexAリプレッサー が切断されねばならない[Walker,1996,in E.coli an d Salmonella typhimurium:Cellular an d Molecular Biology (Niedhardt et al. ,Eds.,pp1400−1416,American Society o f Microbiology,Washington,D.C.(1987) )]。株DPD1707上で生育させたファージ原料を用い、lacZ::re cA’φ’luxCDABE融合体を株DM800(lexA+)及びDM80 3(非−開裂性リプレッサー遺伝子産物の故に非誘導性lexA[Mount et al.,J.Bact.,112:886(1972)]中に形質導入に より導入した。生物発光性であるそれぞれの交雑(cross)からの1つのク ロラムフェニコール形質導入株を保存し、DPD1714(lacZ::rec A’φ’luxCDABElexA+)及びDPD1709(lacZ::re cA’φ’luxCDABElexA)と命名した。マイトマイシンC処理は株 DPD1714からの発光を強化させたが、株DPD1709からの発光は強化 させず、LexAリプレッサーを切断できないことが生物発光の増加を妨害して いるので、該処理が真のSOS応答を引き出す ことを示している。 実施例3 4つの作物保護化学品を用いる処理の後に減少する生物発光 実施例3は、検出細胞の光の放射量への4種の作物保護化学品の影響を示す。 検出株を上記の通りに中期対数期まで生育させ、以下の条件に従ってスルホメ ツロンメチル、メチルビオロゲン、グリホセート及び2,4−ジクロロフェノキ シ酢酸(2,4−D)で処理し、この場合すべての培養物を37℃に保持し、0 〜90分間をかけて試験を行った。 株DPD1718を78〜5000μg/mLの濃度範囲に及ぶ2,4−Dに 暴露した。生物発光における調節(modulation)を図6に示す。 株DPD1715を2.5〜2500μg/mLの濃度範囲に及ぶグリホセー トに暴露した。生物発光における調節を図8(a)及び(b)に示す。 株DPD1718を24〜1800μg/mLの濃度範囲に及ぶスルホメツロ ンメチルに暴露した。生物発光における調節を図7に示す。 株DPD1730を0.75〜48μg/mLの濃度範囲に及ぶメチルビオロ ゲンに暴露した。生物発光における調節を図9に示す。 動力学的データを示す図から明らかな通り、すべての作物保護化学品は検出株 からの発光における用量−依存性減少を与えた。 実施例4 tolCはスルホメツロンメチル及びマイトマイシンCへの応答を強化する 実施例4はスルホメツロンメチル及びマイトマイシンCに対する検出細胞の応 答へのtolC突然変異の影響を示す。上記の通りに検出細胞を中期対数期まで 生育させた。検出細胞をある範囲の作物保護化学品に暴露し、暴露から80分後 に生物発光を測定した。株DPD1715(tolC+)及び株DPD1728 (tolC)を0.006〜0.4μg/mLの濃度範囲に及ぶスルホメツロン メチルに暴露し、応答を図10(a〜c)で比較した。同様にtolC+及びt olC株を0〜20μg/mLの濃度のマイトマイシンCに暴露し、応答を図5 で比較した。データから、tolC突然変異がCPCに対する検出株の感受性を 強化する効果を有することが明らかである。 tolC−株の効力を示す生物発光アッセイをディスク拡散アッセイを用いて 確証した[Stephens et al.,PNAS 72,4389,(1 975);LaRossa R.A.and J.V.Schloss,J.B iol.Chem.,259,8753(1984)](データは示さない)。 実施例5 栄養復帰によるオキシムカルバメートOC、グリホセート及びチエニルアラニン の作用部位の示唆 実施例5はオキシムカルバメートOC、グリホセート及びチエニルアラニンの 作用部位の同定のための検出細胞の使用を示す。 株DPD1718を最少培地又はLB培地において37℃で生育させ、多様な 濃度に及ぶ3−(2−チエニル)−L−アラニン又はオキシムカルバメートプロ ファンギサイド化合物OCのいずれかに暴露した。3−(2−チエニル)−L− アラニンの濃度は最少及びLB培地の両方にお ける生育の場合に0〜100μg/mLの範囲であった。 化合物OCの濃度は最少培地において生育した細胞の場合に0〜100μg/ mLの範囲であり、LB培地において生育した細胞の場合に0〜1000μg/ mLの範囲であった。最少及びLB濃厚培地の両方において生育した細胞の場合 のグリホセートの濃度は0〜5000ug/mLの範囲であった。 図11(a)、(b)、12(a)、(b)及び13(a)、(b)における データによりわかる通り、これらの化合物を用いる検出細胞の処理は、最少培地 において発光を減少させたが、濃厚LB培地において発光は減少しなかった。 オキサノグラフィを用いてこれらの実験の作物保護化学品の光−阻害効果の除 去を担う栄養素を決定した。オキサノグラフィ案 : 株DPD1718を最少培地において中期対数期まで生育させた。種々の塩基 、ビタミン及びアミノ酸を示す合計11個の個別のプールを作る(表2、5)。 それぞれのプールは1つの成分を他のプールと共有する。それぞれのプールを単 独で二重にミクロタイターウェル中に加えた。プールの組成はDavis,R. W.,D.Botstein And J.R.Rogh,A Manual For Genetic Engineering:Advanced Bac terial Genetics.X+254p.Cold Spring H arbor Laboratory:Cold Spring Harbor, N.Y.,U.S.A.,1980,pp206〜208に記載されている通り 、代謝的センス(metaboric sense)を作っている。 サルモネラ・チフィムリウムとE.コリの間の代謝の相違に適応させるために、 記載した11個のプールにDavis et al.のプールからの小さい変更 を加えた。プールの成分は以下の通りであり;プールにおけるその濃度はDav is et al.,同上により記載された通りである: *培地:E+B1+グルコース+グリシン+プロリン+ウラシル37℃/DPD 1718/25μg/mLにおける化合物OC プール3を用い、いくつかの時点に消灯応答の弱い妨害が見られた(データは示 さない)。かくしてプール3及び6の個々の成分を消灯応答を妨害するその能力 に関して調べた: 2−チエニルアラニン作用からの栄養復帰 チエニルアラニン阻害の栄養復帰を化合物OCの場合と類似のやり方で行った 。上記の通りにプールを作った。図14に示される通り、プール1及び8による チエニルアラニン阻害からの復帰が観察された。復帰をフェニルアラニンに帰因 させることができ、プールの他の成分に帰因させることはできない。グリホセート作用からの栄養復帰 グリホセート阻害からの栄養復帰を化合物OC及びチエニルアラニンの場合と 類似のやり方で行った。図13(a〜b)及び表5に示される通り、プール8の みによるグリホセート阻害からの復帰が観察された。*培地:E+B1+グルコース+グリシン+プロリン+ウラシル37℃/DPD 1718/600μg/mLにおけるグリホセート プール8のみによる復帰は、共通の(common)芳香族アミノ酸 経路における遮断を示している(Davis et al.,同上、p.208 )。かくしてグリホセートの標的経路がこの方法により正確に同定される。スルホメツロンメチル(SM)作用からの栄養復帰 チアミン、グルコース及びウラシルが補足された最少E培地中で生育している 株DPD1718の生物発光を用量−依存的方法でスルホメツロンメチルにより 阻害した(調べた濃度が1800、900、450、225、113、61、3 1及び0μg/mLであった図15(a)を参照されたい)。 250μg/mLの除草剤の投与により引き起こされたSM阻害からの栄養復 帰を図15bの下部パネルに描く。阻害からの復帰において最も有効なプールは 3つの分枝鎖状アミノ酸、リシン及びヒスチジンから成るプール7であった。こ のプールによる復帰は既知のSM作用の部位と一致する。プール1(アデノシン 、ヒスチジン、フェニルアラニン、グルタミン、チミン)、9(グルタミン、ア スパラギン、ウラシル、アスパルテート、アルギニン)及び11(ピリドキシン 、ニコチネート、ビオチン、パントテネート、アラニン)の場合に、もっと低い 程度までのそして非常に遅れた動力学を以ての不完全な復帰が見られた。 実施例6 遺伝子滴定によるスルホメツロンメチル及びグリホセートの作用部位の同定 選ばれた突然変異株とのGP及びSMの相互作用の分析によるGP及びSM感受性 の特性化 グリホセートはE.コリ K12に対して阻害性であると予測される。 対照的にスルホメツロンメチルはilvBNによりコードされる屈折力のあるA LS Iイソ酵素の存在の故にE.コリに対して阻害性でない。両方の化合物は E コリのilvB突然変異株を阻害する。阻害のゾーンのアッセイは、アミノ 酸欠乏への緊縮応答のマウンティング(mounting)を妨害するrelA 無効対立遺伝子のilvB突然変異株中への導入がGPへの過感受性を生ずるが スルホメツロンメチルに対する応答を変更しないことを示す。SM耐性メロマルチプロイド 株DPD1675は、生来SMに対して耐性の野生型ALS Iの生産を妨害 するilvB突然変異の存在の故に、ilvIHによりコードされる単一のSM −感受性ALSであるALS IIIを発現する。それは流出ポンプ媒介による 細胞質からのSMの排除を妨害するtolC突然変異も含んでいる。これらの2 つの突然変異は一緒になってSMに非常に感受性の株を生じている。出願人等は 最少培地含有プレートにおいて株DPD1675のMICが3μg/mLである ことを決定した。 除草剤スルホメツロンメチルの遺伝子滴定を株DPD1675(表1)におい て行った。この株はilvB対立遺伝子及びtolCにおいて突然変異を保有し ており、それは細胞を該除草剤に対して感受性とし、疎水性化合物に対してより 透過性としている。この株における該除草剤のMICは、最少プレート上におけ る1日の生育の後、3μg/mLであることが決定された。 DPD1675の凍結された受容性細胞(Nishimura et al. ,Nucleic Acids Research 18:169(1990) の方法により調製)を、pBR322に基づくもの及 びpUC18に基づくものの2種類のE.コリライブラリからの0.5μLのプ ラスミドDNAを用いて形質転換した。形質転換混合物を1回洗浄し、1XE[ Davis et al.,同上、pp.202−203]中に再懸濁させてか ら、Davis et al.,同上、pp.201−210及びMiller ,1972,同上、p.432において見いだすことができる標準的濃度でチア ミン、プロリン、グリシン及びグルコースが補足された最少Eプレートにプレー ト化した。所望のクローンに関する選択は、やはり培地中に含まれたアンピシリ ン(100μg/mL)及びスルホメツロンメチル(9μg/mL)であった。 pBR322又はpUC18のいずれかに連結されたE.コリ染色体の無作為 なフラグメントを含有する2つのライブラリを用いて株DPD1675を形質転 換した。19個の単離物からのプラスミドは、株DPD1675中に再導入され るとSMに対する耐性を与えた(表6)。対照的に、他の19個のプラスミドを含有する株MF2000の形質転換株はイ ソロイシン−バリン原栄養体であった。これは、それらがALS I又はALS IIIのいずれかを発現していること及びプラスミドがilvBN又はilv IHを保有しているらしいことを示した。これらの挿入片の末端も配列決定し、 E.コリゲノム(Genbank受け入れ番号U00096;表6を参照された い)の完全な一次配列との比較により、挿入片上に保有されている遺伝子の同定 に導いた。示されたデータから、我々はSM−耐性メロマルチプロイドの最初の 収集物の中に9個のilvBN+/ilvBN異型接合体(表6を参照されたい )及び2個のilvIH+/ilvIH+同型接合体があったことを結論した。グリホセート耐性メロマルチプロイドの選択及び特性化 株DPD1692を用いてグリホセート耐性メルマルチプロイドを選択した。 出願人等は、最少培地プレートにおいて株DPD1692のMICが3.0mM (0.56mg/mL)のグリホセートであることを決定した。 0.5uLのライブラリ1(pBR22に基づく;0.0375μg DNA )又はライブラリ3(pUC18に基づく、0.15μg、DNA)を用いて形 質転換された受容性DPD1692細胞は、濃厚培地プラスアンピシリン上でプ レート化すると104個の形質転換株を与え、かくしてそれぞれマイクログラム DNA当たりに約3x105及び0.7x105形質転換株という頻度を有した。 グルコース、グリシン、プロリン、ウラシル及びチアミンならびに選択因子アン ピシリン(100μg/mL)及びグリホセート(3.3mM=0.56mg/ mL)で 修正された最少E培地から成る選択プレート当たりに約2x103個の細胞をプ レート化した。グリホセート耐性メルマルチプロイドは37℃における96時間 のインキュベーションを通じて現れた。 グリホセート選択はpBR#22ライブラリからの7個の形質転換株及びpu C18ライブラリからの18個の形質転換株の単離を生じた(表6)。最初の宿主 株DPD1692を25個のプラスミドで再形質転換すると、グリホセート耐性 が得られ、プラスミドが耐性表現型を与えたことを確証した。グリホセート耐性 を与えるプラスミドを用いて栄養要求性aroA突然変異E.コリ株AB282 9を形質転換することにより、グリホセートの既知の標的をコードする遺伝子で あるaroAの存在をスクリーニングした。原栄養性の形質転換株は、aroA 遺伝子がグリホセート−耐性を与えるブラスミド上に滞留していることを示した 。25個の単離されたプラスミドの中の2つは最少培地上におけるAB2829 の生育を回復させた。これらの2つのプラスミド上のaroAの存在を上記のプ ライマーを用いる配列分析(表6を参照されたい)により確証した。株DPD1 692において25個のグリホセート耐性プラスミドを比較した場合に、これら の2つのプラスミドはグリホセートに対する最も強い耐性を与えた(データは示 さない)。 非−aroA含有プラスミドである残る23個の中で、新規なグリホセート耐 性を与える3種の別の挿入片を配列分析により同定した(表6を参照されたい) 。A群は17個のメンバーを有し、B群は4個のメンバーを有し、C群は2個の メンバーを有した。E.コリゲノム地図に対する挿入片の位置決定を、データベ ースのFASTA及びBLAST(Wisconsin Package Ve rsion 9.0,G enetics Computer Group(GCG),Madison, Wisc.)走査により行った。E.コリ染色体上で77.8分にマッピングさ れるA群の挿入片は2つの以前に配列決定されたORF’s、yhhS.及びy hhT.を含有する。これらのORF’sの両方に関する推定タンパク質構造は 膜に及ぶと推定されるドメインを含んでおり、かくしてそれらはパーミアーゼで あると思われる。14.2分領域にマッピングされる第2のB群の4つのメンバー はE.コリ染色体の特性化されていない領域を含有している。第3の群の2つの 挿入片はE.コリ染色体の52.3分の領域にマッピングされる。配列分析は、 炭水化物代謝に関連する遺伝子がこの挿入片に含まれることを明らかにした。今 日までに同定されたORF’sは以前に記載されていない成分IIC及びIIB PTS酵素を含む。これらの2つの遺伝子によりコードされる推定アミノ酸配 列は、フルクトース−様PTSオペロンによりコードされる成分IIC及びII B酵素との相同性を共有している(Reizer,J.A.et al.,Mi crobiol.141,961,(1995))。新しいPTS酵素II相同 染色体の他に、この挿入片は単一のE.コリグルコキナーゼ遺伝子、glkを含 有している。 実施例7 マイトマイシンC−耐性遺伝子の同定 実施例7は、recA−LUX融合体を含有する検出細胞の構築に用いること ができるマイトマイシンCに対する耐性を有する遺伝子の同定及び単離を例示す る。マイトマイシンC作用の遺伝子滴定 マイトマイシンC(DNA損傷因子)はE.コリのlexAind突然変異株、 DM803のコロニー形成を3μg/mlのMICで阻害する。このMICはl exA+株DM800のMICより5倍低い。受容性DM803細胞をpBR3 22ライブラリ及びpUC18ライブラリを用いて形質転換した。15μg/m lのマイトマイシンC(3XMIC)の存在下に、37℃においてLB Amp 150プレート上でプレート化することによりコロニーを選択した。2日後、p UC18に基づくE.コリライブラリを用いて細胞を形質転換したプレート上で 4つのコロニーが現れた。これらの4つのコロニーを採取した;すべてのプレー トをさらに5日間インキュベーションしたが、さらに別のコロニーは現れなかっ た。プラスミドを4つのコロニーから精製し、plexA3.1、3.2、3. 3及び3.4と命名した。株DM803の再形質転換によるそれぞれのプラスミ ドの再導入はアンピシリン耐性とマイトマイシンC耐性の間の連鎖を示し、それ ぞれの場合、マイトマイシンC耐性はプラスミドがコードする特徴であることを 示した。 DM803宿主からのプラスミドの精製は困難であり−低い収率及び保存した 時の試料の分解が観察された。かくして配列決定のためのプラスミド鋳型の慣例 的精製のためにプラスミドをRFM443に転移させた。得られた配列 : (1)LexA3.1挿入片の2つの末端を配列決定した。LexA3.1前 進−プライム(forward−primed)配列はBlattner E. コリ配列決定プロジェクトにより限定される400の中からの領域291(18 分)−推定フィンブリンチャペロン遺伝子及 びyhcAを有するglt領域にマッピングされ、逆−プライム(revers e−primed)配列は400からの領域76にマッピングされ−この領域は dacC(ペニシリン結合タンパク質)及びdeoR(デオキシリボースオペロ ンリプレッサー)ならびに未知の機能のタンパク質をコードするいくつかの読み 取り枠を含有する。これらは染色体の非−連続領域なので、選択されたプラスミ ドはおそらくライブラリ構築の間に融合した2つの非隣接フラグメントのキメラ である。 (2)LexA3.2の前進−及び逆−開始配列はE.コリデータベースにお ける400からの領域76にマッピングされる。この領域は挿入片中に存在する 8.6kbの中にdacC(ペニシリン結合タンパク質)及びdeoR(デオキ シリボースオペロンリプレッサー)を含有する。LexA3.3の逆−開始配列 は:LexA3.2と同じ領域にマッピングされ;前進−開始配列は今の時点で は入手できない。 (3)同様にLexA3,4逆−開始配列もLexA3.2と同じ領域にマッ ピングされ、Lex3.3と同じ結合を含有すると思われる;この場合も前進− 開始配列は入手できない。 かくしてE.コリの染色体の領域76内の単数もしくは複数の遺伝子がマイト マイシンCに対するマルチコピー耐性を与えると思われる。セグメントの分割及 び再試験がマイトマイシンC耐性を担う新規な単数もしくは複数の遺伝子を限定 するであろうことは明らかである。 pLexA3.2上に含まれるこれらの遺伝子及び読み取り枠は:o127, o371,f210,dacC=ペニシリン−結合タンパク質6前駆体,deo R=デオキシリボースオペロンリプレッサー,f198,o410=mdfA, f94,f262,f402及びo178で ある。 非−誘導性対立遺伝子が耐性機構の可能性のあるサブセットを含み得るので、 SOS応答に熟達している(proficient in)株を用いてさらなる 実験を行った。株RFM443はlexA+′であり、かくしてマイトマイシン Cを用いる遺伝子滴定に用いた。この株の場合のマイトマイシンCに関するMI Cは濃厚固化LB培地上で1〜3μg/mlであることが決定された。かくして 寒天を用いて固化し、6μg/mlのマイトマイシンC及び150μg/mlの アンピシリンを補足したLBを用い、pBR322又はpUC18のいずれかに おいて構築したE.コリ遺伝子ライブラリを用いて株RFM443を形質転換し た後にマイトマイシン耐性クローンを選択した。そのような耐性分離物から精製 されるプラスミドDNAをRFM443中に再導入し、耐性がプラスミドがコー ドする特徴であるかどうかを示した。ベクター−挿入片結合物のDNA配列決定 は、マイトマイシンCに対する耐性を与える配列を限定することに役立った。そ のような耐性は挿入片の配列決定により限定される3つの部位にマッピングされ た(下記を参照されたい)。実施例8 アシビシン耐性遺伝子の同定 実施例8は、recA−LUX融合体を含有する検出細胞の構築において用い ることができるアシビシンに対する耐性を有する遺伝子の同定及び単離を例示す る。アシビシン作用の遺伝子滴定 アシビシンは最少培地上におけるE.コリ株DPD1675のコロニー形成を 1μg/mlのMICで阻害する。 受容性DPD1675細胞をそれぞれE.コリ染色体の無作為なフラグメント を含有するpBR322ライブラリ及びpUC18ライブラリを用いて形質転換 した。グルコース、チアミン、プロリン、100μg/mlのアンピシリン及び 3μg/mlのアシビシン(MICの3倍)が補足されたEプレート上で37℃ においてプレート化することによりコロニーを選択した。長時間のインキュベー ションの後、コロニーがプレート上に現れた。コロニーからプラスミドを精製し 、命名した。株DPD1675の再形質転換による各プラスミドの再導入はアン ピシリン耐性とアシビシン耐性の連鎖を示し、それぞれの場合にアシビシン耐性 はプラスミドがコードする特徴であることを示した。 耐性クローンからのプラスミドの精製は配列決定のためのプラスミド鋳型を与 えた。得られた配列 組1のクローンは約43分における領域287に由来する。数は9であり、そ の挿入片は約2800〜5800bpで変化するが、すべてが完全なyedAを 含有する。表10の吟味は、耐性を与えるすべての組 5のクローンにおいて、この領域に他の完全な遺伝子がないことを示している。 組2のクローンは1つのみであり、それは約69分における領域374にマッ ピングされる。それは1831bpの挿入片を含有し、それは完全なiciA及 びf76遺伝子を含有している。関連するクローンを表10において同定する: 実施例9 チエニルアラニン様化合物の生体内阻害剤同定 実施例9はrecA−LUX融合体を含有する検出細胞の構築において用いる ことができるチエニルアラニンに対する耐性を有する遺伝子の同定及び単離を例 示する。方法はチエニルアラニン耐性遺伝子の単離及び適した検出細胞の形質転 換により行われる。チエニルアラニン作用の遺伝子滴定 チエニルアラニンは最少培地上におけるE.コリ株DPD1675のコロニー 形成を75μg/mlのMICで阻害する。 受容性DPD1675細胞をそれぞれE.コリ染色体の無作為なフラグメント を含有するpBR322ライブラリ及びpUC18ライブラリを用いて形質転換 した。グルコース、チアミン、プロリン、100μg/mlのアンピシリン及び 150μg/mlのチエニルアラニン(MICの2倍)が補足されたEプレート 上で37℃においてプレート化することによりコロニーを選択した。長時間のイ ンキュベーションの後、コロニーがプレート上に現れた。コロニーからプラスミ ドを精製し、命名した。株DPD1675の再形質転換による各プラスミドの再 導入はアンピシリン耐性とチエニルアラニン耐性の連鎖を示し、それぞれの場合 にチエニルアラニン耐性はプラスミドがコードする特徴であることを示した。 耐性クローンからのプラスミドの精製は配列決定のためのプラスミド鋳型を与 えた。 表11に示す以下のプラスミド挿入片構造を与える配列が得られた: 正及び負の標準として用いるために他のプラスミド、すなわちpheA栄養要求 性突然変異体を補うpBR322クローンに関して選択することにより単離され るpBR322、AH1(aroH)(CB18から単離)及びppheAをD PD1718中に形質転換した。実験案 0.4%チアミン及び0.4%グルコースが補足された最少E培地中で、37 ℃において震盪させながら株を生育させた。翌朝、培養物を新しい最少培地中に 希釈し、初期対数期まで生育させた。チエニルアラニン原液(dH2O中に溶解 された10mg/ml)の連続2倍希釈を、100μg/mlを最高濃度として ミクロタイタープレートにおける最少培地中で行った。生物発光を1時間監視し 、動力学的データを集めた。 プロットされたデータを図16に比率として示す(発光の点で未挑戦細胞に標 準化)。すべての濃度において、最後の時点のみを示す(通常は約60分におけ る)。 以下の案に従い、細胞に関してゾーンアッセイも行った。株を150μg/m lのアンピシリンが補足されたLB培地中で37℃において終夜生育させた。遠 心により培養物を集めてから等容積のE培地中に再懸濁させた。0.1mlの部 分を0.7%の寒天で修正された2.5mlのE培地においてプレート化し、グ ルコース、プロリン、ウラシル及び100μg/mlのアンピシリンが補足され たE寒天プレート上の均一な細胞叢を得た。示す量の化合物を含有する濾紙を叢 の上に置いた。プレートを37℃で終夜インキュベーションしてからクリアリン グのゾーンを測定した。 ゾーンアッセイは表12に示すように、チエニルアラニンに対する感 受性の傾向を確証した。 (1)負の標準における復帰突然変異体の平均数より少なくとも2倍大きい復 帰突然変異体の平均数を有する試験物質濃度がない;及び(2)正の用量−応答 関係がないのいずれかの場合に試験物質を陰性であると分類した。 試験物質、AA、BB、CC、DD、EE、FF及びGGを、外生代謝活性系 (S9)なしで、サルモネラ・チフィムリウム株TA100、TA1535、T A97a及びTA98ならびにエシェリキア・コリ株WP2 uvrA(pKM 101)における突然変異誘発性に関して評価した。 6.25、12.5、25.0、50.0及び100.0(g/プレート)の 濃度を負の(溶媒)標準に対する比較において評価した。これらの研究条件下で 、評価された7つの試験品の中の5つにおいて突然変異誘発活性の証拠が検出さ れた。結果を下記の表15にまとめる: (a)100ulのアッセイ容積 (b)28mlのプレート容積 AA、BB、CC、EE、FF及びGGは突然変異誘発活性の証拠を示した。試 験−物質関連毒性として判断されたものの故に、DDの突然変異誘発性の評価の ために十分に受け入れられない濃度があった。 6つの光誘導化合物(2欄)の中の5つは突然変異誘発性でもあるが(4欄) 、光を誘導するための閾値は(2欄)突然変異を引き起こすための閾値(4欄) と等しいか又はそれより低いようである。さらに、消灯アッセイ(3欄)は生育 阻害アッセイ(5欄)より優れているようである。 請求の範囲 1.(i)発光性リポーター遺伝子複合体に操作可能的に結合して生物発光に 関して陽性の表現型を検出バクテリアに与える遺伝子融合体を形成している遺伝 子毒性−感受性プロモーターを含んでなる検出バクテリアとストレッサーとを接 触させ、ここで遺伝子毒性−感受性プロモーターの遺伝子毒性化合物への暴露は 発光性リポーター遺伝子複合体の高められた発現を推進し、生物発光シグナルを 増加させ; (ii)検出バクテリアの生育及び光の放射量を監視することにより段階(i )の検出バクテリアの生育を阻害することができる遺伝子毒性もしくは非−遺伝 子毒性ストレッサーに関して選択し; (iii)選択される生育−阻害性遺伝子毒性もしくは非−遺伝子毒性ストレ ッサーを作用部位スクリーニングに供し; (iv)検出バクテリアにおいて作用部位を同定し; (vi)標的生物において作用部位を確認する ことを含んでなるストレッサーの作用部位の同定のための方法。 2.段階(ii)のストレッサーが遺伝子毒性であり、段階(iii)のスト レッサーが非−遺伝子毒性である請求の範囲第1項の方法。 3.発光性リポーター遺伝子複合体を熱安定性lux、luxCDABE、熱 不安定性lux、レネラlux及びlucから成る群より選ぶ請求の範囲第1項 の方法。 4.検出バクテリアが腸内バクテリアであり、作物保護化学品を堆積させる能 力を与える第1の突然変異及び活性ストレッサーに対する全体的細胞応答を妨害 する第2の突然変異を含む請求の範囲第1項の方法。 5.第2の突然変異がアミノ酸欠乏に対する全体的細胞応答を妨害す る請求の範囲第4項の方法。 6.ストレッサーが作物保護化学品、抗バクテリア性化学品、抗ウィルス性化 学品、抗ガン性化学品及び防腐性化学品から成る群より選ばれる請求の範囲第1 項の方法。 7.ストレッサーが除草剤、有害生物防除剤及び殺菌・殺カビ剤を含む作物保 護化学品の群から選ばれる請求の範囲第6項の方法。 8.ストレッサーがスルホニルウレア除草剤、プロファンギサイド、殺菌・殺 カビ剤、オキシダント及びホルモン性除草剤から成る群より選ばれる請求の範囲 第7項の方法。 9.ストレッサーがスルホメツロンメチル、グリホセート、オキシムカルバメ ート、メチルビオロゲン、2,4−ジクロロフェノキシ酢酸、2−チエニルアラ ニン、アシビシン及びマイトマイシンCから成る群より選ばれる請求の範囲第8 項の方法。 10.遺伝子毒性−感受性プロモーターがSOS調節回路により制御される遺 伝子毒性−感受性プロモーターの群より選ばれる請求の範囲第1項の方法。 11.遺伝子毒性−感受性プロモーターがrecA、lexA、umuDC、 uvrA、uvrB、uvrC、sulA、recN、uvrD、ruv、di nA、dinB、dinD及びdinFから成る遺伝子毒性−感受性プロモータ ーの群より選ばれる請求の範囲第10項の方法。 12.遺伝子毒性−感受性プロモーターがrecAである請求の範囲第11項 の方法。 13.作用部位スクリーニングが遺伝子滴定スクリーニング又は栄養 復帰スクリーニングである請求の範囲第1項の方法。 14.DPD1707、DPD1708、DPD1715、DPD1716、 DPD1718、DPD1719 DPD1728、DPD1729及びDPD 1730から成る群より選ばれるrecA−LuxCDABE遺伝子融合体を含 んでなる検出細胞株。 15.DPD1678、DPD1675、DPD1690 DPD1012、 DPD1013、DPD1692、DPD1680、DPD1693、DPD1 682 DPD1010及びDPD1011から成る群より選ばれる非−生物発 光性親株。 16.(i)チエニルアラニン−様活性を有すると思われる化合物を第1の検 出バクテリア及び第2の検出バクテリアと接触させ、 第1の検出バクテリアは: a)発現可能なluxCDABE遺伝子融合体;及び b)pheA及びaroHから成る群より選ばれる過剰発現されない遺伝子 の正常な細胞性補体 を含んでなり; 第2の検出細胞は: a)発現可能なluxCDABE遺伝子融合体;及び b)pheA及びaroHから成る群より選ばれる過剰発現される発現可能 な遺伝子の多重コピー を含んでなり; 第1及び第2の検出細胞は同質遺伝子性であり、発現可能なluxCDABE 遺伝子融合体はベースライン発光を生み; (ii)チエニルアラニン−様活性を有すると思われる化合物と接触 した第1及び第2の検出細胞の光の放射量を監視し、そこにおいて a)第 1及び第2の検出細胞の両方におけるベースライン発光に等しい光の放射量は生 物学的活性のない化合物を示し; b)ベースライン発光と比較した時の第1及び第2の検出細胞の両方にお ける光の放射量の減少は生育阻害活性を有する化合物を示し; c)ベースライン発光と比較した時の第1の検出細胞における光の放射量 の減少ならびに第2の検出細胞における光の放射量の増加又は維持はチエニルア ラニン−様活性を有する化合物を示す ことを含んでなるチエニルアラニン−様化合物の同定のための方法。 17.(i)グリホセート−様活性を有すると思われる化合物を第1の検出バ クテリア及び第2の検出バクテリアと接触させ、 第1の検出バクテリアは: a)発現可能なluxCDABE遺伝子融合体;及び b)過剰発現されないaroA遺伝子の正常な細胞性補体 を含んでなり; 第2の検出細胞は: a)発現可能なluxCDABE遺伝子融合体;及び b)過剰発現される選ばれた発現可能なaroA遺伝子の多重コピー を含んでなり; 第1及び第2の検出細胞は同質遺伝子性であり、発現可能なluxCDABE 遺伝子融合体はベースライン発光を生み; (ii)グリホセート−様活性を有すると思われる化合物と接触した第1及び 第2の検出細胞の光の放射量を監視し、そこにおいて a)第1及び第2の検出細胞の両方におけるベースライン発光に等しい光 の放射量は生物学的活性のない化合物を示し; b)ベースライン発光と比 較した時の第1及び第2の検出細胞の両方における光の放射量の減少は生育阻害 活性を有する化合物を示し; c)ベースライン発光と比較した時の第1の検出細胞における光の放射量 の減少ならびに第2の検出細胞における光の放射量の増加又は維持はグリホセー ト−様活性を有する化合物を示す ことを含んでなるグリホセート−様化合物の同定のための方法。 18.(i)ALS−阻害活性を有すると思われる化合物を第1の検出バクテ リア及び第2の検出バクテリアと接触させ、 第1の検出バクテリアは: a)発現可能なluxCDABE遺伝子融合体;及び b)ilvBN及びilvIHから成る群より選ばれる過剰発現されない遺 伝子の正常な細胞性補体 を含んでなり; 第2の検出細胞は: a)発現可能なluxCDABE遺伝子融合体;及び b)ilvBN及びilvIHから選ばれる過剰発現される発現可能な遺伝 子の多重コピー を含んでなり; 第1及び第2の検出細胞は同質遺伝子性であり、発現可能なluxCDABE 遺伝子融合体はベースライン発光を生み; (ii)ALS−阻害活性を有すると思われる化合物と接触した第1及び第2 の検出細胞の光の放射量を監視し、そこにおいて a)第1及び第2の検出細胞の両方におけるベースライン発光に等しい光 の放射量は生物学的活性のない化合物を示し; b)ベースライン発光と比較した時の第1及び第2の検出細胞の両方にお ける光の放射量の減少は生育阻害活性を有する化合物を示し; c)ベースライン発光と比較した時の第1の検出細胞における光の放射量 の減少ならびに第2の検出細胞における光の放射量の増加又は維持はALS−阻 害活性を有する化合物を示す ことを含んでなるALS−阻害性化合物の同定のための方法。 19.(i)SOSバクテリア調節回路により調節されるプロモーター及びl uxCDABE遺伝子複合体を含んでなり、luxCDABE遺伝子複合体はバ クテリア染色体中でSOSプロモーターの下流に位置し、SOSプロモーターが 発現されるとluxCDABE遺伝子複合体も発現される検出細胞を培養し; (ii)段階(i)の培養物を調べられるべき物質と接触させ; (iii)培養物における発光の放射量を測定することにより物質が遺伝子毒 性であるかどうかを決定する 段階を含んでなる遺伝子毒性物質の同定のための方法。 20.SOSバクテリア調節回路により調節されるプロモーターがrecA、 lexA、umuDC、uvrA、uvrB、uvrC、sulA、recN、 uvrD、ruv、dinA、dinB、dinD及びdinFから成る群より 選ばれる請求の範囲第19項の方法。 21.(i)発光性リポーター遺伝子複合体に操作可能的に結合して生物発光 に関して陽性の表現型を検出バクテリアに与える遺伝子融合体を形成している遺 伝子毒性−感受性プロモーターを含んでなる検出バク テリアとストレッサーとを接触させ、ここで遺伝子毒性−感受性プロモーターの 遺伝子毒性化合物への暴露は発光性リポーター遺伝子複合体の高められた発現を 推進し、生物発光シグナルを増加させ; (ii)検出バクテリアの生育及び光の放射量を監視することにより段階(i )の該検出バクテリアの生育を阻害することができる遺伝子毒性もしくは非−遺 伝子毒性ストレッサーに関して選択し; (iii)生育−阻害性遺伝子毒性もしくは非−遺伝子毒性ストレッサーをス トレッサー標的が同定される作用部位スクリーニングに供し; (iv)ストレッサー標的をコードする構造遺伝子を単離する ことを含んでなるストレッサー標的をコードする構造遺伝子の同定の方法。 22.(i)発現可能なluxCDABE遺伝子融合体を含んでなる検出バク テリアとストレッサーを接触させ、ここで発現可能なluxCDABE遺伝子融 合体は検出バクテリアにおいてベースライン発光を生み; (ii)検出バクテリアの生育及び光の放射量を監視することにより段階(i )の検出バクテリアの生育を阻害することができるストレッサーに関して選択し ; (iii)段階(ii)で選択される生育−阻害性ストレッサーを作用部位ス クリーニングに供し; (iv)検出バクテリアにおいて作用部位を同定し; (v)標的生物において作用部位を確認する ことを含んでなるストレッサーの作用部位の同定のための方法。 23.発現可能なluxCDABE遺伝子融合体がさらにgrpE、 dnaK、lon、rpoD、groESL、lysU、htpE、htpG、 htpI、htpK、clpP、clpB、htpN、htpO、htpX、k atG、ahp、micF、sodA、nfo、zwf、soi、fabA、h is、ilvBN、ilvGMED、thrABC、lac、mal及びgal 、phoA、phoBR、phoE、phoS、aphA、himA、pepN 、UgPAB、psiD、psiE、psiF、psiK、psiG、psiI 、psiJ、psiN、psiR、psiH、phiL、phiO、ara、t na、dsd、glnA及びhutから成る群より選ばれるストレッサー感受性 プロモーターを含む請求の範囲第22項の方法。 24.(i)発光性リポーター遺伝子複合体に操作可能的に結合して生物発光 に関して陽性の表現型を検出バクテリアに与える遺伝子融合体を形成している遺 伝子毒性−感受性プロモーターを含んでなる検出バクテリアとストレッサーとを 接触させ; (ii)検出バクテリアの生育及び光の放射量を監視することにより段階(i )における検出バクテリアの生育を阻害する少なくとも1つのストレッサーに関 して選択し; (iii)段階(ii)で選択された生育−阻害ストレッサーを (a)限定された栄養素組成物が補足された最少生育培地を含んでなる複 数の栄養プールを調製し、各栄養プールは他のすべてのプールと異なる栄養素組 成物を含んでなり; (b)(iii)(a)のプールのそれぞれにおいて段階(i)の検出バ クテリアを生育させて栄養素培養物を作り; (c)(iii)(b)の栄養素培養物からの光の放射量を監視 し、ここで発光の増加は栄養素復帰を示している 段階を含んでなる栄養復帰作用部位スクリーニングに供し、 (iv)段階(iii)(c)の栄養素により復帰されたストレッサー標的を コードする構造遺伝子を同定することを含んでなるストレッサー標的をコードす る構造遺伝子の同定のための方法。 25.(i)発光性リポーター遺伝子複合体に操作可能的に結合して生物発光 に関して陽性の表現型を検出バクテリアに与える遺伝子融合体を形成している遺 伝子毒性−感受性プロモーターを含んでなる検出バクテリアとストレッサーとを 接触させ; (ii)検出バクテリアの生育及び光の放射量を監視することにより段階(i )の検出バクテリアの生育を阻害する少なくとも1つのストレッサーに関して選 択し; (iii)生育−阻害ストレッサーを (a)段階(i)の検出生物のゲノムから高−コピー数自立複製性プラス ミドにおいてゲノムライブラリを構築し; (b)段階(iii)(a)のゲノムライブラリを用いて適した宿主細胞 を形質転換し; (c)段階(iii)(b)の形質転換された宿主をストレッサーと接触 させて試験培養物を作り; (d)段階(iii)(c)の試験培養物を発光の変化に関して監視し、 ここで発光の増加がストレッサー標的をコードする構造遺伝子の存在を示す 段階を含んでなる遺伝子滴定作用部位スクリーニングに供する ことを含んでなるストレッサー標的をコードする構造遺伝子の同定のための方法 。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,LS,M W,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY ,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM ,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA, CN,CU,CZ,EE,GE,GW,HU,ID,I L,IS,JP,KG,KP,KR,KZ,LC,LK ,LR,LT,LV,MD,MG,MK,MN,MX, NO,NZ,PL,RO,RU,SG,SI,SK,S L,TJ,TM,TR,TT,UA,US,UZ,VN ,YU (72)発明者 スマルスキ,ダナ・ロビン アメリカ合衆国デラウエア州19808ウイル ミントン・グリーンバンクロード603 (72)発明者 バン・デイク,テイナ・カンガス アメリカ合衆国デラウエア州19803ウイル ミントン・ケンブリツジドライブ119

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.(i)発光性リポーター遺伝子複合体に操作可能的に結合して生物発光に 関して陽性の表現型を検出バクテリアに与える遺伝子融合体を形成している遺伝 子毒性−感受性プロモーターを含んでなる検出バクテリアとストレッサーとを接 触させ、ここで遺伝子毒性−感受性プロモーターの遺伝子毒性化合物への暴露は 発光性リポーター遺伝子複合体の高められた発現を推進し、生物発光シグナルを 増加させ; (ii)検出バクテリアの生育及び光の放射量を監視することにより段階(i )の検出バクテリアの生育を阻害することができる遺伝子毒性もしくは非−遺伝 子毒性ストレッサーに関して選択し; (iii)選択される生育−阻害性遺伝子毒性もしくは非−遺伝子毒性ストレ ッサーを作用部位スクリーニングに供し; (iv)検出バクテリアにおいて作用部位を同定し; (vi)標的生物において作用部位を確認する ことを含んでなるストレッサーの作用部位の同定のための方法。 2.段階(ii)のストレッサーが遺伝子毒性であり、段階(iii)のスト レッサーが非−遺伝子毒性である請求の範囲第1項の方法。 3.発光性リポーター遺伝子複合体を熱安定性lux、luxCDABE、熱 不安定性lux、レネラlux及びlucから成る群より選ぶ請求の範囲第1項 の方法。 4.検出バクテリアが腸内バクテリアであり、作物保護化学品を堆積させる能 力を与える第1の突然変異及び活性ストレッサーに対する全体的細胞応答を妨害 する第2の突然変異を含んでなる請求の範囲第1項の方法。 5.第2の突然変異がアミノ酸欠乏に対する全体的細胞応答を妨害する請求の 範囲第4項の方法。 6.ストレッサーが作物保護化学品、抗バクテリア性化学品、抗ウィルス性化 学品、抗ガン性化学品及び防腐性化学品から成る群より選ばれる請求の範囲第1 項の方法。 7.ストレッサーが除草剤、有害生物防除剤及び殺菌・殺カビ剤から成る作物 保護化学品の群から選ばれる請求の範囲第6項の方法。 8.ストレッサーがスルホニルウレア除草剤、プロファンギサイド、殺菌・殺 カビ剤、オキシダント及びホルモン性除草剤から成る群より選ばれる請求の範囲 第7項の方法。 9.ストレッサーがスルホメツロンメチル、グリホセート、オキシムカルバメ ート、メチルビオロゲン、2,4−ジクロロフェノキシ酢酸、2−チエニルアラ ニン、アシビシン及びマイトマイシンCから成る群より選ばれる請求の範囲第8 項の方法。 10.遺伝子毒性−感受性プロモーターがSOS調節回路により制御される遺 伝子毒性−感受性プロモーターの群より選ばれる請求の範囲第1項の方法。 11.遺伝子毒性−感受性プロモーターがrecA、uvrA、lexA、u muDC、uvrA、uvrB、uvrC、sulA、recN、uvrD、r uv、dinA、dinB、dinD及びdinFから成る遺伝子毒性−感受性 プロモーターの群より選ばれる請求の範囲第10項の方法。 12.遺伝子毒性−感受性プロモーターがrecAである請求の範囲第11項 の方法。 13.作用部位スクリーニングが遺伝子滴定スクリーニング又は栄養復帰スク リーニングである請求の範囲第1項の方法。 14.DPD1707、DPD1708、DPD1715、DPD1716、 DPD1718、DPD1719 DPD1728、DPD1729及びDPD 1730から成る群より選ばれるrecA−LuxCDABE遺伝子融合体を含 んでなる検出細胞株。 15.DPD1678、DPD1675、DPD1690 DPD1012、 DPD1013、DPD1692、DPD1680、DPD1693、DPD1 682 DPD1010及びDPD1011から成る群より選ばれる非−生物発 光性親株。 16.(i)チエニルアラニン−様活性を有すると思われる化合物を第1の検 出バクテリア及び第2の検出バクテリアと接触させ、 第1の検出バクテリアは: a)発現可能なluxCDABE遺伝子融合体;及び b)pheA及びaroHから成る群より選ばれる過剰発現されない遺伝子 の正常な細胞性補体 を含んでなり; 第2の検出細胞は: a)発現可能なluxCDABE遺伝子融合体;及び b)pheA及びaroHから成る群より選ばれる過剰発現される発現可能 な遺伝子の多重コピー を含んでなり; 第1及び第2の検出細胞は同質遺伝子性であり、発現可能なluxCDABE 遺伝子融合体はベースライン発光を生み; (ii)チエニルアラニン−様活性を有すると思われる化合物と接触した第1 及び第2の検出細胞の光の放射量を監視し、そこにおいて a)第1及び第2の検出細胞の両方におけるベースライン発光に等しい光の放 射量は生物学的活性のない化合物を示し; b)ベースライン発光と比較した時の第1及び第2の検出細胞の両方にお ける光の放射量の減少は生育阻害活性を有する化合物を示し; c)ベースライン発光と比較した時の第1の検出細胞における光の放射量 の減少ならびに第2の検出細胞における光の放射量の増加又は維持はチエニルア ラニン−様活性を有する化合物を示す ことを含んでなるチエニルアラニン−様化合物の同定のための方法。 17.(i)グリホセート−様活性を有すると思われる化合物を第1の検出バ クテリア及び第2の検出バクテリアと接触させ、 第1の検出バクテリアは: a)発現可能なluxCDABE遺伝子融合体;及び b)過剰発現されないaroA遺伝子の正常な細胞性補体を含んでなり; 第2の検出細胞は: a)発現可能なluxCDABE遺伝子融合体;及び b)過剰発現される選ばれた発現可能なaroA遺伝子の多重コピー を含んでなり; 第1及び第2の検出細胞は同質遺伝子性であり、発現可能なluxCDABE 遺伝子融合体はベースライン発光を生み; (ii)グリホセート−様活性を有すると思われる化合物と接触した 第1及び第2の検出細胞の光の放射量を監視し、そこにおいて a)第1及び第2の検出細胞の両方におけるベースライン発光に等しい光 の放射量は生物学的活性のない化合物を示し; b)ベースライン発光と比較した時の第1及び第2の検出細胞の両方にお ける光の放射量の減少は生育阻害活性を有する化合物を示し; c)ベースライン発光と比較した時の第1の検出細胞における光の放射量 の減少ならびに第2の検出細胞における光の放射量の増加又は維持はグリホセー ト−様活性を有する化合物を示す ことを含んでなるグリホセート−様化合物の同定のための方法。 18.(i)ALS−阻害活性を有すると思われる化合物を第1の検出バクテ リア及び第2の検出バクテリアと接触させ、 第1の検出バクテリアは: a)発現可能なluxCDABE遺伝子融合体;及び b)ilvBN及びilvIHから成る群より選ばれる過剰発現されない遺 伝子の正常な細胞性補体 を含んでなり; 第2の検出細胞は: a)発現可能なluxCDABE遺伝子融合体;及び b)ilvBN及びilvIHから選ばれる過剰発現される発現可能な遺伝 子の多重コピー を含んでなり; 第1及び第2の検出細胞は同質遺伝子性であり、発現可能なluxCDABE 遺伝子融合体はベースライン発光を生み; (ii)ALS−阻害活性を有すると思われる化合物と接触した第1 及び第2の検出細胞の光の放射量を監視し、そこにおいて a)第1及び第2の検出細胞の両方におけるベースライン発光に等しい光 の放射量は生物学的活性のない化合物を示し; b)ベースライン発光と比較した時の第1及び第2の検出細胞の両方にお ける光の放射量の減少は生育阻害活性を有する化合物を示し; c)ベースライン発光と比較した時の第1の検出細胞における光の放射量 の減少ならびに第2の検出細胞における光の放射量の増加又は維持はALS−阻 害活性を有する化合物を示す ことを含んでなるALS−阻害性化合物の同定のための方法。 19.(i)SOSバクテリア調節回路により調節されるプロモーター及びl uxCDABE遺伝子複合体を含んでなり、luxCDABE遺伝子複合体はバ クテリア染色体中でSOSプロモーターの下流に位置し、SOSプロモーターが 発現されるとluxCDABE遺伝子複合体も発現される検出細胞を培養し; (ii)段階(i)の培養物を調べられるべき物質と接触させ; (iii)培養物における発光の放射量を測定することにより物質が遺伝子毒 性であるかどうかを決定する 段階を含んでなる遺伝子毒性物質の同定のための方法。 20.SOSバクテリア調節回路により調節されるプロモーターがrecA、 uvrA、lexA、umuDC、uvrA、uvrB、uvrC、sulA、 recN、uvrD、ruv、dinA、dinB、dinD及びdinFから 成る群より選ばれる請求の範囲第19項の方法。 21.(i)発光性リポーター遺伝子複合体に操作可能的に結合して 生物発光に関して陽性の表現型を検出バクテリアに与える遺伝子融合体を形成し ている遺伝子毒性−感受性プロモーターを含んでなる検出バクテリアとストレッ サーとを接触させ、ここで遺伝子毒性−感受性プロモーターの遺伝子毒性化合物 への暴露は発光性リポーター遺伝子複合体の高められた発現を推進し、生物発光 シグナルを増加させ; (ii)検出バクテリアの生育及び光の放射量を監視することにより段階(i )の該検出バクテリアの生育を阻害することができる遺伝子毒性もしくは非−遺 伝子毒性ストレッサーに関して選択し; (iii)生育−阻害性遺伝子毒性もしくは非−遺伝子毒性ストレッサーをス トレッサー標的が同定される作用部位スクリーニングに供し; (vi)ストレッサー標的をコードする構造遺伝子を単離する ことを含んでなるストレッサー標的をコードする構造遺伝子の同定の方法。 22.(i)発現可能なluxCDABE遺伝子融合体を含んでなる検出バク テリアとストレッサーを接触させ、ここで発現可能なluxCDABE遺伝子融 合体は検出バクテリアにおいてベースライン発光を生み; (ii)検出バクテリアの生育及び光の放射量を監視することにより段階(i )の検出バクテリアの生育を阻害することができるストレッサーに関して選択し ; (iii)段階(ii)で選択される生育−阻害性ストレッサーを作用部位ス クリーニングに供し; (iv)検出バクテリアにおいて作用部位を同定し; (vi)標的生物において作用部位を確認する ことを含んでなるストレッサーの作用部位の同定のための方法。 23.発現可能なluxCDABE遺伝子融合体がさらにgrpE、dnaK 、lon、rpoD、groESL、lysU、htpE、htpG、htpI 、htpK、clpP、clpB、htpN、htpO、htpX、katG、 ahp、micF、sodA、nfo、zwf、soi、fabA、his、i lvBN、ilvGMED、thrABC、lac、mal及びgal、pho A、phoBR、phoE、phoS、aphA、himA、pepN、ugp AB、psiD、psiE、psiF、psiK、psiG、psiI、psi J、psiN、psiR、psiH、phiL、phiO、ara、tna、d sd、glnA及びhutから成る群より選ばれるストレッサー感受性プロモー ターを含んでなる請求の範囲第22項の方法。 24.(i)発光性リポーター遺伝子複合体に操作可能的に結合して生物発光 に関して陽性の表現型を検出バクテリアに与える遺伝子融合体を形成している遺 伝子毒性−感受性プロモーターを含んでなる検出バクテリアとストレッサーとを 接触させ; (ii)検出バクテリアの生育及び光の放射量を監視することにより段階(i )における検出バクテリアの生育を阻害する少なくとも1つのストレッサーに関 して選択し; (iii)段階(ii)で選択された生育−阻害ストレッサーを (a)限定された栄養素組成物が補足された最少生育培地を含んでなる複 数の栄養プールを調製し、各栄養プールは他のすべてのプールと異なる栄養素組 成物を含んでなり; (b)(iii)(a)のプールのそれぞれにおいて段階(i) の検出バクテリアを生育させて栄養素培養物を作り; (c)(iii)(b)の栄養素培養物からの光の放射量を監視し、ここ で発光の増加は栄養素復帰を示している 段階を含んでなる栄養復帰作用部位スクリーニングに供し、 (iv)段階(iii)(c)の栄養素により復帰されたストレッサー標的を コードする構造遺伝子を同定する ことを含んでなるストレッサー標的をコードする構造遺伝子の同定のための方法 。 25.(i)発光性リポーター遺伝子複合体に操作可能的に結合して生物発光 に関して陽性の表現型を検出バクテリアに与える遺伝子融合体を形成している遺 伝子毒性−感受性プロモーターを含んでなる検出バクテリアとストレッサーとを 接触させ; (ii)検出バクテリアの生育及び光の放射量を監視することにより段階(i )の検出バクテリアの生育を阻害する少なくとも1つのストレッサーに関して選 択し; (iii)生育−阻害ストレッサーを (a)段階(i)の検出生物のゲノムから高−コピー数自立複製性プラス ミドにおいてゲノムライブラリを構築し; (b)段階(iii)(a)のゲノムライブラリを用いて適した宿主細胞 を形質転換し; (c)段階(iii)(b)の形質転換された宿主をストレッサーと接触 させて試験培養物を作り; (d)段階(iii)(c)の試験培養物を発光の変化に関して監視し、 ここで発光の増加がストレッサー標的をコードする構造遺伝子 の存在を示す 段階を含んでなる遺伝子滴定作用部位スクリーニングに供する ことを含んでなるストレッサー標的をコードする構造遺伝子の同定のための方法 。
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