JP2001513954A - 特異値分解を用いたチャンネルインパルス応答の推定 - Google Patents

特異値分解を用いたチャンネルインパルス応答の推定

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JP2001513954A JP53734098A JP53734098A JP2001513954A JP 2001513954 A JP2001513954 A JP 2001513954A JP 53734098 A JP53734098 A JP 53734098A JP 53734098 A JP53734098 A JP 53734098A JP 2001513954 A JP2001513954 A JP 2001513954A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、CDMA受信器におけるCIR(チャンネルインパルス応答)及びSINR(信号対干渉及び雑音比)の推定に係る。より詳細には、本発明は、通信システムのチャンネルインパルス応答(CIR)、例えば、デジタル移動無線ネットワーク(GSMネットワーク)の無線チャンネルのCIRを決定する方法に係る。特に、本発明は、既知のトレーニングシーケンスを受け取るのに基づいてCIRを決定することに係る。又、本発明は、干渉打消しへの適用及びCDMA受信器への使用にも係る。本発明は、ネットワーク分析により得られたマトリクスを「対角マトリクス」へと最初に変換し、そしてそれにより得られたマトリクスを反転することにより、公知技術に関連した問題を軽減できるという実現から達成される。更に、本発明は、サイドローブが除去されるまで、又はそれらがほとんど影響しなくなるように、反転マトリクスにおいて固有値の逆数に減少する数値を乗算する。

Description

【発明の詳細な説明】 特異値分解を用いたチャンネルインパルス応答の推定発明の分野 本発明は、CDMA受信器におけるCIR(チャンネルインパルス応答)及び SINR(信号対干渉及び雑音比)の推定に係る。より詳細には、本発明は、通 信システムのチャンネルインパルス応答(CIR)、例えば、デジタル移動無線ネ ットワーク(GSMネットワーク)の無線チャンネルのCIRを決定する方法に 係る。特に、本発明は、既知のトレーニングシーケンスを受け取るのに基づいて CIRを決定することに係る。又、本発明は、干渉打消しへの適用及びCDMA 受信器への使用にも係る。先行技術の説明 CIRを決定するためには、送信信号の一部分が分からねばならない。GSM ネットワークの場合に、同期バースト(SB)が信号の有用な部分である。SB は、各ベースステーションから少なくとも1つのチャンネルを経て送信され、そ してそれらは規則的なパターンで送信される。GSMプロトコルをデコードする 必要はない。SBにおけるデータと、それらが発生するパターンは、両方とも、 固定であり、そして全てのベースステーションに対して実質的に同一である。 SBを用いてCIRを決定する利点は、それらが比較的長いノイズ状の所定の 送信信号を表わすことである。典型的に、64ビットが237μ秒の周期にわた って送信される。従って、CIRを決定する場合には、SBを抽出してCIRを 決定するように処理できるに充分なほど、受信信号のバーストに同期することが 必要となる。 この処理は、推定技術を使用することにより行なわれる。CIRを推定するた めに、既知のトレーニングシーケンスが送信されStx(t)、これは通信チャンネ ルによって歪まされ、受信信号Srx(t)を発生する。CIRを推定する際の問題 は、FIRフィルタを通過した後の既知のStx(t)を受信信号Srx(t)にできる だけ近づけるようにFIRフィルタのタップ重み{α}(これはCIRを近似す るのに用いられる)を決定することである。 送信信号Stx(t)及び受信信号Srx(t)が分かると、CIRを次のものから推 定することができる。 1.送信信号の既知のサンプルTk=Stx(t0+kτ)、−Nc≦k<N(N+Nc サンプルは、全トレーニングシーケンスを表わし、番号付けは、トレーニング シーケンスの開始からNcサンプルの後に発生する受信信号の既知のクリーンサ ンプルから開始するよう構成されることに注意されたい);及び 2.受信信号の測定サンプルRk=Srx(t0+kτ)、0≦k<N(トレーニン グシーケンスの最初のNc個のサンプルが歪んでいると仮定し、無視する)。 タップ重み{αk}は、次のような簡単な相関により決定される。 このアルゴリズムは、送信信号のノイズ状特性に依存し、従って、その自己相関 関数は、低い時間サイドローブを有していなければならない。しかしながら、ト レーニングシーケンスの「クリーン」な部分の相関特性と、その後の重み付けに 対して部分相関のみが行われることとにより、このアルゴリズムのサイドローブ 性能が制限されることが分かった。 米国特許第5,473,632号は、チャンネルが実際に出力するものと、推 定予想モデルが出力するものとの間のエラーの平方を最小にすることにより複素 パルス応答(CIR)を予想する「最小自乗手法」を使用することによりCIR を推定する。この手法は、米国特許第5,473,632号の第6カラムの35 行目に記載された式を与え、これは種々の文献から知られているものである。 米国特許第5,473,632号の手法には問題があると考えられる。基本的 に、米国特許第5,473,632号は、マトリクスを形成する。問題は、実際 に、CIRを計算するためにこのマトリクスに対して何が行なわれるかに関連し ている。 米国特許第5,473,632号の第5カラムの27ないし61行目及び請求 項2を参照すれば、マトリクスが反転される前に「係数α」が追加され、そして「 係数α」の追加後に、マトリクスが反転される。実際には、マトリクスの反転は 、CIRを計算する上で問題を招く。発明の要旨 本発明は、公知技術でCIR及びSINRを決定する際に遭遇した問題を軽減 することに向けられる。 本質的に、本発明は、ネットワーク分析により得られたマトリクスを「対角マ トリクス」へと最初に変換し、そしてそれにより得られたマトリクスを反転する ことにより、公知技術に関連した問題を軽減できるという実現から達成される。 従って、「係数α」は追加されない。 対角マトリクスを用いる効果は、ある固有値(例えば、問題のある小さな固有 値の幾つか)を除去又は無視し、これにより、米国特許第5,473,632号 においてマトリクスが反転されたときのエラー及びノイズ増加を回避できること である。 対角マトリクスを用いる別の効果は、対角マトリクスの特性に起因するもので 、即ち、対角エレメントのみを反転するだけでマトリクスを反転できることであ る。これは、小さな固有値により生じる問題を露呈し、反転において非常に大き なエレメントを招く。 しかしながら、幾つかの固有値を無視又は除去することにより、図1に示すよ うに、大きなサイドローブの発生という更に別の問題を生じる。 従って、本発明は、大きなサイドローブの発生の問題を軽減することに向けら れた更に別の技術も開示する。この更に別の技術は、上記技術の改良と考えられ 、小さな固有値を破棄する(上記の手法である)のではなく、むしろ、サイドロ ーブが除去されるまで、又はそれらがほとんど影響しなくなるように、反転マト リクスにおいて固有値の逆数に減少する数値を乗算することに基づいている。図面の簡単な説明 以下、添付図面を参照して本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。 図1は、ε=200、S/N=0dBを用いる場合に米国特許第5,473, 632号に開示されたアルゴリズムを用いて推定されるCIRを示す図である。 図2は、ε=400を使用し、ノイズがない状態で米国特許第5,473,6 32号に開示されたアルゴリズムを用いて推定されるCIRを示す図である。 図3は、SVDを用いて推定されるCIRであって、10個の最大固有値を含 むCIRを示す図である。 図4は、SVDを用いて推定されるCIRであって、16個の最大固有値を含 むCIRを示す図である。 図5は、SVDを用いて推定されるCIRであって、25個の最大固有値を含 むCIRを示す図である。 図6は、SVDを用いて推定されるCIRであって、36個の最大固有値を含 むCIRを示す図である。 図7は、SVDを使用すると共に、n1=4、n2=25及び追加ノイズなしの 状態で傾斜関数を使用して推定されるCIRを示す図である。 図8は、SVDを使用すると共に、n1=4、n2=25及びS/N−0dBの 状態で傾斜関数を使用して推定されるCIRを示す図である。 図9は、SVDを使用すると共に、n1=4、n2=20及びノイズなしの状態 で傾斜関数を使用して推定されるCIRを示す図である。 図10は、SVDを使用すると共に、n1=4、n2=20及びS/N=0dB の状態で傾斜関数を使用して推定されるCIRを示す図である。 図11は、SVDを使用すると共に、n1=1、n2=25及びノイズなしの状 態で傾斜関数を使用して推定されるCIRを示す図である。 図12は、SVDを使用すると共に、n1=1、n2=25及びS/N=0dB の状態で傾斜関数を使用して推定されるCIRを示す図である。 図13は、SVDを使用すると共に、n1=1、n2=64及びノイズなしの状 態で傾斜関数を使用して推定されるCIRを示す図である(−60dBまでのd B目盛であることに注意されたい)。 図14は、SVDを使用すると共に、n1=1、n2=64及びS/N−40d Bの状態で傾斜関数を使用して推定されるCIRを示す図である。 図15は、SVDを使用すると共に、n1=1、n2=25及びS/N=40d Bの状態で傾斜関数を使用して推定されるCIRを示す図である。 図16は、SVDを使用すると共に、n1=1、n2=25、経路1:6.9μ s、0dB、経路2:18.5μs、−20dB、経路3:29.5μs、−1 0dB、ノイズなしの状態で傾斜関数を使用して推定されるCIRを示す図 である。 図17は、SVDを使用すると共に、n1=1、n2=25、経路1:6.9μ s、−10dBN経路2:18.5μs、0dB、経路3:29.5μs、0d B、経路4:40.4μs、−6dB、S/N−20dBの状態で傾斜関数を使 用して推定されるCIRを示す図である。 図18は、SVDを使用すると共に、n1=1、n2=25、経路1:6.9μ s、0dB、経路2:12.2μs、0dB、ノイズなしの状態で傾斜関数を使 用して推定されるCIRを示す図である。好ましい実施形態の詳細な説明 タップ重みを推定する1つの方法は、測定信号に最も厳密に一致する受信信号 を予想する重みを決定することである。 既知のサンプルTk=Stx(t0+kτ)、−M≦k<N(Mは、仮定したCIR の範囲から「ダーティ」サンプルの数を引いたものをもつ送信信号Stx(t)と、測 定サンプルRk=Srx(t0+kτ)、0≦k<Nをもつ受信信号Srx(t)とが与え られる。 所望のFIRタップ重み(αk)は、測定された受信信号と、受信信号の推定 値(即ちチャンネルを近似するFIRを通過した既知の送信信号)との間の累積 平方エラーを最小にすることを必要とすることにより推定され、即ち次のものを 最小にする。 これは、同時方程式の次の系へ変換することができる。 又はマトリクス表示法を使用する。 Ac=TR (2.4) 但し、マトリクスAは、次の式で与えられるM×M相関マトリクスである。 Tは、共役の遅延信号のM×Nマトリクスである。 ti,j=Ti,j 0≦i≦M、0≦j≦N (2.6) ベクトルcは、必要とされるCIR(αk)である。 簡単な相関は、次の式に対応することに注意されたい。 c=TR (2.7) マトリクス式(2.4)は、次のような慣例的な解を有する。 c=(A-1T)R (2.8) これは、単純なマトリクス乗算を用いて受信信号のサンプルからCIRを決定で きることを示す。 米国特許第5,473,632号を用いた最小自乗推定 式(2.8)は、米国特許第5,473,632号の第6カラム、35行目に 開示された式と同じである。 この式を使用する場合には、式が一般的に不完全な条件にあるという点で式を 直接解くときに複雑なものとなる。実際に、SBにおけるGSMトレーニングシ ーケンスについては、マトリクスの固有値が1010以上の範囲にわたって変化す ることが分かっている。これは、マトリクスの反転が丸めエラーの影響を非常に 受け易く、そしてその結果が測定信号のノイズの影響を非常に受け易くすると考 えられる。 従来の技術を適用してこのマトリクスを反転するか又は式を解くことにより、 IEEE倍精度演算を用いたときでも、有用な結果が得られないと考えられる。 米国特許第5,473,632号は、マトリクスの反転を安定化しそしてノイ ズに対して適度に弾力性のある結果を発生するアルゴリズムを開示している。米 国特許第5,473,632号は、次の式によりCIRを推定する。 c=((A+εI)-1T)R (2.9) 但し、Iは、認識マトリクスであり、そしてεは、定数(ノイズ項と称する)で ある。この式は、米国特許第5,473,632号の第6カラムの44行目に記 載された式に等しい。このアルゴリズムを用いて得られる結果は、次の通りであ る。 このアルゴリズムの性能は、変数εの性能に厳密に依存する。大きさ192 の対角エレメントを有するマトリクスAについては、異なる値のεを用いて、信 号経路より成るCIRを決定する米国特許第5,473,632号のアルゴリズ ムの性能が次の図に示されている。 例えば、図1及び2を参照すれば、分解能(メインローブの巾)とノイズ性能 との間に妥協があることが明らかである。約−18dBのサイドローブレベルが このアルゴリズムの特性であると考えられる。 ε≡100を使用することにより最良の比較し得る性能が得られ、これに基づ いて、米国特許第5,473,632号との比較を行う。 SVDを用いた最小自乗推定 本発明においては、特異値分解(SVD)を不完全な条件のマトリクスに適用 して最小自乗推定を実行するように選択される。このように、対角マトリクスヘ と反転されるべきマトリクスを変換し、次いで、その新たに形成された対角マト リクスを反転する。 SVDを使用し、マトリクスA(正の有限)を次の式で表すことができる。 A=USVt (2.10) 但し、U及びVは直交であり、そしてSは対角である。実際に、Sの対角エレメ ントは、Aの固有値(全て正)であり、これらは、減少する順に配置される。 s1.1≧s2.2≧…≧sn.n (2.11) マトリクスが特異なものである場合には、これらの幾つかがゼロである。従って 、Aの反転は、次のようになる。 A-1=VS-1t (2.12) 但し、S-1は、Sの(対角)エレメントを反転することにより形成される。不完 全な条件のマトリクスの作用はここでは明確であり、(ほぼゼロの)固有値が反 転され、そして反転に対して非常に大きな貢献を与える。これらはノイズを増幅 する。 従来のSVD技術は、固有値の幾つかだけを反転し、あるポイントで停止する 。1/λ1をSの反転に入れるのではなく、本発明はゼロを使用する。これら技 術及び他の技術の性能は、以下で評価する。 式(2.8)のマトリクスの係数は、既知のトレーニングシーケンスの純粋な 関数であり、従って、それらは前もって計算することができる。このマトリクス は、一度反転することができ、従って、解はいつでもマトリクス乗算を必要とす る。従って、1組の信号サンプルからCIR推定値を得るためには、M*Nの複 素乗算と、M*(N−1)の複素加算が必要となり、全部で6*M*N+2*M *(N−1)の演算が必要となる。 断固とした最小自乗問題にSVDを適用するには、マトリクスの擬似反転にお いてN個の最大固有値からの貢献を含ませるだけでよい。ここにモデリングされ るケースでは、マトリクスが次元64を有し、従って、Nは1ないし64の範囲 である。以下のグラフは、N=10、16、25、36の場合に対するSVDア ルゴリズムの性能を示す。固有値の数を増加する作用は、推定装置の分解能を高 めることであり、即ちメインローブの巾を減少することである。 図示されていないが、シミユレーションを行い、10ないし20個の固有値の 範囲内でノイズ性能が著しく低下することが示された。 このSVD解決策は、擬似反転のランクが最小であるので、優れたノイズ性能 を形成する。結果について最も厄介なことは、約−13dBの持続的な時間サイ ドローブがあることである。フーリエ理論と同様に、裁断された時間波形が−1 3dBの周波数サイドローブを与える場合には、ある数の後に単にカットオフす るのではなく、次々の固有値からの貢献が下方傾斜することが、時間サイドロー ブに対する制御を与える上で非常に有用であることが分かった。 バートレット、ブラックマン・ハリス、ポイゾン、レイツ、ハミング、カイザ ー・ベッセル、ランゾス、タキー及び他の良く知られたウインドウ関数のような 多数の傾斜関数を使用することができる。この実施形態で選択される関数は、ハ ミングウインドウから導出されるが、以下に述べる累乗コサイン傾斜が最も有用 であることが分かっている。 但し、wiは、i番目の固有値からの貢献に適用される重みである。例えば、図 7は、n1=4、n2=25の作用を示している。 −13dBのサイドローブは、約−22dBに減少されたことに注意されたい (上記米国特許第5,473,632号の性能より著しく良好である)。メインロ ーブの巾は、低いサイドローブをもつε=100の米国特許第5,473,63 2号のアルゴリズムより狭い。S/N比が0dBの状態の性能が図8に示されて いる。 この性能は、ε=100の米国特許第5,473,632号の解決策で得られ るものに類似しているが、メインローブはより狭く、これがこのノイズ性能を低 下することに注意されたい。 ノイズ性能は、n1=4、n2=20の場合に図9及び10に示すように、ロー ブの巾を犠牲として改善することができる。 満足な解決策を見出すために著しい試みが行なわれた。その目標は、次の通り であった。 − 米国特許第5,473,632号の性能に勝る顕著な縁を与えるための2 0dB以上のダイナミックレンジ(好ましくは25dB)、及び − S/N−0dBにおける相関と同様のノイズ性能(これは、ノイズの貢献 を不必要に増大する解決策を望まないことを意味する)。 以上のことから決定された結果は、n1=1、n2=25で得られる重み係数を使 用し、そしてその性能は、図11及び12に示されている。 更に複雑なCIRに対するこのアルゴリズムの性能を簡単に説明する。図13 の例に示すように、傾斜アルゴリズムがどれほど大きなダイナミックレンジを与 えることができるか調べることが重要である。 この例は、ノイズの影響を非常に受け易い。図14は、S/N=40dBでの 性能を示す。この僅かな量のノイズでも著しく増大されることに注意されたい。 この同じ量のノイズは、上記のように決定されそして図15に示された好ましい 結果に対して目立ったノイズを発生しない。 図16及び17は、更に複雑なCIRに対する結果を示す。 この実施形態は、アルゴリズムがピーク間を弁別できるようにすることが分か っており、そして図18は、5μS以上の時間的分離を伴う密接したピーク分 離を示している。 又、上述したマトリクス反転は、干渉打消しに関連してチャンネルインパルス 応答ベクトルhを推定するときにも必要となる。 Φh=Ψ (2.14) 但し、Φは、局部的に発生される信号間のクロス相関マトリクスであり、そして Ψは、局部的に発生された信号と受信信号との間のクロス相関マトリクスである 。この状態においても、上述した原理及び方法が等しく適用される。 同様に、干渉制限された環境においては、通常、多数のセンサ(アンテナアレ ー)から受け取られた信号の最適な組合せを用いてCDMAが適用される。最適 な組合わせは、信号対干渉及び雑音比(SINR)を最大にする。SINRを最 大にするためのアンテナアレーの重みベクトルは、例えば、次の式から得られる 。 w=αR-1d * (2.15) 但し、wはアンテナ素子の重みベクトルであり、αは定数であり、Rは受け取っ た干渉及びノイズ相関マトリクスであり、そしてUd *は所望の信号ベクトルの共 役ベクトルである。重みベクトルを得る効率的な方法は、CIRを最初に計算す ることであることが分かった。ある最適な組合わせ技術は、最初にCIR(及び ノイズ共変数マトリクスQ)を計算し、これを多次元MLSEに使用して、アン テナアレーからの信号が合成される。通常、移動無線チャンネルにおいてはマト リクスの反転が問題である。上記の実施形態は、マトリクス反転に直接適用する ことができる。重みベクトルを得るか又はQの反転を使用するために、信号が最 適に合成される。 要約すれば、本発明により種々の変更や修正が包含されるが、ここに示した好 ましい実施形態は、式(2.8)に規定されたマトリクス乗算を用いてCIRを 発生し、そしてSVDを使用して、マトリクスAの反転を決定するものである。 反転に含まれる固有値は、n1=1、n2=25の状態で式(2.13)に基づい て傾斜化(重み付け)される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,LS,M W,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY ,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM ,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,E S,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU,ID ,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ, LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,M G,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT ,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL, TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,UZ,V N,YU,ZW

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.通信システムの推定予想モデルにより使用するために通信システムのチャン ネルインパルス応答CIRを推定する方法において、 測定された受信信号と、その受信信号の所定の推定値との間のエラーの平方を 最小にすることによりCIRを予想し、上記推定値は、無線チャンネルの近似 に基づくものであり、 上記CIRの第1のマトリクス式を形成し、 上記第1マトリクスを対角マトリクスに変換し、そして 上記対角マトリクスを反転する、 という段階を含むことを特徴とする方法。 2.上記対角マトリクスは、特異値分解SVDを第1マトリクスに適用すること により得られる請求項1に記載の方法。 3.上記反転段階に続いて、その反転された対角マトリクスに生じる過剰な固有 値の貢献を下方に傾斜化する段階を更に含む請求項1又は2に記載の方法。 4.ウインドウ関数を使用して、過剰な固有値を下方傾斜化する請求項3に記載 の方法。 5.バートレット、ブラックマン、ハリス、ガウス、ポイゾン、レイツ、ハミン グ(累乗コサイン)、カイザー・ベッセル、ランゾス、タキー、又は他の同様の 既知のウインドウ関数のいずれかを使用して、上記過剰な固有値を下方傾斜化 させる請求項4に記載の方法。 6.GSMネットワーク、干渉打消し又はCDMA受信器に使用される請求項1 ないし5のいずれかに記載の方法。
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