JP2001513190A - 診断システム - Google Patents

診断システム

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JP2001513190A JP53393598A JP53393598A JP2001513190A JP 2001513190 A JP2001513190 A JP 2001513190A JP 53393598 A JP53393598 A JP 53393598A JP 53393598 A JP53393598 A JP 53393598A JP 2001513190 A JP2001513190 A JP 2001513190A
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Abstract

(57)【要約】 分析容器(105)内に浸漬された、尿スティック(107)のような、基質をスキャンする、デスクトップ、フラットベッド光学カラースキャナ(101)を備える診断システムが記載される。基質(107)は、化学診断分析によって生じたイメージ結果を搬送し、スキャナ(101)が、イメージのデジタル化されたレコードを作製する。スキャナ(101)に接続されたパーソナルコンピュータ(103)が、デジタル化されたレコードの分析によって、イメージのカラー分析を実行するように構成されるとともに、診断分析についての定量結果を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】 『診断システム』 本発明は、研究所または、特に、例えば、医者の診療室のような、ポイント看 護で使用できる診断システムに関する。 現在では、医者にとって、多くの診断分析があり、分析のために、診断研究所 に、(例えば、血液、尿、唾液、便のような)患者のサンプルを送付する数多く の手間が要求されないようになっている。このような診療室内での分析によって 、迅速に結果を得ることができるとともに、医者またはその補助者によって患者 のコンピュータのレコードに入力することができる。 診療室内診断分析キットでは、その出力をイメージ(例えば、カラードット、 またはライン、一連のライン、またはその他のパターン)として、平坦な基質( 例えば、紙やフィルム)としてしばしば作製させる。これには、定量された結果 を作製するために、例えば、特定の波長に合わせた分光光度計、または光学濃度 計のような専門で専用のリーダーによる分析を必要とする。その結果、診療室内 分析の増加にともなって、医者の診療室のスペースが、そのような専門のリーダ によって、ますます浸食されている。このリーダの各結果は、患者のコンピュー タのレコードにマニュアルで入力しなければならず、医者にとって負担が増加し 、データ入力の際にミスをおかす危険性が明瞭に高くなる。 診断分析によって作製したイメージのデジタル化されたレコード を生成することができる、デジタルイメージ獲得デバイス(例えば、デスクトッ プ、フラットベッドの光学的コンピュータスキャナ)を用いることにより、また 、デジタル化されたレコードの操作(分析)によるイメージのカラー分析を実行 することのできるソフトウェアを用いることによって、このような問題を、簡単 に低減し、避けることができることを知見した。 従って、本発明の一態様では、診断装置であって、 (1)デスクトップ、フラットベッドの光学的カラースキャナで、基質、望まし くは平坦または略平坦な基質をスキャニングでき、 (または、デジタル化された出力をともなうカメラシステムで、基質をスキャニ ングまたはそうでなければイメージングすることができ、)、 化学診断分析によって、それについて作製したイメージ結果を有し、そのよう なイメージのデジタル化されたレコードを作製することが可能で、 前記スキャニングが、反射または伝達された光の検出を適切に含むものと、 (2)スキャナに接続され、デジタル化されたレコードの分析によってイメージ のカラー分析を(例えば、コンピュータでロードされたソフトウェアの作動によ って)実行するように構成され、それにより、診断分析についての定量された結 果を提供し、望ましくは、そのよな結果が、パーソナルコンピュータまたは接続 されたコンピュータの適切な患者ファイル内に入力されるパーソナルコンピュー タ、またはネットワークコンピュータと、 を備える。 本発明の装置とシステムは、フラットベッドカラースキャナー(時には、「コ ンピュータスキャナ」と言う)とパーソナルコンピュータとを備えるのが便利で ある。 本発明の診断装置(システム)は、複数の(すなわち、二つまたはそれ以上の )異なった分析からのイメージ結果を分析するように構成することができ好まし い。 さらに、イメージのカラー分析を必要としない分析についての定量された結果 を提供し、それからイメージを分析するように構成するのが望ましい。すなわち 、例えば、イメージ分析が、イメージ成分の存在または不存在の検出が、または 、例えば、次のサンプルの成分の分離で生成したイメージ内のバンドやドットの ような、一つまたはそれ以上のイメージ成分の強度または関連強度の決定が、ま たは任意的に、このような成分を染料でラベリングする前または後に、行われる のが望ましい。 カラー分析によって、デジタル化されたレコード内のイメージピクセルにカラ ーが付与されることを意味し、また、そのようなピクセルに付与された通りでな い強度が、分析に用いられることを意味している。さらに、付与されたカラーに 対応したカラーの組み合わせの決定、または複数のカラーのパターンの分配の決 定を含むことを意味している。 さらに別の態様では、本発明は、基質についてイメージ結果を作製する化学診 断分析からイメージを分析する方法を提供し、該方法が、 (i)基質についての前記イメージの結果を得、 (ii)パーソナルコンピュータ、またはネットワークコンピュータに接続され た、デスクトップ、フラットベッドの光学的カラースキャナ(またはデジタル化 された出力を備えたカメラシステムを用い、スキャニングし(またはそうでなけ ればイメージングし)、かつそれにより、前記イメージの結果のデジタル化され たレコードを前記コンピュータに伝達し、 (iii)前記レコードの操作によって、前記イメージの結果のカラー分析を実 行する前記コンピュータを用い、それにより、前記分析についての定量結果を作 製し、その結果が、パーソナルコンピュータまたは接続されたコンピュータの適 切な患者の(または医者の)ファイル内に入力される。 カラー分析を実行するコンピュータを、前述のように「パーソナルコンピュー タ」と言う。このことは、デスクトップまたはラップトップ(またはパームトッ プなど)、またはその他の比較的安価な機械、例えば、アップル社、デル社、コ ンパック社、オリベッティ社、IBM社ならびにその他の会社のものを意味する 。また、特に、システムが病院や営利団体内に配置される場合には、(この場合 、スキャナが直接または間接的に、例えば、電話回線でコンピュータネットワー クの構成に接続される)、よりパワフルで、拡張性のあるコンピュータシステム を用いることができる。実際には、「パーソナル」コンピュータでさえ、スキャ ナに対する接続が、例えば、電話回線によって間接的に接続される。 本発明のシステムと方法で作製された結果は、PC、またはPC がネットワーク(例えば、インターネットなど)によって永久的または非永久的 なリンクを介して接続された中央のコンピュータ、またはリモートコンピュータ のいずれかの関連する患者のファイルに直接入力されるのが望ましい。一般に、 本発明のシステムと方法は、臨床医の診療室/研究室で、または病院の診断試験 室で用いるのを主目的としており、PC自体の患者のファイル、またはネットワ ーク接続されたコンピュータの患者のファイルに直接入力することも特に意図す る。 このシステムに用いられるデスクトップスキャナとPCは、パーソナルコンピ ュータおよびコンピュータ付属品の市場で市販されている標準的な製品である。 これらは、反射モードまたは透過モードで操作でき、後者の例は、透明画(すな わち、スライドまたはダイア)スキャナ、ラージベッドスキャナに付属の透明画 スキャナがある。使用可能なスキャナの一例としては、Relisys Infinityがある 。このスキャナは、グレースケールにピクセルを付与するか、またはその代わり に各ピクセルに対してカラー値(例えば、緑色、青色、赤色の組み合わせ)を付 与するのに用いることができる。 例えば、HemoCue B-Glucoseマイクロキュベットのような、透明な基質からの 伝送カラーデータによって、不透明なストリップからの反射データについて改善 された結果が与えられる。標準のフラットベッドスキャナで透明なストリップを 用いるためには、例えば、図3に示したようなアダプタが必要である。適切なア ダプタ301は、二つの垂直で、スキャナガラス305上のストリップ303の 上に配置された平坦な鏡面302を備えており、該鏡面302はそれぞ れスキャナガラスと45°の角度を形成している。スキャナからのライト307 は、鉛直にガラスを外に通過して(従って、基質を通過して)、一方の鏡の水平 な通路内に反射する。そして、水平な光は、第二の鏡によってスキャナガラスに 向かって戻るように反射される。従って、スキャナは、前記基質の近傍の位置の 基質によって伝達された光のイメージを検出することができる。 本発明の診断分析によって作製され、スキャナで読まれるイメージ結果が作製 される基質は、紙のような繊維質のセルロースウェブを含む、適切な透明、不透 明、または半透明な材料、例えば、透明フィルム、または膜、またはマトリック スとすることができる。この基質は、本発明の診断分析に必要なイメージ結果の 作製を達成するように選択され、例えば、写真フィルム、または多孔性の膜(例 えば、マイクロポーラスな膜)とすることができる。適切な基質としては、例え ば、ナイロン、PVDF、グラスファイバー、ポリプロピレンファイバー、ポリ エステルファイバー、セルロースファイバー、およびニトロセルロース基質が、 Pall Biosupport(例えば、Biodyne,innunodye,LoProdyne,FluoroTrans,Leu kosorb,Hemadyne,Hemasep,Accuwik,LoProsorb,Tissuquartz等)、Whatman Int.Ltd.(例えば、Nitrocellulose,Cyclopore,AnoporeおよびBCF180膜)、G elman Sciences(例えば、Biotrace,およびUltrabind膜)、ならびにMillipore (例えば、Immobilon,Hi-Flow,StrataporeおよびUltrafree膜)などから入手 できる。 前述したように、PCは、例えば、IBM社デル社、コンパック社、オリベッ ティ社のような製造者により供給されるPCとするこ とができる。望ましくは、PCは、インテル社のペンティアムシリーズ(例えば 、P100、P130またはP200)と同等か、それよりも優れたプロセッサ を有する。 本発明の診断分析キットは、例えば、現在市販されている分析キットのいずれ も使用できる。この分析キットは、専門で専用の光学的リーダシステムによって 、目に見えるスペクトルで読むことのできるようにした基質についてのイメージ として結果を作製するものである。 必要なソフトウェアは、一つまたはそれ以上の異なった診断分析のためのデジ タル化されたレコードを、定量された結果に変換するために、ならびにその結果 をPC上の選択されたファイルに付与するためにのみ必要である。この変換は、 例えば、スキャンされたイメージの関連部分の位置、カラー、および/または強 度を含んでいる。 ソフトウェアは、異なった分析キットについて、デジタル化されたイメージを 定量された結果に機械的に変換することができる。従って、専門で専用のリーダ を省略する(すなわち、診療室が乱雑となるのを低減できる)ことができるとと もに、定量された結果をマニュアルで患者のレコードに入力する必要を回避する ことができる(従って、仕事の負担と誤りのおそれを回避することができる)。 しかしながら、本発明は、フラットベッドスキャナとパーソナルコンピュータ を備えた構成に限定されるものではない。 本発明の広い態様では、本発明によって、化学診断分析のイメージの結果を分 析するための方法であって、 前記イメージ結果をスキャンし、前記イメージ結果のカラー成分と分布に対応 したデジタル化されたカラーイメージデータを作製し、 前記デジタル化されたカラーイメージデータを操作して、前記分析のための定 量された結果を作製する、 ことを含む方法が提供される。 また、本発明は、化学診断分析のイメージ結果を分析する方法であって、 前記イメージ結果のカラー成分と分布とに対応したデジタル化されたカラーイ メージデータをスキャンし、 前記分析の定量された結果を作製するために、前記デジタルカラーイメージデ ータに、前記イメージ結果のカラー成分と分析校正データとの間の蓄積された関 係を適用する、 ことを含む方法を提供する。 従って、この方法によれば、光学的構成成分が、分析のイメージ結果の定量化 ができるようにするために必要である。何故ならば、イメージ結果の分析が、事 前に知られているようなイメージ結果から、必要とされるライトの波長を光学的 に選択することによるよりも、むしろデジタルカラーイメージを操作することに よって実行されるからである。この理由から、スキャニングステップは、事前の 場合にように、単色ライトよりは、むしろ白色光の照明の下で実行することがで きる。 従って、デジタルカラーイメージデータを作製するのに有効なデバイスの範囲 は、非常に広い。例えば、前述したように、フラットベッドカラースキャナが使 用できる。また、必要なデジタルカラー イメージを作製するために、デジタルカメラを用いることができる。さらに、例 えば、フレームグラバー(コマ撮影器)によって、デジタルカラーイメージデー タを作製するように構成したビデオカメラを用いることができる。これらのデバ イスのそれぞれは、開業医が容易に入手することができる。 従って、さらに広い本発明の態様によれば、本発明は、診断システム(すなわ ち、装置)であって、 イメージ結果の化学診断分析のカラー成分と分布に対応したデジタルカラーイ メージを作製するように構成したイメージ獲得デバイスと、 前記デジタルカラーイメージを受け取り、イメージ結果のカラー成分と前記分 析についての定量された結果を作製するように構成したデータ処理手段と、 を備える診断システムを提供する。 さらに、診断システムであって、 イメージ結果の化学診断分析のカラー成分と分布に対応したデジタルカラーイ メージを作製するように構成したイメージ獲得デバイスと、 前記デジタルカラーイメージを受け取り、イメージ結果のカラー成分と分析校 正データとの間の蓄えられた関係から、前記分析についての定量された結果を作 製するように構成したデータ処理手段と、 を備える診断システムが記載される。 前述したように、イメージ獲得デバイスは、フラットベッドスキャナ、デジタ ルカメラ、ビデオカメラ、またはその他のデジタルカ ラーイメージデータを作製できるその他のデバイスを用いることことことできる 。 一般に、イメージ獲得デバイスは、昼光または白色光源の照明の下で、イメー ジの結果をスキャンできるように構成されている。例えば、フラットベッドスキ ャナの場合には、スキャナ自体から白色光が発生される。しかしながら、デジタ ルカメラ、またはビデオカメラの場合には、白色光源が、イメージ獲得デバイス の外部に配置でき、この白色光源を開業医の診療室内の照明として用いることが できる。この場合、イメージ獲得デバイスによって光源が制御されない場合、校 正をするのが有利である。 従って、デジタルカラーイメージデータは、所定の単一のカラーまたは複数の カラーの校正オブジェクトのカラー成分に対応したデータを含むことができる。 校正オブジェクトは、イメージ結果を伴ったイメージ獲得デバイスを提供するこ とができるか、または校正ステップでのイメージ獲得デバイスを提供することが できる。いずれの場合にも、データ処理手段が、校正オブジェクトに関するデジ タルカラーイメージデータを、校正オブジェクトの所定のカラーに関する蓄えら れたデータと比較することができ、これにより、カラーとデジタルカラーイメー ジデータとの間の関係を決定することができる。ルックアップテーブルまたはア ルゴリズムの形態であるこの関係は、イメージ結果に関するデジタルカラーイメ ージデータを、光源とイメージングデバイスの特性から独立した標準のデジタル カラーイメージに直すのに用いられる。 また、校正オブジェクト、または付加的な校正オブジェクトは、 イメージ獲得デバイスの拡大率を校正するために用いられる。例えば、校正オブ ジェクトは、所定の空間ディメンジョンを備えており、この空間ディメンジョン から、データ処理手段が、デジタルカラーイメージデータによって示されるディ メンジョンと、それによって示されるオブジェクトの実際のディメンジョンとの 間の関係を算出することができる。また、イメージ獲得デバイスは、イメージ結 果が存在し、または配置される平面に関して、固定された空間関係に維持される 。これは、一般にフラットベッドスキャナの場合であるが、適切なジグがデジタ ルカメラまたはビデオカメラのために備えられている。 本発明での使用に適した診断分析キットの一例としては、Axis Biochemical A Sで開発され、その後、Boehringer Mannheimから市販されている糖蛋白質化した ヘモグロビン分析がある。 この場合、血液サンプルが、発色ラベルされたホウ酸と接触される。青色のホ ウ酸組成物が、糖蛋白質化したヘモグロビンと結合し、ヘモグロビンが凝固し、 サンプルがフィルターペーパの上に置かれれ、結合していない青色のホウ酸が、 中央の赤色/青色の凝固したヘモグロビンスポットから除去される。糖蛋白質化 したヘモグロビンの割合が、反射率計によって、すなわち、中央のヘモグロビン スポットの赤色/青色の性質を測定することによって、決定される。何百万色の カラーを認識することのできるカラースキャナまたは類似のイメージ獲得デバイ スが、本発明によって、吸収性の基質のデジタル化されたイメージを作製するた めに使用され、中央のヘモグロビンスポットのカラー配色から、糖蛋白質化した ヘモグロビン力 値が、PCまたは類似のデータ処理システムによって決定される。 原則として、平坦な基質についてのイメージの定量的な化学分析においては、 4通りのカラーの使用方法がある。 1.基質についての特定の位置の一つのカラーの強度の分析。 2.基質についての一つのカラーのパターンまたは分布の分析。 3.基質についての特定の位置の異なったカラーの強度/カラーの混合の分析。 4.基質についてのカラーのパターン/カラーの分布の分析。 本発明は、上述した方法3と4の少なくとも一つ、望ましくは方法1、2、3お よび4を実行するために方法と装置とに関する。 上記の4つの全ての方法では、特定のカラーリング方法または特定でないカラ ーリング方法を用いることができる。 特定のカラーリング技術、半特定のカラーリング技術、および非特定のカラー リング技術は公知であり、例示実施例を下記に述べる。 例えば、電気泳動ゲル上のタンパク質染料として、タンパク質染料を用いた。 シルバー着色が、タンパク質の着色のための感度の良い方法の例である。クマシ ーブルーが、タンパク質目視化のために感度の良い方法が必要でない場合の通常 のタンパク質染料である。過ヨウ素酸/シッフ塩基染料が、それらがタンパク質 の炭水化物の一部分と優先的に結合するので、糖たんぱく質とムコタンパク質と を着色するために通常用いられる半特定カラーである。ホウ酸のような、半特定 の結合残基に結合した染料は、糖化したタンパク質を着色するために用いること ができる。国際公開WO-A-92/08722に記載されたようなブルーホウ酸結合物は、 上述したように、市販のグリ コヘモグロビン分析で用いられる。 基質について特定の配置を確実とする方法の使用によって、特定の定量を得るた めに、非特定の染料または半特定の染料を用いることができる。固定された特定 抗体が、特定の配置を得るために典型的な方法であり、レクチンおよびその他の タンパク質が結合特性を有する。しかしながら、もし分析物が、タンパク質であ るならば、非特定の染料が、結合タンパク質と分析物の両方を着色する。 従って、特定の配置をもたらす結果となるその他のメカニズムを用いることが できる。例えば、このようなメカニズムとしては、サイズ除去水平方向クロマト グラフィーまたは電界または沈殿剤を用いることができる。従って、例えば、サ イズ除去クロマトグラフィーを、尿中のタンパク質の定量に用いることができる 。すなわち、リバノールを、アルブミンの特異の沈殿に用いることができるとと もに、亜鉛イオンをヘモグロビンなどの特異の沈殿に用いることができる。後者 の例の場合、ヘモグロビンの亜鉛の沈殿が、特定の配置のために用いることがで きる。一方、ヘモグロビン特有の赤色のカラーは、ヘモグロビンの定量に用いる ことができる。結合したホウ酸の結合物(例えば、キシレン−シアノール:ホウ 酸結合物)は、グリコヘモグロビンの定量に用いることができ、赤色に対する青 色の割合を、全ヘモグロビンのグリコヘモグロビンの%を決定するのに用いるこ とができる。赤色と青色との混合は、その他の混合されたカラーをもたらし、P Cスキャナまたはその他の類似のイメージ獲得デバイスによって付与されたカラ ーが、グリコヘモグロビンの%の直接の測定に用いることができる。 また、特定のカラーリング方法を用いることもできる。これらの方法では、染 料の特異な結合と、分析物への前駆(物質)である染料を含んでいる。酵素結合 された抗体は、この点において用いられている。このような抗体は、特異的に分 析物に結合し、非結合の抗体(抗体に結合した酵素を用いて)が分離される。こ の分離は、デバイス内の結合パターンの異なったモビリティー、例えば、分析物 に対して反応性のあるキャプチャー抗体、分析物の沈殿、または酵素結合された 抗体のキャプチャーまたは沈殿のインモビリティー化となる結果となる手段によ って促進されることになる。レクチンが、抗体の代わりとして用いることができ る。 発色団基質によって、シグナルを生成することができる。また、酵素を、強く 着色された分子(例えば、オキアジン、シアニン、トリフェニルメチン)によっ て置換される。このような分子が、良好なシグナル形成のために必要なカラー強 度に欠ける場合には、コロイダルゴールド、または着色された微粒子を用いるこ とができる。粒状化された染料は、被覆されるか、コロイダルゴールドまたは着 色された微粒子に結合される。 パターン形成エージェントまたは手段の結合(キャプチャー分子、電界、沈殿 、およびサイズ除去濾過)における、本質的なカラー(分析物それ自体が有する カラー)、または(特定の結合で、または特定の結合なく)付加されたカラーは 、マルチカラーイメージを形成するために用いることができる。このマルチカラ ーイメージは、異なった分析物の関連する濃度の計算が望まれるならば、サンプ ルの一つまたはそれ以上の分析物の定量化学測定に用いることができ る。 間接的には、特定のカラーが、免疫沈殿、すなわち、基質の抗原が、特定の沈 殿抗体の沈殿による不動態化によって得られる。非沈殿抗体、またはその他の非 沈殿タンパク質材料は、その後、運び去られて、非特定染料によって、沈殿した 抗原に対応した強度で、スポットが着色される。 従って、例えば、血清アルブミンが、抗アルブミン抗体によって沈殿され、洗 浄され、例えば、Coomasie Brilliant Blue 250、より好ましくは、Brom Cresol Greenのようん非特定タンパク質染料によって着色される。基質の平行なスポッ トでは、沈殿したアルブミンの半遊離チオールが、ジチオニトロ安息香酸溶液を 用いて着色することができる。スキャニングによって、ブロムクレゾールカラー と、DTNBカラーによる遊離チオール基によって、アルブミンを定量すること ができる(何故なら、後者では、抗体が遊離チオール基を含んでいないからであ る)。このように、モルのアルブミンについての遊離チオール基の数は、二つの カラースキャニングシステムを用いて測定することができる。 より簡単には、リバノールによるアルブミンの沈殿、または異なった起源の不 動態化したアルブミンバインダーによるキャプチャーが使用できる。不動態化の ためのアルブミンバインダーは、国際公開WO-02/08984に開示されている。 診断分析でテストされた分析物(またはその結合相手)は、例えば、浸漬、ソ ーキング、基質による連続洗浄、基質による同時洗浄のような多数の異なった方 法で、染料に接触させることができる。 染料の移動が、表面に対して垂直にまたは水平に生じる。 重要なエリアの洗浄が、吸収パッドを用いてしばしば行われ、基質の下方にま たは基質の端部において、もし、水平方向の移動が生じた場合に、基質は、多孔 質膜(例えばフィルターのような)の形態である。 反応物質が、洗浄液とともに導入されるか、または、反応物質が、基質内で乾 燥形態であり、洗浄によって可溶化する。これは、染料にとっての場合であり、 特に、微粒子化した染料が使われる場合である。 原則的には、カラー化したスポットは、強度または面積による濃度を表してい る。 強度は、例えば、グリコヘモグロビンの垂直濾過システム単位面積当たりのカ ラーの量である。 従って、例えば、ヘモグロビン沈殿とブルーホウ酸を用いた定量が、スポット についての赤色と青色のカラー(結果として生じるミックスされたカラー)の強 度測定のために用いることができ、その面積は、濾過面積を限定するフレームに よって限定される。 濃度の表現として、スポットの面積と長さとが、移動経路に沿って、不動態化 したキャプチャー抗体で薄層クロマトグラフィーに用いられている。キャプチャ ー抗体は、全ての抗体がキャプチャされるまで、抗体をキャプチャし、そして、 移動経路に沿って、第二の洗浄で特定の染料を用いることにより、キャプチャさ れた抗原の領域を特定することができる。さらに、同一の方向に移動する洗浄液 によって、余分な染料を洗浄除去して、キャプチャーされた抗原を 目に見えるようにすることによって、領域を明瞭にすることができる。 2組のキャプチャ抗体と、2つの異なった特異に結合する染料を用いれば、2 つの分析物が、異なったカラーを用いることによって定量することができる。ま た、組み合わせ、例えば、アルブミンを一つの領域でキャプチャすることができ 、TCCPまたはその他のフタロシアニンが、アルブミンを着色するのに用いる ことができる。 アルブミンの領域は、サンプル中のアルブミンを定量するのに用いることができ 、ブルーホウ酸の結合が、糖化したアルブミンを定量するのに用いることができ る。 この場合、糖化したアルブミンの%を測定できるだけでなく、また、アルブミ ンの質量濃度と糖化したアルブミンの質量濃度を測定できる。糖化したアルブミ ンは、しばしば、質量単位で測定されるので、このことは、糖化したアルブミン の%のみを測定する場合に有利である。 強度と面積の結合も、例えば、トランスフェリンイソフォームの分離のための 濾過の際に、ターシャリーアミン残基を用いたイオン交換クロマトグラフィーシ ステムで、用いることができる(国際公開WO 96/26444参照)。分離の後に、フ ィルターが、形成されたトランスフェリンの異なったバンドと結合する鶏の抗ト ランスフェリン抗体(ブルーの球状微粒子に被覆した)の懸濁液中に浸漬される 。 トランスフェリンの各バンドが、幅と強度との両方が測定され、シグナルボリ ューム(領域xの強度)と、トランスフェリンイソフォームの濃度(絶対または 相対濃度)が測定される。 トランスフェリンシアル酸残基の数を測定するためのデバイスが、不動態化し た杭トランスフェリン抗体とともにフィルターを用いることにより構成される。 この抗体は、ニューラミニダーゼで予め処理され、抗体から全てのシアル酸残基 が除去されている。 第一のステップでは、トランスフェリンが、不動態化した抗体でキャプチャさ れる。第二のステップでは、ブルー球状微粒子に被覆された第二のトランスフェ リン抗体が、濾過膜を通される。平行なスポットでは、コロイダルゴールドに被 覆されたシアル酸結合レクチンが、濾過膜を通される。洗浄後、コロイダルゴー ルドとブルー球状微粒子との間の割合が、PCスキャナまたは類似のイメージ獲 得デバイスによって測定できる。 上記に加えて、本発明のシステムは、蛍光性および/または燐光性を示す分析 物の特性を定量するために、適切なフォトディテクターおよび/または照明を組 み合わせて用いることができる。また、カラー測定を、可視スペクトル外、例え ば、赤外線領域、紫外線領域で実行することもできる。 グレースケールまたはカラーイメージで分かる情報は、フラットベッドスキャ ナ、デジタルカメラ、またはビデオカメラを用いて、集められて、デジタル化さ れたフォームでファイルに蓄積される。蓄えられたデジタル化されたファイルの ビット深さ(標準ビット値:1,4,8,15,32)は、取り出すことのでき る情報の量を決定する。これらにファイルに蓄積されたグレーまたはカラーの色 合いの数は、2の指数として、すなわち、ビット深さ1(21)、2(22)、3 (23)、15(赤色、緑色、青色それぞれ、25)、2 4(赤色、緑色、青色それぞれ、28)として現れる。 これは、1ビット、4ビット、および8ビットのファイルがそれぞれ、グレー の2、16、および256の色合いを含んでいることを意味している。同様に、 15ビットのファイルが、約32768の異なったカラー(赤色、緑色、青色そ れぞれ、25=32の異なった色合い)を含み、24ビットのファイルが、約1 6777216の異なったカラー(赤色、緑色、青色それぞれ、28=256の 異なった色合い)を情報化している。 ややシンプルなフラットベッドスキャナでさえ、32のビット深さを得ること ができ、これにより、24ビットファイルにみられる集められたカラーのそれぞ れのカラー強度の付加的な情報を蓄積することができる。より詳細には、このこ とは、最後の8ビットファイルが、強度を記録するのに用いられ、その結果、蓄 積された16777216の異なったカラーのそれぞれについて、256の異な った強度(28=256)であることを意味している。 デジタル化されたファイル内に蓄積された情報の結果、カラーの定量測定が可 能となる。10ビットのファイルを用いて、1024の異なったグレーの色合い が可能である。白紙上のインクの一つのスポットのデジタル化されたイメージが 、ライトグレー/ホワイトの低強度の色合いからなるリムに沿った端部を有する 高強度の黒色の中心として測定される。この情報が、3次元が黒色の強度として 表現された三次元の表面が形成された三次元のベルとして表され、描かれる。表 面にわたって積分することによって、この表面によって覆われた本体の容積が与 えられる。この容積は、異なったスポッ トを異なった強度と比較する場合に、直接の定量測定に用いることができる。 同様に、15、24または32ビットのファイルを用いることによって、オリ ジナルなイメージのカラー成分に関する定量的な情報を取り出すこともできる。 純粋な赤色、緑色、または青色のスポットを測定するカラー測定と定量測定は、 容易であり、グレースケールデータを用いて実行される測定と同等である。これ を行う一つの方法は、記録されたカラーデータを、マトリックス計算で変換して 、色調−彩度値(HS値)とする方法である。しかしながら、カラーの混合の定 量はより複雑である。 フラットベッドスキャナの光学的部分は、3つの異なった検出器を備えており 、それぞれ、三原色の光、すなわち、赤色、緑色、および青色、それぞれに対し てスペクトル感受性を有している。x(λ)は、赤色波長領域に高い感度を有し 、y(λ)は、緑色波長領域に高い感度を有し、z(λ)は、青色波長領域に高 い感度を有している。我々が知覚し、記録されたカラーは、オブジェクトから受 けた光の異なったx(λ)、y(λ)、およびz(λ)の割合(刺激)の結果で ある。記録されたx、y、およびzの3つの値の結果は、トリスティムラス値と 呼ばれる。このシステムでは、知覚され、記録されたカラーの全てが、軸が3つ の基本色、赤色、緑色、および青色によって形成された座標システムにおいて、 ユニークな座標関係(X、Y、Z)で表現できる。異なった数の表現が、カラー を数的に表現するために開発された。フォトメータ/反射率計が、分析化学にお いて、カラーと強度を記録するために用いられ、モノ クロメータ、またはマルチセンサーが、各波長または各狭い波長で、オブジェク トのスペクトル反射を測定するために用いられる。 フラットベッドスキャナのような、より簡単な装置が、前述したように、光の 三原色(赤色、緑色、青色)に対応した波長においてのみ、反射測定によってカ ラーを測定する。記録された3つの異なった反射値(三刺激値)は、データを、 「Yxy」、「L**b」、または「L**h」システムのようなカラースペース に変換するのに用いられる。デジタルカメラまたはビデオカメラは、そのピクセ ルについて、X、YおよびZ値(RGB値)からなるデジタルカラー成分の各ピ クセルのデジタル出力を作製することができる。 従って、このようなカメラからの出力は、本発明の目的のために、フラットベ ッドスキャナの出力と相互変更可能に使用できる。 フラットベッドスキャナまたは類似のイメージ獲得デバイスを用いて、異なっ たカラーの混合を測定することによって、カラーの混合のそれぞれの定量に関し て多面的なシステムが提供される。カラーは、基本色である、赤色、緑色および 青色のブレンドとして記録される。例えば、赤色と青色のように、二つの異なっ たカラーの混合が、その強度で新しいカラーとして記録される。デジタル化され た形態で、このカラーは蓄積された全ての定量情報に基づいて、使用した二つの 発色団の各相対量によって決定され、その三刺激値(X、Y、Z)によって特徴 づけられる。二つのカラーからなるスポットの赤色と青色との間の相対関係を定 量するためには、混合について記録された特定カラーに関する情報で十分である 。カラーモードのフラットベッドスキャナと、デジタル化したデータの十分な ビット深さを用いて、定量情報が達成される。 しかしながら、混合における各カラーの定量を実行できるようにするためには 、知られた濃度の基準溶液を使用しなければならない二つの異なったカラーの基 準と、それらの混合が、白紙の上にスポットされ、測定され、同じ二つのカラー からなる知られていないカラースポットの成分を決定する基準曲線を作製するた めに用いられる。 カラーを測定する定量方法の複雑さは、使用した発色団のスペクトル特性によ って変わる。これは、たった三つの異なった波長領域が、フラットベッドスキャ ナを用いた記録処理に使用されるからである。異なった発色団を分離する可能性 は、含まれる異なった発色団のスペクトルの分離と、スキャナのx(λ)、y( λ)およびz(λ)検出器の感度に関するそれらの吸収最大値に依存している。 異なった発色団を分離する原理は、使用した発色団(例えば、二つまたは三つ )のそれぞれからの反射率が、これらの三つの波長領域の少なくとも一つで相違 することである。最適の発色団システムでは、x(λ)、y(λ)およびz(λ )における分光的な重複を無視することができ、対応するx、yまたはz座標値 を、それらの定量に用いることができる。 スペクトルの重複がある発色団を使用する場合には、全ての三つの値を、濃度 に関するレコードの多成分処理の一部として用いなければならない。一例として 、最適なスペクトル特性を有する青色と赤色の発色団システムでは、赤色と青色 の発色団の相対量が、記録されたスポットの全てのピクセルについて、平均X/ Z割合を測定 することによって算出することができる。このように、これらの二つの発色団の 全ての混合は、フラットベッドスキャナまたは類似のイメージ獲得デバイスを用 いて、記録することができ、見積もることができる。 分析結果とカラーイメージとの間の関係は、ルックアップテーブルまたはアル ゴリズムの形態で蓄積される。一般に、この関係は、特定の分析タイプ、および /または基質に対して特異的である。 従って、最大の柔軟性のためには、データ処理システムは、分析を必要とする 複数の基質に対応する複数の関係に対してのアクセスを有する。これらの関係は 、データ処理システムにローカルに蓄積されるか、リモート的に蓄積される。こ の場合、データ処理システムは、ネットワークまたはその他の通信チャンネルに よって、この関係にアクセスすることができる。この関係の遠隔的な蓄積の場合 には、例えば、分析基質の製造者によって、この関係のデータベースは保持され 、中央でアップデートされる。このように、最新の分析関係が、常に開業医にと って有効となる。 検出されたカラーとデバイス独自のカラーとの間の関係、または、デバイス独 自のカラーと分析結果との関係のルックアップテーブルは、全てのカラーの組み 合わせが行われた場合には、一般的に大きくなる。従って、一組の所定の測定に ついて、低減したルックアップテーブルとし、結果として、特定のカラー値が、 知られている測定ポイントとの間で校正されるのが望ましい。 本発明のデータ処理手段は、デジタルカラーイメージデータ内のイメージ結果 の基質を自動的に識別するように構成し、それにより、 重要な領域をイメージデータ内に配置するのが有利である。 従って、さらに別の本発明の態様では、少なくとも一つオブジェクトを含むシ ーンデジタルカラーイメージを分析する方法であって、 前記オブジェクトが、少なくとも一つのフィールドを備え、そのカラーは、化 学診断分析の結果を示すものであり、該方法が、 前記イメージ内の前記オブジェクトの位置を識別し、 前記オブジェクトを分類し、 前記分類されたオブジェクトと前記オブジェクトの位置に関する蓄えられたデ ータを参照することによって、前記フィールドに対応したデジタルカラーデータ を識別し、 前記デジタルカラーデータを、対応する分析結果に変換する、 ことを含む方法を提供する。 このオブジェクトは、イメージ結果の基質に対応しており、識別された幾何学 的パラメータを知られたオブジェクトのパラメータと比較することによって、長 さ、幅、半径などの幾何学的パラメータによって分類される。 この基質は、機械読みとり可能な、例えば、バーコードのような識別子、また は類似の機械読みとり可能なコードを備えており、この識別子は、分析タイプと 、好ましくは関連する患者にも関する情報を含んでいる。この識別子は、イメー ジ獲得デバイスによって光学的に読みとり可能とするのが望ましい。 しかしながら、例えば、バーコードスキャナ、磁気ストリップリーダ、スマー トカードリーダ、または識別子に蓄積されたデータを、データ処理システムに送 ることのできるデジタルデータに変換する ことのできるいかなるデバイスのような、分離されたデータ獲得デバイスによっ て、識別子を読みとり可能とすることもできる。 簡単な形態では、識別子は、データ処理システムにアクセス可能なデータベー ス内の分析のタイプのレコード、または特定の患者のレコードに対応するシング ル番号を含むことができる。しかしながら、識別子は、データ処理システムに有 効な付加的な情報に関連するかまたは関連しない別の情報を含むことができる。 従って、本発明の別の態様では、化学診断分析のための基質であって、 前記基質が、前記分析についての情報を含む機械読み取り可能な識別子を伴い 、 望ましくは、分析サンプルについての患者のソースを識別することができる基 質を提供する。 本発明のさらに別の態様では、基質に備えられた化学診断分析に結果を分析す る方法であって、該方法が、 データ獲得デバイスデータによるアクセスを含み、 前記基質に関連した機械読み取り可能な識別子に蓄えられた、分析サンプルに ついての患者ソースを望ましくは識別でき、 前記データを参照することによって、前記結果の分析を実行することを含む方 法を提供する。 本発明のさらに別の態様では、基質について実行された化学診断分析の結果を 分析するための装置であって、該装置が、 データを読むように構成したデータ獲得デバイスであって、前記基質に関連し た機械読み取り可能な識別子から、分析サンプルにつ いて患者ソースを望ましくは識別可能なデータ獲得デバイスと、 前記データを参照することによって、前記結果の分析を実行するようにしたデ ータ処理システムと、 前記データを、前記データ獲得デバイスから前記データ処理システムまで転送 するための手段と、 望ましくは分析結果を直接患者データファイルに転送するための手段と、 を備える装置を提供する。 例えば、分析結果が、識別子を用いてデータ処理システムによって識別された 患者についてのP.C.データファイルに直接転送することができる。 前述したような識別子の使用が、前述したようなカラー分析を使用しない分析 に適用することに注意するのが重要である。従って、例えば、識別子の使用を、 カラー強度、スポットのサイズ若しくは位置、または連続ラインの分析に適用で きる。例えば、アルコール濫用分析のために、シアル化したトランスフェリン検 出での、例えば、クロマトグラフィー的に分離された分析物のグラフを作製する ために適用できる。 例えば、前述した識別子は、下記の分析システムに用いることができる。その システムは、分析基質と対向する関係で、デジタルカメラやその他の類似のイメ ージ獲得デバイスを中に配置した光学的にシールされたユニットを備えている。 この容器は、さらに、一つ若しくはそれ以上の単色光源、または多色光源、なら びに一つ若しくはそれ以上の波長選択器を備えており、これにより、分析結果に よって光の特定波長の反射または伝達に対応して、デジタルイメージを得ること ができる。 本発明の幾つかの実施態様と実施例を、添付図面を参照して実施例として説明 する。 図1は、本発明に基づいて作製された概略デジタルイメージを示している。 図2は、本発明に基づいて配置されたPCとスキャナの概略図である。 図3は、スキャナを送信モードで作動することができるために使用するアダプ ターの概略図である。 本発明に基づいて、スキャナによって作製したデジタルイメージの実例を概略 的に示している。イメージ2は、それぞれ一つまたはそれ以上のフィールド6を 備えたオブジェクト4の配置に対応している。 以下では、オブジェクト4のこのような配置を「シーン」と言い、イメージ2 がこのシーンに対応している。オブジェクトはぞれぞれ、例えば、尿の分析スト リップまたは類似の平坦な基材である。フィールド6内にはそれぞれ、区画され た領域があり、その色は、分析の結果を示している。 また、シーンは、校正オブジェクト8を備えている。校正オブジェクト8は、 所定の単一または複数の色からなる。この単一または複数の色は、イメージ2を 分析するためのデータ処理装置では知られている。従って、周囲の照明状態の変 化、または、続いて生じるイメージ2の作製の間のスキャナのフォトディテクタ ーの感度に応 じて、校正オブジェクト8について補償することができる。 校正オブジェクト8についての所定の適切な色は、グレースケール(0〜10 %の全グレー色)で、そのそれぞれの配色は、同じ割合の赤色と、緑色と、青色 とを含んでいる。この校正オブジェクトは、異なったグレー配色、またはその他 の所定の色の識別可能なフィールドに分けられている。このような配置に代えて 、校正オブジェクトは、オブジェクト4のぞれぞれについて、一つまたはそれ以 上の校正オブジェクトで、置き換えたりまたは補足することができる。 また、オブジェクトはそれぞれ、バーコードやその他の適切な機械で読みとる ことが可能なコードのような、識別フィールド10を備えている。識別フィール ド10は、このフィールドによって、またはこのフィールドの感度によって、ま たはオブジェクト4に関するその他の情報によって示される分析結果のタイプを 識別する情報を含んでいる。識別フィールド10は、一般的にオブジェクト4の 所定の位置に配置されている。これにより、識別フィールド10は、イメージ2 の次の分析に容易に配置でき、また、フィールド6の正確な位置を決定するのに 用いることができる。 識別フィールド10は、製造プロセスの一部として、オブジェクト6に用いる ことができるか、または識別フィールド10は、分析がいったん実行された際に 用いることができる。前者の場合には、単に、識別フィールド10は、シリアル 番号やコード(例えば、バーコードなど)を含めばよく、これらのシリアル番号 やコードによって、特定のオブジェクトを、次の使用の際に識別することができ る。 従って、イメージ2を分析するのに用いられるデータ処理装置は、このような シリアル番号に関連する情報と、また、特定のオブジェクト4に関連する情報を 含むことができる。例えば、この情報は、分析タイプ、分析の日付や時間に関す るものとすることができる。医学分析の場合には、例えば、氏名、年齢、性別、 症状などの患者を識別するデータを含むことができる。 識別フィールド10が、作製された後に、オブジェクト4に適用された場合に は、フィールド自体は、前述した情報を蓄積(記憶)するために用いられる。こ れにより、付加的な特定のデータ記憶装置を用いる必要がない。 シーンが、複数のオブジェクト4を備えている場合には、識別フィールド10 が、オブジェクトの間を区別するために用いられる。これにより、正しいオブジ ェクトに対して正確な結果が得られるようになっている。 このようにして、測定された分析結果が、自動的に患者のデータベース内の正 しい患者ファイルに送られるようになっている。 前述したように、イメージ2を分析するためのデータ処理装置は、パーソナル コンピュータでよい。パーソナルコンピュータとスキャナの適切な配置の例が図 2に示されている。スキャナ101は、PC103に接続されている。分析のた めのイメージを作製するために、テストストリップ107が、分析物の容器10 5内に浸漬され、次に、スキャナグラスの上に置かれる。また、PC103は、 患者のレコード、ストリップ、分析物の容器からバーコードを読みとる ためのバーコードリーダ109に接続されている。PC103は、分析の結果を 離れたコンピュータに出力するための予備データ接続111を備えている。 図1に示したように、パーソナルコンピュータは、校正オブジェクト8を含ん だ、分析に必要な様々なタイプのオブジェクト4に関するオブジェクトデータを 備えている。このオブジェクトデータは、一般に、オブジェクト4の作製者によ って供給される。 それぞれのオブジェクトは、 幾何学的なオブジェクトの寸法(例えば、幅と高さ、円形や楕円形のオブジェ クト場合には、半径)と、これらの寸法の許容誤差と、 オブジェクトの数と、位置(許容誤差とともに)と、オブジェクト4に備えら れたフィールド6の識別と、 識別フィールド10の位置と を含んでいる。 フィールド6のタイプはそれぞれ、幾つものオブジェクト4上に備えられてお り、また、フィールドデータは、 フィールド6によって示された特性の識別と、 フィールド6の色とフィールドによって示された特性との間の関係の記述とを 備えている。 フィールド6の色とフィールドによって示された特性との間の関係の記述は、 例えば、指示色で、特性の分布についての平均および標準偏差に基づいて、アル ゴリズムの形態で記憶される。また、この関係は、フィールドで示された特性値 に対して、フィールド6の色が描かれたルックアップテーブルとして記憶するこ ともできる。 このルックアップテーブルは、通常の使用されるオブジェクトの分配の前に経験 的に決定される。 イメージは、一般に、24ビットのカラー、すなわち、例えば、赤色、緑色、 青色のそれぞれの色成分について8ビットで記憶される。分析オブジェクトの分 析が行われる前に、スキャナの校正を行う必要がある。このような校正は、分析 毎にしてもよく、またはスキャナの備え付けの際に行ってもよい。校正の第1の 段階は、無背景、すなわち、好ましくは黒色であるスキャナの背景に応じて、イ メージを作製する。しかしながら、背景は、完全な黒色でなくてもよく、埃や塵 の付着によって、これが背景の汚れの原因となる。 無背景の24ビットの空のイメージは、8ビットの赤色と、緑色と、青色のそ れぞれのピクセルの値を加えて、合計を3で割ることによって、8ビットのグレ ースケールに変換される。グレースケールの平均値は、空のイメージの全てのピ クセルで計算される。例えば、空のイメージのグレースケールのピクセル分布の 標準偏差の倍または分数のような、小さい差し引きを加えて計算した空のイメー ジの平均のグレースケールの値によって、グレーの閾値は、決定される。従って 、グレーの閾値は、ピクセルが、スキャナの背景に対応すると考えられる値以下 である。 空のイメージの高グレースケールのピクセルの位置が記憶され、これらのピク セルが、スキャナの背景上の埃に起因するとされ、さらに、次の全てのイメージ から削除される。これにより、「汚れたピクセル」によるゆがみが生じることが ない。 校正の第二段階は、校正オブジェクト8を用いたイメージシステ ムとデータ処理システムによる色の再生の校正である。校正オブジェクト8は、 分析すべきオブジェクト(以下に述べる)と同じようにオブジェクトとしては同 一であるが、校正オブジェクトとして分類される。データ処理システムによって 決定される校正オブジェクト8のフィールドの色は、データ処理システム内に記 憶されたこれらの色の所定のデータと比較される。所定の色と所望の色との違い に基づいて、それぞれの色成分の検出値をその実際値に描く、校正ルックアップ テーブルが計算される。 フラットベッドスキャナの場合には、最初に、校正オブジェクト8のみを含む ように処理され、これにより、校正ルックアップテーブルを作製することができ る。フラットベッドスキャナの場合には、周囲の照明のレベルの影響が重要では ないので、次のイメージの間では校正は不要である。 しかしながら、光源が多様か、またはフォトディテクターの感度が多様である 場合には、校正オブジェクト8は、全ての背景に含まれることができる。この場 合には、校正オブジェクト8は、最初に、データ処理システムによって特定され 、シーン内の他のオブジェクト4が処理される前に、校正ルックアップテーブル が作製される。 処理の第一段階では、各ピクセルについて三つの8ビットの色成分(RGB) 値を総計し、3で割ることによって、8ビットのグレーイメージが作製される。 勿論、グレーイメージは、例えば、単なる平均値ではなく、RGB値の加重平均 値のような、適切な方法で作成することも可能である。このグレーイメージは、 オブジェクト4の特定に使用され、24ビットカラーイメージが用いられるフィ ールド6の分析には使用されない。 校正段階で特定された汚れたピクセルは、それらのグレー値を、それらの隣接 するピクセルの平均値で置換することによって、イメージ2から取り除かれる。 また、カラーイメージの汚れたピクセルのRGB値は、汚れたピクセルに隣接す るそれらのピクセルの平均RGB値でそれぞれ置換される。これは、グレーイメ ージが作製される前に実行される。校正段階で計算された閾値を下回る検出され たグレー値を有する各ピクセルの値をゼロにセットすることによって、グレーイ メージの背景が取り除かれる。 次に、イメージ内の不要なギャップが、グレーイメージ上で、最大のオペレー タ(演算子)により、続いて最小のオペレータにより操作することによって、取 り除かれる。最大のオペレータは、nピクセルによるnのマトリックスであり、 その機能は、マトリックスの中央のピクセルを、nマトリックスによるnの範囲 で生じる最も高いピクセル値で置き換えるものである。同様に、最小のオペレー タは、マトリックスの中央のピクセルを、その中に現れる最小の値で置き換える ものである。グレーイメージのピクセルはそれぞれ、最大/最小のオペレータの 中央のピクセルとして機能する。オペレータのサイズnは、分析すべきオブジェ クトによって決定される。 オブジェクトは、ある境界から他の境界まで延びているか、または境界に非常 に近接した位置で、非常に暗い領域(ギャップ)を含んでいる。このオブジェク トは、ギャップが背景から区別がつかなくなるにつれて、データ処理システムに よって二つのオブジェクトとしてみなされる。 従って、このようなギャップをグレーイメージから取り除くことによって、オ ブジェクトが、データ処理システムによって正確に特定することが可能となる。 しかしながら、カラーイメージから、ギャップは取り除かれない。 従って、ある特定のイメージから取り除くべき最大のギャップサイズgは、イ メージ内のいずれかのオブジェクトにみられる最大のギャップである。オペレー タのサイズnは、最大ギャップサイズg(m)にイメージの解像度(ピクセル/ m)をかけた値に等しい。各オブジェクトについての最大ギャップサイズは、各 オブジェクトについてデータ処理システムに記憶されたオブジェクトデータの一 部である。ある特定のイメージ2についての最大ギャップサイズは、シーンで現 れる全てのオブジェクトの最大ギャップサイズgである。 従って、これは、データ処理システムに記憶されたオブジェクト4の全てのリ ストについての最大ギャップサイズであるか、またはシーン内で検出されると思 われるオペレータによって定義され選択されたオブジェクトの最大ギャップサイ ズである。 汚れたピクセルと、背景と、ギャップとが、予備処理段階でいったん取り除か れれば、グレーイメージの各オブジェクト4の輪郭がトレースされる。所定の閾 値を下回る境界を有するオブジェクトは、重要でないとして削除される。この閾 値は、データ処理システム内に記憶された全てのオブジェクトのリストに関連し て決定されるか、またはシーン内で現れると思われる全てのユーザが定義したオ ブジェクトのリストに関連して決定される。各オブジェクトの境界が決定された 際に、オブジェクトの中心が算出され、オブジェクト4の 主軸(図1で、x、yで示した)が決定される。境界からして、オブジェクトが 円形であれば、オブジェクトの中心で一致した二つの垂直な軸が選択される。オ ブジェクトが正方形または長方形と決定されれば、軸x、yが、オブジェクト4 の両側に垂直に選択される。 このように、オブジェクトの中心での座標システムの原点をつけた各オブジェ クトのために、座標システムが、定められる。また、オブジェクトの長さと幅( または半径)が、境界から決定され、それにより、これらのパラメータを記憶さ れたオブジェクトのデータと比較することによって、オブジェクトは、分類され る。オブジェクトが、一つ以上のセットの記憶されたデータの判断基準と合致す る場合には、例えば、フィールドの位置などのさらなる特徴が、認識され、記憶 されたデータと比較される。 オブジェクトが、どのオブジェクトのパラメータとマッチしない場合には、未 知のオブジェクトとして分類される。分類されたオブジェクト内のフィールドの 位置が、ローカルな座標システムの言葉でデータ処理システムに記憶された決定 されたデータから認識される。 完全なデータのセットは、8ビットのグレーイメージから作製される。このデ ータは、グレーイメージ内(従って、カラーイメージ内)のそれぞれのオブジェ クトを識別し、また、そのオブジェクト内のそれぞれのフィールド内の正確な位 置(識別フィールド10を含む)を識別する。 従って、24ビットのカラーイメージから、それぞれのオブジェクトの各フィ ールド6のためのRGBの値が修正される。これらの RGBの値は、校正ルックアップテーブルを用いて、デバイスに独自のカラー値 に変換される。次に、デバイスに独自のカラー値は、分析に関連するルックアッ プテーブルまたはアルゴリズムを用いたシールドそれぞれの分析値(検査値)に 変換される。 さらに、オブジェクトそれぞれの識別フィールド10からの情報が、読み出さ れて、そのオブジェクトのために算出された分析値と関連づけされる。すべての 識別データと分析データとは、電気の形態であり、従って、例えば、人口統計学 データまたは治療データのような、分析に関連する他のデータに関連した、患者 、データベース、または同様な内部または外部データシステムに用意に送ること ができる。 前述から明らかなように、分析オブジェクトから正確な分析情報を得るために は、フラッドベッドスキャナを単に用いることができる。オブジェクトは、スキ ャナに面して載置され、スキャンされて、シーンのデジタルイメージが作製され る。そして、このデジタルイメージが、分析のためのパーソナルコンピュータの ようなデータ処理システムに送られる。このイメージは、デバイス独自のフォー マットで記憶され、離れた位置で処理され、または将来参照するために記録され る。清潔のために。また取り扱いの容易のために、オブジェクトは、スキャナの 上のオブジェクトを有利に配置することのできるウィンドウ、ホルダー、または アダプタに配置することができる。 しかしながら、前述した処理方法によって、その他のデータ取得手段を用いる ことが可能となる。何故ならば、オブジェクトの配置 と電光が不要であるからである。従来、分光光度計のような複雑な装置が、分析 フィールドの正確な位置とそのようなフィールドのカラーの正確な再生を確実に するために用いられている。 しかしながら、本発明によれば、アクセス可能で、比較的安価なカラーデジタ ル化装置が、初期のカラーイメージデータを得るために用いられる。このカラー イメージは、データ処理装置によって校正され、分析結果が得られるようになっ ている。 従って、フラットベッドスキャナの代わりに、カラーイメージを得るために、 デジタルカメラを用いることができる。この場合、分析すべきオブジェクトは、 カメラが上方に配置された面上に配置される。シーンが、デジタルカラーイメー ジを作製するために、デジタルカメラによって撮影される。 次に、スキャナによってイメージを得た方法と同様な方法で、イメージが処理 される。しかしながら、オブジェクトそれぞれのサイズの正確な識別を得るため に、前述の面の上方のカメラの高さとカメラのアングルに関するデータが、デー タ処理システムに有効となるようにするために必要である。 さらに、結果として生じるイメージが、周囲の照明状態に影響されるので、校 正オブジェクトが、シーンそれぞれに必要である。また、この校正オブジェクト は、一つまたはそれ以上の所定の寸法領域のような空間の校正情報が含まれる。 同様に、スキャナやデジタルカメラの代わりに、ビデオカメラとフレームグラバ ー(コマ撮影器)が、デジタルイメージデータを作製するために用いられる。 フラットベッドスキャナに比較して、デジタルカメラとビデオカ メラの有利な点は、基質が、カメラとの間に物理的な接触なしに、カメラのビュ ーに配置される。フラットベッドスキャナーの場合には、分析用基質が、スキャ ナガラスの上に載置される。そして、尿、糞、血液のような、基質からの沈殿物 が、ガラスに移される。しかしながら、カメラが、例えば、基質の上方にように 、基質から一定距離に配置される。そして、カメラによって、基質に接触するこ となく、基質のデジタルカラーイメージが正確に作製される。 さらに、本発明の方法を、以下の限定されるものではない実施例によって示す 。実施例1 「キシレン シアノール−ホウ素酸変性物を用いる全血液中のグリコヘモグロ ビンの測定」 溶液I: キシレン シアノール−DAPOL−CPBA(XC−DAPOL−CPBA 、2.3×104M)、100mmのグリシンアミド、25mMの塩化亜鉛、0 .07%のトリトンX−100、6%のフォルムアミド、pH8.1を含む。 1.5μmの全血液サンプルを、150μmの溶液Iに混ぜた。全血液サンプ ルを、ヘモライズ(血液凝固)して沈殿物を形成した。臨界ホウ酸(XC−DA POL−CPBA)(青色)で凝固した全ヘモグロビン(赤色)を、直径で約5 mmのスポットの濾過膜で濾 過することにより分離した。そして、このスポット(イメージの結果)は、「ツ ルーカラー」モードのフラットベッドスキャナと、デジタル化された形態でファ イルに蓄えられたデータを用いて、記録される。 スポット内に現れる二つの発色団の青色と赤色は、血液サンプルのグリケーシ ョンレベルに直接比例する。この割合は、下記の通りである。 検出方法1: イメージ内の各ピクセルについての記録された平均トリスティムラス値(Xm 、Ym、Zm)を、記録されたイメージのビット深さに対応した赤色、緑色、青の 全混合のための座標を含むカラーテーブルと比較した。測定したスポット内で現 れた青色と赤色の色素の間の割合が、カラーテーブルから明らかに与えられる。 全ヘモグロビンに対するグリコヘモグロビンのパーセントが、知られているグリ コヘモグロビンのレベルで、グリコヘモグロビン(x軸)の知られた濃度と、事 前に得られた基準溶液の測定スポットの青色/赤色(XC−DAPOL−CPB A/Hb)−混合物(y軸)に基づいたトリスティムラス値(Xm、Ym、Zm) とから構成される校正曲線から決定される。 検出方法2: イメージ内のピクセルについて記録された平均トリスティムラス値(Xm、Ym 、Zm)から、Z/Xの割合が算出される。全ヘモグロ ビンに対するグリコヘモグロビンのパーセンテージが、知られているグリコヘモ グロビンのレベルで、グリコヘモグロビン(x軸)の知られた濃度と、事前に得 られた基準溶液の測定スポットのZ/Xの割合(y軸)とから構成される校正曲 線から決定される。 検出方法3: デジタル化されたデータから、HS値が算出され、比較される。全ヘモグロビ ンに対するグルコヘモグロビンのパーセンテージが、知られているグリコヘモグ ロビンのレベルで、グリコヘモグロビン(x軸)の知られている濃度と、事前に 得られた基準溶液の測定スポットのZ/Xの割合(y軸)とから構成される校正 曲線から決定される。実施例2 「スキャニングとデータ処理システムのオペレーション」 例えば、ヒュレットパッカー社のScanJet 5P カラースキャナに接続したCin etの32MB、166MHzのペンティアムプロセッサPCを用いて、本発明の 方法を下記のステップを用いて実行した。 (A)「シーン」が形成される。 (B)シーンのスキャンが実行される。 (C)シーンが、「領域」に分割される。 (D)領域が識別される。 (E)領域の「クオリティ」がチェックがされる。 (F)決定されたデータ値が、患者の識別情報と関連づけられる。 (G)データが、中央コンピュータに出力され、適切な患者ファイル内に格納さ れる。 ステップ(A)では、適切であれば、オペレータは、スキャン遅延(例えば、 60秒または120秒)をセットし、基質を一回または一回以上、例えば、二回 または二回以上スキャンすべきかどうか選択する。 スキャン遅延によって、一般的に、適切なプロンプトシグナル、例えば、耳に 聞こえるビープ音が生じて、スキャンが実行される前に、プリセットされた遅延 時間で生じる。これによって、オペレータが、分析(例えば、尿、血液、または その他のテスト物質内の浸漬基質ストリップ)を行うことが可能となり、スキャ ナのベッド上に基質を配置することができる。これによって、分析が開始された 後に、所望の時間に、スキャニングが行われる。 このことは、多くの分析結果が、分析が開始された後に、特定の時間に読まれ なけれならないので、重要なことである。スキャナによって、多数の基質を読ま なければならない場合には、このことは、スキャナベッドの上に、好ましくは別 々に離間される。これにより、これらの基質は、それらがそのテスト物質に接し た後に、スキャナによって同じ時間遅延で読まれる。これを補助するために、単 一の基質または複数の基質が配置されるオペレータを示すスキャナベッド上に、 マスクが配置される。 例えば、特定の時間にわたるピーク値または値の変化をレポートするために、 分析結果の時間に伴う進行が続くのが望まれる場合に、多数のスキャンが、選択 される。また、基質が、多数の分析のために用意される場合に、多数のスキャン が選択される。すなわち、含まれる個々の分析が、発展時間が必要な場合に、異 なった一つ以上のテスト物質のパラメータ特性のための値(例えば、pH、グル コース含有量、アルブミン含有量、ケトン含有量、ビリルビン含有量、ヘモグロ ビン含有量、赤血球含有量、比重、亜硝酸塩含有量など)を与えるために、多数 のスキャンが選択される。 分析が、特定の発展時間が必要であるので、本発明の方法においては、均一な スタートアップ時間を有するリーディング装置(例えば、スキャナ)、すなわち 、各説明の後の同じ遅延時間で基質を読むリーディング装置を用いるのが望まし い。このため、HP ScanJet 5pが、好ましいフラットベッドsキャ ナであることがわかった。 ステップ(A)では、また、オペレータは、スキャンするエリアを選択し、バ ーコード(またはその他の機械で読み取り可能なコード)が認められるかどうか 選択する。さらに、オペレータは、そのようなコードが認められていると選択す る。 さらに、オペレータは、プロンプトシグナルが必要であるかいなか、およびそ のようなシグナル(例えば、耳に聞こえるまたは目に見える)のタイミングとタ イプが選択される。 もし、バーコードが認められる場合には、データの取り扱いオペレーションは 、バーコードまたは単一の基質または複数の基質に関 連するコードの識別が含まれる。これは、例えば、患者を識別し、および/また は、基質の性質、およびそれによる単一の分析または複数の分析を識別するため に、取り扱われる。 患者のバーコードは、テスト物質のためのサンプル容器のラベルの引き裂く部 分の上にあるのが便利である。このような引き裂き部分は、スキャニングする前 の基質に貼着することができるとともに、スキャナベッドの上の基質の近傍に配 置するこができる。基質自体は、好ましくは、その性質と分析の性質とを識別す るコードを随伴するのが望ましい。 PCは、オペレータに、読むことができ、オペレータが用いる基質を選択する 気質のリストを提供するためにセットアップされるのが便利である。オペレータ にとって便利であるためには、多数の基質がスキャンされる場合には、全ての基 質が同じ患者に由来するものであるかどうか、全ての基質が同じであるかどうか (すなわち、同じ分析を実行するかどうか)、または、基質の混合物がスキャン されるかどうかについて、オペレータが特定できるのが便利である。 スキャニングの前後に、例えば、その結果を与えることによって、患者のデー タファイルに出力される。 オペレータからのこのような入力によって、スキャニングが処理される。 プロンプトシグナルが選択されれば、オペレータはこのプロンプトのために待 機し、プロンプトを受ける第一のテスト物質内に第一の基質を浸漬し、そして、 仏ような接触時間後に、それをスキャナベッド上の割り当てられた位置には配置 する。さらに、スキャナー ベッドが完全に一杯になるまで、次のプロンプトを受ける第二の基質を浸漬する などする。最初のプロンプトから所定の時間が経過した後に、スキャナが最初の スキャンと次のスキャンを次々に実施し、そのイメージデータをPCに出力する 。 PCによって取り扱われた次のイメージデータは、多くの方法で実行され、以 下に単に好ましいスキームで示す。 (1)ギャップサイズを見つける。 (2)バイナリイメージまたはグレーイメージ。 (3)「アクティブ」イメージを見つける。 (4)ノイズを除去する。 (5)第一の方向(x)に最大オペレータを進行させる。 (6)第二の直角方向(y)に最大オペレータを進行させる。 (7)最小オペレータをx方向に進行させる。 (8)最小オペレータをy方向に進行させる。 (シーンを形成して、最大オペレータと最小オペレータに、一方向のみに進行さ せるように要求することも可能である。これにより、時間を節約できるが、オブ ジェクトの位置が限定される。) 基質のためのギャップサイズは、ステップ(A)での基質の性質のオペレータ の識別によって、特定される。 PCは、イメージデータを取り込み、シーンを領域に分割する。カラーイメー ジの各ピクセルのために、R値と、G値と、B値の平 均値((R+G+B)/3)が、第一の閾値を下回る場合、ならびに、最小のR 値、またはG値、またはB値の間の相違が、第二の閾値より大きくない場合には 、とカラー背景が割り当てられる。これにより、処理されたあカラーイメージが 作製され、個々のピクセルに割り当てられた平均のR、G、B値を用いて、グレ ースケールイメージが作製される。例えば、これは、空のイメージ、すなわち、 きれいで空のスキャナベッドをスキャニングし、第一の閾値を、この空のイメー ジにプリセット値を加えるために、平均(R+G+B)/3としてセットするこ とにより達成される。 第二の閾値は、プリセット係数として、ならびに、空のイメージのR値と、G 値と、B値と、R値と、G値と、B値の差の平均値として生成される。すなわち 、ピクセルの平均(R+G+B)/3が、第一の閾値を下回るが、そのR値と、 G値と、B値の一つまたは二つが、それぞれの「背景」のR値、またはG値、ま たはB値よりも、個々に識別できるほど高い場合に、ピクセルは、捨てられる。 このグレーイメージから、アクティブなエリア、すなわち、基質および/また はバーコードを含んだエリアが、非黒色ピクセルの数がプリセットされたリミッ トを越えるまで、イメージ端から内側に移動することによって、選択される。 ノイズサイズをギャップサイズの半分としてセットすることによって、また、 ノイズサイズより小さい全ての構造を取り除くことによって、すなわち、そのよ うな構造に全てのピクセルを黒色に設定することによって、ノイズが取り除かれ る。これによって、ノイズピクセルが、オブジェクトの境界に含まれる可能性を 低減する。そ して、最大オペレータの次の最小オペレータでイメージ上を操作することによっ て、ギャップが取り除かれる。最大オペレータは、シーン内で許容されるオブジ ェクト(基質)の最大ギャップサイズと同じ広さである。最大ギャップサイズが ゼロである場合には、この操作は要求されないことは勿論である。 次に、非黒色ピクセルを隣接する黒色ピクセル(すなわち、境界ピクセル)で 見つけて、オリジナルが戻るまで、隣接するそのような非黒色ピクセルのパスを 追跡することによって、イメージ内のオブジェクトが配置される。 境界ピクセルの結果のリストから、領域それぞれの中心が算出され、例えば、 矩形または円形などの幾何形状が決定される。領域のそれぞれの中心から、その 主軸に沿った境界まで移動することによって、領域の長さと幅が算出される。 次に、このような分割ステップによって基礎づけられた領域は、オブジェクト または未知であると分類される。未知の領域データは、オブジェクトと分類でき る領域を作製するために結合される。(読みとるようにセットアップされた基質 の特性データを含むPCによって蓄積されたデータベースから)オブジェクトそ れぞれに対して、長さと幅が、認められたオブジェクトの長さと幅と比較される 。 次に、オブジェクトそれぞれの方向のために、クオリティファクターが決定さ れ、この方向が、最小の(すなわち、最良の)クオリティファクターを有するも のであるとして、選択される。オブジェクトそれぞれについて、認められるべき 全てのオブジェクトのクオリティファクターが、決定され、そして、そのオブジ ェクトが、最 小のクオリティファクターを有するものであるとして特定される。 (前述したPCのオブジェクトデータベース内の認められるオブジェクトにつ いてのデータベースを用いて配置された)オブジェクト内の各フィールドのため に、フィールドの中心が配置される。次に、各R、G、およびBイメージについ て、小さい距離であるΔxとΔy移動した際に、認められるオブジェクトに適合 するための標準偏差を算出することによって、ならびに標準偏差が最小化される 位置を選択することによって、フィールドの位置が、明瞭にチューニングされる 。各フィールドにおける(例えば、pHなどの)分析されたパラメータの値と、 各フィールドについてのクオリティー、QFieldが決定され、クオリティファク ターが、全てのQField の値の平均値として決定される。 パラメータ値(およびQField の値)を決定するために、そのパラメータに 適切なアルゴリズムが選択されなければならない。複数の分析システムでの幾つ かのパラメータは、カラー分析を含まなくてもよい。 一般に、特定の基質を用いて観察された知られているパラメータの値の範囲に 対応した所定のカラーまたはパターンとの比較と、分析されたフィールドに最も 近いカラーまたはパターンを有する二つまたは三つの値と、パラメータについて の決定された値に対する補間とを含んでいる。 グルコース含有量のようなパラメータについて、本発明の実施例によるデータ 取り扱い、好ましくは下記を含む。 1)フィールド端での良好でない着色化からクオリティー損失を防 止するために、フィールドの外側の25%を除く。 2)R、G、B値を用いたフィールドのための校正されたピクセルのヒストグラ ムを作製する。 3)ヒストグラムのピクセルの中央の50%に基づいた平均R、G、B値を算出 する。 4)前述したような校正基準値に対して補間する。 赤血球の数のようなパラメータについて、すなわち、ヘモグロビンのカラーの 不均一性が、酵素処理されていない血液細胞の存在を示している場合、データの 取り扱いは、下記を含む。 1)PCデータベースから、カラースペースの二つの参照(校正)ポイントを選 択する、すなわち、1=黄色背景についての(R1、G1、B1)と、2=血液細 胞についての緑色(R2、G2、B2) 2)フィールドの全てのピクセルについての平均R、G、B値を算出する。 3)偏差、dev=dev R+dev G+dev Bを算出する。 4)devがプリセットされた閾値を下回る場合には、値をゼロにセットする、 すなわち、完全な細胞が含まれないとして捨てる。 5)二つの選択された参照(校正)ポイントから、平均値のカラースペース(R 、G、Bスペース)内の距離d1とd2とを算出する。 6)d1×係数/(d1+d2)として(細胞数)評価されたパラメータについて の特性値を割り当てる。 7)前述し下記に示すように書き込む。 補間のため: パラメータについての校正テーブルの各エントリー(PCのオブジェクトのデ ータベース)について、 算出されたポイントから校正値のためのポイントまでの距離Qを見つける、 最小距離Q1を選択する、 Q1から、Q1+データベース内の最大許容エラーまでの範囲として、最小Q範 囲を選択する、 この範囲内で多くてもその他の二つQ値(Q2とQ3、すなわち、二つのその 他の校正値まで)を選択する、そして、 パラメータPの算出された値を下記のようにセットする、 ここで、P1、P2、およびP3は、算出されたポイントから校正値Q1、Q2、Q3 についてのポイントにおけるパラメータについての値である。 好ましくは、この式においては、二つのQ値のみ用いられ、前述したクオリテ ィー値は、Q1である。 より詳細には、各フィールドについての補間(すなわち、分析)は、下記のス テップを用いて行われる: (各フィールドについて)データベースから3つの値を選択する、 1:MaxQuality 2:ScaleQuality 3:LevelQuality 特定するd0=測定から最良の校正ポイントまでの距離 特定するd1=測定から第2の最高の校正ポイント 1:セットするOKDist=LevelQuality/10 2:もし、d0<OKDistであれば、最高のポイントのみを用いる 3:maxdist=(d0+d1)*ScaleQuality 4:maxdist=max(maxdist、LevelQuality) (少なくともLevelQualityにする) 5:maxdist=min(maxdist、MaxQuality) (MaxQualityより大きくないように確保する) 6:最高を用いる(平均=最高校正ポイント、に設定する) 7:下記を満たす校正ポイントを含ませる: 1:distance<maxdist 2:(このポイントと使用したポイントに基づいた)新しい平均値が、古 い平均値よりも測定値に近い 3:受け入れられたら、平均値を最新のものにする 8:7を続ける:次の校正ポイントとともに、 9:全ての校正ポイントが、処理された時に、7から繰り返す:もう一度 ピクセルの校正のために、RGB値のためのテーブルを構成するために、標準 カラーカードを用いることができる。同じ標準カラーカードを用いて、同じテー ブルが、特定のスキャナを用いるために構成されるべきであり、カラースペース が分割される(例えば、16×16×16の立方体スペースの上にマップ付けさ れる)。そして、算出されたポイントまたは校正ポイントのそれぞれは、そのよ うなディビジョンの一つ(立方体)に割り当てられる。 より正確なためには、各ディビジョン内のそのようなポイントの正確な位置は 、ディビジョンのコーナー(すなわち、カラースペースを構成する163の立方 体の一つのコーナー)の値から書き込むことができる。 前述した識別ステップ(D)から、各フィールドは、クオリティーファクター と同様に分析されたパラメータの値が割り当てられる。もし、クオリティーファ クターが、閾値を外れる場合には、PCは、分析の結果を拒絶するようにセット される。そうでなければ、クオリティーファクターが、医者によって、すなわち 、例えば、「細胞数が、確かに高い/たぶん高い/高いかもしれないが、これを 確かめるたあめに別のテストをしなければならない」のような、コンフィデンス ファクターとして用いられる。 この段階のPCは、オペレータに対して、サンプルがど患者由来であるか、も し、その情報がまだ供給されていないのであれば、患者の識別を促進するように なっている。これは、マニュアルで入力することができるが、PCが、例えば、 Option ELT 1000ウェッジリーダーのようなバーコードリーダー に接続され ているのが望ましい。これにより、患者のコードが、サンプルの容器のラベルか ら読まれる。 この段階では、データは、例えば、患者の担当医のデータベースまたは病院の 中央コンピュータに出力される。好ましい出力フォーマットは、アメリカ材料試 験学会(ASTM)の形式である。好ましくは、クオリティーファクターが非常 に高いか、または患者の識別が何ら入力されていないデータベースの出力を拒絶 するようにセットされる。実施例3 最も望ましい態様 さらなる補間技術は、正確な補間を備える測定されたバルブの選択を含む。こ の技術は、複数のフィールドを含み、それぞれ、例えば、pHのような、それぞ れ同じ化学パラメータに感受性である、複数のフィールドを有するオブジェクト のために特に有用である。なお、各フィールドは、化学パラメータの起こりうる 全範囲の下位範囲内にのみ感受性を有する。このようなオブジェクトの例として は、ドイツのMerck KgaA、Universal IndicatorのpH0〜14のスティック であり、これは、四つのフィールドを有し、そのフィールドのぞれぞれは、ステ ィックが感受性を有する0〜14にわたる下位範囲でカラーの変化を示すもので ある。 従って、この補間技術によれば、複数の(Merckのスティックの場合には四つ の)カラー測定、すなわち、各フィールドについて一つのカラー測定が、一つの オブジェクトについて得られる。カラー測 定はそれぞれ、複数のカラー成分(RGB測定の場合には三つの)を備えている 。知られているパラメータ値の事前に準備された校正測定の校正テーブル(Merc kのステッィクについてpH)が、既にコンパイルされている。 各カラー測定xについて、カラー成分(例えば、RGB)スペースの校正ポイ ントCjのそれぞれに対するその測定から距離d1が算出される。二つの校正ポイ ントCk、Cl(最高および第二に最高)が、この距離dk、dlがそれぞれ最低値 および次に最低値であるように選択される。フィールドクオリティは、最低の距 離値dkに等しいようにセットされる。各カラー成分(例えば、R、G、および B)について、最高校正ポイントと第二の最高校正ポイントについて、成分の値 Ck i、Cl iとの間の絶対差Δiが算出される。また、「最小の許容差」mが、任 意に蓄積されたパラメータによって割られたこれらの値の最大にセットされる( 通常は3の値)。測定された値Xiについてのカラー成分から、最小の許容差m よりも大きい差Δiを有するものが選択され、その他の成分が捨てられる。 従って、数多くのカラー成分のスペースのディメンジョンが捨てられる。何故 なら、そのディメンジョンの校正成分値Ck i、Cl iが非常に近い値で、測定され るパラメータでカラー成分の変化がほとんどないことを示しているからである。 この技術の次のステップは、換算されたディメンジョンスペースA=X−Ck とB=Cl−Ckで二つのベクトルを計算することである。そして、補間インデッ クスtが、ドットプロダクトt=A.B/B.Bと、補間された分析値y=(Vl −Vk).t+Vkとの割合として 算出される。ここで、VkとVlは、CkとClでの分析されたパラメータ(例えば 、pH)の校正値である。 この補正技術によって、分析結果が、ノイズのみに起因し、分析されたパラメ ータの変化に起因しない、特定のカラー成分の変化によって逆に影響されないよ うになっている。 前述した補間技術は、基質の単一のフィールドのために用いることができる。 この場合、カラー成分は、一般に、X1=R、X2=G、X3=Bである。 しかしながら、同一の化学パラメータを測定する基質のフィールドの数が増加 した時に、MerckのpHスティックの場合のように、各測定Xに関連したディメ ンジョンの数が増加する。例えば、MerckのpHスティックそれぞれについて、 12のディメンジョン、すなわち、X1=Rfield 1、X2=Rfield 2、X3=Rf ield 3 、X4=Rfield 4、X5=Rfield 5、が使用できる。校正ポイントCは、 同様に12のディメンジョンである。これによって、測定結果の正確性を極めて 改善できる。一般に、各測定成分Xは、任意であり、カラー成分と分析結果との 間の関係が存在するような、基質についての測定可能な量を示している。 pHの測定は、実施例2に関して記載されたスキャナ上で、MerckのUniversal Indicator PH Sticksを用いて、実行された。校正曲線が、3つのpHスティッ クを4〜20の各pH値についてスキャニングすることによって作製された。そ のスティックは、同じ緩衝溶液中に同時に浸漬された。基準溶液は、pHメータ についての校正緩衝液であり、Orion Research Incorporated,Boston,MA 0212 9 USAから、およびMerck KGaA,64271 Darmstadt,Germanyから入手できる。ス ティックをこの緩衝液に10秒間浸漬し、取り出した。スティックを緩衝液から 取り出した後、スティックを50秒間スキャンした。スキャナの表面で緩衝液の 反射層が形成されるのを防止するために、スティックを綺麗なペーパータオルで 静かに乾燥した。カラー数(R、G、B)の平均値についてのデータを、表1に 示した。 pH領域(4〜10)では、フィールド2が、最高のカラー変化を示している 。従って、このフィールドが、(pH4〜10について)pHを決定する際の補 間方法によって、極めて重要となる。信頼値が、pH5、7、9のそれぞれにつ いて9測定から決定された。これらの結果を表2に示した。実施例4 血液中のグルコースのスキャニングと処理 グルコースの処理を、各スティックについてただ一つのフィールドを有し、実 施例3の補間方法を用いた以外は、実施例2に記載した尿スティックの処理に類 似した方法で実施した。 米国のLifescanから入手したGlucotouchについてのグルコースの分析を、スキ ャナで実施し、Glucotouchメータと、スウェーデンのHemoCue ABのHemoCue B-gl ucose分析方法と比較した。表3に示した結果は、各濃度の6スティックのスキ ャニングから決定した。グルコースを添加した10μLの血液、またはグルコー スを添加しない10μLの血液を、マルチマイクロピペットを用いて、6個のス ト リップに塗布し、60秒間スキャンした。校正曲線が、0〜25mmmol/L からスキャニング3個のスティックに描かれた。 本発明の方法で読める市販されているテストストリップのタイプの例は下記の 通りである。テスト基質 サンプル 尿分析のための試薬ストリップ 尿 (pH、重量、グルコース、タンパク質、 血液、白血球、ケトン、亜硝酸塩、 ウロビリノーゲン、およびビリルビンについて) 糞便中の血液 糞便 免疫学的CRP(C−反応性タンパク質)テスト 血液 免疫学的R.A.(リウマチ性関節炎)テスト 血液 妊娠の免疫学的テスト、HCG 血液 (ヒトコリオゴナドトロピンホルモン)テスト マイクロアルブミンニュリアのテスト 尿 腸からの血液の免疫学的テスト、下部 糞便 バクテリア抗原の免疫学的テスト(streptococcus)唾液 ウィルス抗原の免疫学的テスト(mononucleosis) 唾液 ドライケミカル分析(反射計的、または光度計的判別): 血液中のグルコース 血液 分析:コレステロール、トリグリセライド、 カリウム、尿中のクレアチニン、尿酸、 GGT(γ−グルタミルトランスフェラーゼ)、 ASAT(アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ)、 ALAT(アラニンアミノトランスフェラーゼ)、 CK(クレアチンキナーゼ)、ビリルビン、 アミラーゼ、LDH(乳酸デヒドロゲナーゼ) 血液/尿 長期グルコースレベルの同定のための 血液 HbAlc−糖蛋白化されたヘモグロビン ヘリオバクテリアのピロリ感染giトラクト含有量の同定 本発明に用いることのできるストリップの実施例は下記の通りである。 望ましくは、特に、一つ以上の特定のタイプの基質(テストストリップ)が、 一定時間または一度にスキャンされる場合には、同じバッチからの使用していな い基質、または、純水若しくは校正されたサンプルと接触した同じバッチからの 使用していない基質が、ま たスキャンされる。そして、パラメータの値が、予期されたパラメータの値から 所定にクオリティー値以上によって相違する場合には、オペレータは、基質の新 しいバッチを用いて分析を繰り返すようにアドバイスされる。 本発明は、医学的テストに適用可能な診断システムならびに方法について記載 したが、基質のテストの結果のカラー成分の分析によって、定量結果が必要とさ れる場合のいかなるフィールドにも適用可能であることを考慮すべきである。 さらに、本発明は、特定のパーソナルコンピュータについて記載した。前述し たことから明らかなように、本発明のために、一般用のコンピュータを用いるこ とも可能であり、このことは、本発明は添付の請求の範囲に含まれる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 9723321.7 (32)優先日 平成9年11月4日(1997.11.4) (33)優先権主張国 イギリス(GB) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,LS,M W,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY ,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM ,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,E S,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU,ID ,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ, LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,M G,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT ,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL, TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,UZ,V N,YU,ZW

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.診断装置であって、 (1)デスクトップ、フラットベッドの光学的カラースキャナ、またはカメラシ ステムで、化学診断分析によって、それについて作製したイメージ結果を有する 基質を、スキャニングまたはそうでなければイメージすることが可能で、かつそ のようなイメージのデジタル化されたレコードを作製することが可能なデジタル 化された出力を備えたものと、 (2)スキャナに接続され、デジタル化されたレコードの分析によってイメージ のカラー分析を実行するように構成され、それにより、診断分析についての定量 された結果を提供するパーソナルコンピュータ、またはネットワークコンピュー タとを備えることを特徴とする診断装置。 2.(1)がデスクトップ、フラットベッドの光学的カラースキャナであり、( 2)がパーソナルコンピュータであることを特徴とする請求項1に記載の診断装 置。 3.基質についてのイメージの結果を作製する化学診断分析からイメージデータ を分析する方法であって、該方法が、 (i)基質についての前記イメージの結果を得、 (ii)パーソナルコンピュータ、またはネットワークコンピュータに接続され た、デスクトップ、フラットベッドの光学的カラース キャナ、またはデジタル化された出力を備えたカメラシステムを用い、スキャニ ングまたはそうでなければイメージングし、かつそれにより、前記イメージの結 果のデジタル化されたレコードを前記コンピュータに伝達し、 (iii)前記レコードの操作によって、前記イメージの結果のカラー分析を実 行する前記コンピュータを用い、それにより、前記分析についての定量結果を作 製する、 ことを含むことを特徴とする方法。 4.ステップ(ii)が、パーソナルコンピュータに接続されたデスクトップ、 フラットベッドの光学的カラースキャナを用い、スキャニングし、かつそれによ り、前記イメージの結果のデジタル化されたレコードを前記コンピュータに伝達 することを含むことを特徴とする請求項3に記載の方法。 5.前記カラー分析が、少なくとも二つの選択されたカラーパラメータの組み合 わせのための一組の校正値を参照することによって有効となることを特徴とする 請求項3または4に記載の方法。 6.前記カラー分析が、3成分カラー座標システムによって描かれたカラーにつ いての一組の校正値を参照するとによって有効となることを特徴とする請求項5 に記載の方法。 7.前記カラー分析が、少なくとも前記校正値のうちの二つの間の 補間によって有効となることを特徴とする請求項5または6に記載の方法。 8.少なくとも一つオブジェクトを含むシーンに対応するデジタルカラーイメー ジを分析する方法であって、 前記オブジェクトが、少なくとも一つのフィールドを備え、そのカラーは、化学 診断分析の結果を示すものであり、該方法が、 前記イメージ内の前記オブジェクトの位置を識別し、 前記オブジェクトを分類し、 前記分類されたオブジェクトと前記オブジェクトの位置に関する蓄えられたデ ータを参照することによって、前記フィールドに対応したデジタルカラーデータ を識別し、 前記デジタルカラーデータを、対応する分析結果に変換する、 ことを含むことを特徴とする請求項3または4に記載の方法。 9.前記オブジェクトの幾何学的パラメータを識別し、識別された幾何学的パラ メータを知られたオブジェクトの蓄えられた幾何学的パラメータと比較すること によって、前記オブジェクトが分類されることを特徴とする請求項8に記載の方 法。 10.それぞれ少なくとも一つのフィールドを備える複数のオブジェクトが、同 一のイメージ内で識別され、 それぞれの分析結果が、各フィールドについて由来することを特徴とする請求 項8または9に記載の方法。 11.化学診断分析のための基質であって、 前記基質が、前記分析についての情報を含む機械読み取り可能な識別子を伴い 、 望ましくは、分析サンプルについての患者のソースを識別することができるこ とを特徴とする基質。 12.基質に備えられた化学診断分析に結果を分析する方法であって、該方法が 、 データ獲得デバイスデータによるアクセスを含み、 前記基質に関連した機械読み取り可能な識別子に蓄えられた、分析サンプルに ついての患者ソースを望ましくは識別でき、 前記データを参照することによって、前記結果の分析を実行することを含むこ とを特徴とする方法。 13.基質について実行された化学診断分析の結果を分析するための装置であっ て、該装置が、 データを読むように構成したデータ獲得デバイスであって、前記基質に関連し た機械読み取り可能な識別子から、分析サンプルについて患者ソースを望ましく は識別可能なデータ獲得デバイスと、 前記データを参照することによって、前記結果の分析を実行するようにしたデ ータ処理システムと、 前記データを、前記データ獲得デバイスから前記データ処理システムまで転送 するための手段と、 望ましくは分析結果を直接患者データファイルに転送するための手段と、 を備えることを特徴とする装置。 14.診断装置であって、 イメージ結果の化学診断分析のカラー成分と分布に対応したデジタルカラーイ メージを作製するように構成したイメージ獲得デバイスと、 前記デジタルカラーイメージを受け取り、イメージ結果のカラー成分と分析校 正データとの間の蓄えられた関係から、前記分析についての定量された結果を作 製するように構成したデータ処理手段と、 を備えることを特徴とする診断装置。 15.前記イメージ獲得デバイスが、デスクトップ、フラットベッドの光学的コ ンピュータカラースキャナであることを特徴とする請求項14に記載の診断装置 。 16.前記データ処理手段が、パーソナルコンピュータであることを特徴とする 請求項14または15に記載の診断装置。 17.前記データ処理手段が、前記分析結果を適切な患者のファイルに入力する ように構成されていることを特徴とする請求項14から16のいずれかに記載の 診断装置。 18.化学診断分析のイメージ結果を分析する方法であって、該方法が、 前記イメージ結果のカラー成分と分布に対応したデジタルカラーイメージデー タを作製するために、イメージ結果をイメージングし、 前記分析の定量された結果を作製するために、前記デジタルカラーイメージデ ータに、前記イメージ結果のカラー成分と分析校正データとの間の蓄積された関 係を適用する、 ことを含むことを特徴とする方法。 19.前記カラーイメージデータ内の分析基質の位置を識別し、 前記分析基質を分類し、 前記分類された基質に関して蓄えられたデータを参照することによるイメージ 結果に対応したデジタルカラーデータを識別する、 ことをさらに含むことを特徴とする請求項18に記載の方法。 20.前記基質の幾何学的パラメータを識別し、 前記識別された幾何学的パラメータを、知られた基質についての蓄積された幾 何学的パラメータと比較することによって、前記分析基質が分類されることを特 徴とする請求項19に記載の方法。 21.前記カラーイメージ内の校正領域を識別し、 前記校正領域からのデジタルカラーデータを、蓄積されたデジタル校正カラー データと比較し、 ぞれにより、前記イメージ結果と対応するデジタルカラーデータ の校正についてのデータを引き出す、 ことをさらに含むことを特徴とする請求項19または20に記載の方法。 22.それぞれ少なくとも一つイメージ結果含む複数の基質が、前記カラーイメ ージデータ内で識別され、 それぞれの分析結果が、各イメージ結果から引き出されることを特徴とする請 求項19から21のいずれかに記載の方法。 23.前記イメージ結果が、機械読み取り可能な識別子と関連し、 前記カラーイメージデータ内に記録されるとともに、 前記分析について少なくとも患者の詳細が識別されることを特徴とする請求項 18から22のいずれかに記載の方法。 24.前記機械読み取り可能識別子が、カラーイメージデータで記録されること を特徴とする請求項23に記載の方法。 25.前記機械読み取り可能な識別子が、分析の際に分析物質が保持される容器 を具備することを特徴とする請求項23に記載の方法。 26.前記方法が、 前記カラーイメージデータ内の校正領域を識別し、 前記校正領域に対応したカラーイメージデータと、前記イメージ結果に対応し たカラーイメージデータとを参照することによって、 前記定量結果を作製することを含むことを特徴とする請求項18から25のいず れかに記載の方法。
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