JP2001512716A - Mcp−1受容体アンタゴニストとしてのインドール誘導体 - Google Patents

Mcp−1受容体アンタゴニストとしてのインドール誘導体

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JP2001512716A JP2000506182A JP2000506182A JP2001512716A JP 2001512716 A JP2001512716 A JP 2001512716A JP 2000506182 A JP2000506182 A JP 2000506182A JP 2000506182 A JP2000506182 A JP 2000506182A JP 2001512716 A JP2001512716 A JP 2001512716A
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ジョン バーカー アンドリュー
グラント ケトル ジェイソン
ウェリントン ファウル アラン
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ゼネカ・リミテッド
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    • C07D209/30Indoles; Hydrogenated indoles with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, directly attached to carbon atoms of the hetero ring
    • C07D209/42Carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. ester or nitrile radicals

Abstract

(57)【要約】 本発明は、式(I)〔式中、Z、X、T、A、R1、R2、pおよびqは、本明細書中に記載のいずれかのものを表す〕の薬剤学的に有用なインドール、およびこれらの薬剤学的に認容性の塩または生体内で加水分解できるエステル、ならびにこれらを含む薬剤組成物に関する。この新規の化合物は、単球化学誘引性タンパク質−1(MCP−1)に対する阻害活性を有する。本発明は、さらにMCP−1により媒介される疾患または状態の治療におけるこのようなインドールの使用にも関する。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、単球化学誘引性タンパク質−1(MCP−1)の阻害を介して作用
する抗炎症性化合物、さらに特定するとインドール部分を有するMCP−1阻害
剤に関する。さらに本発明は、これらの製造方法、これらの調製に有用な中間体
、治療薬としてのこれらの使用およびこれらを含む薬剤組成物に関する。
【0002】 MCP−1は、白血球の走化性および活性化を媒介するプロ炎症サイトキンの
ケモカイン族の一員である。MCP−1は、最も強力で選択性があるT細胞およ
び単球化学誘引物質の一つであるC−Cケモカインであり、公知の活性化剤であ
る。MCP−1は、リュウマチ様関節炎、糸球体腎炎、肺繊維症、再狭窄(国際
特許出願WO94/09128)、歯槽炎(Jonesetal.,1992,J.Immunol.,149、
2147)および喘息を含む著しく多数の炎症性疾患の病態生理に関与すると推定さ れている。MCP−1が病理学的に関与すると考えられているその他の疾患領域
は、アテローム硬化症(例えばKochetal.,1992,,J.Clin.Invest., 90,772-779) 、乾せん(Deleuranetal.,1996,J.DermatologicalScience,13,228-236)、皮膚の 遅延型過反応、炎症性腸疾患(Grimmetal.,1996,J.LeukocyteBiol.,59,804-812) 、多発硬化症および脳外傷(Bermanetal.,1996, J.Immunol.,156,3017-3023)であ
る。またMCP−1阻害剤は、卒中、再灌流障害、虚血、心筋梗塞および移植拒
絶反応の処置にも有用である。
【0003】 MCP−1は、MCP−1受容体(またCCR2受容体とも呼ばれる)を介し
て作用する。MCP−2およびMCP−3もMCP−1受容体を介して少なくと
も部分的に作用するであろう。従って、本明細書中において、「MCP−1の阻
害または拮抗」または「MCP−1媒介作用」と記載する場合には、これは、M
CP−2および/またはMCP−3がMCP−1受容体を介して作用すると考え
られる場合のMCP−2および/またはMCP−3の阻害または拮抗も含む。
【0004】 特開平4−273857号公報は、インドール環の窒素に結合したフェニルス
ルホニル部分を有する、高血圧の治療のためのインドール化合物を開示している
。国際特許出願WO96/33171明細書は、HIV−1感染の治療のための
同様の化合物を開示している。
【0005】 本発明は、MCP−1に対して有用な阻害活性を有するインドール部分を有す
る化合物の類の発見に基づく。
【0006】 本発明により、単球化学誘引性タンパク質−1の阻害剤である式(I)
【0007】
【化6】
【0008】 〔式中、 R1は、独立して、トリフルオロメチル、C1〜C4−アルキル、ハロ、ヒドロキ シ、C1〜C4−アルコキシ、C1〜C4−アルカノイル、C1〜C4−アルカノイル
オキシ、アミノ、シアノ、C1〜C4−アルキルアミノ、ジ(C1〜C4−アルキル
)アミノ、C1〜C4−アルカノイルアミノ、ニトロ、カルバモイル、C1〜C4
アルコキシカルボニル、チオール、C1〜C4−アルキルスルファニル、C1〜C4 −アルキルスルフィニル、C1〜C4−アルキルスルホニル、スルホンアミド、カ
ルバモイル−C1〜C4−アルキル、N−(C1〜C4−アルキル)カルバモイル−
1〜C4−アルキル、N−(C1〜C4−アルキル)2カルバモイル−C1〜C4− アルキル、ヒドロキシ−C1〜C4−アルキル、C1〜C4−アルコキシ−C1〜C4 −アルキル、モルホリノ、ピロリジニル、カルボキシ−C1〜C4−アルキルアミ
ノ、R3および−OR3(式中R3は場合により置換されているフェニルまたは場 合により置換されている5員または6員ヘテロアリール環である)から選択され
ており; pは1〜4、かつR1はpが2〜4の場合に同じかまたは異なるものであること ができ; Tは、式 −(CHR4m−(SO2)−(CHR4s− (式中、R4は水素またはC1〜C4−アルキル、m=0〜2、s=0〜2,m+ s=0〜2、かつR4はm+s=2の場合に異なるものであることができる)の ものであり; Xは、カルボキシ、テトラゾール−5−イル、シアノ、SO3H、−SO2NHR 4 (式中、R4は上記に定義のものである)、−SO2NHAr(式中、Arは場 合により置換されているフェニルまたは場合により置換されている5員または6
員ヘテロアリール環である)、−CONHR5(式中、R5はシアノ、OH、−S
2−C1〜C4−アルキル、−SO2CF3、−SO2−フェニル、−(CHR4r −COOH(式中、rは1〜3かつR4(上記に定義)はrが2〜3の場合に異 なるものであることができる)であるか、またはXは式(II)
【0009】
【化7】
【0010】 の基であるかまたはXは式(III)
【0011】
【化8】
【0012】 (式中R4として定義する基は、上記のR4の定義内の異なるものであってもよい
)の基を表し; Aは、フェニル、ナフチル、フリル、ピリジルおよびチエニルから選択されてお
り; R2は、独立して、トリフルオロメチル、C1〜C4−アルキル、ハロ、ヒドロキ シ、トリフルオロメトキシ、シアノ、C1〜C4−アルコキシ、C1〜C4−アルカ
ノイル、C1〜C4−アルカノイルオキシ、アミノ、C1〜C4−アルキルアミノ、
ジ(C1〜C4−アルキル)アミノ、C1〜C4−アルカノイルアミノ、ニトロ、カ
ルボキシ、カルバモイル、C1〜C4−アルコキシカルボニル、チオール、C1〜 C4−アルキルスルファニル、C1〜C4−アルキルスルフィニル、C1〜C4−ア ルキルスルホニル、スルホンアミド、カルバモイル−C1〜C4−アルキル、N−
(C1〜C4−アルキル)カルバモイル−C1〜C4−アルキル、N−(C1〜C4
アルキル)2カルバモイル−C1〜C4−アルキル、ヒドロキシ−C1〜C4−アル キル、C1〜C4−アルコキシ−C1〜C4−アルキルまたはR22個が一緒になっ て環A上の隣接炭素原子に結合する式−O(CH21-4O−の二価ラジカルを形
成していてもよいものから選択されており; qは0〜4、かつqが2〜4の場合にはR2は同じかまたは異なるものであるこ とができ; Zは、水素、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、メチル、トリフルオロメチル
、ヒドロキシメチル、メトキシ、メチルスルファニル、メチルスルフィニル、メ
チルスルホニルまたはカルボキシ−C3〜C6−シクロアルキル、−(CHR4r −NR67(式中、rは0〜2、R6およびR7は独立してHおよびC1〜C4−ア
ルキルから選択されているか、またはR6およびR7はこれらが結合している窒素
と一緒になって、場合によりO、NまたはSから選択されている一個の別のヘテ
ロ原子を有する5員または6員の非芳香族環を形成している〕 の化合物またはこれらの薬剤学的に認容性の塩または生体内で加水分解できるエ
ステルを提供する。
【0013】 本明細書中で、用語「アルキル」は、直鎖、分枝状構造および環系を含む。例
えば、「C1〜C4−アルキル」は、プロピル、イソプロピル、t−ブチルおよび
シクロプロパンを含む。しかし、個別のアルキル基、例えば「プロピル」の記載
は、直鎖のものにのみに特定し、個別の分枝状鎖のアルキル基、例えば「イソプ
ロピル」の記載は分枝状鎖のもののみに特定し、環状基、例えばシクロプロパン
の記載は、環状基のみに特定する。同様のことは、他の基にも適用され、例えば
「ヒドロキシ−C1〜C4−アルキル」は、1−ヒドロキシエチルおよび2−ヒド
ロキシエチルを含む。用語「ハロ」は、フルオロ、クロロ、ブロモおよびヨード
を表す。
【0014】 アリールおよびヘテロアリールに好適な選択的置換基は、上記にR1およびR2 に定義したいずれかのものを含む。「アリール」は、フェニルまたはナフチルを
意味する。「ヘテロアリール」は、窒素、酸素および硫黄から選択された環ヘテ
ロ原子3個以下または環ヘテロ原子5個以下(それぞれ単環式または二環式に対
し)を有する芳香族単環式5〜10員環または二環式5〜10員環を意味する。
「ヘテロアリール」の例には、チエニル、ピロリル、フラニル、イミダゾリル、
チアゾリル、ピリミジニル、ピリジニル、インドリル、ベンズイミダゾリル、ベ
ンズチアゾリル、キノリルおよびイソキノリニルが含まれる。
【0015】 「C1〜C4−アルカノイルオキシ」の例はアセトキシである。「C1〜C4−ア
ルコキシカルボニル」の例は、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、n−
ブトキシカルボニルおよびt−ブトキシカルボニルを含む。「C1〜C4−アルコ
キシ」の例は、メトキシ、エトキシおよびプロポキシを含む。「C1〜C4−アル
カノイルアミノ」の例は、ホルムアミド、アセトアミドおよびプロピオニルアミ
ノを含む。「C1〜C4−アルキルスルファニル」の例は、メチルチオおよびエチ
ルチオを含む。「C1〜C4−アルキルスルフィニル」の例は、メチルスルフィニ
ルおよびエチルスルフィニルを含む。「C1〜C4−アルキルスルホニル」の例は
、メチルスルホニルおよびエチルスルホニルを含む。「C1〜C4−アルカノイル
」の例は、プロパノイルおよびエタノイルを含む。「C1〜C4−アルキルアミノ
」の例は、メチルアミノおよびエチルアミノを含む。「ジ(C1〜C4−アルキル
)アミノ」の例は、ジ−N−メチルアミノ、ジ−(N−エチル)アミノおよびN
−エチル−N−メチルアミノを含む。「C1〜C4−アルコキシ−C1〜C4−アル
キル」の例は、メトキシメチルおよびプロポキシエチルである。「カルバモイル
−C1〜C4−アルキル」の例は、メチルカルボキサミドおよびエチルカルボキサ
ミドである。「カルボキシ−C3〜C6−シクロアルキル」の例は、2−カルボキ
シシクロプロピルおよび3−カルボキシシクロペンチルである。「N−(C1〜 C4−アルキル)カルバモイル−C1〜C4−アルキル」の例は、メチルアミノカ ルボニルエチルおよびエチルアミノカルボニルプロピルである。「N−(C1〜 C4−アルキル)2カルバモイル−C1〜C4−アルキル」の例は、ジメチルアミノ
カルボニルエチルおよびメチルエチルアミノカルボニルプロピルである。「カル
ボキシ−C1〜C4−アルキルアミノ」の例は、カルボキシメチルアミノおよびカ
ルボキシプロピルアミノである。
【0016】 有利なR1、p、Z、X、T、A、R2およびqは、下記である。
【0017】 有利なR1は、C1〜C4−アルコキシ、ハロ、ニトロ、アミノ、トリフルオロ メチルおよびカルボキシ−C1〜C4−アルキルアミノ、さらに有利にはクロロお
よび/またはC1〜C4−アルコキシである。R1がハロの場合には、フルオロ、 クロロまたはブロモが有利である。R1がC1〜C4−アルコキシの場合には、有 利にはメトキシまたはエトキシ、殊にはメトキシである。有利には位置7が置換
されておらず、かつ有利には1個を越してはC1〜C4−アルコキシ基が存在しな
い。
【0018】 有利にはpは1または2である。
【0019】 有利なpとR1との組合せは下記である。
【0020】 p=1の場合に、R1は有利にはフルオロ、クロロまたはメトキシおよび殊に は5−クロロおよび6−クロロである。
【0021】 Tは有利には−SO2−である。
【0022】 有利にはXは、カルボキシ、−CONHR5〔式中、R5は−SO2−C1〜C4 −アルキル、−SO2CF3、−SO2−フェニルである〕またはテトラゾール− 5−イルである。R5は有利には−SO2CF3である。殊には、Xはカルボキシ である。
【0023】 有利には、Aは、フェニル、ナフチル、フリルおよびチエニル、殊にはフェニ
ルまたはチエニルである。Aがチエニルの場合には、有利にはチエン−2−イル
である。最も有利にはAはフェニルである。
【0024】 R2は、有利にはクロロ、ブロモ、メチル、メトキシ、ニトロ、トリフルオロ メチルまたはトリフルオロメトキシである。その他の有利なR2は、フルオロで ある。
【0025】 qは、有利には1または2、殊には2である。
【0026】 有利なA、R2およびqの組合せは下記である。
【0027】 Aがフェニル、かつqが1の場合には、R2は有利にはクロロ、殊には3−ク ロロまたは4−クロロである。その他の有利なR2は、3−フルオロ、4−フル オロおよび3−トリフルオロメチルを含む。
【0028】 Aがフェニル、かつqが2の場合には、R2は有利にはクロロ、殊には3,4 −ジクロロフェニルである。その他の有利なものは、フルオロ、殊には3,4−
ジフルオロである。
【0029】 Aがフェニルの場合、Tに関してオルトの位置は有利には非置換である。
【0030】 Aがチエン−2−イルの場合、有利にはR2はクロロ、殊には5−クロロであ る。
【0031】 有利にはZは、水素またはブロモ、殊には水素である。
【0032】 従って、化合物の有利な種類は、式(I’):
【0033】
【化9】
【0034】 〔式中、 Raは、メトキシ、フルオロ、クロロ、ブロモ、ニトロ、アミノ、トリフルオロ メチルまたはカルボキシメチルアミノであり; xは1または2、ただし多くともメトキシ基は1個であること; X’は、カルボキシ、−CONHSO2CF3またはテトラゾール−5−イルであ
り; A’は、フェニルまたはチエニルであり; Rbは、クロロ、ブロモ、メチル、メトキシ、ニトロ、トリフルオロメチルまた はトリフルオロメトキシであり; yは1または2であり; Z’は、水素またはブロモである〕 の化合物、またはこれらの薬剤学的に認容性の塩または生体内で加水分解できる
エステルである。
【0035】 有利なRaは、クロロまたはメトキシである。有利には位置7は非置換である 。
【0036】 有利なxとRaとの組合せは下記である。
【0037】 X=1の場合には、Raは有利にはクロロまたはメトキシ、殊には5−クロロ または6−クロロである。
【0038】 Z’は、有利には水素である。
【0039】 A’は、有利にはフェニルである。A’がチエニルの場合に、これは有利には
チエン−2−イルである。
【0040】 有利なA’、Rbおよびyの組合せは下記である。
【0041】 A’がフェニル、かつy=1の場合には、Rbは有利にはクロロ、殊には3− クロロまたは4−クロロである。その他の有利なものはフルオロ、殊には3−フ
ルオロまたは4−フルオロである。
【0042】 A’がフェニル、かつy=2の場合には、Rbは有利にはクロロ、殊には3, 4−ジクロロフェニルである。その他の有利なものはフルオロ、殊には3,4−
ジフルオロである。
【0043】 A’がフェニルの場合には、インドール環に結合したSO2部分に関してオル ト位置は有利には水素である。
【0044】 A’がチエン−2−イルの場合には、有利にはRbはクロロ、殊には5−クロ ロである。
【0045】 式(I)または(IA)を有する有利な化合物(以下に定義)は、下記のいず
れかを含む:N−(3,4−ジクロロフェニルスルホニル)−5−クロロインド
ール−2−カルボン酸、N−(6−ブロモナフタレン−2−イルスルホニル)−
5−クロロインドール−2−カルボン酸、N−(3−クロロフェニルスルホニル
)−5−クロロインドール−2−カルボン酸、および3−ブロモ−5−フルオロ
−N−(3−トリフルオロメチルフェニルスルホニル)インドール−2−カルボ
ン酸、またはこれらの生体内で加水分解できるエステルまたは薬剤学的に認容性
の塩。
【0046】 好適な薬剤学的に認容性の塩は、酸付加塩、例えばメタンスルホン酸塩、フマ
ル酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、クエン酸塩、マレイン酸塩よびリン酸および硫
酸から形成された塩を含む。別の態様において好適な塩は、塩基性塩、例えばア
ルカリ金属の塩、例えばナトリウム塩、アルカリ土類金属、例えばカルシウムま
たはマグネシウム塩、有機アミン、例えばトリエチルアミン、モルホリン、N−
メチルピペリジン、N−エチルピペリジン、プロカイン、ジベンジルアミン、N
,N−ジベンジルエチルアミンまたはアミノ酸、例えばリシンの塩である。これ
らは、荷電官能基の数およびカチオンまたはアニオンの官能価に応じて1個を越
えるカチオンまたはアニオンであってもよい。有利な薬剤学的に認容性の塩は、
ナトリウム塩である。
【0047】 式(I)の一部の化合物は、キラル中心を有していてもよい。本発明は、式(
I)の化合物のすべてのこのような光学的異性体およびジアステレオ異性体も含
むと考える。
【0048】 本発明は、さらに式(I)の化合物のすべての互変異性体形に関する。
【0049】 式(I)の一部の化合物は、溶剤和した形でも、非溶剤和した形でも、例えば
水和した形でも存在できると考える。本発明はこのようなすべての溶剤和した形
も含むと考える。
【0050】 カルボキシまたはヒドロキシ基を有する式(I)の化合物の生体内で加水分解
できるエステルは、例えば、ヒトまたは動物の体内で加水分解されて元の酸また
はアルコールを生成する薬剤学的に認容性のエステルである。
【0051】 好適な薬剤学的に認容性のカルボキシに関するエステルは、C1〜C6−アルコ
キシメチルエステル、例えばメトキシメチルエステル、C1〜C6−アルカノイル
オキシメチルエステル、例えばピバロイルオキシメチルエステル、フタリジルエ
ステル、C3〜C8−シクロアルコキシ−カルボニルオキシ−C1〜C6−アルキル
エステル、例えば1−シクロヘキシルカルボニルオキシエチル;1,3−ジオキ
ソレン−2−オニルメチルエステル、例えば5−メチル−1,3−ジオキソレン
−2−オニルメチル;およびC1〜C6−アルコキシカルボニルオキシエチルエス
テル、例えば1−メトキシカルボニルオキシエチルおよび本発明の化合物中のあ
らゆるカルボキシ基において形成してもよい。
【0052】 ヒドロキシ基を有する式(I)の化合物の生体内で加水分解できるエステルは
、無機エステル、例えばリン酸エステルおよびα−アシロキシアルキルエーテル
およびエステルの生体内加水分解の結果として分解して元のヒドロキシ基を生成
する関連する化合物を含む。α−アシロキシアルキルエーテルの例は、アセトキ
シメトキシおよび2,2−ジメチルプロピオニルオキシメトキシを含む。ヒドロ
キシのための基を生成する生体内で加水分解できるエステルの選択は、アルカノ
イル、ベンゾイル、フェニルアセチルおよび置換ベンゾイルおよびフェニルアセ
チル、アルコキシカルボニル(アルキルカーボネートエステルを生成する)、ジ
アルキルカルバモイルおよびN−(ジアルキルアミノエチル)−N−アルキルカ
ルバモイル(カルバメートを生成する)、ジアルキルアミノアセチルおよびカル
ボキシアセチルを含む。
【0053】 本発明の別の態様は、式(I)の化合物またはこれらの薬剤学的に認容性の塩
または生体内で加水分解できるエステルを製造するための方法を提供し、その方
法は下記から成る: a)式(IV)
【0054】
【化10】
【0055】 〔式中、Xaはエステルの形で保護されているカルボキシであり、かつ他の基は 式(I)で定義されている〕の化合物と、式(V)
【0056】
【化11】
【0057】 〔式中、Lは離脱基であり、他の基は式(I)で定義されている〕の化合物とを
反応させて、式(VI)
【0058】
【化12】
【0059】 〔式中、Xaはエステルとして保護されているカルボキシである〕の化合物を生 成させ;かつ b)場合により式(VI)の化合物を内部転換して式(VI)の他の化合物を生
成させ、その際、いずれの官能基も必要ならば保護されており、かつ場合により
: i)いずれかの保護基を外し、 ii)場合により薬剤学的に認容性の塩または生体内で加水分解できるエステル
を形成する。
【0060】 式(VI)および(I)の化合物は、例えば、本明細書中に記載のように、ま
たは公知の方法、例えば官能基変性または芳香族置換により内部転換してもよい
【0061】 Lは離脱基である。有利なLは、クロロおよびブロモである。
【0062】 式(IV)および(V)の化合物は、一緒にして、不活性溶剤および塩基、例
えばN,N−ジメチルホルムアミド/水素化ナトリウムまたはジクロロメタン/
水酸化ナトリウム(場合により相間移動触媒、例えばテトラ−n−ブチルアンモ
ニウム硫酸水素塩)中、1〜6時間、有利には1〜3時間、温度15〜30℃、
有利には20〜25℃において反応させて式(VI)の化合物を生成させてもよ
い。
【0063】 式(VI)の化合物は、購入して入手可能であり、式(IV)の購入して入手
できる化合物の公知の方法を用いる変性により製造するか、または下記により製
造する: a)式(VII)
【0064】
【化13】
【0065】 〔式中、R1は式(I)で定義されている〕の化合物を式(VIII)
【0066】
【化14】
【0067】 〔式中、R8はC1〜C4−アルキルである〕の化合物と反応させる。
【0068】 式(VII)および(VIII)の化合物は、ライサート(Reissert)の反応条
件、例えば不活性溶剤(例えばてテトラヒドロフラン)中、塩基(例えばカリウ
ムエトキシド)の存在下、温度範囲15〜30℃、有利には20〜25℃におい
て10〜20時間、有利には15〜17時間、一緒に反応させる。得られた化合
物を単離し、アルコール、例えばエタノールおよび有機酸(例えば酢酸)中に溶
かし、かつ遷移金属触媒(例えば10%Pd/C)およびシクロヘキサンを加え
る。この混合物を温度60〜120℃、有利には70〜90℃において15〜2
5時間、有利には16〜20時間加熱して式(VI)〔式中Zは水素である〕の
化合物を生成させる。次いで希望する場合には、Zを場合により式(I)で定義
した他のZの種類に、当該技術分野では公知の技術、例えば下記の技術を用いて
変換できる。
【0069】 b)式(IX)
【0070】
【化15】
【0071】 〔式中、R1およびpは式(I)で定義されている〕の化合物を式(X)
【0072】
【化16】
【0073】 〔式中、R9はC1〜C4−アルキルである〕の化合物と反応させる。
【0074】 式(IX)および(X)の化合物は、一緒にして、フィシャー(Fischer)条件 下、例えば有機酸(例えば酢酸)を用い、アルコール(例えばエタノール)中、
温度60〜90℃、有利には75〜85℃において1〜5時間、有利には1〜3
時間反応させる。得られる化合物を強酸(例えばポリリン酸)と混合し、90〜
150℃、有利には100〜120℃において0.5〜4時間、有利には0.5
〜2時間加熱すると、式(VI)〔式中Zは水素である〕の化合物が生成する。
次いで希望する場合には、場合によりZを式(I)で定義してある他のZの種類
に、当該技術分野では公知の技術、例えば下記の技術を用いて転換できる。
【0075】 式(V)、(VII)、(VIII)、(IX)および(X)は、公知である
かまたは購入して入手できるかまたは購入して入手できるか公知の材料の標準的
な操作により当該技術分野では公知の方法により製造される。
【0076】 R8およびR9はC1〜C4−アルキルである。有利にはR8およびR9はメチルま
たはエチルである。
【0077】 本発明の化合物中の種々の選択的な置換基の一部は、上記の方法の前またはこ
れに直ちに続いて標準の芳香族置換反応により導入されるかまたは常用の官能基
変性により生成させることが認められ、これは本発明の方法の態様中に含まれる
。このような反応および変性は、例えば芳香族置換反応により置換基の導入、置
換基の還元、置換基のアルキル化および置換基の酸化を含む。これらの方法のた
めの試薬および反応条件は、化学技術分野では良く知られている。芳香族置換反
応の特定の例は、濃硝酸を用いるニトロ基の導入、例えばハロゲン化アシルおよ
びルイス酸(例えば三塩化アルミニウム)をフリーデル−クラフツ条件下で用い
るアシル基の導入;ハロゲン化アルキルおよびルイス酸(例えば三酸化アルミニ
ウム)をフリーデル−クラフツ条件下で用いるアルキル基の導入;およびハロゲ
ノ基の導入を含む。変性の特定の例は、例えばニッケル触媒を用いる接触水素化
によるかまたは加熱している塩酸の存在下での鉄を用いる処理によるニトロ基の
アミノ基への還元;アルキルスルフィニルまたはアルキルスルホニルへのアルキ
ルチオの酸化を含む。上記の方法の前またはその直後における置換および変性反
応の特定の例は、下記の例〔例中、変化する基は、特に断らない限り式(I)で
定義されているものである〕により説明するが、これに限定するものではない。
【0078】 1)R1の変性 a)R1=Arに対して:式(XI)
【0079】
【化17】
【0080】 〔式中、MはH、窒素保護基または基
【0081】
【化18】
【0082】 (式中、R1はBrである)である〕の化合物を式(XII)
【0083】
【化19】
【0084】 〔式中、Arは、場合により置換されているフェニルまたは場合により置換され
ている5員または6員ヘテロアリール環である〕の化合物とカプリングさせ、式
(XI)〔式中R1=Ar〕の化合物を生成させる。好適な反応条件を以下に記 載する。
【0085】 式(XI)〔式中R1=Br〕および(XII)の化合物は、一緒にした遷移 金属触媒(例えばテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0))の
存在下、不活性溶剤(例えばトルエン)およびアルコール(例えばエタノール)
中、塩基水溶液(例えば炭酸カリウム)を用いて、有利には不活性雰囲気中、温
度60〜100℃、有利には75〜85℃において14〜20時間、有利には1
5〜17時間反応させる。
【0086】 b)R1=NH2に対して:式(XI)〔式中R1=NO2〕の化合物を標準条件下
で還元して、式(XI)〔式中R1=NH2〕の化合物を生成させる。好適な反応
条件を以下に記載する。
【0087】 式(XI)〔式中R1=NO2〕の化合物を還元剤(例えば水素化ホウ素ナトリ
ウム)および塩化スズ(II)二水和物と、アルコール(例えばエタノール)中
、温度30〜80℃、有利には50〜70℃において2〜10時間、有利には4
〜6時間反応させる。
【0088】 c)R1=MeC(O)NH−に対して:式(XI)〔式中R1=MeC(O)N
H−〕の化合物は、式(XI)〔式中R1=NH2〕の化合物から製造できる。好
適な反応条件を以下に記載する。
【0089】 式(XI)〔式中R1=NH2〕の化合物を無水酢酸中、温度60〜140℃、
有利には80〜100℃において0.5〜5時間、有利には0.5〜2時間反応
させる。
【0090】 d)R1=C1〜C4−アルコキシカルボニル−C1〜C4−アルキルアミノに対し て:式(XI)〔式中R1=C1〜C4−アルコキシカルボニル−C1〜C4−アル キルアミノ〕の化合物は式(XI)〔式中R1=NH2〕の化合物から製造できる
。好適な反応条件を以下に記載する。
【0091】 式(XI)〔式中R1=NH2〕の化合物を相当するグリオキサラート、アルデ
ヒドエステルまたはケトエステル(例えばグリオキサル酸エチル)と反応させ、
次いでアルコール(例えばエタノール)中の還元剤(例えばシアノ水素化ホウ素
ナトリウム)を酸(例えば酢酸)と一緒に、1〜10分間、有利には4〜6分間
、15〜30℃、有利には20〜25℃において加える。
【0092】 2)Xの変性 a)X=カルボキシに対して:上記に定義した式(VI)の化合物を加水分解し
て式(XIII)
【0093】
【化20】
【0094】 の化合物を生成させる。好適な反応条件を以下に記載する。
【0095】 式(VI)〔式中Xa=−CO2Me〕の化合物を好都合には塩(例えば沃化リ
チウム)を用いて、有機塩基(例えばピリジン)中、温度範囲100〜125℃
、殊には115〜120℃において3〜10時間、有利には5〜7時間で式(X
III)の化合物に加水分解し、引き続き酸水溶液(例えば2M塩酸)を加える
【0096】 b)X=−CONHR5(R5は式(I)で定義してある)に対して:化合物〔式
中X=−CONHR5〕は、式(XIII)の化合物と式(XIV) R5−NH2 (XIV) の化合物とを標準ペプチドカプリング条件下でカプリングして製造できる。好適
な反応条件を以下に記載する。
【0097】 式(XIII)の化合物と式(XIV)の化合物は、一緒にして、カプリング
剤(例えば1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミドヒ
ドロクロリド)および場合により触媒(例えばジメチルアミノピリジン)の存在
下、不活性溶剤中で1〜36時間、有利には20〜30時間、15〜30℃、有
利には20〜25℃において反応させることができる。
【0098】 c)X=−C(O)NH2およびCNに対して:式(XI)〔式中、X=−C( O)NH2およびCN〕の化合物は、式(XI)〔式中、X=カルボキシ〕の化 合物から製造できる。好適な反応条件を以下に記載する。
【0099】 式(XI)〔式中X=カルボキシ〕の化合物は、有機塩基(例えばピリジン)
中のアンモニアと、スルホン化剤(例えばメタンスルホニルクロリド)を用い、
温度−10〜10℃、有利には−2〜2℃において1〜5時間、有利には2〜3
時間反応させると、両方の化合物が生成する。
【0100】 d)X=テトラゾール−5−イルに対して:式(XI)〔式中X=テトラゾール
−5−イル〕の化合物は、式(XI)〔式中X=CN〕の化合物から製造できる
。好適な反応条件を以下に記載する。
【0101】 式(XI)〔式中X=CN〕の化合物をアジ化物(例えばアジ化ナトリウム)
およびトリエチルアミン・ヒドロクロリドと一緒に、溶剤(例えばN−メチルピ
ロリジノン)中、温度100〜200℃、有利には140〜160℃において3
〜10時間、有利には5〜6時間反応させる。
【0102】 3)Zの変性 a)Z=Brに対して:式(XI)〔式中Z=水素〕の化合物は、標準条件下で
臭素化してもよく、式(XI)〔式中Z=Br〕の化合物が生成する。好適な反
応条件を以下に記載する。
【0103】 式(XI)〔式中Z=臭素〕の化合物は、式(XI)〔式中Z=水素〕の化合
物を不活性溶剤(例えばN,N−ジメチルホルムアミド)中、臭素を用いて5〜
55分間、殊には25〜35分間、10〜30℃、有利には20〜25℃におい
て反応して製造してもよい。
【0104】 その他のZの変性は、当該技術分野には公知の標準反応により行われる。例え
ば下記である: a)式−CH2NR2の置換基は、マンニッヒ反応により製造できる。式(XI)
〔式中Z=水素〕の化合物を酸の存在下でホルムアルデヒドおよびアミンを用い
て処理する。
【0105】 b)POCl3およびN,N−ジメチルホルムアミドを用いる式(XI)〔式中 Z=水素〕の化合物のフィルスマイヤー(Vilmeyer)ホルミル化は、3位置にアル
デヒドを生成し、これは次いで選択的にカルビノールに(NaBH4を用いる) またはメチルに(NaBH4およびトリフルオロ酢酸を用いる)標準反応条件下 で還元できる。
【0106】 スルホニルインドール化合物合成の細部に関しては、特開平4−273857
号公報および国際特許出願WO96/33171明細書も参照のこと。
【0107】 本明細書中に記載の一部の反応において、化合物中のいかなる反応性の基でも
保護することが必要/望ましいことも認められる。保護が必要または望ましくか
つ好適な場合の保護のための方法は当該技術分野の専門家には公知である。従っ
て、反応原系が例えばアミノ、カルボキシまたはヒドロキシの基を有する場合に
は、ここに記載の一部の反応においてはその基を保護することは望ましいことで
ある。
【0108】 アミノまたはアルキルアミノ基のための好適な保護基は、例えばアシル基、例
えばアルカノイル基、例えばアセチル、アルコキシカルボニル基、例えばメトキ
シカルボニル、エトキシカルボニルまたはt−ブトキシカルボニル基、アリール
メトシカルボニル基、例えばベンジルオキシカルボニル、またはアロイル基、例
えばベンゾイルである。上記の保護基の脱保護条件は、必然的に保護基の選択に
より変化する。従って、例えばアシル基、例えばアルカノイルまたはアルコキシ
カルボニル基またはアロイル基は、例えば好適な塩基、例えばアルカリ金属水酸
化物、例えば水酸化リチウムまたはナトリウムを用いる加水分解により外しても
よい。あるいは、アシル基、例えばt−ブトキシカルボニル基は、例えば好適な
酸、例えば塩酸、硫酸またはリン酸またはトリフルオロ酢酸を用いる処理により
外すことができ、またアリールメトキシカルボニル基、例えばベンジルオキシカ
ルボニル基は、例えば触媒、例えば炭素担持パラジウム上の水素化またはルイス
酸例えばホウ素トリス(トリフルオロアセタート)を用いる処理により外しても
よい。第一級アミノ基に対する好適な別の保護基は、例えばフタロイル基であり
、これはアルキルアミン、例えばジメチルアミノプロピルアミンまたはヒドラジ
ンを用いる処理により外してもよい。
【0109】 ヒドロキシ基に対する好適な保護基は、例えばアシル基、例えばアルカノイル
基、例えばアセチル、アロイル基、例えばベンゾイル、またはアリールメチル基
、例えばベンジルである。上記の保護基に対する脱保護条件は、必然的に保護基
の選択により変化する。従って、例えばアシル基、例えばアルカノイルまたはア
ロイル基は、例えば好適な塩基、例えばアルカリ金属水酸化物、例えば水酸化リ
チウムまたは水酸化ナトリウムを用いる加水分解により外してもよい。あるいは
、アリールメチル基、例えばベンジル基は、例えば触媒例えば炭素担持パラジウ
ム上での水素化により外してもよい。
【0110】 カルボキシ基に対する好適な保護基は、例えばエステル化基、例えば塩基、例
えば水酸化ナトリウムを用いる加水分解により外すことができる例えばメチルま
たはエチル基、または例えば酸、例えば有機酸、例えばトリフルオロ酢酸を用い
る処理により外してもよい例えばt−ブチル基、または例えば触媒、例えば炭素
担持パラジウム上での水素化により外してもよい例えばベンジル基である。
【0111】 保護基は、合成の間の好都合ないかなる工程においても化学技術分野で公知の
常用の技術を用いて外してもよい。
【0112】 薬学的に認容性の式(I)の化合物の塩が必要な場合には、例えば上記の化合
物と適当な酸(これは生理学的に認容性のアニオンを供給する)と、または適当
な塩基(これは生理学的に認容性のカチオンを供給する)との反応によるか、ま
たはその他の慣用の塩形成方法により得てもよい。
【0113】 式(I)の化合物の光学的に活性の形が必要な場合には、例えば光学活性の出
発材料を用いて上記の方法のひとつを実施することにより、または常用の方法を
用いて上記の化合物のラセミ体の分割により得てもよい。
【0114】 本発明の別の態様によると、治療によるヒトまたは動物体の治療の方法に使用
するために、本明細書中で定義する式(I)の化合物、またはこれらの薬剤学的
に認容性の塩または生体内で加水分解できるエステルが提供される。
【0115】 本発明は、また薬剤として使用するために、本明細書中で定義する式(I)の
化合物、またはこれらの薬剤学的に認容性の塩または生体内で加水分解できるエ
ステルも提供する。
【0116】 本発明の別の態様は、温血動物、例えばヒト内でMCP−1媒介作用に拮抗す
る使用のための薬剤の製造における式(I)の化合物、またはこれらの薬剤学的
に認容性の塩または生体内で加水分解できるエステルの使用も提供する。
【0117】 本発明の他の態様は、式(IA)
【0118】
【化21】
【0119】 〔式中、R1、Z、T、A、R2およびqは、式(I)のために定義したものであ
り; Y=X(式(I)のために定義したもの)または−CONHR10(式中、R10
HまたはC1〜C4−アルキルである); v=0〜4〕 の化合物、またはこれらの薬剤学的に認容性の塩または生体内で加水分解できる
エステルの温血動物、例えばヒト内でMCP−1媒介作用に拮抗する使用のため
の薬剤の調製における使用を提供する。
【0120】 本発明の別の態様は、式(IA)の新規の化合物、またはこれらの薬剤学的に
認容性の塩またはこれらの生体内で加水分解できるエステル、例えば上記に定義
した式(IA)の化合物〔式中、Yはカルボキシであり;Tは−SO2−であり ;A(R2qは、独立して3および4位にハロゲノにより置換されているフェニ
ル(例えば3,4−ジクロロフェニルまたは3,4−ジフルオロフェニル)であ
り;vは1または2であり;かつR1はインドール環の4および/または5位に 結合している〕を含む。特定の新規の式(IA)の化合物は、例えば N−(3−クロロフェニルスルホニル)インドール−2−カルボン酸; N−(3,4−ジクロロフェニルスルホニル)インドール−2−カルボン酸; N−(4,5−ジクロロチエン−2−イルスルホニル)インドール−2−カルボ
ン酸; 3−ブロモ−N−(3−トリフルオロメチルフェニルスルホニル)インドール−
2−カルボン酸;および 3−クロロ−N−(3−トリフルオロメチルフェニルスルホニル)インドール−
2−カルボン酸; またはこれらの薬剤学的に認容性の塩または生体内で加水分解できるエステルを
含む。
【0121】 本発明の別の態様によると、式(IA)の化合物、またはこれらの薬剤学的に
認容性の塩、または生体内で加水分解できるエステルの有効量を動物に投与する
ことから成る治療が必要な場合に、温血動物、例えばヒト内におけるMCP−1
媒介作用に拮抗するための方法を提供する。本発明の別の態様によると式(I)
または(IA)の化合物、またはこれらの薬剤学的に認容性のこれらの塩、また
は生体内で加水分解できるエステルの有効量を動物に投与することから成る治療
が必要な場合に、上記の温血動物に、MCP−1のその受容体への結合を阻害す
るための方法を提供する。本発明の別の態様によると、MCP−1のその受容体
への結合の阻害に使用するための薬剤の調製のための式(I)または(IA)の
化合物の使用を提供する。
【0122】 式(I)または(IA)の化合物、またはこれらの薬剤学的に認容性の塩また
は生体内で加水分解できるエステルを、ヒトを含む哺乳類の治療処置、殊には炎
症を処置するために使用するために、薬剤組成物としての標準薬剤的慣行に従っ
て通常は調合される。
【0123】 従って、本発明の他の態様では、式(I)の化合物(または式(IA)の新規
化合物)、またはこれらの薬剤学的に認容性の塩または生体内で加水分解できる
エステルおよび薬剤学的に認容性の希釈剤またはキャリヤーから成る薬剤組成物
を提供する。
【0124】 本発明による組成物は、経口適用のため(例えば錠剤、トローチ剤、硬質また
は軟質カプセル、水性または油性懸濁剤、乳剤、分散性散剤または顆粒剤、シロ
ップ剤またはエリキシル剤として)、局所適用のため(例えばクリーム剤、軟膏
、ゲル剤または水性または油性液剤または懸濁剤として)、吸入投与のため(例
えば微細な散剤または液体エーロゾルとして)、吹送投与のため(例えば微細な
散剤として)または非経口投与のため(例えば静脈内、皮下、筋肉内または筋肉
内投与のための無菌の水性または油性液剤または直腸投与のための座薬)に好適
な形であってもよい。
【0125】 本発明の組成物は、当該技術分野では良く知られている常用の薬剤学的添加剤
を用いる常用の手順により得てもよい。従って、経口使用を目的とする組成物は
、例えば1種またはそれ以上の着色、甘味、調味および/または保存剤を含んで
いてもよい。
【0126】 好適な薬剤学的に認容性の錠剤調合のための賦形剤は、例えば不活性希釈剤、
例えばラクトース、炭酸ナトリウム、リン酸カルシウムまたは炭酸カルシウム、
造粒および崩壊剤、例えばトウモロコシデンプンまたはアルギン酸;結合剤、例
えばデンプン;滑沢剤、例えばステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸または
タルク;保存剤、例えばp−ヒドロキシ安息香酸エチルまたはプロピル、および
酸化防止剤、例えばアスコルビン酸を含む。錠剤の剤型は、非被覆であるか、ま
たは胃腸管内での活性成分の崩壊および引き続く吸収を調節するため、またはそ
れらの安定性および/または外観を改善させるために、いずれの場合にも当該技
術分野では良く知られている公知の常用の被覆剤および方法を用いて被覆してあ
ってもよい。
【0127】 経口適用の組成物は、その中で活性成分が不活性固体希釈剤、例えば炭酸カル
シウム、リン酸カルシウムまたはカオリンと混合されている硬質ゼラチンカプセ
ルの形、またはその中で活性成分が水または油、例えばピーナツ油、液状パラフ
ィン、またはオリーブ油と混合されている軟質ゼラチンカプセルとしてであって
もよい。
【0128】 水性懸濁液は、一般に活性成分を微細な粉末状で、1種またはそれ以上の懸濁
剤、例えばカルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロ
キシプロピルメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ポリビニル−ピロリド
ン、トラガントガムおよびアラビアガム;分散または湿潤剤、例えばレシチンま
たはアルキレンオキシドと脂肪酸との縮合生成物(例えばステアリン酸ポリオキ
シエチレン)、またはエチレンオキシドと長鎖脂肪アルコールとの縮合生成物、
例えばヘプタデカエチレンオキシセタノール、またはエチレンオキシドと脂肪酸
およびヘキシトールから誘導された部分エステルとの縮合生成物、例えばポリオ
キシエチレンソルビトールモノオレアート、またはエチレンオキシドと長鎖脂肪
アルコールとの縮合生成物、例えばヘプタデカエチレンオキシセタノール、また
はエチレンオキシドと脂肪酸およびヘキシトールから誘導された部分エステルと
の縮合生成物、例えばポリオキエシチレンソルビトールモノオレアート、または
エチレンオキシドと脂肪酸およびヘキシトール無水物から誘導した部分エステル
との縮合生成物、例えばポリエチレンソルビタンモノオレアートを一緒に含む。
水性懸濁液は、1種またはそれ以上の保存剤(例えばp−ヒドロキシ安息香酸エ
チルまたはプロピル)、酸化防止剤(例えばアスコルビン酸)、着色料、調味料
、および/または甘味料(例えばスクロース、サッカリンまたはアスパルテーム
)を含んでいてもよい。
【0129】 油性懸濁液は、活性成分を植物油(例えばラッカセイ油、オリーブ油、ゴマ油
またはココヤシ油)中または鉱油(例えば液状パラフィン)中に懸濁して調合し
てもよい。油状懸濁液は、また濃稠化剤、例えば蜜蝋、硬質パラフィンまたはセ
チルアルコールを含んでいてもよい。上記のような甘味料、および調味料は、調
味した経口製剤とするために加えてもよい。これらの組成物は、酸化防止剤、例
えばアスコルビン酸の添加により保存してもよい。
【0130】 水を加えて水性懸濁液の調製に好適な分散性粉末および顆粒は、一般に活性成
分を分散剤または湿潤剤、懸濁剤および1種またはそれ以上の保存剤と一緒に含
む。好適な分散または湿潤剤および懸濁剤は、すでに以上の記載に例示してある
。別の賦形剤、例えば甘味、調味および着色料が存在していてもよい。
【0131】 本発明の薬剤組成物は、水中油型エマルションであってもよい。油相は、植物
油、例えばオリーブ油またはラッカセイ油、または鉱油、例えば液状パラフィン
またはこれらはいずれかの混合物であってもよい。好適な乳化剤は、例えば天然
産出ガム、例えばアラビアガムまたはトラガントガム、天然産出ホスファチド、
例えば大豆、レシチン、脂肪酸とヘキシトール無水物から誘導されたエステルま
たは部分エステル(例えばソルビタンモノオレアート)および上記の部分エステ
ルとエチレンオキシドとの縮合生成物、例えばポリオキシエチレンソルビタンモ
ノオレアートであってもよい。エマルションは、また甘味料、調味料および保存
剤を含んでいてもよい。
【0132】 シロップ剤およびエリキシル剤は、甘味料、例えばグリセリン、プロピレング
リコール、ソルビトール、アスパルテームまたはスクロースと一緒に調合しても
よく、また粘滑剤、保存剤、調味料および/または着色料を含んでいてもよい。
【0133】 薬剤組成物は、無菌注射用の水性または油性懸濁液の形であってもよく、これ
らは以上に記載した1種またはそれ以上の適切な分散または湿潤剤および懸濁剤
を用いて公知の方法に従って調合してあってもよい。無菌注射用製剤は、また無
毒性非経口認容性希釈剤または溶剤、例えば1,3−ブタノール中の無菌注射用
液剤または懸濁液であってもよい。
【0134】 座薬調合は、活性成分を常温で固体であるが直腸温度では液体であり従って直
腸内で溶融して薬剤を放出する好適な非過敏性賦形剤と混合して調製してもよい
。好適な賦形剤は、例えば、ココアバターおよびポリエチレングリコールを含む
【0135】 局所調合剤、例えばクリーム剤、軟膏、ゲル剤および水性または油性液剤また
は懸濁剤は、一般に活性成分を常用の局所用に認容性のビヒクルまたは希釈剤と
一緒に当該技術分野では公知の常用の方法を用いて調合して得てもよい。
【0136】 吹送による投与のための組成物は、平均直径が例えば30μまたはこれよりは
るかに細かい粒子を含む微細な粉末の形で、散剤自体は活性成分単独かまたは1
種またはそれ以上の生理学的に認容性のキャリヤー、例えばラクトースにより薄
められて含んでいてももよい。次いで、吹送のための散剤は、例えば公知の薬剤
であるクロモグリク酸ナトリウムの吹送に使用される例えばターボ吸入器を使用
するために活性成分1〜50mgを含むカプセル内に収容する。
【0137】 吸入により投与するための組成物は、微細な固体を含むエーロゾルまたは液体
小滴のいずれかとしての活性成分を噴射するように配慮した常用の加圧エーロゾ
ル剤の形であってもよい。常用のエーロゾル噴射剤、例えば揮発性フッ素化炭化
水素または炭化水素を用いてもよく、またエーロゾル装置は、定量の活性成分を
噴射するために便利に設計されている。
【0138】 調合のこれ以上の情報は、薬剤化学総覧(Comprehensive Medicinal Chemistr
y (Corwin Hansch; Chairman of Editorial Board), Pergamon Press 199
0)、第5巻、25.2章を参照のこと。
【0139】 単一薬剤形を調製するために1種またはそれ以上の賦形剤と組み合わせる活性
成分の量は、処置する対象および投与の特定の経路により必然的に変化する。例
えば、ヒトへの経口投与のための調合は、一般に例えば活性成分0.5〜2gを
適当で好都合な賦形剤約5〜約98質量%(全組成物に対して)の変化する量と
一緒に配合して含んでいてもよい。投与単位の形は、一般に活性成分約1mg〜
約500mgを含む。投与経路および投与計画のこれ以上の情報に関しては、薬
剤化学総覧(Comprehensive Medicinal Chemistry (Corwin Hansch; Chairman
of Editorial Board), Pergamon Press 1990)、第5巻、25.3章を参
照のこと。
【0140】 式Iの化合物の治療および予防目的のための投与の大きさは、動物または患者
の状態の種類および重症度、年齢、性別および投与経路に従って、良く知られた
薬剤の原理に従って必然的に変化する。上記のように、式Iの化合物は、ラット
のファルネシル化の作用単独または一部による疾患または医療状態を処置するた
めに有用である。
【0141】 治療および予防目的のための式Iの化合物を使用する場合に、例えば体重kg
あたりに0.5mg〜75mgの範囲内の日用量が受け入れられるように、必要
ならば分割して一般に投与する。一般に、非経口投与を利用する場合には、低容
量で投与する。従って、例えば静脈内投与に対して、例えば体重kgあたりに0
.5mg〜30mgの範囲内の投与が一般に用いられる。同様に、吸入投与に対
しては、例えば体重kgあたりに0.5mg〜25mgの範囲内の投与が一般に
用いられる。しかし、経口投与が有利である。
【0142】 以下には、ヒトの治療または予防に使用するための本明細書に定義した本発明
の代表的な薬剤投与型(活性成分は「化合物X」と記載する)を説明するが、こ
れに限定されるものではない。
【0143】
【表1】
【0144】
【表2】
【0145】
【表3】
【0146】
【表4】
【0147】 注記 上記の調合は、薬剤分野で良く知られた常用の手順により得てもよい。錠剤(
a)〜(c)は、常用の手段、例えば酢酸フタル酸セルロースの被覆を行って被
覆した腸溶皮剤であってもよい。エーロゾル調合剤(h)〜(k)は、標準の定
量投与エーロゾル噴射器と共にて用いてもよく、また懸濁剤のトリオレイン酸ソ
ルビタンおよびダイズレシチンは、別の懸濁剤、例えばモノオレイン酸ソルビタ
ン、セスキオレイン酸ソルビタン、ポリソルベート80、オレイン酸ポリグリセ
リンまたはオレイン酸で代替してもよい。
【0148】 生物学的試験 省略記号: ATCC アメリカタイプカルチャーコレクション、ロックヴィル、米国 (American Type Culture Collection, Rockville, USA) BCA ビシンクロニン酸(bicinchroninic acid) (硫酸銅と一緒に使用 して タンパク質の試験に使用する DMEM ダルベッコ(Dulbecco)の変性イーグル培地 EGTA エチレンビス(オキシエチレンニトリロ)四酢酸 FCS ウシ胎児血清 HBSS ハンクスの平衡塩類溶液 hMCP−1 ヒト単球化学誘引性タンパク質−1 PBS リン酸緩衝液 PCR ポリメラーゼ連鎖反応 パーキン−エルマー・シータス(Perkin-Elmer Cetus)から入手できるAMP
LITAQTMは、熱安定性DNAポリメラーゼの供給源として使用する。
【0149】 結合緩衝液は、50mM HEPES、1mM CaCl2、5mM MgC l2、0.5%ウシ胎児血清であり、1M NaOHを用いてpH7.2に調整 してある。
【0150】 非必須アミノ酸(100Xコンセントレート)は:L−アラニン、890mg
/l;L−アスパラギン、1320mg/l;L−アスパラギン酸、1330m
g/l;L−グルタミン酸 1470mg/l;グリシン、750mg/l;L
−プロリン、1150mg/l、および;L−セリン、1050mg/lである
【0151】 ヒポキサンチンおよびチミジン補足(50xコンセントレート)は、ヒポキサ
ンチン、680mg/lおよび;チミジン、194mg/lである。
【0152】 ペニシリン−ストレプロマイシンは:ペニシリンG(ナトリウム塩)、500
0単位/ml;硫酸ストレプトマイシン、5000μg/mlである。
【0153】 ヒト単球細胞株THP−1細胞は、ATCCから受け入れ番号ATCC TI
B−202として入手できる。
【0154】 ハンクスの平衡塩類溶液(HBSS)は、ジブコ(Gibco)から入手した;Pro
c. Soc. Exp. Biol. Med. 1949,71,196参照。
【0155】 合成細胞培地、RPMI1640は、ジブコから入手した;これは無機塩〔C
a(NO32・4H2O 100mg/l;KCl 400mg/l;MgSO4 ・7H2O100mg/l;NaCl 6000mg/l;NaHCO32000
mg/l;およびNa2HPO4(無水物)800mg/l〕、D−グルコース2
000mg/l、還元グルタチオン1mg/l、アミノ酸およびビタミン類を含
んでいる。
【0156】 FURA−2/AMは、1−〔2−(5−カルボキシオキサゾール−2−イル
)−6−アミノベンゾフラン−5−オキシ〕−2−(2’−アミノ−5’−メチ
ルフェノキシ)−エタン−N,N,N’,N’−四酢酸ペンタアセトキシメチル
エステルであり、モレキュラー・プローブ(Molecular Probe, Eugene, Oregon,
USA)から入手した。
【0157】 一般的な分子生物学的な手順は、「分子クローニング−実験室マニュアル」("
Molecular Cloning-A Laboratory Manual" Second Edition, Sambrook, Fritsch
and Maniatis (Cold Spring Harbor Laboratory, 1989))に記載のいず れかの方法に従うことができる。
【0158】 hMCP−1アンタゴニストに対する生物学的アッセイ a)hMCP−1受容体−結合アッセイ i)hMCP−1受容体のクローニングおよび発現 MCP−1受容体B(CCR2B)cDNAは、PCRによりTHP−1細胞
RNAから、公開されたMCP−1受容体配列に基づいて適切なオリゴヌクレオ
チドプライマーを用いてクローンした(チャロら(Charo et al., 1994, P
roc. Natl. Acad. Sci. USA, 91, 2752))。得られたPCR生成物をベクター PCR−IITM(インヴィトロゲン(InVitrogen, San Diego, CA) )中にクロー
ンした。エラーがないCCR2B cDNAをHind III−Not Iフ
ラグメントとして真核発現ベクターpCDNA3(インヴィトロゲン)中にサブ
クローンしてpCDNA3/CC−CKR2AおよびpCDNA3/CCR2B
をそれぞれ生成させた。
【0159】 直線状としたpCDNA3/CCR2B DNAをリン酸カルシウム沈降法に
よりCHO−K1細胞中に形質移入した(ウイグラーら(Wigler et al, 197
9, Cell, 16,777))。細胞を形質移入した24時間後に、硫酸ジェネ チシン(Geneticin Sulphate)(G418、ジブコBRL)を1mg/mlとな
るように加えて形質移入した細胞を選択した。RNAの調製およびノーザンブロ
ット法は、従来の記載に従って実行した(ニーダムら(Needham et al, 1995, P
rot. Express. Purific., 6,134))。CHO−K1クローン7(CHO−
CCR2B)が最高のMCP−1受容体B発現体として識別された。
【0160】 ii)膜フラグメントの調製 CHO−CCR2B細胞を10%ウシ胎児血清、2mMグルタミン、1x非必須
アミノ酸、1xヒポキサンチンおよびチミジン補足およびペニシリン−ストレマ
イシン(50μgストレプトマイシン/mlにおいて、ジブコBRL)を補足し
たDMEM中で培養した。膜フラグメントは、シシリアーノら(Siciliano et a
l., 1990, J. Biol. Chem., 265, 19658)がすでに記載している細胞
溶解/分画遠心分離法を用いて調製した。タンパク質濃度はBCAタンパク質ア
ッセイ(ピアス(Pierce, Rockford, Illinois))によりメーカーの指定に従っ
て推定した。
【0161】 iii)アッセイ125 IMCP−1は、ボールトン−ハンター接合法により調製した(Bolton et a
l, 1973, Biochem. J., 133,529;Amersham International plc
)。平衡結合アッセイは、エルンストらの方法(Ernst et al, 1994, J. Immuno
l., 152,3541)を用いて実行した。要約すると、種々の量の125I標識 MCP−1を結合緩衝液100ml中の精製CHO−CCR2B細胞膜10mg
に加えた。室温培養1時間後に結合反応混合物をろ過および5回、プレート洗浄
器(パッカード・ハーヴェスター・フィルターメート(Packard Harvester Filt
ermate)TM196)を通して洗浄した。シンチレーション液(25μl、マイク
ロシント(Microscint)TM−20、水性試料に対する高効率液体シンチレーショ
ン計数カクテル)をそれぞれのウエルに加え、プレートをプレートシーラーを用
いて覆い、計数した(パッカード・トップカウント(Packard Top Count)TM) 。低温競合試験は、上記と同様にして100pM125I標識MCP−1を用い、 各種濃度の非標識MCP−1の存在下で行った。非特異性結合は、反応の間の非
標識MCP−1の200倍モル過剰の封入により測定した。
【0162】 CHO−CCR2B細胞から調製した膜フラグメントとのリガンド結合試験か
ら、CCR2Bは、0.2pM/mg(膜タンパク質)の濃度で存在し、かつM
CP−1を選択的にかつ高い親和性(IC50=110pM、Kd=120pM) で結合することが認められた。これらの膜への結合は完全に可逆的であり、室温
で45分後に平衡に達しており、かつMCP−1を濃度100pM〜500pM
で使用すると、MCP−1結合とCHO−CCR2B細胞膜濃度との間に線型関
係が存在していた。
【0163】 DMSO(5μl)中に溶かした供試化合物を濃度範囲(0.1〜200μM
)において100pM標識MCP−1との競合して8点投与応答曲線を用いて2
回試験し、IC50濃度を算出した。
【0164】 b)THP−1細胞中のMCP−1媒介カルシウムフラックス ヒト単球細胞株THP−1を10%ウシ胎児血清、2mMグルタミンおよびペ
ニシリン−ストレプトマイシン(50μgストレプトマイシン/mlとして、ジ
ブコBRL)を補足した合成細胞培地RPMI1640中で培養した。THP−
1細胞をHBSS(Ca+2およびMg+2を欠く)+1mg/mlBSA中で洗浄
し、同じ緩衝液中に密度3x106細胞/mlで再懸濁した。次いで細胞に1m M FURA−2/AMを加え、30分間、37℃に放置し、HBSSを用いて
2回洗浄し、1x106細胞/mlに再懸濁した。THP−1細胞懸濁液(0. 9ml)を、マグネッティックスターラー棒およびBSA1mg/ml、1mM
MgCl2および2mM CaCl2を含む予熱(37℃)HBSS2.1ml
を入れた5ml使い捨てキュベットに加えた。キュベットを蛍光分光光度計(パ
ーキン・エルマー(Perkin Elmer, Norwalk, CT) )内に置き、4分間、37℃
で攪拌しながら予備培養した。蛍光を70秒間にわたって記録し、細胞はキュベ
ットにhMCP−1を10秒後に加えて刺激した。〔Ca2+iは、340nm および380nmで交互に励起し、引き続き510nmにおける蛍光放射の強度
測定により測定した。340nmおよび380nmにおける励起後の蛍光放射の
強度比(R)は、次式により算出し、細胞質〔Ca2+〕の推定値を表示した: 〔Ca2+i=〔Kd(R−Rmin)(Sf2/Sb2)〕/(Rmax−R)ここ
で、37℃におけるFURA−2Ca2+複合体に対するKdは、224nmにお いて採取した。Rmaxは、10mMイオノマイシンの添加の後に測定した最大蛍 光比であり、Rminは、5mM EGTAを含むCa2+不含溶液の引き続く添加 により測定された最小比であり、またSf2/Sb2は、それぞれRminおよび Rmaxにおいて測定された380nm励起における蛍光値の比である。
【0165】 THP−1細胞を用いるhMCP−1への刺激は、〔Ca2+iに急速で一時 的な上昇を特異的で投与応答形に誘発した。投与応答曲線は、2nmの近似EC 50 を示す。DMSO(10μl)中に溶かした供試化合物は、リガンド添加の1
0秒前に細胞懸濁液にこれらを加え、〔Ca2+iにおける一時的な上昇の低下 を測定してカルシウム放出の阻害を試験した。供試化合物は、hMCP−1の代
わりの添加により拮抗作用の欠如も検査した。
【0166】 c)hMCP−1媒介走化性アッセイ インビトロの走化性アッセイは、ヒト単球細胞株THP−1または新鮮なヒト血
液から入手し、赤血球沈降、引き続きメトリゾ酸ナトリウム(Sodium metrizoat
e) 9.6%(m/v)および多糖類5.6%(w/v)、密度1.077g/
ml(リンフォプレプ(Lymphoprep TM, Nycomed))上の密度勾配遠心分離によ
り精製した末梢血混合単球のいずれかを用いて行った。ポリカーボネート膜を通
る細胞移動は、直接的にクールター(Coulter) 計数により、または間接的にミト
コンドリア呼吸鎖によるテトラゾリウム塩の開裂を測定する比色生死判別試験(
スクディエロら(Scudiero D.A. et al., 1988, Cancer Res., 48,48 27−4833))を用いて通過するものを測定した。
【0167】 化学誘引物質は、メーカーの指定に従って、PVPフリー,孔径5μmのポリ
カーボネート接着性フレーム付きフィルター膜(ニューロプローブMBシリーズ
(NeuroProbe MB series, Cabin John, MD20818、 USA))を取り付
けた走化室の低部ウエルを形成する96ウエルマイクロタイタープレート中に導
入した。化学誘引物質を2mMグルタミンおよび0.5%BSAを補足した合成
細胞培地、RPMI1640(ジブコ)中で適当に薄めた。それぞれの希釈物を
真空中で30分間脱気し、室の低部ウエル内に配置し(400μl)、THP−
1細胞(5×105、100μlRPMI1640+0.5%BSA中)を上部 室の各ウエル内で培養した。走化を阻害するために、化学誘引物質は、あらかじ
めそれぞれのケモカインに対して測定した一定の最大下濃度に維持し、種々の濃
度でDMSO(最終DMSO濃度<0.05%v/v)中に溶かした供試化合物
と一緒に低部ウエルに加えた。この室を2時間、37℃、5%CO2下で培養し た。媒体を上部ウエルから除去し、次いで上部ウエルを生理食塩水200μlを
用いて洗浄し次いで室を開け、膜表面を拭いて乾燥させ、96ウエルプレートを
600gにおいて5分間遠心分離して細胞を採取した。上清(150μl)を吸
引し、細胞増殖剤WST−1、{4−〔3−(4−ヨードフェニル)−2−(4
−ニトロフェニル)−2H−5−テトラゾリオ〕−1,3−フェニルジスルホナ
ート}10μL+電子カプリング剤(ベーリンガー・マンハイム(Boehringer M
annheim)カタログ番号1644 807)をウエルに加えた。プレートを37 ℃において3時間培養し、可溶性のホルマザン生成物の吸収度を450nmにお
いてマイクロタイタープレートリーダー上で読み取った。このデータをスプレッ
ドシートに入力し、化学誘引物質がない場合のランダムな移動を補正し、平均吸
収値、平均の標準偏差、および有意性検定を計算した。hMCP−1は、特性2
相応答、最大0.5〜1.0nmの濃度依存性細胞移動を誘発した。
【0168】 本発明の試験した化合物は、一般に、ここに記載したhMCP−1受容体結合
アッセイにおいて50μM以下のIC50値を有していた。例えば、実施例2.0
1の化合物は、10μMのIC50値を有していた。
【0169】 本発明を下記の実施例によりさらに説明するが、これを制限するものではない
【0170】 共通手順 N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)を4オングストローム(0.4nm
)モレキュラーシーブ上で乾燥した。無水テトラヒドロフラン(THF)は、ア
ルドリッチ(Aldrich)SURESEALTMビンから入手した。その他の購入し て入手できる試薬および溶剤は、特に断らない限りさらに精製しないで使用した
。有機溶剤抽出液は、無水MgSO4上で乾燥した。1H、13Cおよび19F NM
Rは、特に断らない限り、適当な内部標準としてMe4SiまたはCCl3Fを用
いるMe2SO−δ6を用いるブルカー(Bruker)WM200、WM250、WM3
00またはWM400計器に記録した。化学シフトは、δ(ppm)で表し、ピ
ーク多重性は、以下のように表した:s、一重線;d、二重線;dd、二重の二
重線;t、三重線;dt、二重の三重線;q、四重線;m、多重線;br、幅広
。質量分析スペクトルは、VG12−12四重極、VG70−250SE、VG
ZAB2−SEまたはVG変性AEI/クラトス(Kratos)MS9分光計に記録
した。TLC分析に対して、メルク(Merck)プレコートTLCプレート(シリ カゲル60F254、d=0.25mm)を使用した。フラッシュクロマトグラ
フィーは、シリカ(メルクシリカゲル:番号9385)上で実施した。融点測定
は、コフラー(Kofler)ブロックまたはビュヒ(Buechi)融点測定装置を用いて
行い、補正はしなかった。すべての温度は摂氏度である。
【0171】 実施例1 メチル N−(3,4−ジクロロフェニルスルホニル)インドール−2−カルボ
キシラート メチル インドール−2−カルボキシラート(0.15g)をDMF中に溶か
し、水素化ナトリウム(41mg)を一回で加えた。反応混合物を1時間攪拌し
次いで3,4−ジクロロベンゼンスルホニルクロリド(0.25g)を一回で加
えた。攪拌をさらに2時間続け、次いで水を加えて反応を直ちに停止させた。反
応混合物を水と酢酸エチルとに分配した。一緒にした有機抽出液を乾燥(MgS
4)し、真空中で濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィーにより溶離剤と してイソヘキサン−5%酢酸エチルを用いて精製すると、希望する最終製品が固
体として得られた(51%)。
【0172】
【外1】
【0173】 実施例1.01〜1.05 適当なインドール−2−カルボン酸エステルおよびハロゲン化アリールスルホ
ニルを用いて実施例1の手順を反復した。このようにして下記の化合物が得られ
た。
【0174】 実施例1.01:メチル N−(3−クロロフェニルスルホニル)インドール
−2−カルボキシラート、収率82%;
【0175】
【外2】
【0176】 実施例1.02:メチル N−(4,5−ジクロロチエン−2−イルスルホニ
ル)インドール−2−カルボキシラート、収率19%;
【0177】
【外3】
【0178】 実施例1.03:メチル 5−クロロ−N−(3,4−ジクロロフェニルスル
ホニル)インドール−2−カルボキシラート、収率24%;
【0179】
【外4】
【0180】 実施例1.04:メチル N−(6−ブロモナフタレン−2−イルスルホニル
)−5−クロロインドール−2−カルボキシラート、収率9%;
【0181】
【外5】
【0182】 実施例1.05:メチル N−(3−クロロフェニルスルホニル)−5−クロ
ロインドール−2−カルボキシラート、収率24%;
【0183】
【外6】
【0184】 実施例1.06:メチル 3−ブロモ−N−(3−トリフルオロメチルフェニ
ルスルホニル)インドール−2−カルボキシラート、収率31%;
【0185】
【外7】
【0186】 実施例1.07:メチル 4−アセトキシ−N−(3,4−ジクロロフェニル
スルホニル)インドール−2−カルボキシラート、収率65%;
【0187】
【外8】
【0188】 実施例1.08:メチル 3−クロロ−N−(3−トリフルオロメチルフェニ
ルスルホニル)インドール−2−カルボキシラート、収率68%;
【0189】
【外9】
【0190】 実施例1.09:メチル 3−クロロ−5−フルオロ−N−(3−トリフルオ
ロメチルフェニルスルホニル)インドール−2−カルボキシラート、収率34%
【外10】
【0191】 実施例2 N−(3−クロロフェニルスルホニル)インドール−2−カルボン酸 メチル N−(3−クロロフェニルスルホニル)インドール−2−カルボキシ
ラート(0.56g)およびヨウ化リチウム(2.0g)をピリジン中に溶かし
、還流しながら6時間加熱し、室温に冷却し、2M HCl中に注入し、ジエチ
ルエーテルを用いて抽出した。一緒にした有機抽出液を乾燥(MgSO4)し、 真空中で濃縮すると油状物が得られ、これをカラムクロマトグラフィーにより溶
離剤としてDCM−2%メタノールを用いて精製すると、希望する製品が白色固
体として得られた(0.24g、45%)。融点216〜217℃;
【0192】
【外11】
【0193】 実施例2.01〜2.05 適当なインドール−2−カルボン酸エステルを用いて実施例2の手順を反復した
。このようにして下記の化合物が得られた。
【0194】 実施例2.01:N−(3,4−ジクロロフェニルスルホニル)インドール−
2−カルボン酸、収率74%、融点203〜204℃;
【0195】
【外12】
【0196】 実施例2.02:N−(4,5−ジクロロチエン−2−イルスルホニル)イン
ドール−2−カルボン酸、収率75%、融点82〜183℃;
【0197】
【外13】
【0198】 実施例2.03:N−(3,4−ジクロロフェニルスルホニル)−5−クロロ
インドール−2−カルボン酸、収率57%;
【0199】
【外14】
【0200】 実施例2.04:N−(6−ブロモナフタレン−2−イルスルホニル)−5−
クロロインドール−2−カルボン酸、収率68%;
【0201】
【外15】
【0202】 実施例2.05:N−(3−クロロフェニルスルホニル)−5−クロロインド
ール−2−カルボン酸、収率68%;
【0203】
【外16】
【0204】 実施例2.06:3−ブロモ−N−(3−トリフルオロメチルフェニルスルホ
ニル)インドール−2−カルボン酸、収率50%;
【0205】
【外17】
【0206】 実施例2.07:3−クロロ−N−(3−トリフルオロメチルフェニルスルホ
ニル)インドール−2−カルボン酸、収率58%;
【0207】
【外18】
【0208】 実施例2.08:3−ブロモ−5−フルオロ−N−(3−トリフルオロメチル
フェニルスルホニル)インドール−2−カルボン酸、収率69%;
【0209】
【外19】
【0210】 実施例3 メチル N−(3,4−ジクロフェニルスルホニル)−4−ヒドロキシインドー
ル−2−カルボキシラート 炭酸水素ナトリウム水溶液(16ml、50%)をメタノール(15ml)中
のメチル 4−アセトキシ−N−(3,4−ジクロロフェニルスルホニル)イン
ドール−2−カルボキシラート(0.63g)に加え、反応混合物を48時間、
室温で攪拌した。次いで溶液を2M HCl中に注入し、酢酸エチルを用いて抽
出した。一緒にした有機抽出液を乾燥(MgSO4)し、真空中で濃縮すると、 希望する最終製品がゴム状で得られた(0.5g、87%);
【0211】
【外20】
【0212】 出発物質の調製 上記の実施例の出発物質は、購入して入手できるか、または公知の物質から標準
方法により容易に調製でき、例えば下記の反応(方法A〜F)は、その説明では
あるが、しかし上記の反応に使用される一部の出発物質の調製を限定するもので
はない。
【0213】 方法A 6−ブロモ−2−ナフチルスルホニルクロリド 水(5ml)中の亜硝酸ナトリウム(2.7g)の溶液を2時間の間に6−ア
ミノ−2−ナフタレン−スルホン酸(8.8g)、希塩酸(2.8%質量/体積
、20ml)および水(15ml)の0℃に冷却した攪拌中の混合物に加えた。
混合物を0℃において30分間攪拌し、希臭化水素酸水溶液(2.8%、20m
l)中の臭化銅(I)(5.34g)の攪拌懸濁液に注入した。混合物を室温で
18時間貯蔵した。混合物を蒸発すると、6−ブロモ−2−ナフタレンスルホン
酸が得られ、これをあらためて精製はしないで使用した。
【0214】 この原料をDMF(40ml)中に懸濁し、5℃に冷却した。塩化チオニル(
8.6ml)を滴下して加え、混合物を5℃において3時間攪拌した。この混合
物を氷上に注ぎ、塩化メチレンを用いて抽出した。有機溶液を乾燥(MgSO4 )して蒸発させた。残留物をカラムクロマトグラフィーにより、溶離剤としてヘ
キサンと酢酸エチルの20:1混合物を用いると、希望する出発物質が収率22
%で得られた。
【0215】
【外21】
【0216】 方法B エチル 3−ブロモインドール−2−カルボキシラート DMF中の臭素(2.27ml)溶液をDMF中のエチル インドール−2−
カルボキシラート溶液に10分間で滴下して加えた。反応混合物を30分間攪拌
し、次いで水中に注ぐと、淡黄色の固体が沈殿し、これをろ過分離し、酢酸エチ
ルから再結晶すると、希望する出発物質が白色針状物(10.2g、72%)と
して得られた。融点150〜151℃。
【0217】
【外22】
【0218】 この上記の方法を適当なインドールを用いて反復した。このようにして下記の
化合物が得られた。
【0219】 メチル 3−ブロモ−5−フルオロインドール−2−カルボキシラート、収率8
3%。
【0220】
【外23】
【0221】 方法C エチル 3−クロロインドール−2−カルボキシラート エチル 3−クロロインドール−2−カルボキシラート(3g)および五塩化
リン(9g)とを90℃に1時間加熱した。次いで混合物を室温まで冷却し、水
中に注ぎ、生成した固体をろ過し、カラムクロマトグラフィーにより溶離剤とし
てイソヘキサン−20%酢酸エチルを用いて精製すると、希望する最終製品が白
色固体として得られた(1.25g、35%)。
【0222】
【外24】
【0223】 方法D メチル 5−クロロインドール−2−カルボキシラート アルゴン雰囲気中で攪拌を続けながら、ナトリウム(10.3g、447ミリ
モル)をメタノール(HPLCグレード、無水、150ml)中に溶かした。ナ
トリウムの溶解が終了すると、エチル−5−クロロインドール−2−カルボキシ
ラート(10.08g、44.7ミリモル)を一回で加え、反応混合物を室温で
2時間攪拌した。塩酸水溶液を加えて(過剰)反応混合物を酸性化して、白色固
体を沈殿させた。固体をろ過し、塩酸水溶液(100ml)および水(100m
l)を用いて洗浄し、次いで一晩、55℃で乾燥すると、製品が白色固体(8.
97g、95%)で得られた。
【0224】
【外25】
【0225】 適当なインドールを用いて上記の方法を反復した。このようにして下記の化合
物が得られた。
【0226】 メチル 3−ブロモインドール−2−カルボキシラート、収率79%
【0227】
【外26】
【0228】 メチル 3−クロロインドール−2−カルボキシラート、収率64%
【0229】
【外27】
【0230】 方法E メチル 4−ヒドロキシインドール−2−カルボキシラート 三臭化ホウ素(73.1ml、DCM中1.0M溶液)をアルゴン中で−78
℃に冷却したDCM(200ml)中のメチル 4−メトキシインドール−2−
カルボキシラート(5g)の溶液に滴下して加えた。反応混合物を室温まで温め
、次いでジクロロメタンと飽和炭酸水素ナトリウム溶液の間に分配した。一緒に
した有機抽出液を乾燥(MgSO4)し、真空中で濃縮し、残留物をカラムクロ マトグラフィーにより溶離剤としてイソヘキサン−50%酢酸エチルを用いて精
製すると、最終製品が黄色固体として得られた(2.98g、64%)。
【0231】
【外28】
【0232】 方法F メチル 4−アセトキシインドール−2−カルボキシラート メチル 4−ヒドロキシインドール−2−カルボキシラート(0.5g)およ
び4−ジメチルアミノピリジン(50mg)とを無水酢酸(5ml)中に溶かし
、80℃で3時間加熱した。反応混合物を一晩冷却すると白色結晶が沈殿し、こ
れをろ過して真空中で乾燥した(0.44g、72%)。
【0233】
【外29】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 43/00 111 A61P 43/00 111 C07D 409/12 C07D 409/12 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GE,GH,GM,HR ,HU,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP, KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,L V,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI, SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,U S,UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 アラン ウェリントン ファウル イギリス国 チェシャー マックレスフィ ールド アルダリー パーク (番地な し) Fターム(参考) 4C063 AA01 BB08 CC52 DD06 EE01 4C086 AA01 AA02 AA03 BC13 GA09 MA04 NA14 ZB11 ZC41 4C204 BB01 CB03 DB03 DB25 DB28 DB31 EB03 FB15 FB31 GB03 GB11

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I) 【化1】 〔式中、 R1は、独立して、トリフルオロメチル、C1〜C4−アルキル、ハロ、ヒドロキ シ、C1〜C4−アルコキシ、C1〜C4−アルカノイル、C1〜C4−アルカノイル
    オキシ、アミノ、シアノ、C1〜C4−アルキルアミノ、ジ(C1〜C4−アルキル
    )アミノ、C1〜C4−アルカノイルアミノ、ニトロ、カルバモイル、C1〜C4
    アルコキシカルボニル、チオール、C1〜C4−アルキルスルファニル、C1〜C4 −アルキルスルフィニル、C1〜C4−アルキルスルホニル、スルホンアミド、カ
    ルバモイル−C1〜C4−アルキル、N−(C1〜C4−アルキル)カルバモイル−
    1〜C4−アルキル、N−(C1〜C4−アルキル)2カルバモイル−C1〜C4− アルキル、ヒドロキシ−C1〜C4−アルキル、C1〜C4−アルコキシ−C1〜C4 −アルキル、モルホリノ、ピロリジニル、カルボキシ−C1〜C4−アルキルアミ
    ノ、R3および−OR3(式中R3は場合により置換されているフェニルまたは場 合により置換されている5員または6員ヘテロアリール環である)から選択され
    ており; pは1〜4、かつR1はpが2〜4の場合に同じかまたは異なるものであること ができ; Tは、式 −(CHR4m−(SO2)−(CHR4s− (式中、R4は水素またはC1〜C4−アルキル、m=0〜2、s=0〜2、m+ s=0〜2、かつR4はm+s=2の場合に異なるものであることができる)の ものであり; Xは、カルボキシ、テトラゾール−5−イル、シアノ、SO3H、−SO2NHR 4 (式中、R4は上記に定義のものである)、−SO2NHAr(式中、Arは場 合により置換されているフェニルまたは場合により置換されている5員または6
    員ヘテロアリール環である)、−CONHR5(式中、R5はシアノ、OH、−S
    2−C1〜C4−アルキル、−SO2CF3、−SO2−フェニル、−(CHR4r −COOH(式中、rは1〜3かつR4(上記に定義)はRが2〜3の場合に異 なるものであることができる)であるか、またはXは式(II) 【化2】 の基であるかまたはXは式(III) 【化3】 (式中ここにR4として定義する基は、上記のR4の定義内の異なるものであって
    もよい)の基を表し; Aは、フェニル、ナフチル、フリル、ピリジルおよびチエニルから選択されてお
    り; R2は、独立して、トリフルオロメチル、C1〜C4−アルキル、ハロ、ヒドロキ シ、トリフルオロメトキシ、シアノ、C1〜C4−アルコキシ、C1〜C4−アルカ
    ノイル、C1〜C4−アルカノイルオキシ、アミノ、C1〜C4−アルキルアミノ、
    ジ(C1〜C4−アルキル)アミノ、C1〜C4−アルカノイルアミノ、ニトロ、カ
    ルボキシ、カルバモイル、C1〜C4−アルコキシカルボニル、チオール、C1〜 C4−アルキルスルファニル、C1〜C4−アルキルスルフィニル、C1〜C4−ア ルキルスルホニル、スルホンアミド、カルバモイル−C1〜C4−アルキル、N−
    (C1〜C4−アルキル)カルバモイル−C1〜C4−アルキル、N−(C1〜C4
    アルキル)2カルバモイル−C1〜C4−アルキル、ヒドロキシ−C1〜C4−アル キル、C1〜C4−アルコキシ−C1〜C4−アルキルまたはR22個が一緒になっ て環A上の隣接炭素原子に結合する式−O(CH21-4O−の二価ラジカルを形
    成していてもよいものから選択されており; qは0〜4、かつqが2〜4の場合にはR2は同じかまたは異なるものであるこ とができ; Zは、水素、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、メチル、トリフルオロメチル
    、ヒドロキシメチル、メトキシ、メチルスルファニル、メチルスルフィニル、メ
    チルスルホニルまたはカルボキシ−C3〜C6−シクロアルキル、−(CHR4r −NR67(式中、rは0〜2、R6およびR7は独立してHおよびC1〜C4−ア
    ルキルから選択されているか、またはR6およびR7はこれらが結合している窒素
    と一緒になって、場合によりO、NまたはSから選択されている一個の別のヘテ
    ロ原子を有する5員または6員の非芳香族環を形成する〕 の化合物、またはこれらの薬剤学的に認容性の塩または生体内で加水分解できる
    エステル。
  2. 【請求項2】 式(I’) 【化4】 〔式中、 Raは、メトキシ、フルオロ、クロロ、ブロモ、ニトロ、アミノ、トリフルオロ メチルまたはカルボキシメチルアミノであり; xは1または2、ただし多くともメトキシ基は1個であること; X’は、カルボキシ、−CONHSO2CF3またはテトラゾール−5−イルであ
    り; A’は、フェニルまたはチエニルであり; Rbは、クロロ、ブロモ、メチル、メトキシ、ニトロ、トリフルオロメチルまた はトリフルオロメトキシであり; yは1または2であり; Z’は、水素またはブロモである〕 の化合物、またはこれらの薬剤学的に認容性の塩または生体内で加水分解できる
    エステルである請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】 A(R2qまたはA’(Rbyが3−クロロフェニル、4−
    クロロフェニル、3−フルオロフェニル、4−フルオロフェニル、3−トリフル
    オロメチルフェニル、3,4−ジクロロフェニルまたは3,4−ジフルオロフェ
    ニルである、請求項1または2に記載の化合物。
  4. 【請求項4】 XまたはX’がカルボキシである、請求項1、2または3記
    載の化合物。
  5. 【請求項5】 N−(3,4−ジクロロフェニルスルホニル)−5−クロロ
    インドール−2−カルボン酸; N−(6−ブロモナフタレン−2−イルスルホニル)−5−クロロインドール−
    2−カルボン酸; N−(3−クロロフェニルスルホニル)−5−クロロインドール−2−カルボン
    酸;および 3−ブロモ−5−フルオロ−N−(3−トリフルオロメチルフェニルスルホニル
    )インドール−2−カルボン酸; またはこれらの生体内で加水分解できるエステルまたは薬剤学的に認容性の塩か
    ら選ばれている、請求項1記載の化合物。
  6. 【請求項6】 式(I)の化合物、またはこれらの薬剤学的に認容性の塩ま
    たは生体内で加水分解できるエステルを薬剤学的に認容性の希釈剤またはキャリ
    ヤーと一緒に含む薬剤組成物。
  7. 【請求項7】 式(IA) 【化5】 〔式中、 R1、Z、T、A、R2およびqは、請求項1中に定義したいずれかのものを表し
    ; Yは、請求項1中にXとして定義したいずれかのものを表すかまたはYは−CO
    NHR10(式中、R10はHまたはC1〜C4−アルキルである)であり;かつ v=0〜4〕 の化合物、またはこれらの薬剤学的に認容性の塩または生体内で加水分解できる
    エステルの温血動物中のMCP−1媒介作用に拮抗するために使用するための薬
    剤の製造における使用。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の式(IA)の化合物、またはこれらの薬剤学
    的に認容性の塩〔式中、Yはカルボキシであり;Tは−SO2−であり;A(R2qは、独立して3および4位にハロゲノにより置換されているフェニルであり ;vは1または2であり;かつR1はインドール環の4および/または5位に結 合している〕。
  9. 【請求項9】 N−(3−クロロフェニルスルホニル)インドール−2−カ
    ルボン酸; N−(3,4−ジクロロフェニルスルホニル)インドール−2−カルボン酸; N−(4,5−ジクロロチエン−2−イルスルホニル)インドール−2−カルボ
    ン酸; 3−ブロモ−N−(3−トリフルオロメチルフェニルスルホニル)インドール−
    2−カルボン酸;および 3−クロロ−N−(3−トリフルオロメチルフェニルスルホニル)インドール−
    2−カルボン酸; またはこれらの薬剤学的に認容性の塩または生体内で加水分解できるエステルか
    ら選ばれている、請求項7記載の式(IA)の化合物。
  10. 【請求項10】 請求項8または9記載の化合物またはこれらの薬剤学的に
    認容性の塩またはこれらの生体内で加水分解できるエステルを薬剤学的に認容性
    の希釈剤またはキャリヤーと一緒に含む薬剤組成物。
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