JP2001512333A - 滅菌法 - Google Patents

滅菌法

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Abstract

(57)【要約】 低級アルカノールの存在下でアミンとカルボン酸との間にアミド結合を形成することが知られているカップリング剤を利用した処理により、心臓や他の器官の置換用具(例:心臓弁)および人工組織または合成人工器官材料を効果的に滅菌できる。このような処理を40℃で1時間以上行うと、殺菌作用が得られることが確認されている。本滅菌処理法では、イソプロパノールまたはこれと同等のアルカノールの存在下で、任意選択でスルホNHSまたはNHSなどのカップリング促進剤と共に、EDCを水溶性カップリング剤として利用するのが好ましい。また、この滅菌処理は緩衝水溶液中で室温以上の温度で行うことが好ましい。本滅菌処理では、非毒性で生体適合性の物質以外の残留物がなく、温度変化による変性や蛋白分解酵素による消化に対する組織の抵抗性に影響を与えないだけでなく、驚くべきことに固定した生物組織の石灰化に対する抵抗性が増す。

Description

【発明の詳細な説明】 滅菌法 本出願は、1997年2月10日に提出された米国仮特許出願第60/037 ,528号から優先権を主張する。この出願の開示は参照により本明細書に組み 込む。 発明の分野 本発明は、滅菌法に関し、より詳細には器官代用物などの生物材料に特に適し ており、殺滅が困難な細菌および芽胞に対して有効性を発揮する滅菌法に関する 。 発明の背景 滅菌は、食品加工などの産業や医療において広く利用されている重要な技術で ある。110℃以上の飽和水蒸気が、芽胞など微生物の殺滅にしばしば利用され ている。ある種の物品、特に医療用に使用される物品は蒸気滅菌の湿熱に耐えら れず、またこれらの物品は電離放射線による滅菌にも適していないと考えられる ことが多い。その結果、比較的低い温度で機能するガス滅菌法が開発され、蒸気 滅菌に代わる魅力的な滅菌法が提供された。最もよく使われているガス滅菌剤の ひとつはエチレンオキサイドであり、これは、医療用具の滅菌や他の滅菌プロセ スに利用されている。しかし、残留エチレンオキサイドの存在は、たとえ少量で あっても有害であると考えられる場合があり、そのために改良された滅菌法、特 に医療用具の改良された滅菌法が以前から求められている。 発明の概要 アミンとカルボン酸との間にアミド結合を形成することが知られ、殺菌性があ ることが証明されているカップリング剤を用いた処理により、生物組織や代用器 官、ポリマーや金属を含む合成人工器官材料などの物品の滅菌を効果的に行える ことが明らかになった。この滅菌処理にはカップリング促進剤を使用してもよく 、 本滅菌処理は、カップリング剤を微生物の細胞内に浸透させるのに有効な量のイ ソプロピルアルコールまたはこれと同等のアルコールを含有する緩衝液中で室温 以上の温度で行うことが好ましい。このような滅菌処理の残留物は毒性がなく、 生体適合性があり、水溶性であるため、人体へ移植する前に組織から容易に洗い 流すことが可能である。驚くべきことに、この方法で滅菌した生物組織は、生体 内への移植後の石灰化に対して抵抗性を示すことが明らかになった。 好ましい実施態様の詳細な説明 「カップリング剤」という用語は、本明細書では、アミド結合の形成を促進す る化学試薬の意味で使用する。アミド結合は、酵素上や蛋白質上の反応性カルボ キシルと反応性アミンとの間や、生物学的人工組織上や生物学的人工組織内の反 応性カルボキシル部分または反応性アミン部分と形成されてもよい。ペプチド合 成や関連技術分野の技術者は、水溶性カルボジイミドやスクシニミドなどのこの ような化学試薬になじみがあるだろう。C2またはC4アルカノールあるいはこれ と同等の他のアルコールの存在下でこの結合が行われた場合、滅菌が生じ、細菌 および芽胞が破壊される。 特に生物組織材料を滅菌する際は、滅菌処理を水溶液中で行えるように、カッ プリング剤および任意選択で使用されるカップリング促進剤は水溶性であるのが 好ましい。好ましいカップリング剤は1−エチル−3(3−ジメチルアミノプロ ピル)カルボジイミド塩酸塩(EDC)であるが、他の適切なカップリング剤に はN−ヒドロキシスクシニミドや他の水溶性カルボジイミドが含まれる。生物組 織を処理する際は水溶性カップリング剤の使用が好ましい。EDCをカップリン グ剤として使用する場合、好ましいカップリング促進剤はN−ヒドロキシスルホ スクシニミド(スルホNHS)であるが、N−ヒドロキシスクシニミド(NHS )などの他の適したカップリング促進剤を代わりに使用することもできる。カッ プリング剤およびカップリング促進剤(使用する場合)の濃度はいくらか変化さ せることができるが、当業者は適切な濃度を容易に決定できる。ある特定のカテ ゴリーの細菌のみを対象とする場合、カップリング剤は低い濃度でも有効である が、通常遭遇する細菌および芽胞すべてを確実に破壊するには、好ましくは約5 ミリ モル(mM)から約100mM、さらに好ましくは約15mMから約50mM、 最も好ましくは約20mMから約40mMの濃度で使用する。任意選択のカップ リング促進剤は、好ましくは0.5mMから約30mM、さらに好ましくは約1 mMから約5mMの濃度で使用する。 使用する溶液はすべて使用前に0.45μm以下のフィルターでろ過すること が好ましい。溶液は、好ましくは少なくとも約10体積%、より好ましくは約1 0体積%から約30体積%のC2〜C4アルカノールまたはこれと同等のアルコー ルを含有する。体積%は、溶液の体積に対するアルコールの体積を意味する。使 用できる他のアルコールには、エタノール、プロパノール、1−ブタノール、2 −ブタノール、t−ブチルアルコール、1−ペンタノール、2−ペンタノールお よびt−ペンチルアルコールが含まれる。低級アルカノールは一般に、カップリ ング剤が細菌や芽胞などの微生物の細胞内に浸透するのを効果的に助ける量で使 用する。溶液100mL当たり少なくとも約10gに等しい量でイソプロパノー ルを使用することが好ましく、溶液が約15%から約25%のイソプロパノール を含有していることがさらに好ましく、約20体積%のイソプロパノールを含有 していることが最も好ましい。もちろん、滅菌する材料に適合する範囲内で、さ らに高いアルコール濃度を使用することができ、その場合は処理に必要な時間を 短縮することができる。この処理は、生物組織の損傷リスクを伴わずに滅菌を行 えるのみならず、移植する組織の固定に多少寄与することもできる。驚くべきこ とに、この処理により、生体内での石灰化に対する生物組織の抵抗性が増す。 滅菌の反応条件は、使用する具体的なカップリング剤によって多少異なる可能 性がある。一般に、滅菌処理は、当業者に周知の緩衝水溶液から選択した緩衝水 溶液中で行う。適切な緩衝液の例にはN−2−ヒドロキシエチルピペラジン−N ’−エタンスルホン酸(HEPES)や3−(N−モルホリノ)プロパンスルホ ン酸(MOPS)などが含まれるが、これらに限定されるものではない。 緩衝液のpHおよび濃度も、使用するカップリング剤によって異なる可能性が ある。生物学的人工組織材料などに対する有害性が最も低いと同時に、効果的な 滅菌環境を提供する緩衝液濃度およびpHを選択する。例えば、EDCをカップ リング剤として使用する場合、カップリング促進剤スルホNHSまたはNHSの 使用の有無に関わらず、使用する緩衝液のpHは約6.0から約7.0である。 滅菌溶液の温度は約25℃から55℃の範囲内に保つことができるが、滅菌する 材料に適合する範囲内で、さらに高い温度を使用することもできる。滅菌は35 ℃から45℃で、好ましくは少なくとも1時間、より好ましくは少なくとも約5 時間、より好ましくは少なくとも約12時間行う。ポリマー材料や金属材料の場 合、滅菌する材料に有害でない限り、55℃より高い温度を使用することができ 、その場合には処理時間を短縮することができる。 この滅菌処理法は様々な人工器官材料および生物学的人工器官材料に対して有 用であると考えられているが、適切な固定を行ってある動物組織から作製した器 官構成要素(例:心臓弁)の代用品の滅菌に特に有用であると考えられている。 滅菌前にまず冷却食塩水ですすぐことが好ましいことがある。通常、滅菌は最終 段階であるため、組織固定をまず最初に行う。グルタルアルデヒドや他の固定技 術、例えばポリエポキシド架橋形成または光酸化を行うこともできるが、米国特 許第5,447,536号(1995年9月5日)および1995年2月16日 出願の特許出願WO95/22361号に詳細に説明されているタイプの固定法 を使用することが好ましい。 通常、滅菌する材料を滅菌溶液と約5時間から72時間接触させる。このよう な処理は、殺菌が困難な細菌および芽胞さえも効果的に不活化することが明らか となり、強力な殺菌性を有することが証明される。さらに、この滅菌処理は、恐 らく滅菌される材料の収縮温度を下げることにより、あるいはコラーゲナーゼま たはプロテアーゼによる蛋白分解変性に対する材料の抵抗性を低下させることに より、生物学的人工組織に有害な作用を及ぼさない。また、驚くべきことに、こ の滅菌処理は石灰化に対する抵抗性を高めることが明らかになっている。 本発明については、後述の実施例でさらに詳しく説明する。実施例は、本発明 の精神および範囲をどんな方法でも決して限定するものではない。 人体に移植する装置は、あらゆる微生物を効果的に破壊する方法で滅菌する必 要がある。滅菌プロセスに使用する液体化学薬品の適用は独特であるため、滅菌 プロセスに強い抵抗性を示す可能性のある微生物の検出やスクリーニング、テス トでは用心する必要がある。液体化学滅菌剤に対して強い抵抗性を示すことが今 までに確認されている標準微生物の例には、Bacillus subtili s、Clostridium sporogenes、Bacillus pu milus、Chaetonium globosom、Microascus cinereusの芽胞ならびにMycobacterium chelona e、Methylbactrium extorquensおよびTricho sporon aquatileなどの代表的な栄養細胞などがある。このうち 、最も強い抵抗性を示すのはBacillus subtilisの芽胞であろ う。後述の実施例で使用されるカップリング剤は1−エチル−3(3−ジメチル アミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(EDC)で、カップリング促進剤は、 使用するのであればN−ヒドロキシスルホスクシニミド(スルホNHS)または ヒドロキシスクシニミド(NHS)であり、これらはすべて市販されている。脱 イオン水1LにBacto Peptonelgを溶解してペプトン水を調製し た。次いで、0.2μのフィルターでペプトン水を滅菌ボトルにろ過する。pH 6.5の0.85%塩化ナトリウムを含有する10mMのHEPES緩衝液にす べての薬品を溶解する。濃度はmM(溶液1L当たりの化学薬品のミリモル数) または%(溶液100mL当たりのグラム)で示す。温度は℃(摂氏)で示し、 室温は約20〜25℃とする。 米国特許第5,447,536号に記載されている方法に従い、ブタの大動脈 根を架橋形成により固定する。固定後、10mMのHEPES、0.85%Na Cl、20%イソプロピルアルコール中にpH7.4および4℃で心臓弁を保存 する。後述の実施例に記載されている滅菌性テストは、ほとんどの場合、生物学 的人工心臓弁組織の存在下で行われたが、このような組織が存在しなかった場合 は、漏斗(フィルター漏斗)に付いている0.45μのフィルターで溶液をろ過 した。次いで、このフィルターをペプトン水ですすぎ、テストする微生物の増殖 を阻止する可能性のある膜に残留する化学薬品を除去した。次に、この膜フィル ターを約32℃から33℃、例えば32.5℃でTSA平板上で培養した。テス トのために微生物を大動脈弁に接種してから滅菌した場合には、溶液を前述の方 法でろ過した。次いで、固有の芽胞または微生物をすべて組織から抽出するため 、Tween80を含有するペプトン水の存在下で、往復運動式振とう器内で大 動 脈弁組織を20分洗浄した。この溶液をろ過し、前述の方法で培養した。汚染を 防ぐため、微生物学的検査はすべて生物学的層流フード内で行う。収縮温度テス トおよび蛋白分解(コラーゲナーゼおよびプロテアーゼ)変性テストは、’53 6号特許に記載されている方法で行う。石灰化に対する抵抗性は、やはり’53 6号米国特許に記載されている方法に従い、滅菌した弁葉および大動脈壁片を幼 若ラットの皮下に移植して調べる。 実施例1 Mycobacterium Chelonae ATCC 35752(〜 105)を滅菌カップに接種した。20%イソプロピルアルコールの存在下また はこれが存在しない条件下で、10mMのEDCおよび1mMのスルホNHSを 含有し、10mMのHEPESおよび0.85%NaClからなるpH6.5の 溶液を、さまざまな時間滅菌カップの細菌に接触させた(処理時間)。カップを 室温で放置した後、溶液をろ過した。次に、Trypticase Soy A gar(TSA)平板またはTrypticase Soy Broth(TS B)を用いて、フィルターを約32〜33℃で最高6週間培養した(培養期間) 。接種はすべて2回行った。 このテストの結果は、20%イソプロピルアルコールの存在下での、EDCお よびスルホNHSによる室温での処理が滅菌処理12時間以内にMycobac terium chelonaeをすべて殺菌することを示している。 実施例2 その一部に米国特許第5,447,536号に従って固定した架橋心臓弁を含 有する滅菌カップに接種したBacillus Subtilis芽胞(〜106 )を用いて、実施例1と同様の滅菌プロセスを行う。20%イソプロピルアル コールの存在下で、20mMのEDCおよび1mMのスルホNHSを含有し、1 0mMのHEPESおよび0.85%NaClからなるpH6.5の溶液をさま ざまな時間加えた(処理時間)。この処理の間、カップおよび心臓弁は40℃に 保った。次いで、溶液をろ過し、Trypticase Soy Agar(T SA)平板を用いて、フィルターを約32〜33℃で最高7日間培養した(培養 期間)。接種はすべて2回行った。 このテストの結果は、ブタ大動脈弁組織の存在の有無に関わらず、この滅菌法 によりBacillus subtilisの芽胞が不活化されることを示して いる。 実施例3 前述の2つの実験では、カップリング促進剤(スルホNHS)を滅菌プロセス 中にEDCに加えたが、以下の実験は、カップリング促進剤ありまたはなしの条 件下でEDCの有効性を調べるために計画された。滅菌テストは、約5.7〜6 .6×105個のBacillus subtilis ATCC 9372芽 胞を用い、これを滅菌カップに10分間接種して行った。20mMのEDCと、 1mMのスルホNHSまたは1mMのNHSまたはカップリング促進剤なしのい ずれかを含有し、10mMのHEPES、0.85%NaCl、20%イソプロ ピルアルコールからなるpH6.5の溶液を各カップに加えた。カップを40℃ で72時間(処理時間)インキュベートした後、カップ内の溶液をろ過した。残 留EDCや残留カップリング促進剤を除去するため、フィルターを0.1%ペプ トン水ですすぎ、次いでTrypticase Soy Agar(TSA)平 板上で培養した。接種はすべて2回行った。結果を表Aに示す。 このテストの結果は、スルホNHSやNHSのようなカップリング促進剤の存 在の有無に関わらず、EDCおよびイロプロパノールがBacillus su btilisの芽胞に対して強力な殺菌剤であることを示している。 実施例4 この実験は、Bacillus subtilisの芽胞の不活化に対するE DCの濃度と培養の温度および時間の影響を調べるために計画された。検討した EDC濃度は5mM、12.5mMおよび20mMであり、培養温度は25℃、 32.5℃および40℃であり、インキュベーション時間は4時間、24時間お よび44時間であった。テストは表Bに示した条件下で行った。’536号特許 に記載された固定法で架橋を形成した組織にBacillus subtili sの芽胞(1サンプル当たり約2.5×105個)を接種した。芽胞を組織に1 0分間接触させた後、前述のいずれかの濃度のEDC溶液50mLを組織と芽胞 を含む各カップに加え、各温度および各時間でインキュベーションした。4時間 、24時間、44時間のいずれかの時間でインキュベーションを行った後、溶液 をろ過して芽胞を回収し、その芽胞をTSA平板上で32〜33℃で2週間培養 した。界面活性剤を含む溶液で組織サンプルを洗浄して組織から芽胞を十分抽出 し、得られた溶液をろ過した。0.1%ペプトン水で洗浄した後、フィルターを TSA平板上で32〜33℃で2週間培養し、組織上または組織内の生存菌数を 数え た。EDC溶液および組織洗浄溶液の両方について、コロニーを数え、その結果 (コロニー形成単位数)を加えた。陽性対照および陰性対照はこのテストが有効 であることを示した。結果を表Bに示す。 このテストの結果は、EDCの殺菌活性がEDCの濃度や培養の温度および時 間に依存することを示している。また、濃度が20mMのEDCは、40℃で4 時間から44時間で、架橋形成組織上の芽胞をすべて殺滅することがわかる。4 0℃で4時間培養した後の対数減少値は約4.7で、44時間の培養後は生存芽 胞を認めなかった。さらに、わずか5mMのEDC存在下で40℃で44時間培 養した後の対数減少値は約4であり、これはEDCが強力な殺菌剤であることを 示している。実施例5 この実験は、1サンプル当たり少なくとも1×106個のBacillus subtilis芽胞の2連続接種を使用してEDC処理の殺菌活性を調べるた めに計画された。最初の段階では、前述の特許および特許出願に記載された方法 で架橋を形成したブタ心臓弁45個に1.43×106個(Log10=6.2) の芽胞を10分間接種し、これを3回繰り返した。10mMのHEPES、0. 85%NaCl、20%イソプロピルアルコールに25mMのEDCを加えた、 pH6.5の溶液を、弁サンプルを含むカップに注いだ。40℃での培養2時間 後、4時間後、6時間後、8時間後に、サンプル(溶液+組織)12個から総生 存芽胞数を求めた。培養8時間後、さらに1.2×106個(Log10=6.1 )の芽胞を残りのサンプル33個に加えた。つまり、これら残りのサンプル33 個には、t=0に1.43×106個の芽胞を、そしてt=8に1.2×106個 の芽胞を接種した。多様な設定の培養時間の後(詳細は表C参照のこと)、溶液 中および弁組織上の生存芽胞をろ過で取り除き、前述のようにTSA平板上で培 養した。陽性対照および陰性対照はこのテストが有効であることが示された。 結果を後述の表Cに示す。このテストの結果は、イソプロパノールの存在下で のEDCと共に培養すると6時間以内にBacillus subtilis芽 胞の対数減少値が6.2(生存なし)になること、そして再攻撃後6時間以内に 対数減少値がさらに6.1になることを示している。この方法で、組織弁サンプ ルおよび溶液は完全に滅菌された。 実施例6 ここまでの実験は、細菌を接種した生物組織をテストすることにより、あるい は滅菌カップに接種した同量の細菌を単にテストすることにより、EDC+低級 アルカノールの滅菌効果が等しく確認されることを一般に示している。ここまで の確認を考慮し、滅菌カップを用いて他の細菌に対するこの滅菌プロセスの有効 性をテストした。カップを40℃のインキュベーターに入れる前に、25mMの EDCを含有するが、カップリング促進剤を含まない、10mMのHEPES2 0mL、0.85%NaCl、20%イソプロパノールからなるpH6.5の溶 液を各カップに加える。溶液温度が約38℃に達した時点で、約105〜106個 の微生物を溶液中に接種した。このテストを3回繰り返した。Clostrid ium sporogenes ATCC 3584、Bacillus pu milus ATCC 27142、Chaetonium globosom ATCC 6205、Microascus cinereus ATCC 16594の4種類の分離株を、芽胞懸濁液の形でテストした。また、Myco bacterium chelonae ATCC 35752、Methyl bacterium extorquens ATCC 43645、Tric hosporon aquatile ATCC22310の3種類の分離株を 栄養細胞としてテストした。接種した系を1時間、5時間または24時間培養し た後、0.45μのフィルターで溶液をろ過した。すすぎ後、実施例1と同様に フィルターをTSA平板上に置いた。陽性対照および陰性対照は、このテストが 有効であったことを示している。結果を表Dに示す。接種材料中のCFU数は、 底が10の対数として表わしてある(例:3.4×105=5.5)。 このテストの結果は、培養1時間後に特定の細菌が完全に殺滅されたと同時に 、他の細菌にも非常に大きな対数減少が認められたことを示している。また、こ のテストは、多くの形態の細菌に対して、イソプロパノール存在下でEDCが、 約38℃で時間に依存して芽胞の不活化を示す非常に優れた滅菌剤であることを 示している。 実施例7 この滅菌が組織の収縮温度に対して持つ潜在的な有害作用を調べるため、係属 出願WO 95/22361に記載されている方法に従い、カップリング促進剤 スルホNHSまたはNHSの存在下でEDC処理によってブタの大動脈弁に架橋 を形成し、10mMのHEPES、0.85%NaCl、20%イソプロピルア ルコールからなるpH6.5の溶液中の25mMのEDCを用いて弁を40℃で 24時間滅菌した。この培養時間は、連続試験でBacillus subti lisの芽胞の対数減少を2回も約6にすることが表Cに示されている。’53 6号特許に記載されているように、弁葉を切除し、各弁葉について熱変性温度を 測定した。結果を表Eに示す。このテストの結果は、使用する固定法の種類に関 わらず、この滅菌法が組織の収縮温度に対して悪影響を及ぼさないことを示して いる。 滅菌後に収縮温度が変わらないことが表Eからわかる。 組織の蛋白分解変性傾向に対してこの滅菌が持つ潜在的な作用を調べるため、 カップリング促進剤スルホNHSまたはNHSの存在下で、係属出願に記載され ている方法に従って同様に架橋を形成させたブタ大動脈弁を、10mMのHEP ES、0.85%NaCl、20%イソプロピルアルコールからなるpH6.5 の溶液中の25mMのEDCを用いて、弁を40℃で24時間滅菌した。大動脈 弁葉および大動脈壁片を切除し、これらを用いて標準的なコラーゲナーゼプロテ アーゼ変性テストを行った。このテストについては、前述の特許および特許出願 に詳しく説明されている。コラーゲナーゼ消化テストの結果は、乾燥組織のmg 当たりの遊離されたアミンのナノモルで表わし、表Fに示す。 結果は6つのサンプルの平均値アSEMで示してある。滅菌前と滅菌後の弁葉 に有意差は認められず、NHSではp=0.718、スルホNHSではp=0. 994である。一方、大動脈壁は、滅菌後にコラーゲナーゼに対して有意に高い 抵抗性を示しており、NHSではp=0.046、スルホNHSではp=0.0 099である。したがって、コラーゲナーゼ消化に対する抵抗性はEDC滅菌の 影響を受けないのみならず、増強されることがある。比較のため、同様の条件下 で行われた過去の実験を見ると、新鮮組織から遊離されるアミンの濃度は、弁葉 が約2150nmol/組織mg、大動脈壁片が約430nmol/組織mgで あった。 プロテアーゼ消化テストの結果を表Gに示す。比較のため、グルタルアルデヒ ド固定組織の結果も示す。NHSまたはスルホNHSをカップリング促進剤とし て使用した場合、特許出願WO 95/22361に記載されている方法に従っ て架橋を形成した組織の滅菌結果に有意差は認められない。弁葉または大動脈壁 の滅菌にEDCを用いた後に得られた結果は、有害作用を示しておらず、またグ ルタルアルデヒド固定の場合と同等の抵抗性を示している。 石灰化に対する抵抗性に対して本滅菌が持つ潜在的な作用を調べるため、(a )グルタルアルデヒド固定ブタ大動脈弁葉のサンプルおよび(b)’076号特 許出願の方法に従って架橋を形成したブタ大動脈弁葉のサンプルを、前述の収縮 温度実験に記載されているとおり、イソプロパノール存在下でEDCを用いて滅 菌し、幼若ラットの皮下に4週間移植した。その後、移植サンプルを回収し、原 子吸光光度法を用いて定量的カルシウム分析を行った。結果は、表Hに、条件ご とにサンプル6個の平均値アSEMで示す。 このテストの結果は、20%イソプロピルアルコール存在下で25mMのED Cを40℃で用いる滅菌法が石灰化に対するブタ大動脈弁組織の抵抗性に悪影響 を及ぼさないことを示している。さらに、驚くべきことに、この結果は、滅菌し たサンプルが滅菌しなかったサンプルより石灰化に対して高い抵抗性を有するこ とを示している。また、前述の特許出願に従って架橋形成したサンプルはすべて 、標準的なグルタルアルデヒド法で架橋形成したサンプルより有意に石灰化が少 ない。 これらの結果は、NHSまたはスルホNHSの有無に関わらず、20%イソプ ロピルアルコールの存在下で約40℃のEDC溶液が、Bacillus su btilisや他の細菌の芽胞に対して強力な殺菌剤であることを示している。 Mycobacterium Chelonaeの栄養細胞は、20%イソプロ ピルアルコール存在下でEDC+スルホNHSにより室温で効果的に不活化され 、他の様々な栄養細胞を用いたその後のテストは、20%イソプロピルアルコー ル中の25mMのEDCが生物組織の有効な滅菌剤であることを示した。イソプ ロピルアルコールまたはこれと同等のアルカノールの存在下でやや高い温度でカ ップリング剤を用いる処理は、任意選択でカップリング促進剤を併用するが、強 力な殺菌作用を持ち、組織弁の処理に非常に適していると考えられ、ポリマーや 金属などの滅菌にも適していると考えられている。また、組織弁の変性温度およ び蛋白分解変性に対する抵抗性は、12時間以上の本滅菌処理の影響を受けない だけでなく、驚くべきことに、本滅菌法で滅菌したサンプルは、組織弁不全の主 な原因である石灰化に対して有意に高い抵抗性を示すと思われる。標準的なグル タルアルデヒド法による組織固定に比べ、この滅菌法による心臓弁の滅菌は、石 灰化抵抗性の増強という意外な結果をもたらし、これは商業的に非常に重要なこ とである。 本発明は、本発明を実行するために発明者が現在知っている最良の態様を構成 する、特定の好ましい実施態様に関して説明しているが、本明細書に添付されて いる請求の範囲に示されている発明の範囲から逸脱せずに、当業者に明らかな変 更や改良を行うことができるものと理解されたい。例えば、本発明は、ブタ大動 脈弁などの滅菌について説明しているが、ポリマー製心臓弁や金属製心臓弁の構 成要素や人体に移植する他の構成要素の滅菌に使用してもよい。イソプロパノー ルのようなアルカノールの使用が好ましいが、滅菌する材料に対して有害でなく 、同等であると考えられる他の有機溶媒(例:トルエン)を代わりに使用するこ とができる。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成11年2月8日(1999.2.8) 【補正内容】 1.形成されるアミド結合の数が増えるようにカップリング剤のアミド形成作 用を増強するカップリング促進剤の任意の存在下で、微生物の細胞内に前記カッ プリング剤が浸透可能な有効量の低級アルカノールと、アミド結合を形成可能な 少なくとも5mMの水溶性カップリング剤の濃度とを含有する水溶液で材料を少 なくとも1時間処理することから成り、前記材料が伝播する微生物を効果的に殺 滅することを特徴とする前記材料の滅菌法。 2.前記水溶液が少なくとも10体積%のC2からC4アルカノールを含有する ことを特徴とする請求項1に記載の滅菌法。 3.前記処理が25℃から55℃の温度で行われることを特徴とする請求項1 または2に記載の滅菌法。 4.前記処理が35℃から45℃の温度で行われることを特徴とする請求項1 または2に記載の滅菌法。 5.前記処理が少なくとも5時間行われることを特徴とする請求項1から4の いずれか一項に記載の滅菌法。 6.前記カップリング剤が水溶性カルボジイミドであることを特徴とする請求 項1から5のいずれか一項に記載の滅菌法。 7.前記カップリング剤がEDCであることを特徴とする請求項6に記載の滅 菌法。 8.前記カップリング剤が少なくとも20mMの濃度の前記溶液中に存在する ことを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の滅菌法。 9.前記溶液がカップリング促進剤として少なくとも1mMのスルホNHSを 含有することを特徴とする請求項8に記載の滅菌法。 10.前記溶液がカップリング促進剤として少なくとも1mMのNHSを含有 することを特徴とする請求項8に記載の滅菌法。 11.前記水溶液が前記アルカノールとしてイソプロパノールを含有すること を特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の滅菌法。 12.前記溶液がイソプロパノールを少なくとも20体積%含有し、前記処理 が35℃から45℃の範囲内で行われることを特徴とする請求項11に記載の滅 菌法。 13.アミド結合を形成可能な少なくとも約25mMの水溶性カルボジイミド カップリング剤を含有し、少なくとも約20体積%のイソプロパノールを含有す る水溶液で移植用の生物組織を約35℃以上で少なくとも1時間処理することを 含む、生物組織が有する微生物および芽胞(Bacillus subtili sを含む)を効果的に殺滅することによる移植用の生物組織を滅菌し、石灰化に 対する前記組織の抵抗性を高めることを特徴とする方法。 14.アミド結合を形成できる水溶性カップリング剤を40〜100mM含有 する水溶液に、少なくとも35℃の温度で4時間以上曝露することにより、予め 化学的に固定した生物組織を処理することを含む、前記組織が有する微生物を効 果的に殺滅することにより、架橋形成された生物組織を滅菌することを特徴とす る方法。 15.少なくとも50mMの濃度の前記カップリング剤としてEDC水溶液で 前記処理を行うことを特徴とする請求項14に記載の滅菌法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジラドット,マリー−ナディア. アメリカ合衆国 30338 ジョージア州 ダンウッディー ノース ピーチツリー ロード 5328

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.(a)カップリング剤のアミド形成作用を増強するカップリング促進剤お よび(b)該カップリング剤が微生物の細胞内に浸透するのに効果的な量のアル カノールの任意の存在下で、アミド結合の形成を促進することが可能な有効量の 前記カップリング剤を含有する水溶液で材料を効果的な長さの時間処理すること を含む、前記材料が有する微生物を効果的に殺滅することを特徴とする前記材料 の滅菌法。 2.前記アルカノールがC2からC4アルカノールであり、溶液100ml当た り少なくとも約10グラム含まれていることを特徴とする請求項1に記載の滅菌 法。 3.前記処理が約25℃から約55℃の温度で行われることを特徴とする請求 項1に記載の滅菌法。 4.前記処理が約35℃から約45℃の温度で行われることを特徴とする請求 項1に記載の滅菌法。 5.前記処理が少なくとも約1時間行われることを特徴とする請求項1に記載 の滅菌法。 6.前記処理が少なくとも約5時間行われることを特徴とする請求項1に記載 の滅菌法。 7.前記カップリング剤が前記溶液中に少なくとも約5mMの濃度で存在する ことを特徴とする請求項1に記載の滅菌法。 8.前記カップリング剤が前記溶液中に少なくとも約20mMの濃度で存在す ることを特徴とする請求項1に記載の滅菌法。 9.前記カップリング剤が水溶性カルボジイミドであることを特徴とする請求 項1に記載の滅菌法。 10.前記カップリング剤がEDCであることを特徴とする請求項1に記載の 滅菌法。 11.EDCが少なくとも約20ミリモルの濃度で存在することを特徴とする 請求項10に記載の滅菌法。 12.前記溶液がカップリング促進剤として少なくとも約1mMのスルホNH Sを含有することを特徴とする請求項11に記載の滅菌法。 13.前記溶液がカップリング促進剤として少なくとも約1mMのNHSを含 有することを特徴とする請求項11に記載の滅菌法。 14.前記水溶液がイソプロパノールを溶液100mL当たり少なくとも約1 0グラム含有することを特徴とする請求項10に記載の滅菌法。 15.前記溶液がイソプロパノールを溶液100mL当たり少なくとも約20 グラム含有し、前記処理が約35℃から約45℃の範囲内で行われることを特徴 とする請求項1に記載の滅菌法。 16.溶液が低級アルカノールを溶液100mL当たり少なくとも約10グラ ム含有し、アミド結合の形成を促進することが可能な有効量のカップリング剤を 含有する水溶液で材料を少なくとも約1時間処理することを含み、前記材料が有 する細菌および芽胞を効果的に殺滅することを特徴とする前記材料の滅菌法。 17.前記溶液が、前記カップリング剤のアミド形成作用を増強する水溶性カ ップリング促進剤を少なくとも約1mM含有することを特徴とする請求項16に 記載の滅菌法。 18.前記溶液が溶液100mL当たり少なくとも約20グラムのC3アルカ ノールを含有することを特徴とする請求項16に記載の滅菌法。
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