JP2001512186A - 流体分配装置用貯蔵安定な電解ガス発生装置 - Google Patents

流体分配装置用貯蔵安定な電解ガス発生装置

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JP2001512186A
JP2001512186A JP2000505351A JP2000505351A JP2001512186A JP 2001512186 A JP2001512186 A JP 2001512186A JP 2000505351 A JP2000505351 A JP 2000505351A JP 2000505351 A JP2000505351 A JP 2000505351A JP 2001512186 A JP2001512186 A JP 2001512186A
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ゴードン・ジョン・エイチ
ジョシ・アショック・ヴィ
マックエヴォイ・ジョン
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ミクロリン・エル・シー
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、金属水酸化物を含有するカソードを使用した、改良されたガス発生電気化学セルを開示する。電解質セルは、アルカリ電解質と、金属水酸化物を含有するカソードと、炭素質アノードとを有し、流体放出装置においてガスを均一に発生できる。本セルと流体放出装置は、特に少量の流体を長期間一定量放出するのに有効である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、貯蔵安定な自給式ガス発生電解セルに関する。本発明は、詳しくは
、電気化学的セルにより放出されたガスにより、嚢型またはシリンジ型室内の圧
を高め、装置の排出口を介して当該室内に含有される流体を、流体が無くなるま
で一定量放出する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
Richterは米国特許3,894,538号において、人や家畜に薬剤を
投与する装置を開示している。薬剤は可とう性容器内に含有されており、電気的
浸透圧により近接した可とう性チャンバーに流体を導入することにより、又は金
属電極と固定電解質(特に明示されてない)とを使用して電解的にガスを発生す
ることにより、薬剤に圧力をかける。薬剤の放出は電位計を使用することにより
調節する。
【0003】 Magetは米国特許4,522,698号において電気化学的原動機を開示
している。この発明の実施態様には、非常に少量の放出を維持しながらある実質
的な時間、人体に薬剤を投与する装置が含まれている。この装置は電池を駆動力
として電気化学的に活性なガスを予め仕込んでおいたチャンバーからイオン交換
膜で隔離された第2のチャンバーに移送させるか、又は、電池の駆動力により、
イオン交換膜の向かい側の空間からチャンバーに酸素を移送させる。チャンバー
内の圧力は、電気化学的ガスが膜を通過して移送するにつれて上昇し、この圧力
の上昇により薬剤を含有するピストンを押し、排出口を介して薬剤を放出する。
この発明において、導電性で、チタン−パラジウム合金またはパラジウムブラッ
クのような分子をイオン化する触媒作用のある電極を必要とする。膜にかける電
流および電圧の大きさと時間パターン及び電流のオン・オフをコントロールする
ためにコントローラーが使用される。この発明において、空気に曝すか予め電気
的活性ガスを仕込んでおく必要がある。
【0004】 Magetは米国特許4,886,514号において電気化学的に作動する薬
剤排出器を開示している。外部電源からの駆動力によって水素や酸素のような電
気化学的活性ガスを一定体積のチャンバーから膜を透過させて体積可変チャンバ
ーに移送させる。チャンバーの体積は、可とう性で伸長可能な隔膜型隔壁または
スライド可能な隔壁によって可変であり、その隔壁は、投与されるべき薬剤を含
有する第2の体積可変チャンバーと共有している。電気化学的活性ガスは第1の
体積可変チャンバーに移送し、薬剤は第2の体積可変チャンバーから排出口を介
して押出される。膜を通過するガスの電気化学的移送に逆らって、圧力勾配や膜
のガス拡散能力に従いながらガスは膜を通過する方向と反対方向に拡散する。コ
ントローラーにより、ガス拡散量を相殺させ、所望の薬剤量を安定して排出する
ことを達成するために電流・電圧をコントロールする。この発明において、電気
活性ガスを予め仕込む必要がある。
【0005】 Magetは米国特許4,902,278号において流体分配ミクロポンプを
開示している。このポンプでは、固定の閉系回路内にある駆動電池と、膜を通じ
て空気中の酸素の透過を行う電気化学的セルが使用されている。酸素の移送によ
り、流体で満たされている組立て式リザーバーに外圧がかけられ、その結果、流
体が排出口を介してリザーバーから排出される。膜は、好ましくはプラチナブラ
ック/10%テフロンで被覆されたナフィオン材(Nafion、パーフルオロ
スルホン酸ポリマー)から成る。電極は好ましくはチタンスクリーンである。電
流をコントロールするため、抵抗器が使用される。装置は保護ピールタブを取り
除くことにより作動する。この種の装置の不利な点は、装置の寿命が、電池に対
して空気漏れを防ぐような一体気密系にする必要があることに依存している点で
ある。密封が不完全な場合、電池は所望の使用開始前にゆるやかに放電してしま
う。この発明においては、空気に曝すことが必要とされる。
【0006】 Winselは米国特許5,242,565号において、直流電流による酸素
発生装置を開示している。この装置は、還元性酸化物がカソードで還元され水酸
化イオンが形成されるような亜鉛/空気ボタン型電池から構成されている。水酸
化イオンはアノードを酸化し、酸素を放出する。この直流電気セルは、電気化学
的反応を行うために外部から電圧を与える必要が無い。この装置は、安定化のた
めに大きな抵抗を回路内に含むという利点を除けば、自己放電の可能性があり、
ガスの速すぎる放出や、低い駆動性などの欠点がある。
【0007】
【発明の開示】
本発明は貯蔵安定性を有し、自給的ガス発生電解セルに存する。本発明のセル
は、本発明と同一の発明者による米国特許5,538,605号に記載されてい
るセルと構成および操作が似ている。本発明のセルは、導電性アノードと、水性
電解質と、電圧を引加した際に還元された金属を生成する電気的に分解可能な化
合物から成るカソードとを有する。
【0008】 一例として、本発明のセルは、カソードの主成分として水酸化銅を含有する。
電流はセルが接続されている回路を介して流れ、カソード中に銅がめっき(析出
)され、酸素がアノードから放出される。貯蔵安定性を維持するために、電圧を
印加することにより電気化学的反応が進行するようなカソード活物質を選択する
必要がある。電池はガス発生セルを介して回路内に電流を供給する。アノードに
おける酸素の発生量は電流に直接比例する。発生した酸素によって、嚢または他
の流体を含有するリザーバーから、可動隔壁を有するリザーバーに含有される流
体を追い出す操作を遂行するように圧力が与えられる。放出される流体には、薬
剤、殺虫剤、芳香剤、または他の有益な成分を含有する。
【0009】
【発明の実施の形態】
セルの一例として、カソード室は金属水酸化物または金属酸化物と水から成る
水性電解質を含有する。一般的には、より電気的活性が高い金属水酸化物の方が
金属酸化物より好ましい。金属水酸化物および金属酸化物は、それぞれ一般式M a (OH)b及びM’xyで表される。ここでM及びM’はそれぞれ酸化状態が+
(b/a)及び+(y*2/x)である金属原子を表す。金属水酸化物および金 属酸化物としては、Cu(OH)2、CuO、Ni(OH)2、NiO、Bi(O
H)3、Bi23、Pb(OH)2、PbO、Mn(OH)2、MnO、Hg(O H)2、HgO、Cr(OH)3、Cr23、Zn(OH)2、ZiO、Sn(O H)2、SnOが例示される。セル内における酸素発生の反応式は以下の式で表 される。
【0010】
【化1】 Ma(OH)b → aM + b/2H2O + b/4O2 M’xy → xM’ + y/2O2
【0011】 加工性向上のため、ゲル化剤または懸濁剤としてカルボキシメチルセルロース
等を電解質に添加してもよい。カソード物質はセル中の1室内に入れられる。こ
のセル中の1室は、電気回路を構成するために必要なカソードと電源の負極間を
転流できるような導電性部分を有する。
【0012】 金属水酸化物または金属酸化物の導電度にもよるが、カソード物質とアノード
との間に隔壁を必要とするかもしれない。水酸化銅のような金属水酸化物のいく
つかは隔壁を必要としない。金属水酸化物(酸化物)/電解質混合物に、カーボ
ンブラックや黒鉛のような導電性を有する物質を添加してもよい。この場合、金
属水酸化物または金属酸化物の導電度にかかわらず隔壁を必要とする。隔壁は電
気的に絶縁性かつイオン導電性で、水蒸気を透過できる必要がある。このような
性質を満たす薄膜としては、市販のポリスチレンやポリオレフィンから成る微細
孔膜(マイクロポーラスメンブラン)が使用できる。
【0013】 アノードは導電性かつ疎水性の材料から成る。1例として、アノードは、ポリ
テトラフルオロエチレン(PTFE)のような疎水性物質で幾らか表面を被覆す
ることにより疎水性化した高表面積を有するカーボン(炭素)から成る。当該被
覆カーボンは、代表的には、集電体としての金属スクリーンやメタルエキスパン
ドにプレスされる。導電性アノードはカソード中の導電材料と直接電気的に接続
されることなく、電気回路内に接続される。
【0014】 電解液がアルカリ性の場合、カーボン非存在のアノードとして、ニッケルめっ
きされたスティールスクリーンエキスパンドメタルを使用することが好ましい。
セルがガスを発生させるにつれて、電解液の水分のロスを防ぐため、セルのガス
排気口とアノードとの間にさらなる保護隔壁を設けることが好ましい。このため
には、ガス排気口とアノードとの間にPTFEまたはFEPの膜を配置する。装
置が低出力ポンプの場合、水蒸気低透過性を有する焼結フィルムを使用すること
により、貯蔵安定性を増加させることができる。また、装置が高出力ポンプの場
合、非焼結疎水性微細孔膜を使用することが好ましい。低水蒸気保持を達成する
ためには、接着剤を有する金属フォイル、メタル化プラスチックフィルムまたは
焼結PTFE又はFEPフィルムをガス排気口上に配置する。接着剤は、セルが
動作した後に内圧が高まった際に、フィルムが剥離するようなものを選択する。
長期間の使用による内部水蒸気(水分)の蒸発は、セルの能力変化、究極的には
セルの能力不能を引起すので、水蒸気隔壁の使用は重要である。
【0015】 流体配送装置として動作させる場合、ガスとして酸素ガス単独よりも、混合ガ
スとすることが好ましい。すなわち、還元性窒化物や炭酸塩をカソード混合物に
添加することにより窒素ガスや炭酸ガスを酸素ガスに加える。例えば、水酸化銅
を含有するカソード混合物にTiNを添加することにより、酸素−窒素ガス混合
物を放出することが出来る。
【0016】 図1にセルの概要図を示す。セルは、亜鉛/空気型のボタン型セルと同様に構
築されている。円筒形の外側缶(容器)1はアノード接続部分を有し、セルを内
包する。円筒形の内側蓋(キャップ)2はカソード部材、カソード接続部、カソ
ード混合物の一部を含有する。セルの動作中に被覆し得る金属で、蓋を被覆また
はめっきするか、あるいは当該金属で蓋を形成することが好ましい。例えば、C
u(OH)2をカソード活物質として使用する場合、蓋の少なくとも内側を銅で 被覆またはめっきするか、あるいは蓋を金属の銅で形成することが好ましい。こ
の理由は、蓋の内側表面がステンレススチールやニッケルや他の金属で構成され
ている場合、ガス発生が始まるとただちにめっきされるためである。この現象は
、すべてのカソード材料に対してあてはまることではないが、少なくとも銅に関
しては起り得る。銅を使用した場合、この現象は、セルが動作する前にCu++
オンと金属銅との不均化反応が起るためと考えられる。Cu+の形成はめっきの メカニズムの一部であるために、セルが動作する前に不均化によってめっきの形
成がなされていると考えられる。
【0017】 容器1と蓋2との間に電気的にもイオン的にも絶縁物質であるグロメット3を
配置する。グロメットは代表的にはナイロンから成り、容器と蓋との間を絶縁す
る密封ガスケットの働きをする。アノード4は放射状に容器と転流でき、蓋内に
最初に含まれているカソード混合物5とイオン的に転流できる。容器の底部に位
置するガスポート6を介したガスの流れを促進させるため、アノード4は疎水性
隔壁(バリヤー)7と密接している。疎水性隔壁は代表的には焼結または非焼結
のPTFEまたはFEP膜が使用され、その厚さは0.00508−0.020
32cm(0.002−0.008インチ)である。好ましくは、隔壁(セパレ
ーター)8は、カソード混合物5からアノード4を電気的に隔絶している。セパ
レーターは、カソード混合物がカーボンや黒鉛のような導電性物質を含有してい
る場合に必要とされる。
【0018】 図2A〜2Dはアノード4のいくつかの可能な形状を示す概要図である。図2
Aに示すアノードは、カーボン及び/又は黒鉛と焼結PTFE又はFEPの混合
物から成る電気的に導電性で、電気化学的に活性で、幾分疎水性であるフィルム
10から成る。このフィルムは非焼結PTFE又はFEPフィルム11に圧着さ
れている。図2Bに示すアノードは、図2Aとほぼ同様のものであるが、各フィ
ルムの間に集電体12として作用する金属メッシュ、エキスパンドメタルまたは
スクリーンを配置し、各フィルムを積層している構造をとる。この構造は、アノ
ードが容器に放射状によりよく接触できる利点を有する。図2Cに示すアノード
は、カーボン及び/又は黒鉛13とPTFE又はFEPの混合物を集電体として
の金属メッシュ、エキスパンドメタルまたはスクリーンに被覆した後プレスし、
非焼結PTFE又はFEPフィルム11に圧着させた構造をとる。図2Dに示す
アノードは、金属製メッシュ、エキスパンドメタル又はスクリーンから成り、非
焼結PTFE又はFEPフィルムと共積層されている構造をとる。
【0019】 図3はセルを動作させるために必要な電気回路の概要を示す。ガスセルは符号
20で表される。セルは、ボタン型電池21のような電源と直接接続するように
配置してもよく、一つ以上の電池が使用できる。本装置の出力は電池から供給さ
れる電圧および回路中に配置される抵抗によって決定できる。利用上便利な形態
としては、導電性接着剤を使用して本ガス発生セルに電池を固着させる。電池の
負極は、本ガス発生セルのカソードである蓋部分と電気的に接触している。電気
回路はさらにスイッチ23と抵抗24を含む。
【0020】 図4に、ガス排気口を覆う取外し可能な水蒸気隔壁(バリヤー)29を示す。
このような隔壁の使用は、長い貯蔵寿命が要求され、且つ高出力動作も要求され
るような装置の場合に効果的である。取外し可能な水蒸気隔壁は、セルが動作し
た後に内圧が高まった際にフィルムが剥離するような接着剤を有する金属フォイ
ルであってもよい。他に水蒸気隔壁として、メタル化プラスチックフィルム、P
CTFE又は焼結PTFE又はFEPフィルムが好ましい。
【0021】 図5は、本ガス発生セルおよび電池を符号30とし、2室型で嚢(空気袋)型
流体分配リザーバー(タンク)を装着した実施態様の概要図である。嚢型リザー
バーは、ガス室外郭31,流体室外郭32及びそれらの間に配置されるフレキシ
ブル(可とう性)隔膜33から成る。隔膜とガス室外郭31との間は、その周囲
に沿ってガスが漏れないよう密封されている。同様に隔膜と流体室外郭32との
間は、その周囲に沿って流体が漏れないよう密封されている。最初に、流体室3
4を流体で満たす。本装置を動作させるために、流体排出口35上の隔膜に穴を
開け、電気回路(図示せず)上の電源スイッチを入れる。
【0022】 装置が動作すると、ガス発生セルからガスが発生し、ガス排気口6を介し、更
にリザーバーのガスポート36を介してガスが流れる。隔膜はガスの流入により
押上げられ、ガス室外郭31と離れ、ガス室を形成する。同時に、流体が流体排
出口35から流れ出る。流れ出る量はガスの発生量に比例し、それは電気回路に
おいて流れる電流に比例する。
【0023】 図6はプランジャー型流体配送装置の概要図を示す。本ガス発生セル及び電池
を符号30で表す。モジュール40は複数のスイッチの構成要素を含む。モジュ
ール40はハウジング41と一体化しており、流体排出口44及びモジュールか
らのガスのための開口部を除いてガスに対し密閉構造をとる。流体43はハウジ
ングとプランジャー42の間に含まれている。プランジャーは、最初、モジュー
ル付近のハウジングの上部に対し気密を保っている。スイッチをオンにすると、
ガス発生セルからガスが発生し、プランジャーを押し、その結果ハウジングの外
部に流体が押出される。
【0024】
【実施例】
実施例1: 図1、2D、3に示すものと同様の形態のセルを作成し、図5に示す流体分配
装置の動作に使用した。容器はニッケルめっきスチールで作成した。蓋はニッケ
ル、スチール、銅の3物質から成り、蓋の内側表面の金属は銅から成っていた。
カソード混合物は、水酸化銅30%、黒鉛パウダー7.5%、水酸化ナトリウム
25%及び水37.5%から成っていた。疎水性微細孔質ポリオレフィン隔膜で
あるセルガード(Cellguard)5511セパレーター(ヘキスト・セラ
ニーズ社製(Hoerchst・Celanese))をアノードの隔壁として
使用した。アノードはテフロンT30スラリー中に浸漬し、乾燥したニッケルめ
っきされたスチールエキスパンドメタルメッシュをテフロン膜(Fluorgl
as社製)と共に0.01016cm(0.004インチ)の厚さになるように
プレスして作成した。グロメットはナイロン6/6から成っていた。疎水性隔壁
(バリヤー)として、0.005cm(0.002インチ)の焼結テフロン膜を
アノードとガス排気口との間に配置した。ガス発生セルは、393酸化銀電池(
Eveready社製)によって作動させ、電気回路内には11000Ωの抵抗
を有していた。嚢型リザーバーは9ccの流体を含有していた。動作中、流体の
排出量は、嚢が空になるまでほぼ一定の量(0.2cc/日)であった。
【0025】 水酸化銅を主な構成要素としたカソードを有するセルが一般的に好ましかった
。以下の表に記載するカソードペーストが効果的であった。
【0026】
【表1】 構成 量(重量%) Cu(OH)2 20〜45% 黒鉛 3〜12% NaOH 0〜35% 水 25〜50%
【0027】 以下の表に記載するカソードペーストはより効果的であった。
【0028】
【表2】 構成 量(重量%) Cu(OH)2 20〜40% 黒鉛 5〜10% NaOH 20〜30% 水 30〜45%
【0029】 以下の表に記載するカソードペーストは、耐久性および予測可能性の観点から
最も好ましかった。
【0030】
【表3】 構成 量(重量%) Cu(OH)2 28〜36% 黒鉛 7〜9% NaOH 22〜26% 水 33〜39%
【0031】 上記の作動において、装置はアルカリ性の電解質を使用した場合が良好に作動
し、pHが約8を超えた場合、特に好ましくはpHが約9を超えた場合に特に良
好に作動した。
【0032】 図7は、実施例1における本装置の流体排出量の経時変化を示した図である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、分解可能で且つ水酸化イオンを作り出す化合物をカソード物質として
使用した自給式ガス発生電気化学的セルの概要図を示す。
【図2】 図2A〜Dは、図1に示すガス発生セルに使用されるそれぞれ異なるアノード
形態の概要図を示す。
【図3】 図3は、図1に示す自給式ガス発生電気化学的セルに電源を一体化させた概要
図を示す。
【図4】 図4は、図1に示すガス発生セルの貯蔵寿命を向上させるための取り外し可能
な水蒸気隔膜(バリヤー)を示す概要図である。
【図5】 図3に示すガス発生セルの嚢型流体排出装置の概要図を示す。
【図6】 図3に示すガス発生セルのプランジャー型流体排出装置の概要図を示す。
【図7】 実施例1における本装置の流体排出量の経時変化を示した図である。
【符号の説明】
1:缶(容器) 2:蓋(キャップ) 3:グロメット 4:アノード 5:カソード混合物 6:ガスポート 7:疎水性隔壁(バリヤー) 8:隔壁(セパレーター) 10:フィルム 11:非焼結PTFE又はFEPフィルム 12:集電体 13:カーボン及び/又は黒鉛 20:ガスセル 21:ボタン型電池 23:スイッチ 24:抵抗 29:水蒸気隔壁(バリヤー) 30:ガス発生セルおよび電池 31:ガス室外郭 32:流体室外郭 33:フレキシブル(可とう性)隔膜 34:流体室 35:流体排出口 36:ガスポート 40:モジュール 41:ハウジング 42:プランジャー 43:流体 44:流体排出口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マックエヴォイ・ジョン アメリカ合衆国 ユタ州84092,サンディ, プレイヤー・ロード,11435・エス Fターム(参考) 4K011 AA02 AA04 AA16 AA27 AA69 CA04 DA11 4K021 AA01 BA02 CA09 DB12 DB18 DB31 DB53 DC01 DC15

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水性電解質および還元性金属水酸化物または酸化物を含有す
    るカソード混合物を含有する密封されたカソード室と、当該カソード室と関連す
    るカソード部材と、少なくとも一つのガス排気口と一つのアノード部材を有する
    アノード室と、上記アノード部材とガス排気口との間に位置する疎水性隔壁(バ
    リヤー)膜と、カソード部材に転流可能な負極およびカソード部材に転流可能な
    正極を有する電源と、貯蔵中に大気中の湿気がアノード部材に浸入するのを防ぐ
    隔壁(バリヤー)とから成ることを特徴とする貯蔵安定なガス発生電解セル。
  2. 【請求項2】 還元性金属水酸化物が、銅、ニッケル、鉛、水銀、錫、亜鉛
    、マンガン又はビスマスの水酸化物である請求項1に記載のガス発生セル。
  3. 【請求項3】 還元性金属酸化物が、銅、ニッケル、鉛、水銀、錫、亜鉛、
    マンガン又はビスマスの酸化物である請求項1に記載のガス発生セル。
  4. 【請求項4】 アノード部材がPTFE又はFEPと共に焼結させたカーボ
    ン及び/又は黒鉛から成る導電性フィルムから成り、当該導電性フィルムは電気
    化学的に活性で、幾分疎水性を有し、非焼結PTFE又はFEPフィルムに積層
    されている請求項1に記載のガス発生セル。
  5. 【請求項5】 アノード部材がPTFE又はFEPと共に焼結させたカーボ
    ン及び/又は黒鉛から成る導電性フィルムから成り、当該導電性フィルムは電気
    化学的に活性で、幾分疎水性を有し、非焼結PTFE又はFEPフィルムに積層
    されており、導電性フィルムと非焼結PTFE又はFEPフィルム間に金属製メ
    ッシュ、エキスパンドメタル又はスクリーンが集電体として配置されている請求
    項1に記載のガス発生セル。
  6. 【請求項6】 アノード部材が、カーボン及び/又は黒鉛とPTFE又はF
    EPの混合物を集電体としての金属メッシュ、エキスパンドメタルまたはスクリ
    ーンに被覆した後、非焼結PTFE又はFEPフィルムに圧着させたものである
    請求項1に記載のガス発生セル。
  7. 【請求項7】 アノード部材が、金属製メッシュ、エキスパンドメタル又は
    スクリーンから成り、非焼結PTFE又はFEPフィルムと共積層されている請
    求項1に記載のガス発生セル。
  8. 【請求項8】 水性電解質がアルカリ性である請求項1に記載のガス発生セ
    ル。
  9. 【請求項9】 カソード混合物が還元性窒化物を含有する請求項1に記載の
    ガス発生セル。
  10. 【請求項10】 還元性窒化物が窒化チタンである請求項9に記載のガス発
    生セル。
  11. 【請求項11】 カソード混合物が炭酸塩を含有する請求項1に記載のガス
    発生セル。
  12. 【請求項12】 電気的に絶縁性且つイオン導電性であり、水蒸気を透過で
    きるフィルムから成り、カソード混合物とアノード部材の間に配置される隔壁(
    セパレーター)をさらに有する請求項1に記載のガス発生セル。
  13. 【請求項13】 カソード混合物が導電性物質を含有する請求項12に記載
    のガス発生セル。
  14. 【請求項14】 カソード混合物中の導電性物質がカーボンまたは黒鉛であ
    る請求項13に記載のガス発生セル。
  15. 【請求項15】 電源が一つ以上の電池から成る請求項1に記載のガス発生
    セル。
  16. 【請求項16】 請求項1に記載のガス発生セルと、流体排出口を有する流
    体含有室と、ガス発生セルに通じる通気路(ダクト)を有するガス室と、流体含
    有室とガス室に共通の可動性壁とから成ることを特徴とする自給式電動流体分配
    (排出)ポンプ。
  17. 【請求項17】 可動性壁が可とう性(フレキシブル)隔膜である請求項1
    6に記載の自給式電動流体分配ポンプ。
  18. 【請求項18】 可動性壁がプランジャーである請求項16に記載の電動流
    体分配ポンプ。
  19. 【請求項19】 流体が殺虫剤を含有する請求項16に記載の自給式電動流
    体分配ポンプ。
  20. 【請求項20】 流体が薬剤を含有する請求項16に記載の自給式電動流体
    分配ポンプ。
  21. 【請求項21】 流体が芳香剤を含有する請求項16に記載の自給式電動流
    体分配ポンプ。
  22. 【請求項22】 流体が滑剤を含有する請求項16に記載の自給式電動流体
    分配ポンプ。
  23. 【請求項23】 金属水酸化物が水酸化銅である請求項1に記載のガス発生
    セル。
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