JP2001512088A - アミノメチルホスホン酸を使用する生物汚染の制御方法および組成物 - Google Patents

アミノメチルホスホン酸を使用する生物汚染の制御方法および組成物

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Abstract

(57)【要約】 本発明は液中に沈める可能性のある表面に細菌が付着するのを阻止する方法に関する。この方法は、液中に沈める可能性のある表面と当該表面に細菌が付着するのを阻止するのに有効な量の少なくとも一種のアミノメチルホスホン酸またはその塩とを接触させる。本発明は水性系中の生物汚染を制御する方法にも関する。この方法は、水性系内の液中表面に細菌が付着するのを阻止するのに有効な量の少なくとも一種のアミノメチルホスホン酸またはその塩を添加する。この方法は汚染生物を実質的に殺すことなく生物汚染を有効に制御する。本発明の方法に使用するアミノメチルホスホン酸は式:R1R2NCH2P(O)(OH)2を有する。この式中、R1およびR2は独立してC6〜C20アルキル基またはCH2P(O)(OH)2基である。しかし、R1およびR2は双方ともがCH2P(O)(OH)2基ではない。あるいはR1およびR2がNと一緒になって式(a)を有する5〜8員環の複素環を形成することもできる。複素環中、XはO,NHまたはCH2である。アミノメチルホスホン酸の塩は酸塩または四級化アミノメチルホスホン酸塩であることができる。本発明は上述の方法に使用できるアミノメチルホスホン酸またはその塩を含有する組成物にも関する。この組成物は、少なくとも一種のアミノメチルホスホン酸またはその塩を液中に沈められる可能性のある表面または液中表面に細菌が付着するのを阻止するのに有効な量で含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】
本発明は、液内中に入る可能性のある表面(submergible surface:以下「液中
用表面」と訳する)または液中表面(submerged surface)、特にそのような水性 系内の表面に細菌付着を制御するためにアミノメチルホスホン酸またはその塩類
を使用する。本発明は、生物汚染の制御方法および組成物にも関する。
【0002】
【関連技術の記述】
微生物は、広範囲の表面、特に微生物の生長のために適切な環境を与える水性
流体と接触状態にある表面に付着する。例えば、船体、海洋構造物、歯、医療用
移植片、冷却塔および熱交換器に微生物が付着することは公知である。このよう
な液中表面または液中用表面に付着すると、微生物がその表面を汚染したり、表
面に劣化をもたらしたりするおそれがある。
【0003】 ほ乳類(例えば、ヒト、家畜、ペット)において、表面に付着した微生物は健
康問題を引き起こす可能性がある。例えば、歯の表面に付着する微生物により歯
垢となる。医療用移植片の表面に付着した不要な微生物をもつ医療用移植片には
しばしば外殻が生じ、取り替えなければならない。
【0004】 科学的検討によれば、水性系中における生物汚染の最初の段階は、一般に液中
表面または液中用表面、すなわち、水性系に露出される表面上に薄いバイオフイ
ルムの形成があることが示されている。液中表面に付着ししかもコロニー化する
と、細菌のような微生物は、一般に、バイオフイルムを形成し、水性系およびそ
の液中表面の高度の生物汚染化を形成する微生物のより複雑な集団の発展に都合
よくするように表面を変えると考えられている。生物汚染の最初の段階としてバ
イオフイルムの重要性のメカニズムの総説が、C. A. Kentにより、" Biological
Fouling: Basic Science and Models " ( Melo, L. F., Bott, T. R., Bernard
o, C. A.(編者), Fouling Science and Technology, NATO ASI Series, Series
E, Applied Sciences: No. 145, Kluwer Acad. Publishers, Dordrecht, The
Netherlands, 1988 )に与えられている。その他の文献には、M. Fletcherおよび
G. I. Loeb, Appl. Environ. Microbiol 37 (1979) 67 - 72; M. Humphries等,
FEMS Microbiology Ecology 38 (1986) 299 - 308; およびM. Humphries等, FEM
S Microbiology Letters 42 (1987) 91 - 101等がある。
【0005】 生物汚染、すなわち生物学的汚染には、広範囲の水性系における持続性の害ま
たは問題がある。生物汚染(微生物汚染および肉眼的生物汚染の双方)は、微生
物、肉眼的生物、細胞外物質、ならびにバイオマス中に捕捉される塵(dirt)およ
び破片(debris)の蓄積により起こる。関連する生物には、細菌、真菌、酵母、藻
類、珪藻植物、原生動物のような微生物ならびに肉眼的藻類、フジツボおよびア
ジア二枚貝またはZebra Musselのような小軟体動物のような肉眼的生物がある。
【0006】 水性系、特に産業プロセス水性流体中に起こる別の不愉快な生物汚染現象はス
ライム形成である。スライム形成は淡水系、塩っけのある水系または塩水系中で
発生し得る。スライムは微生物、繊維類または破片類のマット状の堆積物から構
成される。スライムは粘質、ペースト状、ゴム状、タピオカ様または硬質である
ことができ、形成した水性系中の臭気と異なる特異な望ましくない臭気を有する
。スライム形成に関与する微生物は、主に異種の胞子形成性および胞子を形成し
ない細菌、特に細胞を被覆もしくは被包する(envelop or encase)ゼラチン様物 質を分泌するカプセル化形態の細菌である。スライム形成微生物には、糸状細菌
、かび型の糸状真菌、酵母および酵母様微生物がある。
【0007】 生物汚染は、しばしば水性系を劣化させるが、種々の問題、例えば、粘度の減
少、ガスの発生、不快臭、pHの低下、変色およびゲル化のような問題として現
れる。さらに、水性系の劣化は、関連水取り扱い装置(例えば、冷却塔、ポンプ
、熱交換器およびパイプライン、加熱装置、スクラビング装置、ならびにその他
の同様の装置等がある。)の汚染をももたらす可能性がある。
【0008】 生物汚染は、産業プロセス用水、例えば、冷却水、金属工作液、または製紙も
しくは織物製造に使用されるようなその他の循環用水系に起こるとき、直接的な
経済的打撃を与える可能性がある。生物汚染が制御されない場合、産業プロセス
用水の生物汚染はプロセス作業に悪影響を与え、プロセス効率を低下させ、エネ
ルギーを無駄にし、水取り扱い装置を閉塞させ、そして製品の品質の劣化さえ起
こさせる可能性がある。
【0009】 例えば、発電所、精錬所、化学工場、エアコン装置およびその他の産業用作業
所で使用される冷却水装置は、しばしば、生物汚染の問題に直面する。冷却塔か
ら移動してくる空気伝達生物ならびに装置の吸水からの水伝達生物がこれらの水
系を一般に汚染する。好気性および向日性生物は塔中で繁茂する。その他の生物
は、塔汚水だめ、パイプライン、熱交換器等のような領域中で生長し、コロニー
化する。得られる生物汚染が制御されない場合、それは塔を閉塞させ、パイプラ
インを詰まらせ、そして熱交換用表面をスライムの層およびその他の生物学的マ
ットで被覆する。これは、適切な作業を妨げ、冷却効率を減少させ、おそらく、
より重要なことは全体のプロセスの経費を増大させる。
【0010】 生物汚染を受ける産業プロセスには、製紙、パルプ、紙、板紙等の製造および
水撚り(water-laid)堆積させた不織布もある。これらの産業プロセスは、一般に
、生物汚染をする生物の生長に有利な条件下で大量の水を再循環させる。
【0011】 例えば、抄紙機は、いわゆる「白水系」と呼ばれる再循環系で非常に大量の水
を取り扱う。抄紙機への供給は、典型的には、わずか0.5%の繊維状および非
繊維状抄紙用固形分を含有する。このことは、紙各1トンに200トンの水をヘ
ッドボックスに通過させることを意味する。この水の殆どは白水系中に再循環す
る。白水系は生物汚染する微生物の優れた生長培地を与える。その生長はスライ
ムの形成をもたらす可能性があり、その他はヘッドボックス、水路および抄紙装
置に堆積する。このような生物汚染は水および原質流に悪影響を与える可能性が
あるばかりでなく、遊離されたとき、紙にしみ、穴および悪臭をもたらす可能性
があり、さらに、ウエブを破壊し、抄紙作業に経費的に破綻をきたす。
【0012】 プールまたは鉱泉または池や噴水のような観賞用水等のレクリエーション用水
の生物汚染は、人々のそれらの水についての楽しみを著しく損ねる。生物学的汚
染は、しばしば、不快な臭気をもたらす。さらに重大なことは、特にレクリエー
ション用水において、生物汚染が、使用を不向きにしそして健康上の危険性をも
たらしさえする様な程度まで水質を劣化させる可能性がある。
【0013】 産業プロセス水やレクリエーション用水と同様、衛生設備用水は生物汚染やそ
れに関連する問題に対して影響を受けやすくもある。衛生設備用水には、トイレ
用水、水槽の水、浄化槽用の水および下水処理水等がある。衛生設備用水中に含
まれる廃物の性質が原因で、これらの水系は特に生物汚染を受けやすい。
【0014】 生物汚染を制御するために、従来技術は伝統的に生物汚染させる生物を殺すか
またはその生長を抑制するのに足る濃度の化学薬品(殺生物剤)で影響を受けた
水系を処理してきた。例えば、米国特許第4,293,559号明細書および第4,295,932
号明細書を参照されたい。例えば、塩素ガスやこのガスから作った次亜塩素酸塩
溶液が長く細菌、真菌、藻類およびその他の問題となる生物を殺すか制御するた
めに水系に加えられていた。しかし、塩素化合物は水性系の構成のために使用さ
れる材料に損傷を与えるばかりでなく、それらの化合物は有機物と反応して排液
流中に、例えば発癌性のクロロメタン類や塩素化ダイオキシンのような望ましく
ない物質を形成する可能性がある。例えば、メチレンビスチオシアネート、ジチ
オカルバメート類、ハロ有機物および第四級アンモニウム界面活性剤のような一
定の有機化合物も使用されてきた。これらの多くは微生物を死滅させるかまたは
それらの生長を制御するのに確かに効果的であるが、それらはヒト、動物または
その他の目標でない生物にも毒性であるかまたは有害である可能性がある。
【0015】 水性系(関連する液中表面を含む)の生物汚染を制御するための一つの可能性
のある方法は、水性系中の液中表面に対して細菌の付着を防止または阻止するこ
とであろう。これは、勿論、殺微生物剤を使用してなすことができるが、通常、
上述した欠点のいくつかを有する。代替として、本発明は液中表面または液中用
表面に対して細菌が付着するのを阻止するのに有用な方法または組成物を提供し
、水性系の生物汚染を制御する。本発明は従来方法の欠点を回避する。本発明の
その他の利点は明細書および特許請求の範囲を読むことにより明らかになるであ
ろう。
【0016】
【発明の概要】
本発明は、細菌が液中用表面に付着するのを阻止する方法に関する。この方法
は、細菌が液中用表面に付着するのを阻止するのに有効な量の少なくとも一種の
アミノメチルホスホン酸またはその塩を液中用表面に接触させ、液中用表面に細
菌が付着するのを制御する。本方法に使用するアミノメチルホスホン酸は次の式
:R1R2NCH2P(O)(OH)2を有する。式中、R1およびR2は独立してC6〜C20アルキ
ル基またはCH2P(O)(OH)2基である。しかし、R1およびR2は双方ともがCH2P(O)(
OH)2基となることはない。あるいは、R1およびR2がNと一緒になって次の式を
有する5〜8員環の複素環を形成することもできる:
【0017】
【化4】
【0018】 複素環中、XはO,NHまたはCH2である。断続線部分は、X基が特定の複素 環中で異なる位置を占めることができることを示す。
【0019】 本発明は水性系の生物汚染を制御する方法にも関する。本方法は、水性系内の
液中表面に細菌が付着するのを阻止するのに有効な量の少なくとも一種の上述の
アミノメチルホスホン酸を前記水性系に添加する。本方法は細菌を実質的に殺す
ことなく有効に生物汚染を制御する。
【0020】 本発明は水性系の生物汚染を制御するための組成物にも関する。本組成物は、
少なくとも一種のアミノメチルホスホン酸またはその塩を、水性系内の液中用表
面または液中表面に細菌が付着するのを阻止するのに有効な量で含む。
【0021】
【発明の詳細な記述】
一実施態様では、本発明は液中用表面に細菌が付着するのを阻止する方法に関
する。液中用表面は、水または別の水性の流体もしくは液体のような液体に少な
くとも一部が覆われるか、当該液体があふれるかまたは当該液体で湿潤化されて
いる表面である。この表面は間欠的にまたは連続的に液体と接触してもよい。上
で検討したように、液中用表面には、船体もしくは艇体、海洋構造物、歯、医療
用移植片、例えば、ポンプ、パイプ、冷却塔もしくは熱交換器の内部のような水
性系の表面があるがこれらに制限されない。液中用表面は、疎水性材料、親水性
材料または金属製材料から構成できる。有利なことに、本発明ではアミノメチル
ホスホン酸またはその塩を使用すると、疎水性、親水性もしくは金属製の液中用
または液中表面に細菌が付着するのを有効に阻止する。
【0022】 この方法は、液中用表面に細菌が付着するのを阻止するために、この表面にア
ミノメチルホスホン酸またはその塩を接触させる。この表面は、有効量のアミノ
メチルホスホン酸もしくはその塩またはアミノメチルホスホン酸もしくはその塩
の混合物と接触させ、当該表面に微生物が付着するのを阻止する。好ましくは、
アミノメチルホスホン酸またはその塩は水性系中に沈める前に液中用表面の前処
理剤として施用される。アミノメチルホスホン酸またはその塩は、当業界で公知
の手段を使用して液中用表面に施用してもよい。例えば以下に述べるように、ア
ミノメチルホスホン酸またはその塩を含有する液剤で当該表面に噴霧し、塗布し
もしくは浸漬することによりアミノメチルホスホン酸またはその塩を施用しても
よい。または、アミノメチルホスホン酸またはその塩をペースト状に製剤化し、
次いで、液中用表面上にコテ塗りするか刷毛塗りをする。有利なことに、アミノ
メチルホスホン酸またはその塩は特定の液中用表面と共に一般に使用される組成
物または配合物の成分であってもよい。
【0023】 液中用表面に「細菌が付着するのを阻止する」とは、所定の期間、少しのすな
わち有意でない量の細菌付着しか許容しないことを意味する。好ましくは、本質
的に細菌付着は起こらず、より好ましくは、細菌付着が防止される。使用するア
ミノメチルホスホン酸またはその塩の量は少しのすなわち有意でない量しか細菌
を付着しないようにする量であるべきであり、通常の試験により決定できる。使
用されるアミノメチルホスホン酸またはその塩の量は、好ましくは、液中用表面
に少なくともアミノメチルホスホン酸またはその塩の単分子膜を施用するのに足
る量である。このような膜は液中用表面全体を覆うのが好ましい。
【0024】 本方法では、液中用表面とアミノメチルホスホン酸またはその塩との接触は、
細菌付着に対して表面を前処理できる。したがって、表面をアミノメチルホスホ
ン酸またはその塩と接触させ、次いで、水系中に沈めることができる。
【0025】 本発明は、水性系の生物汚染を制御する方法にも関する。水性系は、系中を流
れる水性流体もしくは液体ばかりでなく、系に関連して液中にある表面も含まれ
る。液中表面は水性流体もしくは液体と接触状態にあるような表面である。上述
した液中用表面と同様に、液中表面には、パイプやポンプの内面、冷却塔もしく
はヘッドボックスの壁、熱交換器、スクリーン等があるが、これらに限定されな
い。要するに、水性流体もしくは液体と接触状態の表面は液中表面であり、水性
系の一部であると考えられる。
【0026】 本発明の方法は、少なくとも一種のアミノメチルホスホン酸またはその塩を、
水性系内の液中表面に細菌が付着するのを有効に阻止する量で当該水性系に加え
る。使用される濃度において、本方法は細菌を実質的に殺すことなく水性系の生
物汚染を有効に制御する。
【0027】 水性系の「生物汚染を制御する」という意味は、所望のレベルまたはそれ以下
に、そして特定の系に対して所望の期間にわたって、生物汚染の量または程度を
制御することである。これにより、水性系から生物汚染を除去するか、所望の程
度に生物汚染を減少させるかまたは完全にもしくは所望のレベルを超えて生物汚
染を防止することができる。
【0028】 本発明では、水性系内の液中表面に「細菌が付着するのを阻止する」という意
味は、特定の系に対して所望の期間にわたって、少し、すなわち有意でない量し
か細菌付着が許容されないことである。好ましくは、本質的に細菌付着が起こら
ず、より好ましくは、細菌付着が防止される。本発明では、アミノメチルホスホ
ン酸またはその塩を使用することは、多くの場合、検出できない限度まで他の存
在する付着微生物を破壊するか減少させ、相当の期間にわたってそのレベルを維
持する。
【0029】 いくつかのアミノメチルホスホン酸またはその塩が一定の閾値を超える濃度で
殺生物活性を示すことがあるが、アミノメチルホスホン酸またはその塩はこのよ
うな閾値より一般に相当低い濃度で細菌付着を有効に阻止する。本発明では、ア
ミノメチルホスホン酸またはその塩は実質的に細菌を殺すことなく細菌付着を阻
止する。したがって、本発明では使用する有効量のアミノメチルホスホン酸また
はその塩は、アミノメチルホスホン酸またはその塩が殺生物特性も有する場合、
毒性閾値よりも低い。例えば、アミノメチルホスホン酸またはその塩の濃度はそ
の毒性閾値よりも十分の一以下であることができる。好ましくは、アミノメチル
ホスホン酸またはその塩は、水性系中に存在し得る目標としない生物に有害であ
ってもならない。
【0030】 アミノメチルホスホン酸またはその塩、またはアミノメチルホスホン酸または
その塩の混合物は、上述したような広範囲の水性系中の生物汚染を制御するため
に使用できる。これらの水性系には、産業用水性系、衛生設備用水性系およびレ
クリエーション設備用水性系等があるが、これらに限定されない。上述したよう
に、産業用水性系の例は金属工作液、冷却水(例えば、取水冷却水、流出冷却水
および再循環冷却水)、ならびに製紙または織物製造に使用されるようなその他
の再循環水系である。衛生設備用水には、廃水系(例えば、産業用、個人用およ
び都市の廃水系)、トイレ用ならびに水処理系(例えば、下水処理系)等がある
。水泳プール、噴水、観賞用プール、池もしくは小川等は、レクリエーション用
水系の例である。
【0031】 特定の系中の液中表面に細菌が付着するのを阻止するためのアミノメチルホス
ホン酸またはその塩の有効量は、保護しようとする水性系、微生物の生長の条件
、存在する生物汚染の程度および所望する生物汚染制御の程度に依存していくら
か変動する。特定の応用では、系全体を処理する前に種々の量の通常の試験によ
って選択する量を定めることができる。通常、水性系に使用される有効量は水系
の約1〜約500ppmであり、好ましくは約20〜約100ppmである。
【0032】 本発明で使用されるアミノメチルホスホン酸は、次の一般式:R1R2NCH2P(O)(O
H)2を有する。式中、R1およびR2は、独立して、C6〜C20アルキル基またはCH 2 P(O)(OH)2基である。しかし、R1およびR2は双方ともが一緒にCH2P(O)(OH)2
となることはない。好ましくは、R1はC6〜C20アルキル基であり、R2はCH2P(
O)(OH)2基である。R1またはR2がアルキル基であるとき、C8〜C18アルキル基
が好ましく、C10〜C14アルキル基がより好ましく、C12アルキル基が最も好ま
しい。アルキル基は、該アルキル鎖の末端炭素または該アルキル鎖中のある炭素
を介して結合され得る。アルキル基は炭素−炭素二重結合または三重結合を含有
することができ、枝分かれしていてもまたは枝分かれしていなくても良い。
【0033】 あるいはR1およびR2がNと一緒になって次の式を有する5〜8員環の複素環
を形成する:
【0034】
【化5】
【0035】 複素環中、XはO,NHまたはCH2である。断続線は、X基が特定の複素環中 の異なる位置を占めることができることを示す。好ましくは、複素環は5−また
は6−員環である。特定の好適な環にはモルホリニルおよびピペリジニル等があ
る。
【0036】 上記の式の特定の好適なアミノメチルホスホン酸には、ヘキシルアミノメチル
ホスホン酸(化合物(a))、オクチルアミノメチルホスホン酸(化合物(b))、デ
シルアミノメチルホスホン酸(化合物(c))、ドデシルアミノメチルホスホン酸 (化合物(d))、オクタデシルアミノメチルホスホン酸(化合物(e))、ジオクチ
ルアミノメチルホスホン酸(化合物(f))、およびモルホリノアミノメチルホス ホン酸(化合物(g))等がある。
【0037】 本発明に有用なアミノメチルホスホン酸またはその塩は商業的に化学薬品供給
会社から入手でき、または周知の文献の方法を使用して出発原料から調製しても
よい。例えば、次の方法によりアミノメチルホスホン酸またはその塩を調製でき
る。水中の所望のアミンにHClのような酸を滴加する。通常、アミン1モル当
たり約2.4モルの過剰の酸を使用する。次いで、混合物を約70℃に加熱して
から燐酸を加える。燐酸は約30分かけてゆっくりと加える。アミンに対する燐
酸のモル比は、一級アミンまたは二級アミンを使用するか否かおよび製造しよう
とする所望のアミノメチルホスホン酸に依存する。燐酸を加えた後、反応混合物
を約40℃まで冷却し、それからホルムアルデヒドを滴加する。ホルムアルデヒ
ドは、好ましくは、水溶液、例えば、ホルムアルデヒドの37%水溶液として加
える。ホルムアルデヒドの添加後、次いで、反応物を還流して反応が完了するの
を確実にする。通常、約5時間の還流で充分である。次いで、反応物を室温に冷
却し、濾過により生成したアミノメチルホスホン酸を集め、乾燥する。米国特許
第4,615,840号、第3,234,124号、および第3,288,846号に種々のアミノメチルホ スホン酸の製造法が記載されている。
【0038】 本発明にアミノメチルホスホン酸の塩も使用できる。アミノメチルホスホン酸
は両性、すなわち、酸性および塩基性双方の性質を示す。従って、二種類のアミ
ノメチルホスホン酸塩を形成し得る。すなわち、酸部位の塩および塩基性すなわ
ち窒素部位の塩を形成し得る。酸部位の塩(「酸塩」と称する)にはアルカリ金
属および第四級アンモニウム塩等があるがこれらに限定されない。塩基性すなわ
ち窒素部位の塩(「四級化アミノメチルホスホン酸塩」と称する)は次の一般式
:R1R2R3N+P(O)2(OH)(式中、R1およびR2は上記で定義した通りであり、R3 は、例えば、上で検討したような水素またはC1〜C20アルキル基である。)を 有する。
【0039】 本発明の方法は水処理工程全体の一部であることができる。アミノメチルホス
ホン酸またはその塩はその他の水処理用薬品、特に殺生物剤(例えば、殺藻剤、
殺真菌剤、殺細菌剤、軟体動物駆除剤、酸化剤等)、汚染除去剤、清澄剤、凝集
剤、凝析剤または水処理に一般に用いられるその他の薬品と一緒に使用できる。
例えば、液中用表面とアミノメチルホスホン酸またはその塩とを前処理剤として
接触させ、細菌付着を阻止し、水性系中に入れ殺微生物剤を使用して微生物の生
長を制御できる。または、ひどい生物汚染を受けている水性系をまず適当な殺生
物剤で処理をし、存在する生物汚染を解消させることができる。次いで、アミノ
メチルホスホン酸またはその塩を使用して水性系を維持させることができる。あ
るいは、アミノメチルホスホン酸またはその塩を殺生物剤と一緒に組み合わせて
使用して水性系内の液中表面の細菌の付着を阻止すると同時に、殺微生物剤が水
性系中の微生物の生長を制御するように作用する。このような組み合わせは、一
般的に使用されるべき殺微生物剤を少なくさせる。
【0040】 水性系中の「微生物の生長を制御する」という意味は、所望のレベル以下に特
定の系について所望の期間にわたって制御することを意味する。これは、水性系
中の微生物を排除するかまたはそれらの生長を防ぐ。
【0041】 アミノメチルホスホン酸またはその塩は、固形製剤または液状製剤として本発
明の方法に使用できる。したがって、本発明はアミノメチルホスホン酸またはそ
の塩を含有する組成物にも関する。この組成物は、少なくとも一種のアミノメチ
ルホスホン酸またはその塩を水性系内の液中用表面または液中表面に細菌が付着
するのを阻止するのに有効な量で含む。殺生物剤のような別の水処理薬品と組み
合わせて使用される場合、組成物はその薬品も含有できる。一緒に配合される場
合、アミノメチルホスホン酸またはその塩と水処理薬品とは水性系中のそれらの
有効性を減少させたりなくしたりするような好ましくない相互作用を起こしては
ならない。好ましくない相互作用を起こす可能性がある場合、別個の製剤にする
のが好ましい。
【0042】 その用途に依存して、本発明の組成物は当業界で公知の種々の形態で調製でき
る。例えば、組成物を溶液、分散液、エマルジヨン、懸濁液またはペーストのよ
うな液状として;非溶媒中の分散液、懸濁液またはペーストとして;あるいはア
ミノメチルホスホン酸またはその塩を溶媒もしくは溶媒の組み合わせに溶解させ
ることによる溶液として調製できる。適当な溶媒には、アセトン、グリコール、
アルコール、エーテルまたはその他の水に分散可能な溶媒があるが、これらに限
定されない。水性処方が好ましい。
【0043】 組成物はその目的の使用前に希釈するための濃厚液として調製してもよい。界
面活性剤、乳化剤、分散剤等のような一般的な添加剤を当業界で公知のように使
用し、水性組成物または系のような液状組成物または系にアミノメチルホスホン
酸またはその塩ならびにその他の成分の溶解性を増してもよい。多くの場合、本
発明の組成物は簡単な撹拌により可溶化できる。トイレ用水のような適当な用途
のために染料または香料を加えてもよい。
【0044】 本発明の組成物は固形形態で調製してもよい。例えば、アミノメチルホスホン
酸またはその塩を、当業界で公知の手段を使用して散剤または錠剤として製剤化
できる。錠剤は、染料またはその他の着色剤および香料または芳香剤のような錠
剤形成業界に公知の種々の賦形剤を含有させることができる。充填剤、結合剤、
グリダント(glidants)、滑沢剤、または付着防止剤のような当業界で公知のその
他の成分も含むことができる。これらの成分は錠剤の特性および/または錠剤化
プロセスを改良させるために含ませることができる。
【0045】
【実施例】
下記の例証的な実施例は本発明の特質をより明確にするために開示する。しか
し、これらの実施例に記載された特定の条件または詳細に本発明は制限されない
ことは理解されるべきである。
【0046】 実施例1:アミノメチルホスホン酸の一般的合成: 酸対アミンのモル比が2.4:1であるように、35%HClを水中アミンに
滴加する。得られる混合物を70℃に加熱してから、30分間かけて燐酸を滴加
する。滴加終了後、温度を40℃に下げる。次に、37%ホルムアルデヒド水溶
液を滴加する。次いで、得られる混合物を5時間還流する。得られるアミノメチ
ルスルホン酸を濾過により集め、乾燥する。
【0047】 実施例2:オクチルアミノメチルホスホン酸の合成: 撹拌器と温度計を備えた三口フラスコ中の40gの水にオクチルアミン(0.
1モル)を加える。撹拌下、添加ロートより35%のHCl(0.24モル)を
得られたオクチルアミン混合物に滴加する。次いで、この反応混合物を30分間
還流温度に加熱する。次いで、燐酸(0.2モルH3PO3)を滴加する。混合物
を30〜40℃に冷却してからホルムアルデヒド(37%)(0.26モル)を
滴加する。次いで、反応混合物を約100℃に加熱し、数時間撹拌する。次いで
、得られるオクチルアミノメチルホスホン酸を濾過により集め、乾燥する。
【0048】 実施例3:試験方法: 次の方法は、種々の表面において、化学化合物が細菌付着を阻止するか、また
は存在する付着微生物の形成を攻撃する能力を効果的に定める。大要として、バ
イオリアクターを構成し、このバイオリアクターの端部に約1インチ×3インチ
のスライド(ガラスまたはステンレス鋼)を固定した。既知の濃度の試験薬品を
含有するバイオリアクター内の細菌生長培地(pH7)にスライドの下端(約2
インチ)を漬けた。既知の細菌種を接種後、試験溶液を3日間連続的に撹拌した
。以下に示した結果で特に示さない限り、バイオリアクター内の培地は3日の最
終日までに濁った。この濁りは、試験した化学薬品に関わらず培地中で細菌が増
殖したことを示した。これは、試験した濃度において化学薬品が実質的に殺生物
(殺細菌)作用がなかったことも示す。次いで、スライドの表面に付着した細菌
の量を決定するためにスライド上に染色手順を行った。バイオリアクターの構成: バイオリアクターは、400mlのビーカーから構成され、その上に蓋(標準
的な9cm直径のペトリ皿による覆い)をした。蓋を除き、選択した材料のスラ
イドをその端部でマスキングテープによりテープ止めし、ビーカーの上端からバ
イオリアクター内部に吊した。これにより、スライドが試験培地内に浸漬される
。典型的には、バイオリアクターの周りに均一な間隔を置いて、四枚のスライド
(反復試験片)を配置した。以下に示す評価点は四個の反復試験片の平均である
。マグネチックスターラーを装置の底に入れ、蓋をし、オートクレーブ処理をし
た。スライドに異なる種類の材料を使用した。すなわち、金属表面としてステン
レス鋼を、親水性表面としてガラスを使用した。細菌生長培地: バイオリアクターに使用した液体培地は、Delaquis等により" Detachment Of
Pseudomonas fluorescens From Biofilms On Glass Surfaces In Response To N
utrient Stress ", Microbial Ecology 18: 199 - 210, 1989 に既述されたもの
である。この培地の組成は以下の通りであった: グルコース 1.0g K2HPO4 5.2g KH2PO4 2.7g NaCl 2.0g NH4Cl 1.0g MgSO4.7H2O 0.12g 微量元素 1.0ml 脱イオン水 1.0L 微量元素溶液: CaCl2 1.5g FeSO4 .7H2O 1.0g MnSO4 .2H2O 0.35g NaMoO4 0.5g 脱イオン水 1.0L 培地をオートクレーブ処理をし、次いで冷却した。オートクレーブ処理した培
地に沈殿物が形成された場合、使用前に培地を振とうすることにより再懸濁させ
た。細菌接種物の調製: 製紙工場スライム堆積物から、Bacillus, Flavobacterium, およびPseudomona
s属細菌を単離し、連続培養を維持した。平板菌計数寒天上に試験細菌を別個に 線条接種し、30℃で24時間インキュベートした。滅菌した綿棒を用いて、コ
ロニーの部分を取り、滅菌水中に懸濁させた。懸濁物をよく混合し、686nm
における光学密度を0.858(Bacillus)、0.625(Flavobacterium)、
および0.775(Pseudomonas)に調整した。バイオフイルムの生成/化学薬品試験: 四個の別個のバイオリアクターに上記で調製した200mlの滅菌培地に加え
た。溶媒として水または9:1アセトン:メタノール混合物(ac/MeOH)
のいずれかを使用してストック溶液(40mg/2ml)として評価しようとす
る化学薬品を生物分散剤としてまず調製した。穏やかな連続したマグネチックス
ターラーにより撹拌しながら、ストック溶液の1.0mlアリコットをバイオリ
アクターに加えた。これにより、試験化合物について100ppmの初期濃度を
与えた。一個のバイオリアクターには試験化合物を含有させなかった(対照)。
次いで、三種の細菌懸濁物の各々からアリコット(0.5ml)を各バイオリア
クターに導入した。次いで、バイオリアクターは撹拌を続けながら三日間細菌集
団を増殖させスライドの表面に細胞を付着させた。結果の評価: 上述した手順を使用して次の化合物を評価した。すなわち、ヘキシルアミノメ
チルホスホン酸(化合物(a))、オクチルアミノメチルホスホン酸(化合物(b))
、デシルアミノメチルホスホン酸(化合物(c))、ドデシルアミノメチルホスホ ン酸(化合物(d))、モルフォリノアミノメチルホスホン酸(化合物(e))、オク
タデシルアミノメチルホスホン酸(化合物(f))およびジオクチルアミノメチル ホスホン酸(化合物(g))である。
【0049】 試験完了後、スライドをバイオリアクターから取り出し、垂直にして風乾した
。次いで、試験表面に対する細菌の付着度を染色手順を使用して評価した。表面
に細胞を固定させるためにスライドを短時間火焔に当て、次いで、2分間Gram C
rystal Violet (DIFCO Laboratories, Detroit, MI )の容器に移した。水道水 を流しながら穏やかにスライドをすすぎ、注意深く乾かした。次いで、細菌付着
の程度を各スライドの視覚試験および主観的な評価により決定した。汚れの強度
は細菌付着の量に正比例する。下記のバイオフイルムの評価を与える。 0=本質的になし 3=中程度 1=わずか 4=重度 2=軽度 典型的に、四個のバイオリアクターのスライドについて、3〜4の範囲の平均
評価点を得る対照と比較して化学処理を評価した。0〜2の範囲の平均評価点を
得る化合物は液中表面に細菌が付着するのを防止するのに有効であると考えられ
た。結果を下表Iに示す。
【0050】
【表1】
【0051】 実施例4: 試験方法、バイオリアクターの構成、細菌生長培地、細菌接種物の調製、およ
びバイオフイルム/化学薬品試験は実施例3で述べた概要と同じである。結果の評価: 次の化合物について上述した手順を使用して評価した。すなわち、評価した化
合物は、ヘキシルアミノメチルホスホン酸(化合物(a))、オクチルアミノメチ ルホスホン酸(化合物(b))、デシルアミノメチルホスホン酸(化合物(c))、ド
デシルアミノメチルホスホン酸(化合物(d))、モルフォリノアミノメチルホス ホン酸(化合物(e))、オクタデシルアミノメチルホスホン酸(化合物(f))、ジ
オクチルアミノメチルホスホン酸(化合物(g))、ブチルアミノメチルホスホン 酸(化合物(h))である。
【0052】 26〜28℃で48時間または168時間(1週)インキュベートした後、バ
イオリアクターからスライドを取り出し、当該スライドを、染色法を使用して評
価される試験表面に対して直角に配置した。表面に細胞を固定するために短時間
スライドを火焔に当て、次いで、一分間Gram Crystal Viole
t(DIFCO Laboratories, Detroit, MI)の容器に移した。このスライドを水道 水の流れでおだやかに濯ぎ、注意深く吸い取り、再度一夜空気乾燥させた。次い
で、細菌付着の程度を評価定量法により決定した。細菌付着の評価定量法 各処理に対応する一対のガラススライドと一対のステンレス鋼スライドを10
mlエタノール(工業用)の入ったペトリ平板に入れ、スライドに付着した細胞
を染色するクリスタルバイオレットを除去した。各ペトリ平板中で得られたクリ
スタルバイオレットエタノール溶液の1mlアリコットを、9mlの滅菌脱イオ
ン水の入った試験管に各々移した(1/10希釈)。評価に使用する光学機器の
較正用のブランクは、9mlの滅菌脱イオン水中の1mlのエタノール溶液であ
った。各溶液の吸光度(ABS)を586nmの波長において分光光度計(Spect
ronic21, Bausch and Lomb)を使用して決定した。細菌の付着阻止(inhibition o
f bacterial adhesion:IBA)を算出した。 IBA=100((ABS)対照−ABS処理)\ABS対照) 90または>90%IBA=本質的に細菌の付着なし 89〜70%IBA=わずか 69〜50%IBA=軽度 49〜30%IBA=中度 29−<29%IBA=中度 50%IBAまたはそれ以上の率の評価を示す化合物は液中スライドに対する
細菌の付着を防止するのに有効であると考えられた。結果を下表IIに示す。
【0053】
【表2】
【0054】 本発明の特定の態様について記載したが、勿論、本発明がそれらの態様に限定
されないと言うことは理解されよう。その他の修正をなすことができる。特許請
求の範囲は本発明の真の精神と範囲内のどのような修正も保護されることを意図
している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GE,GH,GM,HR ,HU,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP, KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,L V,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI, SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,U Z,VN,YU,ZW (72)発明者 ホワイトモア,マリリン・エス アメリカ合衆国テネシー州38138,メンフ ィス,ウィジオン・ウェイ・ドライブ 2026 (72)発明者 ブライアント,スティーブン・ディー アメリカ合衆国テネシー州38135,メンフ ィス,カントリー・ブラフ 6612 (72)発明者 ヴァンク,グラシエラ・エイチ アメリカ合衆国ミシシッピ州38680,オリ ーブ・ブランチ,オークウッド・コーブ 3215 Fターム(参考) 4H011 AA02 AD01 BB17 DA01 DA12 DD01

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液中用表面に細菌が付着するの阻止するのに有効な量のアミ
    ノメチルホスホン酸またはその塩を上記液中用表面に接触させることを含む液中
    用表面に細菌が付着するの阻止する方法であって、アミノメチルホスホン酸が、
    式:R1R2NCH2P(O)(OH)2[式中、R1およびR2は独立してC6〜C20アルキル基ま
    たはCH2P(O)(OH)2基であるが、R1およびR2は双方ともがCH2P(O)(OH)2基である
    ことはなく、あるいはR1およびR2がNと一緒になって次の式を有する5〜8員
    環の複素環を形成する: 【化1】 (式中、XはO,NHまたはCH2である)]を有する化合物であり、アミノメ チルホスホン酸の塩は、酸塩または四級化アミノメチルホスホン酸塩である、当
    該液中用表面に細菌が付着するの阻止する方法。
  2. 【請求項2】 前記接触工程が、液中用表面に前記アミノメチルホスホン酸
    またはその塩を接触させてから、水性系中に液中用表面を液中に沈める請求項1
    に記載の方法。
  3. 【請求項3】 R1がC8〜C18アルキルであり、R2がCH2P(O)(OH)2基であ る請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 各R1およびR2がC8〜C18アルキル基である請求項1に記 載の方法。
  5. 【請求項5】 R1およびR2がNと一緒になって5〜8員環の複素環を形成
    する請求項1に記載の方法。
  6. 【請求項6】 アミノメチルホスホン酸が、ヘキシルアミノメチルホスホン
    酸、オクチルアミノメチルホスホン酸、デシルアミノメチルホスホン酸、ドデシ
    ルアミノメチルホスホン酸、オクタデシルアミノメチルホスホン酸、ジオクチル
    アミノメチルホスホン酸、モルフォリノアミノメチルホスホン酸、またはそれら
    の混合物である請求項1に記載の方法。
  7. 【請求項7】 液中用表面が船体、艇体、海洋構造物、歯の表面、医療用移
    植片表面、または水性系の表面である請求項6に記載の方法。
  8. 【請求項8】 水性系中の液中表面に細菌が付着するの阻止するのに有効な
    量のアミノメチルホスホン酸またはその塩を水性系に添加することを含む水性系
    の生物汚染を制御する方法であって、アミノメチルホスホン酸が、式:R1R2NCH2 P(O)(OH)2[式中、R1およびR2は独立してC6〜C20アルキル基またはCH2P(O)(
    OH)2基であるが、R1およびR2は双方ともがCH2P(O)(OH)2基であることはなく、
    あるいはR1およびR2がNと一緒になって次の式を有する5〜8員環の複素環を
    形成する: 【化2】 (式中、XはO,NHまたはCH2である)]を有する化合物であり、アミノメ チルホスホン酸の塩は、酸塩または四級化アミノメチルホスホン酸塩である、当
    該水性系の生物汚染を制御する方法。
  9. 【請求項9】 R1がC8〜C18アルキルであり、R2がCH2P(O)(OH)2基であ る請求項8に記載の方法。
  10. 【請求項10】 各R1およびR2がC8〜C18アルキル基である請求項8に 記載の方法。
  11. 【請求項11】 R1およびR2がNと一緒になって上式を有する5〜8員環
    の複素環を形成する請求項8に記載の方法。
  12. 【請求項12】 アミノメチルホスホン酸が、ヘキシルアミノメチルホスホ
    ン酸、オクチルアミノメチルホスホン酸、デシルアミノメチルホスホン酸、ドデ
    シルアミノメチルホスホン酸、オクタデシルアミノメチルホスホン酸、ジオクチ
    ルアミノメチルホスホン酸、モルフォリノアミノメチルホスホン酸、またはそれ
    らの混合物である請求項8に記載の方法。
  13. 【請求項13】 アミノメチルホスホン酸の有効量の範囲が10ppm〜5
    00ppmである請求項8に記載の方法。
  14. 【請求項14】 添加工程が、水性系の生物汚染の存在を減少させるのに足
    るアミノメチルホスホン酸を水性系に添加することを含む請求項8に記載の方法
  15. 【請求項15】 水性系が、冷却水系、金属工作液系、製紙用水系および織
    物製造用水系から選択される産業用水系である請求項8に記載の方法。
  16. 【請求項16】 水性系が、水泳プール、噴水、観賞用の池、観賞用プール
    および観賞用の小川から選択されるレクリエーション施設用の水系である請求項
    8に記載の方法。
  17. 【請求項17】 水性系が、トイレ用水系、貯水槽用水系、浄化槽用水系お
    よび下水処理用水系から選択される衛生設備用水系である請求項8に記載の方法
  18. 【請求項18】 水性系中の微生物の生長を制御するのに有効な量の殺生物
    剤をさらに含む請求項8に記載の方法。
  19. 【請求項19】 水性系の生物汚染の存在を実質的にアミノメチルホスホン
    酸が減少させる前に殺生物剤を添加し、水性系中の液中表面に生き残っている細
    菌の付着を防止するためにアミノメチルホスホン酸を加える請求項18に記載の
    方法。
  20. 【請求項20】 殺生物剤をアミノメチルホスホン酸と同時に加える請求項
    18に記載の方法。
  21. 【請求項21】 微生物を藻類、真菌類、および細菌から選択し、水性系を
    産業水系、レクリエーション用水系、衛生設備水系から選択する請求項18に記
    載の方法。
  22. 【請求項22】 液中用表面または水性系内の液中表面に細菌が付着するの
    阻止するのに有効な量のアミノメチルホスホン酸またはその塩を少なくとも一種
    含む、水性系の生物汚染を制御するための組成物であって、アミノメチルホスホ
    ン酸が、式:R1R2NCH2P(O)(OH)2[式中、R1およびR2は独立してC6〜C20アル
    キル基またはCH2P(O)(OH)2基であるが、R1およびR2は双方ともがCH2P(O)(OH)2 基であることはなく、あるいはR1およびR2がNと一緒になって次の式を有する
    5〜8員環の複素環を形成する: 【化3】 (式中、XはO,NHまたはCH2である)]を有する化合物であり、アミノメ チルホスホン酸の塩は、酸塩または四級化アミノメチルホスホン酸塩である、当
    該水性系の生物汚染を制御するための組成物。
  23. 【請求項23】 R1がC8〜C18アルキルであり、R2がCH2P(O)(OH)2基で ある請求項22に記載の組成物。
  24. 【請求項24】 各R1およびR2がC8〜C18アルキル基である請求項22 に記載の組成物。
  25. 【請求項25】 R1およびR2がNと一緒になって5〜8員環の複素環を形
    成する請求項22に記載の組成物。
  26. 【請求項26】 アミノメチルホスホン酸が、ヘキシルアミノメチルホスホ
    ン酸、オクチルアミノメチルホスホン酸、デシルアミノメチルホスホン酸、ドデ
    シルアミノメチルホスホン酸、オクタデシルアミノメチルホスホン酸、ジオクチ
    ルアミノメチルホスホン酸、モルフォリノアミノメチルホスホン酸、またはそれ
    らの混合物である請求項22に記載の組成物。
  27. 【請求項27】 水性系中の微生物の生長を制御するのに有効な量の殺生物
    剤をさらに含む請求項26に記載の組成物。
  28. 【請求項28】 組成物が液状である請求項22に記載の組成物。
  29. 【請求項29】 組成物が固体状である請求項22に記載の組成物。
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