JP2001511372A - 放射線検査での識別診断における精度を向上させるための方法 - Google Patents

放射線検査での識別診断における精度を向上させるための方法

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JP2001511372A JP2000504441A JP2000504441A JP2001511372A JP 2001511372 A JP2001511372 A JP 2001511372A JP 2000504441 A JP2000504441 A JP 2000504441A JP 2000504441 A JP2000504441 A JP 2000504441A JP 2001511372 A JP2001511372 A JP 2001511372A
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ジャン、ユレイ
アシザワ、カズト
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Abstract

(57)【要約】 乳房X線写真及び胸部X線写真のようなディジタル医用画像に存在する例えば微小石灰化像及び間質性肺疾患のような異常候補を検出、分類及び表示するためのコンピュータ支援方法。ディジタル医用画像における異常候補の位置が特定され、位置が特定された1以上の異常候補の周囲で領域が生成され、領域内の位置が特定された少なくとも1以上の異常候補及び領域自体から特徴が抽出され、分類結果(即ち、数値及び棒グラフの形での悪性確率)を生じさせるために抽出された特徴が人工ニューラルネットワーク(ANN)のような分類法に適用され、さらに分類結果が領域及び領域内の異常候補を用いて注釈が付けられたディジタル医用画像と一緒に表示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は一般に、例えば乳房X線写真及び胸部X線写真のようなディジタル医
用画像に存在する異常な解剖学的領域、特に個別及びクラスタ化微小石灰化像、
病変、実質性変形、間質性肺疾患等を検出、分類及び表示するための自動化され
た方法及びシステムに関する。
【0002】 本発明は、1997年7月25日に出願された米国特許出願第08/900,
361号に対する優先権を主張し、それらの内容は参照してここに組み込まれる
。本発明は一般に、例えば米国特許第4,839,807号;第4,841,5
55号;第4,851,984号;第4,875,165号;第4,907,1
56号;第4,918,534号;第5,072,384号;第5,133,0
20号;第5,150,292号;第5,224,177号;第5,289,3
74号;第5,319,549号;第5,343,390号;第5,359,5
13号;第5,452,367号;第5,463,548号;第5,491,6
27号;第5,537,485号;第5,598,481号;第5,622,1
71号;第5,638,458号;第5,657,362号;第5,666,4
34号;第5,673,332号;第5,668,888号;第5,740,2
68号;並びにそれらのすべてが参照のためここに組み込まれる米国特許出願第
08/158,388号;第08/173,935号;第08/220,917
号;第08/398,307号;第08/842,8867号;第08/523
,210号;第08/536,149号;第08/536,450号;第08/
515,798号;第08/562,087号;第08/757,611号;第
08/758,438号;第08/900,191号;第08/900,361
号;第08/900,362号;第08/900,188号;第08/900,
189号;第08/900,192号のうちの1以上に開示されているディジタ
ル画像における自動異常検出のためのCAD技術に関する。
【0003】 本発明は、上記に列挙された米国特許及び特許出願に参照及び記載されている
、並びに添付の別紙に識別されていて本明細書を通して別紙に記載の各参考文献
の括弧に入れられた太字の参照番号によって相互参照されている参考文献に記載
されている様々な技術工学の使用を含んでおり、関連特許及び上記に列挙された
特許出願並びに別紙に記載の参考文献を含む全内容は参照してここに組み込まれ
る。
【0004】 例えば胸部X線写真における癌性肺結節のようなX線写真における異常な解剖
学的領域及びいわゆるマンモグラムのような女性の乳房X線写真における微小石
灰化像の検出及び診断は、放射線科医が実施する特に最も重要かつ困難な作業で
ある[1−27]。
【0005】 近年の研究は、肺癌を有する患者の予後はX線写真による早期検出によって改
善すると結論付けている。肺癌検出に関するあるレトロスペクティブ試験では、
後になって末梢性肺癌と診断された症例の90%が早期X線写真上で視認可能で
あったことが明らかになった。これらの病変の見落としを引き起こした観測者の
過誤の原因は、重要な結節上での周囲の解剖学的背景によるカムフラージュ作用
、又は放射線科医が使用した主観的及び変動する決定基準であるかも知れない。
X線写真の過小読影の原因は、臨床データの不足、経験の不足、明確な所見があ
るための読影の早期中止、特殊な臨床問題があるための他の異常への注意集中、
以前のフィルムを精査しなかったこと、注意散漫、さらに”紛らわしい視認経験
”であるかも知れない。
【0006】 同様に、女性における主要死因である乳癌の早期診断及び治療は生存の可能性
を大きく向上させる。X線マンモグラフィ(乳房撮影法)は、臨床的に不顕性の
早期乳癌を検出するために実証された能力を備えた唯一の診断手技である。X線
検査により検出される乳癌の30〜50%は乳房X線写真上で微小石灰化像を示
し、さらに乳癌の60〜80%は顕微鏡検査で微小石灰化を示す。このためマン
モグラフィによる微小石灰化像の検出率が上昇すれば、早期乳癌の検出における
有効性はさらにいっそう向上するであろう。米国癌協会(ACS)は、マンモグ
ラフィを使用して40歳以上の無症候性の女性についてはスクリーニング検査を
行うこと、そして50歳以降になれば年1回の検査を行うことを推奨している。
このために、最終的にはマンモグラフィは放射線科医が日常的に読映する最大量
のX線手技の1つとなる可能性がある。
【0007】 高度に疑わしい肺結節若しくは乳房の微小石灰化像の位置を放射線科医に警告
するコンピュータ機構があれば、偽陰性診断の数を減少させることができるはず
である[28−42,45−51,53−56,58−61,63−70,10
5]。これは原発性肺癌及び乳癌のより早期の検出、さらには患者のためにより
良好な予後をもたらすであろう。ますます多くのディジタル式X線イメージング
システムが開発されるにつれて、コンピュータ援用探索が実行可能になる。良好
な結果が得られる検出機構は、最終的に医師が視認する前にすべての胸部X線写
真及び乳房X線写真のオンライン・スクリーニングが実行されるハードウエアで
あろう。従って、胸部X線写真は、肺癌の疑い以外の医学的理由のために指示さ
れた場合であっても結節について注意深いスクリーニングを受けることになる。
【0008】 これまでに一部の研究者がディジタル・コンピュータを用いてマンモグラフィ
における異常を解析することを試みてきた。しかしこれまでに知られている試験
は、臨床実践のために許容できる精度を達成することができなかった。この失敗
の原因は、主として乳房X線写真上に良性及び悪性病変が出現したときにそれら
の特徴が広汎に重複することにある。
【0009】 現在認められている臨床医療の標準は、各々について癌が切除された5〜10
例の女性に生検が実施されるというものである。この高度の生検率を用いた場合
にのみ、マンモグラフィにより検出可能なほとんどの早期癌が治療されることが
合理的に保証される。異常の特徴間に大量のオーバーラップがあることを前提と
すると、最終的には臨床医療においてより大きな影響を受ける可能性がある。ご
く僅かな微小石灰化像はしばしば最初の、そして時々は早期の治癒可能な乳癌に
おける唯一のX線所見であるために、微小石灰化像は自動検出のための理想的標
的を意味するが、それでも疑わしいクラスタ(即ち、生検を必要とするクラスタ
)における個々の微小石灰化像は相当に限定された範囲のX線写真の外観を有し
ている。
【0010】 コンピュータ支援システムにおける初期のステップの1つは、乳房X線写真の
ようなディジタル化X線画像を例えば乳房に対応する前景と例えば乳房の外部周
囲に対応する背景とに区分化することである(例えば、米国特許第5,452,
367号参照)。この区分化は、背景に属する無関係ピクセルがその後の考察か
ら取り除かれるのでその後の処理量を減少させる。さらに、前景と背景との間、
理論的には皮膚線での境界の輪郭若しくは辺縁が確認される。次に、乳房に対応
するとして区分化された領域内の塊についての探索は、1若しくは2、3の強度
レベルで乳房X線写真を閾値処理する(thresholding)ことによっ
て弁別される「染み(blobs)」若しくは「島(islands)」と呼ば
れる斑点のサイズ及び形状を解析することによって実行できる。例えば米国特許
第5,212,637号では、様々な強度範囲での塊の探索には計算初期閾値が
利用され、その閾値は3倍までしか増加させられない。すぐ周囲に比較して強度
において十分な顕著さを有する領域に対応する初期若しくは増加させられた閾値
で乳房X線写真を限定することによって産生した「染み」は、それらのサイズ及
び形状、即ち面積、環状性、及び偏心性に基づいて“悪性の可能性あり“と分類
される(係属中の米国特許出願第08/515,798号も参照)。
【0011】 シカゴ大学放射線学科に所属する発明者及び他の研究者らは、放射線科医の読
影精度を支援する目的を持って乳房X線写真におけるクラスタ化微小石灰化像を
検出するためのコンピュータ機構を開発してきた(H.P.Chanら,“Im
age feature analysis and computer−ai
ded diagnosis in digital radiography
.1.Automated detection of microcalci
fications in mammography,”Med.Phys.1
4,538−548(1987);H.P.CHanら,“Computer−
aided detection of microcalcificatio
ns in mammograms:Methodology and pre
liminary clinical study,”Inves Radio
l.23,664−671(1988);H.P.Chanら,“Improv
ement in radiologists’ detection of
clustered microcalcification on mamm
ograms;THe potential of computer−aid
ed diagnosis,”Invest Radiol.25,1102−
1110(1990);R.M.Nishikawaら,“Computer−
aided detection and diagnosis of mas
ses and clustered microcalcification from digital mammograms,”Proc.SPIE
1905,422−432(1993);及びR.M.Nishikawaら,
“Computer−aided detection fo cluster
ed microcalcifications:An improved m
ethod for grouping detected signals,
”Med.Phys.20,1661−1666(1993)も参照)。
【0012】 ディジタル化乳房X線写真の量的解析を含むこの機構からのコンピュータ出力
は、クラスタ化微小石灰化像の可能性のある位置を示す。これらの位置はワーク
ステーションのモニター上に表示される乳房X線写真上でスーパーインポーズさ
れる矢印によってマーキングすることができる(米国特許第4,907,156
号参照)。コンピュータ出力が「第二の見解」として放射線科医に提示されれば
(K.Doiら,“Digital radiography:A usefu
l clinical tool for computer−aided d
iagnosis by quantitative analysis of radiographic images,”Acta Radiol 34
,426−439(1993);及びM.L.Giger,“Computer
−aided diagnosis,”RSNA Categorical C
ouse in Physics,283−298(1993)を参照)、偽陰
性検出率を減少させることによって乳房X線写真上におけるクラスタ化微小石灰
化像を検出する際の精度が向上すると予想される。以前のコンピュータ支援診断
(CAD)機構は乳房X線写真1枚当たり0.5の偽陽性クラスタを生じさせる
約85%の感度(即ち、できる限り多くの真性微小石灰化像を含めるための)を
有している。この感度は相当に高レベルであるので、臨床検査を開始する前に偽
陽性検出率を減少させることが望ましい。以前の機構では、偽陽性微小石灰化信
号を排除するために第1モーメントの検出力範囲及び微小石灰化信号の分布を使
用している。さらに偽陽性率を低下させるために、人工ニューラルネットワーク
(米国特許第5,463,548号、第5,491,627号、第5,422,
500号及び第5,622,171号並びに係属中の米国特許出願第08/56
2,087号及び第08/562,188号を参照)及び面積−厚さ解析(Y.
Jiangら,“Method of extracting microca
lcifications’ signal area and signal thickness from digital mammograms,”
Proc SPIE 1778,28−36(1992)を参照)の適用を含む
新規方法が研究され、有効であることが証明されている。
【0013】 間質性肺疾患の識別診断は胸部放射線学における主要な主題の1つである(米
国特許第4,839,807号、5,289,374号、第5,319,549
号、第5,343,390号及び第5,638,458号並びに係属中の米国特
許出願番号第08/758,438号を参照)。これも又、胸部X線写真上の放
射線学的所見の類似性及び臨床パラメータの複雑さのために、放射線科医にとっ
て困難な仕事である。人工ニューラルネットワーク(ANN)は間質性肺疾患を
識別診断するために仮説的症例を使用して適用され、ANNの潜在的有用性が証
明されている(Asadaら,“Potential usefulness
of an artificial neural network for
diffeential diagnosis of interstitia
l lung disease;pilot study,”Radiolog
y 1990,177:857−860,及び米国特許第5,622,171号
並びに係属中の米国特許出願番号第08/562,087号及び第08/758
,438号を参照)。しかし、仮説的症例と一緒に実際の臨床例を用いた試験は
実施されていない。
【0014】 放射線科医が判断を下すときにX線写真のコンピュータ解析結果を考慮に入れ
て行う診断であるコンピュータ支援診断(CAD)は、疾患を検出及び診断する
放射線科医の能力を向上させる手段として提案されてきた。しかし、CADを臨
床的に有効なものとするためには、コンピュータ技術が放射線科医を支援するた
めに十分に精確でなければならず、さらにコンピュータによる結果が有意義かつ
使用しやすい方法で放射線科医に伝達される必要がある(例えば係属中の米国特
許出願第08/757,611号参照)。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
このように、現在、概して2種のタイプのCAD技術が開発されている。1つ
は異常を検出するためのものであり、その場合にコンピュータはX線写真におい
て疑わしい領域(ROI)を識別する。もう1つは例えば病変を良性又は悪性と
分類することにより画像の領域を定量する方法である。この場合には、仕事は疑
わしい領域を発見することではなく、むしろ放射線科医が診断を下すこと又は患
者に治療を勧告することを補助するためにその領域の量的評価を提供することで
ある。
【0016】 しかし、例えば乳房X線写真及び胸部X線写真のようなディジタル医用画像に
存在する異常な解剖学的領域、特に個別及びクラスタ化微小石灰化像、病変、実
質性変形、間質性肺疾患等を検出、分類及び表示することにおけるいっそうの向
上が望まれる。
【0017】 従って、本発明の目的は、例えば乳房X線写真及び胸部X線写真のようなディ
ジタル医用画像に存在する異常な解剖学的領域(例、個別及びクラスタ化微小石
灰化像、病変、実質性変形、間質性肺疾患等)を検出、分類及び表示するための
自動化された方法及びシステムを提供することである。
【0018】 本発明のもう1つの目的は、異常な解剖学的領域の確実な早期診断を提供する
ための自動化された方法及びシステムを提供することである。
【0019】 本発明のさらにもう1つの目的は、異常な解剖学的領域を検出、分類及び表示
するための自動化された方法及びシステムを提供することである。
【0020】 本発明の別の目的は、実際の臨床例並びに仮説的症例と一緒に人工ニューラル
ネットワーク(ANN)を使用して異常な解剖学的領域を検出、分類及び表示す
るための自動化された方法及びシステムを提供することである。
【0021】 さらに又本発明の別の目的は、様々なイメージング技術、画像特徴解析及びA
NN、並びに本方法を実行するための新規コンピュータ及びそれによって本方法
が実行されるプログラムを保存するための記憶媒体に基づいて異常な解剖学的領
域を検出、分類及び表示するための自動化された方法及びシステムを提供するこ
とである。
【0022】 なおさらに本発明のもう1つの目的は、放射線科医へのコンピュータ解析結果
の表示方法を向上させた、異常な解剖学的領域を検出、分類及び表示するための
自動化された方法及びシステムを提供することである。
【0023】 本発明のさらに別の目的は、検出及び分類作業各々について相違する表示戦術
を用いて異常な解剖学的領域を検出、分類及び表示するための自動化された方法
及びシステムを提供することである。
【0024】 さらに又本発明の別の目的は、感度を低下させることなく偽陽性検出の数が減
少させられる(即ち、真性陽性の検出)、異常な解剖学的領域を検出、分類及び
表示するための自動化された方法及びシステムを提供することである。
【0025】
【課題を解決するための手段】
上記及びその他の目的は、本発明に従って、例えば乳房X線写真及び胸部X線
写真のようなディジタル医用画像に存在する異常な解剖学的領域、特に個別及び
クラスタ化微小石灰化像、病変、実質性変形、間質性肺疾患等を検出、分類及び
表示するための新規かつ改善されたコンピュータ支援方法、この方法を実行する
ためにプログラミングされたコンピュータ、及び必要なパラメータを保存するた
めのデータ構造を提供することによって達成される。ここで、分類方法ではディ
ジタル化医用画像における異常候補の位置が特定され、位置が特定された1以上
の異常候補の周囲の領域が生成され、領域内の位置が特定された異常候補の少な
くとも1つ及び領域自体から特徴が抽出され、抽出された特徴が例えば人工ニュ
ーラルネットワーク(ANN)のような分類法に適用されて分類結果(即ち、数
値及び棒グラフの形での悪性尤度)が作り出され、さらに分類結果は領域及び領
域内の候補異常を用いて注釈が付けられたディジタル化医用画像といっしょに表
示される。検出方法では、複数のディジタル化医用画像の各々における異常候補
の位置が特定され、複数のディジタル化医用画像の各々における位置が特定され
た1以上の異常候補の周囲の領域が生成され、各領域及び領域内の異常候補を用
いて注釈が付けられた複数のディジタル化医用画像が表示され、さらに第1指標
(例、青色の矢印)がクラスタから構成される異常候補上方にスーパーインポー
ズされ、第2指標(例、赤色の矢印)が塊から構成される異常候補上方にスーパ
ーインポーズされる。ユーザ修正モードでは、分類中には、ユーザは分類法及び
表示された結果へ適用される抽出された特徴を修正できるように位置が特定され
た異常候補、決定された領域、及び/又は抽出された特徴を変更し、検出中には
、ユーザは表示される結果を修正できるように位置が特定された候補異常、決定
された領域及び抽出された特徴を修正する。
【0026】
【発明の実施の形態】 同様の参照番号が数枚の同一若しくは対応する部分を表している複数の図面、
及びより詳細には図1を参照すると、本発明に従った処理ステップの順序を例示
しているフローチャートが示されている。第1ステップ10では、例えばコンピ
ュータX線システムのような従来型ハードウエアを使用し、レーザスキャナ等を
用いて従来型X線写真をディジタル化することによりディジタルX線画像が獲得
される。ステップ20では、後に説明するように区分化法を用いて関心領域(R
OI)が抽出される。ステップ30では特徴/パラメータが抽出され、他のパラ
メータ(ステップ40)と一緒に人工ニューラルネットワーク(ANN)(ステ
ップ50)内に入力される。ステップ60では、ANNが例えば個別若しくはク
ラスタ化微小石灰化像の悪性尤度又はROIにおいて間質性肺疾患が存在する可
能性の断定のような予測結果を生成する。コンピュータの結果はステップ70で
、診断において例えば放射線科医を補助するような検出若しくは分類作業に依存
する様々な表示機構を用いて表示される。しかし、ステップ80では、後に説明
するようにステップ20、30及び40のプロセスを修正できるようにステップ
70からの結果を放射線科医が修正することができる。
【0027】 図2では、例えばコンピュータX線システム、レーザスキャナ等のような画像
収集装置100及び例えば汎用コンピュータのようなホストコンピュータ110
を含む図1のプロセスを実行するためのシステムが示されている。ホストコンピ
ュータ110は図3に示されており、例えばタッチスクリーン式インターフェー
スを備えたタッチスクリーン型モニターのような表示装置200、キーボード2
10、ポインティングデバイス220、デジタイジングパッド230、ハードデ
ィスク240、フロッピードライブ250、テープ若しくはCD媒体270を備
えたテープ若しくはCD ROMドライブ、及びマザーボード(主基板)280
を含んでいる。マザーボード280にはプロセッサ290、RAM300、及び
ROM310、画像収集装置110に接続するために使用されるI/Oポート3
20、及び音響処理、画像処理等のような特殊ハードウエア/ソフトウエア機能
を実行するための任意の特殊ハードウエア330、マイクロフォン340、さら
にスピーカ350が含まれている。
【0028】 画像収集装置によって画像が収集されると、適切なソフトウエアを用いてプロ
グラミングされたホストコンピュータ110は、例えばROIの抽出/区分化(
ステップ20)、特徴の抽出(ステップ30)、ANN(ステップ50)、その
他のパラメータの入力(ステップ40)、予測結果の生成(ステップ60)、結
果の表示(ステップ70)及び結果の修正(ステップ80)のような図1のプロ
セスを実行するが、それらの詳細については下記で説明する。
【0029】 ROIの抽出/区分化 上記で考察したように、コンピュータ支援システムにおける初期のステップの
1つは例えば乳房X線写真のようなディジタル化X線画像を前景(例、乳房に対
応)及び背景(例、乳房の外部周囲に対応)に区分化することである。この区分
化は、背景に属する無関係なピクセルがその後の考察から取り除かれるので、そ
の後の処理量を減少させる。図2の画像収集装置100によって医用画像が図1
のステップ10で収集された後、次のROIの抽出/区分化(ステップ20、図
1)は下記で図4〜図10を参照して説明するように実施される。
【0030】 図4の(A)、(B)は、乳房X線写真上の悪性及び良性の微小石灰化クラス
タの例を示している。表1には、乳房X線画像において微小石灰化象を分類する
ために本発明で使用される1セット8種の特徴が列挙されている。
【表1】
【0031】 表1の特徴は、クラスタ化微小石灰化像の特徴(特徴1、2及び3)及び個別
微小石灰化像の特徴(特徴4〜8)を示している。これらの特徴は、適切にプロ
グラミングされたホストコンピュータ110(図2)によって自動的に抽出され
るが、それらは悪性クラスタ化微小石灰化像を良性クラスタ化微小石灰化像から
鑑別するときの放射線科医の経験と質的に相関している[62][57][58
]。この相関は悪性及び良性クラスタ化微小石灰化像を分類するためにこれらの
特徴を使用して良好な結果を得るための鍵となる可能性がある。
【0032】 微小石灰化像のコンピュータによる区分化 微小石灰化領域の区分化 コンピュータによる微小石灰化像の区分化によって微小石灰化像を詳細に解析
することができる。しかしそれは、微小石灰化象はサイズが極めて小さくコント
ラストが低い可能性があり、他方では外観が高度に変動性であるために、容易に
行える作業ではない[62]。本発明で使用されるデータベース(データベース
A)では、微小石灰化像は平均するとサイズが0.4mmであり、コントラスト
は0.15光学的密度(OD)単位(若しくは10−ビットのグレースケール上
での濃度レベル56)である。標準偏差は、サイズが0.46mm及びコントラ
ストが0.06OD単位である。
【0033】 区分化法は、X線コントラストの単純な閾値処理に基づいている[63]。こ
の方法は図5に示されているフローチャートに要約されている。背景における低
空間周波数成分を取り除くために、二次元3次多項式平面が微小石灰化像上の中
心に置かれた1cm×1cm(0.1mmピクセルサイズ)の関心領域(ROI
)へ適合させられた(ステップ500及び510)。平滑背景を減じた後に、微
小石灰化像は領域拡張法の2つのパス、つまり最大信号の50%閾値−(マイナ
ス)背景を用いる「大まかな」領域拡張法(ステップ520)、及び局所的に修
正された閾値を用いる「精密な」領域拡張法(ステップ540)を使用して描出
された。微小石灰化象のサイズはROIのサイズと比較して小さいので、微小石
灰化像の近位における残留背景変動が「大まかな」閾値を偏らせる可能性がある
(ステップ520)。第2のの目的は、そうした偏りについて「精密な」閾値(
ステップ540)を補正することであった。この「精密な」閾値(ステップ54
0)は計算残留背景オフセットを最大信号上の中心に置かれた1mm×1mmの
領域から減じ(ステップ530)、「大まかな」領域拡張法(ステップ520)
によって最初に識別された信号ピクセルを排除することによって計算された。
【0034】 この区分化法の精度は実際の乳房X線写真及び模擬(ボケ)微小石灰化像を用
いて模擬試験において評価された。図6の(A)は、ROIにおける9例の模擬
(0.2mm×0.2mm×0.2mm)微小石灰化像の例を示している。図6
の(A)に示されているように、9例の関心領域(ROI)は種々のフィルム密
度、種々のX線ノイズ、実質の存在及びその他の微小石灰化像の近位における存
在を表すために9枚の乳房X線写真から選択された。模擬微小石灰化像は、すべ
ての測定値が0.1mm刻みで増加させて、厚さ0.1−0.4mm、正方形の
横断面形をもつ粒子については片側では0.2−0.5mm、そして長方形の横
断面形を持つ粒子については短い側では0.1−0.4mm、長い側ではその2
倍のサイズが指定された。これらの微小石灰化像のX線画像は、下記で考察する
散乱及びボケを含むスクリ−ンフィルム・イメージングチェーンのモデルに従っ
て構成された。
【0035】 スクリーンフィルム画像形成のモデル 図6の(B)は、乳房組織に包含された微小石灰化を画像描出する単純化モデ
ルを示している[93]。照射線量X(点pでの)は乳房組織+散乱だけを横断
する透過一次放射線によるものとし、照射線量X’(点p’での)は乳房組織及
び微小石灰化+散乱の両方を横断する透過一次放射線によるものとする。微小石
灰化像の放射線コントラストRは、背景照射線量Xに比較した照射線量の差X
−X’であると定義できる。散乱放射線の量が点p及びp’で同一であると仮定
すると、これは標準的乳房に比較して微小石灰化象が極めて小さいので本当であ
ると思われるが、その場合には微小石灰化像の放射線コントラストは次のように
表すことができる。
【数2】
【0036】 この方程式では、G及びCは各々一次放射線及び散乱放射線に対するグリッド
透過係数、Fはグリッドの前面での散乱係数、Δμは乳房組織と微小石灰化像の
間の線形減衰係数の差、さらにLは微小石灰化の厚さである(X線ビームに沿
って)。
【0037】 微小石灰化像のコントラストはイメージングチェーンに沿って画像が広がるに
つれて低下する。第1に、照射線量に関するコントラスト(放射線コントラスト
)は、画像がスクリーンフィルム・システムによって記録されたときに光学的密
度に関するコントラスト(X線写真コントラスト)に変換される。引き続いて、
乳房X線写真がディジタル化されると光学的密度に関するコントラスト(X線写
真コントラスト)はさらにピクセル値における差に変換される。どちらの変換に
おいてもボケが発生し、それによってコントラストが低下する。照射線量から光
学的密度への変換はスクリーンフィルム・システムのH&D曲線によって説明さ
れる。ボケはイメージングシステムのポイント・スプレッド・ファンクション(
PSF)を用いた信号のコンボリューションによって説明される。Fujiドラ
ムスキャナのために使用された特性曲線はほぼ線形であるが、MinRスクリー
ン/Ortho−MフィルムコンビネーションのためのH&D曲線は1.2〜2
.0光学的密度単位の範囲内においてのみほぼ線形である。しかし、我々のデー
タベースでは微小石灰化に対する背景光学的密度はおよそ0.2から2.6を超
えるまでの範囲に及んだ。このため我々の計算においてはH&D曲線の完全な非
線状形を使用しなければならない。
【0038】 ボケに起因するコントラストの損失は2つのコントラスト修正要素によってほ
ぼ補正することができる。ボケ信号について測定されたコントラストが測定用ア
パーチャと対象(信号を発生させる)との間の相対位置の関数であることは証明
することができる。最大コントラストは、アパーチャと対象とが最適に整列して
いるときに測定される。この最大コントラストの大きさは対象の形状及びサイズ
、アパーチャの形状及びサイズ、さらにボケを引き起こすポイント・スプレッド
・ファンクション(PSF)に依存する。本発明では、ピクセル値で表される微
小石灰化象のコントラストは区分化された微小石灰化像のピクセル値から背景を
引いたものを平均化することによって計算された。区分化された微小石灰化像が
実際の微小石灰化像と正確に同一の物理的サイズ及び形状を有していると仮定す
ると、我々の方法を使用して計算された微小石灰化像のコントラストが実際の微
小石灰化像と同一のサイズ及び形状を有するアパーチャを用いて測定されたコン
トラストと等価であることを証明することができる。この単純化された状況では
下記の式が得られる。
【数3】
【0039】 式中、R’及びΔD’は各々照射線量及び光学的密度に関してボケを低下さ
せたコントラストであり、他方R及びΔDは対応するオリジナルのコントラス
トである。後に説明するように、誘導されるコントラスト補正係数Ksf及びK dz は各々、スクリーンフィルムシステム又はフィルムスキャナの微小石灰化像
の形状及びポイント・スプレッド・ファンクション(PSF)にのみ依存する。
今度は模擬微小石灰化像の乳房X線画像を構成する方法を説明する。
【0040】 マンモグラフィの微小石灰化像シミュレーション 模擬微小石灰化は、100%腺組織に包含されたCa(POOH(ヒ
ドロキシアパタイトカルシウム)であると想定され[94−99]、4cmの一
様な厚さに圧迫された乳房からの散乱による混成を伴う18kev単一エネルギ
ーX線ビームによって描出された。物理的パラメータは表2及び表3に記載され
る。
【表2】
【0041】
【表3】
【0042】 本発明に従って乳房X線写真上の微小石灰化像をシミュレートする際には、下
記の方法が使用された。MTFデータから入手されたスクリーンフィルム・シス
テムのPSFを用いるコンボリューションによって鋭角の二次元照射プロフィー
ルがボケさせられた。このコンボリューションは0.0195mmピクセルサイ
ズの空間分解能で実行された。ボケたプロフィールにおける各点は、その後微小
石灰化像が現れるであろう乳房X線写真における局所的平均値によって決定され
た背景照射線量及び背景密度を参照して光学的密度に変換された。二次元光学的
密度プロフィールはその後、サンプリング前MTFデータから入手されたフィル
ムスキャナのPSFを用いる第2回コンボリューションによってボケさせられ、
さらに引き続いて0.1mmのピクセルサイズでサンプリングされた。模擬微小
石灰化像はオリジナルのピクセルを結果として生じた二次元信号プロフィールプ
ラスオリジナルの画像における背景の上方の局所ピクセル値変動に取り替えるこ
とによって乳房X線写真に導入された。
【0043】 図7では、厚さ0.2mm及び正方形の横断面形を持つ模擬微小石灰化につい
て真の面積と測定面積(乳房X線写真から描出されたピクセル数)が比較されて
いる。区分化の忠実度を測定するために、間違って信号と識別された少数の背景
ピクセルが測定面積から除外された。本発明では、225枚の微小石灰化像が各
ROIの中心正方形領域内の225の位置に付け加えられた。微小石灰化像は、
区分化法が常に単一微小石灰化像に適用されるように1度に1枚付け加えられた
。図7は、ある所定サイズの模擬微小石灰化象について各ROIにおける225
の測定面積の平均値をプロットしている。単純にするために、2セットの誤差棒
だけがプロットされた:8個のROIにおける最大標準偏差を表している太線の
誤差棒、及びROI #3(図6の(A)の右上のROI)における標準偏差を
表している通常の太さの誤差棒。8個のROIからの測定面積は平均すると真の
面積と良好に一致したが、他方ROI #3からの測定面積はこのROIにおけ
るコントラストが極度に低い(OD=0.4)ために真の面積より小さかった。
【0044】 図8は、乳房の厚さの関数として測定面積における絶対誤差の平均値を示して
いる。乳房の厚さは散乱に影響を及ぼすので、従って測定面積の精度に影響を与
える。図8に示されている結果は、模擬微小石灰化像を構成するときに散乱パラ
メータを変化させることによって入手された。これらの結果は、2〜6cmに圧
縮された乳房については区分化誤差が10%未満であることを示している。
【0045】 微小石灰化の有効厚さの推定[104] 微小石灰化像のコントラストは、X線ビーム(フィルム面にほぼ垂直)に平行
な次元におけるサイズ(厚さ)を反映する。従って、微小石灰化像のサイズを測
定するときにコントラストは面積と同様に有用なはずである。しかし、X線スク
リーンフィルム・システムのH&D曲線は非線形であるために、コントラストと
微小石灰化の厚さの関係は単調ではない。例えば、脂肪中に包含されている小さ
な微小石灰化は腺組織に包含されている大きな微小石灰化(低光学的密度)より
、又は皮膚近くで現れる大きな微小石灰化(高光学的密度)より高いコントラス
トを有する可能性がある。コントラストを微小石灰化の厚さに変換すると、コン
トラストをより有意義なサイズ測定値にすることができる。
【0046】 微小石灰化像の有効厚さは、X線ビームの投影線に沿った微小石灰化像の長さ
であると定義されている(図6の(B))。有効厚さは下記の3つのステッ
プで計算することができる。
【0047】 (1)フィルムスキャナの特性曲線(多くのフィルムディジタイザについては
ほぼ線形)を用いてピクセル値によるコントラストを光学的密度によるコントラ
スト(X線写真コントラスト)に変換する。
【0048】 (2)スクリーンフィルム・システムのH&D曲線を用いて光学的密度による
コントラスト(X線写真コントラスト)を照射線量によるコントラスト(放射線
コントラスト)に変換する。相対照射線量しか示さない従来型H&D曲線から絶
対照射線量値を決定することはできないが、任意に選択された参照を用いて光学
的密度における差(X線写真上のコントラスト)から絶対照射線量における差(
放射線コントラスト)を決定することはできる。
【0049】 (3)X線減衰の特性に従って、照射線量によるコントラスト(放射線コント
ラスト)から有効厚さを計算する。2つの補正によってこの計算の精度が向上す
る。(i)イメージングチェーンのモデルに組み込まれた抗散乱グリッドが散乱
に起因するコントラストの損失について補正する、及び(ii)イメージングチ
ェーンのモデルに組み込まれた2つの補正係数Ksf及びKdzがボケに起因す
るコントラストの損失について補正する。スクリーンフィルム・システムのため
のKsf及びフィルムスキャナのためのKdzというこれら2つの係数はこれか
ら下記で説明するように、各ポイント・スプレッド・ファンクション(PSF)
及び微小石灰化像の実際の物理的サイズ及び形状によって決定される。
【0050】 ボケによって惹起されるコントラスト減少係数の誘導 OBJ(x,y)が対象(背景より減衰性であると仮定する)の照射線量プ
ロフィールを表すとする:
【数4】
【0051】 一様な背景における(x,y)の中心に置かれたOBJ(x,y)を含
む照射線量は次のように表すことができる: E(x,y) = (X’−X)OBJ(x−x,y−y)+X (5) APE(x,y)が照射線量及び光学的密度両方についてアパーチャをサンプ
リングする透過関数を表すとする。
【0052】 APE(x,y) = 1 アパーチャ内部 = 0 アパーチャ内部 (6) さらにアパーチャの面積がAであると仮定する。照射線量を測定するためにサ
ンプリングアパーチャが使用される場合、信号のコントラストは対象の位置に比
較したアパーチャの位置に依存する。対象を(0,0)に、アパーチャを(x,
y)にセンタリングする。すると放射線コントラストS(x,y)の空間的に
変動する関数は下記のように表すことができる。
【数5】
【0053】 アパーチャが対象と同一形状を有する特殊な場合を考慮に入れると、つまり下
記の式となり、 APE(x,y) = OBJ(x,y) (8) さらに、式R=(X−X’)/Xであることに注目すると、方程式(7)は
下記となる。
【数6】
【0054】 この方程式は、放射線コントラストがアパーチャの位置の関数であることを述
べている。コントラストは、アパーチャが対象と最高に整列しているときに最大
となり、その場合には下記となる: S(0,0) = R (10) ここで、スクリーンフィルム・システムによって発生されたボケについて考察
しよう。ボケはスクリーンフィルム・システムのポイント・スプレッド・ファン
クションを用いた照射線量のコンボリューションによりモデリングされた照射線
量ドメインにあると見なすことができる。PSFsf(x,y)はスクリーンフ
ィルム・システムのポイント・スプレッド・ファンクションを表すとする。ボケ
照射線量は下記のように表すことができる:
【数7】
【0055】 空間的に依存する放射線コントラストは下記のように表すことができる。
【数8】
【0056】 アパーチャが対象と同一形状を有する場合は、APE(x,y)はOBJ
x,y)に置き換えられる。
【数9】
【0057】 この方程式はボケの発生した後に測定された放射線コントラスト関数がスクリ
ーンフィルム・システムのポイント・スプレッド・ファンクションを用いてコン
ボリューションされたボケの前に測定された放射線コントラスト関数に等しいこ
とを示している。ボケのコントラストは、サンプリングアパーチャが対象と最高
に整列したときに最大に達する。
【0058】 コントラスト減少係数は下記のように定義できる。
【数10】
【0059】 ボケがフィルムのディジタル化によって発生された信号コントラストに及ぼす
作用は同様の方法で記述することができる。フィルムにおける光学的密度を下記
の様に表してみよう。
【0060】 I(x,y) = OBJ(x,y) + D (15) ここで、 OBJ(x,y) = F{OBJ(x,y)} (16) D = F{X} (17) 関数F{X}はスクリーンフィルム・システム及び照射線量から光学的密度へ
の変換によって発生されたボケを要約している。
【0061】 コントラストを同一アパーチャを使用して測定すると、X線写真のコントラス
トの空間的に依存する関数Sは下記のように表すことができる。
【数11】
【0062】 アパーチャが対象OBJ(x,y)と同一形状を有する場合は、下記のよう
になる。
【数12】
【0063】 ディジタイザのサンプリングアパーチャによって発生されたボケはスクリーン
フィルム・システムによって発生されたボケと同様にモデリングすることができ
る。ボケ画像は下記のようになり、
【数13】
【0064】 さらにX線写真のコントラストの関数は下記の式になる。
【数14】
【0065】 式中、PSFdz(x,y)はディジタイザのサンプリングアパーチャのポイ
ント・スプレッド・ファンクションである。
【0066】 X線写真の2つの最高コントラストに対するコントラスト減少係数は下記のよ
うに定義することができる。
【数15】
【0067】 次に、有効厚さの計算の精度について説明する。図9は、正方形の横断面形(
0.3mm×0.3mm)微小石灰化象について真の厚さを計算有効厚さと比較
している。0.1mm以上の厚さの模擬微小石灰化象については、ROI #3
(図6の(A)における右上のROI)を除いて、計算有効厚さは平均すると真
の厚さと良好に一致した。ROI #3では、計算有効厚さは真の厚さより大き
かった。これはKsf及びKdzにおける誤差によって発生されたもので、その
原因は少なくとも一部には区分化における比較的大きな誤差に帰せられる。画像
におけるノイズの自己相関長さが0.08mm微小石灰化像とほぼ透過であるこ
とに注目すると興味深い。これは実際に模擬微小石灰化像を付け加えずにオリジ
ナルの画像から「信号」を抽出することによって測定された。その結果、この方
法は0.1mm以下の厚さを持つ微小石灰化像を抽出するためには使用できない
【0068】 この計算の精度は、一部には計算に使用されたパラメータの前提条件によって
決定される。これらのパラメータには、散乱、H&D曲線、及びX線エネルギー
が含まれる。これらの前提条件の作用は模擬微小石灰化像を構成するときに使用
されたパラメータを変動させ、有効厚さを計算するために固定パラメータを使用
することによって評価することができる。図10は、散乱に起因する有効厚さに
おける平均絶対誤差が2〜6cmに圧縮された乳房においては10%未満である
ことを示している。有効厚さの計算はフィルムプロセッサの温度によっては影響
を受けないが、それはプロセッサ温度がH&D曲線の形状に影響を及ぼさないこ
とが発見されたためである。表4は推定X線エネルギーにおける誤差に起因する
有効厚さにおける理論的誤差を示しており、表5はシミュレーションから実際に
測定された同一の誤差を示している。
【表4】
【0069】
【表5】
【0070】 特徴の抽出 個別微小石灰化像を説明する特徴 上記で説明したように、図1の区分化法(ステップ20)は本発明の方法にお
いて微小石灰化像の解析を行うための予備ステップとして使用された。この区分
化はホストコンピュータ110(図2)によって自動的に行われ、典型的な微小
石灰化像については良好な精度を達成した。これから説明する本発明の方法にお
ける次のステップは、乳房X線写真から区分化された微小石灰化像を用いる図1
の自動コンピュータ特徴抽出(ステップ30)である。
【0071】 クラスタ微小石灰化像の透視図から読み取られる個別微小石灰化像の特徴には
病変の組織学的状態を予測するための重要な情報が含まれている。個別微小石灰
化像の特徴を解析するためには、それらの位置を識別し、それらを乳房X線写真
から描写しなければならない。微小石灰化像はコンピュータ検出機構によって識
別することができ、さらにそのように行うときに微小石灰化像の解析は検出から
悪性尤度の推定まで完全に自動化することができる。これは放射線科医による追
加の作業を必要としないために、臨床適用にとって重要である。しかし、自動検
出機構の代わりにコンピュータ分類機構を開発する目的で手動識別を使用するこ
ともできる。
【0072】 微小石灰化像のサイズ及びコントラスト 微小石灰化像が乳房X線写真から描出されると、そのサイズ及びコントラスト
は容易に測定できる。微小石灰化像の(理想化)物理的測定値は次のように定義
されている。
【0073】 (1)乳房X線写真における投影面積としての面積(描出されたピクセルの数
を計数することにより入手される)。
【0074】 (2)X線投影線に平行な平均長さとしての有効厚さ。
【0075】 (3)面積と有効厚さの関としての有効容積。
【0076】 これらの3つの物理的測定値はクラスタ内の1つ1つの微小石灰化像に対して
推定される。さらに、これらの3つの測定値の平均及び相対標準偏差がクラスタ
内の微小石灰化像に対して計算される。
【0077】 これらの測定値中、微小石灰化像を分類するための特徴として使用されるのは
平均及び相対標準偏差だけである。悪性尤度を予測するときには、各個別微小石
灰化像の測定値はそれらの集合的同等物ほど有用ではないと思われる[62]。
表1が示しているように、特徴セットには6つの平均値と標準偏差中の4つしか
選択されず、残り2つは図12の(A)、(B)、図13の(A)、(B)に類
似する分散グラフに基づいて追加の情報を提供しなかったために除外された。
【0078】 微小石灰化像の形状不規則性 悪性についての乳房X線写真の古典的な徴候の1つは線形若しくは分枝状の微
小石灰化像である[62,57]。図11の(A)、(B)に例示されている1
2種の形状指数の標準偏差であると定義された形状不規則性測定値は、個別微小
石灰化像の形状不規則性を測定するために設計されている。
【0079】 図11の(A)に図示されているように、12種の形状指数中4種は質量中心
ピクセル(質量中心が1つの完全なピクセルであるように計算では丸められた)
と微小石灰化像の辺縁(図11の(A)における点線で示されている微小石灰化
像の全ピクセルを取り囲むピクセルグリッド上に描かれている小さい長方形の箱
と定義されている)との間の距離を表している。その他の8種の形状指数は、図
11の(B)に示されているように質量中心ピクセルと微小石灰化像内の他のピ
クセルとの間に8方向に直線を引くことによって構成される。これらの8種の指
数は各々一方向に引かれた最長の線の長さを表す。これらの12種の形状指数の
相対標準偏差は微小石灰化像の形状不規則性測定値であると定義されている。こ
の測定値は小型(例、正方形)微小石灰化については、12種の形状指数すべて
が類似数値を有するために小さい。しかし、不規則(例、線形)形状の微小石灰
化像については、形状指数の一部が大きく、他の指数が小さいために大きくなる
【0080】 形状不規則性測定値はクラスタ内のすべての微小石灰化像について計算された
が、特徴としては第2最大値だけが使用された(表1)。この計算の確実性を増
加させるために最大数は廃棄された。クラスタ全体をあらわすために単一の高い
形状不規則性値を使用するこの方法は、「平均的」微小石灰化像を使用するより
むしろ最も不規則な形状の微小石灰化像を探索する放射線科医が使用する方法に
類似させられた。
【0081】 形状不規則性測定値は個別微小石灰化像の正確な区分化に、従ってディジタル
化乳房X線写真におけるピクセルサイズに左右される。本発明では、形状不規則
性は0.1mmピクセルサイズでディジタル化された乳房X線写真から測定され
た。使用されたデータベース(データベースA)における微小石灰化像はサイズ
が平均して0.6mm若しくは16ピクセルであったので、0.1mmピクセル
のディジタル化は特に小さな微小石灰化像については個別微小石灰化像の正確な
形状を正しく推定することを困難にする。しかし、形状不規則性測定値は微小石
灰化像の正確な形状を特徴付けるためではなく、むしろ線形若しくは分枝状微小
石灰化像を識別するために設計された。不規則な形状と規則的な形状の微小石灰
化像を弁別するためには個別微小石灰化像の正確な形状を弁別する場合より必要
な情報が少なくて済むので、形状不規則性測定値を計算するためには0.1mm
ピクセルのディジタル化で適正な可能性がある。後に説明するように本発明の方
法は0.1mmピクセルサイズでディジタル化された乳房X線写真を使用して高
レベルの精度で悪性及び良性クラスタ化微小石灰化像を分類するので、このピク
セルディジタル化閾値は確証されている。しかし、ピクセルサイズがコンピュー
タの分類性能に及ぼす作用は本発明では詳細には調査されなかったので、そして
すべての研究者がこの問題に関して一致している訳ではいないので[64][6
5]、0.1mmは最適ピクセルサイズではない可能性がある。それでも、本発
明の方法は0.1mmピクセルサイズで高度の性能を達成することができる。
【0082】 クラスタを説明する特徴 微小石灰化像の空間的分布、特にクラスタの辺縁は診断学的に重要であると見
なされている[58]。さらに、多くの放射線科医はクラスタ内の微小石灰化像
の数が有用な診断的指標であると考えている[62]。本発明は、クラスタの環
状性及び面積を計算するためにクラスタのコンピュータ推定辺縁を使用する(表
1)。環状性はP/4πAであると定義されたが、このときPは周囲の長さで
あり、Aは微小石灰化クラスタの面積である。
【0083】 クラスタの辺縁は形態学的膨張演算子及び形態学的浸食演算子(米国特許第5
,133,0202号、第5,537,485号、及び第5,598,481号
も参照)を用いて推定された。形態学的膨張演算子は、オリジナルの画像におけ
る1クラスタのピクセルの最高ピクセル値を用いてフィルタを通された画像内に
ピクセルを割り当てることによって対象を拡大するが、このときピクセル群は演
算子のカーネルとして知られている。同様に、形態学的浸食演算子は最小ピクセ
ル値を使用することによって対象を収縮させる。本発明では、膨張演算子と浸食
演算子の両方に単一カーネルが使用された。このカーネルは、5ピクセル×5ピ
クセルの正方形から4個の角のピクセルを除去することによって構成された。膨
張演算子及び浸食演算子は個別微小石灰化だけを含むバイナリ画像に適用された
。背景は0に設定され、微小石灰化はピクセル値1の単一ピクセルによって表さ
れた。膨張演算子は、微小石灰化をクラスタに似ている単一対象へ合併させるた
めに最初は連続的に10回適用された。その後、クラスタの辺縁を合理的に表す
ために対象のサイズを低下させるために浸食演算子が連続的に3回適用された。
この方法で使用されたカーネル及びパラメータはコンピュータ推定辺縁の最も満
足できる結果を入手するために経験的に選択された。この方法を視認検査によっ
て判定したところ、ほとんどのクラスタに対して適切であった。例外的場合では
、微小石灰化像の「島」は微小石灰化像が広域領域にまばらに分布していたため
に1つのクラスタに合併しなかった。1クラスタに1以上の「島」が存在するこ
の状況では、最終的に単一の「島」が形成されるまで膨張演算子が繰り返し適用
された。結果として生じた輪郭はそうした状況において認知される辺縁からは逸
脱する傾向があったが、認知された辺縁は通常大きく、それ自体が不規則であっ
た。
【0084】 特徴セットの有効性 微小石灰化像を分類するための特徴の選択基準は下記の通りであった。
【0085】 (1)2つの任意の対の特徴の分散グラフにおいて悪性クラスタを良性クラス
タから弁別するために選択された特徴を使用できる。
【0086】 (2)選択された特徴が、悪性及び良性クラスタ化微小石灰化像の特徴につい
ての放射線科医の説明と質的に相関している[57][62]。表1に記載の特
徴セットの分散グラフは図12の(A)、(B)、図13の(A)、(B)に示
されている。各グラフにおいて多くの悪性クラスタは良性クラスタと重複してい
るが、一部の悪性クラスタは良性クラスタに重複しておらず、又その逆もある。
例えば図12の(B)では、1群の良性クラスタのはすべての悪性クラスタより
グラフの左下隅により近い場所に現れている。従って、これらのクラスタはこの
グラフに基づいて良性であると識別できる。しかし、特徴セットの結合作用は、
一部には一対の特徴によって識別された良性クラスタが他の対の特徴によって識
別された良性クラスタに必ずしも対応しないために、グラフ上で視認するのは困
難である。図12の(A)、(B)、図13の(A)、(B)は様々な特徴の視
覚的比較を提供するが、知覚的制約によって二次元に限定されているので、特徴
の組合せの有効性を評価するための限定された手段しか提供しない。結合された
特徴セットの有用性は、後に説明するように人工ニューラルネットワーク(AN
N)によって証明することができる。
【0087】 図12の(A)、(B)、図13の(A)、(B)はさらに又、8種の特徴と
放射線科医の経験との質的相関を例証しており、悪性及び良性クラスタの重複は
放射線科医が一般に経験する悪性及び良性クラスタのX線写真上の外観における
類似性を反映している[57]。しかしより重要なことに、悪性及び良性クラス
タの分布における相違は放射線科医の経験と一致している。図12の(A)では
、良性クラスタはより小さく丸い傾向があり、他方悪性クラスタはより大きく不
規則な形状である傾向がある。これは良性微小石灰化像が腺症形の密なクラスタ
と関連しているが、悪性環状微小石灰化像はしばしばより指向性かつび漫性であ
るという臨床観察所見に対応している。図12の(B)では、良性クラスタは悪
性クラスタと比較してより小数かつより小さい微小石灰化像を有する傾向がある
。臨床的には、点状及び「小葉状」石灰化はしばしば良性である。図13の(A
)では、悪性微小石灰化像はサイズに関してより大きな変動性を有する傾向があ
る。臨床的には、一部の悪性微小石灰化像を説明するのに多形性という用語が使
用される。図13の(B)では、一定のサイズについては、悪性微小石灰化像は
良性石灰化像に比べて形状がより不規則である傾向がある。臨床的には線形又は
分枝状の形状が悪性の最も重要な指標である。
【0088】 本発明の方法における2つの重要な成分の第1は自動コンピュータ特徴抽出で
ある。8種の特徴セットは悪性及び良性クラスタ化微小石灰化像を分類するため
の基礎を提供する。結合特徴セットの有用性は、本発明に従ったコンピュータ機
構の高度の分類性能の基礎を成している。さらに、コンピュータ抽出特徴の使用
は臨床適用のためにより実際的なアプローチである前者と一緒に放射線科医が報
告した特徴を使用するコンピュータ技術から自動コンピュータ分類技術を区別す
る。この8種からなる特徴セットは、これから説明するように悪性及び良性クラ
スタ化微小石灰化像を分類するために人工ニューラルネットワークによって本発
明の方法において使用される。
【0089】 人工ニューラルネットワーク(ANN) 人工ニューラルネットワーク(ANN)は、人間の神経係の数学的モデルであ
る[66]。ANNは、医用イメージングを含む数多くの分野に適用されてきた
[46][47][60][67]。人工ニューラルネットワークは、単純な決
定規則を開発するのが困難な多変数問題(例えば微小石灰化像の8種の特徴の解
析)に適用される。人工ニューラルネットワークは、サンプルに基づいて多変数
(重み)数学的モデルを形成し、その後このモデルを現実的症例に適用すること
によって多変数問題を解決する。ANNは、複雑な問題を取扱うときに柔軟性が
あることが知られているが、ANNの論理的思考を理解することはしばしば困難
である。このため、ANNの結果が経験と相関することが重要である。
【0090】 人工ニューラルネットワークの使用は医用イメージングに適用できる数種の統
計学的方法の1つである。その他の方法には線形判別分析、K隣接分析等が含ま
れる。ANNがこれらの他の方法に比較して優れているのは非線形方法である点
である。従って、ANNは他の統計学的方法に比べて複雑かつ不完全な問題を解
決するときにより大きな効力を有する。本発明で使用されたANNは悪性及び良
性クラスタ化微小石灰化像並びに間質性肺疾患を分類できることを自ら証明した
【0091】 微小石灰化像を分類するためのANNの構造 図14に略図的で示されているように、乳房X線画像における個別及びクラス
タ化微小石灰化像を分類するために本発明で使用されたANNは3層から成るフ
ィードフォワード式誤差逆伝播網であった[66]。入力層は、各々が8種の特
徴(表1)の1つを読み取る8個の入力ユニットを有していた。各特徴の数値は
データベースにおける特徴の最大値が1となるように0と1の間で正規化された
。単一の隠れ層は、最適な回路網性能に対して経験的に決定されたように(図1
5)、6個の隠れユニットを有していた。出力層は単一出力ユニットを有してい
た。ANNの出力は、後に説明するように悪性尤度を推定するために変換するこ
とができる。
【0092】 ANNの学習 ANNは、「教師付き学習」において既知の診断的真実を備えた学習用サンプ
ルを用いて学習された。教師付き学習中、ANNは出力を「真実」値に等しくさ
せることを試みて連続する層におけるユニットへのリンクを提供する内部の重み
を修正する。(実際には、ANNの出力は0及び1によって拘束されたが、学習
をより容易に集中させるために、良性に対しては0.1及び悪性に対しては0.
9のバイナリ値が真実として使用された。これはANNが学習サンプルのための
モデルを開発するプロセスの1つであると見なすことができる。教師付き学習は
、学習の反復回数が増加するにつれて誤差(「真実」とANNの出力の間の平方
差の合計)が減少する反復プロセスである。
【0093】 ANNの誤差はANNが学習サンプルをどの程度良好に模倣するかを評価する
。学習サンプルに対するANNの性能[68]はこの誤差が減少するに連れて上
昇する。しかし、この誤差は「現実」へのANN「モデル」の一般性を評価しな
いので、従って、様々な(試験)サンプルに対するANNの性能とは必ずしも単
調な関係を有してはいない。図16は、学習反復回数が増加するにつれて学習サ
ンプルへのANNの性能が増加する例を示しているが、試験サンプルへの性能は
飽和して低下する。この減少は「過剰学習」として知られている。つまりANN
の「モデル」は学習サンプルには良好に適合するが、「現実」には良好に一般化
しない。「過剰学習」を防止するために、学習は反復200回で終了された(図
16)。
【0094】 ANNの試験 ANNは2種の方法を用いて試験された。一貫性試験及びラウンドロビン試験
(若しくはリーブ・ワン・アウト(1つを残す)試験)。一貫性試験では、試験
サンプルは学習サンプルと同一である。このため、一貫性試験ではANNの学習
サンプルを「記憶する」能力が厳密に評価される。一貫性試験では学習サンプル
を超えたANNの一般性は評価されない。この試験は、ANNの構造が学習サン
プルを「模倣する」ために適正かどうかを評価するために使用できる。図16は
、ANNの性能指数A及び0.90が十分な学習反復後に1.0に近づく
ことを証明している。従って、このANNは悪性及び良性クラスタ化微小石灰化
像を分類するための8種の特徴を解析することができた。
【0095】 他方ラウンドロビン試験では、学習サンプルを超えたANNの一般性が評価さ
れる。ラウンドロビン試験では、症例が既知の真実を用いて学習セットと試験セ
ットに分けられる。学習セットは1つを除くすべての症例から構成され、試験セ
ットは1つだけ残された症例である。学習セット及び試験セットはその後ANN
を学習及び試験するために使用され、その後症例は再区分され、試験セットのた
めに別の症例が選択される。ラウンドロビン試験の結果は各症例の試験結果を結
合することによって入手され、そこから単一ROC曲線を推定することができる
。ラウンドロビン試験では、試験症例は学習サンプルとは相違している。このた
め、この試験ではANNの一般性が評価される。この方法の長所はそれが多数(
n−1)の有効学習サンプルを集合させることによって利用可能な症例を効果的
に使用することにある。
【0096】 ラウンドロビン試験では、区分単位若しくは「症例」の用語は、単一画像乳房
X線写真(「画像毎」)、若しくは1患者のX線写真の集合(「患者毎」)とし
て別々に定義することができる。典型的には、乳房X線写真試験は頭部尾部(C
C)方向として知られる頭部からつま先までの撮影方向、中外側(ML)として
知られる側面から側面までの撮影方向、及び一般に頭部からつま先及び側面から
側面の画像の間での45度の角度で中側斜位(MLO)として知られる撮影方向
から選択された最低2つの撮影方向から行われる。患者毎の定義では、病変は2
枚以上のフィルム(例、CC、ML及びMLO画像)上に描出することができ、
患者は複数の病変を有する可能性がある。画像毎の定義は、例えば試験症例とし
てCC画像が使用されて学習セットにMLO画像が現れた場合は、試験セットは
もはや完全には学習セットと無関係ではないので、偏っている。使用されたデー
タベース(データベースA)上で「画像毎」ラウンドロビン試験を「患者毎」ラ
ウンドロビン試験と比較すると、各々0.90対0.83(p=0.10)のA 値が明らかになった。従って、本試験では「患者毎」ラウンドロビンだけが使
用された。
【0097】 ラウンドロビン検定における分割ユニットに定義に関連して、本発明の方法の
性能は画像毎ベース又は「病変毎」ベースのどちらかに基づいて評価することが
できる。画像毎解析では、各乳房X線写真はそれが別の乳房X線写真上にも描出
された病変を描出している場合でさえ独立症例として取扱われた。この解析法が
使用されたのは、本発明の方法が各フィルムを個別的に解析するためであった。
同一病変のCC及びMLO画像は結果解析では2つの個別症例と見なされたが、
人工ニューラルネットワークを学習(ラウンドロビン法を用いて)するときには
それらは単一症例として取扱われ、データベースの学習セット又は試験セットの
どちらでも一緒に現れたことを注目することは重要である。しかし臨床的観点か
らは、重要な問題は病変が悪性かどうかということである。放射線科医は、同一
病変の画像を比較し、病変が最も疑わしく見える1枚以上の画像により大きな重
みを置くことによってこの問題に対して乳房X線写真の解析を調整する。本発明
の方法は同一病変の画像を集合的(つまり患者毎で)には解析しないが、放射線
科医の解析を模倣するための1つの方法はコンピュータの結果を病変毎ベースに
まとめることである:その病変に対する病変毎の評価として一定病変の悪性尤度
の画像毎最大推定値を使用する。
【0098】 結果の妥当性 ANNの構造、即ち調整可能な重みの数はANNの測定された性能における妥
当性に影響を及ぼすことができる。大きなニューラルネットワークはより複雑な
問題を解決できるが、それらは少数の症例を用いて確実に学習することができな
い。本発明では、ANNは54の調整可能な重みを有していた。2つのデータベ
ース(データベースA及びB)の各々100及び200の症例が学習に使用され
た。従って、学習−症例対重み比は各データベースについておよそ2及び4であ
った。
【0099】 オリジナルの重みを決定するため及び種々の症例上での学習順序を決定するた
めにANNで使用された乱数発生器は、ANNの性能にも影響を及ぼすことがあ
る。乱数の順序は使用された初期のシード値に依存していた。このシード値は、
単純にするために本発明では1に設定された。図17は、ランダムシードへのA
NNの性能(A)の依存性を示している。この図では、ランダムシードは実際
のシード値ではなく指数値によって示されている。図17は、ANNの性能がシ
ードが変化するにつれて平均値の周囲で不規則に変動することを示している。性
能におけるこの変動の大きさはA値に関連する推定不確実性に一致している。
【0100】 ANN性能の妥当性を詳細に評価するためには、ANNを1つのデータベース
上で学習し、その後別のデータベース上で試験することができる。しかし、この
方法には固有の限界がある。これは2つのデータベースが同一症例クラスタの無
作為サンプルである場合にのみ性能における変動の有意義な評価を許容する。さ
もないと、症例の相違が性能に及ぼす影響を性能における不規則な変動から分離
することができない[69][70]。
【0101】 本発明の方法は2つの重要な成分を有している。(1)自動コンピュータ抽出
特徴、及び(2)人工ニューラルネットワーク。コンピュータ抽出特徴は乳房X
線写真上の微小石灰化像を解析するための基礎を提供する。人工ニューラルネッ
トワークはこれらの特徴に基づいて悪性尤度に関する統計学的推定値を提供する
。今度は本発明の方法の分類性能、並びに特徴とANNの結合された有効性につ
いて説明する。
【0102】 本発明の方法の有効性 本発明の方法が微小石灰化像における放射線科医の診断性能に及ぼす有効性を
評価することは、コンピュータ化区分機構が放射線科医の診断性能を向上させる
ために使用できることを証明する際の最終ステップである。下記では、ルーチン
の臨床実践における条件及び本発明の方法からの追加の支援を用いた条件の2つ
の読影条件において乳房X線写真を読影する放射線科医の診断性能について説明
する。本発明は、一部の以前の試験は放射線科医の性能をコンピュータの性能と
比較しているのに対して本発明が放射線科医の性能をコンピュータ支援を使用し
ない彼らの性能と比較する点で以前に記載された他の試験の一部とは相違してい
る。本発明で行われた比較は、コンピュータ支援診断における本発明の方法の有
用性の直接的証拠を提供する。
【0103】 本発明では自動コンピュータ機構からの支援を使用した場合及び使用しない場
合の放射線科医の診断性能を比較する。以前にGettyら[45][69][
73]は、放射線科医が抽出した画像特徴及び統計的分類器を使用して放射線科
医の診断性能を向上させるために読影及び判定支援を使用できることを証明した
。しかし、臨床的に実用的なのは自動アプローチ法だけであるので、本発明は例
えば乳癌診断におけるコンピュータ支援診断の適用を大きく前進させるであろう
【0104】 この観測者試験では1つのデータベース(データベースB)が使用された。こ
のデータベースは準連続的生検シリーズであった。従って、このデータベースは
臨床的に重要である。これは臨床実践における放射線科医の診断性能を本発明に
おいて評価することを許容する。
【0105】 放射線科医観測者 5人の放射線科実習指導医及び5人の放射線科上級研修医から構成される10
人の放射線科医観測者に依頼して観測者試験に参加してもらった。これらの観測
者は、マンモグラフィを実行する放射線科医の無作為サンプルを表すように選択
された。マンモグラフィにおける彼らの経験年数は平均9年間(中央値6年間、
範囲:1〜30年間)であり、マンモグラフィは彼らの業務の平均30%を占め
ていた。平均すると、彼らは前年1年間に約1000枚のマンモグラフィ症例を
読影していた。研修医はマンモグラフィにおいて1又は2回の学習ローテーショ
ンを受けていたが、それは長さ4週間で400枚までの乳房X線写真を含有して
いた。従って、放射線科実習指導医は資格を有しており、研修医はMQSAに従
って乳房X線写真を読影する資格認定を受けるのに適格であった[74]。
【0106】 フィルム材料 本発明ではデータベース(データベースB)のオリジナルの乳房X線写真が使
用された。このデータベースには組織学的に証明されたクラスタ化微小石灰化像
104症例が含まれていた。これらのうち46症例は悪性、58症例は良性であ
った。これは悪性及び良性クラスタ化微小石灰化像を診断するためには難しいデ
ータベースであった。これらの症例中90%は1990年から1996年までに
収集された。このデータベースにおける悪性腫瘍の80%はDCISであった。
いずれの観測者も本発明に使用された症例について事前の知識を持っていなかっ
た。
【0107】 本発明に使用された乳房X線写真フィルムは、両乳房の標準MLO及びCC画
像及び病変の拡大MLO及びCC画像であった。臨床的ベースライン試験をシミ
ュレートするために本発明では以前の乳房X線写真は使用されなかった。この状
況では、放射線科医は微小石灰化像の形態に関する自分自身の分析に頼らざるを
得ない。しかし、放射線科医は標準画像及び拡大画像の両方を読影するが、コン
ピュータの症例解析は標準画像についてだけ行われることに注目することが重要
である。80症例はすべて6枚のフィルムを含んでいたが、20症例は同側乳房
の2枚の標準画像だけ、2症例は病変の1枚の拡大画像だけ、そして5症例は3
若しくは4枚の拡大フィルムしか含んでいなかった。乳房X線写真の技術的品質
はベテランの放射線科医によって1〜5のスコアで主観的に評価された。全60
0枚の乳房X線写真の平均技術的品質は3.5であったが、このとき1=不安定
、2=例えば軽度の運動不鮮明さのような技術的問題あり、3=平均的、4=良
好、及び5=優良と定義されていた。全症例は3以上の平均技術的品質を持つ少
なくとも1枚の乳房X線写真を有していたが、30枚(5%)の乳房X線写真は
技術的品質が2であると評価された。10症例では、以前の生検部位を指摘する
ために乳房X線写真に注釈が付けられた。
【0108】 観測者試験のデザイン 各観測者は異なる2種の読影条件下で全104症例を2度読影した。第1の読
影条件は通常のマンモグラフィ臨床実践におけるのと同一条件であり、第2の条
件は通常の条件に追加のコンピュータ推定悪性尤度の情報を加えた条件であった
。これら2種の読影条件はコンピュータ支援を使用した場合及び使用しない場合
と呼ばれる。
【0109】 各観測者には上記の2種の読影条件下で一人で各症例を読影することが要求さ
れた。同一症例についての観測者の性能における差が、読影条件における他の人
工的な相違によってではなくコンピュータ解析結果の有無によって惹起されるこ
とを保証するために、下記の設定が採用された[75][72]。
【0110】 (1)10人の放射線科医が匹敵する経験を有するα群とβ群とに割り当てら
れた。
【0111】 (2)104症例がデータセット1及びデータセット2に無作為に分割された
。データセット1は悪性21症例と良性31症例から構成され、データセット2
は悪性25症例と良性27症例から構成された。
【0112】 (3)異なる2種の読影条件下での同一症例についての各観測者の反復読影は
10〜60日の間隔(平均=30日間、中央値=35日間)をおいた別個の2回
の読影セッションで行われた。この時間的分離は、第2回セッションにおける症
例の読影が第1回セッションにおける観測者の記憶に影響を受けることを防止す
るためであった。
【0113】 各読影セッション中に、各観測者は全104症例を読影した。第1回セッショ
ンでは、α群の観測者はコンピュータ支援を使用してデータセット1を読影し、
その後支援を使用せずにデータセット2を読影した。β群の観測者は反対の読影
条件で読影した。つまり第1回セッションでは彼らは支援を使用せずにデータセ
ット1を読影してその後に支援を使用してデータセット2を読影し、第2回セッ
ションでは支援を使用してデータセット1を読影してその後に支援を使用せずに
データセット2を読影した。
【0114】 さらに偏りを最小限に押さえるために、症例が読影される順序が無作為化され
た。無作為化はデータセット1及びデータセット2について個別に実施されたが
、全観測者に対して症例順序は同一に維持された。観測者を横切る追加の無作為
化は実際的ではなかった。しかし、各データセットの症例順序は第1回と第2回
のセッションの間で逆にされた。これは観測者の記憶を第2回セッションにおけ
る症例読影に影響を及ぼすことをさらに抑止するためであった。追加して、各デ
ータセットにおける症例順序は、各症例順序における初期(及び最終)5症例に
ついてはコンピュータ解析結果が組織学的真実と一致しているように配列された
。これはコンピュータ解析結果が試験の開始時に肉眼的に不正確に見えた場合に
は観測者がコンピュータ解析結果に関心を失うことを防止するためであった。
【0115】 本発明の評価における試験は、典型的なマンモグラフィ臨床実践における読影
条件をシミュレートするようにデザインされた。乳房X線写真を取り付けるため
にはマンモグラフィ・ビューア(Radx MS804A,Radx Tech
nology,ヒューストン、テキサス州)が使用された。普通の眼鏡及びマン
モグラフィ拡大鏡が提供された。観測者は静かな室内で最小の周囲室内照明を用
いて症例を読影した。時間制限は課されなかったが、各読影条件で各症例の読影
所要時間は記録された。2種の読影条件間で使用時間の顕著な相違は観察されな
かった。
【0116】 各症例を読影した後、観測者は(1)病変が悪性であるという確信、及び(2
)次の推奨臨床措置間における彼らの選択を報告した。外科的生検、別の組織サ
ンプリング、短期フォローアップ、及び定期的フォローアップ。観測者の嫌疑の
程度は、左端に「良性」及び右端に「悪性」と表示された5cmの線である視覚
的アナログスケールを用いて記録された。観測者は、疑いが低い場合は「良性」
により近くにマーキングし、疑いが大きい場合には「悪性」により近くにマーキ
ングするように指導された。これらのマークはその後定規を用いて数値に変換さ
れた。試験の開始時には、観測者には試験の目的、総合的試験デザイン、症例数
、入手できるマンモグラフィ画像、及び症例のほぼ半数が悪性であることが知ら
された。彼らは供給された場合にはコンピュータ解析結果を考慮に入れるように
強く勧められ、コンピュータがコンピュータ推定悪性尤度に関しては30%の閾
値で、90%の感度及び61%のPPVで解析を実施したことが知らされた。こ
のコンピュータ機構の仮説的性能は、生検を勧告するための基準として30%以
上のコンピュータ推定悪性尤度を使用した場合に入手できるであろう。コンピュ
ータ推定悪性尤度は後に説明するようにANNの出力から変換され、患者毎のラ
ウンドロビン検定法を使用して入手された。このコンピュータ推定悪性尤度は小
さなカードにプリントアウトされた。放射線科医がコンピュータ支援を使用して
症例を読影するときは、このカードは乳房X線写真と一緒にマンモグラフィ・ビ
ューア上に取り付けられた。
【0117】 CAD読影セッションの直前には観測者は1セット25枚の見本症例を利用で
きるようにされた。これらの見本症例はコンピュータ解析結果と一緒に示された
。各見本症例を読影した後、その症例の組織学的真実が観測者に与えられた。こ
れらの見本症例の目的は、観測者がコンピュータ解析結果に習熟して、彼らが実
際の実験を行う前にコンピュータ解析結果の使用法についての戦術を立てるのに
役立たせることにあった。各観測者は最少10例の見本症例を読影した。
【0118】 観測者の性能の比較 悪性及び良性クラスタ化微小石灰化像を弁別することにおける放射線科医の確
信は3つの統計的比較においてROC解析法を使用して解析された。個別解析に
おいて、コンピュータ支援を使用した場合及び使用しない場合の放射線科医の生
検勧告が比較された。
【0119】 コンピュータ支援を使用した場合及び使用しない場合の悪性及び良性クラスタ
化微小石灰化像を弁別することにおける放射線科医の性能を比較するために対デ
ータに対してスチューデントの両側t検定が使用された。この解析では、観測者
の性能における変動性は考慮に入れられるが、症例における変動性は考慮に入れ
られない。この解析結果(p値)は、症例中のこの特定サンプルに対して偶然に
よってのみ生じた観察された差の確率であると解釈することができる[72]。
図18の(A)では、コンピュータのROC曲線と比較して、コンピュータ支援
を使用した場合及び使用しない場合の5人の放射線科実習指導医の総合ROC曲
線が比較されている。放射線科医の総合ROC曲線は個々の放射線科医のROC
曲線の従法線パラメータであるa及びbを平均化することによって入手された。
放射線科実習指導医についての平均A値はコンピュータ支援を使用した場合が
0.62及び使用しない場合が0.76であったが、他方平均0.90値は
コンピュータ支援を使用した場合が0.06及び使用しない場合が0.26であ
った。どちらの差も統計的に有意であった(両方の場合にp=0.006)。図
18の(B)は、5人の放射線科研修医についてコンピュータ支援を使用した場
合及び使用しない場合における総合ROC曲線の類似の比較を示している。研修
医については、平均A値はコンピュータ支援を使用した場合が0.61及び使
用しない場合が0.75であったが(p=0.0006)、他方平均0.90 値はコンピュータ支援を使用した場合が0.04及び使用しない場合が0.2
2であった(p=0.0008)。
【0120】 コンピュータ支援を使用した場合及び使用しない場合の悪性及び良性クラスタ
化微小石灰化像を弁別することにおける放射線科医の性能を比較するために、さ
らにCLABROC[103]アルゴリズムも使用された。この解析では、症例
における変動性が考慮に入れられるが、観測者性能における変動性は考慮に入れ
られない。この解析結果(p値)は、偶然によってのみ生じた特定観測者の、性
能における観察された差の確率であると解釈することができる。従って、この解
析の結論は他の放射線科医に直接的に一般化することはできない[72]。表6
は各観測者に対するこの解析結果を示している。
【表6】
【0121】 表6では、各p値が1人の特定観測者に対して計算されたので、p値が相違す
る観測者に対して概して同一ではないことに注目されたい。しかし、表6ではコ
ンピュータ支援を使用した場合及び使用しない場合の読影からA及び0.90 A’両方における増加が各観測者に対して証明されている。このため、表6に
示された結果はCLABROCアルゴリズムによって所見された性能における増
加が匹敵する技術を持つ他の放射線科医に一般化できる証拠を提供している。
【0122】 第3の解析では、コンピュータ支援を使用した場合及び使用しない場合の悪性
及び良性クラスタ化微小石灰化像を弁別することにおける放射線科医の性能を比
較するためにDorfman−Berbaum−Metz法[76]が使用され
た。この方法は、例えばAのような性能指数の擬似値を解析するためにジャッ
クナイフ法及びANOVA(分散分析)を使用する。この解析では症例における
変動性及び観測者性能における変動性の両方が考慮に入れられる。様式の作用に
ついての計算p値は偶然によってのみ生じる性能において観察された差の確率で
あると解釈できる。従ってこの解析の結論は類似の症例及び類似の技術を有する
他の放射線科医に一般化することができる。この方法を使用して放射線科実習指
導医及び研修医についてコンピュータ支援を使用した場合及び使用しない場合の
性能における差を評価するために使用すると、この解析は放射線科実習指導医に
対しては0.004、及び研修医に対しては<0.0001の両側p値を生じた
。この第3の解析は以前の2回の解析で解析された両方の変動性を同時に評価し
、コンピュータ支援を使用した場合の診断性能における向上が放射線科実習指導
医及び研修医について統計的有意であることを確証した。
【0123】 コンピュータ支援を使用した場合及び使用しない場合の観測者の生検勧告を比
較するために別個の解析が実施された。この比較を行うために、生検勧告は次の
ように定義された。
【0124】 (1)生検=外科的生検+別の組織のサンプリング。
【0125】 (2)フォローアップ=短期フォローアップ+定期的フォローアップ。
【0126】 この解析では対のデータに対するスチューデントの両側t検定が使用された。
図19は、各観測者に対してコンピュータ支援を使用しない場合から使用した場
合への生検勧告回数における変化頻度を示している。悪性腫瘍に対しては、1人
を除く全観測者が生検勧告数を増加させた。良性病変に対しては、生検勧告数を
8人の観測者が減少させ、2人の観測者が増加させた。コンピュータ支援を使用
しない場合から使用した場合への生検勧告数における平均変化は、悪性腫瘍に対
しては6.4回の生検の増加(p=0.0006)、及び良性病変に対しては6
.0回の生検の減少(p=0.003)であった。生検勧告の平均感度は73.
5%から87.4%へ上昇し、特異性は31.6%から41.9%へ上昇した。
対応する仮説的陽性生検収率は46%から55%へ増加した。
【0127】 臨床的妥当性 本発明の試験の結果は、診断作業にコンピュータ支援診断を適用したGett
yら[45]による他の試験の結果と一致している。Gettyらによって調査
された乳房X線写真読影支援は12種の特徴についてのチェックリストから構成
され、決定支援は放射線科医によって報告された特徴に基づくコンピュータ推定
悪性尤度から構成された。彼らは、乳房X線写真上の悪性病変を良性病変から区
別することにおける地域の放射線科医の性能が読影及び決定支援を使用する強化
読影条件下では向上することを発見した。本発明の試験では、コンピュータ支援
は上記で説明したように8種のコンピュータ抽出特徴に基づくコンピュータ推定
悪性尤度から構成された。悪性及び良性クラスタ化微小石灰化像を区別すること
における放射線科医の診断性能における向上は、放射線科医が本発明のコンピュ
ータ支援を使用して乳房X線写真を読影した場合に所見された。
【0128】 本発明の試験では、低い方から高い方への診断性能の順番は、コンピュータ支
援を使用しない放射線科医、使用した放射線科医、そして本発明の方法単独であ
った。これは放射線科医がコンピュータ解析結果を最適には使用できなかったこ
とを示唆している。理想的には、コンピュータ支援を使用した放射線科医の性能
がコンピュータの性能と同等若しくはそれ以上でなければならない。放射線科医
は、すべての症例についてコンピュータ解析を採用することができれば、放射線
科医の性能はコンピュータの性能と同等であろう。他方、放射線科医の性能は、
彼らが彼ら自身の解析より正確である場合に常にコンピュータ解析を採用するこ
とができれば、コンピュータの性能より高くなるであろう。コンピュータ解析結
果をより積極的に使用することにおける放射線科医の能力を改善するための方法
を調査するためには追加の試験が必要とされる。
【0129】 たとえコンピュータ機構の性能がコンピュータ支援を使用しない放射線科医の
性能より劣っている場合でさえ、コンピュータ機構が検出作業における放射線科
医の性能を向上させるのに役立つことができることは知られている[33]。し
かし、本発明ではコンピュータ支援は下記の2つの点で検出作業とは相違する分
類作業に適用された。
【0130】 (1)検出作業では、放射線科医が見落とした病変をコンピュータが発見する
と、コンピュータ支援が放射線科医に追加の情報を提供する。分類作業では、放
射線科医及びコンピュータは同一病変を解析して悪性尤度を評価する。彼らの解
析が一致しない場合は、コンピュータ支援が放射線科医の評価に挑戦する。
【0131】 (2)検出作業では、コンピュータ支援は通常、例えばコンピュータ検出を示
す矢印と正常所見を示す矢印無しの2成分の結果として表される。分類作業にお
けるコンピュータ解析を表す匹敵するフォーマットは2成分結果(即ち、悪性又
は良性)を示すことであろう。しかし、本発明では、コンピュータ支援は悪性尤
度の数値によって表された。
【0132】 本発明において発見された診断性能のランク付けはGettyらによる結果と
は相違していた。Gettyらの試験では、低い方から高い方への診断性能の順
番は、支援を使用しない放射線科医、コンピュータ単独、及び支援を使用した放
射線科医であった。Gettyらの試験と本発明の試験の間の2つの重要な相違
は、観察された診断性能の順番における相違に帰することができるであろう。
【0133】 (1)Gettyらはすべてのタイプのマンモグラフィ病変を試験したが、他
方本試験はクラスタ化微小石灰化像だけを調査した(コンピュータ解析を組み込
むことにおける放射線科医の能力は様々な病変タイプについて相違する可能性が
ある)。
【0134】 (2)Gettyらのコンピュータ解析は放射線科医によって報告された特徴
に基づいていたが、他方本発明ではコンピュータ解析はコンピュータ抽出特徴に
基づいていた(放射線科医にとってはコンピュータ抽出特徴に基づくコンピュー
タ解析を利用することがより困難であったかもしれない)。
【0135】 本発明では放射線科実習指導医と放射線科上級研修医の診断性能が比較され、
類似であることが発見された。これは2通りに解釈することができよう。
【0136】 (1)おそらく放射線科上級研修医はより経験を積んだ放射線科実習指導医と
同様に悪性及び良性クラスタ化微小石灰化像を区別することができるであろう[
77][78](微小石灰化像に対する診断性能が一般に経験と強度に相関して
いない場合、又は現在学習中の研修医がマンモグラフィ、特に悪性及び良性微小
石灰化像の診断において素晴らしい経験を積んでいればありえよう)。
【0137】 (2)性能におけるこの類似性は、本発明の試験が放射線科実習指導医と研修
医の間の性能における実際の相違を検出することに失敗したものと解釈できよう
[45](放射線科実習指導医と研修医のどちらもが本発明で使用された困難な
症例の性質に習熟していない場合は、測定された性能は、彼らの性能が臨床実践
において相違している場合でさえ類似になるかもしれない)。従って、研修医の
診断性能が放射線科実習指導医の性能と相違しているかどうかを調査するために
追加の試験が必要とされる。
【0138】 本発明の試験は、本発明の方法を使用することによって陽性生検収率を増加す
る可能性があることを示している。本発明の試験における仮説的陽性生検収率は
46%から55%へ増加した。しかし、臨床実践における癌有病率はおそらく本
発明で使用されたデータベースにおける癌有病率とは相違しているので、これら
の陽性生検収率値は臨床実践における数値と直接的には比較できない可能性があ
る。表6は、固定感度及び特異性値を仮定することによって計算された、癌有病
率が陽性生検収率に及ぼす作用を示している。
【表7】
【0139】 表7から見て取れるように、陽性生検収率は癌有病率に強度に依存しており、
コンピュータ支援を使用した場合の陽性生検収率における増加も又癌有病率に強
度に依存している。表7に示されている陽性生検収率は本発明で使用されたもの
に類似するが、様々な癌有病率を有する無作為にサンプリングされた症例に対す
る推定陽性生検収率であると解釈できる。さらに、表7は本発明の方法を使用す
ることによって臨床実践において陽性生検収率を4%から9%向上させることが
できることを示している。実際的には診断性能を向上させずにより低い感度で操
作することによって陽性生検収率を上昇させること、つまり明白な癌だけを診断
することが可能であるので、表7に示されている陽性生検収率における増加は感
度における14%の増加と結び付けて見なければならない。
【0140】 上記の試験では、本発明の方法が放射線科医の性能に及ぼす作用が準連続生検
シリーズについて評価された。本発明の方法がそれほど疑わしくない、典型的に
は生検が行われない症例に及ぼす作用は評価されなかった。良性病変についての
生検数を低下させるためには、現在は生検が実施される疑わしい症例に関する放
射線科医の診断性能を向上させることが特に重要である。しかし、本発明の方法
が臨床実践で適用されると、それは生検が行われるかどうかには無関係にすべて
の疑わしい(精密検査)症例を解析するために使用されるであろう。このため、
本発明の方法が現在は生検が行われない症例に関する放射線科医の診断性能に及
ぼす作用は今後の試験で調査されなければならない。本発明の方法が現在は生検
が行われない、実際に良性の症例に対して低い悪性尤度を一貫して推定する場合
は、放射線科医の診断性能は低下させられないであろう。本発明の方法が一部の
現在は生検が行われていないが実際には悪性の症例に対して高い悪性尤度を推定
する場合は、もしかすると放射線科医の診断性能は感度に関して向上させること
ができる。
【0141】 上記の試験では、乳房X線写真が臨床実践で使用されるものに類似する方法で
放射線科医によって読影された。従って、本発明の結果は臨床的に妥当である。
しかし、本試験では以前の乳房X線写真が放射線科医に示されなかった。さらに
、以前の生検部位として識別できる病変に関する少数の注釈を除いて、患者の年
齢、家族歴及びその他の関連する臨床的データは提供されなかった。このため本
発明は微小石灰化像のマンモグラフィ評価を重要視した。すべての関連臨床情報
を利用できる場合に本発明の方法が微小石灰化像の分類における放射線科医の診
断性能に及ぼす作用は、今後の試験で調査される必要がある。しかし、臨床実践
では時々、例えばベースライン審査では以前の乳房X線写真は利用できない。こ
の状況では、放射線科医はここに記載した試験に類似する方法で乳房X線写真を
読影するであろう。
【0142】 本発明では、コンピュータ支援を使用した場合及び使用しない場合の放射線科
医の診断性能を比較するために検査室観測者試験が使用された[75][72]
。その結果として、コンピュータの恩恵を証明するためには臨床試験が使用され
なければならない。検査室観測者試験はいくつかの限界を有する、例えば観測者
のモチベーションは臨床実践におけるモチベーションと同一ではない可能性があ
るが、明瞭にデザインされて注意深く実行された検査室観測者試験は妥当な結論
を引き出すために強力な科学的証拠を提供することができる。検査室観測者試験
は臨床試験の代わりをすることはできないが、臨床試験の成功を動機付けして誘
導するために役立つ。
【0143】 上記の試験は、微小石灰化像の分類において放射線科医の診断性能を向上させ
ることにおける本発明の恩恵を証明している。上記の試験は、コンピュータ分類
機構を使用することによって、悪性及び良性クラスタ化微小石灰化像の診断にお
ける放射線科医の性能を感度の上昇及び良性病変に対する生検数を低下させるこ
とで向上させることができることを証明している。本発明は癌の診断における自
動CAD機構の恩恵を証明し、それによって癌検出を越えて自動CAD機構の証
明された恩恵を拡大させる。従って、本発明に従ったこの試験はコンピュータ支
援診断の適用及び乳癌の診断に重要な後見をする。
【0144】 間質性肺疾患を分類するためのANN構造 間質性肺疾患を分類するためのAANの構造は下記で説明するように相違して
いる。本発明では間質性肺疾患を分類するために逆伝播アルゴリズムを用いる3
層のフィードフォワード式ANNが使用された。図20に示されているように、
ANNは10種の臨床パラメータ及び16種のX線観察所見を受信するための2
6個の入力ユニット、11種の間質性肺疾患を分類するための出力ユニット及び
18個の隠れユニットから構成された。10種の臨床パラメータには年齢、性別
、症状持続期間、症状の重症度、体温、免疫状態、既知の基礎悪性腫瘍、喫煙歴
、粉塵曝露歴、薬物療法歴が含まれる。16種のX線観察所見には浸潤の分布部
位に関する7項目(右上、右中、右下、左上、左中、左下の肺野及び近位/辺縁
)、浸潤の特徴に関する6項目[100](均質性、精密性/粗雑性、結節性、
中隔線、蜂巣状性及び肺容積の損失)、並びに胸部異常に関する3項目(リンパ
節症、胸水、心臓のサイズ[102])が含まれる。11種の間質性肺疾患には
サルコイドーシス、粟粒結核、リンパ管性癌腫症、間質性肺水腫、珪肺症、ニュ
ーモシスティス肺炎、強皮症、好酸球性肉芽腫、特発性肺線維症、ウイルス性肺
炎及び肺薬物中毒が含まれる。本発明では、ラウンドロビン法を用いてANNを
学習及び試験するために150例の臨床症例、110例の公表された症例及び1
10例の仮説的症例が使用された。3人の胸部放射線科医が個別に、公表された
症例についてはすべての特徴の評点付け及び臨床症例についてはX線所見の評点
付けだけを提供した。ANNの性能は各疾患において受領者作用特徴(ROC)
解析によって評価された。平均A値は、11種の疾患に関するROC曲線下面
積である全A値から入手された。
【0145】 臨床症例に対するANNの総合的性能を評価するために、上記で説明したよう
に修正ラウンドロビン法が使用された。この方法を用いると、学習のために仮説
的症例及び公表された症例のすべて及び1例を除く全臨床症例が使用される。残
された1例の臨床症例は試験のために使用される。この方法によって入手された
値は0.947である(図21)。同様に評価されたのは、正確な診断とA
NNの出力の評点付けの関係に基づいた患者毎のANNの性能であった。正確な
診断がANNの出力の最高信頼評点付けに対応する場合は(第1位)、この条件
は「トップ1」と呼ばれる。同様に、「トップ2」は正確な診断が第2最大信頼
評点付け(第2位)に含まれる条件に対応し、さらに「トップ3」は第3最大信
頼評点付け(第3位)に含まれる条件に対応する。これらの条件でのANNの診
断精度は表8及び図21に示されている。
【表8】
【0146】 感度及び特異性はどちらも「トップ2」条件ではほぼ90%である。図22は
、各疾患に対して入手されたANN性能のA値を示している。これらの疾患に
ついてのA値間では相当に大きな変動が見られる。
【0147】 放射線科医観測者試験 胸部X線写真で11種の間質性肺疾患間を弁別することにおける放射線科医の
性能にANN出力が及ぼす作用を評価するために観測者試験が実施された。本発
明では、ANNの性能が全臨床症例によって入手された性能に匹敵していた33
例の実際の臨床症例が使用された。これらの試験には放射線科医1人及び放射線
科研修医2人が参加した。最初は、観測者が最初の評点付けを行うために臨床パ
ラメータと一緒に胸部X線フィルムを読影した。観測者らは彼らの確信評点付け
のレベルを、例えば図23に示されているようなスコアシート上に第1の色のペ
ンを用いて11種の疾患の各ライン上の適切な位置にマーキングした。次に、各
症例について11種の可能性のある診断各々の確率を示している図24に示され
ているANNの出力が観測者に提示された。観測者はANNの出力のために必要
な場合は、第1の色のペンでマーキングしたのと同一ライン上に第2の色のペン
を用いて彼らの確信評点付けを変更することができた。この方法を用いると、各
放射線科医の診断にANNの出力が及ぼす影響を測定することが可能であった。
【0148】 観測者試験の結果 観測者の性能は連続評点付けスケールを使用するROC解析によって評価され
た。図25は、ANNの出力を使用した場合及び使用しない場合の観測者による
平均ROC曲線の比較を示している。ANNの出力を使用した場合の観測者の平
均性能はコンピュータ支援を使用しない場合に比較して統計的有意に向上した。
スチューデントの両側t検定に従うと、ANNを使用した場合及び使用しない場
合に入手されたA値間の差は統計的有意であった(p<0.05)。
【0149】 本発明に従うと、ANNは間質性肺疾患の識別診断において観測者の診断精度
を統計的有意に向上させることができ、ANNの出力が第二の見解として、そし
て図24に類似する書式で提示されて使用される場合には彼らの最終決定におい
て観測者を補助することができる。
【0150】 コンピュータ解析(分類)結果の提示 本発明に従うと、これから説明するように作業が分類作業若しくは検出作業で
あるのかに依存して放射線科医にコンピュータ解析結果を提示するために相違す
る機構が使用される。分類では、問題のある病変若しくは領域の量的評価が与え
られる。これは、数の形で放射線科医にコンピュータ解析結果を表示することに
よって単純に実施できる。例えばマンモグラフィでは、病変が悪性であるか又は
良性であるかを決定するときに放射線科医を補助するためにコンピュータを使用
することができる。コンピュータはこれを画像から特徴を抽出し、その後に病変
の悪性尤度推定値を発生させるためにこれらの特徴を結合することによって遂行
できる。特徴は例えば上記で説明したような人工ニューラルネットワーク(AN
N)のような多数のパターン分類法のいずれかを使用することによって結合する
ことができる。パターン分類法の出力はこれから説明する多数の様々な方法で悪
性尤度に変換される。
【0151】 コンピュータ解析結果はその後CRTモニター(例、図3のディスプレイ装置
200)上に表示され、紙にプリントアウトされる、又は音声合成ソフトウエア
(例、図3の特殊ハードウエア330及びスピーカ350)を使用して口頭で述
べられる。さらに、個々の特徴の数値は単一数値の形、若しくは数のリストより
迅速に解析結果を放射線科医に伝える棒グラフの形で放射線科医に与えられる。
【0152】 さらに又、考察下の病変に類似する匹敵する病変を数値の結果を結合して表示
することも有用である。病変は良性及び悪性の2群に分けられる。放射線科医は
その後、問題の病変の外観を既知の病状を有する1セットの類似病変と視覚的に
比較する。これらは類似の特徴(例、参考文献Swetts)、及び/又は類似
の悪性尤度を有する病変である。この方法には2つの長所がある。
【0153】 (1)問題の病変がサンプル病変とは完全に相違している場合は、それはおそ
らく特徴抽出における誤差から生じた誤差をコンピュータが生じたことを放射線
科医に示すことができるであろう。
【0154】 (2)コンピュータの推定尤度推定値が臨床的観点から何を意味しているかを
放射線科医が臨床的に理解するのに役立つことができる。これは放射線科医がそ
の推定値をよりよく理解するため、そして放射線科医にコンピュータ解析結果を
信じるためのより大きな信頼を与えるための両方に役立つであろう。
【0155】 悪性尤度推定値 放射線科医が解釈するためにコンピュータ解析結果を提示することにおける最
初のステップは、ANN出力を悪性尤度推定値に変換することである。この変換
はコンピュータ解析結果を放射線科医が直感的に理解可能であり、放射線科医が
量的に関連付けることのできるフォーマットへ変換する。
【0156】 これから、ANN出力から有病率の作用を含む悪性尤度への変換について述べ
る。「悪性尤度」という言葉は、病変が悪性である可能性の推定値を示すために
使用することができる。従って、20%の悪性尤度を有すると表示された病変1
00例中では、病変20例が悪性であることが予想される。ANNの出力は悪性
尤度ではなく、むしろ悪性尤度の階級順位である。この出力は本発明の方法の性
能を評価するためにROC解析において直接的に使用できるが、それはROC解
析が階級順位だけを考慮に入れるからである。しかし、放射線科医がコンピュー
タ解析結果を彼らの診断的意思決定プロセスに組み込むためには、ANN出力は
放射線科医が直感的に理解する見慣れた測定値に変換されなければならない。一
般に2種類の階級順位を比較するのは困難であるので、放射線科医は階級順位を
容易に解釈することができない。この状況における2種類の階級順位とは本発明
の方法の階級順位及び放射線科医の階級順位である。例えば、コンピュータによ
る20%の階級順位は2種類の階級順位スケールの定義に依存して放射線科医に
よる50%の階級順位より高い、等しい、又は低い可能性がある。このため、本
発明ではANN出力は放射線科医が解釈できるように悪性尤度に変換された。
【0157】 ANN出力は、図26に図解されているようにROC解析における最大尤度推
定従法線モデルを使用することによって悪性尤度に変換することができる。図2
6では、M(x)は実際悪性症例に対する潜在的決定変量の確率密度関数であり
、B(x)は実際良性症例に対する類似確率密度関数である。潜在的決定変量の
関数としての悪性尤度xは下記のように表すことができる。
【数16】
【0158】 式中、ηは試験されたクラスタ中の悪性症例の尤病率である。LM(x)は
その後ANN出力の関数として悪性尤度に変換される。これはANN出力(臨界
値)対TPF及びFPFの対についてのデータ上の多項式適合によって行われる
。これらのデータはLABROC4プログラムからの出力の一部としてプリント
される[71]。
【0159】 今度は、有病率の作用を含まないANN出力から悪性尤度への変換について述
べる。放射線科医が患者の乳房X線写真を読影してそれらの乳房X線写真に基づ
いて診断を下すときには、放射線科医らは患者クラスタ全体を考慮に入れるので
はなく、むしろ個別症例としてその患者の症例を考察しなければならない。この
ため、特定患者に対しては、大規模患者クラスタから入手された癌有病率は臨界
的情報ではない。患者の乳房X線写真又は胸部X線写真に含まれる情報の方がよ
り直接的に重要である。
【0160】 ANN出力から悪性尤度への別の変換は又、ROC解析における最大尤度推定
二項式モデルを使用して説明することができる。図26を参照するとM(x)は
実際悪性症例に対する潜在的決定変量の確率密度関数xであり、B(x)は実際
良性症例に対する類似確率密度関数である。潜在的決定変量の関数としての悪性
尤度xは下記のように表すことができる。
【数17】
【0161】 LM(x)はその後ANN出力の関数として悪性尤度に変換される。これは
ANN出力(臨界値)対TPF及びFPFの対についてのデータ上の多項式適合
によって行われる。これらのデータはLABROC4プログラムからの出力の一
部としてプリントされる。
【0162】 悪性尤度、特徴及び注釈付き乳房X線写真の合成物 図27に示されているように、本発明に従ってコンピュータ解析結果を放射線
科医へ提示する(例えば、図3のディスプレイ200を用いて)ための第2ステ
ップは、コンピュータ(例えば、図3のホストコンピュータ110)によって推
定された悪性尤度値120、コンピュータによって抽出された特徴値130、及
びコンピュータによって生成された注釈付きの乳房X線写真の関心領域(ROI
)140の合成物を提示することである。このステップの鍵は、図27に示され
ているように放射線科医が臨界的情報を迅速に見つけることができるように数多
くの有用な情報120〜140を簡潔なフォーマットに結合することである。
【0163】 第2ステップの最初の成分は、図27に示されているようにコンピュータ推定
悪性尤度値120である。この悪性尤度値120は放射線科医によって解釈され
るので、上記の変換の1つを使用してANN出力を放射線科医が直感的に関連付
けることのできる見慣れた量に変換されなければならない。この悪性尤度値12
0はすべての画像(例、図27におけるMLO及びCC画像)に対して数値12
2並びに棒グラフ124として重複して提示される。この重複提示の目的は、一
部の放射線科医は数値を読むことに有能であるが、他の放射線科医はアナログス
ケールの方が習熟している可能性があるので、容易かつ迅速な理解を促進するこ
とにある。放射線科医は提示の1つの形態(数値122又はアナログ124)を
読むことを選択でき、両方の形態を読む必要はない。
【0164】 第2ステップの第2成分は、図27に示されているようにコンピュータ抽出特
徴130のリストの作成である。しかし、コンピュータ抽出特徴130はコンピ
ュータによって抽出されるので、それらの数値は放射線科医が認めるであろう数
値と一致するかも知れないが、一致しないかも知れない。このためこれらのコン
ピュータ抽出特徴130を提示することによって、放射線科医はコンピュータ解
析を信頼できるかどうかを判断することができる。放射線科医がコンピュータ抽
出特徴130に一致すれば、コンピュータ推定悪性尤度120は妥当に見えるで
あろう。その逆に、放射線科医が部分的若しくは完全にコンピュータ抽出特徴1
30に一致しなければ、そのときはコンピュータ推定悪性尤度120は放射線科
医から根拠がないと思われるであろう。その後放射線科医は自分の最終診断を下
すときに特徴に関する情報を使用する。同様に、コンピュータ抽出特徴130は
図27に示されているようにすべての画像に対して数値132並びにアナログの
棒グラフ全体134として重複して提示される。
【0165】 第2ステップの第3成分は、図27に示されているように問題の微小石灰化像
を含む乳房X線写真の関心領域(ROI)140の提示である。これらのROI
140には悪性尤度120の最終推定値に到達するときに本発明の方法によって
使用された情報の注釈が付けられる。これらの注釈の目的は、放射線科医がコン
ピュータ解析結果を理解してコンピュータ解析結果の信憑性及び確実性を判断す
るのに役立つように詳細な情報を提供することにある。各ROI140は、(i
)黒色点142で表されているコンピュータ解析で使用されたすべての個別微小
石灰化像の位置、(ii)黒色線144で表されているそこからクラスタの特徴
が抽出された微小石灰化像周囲のコンピュータ推定辺縁、及び(iii)黒色十
字線で表されている本発明の方法によって識別された最も線形若しくは不規則な
形状の微小石灰化像の位置を用いて注釈が付けられる。これらの注釈が付けられ
たROI140は高品質画像である必要はない。それらの目的は放射線科医が再
高品質を有するオリジナルの乳房X線写真において同一情報への対応性を識別で
きることである。このため、ROI140がオリジナル画像と正確に同一方向及
び同一サイズであることが重要である。マンモグラフィ画像(CC、MLO等)
は又、図27に示されているように容易に参照できるように明瞭に識別されてい
る。
【0166】 類似症例の提示 コンピュータ解析結果を放射線科医に提示する第2の方法は、現在の関心症例
と類似の特徴を有するマンモグラフィ症例の例を理知的に収集して提示すること
である。この方法によって放射線科医はコンピュータ解析結果を直感的に理解す
ることができるであろう。放射線科医は、現在の関心症例を他の以前の症例と関
連付け、既知の診断的真実を有する多数(2例以上)の以前の症例を基礎により
正確な診断を下すことができるであろう。
【0167】 今度は本発明の方法によって評価されるものと類似の悪性尤度を備えた症例の
提示について説明する。この提示方法には2つのステップが含まれる。第2のス
テップでは、本発明の方法は悪性尤度の量的推定値を入手する。この推定値は以
前に述べたような2種の選択的変換法を用いてANN出力から変換された悪性尤
度、又は変換を行っていないANN出力である。この量的計算は本発明の方法の
重要な側面である。しかし、ANN出力を変換してもしなくても若しくはどのよ
うに変換してもこの方法では悪性尤度推定値を放射線科医には見せられないであ
ろうから、それは重要ではない。この計算は、症例を類似の悪性確率を用いて識
別する(例、5%のような前設定された百分率内で)ために使用できるように一
貫していることだけを必要とする。
【0168】 第2ステップでは上記の計算において同一(若しくは類似)悪性尤度が指定さ
れた少数の症例が識別され、放射線科医に提示される。従って、図29に示され
ているように、放射線科医は例えば本発明の方法が現在の関心症例と悪性である
という同一(若しくは類似)見込みを評価した10例のマンモグラフィ症例から
なる1群を見ることになる。本発明の方法は悪性及び良性症例を識別することに
完全ではないので、既知の診断的真実を備えていてコンピュータによって同一悪
性尤度が判定されている10症例は図29に示されているように5例の実際悪性
症例150と5例の実際良性症例160から構成される。その後放射線科医は全
症例を精査し、現在の関心症例170が実際悪性症例150の1例以上又は実際
良性症例160の1例以上に最も類似しているかどうかを判定し、さらにそれに
従って自分の最終診断を下すことができる。
【0169】 この方法の重要な点は、既に確立されている診断的真実(悪性又は良性)を備
えた一連の以前の症例を収集し、その後に現在の関心症例に類似する症例を識別
するための指針として本発明の方法の解析結果を使用することにある。放射線科
医は、乳房X線写真を読影してそれらから臨界的情報を抽出することに慣れてい
るので量的数値よりこの方法で使用されたサンプル症例の方がより効果的に理解
できる可能性がある。或いは又代わりに、悪性尤度(例、図27に示されている
悪性尤度120)に関するコンピュータ解析結果152、162及び172を図
30に各々示されている悪性症例150、良性症例160及び関心症例170と
一緒に放射線科医に提示することもできる。
【0170】 今度は本発明の方法によって抽出されるような類似特徴を備えた症例の提示に
ついて説明する。上記で説明したような既知の診断的真実(悪性対良性)を備え
ており、類似の悪性尤度であると評価される症例を提示する方法は、既知の診断
的真実と本発明の方法によって抽出されたような類似の特徴値とを備えた症例を
提示することに拡大することができる。この方法は下記のように、上記で説明し
た方法と結び付けて使用することができる。第1に、既知の診断的真実を備えて
おり本発明の方法によって現在の関心症例と「類似の悪性尤度」であると評価さ
れた1群(約10例)の症例が放射線科医に提示される。放射線科医が10例か
らなる症例群から現在の関心症例と類似若しくは同一であると見なす1以上の症
例を識別できた場合は、コンピュータ解析結果の提示は完了される。しかし、放
射線科医が総合的類似症例を識別できない場合は、放射線科医は症例の特徴(例
、図27に示されている特徴130)を解析することに進むことができる。この
第2段階では、既知の診断的真実(悪性対良性)及び本発明の方法によって抽出
された「類似の特徴値」(例、各特徴について例えば5%のような前設定された
百分率内)を備える第2症例群が放射線科医に提示される。この第2群のサンプ
ル症例によって、放射線科医は特徴レベルでコンピュータ解析結果を理解するこ
とができる。放射線科医は特徴サンプル乳房X線写真に従って特徴に対する自分
の認識を調整することができる、及び/又はコンピュータ精度に対する信頼を調
整することができるであろう。特徴に対する放射線科医の第一印象は必ずしも正
確ではなく、彼らは時々乳房X線写真を解析する時間が長くなるにつれて特徴に
ついての自分の評価並びに診断上の最終見解を修正する。コンピュータ抽出特徴
値は必ずしも完全に正確ではないので、類似抽出特徴を含むサンプル症例の提示
は放射線科医がコンピュータ解析結果をより明瞭に理解するのに役立ち、より正
確な診断を生じさせることができる。
【0171】 対話式のユーザ修正 放射線科医にコンピュータ解析結果を提示する最終方法は、放射線科医にコン
ピュータ解析に使用された情報の対話式の修正を可能にし、それによってコンピ
ュータ推定悪性尤度を修正することである。微小石灰化像のすべてが本発明の方
法によって識別されるわけではないので、コンピュータが微小石灰化像を解析す
るときに使用された情報は完全には正確でない可能性があり、さらにコンピュー
タが解析においてすべての微小石灰化像を使用しない可能性がある。この状況は
非常に多数の微小石灰化像が存在する場合又は一部の微小石灰化像が著明には視
認できない場合のいずれかに発生することがある。この状況はさらに又、相違す
る放射線科医によって使用された微小石灰化像を視認するときの相違する閾値の
結果として発生することがある−1人の放射線科医に完全な識別として見なされ
た微小石灰化像のコレクションが他の放射線科医によっては不完全な識別と見な
されることがある。この対話式のアプローチは放射線科医及び本発明の方法が妥
協点に達することを試みることを可能にする調停手段として役立つ。
【0172】 この方法は、放射線科医が(i)コンピュータ解析結果(例、上記で説明した
ように悪性尤度、特徴及び注釈)を視認すること、(ii)コンピュータのマウ
スポインタ220(図3)を用いて又はタッチスクリーンディスプレイ200(
図3)を用いて直接的に微小石灰化像を追加/削除すること、及び(iii)コ
ンピュータのマウスポインタ220を用いて又はタッチスクリーンディスプレイ
200を用いて直接的にクラスタ内の最も線形又は不規則形状の微小石灰化像を
識別することを可能にするユーザ・インターフェース(例、図3のホストコンピ
ュータ110)から構成される。微小石灰化像を追加/削除する機能は、2以上
のクラスタが相互に近い場合には特に有用である。この状況では、クラスタ辺縁
の描写(しばしば任意かつ主観的)はクラスタ特徴値にとってしばしば極めて重
要である。例えば2つの小さなクラスタのクラスタ面積は、典型的には両方の小
さなクラスタから構成される大きなクラスタのクラスタ面積とは全く相違するで
あろう。
【0173】 この方法が放射線科医にとって有用であるもう1つの点は、これを使用すると
放射線科医が特徴値を修正してコンピュータ推定悪性尤度における変化を監視す
ることができることである。放射線科医がその時々に利用すれば、この試行錯誤
のプロセスは放射線科医が本発明の方法の論理的思考を理解するのに役立つであ
ろう。放射線科医は最終コンピュータ推定悪性尤度への特徴の相対有意性を識別
することができる。その後放射線科医はこの観察を自分自身の見解と比較するこ
とができる。この情報はさらに又、コンピュータ推定悪性尤度を受け入れること
についての根拠又は批評として役立つ可能性もある。
【0174】 検出機構 コンピュータ検出機構を表示するためには放射線科医の目をX線画像における
疑わしい領域に向ける必要がある。そのために可能な方法は、(1)図31に示
されているようにコンピュータ上で直接にX線画像のコピーに直接注釈を付ける
こと(米国特許第4,907,156号参照)、又は(2)図32に示されてい
るようにコンピュータ検出嫌疑領域を識別するために後でX線写真フィルム60
0上に重ねることのできるトランスペアレンシ610に注釈を付けること、又は
(3)放射線科医がX線写真における特定位置を再検査するように口頭による指
示を提供する(例えば図3の特殊ハードウエア330及びスピーカ350を用い
て)ことである。乳房X線写真では、方法(3)に従うとこれは例えば「左乳房
の中外側画像の上四分円に塊の可能性があります」のようなボイスメッセージで
あろう。方法(1)には直接的かつ容易に使用できるという利点があるが、方法
(2)は患者ファイルに入れてその後に放射線科医がフィルムと物理的に整列さ
せる必要のある個別オーバーレイに関していくらか手間がかかる。方法(3)は
幾分あいまいなことがあり、放射線科医が画像の特定領域を探索する必要があり
、これは冗漫で時間を消費する可能性がある。
【0175】 図33は、放射線科医がコンピュータ解析結果を対話式に質問することのでき
るマンモグラフィのための視覚的インターフェースを示している。画像はディス
プレイ装置200(図3)に表示される。スクリーンは1600×1200ピク
セルから構成され、図33に示されているように4枚の標準マンモグラフィ画像
700〜730が単線の低分解能で表示される。つまり、全4枚の画像700〜
730は400×645のフォーマットサイズに縮小されてモニターの上部に横
に並べて表示される。コンピュータ解析結果はその後カラーコーディングされた
矢印を用いてこれらの画像上に注釈が付けられる:例えば青色の矢印740はク
ラスタ化微小石灰化像を、そして赤色の矢印705は塊を指す(米国特許第4,
907,156号を参照)。1つの矢印、例えば矢印740若しくは750に触
れることによって、放射線科医は図34及び図35に示されているように関心領
域(ROI)をコンピュータ・ディスプレイ200(図3)の中央に表示するこ
とができる。ROIは、全分解能ではクラスタ化微小血管については256×2
56ピクセル(図34)、そして塊については2倍に拡大された128×128
ROI(図35)から構成される。これらのROIによって、放射線科医はコン
ピュータ検出領域をより接近して十分詳細に調べることができる。コンピュータ
検出が偽陽性であるほとんどの症例では、放射線科医はROIからコンピュータ
検出が間違っていると述べることができる。これは放射線科医がオリジナルのフ
ィルムを再検査する必要を不要にするので、時間と労力を節約できる。真の病変
がコンピュータによって検出された場合は、その後放射線科医はコンピュータ検
出を検証するためにオリジナルのフィルムを再検査したいと考えるであろう。
【0176】 コンピュータ解析結果を放射線科医に伝えるための別の方法も又、図36に示
されているように4枚の標準マンモグラフィ画像を単線の低分解能で表示する。
その後これらの画像の下方にはコンピュータ検出に対応してROI770〜80
0が全分解能で表示される。放射線科医が実際の領域を示していると思われるい
ずれかのROI例えばROI770に触れると、全画像におけるROIの対応す
る位置が示される(例、図36におけるように矢印760によって、又は図28
におけるように黒色の点142、十字線146、及び/又は領域144を用いて
)。
【0177】 好ましい実施態様ではこのシステムは微小石灰化像及び間質性肺疾患を分類す
るためにANNを使用することによって説明されているが、本発明はANN及び
例えば判別分析法、K隣接分析法、ルール・ベース法、エキスパート・システム
等のような他の方法及び分析的分類法には限定されず、当業者には容易に明白で
あるように分類作業に使用することができる。
【0178】 好ましい実施態様ではこのシステムは微小石灰化像を分類するためには8個の
入力ユニット、6個の隠れユニット及び1個の出力ユニット、さらに間質性肺疾
患を分類するためには26個の入力ユニット、18個の隠れユニット及び11個
の出力ユニットを備えたANNを使用することによって説明されているが、当業
者には容易に明白であるように入力、隠れ及び出力ユニットの他の組合せが可能
である。
【0179】 好ましい実施態様ではこのシステムは乳房X線写真及び胸部X線写真において
種々のイメージング技術を用いて微小石灰化像及び間質性肺疾患を検出、分類及
び表示することによって説明されているが、本発明は当業者には容易に明白であ
るように例えば単一イメージング法のような他のイメージング法に適合する。
【0180】 本発明には、本発明のプロセス(例えば図1、図5、図14、図20、図27
及び図29〜図35に示されている)を実行するためのコンピュータプログラム
製品が含まれるが、これらは本発明のプロセスを実行するためにホストコンピュ
ータ110(図2及び図3)をプログラミングするために使用できる命令及び/
又はデータ構造を含む記憶媒体にある。記憶媒体にはフロッピーディスク、光デ
ィスク、CD‐ROM、及び光磁気ディスクを含むいずれかのタイプのディスク
、ROM、RAM、EPROM、EEPROM、磁気若しくは光カード、又は電
子的命令を保存するために適したいずれかのタイプの媒体(例、ハードディスク
240、フロッピードライブ250、テープ若しくはCD媒体270を装着した
テープ若しくはCD ROMドライブ260、RAM300、及びROM310
)が含まれるがこれらに限定されない。しかし、本発明は当業者には容易に明白
であるようにASIC(特定用途向け集積回路)の調製又は慣用コンポーネント
回路の適切なネットワークを相互連結することによって実行されてもよい。
【0181】 自明のことながら、上記の教示を参照して本発明を様々に修正及び変更するこ
とは可能である。このため、添付のクレームの範囲内で、本発明は上記で詳細に
説明された以外にも実行可能であると理解されなければならない。
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en ROC curves measured from correlated data. In Deconinck F eds. Informa
tion Process in Medical Imaging, Nijhoff: The Hague, 432-445, 1984) that has been modified to analyze continuously-distributed data (Metz CE, He
rman BA and Shen J-H. Maximum-likelihood estimation of receiver operatin
g [ROC] curves from continuously-distributed data. Submitted to Statisti
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【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に従って異常な解剖学的領域を検出、分類及び表示するための方法のフ
ローチャートである。
【図2】 本発明に従って異常な解剖学的領域を検出、分類及び表示するためのシステム
のシステム図である。
【図3】 図2のコンピュータの詳細図である。
【図4】 乳房X線写真の拡大領域における微小石灰化像の悪性クラスタ及び良性クラス
タの中間調画像を示す写真である。
【図5】 本発明に従った個別微小石灰化像に対する区分化法のフローチャートである。
【図6】 微小石灰化像のコントラストがどのように形成されるのかを示している図であ
り、μ及びρは腺組織に対する線形減衰係数及び密度であり、μ及びρは微
小石灰化像に対する線形減衰係数及び密度であり、Lは微小石灰化の厚さであ
り、さらにp及びp’は各々画像において背景及び微小石灰化像に対応する2つ
の位置である。
【図7】 厚さ0.2mmの正方形の横断面形の模擬微小石灰化像に対する測定面積と真
の面積との比較を示したグラフである。
【図8】 微小石灰化像の測定面積に散乱が及ぼす作用を示しているグラフである。
【図9】 正方形の横断面形(0.3mm×0.3mm)の模擬微小石灰化像に対する計
算有効厚さと真の厚さとの比較を示したグラフである。
【図10】 微小石灰化像の計算有効厚さに散乱が及ぼす作用を示しているグラフである。
【図11】 本発明に従って個別微小石灰化像の形状不規則性を計算するための4及び8種
の形状指数の図解である。
【図12】 (A)は悪性及び良性クラスタ化微小石灰化像のクラスタ環状性対クラスタ面
積の分布を示しているグラフ、(B)は悪性及び良性クラスタ化微小石灰化像の
クラスタ内の微小石灰化像の数対クラスタ内の平均有効微小石灰化容積の分布を
示しているグラフである。
【図13】 (A)は悪性及び良性クラスタ化微小石灰化像のクラスタ内の有効微小石灰化
厚さの相対標準偏差対クラスタ内の有効微小石灰化容積の相対標準偏差分布を示
しているグラフ、(B)は悪性及び良性クラスタ化微小石灰化像のクラスタ内の
平均微小石灰化像面積対クラスタ内の微小石灰化像の第2最大不規則性測定値の
分布を示しているグラフである。
【図14】 本発明に従った個別及びクラスタ化微小石灰化像の悪性尤度を推定するときに
使用される人工ニューラルネットワーク(ANN)の略図である。
【図15】 隠れユニット数の関数としての図14のANNの分類性能を示しているグラフ
である。
【図16】 学習反復の関数としての図14のANNの分類性能を示しているグラフである
【図17】 学習中に使用されたランダムシードの関数としての図14のANNのラウンド
ロビン(総当り)試験分類性能を示しているグラフである。
【図18】 (A)は5人の放射線科実習指導医及び5人の放射線科上級研修医についてコ
ンピュータ支援を使用した場合の分類性能を示した受領者作用特徴(ROC)曲
線、(B)は5人の放射線科実習指導医及び5人の放射線科上級研修医について
コンピュータ支援を使用しない場合の分類性能を示した受領者作用特徴(ROC
)曲線である。
【図19】 コンピュータ支援を使用した場合及び使用しない場合の生検勧告数の比較であ
る。
【図20】 本発明に従って間質性肺疾患の識別診断に使用される人工ニューラルネットワ
ーク(ANN)の略図である。
【図21】 間質性肺疾患の識別診断における図20のANNの性能を示しているROC曲
線である。
【図22】 各疾患についての間質性肺疾患の識別診断における図20のANNの性能を示
しているグラフである。
【図23】 コンピュータ支援を使用した場合及び使用しない場合の間質性肺疾患の識別診
断における性能を監視するために観測者試験を行うためのスコアシートである。
【図24】 コンピュータ支援を使用した場合及び使用しない場合の間質性肺疾患の識別診
断における性能を監視する目的で観測者試験を行うために使用される図20のA
NNの出力の図解である。
【図25】 コンピュータ支援を使用した場合及び使用しない場合の間質性肺疾患の識別診
断の性能を示しているROC曲線である。
【図26】 二項式モデルにおける悪性尤度の定義を図解するために使用されるグラフであ
る。
【図27】 本発明のある実施態様に従った複合コンピュータ推定悪性尤度、コンピュータ
抽出特徴値及び微小石灰化像を含む表示の図解である。
【図28】 本発明のある実施態様に従った注釈付き乳房X線写真ROIの表示の図解であ
る。
【図29】 本発明の第2及び第3実施態様に従った複合コンピュータ推定悪性尤度、コン
ピュータ抽出特徴値及び微小石灰化像を含む注釈付き乳房X線写真ROIの表示
の図解である。
【図30】 本発明の第2及び第3実施態様に従った複合コンピュータ推定悪性尤度、コン
ピュータ抽出特徴値及び微小石灰化像を含む注釈付き乳房X線写真ROIの表示
の図解である。
【図31】 本発明のある実施態様に従った、異常な解剖学的領域を含む検出されたROI
の表示の図解である。
【図32】 本発明の第2実施態様に従った、異常な解剖学的領域を含む検出されたROI
の表示の図解である。
【図33】 本発明のある実施態様に従った、異常な解剖学的領域を含む複数の検出された
ROIの表示の図解である。
【図34】 本発明に従った、図33の複数の検出されたROIのうちの1つのクラスタ化
微小石灰化像の表示の図解である。
【図35】 本発明に従った、図33の複数の検出されたROIのうちの1つの個別微小石
灰化像の表示の図解である。
【図36】 本発明の第2実施態様に従った、異常な解剖学的領域を含む複数の検出された
ROIの表示の図解である。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年1月25日(2000.1.25)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【数1】 ここで、xはニューラルネットワークによって作り出される分類結果であり、
M(x)は異常が実際に存在する症例についての分類結果の確率密度関数であり
、B(x)は実際良性症例に対する類似確率密度関数であり、ηは試験されたク
ラスタにおける実際の異常を有する症例の有病率であり、 f)計算異常存在尤度を表示するステップと を具備し、関心症例のディジタル医用画像における異常候補を検出、分類及び表
示するディジタル医用画像における異常候補を検出、分類及び表示するためコン
ピュータ支援方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アシザワ、カズト アメリカ合衆国、イリノイ州 60514 ウ ィロウブルック、スティアリング 95 (72)発明者 ドイ、クニオ アメリカ合衆国、イリノイ州 60521 ウ ィロウブルック、レーン・コート 6415 Fターム(参考) 4C093 AA27 AA30 CA18 DA03 DA06 FF17 FF28 FG07 FG13 FG16 5B057 AA07 BA03 DA08 DB09 DC04 DC09

Claims (44)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a)関心症例のディジタル医用画像における異常候補の位置
    を特定するステップと、 b)位置が特定された1以上の異常候補を含む少なくとも1つの領域を決定す
    るステップと、 c)領域内の位置が特定された異常候補の少なくとも1つ及び領域自体から特
    徴を抽出するステップと、 d)分類結果を作り出すために抽出された特徴を分類法に適用するステップと
    、 e)分類結果と領域及び領域内の異常候補を用いて注釈が付けられたディジタ
    ル医用画像とを表示するステップとを具備し、関心症例のディジタル医用画像に
    おける異常候補を検出、分類及び表示するディジタル医用画像における異常候補
    を検出、分類及び表示するためコンピュータ支援方法。
  2. 【請求項2】 前記ステップa)が差分イメージング法を用いる請求項1記
    載の方法。
  3. 【請求項3】 前記ステップb)が区分化法を用いる請求項1、または請求
    項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記ステップc)が 領域の環状性、領域の面積及び領域内の異常候補の数のいずれか1つに基づい
    て領域から特徴を抽出するステップと、 領域内の異常候補の形状不規則性、面積及び容積の少なくとも1つに基づいて
    領域内の異常候補から特徴を抽出するステップとを具備する請求項1乃至請求項
    3のいずれか一項記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記ステップd)が分類結果を作り出すために、抽出された
    特徴をニューラルネットワークへ適用するステップと、分類結果に基づいて領域
    内の異常候補の悪性確率を計算するステップとを具備する請求項1乃至請求項4
    のいずれか一項記載の方法。
  6. 【請求項6】 分類結果を作り出すために抽出された特徴を8個の入力ユニ
    ット、6個の隠れユニット及び1個の出力ユニットを備えたニューラルネットワ
    ークに適用するステップをさらに具備する請求項1乃至請求項5のいずれか一項
    記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記悪性確率を計算するステップが 少なくとも下記の方程式の1つを使用して悪性尤度を計算するステップ 【数1】 ここで、M(x)は実際悪性症例に対する潜在的決定変量xの確率密度関数で
    あり、B(x)は実際良性症例に対する類似確率密度関数であり、ηは試験され
    た集団中の悪性症例の尤病率であり、LM(x)及びLM(x)は分類結果
    の関数として悪性尤度に変換される請求項5記載の方法。
  8. 【請求項8】 患者の年齢、性別、症状持続期間、症状の重症度、体温、免
    疫状態、既知の基礎悪性腫瘍、喫煙歴、粉塵曝露歴及び薬物療法歴を提供するス
    テップをさらに具備し、 前記ステップc)は領域内の異常候補の位置に基づいて領域から特徴を抽出す
    るステップと、 領域内の異常候補に起因する均質性、精密性/粗雑性、結節性、中隔線、蜂巣
    状性及び肺容積の損失、並びにリンパ節症、胸水及び心臓のサイズのうちの少な
    くとも1つに基づいて領域内の異常候補から特徴を抽出するステップとを具備す
    る請求項1乃至請求項7のいずれか一項記載の方法。
  9. 【請求項9】 ステップc)で抽出される特徴以外の特徴を提供するステッ
    プをさらに具備し、 前記ステップd)は11種の各肺疾患の各々について分類結果を生じさせるた
    めに、抽出された特徴及び提供された特徴をニューラルネットワークに適用する
    ステップと、 11種の各肺疾患の各々についての分類結果に基づいて11種の各肺疾患の各
    々の尤度を示すステップとを具備する請求項1乃至請求項8のいずれか一項記載
    の方法。
  10. 【請求項10】 11種の各肺疾患の各々についての分類結果を生じさせる
    ために、抽出された特徴及び提供された特徴8個の入力ユニット、6個の隠れユ
    ニット及び1個の出力ユニットを備えたニューラルネットワークに適用するステ
    ップをさらに具備する請求項9記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記ステップe)が 分類結果及び抽出された特徴の1つを少なくとも1つの数値及びアナログの形
    で表示するステップと、 関心症例のディジタル医用画像上にスーパーインポーズされた領域の周囲を取
    り囲む線で注釈が付けられた領域を表示するステップと、 異常候補上にスーパーインポーズされた点及び十字線の1つを用いて関心症例
    のディジタル医用画像における領域内で異常候補を表示するステップとを具備す
    る請求項1乃至請求項10のいずれか一項記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記ステップa)〜d)の方法を使用して少なくとも1つ
    のサンプル症例のディジタル医用画像における異常候補を分類するステップと、 関心症例と類似の分類結果を有している良性若しくは悪性であることが既知で
    ある少なくとも1つのサンプル症例から症例を選択するステップと、 分類結果を伴わない関心症例のディジタル医用画像と、並びに良性であること
    が既知である選択された症例についてのディジタル医用画像及び悪性であること
    が既知である選択された症例についてのディジタル医用画像のうちの少なくとも
    1つとを表示するステップとを具備する請求項1乃至請求項11のいずれか一項
    記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記ステップa)〜d)の方法を使用して少なくとも1つ
    のサンプル症例のディジタル医用画像における異常候補を分類するステップと、 関心症例と類似の分類結果を有している良性若しくは悪性であることが既知で
    ある少なくとも1つのサンプル症例から症例を選択するステップと、 分類結果を伴う関心症例のディジタル医用画像と、並びに良性であることが既
    知である選択された症例についてのディジタル医用画像及び悪性であることが既
    知である選択された症例についてのディジタル医用画像のうちの少なくとも1つ
    とを表示するステップとを具備する請求項1乃至請求項11のいずれか一項記載
    の方法。
  14. 【請求項14】 少なくとも1つのサンプル症例のディジタル医用画像にお
    ける異常候補を分類する前記ステップa)が差分イメージング法を使用すること
    を特徴とする請求項12、または請求項13記載の方法。
  15. 【請求項15】 少なくとも1つのサンプル症例のディジタル医用画像にお
    ける異常候補を分類する前記ステップb)が区分化法を使用することを特徴とす
    る請求項12、または請求項13記載の方法。
  16. 【請求項16】 が少なくとも1つのサンプル症例のディジタル医用画像に
    おける異常候補を分類する前記ステップc)が 領域の環状性、領域の面積、及び領域内の異常候補の数に基づいて領域から特
    徴を抽出するステップと、 領域内の異常候補の形状不規則性、面積及び容積に基づいて領域から特徴を抽
    出するステップとを具備する請求項12、または請求項13記載の方法。
  17. 【請求項17】 少なくとも1つのサンプル症例のディジタル医用画像にお
    ける異常候補を分類するステップd)が 分類結果に基づいて領域内の候補異常の悪性確率を計算するステップを具備す
    る請求項12、または請求項13記載の方法。
  18. 【請求項18】 関心症例と、良性であることが既知である選択された症例
    及び悪性であることが既知である選択された症例のうちの少なくとも1つとのデ
    ィジタル医用画像を表示するステップが 関心症例と選択された症例との少なくとも1つについて分類結果及び抽出され
    た特徴の1つを数値及びアナログ形の少なくとも1つで表示するステップと、 関心症例と選択された症例の少なくとも1つとのディジタル医用画像上にスー
    パーインポーズされた領域の周囲を取り囲む線を用いて注釈が付けられた領域を
    表示するステップと、 関心症例と選択された症例の少なくとも1つとのディジタル医用画像上にスー
    パーインポーズされた領域内の異常候補を表示するステップとを具備する請求項
    13記載の方法。
  19. 【請求項19】 患者の年齢、性別、症状持続期間、症状の重症度、体温、
    免疫状態、既知の基礎悪性腫瘍、喫煙歴、粉塵曝露歴及び薬物療法歴を提供する
    ステップをさらに具備し、 少なくとも1つのサンプル症例のディジタル医用画像における異常候補を分類
    する前記ステップc)は 領域内の異常候補の位置に基づいて領域から特徴を抽出するステップと、 領域内の異常候補に起因する均質性、精密性/粗雑性、結節性、中隔線、蜂巣
    状性及び肺容積の損失、並びにリンパ節症、胸水及び心臓のサイズのうちの少な
    くとも1つに基づいて領域内の異常候補から特徴を抽出するステップとを具備す
    る請求項12、または請求項13に記載の方法。
  20. 【請求項20】 少なくとも1つのサンプル症例のディジタル医用画像にお
    ける異常候補を分類するステップにおける前記ステップc)において抽出された
    特徴以外の特徴を提供するステップをさらに具備し、 少なくとも1つのサンプル症例のディジタル医用画像における異常候補を分類
    する前記ステップd)は 11種の各肺疾患の各々についての分類結果を生じさせるために、抽出された
    特徴及び提供された特徴を8個の入力ユニット、6個の隠れユニット及び1個の
    出力ユニットを備えたニューラルネットワークに適用するステップと、 11種の各肺疾患の各々についての分類結果に基づいて11種の各肺疾患の各
    々の尤度を示すステップとを具備する請求項12、または請求項13記載の方法
  21. 【請求項21】 少なくとも1つのサンプル症例のディジタル医用画像にお
    ける異常候補を分類するステップd)が 11種の各肺疾患の各々についての分類結果を生じさせるために、抽出された
    特徴及び提供された特徴を8個の入力ユニット、6個の隠れユニット及び1個の
    出力ユニットを備えたニューラルネットワークに適用するステップを具備する請
    求項20記載の方法。
  22. 【請求項22】 分類法に適用された抽出された特徴並びに領域及び領域内
    の異常候補を用いて注釈が付けられたディジタル医用画像と一緒に表示された分
    類結果のうちの少なくとも1つを修正するために、ユーザ入力に反応して、位置
    が特定された異常候補、測定された少なくとも1つの領域、及び抽出された特徴
    のうちの少なくとも1つを修正するステップを具備する請求項1乃至請求項21
    のいずれか一項記載の方法。
  23. 【請求項23】 a)複数のディジタル医用画像各々における異常候補の位
    置を特定するステップと、 b)複数のディジタル医用画像各々における位置が特定された1以上の異常候
    補を含む少なくとも1つの領域を決定するステップと、 c)各領域及び領域内の候補異常を用いて注釈が付けられた複数のディジタル
    医用画像を表示するステップと、 d)クラスタを含む異常候補についての第1指標と塊を含む異常候補の第2指
    標とをスーパーインポーズするステップとを具備することを特徴とするディジタ
    ル医用画像における異常候補を検出及び表示するためのコンピュータ支援方法。
  24. 【請求項24】 前記ステップa)が差分イメージング法を用いる請求項2
    3記載の方法。
  25. 【請求項25】 前記ステップb)が区分化法を用いる請求項23、または
    請求項24記載の方法。
  26. 【請求項26】 前記ステップc)が各領域及び領域内の異常候補を用いて
    注釈が付けられた複数のディジタル医用画像中の4枚のディジタル医用画像を表
    示することを特徴とする請求項23、または請求項24記載の方法。
  27. 【請求項27】 前記ステップd)がクラスタの上方の第1指標としての第
    1色の矢印及び塊の上方の第2指標としての第2色の矢印をスーパーインポーズ
    するステップを具備する請求項23乃至請求項26のいずれか一項記載の方法。
  28. 【請求項28】 タッチスクリーン式ディスプレイ上の第1及び第2指標の
    1つにユーザーが触れること及びポインティングデバイスを用いて第1及び第2
    指標の1つをユーザがポイントすることの1つによって第1及び第2指標の1つ
    により示されたクラスタ及び塊の1つの詳細な画像を表示するステップをさらに
    具備する請求項23乃至請求項27のいずれか一項記載の方法。
  29. 【請求項29】 前記ステップc)が 各領域及び領域内の異常候補を用いて注釈が付けられた複数のディジタル医用
    画像のうちの4枚のディジタル医用画像を表示するステップと、 4枚のディジタル医用画像のうちの少なくとも1枚の下方にクラスタ及び塊の
    うちの少なくとも1つの詳細な画像を表示するステップをさらに具備し、 前記ステップd)は詳細な画像における各クラスタ若しくは塊のうちの1つを
    ユーザが触れること及び詳細な画像における各クラスタ若しくは塊の1つをユー
    ザがポイントすることの1つに基づいて、4枚のディジタル医用画像の各1枚上
    でクラスタを含む異常候補の上方の第1指標及び塊を含む異常候補の上方の第2
    指標をスーパーインポーズするステップを具備する請求項23乃至請求項28の
    いずれか一項記載の方法。
  30. 【請求項30】 前記ステップd)がクラスタの上方の第1指標としての第
    1色の矢印と塊の上方の第2指標としての第2色の矢印とをスーパーインポーズ
    するステップを具備する請求項29記載の方法。
  31. 【請求項31】 各領域、領域内の異常候補及びスーパーインポーズされた
    第1及び第2指標を用いて注釈が付けられて表示された複数のディジタル医用画
    像の少なくとも1つを修正するために、ユーザ入力に反応して、位置が特定され
    た異常候補及び決定された少なくとも1つの領域のうちの少なくとも1つを修正
    するステップをさらに具備する請求項23乃至請求項30のいずれか一項記載の
    方法。
  32. 【請求項32】 請求項1に記載のステップの情報を保存するためのデータ
    構造を具備し、 各ディジタル医用画像について異常候補の位置を保存するフィールドと、 各ディジタル医用画像について領域の位置を保存するフィールドと、 異常候補から抽出された特徴及び各ディジタル医用画像について領域から抽出
    された特徴を保存するフィールドと、 各ディジタル医用画像における異常候補についての分類結果を作り出すときに
    使用される分類法のためのパラメータを保存するフィールドとを具備する記憶媒
    体。
  33. 【請求項33】 請求項23に記載のステップの情報を保存するためのデー
    タ構造を具備し、 各ディジタル医用画像について異常候補の位置を保存するフィールドと、 各ディジタル医用画像について領域の位置を保存するフィールドと、 第1及び第2指標の位置を保存するフィールドとを具備する記憶媒体。
  34. 【請求項34】 請求項2、または請求項24に記載のステップの情報を保
    存するためのデータ構造を具備し、 各ディジタル医用画像における異常候補の位置を特定するときに使用される差
    分イメージング法のためのパラメータを保存するフィールドを具備する記憶媒体
  35. 【請求項35】 請求項3、または請求項25に記載のステップの情報を保
    存するためのデータ構造を具備し、 各ディジタル医用画像における異常候補の位置を特定するときに使用される区
    分化法のためのパラメータを保存するフィールドを具備する記憶媒体。
  36. 【請求項36】 請求項4に記載のステップの情報を保存するためのデータ
    構造を具備し、 各ディジタル医用画像における各領域の環状性、各領域の面積及び各領域内の
    異常候補数を保存するためのフィールドを具備する記憶媒体。
  37. 【請求項37】 請求項6、または請求項10に記載のステップの情報を保
    存するためのデータ構造を具備し、 各ニューラルネットワークの入力ユニット、隠れユニット、出力ユニット及び
    接続重みの数値を保存するフィールドと、 各異常候補の各計算悪性確率を保存するフィールドと、 指示された11種の肺疾患の尤度の数値を保存するフィールドとを具備する記
    憶媒体。
  38. 【請求項38】 請求項8に記載のステップの情報を保存するためのデータ
    構造を具備し、 患者の年齢、性別、症状持続期間、症状の重症度、体温、免疫状態、既知の基
    礎悪性腫瘍、喫煙歴、粉塵曝露歴及び薬物療法歴を保存するフィールドと、 領域内の異常候補の位置に基づいて領域から抽出された特徴を保存するフィー
    ルドと、 領域内の異常候補に起因する均質性、精密性/粗雑性、結節性、中隔線、蜂巣
    状性及び肺容積の損失、並びにリンパ節症、胸水及び心臓のサイズを保存するフ
    ィールドとを具備する記憶媒体。
  39. 【請求項39】 請求項11に記載のステップの情報を保存するためのデー
    タ構造を具備し、 領域の周囲を取り囲む線を用いて領域に注釈を付けるためのパラメータを保存
    するフィールドと、 異常候補上にスーパーインポーズして点及び十字線を表示するためのパラメー
    タを保存するフィールドとを具備する記憶媒体。
  40. 【請求項40】 請求項27に記載のステップの情報を保存するためのデー
    タ構造を具備し、 第1及び第2矢印の位置及び色を保存するフィールドを具備する記憶媒体。
  41. 【請求項41】 コンピュータ記憶媒体、及び請求項1乃至請求項22のい
    ずれか一項記載のステップを実行することによってコンピュータにディジタル医
    用画像における異常候補を分類及び表示させるためのコンピュータ記憶媒体に記
    録されたコンピュータプログラムコード機構を含むコンピュータプログラム製品
  42. 【請求項42】 コンピュータ記憶媒体、及び請求項23乃至請求項31の
    いずれか一項記載のステップを実行することによってコンピュータにディジタル
    医用画像における異常候補を分類及び表示させるためのコンピュータ記憶媒体に
    記録されたコンピュータプログラムコード機構を含むコンピュータプログラム製
    品。
  43. 【請求項43】 請求項1乃至請求項22のいずれか一項記載のステップを
    実行するための手段を具備するディジタル医用画像における異常候補を分類及び
    表示するためのシステム。
  44. 【請求項44】 請求項23乃至請求項31のいずれか一項記載のステップ
    を実行するための手段を具備するディジタル医用画像における異常候補を分類及
    び表示するためのシステム。
JP2000504441A 1997-07-25 1998-07-24 放射線検査での識別診断における精度を向上させるための方法 Pending JP2001511372A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

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