JP2001510169A - B型髄膜炎菌性ポーリンおよびH.influenzae多糖体を含む免疫原性結合体 - Google Patents

B型髄膜炎菌性ポーリンおよびH.influenzae多糖体を含む免疫原性結合体

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Abstract

(57)【要約】 H.influenzae B型多糖体−髄膜炎菌外膜タンパク結合体、その薬学的組成物、および動物におけるH.influenzaeに対する免疫応答を誘導するためのこの使用を開示する。

Description

【発明の詳細な説明】
(発明の背景) (発明の分野) 本発明は、動物において免疫応答を誘発するために有用なワクチンの分野にあ
る。特に本発明は、H.Influenzae多糖体−N髄膜炎外膜タンパク質
結合体、薬学的組成物、およびその使用に関係する。
【0001】 (背景情報) Haemophilus influenzaeは、小さな、多型性の、グラ
ム陰性の球桿菌である。単離体は、6つの抗原性の異なる莢膜型(a−f)、お
よび非被包性の、型分類できない株に分類される。Haemophilus i
nfluenzaeは、髄膜炎、中耳炎、副鼻腔炎、喉頭蓋炎、敗血症関節炎、
潜在性の熱性の菌血症、蜂窩織炎、肺炎および蓄膿を引き起こし得る;時折、こ
の生物は、新生児の髄膜炎および敗血症を引き起こす。他のH.influen
zae感染は、化膿性の心外膜炎、心内膜炎、結膜炎、骨髄炎、腹膜炎、精巣精
巣上体炎、舌炎、口蓋垂炎、および敗血症血栓静脈炎を含む。H.influe
nzae B型(Hib)結合体ワクチン接種の導入以前の子供における侵襲性
の疾患のほとんどの症例は、B型により引き起こされた。非被包性の生物は、新
生児における侵襲性の疾患を引き起こし得る。非被包性の株は、中耳炎、副鼻腔
炎および気管支炎を含む上気道感染を引き起こし、そして肺炎を引き起こし得る
【0002】 この生物の供給源は、ヒトの上気道である。伝染の態様は、おそらくヒトから
ヒトへ、直接的接触によるか、またはこの生物を含む気道分泌物の液滴の吸引を
通してである。非被包性株による無症候の定着が頻繁にある;生物は60%〜9
0%の子供の咽喉から回収される。しかし、B型生物による定着はまれであり、
ワクチン接種前年代の2%〜5%の範囲の子供に見られ、そして広範なHib結
合体ワクチン接種により、さらにまれであるようである。伝染性の正確な期間は
未知であるが、この生物が上気道に存在する限りの期間であり得る。
【0003】 有効なワクチンの導入前に、Hibは米国および多くの他の国の子供における
細菌性髄膜炎の最も一般的な原因であった。髄膜炎および他の侵襲性の感染は、
3ヶ月齢から3歳の年齢の子供において最も一般的であり、そしてその症例のお
およそ半分は、12ヶ月より若い乳児において起こった。国における異なる集団
における、侵襲性のB型疾患の年齢特異的発生率は変動していた;12ヶ月より
若い乳児における疾患の比率は、人数において最も多く、最も高い総発生率を有
する傾向にあり、症例の中央値の年齢を低くするという結果になる。髄膜炎およ
びほとんどの他の侵襲性のHib疾患と対比して、喉頭蓋炎は12ヶ月よりも若
い乳児においてまれである;ワクチン接種前年代におけるその発生のピークは、
2〜4歳の年齢であった。喉頭蓋炎はまた、より年齢の高い、ワクチンを接種し
ていない子供および大人に起こり得る。
【0004】 侵襲性の疾患は、男児、アフリカ系のアメリカ人、アラスカエスキモー、アパ
ッチ族およびナヴァホ族のインディアン、児童養護センターに通う者、過密した
条件下で生活する子供達、および母乳育ちでない子供達においてより頻繁であっ
た。免疫化していない子供達、特に4歳未満で、長期間侵襲性のHib疾患を有
する子供と密接な接触のあった(例えば、家族内で)子供達には、この生物から
の重篤な感染の増大した危険がある。侵襲性の疾患にかかりやすくする他の因子
には、鎌状赤血球疾患、無脾症、HIV感染、特定の免疫不全症候群、および悪
性疾患がある。侵襲性の感染を有すると記録された1歳より若い乳児には、その
後ワクチン接種しなければ、およそ1%の再発の危険性がある。
【0005】 Hib結合体ワクチンが導入された1988年以来、侵襲性のHib疾患の発
生率は、乳幼児および幼い子供において95%減少し、そして他の被包型により
引き起こされる侵襲性の感染の発生率は、現在、B型により引き起こされる発生
率と類似である。この成功の結果として、アメリカ合衆国公衆衛生局は、5歳よ
り若い子供におけるHib疾患を、この国から排除するために、標的にした。侵
襲性のHib疾患は、現在、この国において主にワクチン接種した子供のうちで
、および幼すぎて主な一連のワクチン接種を完了していない乳幼児の間で発生す
る。
【0006】 4つのHib結合体ワクチンが、アメリカ合衆国において認可されている。こ
れらのワクチンは、担体タンパク質と直接に、または介在性のスペーサー分子を
介して共有結合したHib莢膜多糖体(すなわち、ポリリボシルリボトール(p
olyribosylribotol)ホスフェート(PRP)またはPRPオ
リゴマー)からなる。保護抗体は、組成物および免疫原性が異なるPRP結合体
ワクチンに対して指向され、結果として、それらの用途について推奨されるもの
は異なる。例えば、PRP−Dは、年齢が12ヶ月以上の子供についてのみ奨め
られるのに対し、他の3つのワクチン、HbOC、PRP−T、およびPRP−
OMPは、乳幼児の年齢2ヶ月の時点で開始することが奨められる。
【0007】 アジュバントは、抗原に対する免疫応答を増大する物質であり、それゆえ多く
のワクチンおよびワクチン候補において使用されてきた。アジュバントは多くの
異なる抗原型に対して免疫応答を高めるので、アジュバントの免疫刺激性の効果
は、抗原特異的でない。ヒトのための使用について現在FDAにより承認されて
いる唯一のアジュバンドは、アルミニウム塩であるが、動物のワクチン接種に、
およびより新しいワクチン候補において使用される多くのアジュバンドは、微生
物起源(61)であり、例えば、フロイントアジュバンド、Corynebac
terium parvum、ムラミルジペチド(dipetide)、破傷風
トキソイドなどである。微生物性の物質の免疫強化能力についての機構は未知で
ある。
【0008】 病原性のナイセリア(Neisseria gonorrhoeaeおよびN
eisseria meningitidis)の主な外膜タンパク質は、アジ
ュバンドの潜在能力(36、37、39、40、60)について、およびその免
疫強化能力の原因となる機構について研究されてきた。目的のタンパク質は、淋
菌からのタンパク質IA(PIA)およびタンパク質IB(PIB),ならびに
髄膜炎菌からのクラス1、2または3タンパク質(それぞれC1、C2およびC
3)である(4)。これらはすべてポーリンとして機能(41、43、62)し
、互いの間で有意なアミノ酸配列相同性を有し(6、7、21、59)、そして
グラム陰性ポーリンスーパーファミリーの一部であると考えられている(26)
【0009】 ナイセリアのポーリンは、マラリアのペプチドと非共有結合的な複合体化した
場合、このペプチドが免疫原として単独で使用されたか、もしくは他のタンパク
質と共有結合的に結合した場合と比較して、これらのペプチドに対する抗体応答
を増強することが示された(39、40)。さらに、A型連鎖球菌(38)、イ
ンフルエンザウィルス血球凝集素(38)、またはTrypanosome b
ruceii(40)由来のペプチドは、マウスがペプチド単独で免疫化された
場合と比較して、ナイセリアのポーリンを含有する複合体中に組み込まれた場合
に、マウスにおいてより免疫原性であることが示された。髄膜炎菌性外膜小胞(
OMV)、これは主にクラス2タンパク質からなるが、Merckらが開発し、
最近認可されたH.influenzaeB型ワクチン中のH.influwn
zae多糖体カプセルへの免疫応答を高めるための担体として使用された(10
)。さらにLivingstonは、抗黒色腫ワクチンにおけるアジュバントと
しての精製ナイセリアポーリンの使用を調査してきた。黒色腫細胞は、通常のメ
ラニン細胞と比較して、それらの表面上に非常に高いレベルのヒトガングリオシ
ドGM2またはGD3発現する。GM2およびGD3に対するこの免疫応答を増
加し、そして多分黒色腫患者における腫瘍免疫を誘導するために、GM2および
GD3を、非共有結合的に精製ナイセリアポーリンと結合させ、そして悪性の黒
色腫を有するボランティアを、これらのワクチン構成物で免疫化した。抗GM2
または抗GD3抗体応答は、これらのガングリオシドのみで、またはBCGと複
合体化したガングリオシドで免疫化した患者と比較して、ポーリン/GM2また
はポーリン/GD3複合体で免疫化した患者において大いに高まった(36、3
7)。さらに、ポーリン/GM2で免疫化した患者における腫瘍負荷は、有意に
減少した(個人的に入手した情報、P.Livingston)。
【0010】 このナイセリアポーリンがアジュバントとして作用する機構は未知である。M
erckからのグループ(10、35、56)は、ヘモフィルス多糖体莢膜−髄
膜炎菌のOMV結合体ワクチンを開発したが、彼らは、クラス2タンパク質によ
る直接的T細胞刺激のためであり得ると考えた。彼らは、初めに、このクラス2
タンパク質が、直接Tリンパ球を刺激し得ることを実証し、それゆえクラス2タ
ンパク質を髄膜炎菌免疫強化タンパク質(Meningococcal Imm
une Enhancing Protein)(MIEP)と改名した(35
)。しかし、高濃度(>50μg)の変性したクラス2タンパク質のみがT細胞
を刺激し得るのに対し、天然のタンパク質はこのような効果を有さないことが後
に示された(56)。さらに、大多数のナイセリアポーリンは、ワクチン候補ま
たはアジュバントとして使用された場合、それらの天然の構造で存在するので、
変性ポーリンによる非特異的T細胞刺激がそれらの免疫強化能力を説明する可能
性は低い。
【0011】 最近の数年の間、抗原認識、リンパ球刺激、および抗体産生に必要なTリンパ
球とBリンパ球との間の相互作用に関する詳細が、解明されてきた。Tリンパ球
刺激の現行のモデルにおいて、抗原呈示細胞(antigen present
ing cell)(APC)とTリンパ球との間の2セットのシグナルが必要
であることが示されてきた(24、25、51)。この第一のシグナル(シグナ
ル1)は、抗原呈示細胞(例えば、Bリンパ球、樹状細胞、マクロファージなど
)上の主要組織適合性(MHC)複合体およびTリンパ球上のT細胞レセプター
の相互作用を介して送達される。このMHC複合体上の溝は通常、プロセシング
された抗原(T細胞エピトープ)に由来する、オリゴペプチドにより占有される
。この反応の特異性は、シグナル1により与えられる。この第二のまたは同時刺
激性のシグナル(シグナル2)は、Bリンパ球とTリンパ球との間の相互作用の
間、2セットのカウンターレセプターの結合により送達される(図1)。次に、
活性化Tリンパ球はサイトカインを放出し、次いでこれは、例えばBリンパ球を
抗体生産細胞にするエフェクター細胞を刺激する。これらのカウンターレセプタ
ーの相互作用による同時刺激の誘導は、腫瘍免疫(1,3,8,11,51,5
5)、耐性の阻止(19,45,54)において、および細胞障害性リンパ球活
性(1)について重要であることが示されている。
【0012】 このTリンパ球カウンターレセプターは、CD28およびCTLA−4である
。これらは、共に免疫グロブリンスーパーファミリーのメンバーである(9)。
CD28は、休止状態のT細胞、および活性化T細胞(1、8、27、30、3
2、34、46)に存在する一方で、CTLA−4は、活性化T細胞(17、2
3、31、33、51)上でのみ発現する。活性化T細胞上のCD28のレベル
は、CTLA−4より20倍高いが、そのB細胞カウンターレセプターに対する
CD28の親和性はずっと低い(31、33)。このBリンパ球カウンターレセ
プターは、B7(14、20、32、48、49)、およびより近年発見された
B7−2(2、12、13、16、24)である。B7およびB7−2は、免疫
グロブリンスーパーファミリーのメンバーであり(13−15)、そして活性化
Bリンパ球上にのみ存在する(14)。幾つかの一連の証拠は、そのより新しい
リガンド、B7−2のTリンパ球同時刺激との関係を実証する;1)活性化B細
胞と結合するCTLA−4は、抗B7モノクローナル抗体(mAb)により部分
的にのみ阻害され(24)、2)B7発現において不完全なマウス由来のリンパ
球は、なおT細胞を同時刺激し得(12,13)、3)B7−2のみ発現するト
ランスフェクト体は、T細胞を同時刺激し得(13、16)、そして4)B7−
2に特異的なmAbはB細胞(24)またはB7−2トランスフェクト体(13
)によるTリンパ球同時刺激を阻害し得る。初めに記述したB7抗原の同時刺激
カウンターレセプターとしての有意性は、B7−2の発現がB7の発現より早期
に起こり、活性化Bリンパ球の表面上にB7よりも多くのB7−2が存在するの
で議論の的である(24)。Tリンパ球同時刺激およびこの同時刺激カウンター
レセプターの略図が、図1に示される。
【0013】 様々な研究者により示された、微生物の生成物がBリンパ球を刺激し得るとい
う予備証拠がある。Liu.らは、リポ多糖(LPS)、マイトジェンインフル
エンザウィルス、およびウィルス感染を模倣する抗原(ポリイノシニック−ポリ
シチジル酸)はすべて、Bリンパ球を刺激し、これは次にTリンパ球を同時刺激
することを実証した(25)。Vordermeierは、精製Salmone
lla typhiポーリン(LPSを含まない)が、強力なB細胞刺激物質で
あるが、Tリンパ球に対して最小の効果を有することを実証した(57、58)
。さらに、主に髄膜炎菌ポーリンからなる髄膜炎菌外膜の調製物は、B細胞マイ
トジェンとして作用し、そしてTリンパ球を刺激しない(44、52、53)。
この証拠は、ナイセリアポーリンおよびおそらく他のグラム陰性ポーリンが、B
リンパ球を刺激し、B7−2発現を増加し得ることを示唆する。このB7−2の
増加した発現は、Tリンパ球同時刺激を仲介し得、これはポーリンが本明細書中
に示すPRP多糖体のような他の抗原に対する免疫応答を増大する機構であり得
る。
【0014】 (発明の簡単な要旨) 本発明は、H.influenzae B型(Hib)多糖体−実質的に純粋
な再折り畳みした髄膜炎菌の外膜タンパク質(rPorB)結合体に関する。
【0015】 本発明はまた、Hib多糖体−rPorB結合体を調製する方法に関し、以下
の工程: (a)Hib多糖体を得る工程; (b)アルデヒド基を産生するために上記多糖体を酸化または選択的に加水分 解する工程; (c)rPorBを得る工程;および (d)アルデヒド基を含む多糖体を還元的アミノ化によりrPorBと結合体 化する工程、 を包含する。
【0016】 本発明はまた、本発明の方法に従って得られた結合体に関する。随意に、本発
明の結合体は、DTaP(ジフテリア、破傷風、無細胞の百日咳ワクチン)と組
み合せ得る。
【0017】 本発明はまた、本発明の結合体を含み、随意にDTaPおよび薬学的に受容可
能な担体を含む薬学的組成物、に関する。
【0018】 本発明はまた、動物においてH.influenzaeに対する免疫応答を誘
導する方法に関し、この方法は、本発明の結合体をこの動物に上記免疫応答を誘
導するのに有効な量投与する工程を包含する。
【0019】 本発明は、本発明のHib−rPorB結合体が、破傷風トキソイド、および
H.influensaeから組み換え的に生成した外膜P2タンパク質が、抗
原タンパク質として使用される場合と比較して、動物における実質的により大き
い免疫応答を誘導するという驚くべき発見に部分的に関する。Lederle
Laboratories,Division of American Cy
anamide Company,Pearl River,NYより市販され
ているHib−CRM結合体と比較して、実質的により大きい免疫原性の応答が
また得られた。CRM197は、Cornebacterium diphthe riae C7(β197)の培養物から単離されたジフテリア毒素の部位変異
体の無毒な改変体である。Seid,R.C.Jr.ら、Glycoconj.
J.6:489−498(1989). さらに本発明の結合体は、この構成成分間の免疫学的相互作用ならびにエピト
ープの(epitopic)抑制が、破傷風トキソイドのような従来の担体タン
パク質を用いて観察されるので、DTaPをまた含む組成物において特に有用で
ある。本発明の結合体は、組み合せワクチン組成物におけるこの重大な制限を克
服する。
【0020】 (発明の詳細な説明) 本発明は、動物において免疫応答を誘導するためのワクチンに関し、このワク
チンは、Hib多糖体と結合した外膜髄膜炎菌B群ポーリンタンパク質を、薬学
的に受容される希釈剤、担体または賦形剤とともに含有し、ここでこのワクチン
は動物におけるH.influenzaeに対する免疫応答を誘発するのに有効
な量で投与され得る。好ましい実施態様において、この動物は、ヒト、ウシ、ブ
タ、ヒツジおよびニワトリからなる群より選択される哺乳動物である。別の好ま
しい実施態様において、この哺乳動物はヒトである。
【0021】 用語「rPorB」とは、N.meningitidisからの、成熟した再
折り畳みクラス2またはクラス3外膜タンパク質、ならびにT7遺伝子Φ10キ
ャプシドタンパク質のアミノ酸1〜20または1〜22を含む、それらの融合物
を意図する。成熟クラス2およびクラス3rPorBならびにそれらの融合物の
高レベルの発現、再折り畳みおよび精製についての方法は、(47)および米国
特許第5,439,808号(それらの開示を本明細書中で参考として援用する
)に記載される。組換えポーリンは、米国特許第5,439,808号に従って
E.coliから、または08/792,302に従って酵母から、高レベルで
発現され得る。好ましい実施態様において、クラス3 rPorBは、rPor
Bをコードする遺伝子で形質転換した宿主BL21(DE3)ΔompAから発
現され、実質的に純粋であり、そして米国特許第5,439,808に従って再
折り畳みした。
【0022】 H.influenzae莢膜多糖体は、当業者らに周知の方法に従って単離
され得る。Schneersonら、J.Exp.Med.152:361−3
76(1980);Marburgら、J.Am.Chem.Soc.108:
5282(1986);Jenningsら、J.Immunol.127:1
011−1018(1981);およびBeuveryら、Infect.Im
munol.40:39−45(1983)を参照のこと。好ましい実施態様に
おいて、この生物を培養し、この培養上清を微量濾過し、そしてこの濾液を30
0,000分子量まで遮るフィルターに通す。次にこの透過物を、例えば100
,000分子量まで遮るフィルターを用いて濃縮する。次にこの100,000
〜300,000分子量材料を、メタ過ヨウ素酸のような中程度の酸化剤で酸化
し、この生成物を30,000分子量フィルターで濾過し、次に5,000分子
量フィルターで濃縮し、結合体に直接使用され得るアルデヒド基を有する多糖体
を得る。好ましい多糖体は、約5,000〜50,000の分子量を有する。よ
り好ましい多糖体は、約10,000〜50,000の分子量を有するが、他の
分子量の範囲も所望に応じて使用され得る。
【0023】 本発明のワクチンの莢膜多糖体−タンパク質担体結合体が幾つかの異なる方法
で生成され得ることは、当業者により理解される。多糖体をタンパク質担体に連
結する共有結合の型およびこれらを生成する手段は、当業者に周知である。これ
ら2つの部分が結合し得る化学的な方法に関する詳細は、米国特許第5,623
,057号、同第5,371,197号、同第5,192,540号、同第4,
902,506号および同第4,356,170号に見い出され得、その内容は
その全体が本明細書中に参考として援用される。概説については、Contri
butions to Microbiology and Immunolo
gy、第10巻、Conjugate Vaccines、J.M.Cruse
およびR.E.Lewis編,Jr.、1989および(29)を参照のこと。
1つのこのような方法は、SchwartzおよびGray(Arch.Bio
chim.Biophys.181:542−549(1977))に記載され
る還元性のアミノ化プロセスである。このプロセスは、還元末端基を有する形態
の多糖体を生成する工程、およびシアノホウ化水素イオンまたは別の還元剤の存
在下で莢膜多糖体およびrPorBを反応させる工程を含む。この還元基は、選
択的な加水分解または特異的な酸化的切断、あるいは両方の組み合わせにより形
成され得る。
【0024】 本発明のワクチンは、投与の経路に依存する有効な量において、Hib−rP
or結合体を含む。皮下のまたは筋肉内の投与の経路が好ましいが、髄膜炎菌B
群ポーリンタンパク質、融合タンパク質または本発明のワクチンはまた、腹膜内
の、静脈内のまたは鼻腔内の経路により投与され得る。当業者は、任意の特定の
処置プロトコルについて投与される量が過度に実験することなく容易に決定され
得ることを理解する。適切な量は動物1匹あたり5〜50μgの範囲内にあり、
より好ましくは動物1匹あたり約10μgであると予想される。
【0025】 本発明のワクチンは、経口投与のためのカプセル、液体溶液、懸濁液またはエ
リキシルのような形態、または溶液または懸濁液のような滅菌液体形態で使用さ
れ得る。生理食塩水、リン酸緩衝化生理食塩水または結合体ワクチンが適切な可
溶性の特性を有する任意のこのような担体のような、任意の不活性の担体が好ま
しく使用される。このワクチンは、単一用量調製物の形態で、または集団ワクチ
ン接種プログラムのために使用され得る複数用量フラスコ中に存在し得る。ワク
チンの調製および使用の方法についての参照は、Remington‘s Ph
armaceutical Sciences,Mack Publishin
g Co.,Easton,PA,Osol(編)(1980);およびNew
Trends and Developments in Vaccines
,Vollerら(編)、University Park Press,Ba
ltimore,MD(1978)に対してなされる。
【0026】 本発明のワクチンは、H.influenzae特異的抗体の生成を増強する
アジュバントをさらに含み得る。このようなアジュバントは、フロイント完全ア
ジュバント(CFA)、ステアリルチロシン(ST、米国特許第4,258,0
29を参照のこと)、MDPとして知られるジペプチド、サポニン、水酸化アル
ミニウムおよびリンパ球サイトカイニンのような様々な油処方物を含むがこれら
に限定されない。
【0027】 フロイントアジュバントは、免疫原性物質と混合したミネラルオイルまたは水
のエマルジョンである。フロイントアジュバントは強力であるが、通常ヒトへは
投与されない。代わりに、このアジュバントのミョウバン(水酸化アルミニウム
)またはSTがヒトへの投与のために使用され得る。この結合体ワクチンは、注
射後ゆっくりと放たれる水酸化アルミニウム上に吸収され得る。この結合体ワク
チンはまた、Fullerton、米国特許第4,235,877号に従ってリ
ポソーム内にカプセル化され得る。
【0028】 別の好ましい実施態様において、本発明の結合体は、動物にワクチン接種する
のに使用される他の免疫原と合わされる。従って、本発明の結合体は、この動物
への投与について、DTaPまたはDTaP IPVと合わされ得る。DTaP
は、ジフテリア、破傷風および無細胞百日咳についての組み合わせワクチンであ
り、これはAmvax,Inc.,Beltsville,Marylandか
ら入手可能である。好ましい実施態様において、この無細胞百日咳は、Amva
x,Inc.より入手した場合、酸化した形態である。
【0029】 別の好ましい実施態様において、本発明は動物における免疫応答を誘導する方
法に関し、この方法は、免疫応答を誘導するのに有効な量で、本発明のワクチン
を動物に投与する工程を含む。必要に応じて、本発明のワクチンは、この動物に
おける多重免疫応答を生成するために、上記に言及したような他の免疫原の有効
な量とともに同時投与され得る。
【0030】 以下の実施例は、本発明の方法および組成物の例示であるが、これらと限定な
い。当該分野において通常遭遇する状況およびパラメーターの多様性の他の適切
な改変および適用は、当業者に明白であり、本発明の精神および範囲内にある。
【0031】 (実施例) (実施例1 rPorB発現、単離、再折り畳みおよび精製) 細菌株、増殖条件および試薬−ゲノムDNAを、標準的な手順を使用して、B
群N.miningitidis株44/76(血清型15)から単離し、その
他の場所に記載される(47)ようにクラス3タンパク質遺伝子の増幅について
、ポリメラーゼ連鎖反応鋳型として使用した。この増幅した生成物を、コンピテ
ントE.coliDH5αを形質転換するために使用したpET17bプラスミ
ド(Novagen,Inc.)のNdeIおよびXhoI部位にクローン化し
た。選択したDH5αクローンからのプラスミドDNAを単離し、そしてE.c
oliBL21[DE3]−ΔompAを形質転換するために使用した。この形
質転換体をカルベニシリンにより選択し、そして発現を、IPTGを0.4mM
の最終濃度まで添加することにより誘導した。
【0032】 (E.coliにおけるrPorBの過剰発現および再折り畳み精製手順)。
誘導後様々な時期に発現したrPorBタンパク質のレベルを、この細胞抽出物
を、Novexシステム(Novex,San Diego,CA)を使用する
8〜16%勾配ゲルにおけるSDS−PAGEに供すること、続いてクーマシー
ブリリアントブルー染色およびデジタル画像処理システムIS−1000モデル
(Alpha Innotech Co.,San Leandro,CA)を
使用する濃度測定分析によりモニターした。この過剰発現rPorBを、TEN
緩衝液(50mM Tris−HCl,1mM EDTA,100mM NaC
l,pH8.0)中でStansted空気駆動細胞破砕機(Stansted
Fluid Power Ltd.)を用いて、この細菌細胞を再懸濁および
溶解すること、続いて封入体(IB)の形態で凝集したrPorBを含むペレッ
トを遠心分離および単離することにより単離した。このペレットをTEN緩衝液
中0.5%デオキシコール酸で洗浄し、続いてTEN緩衝液で2回のリンスし、
このタンパク質を、このIBを再懸濁および新しく調製した8M尿素溶液中で5
分間、水浴超音波処理機を使用して超音波処理することにより可溶化した。rP
orBをその天然のコンホメーションへと再折り畳みすることを界面活性剤補助
再折り畳み手順を使用することにより達成した。等量の尿素溶解IBおよび10
%Z3−14(Calbiochem)を合わせ、そしてこの最終ポーリン抽出
物を、100mM Tris−HCl、200mM NaCl、10mM ED
TA、20mM CaCl2、および0.05%Z3−14、pH8.0からな る緩衝液中に平衡化したSephacryl S−300(5×100cm)カ
ラム(Pharmacia Biotech Inc.)に適用した。rPor
Bを含む画分をSDS−PAGEにより同定し、プールし、そして25mM T
ris−HCl、200mM NaCl、1.0mM EDTAおよび0.05
%Z3−14pH8.0中で平衡化したHiload Q−Sepharose
HPイオン交換(2.6×20cm)カラム(Pharmacia)に適用し
た。0.2〜1.0mM NaClの勾配を適用し、そしてrPorBは単一の
ピークとして溶出した。タンパク質濃度を、Machら(42)に従ってPor
B芳香族アミノ酸含有量に基づいて、計算された41,960のモル吸光係数を
使用して、ダイオードアレイ検出器(Hewlett−Packard Com
pany,Palo Alto,CA)を装備したHPモデル8453UV/V
is迅速スキャン分光光度計を使用して、280nmでの吸収を測定することに
より見積もった。
【0033】 (実施例2 PRP多糖体生成、精製および酸化) H.influenzae B型の14L醗酵を以下のようにMAEII培地
を使用して実施した。H.influenzae B型Eagan株を超低温液
体窒素冷凍庫から4mL種培養バイアル中に入手し、室温で30分間融解した。
50mLのMMEII培地(10mg/Lヘミン)を有する250mL振盪フラ
スコに、種I(SI)を生成するために、1mLの種培養を接種した。このSI
フラスコを、振盪インキュベーター(Innova 4330,New Bru
nswick Sci.)中で、37℃で10時間および150RPMでインキ
ュベートした。12mLのSIを使用して、SIIを生成するために2.8Lの
Fernbachフラスコ中の600mLのMMEII(10mg/Lヘミン)
に接種した。このSIIフラスコを、振盪インキュベーター中で37℃で9時間
および150RPMでインキュベートした。600mL(4%(v/v)種菌)
のSII培養を使用して、20L BIOFLO IV醗酵層(New Bru
nswick Sc.)中の13.4LのMMEII(10g/Lキシロース、
10mg/Lヘミン)に接種した。この醗酵プロフィールの実施例を図2に示す
。10時間の醗酵後、ポリスルホンからなる0.14m2の表面積を有すると規 格化されている0.2μm孔サイズを有する中空繊維カートリッジ(Milip
ore)を使用して、微量濾過による収集工程を開始した。この透過物を20L
の籠入りガラス瓶へ無菌濾過し、この籠入りガラス瓶をさらに処理されるまで2
〜8℃で静置した。次にこの濾液を300,000分子量遮断(MWCO)フィ
ルター(Milipore)を通して処理し、この透過物を保存した。次にこの
透過物を100,000(MWCO)フィルター(Milipore)に適用し
、20mg/mlを超えるまで濃縮した。この保存物(retentate)を
、25℃で2時間、メタ過ヨウ素酸ナトリウムで酸化した。この酸化PRPを、
30,000MWCOフィルター(Milipore)を通して限外濾過し、こ
の透過物を保存した。次にこの透過物を5,000MWCOフィルター(Mil
ipore)に適用し、90mg/mlを超える最終濃度まで濃縮し、DI水に
対しダイアフィルトレーションし、そして凍結乾燥した。
【0034】 (実施例3 PRP−PorB結合体の調製) 結合体化に使用した精製rPorBを図3に示す。これまでに記載される酸化
PRP多糖体をrPorB溶液(pH8.5の0.25M HEPES、0.2
M NaClおよび0.05%Zwittergen3、14中10mg/ml
濃度)に添加して、10mg/ml多糖体溶液を作製した。シアノホウ化水素ナ
トリウムを6mg/mlの最終濃度まで添加した後、この溶液を1分間混合した
。次にこの溶液を28〜30℃で、16〜24時間水浴に静置した。この結合体
化反応を、pH8.5で2Mエタノールアミン溶液の添加により停止し、そして
28〜30℃でさらに16〜24時間インキュベートした。次にこの反応混合物
をあらかじめ平衡化したSuperdex 200 prep Gradeカラ
ム(Pharmacia)に適用し、そして0.01%チメロサールを含むPB
Sで流した。UV−280nm吸光度によりモニターされるようにこのカラムの
空隙の容積に溶出する画分を収集し、プールし、そしてそれらの分析の前まで4
℃で保存した。2つの化学分析を行って、PRP含有量(オルシノール/塩化鉄
(III)/塩酸アッセイ(50))およびrPorB含有量(クーマシータン
パク質アッセイ(5))を評価した。
【0035】 (実施例4 ラットにおけるPRP−rPorB結合体の評価) 10の群における雌性Sprague−Dawleyラット(4〜6週齢)に
、水酸化アルミニウム(Alhydrogel,Superfos,Denma
rk)(基本的な最終アルミニウム濃度の1mg/ml)上に吸収しなかったか
、あらかじめ吸収したかのいずれかである、0.01%チメロサールを含む0.
5mlのPBS中で10μgの結合体化PRPを、0、28および49日目に皮
下注射した。0、28、38、49日目に採血を実施し、59日目にこの動物は
放血した。
【0036】 (ELISAによる血清抗体測定)。ELISAアッセイについて使用したヒ
ト血清アルブミン(HSA)(Sigma,St.Louis,MO)結合体を
、以前に記載したとおり還元的なアミノ化により調製した。この酸化PRP多糖
体をHSAに添加し、続いて記載される(28)とおりNaBH3CNを用いて 還元した。この結合体をゲル濾過クロマトグラフィーにより単離し、そして−7
0℃で凍結乾燥保存した。PRP特異的抗体力価を、酵素結合免疫吸着アッセイ
(ELISA)により決定した。ポリスチレン96ウェル平底マイクロタイター
プレート(NUNC Polysorb)(Nunc,Naperville,
IL)をPBS(0.01Mリン酸ナトリウム、0.15M NaCl、pH7
.4)中、0.25μg/ウェル(100μl/ウェル)で、37℃で1時間イ
ンキュベートすることによりPRP−HSA結合体でコートし、次にPBS−T
ween(PBS中0.05%(v/v)Tween20)で洗浄(5回)した
。続くインキュベートは全て、室温で行った。PBS−Tweenを、必要な洗
浄全てに使用した。次にこのコートしたプレートをPBSおよび0.1%(w/
v)Carnation脱脂ドライミルクで、IgM ELISAについて0.
15ml/ウェルで1時間ブロックし、続いて洗浄した。このプレート中100
μl/ウェルで、2連で血清を2倍に希釈し、そして1時間インキュベートし、
続いて、洗浄した。抗体結合体(ペルオキシダーゼ標識したヤギ抗ラット(Ki
rkegaard&Perry Lab,Gaithersburg,MD))
を100μl/ウェルで添加し、そして30分間インキュベートし、続いて洗浄
した。1:1の色素および基質溶液(Kirkegaard&Perry TM
Bおよび過酸化物)を0.05ml/ウェルで添加し、その10分間インキュベ
ートした。次にこのペルオキシダーゼ反応を、0.05ml/ウェルで1M H 3 PO4を用いて停止し、そしてこのプレートを、Molecular Devi
ces Emaxマイクロプレートリーダー(Molecular Devic
es,Menlo Park,CA)上で、450nmの波長で、参考波長とし
て650nmを使用して読んだ。バックグラウンド吸光度を、幾つかの血清の無
い対照ウェルで決定し、そして各プレートについて平均した。各血清希釈につい
て、この平均バックグラウンド吸光度を差し引き、次いで二連の血清吸光度値を
平均した。改変したScatchardプロットを、続くデータ分析に使用した
が、ここでこの吸光度(y軸)を吸光時間、希釈の逆数(x軸)に対してプロッ
トした(18、22)。平衡および抗体過剰にしておく条件下で、各血清希釈系
列について直線を得た;この直線を、抗体力価の決定についてのx軸に対して推
定した。以前に決定した抗体力価を有するポジティブコントロール血清を、全て
の血清を標準化することについての参考を提供するために各プレートで使用した
が、これはプレート間のおよび日毎の変動を最小化した。このアッセイの結果を
、このPorB−PRP結合体(ミョウバンを有するまたは有さない)を破傷風
トキソイドであるCRMから構築した結合体と比較して、図4および5A−5H
に示す。
【0037】 (実施例5 Hib−rPorB,Hib−TTおよび2つの市販のHib
ワクチンの比較) Hib−rPorB結合体(Hib−rPorB−1およびHib−rPor
B−2)、Hib−TT(破傷風トキソイド)結合体および2つの市販のワクチ
ンである、Lederle Laboratories,Division o
f American Cyanamide Company,Pearl R
iver,NY,からのHbOC(CRM担体)およびConnaught L
aboratories,Inc.,Swiftwater,PAからのPRP
−T(破傷風トキソイド担体)を比較した。
【0038】 ラット(4〜6週齢)を、1、28および49日目に10μgの結合体化PR
P用量で免疫化した。予備免疫試料に加えて、血清試料を、28、38、49お
よび59日目に採取した。結果を図6Aおよび6Bに示す。ELISA IgG
力価は抗多糖体抗体を参照する。
【0039】 図6Aのデータのグラフ表示は、このHib−rPorB結合体が、他の結合
体ワクチンのものよりも少なくとも2桁大きい反応を生成したことを示す。図6
Bは対応する表のデータを示す。「応答者」を上記予備免疫の4倍以上大きなI
gG ELISA力価を示すことと定義し、ここで全ての予備免疫値は<50で
あり、そして計算のために25に調整した。Hib−TT、Hib−rPorB
−1およびHib−rPorB−2を比較する類似の実験を、5.0μgおよび
0.5μgの抱合投薬量を使用してマウスにおいて実施した。このデータを図7
に示す。
【0040】 最後に、Hib−rPorB(図8のA〜H)の8つの異なる調製物を、Hi
b−TTおよびHib−CRM結合体と比較した。Hib−rPorB調製物は
、ラットにおける抗多糖体IgG抗体のELISAアッセイにより示されるよう
に、このHib−TTまたはHib−CRM結合体よりも、一貫して2桁大きい
刺激であった。このデータを図8に示す。
【0041】 今や本発明を完全に記載したが、本発明が、本発明またはこの任意の実施態様
の範囲に影響を及ぼすこと無く、条件、処方物および他のパラメーターの広くか
つ等価な範囲内で行われ得ることは、当業者らに理解される。本明細書中に引用
した全ての特許、特許出願および刊行物は、その全体が本明細書中に参考として
完全に援用される。
【0042】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】 Tリンパ球同時刺激を表す図を示す。
【図2】 B1HB1030醗酵プロフィールを表すグラフを示す。
【図3】 結合体化に使用した精製rPorBの染色したSDS−PAGEゲルを示す。
【図4】 様々な担体タンパク質とのHib結合体についてラットにおけるHib多糖体
特異的IgG応答を示す棒グラフを示す。
【図5A】 ELISAにより測定したHib−TT、Hib−rPorBおよびHib−
rP2で免疫化したSprague Dawleyラットの血清抗体を示す表を
示す。
【図5B】 ELISAにより測定したHib−TT、Hib−rPorBおよびHib−
rP2で免疫化したSprague Dawleyラットの血清抗体を示す表を
示す。
【図5C】 ELISAにより測定したHib−TT、Hib−rPorBおよびHib−
rP2で免疫化したSprague Dawleyラットの血清抗体を示す表を
示す。
【図5D】 ELISAにより測定したHib−TT、Hib−rPorBおよびHib−
rP2で免疫化したSprague Dawleyラットの血清抗体を示す表を
示す。
【図5E】 ELISAにより測定したHib−TT、Hib−rPorBおよびHib−
rP2で免疫化したSprague Dawleyラットの血清抗体を示す表を
示す。
【図5F】 ELISAにより測定したHib−TT、Hib−rPorBおよびHib−
rP2で免疫化したSprague Dawleyラットの血清抗体を示す表を
示す。
【図5G】 ELISAにより測定したHib−TT、Hib−rPorBおよびHib−
rP2で免疫化したSprague Dawleyラットの血清抗体を示す表を
示す。
【図5H】 ELISAにより測定したHib−TT、Hib−rPorBおよびHib−
rP2で免疫化したSprague Dawleyラットの血清抗体を示す表を
示す。
【図6A】 異なる担体タンパク質とのHib結合体ワクチンについて、ラットにおけるP
RP特異的ELISA IgG応答を示すデータを示す。2つの異なるHib−
rPorB調製物が試験された(−1および−2)。図6Aは、図6Bに示す表
で表したデータのグラフ表示である。
【図6B】 異なる担体タンパク質とのHib結合体ワクチンについて、ラットにおけるP
RP特異的ELISA IgG応答を示すデータを示す。2つの異なるHib−
rPorB調製物が試験された(−1および−2)。図6Aは、図6Bに示す表
で表したデータのグラフ表示である。
【図7】 CD−1マウスにおけるHib結合体ワクチンにより誘発された多糖体特異的
IgGを示すグラフを示す。
【図8】 ラットにおけるHib結合体ワクチンにより誘発された多糖体特異的IgGを
示すグラフを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GE,GH,GM,HR ,HU,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP, KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,L V,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI, SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,U Z,VN,YU,ZW (72)発明者 ミッション, フランシス アメリカ合衆国 メリーランド 20814, ベセスダ イースト, ローズデイル アベニュー 4401 (72)発明者 ファスコ, ピーター シー. アメリカ合衆国 メリーランド 20866, バートンズビル, レッド セダー レ ーン 4205 (72)発明者 ヘロン, アイバー アメリカ合衆国 メリーランド 20817, ベセスダ, ジョンソン アベニュー 5913

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 H.influenzae B型(Hib)多糖体と実質的
    に純粋で再折り畳みした髄膜炎菌外膜タンパク質(rPorB)との結合体。
  2. 【請求項2】 前記多糖体が、5,000〜50,000の範囲の分子量を
    有する、請求項1に記載の結合体。
  3. 【請求項3】 前記結合体が、Hib多糖体およびrPorBの還元的アミ
    ノ化により得られ、該Hib多糖体が、アルデヒド基を得るために酸化または選
    択的に加水分解されている、請求項1に記載の結合体。
  4. 【請求項4】 前記結合体が、Hib多糖体およびrPorBの還元的アミ
    ノ化により得られ、該Hib多糖体が、アルデヒド基を得るために酸化されてい
    る、請求項1に記載の結合体。
  5. 【請求項5】 前記rPorBが、クラス3rPorBである、請求項1〜
    4のいずれか1項に記載の結合体。
  6. 【請求項6】 Hib多糖体−rPorB結合体を調製する方法であって、
    以下の工程: (a)Hib多糖体を得る工程; (b)該多糖体を酸化または選択的に加水分解して、アルデヒド基を得る工程 ; (c)rPorBを得る工程;および (d)還元的アミノ化により、アルデヒド基を含む多糖体を、該rPorBに 結合体化させる工程、 を包含する、方法。
  7. 【請求項7】 前記Hib多糖体が酸化され、5,000〜50,000の
    範囲の分子量を有する、請求項6に記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記rPorBが、クラス3rPorBである、請求項6〜
    7のいずれか1項に記載の方法。
  9. 【請求項9】 請求項6に記載の方法に従って得た結合体。
  10. 【請求項10】 請求項8に記載の方法に従って得た結合体。
  11. 【請求項11】 請求項1または9に記載の結合体および薬学的に受容可能
    な担体を含む、薬学的組成物。
  12. 【請求項12】 請求項10に記載の結合体および薬学的に受容可能な担体
    を含む、薬学的組成物。
  13. 【請求項13】 動物においてH.influenzaeに対する免疫応答
    を誘導する方法であって、請求項1または9に記載の結合体を、該免疫応答を誘
    導するのに有効な量、該動物に投与する工程を包含する、方法。
  14. 【請求項14】 動物においてH.influenzaeに対する免疫応答
    を誘導する方法であって、請求項10に記載の結合体を、該免疫応答を誘導する
    のに有効な量、該動物に投与する工程を包含する、方法。
  15. 【請求項15】 前記結合体が、Hib多糖体およびrPorBの還元的ア
    ミノ化により得られ、該Hib多糖体が、アルデヒド基を得るために酸化されて
    いる、請求項13に記載の方法。
  16. 【請求項16】 前記結合体が、Hib多糖体およびrPorBの還元的ア
    ミノ化により得られ、該Hib多糖体が、アルデヒド基を得るために酸化されて
    いる、請求項14に記載の方法。
  17. 【請求項17】 前記多糖体が、5,000〜50,000の範囲の分子量
    を有する、請求項13に記載の方法。
  18. 【請求項18】 前記多糖体が、5,000〜50,000の範囲の分子量
    を有する、請求項14に記載の方法。
  19. 【請求項19】 前記rPorBが、クラス3rPorBである、請求項1
    3に記載の方法。
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