JP2001508772A - カルボニル化合物の還元方法 - Google Patents

カルボニル化合物の還元方法

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、カルボニル化合物の還元方法に関する。より詳細には、本発明は、アルデヒドおよび/またはケトンの還元方法に関する。本発明の還元方法は、カルボニル含有化合物をゼオライト触媒の存在下でアルコールと反応させることからなり、−任意の方法で、カルボニル含有化合物とアルコールを混合し、−前記混合物が少なくとも1種類のゼオライトを含む触媒床上を通過するようにして、−触媒床を通過した反応混合物を、希望する転化率の基質を得るために十分である回数だけ触媒床上を再循環させる、ことを特徴する。

Description

【発明の詳細な説明】 カルボニル化合物の還元方法 本発明の主題は、カルボニル化合物の還元方法である。より正確には、本発明 は、アルデヒドおよび/またはケトンの還元方法に関する。 カルボニル化合物を還元してアルコールにする方法は数多く存在する。特に、 ラネーニッケルの存在下における水素化法により、アルデヒドおよびケトンを還 元してアルコールにする方法が公知のものである。 前述の方法に従って行われるアルデヒドまたはケトンの還元は、立体選択的な 反応ではないため、立体異性体の混合物が得られる、という問題が発生する。こ れは置換シクロヘキサノンの還元を行う場合に起こることであり、従って熱力学 的な立体異性体混合物が得られる。 本発明の目的は、任意のカルボニル化合物、特に、得られる大部分が一種類の 立体異性体となることが要求される化合物、に適用できる簡単な還元方法を提供 することである。 さらに、Van Bekkumらは、BEAゼオライトを触 媒とした4−tert−ブチルシクロヘキサノンのcis−4−tert−ブチ ルシクロヘキサノールへの還元について記載している(J.Chem.Soc. ,Chem.Commun.,1859−60頁(1995年))。 工業規模において上記の触媒を使用する場合、この触媒の生産性は不十分であ り、さらに非常に大型の反応器を必要とするために、問題が生じる。 本発明の目的は、前述の欠点を回避する方法を提供することである。 カルボニル化合物をゼオライト触媒の存在下でアルコールと反応させることに より、カルボニル化合物を対応するアルコールに還元する方法を発見し、これが 本発明の主題となるものであり、 −任意のあらゆる方法で、カルボニル化合物とアルコールを混合し、 −前記混合物が少なくとも1種類のゼオライトを含む触媒床上を通過するように して、 −触媒床を通過した反応混合物を、希望する転化率の基質を得るために十分であ る回数だけ触媒床上を再循環させる、ことを 含むことを特徴する。 従って本発明の方法では、アルデヒドまたはケトンのカルボニル化合物とアル コールとを使用する。 より正確には、本発明の主題は、特に一般式(I): に該当するカルボニル化合物の還元方法であり、式(I)中、 −RaとRbは、同種または異種であり、水素原子または、必要であれば置換され た1〜40個の炭素原子を有する一価の炭化水素基を表し、多くてもRa基とRb 基の1つが水素原子であり、 −RaとRbは、任意にもう1つのヘテロ原子を含む環構造を形成することができ る。 より正確には、RaとRbは、置換または未置換、線状または分岐の非環式脂肪 族基であってよい置換または未置換の一価炭化水素基、芳香族、単環式、または 多環式、あるいは飽和または不飽和の複素環基または炭素環基、を表すことがで きる。 RaとRbは、多様な意味をもつことができる。以下に種々の例を示すが、すべ ての事例は限定的なものではない。 式(I)の化合物において、RaとRbは、好ましくは、飽和 または不飽和の、線状または分岐の非環式脂肪族基で、好ましくは1〜12個の 炭素原子を有し、飽和されたもの、または単純二重結合、共役二重結合、または 三重結合であってもよい不飽和結合を鎖上に1から数個、通常1〜3個を含むも のを表す。 特に、RaとRbは、線状または分岐の、アルキル基、アルケニル基、またはア ルカジエニル基であり、好ましくは1〜12個の炭素原子を有するものを表す。 炭化水素鎖は、必要であれば、 −以下の基Zのうちの1つで中断されることができ、 −O−;−CO−;COO−;−NR1−;−CONR1−;−S−;−SO2− ;−NR1−CO; 上式においてR1は、水素原子、1〜6個の炭素原子を有する線状または分岐ア ルキル基、好ましくはメチル基またはエチル基、を表す −および/または以下の置換基を有することができる、 −OH;−COOH;−COOX;−CO−N(R1)(R2);−C00R1; −CHO;−COR1;−NO2;−X;CF3;これらの式中、Xは、ハロゲン 原子、好ましくは塩素原子または臭素原子を表し、R2は前述のR1と同じ意味を もつ。 RaとRbは、どちらも、飽和または不飽和、線状または分岐の非環式脂肪族基 で、任意に環状置換基を有するものを表すことができる。環状または環は、飽和 、不飽和の、炭素環または複素環、あるいは芳香族を意味することを意図してい る。 非環式脂肪族基は、原子価結合または前述の基Zのうちの1つによって、環と 結合することができる。 環状置換基の例として、脂環式、芳香族、または複素環式の置換基、特に6個 の炭素原子を環内に有する脂環式またはベンゼンの置換基を挙げることができ、 これらの環状置換基自体は任意に1つ以上の置換基を有する。 これらの基のうち、特にベンジル基を挙げることができる。 一般式(I)において、RaとRbは、単環式炭素環基を表すことができる。環 に含まれる炭素原子数は、3〜8個の炭素原子の間で広く変化させることができ るが、好ましくは5または6個の炭素原子である。 炭素環は、飽和されたものでもよく、または環に1または2個の不飽和結合、 好ましくは1〜2個の二重結合、を含むことができる。 Ra基とRb基の好ましい例として、シクロヘキシル基または シクロヘキセニル基を挙げることができる。 RaとRbが、飽和または不飽和の単環式炭素環基を表す場合は、環の炭素原子 の1つ以上を、好ましくは酸素、窒素、または硫黄であるヘテロ原子や、好まし くはカルボニルまたはエステルである官能基によって置き換えることができ、こ れより単環式複素環化合物となる。環に含まれる原子数は、3〜8原子の間で広 く変化させることができるが、好ましくは5または6原子である。 Ra基とRb基は、炭素環式多環式基であることもでき、好ましくは二環式基の ものであり、これは少なくとも二つの環が2個の炭素原子を共通にもつことを意 味する。多環式基の場合、各環に含まれる炭素原子数は3〜6の間を変化させる ことができ、好ましい全炭素原子数は7である。 一般に使用される二環式構造は以下のものである。 a基とRb基は、複素環式多環式基であることもでき、好ましくは二環式基の ものであり、これは少なくとも二つの環が2 個の原子を共通にもつことを意味する。この場合、各環に含まれる炭素原子数は 3〜6の間を変化させることができ、好ましい全炭素原子数は5または6である 。 Ra基とRb基は、好ましくは芳香族炭素環式基、特に一般式(II)に該当す るベンジル基を表すことができる: この式(II)において: −nは0〜5、好ましくは0〜3の整数であり、 −Qは、以下の基または官能基のうちの一つR3をあらわす: −メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブ チル、tert−ブチルなどの、1〜6個の炭素原子、好ましくは1〜4個の炭 素原子を有する線状または分岐アルキル基、 −ビニル、アリルなどの、2〜6個の炭素原子、好ましくは2〜4個の炭素原子 を有する線状または分岐アルケニル基、 −メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、およびブトキシ 基などの、1〜6個の炭素原子、好ましくは1 〜4個の炭素原子を有する線状または分岐アルコキシ基、 −2〜6個の炭素原子を有するアシル基、 −式: −R5−OH −R5−COOR7 −R5−CHO −R5−NO2 −R5−CN −R5−N(R7)(R8) −R5−CO−N(R7)(R8) −R5−SH −R5−X −R5−CF3 の基であり、上記式中、R5は、原子価結合、あるいは線状または分岐、飽和ま たは不飽和の二価炭化水素基で1〜6個の炭素原子を有するものを表し、例えば 、メチレン、エチレン、プロピレン、イソプロピレン、イソプロピリデンなどで あり、R7基とR8基は、同種でも異種でもよく、水素原子、あるいは1〜6個の 炭素原子を有する線状または分岐のアルキル基を表し、 Xは、ハロゲン原子、好ましくは塩素原子、臭素原子、またはフッ素原子を意味 する: −Qは、以下のより複雑な基のうちの1つである、R4をあらわす: 式中: −mは0〜5、好ましくは0〜3の整数であり、 −R0は前述のR3を意味し、 −R6は、原子価結合;線状または分岐、飽和または不飽和の二価炭化水素基で 1〜6個の炭素原子を有するもの、例えば、メチレン、エチレン、プロピレン、 イソプロピレン、イソプロピリデンなど、または以下のZで表される基のうちの 1つ: −O−;−CO−;COO−;−NR7−;−CO−NR7−;−S−;−SO2 −;−NR7−CO−; を表し、上式中R7は、水素原子、または1〜6個の炭素原子を有する線状また は分岐アルキル基、好ましくはメチル基またはエチル基、を表す。 式(II)に該当するRa基とRb基の例として、より正確には、フェニル、ト リル、またはキシリル基の、1−メトキシフェニル、2−ニトロフェニル、およ びビフェニル基の、1,1’−メチレンビフェニル、1,1’−イソプロピリデ ンビフェニル、1,1’−カルボキシビフェニル、1,1’−オキシビフェニル 、1,1’−イミノビフェニルを挙げることができ、これらの基は前述の基Q1 つ以上で置き換えることができる。 RaとRbは、多環式芳香族炭化水素基を表すこともでき、複数の環を合わせて 、オルト縮合、オルトペリ縮合系を形成することができる。特に、ナフタレン基 を挙げることができる。 一般式(I)では、RaとRbは芳香族複素環基、特に環に5または6個の原子 を含み、そのうち1または2個が窒素原子、硫黄原子、酸素原子などのヘテロ原 子であるもの、を表すこともできる。 RaとRbは、多環式芳香族複素環基を表すこともでき、これは、芳香族または 芳香族ではない複素環を少なくとも2つ含み、各環に少なくとも1つのヘテロ原 子を含み、各環の間がオルト縮合系またはオルトペリ縮合系を形成している基か 、または、芳香族または芳香族ではない炭化水素環を少なくとも1つと、 芳香族または芳香族ではない複素環を少なくとも1つとを含み、各環の間がオル ト縮合系またはオルトペリ縮合系を形成しているもうひとつの基か、のどちらか 1つとして定義される。 Ra基とRb基が、任意のどんな環でも含む場合は、この環が置換基を含むこと が可能である、ということに注意すべきである。この置換基は、所望の生成物の 量に影響を与えないのであれば、どんな性質のものであってもよい。環が含む置 換基で最も多いものは、好ましくは1〜4個の炭素原子を有する1つ以上のアル キル基またはアルコキシ基であり、好ましくは3つのメチル基、1つのメチレン 基(環外結合に相当する)、好ましくはイソプロペニル基であるアルケニル基、 好ましくは塩素または臭素であるハロゲン原子である。 前述のRa基とRb基のうちでは特に、Raは、1〜4個の炭素原子を有するア ルキル基またはアルコキシ基、トリハロメチル基、あるいはハロゲン原子を任意 に含むフェニル基を表し、Rbは、ハロゲン原子を表す。 式(I)において、RaとRbは、これらを結合する炭素原子が加わって1つに なって、環、単環、または多環系を形成することができる。 従って、化合物(I)は、環状ケトンとなることができる。 開始基質中に存在するカルボニル基の数は、従って1より大きくなることがで き、例えば2の場合はジオンとなる。 本発明の方法で使用する出発環状ケトンが多環式、特に二環式であってもよい のであれば、開始ケトン化合物に含まれるカルボニル基数は3または4以上にも なることができる。 従って本発明の方法で使用する環状ケトンは、モノカルボニル化またはポリカ ルボニル化ケトンであってもよい。単環式または多環式ケトンであってもよい。 本発明の方法は、一般式(Ia)に該当する環状ケトンに極めて適している:式中: −Aは、少なくとも1つのカルボニル基を含む単環または多環系の全部または一 部を形成する環の残基を表し、 −Rは、水素原子、または同種でも異種でもよい1つ以上の置換基を表し、 −nは、好ましくは1または2の数である。 本発明の範囲を限定するものではないが、具体的には残基Aは任意に置換され たものを表し、好ましくは、 −飽和または不飽和の炭素環式単環式化合物の残基、 −飽和および/または不飽和の炭素環を少なくとも2つ含む多環式化合物の残基 、 −飽和および/または不飽和の環を少なくとも2つ含む多環式化合物の残基であ り、1つ以上の炭素原子を任意にヘテロ原子に置き換えたもの、 −少なくとも2つの炭素環を含みそのうちの1つが芳香環である多環式化合物の 残基、 を表す。 従って式(Ia)の環状ケトンは、単環式または多環式化合物であってもよい 。 単環式化合物の場合は、環に含まれる炭素原子数は、3〜20個の炭素原子数 で幅広く変化させることができるが、好ましくは5〜6個の炭素原子である。 炭素環は、飽和したものであるか、あるいは1または2個の不飽和結合を環に 含むことができ、好ましくは、最も多くはカ ルボニル基のα位に存在する1〜2個の二重結合を含むことができる。 この化合物は、多環式、好ましくは二環式であってもよく、この場合少なくと も2つの環が2個の炭素原子を共通にもつことを意味する。 多環式化合物の場合は、各環の炭素への縮合はあまり顕著ではなく一般に3〜 8個の炭素原子であるが、好ましくは5または6個の炭素原子である。 多環式化合物は、飽和および/または不飽和の環を少なくとも2つ含むことが でき、1つ以上(好ましくは2つ)の炭素原子を、好ましくは酸素または窒素の ヘテロ原子で置き換えることができる。 多環式化合物は、そのうちの1つが芳香環である少なくとも2つの炭素環を含 むことができ、その芳香環は好ましくはベンゼン環である。 式(Ia)の環状ケトンは、1つ以上の置換基を有することができる。 環に存在する置換基の数は、環の炭素の縮合と、環に含まれる不飽和結合の存 在の有無とに依存する。 1つの環のもつことができる置換基の最大数は、当業者であれば容易に求めら れる。 置換基の種類に関して、以下に置換基の例を挙げるが、この一覧は限定的性質 をもつものではない。 所望の生成物の量に影響しない限りは、任意のあらゆる置換基が環上に存在す ることができる。残基Aに結合できる置換基の例を以下に示す: −Rは、以下の基のうちの1つR9を表すことができる: −線状または分岐の非環式脂肪族基で1〜20個の炭素原子を有し、飽和した ものであるか、鎖状に1つ以上の不飽和結合、好ましくは単純二重結合または共 役二重結合の不飽和結合を1〜3個、含む基であり、この炭化水素鎖は任意に: −Z: −O−;−CO−;COO−;−NR10−;−CO−NR10−;−S−;−S O2−; で表される基のうちの1つで中断されることができ、 上式中、R10は水素原子、あるいは1〜6個の炭素原子を有する線状または分岐 アルキル基を表す、 −および/または以下の置換基のうちの1つを有する: −OH;−CN;−N(R102;−COOR10、−CFR3または−X; 上式中、R10基は、同種でも異種でもよく、水素原子、あるいは1〜6個の炭素 原子を有する線状または分岐アルキル基を表し、またXは、ハロゲン原子、好ま しくはフッ素、塩素、または臭素を表す、 −=R11型の基、ここでR11は、1〜6個の炭素原子を有するアルキリデン基 、式−C(CN)2の基、あるいは5または6個の炭素原子を有するシクロアル キリデン基またはシクロアルケニリデン基、あるいは任意に置換され好ましくは ハロゲン原子Xで置換されたベンジリデン基、 −1〜6個の炭素原子を有する線状または分岐アルコキシ基、 −エポキシによる架橋、または1〜4個の炭素原子を有するアルキレンジオキ シ型の架橋、好ましくは、メチレンジオキシ基、エチレンジオキシ基、プロピレ ンジオキシ基、によって環の2つの連続した原子を互いに結合させることができ る、 −OH基、 −COOR10基、ここでR10は水素原子、あるいは1〜6個の炭素原子を有す る線状または分岐アルキル基を表し、好ま しくはメチル基、またはエチル基、 −CN基、 −ハロゲン原子、好ましくはフッ素、塩素、または臭素、 −−CF3−基、 −Rは、以下のより複雑な基のうちの1つR12を表すことができる: −飽和または不飽和の4〜7個の炭素原子を有する炭素環基、好ましくはシク ロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロペンテン−2−イル基、シクロペンテ ン−3−イル基、シクロヘキセン−1−イル基、シクロヘキセン−2−イル基、 シクロヘキセン−3−イル基、 −式 の基、式中、R13は、原子価結合、あるいは線状または分岐、飽和または不飽和 の、1〜6個の炭素原子を有する二価の炭化水素基、を表し、例えば、メチレン 、エチレン、プロピレン、イソプロピレン、イソプロピリデンであり、またR9 は前述の意 味を有し、またmは0〜4の整数である、 −−R13−Z−R14基、式中ZおよびR13は前述の意味を有し、R14は、1〜 6個の炭素原子を有する線状または分岐のアルキル基、あるいは式 の基、式中R9およびmは前述の意味を有する、 −式 のスピロ型の基、式中R15は1〜6個の炭素原子を有する線状または分岐アルキ ル基1つ以上を表す。 より正確には、式(Ia)中で前に示した種々の記号は、以下の意味で使用す ることができる。 Aは、3〜20個の炭素原子を有する飽和単環式炭素環化合物を表すことがで きる。1つまたは2つのカルボニル基が、その環上に存在してもよい。このカル ボニル基は、5または6個 の炭素原子を有する飽和炭素環に結合することが好ましい。 飽和炭素環は、置換基と結合することができる。各環上の置換基数は、1〜5 までの広い範囲で変化させることができる。一般には、1または2である。 置換基の具体的な例として、以下のものが挙げられる: −1〜15個の炭素原子を有する線状または分岐アルキル基、好ましくは、メチ ル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブ チル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、tert−ペ ンチル基、n−ヘキシル基、またはn−ヘプチル基、 −官能基、好ましくはOH、CN、N(R102、COOR10(R10は、同種ま たは異種であり、水素原子、1〜6個の炭素原子を有する線状または分岐アルキ ル基)である官能基、の結合した、1〜15個の炭素原子を有する線状または分 岐アルキル基:アルキル鎖は、任意に、酸素原子、カルボニル基、カルボキシル 基、またはアミノ基で中断されたものであり、必要であれば置換されたものであ り、特に、式−NHCH3−または−N(CH32の基、式−CH2−CH2−C Nの基、式−CH2−CO−(CH24−COOHの基、式COCH(CH32 の基、式−(CH26−COOHの基、式−CH2−COOCH3の基、式−CH2 −COOC25の基、式−CH2−CH2−COOCH3の基、式−(CH26− COOCH3の基、式−(CH26−COOC25の基、式−(CH25−CO OC25の基、式−CO−CH3の基、式−C(CH32−CO−CH3の基、式 −CH2−CH2−CO−(CH24−CH3の基、が挙げられる、 −1〜15個の炭素原子を有し1つまたは2つの二重結合を含む線状または分岐 のアルケニレン基またはアルキリデン基、好ましくは、式−CH2CH=CH2の 基、式−C(CH3)=CH2の基、式−CH2−CH=CH−C25の基、式− CH2−CH=CH−(CH22−CH3、式−CH=CH−(CH24−CH3 の基、式−CH2−CH=C(CH32の基、式−CH2−CH=CCH3−(C H22−CH=C(CH32の基、−=C(CH32基または=CH−(CH2 2−CH3基、 −1〜15個の炭素原子を有し1つまたは2つの二重結合を含み、好ましくはO H、CN、NH2、COOR10(R10は前述の意味をもつ)である官能基の結合 した線状または分岐のアルケニレン基またはアルキリデン基:不飽和鎖は、任意 に酸素原 子、カルボニル基、またはカルボキシル基で中断されたものであり、特に、式− CH2−CH=CH−(CH23−COOHの基、式−CH=CH−C(CH3) =CH−COOHの基、式−CH2−CH=CH−(CH23−COOCH3の基 、式−CH=CH−C(CH3)=CH−COOCH3の基、式−CH=CH−C O−CH3の基、式−CH=CH−CO−(CH24−CH3の基、または式−C H=CH−CHOH−(CH24−CH3の基、である、 −1〜6個の炭素原子を有する線状または分岐アルコキシ基、好ましくはメトキ シ基またはエトキシ基、 −エポキシによる架橋、またはメチレンジオキシ基、エチレンジオキシ基、プロ ピレンジオキシ基、などによる架橋によって環の2つの連続した原子を互いに結 合させることができる、 −式 のスピロ型の基、 −式 の基、 −式 の基、Yは水素原子またはハロゲン原子を表し、好ましくはフッ素また塩素であ る、 −式の基、 −OH基、 −COOR10基、R10は水素原子または、1〜6個の炭素原子を有するアルキル 基を表し、好ましくは、メチル、エチル、 −CN基、 −ハロゲン原子、好ましくは、フッ素、塩素、または臭素。 説明のために、特に以下の式の化合物を挙げることができる。 Aは、4〜20個の炭素原子を有する不飽和単環式炭素環化合物の残基を表す ことができる。環上には1つまたは2つのカルボニル基が存在することができる 。このカルボニル基は、好ましくは5または6個の炭素原子を有する不飽和炭素 環に結合する。 不飽和炭素環は、置換基と結合することができる。各環の置換基の数は、1〜 5まで広く変化させることができる。一般には、1または2である。 置換基の例として以下のものを挙げることができる。 −1〜15個の炭素原子を有する線状または分岐アルキル基、好ましくはメチル 基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピ ル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基 、イソペンチル基、tert−ペンチル基、n−ヘキシル基、またはn−ヘプチ ル基、 −官能基、好ましくはOH、CN、N(R102、COOR10(R10は、同種ま たは異種でもよく、水素原子、1〜6個の炭素原子を有する線状または分岐アル キル基を表す)である官能基、の結合した、1〜15個の炭素原子を有する線状 または分岐アルキル基、アルキル鎖は、任意に、酸素原子、カルボニル基、カル ボキシル基、またはアミノ基で中断されることができ、必要であれば置換される ことができ、特に、式−NHCH3−または−N(CH32の基、式−CH2−C H2−CNの基、式−CH2−CO−(CH24−COOHの基、式COCH(C H32の基、式−(CH26−COOHの基、式−CH2−COOCH3の基、式 −CH2−COOC25の基、式−CH2−CH2−COOCH3の基、式−(CH26−COOCH3の基、式−(CH26−COOC25の基、式−(CH25 −COOC25の基、式−CO−CH3の基、式−C(CH32−CO−CH3の 基、式−CH2−CH2−CO−(CH24−CH3の基、が挙げられる、 −1〜15個の炭素原子を有し1つまたは2つの二重結合を含む線状または分岐 のアルケニレン基またはアルキリデン基、好ましくは、式−CH2−CH=CH2 の基、式−C(CH3)=CH2の基、式−CH2−CH=CH−C25の基、式 −CH2−CH=CH−(CH22−CH3、式−CH=CH−(CH24−CH3 の基、式−CH2−CH=C(CH32の基、式−CH2−CH=CCH3−(C H22−CH=C(CH32の基、 −=C(CH32基または=CH−(CH22−CH3基、 −1〜15個の炭素原子を有し1つまたは2つの二重結合を含み、好ましくはO H、CN、NH2、COOR10(R10は前述の意味をもつ)である官能基の結合 した線状または分岐のアルケニレン基またはアルキリデン基:不飽和鎖は、任意 に酸素原子、カルボニル基、またはカルボキシル基で中断されたものであり、特 に、式−CH2−CH=CH−(CH23−COOHの基、式−CH=CH−C (CH3)=CH−COOHの基、式−CH2−CH=CH−(CH23−COO CH3の基、式−CH=CH−C(CH3)=CH−COOCH3の基、式−CH =CH−CO−CH3の基、式−CH=CH−CO−(CH24−CH3の基、ま たは式−CH=CH−CHOH−(CH24 −CH3の基、である、 −1〜6個の炭素原子を有する線状または分岐アルコキシ基、好ましくはメトキ シ基またはエトキシ基、 ―式 で示される基、 ―OH基、 ―COOR10基、ここでR1は水素原子または1から6の炭素原子を有するア ルキル基、好ましくはメチル、エチルを示す、 ―ハロゲン原子、好ましくはフッ素、塩素または臭素。 説明のために、より詳細には下記の式: を有する化合物を記載できる。 Aは、多環式炭素環式化合物、各々が好ましくは4から8の炭素原子を有する 2つの飽和炭素環を含む二環式化合物の基を 示すことができる。カルボニル基が一方または両方の環上に存在してもよい。ま た、2つのカルボニル基が同じ環上に存在することも可能である。カルボニル基 は、好ましくは、5または6の炭素原子を有する1つまたは2つの飽和炭素環に 存在する。 これらの多環式化合物において、1つ以上の炭素原子、好ましくは2つをヘテ ロ原子、好ましくは窒素または酸素原子で置換することができる。 この多環式化合物の環は置換基を有することができる。各環上の置換基の数は一 般的に1から4、好ましくは1または2である。以下を、よく使用される置換基 の例として記載し得る: ―1から6の炭素原子を有する直鎖または分枝アルキル基、好ましくはメチルま たはイソプロピル基、 ―式−CH2Brで示される基、 ―1から6の炭素原子を有する直鎖または分枝アルコキシ基、好ましくはメトキ シ基、 ―式=CH2で示される基、 ―OH基、 ―−COOH基、 ―ハロゲン原子、好ましくはフッ素、塩素または臭素、 ―CF3基。 説明のために、より詳しくは、下記の式を有する化合物を記載することができ る: Aは、各々好ましくは4から7の炭素原子を有し、一方は飽和で他方は不飽和 で、一般的にただ1つの二重結合を有する2つの炭素環を含む二環式炭素環式化 合物の基を示すことができる。カルボニル基は飽和または不飽和環のいずれかま たは両方 に存在できる。カルボニル基は、好ましくは、5または6の炭素原子を有する飽 和または不飽和炭素環に存在する。 この多環式化合物の環は置換基を有することができる。各環上の置換基の数は 一般的に1から3、好ましくは1または2である。 下記を置換基の具体例として記載し得る: ―1から6の炭素原子を有する直鎖または分枝アルキル基、好ましくはメチル基 、 ―式 で示される基、 ―式−CH2−O−CH3で示される基、 ―ハロゲン原子、好ましくは塩素。 説明のために、より詳しくは下記の式を有する化合物を記載し得る: Aは、多環式炭素環式化合物、好ましくは、各々が好ましくは5または6の炭 素原子を有する2つの不飽和炭素環を含む、二環式化合物の基を示すことができ る。カルボニル基は2つの環の一方に存在し得る。 これらの多環式化合物において、1つ以上の炭素原子、好ましくは2つを、ヘ テロ原子、好ましくは窒素または酸素原子で置換することができる。 この多環式化合物の環は置換基を有することができる。各環上の置換基の数は 一般的に1から5、好ましくは1または2である。 一般的に、置換基は1から6の炭素原子を有する1つ以上の直鎖または分枝ア ルキル基、好ましくはメチルまたはエチル基である。 説明のために、より詳しくは下記の式を有する化合物を記載し得る: Aは、少なくとも1つの芳香族炭素環、好ましくはベンゼン 環および好ましくは4から7の炭素原子を有し、1つまたは2つのカルボニル基 を含む炭素環を含む多環式炭素環式化合物の基を示すことができる。 Aは好ましくは、ベンゼン環および1つまたは2つのカルボニル基を含む5ま たは6の炭素原子の炭素環を含む二環式化合物の基である。 この二環式基の2つの環は置換基を有することができる。各環上の置換基の数 は一般的に1または2である。 置換基の具体例として以下を記載することができる: ―1から6の炭素原子を有する直鎖または分枝アルキル基、好ましくはメチルま たはtert−ブチル基、 ―式 で示される基、 ―1から6の炭素原子を有する直鎖または分枝アルコキシ基、好ましくはメトキ シ基、 ―他の官能基、例えばOH基および/またはN(R102(ここでR10は同じま たは異なり、水素原子、1から6の炭素原子 を有する直鎖または分枝アルキル基を示す)を有する、1から6の炭素原子を有 する直鎖または分枝アルコキシ基、好ましくは式−O−CH2−CHOH−CH2 −NHBu−tで示される基、 ―OH基、 ―2から6の炭素原子を有するアシル基、好ましくはアセチル基または式−CO −tert−ブチルで示される基、 ―−CH2−COOH基、 ―−NH2基、 ―ハロゲン原子、好ましくはフッ素、塩素または臭素。 説明のために、より詳しくは、以下の式:を有する化合物を記載することができる。 全ての前述した環式ケトン化合物の中で、本発明のプロセスは、より特定する と、環に5から6の炭素原子を有し、式(Ia)(式中: ―Rは、水素原子、または1から6の炭素原子、好ましくは1 から4の炭素原子を有する直鎖または分枝アルキルまたはアルコキシ基、または 所望によりハロゲン原子を有するベンジリデン基を示し、 ―nは1に等しい) に対応する飽和または不飽和炭素環式ケトン化合物に適用する。 本発明のプロセスに好んで使用した式(Ia)に対応する環式ケトンは: ―式(Ia)中のA基が、唯一つのカルボニル基を含む飽和単環式化合物の基を 示すもの、例えば、 ―シクロブタノン、 ―シクロペンタノン、 ―2−メチルシクロペンタノン、 ―3−メチルシクロペンタノン、 ―2−メチル−2−カルボキシメチルシクロペンタノン、 ―2,2−ジメチルシクロペンタノン、 ―2−(2−オクテニル)−シクロペンタノン、 ―2−(3,7−ジメチル−2,6−オクタジエニル)シクロペンタノン、 ―2−シクロベンチリデンシクロペンタノン、 ―2−ベンジリデンシクロペンタノン、 ―2−((p−クロロ)ベンジリデン)シクロペンタノン、 ―2−メチル−2−カルボキシメチル−5−((p−クロロ)ベンジリデン) シクロペンタノン、 ―2,4−ジメチルシクロペンタノン、 ―2,5−ジメチルシクロペンタノン、 ―3,4−ジメチルシクロペンタノン、 ―2,2,4−トリメチルシクロペンタノン、 ―4−メチルシクロヘキサノン、 ―4−tert−ブチルシクロヘキサノン、 ―5−メチル−2−(1−メチルエチリデン)−シクロヘキサノン、 ―6−ケトプロスタグランジンE1、 ―メチルエステルプロスタグランジンE2、 ―プロスタグランジンD2、 ―シクロヘキサノン、 ―3−メチルシクロヘキサノン、 ―4−メチルシクロヘキサノン、 ―4−tert−ブチルシクロヘキサノン、 ―4−n−ペンチルシクロヘキサノン、 ―2−ベンジリデンシクロヘキサノン、 ―2−(N,N−ジメチルアミノ)シクロヘキサノン、 ―3,5−ジメチルシクロヘキサノン、 ―ジヒドロカルボン、 ―シクロヘプタノン、 ―シクロオクタノン、 ―シクロヘプタデカノン、 ―式(Ia)中のA基が、2つのカルボニル基を含む飽和単環式化合物の基を示 すもの、例えば: ―1,3−シクロペンタンジオン、 ―2−アリル−2−メチル−1,3−シクロペンタンジオン、 ―3,3−ジメチル−1,2−シクロペンタンジオン、 ―3,4−ジメチル−1,2−シクロペンタンジオン、 ―1,2−シクロヘキサンジオン、 ―1,3−シクロヘキサンジオン、 ―1,4−シクロヘキサンジオン、 ―1,2−シクロヘプタンジオン ―式(Ia)中のA基が、唯一つのカルボニル基を含む不飽和 単環式化合物の基を示すもの、例えば: ―2−シクロペンテノン ―3−メチル−2−シクロペンテノン、 ―4,4−ジメチル−2−シクロペンテノン、 ―2−ペンチル−2−シクロペンテノン、 ―3−エトキシ−2−シクロペンテノン、 −2−ヒドロキシ−3−エチル−2−シクロペンテノン、 ―プロスタグランジンJ2、 ―ジャスモン、 ―2−ヒドロキシ−3,4−ジメチル−2−シクロペンテノン、 ―15−オキソプロスタグランジンE2、 ―2−エトキシ−2−シクロヘキセノン、 ―3−ブロモ−2−シクロヘキセノン、 ―カルボン、 ―8−ヒドロキシカルボタンアセトン、 ―2−メチル−5−(1−メチルエテニル)−2−シクロヘキセノン、 ―3,5,5−トリメチル−2−シクロヘキセノン、 ―アブシシン酸メチルエステル、 ―2−ヒドロキシ−3−メチル−6−(1−メチルエチル) ―2−シクロヘキセノン、 ―5−シクロヘキサデセノン、 ―式(Ia)中のA基が、2つのカルボニル基を含む不飽和二環式化合物の基 を示すもの、例えば: ―2−シクロペンテン−1,4−ジオン、 ―4−ヒドロキシ−5−メチル−4−シクロペンテン−1,3−ジオン、 ―式(Ia)中のA基が、1つまたは2つのカルボニル基を含む飽和二環式化合 物の基を示すもの、例えば: ―イソボルニルシクロヘキサノン、 ―イソフェンキルシクロヘキサノン、 ―イソショウノウシクロヘキサノン、 ―ボルニルシクロヘキサノン、 ―フェンキルシクロヘキサノン、 ―ショウノウシクロヘキサノン、 ―ショウノウ、 ―ノルショウノウ、 ―3−ブロモショウノウ、 ―2,3−ボルナンジオン、 ―1−デカロン、 ―2−デカロン、 ―N−(エトキシカルボニル)ノルトロピノン、 ―式(Ia)中のA基が、1つまたは2つのカルボニル基を含む飽和/不飽和二 環式化合物の基を示すもの、例えば: ―ビシクロ[3.2.0]ヘプト−2−エン−6−オン、 ―1−(メトキシメチル)−ビシクロ[2.2.0]ヘプト−5−エン−2− オン ―3,4,8,8a−テトラヒドロ−8a−メチル−1,6(2H,7H)− ナフタレンジオン、 ―式(Ia)中のA基が、1つのカルボニル基を含む不飽和二環式化合物の基を 示すもの、例えば: ―6,7−ジヒドローシクロペンタ−1,3−ジオキシン―5(4H)−オ ン、 ―6,7−ジヒドロ−1,1,2,3,3−ペンタメチル−4(5H)−イ ンダノン、 ―4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロインドール、 ―式(Ia)中のA基が、一方が1または2つのカルボニル基を含む芳香族であ る二環式化合物の基を示すもの、例えば: ―2−インダノン、 ―2−メチル−1−インダノン、 ―4−メチル−1−インダノン、 ―4−メトキシ−1−インダノン、 ―6−メトキシ−1−インダノン、 ―4−ヒドロキシ−1−インダノン、 ―5−ブロモ−1−インダノン、 ―1,3−インダンジオン、 ―1−テトラロン、 ―2−テトラロン、 ―4−メチル−1−テトラロン、 ―5,7−ジメチル−1−テトラロン、 ―5−メトキシ−1−テトラロン、 ―6,7−ジメトキシ−1−テトラロン、 ―5−ヒドロキシ−1−テトラロン、 ―レボブノロール から選択する。 本発明のプロセスに使用できる全ての式(I)で示される化合物の中で、よ り特定すると以下の化合物を使用する: ―ベンズアルデヒド、 ―アニスアルデヒド、 ―4−クロロベンズアルデヒド、 ―べラトルムアルデヒド、 ―シンナムアルデヒド ―α−ナフチルアルデヒド、 ―イソボルニルシクロヘキサノン、 ―イソフェンキルシクロヘキサノン、 ―イソショウノウシクロヘキサノン、 ―ボルニルシクロヘキサノン、 ―フェンキルシクロヘキサノン、 ―ショウノウシクロヘキサノン、 ―4−メチルシクロヘキサノン、 ―4−tert−ブチルシクロヘキサノン。 使用するアルコールについては、カルボニル上へ水素化物を転移できる化合物 である。 より具体的には、式(III) (式(III)において、 −RcおよびRdは式(I)におけるRaおよびRbで前記した定義を有する) に対応する。 好ましくは、脂肪族または環式脂肪族、二級または三級アルコールである。 この反応物は反応中に消費されるという事実から、できるだけ安価であるべき である。それゆえ、炭素の低い、好ましくは6炭素原子以下、さらに好ましくは 4炭素原子以下を有するアルコールを使用することが好ましい。 本発明の使用に適したアルコールのより具体的な例として、とりわけ、イソプ ロパノール、イソブタノール、sec−ブタノール、tert−ブタノールおよ びグリセロールを記載できる。 使用するアルコールは好ましくはイソプロパノールである。 本発明では、還元反応は、ゼオライト触媒の存在下で行う。 「ゼオライト」は、天然または合成起源の結晶化テクノシリケートを意図して 使用されており、ここでこの結晶は、SiO2およびTO4(ただし、Tは、アル ミニウム、ガリウム、ホウ素、鉄、好ましくはアルミニウムといった3価の元素 を示す)の四面体単位の3次元配置から生じている。 アルミノシリケート型のゼオライトが最も一般的である。 ゼオライトは、結晶格子内に、明確な直径を有するチャンネルにより連結され ている空洞の系(これは細孔とよぶ)を有する。 ゼオライトは1次元、2次元または3次元のチャンネルネットワークをもつこ とができる。 天然または合成ゼオライトを、本発明のプロセスで使用することができる。 以下を、使用可能な天然ゼオライトの例として記載し得る: リョウ沸石、クリノプティロライト(clinoptilolite)、エリオ ン沸石、灰十字沸石、オフェレタイト(offretite)。 合成ゼオライトは、本発明での使用に完全に適している。 1次元ネットワークをもつ合成ゼオライトの例として、以下をとりわけ記載し 得る:ゼオライトZSM−4、ゼオライトL、ゼオライトZSM−12、ゼオラ イトZSM−22、ゼオライトZSM−23、ゼオライトZSM−48。 優先的に使用される2次元ネットワークをもつゼオライトの例として、モルデ ナイトおよびフェリエライト(ferrierite)を記載できる。 3次元ネットワークをもつゼオライトに関しては、より詳しくは、ゼオライト β、ゼオライトY、ゼオライトX、ゼオライトZSM−5、ゼオライトZSM− 11、オフェレタイトを記載できる。 好ましいのは、合成ゼオライト、およびより具体的には以下の形のゼオライト の使用である: ―Si/Alのモル比が3.4のマジット(mazzite)、 ―Si/Alのモル比が1.5から3.5のゼオライトL、 ―Si/Alのモル比が5から15のモルデナイト、 ―Si/Alのモル比が3から10のフェリエライト、 ―Si/Alのモル比が4から8.5のオフェレタイト、 ―Si/Alのモル比が8以上、一般的に10ないし100、 好ましくは12ないし50、さらに好ましくは12ないし35のβゼオライト、 ―Si/Al比が100以上、好ましくは200ないし600のチタンを含み、 TiO2の重量パーセントで示されるTi含量が0.1ないし10%間、好まし くは1ないし5%間で変化するβゼオライト、 ―Yゼオライト、および特に脱アルミナ処理後(例えば、水素処理、塩酸を用い た洗浄、またはSiCl4での処理)に得られたゼオライト、およびより特定す るとSi/Alのモル比が2以上、好ましくは6ないし60のUS−Yゼオライ トを記載できる、 ―Si/Alのモル比が0.7から1.5のホージャサイト型のXゼオライト、 ―Si/Alのモル比が10から500のゼオライトZSM−5またはアルミノ シリケート、 ―Si/Alのモル比が5から30のゼオライトZSM−11、 ―MCM型のメソ多孔性ゼオライト、より特定するとSi/A1のモル比が10 ないし100、好ましくは15ないし40のMCM−22およびMCM−41。 これら全ゼオライト中、本発明のプロセスにおいて好ましいのはβおよびYゼ オライトの使用である。 ゼオライトの性質がどのようであれ、所望のSi/Al比を得るためには、脱 アルミナ処理をすることが必要であり得る。 従って、当業者に公知の方法を使用することが可能であり、とりわけ、非消耗 的な例として、蒸気存在下におけるか焼、蒸気存在下におけるか焼に続く無機酸 (HNO3、HCl等)での処理、四塩化ケイ素(SiCl)、ヘキサフルオロ ケイ酸アンモニウム((NH42SiF6)、エチレンジアミン−テトラ酢酸( EDTA)並びにそのモノ−またはジナトリウム形などの試薬による直接的脱ア ルミナ処理を記載することができる。脱アルミナ処理はまた、塩酸、硝酸、硫酸 などの無機酸、または特に酢酸およびシュウ酸などの有機酸の溶液による直接的 な酸攻撃によっても行うことができる。 さらに、前述の脱アルミナ処理法を任意に組み合わせることも可能である。 本発明の1つの別法は、か焼により活性化を受けたゼオライトを使用すること からなる。か焼の操作は、200℃ないし700℃、好ましくは400℃ないし 600℃の温度で、1から 24時間、好ましくは5から8時間行う。 本発明のプロセスで使用したゼオライトは文献(Structure Com mission of the International Zeolite Associationにより刊行された、W.M.MeierおよびD.H .Olsonによるゼオライト構造型の図解(Atlas of zeolit es structure types)(1978年))に記載されている公 知の生成物である。 市販のゼオライトを使用することも可能であり、またはそれらは文献に記載の プロセスに従って製造することができる。 参照は、前記の図解に記載してあるが、より詳しい、 ―ゼオライトLの製造は、Barrer R.M.ら、Z.Kristalio gr.,第128巻、352頁(1969年)の研究に、 ―ゼオライトZSM−12の製造は、米国特許第3 832 449号およびL aPlerreらによる文献Zeolites第5巻、346頁(1985年) に、 ―ゼオライトZSM−22の製造は、Kokotallo G.T.らの研究、 Zeolites第5巻、349頁(1985 年)に、 ―ゼオライトZSM−28の製造は、米国特許第4 076 842号およびR ohrman A.C.らによる文献Zeolites第5巻、352頁(19 85年)に、 ―ゼオライトZSM−48の製造は、Schlenker J.L.ら研究Ze olites第5巻、355頁(1985年)に、 ―βゼオライトの製造は、米国特許第3 308 069号およびCaulle t P.ら、Zeolites第12巻、240頁(1982年)に、 ―チタン含有βゼオライトの製造は、仏国特許第2 730723号および仏国 特許第2 730722号のに、 ―モルデナイトの製造は、Itabashiら、Zeolites第6巻、30 頁(1986年)の研究に、 ―XおよびYゼオライトの製造は、それぞれ、米国特許第2 882 244号 および米国特許第3 130 007号に、 ―ゼオライトZSM−5の製造は、米国特許第3 702 886号およびSh iralker V. P.らによる文献のZeolites第9巻、363頁 (1989年)に、 ―ゼオライトZSM−11の製造は、Harrison I. D.らの研究Zeolites第7巻、21頁(1987年)に、 ―メソ多孔性のMCM型ゼオライトの製造は、Beckらによる文献J.Am. Chem.Soc.,第114巻(27)、10834−43頁(1992年) に記載されている。 ゼオライトは触媒相を構成している。単独で使用するかまたは鉱物マトリック スと混合して使用することができる。本明細書において、「触媒」は全てゼオラ イトから製造されるか、または当業者に公知の方法に従って製造されたマトリッ クスと混合された触媒を示すために使用される。 この目的のために、マトリックスは、アルミニウム、ケイ素および/またはジ ルコニウムのオキシドなどの金属オキシドから、または別に粘土およびより特定 するとカオリン、タルクまたはモンモリロン石から選択することができる。 触媒中における、活性相の含量は触媒重量の5から100%を示す。 触媒は、本発明のプロセスにおいて種々の形で使用できる。粉末、顆粒(例え 、押出成形物または球状物)などの成形生成物、押出、成形、圧縮または他の任 意の既知のプロセスにより 得られる錠剤。実際、商業的規模において、顆粒または球などの形は効率の点お よび使用の簡便性の両方においてより利点がある。 本発明によると、還元反応は、触媒の固定床上で反応混合物を再循環するプロ セスにより行う。 プロセスは、どのような方法であれ、カルボニル化合物とアルコールを混合す ることから始まる。 従って、混合ゾーンでカルボニル化合物とアルコールを混合し、ついで、得ら れた混合物を触媒床上に送ることが可能である。 別の方法では、反応物の一方(カルボニル化合物またはアルコール)を導入し 、触媒床上に送り、ついで他方の反応物を一度でまたは所望の反応温度に到達し ている場合には段階的に添加することができる。この別法では、好ましくはカル ボニル化合物を導入し、ついで、アルコールを段階的に添加する。 また本発明の範囲内において、所望のカルボニル化合物/アルコール比が得ら れるように、反応物の混合物を導入し、ついで、所望の温度で、2つの反応物の 一方を加える。 カルボニル化合物のモル数とアルコールのモル数の最終的な 比率は幅広く変動可能である。従って、比率は0.1から20の範囲をとること ができ、好ましくは0.5ないし4.0である。 本発明の好ましい形態は、過剰のカルボニル化合物を使用し、触媒の活性を維 持しながら収率を増加させることである。それゆえ、我々はカルボニル化合物/ アルコールのモル比を少なくとも1、好ましくは1ないし20、さらにより好ま しくは1ないし10を選択する。 反応物の一方は、一般的に、反応性溶媒として使用されるが、本発明は有機溶 媒の使用を排除するものではなく、その性質は当業者が決定する。 本発明のプロセスを実施する好ましい方法では、混合物の温度を、反応が行な われる温度まで上昇させる。 還元反応に適用される温度は、出発基質およびアルコールの反応性による。 それは、20℃ないし200℃、好ましくは40℃ないし150℃である。 反応物は少なくとも1つのゼオライトを含む触媒床上を通過する。 本発明のプロセスで使用する触媒の量は、幅広く変化させることができる。 触媒は、使用するカルボニル化合物の重量に対して、0.01から50%、好 ましくは1.0から20%で存在することができる。 一般的に、反応は大気圧下で行うが、低圧または高圧下でも適当であり得る。 操作は、反応温度が反応物および/または生成物の沸点を越える場合には自然圧 で行う。 反応混合物は、触媒床を、好ましくは底から頂点へと通り、出口で反応物が混 合されるゾーンに送られるため、所望の基質転換度、好ましくは20%以上、さ らに好ましくは50ないし100%が得られるまで十分な回数リサイクルするこ とができる。基質の転換度は、導入された基質のモル数に対する、転換された基 質のモル数の割合として定義する。 触媒床を通る液体の直線的流速は、有利には、0.1ないし10cm/s、好 ましくは0.1ないし5cm/sで変化する。 触媒床を通り流れる物質の滞留時間は、例えば、15分ないし15時間、好ま しくは30分ないし10時間で変化する。 反応終了時には、我々は、アルコールを含有する液体相を得 るが、これは、最初に過剰の反応物を除去した後に、蒸留または適当な溶媒から の再結晶などの慣用的な方法で回収することができる。 本発明をより解明するために、本発明を実施する好ましい方法は添付の図1に 示す。 カルボニル化合物、好ましくはケトンおよびアルコールを反応装置(1)で混 合する。撹拌機を有するまたは有さない反応装置に、反応物を供給するおよび空 にするバルブを備え付け、加熱装置を備え付けるか、または適当な温度で液体を 循環させることにより混合物を加熱するための二重ジャケットを備え付ける。撹 拌は必須ではないが、インペラー(Impeller)(登録商標)撹拌機(2 )を用いて行うことができる。 カルボニル化合物、好ましくはケトン(3)およびアルコール(4)を反応装 置(1)に加える。 反応混合物は、適当な手段、特に遠心ポンプ(5)により、(6)において、 固定床(8)に固形ゼオライト触媒を含む管型反応装置(7)の底部に送られる 。 反応装置の出口(9)において、反応混合物は、パイプ(10)により反応装 置(1)に送られ、従って閉じた系で循環す る。 反応終了時に、反応混合物は、バルブ(11)を用いて混合機(1)を空にす ることにより回収されるが、これは図に示していない。 本発明のプロセスは、好ましくはヒドロキシル基に対してパラ位に置換基があ り、少なくとも90%、好ましくは少なくとも95%のシスまたはトランス異性 体を含む、置換ヘキサノールのシスまたはトランス異性体混合物の製造に特によ く適している(ここで、置換基は、好ましくは、1から12炭素原子、好ましく は1から4を有する脂肪族または環式脂肪族アルキル基である)。 本発明は、少なくとも90%、好ましくは少なくとも95%のシス異性体を含 む、4―メチルシクロヘキサノールまたは4―tert―ブチルシクロヘキサノ ールの異性体混合物の製造に完全に適している。 下記の実施例は本発明を説明するものであって、制限するものではない。 実施例において、記載した収率は下記の定義に対応する: 実施例 種々の実施例で使用される操作方法を図1を参照して下記に示す。 ステンレス鋼反応装置(7)に、ゼオライト触媒を充填し、床の高さが直径5 mmのガラス球約20mmで覆われるようなガラス球の厚さ(約20mm)に静 置した触媒床を形成する。 3リットルの二重ジャケットのソビレル(Sovirel)(登録商標)反応 装置(1)にケトン(3)およびイソプロパノール(4)を室温で加える。 撹拌(約500rev/分)し、均一な溶液を得る。 この溶液を加熱還流し、この溶液を60l/時の流速で固定床を通して循環さ せる。 流速は、反応時間を通して維持する。 反応終了時に、固定床を通る再循環を停止し、反応混合物を放置して冷却する 。 ついで、反応混合物を蒸留し溶媒および形成されたアルコールを回収する。実施例1 4―メチルシクロヘキサノンの還元を本実施例で行う。 使用する触媒は、40%の結合剤(アルミナ)およびPQ社により販売されて いる60%のβゼオライトを含む。 使用するゼオライトは「Si/Al」比が12.5のゼオライトである。 4―メチルシクロヘキサノンに対して20重量%、すなわち92gの割合で使 用する。 使用するイソプロパノールのモル数はケトンのモル数の8倍以上である。 反応温度は80℃である。 ガスクロマトグラフィーを用いて、5時間の反応後に、シクロヘキサンアルコ ールの収率(RR)99.6%、シス4―メチルシクロヘキサノールの選択性( RT)96.8%が測定される。実施例2−3 前回と同じ触媒床上で、この操作を2回反復する。 前回と同じ結果を得るために、反応時間は、それぞれ、8時間および12時間 30である。実施例4 500℃で18時間か焼した後、前回使用した触媒を使用する。 5時間15の反応後、シクロヘキサンアルコールの収率(RR)99.5%、 およびシス4―メチルシクロヘキサノールの選択性(RT)95.8%がガスク ロマトグラフィーにより測定される。実施例5 4―tert―ブチルシクロヘキサノンの還元を、本実施例で行う。 同触媒を実施例1と同様に使用する。 4―tert―ブチルシクロヘキサノンに対して25重量%、すなわち105 gの割合で使用する。 使用するイソプロパノールのモル数はケトンのモル数の10倍である。 温度は実施例1と同じである。 4―tert―ブチルシクロヘキサンアルコールの収率(RR)99.1%、 シス4―tert−ブチルシクロヘキサノールの選択性(RT)97.1%がガ スクロマトグラフィーによ り測定される。実施例6 実施例1を再現するが、結合剤として40%アルミナを含有する押出HYゼオ ライト(Si/Al比は10である)を使用する。 この場合、シクロヘキサンアルコールの収率は98%であり、トランス4―メ チルシクロヘキサノールの選択性は92%である。実施例7 実施例1を再現するが、メソ多孔性ゼオライトMCM22を使用する。 この場合、シクロヘキサンアルコールの収率は85%であり、トランス4―メ チルシクロヘキサノールの選択性は86%である。実施例8 実施例1を再現するが、チタン含有βゼオライトを使用する。 この場合、シクロヘキサンアルコールの収率は95%であり、シス4―メチル シクロヘキサノールの選択性は98%である。
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Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.カルボニル化合物をゼオライト触媒の存在下でアルコールと反応させること により、前記カルボニル化合物を対応するアルコールに還元する方法であって、 −任意の方法で、カルボニル化合物とアルコールを混合し、 −前記混合物を、少なくとも1種類のゼオライトを含む触媒床上を通過させ、 −触媒床を通過した反応混合物を、希望する転化率の基質を得るために十分であ る回数だけ触媒床上を再循環させる、 ことより構成されることを特徴する還元方法。 2.前記カルボニル化合物が、一般式(I): に該当するものであり、前記式(I)において、 −RaとRbは、同一でも異なっていてもよく、水素原子、または任意に置換され たものである1〜40個の炭素原子を有する一価の炭化水素基を表し、多くても Ra基とRb基のうち1つが 水素原子であり、 −RaとRbは、任意にもう1つのヘテロ原子を含む環構造を形成することができ る、 ことを特徴とする請求項1に記載の方法。 3.前記一般式(I)に該当するカルボニル化合物において、RaとRbが、飽和 または不飽和、線状または分岐鎖の非環式脂肪族基であり得る置換または未置換 の一価の炭化水素基、単環式または多環式、飽和または不飽和の芳香族の複素環 基または炭素環基を表わす、ことを特徴とする請求項1または2に記載の方法。 4.前記一般式(I)に該当するカルボニル化合物において、RaとRbが、飽和 または不飽和、線状または分岐の非環式脂肪族基であって、好ましくは1〜12 個の炭素原子を有し、飽和されたもの、あるいは、単純二重結合、共役二重結合 、または三重結合であってもよい不飽和結合を鎖上に1個以上、通常1〜3個を 含むものであることを特徴とする請求項2または3に記載の方法。 5.前記一般式(I)に該当するカルボニル化合物において、RaとRbが、好ま しくは1〜12個の炭素原子を有する、線状 または分岐の、アルキル基、アルケニル基、またはアルカジエニル基であり、そ の炭化水素鎖は、必要であれば、 −以下の基Z: −O−;−CO−;COO−;−NR1−;−CO−NR1−;−S−;−SO2 −;−NR1−CO; のうちの1つで中断されることができ(上式においてR1は、水素原子、あるい は1〜6個の炭素原子を有する線状または分岐アルキル基、好ましくはメチル基 またはエチル基、を表す)、および/または以下の置換基: OH;−COOH;−COOX;−CO−N(R1)(R2);−COOR1;− CHO;−COR1;−NO2;−X;CF3; (これらの式中、Xは、ハロゲン原子、好ましくは塩索原子または臭素原子を表 し、R2は前述のR1と同じ意味をもつ)を有することができる、ことを特徴とす る請求項2から4のいずれか1項に記載の方法。 6.前記一般式(I)に該当するカルボニル化合物において、RaとRbが、環式 置換基、好ましくはベンゼン環、を有する、飽和または不飽和、線状または分岐 の非環式脂肪族基を表し、前記非環式基は、任意に、原子価結合によってまたは 請求項5 に記載の基Zのうちの1つによって前記環と結合することを特徴とする請求項2 から5に記載の方法。 7.前記一般式(I)に該当するカルボニル化合物において、RaとRbが、 −環に含まれる炭素原子数を3〜8で変化させることができ、好ましくは5また は6である、飽和したあるいは1〜2個の不飽和結合を環に含む、単環式、複素 環または炭素環基、 −環に含まれる炭素原子数を3〜8で変化させることができ、好ましくは5また は6である、多環式、複素環または炭素環基、好ましくは二環式基、を表すこと を特徴とする請求項2または3に記載の方法。 8.前記一般式(I)に該当するカルボニル化合物において、Ra基とRb基が、 芳香族炭素環基、特に一般式(II): に該当するベンジル基を表し、前記式(II)において: −nは0〜5、好ましくは0〜3の整数であり、 −Qは、以下の基または官能基のうちの一つR3を表す: −メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブ チル、tert−ブチルなどの、1〜6個の炭素原子、好ましくは1〜4個の炭 素原子を有する線状または分岐アルキル基、 −ビニル、アリルなどの、2〜6個の炭素原子、好ましくは2〜4個の炭素原子 を有する線状または分岐アルケニル基、 −メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、またはブトキシ 基などの、1〜8個の炭素原子、好ましくは1〜4個の炭素原子を有する線状ま たは分岐アルコキシ基、 −2〜6個の炭素原子を有するアシル基、 −式: −R5−OH −R5−COOR7 −R5−CHO −R5−NO2 −R5−CN −R5−N(R7)(R8) −R5−CO−N(R7)(R8) −R5−SH −R5−X −R5−CF3 の基(上記式中、R5は、原子価結合、あるいは線状または分岐、飽和または不 飽和の二価炭化水素基で1〜6個の炭素原子を有するものを表し、例えば、メチ レン、エチレン、プロピレン、イソプロピレン、イソプロピリデンなどであり、 R7基とR8基は、同種でも異種でもよく、水素原子、あるいは1〜6個の炭素原 子を有する線状または分岐アルキル基を表し、Xは、ハロゲン原子、好ましくは 塩素原子、臭素原子、またはフッ素原子を意味する)、 −Qは、以下のより複雑な基: のうちの1つR4を表し、式中: −mは0〜5、好ましくは0〜3の整数であり、 −R0は前述のR3を意味し、 −R6は、原子価結合;線状または分岐、飽和または不飽和の二価炭化水素基で 1〜6個の炭素原子を有するもの、例えば、メ チレン、エチレン、プロピレン、イソプロピレン、イソプロピリデンなど、また は以下のZで表される基: −O−;−CO−;COO−;−NR7−;−CO−NR7−;−S−;−SO2 −;−NR7−CO−; のうちの1つを表し、上式中R7は、水素原子、または1〜6個の炭素原子を有 する線状または分岐アルキル基、好ましくはメチル基またはエチル基、を表す、 ことを特徴とする請求項2または3に記載の方法。 9.前記一般式(I)に該当するカルボニル化合物において、 Ra基とRb基が、 −環に5または6原子を含み、そのうちの1個または2個がヘテロ原子である芳 香族複素環基、 −多環式芳香族の複素環基または炭素環基、 を表すことを特徴とする請求項2または3に記載の方法。 10.前記一般式(I)に該当するカルボニル化合物において、Ra基が、1〜 4個の炭素原子を有するアルキル基またはアルコキシ基、トリハロメチル基、ま たはハロゲン原子、が任意に結合したフェニル基を表し、Rbがハロゲン原子を 表すことを特徴とする請求項2または3に記載の方法。 11.前記カルボニル化合物が、一般式(Ia) に該当するものであり、式中: −Aは、少なくとも1つのカルボニル基を含む単環または多環系の全部または一 部を形成する環の残基を表し、 −Rは、水素原子、または同種でも異種でもよい1つ以上の置換基を表し、 −nは、好ましくは1または2の数である、 ことを特徴とする請求項1または2に記載の方法。 12.前記式(Ia)に該当するカルボニル化合物において、残基Aが、任意に 置換されたものであり、 −飽和または不飽和の炭素環または単環式化合物の残基、 −飽和および/または不飽和の炭素環を少なくとも2つ含む多環式化合物の残基 、 −飽和および/または不飽和の環を少なくとも2つ含む多環式化合物の残基であ り、1つ以上の炭素原子をヘテロ原子に置き換え可能である残基、 −少なくとも2つの炭素環を含みそのうちの1つが芳香環である多環式化合物の 残基、 を表すことを特徴とする請求項1または2に記載の方法。 13.前記カルボニル化合物の環に含まれる炭素原子数が、3〜20、好ましく は5または6である炭素環式単環式化合物であり、前記炭素環が任意に1〜2個 の二重結合を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の方法。 14.前記カルボニル化合物が、各環に含まれる炭素原子数が3〜8の間で変化 し、好ましくは5または6である多環式化合物であることを特徴とする請求項1 または2に記載の方法。 15.前記カルボニル化合物が、飽和および/または不飽和の環を少なくとも2 つ含む多環式化合物であり、その1つまたは2つの炭素原子を、ヘテロ原子、好 ましくは酸素または窒素、で置き換えることができることを特徴とする請求項1 または2に記載の方法。 16.前記式(Ia)に該当するカルボニル化合物において、 置換基Rについて、 −Rは、以下の基のうちの1つである、R9を表すことができる −線状または分岐の非環式脂肪族基で1〜20個の炭素原子を有し、飽和した 基、あるいは鎖状に1つ以上の不飽和結合、好ましくは単純二重結合または共役 二重結合の不飽和結合を1〜3個、を含む基であり、この炭化水素鎖は任意に: −Zで表される以下の基: −O−;−CO−;COO−;−NR10−;−CO−NR10−;−S−;−S O2−; (上式中、R10は水素原子、あるいは1〜6個の炭素原子を有する線状または分 岐アルキル基を表す)のうちの1つで中断され、 −および/または以下の置換基: −OH;−CN;−N(R102;−COOR10、−CFR3または−X; (上式中、R10基は、同種でも異種でもよく、水素原子、あるいは1〜6個の炭 素原子を有する線状または分岐アルキル基を表し、またXは、ハロゲン原子、好 ましくはフッ素、塩素、または臭素を表す)のうちの1つを有する基、 −=R11型の基(R11は、1〜8個の炭素原子を有するアルキリデン基、式= C(CN)2の基、あるいは5または6個の 炭素原子を有するシクロアルキリデン基またはシクロアルケニリデン基、あるい は任意に置換され好ましくはハロゲン原子Xで置換されたベンジリデン基を表す )、 −1〜6個の炭素原子を有する線状または分岐アルコキシ基、 −エポキシによる架橋、または1〜4個の炭素原子を有するアルキレンジオキ シ型の架橋、好ましくは、メチレンジオキシ基、エチレンジオキシ基、プロピレ ンジオキシ基、によって環の2つの連続した原子を互いに結合させることができ る、 −OH基、 −COOR10基(R10は、水素原子、あるいは1〜6個の炭素原子を有する線 状または分岐アルキル基、好ましくはメチル基またはエチル基、を表す) −CN基、 −ハロゲン原子、好ましくはフッ素、塩素、または臭素、 −−CF3基、 −Rは、以下のより複雑な基のうちの1つである、R12を表すことができる: −飽和または不飽和の4〜7個の炭素原子を有する炭素環基、好ましくはシク ロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロペン テン−2−イル基、シクロペンテン−3−イル基、シクロヘキセン−1−イル基 、シクロヘキセン−2−イル基、シクロヘキセン−3−イル基、 −式 の基(式中、R13は、原子価結合、あるいは線状または分岐、飽和または不飽和 の、1〜6個の炭素原子を有する二価の炭化水素基、例えば、メチレン、エチレ ン、プロピレン、イソプロピレン、イソプロピリデン、を表し、またR8は前述 の意味を有し、またmは0〜4の整数である)、 −−R13−Z−R14基(式中、ZおよびR13は前述の意味を有し、R14は、1 〜6個の炭素原子を有する線状または分岐のアルキル基、あるいは式 の基(式中、R9およびmは前述の意味を有する))、 −式 のスピロ型の基(式中、R15は1〜6個の炭素原子を有する線状または分岐アル キル基1つ以上を表す)、 であるような置換基Rを、前記残基Aが1つ以上含むことを特徴とする請求項1 1から15のいずれか1項に記載の方法。 17.前記式(Ia)に該当するカルボニル化合物において、Aが飽和単環式炭 素環化合物の残基であり、以下に挙げる置換基: −1〜15個の炭素原子を有する線状または分岐アルキル基、好ましくは、メチ ル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブ チル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、tert−ペ ンチル基、n−ヘキシル基、またはn−ヘプチル基、 −官能基、好ましくはOH、CN、N(R102、COOR10(R10は、同種で も異種でもよく、水素原子、1〜6個の炭素原子を有する線状または分岐アルキ ル基を表す)である官能基、 の結合した、1〜15個の炭素原子を有する線状または分岐アルキル基:アルキ ル鎖は、任意に、酸素原子、カルボニル基、カルボキシル基、またはアミノ基で 中断されたものであり、必要であれば置換されたものであり、特に挙げることが できるものは、式−NHCH3−または−N(CH32の基、式−CH2−CH2 −CNの基、式−CH2−CO−(CH24−COOHの基、式COCH(CH3 2の基、式−(CH26−COOHの基、式−CH2−COOCH3の基、式− CH2−COOC25の基、式−CH2−CH2−COOCH3の基、式−(CH2 6−COOCH3の基、式−(CH26−COOC25の基、式−(CH25− COOC25の基、式−CO−CH3の基、式−C(CH32−CO−CH3の基 、式−CH2−CH2−CO−(CH24−CH3の基、 −1〜15個の炭素原子を有し1つまたは2つの二重結合を含む線状または分岐 のアルケニレン基またはアルキリデン基、好ましくは、式−CH2−CH=CH2 の基、式−C(CH3)=CH2の基、式−CH2−CH=CH−C25の基、式 −CH2−CH=CH−(CH22−CH3、式−CH=CH−(CH2)4−C H3の基、式−CH2−CH=C(CH32の基、式−C H2−CH=CCH3−(CH22−CH=C(CH32の基、 −=C(CH32基または=CH−(CH22−CH3基、 −1〜15個の炭素原子を有し1つまたは2つの二重結合を含み、好ましくはO H、CN、NH2、COOR10(R10は前述の意味をもつ)である官能基の結合 した線状または分岐のアルケニレン基またはアルキリデン基:その不飽和鎖は、 任意に酸素原子、カルボニル基、またはカルボキシル基で中断されたものであり 、特に挙げることができるものは、式−CH2−CH=CH−(CH23−CO OHの基、式−CH=CH−C(CH3)=CH−COOHの基、式−CH2−C H=CH−(CH23−COOCH3の基、式−CH=CH−C(CH3)=CH −COOCH3の基、式−CH=CH−CO−CH3の基、式−CH=CH−CO −(CH24−CH3の基、または式−CH=CH−CHOH−(CH24−C H3の基、 −1〜6個の炭素原子を有する線状または分岐アルコキシ基、好ましくはメトキ シ基またはエトキシ基、 −エポキシによる架橋、またはメチレンジオキシ基、エチレンジオキシ基、プロ ピレンジオキシ基、などによる架橋によって環の2つの連続した原子を互いに結 合させることができる、 −式 のスピロ型の基、 −式 の基、 −式 の基(Yは水素原子またはハロゲン原子を表し、好ましくはフッ素また塩素であ る)、 −式 の基、 −OH基、 −COOR10基(R10は、水素原子、または1〜6個の炭素原子を有するアルキ ル基、好ましくは、メチル、エチル、を表す)、 −CN基、 −ハロゲン原子、好ましくは、フッ素、塩素、または臭素、のような官能基を1 つ以上有することを特徴とする請求項11から13のいずれか1項に記載の方法 。 19.前記式(Ia)に該当するカルボニル化合物において、Aが、好ましくは 二環式である多環式炭素環化合物の残基であり、2つの飽和炭素環を含み、以下 のような置換基: −1〜6個の炭素原子を有する線状または分岐アルキル基、好ましくはメチル基 またはイソプロピル基、 −式−CH2Brの基、 −1〜6個の炭素原子を有する線状または分岐アルコキシ基、好ましくはメトキ シ基、 −式=CH2の基、 −OH基 −−COOH基 −ハロゲン原子、好ましくはフッ素、塩素、または臭素、 −CF3基、 を1つ以上有するものであることを特徴とする請求項11、12、14、および 15のうちいずれか1項に記載の方法。 20.前記式(Ia)に該当するカルボニル化合物において、Aが2つの炭素環 を含む二環式化合物の残基であり、その環のうちの1つが飽和され、もう1つが 不飽和であり、以下のような置換基: −1〜6個の炭素原子を有する線状または分岐アルキル基、好ましくはメチル基 、 −式 の基、 −式−CH2−O−CH3の基、 −ハロゲン原子、好ましくは塩素、 を1つ以上含むものであることを特徴とする請求項11、12、14、および1 5のうちいずれか1項に記載の方法。 21.前記式(Ia)に該当するカルボニル化合物において、Aが、多環式、好 ましくは二環式である、1つ以上のアルキル基を有し2つの不飽和炭素環を含む 炭素環化合物の残基であることを特徴とする請求項11、12、14、および1 5のうちいずれか1項に記載の方法。 22.前記式(Ia)に該当するカルボニル化合物において、Aが、少なくとも 一つの芳香族炭素環、好ましくはベンゼン環、を含む多環式炭素環化合物の残基 であり、以下のような置換基: −1〜6個の炭素原子を有する線状または分岐アルキル基、好ましくはメチル基 またはtert−ブチル基、 −式 の基、 −1〜6個の炭素原子を有する線状または分岐アルコキシ基、好ましくはメトキ シ基、 −1〜6個の炭素原子を有する線状または分岐アルコキシ基であり、OH基およ び/またはN(R102基(R10は、同種で も異種でもよく、水素原子、1〜6個の炭素原子を有する線状または分岐アルキ ル基を表す)などの他の官能基を有する基、 好ましくは式−O−CH2−CHOH−CH2−NHBu−tの基、 −OH基、 −2〜6個の炭素原子を有するアシル基、好ましくはアセチル基または式−CO −tert−ブチルの基、 −−CH2−COOH基、 −−NH2基、 −ハロゲン原子、好ましくはフッ素、塩素、または臭素、を1つ以上含むもので あることを特徴とする請求項11、12、14、および15のうちいずれか1項 に記載の方法。 23.使用されるカルボニル化合物が、以下の化合物: −ベンズアルデヒド、 −アニスアルデヒド、 −4−クロロベンズアルデヒド、 −ベラトルムアルデヒド、 −シンナムアルデヒド −α−ナフチルアルデヒド、 −イソボルニルシクロヘキサノン、 −イソフェンキルシクロヘキサノン、 −イソカンフィルシクロヘキサノン、 −ボルニルシクロヘキサノン、 −フェンキルシクロヘキサノン、 −カンフィルシクロヘキサノン、 −4−メチルシクロヘキサノン、 −4−tert−ブチルシクロヘキサノン、 の中から選択したものであることを特徴とする請求項1から22のいずれか1項 に記載の方法。 24.使用されるアルコールが、式(III): に該当するものであり、前記式(III)中: −RcとRdは、先行する請求項のいずれか1項に記載の式(I)のRaとRbの意 味を有することを特徴とする請求項1〜23のいずれか1項に記載の方法。 25.前記使用されるアルコールが、二級または三級の、脂肪族または脂環式ア ルコールであることを特徴とする請求項24に記載の方法。 26.前記使用されるアルコールが、炭素数が少ない、好ましくは炭素原子6個 未満、より好ましくは炭素原子4個未満のアルコールであることを特徴とする請 求項24または25に記載の方法。 27.前記使用されるアルコールが、イソプロパノール、イソブタノール、se c−ブタノール、tert−ブタノール、またはグリセロールであることを特徴 とする請求項24から26のいずれか1項に記載の方法。 28.前記触媒が、天然ゼオライトまたは合成ゼオライトであることを特徴とす る請求項1から27のいずれか1項に記載の方法。 29.前記ゼオライトが、シャバサイト、クリノプチロライト、エリオナイト、 モルデナイト、フィリップサイト、オフレタイト、の中から選択される天然ゼオ ライトであることを特徴とする請求項28に記載の方法。 30.前記ゼオライトが、 −ゼオライトZSM−4、ゼオライトL、ゼオライトZSM−12、ゼオライト ZSM−22、ゼオライトZSM−23、ゼオライトZSM−48などの一次元 網目構造を有する合成ゼオライト、 −モルデナイトおよびフェリエライトなどの二次元網目構造を有するゼオライト 、 −βゼオライト、Yゼオライト、Xゼオライト、ZSM−5ゼオライト、ZSM −11ゼオライト、オフレタイトなどの三次元網目構造を有するゼオライト、 −チタン含有βゼオライト、 −MCM型中間細孔ゼオライト、 の中から選択される合成ゼオライトであることを特徴とする請求項28に記載の 方法。 31.前記ゼオライトがβゼオライトおよびYゼオライトである請求項28に記 載の方法。 32.前記ゼオライトを単独で使用、または、好ましくはアルミニウム、ケイ素 および/またはジルコニウムの酸化物などの金属酸酸化物から選択されるか、ま たはその代わりに粘土、特にカオリン、タルク、またはモンモリロナイトから選 択される 無機マトリックスと混合して使用することを特徴とする請求項28から31のい ずれか1項に記載の方法。 33.カルボニル化合物のモル数とアルコールのモル数の間の比が、0.1〜2 0の間を変化し、好ましくは0.5〜4.0であることを特徴とする請求項1か ら32のいずれか1項に記載の方法。 34.触媒量を、使用するカルボニル化合物に対する重量で表すと、0.01〜 50%、好ましくは1.0〜20%であることを特徴とする請求項1から33の いずれか1項に記載の方法。 35.還元反応を行う温度が、20℃〜200℃の間、好ましくは40℃〜15 0℃の間であることを特徴とする請求項1から34のいずれか1項に記載の方法 。 36.前記反応を大気圧で行うことを特徴とする請求項1から35のいずれか1 項に記載の方法。 37.触媒床を好ましくは底部から上部まで通過する残留反応混合物を、反応領 域に送り、希望する転化率の基質を得るために十分である回数だけ再循環させる ことを特徴とする請求項1から36のいずれか1項に記載の方法。 38.前記転化率が20%を超える、好ましくは50〜100% の間であることを特徴とする請求項37に記載の方法。 39.触媒床を通過する液流の線速度が、0.1〜10cm/sの間、好ましく は0.1〜5cm/sの間を変化することを特徴とする請求項1から38のいず れか1項に記載の方法。 40.触媒床を通過する物質流の停滞時間が、15分〜15時間の間、好ましく は30分〜10時間の間を変化することを特徴とする請求項1から39のいずれ か1項に記載の方法。 41.反応終了時に、従来方法で回収可能な、得られたアルコールを含む液相を 得ることを特徴とする請求項1から40のいずれか1項に記載の方法。 42.少なくとも85%、好ましくは少なくとも90%のシスまたはトランス異 性体を含む、好ましくは水酸基に対してパラ位が置換されたシクロヘキサノール のシスまたはトランス異性体混合物。 43.前記置換基が、1〜12個、好ましくは1〜4個の炭素原子を有する脂肪 族または脂環式基であることを特徴とする請求項42に記載の混合物。
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