JP2001508637A - 圧電―焦電エネルギー変換装置と方法 - Google Patents

圧電―焦電エネルギー変換装置と方法

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Abstract

(57)【要約】 本発明は圧電−焦電エネルギー変換器(10)を実現し、かつ、熱エネルギーを電気エネルギーにそして電気エネルギーを冷却へ変換する方法と装置に関するものである。本発明は熱伝導性の金属電極(14、64、68)を持つ1つ又は複数の圧電−焦電材料(12、62、72)を利用し、それらは高周波で共振し、かつ高温ヒートシンク(16)と低温ヒートシンク(18)に熱伝達して熱勾配と熱流を金属電極(14、64、68)と圧電−焦電材料(12、62、72)に発生する。

Description

【発明の詳細な説明】 圧電−焦電エネルギー変換装置と方法 発明の分野 本発明は圧電−焦電エネルギー変換の方法と装置に関し、特に焦電材料中の誘 電熱量効果を熱エネルギーから電気エネルギーに直接変換するために用いる方法 と装置に関する、該方法と装置は1個ないし複数個のコンデンサを用いて達成さ れるが、該コンデンサは温度依存性の焦電特性を持ち、高温のヒートシンクから 低温のヒートシンクへ伝搬される熱量のうちエネルギー変換される部分を増加さ せるため金属接点と熱伝達しており、コンデンサを動作周波数に共振させる手段 を持っている。 発明の背景 本発明は、熱エネルギーを実用に供し得る程度の出力密度を持つ電気エネルギ ーに高率良く変換する装置の必要性を満たすために開発された。 現在の焦電変換装置は、温度依存の静電容量を持った積層されたコンデンサを 内蔵し、また、サーマルスイッチとして働き、各段間に熱を運ぶ蒸気流によって 振動を生じ、それらによって適正な周波数と位相で熱量を積層されたコンデンサ 間に脈動的に通すためのリードの使用を含んでいる。他の既知の装置においては 、エネルギー変換システムにいささか異なる概念が利用され、コンデンサの充電 に続き、コンデンサの電極間の領域にある第一の材料が該第一の材料より誘電率 の低い第二の材料で置き換える。次にコンデンサが放電され ると、次の充電のため第一の材料が再びコンデンサ電極間に復元される。 別の1つのアプローチは、真空の誘電率と異なる誘電率を持つ材料をコンデン サ電極間に用いる。この場合、機械的仕事が電界に対して行われ、本質的にこの 装置は電磁的なモーターと同様である。このアプローチは一定の充電状態におけ る静電容量の変化を用いるので焦電材料と誘電熱量効果を使うものとは異なる。 焦電作用の場合、充電は温度変化に伴って変化する。比誘電率も温度によって変 化する場合は、それは二次効果である。更に別のアプローチとして、焦電変換に よって熱を電気に変化させるために誘電熱量効果を利用する。しかしこのアプロ ーチでは焦電材料が機械的に高温から低温ゾーンへ移動させられるので、時定数 が大きい。温度依存特性によってコンデンサを熱的にサイクルすることによって 電気エネルギーを取り出す装置に関しては、効率が低く出力密度が小さいために 、電気エネルギーを実用的に生産する用途には使うことができなかった。 従って、熱エネルギーを電気エネルギーに、あるいは、電気エネルギーを冷却 用に変換するにはより良い解決を提供する必要性が残されている。 発明の概要 本発明は前述のような背景を有する従来の技術において経験したいくつかの問 題を解決することを目的としている。具体的には、焦電出力変換技術に重要な進 歩をもたらすのが本発明の装置と方法であり、それは背景となる従来の技術を改 善する本発明が実現した下記に述べる目的と利点によって明らかになる。 本発明の1つの目的は焦電効果と圧電効果を結合することである。 本発明のもう1つの目的は、圧電効果から発生する高周波振動により共振を起 こすことによって作用効率を高めることにある。 本発明のもう1つの目的は、圧電振動の期間中に焦電材料と金属接点を熱伝達 させておくことにより、システムの熱的慣性を下げつつ焦電効果を高めることに ある。焦電材料に隣接する金属を設けることにより熱の補給の時定数を格段に下 げ、それによって発生した電荷の回収作用を高めることができる。 本発明のもう1つの目的は装置の熱的慣性を圧電振動と調和させることにより 性能を高めることにある。 本発明の他の目的と利点は、以下の説明により、また、本発明を実施すること によって明らかになるであろう。 要するに上記の目的は、1枚あるいは複数枚の圧電−焦電材料でできたプレー トを含み、それに付属する熱伝導性の金属電極が高周波で共振し、かつ高温と低 温のヒートシンクと熱的に伝達していることにより熱勾配を生じ、その結果、金 属電極に沿いまた焦電材料を通る熱流を生じる装置によって実現できる。圧電共 振は、焦電作用によるわずかな温度の交番昇降サイクルを生じる。外部の電気回 路によって一方の符号の焦電電荷を取り除くことにより、金属電極から圧電−焦 電材料への非対称的熱流が発生する。この非対称的熱流は電気エネルギーに変換 される。共振は圧電−焦電材料中の散逸損失を減少する。この種の変換器は、焦 電及び圧電両特性を示すほとんどの材料を用いて効率を変えることで実現するこ とが可能である。 図面の簡単な説明 上述のような本発明の利点と目的をより完全に理解するために、添付した図面 に図示された特定の実施例を参照して、本発明を更に具体的に説明する。これら の図面は本発明の典型的な実施例を示すにすぎず、従ってその範囲を示すものと 考えられるべきではないことを前提にして、現時点で望ましく、かつ、現時点で 最良と思われるモードが添付図面を参照して説明される。 図1は電子回路部を除いた、本発明に基づく焦電変換器を示す断面図である。 図2は本発明に電力を供給する電気回路の電圧対時間曲線である。 図3は本発明に電力を供給する電気回路の電圧対時間曲線である。 図4は本発明に電力を供給する電気回路の電圧対時間曲線である。 図5は特定の圧電セラミック材料の散逸率対電圧曲線を示す。 図6は特定の圧電セラミック材料の散逸パワー対電圧曲線を示す。 図7aと7bは焦電材料のスタックを支持する役目を果たすヒートシンクを示す。 図8aから8eまでは各種の焦電プレートとヒートシンクの組み合わせを示す。 図9は液体金属接点を保持する溝を備えた焦電材料のスタ ックを示す。 図10aと図10bは圧電効果を発生するのに用いる内部圧縮フレームを持った圧電 材料のスタックを示す。 図11aは一体型圧縮フレームを持つ焦電材料のスタックを示す。 図11bは図11aの上面図を示す。 図12aから12cは一体型ヒートシンクと圧縮フレームを持つ圧電変換器を示す。 図14は特定焦電材料の各種振動モード用の周波数表を示す。 図15はPSTを基材とする焦電材料を使った変換器の断面図を示す。 図16は焦電変換器から電気エネルギーを抽出する電気回路の実施例である。 図17は音響結合されたPSTを基材とする焦電変換器の断面図を示す。 図18は焦電変換器から電気エネルギーを抽出する電気回路のもう1つの実施例 である。 図19は焦電変換器から電気エネルギーを抽出する電気回路のもう1つの実施例 である。 図20は抽出回路抵抗の電圧依存性を計算し直したグラフである。 図21はLiTaO3の変換出力密度の駆動電界強度に対する依存性を示すグラフであ る。 図22はPZSTの変換出力密度の依存性を示すグラフである。 図23は焦電変換器の他の実施例の断面図である。 図24は焦電変換器の他の実施例の断面図である。 図25は焦電変換器の他の実施例の断面図である。 図26は図1に示した装置の変換モードを示す。 図27は図1に示した装置の変換モードにおいて高低両ヒートシンクの初期温度 が等しい場合を示す。 図28は周波数調節システムのブロック図を示す。 発明の詳細な説明 本発明の実施例はその概要を図1に示した圧電−焦電変換器10であり、エネル ギー変換の方法と装置を意図したものである。本発明は1個又は複数個の圧電− 焦電材料12を用いており、それに付属する熱伝導性金属電極14は高周波で共振し 、かつ高温のヒートシンク16と低温のヒートシンク18に熱的伝達し、金属電極と 圧電−焦電材料12に沿い熱勾配および熱流を生じる。高温のヒートシンク16と低 温のヒートシンク18は2つの熱伝導性材料として定義されている。変換器10は高 低両ヒートシンク間に初期温度差が零より大きくそして電圧が加えられる時に熱 エネルギーから電気エネルギーへの変換器として作動する。また、変換器10は高 温低温両ヒートシンの初期温度が同じであるときそして電圧が加えられる時にヒ ートポンプ/冷却器として作動する。 圧電共振は、焦電作用により焦電材料内にわずかな交番的温度昇降を生じる。 このときサイリスタを使ったスイッチ又はしきい値電圧スイッチを持った抵抗型 負荷のような、電荷除去用の外部電気回路によって一方の符号の焦電電荷を取り 除くことにより、金属電極14から圧電−焦電材料12への非対称的な熱流が発生す る。電荷の除去は電気に変換される正負サイクルに電圧差および非対称温度を導 く。材料12がそ の音響的共振周波数で共振することにより、材料12における散逸損失が低下する 。この型の変換器は、効率を変えることで焦電及び圧電特性の両方示す材料を用 いて利用され得る。 1.作動原理 本発明は誘電熱量効果に基づいて作動し、電界の変化による焦電温度の変化を もたらす(ボルン、M.「焦電作用の量子論」レビュー・オブ・モダン・フィジッ クス、17巻、2及び3号、(1945年4-7月号)、245-251頁参照)。 結晶エネルギーのエレメント容積変化は方程式dU=Tds+EdPで与えられる(ラン グ、S.B.「焦電作用のソースブック」、N.Y.、ゴードン・アンド・ブリーチ 、サイエンス・パブリッシャーズ、インコーポレーテッド、1974、1-10頁参照) 、ただしTは温度、Sはエントロピー、Eは電界、Pは圧力である。 ρは密度、Cは比熱容量、Tは絶対温度である。これらの関係から、温度変化が得 られる。 この方程式は電界Eが変化するときのサンプル温度変化を定義する。この追加 の「焦電性質係数」kは0.1から0.9の値を持ち、圧電の電気機械的係数に比較さ れるものとして導入され、材料の散逸損失を表すものである。Pb(Zr,Sn,Ti)O3 システム(PZST_ジルコン酸すず酸チタン酸鉛)における焦 電性質係数は約0.1である(タットル、B.A.及びペイン、D.A.「Pb(Zr,Sn,Ti)O3 セラミックスの誘電熱量特性に微視的構造が及ぼす効果」、フェロエレクトリッ クス、37巻(1981)603-606頁参照)。また、タットルはPZSTの最大値をΔT=2.6 °Kと提示している。 焦電及び圧電特性は1つの結晶格子内の位置変位として定義されているが、こ れらの効果がほとんどの結晶焦電材料において約4オングストロームの単一原子 層まで類似していると想定することは妥当である。結晶構造を持たない有機焦電 材料については後述する。両側に金属電極を持つ平プレート状の焦電材料を含む コンデンサにAC電圧をかけると、方程式(1)に基づき、初期温度に対してAC周 波数の正弦波形でその温度が変化する。焦電材料は約1-20/W(m・K)の低い熱伝導 率で知られている。もし、約50-450W/(m・K)と高い熱伝導率を持つ金属が焦電材 料の表面に存在するなら、低温サイクル中にその金属からその焦電材料に、そし て高温サイクル中に焦電物質からその金属に熱が流れる。もし以下に述べる方程 式(6.1)と(6.2)で定義されるエネルギーが当サイクル中に抽出されるなら、 その熱流は非対称的となり、熱エネルギーの電気エネルギーへの変換を生じる。 このとき制限要因となり得るのは、システムの熱的慣性である。温度変化率は 非定常的熱伝導性方程式から推定することができる。平面状の物体の場合には、 下記のように一次元的な取り扱いで十分である。 ここにqxはx軸に沿った熱流、Cは熱容量、ρは焦電材料の 密度である。ここでqx=-λ∂T/∂xであり、λは熱伝導率である。対称からプレ ートの中央を考慮すると、2つの金属電極からの2つの等しい熱流は互いに補償 し合うので、qx及び∂T/∂x=0である。これはプレートの表面上のある値から中 央の0に向かって熱流が変化することを示唆している。λmetal>>λpyroelectri c であり、その割合の制限は焦電材料から来ることが推定される。 ーターで割ったものに等しく、ΔT=0.1°K及び焦電材料としてPZT-5A(ジルコン 酸-チタニウム酸鉛)に対して、勾配値3x108K/mが得られる。最悪の場合で熱流 がプレートの表面での最大値からプレートの中央での0に向かって直線的 率は105-107K/sある。従って、熱慣性は1メガヘルツの周波数までは制限要因で はない。同様な考慮から、LiTaO3のような約10-20W/m・Kの優れた熱伝達率を持っ た焦電材料でも、約3x10-8sの時定数を持っている。これらの物質に対しては、 高い周波数の使用によって、原理的には、特定の変換器の出力を改善することが できる。比較すると、Y軸沿いの温度変化が100Kあった場合、1cm長さのPZT-5A プレートτyに対する時定数は0.5sである。変換条件はWxτx>Wyτyであり、そ の場合Wxは焦電変換による熱流であり、Wyは温度勾配による金属電極を通しての 熱流である。 ここで図1に目を移すと、焦電材料12は、高温ヒートシンク16と低温ヒートシ ンク18間にあり、それらと熱的に接触 したコンデンサとして作用し、熱勾配は矢印20で示された平面に沿って存在して いる。金属電極14から焦電材料12への熱流が、高温ヒートシンク16から低温ヒー トシンク18への熱勾配20によって交換出力で定義された割合で補給される場合、 交換効率は係数kに理想的なカルノーサイクル効率を掛けたものとなる。k値は 電圧−焦電材料PZT-5Aの場合、0.78ほどに達する。高温ヒートシンク16から低温 ヒートシンク18に圧電−焦電材料12を経由して直接流れる熱流(矢印22で示され た)は失われる。また、電気回路中の損失は変換器10の総合的な効率を低下させ る。 結晶構造を持たない有機焦電材料の場合は事情が異なる。これらの材料中の焦 電効果は多分温度によって誘導された分子傾斜によるものである(コルブルック 、R.など「焦電オルガノ・メタリックラングミュア・ブロジェット膜」フェロ エレクトリックス、92巻(1989)、381-386頁)。その場合には比率が特定の分子振 動周波数、すなわち約108-109Hzから決まる。この条件はまた誘電率(電気容量 )の低い値を伴うので、高い動作周波数を可能にする。有機化合物の焦電特性は セラミックスのそれに比べて劣るが、動作可能な周波数が高いので、効率の良い 変換器の作成が可能である。 変換器10の駆動AC周波数は以下に述べる外部電気回路によって決まる。誘電損 の正接(普通は0.001-0.1)、材料の機械的品質定数Q(10-105)、及び変換器10の設 計によってはこの駆動に伴う損失は高いこともあり得る。もし、変換器10が駆動 周波数で音響的に共振すると、損失はすべて100以上の除数によって減少するこ とが可能である。従って、図13に示すように、駆動周波数はスタック共振ω0の 主高調波 に近くなければならない。駆動周波数は、変換器10の高い方の共振高調波n・ω0 に近くなければならない。 外部電気回路からの駆動電圧が正弦波と仮定すると、電圧はV(t)=V0sin(ωt) である。 面積が1x1cm2、厚さが100ミクロンのLiTaO3単結晶プレートの焦電作用の例 は次のとおりである。この材料の焦電率は230μC/(Km2)、比誘電率は約50、熱伝 導率が約20W/(mK)、密度が約4.6x103kg/m3、熱容量は約500J/(kg K)である。 方程式(1)において、k=0.5と仮定すると、作動AC電圧の振幅はV0=50V、作動 温度は700°Kである。コンデ (8.854x10-12F/m)、σはプレートの面積でdはプレートの厚さである。この場合 、プレートの容量は4.16x10-10Fとなる。 方程式(1)を使用すると、1サイクル中の温度低下は0.017°K(精度は計算に より定義され、すなわちδ=10-6である)となる。この温度変化に伴う焦電電圧 変化は で、pは焦電係数である。変数を代用すると、方程式は となり、ここにkは材料の品質定数、Tは絶対温度、pは焦電係数、εは比誘電率 、ε0は真空の誘電率、ρは密度、Cは熱容量である。 この場合Vpは0.97V、又は駆動電圧V0に対して2%の変化又は駆動サイクル中の エネルギーに対して4%の変化である。 この状態は図2と3に示されている。実線の正弦曲線は駆動電圧V0であり、点線 Vは駆動電圧と焦電電圧Vpの和であり、すなわちV(t)=V0(t)+Vp(t)である。 電圧感知電気回路を使えば、図2のハッチングされた面積26は有用な負荷に当 てることができ、駆動損失を補償することができる。この回路は、集積エネルギ ー損失が1サイクル当たり4%以下であれば、ヒューレットパッカード社製パルス /関数発生器モデル8116A又は正弦波発生器のような外部パルス発生器によって開 始されれば、自己持続することができる。LiTaO3単結晶の場合、tanδの低い値( 10-4から10-3)と高いQm(105)ので損失は非常に小さい。共振の場合、エネルギー 損失は1サイクル当たり0.01%以下であり、無視できる程度である。多結晶材料 においては、損失一層高いが、妥当な範囲(例えばPZT-5Aにおいて0.5%程度)で あり、焦電作用によって容易に補償できる。焦電係数が高い材料、例えばPZSTの 場合、Vp駆動電圧と比較できる。 電力電気回路の例を2つ挙げれば、 1.振幅感知(図2) 2.位相及び振幅感知(図3) 図3に示した電圧に対する回路は図2に示した電圧に対する回路よりも、同じ変 圧器10からより大きい電力が得られる。駆動電圧でコンデンサプレートに蓄積さ れたエネルギーは下記の方程式に従う。駆動電圧プラス焦電電圧でコンデンサプレートに蓄積されたエネルギーは下記の 方程式に従う。 これら2つのエネルギーの差は図3に対応し(位相兼振幅感知電力回収電気回 路)次のようになる。 図3に示した1サイクルに対する変換された電気エネルギーは 図2に示した1サイクルに対する変換された電気エネルギーは もしV0>>Vpであると、(6.2)式の積分の下限はarcsin(1−α)に置き換えられる 。 幅1cmのスタックプレートに対する高温ヒートシンクの1平方センチメートル当 たりの比変換電力は ここでωは駆動周波数であり、Nはスタックの1cm当たりのプレート数である。 ω=106HzにおけるLiTaO3プレートのWは図2のスイッチの場合0.53W/cm2であり 、図3のスイッチの場合3.2W/cm2である。計算結果は図21に示してある。正負サ イクルの差として蓄えられるエネルギーが共振回路に蓄えられ、また焦電材料に 蓄えられる可能性がある。その結果、次のサイクルの間により高い振幅と、より 高い値の方に両スイッチの差の等化がある(図4参照)。図4において、実線の正 弦波は駆動電圧V0であり、振幅が次第に増大する点線の曲線Vは駆 動電圧V0と焦電電圧Vpとの和、すなわちV(t)=V0(t)+Vp(t)である。この振幅は、 回路損失が、電圧の振幅に比例し成長に伴う損失を補償するまで増大する。抽出 電圧がVz(Vz>V0)でスタートする場合、抽出される部分は図4における正弦曲線 の下のクロスハッチされた面積30として例示されている。この場合の電気回路は 高周波変圧器を持っていなければならず、その巻線の1つは焦電スタックとの共 振回路を形成し、第2の巻線はパルス発生器からの駆動電圧をスタートさせ、第 3の(抽出)巻線はしきい値電圧Vzを持つツェナーダイオード及び有効負荷に接 続された全波整流器と直列に接続されている。共振回路の電圧がVzに達するまで 、この回路はエネルギーを抽出しない。 PZST材料と同様な駆動電圧に対して、変換電力Wは管理不能な1平方cm当たり 何千ワットに相当する。従って、駆動電圧ははるかに低くしなくてはならない( 図22参照)。変換焦電材料に対する最小感度は6.1と6.2のようにαに依存し、こ のαは、焦電赤外センサーにおける最小感度である。多くの焦電材料において成 り立つように、α<<1の場合は、そ 電係数、ρは密度、Cは熱容量である。この場合、物質の最小感度は誘電率には 依存しない。もしα>>2(例えばPZST) 誘電率である。 例えばタンタル酸鉛スカンディウム(PST)又は同様な構造を持つPZSTのよう な有効な焦電材料に対して計算された出 力密度は10-100W/cm2の範囲にあり、低温エネルギー変換にとって非常に好都合 である。 駆動電界強度が1MV/mで室温においてω0が2x106Hzに等しいPVDF(重水素化 されたフッ化ポリビニリデン)に対する出力密度は約0.5W/cm2である。 従来は電極14から焦電材料12への熱流は高温のヒートシンクから低温のヒート シンクへの熱勾配によって補給されると推測されていた。出力密度が高まると、 散逸損失は圧電−焦電サイクルのために材料12を加熱する傾向があり、材料12の 温度は電力増加に伴って上昇する。この結果、高温ヒートシンクと低温ヒートシ ンクの温度差に逆らう方向に働く逆勾配が発生する。熱の一部は熱流と共に低温 ヒートシンクに向かって散逸し、従って作動に影響を及ぼさない。しかし、一部 の熱は留まるので、補給熱流を減少させる。材料12を挟んで存在する温度勾配が 焦電勾配を超えると、変換器は作動しなくなる。これは焦電材料12が低温ヒート シンク18とより良い熱伝導状態になければならないことを意味する。これはいく つかの方法で解決することができる。最も簡単であるが、望ましくない方法は高 温シンク16上に熱抵抗を追加することである、すなわち、高温ヒートシンク16側 の電気絶縁体19の厚さを増して低温ヒートシンク18側の電気絶縁体19の厚さより 厚くすることである。これよりも望ましい方法が図23に示してある。この設計は 図1と同様だが、その違いは焦電材料12より熱伝導率の低い、例えば圧縮したグ ラス繊維かマイカのような材料78を追加してある点である。もう1つの実施例は 図24に示してある。この設計は、低温ヒートシンクに隣接した電極部分の断面が 最も広くなる ように、くさび形やその他の幾何学形状に焦電材料12と電極14の両者を成形する のでより複雑な技術を必要とする。この金属電極14は低温ヒートシンクに近い部 分でより厚いので、この部分でより大きい熱伝達が生じる。この場合、音響的共 振は表面80と82の間ではるかに複雑である。 更に別な実施例を図25に示す。ここでは焦電材料12はくさび形である。しかし 電極14は平面形である。音響的共振は表面84と86の間で生じる。焦電材料12は低 温ヒートシンク18とより良い熱伝導を行う。受動くさび体88は、1500℃までの温 度にはマイカ、そして低温(T<200℃)の場合はKAPTONTMを含むがそれに制限さ れない、低熱伝導率の材料を有する。熱伝導率が低くても多孔性の材料は、この 種類の材料としては音の減衰が非常に高いので望ましくない。 高温側に熱源がなく、駆動電圧V0がかけられている場合は、駆動電圧とスイッ チング装置が電極14から材料12に非対称的な熱流を生じ、しかもヒートシンクか ら熱の補給を受けるために、結果として冷却効果を生じる。図26は図1に示した 装置の変換モードを示す。ここにT1は駆動電圧がないときのY軸に沿った平衡温 度分布を示し、T2は駆動電圧があるときの平衡温度分布を示し、最高温度は高温 ヒートシンクにあり、最低温度は低温ヒートシンク(L0−プレートの長さ)に示 されている。ここで高温と低温ヒートシンクで同じ初期温度が存在する図27を参 照する。T1は駆動電圧が無い場合の温度分布、T2は駆動電圧がある場合の温度分 布を示す。この状態が存在するのは、熱流が非対称的であり、より良い熱伝導で ヒートシンクを冷却するようにする。このプロセスはネットプロセスが絶対温度 の平方に依存するので、変換プロ セスより効率が悪い。言い換えれば、室温で30Kの焦電温度勾配で始まった場合 、変換は同じ装置による冷却よりも1.49倍効率が良い。 PZST、PSTなどを含むがこれらに限定されない非常に効率の良い焦電材料に対 して、この冷却装置は、外部動力源から電気を供給して周囲空気又は作動流体を 冷却して初期始動した後は、環境ヒートポンプとしても働くことができる。 2.熱力学的考慮 本装置の主な2つの動作モードは、ヒートポンプ/冷却器と熱−電気エネルギ ー変換器である。 非可逆損に関しては、これらの2つのモードの違いは外部電気回路における外 部の抵抗損及び変換損である。本装置の電気リードは十分厚くできる上に、既存 の高周波変圧器の効率は0.9-0.95であるから、変換器モードにおける抵抗損は同 じ装置に対して約10%高い。 1秒間に等しい時間ベースに関して含まれるエネルギーを考えると、入力電気 エネルギーはω0・(C0V0 2)/2であり、ここでω0は共振周波数、C0は静電容量、V0 は駆動電圧振幅、(1-k)は焦電材料中で熱エネルギーの形で散逸される。図 1において、高温ヒートシンク温度T2、低温ヒートシンク温度T1とすると、本装 置への熱流はQ0=(T2-T1)(λ1S12S2)であり、ここに2番目の括弧中の記号1 は熱伝導度と金属電極の断面積に対応し、記号2は焦電材料に対応する。前述の 方程式(6.1)に従い、抽出されるエネルギーはC0V0 2(2α+α2)x0.785xω0に相当 し、ここにαは前述の方程式(4)によって定義される。定義により、抽出され るエネルギーは電極と焦電材料中を流れる熱流の差以上にはなり得ない。 本装置を通過する全熱量に対す抽出されるエネルギーの割合ηは変換の効率を 定義する。他の熱機械と同様に、その効率は非可逆損失サイクルを乗算した、理 想的なカルノーサイクル効率(可逆サイクル)のように見える。前節の各方程式 に代入すると、効率を表す式は複雑になりすぎて熱電気エネルギー変換の場合に ように簡単に解釈することができない。すべての効率の要素において最良の場合 の筋書きを仮定して となる。 冷却の場合には、α<<1とし、ほとんどの焦電材料が低温ヒートシンク温度に 留まると仮定した場合、冷却係数ζは次のとおりである。 ここでCは焦電材料の熱容量であり、C0は静電容量、εは比誘電率、ρは密度、p は焦電係数、V0は駆動電圧振幅、ω0は駆動周波数である。 3.材料 変換器10の材料12の性質として、2つの最小感度F1とF2は既述のようにF1=Tcp2 /CρとF2=Tcp4/ερ2C2で表される。ここでTcは材料12のキューリー温度、pは 焦電係数、Cは熱容量、ρは密度(すべての変数はSI単位による変数)である。F2 は特にp>102C/m2・kのような極度に高い焦電係数の材料に適用される。 F1は材料12の概略評価に使用することができる。評価には他の2つのパラメー タ、誘電損失(tanδ)と電気機械的品質パラメーターQmが評価のデフォルトに より存在する。材料12自身の内部に散逸される熱量は無駄になるので、両パラ メーターは変換器10の効率を定義する。最高のQm値は104-106の値の単結晶材料 で生じる。PZTのような焼結セラミック材料の場合、tanδ値は0.1-10%の範囲に あり、周波数と共に減少する。これらの損失は駆動電圧に依存する。現実的には 、音響共振による損失はごくわずかである。これらの損失は、本発明のエネルギ ー変換スタックと様々な点で類似するモノリシックな多層アクチュエーターによ って例示することができる。 図5と6はPZT型の材料により作られるモノリシック圧電アクチュエーター中 の発散損失を示す。このスタックの共振周波数は60kHzである。もしこのスタッ クが固体金属で無被覆の電極のような変換器のすべての特徴を備えているなら、 焦電利得が集積損失より大きくなる70ミクロン以下のプレート厚に十分な熱勾配 が与えられるとすれば、駆動電圧10Vで自己共振するはずである。 80℃以下の温度では、薄い層として安価に製造できるので重水素化されたフッ 化ポリビニリデン(PVDF)が望ましい材料である。もう1つの望ましい材料とし ては、チタン酸鉛-ジルコニウム(Pb(Ti.48Zr.52)O3すなわちPZT)を基材とする セラミックスが挙げられる。他の材料としてはジルコン酸-スズ酸-チタン酸鉛(P b(Zr.43Sn.43Ti.14)O3すなわちPZSTセラミックス)、タンタル酸鉛スカジウム(PS T)、LiTaO3、LiNbO3が高温用として挙げられる(ラング、S.B.「焦電作用のソー スブック」、N.Y.,ゴードン・アンド・ブリーチ、サイエンス・パブリッシャー ズ、Inc.、1974,69-79頁、その内容は本出願に取り入れてあるものとする)。 表1は選ばれた焦電材料の特性を示す。 表1 望ましい材料の条件は、高い焦電係数及びF1>10-9を持つことである。 4.電極 電極は導電性及び熱伝導性のある材料で、ほとんどの金属、C、TiN、ZiN、HfN 、TiC、ZrC、WCなどの窒化物及び炭化物、又はそれらの組合わせ又はそれらの合 金を含むがそれらに限定されない。電極14は、高い機械的、電気的及び熱的スト レスがかかり、金属電極14の材料12への拡散及びその逆拡散が増加する。従って 、高温においては、Au、Au-Ni、Ag、Sn、 Cr、Fe、Co、Pd、Ni、Cu、Al、Mg、Ag-Pd又はそれらの組合わせ及び合金などの 典型的な材料の電極14は用途が限定される。PtやIrなどを含むがこれに限定され ない重金属を電歪スタックに使用すれば、改良が可能であることが望めるが、コ スト的に無理かもしれない。SiC、SiN(SiO2は誘電性)、又はホウ素をドープした ダイヤモンド又はその他のp型ダイヤモンドのようなダイヤモンド状導電被覆を 含むがこれらに限定されない、拡散障壁を材料12と電極14の間に設けることによ って改良が可能である。その他の材料としてはW、Re、Os、Ir、Pt、Ag、Nb、Rh 、Ru、Mo、Th、U又はそれらの組合わせを含む。これらの金属の中には、大気中 では作動できず、作動媒体として真空又は不活性ガスを必要とするものもある。 より高い機械的な、しかしより低い熱ストレスの下で作動する電歪スタックの 公表されている結果は1011-1012サイクルであり、これは10kHzの周波数で3年間 連続して作動する場合に相当する。焦電エネルギー変換器のライフサイクルもほ ぼ同様なはずである。 電極14の厚さは熱伝導上の考慮から決定することが可能で、それは図1に示し てある。ここでThotとTcoldは高温ヒートシンク16と低温ヒートシンク18の温度 である。矢印20、22、24は熱流伝播を示す。厚さを決定する条件は次の方程式で 決まる。 ここでΔWcycleは式(6.1)と(6.2)で定義されており、ωは駆動周波数、λは 電極材料の熱伝導度、Lはプレートの高さ、lはプレートの幅(電極はプレート全 体を覆う)、dは電極14の厚さである。材料12は前の例からLiTaO3プレー トと電極14の材料として銀を含み、電極14の厚さは約1000オングストロームであ る。 もしヒートシンクの面積が、圧電−焦電材料12のコストよりも重要ならば材料 12の特定の面積を変えることによって特定の出力密度を変えることも可能である (同時に材料12の高さと電極14の厚さを増加させる)。金属/ダイヤモンド電極つ きのPZSTの理論的限界は、理論的な熱伝達率の限界のために1x1cm2のプレート に対しておよそ1000W/cm2である。 5.設計 以下の例は、100Kの温度差を提供する熱源と、各葉の電気接点(電極)の熱伝 導率がそろった100枚(100μm厚)のPZT-5A 1x1cm2プレートのスタックによりエ ネルギーを変換することを仮定する。接点金属の熱伝導率はPZTのそれに比べて 概略100倍も大きいので、スタック厚に対するそれらの寄与は無視できる範囲で ある。スタックの厚さはほぼ1cmであるので、全体は1cm3の立方体となってい る。これらのプレートと電極を通してのこのスタックの熱伝導率は3.4W/cm2(34 k W/m2)の熱流となる。共振の電圧が3Vであると、340kHz以上の共振周波数が必 要であり、それはほぼ長さで割った音速周波数(〜400kHz)に近い。これは第1 のスタック音響共振高調波に近い値である。圧電スタックの共振周波数は圧縮に 依存するので、実際の共振周波数は圧縮フレームと熱接点による影響を受ける。 (青柳、M.ほか、「縦方向及びねじり振動を使った高トルク超音波モータ」1992 IEEE強誘電体の応用に関する会議、541-544頁)。この参考 例は力で5%の共振周波数シフトを示している。更に、スタックプレートとヒート シンクの間の摩擦が、追加された質量のように働いて共振周波数をシフトする。 非共振回路を平行プレート結合で駆動するために、生成された同量のエネルギ ーが消費されるであろう、従って装置を無用のものにしてしまう。PZTのtanδ=0 .005であるから、理論的には焦電サイクルの99.5%が有用な負荷から抽出でき、 理想カルノーサイクル効率のほぼ50%の効率の装置を与える。現実的には機械的 、熱的な損失と外部の電気回路の損失が存在する。しかし、それでも本装置は理 想的なカルノーサイクルに近く、唯一の重要な物理的制限は材料12の電気機械的 な係数である。 a. 設計要素の説明 (1) ヒートシンク 高温ヒートシンク16と低温ヒートシンク18の主な要件は熱 伝導率である。圧電−焦電材料12の熱伝導率は低い。例えば、PZT焦電の熱伝導 率はわずか1.7W/(m・K)である。基本的に、すべての金属又は合金は、再結晶点( T2=0.4Tm)が作動温度より高く、空気中で酸化せず、材料が研磨でき、絶縁材料 で被覆できるかぎり、満足する。ヒートシンク16と18はまた図7a及び7bに示した ように材料12を支持するように働く。 ヒートシンク16と18は、良い熱伝導率と低い電導率を持つ、AIN、BeO、SiO2、 SiC、MgO、NiO2、TiB2、W2B5、SiNなどを含むが限定されない、セラミック材で 作られても良い。この場合は、内面は研磨する必要があるが、図1の19の電気絶 縁体は不要である。窒化アルミニウムはPZTやその他のど の金属よりも硬度が高い材料であり、材料12とヒートシンク16及び18との間の小 さい摩擦と、小さい損失を保証する。もう1つの可能性は材料12を熱伝導性があ る誘電体、例えばドープしていないダイヤモンド、アルミニウム、窒化アルミニ ウム、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、酸化チタニウム、酸化イットリウ ム、酸化マグネシウム、酸化ベリリウム、酸化シリコン(ガラス又は水晶)、二酸 化ニッケル、酸化スカンジウム、酸化ハフニウム、酸化ランタノイド、酸化トリ ウム、酸化ウラニウムで被覆することである。この場合、ヒートシンク16と18は グラファイト又は熱伝導性のグラファイト潤滑を施した金属であっても良い。 (2) 電気絶縁材 ヒートシンク16と18又は材料12は絶縁材で被覆しても良い 。下記の材料はここに示された最大作動温度まで使用することができる:テフロ ン(<150℃)、カプトン(<250℃)、Al2O3又はAIN(<2700℃)、MgO、NiO2、SiO2、Be O。材料12を塗布した電極と同時に焼成されるなら、誘電材との熱接触面は、塗 布と焼成を同時に行うことが好ましい。塗布された表面は、良好な熱接触とする ため研磨される。グラファイト潤滑は熱抵抗率が肝心なので平面と円滑さに関す る要求を低める。金属と比較できる、高い熱伝導率を持つ絶縁体(例えばAIN) を持つことは、たとえ薄くても使うことは利益がある。その理由は、熱流全体の 半分以上が、優れた熱伝導率を持ち、従って低い接触損を必要とする電極14を通 るからである。 (3) 変換器スタック (a) 焦電材料の厚さ 材料12の厚さは、許容される電圧、技術及びコストに 影響される。材料12の厚さが減るに従っ て、1サイクル中の単位面積当たりから抽出される電荷が増加し、従って性能が 改善される。PZT-5Aにおいて、初期の減極場(depolarization field)は0.5V/ ミクロンである。3Vの作動電圧に対して、それは6ミクロンに対応しそして信頼 できる作動のため20ミクロンに対応する。焼結PZTにおいては、望ましい厚さは 少なくとも約50ミクロンである、それは減極から設定される限界に近い。薄膜蒸 着法を使って材料12は非常に薄く製作することができ、その場合の限界は金属接 触から決まる。300Å(オングストローム)以下では、材料12は量子効果を示し 、それによって導電率が影響を受ける。これは、少数のボルトの動作電圧により 材料12の厚さを1-3ミクロンに制限し、例えば厚さ1ミクロンのPZT-5Aのプレー トに対して0.5Vとなる。 かつ、電極接点14に沿った熱流のすべてが電気エネルギーに変換されるとき、 最高接触厚さの概略値は次のように定義 の厚さ、λmとλ0は電極14と材料12の各々の熱伝導率、kは圧縮モードにおける 電気機械的結合係数(効率)を示す。与えられた温度に対する精密な値は前述の 方程式(10)で与えられる。 変換器10設計のもう1つのオプションは材料12の厚さを増やすことである。同 じ平面形状に対しては材料12の厚さが、例えば10倍となっても効果は同じである べきである。この結果、静電容量は10倍減少し、質量は10倍増加となり、電圧は 10倍増加となる。この結果、温度差とエネルギー抽 出分は同じであるが、そのために高い電圧と大きい損失が伴っている。困難さは 熱的反応時間が減少することである。また、もう1つの困難さは、材料12の厚さ 1mm当たり、数百ボルトもの高電圧があり、スイッチ、変圧器、絶縁物に有害で ある。これらの問題のために、実際的な最大の材料12の厚さは約1mmに限定され る。 (c) 焦電材料長さ 温度勾配、焦電材料、必要な出力密度により、ヒート シンク16と18の間の材料12の長さを変化可能であるが、単位面積当たりの高い比 熱流量を得る50mm以内とするのがよい。焼結セラミックスにおいては、接触の問 題から1-2mm以下の長さは実際的ではない。 (d) 材料の形状 材料12の形状はプレート状が望ましいが、図8aから8eに 示したような形状にしてもよい。図8bと8cに例示の形状は大きい熱接触表面を有 する。図8dと8eに図示した形状は、より小型の圧縮フレーム設計用のプレートに 穴を有する。 仮説的には、一端から他端まで伝播する音響波を有する中央および表面を持った 1以上のロッドを含むがこれに制限されない、スタックプレートとは異なる形状 で非常に高い電圧変換器を構成しても良く、それによって低い共振周波数を許容 する(例えば、カリフォルニア州レークフォレストのモーガン・マトロック−エ レクトロ・セラミックス部が販売する圧電材料を参照のこと)。 (e) 熱接点 材料12とヒートシンク16と18の間には乾および液の熱接点を 用いることができる。乾燥接点には潤滑は有っても無くてもよい。無潤滑の接点 を用いるときは、材料12とヒートシンク16及び18の表面は平坦で研磨 されていなければならない。準備期間中に、材料12とヒートシンク16及び18の間 に少量の細かい研磨剤を使用すれば、運転中に自動表面仕上げへと導かれる。こ の目的にはグラファイトとAl2O3、又は窒化ホウ素又はダイヤモンド剤の組合わ せが適している。 液体潤滑剤は次の理由で望ましくないこともあり得る。音響−毛細管効果のた めに、液体潤滑剤はプレートのすべての間隙を埋めようとし、プレートとプレー トの間を押し広げ、その結果、共振周波数を変えてしまう。より低い温度におい ては、多くの有用な誘電液体があり、液体に浸漬されたスタックが特定の周波数 で動作するであろう。上昇した温度において液体金属は1つのオプションである 。液体金属を使う場合は、プレートは気密封止、すなわち同時焼成して絶縁しな ければならない。同時焼成(co-firing)技術は多重層のスタック構造では標準 的なものである。このプロセスは濡れたセラミックス及び金属化したセラミック ス剤(電極)の濡れた積層を高温(概略1000℃)で共に圧縮し、モノリシックな スタックを形成する。気密封止された積層プレートを使用する場合、材料12又は ヒートシンク16と18は液体金属32を保持する溝が必要となる(図9参照)。 (4) スタックを一体に保持する 圧電−焦電プレート材料の種類により、プ レートの保持には様々な方法が使われる。これらの方法には、圧縮、接着、焼結 、拡散溶接、同時焼成、ハンダづけなどが含まれるが、これに制限されない。 たとえプレートが同時焼成された場合でも、長い寿命を確認しそして効率の改 善を考慮して圧縮フレームを使用するのが望ましい。圧縮は、プレートの割れや 空洞そしてスタック を含む材料の間の空隙を補償する一方、各材料の構造的な品質を保つ。フレーム は内フレーム、外フレームいずれでもよいが、内フレームは更にコンパクトな設 計となる。変換器のフレームと公知の電歪スタック設計との差(青柳、M.、IEEE 第9回強誘電体の応用に関する会議、1992、541-544頁参照、その内容は本出願 に取り入れてあるものとする。)は、変換器のフレームの熱伝導率がスタックに 関して小さいこと、そしてフレームの部材が変換器の作動温度に耐えることであ る。 内フレームの設計例を図10aと10bに示す。図10aに示した設計の場合、スタッ ク(材料12)は、スタックが配置された心棒34に付いた締付けナット36を締める ことによって圧縮される。プレートのスタックとナット36の間には圧縮座金38と ばね40がある。圧縮座金38はナット36と共に断熱材としての役割も果たし、熱伝 導率が低い材料、MACORTMまたは他のセラミックスを含むがこれに制限されない 、によりできている。圧縮座金38は誘電チューブ42の中に収められ、低い熱伝導 率の金属(図10b)、Ni-Cr合金を含むがこれに制限されない、により作られても良 い。ばね40は広い温度範囲に対して均一な負荷を提供し、特に電気回路に共振に 対する電子的な訂正が含まれていない場合に使用が推奨される。フレームの低熱 伝導率は上昇した温度(200-300℃以上)での熱交換に基づく損失を最小にする 上で欠かせない。 圧縮外フレームは1つ又は複数の材料12のいずれかとヒートシンク16又は18の いずれかと共に統合されても良い。図11aと11bはスタック統合フレームの2つの 例を示す。図11aに示した実施例において、1つ又は複数の材料12のスタックは 圧縮フレーム44の中に配置され、圧縮フレーム44にね じ込まれている締付けボルト48によって圧縮されている。座金46は1つ又は複数 の材料12の両端に設けられている。ばね40はボルト48を有するスタックの端部に 設けられている。図11bは図11aに示した実施例の上面図であり、ヒートシンク16 及び18と熱接触している。構造部材は熱伝導率が低いことが望ましい。作動温度 が十分低い、即ち200-300℃以下であり、スタックの熱伝導率に比べて輻射熱交 換が小さい場合は、フレームは金属、セラミックス、複合材、これらを含むがこ れに制限されない、により作られていても良い。 図12aと12bはヒートシンクと一体化したフレームを示す。図12aは内フレーム を示し、12bは外フレームを示す。図12cには簡単な組立体の他の実施例を示す。 図12a-12cに示した実施例の場合、1つ又は複数の材料12が圧縮部材54と支持部 材50との間に配置されており、圧縮部材54にねじ込まれたボルトを含むがこれに 制限されない、締付け圧縮部材54によってスタックに対して圧縮されている。誘 電材座金52は1つ又は複数の材料12の両端部に設けられている。誘電座金52は 1以上の材料12上に等しく圧力を施すために必要とされる。座金52は機械的強 度を持つとともに、約1W/mK以下の熱伝導率を持っていなければならない。座金 52の作動温度範囲は高温シンク温度以上でなければならない。多くの用途におい て、MACORTM機械加工可能セラミックスが適している。マイカを基材とするセラ ミックス、複合材、高温セラミックスを用いてもよい。 6.共振 共振スタック変換器10は長い製造と応用の歴史を持つセラ ミックフィルターと共振アクティベーターに似ている。もしスタックが均一の材 料でできていれば、厚さ共振における共 厚さ、λは音響波長、n=1,2,3,...(高調波の次数)である。波長はλ=c/fで あり、cは材料中の音速、fは周波数 失はn=1(f0)のときである。われわれの場合、n=1でも、共振周波数はPZT-5Aに 対して約10MHz/mmと非常に高いので、それは取るに足らない。実際の周波数f0は 電極の厚さ、電極の材料、圧縮フレーム、圧縮力、環境(ガス、空気、液体)、温 度、摩擦などの様々なパラメーターに依存する。10MHz以下の周波数に対しては 、スタックは10MHz/mmに耐える十分な厚さでなければならない。約100kHzの共振 周波数を持つアクチュエータは約2cmの厚さになる。前述のように、効率の良い 変換器作動に必要な最低周波数は焦電材料12に依存する。タンタル酸鉛スカンデ ィウムに対する共振周波数は、同じ形状で同じ電気的入力のPZT-5Aに対する値よ りも概算106倍少ない。しかし長いスタック(スタック長さが高さや幅よりも大 きいとき)の製造は、プレートの平行度、音の減衰、損失の増大などの問題を生 じる。 共振の幅は重要な因子である。その理由は、温度や振動が変化すると問題にな る要求される電気回路の安定性を制限するからである。共振幅Δfは共振を生じ る周波数の偏差である(図13参照)。静電容量は温度と共に変化するので、高温と 低温のヒートシンクの温度を一定に保つことが重要である。 さもなければ、電気回路に周波数調節手段が必要である。 この値は単純なLC回路にも当てはまる。もしこれが1%以下であるなら、各スタッ クに対して個別の回路調節が必要である。 この点について、スタックを外部のばね又は終端部質量で影響を受ける、スタ ックの純粋な圧縮モードが指定されてきた。このモードは容易に理解でき、制御 することができるが、報告されている周波数は明らかに10kHz以上である(図14参 照)。 図14は、振動モードの如何にかかわらず、10kHz以下の周波数が検討されるべ きであることを示している。10kHzの周波数でもPZTで作られたスタックの約30年 の寿命に相当することに注意すべきである。 広い温度範囲で作動する複雑で、強力なシステム、すなわちW>1kWに対して、 変換器システムに対しては別なアプローチが適用される。温度による音響共振周 波数の変動は大きくないが、存在してシフトを生じる。それよりはるかに重要な のは、簡単に2因数により変化をする、焦電の比誘電率εの変化である。従って 共振電気回路のインダクタンスLは対応して可変インダクタンス(移動鉄芯を持 った変圧器)を使って調節しなければならない。周波数は、また、コンデンサス タックと直列又は並列に接続された可変容量デバイスを使って調節しても良い。 可変インダクタンスの場合、スタックの音響共振ω0とコンデンサC0はL=L(x)( ただしxは鉄芯の位置)の値によって較正される。周波数の調節には温度セ ンサー、プログラムされた増幅器、ステッピングモータを含む標準の衛星追跡シ ステムを使うことができる。周波数調節全体のブロック図は図28に示されている 。更に複雑なシステムにはコンピュータ制御測定システムを含み、それは無負荷 の期間中にω0を測定し、それに応じて可変インダクタンスを調節する。また、 駆動電圧、熱源(高温ヒートシンク温度)なども制御される。従って、高温又は 低温ヒートシンク温度のいずれかは制御され、または周波数は制御され、又はそ れらの組合わせが制御される。 7.PSTに基づく装置 タンタル酸鉛スカンディウム(PST)合成における最近の進歩により、焦電係 数が極端に高い値を持つ材料が誕生している(パテル、A.ほか「非冷却式サーマ ル・イメージング・アレイのための薄膜及び強誘電性セラミックス」第9回IEEE 強誘電体の応用に関する国際シンポジウム、ペンシルベニア州立大学、米国1994 年8月7-10日、647-652頁参照)。その性質(p=2.5C/K・cm2)の故に、この材料は 非効率性を克服するための共振スタックは必要としない。この結果、その制限因 子は金属電極の熱伝導率である。1x1cm2で厚さが1mmのプレートに10kHzの駆 動電圧1V当たり、変換電力は30Wである。このシステムは電極長さ1cm当たり約1 mmの厚さの銅又は銀電極を必要とする。この場合の変換器の設計は、図15に示し たように、焦電集積体と薄い電極が不要なので、既に開示したスタックとやや異 なる。この実施例においては、望ましくはプレート状をしたPST材料62が、高温 ヒートシンク56と低温ヒートシンク58に熱接触している U字型をした電極64の中間に配置されている。電極64は大きい接触面を通して接 触熱抵抗を克服するためにU字型になっている。電極64とヒートシンク56及び58 の間に電気的絶縁体60が設けられている。電極64は十分に厚くそれ自身で機械的 に安定しているので、PST材料62と電気的絶縁体60との間には、空気、ガス、真 空又は誘電体のようなブレークダウン抵抗材料などを含む間隙66が存在する。間 隙66は両電極64間の電圧に耐えなければならない。間隙66は材料62からヒートシ ンク56及び58への熱流を除去することによって変換器の効率を増している。間隙 66は低温ヒートシンク58に隣接する側には必要でない。 PSTのためのエネルギー抽出電気回路は図16に示したものと同様である。しか し、この材料に対して数kVの高さにある、焦電電圧からパルス又は正弦波発生器 を保護する手段が取られねばならない。従って、電気絶縁体60はこの焦電電圧に 耐え得る必要がある。発生器の出力の高電圧を避ける1つの方法は音響結合を使 用することである。その場合、発生器はPSTプレートから電気的に絶縁されてい るが音響的に結合されている圧電プレート(PZT-5A)を駆動する。PSTの音響振 動は圧電プレートに振動電圧を発生し、その結果、焦電作用をもたらす。これに 対応する設計が図17に示されている。この実施例においては、U字型電極64と圧 縮部材74との間に以下の要素が以下の順序で圧縮されて設けられている:PST材 料62、電極68、電気的絶縁体70、電極68、圧電材料72、プレート状の電極68。電 極68はAg又はAu/Niを含むがこれに制限されない、少なくとも100ミクロンの厚さ を持った中実の金属又は合金を含む。 電気的絶縁体70は約1kVの高電圧及び180℃までの温度に耐えるものでなけれ ばならない。多くのガラス及びセラミック絶縁体は、少なくとも約100ミクロン の厚さで適当である。カプトン又はテフロンなどのプラスチックはまた適当であ る。 電極68は圧電材料上にNi又はAu-Niを約0.25μに被覆した標準電極である。Ag 又はAg/Pd合金は適切である。圧電材料は約180℃温度まで作動可能でなければな らない。標準PZT合成材料のほとんどは適当である。図17の設計は高い機械的及 び電気的強度を持つ丈夫な設計である。この種の装置における1つの主な考慮は すべてのエアギャップが、約1kVACに耐える間隙、例えば少なくとも約1cmの 間隙でなければならない。交換器は湿気に対する被覆保護を持つか、又はフレオ ンを充満させてブレークダウンを防がねばならない。 電極64と加圧部材74の間の上述の構成要素は、圧縮部材74と電極64を通って締 結されたボルトを含むがこれに制限されない、圧縮システム76によって圧縮され ている。電極64と68は図16に示したような抽出回路に接続されている。誘電層70 はPSTからの1kVレンジの電圧に耐えそして低い超音波減衰を持つことができ、 水晶又は高密度酸化アルミニウムを含むがこれに制限されない。圧電プレート72 はPSTのキュリー点(180℃)より高いキュリー点を持つ何らかの材料でできてい る。圧電プレート電極68は正弦波又はパルス発生器に接続されている。圧縮部材 74は電気的絶縁体でできていることが好ましい。電極64にねじ込まれているボル トはMACORTMなどの絶縁体か、又は表面に絶縁処理がされている金属でできてい る。電極/熱伝導体64は、絶縁物60、 好ましくはAlN絶縁体よってヒートシンク56及び58から電気的に絶縁されている 。抽出回路は、ツェナーダイオード(実際はショットキーダイオード・スタック )がkVレンジの電圧を扱わねばならないことを除けば基本的には図16と同様であ り、抽出変圧器の巻線は高電圧から低電圧であり、そして以前のように逆方向は ない。振動電圧発生器は、外部蓄電池から、又は始動時のみ使用される外部蓄電 池をを持った抽出回路のいずれかによって駆動することができる。圧電材料8の 駆動周波数を変えることよって行うコンピューター制御スターター及び変換器の 効率最適化は装置電力がキロワットレンジ内ならば利用できる。 8.電気回路 コンデンサ・スタックから電荷を取り除く装置は振幅検知か振幅及び位相検知 である。 図16は、焦電コンデンサCと、焦電スタックと共に共振形状を形成しているイ ンダクタンスとして巻線No.1により形成された共振回路を示している。この回 路の損失(リード線の抵抗)は抵抗Rrに反映されている。インダクタンスLを持 つ巻線1は室温におけるこのスタックの共振周波数に実験的に同調される。スタ ックの温度が上昇すると、その容量がシフトし、従って回路は特定の温度範囲、 例えば300-350Kに調整される。原理的には、この条件は可変変圧器(可動鉄芯つ き)の使用によって解決される。巻線2はツェナーダイオードと整流器に跨って 設けられている。ツェナーは多くのショットキーダイオードを直列に接続して構 成される。各ダイード(MBR 340)は制限周波数100MHzを持ち電圧降下は 約0.3Vである。整流器は同じショットキーダイオードでできている。整流された 電流は負荷RLで使われる。巻線3は電流増幅器(エミッタ・リピータ)つきの関 数発生器(ヒューレット・パッカード・モデル8116A)による変換器動作に使わ れる。エミッタ・リピータはNTE-56トランジスターに基づいて使用される。しか し、MHz型の周波数を取り扱うことのできる標準電流増幅器は十分であろう。ス タック動作電圧はツェナーダイオード中のダイオードの数を変えることによって 調節される。 他の装置は、コンデンサと共振形状を形成するインダクタンスと、第1、2、3 巻線を持つ変圧器を含んでいるスイッチを含み、第1の巻線はツェナーダイオー ドに接続されて共振形状と並行に設けられており、第2の巻線は全波整流器に接 続され、第3の巻線は発生器に接続されている。 共振周波数はスタックの音響共振により定義され、厚さ、材料、圧縮、温度、 摩擦などのパラメーターに依存する。外部回路の共振周波数ω0は次の方程式で 管理される。 並列に接続された70ミクロン厚のPZT-5Aプレートからなる長さ1cmのスタック により、コンデンサは3μFに等しく、方程式(11)より9.4x10-8Hのインダクタ ンスLを与える。このインダクタンスは、巻数5、直径約2mmを有する空気充填コ イルによって得られる。共振時に、無効インピーダンスは補正されていて、オー ム抵抗だけとなる。正弦波交流に対するオーム損は0.5xV0 2xRrに見え、10Vの場 合、50Rrワットに相当する。このスタックは方程式(6)に より200K温度勾配で0.1Wを与える。ここで、線抵抗は2x10-3オーム以下でなけ ればならない。直径3mm2の銅線及び巻線ならびに接点長10cmで、抵抗は約0.5x1 0-4オームそしてオーム損は変換器出力の25%である。プレート上の電極は追加の オーム損の約60%を与え、その結果、総合効率を可能出力の約15%に制限する。更 に概ね損失の5%がスタックそのものから発生し、残るのは0.1Wの約10%である。 熱流の大半が変換されることなく通過するので、電極の厚さは使用されている厚 さより厚いほうが好ましく、このため変換器効率は更に下がる。 PZT-5Aに対する解決策は、ニッケル電極を約0.5から1.0ミクロンの厚さにする が、この金属が両側でヒートシンクに接触しないようにし、このため焦電スタッ クを通る熱流を制限することである。高い(p>>10-2-10-3C/K・m2)焦電係数の材 料では、出力が何らかのオーム損を十分に補うのでこれらの問題がない。 ツェナーダイオードはしきい値電圧10Vを与え、更に整流器中のダイオードか ら0.5Vが加えられる。同じ共振周波数を持つパルス発生器からの振幅10Vの駆動 電圧が巻線3に加えられる時に、外形に共振が得られる。しかし、巻線2ではそ のインピーダンスが無限大に近いので、何も起きない。発生器のパルス振幅が増 加すると、図4に示した状態が発生する。パルス振幅がのしきい値電圧に達する と、ツェナーダイオードは電流を導通し始め、DC電流が負荷RLを流れる。損失が 自動的に焦電作用によって補償されるので、発生器はスイッチを切ってもよい。 高周波数(ω0>1MHz)、スタックの大きい静電容量(C0> 1μF)において、共振回路を形成するためい要求される変圧器インダクタンス は1マイクロヘンリーより少ない。変圧器がコイルされた巻線を持つ通常の型式 であると、磁力線を変圧器内部に留めるために鉄芯を使用することができないの で、高い効率を得ることが困難である。この場合には、図19に示した回路が好ま しい。それは抽出用巻線2を持たないが、図16の回路と同様に作動する。その違 いは、制限要素は、ショットキーダイオードに対する100MHzと同じ高さにあるダ イオードの動作周波数である、ということである。ツェナーダイオードは、ダイ オード当たり0.3-0.7Vのショットキーダイオードを直列に結合したもので、例え ばVZ=10Vでは30個のダイオードとなる。 図18に示した回路は、電圧の焦電成分がそのまま使用するのに十分な大きさを 持っているという仮定の下に設計されている。すなわち、PZSTの場合、その値は 駆動電圧の2倍以上、数ボルトである。しかしPZT-5A材の場合のようにこの仮定 が正確ではないなら、高周波変圧器を追加する必要が生じる。しかしながら、T1 と異なり、これは低インダクタンス変圧器である必要はないので、非常に効率が 良い(図19参照)。PZT-5Aに対しては、T2の巻線比率は102-103でなければならな い。 図19は4マイクロファラッドの等価容量を持つ共振スタックを示している。ツ ェナーダイオードは20個のショットキーダイオード(モトローラMBR 340)を直 列に接続したもので、10000V/マイクロ秒の電圧変化率を持っている。このスタ ックの抵抗の再計算した電圧依存性RZ・RZ(V)は図20(Ohm対VZ)に示されている 。実効的に5Vにおける抵抗値は無限 大であり、10Vでは0である。高周波(定格1MHz)電力変圧器T2の1次巻線の抵 抗はR0=10Ωである。整流ブリッジは40MHzの最大動作周波数をもっており、負荷 抵抗は10Ωである。変圧器T1の低抵抗巻線1はスタックCを持つ共振形状を形成 する。スタックの共振周波数は500kHzである。共振は関数発生器から巻線3によ って開始される。共振電圧V0が5V以下であると、電流はツェナーダイオードZに よってブロックされてしまい変圧器T2を流れない。電流が流れ始めると、抵抗R0 +RZを流れそして抽出される電力は、 ことにより、V0=10Vでは約.05Wの平均抽出電力を与える。評価部品レーティング 回路損は8%であり、より効率の高い変圧器T2によって低くすることができる。0. 8Wの焦電出力利得と約0.1Wのスタックの内部損失により、適当に有効な抽出回路 が実現できる。 図18と19に示した回路は図16に示したものと同原理で組立てられている。ツェ ナーダイオードと整流器はMBR 340ショットキーダイオードだけではなく、何ら かの所要電圧と低損失で少なくとも約1000Aまでの電流と高周波数を扱う何らか の市販のダイオードにより構成されることができる。例えば100個のダイオード は10kVを維持することができる。 スイッチは様々な回路形式をとることができる。スイッチは、焦電コンデンサ とインダクタンスLから形成される共振形状(contour)を含むことがで き、その場合、形状はパルス/正弦波発生器で駆動される。発生器が高い出力イ ンピーダンス(1>1kΩ)を持つならば、共振形状に直接 跨って接続できる。一実施例では、インダクタンスLは高周波変圧器の第1の巻 線(少なくともコンデンサの共振周波数の)であり、第2の巻線は発生器に接続 されている。他の実施例では、焦電コンデンサとインダクタンスLから形成され る共振形状を含み、その場合共振形状はパルス/正弦波発生器によって駆動され 、インダクタンスLは波変圧器の第1巻線(少なくともコンデンサの共振周波数 の)であり、第2の巻線は発生器に接続される。そしてこの形状は抽出回路に並 行に接続され、その抽出回路はツェナーダイオードと高周波変圧器の第1巻線( 少なくともコンデンサの共振周波数の)を含み、変圧器の第2巻線は整流器を介 して有用な負荷に接続されている。有用な負荷の一部は発生器に供給されて良い 。また、有用な負荷の一部であるタイマを有するスタートアップバッテリーによ り発生器は電力供給されても良い。 サイリスター電流断続器を含む、更に高度な抽出回路がジョン S.ストラチ ャンとハロルド・アスプデンに与えられ、「熱電エネルギー変換」と題された、 米国特許No.5,288,336によって説明されている。原理的には、初期温度変化が 焦電電圧の立ち上がりによる断続器動作により与えられる時に、サイリスタ断続 器はスタートアップバッテリーのない回路を許容する。 9.用途 近代文明の基礎はエネルギー変換であるから、効率の良いエネルギー変換器に は無数の用途が考えられる。例えば、既存の公益事業の発電所、太陽エネルギプ ラント、住宅用電源、住宅用/太陽エネルギ電源、自動車、船舶、太陽エネルギ/ 船 舶、環境ヒートポンプ、冷却(冷房、空調など)、推進、航空宇宙などである。 発電所は300℃およびより低いポテンシャルで膨大な量の廃熱を有する。この 廃熱をカルノー効率30-50%で変換すれば、燃料の等価な節約により付加的総合プ ラント効率を15-25%向上させる。 低コストの変換器の普及は、現行の蒸気/電気サイクルより高い効率を持つ太 陽熱集中装置発電所の設備投資額を低減できる。また、低い動作温度により保守 費用も低減できる。 熱から電気エネルギへの直接変換に基づく住居用電源は、送電線を敷設するの が困難であったり不便な遠隔地にとって理想的である。熱源は化石燃料でも、太 陽熱集中装置の形態いずれでも良い。太陽熱集中装置は昼夜の温度差を利用する 、太陽光加熱水プールの形態としても良い。100平方メートルの表面とカバーを 持つ数百立方メートルの水は約10℃の温度差がある地域の1軒の家に電力供給を 与える。 発電機を駆動する普通のエンジンと電動機と組み合せた焦電変換器は、実質的 に走行距離を延ばすであろう。 直接エネルギー変換は電気自動車に大きな寄与ができる。3つの主なアプロー チが可能である。1つのアプローチは、総合的な効率の向上として、約150-300 ℃までの動作温度を持つ安価な材料を使うことを含む。電気駆動自動車は、中間 ラジエータ−として変換器アレイを有する発電機に結合された従来のエンジンを 持つ。 もう1つのアプローチは動作温度約1000℃の高温変換器を使う方法である。こ の種の自動車は運動部品点数が少なく、燃焼温度が高く、排出は少なくなるだろ う。現在高効率の炉 は約90-95%の熱効率を実現しているが、これは内燃機関の効率よりはるかに高い 。約50%のカルノー効率変換器を持った燃焼エンジンを使えば、走行距離は同様 な特性を持つ既存の自動車に対しおおよそ2-3倍改良するだろう。 自動車のアプリケーションは、船舶のアプリケーションにも適用できる。更に 、太陽熱集中装置は帆型にしても良い。焦電変換器を持った軽量で安価なプラス チック・フレネルレンズは、現代の剛性翼式の帆に組込むことができ、約100-20 0W/m2の帆型ソーラ部品を備えたボートを風と太陽エネルギーの両方を用い推進 する。 本変換器は、自己保持モードにおいて非常に小さい温度勾配を利用できる、両 ヒートシンク間の温度勾配は表面上の非対称熱交換(例えば、1つのヒートシン クを熱的に絶縁され得る)で生成される。また、このシステムは何らかの故障ま で、環境を冷却し、発電を続ける。理論的に生じる勾配はわずか数度であるから 、電力密度は小さい。しかし、ふつうの意味のエネルギー消費はゼロである。本 装置は、破壊動作を生じないために保証された電気負荷のような、付加的特徴を 持たなければならない。これは、有効な電力密度を更に低下する。それにもかか わらず、可能な利益はこの技術的な障害にはるかに優る。 要約すると、ここに開示した方法と装置は焦電エネルギー変換の技術の現状か らの十分な改良である。 本発明は、その精神又は基本的な特徴を離れることなく、他の特定な形態で実 施することができる。ここに述べた実施例はすべての点において、例示的として 捉えられるべきであり、限定的に捉えられるべきではない。従って、本発明の範 囲は上記の説明ではなく、以下の特許請求の範囲により示されている。特許請求 の範囲と同等な趣旨と範囲内のあらゆる変更は、本特許請求の範囲内に包含され る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN, CU,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,G E,HU,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR ,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV, MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,P L,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK ,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,UZ,VN, YU

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 圧電−焦電材料で形成された1以上のプレートと、 前記1以上のプレートに介在されてコンデンサを形成する熱伝導性の電極と、 前記電極と熱伝達する高温及び低温のヒートシンクと、 前記1以上のプレートを共に保持する手段と、 前記コンデンサに電圧と共振周波数を供給するため前記コンデンサに結合され た手段と、 前記コンデンサから圧電−焦電効果によって生成された電荷を取り除くために 前記コンデンサに結合された手段と を含むことを特徴とするエネルギー変換装置。 2. 前記1以上のプレートと前記電極との間に配置された拡散障壁を更に含むこ とを特徴とする請求の範囲1項に記載のエネルギー変換装置。 3. 前記コンデンサと前記ヒートシンクの間に配置された電気的絶縁体を更に含 むことを特徴とする請求の範囲1項に記載のエネルギー変換装置。 4. 前記1以上のプレートに圧縮力を加える手段を更に含むことを特徴とする請 求の範囲1項に記載のエネルギー変換装置。 5. 前記圧縮手段が前記1以上のプレートの内側に圧縮フレームを含むことを特 徴とする請求の範囲4項に記載のエネルギー変換装置。 6. 前記圧縮手段が前記1以上のプレートの外側に圧縮フレームを含むことを特 徴とする請求の範囲4項に記載のエネルギー変換装置。 7. 電圧と共振周波数ω0を印加するための前記の手段は関数発生器を含み、共 振電圧は方程式V(t)=V0sin(ωt)で支配され、前記共振周波数ω0はコンデンサ の内部音響共振 関連づけられており、ここにLは該回路のインダクタンス、Cは該コンデンサの静 電容量であることを特徴とする請求の範囲1項に記載のエネルギー変換装置。 8. 音響共振周波数変動により前記共振周波数を変化させる周波数調節手段をさ らに含むことを特徴とする請求の範囲1項に記載のエネルギー変換装置。 9. 前記高温又は低温ヒートシンクの温度またはそれらの組合わせを制御する手 段を更に含むことを特徴とする請求の範囲1項に記載のエネルギー変換装置。 10. 前記高温ヒートシンクの温度と共振回路の周波数を制御する手段を更に含 むことを特徴とする請求の範囲1項に記載のエネルギー変換装置。 11. 前記電圧が印加されたときに前記高温及び低温ヒートシンクには温度差が あることを特徴とする請求の範囲1項に記載のエネルギー変換装置。 12. 前記電圧が印加されたときに前記高温及び低温ヒートシンクが同じ温度で あることを特徴とする請求の範囲1項に記載のエネルギー変換装置。 13. 前記電極に隣接した電気絶縁体を更に含み、前記高温及び低温ヒートシン クが前記電気絶縁体と熱伝達しており、かつ前記電気絶縁体は前記高温及び低温 ヒートシンクと前記電極との間に設けられていることを特徴とする請求の範囲1 項に記載のエネルギー変換装置。 14. 前記1以上のプレートよりも低い熱伝導率を持つ材料を含み、その材料が 前記1以上のプレートと前記高温ヒートシンクとの間に設けられたていることを 特徴とする請求の範囲1項に記載のエネルギー変換装置。 15. (a) 圧電−焦電材料から形成された1以上のプレートを共に保持し、該圧 電−焦電材料はコンデンサを形成する前記1以上のプレートにより介在された導 電性及び熱伝導性の電極を有し、前記電極は高温及び低温ヒートシンクと熱伝達 し、 (b) 前記コンデンサに電圧と共振周波数を印加し、 (c) 圧電−焦電効果によって生成された電荷を前記コンデンサから取り除く 、 各ステップを含むことを特徴とするエネルギー変換方法。 16. 前記1以上のプレートに圧縮力を加えるステップを更に含むことを特徴と する請求の範囲17項に記載のエネルギー変換方法。 17. 前記電圧が印加されるとき、前記高温及び低温ヒートシンクは温度差があ ることを特徴とする請求の範囲17項に記載のエネルギー変換方法。 18. 前記電圧が印加されるとき、前記高温及び低温ヒートシンクが同温度であ ることを特徴とする請求の範囲17項に記載のエネルギー変換方法。
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