JP2001505972A - 制振された床を備える構造物類および床の制振方法 - Google Patents

制振された床を備える構造物類および床の制振方法

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ライ,ミン−ライ
エス. ゴパラクリシュナ,ハレゴッパ
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ミネソタ マイニング アンド マニュファクチャリング カンパニー
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Abstract

(57)【要約】 床の制振方法と、制振された床を有する構造物を提供する。制振物品を、構造床(A)(床部装着位置に)と、複数の構造梁上の位置、複数の構造柱上の位置、構造梁/構造柱の交点上の位置、柱および/または梁から約1メートル以内の基床/構造床(構造床(A)と同一であってもなくてもよい)の領域上の位置からなる群からそれぞれ選択される少なくとも2つアンカ取付位置とに取付けられる。

Description

【発明の詳細な説明】 制振された床を備える構造物類および床の制振方法技術分野 本発明は、制振された床を有する構造物と床の制振方法とに関する。 一般に、制振される床は基床以外の床である。発明の背景 一般に建物構造において、建物の内容物による荷重は床が支持する。各階の床 は、床を支持している梁あるいは壁に、荷重を順に移行する。梁からの荷重は柱 に、それから土台へと移行していく。壁が直接、下部の土台に荷重を移行する場 合もある。建物によっては、数階と多数のベイとから構成されることもある。一 般に、ベイからの荷重は直接、梁あるいは壁に移行して、隣り合うベイに影響を 及ぼすことはなく、あったとしても非常にわずかである。 一般に、床は、木材、コンクリート、鋼材、あるいはこれらの組み合わせで構 成される。木製の床の場合、一般に、住宅の場合などのように木製の板材を木製 の根太上で支持する。コンクリート製の床は一般に、コンクリートスラブを備え 、その中には補強用ロッドが埋め込まれている。合板床システムでは、根太が波 形鋼板を支持し、波形鋼板はコンクリートスラブを支持する。工業および商業用 建物では床システムとして、予め組み立てて、プレストレストした2つのT型大 梁接合部も使用する。床とは根太、敷板、スラブなどの荷重伝搬部材の組み合わ せを言う。 床は固定荷重を保持するだけでなく、製造工場内で稼働中の機械 類、住宅および商業用建物内の歩行者、プラント内のフォークリフトや駐車場の 傾斜路を走る車両などの移動物体、ダンス場のダンサーたち、体育館で運動して いる人々などの動荷重も支持する。パイプ内を流れる流体あるいはダクト内を流 れる空気が動荷重源である場合もある。時折、軽い根太と薄い床スラブとを用い て、床を組み立てることがあり、これにより構造物の可撓性が高まる。さらに、 コストの効率を上げ、および/または多目的機能を持たせるために、各ベイの長 さを長くする場合もあるが、これでは、固有制振性が低く、可撓性のある床構造 が出来上がる。このような状況において、動荷重によって床の固有共鳴が起きれ ば、床の実用性の問題につながりかねない。そこに居る人々が振動を感じ、不快 に、あるいは不穏に感じるおそれがある。このような床が顕微鏡などの精密機器 を支える場合、実用性の問題は深刻である。床の振動のために建物の安全性が危 うくなる場合もあり得る。設計エンジニアたちにとって、床に新たな改善を加え て、あるいは設計して振動問題を最小限に食い止めることは、従来からの取り組 むべき課題であった。 床振動の低減のために過去になされた試みの数々は、3つの分類に分けること ができる。 第1に、床に根太、鋼材およびコンクリート梁を用いて堅くすることにより振 動を削減した。 第2に、TMD(チューンドマスダンパー)を用いて床の振動を低減した。T MDは、振動する床に一般に取付けられる、バネと質量体と制振構成要素とのシ ステムである。TMDの共振周波数は床のものとほぼ等しい。床が振動すると、 TMDも励振され、床に対して抑制力を行使する。振動エネルギはTMDの制振 装置内の動きを介して消散される。細野氏他に付与された日本特許、特公平4− 019344には、床の制振用TMDが開示されている。制振装置は、拡大した 質 量体と制振特性を有するバネとを備える。制振装置の固有周波数は床スラブの固 有周波数と同調する。制振装置を床下につり下げることも床上に設定することも 可能である。 第3に、エネルギ消散型制振装置を用いて床の振動を削減してきた。エネルギ 消散型制振装置は、従来、建物、橋、貯水塔などの構造物に用いて、風、地震な どによる振動の影響を軽減する。しかしながら、この制振装置は構造床におこる 垂直方向振動の軽減にも用いられる。 山中氏他に付与された日本特許、特開平6−049924には、一対のサポー ト杵体が開示され、一方の杵体の端部は柱に接続され、もう一方の杵体の端部は 床に接続される。一対のサポート杵体は、回転式カップおよびボールジョイント 部により嵌着された2つの構成要素で形成される。粘弾性材料をカップおよびボ ール間に用いる。床の動きにより、カップおよびボール間に、それに相応した回 転が起こり、その結果、粘弾性材料内にエネルギが消散する。カップおよびボー ル間の回転が微小であるため、この制振装置は床振動の消散には有効ではない。 池原氏他に付与された日本特許、特開平8−068132には、下階床から直 立した外管と上階から吊下する内管とが開示されている。2本のパイプ間には空 隙があり、空隙は粘性流体あるいは粘弾性材料で閉塞されている。この制振装置 は、上下の床における音および振動を低減する。この種類の制振装置を1つ難点 は、上下の床の間の振動を伝搬してしまうことである。 山中氏に付与された日本特許、特開平6−049923には、下部鋼管と上部 鋼管とを有し、この2本間の間隙が粘弾性材料で充填されている制振装置が開示 されている。2本の管を床と床との間に上下垂直に接合して、床振動を軽減する 。再度、この種類の制振装置の1つの難点は、上下の床間の振動を伝搬してしま うことである。 Murray氏に付与された米国特許第4,615,157号には、2つの支 持部を架ける床の根太を制振するための摩擦制振装置が開示されている。摩擦制 振装置は重なり合う一対のプレートを備える。プレートの1枚は制振対象である 根太に固定され、もう一枚のプレートは直接あるいは間接的に地面に固定される 。重なり合ったプレート間に起こる摩擦が作用して、根太内のいかなる振動をも 減衰する。摩擦材料をプレート間に挟持させてもよい。 Fedric Nelson氏による「The Use of Visco Elastic Material to Damp Vibrarion i n Buildings and Large Structure」AISC Engineering Journal、1968年4月号に、抑制層によ る制振についての説明が掲載されている。この文献は、床の根太に抑制層制振を 適用する方法を提案している。 ブレースのトラス根太内に粘弾性制振装置を搭載したブレース粘弾性制振装置 が、Tso Chein Pan氏による「Vibration of Ped estrian Overpass」、Journal of Perform ance of Constructed Facilities、第6巻、第 1号、1992年2月、に開示されている。発明の要約 本発明は、床の制振方法を提供する。床の制振方法は、少なくとも1つの物品を 、床取付位置として特定した位置における構造物の構造床(A)と、アンカ取付 位置として特定した構造物上の少なくとも2つの部位との間に取付けるステップ を有する、床の制振方法であって、 各アンカ取付位置がそれぞれに、(a)複数の構造梁上の位置、(b) 複数の構造柱上の位置、(c)構造梁/構造柱の交点上の位置、(d)基床の、 構造柱および/または構造梁から約1メートル以内の領域上の位置、および(e )構造床の、構造柱および/または構造梁から約1メートル以内の領域上の位置 からなる群から選択され、(e)の構造床は前記構造床(A)と同一の構造床で あってもなくてもよく、 各物品は、物品が制振する構造床(A)の真下に位置決めされ、 各物品はそれぞれに、 (i)2つの外側剛性部材と、 (ii)2つの外側剛性部材間に結合された少なくとも1層の制振材料と、 (iii)選択的に、外側剛性部材の内側に位置決めされる1つ以上の内側剛 性部材であって、剛性部材が結合される少なくとも1層の制振材料によって、物 品内の各剛性部材が他の剛性部材から分離される内側剛性部材と、 (iv)選択的に、剛性部材のいずれかと制振材料層との間に結合された接着 剤層と、 を備え、 外側剛性部材と、あるとすれば内側剛性部材とが、制振材料層より高い剪断弾 性率を有し、 構造床(A)が振動した際に、物品が少なくとも部分的に垂直床振動エネルギ を消散するように、各物品が構成されるとともに、構造物に取付けられる方法で ある。 本発明はまた、 制振構造物であって、床取付位置として特定した位置における構造物の構造床( A)と、アンカ取付位置として特定した構造物上の少なくとも2つの部位との間 で取付けられた少なくとも1つの物品を有する構造物を備え、 各アンカ取付位置がそれぞれに、(a)複数の構造梁、(b)複数の構造柱、 (c)構造梁/構造柱の交点、(d)基床の、構造柱および/または構造梁から 約1メートル以内の領域、および(e)構造床の、構造柱および/または構造梁 から約1メートル以内の領域上の位置からなる群から選択され、(e)の構造床 は前記構造床(A)と同一の構造床であってもなくてもよく、 各物品は、物品が制振する構造床(A)の真下に位置決めされ、 各物品はそれぞれに、 (i)2つの外側剛性部材と、 (ii)2つの外側剛性部材間に結合された少なくとも1層の制振材料と、 (iii)選択的に、外側剛性部材の内側に位置決めされる1つ以上の内側 剛性部材であって、剛性部材が結合される少なくとも1層の制振材料によって、 物品内の各剛性部材が他の剛性部材から分離される内側剛性部材と、 (iv)選択的に、剛性部材のいずれかと該制振材料層とを結合する接着剤 層と、 を備え、 外側剛性部材と、あるとすれば内側剛性部材とが、制振物質層より高い剪断弾 性率を有し、 構造床(A)が振動した際に、物品が少なくとも部分的に垂直床振動エネルギ を消散するように、各物品が構成されるとともに、構造物に取付けられてなる、 制振構造物を提供する。 本発明の方法と制振構造物について、様々な好適実施例を以下において説明す る。 各物品用のアンカ取付位置の数は2カ所〜4カ所が好ましく、4カ 所であれば最も好ましい。 アンカ取付位置をそれぞれに、複数の構造梁、複数の構造柱、構造梁/構造柱 の交点からなる群から選択することが好ましく、構造梁/構造柱の交点であれば 最も好ましい。 少なくとも1つの物品用の床取付位置は、構造床(A)の実質的に中央である ことが好ましい(中央であれば尚好ましい)。 構造床(A)に振動が襲った場合、最初の5モードの1つの波腹の近辺に物品 が位置するように、少なくとも1つの物品を取付けることが好ましい。 制振効率上の理由から、床取付部分を真上から見た場合、少なくとも1つの物 品用の床取付位置と少なくとも2つのアンカ取付位置とが一直線上に並ぶことが 好ましい。 物品内で1つおきに配置されている2つ以上の剛性部材を、制振材料層を貫通 しない剛性接続部品を介して取付けことが好ましい。 少なくとも1つの物品用に、物品の外側剛性部材と内側剛性部材との合計数が 4つ以上であり、この時、物品の剛性部材を、第1の1つおきの奇数番号剛性部 材のグループと、選択的に、第2の偶数番号剛性部材のグループとに識別するこ とができ、 (i)第1の1つおきの奇数番号剛性部材グループの2つ以上を、いずれの制 振材料層も貫通しない第1の剛性接続部品を介して物品の第1端に沿って互いに 取付けことと、 (ii)第2の偶数番号剛性部材グループの2つ以上を、いずれの制振材料層 も貫通しない第2の剛性接続部品を介して、物品の第1端の反対側に位置する物 品の第2端に沿って互いに取付けることと、 のいずれか1つまたは双方が成り立つことが好ましい。 各物品を各アンカ取付位置と床取付位置とに別個の剛性取付要素を介して接合 し、各剛性取付要素は物品の剛性部材に直接取付ける、あ るいは物品の1つおきの剛性部材の2つ以上を接続する剛性接続部品に取付ける ことが好ましい。 一好適実施例において、物品をアンカ取付位置に取付ける各剛性取付要素を、 物品の一側で剛性接続部品に接合し、物品を床取付位置に取付ける各剛性取付要 素を、物品の、それとは反対側で剛性接続部品に取付ける。 剛性取付要素を、直線状、曲線状、および角度の付いた取付要素からなる群か ら選択することが好ましい。 物品をアンカ取付位置に取付けるための剛性取付要素を、直線状、曲線状、お よび角度の付いた取付要素からなる群から選択することが好ましい。剛性取付要 素を、曲線状、および角度の付いた取付要素からなる群から選択することが好ま しい場合もある。 一実施例において、各物品を、各アンカ取付位置および床取付位置に、物品の 剛性部材に直接、あるいは剛性接続部品に接合した別個の剛性取付要素を介して 取付ける。 一実施例において、各物品をそれぞれに、剪断型制振装置類および引張圧縮型 制振装置類からなる群から選択する。 構造物を、駐車場傾斜路、ショッピングモール、住宅、オフィスビル、病院、 空港ターミナル、店舗、スタディアム、アリーナ、劇場、学校、体育館、ダンス 場、商業用オフィスビル、製造工場、およびプラットホームからなる群から選択 することが好ましい。 本発明は、本明細書内において後述する数式を用いて剛性と制振性とをさらに 付加した床を提供し、床を制振するためにTMDに関する周波数を同調するとい う非常に冗長な作業を行わう必要はない。 アンカ取付位置を少なくとも2カ所を用いることは、物品を支持するための剛 性を得られる、安定かつ効率よい手段となる。アンカ取付位置は通常、剛体で振 動しないため、物品が加える剛性および制振性 は最大となる。床からの振動が上階あるいは下階の床に制振装置を介して伝搬さ れないように、アンカ取付位置を選択する。従来の制振系の難点は、アンカ位置 を、制振対象となる床の上階あるいは下階の床中央に選択したため、振動が上階 あるいは下階に伝搬される可能性があることである。本発明では、剛性取付要素 および物品が床のスペースとの接点を最小限にしかとらない、あるいは全くとら ないように、アンカ取付位置を配置することが可能である。図面の簡単な説明 図1は、本発明による、床の制振に有用な物品の実施例の一部を示した、側面 図である。 図2は、本発明による、床の制振に有用な物品の別の実施例の一部を示した、 側面図である。 図3は、本発明による、床の制振に有用な物品の別の実施例の一部を示した、 側面図である。 図4は、2つの剛性接続部品を加えた図3の物品の一部を示した、側面図であ る。 図5は、本発明による、床の制振に有用な物品の別の実施例の一部を示した、 側面図である。 図6は、本発明による、床の制振に有用な物品の別の実施例の一部を示した、 側面図である。 図7は、本発明による、床の制振に有用な物品の別の実施例の一部を示した、 側面図である。 図8は、図9〜図13の構造物を制振するために用いた物品の斜視図である。 図9は、2階および3階の床が制振されている複数階建物の透視図である。 図10は、2階および3階の床が制振されている複数階建物の透視図である。 図11は、2階および3階の床が制振されている複数階建物の透視図である。 図12は、2階および3階の床が制振されている複数階建物の透視図である。 図13は、2階および3階の床が制振されている複数階建物の透視図である。 図14は、図8の物品であるが、別の剛性接続部品を備えた物品の斜視図であ る。この図はそれに取付けられた剛性取付要素をも示す。 図15は、3階が制振されている複数階建物の斜視図である。 本発明の説明に本明細書内で用いる用語「構造床」とは、スラブ、根太、床板 などの荷重保持部材の組み合わせにより形成された床を言う。このような床は、 そこにかけられた荷重を、構造梁、柱、あるいは壁のいずれか1つ以上に伝搬す る。本発明の説明に本明細書内で用いる用語「基床」とは、そこにかけられた荷 重がその下の地面に直接伝搬される階を言う。本発明の詳細な説明 剛性部材 物品の所望用途に依存して、制振物品を構成する剛性部材を様々な材料で形成 することができる。剛性部材を形成する材料の例として、鋼材、ステンレス鋼、 銅、アルミニウムなどの金属;金属合金類;プラスチック類;繊維強化複合材料 類;木材類からなる群から選択されたものを挙げられるが、これに限定するもの ではない。一般に、剛性部材を鋼材あるいはステンレス鋼等の金属材料から形成 する。 剛性部材は様々な形状をとることができ、その例として、板(曲板、平板など )、バー、ロッド、管、T型梁、I型梁からなる群から選択されるものを挙げら れるが、これに限定するものではない。通常、剛性部材は板の形状をとり、矩形 型の板が最も一般的である。剛性部材は単体部材であっても、2片以上を互いに (溶接などにより)接合したものであってもよい。 通常、外側(および、あれば内側)剛性部材はそれぞれに、やはり制振構成要 素を構成する制振層の剪断弾性率より、高い剪断弾性率を有する。剛性部材の剪 断弾性率は一般に、制振材料層の剪断弾性率の少なくとも約10倍を超え、少な くとも約100倍を超えれば好ましい。 剛性部材の厚さは、物品の所望用途に依存して、変化させることができる。通 常、各剛性部材の厚さは、約1/16インチ(1.5mm)〜約1インチ(25 mm)の範囲であり、約1/8インチ(3mm)〜約0.5インチ(13mm) であれば好ましい。 剛性部材が薄すぎる場合、剛性部材に大きな力が加わった際、剛性部材の強度 が足りず、座屈および/または破損といった問題が起こる可能性がある。剛性部 材が厚すぎる場合には、制振物品が必要以上に重くなってしまう。 剛性部材の長さおよび幅に変化を持たせることができる。通常剛性部材の幅は 、約0.5インチ(13mm)〜約10インチ(254mm)の範囲であり、約 1インチ(25mm)〜約5インチ(127mm)がより一般的である。剛性部 材の長さは通常、約1インチ(25mm)〜約24インチ(610mm)の範囲 である。制振材料層 制振材料層は連続的であっても、断続的であってもよい。例えば、 連続状制振材料層であれば、1種類の制振材料で構成しても、異なる制振材料の 領域を隣接して構成してもよい。例えば、断続状制振材料層であれば、非制振材 料または空間で区切った複数の制振材料領域で構成してもよい。さらに、少なく とも2層の制振材料層がある場合は、各層を1種類の制振材料で構成しても、あ るいは異なる(例えば化学的に)制振材料で構成してもよい。 制振材料は粘弾性材料からなる。粘弾性材料は、粘性であるためエネルギを消 散でき、かつ、ある一定の弾性特性を備えるため、所望の温度および周波数範囲 においてエネルギの貯蔵が可能な材料である。即ち、粘弾性材料は通常、変形さ れた際、力学エネルギを熱に返還できる長鎖分子を含有するエラストマ系材料で ある。このような材料は、荷重を受けて伸張されるなどして変形すると、荷重を 取り除かれた後、収縮などにより次第にいずれ元の形状を取り戻すことができる 。 本発明の制振材料への使用に適した粘弾性材料は、動作温度および周波数(通 常約−20℃〜40℃および約0.1Hz〜15Hz)において、少なくとも約 1psi(6.9×103パスカル)の剪断貯蔵弾性率G’、即ち変形中に貯蔵 されたエネルギ量を有する。10,000psi(6.9×107パスカル)ま での貯蔵弾性率を有する粘弾性材料であれば有用であるが、通常の貯蔵弾性率は 約10〜2000psi(6.9×104〜1.4×107パスカル)である。 動作歪み温度および周波数において、本発明の制振材料への使用に適した粘弾 性材料は、少なくとも約0.1の損失係数H、即ち、エネルギ貯蔵に対するエネ ルギ損失の比率または剪断貯蔵弾性率G’に対する剪断損失弾性率G”の比率を 有する。材料が受ける動作歪み周波数および温度において、損失係数は少なくと も約0.5であることが好ましいが、約0.8を超えていれば尚好ましい。この 損失係数は材料のエネルギ消散量を示し、制振材料が受ける周波数および温度に 依 存する。例えば、5%の剪断歪みおよび1Hzの周波数において、架橋アクリル 系ポリマーである3MTM粘弾性材料SJ2015ZXType110の、68° F(20℃)における損失係数は約1.3であり、158°F(70℃)において は約1.0の損失係数となる。 剪断における制振材料層の剛性は以下のように算出する。 k=k’+jk” (20) 上記の数式において、k=制振材料層の複合剛性 k’=制振材料層の貯蔵剛性 k”=制振材料層の損失剛性 G’=制振材料層の貯蔵剪断弾性率 G”=制振材料層の損失剪断弾性率 A=制振材料層の剪断面積 h=制振材料層の厚さ を表す。 等方性材料はもとより、非等方性材料も制振材料として有用である。本明細書 内で用いる「異方性材料」あるいは「非等方性材料」とは、その特性が測定方向 に依存する材料を言う。粘弾性特性を有する適した材料の例として、ウレタンゴ ム類、シリコーンゴム類、ニトリルゴム類、ブチルゴム類、アクリルゴム類、天 然ゴム類、スチレンブタジ エンゴム類などを挙げられる。有用な制振材料として他に、ポリエステル類、ポ リウレタン類、ポリアミド類、エチレンビニルアセテートコポリマー類、ポリビ ニルブチラル、ポリビニルプチラルポリビニルアセテートコポリマー類、エポキ シアクリレート相互浸入網目などを挙げられる。制振材料としての使用に適した 熱可塑性および熱硬化性樹脂も制振物品の製造に使用してよい。 好適粘弾性材料には、ミネソタ州セントポールにある3M社から入手可能で、 3M Product InformaionおよびPerformance Dataシートに記載の3MTMSJ2015Xアクリル粘弾性ポリマー、110 、112、および113型と、3M Industrial Tape and Specialties DivisionからのScotchdampTM Vibration Control Systems、第70−0703−7 536−8(73.4)R1号とを挙げられる。 粘弾性材料類は温度の影響を受けやすい。具体的には、Earthquake Spectra 内に記載のChang氏他「Viscoelastic Da mpers as Energy Dissipation Devices for Seismic Applications」第9巻、第3号(199 3年)、371ページ〜387ページに記載されているように、温度の上昇によ り粘弾性材料は軟化し、材料の制振効果は減少する。3MTMの粘弾性材料、SJ 2015Xアクリル粘弾性材料ポリマー、110、112、113型における温 度に対する感受性についての情報はさらに、上記で触れた3M Product InformaionおよびPerformance Dataシートに記載 されている。従って、本発明により有用な制振物品を構成する制振材料の選択の 際には、粘弾性材料における温度変化を考慮しなくてはならない。接着剤層 制振材料層の剛性部材への貼付を容易にするため、エポキシなどの接着剤層を 剛性部材と制振材料層との間に設けて、これらの層をさらに効率よく互いに結合 することが好ましい。使用する接着剤は、制振層自体が有する力よりも大きな力 を有する化学結合を剛性部材と制振層との間に形成しなくてはならない。構造物 用接着剤を用いることが好ましい。 通常、1000psi(6.9×106パスカル)を超える剪断カがあれば構 造物用であると考えられ、2000psi(1.4×107パスカル)を超えれ ば尚好ましく、3000psi(2.1×107パスカル)を超えれば最も好ま しい。 接着剤層は耐湿性であり、その動作環境内において接触する可能性のある、い かなる溶剤類、ガス類あるいは化学物質類にも耐性を有することが好ましい。さ らに、接着剤層は、制振材料内に含有される可能性がある可塑剤類あるいは残余 溶剤類に耐性を有することが好ましい。温度の上昇に伴う剪断力の減少に対し、 接着剤層の耐性が制振層の耐性を上回ることが好ましい。通常、温度が上昇する と、制振層も接着剤も軟化する。一般に約−20℃〜約40度、約0℃から約4 0℃であればより一般的であり、約15℃〜約35℃であれば最も一般的である 、すべての動作温度において、接着剤の剪断力が制振材料の剪断力を超えていれ ば、好適接着剤であるといえる。制振物品とその製造方法 各制振物品に多様な設計が可能である。制振物品は、第1の外側剛性部材と、 第2の外側剛性部材と、その間の制振材料層とを備える。選択的に、1つ以上の 内側剛性部材と、交互に配置される制振材料層 とを備えてもよい。交互に配置される制振材料層と剛性部材との数は、整合性が 保持できる限り、様々でよい。通常、1つの物品内の剛性部材(外側および内側 剛性部材を含めて)の総数は約2〜約20の間である。いずれの制振物品におい ても、最も望ましい層の数は、動作中、制振層内の歪みおよび/または熱が物品 内に発生するかどうかにも依存する。良好な熱伝導性および特定の熱を有する剛 性部材、または制振材料内に熱伝導性繊維状の、あるいは微粒子材料類を用いる ことにより、制振材料内の熱の発生を軽減する。 剛性部材の熱伝導性は約0.2ワット/m℃を超えることが好ましく、約30 ワット/m℃を超えれば尚好ましく、約40ワット/m℃を超えれば最も好まし い。 制振物品内に設ける層の数を決定する際に考慮するもう1つの要素は、制振材 料の入手できる厚さである。例えば、制振要件を満たすために5/8インチ(1 5.9mm)の制振材料が必要である場合、入手可能な制振材料が1/8インチ (3.18mm)、1/4インチ(6.35mm)、1/2インチ(12.7m m)厚さだけであり、ここから選択しなくてはならないのであれば、1/8イン チ(3.18mm)層を5層重ねて制振物品内に使用してもよい。 物品の製造には様々な方法が可能であるが、一般的なプロセスは以下の通りで ある。まず、制振材料に結合されるはずの表面部分用に、通常約0.005イン チ(0.127mm)〜約0.025インチ(0.63mm)の平板に製造され た剛性部材を容易する。 次いで、エポキシなどの接着剤層を、制振材料層に接触することになる剛性部 材の表面上に通常、コーティングする。接着剤層の厚さは用途に依存して変化す る。この接着剤コーティングは薄い連続層であることが好ましい。通常、接着剤 層は約0.002インチ(0.051mm)〜約0.050インチ(1.27m m)の厚さを有する。 接着剤層のコーティングには、スプレー、てこ塗装、ブラッシングなど様々な 方法を用いることができる。接着剤を、結合に関わる剛性部材にも制振材料層に も塗布することが好ましい。これらを互いに結合する際は、接着剤層内に空気が 混入しないように注意しなくてはならない。通常、接着剤層を剛性部材および制 振材料層上にコーティングするためには分与ノズルを使用し、ノズルにより接着 剤ショットを結合領域に塗布し、結合領域上に均一に拡散する。本明細書内にお いて、用語「結合表面」、「結合領域」および「剪断領域」は同義語である。こ れらの用語は、結合される2層間の共通表面領域を言う。 次に、接着剤をコーティングされた制振材料層を、第1の剛性部材上の接着剤 層の上に配置する。制振材料が液体である場合は、別の方法として、制振物品の 剛性部材を適切に配置した型内に射出あるいは注入してもよい。次いで、液体制 振材料が凝固するように、制振材料を硬化する。 さらに、制振材料によっては、熱および/または圧力を用いて制振層と剛性部 材との間を結合することも可能である。制振材料層と剛性部材との間に、制振材 料自体の力を超えた力を有する化学結合を生じる結合方法であれば、いずれの製 造方法も可能である。制振物品の製造には、エポキシ接着剤の使用が好適である 。 通常、制振層は、約0.06インチ(1.5mm)〜約2インチ(50.8m m)の厚さを有する。制振材料層が薄すぎると、剪断歪みを充分に低く抑えて制 振層の破壊を防止するために、非常に多くの制振層を用いなくてはならない。通 常、製造上の観点からすれば、必要となる制振層の数は最小限であることが望ま しい。 制振層そのものを、最大100%の剪断歪みで動作するように選択する。制振 材料層と剛性部材との間の結合力は、最大動作圧力に耐える程に十分大きくなく てはならない。例えば、いずれかの結合面が剥 離する、あるいは接着剤そのものに結合力がなくなる前に、制振材料が結合でき なくなるように、物品の総合剪断力を少なくとも適切にしておかなくてはならな い。 制振物品を組み立てて、いずれの剛性部品および/またはいずれの剛性取付要 素に取付ける際も(本明細書の以下において説明)、制振材料層内にかかる歪み が最小限であることが好ましい。制振物品の制振材料内の初期歪みは一般に10 %未満でなくてはならない。 制振物品にかかる力学エネルギの少なくとも一部を制振物品が消散するように 、制振物品を構造物内に位置決めなくてはならない。 図1は、熱結合により取付けられた2つの外側剛性部材2および4と、1層の 制振材料層6とから構成される制振物品を図示する。 剛性部材にかけられた実際の荷重が限界座屈荷重に近似値である場合は、剛性 部材を厚くする、拡大する、あるいは短くして限界荷重値を引き上げることも可 能である。剛性接続部品 制振物品の複数の剛性部材の結合に使用可能な剛性接続部品を、物品の所望用 途に依存して、様々な材料から形成することができる。剛性接続部品を形成する ために用いる材料の例として、鋼材、ステンレス鋼、銅、アルミニウムなどの金 属類;金属合金類;プラスチック類;木材類からなる群から選択される材料を挙 げられるが、これに限定するものではない。通常、剛性接続部品を、鋼材あるい はステンレス鋼などの金属材料から形成する。 剛性接続部品は様々な形状をとることができ、その例として、板類(曲板、平 板など)、バー、ロッド、管、I型梁からなる群から選択される形状を挙げられ るが、これに限定するものではない。通常、剛性接続部品は板状であり、矩形型 の板が最も一般的である。剛性接続 部品は単体部材でも、互いに取付けられた(溶接などにより)2つ以上の部品で あってもよい。 通常、剛性接続部品は、制振物品の制振層より大きい剪断弾性率を有する。剛 性接続部品の剪断弾性率は通常、(単数または複数の)制振層の剪断弾性率の少 なくとも約10倍を超え、少なくとも約100倍を超えれば好ましい。 剛性接続部品の厚さを物品の所望用途に依存して変えてよい。通常、各剛性接 続部品の厚さは約1/16インチ(1.5mm)〜約1インチ(25mm)であ り、約1/8インチ(3mm)〜約0.5インチ(13mm)であれば好ましい 。 剛性接続部品の厚さが薄すぎると、剛性接続部品に大きな力が加わった際、剛 性接続部品の力が足りず、剛性接続部品の座屈および/または破損といった問題 が起こりかねない。剛性接続部品の厚さが厚すぎると、制振物品が必要以上に重 くなってしまう。 剛性接続部品の長さおよび幅は様々でよい。通常、剛性接続部品の幅は、約0 .5インチ(13mm)〜約10インチ(254mm)であり、約1インチ(2 5mm)〜約5インチ(127mm)であればより一般的である。剛性接続部品 の長さは通常、約1インチ(25mm)〜約5フィート(1524mm)である 。 剛性接続部品は剛性部材を、溶接、ボルト、リベット、ねじ、接着剤などのい ずれか1種類あるいは2種類以上を用いて接続することができる。選択的に、剛 性接続部品/剛性部材を一緒の単体構造にしてもよい。剛性取付要素 制振物品を床取付位置およびアンカ取付位置に接続するために使用可能な剛性 取付要素を、物品の所望用途に依存して、様々な材料から 形成することができる。剛性取付要素を形成できる材料の例として、鋼材、ステ ンレス鋼、銅、アルミニウムなどの金属類;金属合金類;プラスチック類;木材 類からなる群から選択されるものを挙げられるが、これに限定するものではない 。通常、剛性取付要素を鋼材あるいはステンレス鋼などの金属材料から形成する 。 剛性取付要素の形状には様々な形状を採用でき、その例として、板類(曲板、 平板など)、バー、ロッド、管、I型梁からなる群から選択されるものを挙げら れるが、これに限定するものではない。通常、剛性取付要素はロッドあるいは管 の形状をとる。 剛性取付要素は通常、物品の制振層より高い剪断弾性率を有する。剛性取付要 素の剪断弾性率は通常、制振材料層の剪断弾性率より、少なくとも約10倍を超 え、少なくとも約100倍を超えれば好ましい。 剛性取付要素の長さおよび幅は多様であってよい。通常、剛性取付要素は、約 1/16インチ(1.6mm)〜約0.5インチ(12.7mm)、より一般的 には約1/8インチ(3.2mm)〜約0.5インチ(12.7mm)厚さの壁 を有する角管などの中空管である。剛性取付要素の断面は通常、約1インチ(2 5.4mm)×1インチ(25.4mm)〜約8インチ(203.2mm)×8 インチであり、約2インチ(50.8mm)×2インチ(50.8mm)であれ ばより一般的であり、約4インチ(101.6mm)×4インチであれば最も一 般的である。剛性取付要素の長さは通常、物品から取付位置までの距離に依存し て、約1フット(30.48cm)〜約30フィート(9140mm)の範囲で ある。 剛性取付要素を、物品が床の振動を制振できるような方法で物品に取付けなく てはならない。その取付方法は様々な方法をとることができる。剛性取付要素を 剛性部材に取付けてもよいし、および/または、あれば剛性接続部品に取付けて もよい。通常、物品を床取付位置に取 付ける剛性取付要素を、物品の1端部に取付け、物品をアンカ取付位置に取付け る複数の剛性取付要素を、それに対向する物品の端部に取付ける。 剛性取付要素を剛性物品に、剛性接続部品に、および/またはその取付位置に 、溶接、ボルト、リベット、ねじ、接着剤などのいずれか1種類あるいは2種類 以上を用いて取付けることができる。物品の設計 物品を制振対象となる床における床取付位置とアンカ取付位置との間に取付け ると、床に、剛性κ’addと制振性ζaddとが付加される。設計工程は反復作業で ある。付加される剛性κ’addは、すべての剛性取付要素κrigidと物品κart= κ’art+jηartκartとがもたらす垂直剛性から、数式(1)を用いて算出す ることができる。κ’artおよびηartの記号はそれぞれ、物品の貯蔵剛性および 損失係数を表す。 アセンブリの損失係数である。この数式および次式において、剛性接続部品は物 品の一部と考える。 床に付加される減衰比ηaddを以下の簡易数式から算出することができる。 上記の数式において、κiは、振動モードi用に、物品の床取付位置に物品を取付 けた床のモード剛性であり、この時iは、1あるいは2以上の整数である。ηadd は、数式(1)から決定できる。 床取付位置において物品および床を組み合わせたモード剛性を以下のように算 出できる。上記の数式においてωiは固有周波数を、mii番目の振動モードの床取付位置 における床の変倍モード質量である。miは次式から算出できる。 上記の数式において、φiは、対象となる物品を備えた床の振動モード形状のベ クトルであり、Tはベクトル交換を表し、φiartは、床取付位置におけるモード 形状値であり、Mは床の質量マトリックスである。床および物品を有限要素解析 を用いて数字モデル化すると、その固有周波数、モード形状、および質量マトリ ックスを得ることができる。 制振材料の剪断面積は次式により算出できる。 A=k'arth/G' (5) 上記の式において、hは制振材料の厚さであり、G’は動作条件における制振材 料の貯蔵弾性率で、制振材料製造業者から入手可能である。 制振材料の厚さには、制振物品内におけるずりが大きすぎることにより制振材料 が破断しないほどの厚さを選択する。 以下の図面を参照することにより、本発明の理解が深まると思われる。以下の 図面に参照される床は、基床と区別されている床以外はすべて構造床である。 図1は、外側剛性部材2および4と、内部制振材料層6とを備える物品を図示 する。 図2は、外側剛性部材42および44と、内側剛性部材46と、内部制振材料 層48および49とを備える物品を図示する。 図3は、外側剛性部材60および62と、内側剛性部材64および66と、内 部制振材料層68、70、および72とを備える物品を図示する。剛性部材は互 い違いに配置する。 図4は、剛性部材62および66を剛性接続部品61を介して接合し、剛性部 材64および60を剛性接続部材63を介して取付けた、図3の物品を図示する 。 図5は、外側剛性部材50および52と、内側剛性部材54と、内部制振材料 層56および57とを備える物品を図示する。 図1、図2、図3、および図5において、剛性部材はサンドイッチ型構造状あ るいは積層型構造状に互いに実質的に平行関係で配置され、それぞれの場合にお いて、少なくとも2本の剛性部材が、互いの剛性部材と反対方向に制振材料を超 えて延在する。これらの種類の制振装置は剪断制振装置として周知である。 図6および図7は、軸状の制振装置を図示し、これらは引張圧縮型制振装置で ある。 図6は、外側剛性部材74および76と、内部制振材料層78とを備える物品 を図示する。 図7は、外側剛性部材80および82と、内部制振材料層84とを 備える物品を図示する。 図8は、図9、図10、図11、および図12に含まれる物品106である。 この物品は、外側剛性部材90および91と、内側剛性部材92と、制振材料層 93および94とを備える。剛性部材は制振材料層をどちらかの方向に超えて延 在する。剛性接続部品95が外側剛性部材90と外側剛性部材91との間にまた がって取付けられている。 図9は、2階102と3階104とが床振動を減衰されている、複数階建物1 00の透視図である。 3階104は2つの物品106によって制振されている。2階も物品106に よって制振されている。基床112は場所的に制振の必要はない。複数の梁12 6、128、130、132、144、146および148と、柱134、13 6、138、140、154、および156とを図示する。 3階104を制振する1つの物品106は、4本の直線状の剛性取付要素18 4、186、188、および190を、剛性接続部品95(図9では番号を付与 せず)と各アンカ取付位置とに取付けて有する。1本の剛性取付要素184を、 梁126および128と柱134との交点に取付ける。もう1本の剛性取付要素 186を、梁126および130と柱136との交点に取付ける。別の剛性取付 要素188を、梁128および132と柱138との交点に取付ける。別の剛性 取付要素190を、梁130および132と柱140との交点に取付ける。物品 106の内側剛性部材92(図9では番号を付与せず)を、剛性取付要素108 を介して、3階床104の101として特定した位置(床取付位置)に取付ける 。 2階102を制振する物品106は、2本の直線状の剛性取付要素216およ び218を、剛性接続部品95(図9では番号を付与せず)のいずれかの側に1 本ずつ取付けて有する。一方の剛性取付要素21 6を、梁217および219と柱138との交点であるアンカ取付位置に取付け る。もう一方の剛性取付要素218を、梁221および223と柱156との交 点であるアンカ取付位置に取付ける。物品106の内側剛性部材92(図9では 番号を付与せず)を、剛性取付要素225を介して2階床102の212(床取 付位置)として特定した位置に取付ける。 3階床104を制振するもう1つの物品106は、4本の直線状の剛性取付要 素240、241、242、および243を、剛性接続部品95(図9では番号 を付与せず)のいずれかの側に1本ずつ取付けて有する。剛性取付要素240を 、梁231および237と柱138との交点に取付ける。剛性取付要素241を 梁231および235と柱140との交点に取付ける。剛性取付要素243を、 梁233および235と柱156との交点に取付ける。剛性取付要素242を、 梁237および233と柱154との交点に取付ける。物品106の内側剛性部 材92(図8では番号を付与せず)を、剛性取付要素163を介して、3階床1 04の161(床取付位置)として特定した位置に取付ける。 図10は、2階258および3階260の床が床振動を減衰されている複数階 建物256の透視図を図示する。基床270は、場所的な理由から制振する必要 はない。複数の梁284、286、288、291、293、295、および2 90と、複数の柱292、294、296、312、314、および298とが 含まれている。 3階床260を制振する1つの物品106は、4本の剛性取付要素342、3 44、345、および347を、剛性接続部品95(図10では番号を付与せず )の各側に1本ずつ、さらにアンカ取付位置それぞれに取付けて有する。1本の 剛性取付要素342を梁284の中間部位に取付ける。別の剛性取付要素344 を梁286の中間部位に 取付ける。別の剛性取付要素345を梁288の中間部位に取付ける。もう1本 の剛性取付要素347を梁290の中間部位に取付ける。物品106の内側剛性 部材92(図10では番号を付与せず)を、剛性取付要素337を介して、3階 床260の338として特定した位置(床取付位置)に取付ける。 3階床260を制振するもう1つの物品106は、2本の剛性取付要素366 および368を、剛性接続部品95(図10では番号を付与せず)のいずれかの 側に1本ずつ取付けて有する。一方の剛性取付要素366を、梁371の中間部 位であるアンカ取付位置に取付ける。もう一方の剛性取付要素368を、梁37 3の中間部位であるアンカ取付位置に取付ける。物品106の内側剛性部材92 (図10では番号を付与せず)を、剛性取付要素363を介して、3階床の36 2(床取付位置)として特定した位置に取付ける。 2階床を制振する物品106は、5本の剛性取付要素390、391、393 、395、および397を、剛性接続部品95(図10では番号を付与せず)の いずれかの側に1本ずつ取付けて有する。1本の剛性取付要素390を梁371 および253の交点に取付ける。別の剛性取付要素391を梁285および28 7の交点に取付ける。別の剛性取付要素393を梁285の中間部位に取付ける 。もう1本の剛性取付要素395を梁251および255の交点に取付ける。も う1本の剛性取付要素397を梁291および289の交点に取付ける。物品1 06の内側剛性部材92(図10では番号を付与せず)を、剛性取付要素383 を介して、2階床の384(床取付位置)として特定した位置に取付ける。 2階床258を制振するもう1つの物品106は、2本の剛性取付要素412 および414を、剛性接続部品95(図10では番号を付与せず)のいずれかの 側に1本ずつ取付けて有する。1本の剛性取付 要素412を梁285の中間部位に取付ける。剛性取付要素414を梁283の 中間部位に取付ける。物品106の内側剛性部材92(図10では番号を付与せ ず)を、剛性取付要素413を介して、床の411(床取付位置)として特定し た位置に取付ける。 図11は、2階430および3階432の床振動が減衰されている複数階建物 428の透視図を図示する。 3階床432を2つの物品106で制振する。2階床430を1つの物品10 6で制振する。基床440は、場所的な理由から制振する必要はない。複数の柱 464、466、468、484、486、および470を図示している。 3階床432を制振する物品106は、2本の角度をつけた剛性取付要素51 2および514を、剛性接続部品95(図11では番号を付与せず)のいずれか の側に1本ずつ取付けて有する。一方の剛性取付要素512を、梁431および 437と柱464との交点に取付ける。もう一方の剛性取付要素514を、梁4 33および435と柱470との交点に取付ける。物品106の内側剛性部材9 2(図11では番号を付与せず)を、剛性取付要素509を介して、3階床43 2の508(床取付位置)として特定した位置に取付ける。 3階床432を制振するもう1つの物品106は、2本の曲線状の剛性取付要 素522および524を、剛性接続部品95(図11では番号を付与せず)のい ずれかの側に1本ずつ取付けて有する。一方の剛性取付要素522を、梁435 および441と柱468との交点に取付ける。もう一方の剛性取付要素524を 、梁431および439と柱486との交点に取付ける。物品の内側剛性部材9 2(図11では番号を付与せず)を、剛性取付要素527を介して、3階床の5 26(床取付位置)として特定した位置に取付ける。 2階床430を制振する物品106は、2本の曲線状の剛性取付要 素546および548を、剛性接続部品95(図11では番号を付与せず)のい ずれかの側に1本ずつ取付けて有する。一方の剛性取付要素546を、梁547 の中間部位に取付ける。もう一方の剛性取付要素548を、梁549の中間部位 に取付ける。物品の内側剛性部材92(図11では番号を付与せず)を、剛性取 付要素543を介して、2階床の542(床取付位置)として特定した位置に取 付ける。 図12は、2階564および3階566が床振動を減衰されている複数階建物 562の透視図を図示する。 3階床566を1つの物品106で制振する。2階床564を1つの物品10 6で制振する。基床572は、場所的な理由から制振する必要はない。複数の梁 586、588、590、602、604、608、および592と、複数の柱 594、596、598、614、616、および600とを図示している。 3階床566を制振する物品106は、2本の直線状の剛性取付要素646お よび648を、剛性接続部品95(図12では番号を付与せず)のいずれかの側 に1本ずつ取付けて有する。一方の剛性取付要素646を柱598のアンカ取付 位置650に取付ける。もう一方の剛性取付要素648を、対角線上に反対側の 柱616のアンカ取付位置652に取付ける。物品106の内側剛性部材92( 図12では番号を付与せず)を、剛性取付要素643を介して、3階床の642 (床取付位置)として特定した位置に取付ける。 2階床564を制振する物品106は、2本の直線状の剛性取付要素670お よび672を、剛性接続部品95(図12では番号を付与せず)のいずれかの側 に1本ずつ取付けて有する。一方の剛性取付要素670を柱598に取付ける。 もう一方の剛性取付要素672を対角線上に反対側の柱616に取付ける。物品 の内側剛性部材92(図12では番号を付与せず)を、剛性取付要素669を介 して、2階床 の667(床取付位置)として特定した位置に取付ける。 図13は、2階686および3階688が床振動を減衰されている複数階建物 684の透視図を図示する。 3階床688を2つの物品106で制振する。2階床686をもう1つの物品 106で制振する。基床696は、場所的な理由から制振する必要はない。複数 の梁710、712、714、744、728、732、および716と、複数 の柱718、720、722、735、740、および724とを図示している 。 3階床688を制振する1つの物品106は、4本の剛性取付要素768、7 70、772、および774を、剛性接続部品95(図13では番号を付与せず )のいずれかの側に1本ずつ取付けて有する。1本の剛性取付要素768を、梁 712の中間部位付近ではあるが、実際には梁712から1m以内の構造床上で ある位置に取付ける。別の剛性取付要素770を、構造床上位置であるが、梁7 10から1m以内の位置に取付ける。別の剛性取付要素772を、構造床上位置 であるが、梁714から1m以内の位置に取付ける。もう1本の剛性取付要素7 74を、構造床上位置であるが、梁716から1m以内の位置に取付ける。物品 の内側剛性部材92(図13では番号を付与せず)を、剛性取付要素697を介 して、3階床668の764(床取付位置)として特定した位置に取付ける。 3階床688を制振するもう1つの物品106は、2本の直線状の剛性取付要 素798および800を、剛性接続部品95(図13では番号を付与せず)のい ずれかの側に1本ずつ取付けて有する。一方の剛性取付要素798を、梁802 から1m以内の床上の位置に取付ける。もう一方の剛性取付要素800を、梁8 03から1m以内の床上の位置に取付ける。物品の内側剛性部材92(図13で は番号を付与せず)を、剛性取付要素797を介して、3階床688の794( 床 取付位置)として特定した位置に取付ける。 1つの物品106が2階を制振する。内側剛性部材92(図13では番号を付 与せず)を2階の816として特定した位置に取付ける。2本の曲線状の剛性取 付要素820および824を、物品106の剛性接続部品95(図13では番号 を付与せず)のいずれかの側に1本ずつ取付ける。一方の剛性取付要素820を 、梁821から1m以内の基床に取付ける。もう一方の剛性取付要素824を、 梁823から1m以内の基床上の場所に取付ける。物品106の内側剛性部材9 2を、剛性取付要素827を介して、2階床の816として特定した位置に取付 ける。 図14は、図8の物品であるが、別の剛性接続部品を備える物品を図示する。 図14はまた、その物品に取付けられた剛性取付要素を示す。1本の剛性取付要 素20を溶接部99を介して内側剛性部材92に取付ける。他の剛性取付要素2 1および22を溶接部26および27を介して剛性接続部品23に取付ける。剛 性接続部品23を接着剤(図示せず)を介して外側剛性部材90および91に取 付ける。 図15は、3階914が床振動を減衰されている複数階建物の透視図を図示 する。複数の梁916、918、920、および922と、複数の柱924、9 26、928、および930とを図示している。 3階床914を制振している物品は、外側剛性部材901および902と、内 側剛性部材900と、制振材料層904および906とを備える。剛性部材は制 振材料層を超えて、その両方向に延在する。「T」字型剛性接続部品908を、 外側剛性部材901と外側剛性部材902との間に取付ける。 2本の直線状の剛性取付要素910および912を、剛性接続部品908のい ずれかの側に1本ずつ取付ける。一方の剛性取付要素910を、梁916および 922と柱924との交点である位置に取付け る。もう一方の剛性取付要素912を、梁918および920と柱928との交 点である位置に取付ける。物品の内側剛性部材900を、溶接部を介して、3階 床914の905(床取付位置)として特定した位置に取付ける。 以下の実施例は本発明をさらに説明するが、本発明を限定するものではない。実施例 制振対象となる構造床は2階建て建物の2階のベイである。床の平面寸法は2 8フィート×35フィート(8.53m×10.67m)である。床は複合構造 になっており、コンクリートのスラブ厚は2.5インチ(6.35cm)、波形 鋼板の高さは0.625インチ(1.59cm)であり、根太は18K4タイプ のトラス根太(「Vulcraft Steel Joists and Jo ist Girders」、Vulcraft Company内に記載)であ り、30インチ(76.2cm)の間隔を置いて配設されている。鋼板を根太に 取付け、根太は、その1端部を縁梁(21×62幅の梁で「Manual of Steel Construction Allowable Stress Design」第9版、American Institute of St eel Construction,Inc.内に記載)上に配設し、もう一方 の端部を大梁上に配設する(36G14N)。根太の全長は28フィート(8. 53m)で、縁梁および大梁の全長は35フィート(10.67m)である。大 梁および梁は柱上に配設する。 有限要素解析を用いて、モードパラメータ、即ち上述した床の固有周波数およ びモード形状を評価する。数式4で用いたモード質量を以 下の表に示す。本明細書内において、第1の概算として算出したモードパラメー タは、制振物品を取り付けていない床用であることに留意されたい。モードパラ メータから算出したモード剛性kiも第1の概算となる。正確なkiは、物品を設 計し、有限要素モデルに追加した後、再算出して得られる。次いで、正確なki 値を数式2に代入し、付加された減衰比ζaddの、より正確な計算値を得ること ができる。 ANSYSソフトウェア(アメリカ、ペンシルバニア州、ヒューストンにあるA NSYS Inc.から入手可能)を用いた有限要素解析により、床中央におけ る、数式3および4から算出した第1のモード周波数f1、モード質量m1、およ びモード剛性k1は、 f1=3.97Hz ω1=2π×f1 1=16.9kip(7.68トン) k1=(2π3.97)2×16.9/386 =27.7kip/インチ(あるいは48.6kN/cm) となる。 図9に示すように、物品106の長さは1フィート(30.48cm)であり、 これを長さ4フィート(121.9cm)の剛性取付要素1 08を用いて、床下、床取付位置100に取付ける。 物品の底部から出る4本のアンカ剛性取付要素184、186、188、および 190が、物品106の底部を床と柱/梁との4つの交点に接続する。これら4 本の剛性取付要素のそれぞれは、4インチ(10.16cm)×4インチ(10 .16cm)の角状銅管であり、壁の厚さは1/8インチ(0.3175cm) 、長さは22.96フィート(7.0m)である。 各アンカ剛性取付要素(184、186、188、または190)の垂直剛性 (κanchor)を次式のように算出する。 上記の数式において、Eは鋼材のヤング率、Aanchorは各剛性取付要素の鋼材断 面積、Lanchorは各剛性取付要素の長さ、θanchorは床表面と各剛性取付要素と がなす角度である。剛性取付要素は曲げにより垂直剛性をもたらすが、この計算 においては、考慮していない。 床の剛性取付要素108の垂直剛性を次式のように算出する。 上記の数式において、Afraeは床剛性取付要素の鋼材断面積、Lfraeは床剛性取 付要素の長さである。すべての剛性取付要素の合計垂直剛 性Kfraeは次式のように算出する。 物品用の制振材料として、24℃、4,7Hzおよび5%の歪みにおいて、1 .2の損失係数ηdと550psi(3.8×106パスカル)の貯蔵剪断弾性率 G’を有する3社製ISD110粘弾性材料を用いる。物品の貯蔵剛性は、κ’art =14kip/インチ(24.6kN/cm)である。数式1および2から 、床に付加された剛性および制振性を次式のように算出する。 kadd=12.5kip/in(21.9kN/cm) ζadd=9.8% 物品と剛性取付要素とのアセンブリから付加された剛性により、床 制振材料として、0.5インチ(12.7mm)厚さの3社製ISD110粘 弾性材料を用いた場合、粘弾性材料の合計剪断面積を次式から算出することがで きる。 物品用に、1つの内側剛性部材と2つの外側剛性部材とを備えた6. 4cm×6.4cmの粘弾性スラブを2つ用いる。 この設計により、物品および剛性取付要素の剛性を有限要素解析に用いて、新 たなモードパラメータ、即ち、モード形状、モード周波数、モード質量、次いで モード剛性を算出することができる。 新たな周波数を用いて数式2に新たなモード剛性kiと、新たな周波数で更新し たηaddおよびkaddを代入し、より正確な付与された減衰比ζaddを算出する。 算出したζaddが予め設定した許容値内において前の値と近似になるまで、この 繰り返しを続ける。 以上、本発明を具体的な実施例と併せて説明してきたが、さらに修正を加える ことも可能であることを理解されたい。本明細書の請求の範囲は、当業者が本明 細書内に説明したものと同等と判断する変更をすべて包括することを目的とする 。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG ,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT ,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA, CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,F I,GB,GE,GH,HU,ID,IL,IS,JP ,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR, LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,M W,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD ,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR, TT,UA,UG,UZ,VN,YU,ZW

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 少なくとも1つの物品を、床取付位置として特定した位置における構造物 の構造床(A)と、アンカ取付位置として特定した該構造物上の少なくとも2つ の部位との間に取付けるステップを有する、床の制振方法であって、 各アンカ取付位置がそれぞれに、(a)複数の構造梁上の位置、(b)複数の 構造柱上の位置、(c)構造梁/構造柱の交点上の位置、(d)基床の、構造柱 および/または構造梁から約1メートル以内の領域上の位置、および(e)構造 床の、構造柱および/または構造梁から約1メートル以内の領域上の位置からな る群から選択され、(e)の構造床は前記構造床(A)と同一であってもなくて もよく、 各物品は、該物品が制振する該構造床(A)の真下に位置決めされ、 各物品はそれぞれに、 (i)2つの外側剛性部材と、 (ii)該2つの外側剛性部材の間に結合された少なくとも1層の制振材料と 、 (iii)選択的に、該外側剛性部材の内側に位置決めされる1つ以上の内側 剛性部材であって、該剛性部材が結合される該少なくとも1層の制振材料によっ て、該物品内の各剛性部材が他の剛性部材から分離される内側剛性部材と、 (iv)選択的に、該剛性部材のいずれかと該制振材料層との間に結合された 接着剤層と、 を備え、 該外側剛性部材と、あるとすれば該内側剛性部材とが、該制振材 料層より高い剪断弾性率を有し、 該構造床(A)が振動する際に、該物品が少なくとも部分的に垂直床振動エネ ルギを消散するように、各物品が構成されるとともに該構造物に取付けられる方 法。 2. 各物品用のアンカ取付位置の数が2箇所〜4箇所の範囲である、請求項1 に記載の方法。 3. 前記アンカ取付位置がそれぞれに、複数の構造梁、複数の構造柱、および 構造梁/構造柱の複数の交点からなる群から選択される、請求項1に記載の方法 。 4. 前記構造床(A)が振動にさらされたときに、前記物品が最初の5モード のいずれか1つの波腹近辺に位置するように、少なくとも1つの物品が取付けら れる、請求項1に記載の方法。 5. 前記制振材料層のいずれも貫通しない剛性接続部品を介して、前記物品の 2つ以上の1つおきの剛性部材が取付られる、請求項1に記載の方法。 6. 前記物品の前記外側剛性部材と前記内側剛性部材との合計数が、少なく とも1つの物品用に4つ以上であり、該物品のそれら剛性部材が、第1の1つお きの奇数番号剛性部材のグループと、選択的に、第2の1つおきの偶数番号剛性 部材のグループとに識別でき、 (i)該第1の奇数番号グループの2つ以上の剛性部材が、いずれの制振材料 層も貫通しない第1の剛性接続部品を介して該物品の 第1端に沿って互いに取付けられることと、 (ii)該第2の偶数番号グループの2つ以上の剛性部材が、いずれの制振材 料層も貫通しない第2の剛性接続部品を介して、該物品の該第1端の反対側に位 置する該物品の第2端に沿って互いに取付けられることと、 のいずれか1つ又は双方が成り立つ、 請求項1に記載の方法。 7. 前記物品を前記アンカ取付位置に取付ける各剛性取付要素が、該物品の一 側で剛性接続部品に取付けられ、該物品を前記床取付位置に取付ける各剛性取付 要素が、該物品の反対側で剛性接続部品に取付けられる、請求項6に記載の方法 。 8. 制振構造物であって、 床取付位置として特定した位置における前記構造物の構造床(A)と、アンカ取 付位置として特定した該構造物上の少なくとも2つの部位との間に取付けられた 少なくとも1つの物品を有する構造物を備え、 各アンカ取付位置がそれぞれに、(a)複数の構造梁上の位置、(b)複数の 構造柱上の位置、(c)構造梁/構造柱の交点上の位置、(d)基床の、構造柱 および/または構造梁から約1メートル以内の領域上の位置、および(e)構造 床の、構造柱および/または構造梁から約1メートル以内の領域上の位置からな る群から選択され、(e)の構造床は前記構造床(A)と同一であってもなくて もよく、 各物品は、該物品が制振する該構造床(A)の真下に位置決めされ、 (i)2つの外側剛性部材と、 (ii)該2つの外側剛性部材の間に結合された少なくとも1層の制振材料 と、 (iii)選択的に、該外側剛性部材の内側に位置決めされる1つ以上の内 側剛性部材であって、該剛性部材が結合される該少なくとも1層の制振材料によ って、該物品内の各剛性部材が他の剛性部材から分離される内側剛性部材と、 (iv)選択的に、該剛性部材のいずれかと該制振材料層とを結合する接着 剤層と、 を備え、 該外側剛性部材と、あるとすれば該内側剛性部材とが、該制振材料層より高い 剪断弾性率を有し、 該構造床(A)が振動する際に、該物品が少なくとも部分的に垂直床振動エネ ルギを消散するように、各物品が構成されるとともに該構造物に取付けられてな る、 制振構造物。 9. 前記制振材料が粘弾性材料からなる、請求項1に記載の方法。 10. 各物品がそれぞれに、剪断制振装置および引張圧縮制振装置からなる群 から選択される、請求項1に記載の方法。
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