JP2001505855A - 使い捨て可撓容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 液体を保有するための器部（12）を含む使い捨て容器（10）であり、器部は、２つの向かい合う係合表面（20および20’）と、器部を密封するための取り外し可能シールトップ（16）と、器部およびシールトップを相互接続するネック部（14）とを含み、器部の係合表面は、容器の長手方向軸に沿って、凹状表面が設けられることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】 使い捨て可撓容器 発明の分野 本発明は、少量の液体の貯蔵および投薬に有用な使い捨て容器である。本容器 は、１回分投与量点眼液施用において使用される製剤のような、無菌の防腐剤無 添加の製剤を投薬するのに、特に有用である。 技術背景 使い捨て容器は、潤滑点眼液のような、少量の無菌の防腐剤無添加液を供与す るのに広く使用される。このような容器の産業上利用例は、以下のような製品に ついて使用される。すなわち、Bausch & LombのDry Eye Therapy（登録商標）LU bricating Eye Drops、AlconのTears Naturale Free（登録商標）およびBion（ 登録商標）Tears Lubricating Eye Drops、AllerganのCelluvisc（登録商標）お よびRefresh Plus（商標）Lubricating Eye Drops、Storz Opththalmicsの0cuCo at（商標）PF Lubricating Eye Drops、およびIOLABのHypo Tears（登録商標）P F Lubricating Eye Drops。 このような容器は、フォームフィル式（form−fill）シール技術またはブロウ フィル式（blow-fill）シール技術を利用して、低密度ポリエチレンから成形さ れるのが典型的である。容器は、少量の液体（例えば、0.1mlから3.0mlが典型的 ）を含有する器部、器部内の液体を密封するためのねじり取りシールトップ、お よびシールトップと器部を相互接続するネック部を含む。本容器から液体を投薬 するためには、シールトップを曲げるかねじるか、そうでなければ、ネックから 切断する。次いで、器部を指先の間で圧迫して、器部から液体を押し出し、滴が 形成されるネック部へ通す。液体が投薬されると、容器は廃棄される。 現在の使い捨て容器の著しい欠点は、指先の間（例えば、人差し指先端と親指 または他の指の先端との間）に係合するのに適さないことである。すなわち、器 部の外側表面は卵型、円筒型、または楔型である。結果的に、現在の容器の器部 を圧迫すると、器部は指先の向かい合う圧力からすべり抜ける傾向にある。この 問題は、圧迫により容易には変形されない、より厚い器部壁を採用した容器で度 合いが強くなる。この状況は、関節炎を患う人、または他の理由により手および 指の力が落ちた人には、更に度合いが強くなる。 現在の容器の別な問題は、シールトップを除去する困難さである。出荷および 貯蔵の期間にシールが破れるのを避けるためには、容器の壁厚が重要であり、従 って、シールトップが外れるのを困難にすることである。この問題は、小さなサ イズのシールトップおよびその比較的滑らかな表面により、度合いが強くなる。 投薬を極めて容易にする使い捨て容器を供与することが望ましい。より簡単に 開封されるような容器を供与することは、さらに望ましい。 発明の要旨 本発明は、液体を保持し、２つの向かい合う係合表面を有する器部と、器部を 密封するための除去可能シールトップと、器部およびシールトップを相互接続す るネック部とを含む、使い捨て容器を提供する。投薬を極めて容易にするために 、器部の係合表面は、特に指先の間に係合する。より詳しくは、器部の係合表面 は凹状であり（容器の長手方向軸に沿って）、従って、器部が圧迫されれば、指 先の間で容器を捕捉できる。 本容器のシールトップには、また、２つの向かい合う係合表面が設けられる。 開封がより容易な容器を提供するために、少なくとも１つの、好ましくはシール トップの両係合表面に複数のうね部が設けられ、従って、指先の間で握るのがよ り容易な表面を供与する。 図面の簡単な説明 図１は、本使い捨て容器の頂面図である。 図２は、本使い捨て容器の側面図である。 図３は、本使い捨て容器の正面図である。 図４は、本使い捨て容器の背面図である。 図５は、本使い捨て容器の斜視図である。 図６は、いくつかの容器が側面で付着されてストリップを形成したところを例 示する、頂面図である。 図７は、容器が開封されるところを例示する、側面図である。 図８は、容器が開封され、液体がそこから投薬されるところを例示する、側面 図である。 発明の詳細な説明 上述のように、本発明は、少量の液体を貯蔵および投薬するのに有用な、使い 捨て容器である。本容器は、１回分投与量点眼液施用の際に使用される製剤のよ うな、無菌の防腐剤無添加製剤を投薬するのに特に有用であるが、本容器はまた 、例えば、染料、粘着剤、経口投与されるもののような薬、点耳液、鼻薬などの ような、他の液体にも使用できる。本容器は、導入用のまたは販促用の見本サイ ズの量の液体を提供するのに、特に好適である。 図面を参照すると、本容器は一般に参照番号10で示され、器部12、ネック14、 シールトップ16、およびタブ18を含む。大半は応用を伴っているが、器部12は、 少量の、すなわち典型的には約0.1から3ミリリットルの液体を保有するように設 計されるが、より大量の液体を収容するための器部が使用されてもかまわない。 器部12は、人の指先の表面を収容するように設計され、従って、より容易に容器 を保持および圧迫させる、２つの向かい合う係合表面20および20’を含む。図２ 、図７、および図８で最もよくわかるように、係合表面20および20’は凹状表面 を有し（容器の長手方向軸Ａに沿って設けられる）、これは指先の丸みのある表 面に対応する。結果的に、器部12は指先の間で自ずと中心が決まり、指先の間で 圧迫され、外方向に丸みを帯びた、卵型、円筒型、または楔型の容器に比して、 すべり抜けることはない。 シールトップ16は比較的平坦で、指先の間で捕まれるように設計される、２つ の向かい合う係合表面22、22’を含む。除去する間、シールトップ16は曲げられ 、ねじられ、そしてネック14から取り除かれる。この工程は図７で最もよく分か る。除去作業を極めて容易にするために、少なくとも一方の、好ましくは両方の 係合表面22および22’に複数のうね部またはリブ24が設けられる。これらリブ24 は、 係合表面22および22’がより容易に掴まれることが可能で（すなわち、係合表面 はあまり滑らかでない）、従って、シールトップ16がより容易に除去できる。同 様に、図示されていないが、このようなリブは、器部12の係合表面20および20’ 上で使用され得る。 先に示されたように、容器10は、シールトップ16の反対側で、器部12から長手 方向に延びる、平坦タブ部18を更に含み得る。図６に示されるように、複数容器 10は、各容器10のタブ18を付着させることにより、側面で接続され、一般に参照 番号26で示されるストリップを形成し得る。これは通常は製造中に達成されるが 、その場合、図６に示されるように、いくつかの容器10は同時に側面配置に構成 される。点眼液施用に関しては、４つまたは５つの容器10を含むストリップ26が パッケージ化される。必要な時に、容器10が１個づつストリップ26から取りはず されるが、これは、タブ18を掴んでストリップ26から意図した容器10を引き剥が すことにより行われる。 タブの端部の尖った隅を含む先行技術の容器とは異なり、本容器10は、参照番 号28で示される、丸み付けした隅を有するタブ18を含む。従って、本容器は物に 絡まる恐れがなく、衣類のポケットに容易に収まり得る。更に、図６に参照番号 30で最もわかりやすく示されているが、タブ18の丸み付けした端部28は、フォー ムフィル式を製造中は隣接する容器に装着されない領域を提供する。この領域30 は、ストリップ26からの個々の容器10の取り外しを容易にするために、自然注出 （self-starting）位置を提供する。 本発明の多くの改変および変形が、上記教示に照らして可能である。それゆえ 、添付の特許請求の範囲の範囲内で、本発明が特に記載された通り以外に実施さ れ得ることが、理解されるべきである。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，Ｓ Ｄ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＡＬ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＲ，Ｂ Ｙ，ＣＡ，ＣＵ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＨＵ，ＩＬ ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＭＤ，ＭＫ，ＭＮ， ＭＷ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＵ，ＳＥ，ＳＩ，Ｓ Ｋ，ＴＪ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＺ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 液体を保持するための器部を備える、使い捨て容器であって、該器部は ２つの向かい合う係合表面と、該器部を密封するための取り外し可能シールトッ プと、該器部および該シールトップを相互接続するネック部とを含み、該器部の 各係合表面は、該容器の長手方向軸に沿って、指先の丸みのある表面に対応する 凹状表面を有し、それにより該器部が人の指先の間で自然に中心決めし、そして 該指先の間で圧迫されることを特徴とする、容器。 ２． 前記凹状表面が前記器部の全長分に伸延する、請求項１に記載の使い捨 て容器。 ３． 前記凹状表面の軸方向中心は、前記長手方向軸に最も近接する、請求項 １に記載の使い捨て容器。 ４． 前記シールトップは、該シールトップの少なくとも一方の前記係合表面 の上に設けられた、複数のうね部を含む、請求項１に記載の使い捨て容器。 ５． 液体を保有するための器部と、該器部を密封するための取り外し可能シ ールトップと、該器部および該シールトップを相互接続するネック部とを備える 使い捨て容器を採用した、眼球に液体を滴下するのに適用する方法であって、該 容器は２つの向かい合う係合表面を備え、その各々が、該容器の長手方向軸に沿 って、指先の丸みのある表面に対応する凹状表面を有し、それにより該容器が人 の指先の間で自然に中心決めし、そして該指先の間で圧迫されることを特徴とす る、方法。