JP2001504775A - 航空機の機室内温度を自動制御する装置及び方法 - Google Patents

航空機の機室内温度を自動制御する装置及び方法

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Abstract

(57)【要約】 機室と混合空気供給装置とを有する航空機の機室内空気温度TCBNを自動制御するための装置及び方法である。混合空気供給装置は、実際の混合空気温度を有する混合空気の流れを機室に提供する。この混合空気供給装置は、熱いブリードエアの流れを供給するホットブリードエアサブシステムと、冷却空気の流れを供給する冷却空気サブシステムと、周囲空気の流れを供給する周囲空気サブシステムと、を含む。上記方法は、選択した機室内空気温度TCBN SELを定めるステップと、次に、熱いブリードエアの流れ、冷却空気の流れ、及び周囲空気の流れを制御し、これにより、混合空気温度をk(TCBN SEL−TCBN)+TCBN SEL(但し、kは、ゲイン係数)として定義される目標混合空気温度に向かって導くステップと、を含む。

Description

【発明の詳細な説明】 航空機の機室内温度を自動制御する装置及び方法 技術分野 本発明は、主に、航空機の機室の暖房及び冷房を行うための装置及び方法に関 し、特に、航空機の機室内空気温度を自動制御する装置及び方法に関する。 背景技術 固定翼もしくは回転翼の航空機の客室内空気温度は、飛行中に大きく変動する おそれがある。このような温度変化は、航空機の物理的特性と、地上もしくは飛 行中の航空機に関連する運航条件や周囲条件と、の組み合わせに左右される。 機室内空気温度に影響を与え得るこのような航空機の物理的特性には、機室の 断熱性の程度、設けられている窓の数及び大きさ、エンジンと機室との近さ、及 び航空機構造に使用される材料がある。これらの要因により、熱が、対流、伝導 、または放射によって機室に出入りする。対流、伝導、または放射もまた、外部 周囲温度、航空機の高度、航空機の速度、及び航空機が雲の上下、もしくは雲の 内部を飛行している場合における雲に覆われる程度などの航空機に関連する運航 条件や周囲条件に左右される。 乗客が機室で快適に過ごせるようにするためには、航空機の機室設計に暖房及 び冷房装置を組み込むことが周知である。航空機の機 室で使用される一般の冷房装置は、機室で周囲空気のみもしくは周囲空気と航空 機内に設けられた空調ユニットより提供される冷却空気との混合空気を循環させ るための手動調整可能な装置を含む。このような冷房装置では、通常、周囲空気 入口を通じて周囲空気が流入し、ファンや送風機によって機内を循環する。これ らのファンや送風機は、空調機ユニットとともに冷却空気もしくは冷却空気と周 囲空気との混合空気を機室内で循環させるためにも使用することができる。 このような従来型の冷房装置の調整は、全て手動で行わる。即ち、このタイプ の冷却装置では、オペレータが、乗客の快適度が増すと考える装置設定の組み合 わせを手動で選択しなければならない。これらの装置設定は、周囲空気を航空機 に流入させる速度、種々の循環ファンや送風機の速度設定、及び空調ユニットが 使用される場合には、空調装置のコンプレッサが空調装置の蒸発器コイルに冷媒 を供給する速度を含む。 これらの従来型冷房装置の難点は、これらの装置が、航空機の機室の温度変化 を引き起こす航空機に関連する動的な運航条件及び周囲条件を自動的に補償する ことができない点にある。例えば、回転翼機の飛行中には、回転翼機の高度の関 数として回転翼機を取り巻く周囲温度が変動する。更に、通常、回転翼機は、広 い範囲にガラスが用いられているので、回転翼機が雲の上を飛行する場合には太 陽放射も1つの要因となる。垂直方向の操縦性が回転翼機の利点の1つであるの で、これらの動的な変化は、かなり急速に起こり得る。従って、従来型冷房装置 のオペレータは、回転翼機の運航条件及び 周囲条件に関連するこれらの動的な変化に応じて機室内温度が変動するのに伴い 、冷房装置の設定を手動で調節する必要がある。このような動的な変化は、オペ レータが装置設定の調整値を入力する速度及び機室内温度がこれらの手動調整を 反映し得る速度よりも急速に起こり得るので、手動調整によって必ずしも乗客の 快適度は増さない。タービンエンジンを有する通常の暖房システムでは、タービ ンエンジンのコンプレッサから機内に熱いブリードエアを導く手動調整可能な暖 房装置を通じて機室に熱が提供される。暖房装置の調節は、機室へのブリードエ アの流れを、ブリードエアバルブによって手動で調整することで行われる。上述 した従来型冷房装置と同様に、従来型暖房装置も全て手動の調整に頼る。更に、 従来型冷房装置と同様に、従来型暖房装置は、航空機の機室内温度を変動させる 航空機に関連する動的な運航条件及び環境条件を自動的に補償することができな い。 特に、タービンエンジンの出力設定は、従来型暖房装置の有効性に影響を与え 得る。ブリードエアの温度及び流量が、ブリードエアを供給するタービンエンジ ンの出力設定の関数であることは、従来技術において周知である。従って、特定 の運航条件のセット次第では、ブリードエアの温度及び流量が航空機の暖房要求 よりも大きいかもしくは小さいおそれがある。更に、タービンエンジンのコンプ レッサから導くブリードエアを減少させると、エンジン効率が向上することが周 知である。従って、特定の運航条件においてエンジン効率を向上させることが必 要となれば、暖房目的で利用可能なブリードエアの流れが減少してしまう。従来 型の暖房装置は、手動調整 に頼るので、航空機に関連する周囲条件及びブリードエアの温度及び流量の変化 などの運航条件の動的な変化に応じてオペレータがシステム制御装置を適切に調 整することは非常に困難である。 発明の開示 よって、本発明の目的は、航空機の機室内空気温度を自動制御する装置及び方 法を提供することである。 本発明の他の目的は、航空機に関連する運航条件及び周囲条件の動的な変化に 自動的に対応して、航空機における機室内空気温度を自動制御する装置及び方法 を提供することである。 上記の及びその他の目的は、航空機の機室内温度を自動制御する装置である本 発明によって達成され、この装置は、周囲空気の流れを供給する周囲空気入口、 排気出口、及び第一及び第二のブリードエア管路に熱いブリードエアの流れを供 給するタービンエンジンとを有する。また、この装置は、装置の制御を行うシス テム制御装置と、第一及び第二のブリードエア管路と組み合わせて配置したブリ ードエア遮断バルブと、を有し、このブリードエア遮断バルブは、開放位置と閉 鎖位置とを有するとともに、ブリードエア遮断バルブを開放位置と閉鎖位置との 間で切り換えるための電気的な信号をシステム制御装置から受信することができ るようにシステム制御装置に接続されている。熱いブリードエアの流れを調整す るために、調整バルブが第一のブリードエア管路と組み合わせて設けられており 、この調整バルブアセンブリは、第一のブリードエア管路を通って流れる熱いブ リードエアの流れを制御するために、システム制御 装置から電気信号を受信することができるようにシステム制御装置に電気的に接 続されている。 また、第二のブリードエア管路に接続された補助ヒータと、補助ヒータへの熱 いブリードエアの流れを調整するために第二のブリードエア管路と組み合わせて 配置した補助ヒータ調整バルブアセンブリと、が設けられており、補助ヒータ調 整バルブアセンブリは、第二のブリードエア管路を通じて流れる熱いブリードエ アの流れを調整するためにシステム制御装置からの電気信号を受信することがで きるようにシステム制御装置と電気的に接続されている。 航空機内の温度を自動制御する装置は、更に、冷却空気の流れを提供するため の空調サブシステムを含む。この空調サブシステムは、コンプレッサ、蒸発器、 及び複数の速度を有する蒸発器ファンを含み、上記コンプレッサは、作動設定と 停止設定とを有する。空調サブシステムは、ファンの速度とコンプレッサの設定 とを定めるためにシステム制御装置からの電気信号を受信できるようにシステム 制御装置に電気的に接続されている。 周囲空気温度センサが周囲空気温度を検出するために設けられており、この周 囲空気温度センサは、システム制御装置に電気的に接続されており、周囲空気温 度を示す電気信号をシステム制御装置に送信することができる。航空機の機室内 温度を検出するために機室内空気温度センサが設けられており、この機室内空気 温度センサは、システム制御装置に電気的に接続されており、機室内温度を示す 電気信号をシステム制御装置に送信することができる。 また、空調サブシステムと周囲空気入口に接続された一次ダクト サブシステムと、空調サブシステム、周囲空気入口、及び第一のブリードエア管 路に接続された二次ダクトサブシステムと、が設けられており、熱いブリードエ アの流れ、冷却空気の流れ、及び周囲空気の流れは、二次ダクトサブシステム内 で混合され、実際の混合空気温度を有する混合空気となる。実際の混合空気温度 を検出するために、二次ダクト温度センサが二次ダクト内に設けられており、こ の二次ダクト温度センサは、システム制御装置に電気的に接続されており、実際 の混合空気温度を示す電気信号をシステム制御装置に送信することができる。 航空機の機室内温度を自動制御する方法も提供されており、この方法では、航 空機は、周囲空気入口、排気出口、補助ヒータ、熱いブリードエアの流れを供給 するタービンエンジン、ブリードエア遮断バルブ、熱いブリードエアの流れを調 整する調整バルブアセンブリ、及び冷却空気の流れを供給するための空調サブシ ステムを有し、空調サブシステムは、コンプレッサ、蒸発器、及び低速、中速、 高速の速度を有する蒸発器ファンを含む。この方法は、選択された機室内空気温 度を定めるステップと、周囲空気温度を検出するステップと、周囲空気温度と第 一の周囲空気切換点温度とを比較するステップと、周囲空気温度が第一の周囲空 気切換点温度よりも高ければ空調モードを確実に聞始するステップと、周囲空気 温度が第一の周囲空気切換点温度以下であれば確実に暖房モードを開始するステ ップと、周囲空気温度検出ステップに戻るステップと、を含む。 本発明の他の目的及び利点は、以下の詳細な説明によって当業者にとって明ら かとなる。この説明では、本発明の好適実施例が、単 に本発明を実行するための最適な実施形態を示すことによって開示及び説明され ている。本発明は、本発明から離れない範囲で種々の点を変更することが可能で ある。従って、図面及び説明は、例示的なものであり、発明を限定するためのも のではない。 図面の簡単な説明 図1は、本発明の特徴を含むとともに空調モードと暖房モードとを有する、航 空機の機室内温度を自動制御する方法を示したフローチャートである。 図2は、図1の方法を実行し得る装置を具体的に示した航空機の機室内温度を 制御する装置の概略図である。 図2aは、図2で示したブリードエア供給サブシステムの概略図である。 図2bは、図2で示した一次ダクトサブシステムの概略図である。 図2cは、図2で示した二次ダクトサブシステムの概略図である。 図2dは、図2で示した空調サブシステムの概略図である。 図2eは、図2で示した周囲空気入口サブシステムの概略図である。 図2fは、図2で示した排気サブシステムの概略図である。 図2gは、図2で示した補助暖房サブシステムの概略図である。 図3は、図1に示した空調モードのフローチャートである。 図3aは、図3で示した空調モードと共に使用する混合ルーチンを示したフロ ーチャートである。 図4は、図1に示した暖房モードのフローチャートである。 図5は、図2で示した調整バルブアセンブリの一部切り欠き部分平面図である 。 発明を実施するための最良の形態 図1は、本発明の特徴を備える航空機(図示省略)の機室内空気温度TCBNを 自動制御する方法を示すフローチャート200である。フローチャート200は 、特に、所定のパラメータのセットに応じて空調モード300と暖房モード40 0とのいずれかを選択する方法を示している。 次に、図2を参照すると、シコルスキー(登録商標)S−76型(登録商標) ヘリコプタ(シコルスキー及びS−76は、シコルスキー エアクラフト コー ポレイションの登録商標である)の機室内空気温度を自動制御するための装置1 0が示されており、この装置は、本発明の方法を実行し得る装置の具体例である 。機室内温度自動制御装置10は、ブリードエア供給サブシステム20、一次ダ クトサブシステム40、二次ダクトサブシステム50、空調サブシステム60、 周囲空気入口サブシステム70、排気サブシステム80、補助暖房サブシステム 90、及びシステム制御装置12、を含む。 図2aを参照すると、ブリードエアデリバリサブシステム20は、2つのター ビンエンジン22を含み、これらのタービンエンジン22は、それぞれコンプレ ッサセクション(図示省略)と、第1及び第2のブリードエア管路24,26と 、を含み、これらの管路は、熱いブリードエアの流れがコンプレッサセクション から第1及び第 2の管路24,26に導かれるようにタービンエンジン22のコンプレッサセク ションに接続されている。2つのブリードエア遮断バルブ28がタービンエンジ ン22に近接して配置され、これらの遮断バルブ28により各タービンエンジン 22から第1及び第2の空気管路24,26に流入する熱いブリードエアの流れ が制御される。説明する実施例では、ブリードエア遮断バルブ28は、システム 制御装置12に電気的に接続されたソレノイドバルブを含む。この実施例では、 システム制御装置12からソレノイドバルブへ所定の電圧が供給されてソレノイ ドバルブが励磁されると、ブリードエア遮断バルブ28は、完全に閉じた構成と なる。システム制御装置12がソレノイドバルブに所定の電荷を供給するのを停 止してソレノイドバルブが非励磁となると、ブリードエア遮断バルブ28は、完 全に開いた構成となる。 ブリードエアデリバリサブシステム20は、第1のブリードエア管路システム 24と組み合わせて設けられた調整バルブアセンブリ100も含み、この調整バ ルブアセンブリ100によって二次ダクトサブシステム50へ流入する熱いブリ ードエアの流れを調整することができる。完全に開いたもしくは完全に閉じた構 成のみとなり得るブリードエア遮断バルブ28とは異なり、調整バルブアセンブ リ100は、種々の段階に調整可能となっている。 説明する実施例では、図2a及び図5で示されているように、調整バルブアセ ンブリ100aは、(パーカ ハニファン コーポレイション(Parker Hannifan Corporation)のニュートロニクス部門によって 製造されている電圧感応オ リフィス等のような)ソレノイド作動の比例バルブ104に接続管106によっ て接続された調整バルブ102を含む。ソレノイド作動の比例バルブ104は、 プランジャヘッド110を有するプランジャ108を含み、このプランジャヘッ ド110は、接続管106の一方の端部を定めるオリフィス112にはまるよう な形状となっている。プランジャ108は、その周囲に配置された導電性コイル 114によって形成される磁界に応答して直線移動が可能となるようにソレノイ ド作動の比例バルブ104内に設けられている。電荷は、コイル114とシステ ム制御装置12との間の電気接続を通じてコイル114に供給される。説明する 実施例では、プランジャ108の直線移動は、システム制御装置12よりコイル 114に供給される電圧に比例し、つまり、システム制御装置12からコイル1 14に所定の段階の電圧が供給されると、プランジャ108は、これに従って所 定の距離だけ直線移動する。特に、システム制御装置12が電圧を一段階高める と、プランジャ108がオリフィス112から直線移動で離れ、システム制御装 置12が電圧を一段階低くすると、プランジャ108がオリフィス112に直線 移動で近づくように、コイル114をプランジャ108の周囲に配置する必要が ある。 調整バルブ102は、ブリードエア入口116、ブリードエア出口118、ブ リードエア入口116とブリードエア出口118との間に配置されたばね式バル ブ120、堅いステム部124によってばね式バルブ120と接続されたダイヤ フラム122、及び熱いブリードエアの流れをブリードエア入口116からダイ ヤフラム12 2の上側の調整バルブ102の領域123へと導くための絞り管121を含む。 ダイヤフラム122は、ばね式バルブ120及びステム部124と組み合わせて 設けられ、ダイヤフラム122が下方に移動すると、これに応じてばね式バルブ 120も下方に移動し、ブリードエア入口116からブリードエア出口118へ の熱いブリードエアの流れが増加する。反対に、ダイヤフラム122が上方に移 動すると、これに対応してばね式バルブ120も上方に移動し、ブリードエア入 口116からブリードエア出口118への熱いブリードエアの流れが減少する。 ダイヤフラム122のこのような上下移動は、ダイヤフラム122の上面及び下 面に加わる圧力差を通じて制御される。 ダイヤフラム122の下面に加わる圧力は、ばね式バルブ120の位置とブリ ードエア入口116における熱いブリードエアの圧力との作用である。ダイヤフ ラム122の上面に加わる圧力は、ダイヤフラム122の上側領域123の圧力 、ダイヤフラム122の下面に加わる圧力、及びダイヤフラム122の上方への 移動によって調整バルブ102から流出して接続管106を通じて流れるように 移動する空気の作用である。具体的には、ダイヤフラム122が上方に移動する と、ダイヤフラム122の上面に近い空気がダイヤフラム122から離れるよう に移動するとともにソレノイド作動の比例バルブ104に向かって接続管106 内に押し込められる。上述したように、接続管106の他方端は、ソレノイド作 動の比例バルブ104内のオリフィス112を含む。 従って、プランジャ108が、システム制御装置12からの電気 信号に応答してオリフィス112から離れるように、つまりプランジャヘッド1 10とオリフィス112との間の間隙が増加するように移動すると、接続管10 6内に移動した空気は、急速に流出してダイヤフラム122は、確実に上方に移 動可能となる。しかし、プランジャ108がオリフィス112に向かって、つま りプランジャヘッド110とオリフィス112との間の間隙が減少するように移 動すると、接続管106内に移動した空気は、比較的遅い速度で流出してダイヤ フラム122が上方に移動するのを防止する。 作動時には、調整バルブ102は、ソレノイド作動の比例バルブ104と協働 し、ダイヤフラム122が上下移動する能力、即ちばね式バルブ120が熱いブ リードエアの流れを調整する能力は、ソレノイド作動の比例バルブ104内のプ ランジャ108の直線移動の関数となる。具体的には、プランジャ108がオリ フィス112に向かって直線移動すると、調整バルブ102を通じて流れる熱い ブリードエアの流量が増加する。反対に、プランジャ108がオリフィス112 から離れるように直線移動すると、調整バルブ102を通じて流れる熱いブリー ドエアの流量が減少する。 説明する実施例では、各電圧段階は、0.1ボルトであり、電圧段階とプラン ジャ108の直線移動との関係は、プランジャヘッド110とオリフィス112 とが完全に分離した状態を特徴とする完全に開いた構成と、プランジャヘッド1 10とオリフィス112とが完全に接触した状態を特徴とする完全に閉じた構成 と、の間でプランジャ108が完全に直線移動を行うのに、20の電圧段階が必 要なものとなっている。 図2bを参照すると、一次ダクトサブシステム40は、冷気または周囲空気が 一次ダクトサブシステム40を通じて循環するように空調サブシステム60と周 囲空気入口サブシステムとに接続された一次ダクト42を含む。調整可能な天井 レジスタ44が、各乗客用座席(図示省略)に対応する不連続な位置に一次ダク ト42と組み合わせて配置され、機内の乗客が冷気または周囲空気を受けること が可能となっている。説明する実施例では、調整可能な天井レジスタ44は、ピ ューリタン−ベネット アエロ システムズ カンパニー(Puritan−B ennet Aero Systems Company)により製造されたW EMAC(登録商標)(WEMACは、ピューリタン−ベネット アエロ シス テムズ カンパニーの登録商標である)可調整空気出口を含む。 図2cを参照すると、二次ダクトサブシステム50は、空調サブシステム60 、周囲空気入口サブシステム70、及び複数のバッフル54を使用する第1のブ リードエア管路24に接続した二次ダクト52を含む。作動時には、第1のブリ ードエア管路24から二次ダクト52へと熱いブリードエアが導かれるのに従っ て、熱いブリードエアが冷気または周囲空気と混合して二次ダクト52の混合領 域56で混合空気となる。二次ダクト温度センサ58が混合領域56の一方に配 置されており、この二次ダクト温度センサ58は、混合領域56の混合空気の温 度を検出してシステム制御装置12に実際の混合空気温度TMIX ACTを示す電気 信号を提供するようにシステム制御装置12に電気的に接続されている。混合空 気が客室に供給されるように、二次ダクト52と組み合わさって二次ダクト通気 孔59が設けられている。説明する実施例では、二次ダクト通気孔59は、S− 76型ヘリコプタの客室の天井と一体に設けられた固定式ウォーターフォールタ イプの通気孔を含む。 図2dを参照すると、空調サブシステム60は、蒸発器コイル64と流体的に 連通するように設けられたコンプレッサ62を含み、これらの蒸発器コイル64 は、低速、中速、高速のファン速度設定を有する蒸発器ファン66と組み合わせ て設けられている。作動時には、コンプレッサ62が、蒸発器コイル入口68へ 冷媒を送り込むとともに蒸発器コイル出口69から冷媒を受け入れることで、閉 ループの冷媒循環路が提供される。蒸発器ファン66は、蒸発器コイル64に近 接するように設けられており、蒸発器ファン66は、作動時に蒸発器コイル64 を通過して一次及び二次ダクト42,52内へと流れる空気流を供給する。蒸発 器ファン66から供給される空気が蒸発器コイル64を通過するのに従って冷媒 が空気流から熱を奪うので、一次及び二次ダクト42,52に冷気の流れが供給 される。説明する実施例では、コンプレッサ62と蒸発器ファン66とは、シス テム制御装置12に電気的に接続されており、システム制御装置12は、蒸発器 ファン66の速度やコンプレッサ62の動作状態を含む空調サブシステム60の 運転を制御する。S−76型ヘリコプタに関する実施例では、空調サブシステム 60は、約6155W(21,000BTU/h)を供給する単一のベーパサイ クル空調装置を含む。 図2eを参照すると、周囲空気入口サブシステム70は、周囲空気入口72、 周囲空気入口バルブアセンブリ74、及び周囲空気温 度センサ76を含む。周囲空気入口72は、周囲空気が周囲空気入口72を通じ て周囲空気入口サブシステム70に流入するようにS−76型ヘリコプタの外部 面に設けられている。周囲空気温度センサ76は、システム制御装置12に電気 的に接続されるとともに周囲空気入口72に近接して配置されており、周囲空気 の温度を検出してこの温度を示す電気信号をシステム制御装置12に提供する。 周囲空気入口バルブアセンブリ74は、周囲空気入口72と一次及び二次ダク トサブシステム40,50との間に設けられており、一次及び二次ダクト42, 52への周囲空気の流れを選択的に制御する。周囲空気入口バルブアセンブリ7 4は、周囲空気入口バルブモータ79と組み合わせて設けられた周囲空気入口バ ルブ78を含む。周囲空気入口バルブモータ79は、システム制御装置12と電 気的に接続されており、システム制御装置12が周囲空気入口バルブ78の開閉 を制御する。周囲空気入口バルブ78が開いていると、一次及び二次ダクト42 ,52に周囲空気が流入可能となる。逆に、周囲空気入口バルブ78が閉じてい ると、一次及び二次ダクト42,52への周囲空気の流入が阻止される。以下で より詳しく説明するように、周囲空気入口バルブアセンブリ74は、周囲空気入 口サブシステム70の一部として機能することに加えて、排気サブシステム80 と組合わさって働く。 図2fを参照すると、排気サブシステム80は、排気入口82、排気入口ファ ン83、機室内空気温度センサ84、排気出口85、排気出口バルブアセンブリ 86、機室内空気再循環入口87、及び周囲空気入口バルブアセンブリ74を含 む。説明する実施例では、 排気入口82、排気入口ファン83、及び機室内空気温度センサ84は、S−7 6型ヘリコプタの客室における乗客座席のアームレスト内に設けられており、入 口ファン83により機室内空気温度センサ84付近での機室内空気の停滞が防止 される。排気入口ファン83は、システム制御装置12に電気的に接続しており 、システム制御装置12は、排気入口ファン83の運転、即ち機室内空気温度セ ンサ84を通過する機室内空気の流れを制御する。機室内空気温度センサ84は 、システム制御装置12とも電気的に接続しており、機室内空気温度センサ84 は、機室内空気温度TCBNを示す電気信号をシステム制御装置12に提供する。 排気出口85は、S−76型ヘリコプタの外部面に設けられており、ヘリコプ タからヘリコプタを囲む周囲空気内へ機室内空気を排気することが可能となって いる。説明する実施例では、排気出口85は、N.A.C.A.型の排気口を含 み、その形状によって排出出口85は流体エゼクタとなる。ヘリコプタの外部面 に沿った排出出口85の形状は、低圧領域が形成されるような形状となっており 、この低圧領域によって、排気サブシステム80内の空気と排気出口85におけ る空気との間に圧力差が生じる。この圧力差によって、排気入口82を通じて排 気サブシステム80に流入する機室内空気が、排気出口85を通じてヘリコプタ から排出される。排気出口バルブアセンブリ86は、排気出口85に近接して設 けられており、排気出口85を通じてヘリコプタから排出される機室内空気の流 れを制御する。排気出口バルブアセンブリ86は、排気出口バルブモータ89と 組み合わせて設けられた排気出口バルブ88を含む。排 気出口バルブモータ89は、システム制御装置12と電気的に接続しており、シ ステム制御装置12は、排気出口バルブ88の開閉を制御する。排気出口バルブ 88が開いていると、機室内空気がヘリコプタより排出可能となり、排気出口バ ルブ88が閉じていると、機室内空気がヘリコプタより排出されることが阻止さ れるとともに、この空気は、代わりに機室内空気再循環入口87へと導かれる。 説明する実施例では、周囲空気入口バルブ78が、機室内空気再循環入口87 と組合わさったバルブとしても機能するように、周囲空気入口バルブアセンブリ 74が配置されている。作動時は、周囲空気入口バルブ78が周囲空気入口サブ システム70に対して開いた位置となっている時には、周囲空気入口バルブ78 は、同時に、機室内空気再循環入口87を通じて流れる機室内空気の流れを制限 する。逆に、周囲空気入口バルブ78が周囲空気入口サブシステム70に対して 閉じた位置となっている時には、周囲空気入口バルブ78は、同時に、機室内空 気が機室内空気再循環入口87を通じて流れることを可能とする。周囲空気入口 バルブ78が後者の位置にあり、かつ排気出口バルブ88が閉じた位置にある場 合には、排気入口82を通じて排気サブシステム80に流入する機室内空気は、 機室内空気再循環入口87を通じて一次及び二次ダクト42,52へと再循環す る。周囲空気入口バルブ78が開いた位置にあり、かつ排気出口バルブ88も開 いた位置にある場合には、周囲空気が一次及び二次ダクト42,52に流入可能 となり、機室内空気は、排気出口85を通じてヘリコプタより排出される。上述 したように、システム制御装置12は、周囲空気入口バルブモータ79及び排気 出口バルブモータ89の両方を制御しており、これにより、制御装置12が、ヘ リコプタに流入する周囲空気の流れ、及び機室内空気が一次及び二次ダクト42 ,52内へと再循環されるかもしくは排気出口85を通じてヘリコプタより排出 されるかに関して制御を行うことが可能となっている。 図2gを参照すると、補助暖房サブシステム90は、補助ヒータ91と、補助 ヒータ調節バルブアセンブリ92と、を含み、これらは、補助ヒータ調節バルブ アセンブリ92が補助ヒータへの熱いブリードエアの流れを調節するように、共 に第2のブリードエア管路26と組合わさって設けられている。補助ヒータ調節 バルブアセンブリ92の構造及び機能は、上述した調節バルブアセンブリ100 と同様である。補助ヒータ調節バルブアセンブリ92は、システム制御装置12 と電気的に接続されており、システム制御装置12は、補助ヒータ91への熱い ブリードエアの流れの制御を行う。補助ヒータ91は、機室内空気入口93、ブ リードエア入口94、及び補助ヒータ出口95を含む。動作時には、熱いブリー ドエアがブリードエア入口94を通じて補助ヒータ91に流入するのに従って、 機室内空気入口93を通じて補助ヒータ91に導かれる機室内空気と組み合わさ ってベンチュリ効果が生じ、機室内空気が熱いブリードエアの流れに混入してこ の流れと混合される。この混合空気は、続いて、補助ヒータ出口95を通じて機 室へと導かれる。 図2a〜図2gに示した機室内温度自動制御装置10内に配置された種々のセ ンサ58,76,84から電気信号を受信すること、また、バルブ28、調整バ ルブアセンブリ100,92、モータ7 9,89、及びファン66,83に種々の電気信号を送信することに加えて、制 御装置12には、図1に示した方法で使用する切換点温度の値が予めプログラム されている。切換点温度の関連性に関しては、以下でより詳しく説明するが、以 下の表は、これらの各切換点温度の名称の省略形を示している。 図1及び図2を参照して、本発明の特徴を含む航空機の機室内空気温度TCBN を自動制御するための方法を、上述したS−76型ヘリコプタ用の機室内温度自 動制御装置10を用いて以下で例示的に詳しく説明する。以下で説明する方法の ステップは、装置10の種々のコンポーネントと組合わさって動作するシステム 制御装置によって実行される。 ステップ202では、選択された機室内空気TCBN SELが、例えば、乗客によ る手動での入力によって決定され、機室内の所望空気温度となる。説明する実施 例では、選択された機室内空気温度TCBN SELは、システム制御装置12と電気 的に接続された主制御パネル16に入力される。判断点204では、システム制 御装置12に よって、周囲空気温度センサ76により検出された周囲空気温度と第一の周囲空 気切換点温度TAIR SP1とが比較され、空調モード300もしくは暖房モード4 00を開始すべきか、または、一方のモード300,400から他方のモード3 00,400への切換えを行うべきかが判断される。第一の周囲空気切換点温度 TAIR SP1の値は、予測される航空機の周囲条件及び運航条件を考慮してシステ ム制御装置12に予めプログラムされ、空調モード300と暖房モード400と の間の適切な切換点を提供する。 S−76型ヘリコプタに関する実施例では、第一の周囲空気切換点温度TAIR SP1 は、モード300,400のいずれのモードが実行されているかによって異 なる。室外空気温度が上昇中であり、かつ暖房モード400が既に実行されてい る場合には、空調モード300は、約11℃(52°F)の第一の周囲空気切換 点温度TAIR SP1で開始される。室外空気温度が下降中であり、かつ空調モード 300が既に実行されている場合には、暖房モード400は、約7℃(45°F )の第一の周囲空気切換点温度TAIR SP1で開始される。空調モード300と暖 房モード400とに関するそれぞれの第一の周囲空気切換点温度TAIR SP1の間 の約4℃(7°F)の差は、モードサイクリングを防止するための温度バッファ となる。言い換えると、第一の周囲空気切換点温度TAIR SP1の値が1つしかな ければ、システム制御装置12は、周囲温度の非常に小さい変化に応じて空調モ ード300と暖房モード400との間で連続的にサイクル即ち切り替わってしま う。 判断点204では、周囲空気温度が第一の周囲空気切換点温度TAIR SP1 よりも大きければ、システム制御装置12は、確実に空調モード300 を開始する。周囲空気温度が第一の周囲空気切換点温度TAIR SP1以下の場合に は、システム制御装置12は確実に暖房モードを開始する。適切なモード300 ,400の選択及び実行に続いて、処理は、戻りステップ206を介して判断点 204に戻る。 図2a〜図2f及び図3を参照して、空調モード300を更に詳しく説明する 。ステップ302では、システム制御装置12は、周囲空気がヘリコプタに流入 することを防止するとともに機内空気が再循環するように、空気入口バルブ78 及び排気出口バルブ88を確実に閉じる。ステップ304では、システム制御装 置12は、コンプレッサ62を確実に作動させて、蒸発器コイル64に冷媒を送 り込む。判断点306では、システム制御装置12は、機室内空気温度センサ8 4が検出した機室内空気温度TCBNと選択された機室内空気温度TCBN SELとを比 較する。機室内空気温度TCBNが選択された機室内空気温度TCBN SELよりも低け れば、システム制御装置12は、ステップ312,314,316を含む第一の 冷房サブモード310を開始する。機室内空気温度TCBNが選択された機室内空 気温度TCBN SEL以上であれば、システム制御装置12はステップ322,32 4,326,328を含む第二の冷房サブモード320を開始する。機室内空気 温度TCBNが選択された機室内空気温度TCBN SELよりも低い場合に空調サブモー ドを開始することは、直感に反するように感じられるかもしれないが、選択され た機室内空気温度TCBN SELよりも機室内空気温度TCBNを高くしてしまうおそれ のある周囲条件の影響をうち消すために第一の冷房サブモード 310が必要となる。 適切な冷房サブモード310,320を選択した後に、空調モード300は、 ステップ330から出て、図1の戻りステップ206に入る。 次に、図2a〜図2f及び図3、特に、第一の冷房サブモード310を参照す る。ステップ312では、システム制御装置12は、蒸発器ファン66の速度を 確実に低速に設定する。コンプレッサ62が作動しており、かつ蒸発器ファン6 6が低速に設定されているので、冷却空気の流れは、一次及び二次ダクト42, 52内へと導かれる。ステップ314では、熱いブリードエアが第一のブリード エア管路24に流入することができるように、システム制御装置12は、ブリー ドエア遮断バルブ28が確実に開く。上述したように、熱いブリードエアは、第 一のブリードエア管路24に接続されたバッフル54を利用して二次ダクトに導 かれる。熱いブリードエアは、二次ダクトに流入するのに従って、空調サブシス テム60によって二次ダクト52に導かれる冷却空気と混合して実際の混合空気 温度TMIX ACTを有する混合空気となる。二次ダクト温度センサ58は、混合空 気の温度を検出して実際の混合空気温度TMIX ACTを示す電気信号をシステム制 御装置12に送信する。 ステップ316では、熱いブリードエアが、調整バルブアセンブリ100によ って調整され、二次ダクト52内の実際の混合空気温度TMIX ACTが以下の式に よって定義される目標混合空気温度TMIX TRGTに近づけられる。 k(TCBN SEL−TCBN)+TCBN SEL (1) 式1に示されているように、目標混合空気温度TMIX TRGTは、選択された機室 内空気温度TCBN SELと等しい値に設定されない。機室内空気温度は、最終的に 選択された機室内空気温度TCBN SELと等しくなることが望ましいが、目標混合 空気温度TMIX TRGTを必ずしも選択された機室内空気温度TCBN SELと等しくす る必要はない。機室内空気温度TCBNが二次ダクト52に流入する混合空気の温 度から主に影響を受ける場合には、機室を取り巻く混合空気の循環が、機室内空 気温度TCBNを、選択された機室内空気温度TCBN SELと最終的に等しくなるよう に次第に変化させるので、目標混合空気温度TMIX TRGTは、選択された機室内空 気温度TCBN SELに等しく設定されることが望ましい。しかし、前述したように 、機室内空気温度TCBNは、一次ダクト42から流出する冷却空気の温度、太陽 放射による機室内の温度上昇、雲に覆われることによる機室内の温度低下、周囲 空気の温度変化、及び航空機構造を通じた熱損失を含むいくつかの要因によって 影響を受ける。従って、目標混合空気温度TMIX TRGTは、混合空気が機室内を循 環するのに従って、機室内空気温度TCBNが選択された機室内空気温度TCBN SEL に達するように定める必要がある。 式1では、温度を補償する項であるk(TCBN SEL−TCBN)は、機室内空気温 度TCBNに影響を与える上記の要因を補償するために選択された機室内空気温度 TCBN SELに加算される。この温度を補償する項では、選択された機室内空気温 度TCBN SELから機室内空 気温度TCBNが差し引かれ、その値にゲイン係数kが積算される。温度を補償す る項の効果は、目標混合空気温度TMIX TRGTの値を拡大することで、機室内空気 温度TCBNが選択された機室内空気温度TCBN SELにより速く到達するようにする ことである。ゲイン係数kは、特に、補償項を増幅させることで、ヘリコプタや 他の航空機が通常経験する機室内空気温度TCBNの動的な変化に対応して、目標 混合空気温度TMIX TRGTを速く調節することができるようにする。S−76型ヘ リコプタに関する実施例では、ゲイン係数を3とした場合に補償項を最も適切に 拡大することができることがわかった。迅速な調節の必要性は、従来の自動車及 び住宅用の空調装置に比べて著しく重要である。自動車や住宅における周囲条件 及び運転条件は、航空機に関連するものほど動的ではないので、自動車や自宅で は、内部温度の調整を迅速に行う必要がない。 二次ダクト52内の冷却空気の温度及び流量は、選択された蒸発器ファン速度 に対して実質的に一定に保たれるので、実際の混合空気温度TMIX ACTを目標混 合空気温度TMIX TRGTに近づけるためには、調整バルブアセンブリ100を用い て二次ダクト52に流入する熱いブリードエアの流れを調整する必要がある。し かし、熱いブリードエアの温度及び流量は、エンジン出力設定の直接の関数であ るので、予め定められた調整バルブアセンブリ100の不連続的な調整のみに基 づいて実際の混合空気温度TMIX ACTの変化を予測することは大変難しい。 説明する実施例では、図3aに示した混合ルーチン316aを使用してステッ プ316を実行することができる。混合ルーチン31 6aは、調整バルブアセンブリ100aを徐々に調整し、実際の混合空気温度TMIX ACT を目標混合空気温度TMIX TRGTに近づけるように機能する。判断点21 0では、システム制御装置12が実際の混合空気温度TMIX ACTの値と計算され た目標混合空気温度TMIX TRGTの値とを比較する。実際の混合空気温度TMIX AC T が目標混合空気温度TMIX TRGTよりも大きければ、システム制御装置12は、 ステップ211でソレノイド作動の比例バルブ104の電圧を1段階上げる。実 際の混合空気温度TMIX ACTが目標混合空気温度TMIX TRGT以下であれば、シス テム制御装置12は、ステップ212でソレノイド作動の比例バルブ104への 電圧を1段階下げる。上述したように、ソレノイド作動の比例バルブ104の電 圧がシステム制御装置12によって上げられるかもしくは下げられると、ソレノ イド作動の比例バルブ104内でプランジャ108が線形移動し、調整バルブ1 02を通って流れる熱いブリードエアの流量に影響を与える。混合ルーチン31 6aは、出口ステップ213から出て、図3のステップ330に入る。 第一の冷房サブモード310、またこれに従って混合ルーチン316aを何度 も繰り返し実行することで、混合ルーチン316aによって実際の混合空気温度 TMIX ACTが目標混合空気温度TMIX TRGTに近づいていく。混合ルーチンが繰り 返し実行される度に、実際の混合空気温度TMIX ACTだけでなく、機室内空気温 度TCBNの変化に応じて目標混合空気温度TMIX TRGTも変化する点が重要である 。従って、システム制御装置12は、機室内空気温度センサ84及び二次ダクト 温度センサ58からの読取り値を連続的に処理し、これ に従って目標混合空気温度TMIX TRGTを再度計算して、この値を実際の混合空気 温度TMIX ACTと比較する。 また、混合ルーチン316aは、タービンエンジン22の出力設定の変更によ って引き起こされる実際の混合空気温度TMIX ACTの動的な変化に対応すること もできる。混合ルーチン316aの実行中に二次ダクト52に流入する熱いブリ ードエアの温度または流量が変化した場合には、システム制御装置12は、二次 ダクト温度センサ58より実際の混合空気温度TMIX ACTの変化を受信し、上述 のようにソレノイド作動の比例バルブ104を作動させて実際の混合空気温度TMIX ACT を目標混合空気温度TMIX TRGTへと近づける。 図3で示したように、ステップ316の終了時には、空調モード300は、ス テップ330から出て、図1に示した戻りステップ206から本発明の方法が続 けられる。 図2a〜図2f及び図3を参照して第二の冷房サブモード320をより詳細に 説明していく。ステップ322では、システム制御装置12は、ブリードエア遮 断バルブ28を確実に閉じ、これにより、熱いブリードエアの流れがブリードエ ア管路24,26のいずれにも流入しないようにする。判断点324では、シス テム制御装置12は、機室内空気温度TCBNと予めプログラムされた空調切換点 温度TAC SPとを比較する。機室内空気温度TCBNが空調切換点温度TAC SPより も高ければ、システム制御装置12は、ステップ326で蒸発器ファン66の速度 を確実に高速に設定する。機室内空気温度TCBNが空調切換点温度TAC SP以下で あれば、システム制御装置12は、ステップ328で蒸発器ファン66の速度を 確実に中速に 設定する。ステップ326,328では、ブリードエア遮断バルブ28が閉じて おり、かつコンプレッサ62が作動しているので、蒸発器ファン66は、一次及 び二次ダクト42,52に冷却空気の流れを供給する。ステップ326とステッ プ328との違いは、蒸発器ファン66の速度、即ち冷却空気の流量である。 空調装置切換点温度TAC SPの値は、予測される航空機の周囲条件及び運航条 件を考慮してシステム制御装置12に予めプログラムされ、蒸発器ファン速度の 中速と高速との間における適切な切換点を提供して、冷却空気の流量変化を生じ させる。S−76型ヘリコプタに関する実施例では、空調切換点温度TAC SPの 値は、蒸発器ファンの初速と機室内空気温度TCBNが上昇しているかもしくは低 下しているかによって決まってくる。蒸発器ファンの初速が中速に設定されてお り、かつ機室内空気温度TCBNが上昇している場合には、高速に切り替わる空調 切換点温度TAC SPは、選択された機室内空気温度TCBN SELに約3℃(6°F) を足した値である。蒸発器ファンの初速が高速に設定されており、かつ機室内空 気温度TCBNが低下している場合には、中速に切り替わる空調切換点温度TAC SP は、選択された機室内空気温度TCBN SELに約2℃(3°F)を足した値である 。 図3で示されているように、ステップ326もしくはステップ328の終了時 には、処理は、ステップ330から空調モード300を出て、図1で示される戻 りステップ206から本発明の方法が引き続き実行される。 図2a〜図2g及び図4を参照して、次に、暖房モード400を より詳しく説明していく。ステップ401では、システム制御装置は、コンプレ ッサ62を確実に停止させ、これにより、蒸発器コイル64への冷媒の流れを停 止する。ステップ402では、システム制御装置12は、ブリードエア遮断バル ブ28を確実に開き、熱いブリードエアが第一及び第二のブリードエア管路24 ,26に流入可能となるようにする。判断点404では、システム制御装置12 は、機室内空気温度TCBNと第一の暖房切換点温度THEAT SP1とを比較する。機 室内空気温度TCBNが第一の暖房切換点温度THEAT SP1よりも低ければ、システ ム制御装置12は、ステップ406で蒸発器ファン66の速度を確実に低速に設 定する。機室内空気温度TCBNが第一の暖房切換点温度THEAT SP1以上であれば 、システム制御装置12は、ステップ408で蒸発器ファン66の速度を確実に 高速に設定する。 第一の暖房切換点温度THEAT SP1の値は、予測される航空機の周囲条件及び運 航条件を考慮してシステム制御装置12に予め設定され、蒸発器ファン速度の低 速と高速との間における適切な切換点を提供し、これにより、周囲もしくは再循 環空気の流れに変化を生じさせる。S−76型ヘリコプタに関する実施例では、 第一の暖房切換点温度THEAT SP1の値は、蒸発器ファンの初速と機室内空気温度 TCBNが上昇しているかもしくは低下しているかによって決まってくる。蒸発 器ファンの初速が低速に設定され、かつ機室内空気温度TCBNが上昇している場 合には、高速に切り替わる第一の暖房切換点温度THEAT SP1は、選択された機室 内空気温度TCBN SELに約2℃(4°F)を足した値である。蒸発器ファンの初 速が高速に設 定され、かつ機室内空気温度TCBNが低下している場合には、低速に切り替わる 第一の暖房切換点温度THEAT SP1は、選択された機室内空気温度TCBN SELと等 しくなる。 判断点410では、周囲空気の温度が第二の周囲空気切換点温度TAIR SP2と 比較される。周囲空気温度が第二の周囲空気切換点温度TAIR SP2よりも低けれ ば、システム制御装置12は、ステップ412で周囲空気入口バルブ78及び排 気出口バルブ88を共に確実に閉じた位置とする。上述した通り、周囲空気入口 バルブ78及び排気出口バルブ88が共に閉じている場合には、機室内空気は、 機室内空気再循環入口87を通じて再度循環する。 周囲空気温度が第二の周囲空気切換点温度TAIR SP2以上であれば、システム 制御装置12は、ステップ414で周囲空気入口バルブ78及び排気出口バルブ 88を共に確実に開いた位置とする。上述の通り、周囲空気入口バルブ78及び 排気出口バルブ88が共に開いた位置である場合には、周囲空気が、周囲空気入 口72を通じて航空機内に導かれるとともに排気出口85を通じて航空機より排 出される。 第二の周囲空気切換点温度TAIR SP2の値は、予測される航空機の周囲条件及 び運航条件を考慮してシステム制御装置12に予めプログラムされ、周囲空気入 口バルブ78及び排気出口バルブ88の開放と閉鎖との間の適切な切換点を提供 するとともに、結果として生じる周囲もしくは再循環空気の航空機内への導入量 の変化も考慮している。S−76ヘリコプタに関する実施例では、第二の周囲空 気切換点温度TAIR SP2は、周囲空気入口バルブ78及び排気出口 バルブ88の初期構成と周囲空気温度が上昇しているかもしくは低下しているか によって決まってくる。周囲空気入口バルブ78及び排気出口バルブ88が初期 状態で共に閉じており、かつ周囲空気温度が上昇している場合には、周囲空気入 口バルブ78及び排気出口バルブ88を聞いた位置へと切り換える第二の周囲空 気切換点温度TAIR SP2は、約2℃(35°F)である。周囲空気入口バルブ7 8及び排気出口バルブ88が初期状態で共に開いており、かつ周囲空気温度が低 下している場合には、周囲空気入口バルブ78及び排気出口バルブ88を閉じた 位置へと切り換える第二の周囲空気切換点温度TAIR SP2は、約−4℃(25° F)である。 ステップ416では、二次ダクト52内の混合空気の実際の混合空気温度TMI X ACT が、式1で定義される目標混合空気温度TMIX TRGTに近づくように、調整 バルブアセンブリ100によって熱いブリードエアが調整される。 熱いブリードエアを調整して空気を混合する方法は、上述した空調モード30 0の第一の冷房サブモード310において説明した方法と実質的に同じである。 しかし、これらの2つの方法の間には、熱いブリードエアと混合される空気の性 質に違いがある。上述した空調モード300では、熱いブリードエアは、空調サ ブシステム60からの冷却空気と混合され、混合空気となる。暖房モード400 では、熱いブリードエアと混合される空気の性質は、判断点410での結果によ って異なる。周囲空気入口バルブ78及び排気出口バルブ88が共に閉じていれ ば、再循環する機室内空気が熱いブリードエアと混合され、混合空気が形成され る。周囲空気入口バルブ7 8及び排気出口バルブ88が共に開いていれば、周囲空気が熱いブリードエアと 混合され、混合空気となる。 判断点418では、機室内空気温度TCBNと第二の暖房切換点温度THEAT SP2 とが比較される。機室内空気温度TCBNが第二の暖房切換点温度THEAT SP2より も低ければ、システム制御装置12は、ステップ420で補助暖房サブシステム 90を確実に作動させる。補助暖房サブシステム90を確実に作動することに加 えて、S−76ヘリコプタに関する実施例の場合には、機室内空気温度TCBNが 選択された機室内空気温度TCBN SELよりも約2℃(3°F)以上低ければ、シ ステム制御装置12は、補助ヒータ調整バルブアセンブリ92に適切な電圧を送 ることで補助ヒータ91への熱いブリードエアの流れを調整する。上述した調整 バルブアセンブリ100を通じて熱いブリードエアを調整する方法と同様に、シ ステム制御装置12から補助ヒータ調整バルブアセンブリ92に送られる電圧の 段階は、所望の機室内空気温度TCBNの調整値に従って増加もしくは減少する。 機室内空気温度TCBNと選択された機室内空気温度TCBN SELとの差が2℃(3° F)よりも小さい点まで機室内空気温度TCBNが上昇すると、システム制御装置 12は、補助ヒータ調整バルブアセンブリ92の設定を固定し、機室内へ流入す る熱いブリードエアの流量がそれ以上変化しないようにする。 機室内空気温度TCBNが第二の暖房切換点温度THEAT SP2以上であれば、シス テム制御装置12は、ステップ422で補助暖房サブシステム90を確実に停止 させる。第二の暖房切換点温度THEAT SP2の値は、予測される航空機の周囲条件 及び運航条件を考慮してシ ステム制御装置12に予めプログラムされ、熱いブリードエアを利用して機室に 更に暖房を供給するための適切な切換点を提供する。 図4で示されているように、ステップ420もしくはステップ422の終了時 には、処理は、ステップ424から暖房モードを出て、図1に示される戻りステ ップ206から本発明の方法が引き続き実行される。 他の実施例では、本発明の方法を実行するために種々の装置を使用することが できる。また、他の実施例では、ダクト、ファン、及びバルブの数、配置、及び 作動特性を、S−76ヘリコプタの実施例について開示したものから変更しても よい。更に、他の実施例では、所望の混合空気温度を得るために、熱いブリード エア、冷却空気、周囲空気、及び再循環機室内空気の流量及び温度を、ファンや バルブの種々の構成を用いて調整することができる。また、更に、開示した実施 例では、システム制御装置が装置の運転を電気的に制御しているが、他の実施例 では、電気的、機械的、電気機械的、または油圧式の装置の種々の組み合わせを 用いて装置を運転及び制御することができる。 他の実施例では、それぞれの装置の動作必要条件を考慮して切換点温度を選択 することができる。いくつかの実施例では、切換点温度は、予めプログラムする か、手動で入力するか、もしくはシステム制御装置によって動的に変更すること ができる。また、いくつかの実施例では、機室内温度を自動制御するシステムは 、自動及び手動の両方の温度制御モードを有するより大きな航空機用の冷暖房シ ステムのコンポーネントであってもよい。この実施例では、自動温 度制御モード中に、特定の手動冷暖房モードを作動させることによって手動冷暖 房モードを優先させることができる。 本発明が上述した全ての目的を満たすことは、当業者には明らかである。当業 者は、本明細書を参照して、上記のような広い範囲で種々の変更、同等なものや 本発明の他の種々の構成の代用を行うことができる。よって、本発明に与えられ る保護は、付随する請求項及びそれと同様の記載に含まれる定義によってのみ限 定されるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジョルジオウ,ヘラクレス. アメリカ合衆国,フロリダ 33418,パー ム ビーチ ガーデンズ,ファースト テ ラス 124 (72)発明者 ロシィアヴォ,マイケル ディー. アメリカ合衆国,フロリダ 33478,ジュ ピター,155ティーエイチ プレイス ノ ース 13476

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.航空機の機室内温度を自動制御する方法であり、この航空機は、周囲空気入 口、排気出口、補助ヒータ、熱いブリードエアの流れを供給するタービンエンジ ン、ブリードエア遮断バルブ、前記熱いブリードエアの流れを調整する調整バル ブアセンブリ、及び冷却空気の流れを供給する空調サブシステムを有し、この空 調サブシステムは、コンプレッサ、蒸発器、及び低速、中速、高速の速度を有す る蒸発器ファンを含み、前記方法は、 (a)選択された機室内空気温度TCBN SELを定めるステップと、 (b)周囲空気温度を検出するステップと、 (c)前記周囲空気温度と第一の周囲空気切換点温度とを比較するステップと 、 (d)前記周囲空気温度が前記第一の周囲空気切換点温度よりも高ければ、空 調モードを確実に開始するステップと、 (e)前記周囲空気温度が前記第一の周囲空気切換点温度以下であれば、暖房 モードを確実に開始するステップと、 (f)前記周囲空気温度検出ステップに戻るステップと、を含むことを特徴と する方法。 2.前記空調モードは、 (a)前記周囲空気入口を確実に閉じるステップと、 (b)前記排気出口を確実に閉じるステップと、 (c)前記コンプレッサを確実に起動するステップと、 (d)機室内空気温度TCBNを検出するステップと、 (e)前記機室内空気温度と前記選択された機室内空気温度とを比較するステ ップと、 (f)前記機室内空気温度が前記選択された機室内空気温度よりも低ければ、 第一の冷房サブモードを確実に開始するステップと、 (g)前記機室内空気温度が前記選択された機室内空気温度以上であれば、第 二の冷房サブモードを確実に開始するステップと、を含むことを特徴とする請求 項1記載の方法。 3.前記第一の冷房サブモードは、 (a)前記蒸発器ファンを確実に前記低速に設定することで、前記空調サブシ ステムから前記冷却空気の流れを供給するステップと、 (b)前記ブリードエア遮断バルブを確実に開いて前記熱いブリードエアの流 れを供給するステップと、 (c)前記熱いブリードエアの流れと前記冷却空気の流れとを混合して実際の 混合空気温度を有する混合空気の流れを形成するステップと、 (d)前記調整バルブアセンブリを用いて前記熱いブリードエアの流れを調整 することで、前記実際の混合空気温度を目標混合空気温度に近づけるステップと 、を含むことを特徴とする請求項2記載の方法。 4.前記目標混合空気温度は、 k(TCBN SEL−TCBN)+TCBN SELとして定義され、 但し、kは、ゲイン係数であることを特徴とする請求項3記載の方法。 5.前記ゲイン係数は、3であることを特徴とする請求項4記載の方法。 6.前記第二の冷房サブモードは、 (a)前記ブリードエア遮断バルブを確実に閉じるステップと、 (b)前記機室内空気温度と空調切換点温度とを比較するステップと、 (c)前記機室内空気温度が前記空調切換点温度よりも高ければ、前記蒸発器 ファンを確実に前記高速に設定するステップと、 (d)前記機室内空気温度が前記空調切換点温度以下であれば、前記蒸発器フ ァンを確実に前記中速に設定するステップと、を含むことを特徴とする請求項2 記載の方法。 7.前記暖房モードは、 (a)前記コンプレッサを確実に停止するステップと、 (b)前記ブリードエア遮断バルブを確実に開いて前記熱いブリードエアの流 れを供給するステップと、 (c)機室内空気温度TCBNを検出するステップと、 (d)前記機室内空気温度と第一の暖房切換点温度とを比較するステップと、 (e)前記機室内空気温度が前記第一の暖房切換点温度よりも低 ければ、前記蒸発器ファンを確実に前記低速に設定するステップと、 (f)前記機室内空気温度が前記第一の暖房切換点温度以上であれば、前記蒸 発器ファンを確実に前記高速に設定するステップと、 (g)前記周囲空気温度と第二の周囲空気切換点温度とを比較するステップと 、 (h)前記周囲空気温度が前記第二の周囲空気切換点温度よりも低ければ、前 記蒸発器ファンが再循環する空気の流れを供給するように前記周囲空気入口と前 記排気出口とを確実に閉じるステップと、 (i)前記周囲空気温度が前記第二の周囲空気切換点温度以上であれば、前記 蒸発器ファンが周囲空気の流れを供給するように前記周囲空気入口と前記排気出 口とを確実に開くステップと、 (j)前記周囲空気温度が前記第二の周囲空気切換点温度よりも低ければ、前 記熱いブリードエアの流れと再循環する空気の流れとを混合して実際の混合空気 温度を有する混合空気の流れを形成し、前記周囲空気温度が前記第二の周囲空気 切換点温度以上であれば、前記熱いブリードエアの流れと前記周囲空気の流れと を混合して実際の混合空気温度を有する混合空気の流れを形成するステップと、 (k)前記調整バルブアセンブリを用いて前記熱いブリードエアの流れを調整 することで、前記実際の混合空気温度を目標混合空気温度に近づけるステップと 、 (l)前記機室内空気温度と第二の暖房切換点温度とを比較するステップと、 (m)前記機室内空気温度が前記第二の暖房切換点温度よりも低 ければ、前記補助ヒータを確実に起動するステップと、 (n)前記機室内空気温度が前記第二の暖房切換点温度以上であれば、前記補 助ヒータを確実に起動しないステップと、を含むことを特徴とする請求項1記載 の方法。 8.前記目標混合空気温度は、 k(TCBN SEL−TCBN)+TCBN SELとして定義され、 但し、kは、ゲイン係数であることを特徴とする請求項7記載の方法。 9.前記ゲイン係数は、3であることを特徴とする請求項8記載の方法。 10.航空機内の空気温度を自動制御する方法であって、この航空機は、機室と 、この機室に混合空気の流れを供給する混合空気供給装置とを有し、前記混合空 気の流れは、実際の混合空気温度を有し、前記混合空気供給装置は、熱いブリー ドエアの流れを供給するホットブリードエアサブシステム、冷却空気の流れを供 給する冷却空気サブシステム、及び周囲空気の流れを供給する周囲空気サブシス テムと、を含み、前記機室は、機室内空気温度TCBNを有し、前記方法は、 前記熱いブリードエアの流れ、前記冷却空気の流れ、及び前記周囲空気の流れ を制御することで、前記混合空気温度を目標混合空気温度に近づけることを特徴 とする方法。 11.更に、選択された機室内空気温度TCBN SELを定めるステップを含み、 前記目標混合空気温度は、k(TCBN SEL−TCBN)+TCBN SELとして定義さ れ、 但し、kは、ゲイン係数であることを特徴とする請求項10記載の方法。 12.前記ゲイン係数は、3に等しいことを特徴とする請求項11記載の方法。 13.航空機の機室内空気温度を自動制御するための装置であって、この航空機 は、周囲空気の流れを供給する周囲空気入口、排気出口、及び第一及び第二のブ リードエア管路に熱いブリードエアの流れを供給するタービンエンジンを含み、 前記装置は、 (a)前記装置を制御するシステム制御装置を有し、 (b)前記第一及び第二のブリードエア管路と組み合わせて設けたブリードエ ア遮断バルブを有し、このブリードエア遮断バルブは、開放位置と閉鎖位置とを 有するとともに、前記開放位置と前記閉鎖位置との間で切り換わるための電気信 号を受信することができるように前記システム制御装置と電気的に接続しており 、 (c)前記熱いブリードエアの流れを調整するために前記第一のブリードエア 管路と組み合わせて設けた調整バルブアセンブリを有し、前記調整バルブアセン ブリは、前記第一のブリードエア管路を 通って流れる前記熱いブリードエアの流れを調整するための電気信号を前記シス テム制御装置から受信することができるように前記システム制御装置と電気的に 接続しており、 (d)前記第二のブリードエア管路に接続した補助ヒータを有し、 (e)前記熱いブリードエアの流れを調整して前記補助ヒータへ供給するため に前記第二のブリードエア管路と組み合わせて設けた補助ヒータ調整バルブアセ ンブリを有し、この補助ヒータ調整バルブアセンブリは、前記第二のブリードエ ア管路を通って流れる前記熱いブリードエアの流れを調整するための電気信号を 前記システム制御装置から受信することができるように前記システム制御装置と 電気的に接続しており、 (f)冷却空気の流れを供給するための空調サブシステムを有し、前記空調サ ブシステムは、コンプレッサ、蒸発器、及び複数の速度を有する蒸発器ファンを 有し、前記コンプレッサは、作動設定と停止設定とを有し、前記空調サブシステ ムは、前記ファンの前記速度と前記コンプレッサの前記設定とを定めるための電 気信号を前記システム制御装置から受信することができるように前記システム制 御装置と電気的に接続しており、 (g)周囲空気温度を検出するための周囲空気温度センサを有し、前記周囲空 気温度センサは、前記システム制御装置と電気的に接続しており、前記周囲空気 温度センサは、前記周囲空気温度を示す電気信号を前記システム制御装置に送信 することができ、 (h)前記航空機の機室内空気温度を検出するとともにこの機室内空気温度を 示す電気信号を前記システム制御装置に送信するため の機室内空気温度センサを有し、 (i)前記空調サブシステムと前記周囲空気入口とに接続した一次ダクトサブ システムを有し、 (j)前記空調サブシステム、前記周囲空気入口、及び前記第一のブリードエ ア管路に接続した二次ダクトサブシステムを有し、前記熱いブリードエアの流れ 、前記冷却空気の流れ、及び前記周囲空気の流れは、前記二次ダクトサブシステ ム内で選択的に混合されて実際の混合空気温度を有する混合空気の流れを形成し 、 (k)前記実際の混合空気温度を検出するために前記二次ダクト内に配置され た二次ダクト温度センサを有し、前記二次ダクト温度センサは、前記システム制 御装置に電気的に接続しているとともに前記実際の混合空気温度を示す電気信号 をシステム制御装置に送信することを特徴とする航空機の機室内空気温度を自動 制御するための装置。
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