JP2001503649A - 吸引洗浄用ハンドピース及びチップ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 従来の吸引／洗浄ハンドピースに着脱自在に接続される吸引／洗浄チップを含む医療用吸引兼洗浄装置である。チップ内にバイパス導管を有する吸引チューブを介して吸引が提供される。バイパス導管は吸引真空源に直接接続でき吸引屑片はチップから吸引真空源に流れる。吸引チューブはハンドピースの従来の吸引チューブに入り込みハンドピースを汚染するのを防止する。吸引チューブはまたチップが目詰まりするのを防止する最大の寸法を有するように設計される。チップは洗浄液を洗浄部位へ配向するための洗浄チューブ、洗浄チューブをハンドピースに接続してハンドピースが従来の方法でチップを通して液体を圧送できるようにするコネクタも有する。可撓性飛散防止遮蔽は洗浄チューブに摺動自在に取り付けられて洗浄液を局部に封じ込める。

Description

【発明の詳細な説明】 吸引洗浄用ハンドピース及びチップ 発明の分野 本発明は一般に医療用洗浄システムに関し、さらに詳しくは、吸引及び洗浄チ ャネルつきチップを有する医療用手持ち洗浄装置に関する。 発明の背景 洗浄装置は各種の非手術環境、たとえば老人ホームやその他長期療養施設など で一般的に使用されており、患者に対して体外から到達し得る床ずれやその他の 外傷の治療に用いられている。これらの装置は一般に洗浄用ハンドピースとこれ に付随し洗浄液を洗浄液供給源から洗浄部位へ向ける洗浄チップとを含む。効果 的な治療は創傷部位を数回洗浄する必要があることが多い。 従来の洗浄吸引装置は洗浄腔並ひに吸引腔を両方具備するハンドピースへ着脱 自在に接続できる吸引兼洗浄組み合わせチップを備えている。チップの自由端に は円錐形の飛散防止遮蔽があり、使用中にこれを洗浄部位に向かってその周囲に 圧接することでその領域に洗浄液（たとえば生食水）を封じ込める。代表的なチ ップが米国特許第4,692,140号（オルソン）に図示されている。オルソンのチッ プは外側（吸引）チューブと、吸引チューブ内で同軸に配列された内側（洗浄） チューブと、吸引チューブ内で洗浄チューブの先端部を支持するウェブ（オルソ ンは「ペグ」と呼んでいる）を備えている。チューブ間の円環状空間は洗浄部位 から吸引された生体屑片（debris）の吸引路を提供する。吸引された生体屑片は チップ吸引路を通って ハンドピースの吸引腔へ吸い込まれ、ここから接続チューブを通って屑片回収チ ャンバへ流出する。 こうした装置での１つの問題は、ハンドピースの吸引腔へ（洗浄部位から）取 り込まれた生体屑片がハンドピースを汚染するかも知れない感染性微生物を含む ことがある点である。そのためハンドピースが無菌でなくなることがあり再使用 した場合に患者への望ましくない再感染の危険が発生する。したがって、着脱式 チップを具備する洗浄ハンドピースが利用できても、ハンドピースが比較的高価 で１回だけしか使用できないため使用に対する抵抗があった。好適な処置は洗浄 ハンドピース及びチップで創傷を局所的に洗浄するのではなく、泡抹温浴に患者 を全身浴させることである。しかしこの代替処置法は時間がかかり患者体部の創 傷部分と非創傷部分の両方を処置するので非効率である。 前述の同軸チップの別の問題点は、吸引路の断面寸法が比較的小さいことによ り吸引した生体屑片で簡単に詰まり得ることである。ウェブは吸引路の開放先端 部を一部被覆しているので円環状の吸引路に向かって引き込まれる屑片の障害に なるように思われる。 外側吸引チューブの先端部に永久固定されている可撓性飛散防止遮蔽も問題を 呈する。さらに詳しく説明すると、洗浄チップを洗浄部位にきわめて近づけた位 置に配置すべき場合、円周方向の数本の環状ガイドの１本に沿って遮蔽端部を切 り落とす必要がある。これは時間かかかり厄介であることに加えて、チップの構 造が永久的に改変される。もっと大きな創傷局所の洗浄には新しいチップを使用 しなければならなくなる。 さらに、たとえば洗浄表面が平滑でなかったり介助者が不注意から洗浄中のハ ンドピースを動かすことで、使用中に洗浄液と生体屑 片が飛散防止シールドでは飛散を防止できないことも共通である。そのため屑片 や洗浄液がハンドピースおよび／又は介助者に飛散し、結果的にハンドピースを 汚染し、介助者を感染の危険性に暴露することになる。 以上から、本発明の一般的な目的の一つはハンドピースの汚染を防止する吸引 ／洗浄チップの改良を提供することである。 発明の要約 本発明の１つの観点によれば、従来の吸引腔及び洗浄腔を両方とも備えたハン ドピースと共に本発明のチップを使用した場合、吸引した液体及び屑片が外部吸 引真空源へ直接流れるように着脱式吸引兼洗浄チップの吸引腔を構成する。チッ プの吸引腔のどの部分もハンドピースの吸引腔とは流体的に連通していない。し かし、ハンドピースの洗浄腔はチップの洗浄腔と流体的に連通しており、洗浄は 通常の方法でハンドピースとチップを通過することができる。 本発明の別の観点によれば、チップの吸引腔及び洗浄腔は同軸構成とし内側チ ューブで吸引腔を形成し内側及び外側チューブの間の円環状腔で洗浄腔を形成す る。円環状腔は洗浄液が放出される多数の円周方向に配置した吐出口を含む円環 状の端部壁に終止する。吸引腔の断面寸法がこれを包囲する円環状腔の半径方向 寸法より大きいので、その腔が屑片で目詰まりする可能性は低い。 本発明のさらに別の観点において、可撓性飛散防止遮蔽が摺動自在にチップに 取り付けられる。これにより遮蔽を切り落とさなくとも吸引及び洗浄チューブの 先端部を洗浄部位に対して直接配置できるようになる。 本発明のさらに別の観点において、一端がチップに熱封止され他 端が開放されている保護カバーがチップに設けてある。チップをハンドピースに 接続した場合、カバーはハンドピース周囲に緩く適合する寸法にしてありハンド ピース底部を越えて延出する。カバーは洗浄部位から飛散し得る屑片からハンド ピースと介助者を保護する。 本発明のさらなる目的はハンドピースへ着脱自在に接続可能で、吸引腔を通っ て吸引された生物学的屑片がハンドピースをバイパスするようにした吸引及び洗 浄チップの組み合わせを提供することである。 本発明の別の目的は洗浄ハンドピースへ着脱自在に接続でき、ハンドピースが 生物学的屑片で汚染される可能性を減らした吸引及び洗浄チップの組み合わせの 改良を提供することである。 図面の簡単な説明 本発明の前述及びその他の目的と長所は、添付の図面を参照しつつ以下の本発 明のさらに詳細な説明からさらに完全に理解されよう。図面において、 図１は本発明による洗浄システムの斜視図である。 図２は飛散防止遮蔽を後退させたときの吸引洗浄チップの斜視図である。 図３は図１の線３〜３に沿った吸引洗浄チップの長手方向断面である。 図４は吸引洗浄チップの斜視図でチップの後方及び側方を示す。 図５は吸引洗浄チップの後部の底面斜視図である。 図６は吸引洗浄チップの正面斜視図である。 図７はハンドピース底部を越えて延出するポリマー製包材を備えた吸引洗浄チ ップとハンドピースの斜視図である。 図８は介助者の肘まで延出するポリマー製包材を備えた吸引洗浄チップとハン ドピースの斜視図である。 発明を実施するための最良の形態 図１は吸引洗浄システムの主要な構成要素を示し、貯留用袋１２へ可撓性洗浄 配管１４で接続した従来のハンドピース10と、ハンドピース10へ着脱自在に接続 できる吸引洗浄組み合わせチップ16を含む。この様なハンドピースはハンドピー ス10の内部へ延出し吸引真空源18（たとえば壁に設置した吸引コンセント）へ接 続して屑片を吸引できる吸引チューブ19も含む。詳細には後述するように、本発 明のチップ16をハンドピース10に接続した場合、吸引した屑片をハンドピース10 内部から転向させ、ハンドピース10の汚染の可能性を減らす吸引バイパスが提供 される。洗浄液（たとえば生食水）は袋12から提供され、ここからハンドピース 10とチップ16を通り洗浄部位へ圧送される。 ハンドピース10はSimpulse Solo^TM吸引洗浄器（ニュージャージー州マーレイ ヒルのシー・アール・バード・インク社から入手可能）で、内蔵式のポンプ、電 池、モータを有し（簡略化のため省略してある）シー・アール・バード・インク 社に譲渡された同時出願中の米国特許出願第08／389,155号にさらに詳細に説明 してある。吸引腔22と洗浄腔24はどちらも破線で図示してありハンドピースの全 長にわたり延在する。吸引腔22は一方の端部で吸引真空源18へ接続でき他方の端 部の吸引ポート28に終止する。洗浄腔24は一方の端部で洗浄供給源12に接続でき 他方の端部の洗浄ポート30で終止する。両ポート28、30ともハンドピース10の先 端部では取付具26に形成されている。 本発明の原理によれば、従来のハンドピース10で使用するための特別なチップ （即ちチップ16）が提供される。チップ16の基端部は吸引ポート26と着脱自在に 適合するように構成されている。チップ16をハンドピース10に接続し（引金31を 引いて）ハンドピース10を作動させると洗浄液は洗浄ポート30からチップ16へ流 れる。洗浄液はチップ先端部32から、ハンドピースの引金31で調節自在なパルス 周波数でパルス状液流となって放射される。しかし吸引ポート28はチップ基端部 36から延びる栓34で塞かれる。チップ16がハンドピース10に接続されていない場 合、２個の突起40,44を有する栓38をポート28及び30に挿入して汚染物がハンド ピースへ流入しないようにするのが望ましい。 図３に断面で図示してあるチップ16は硬質で実質的に透明なプラスチックから 作成することもできる。チップ16は完全に外側（洗浄）チューブ48内部に同軸上 に配置された内側（吸引）チューブ46と、漏斗状可撓性飛散防止遮蔽54とコネク タ56を含む。吸引チューブ46はチップ先端部32から吸引真空源（図１では供給源 18として模式的に図示してある）へ直接吸引路50を提供する。吸引した屑片はハ ンドピース10には絶対に入らない。吸引及び洗浄チューブ46,48の間の円環状腔5 2が洗浄液の通路を提供する。飛散防止遮蔽54は洗浄チューブ48へ摺動自在に取 り付けられ、処置局部に処置を封じ込めることができる。チップ基端部36のコネ クタ56はチップ16をハンドピース10へ着脱自在に接続する。 吸引チューブ46は洗浄チューブ48内部で一端が吐出ノズル58により、又他端が 肘型導管60により支持される。吐出ノズル58は円環状端部壁に形成した複数の円 周方向に離れた開口部の形をなしている。肘型導管60はコネクタ56を通って下向 きに延びて複数の円 環状隆起63（図５）を有するテーパー状の下端62に終止する。吸引チューブ46は 吐出ノズル58と肘型導管60の両方で封止されて、チップ先端部32から、吸引真空 源からの吸引配管20を接続する肘60のテーパー状下端62まで連続した吸引腔64を 形成する。 肘型導管60は吸引チューブ46の基端部から延びるように図示してあるが、吸引 チューブ46のどの部分から延びても良い。たとえば、別の実施例において吸引チ ューブ46は好適実施例の寸法のほぼ半分の寸法で肘型導管60は洗浄チューブ48内 部の吸引チューブ46に連結できる。肘型導管60のテーパー状端部62は洗浄チュー ブ48の壁を通って可撓性吸引配管20と接続するように延びる。 コネクタ56はハンドピース洗浄ポート30から洗浄コネクタ68を通って液体を受 け取る洗浄液チャンバ66を備える。液体を洗浄液チャンバ66に受け取った後、洗 浄液チャンバ66は洗浄液を円環状腔52へ配向し、ここからさらに吐出ノズル58へ 向ける。Ｏ−リング70は洗浄コネクタ68を包囲して洗浄コネクタ68とハンドピー スの洗浄ポート30の間の接続を封止することもある。可撓性クリップ72をコネク タ56と一体成形してハンドピース取付具26の下側に沿って形成したリップ74と係 合させることもある。 図４及び図５に図示してあるように、フード76はコネクタ56から基端部方向に 延びて、使用中にハンドピース10に向かって飛散する洗浄液や屑片から吸引及び 洗浄ポート28,30を遮蔽する。フード76は部分的に横長の形状としてハンドピー ス取付具26の形状に近づけるのが望ましい。またチップ栓34の周囲並びに部分的 に洗浄コネクタ68の周囲へ下向きに延びる。チップ16をハンドピース10に接続し た場合、フード76は取付具26の上部を覆い、飛散した液体がポート28及び30を汚 染する可能性をさらに低減する。フード76の頂部 を丸めてあるので液体はノズル26の側面を越えて滴下する。 可撓性遮蔽54は近位側カラー78と先端部縁80へ遠位方向に開大する円錐形本体 を含む。カラー78は洗浄チューブ48へ摺動自在に取り付けてあり円環状の把持隆 起82を設けてカラー78の把持を容易にしている。複数の（たとえは３個）円周方 向の隆起84を飛散防止遮蔽54の内表面に含めておき飛散防止遮蔽54を切断する場 合の切断ガイドとして用いることができる。飛散防止遮蔽54の側面に形成した通 気口86は飛散防止遮蔽54が吸引中に潰れないようにし、また局部から吸引された 屑片と空気を混合して遮蔽54内部での屑片の滞留を防止する。遮蔽54は洗浄部位 の形状輪郭に適合するように使用中に整形できるような可撓性で実質的に透明な プラスチックから作成する。 カラー78は円環状フランジ88（図２及び図３に図示してある）と洗浄チューブ 48に形成した不連続周辺隆起90の双方でチップ16の先端部に固定される。隆起90 は遮蔽54を固定用隆起90に簡単に押し付けられるようにする２個の不連続部分92 を設けてある。カラー78の単縁54又は把持隆起のどちらかに基端部方向へ力をか けることによって、固定用隆起90の上で飛散防止遮蔽54を基端部側に後退させる ことができる(図２)。洗浄チューブ48はチップ先端部32に向かって僅かにテーパ ー状にしてあり基端部方向への遮蔽54の後退に対する抵抗を増加させる。停止用 隆起94は洗浄チューブ48の基端部に外接して飛散防止遮蔽54がコネクタ56と接触 するまで後退しないようにする。 シャワーヘッド・ノズル58はチップ先端部32に固定され端部壁97と端部壁から 延在する筒状壁98を含む。ノズル58は多数の重要な機能を行なう。飛散防止遮蔽 54をチップ16に部分的に固定し洗 浄チューブ48内部で吸引チューブ46を同軸固定する以外に、チップ16から特殊な スプレー・パターンで洗浄液を放射するように構成できる。このため、シャワー ヘッド・ノズル58は筒状壁98と端部壁97を通り長手方向に形成した複数の（たと えば９個）洗浄穴96と中央部の吸引穴100を設けてある。中央部の吸引穴100の直 径は吸引チューブ46の内径とほぼおなじ直径、たとえば０.４７６２５ｃｍ（0.1 875インチ）とする。洗浄穴96の個数、形状、寸法は洗浄液の特殊なスプレー・ パターンを提供するように、また洗浄液がチップ16から放射される圧力を調節す るように選択される。したがって、吸引／洗浄チップ16はある種のポンプだけで 使用できるようにカスタム化できる。たとえば、患者皮膚の創傷（たとえば床ず れ）を洗浄する場合、洗浄液が1.05ｋｇ／ｃｍ²（15psi）を越えない圧力でチッ プ16から放射されるのが望ましい。チップ16をSimpulse Solo^TM吸引洗浄器で使 用する場合、直径0.1016ｍ（0.040インチ）の９個の穴で満足し得る結果が得ら れた。同様に、シー・アール・バード・インク社から入手できるSimpulse Plus^{T M} 吸引洗浄器ハンドピースで使用する場合、直径0.040インチの４個の穴で満足し 得る結果が得られた。 洗浄処置中に、介助者が特定のハンドピース10に対応するチップ16を簡単に選 択できることが重要である。したがってチップ16は使用中のポンプに対応するチ ップ16を迅速かつ簡単に表示する簡単な識別手段を有するのが望ましい。そのた めには、ハンドピース10と対応するようにチップ・コネクタ56にカラーコードを 付けておく。たとえば、Simpulse Solo^TMで使用すべきチップ・コネクタ56は紫 色、またSimpulse Plus^TMで使用すべきチップ・コネクタ56は緑色と、色分けす ることができる。適正なチップの使用を保証する ためのさらなる手段として、コネクタ56を特殊な形状としてこれを使用すべきハ ンドピース10の取付具26とだけ適合するようにしておく。つまり違うチップ16を 違うポンプ／ハンドピース10に接続することはできない。そのためには、洗浄コ ネクタ68又はチップ栓34のどちらかに隆起101（図４）又はその他の異形部を設 けておき、これに対応するハンドピース洗浄ポート28又は洗浄ポート30を相補的 な形状で一体成形しておく。コネクタ56は防水嵌合であり対応するポートだけに 接続できる。 図７は使用中に洗浄部位から飛散する洗浄液やその他の生物学的屑片からハン ドピース10を保護する構成を示す。そのためには、チップ16に、一方の端部がコ ネクタ56に熱封止され他端106が開放されている保護カバー102を設ける。保護カ バー102はハンドピース10の周囲に緩く適合する大きさとする。保護カバー102の 長さは充分長くしてハンドピース10の底部まで延びるのが望ましい。これにより 保護カバー102がハンドピース10に対して幾分ずれている場合でもハンドピース1 0が保護カバー102により保護されるように保証する。保護カバー開放端106の周 囲にゴムバンドを結びつけてハンドピース10の下端部の周囲への確実な適合を提 供する。保護カバー102は薄く可撓性で実質的に透明なポリマー材料、たとえば 厚さ約0.00254ｃｍ（約0.001インチ）の低密度ポリエチレンなどで作成できる。 ハンドピース10と緩く適合するように採寸する。ポリマー製保護カバー102の可 撓性と透明性で介助者は保護カバーを通してハンドピース10の全ての調節を効果 的に調節できる。 図８はハンドピース10と介助者の腕の両方が洗浄部位から飛散する屑片から保 護される第２の構成を示す。そのためには、一端110がコネクタ56に熱封止され 他端112が開放されている長い保護カバー 108をチップ16に設ける。長い保護カバー108はハンドピース10の周囲に緩く適合 するように採寸して長い保護カバー108内部から介助者がハンドピース10を操作 できるようにする。保護カバー108の長さはハンドピース10の長さの３倍として 開放端112が介助者の肘114付近まで延在するようにする。これによりハンドピー ス１０と介助者の腕の両方が洗浄部位から飛散する屑片から保護される。長い保 護カバー108は薄く可撓性で実質的に透明なポリマー材料、たとえば厚さ約0.002 54ｃｍ（約0.001インチ）の低密度ポリエチレンなどで作成できる。介助者の手 が保護カバー108の内部に簡単に納まりハンドピース10を操作できるように採寸 する。長い保護カバー108の可撓性と透明性で介助者は保護カバー108の内外側か らハンドピース10の全ての調節部を効果的に調節できる。 使用時にチップ16をハンドピース10に接続し可撓性吸引チューブ20を肘型導管 60のテーパー状下端62に接続する。ハンドピース吸引チューブ22は使用しない。 チップ16はハンドピース10に接続してあるので、チップ栓34はハンドピース吸引 ポート28に封止接続し洗浄コネクタ68はハンドピース洗浄ポート30に接続する。 所望であれば、可撓性保護カバー102又は018をハンドピース10の上と周囲にかぶ せることができる。飛散防止遮蔽54はチップ先端部32に配置され辺縁80を洗浄局 部に配置する。使用者は局部を同時に洗浄吸引できる。介助者は飛散防止遮蔽54 を後退させてシャワーヘッド・ノズル58を洗浄部位に直接当てるか又はそのきわ めて近くに置く。吸引チューブ46の断面積が大きいので目詰まりの可能性が低く なる。使用後、チップ16と保護カバー102又は108を破棄し２ピン型栓38を吸引及 び洗浄ポート28,30に挿入してハンドピース10を無菌状態に保つ。ハンドピース1 0は２ピン型栓38を取り外して新 規の吸引洗浄チップ16を挿入すれば後日再使用できる。 本発明の前述の説明は単にこれを図示することを意図したものであり、その他 の変更及び実施例が本発明の精神から逸脱することなく当業者には明らかであろ うことは理解されるべきである。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アルブレクト、スティーブン アメリカ合衆国、マサチューセッツ州 02071、サウス・ウォルポール、ブッチ・ ソンギン・サークル 24 (72)発明者 ダロイ、ロジャー アメリカ合衆国、ロードアイランド州 02825、フォスター、ヘザー・レーン 20 (72)発明者 トリマイン、ローレンス アメリカ合衆国、ロードアイランド州 02893、ウエスト・ワーウィック、シルバ ーウッド・レーン 30

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．洗浄ハンドピースと共に使用するための着脱式吸引洗浄チップであって、前 記洗浄ハンドピースには洗浄部位からの洗浄液を除去するために全長にわたって 吸引腔が貫通しており、前記着脱式吸引洗浄チップが、 前記洗浄部位から洗浄液を吸引するための吸引チューブであって、吸引した 洗浄液を吸引源へ直接流し出して、前記吸引した洗浄液が前記ハンドピースの吸 引腔と連通しないようにする液体バイパス路を前記着脱式吸引洗浄チップ中に有 している吸引チューブと、 前記ハンドピースへ前記着脱式吸引洗浄チップを機械的に接続するコネクタ であって、前記ハンドピースの前記吸引腔に適合する栓も有するコネクタと、 を含むことを特徴とする着脱式吸引洗浄チップ。 ２．前記洗浄液を前記洗浄部位へ導くための洗浄チューブをさらに含むことを特 徴とする請求の範囲１記載のチップ。 ３．前記コネクタは前記洗浄チューブを前記ハンドピースの洗浄腔に接続してこ れらの間の液体連通を提供することを特徴とする請求の範囲２記載のチップ。 ４．前記吸引チューブが前記洗浄チューブ内にあることを特徴とする請求の範囲 ２記載のチップ。 ５．洗浄ハンドピースと共に使用するための着脱式吸引洗浄チップであって、前 記洗浄腔は洗浄部位へ洗浄液を導いており、前記洗浄ハンドピースには全長にわ たって吸引腔と洗浄腔が延在しており、 前記洗浄液を前記洗浄部位へ導くための洗浄チューブと、 前記洗浄チューブを前記ハンドピースへ着脱自在に接続してこれらの間に液 体連通を提供するためと前記ハンドピースの前記吸引腔を封止するためのコネク タと、 前記洗浄部位からの洗浄液を吸引するための吸引チューブとを含み、前記吸 引チューブが前記吸引した洗浄液を真空源へ直接流し出して吸引した液体が前記 ハンドピースと連通しないようにする液体バイパス路を前記着脱式吸引洗浄チッ プの中に有していることを特徴とするチップ。 ６．前記コネクタが前記洗浄液を前記洗浄チューブへ導くための隣接したチャン バを備え、前記液体バイパス路は前記チャンバを通ることを特徴とする請求の範 囲５記載の着脱式吸引洗浄チップ。 ７．前記洗浄チューブと吸引チューブは同軸配列されることを特徴とする請求の 範囲５記載の着脱式吸引洗浄チップ。 ８．前記吸引チューブは洗浄チューブ内に配置されることを特徴とする請求の範 囲５記載の着脱式吸引洗浄チップ。 ９．前記液体バイパス路は前記洗浄チューブを通過することを特 徴とする請求の範囲８記載の着脱式吸引洗浄チップ。 １０．前記チップに摺動自在に取り付けられた飛散防止遮蔽をさらに含むことを 特徴とする請求の範囲５記載の着脱式吸引洗浄チップ。 １１．飛散した洗浄液を前記ハンドピースから離れた方向に偏向するための前記 コネクダから延びた液体偏向フードをさらに含むことを特徴とする請求の範囲５ 記載のチップ。 １２．前記着脱式吸引洗浄チップに固定され前記ハンドピースを被覆する保護カ バーをさらに含むことを特徴とする請求の範囲５記載の着脱式吸引洗浄チップ。 １３．前記液体バイパス路は吸引源への接続に適した開放端で終止することを特 徴とする請求の範囲５記載の着脱式吸引洗浄チップ。 １４．前記吸引チューブは前記ハンドピースの先端部から離れた方向に吸引した 液体を偏向させるチューブ部分を備えることを特徴とする請求の範囲５記載の着 脱式吸引洗浄チップ。 １５．洗浄部位を洗浄する方法であって、 （ａ）ハンドピースの洗浄腔とハンドピースの吸引腔とを画成するハンドピ ースを提供するステップと、 （ｂ）前記ハンドピースの洗浄腔を洗浄液供給源に接続するステップと、 （ｃ）前記ハンドピースの先端部にチップを着脱自在に接続し、前記チップ は前記ハンドピースの洗浄腔と液体連通するチップ内の洗浄チューブと、前記洗 浄部位からの液体を吸引するためのチップ内の吸引チューブと、前記チップ内の 吸引チューブと液体連通するバイパス流路を有するステップと、 （ｄ）前記バイパス流路を吸引真空源に接続するステップと、 を含むことを特徴とする方法。 １６．前記ステップ（ｃ）は前記ハンドピースの吸引腔を塞栓するステップを含 むことを特徴とする請求の範囲１５記載の洗浄部位を洗浄する方法。 １７.（ｅ）前記ハンドピースからチップを取り外すステップと、 （ｆ）前記ハンドピースの吸引腔に栓を挿入するステップと、 （ｇ）前記ハンドピースの洗浄腔に栓を挿入するステップと、 をさらに含むことを特徴とする請求の範囲１に記載の洗浄部位を洗浄する方 法。 １８.（ｈ）前記ハンドピースの吸引腔から前記栓を取り外すステップと、 （ｉ）前記ハンドピースの洗浄腔から前記栓を取り外すステップと、 （ｊ）第２のチップを前記ハンドピースに接続するステップとを更に含み 、前記第２のチップはチップ内の洗浄チューブと、 吸引した液体が前記ハンドピースの吸引腔と連通するのを 防止する吸引チューブとを有する ことを特徴とする請求の範囲１５記載の洗浄部位を洗浄する方法。 １９．洗浄部位を洗浄するための装置であって、 ハンドピースの全長にわたって洗浄腔が延在するハンドピースを含み、 洗浄チューブと、 前記洗浄部位から液体を吸引するための吸引チューブと、 前記洗浄チューブを前記ハンドピースに着脱自在に接続するためのコネク タとを含むチップを含み、 前記吸引チューブは前記チップの内部に含まれるバイパス流路と連通し、 前記バイパス流路は前記ハンドピースをバイパスして前記吸引チューブ内部の前 記吸引した液体が前記ハンドピース内部と連通しないようにしたことを特徴とす る装置。 ２０．前記コネクタは前記洗浄チューブと液体連通する接続チューブと接続栓と を含み、 前記接続チューブは前記ハンドピースの前記洗浄腔へ前記洗浄チューブを 着脱自在に接続し、前記接続栓は前記ハンドピースの前記吸引をシールすること を特徴とする請求の範囲19に記載の装置。 ２１．洗浄部位を洗浄するための装置であって、 下端部を有するハンドピースと、 前記ハンドピースに接続されて基端部を有するチップと、 前記チップに接続され、前記チップの前記基端部と前記ハン ドピースの周囲を取り囲むように配置されて、少なくとも前記ハンドピースの前 記下端部まで延在する可撓性の保護カバーと、 を含むことを特徴とする装置。 ２２．前記保護カバーは前記ハンドピースの長さの約３倍の長さを有することを 特徴とする請求の範囲21記載の装置。