JP2001503276A - 乳癌の易罹病性の診断アッセイ - Google Patents

乳癌の易罹病性の診断アッセイ

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Abstract

(57)【要約】 女性が生涯で乳癌を発症する確率を、プロヒビチン遺伝子の3’UTRに見られる対立遺伝子の変異に基づいて決定することができるようになった。この確率は、3’UTR配列の729位置に依存する、すなわちこの位置にチミン(T)またはシトシン(C)があるか或いはその両方があるかに依存する。729位置の多型性は、男性の遺伝性乳癌の易罹患性を示すものとしても開示される。種々の標準的な技術を用いてこの729位置の配列を決定することができる。好ましくは、この配列はPCRによりこの領域を増幅してRFLP分析にかけることにより決定される。

Description

【発明の詳細な説明】 乳癌の易罹病性の診断アッセイ 発明の技術分野 本発明は、プロヒビチン遺伝子の3'非翻訳領域の配列に基づいて乳癌の易罹患 性を決定するための診断アッセイに関する。 発明の背景 乳癌は、北米では女性の癌に関する死亡原因の第二位である。しかし、散発性 の乳癌と家族性すなわち遺伝性乳癌とを区別しなければならない。現在、全ての 乳癌のうちの約10%が強い家族性のものとして分類されており、これらのうちの 多くは、遺伝性乳癌遺伝子BRCA1もしくはBRCA2の突然変異により引き起 こされるものと思われる。しかし、家族性のものと思われる乳癌のうちの少なく とも3分の1はBRCA1もしくはBRCA2とは関係がなく、このことは、(1 以上の)他の遺伝性乳癌遺伝子の存在を示唆している。近年の研究により、活性 なBRCA1もしくはp53を含まなくても正常なヒト17番染色体の導入後に乳癌細 胞中で癌抑制が観察されたことに基づき、乳癌の発症に重要なさらなる遺伝子が 17番染色体に位置する可能性が示唆された(Theileら、”Suppression of tumori genicity of breast cancercells by transfer of human chromosome 17 does n ot require transferred BRCA1 and p53 genes,”Oncogene 10:439-443(1995)) 。 ラットの再生肝細胞に比べて正常に増殖する細胞中に優先的に発現するmRN Aを富化するサブトラクションハイブリダイゼーションを用いて、抗増殖性遺伝 子プロヒビチン(antiproliferative gene prohibitin)が発見された(McClungら 、“Isolation of a cDNA that hybrid selects antiproliferative mRNA from rat liver,”Biochem Biophys Res Comm 164:1316-1322(1989);Nuellら、“Pro hibition,an evolutionarily conserved intracellular protein that blocks DNA synthesis in normal fibroblasts and HeLacells,”Mol Cell Biol 11:137 2-1381(1991)を参照のこと)。17番染色体のq21位置にマップするヒトプロヒビチ ン遺伝子(Whiteら、“Assignment of the human prohibitin gene(PHB)to ch romosome 17 and identification of a DNA polymorphism,”Genomics 11:228-2 30(1991))は、家族性および散発性の乳癌においてこの領域におけるヘテロ接合 性が頻繁に欠損していることに基づき、家族性乳癌および子宮癌の癌抑制遺伝子 座の第一候補遺伝子であった(Blackら、“A somatic cell hybrid map of the l ong arm of human chromosome 17,containing the familial breast cancer loc us(BRCA1),”Am J Hum Genet 52:702-710(1993);Nagaiら、“Detailed deletion mapping of chromosome segment 17q12-21 in sporadic breast tumors,”Gene s,Chromosome and Cancer 11:58-62(1994))。さらに、Satoらの“The human pr ohibitin gene located on chromosome 17q21 ismutated insporadic breastcan cer,”Cancer Res 52:1643-1646(1992)は、23の散発性ヒト乳癌の分析において 、プロヒビチンエクソン4の高度保存領域における4つの突然変異について報告 した。しかし、位置的なクローニングの研究は、17番染色体上の家族性乳癌遺伝 子としてプロヒビチンではなくBRCA1を同定する結果となった(Mikiら、“A strongc and idate for the breast and ovarian cancer susceptibility gene BRCA1,”Sence 266:66-71(1994))。 家族性乳癌患者から精製したDNA由来のプロヒビチン遺伝子の従来研究は、 これらの患者のいずれかが、プロヒビチンゲノムDNAのタンパク質コード領域 の生殖系列変化を保有したという証拠を提供しなかった。従って、家族性/遺伝 性乳癌と、プロヒビチンのタンパク質コード領域における突然変異とは、無関係 であると結論付けられていた(Takinoら、Internat'l J Oncol 3:769-772(1993)) 。さらに研究を続けても、家族性/遺伝性乳癌におけるプロヒビチンのタンパク 質コード領域における体細胞突然変異を同定しなかった。このことは、該タンパ ク質コード領域が乳癌では頻繁に突然変異をおこさないことを示す(Satoら、Gen omics 17:762-764(1993))。 Jupeらによる従来研究は、散発性乳癌への易罹病性の増大についての診断検査 を開示した。2つのプロヒビチン対立遺伝子(イントロン2および5に見られる 配列の違いに基づいて“非B”および“B”で示される)についてヘテロ接合性 である個体、または非B対立遺伝子についてホモ接合性である個体は、散発性癌 を発症する危険性が低いことが報告された。癌を発症させる可能性は、B型対立 遺伝子についてホモ接合性である個体、そしてまた、B型対立遺伝子の少なくと も1つの3’非翻訳領域(“3’UTR”)において突然変異を有する個体で、増 大する。B型対立遺伝子についてのホモ接合住および3'UTRにおける体細胞 突然変異を示す乳癌由来細胞系および原発性乳癌についての分析が報告された。 BT-20、MCF7およびSK-BR-3乳癌細胞系の完全長プロヒビチンcDN Aを配列決定し、3’UTRに制限される突然変異を同定した。完全長プロヒビ チン転写体を顕微注入法により導入すると、これら3つの細胞系は、細胞周期の 進行中に休止した。また、これらの細胞は全てB-対立遺伝子についてホモ接合 性であった。野生型プロヒビチン3’UTRの配列と比較して、BT-20では2つ の点突然変異が同定された(つまり758位置でG(グアニン)からA(アデニン)へ、 および814位置でT(チミン)からC(シトシン)へ)。また、MCF7も2つの点突 然変異を有していた(236位置でGからAへ、および729位置でCからTへ)。SK -BR-3は、729位置のCからTへの変化を含む26塩基の変化を示した。このよ うに、MCF7およびSK-BR-3ではどちらも729位置がCからTに変化した。J upeら“Prohibitin in breastcancer cell lines:Loss of antiproliferative a ctivity is linked to 3'untranslated region mutations,”Cell Growth and D ifferentiation 7:871-878(1996)を参照のこと。 今回、従来のプロヒビチン研究の教示に反し、729位置でのCからTへのこの 変化は、体細胞突然変異の結果ではなく、むしろこの位置での天然の対立遺伝子 の変異の結果であることが判明した。すなわちこの変化は、生殖系列多型性(ge rmline polymorphism)である。さらに、この変化は乳癌の易罹患性マーカー(su sceptibility marker)として使用することができる生殖系列多型性である。デー タは、729-Tについてのホモ接合性の頻度が、乳癌患者において罹患していない 女性よりも約4〜5倍高いと思われること、乳癌全体の4%がホモ接合性T/T(罹 患していない女性の1%未満で認められるようである)である女性に発症すること 、およびこれらの女性が生涯において乳癌を発症する危険性が約50%であること を示す。 従って、BRCA1遺伝子座近くの染色体17q21上に位置するプロヒビチン遺伝 子が、乳癌の易罹患性マーカーとして使用することができる3’UTR中の生殖 系列多型性を示すこと判明した。 図面の簡単な説明 図1Aおよび図1Bは、顕微解剖した(micro-dissected)患者の腫瘍から得 た突然変異プロヒビチン3’UTR配列の整列を表す。図は、3’UTRの3’末 端に位置する頻繁に突然変異した140bpにわたるセンスDNA鎖を示し、DNA 鎖は図1Aに示す初めの70塩基と図1Bに示す終わりの70塩基からなる。729位 置のみが異なる2つの野生型(WT)対立遺伝子の配列が一番上に示されている 。7人の異なる患者(TN-X)の乳癌(T)由来の突然変異配列と、近傍の正 常(N)組織由来の配列を整列させている。これらの近傍の正常配列は、729位 置を除き全く同じであった。この位置は、CまたはT(C/T)のいずれかを含 んでいた。著しく突然変異した乳癌細胞系SK-BR-3由来の配列が、図の中央に示 されている。小文字は野生型配列に対する塩基の変化を示す。さらに挿入も小文 字で示し、欠失はダッシュで示している。UTR-729の変異塩基は、影付きのボ ックスで囲み、6塩基AfTIII認識部位はこれより大きなボックスで囲んである。 図2は、野生型プロヒビチン3'UTRの5'-3'センス配列、および遺伝子型決 定(genotyping)用のAfTIII制限断片長多型(RFLP)アッセイに使用し得る プライマー(下線)の位置を示す。このアッセイは、PCR増幅に使用される一 次プライマーセットP1/P2を用いて2つのステップで行われる。次に、一次 PCR反応生成物を2.5%アガロースゲルにかけ、852bpバンドを切り出して精製 する。プライマーセットP3/P2またはP4/P2のどちらかを用いたPCRのテン プレートとして852bp断片を使用し、サブ断片を生成する。このサブ断片を、マ イクロスピンカラム(microspin columns;Pharmacia)で精製し、AfTIIIで消化す る。プライマーP1、P3およびP4は全てセンスプライマーである。プライマ ーP2は、その配列が5'-GGAAGGTCTGGGTGTCATTT-3'(配列 番号:19)であるアンチセンスプライマーである。 図3は、プロヒビチン遺伝子の5'-3'センス配列を示す。この配列は、イント ロン6中で始まり、エクソン7のタンパク質コード領域を含み、3'UTRの最後 まで 続く。プライマーP1’(配列番号:23)(順方向)およびP2(配列番号:19 )(逆方向)を使用して、AfTIIIのRFLP遺伝子聖決定アッセイに使用するための PCR断片を合成する。合成した1237bp断片(図3の93位置から1328位置まで) をAfTIIIで消化し、遺伝子型を決定する。記号“*”は852bp 3U'TRコード配 列の開始を示し(図2)、配列の右側の数字は852bp 3U'TRコード配列の塩基 数を示す。記号“++++++”は、構成的AfTIII部位の位置を示し、記号“******” は多型部位の位置を示す。該部位がATGTGTであるとき、AfTIIIによる切断 は失われる。CからTへの多型性は、852bp UTRの729位置(図2)、および この配列の1205位置(図3)で起こる。また、この図には、実施例1で記載され るようなサザンブロット実験で使用する442bpプローブを合成するために使用す る順方向P3'プライマー(配列番号:25)および逆方向P4'プライマー(配列番号 :26)も示されている。 図4は、図3で記載したようなPCRアッセイで得られた制限断片長多型分析 (RFLP)の診断パターンを示す。図示された遺伝子型は、1-C/C;2-C/T;3-T/T である。観察した断片の大きさを図の左側に示す。671bp断片は、全ての遺伝子 型に共通している。また、566bpおよび442bp断片で示されたパターンは、442bp プローブを用いるゲノムサザンブロットでも観察される。発明の詳細な説明 対照と乳癌症例の間でのプロヒビチン3'UTRの(本出願の図2に定義したよ うな)729位置におけるC/C、C/T、およびT/T生殖系列遺伝子型の頻度に基づき、 個体が生涯に乳癌を発症する可能性を示す易罹患性を測定する簡単な試験を開発 した。米国における女性の乳癌発症の全確率が12.5%であるとして、Bayes Theo remを、72人の乳癌患者および92人の罹患していない女性について測定した遺伝 子型頻度(genotyplc frequencies)に適用した(表1)。これにより得られた 、特定の遺伝子型を有する女性が一生のうちに乳癌を発症する確率{確率=[(所 与の遺伝子型を有する乳癌患者の頻度)×(女性の乳癌を発症する全確率、すなわ ち0.125)]÷(所与の遺伝子型を有する罹患していない女性の頻度)×100}は、C/C 、10%;C/T、17%;およびT/T、約50%である。この算出されたパーセンテージ は、サンプリングした人口の大きさにより異なるであろうが、開示したパーセン テージは危険性についての有効なガイドを提供するものと期待される。 ある女性の乳癌を発症する可能性を測定するためには、その女性の生殖系列プ ロヒビチンの3'UTRの729位置に関する遺伝子型を測定するだけでよい。つま り、その女性が729位置においてホモ接合性チミン(T/T)であるか、ホモ接合性 シトシン(C/C)であるか、あるいはヘテロ接合性(C/T)であるか、である。72 9位置にある個体の遺伝子型を測定するために、標準的な技法を用いて患者サン プルの野生型変種からゲノムDNAを単離することができる。好ましくは、ゲノ ムDNAは、実施例1に記載されたような血液または頬細胞標本(smear)から 単離する。ゲノムDNAを調製したあと、プロヒビチン3'UTRの塩基729を含 む領域を増幅してもよく、あるいはゲノムDNAを直接消化してもよい(実施例 1)。ゲノムDNAの調製と同様、これも、種々の一般的な技法により行うこと ができる。好ましくは、この領域は、実施例1に記載されたように、ポリメラー ゼ連鎖反応(“PCR”)技法により増幅される。 好ましくは、PCR増輻に続いて、実施例1で記載するような制限断片長多型 (“RFLP”)分析を行う。この分析は、3'UTR中の729位置のCがTに置換さ れることにより、729位置にかかるその6塩基認識部位で制限エンドヌクレアー ゼAfTIIIにより切断される可能性が失われるという事実に基づく。 あるいは、PCRにより増幅した配列の729位置を、例えば、AmpliCycleTMPCR キット(パーキンエルマー社)またはサザンブロットを用いて直接配列決定する など、配列の種類を識別するためのあらゆる他の手段により測定することができ る。 特定の遺伝子型が乳癌を生じる可能性(すなわち確率)は前記のとおりである 。729位置でC-対立遺伝子についてホモ接合性(C/C)である女性の場合、乳癌 を発症する確率は10%であり、ヘテロ接合性(C/T)である女性の場合はこの確 率は17%であり、T-対立遺伝子についてホモ接合性(T/T)である女性が一生涯 で乳癌を発症する確率は、約50%である。これらの確率は、表1に示した92人の 対照女性および72人の乳癌患者の生殖系列プロヒビチンの遺伝子型に基づいてい る。 729位置に関する女性の遺伝子型を正確に測定することができれば、種々の有 効な目的を果たせる。第一に、そして主に、先に記載したように、これにより、 女性が一生のうちに乳癌を発症する確率を測定することができるような手段が提 供される。発症の危険性が高いと診断された女性の場合、より頻繁に検査をする ことにより発症の危険性が高いという認識を高めることで、癌の早期発見につな がり、生き残る可能性が高くなる。これは、乳癌の発症について一般にまだスク リーニングが行われない新生児から40歳までの女性に対して特に有用である。 またこのアッセイは、遺伝的カウンセリングにも使用できる。両親がどちらも このT-対立遺伝子についてホモ接合性である場合、T/T遺伝子型を有する子供が 生まれる確率は100%である。これに対し、両親がどちらもC-対立遺伝子につい てホモ接合性である場合、T/T遺伝子型を有する子供が生まれる確率は0%であ る。片方の親のみがこのT対立遺伝子についてホモ接合性である場合、あるいは 親の片方または両方が729位置でヘテロ接合性(C/T)である場合、T/T遺伝子型 を有する子供が生まれる確率は、これら両極端の間のどこかであり、古典的なメ ンデルの遺伝学に従って決定することができる。彼らの遺伝子型に基づいて、子 供の両親は、その子供の遺伝子型を新生見のときに、または出生前でも、測定す ることができる。つぎに、この情報を上記のように使用して、早期検出および治 療を行うようにするための最適な検査スケジュールを決定することができる。 またこのアッセイは、乳癌の予後、罹患していない期間の予想、長期生存、お よび男女両方のための療法を決定するために、使用することもできる。UTR-729でのプロヒビチン多型の測定 7名の個人患者に対して徹底的な突然変異分析をまず行った。この中で、分析 した腫瘍の全てを、組織病理学により侵入性(invasive)腺管癌として診断した 。クロス混入(cross contamination)を避けるために、これらの分析は顕微解 剖によりヘマトキシリンおよびエオシン(H&E)染色切片から別々に単離した 腫瘍組織および正常な隣接組織について行った。我々が行った乳癌細胞系および 他の癌細胞系におけるプロヒビチン3'UTRの未公表研究は、最後の200塩基が プロヒビチンの抗増殖活性を含み、且つ最も大きく突然変異したことを示した。 従っ て、3'UTRの最後の140bpのみを検査した。PCR増幅生成物をTAクローニ ングベクターにクローン化し、少なくとも腫瘍からの2つのクローンおよび正常 な隣接組織からの2つのクローンを各患者から配列決定した。図1Aおよび図1 Bは、これら7つの腫瘍配列[TN-56(T)、配列番号:2;TN-78(T)、配列 番号:4;TN-50(T)、配列番号;6;TN-1(T)、配列番号;9;TN-3(T )、配列番号:11;TN-31(T)、配列番号13;およびTN-94(T)、配列番号:1 5]および正常な隣接組織[TN-56(N)、配列番号:3;TN-78(N)、配列番号 :5;TN-50(N)、配列番号:7;TN-1(N)、配列番号:10、TN-3(N)、 配列番号:12;TN-31(N)、配列番号:14;およびTN-94(N)、配列番号:16 ]を、野生型プロヒビチン3'UTR(WT)(配列番号:1)および野生型プロヒビ チン3'UTRの3'末端近傍の140bp領域(配列番号17)中の大きく突然変異した 乳癌細胞系SK-BR-3(配列番号:8)配列と比較した、整列を示す。 最も頻繁に且つ一様にのみ変化した部位は、全ての腫瘍においてチミン(T) に変化した729位置のシトシン(C)であった。また、各患者由来の隣接する正 常組織由来の3’UTR配列も、図1Aおよび図1Bの腫瘍配列のすぐ下に示さ れている。この分析は、3’UTRの729位置でヘテロ接合性を示す以外は、正 常組織全てが野生型であることを示した。 乳癌に隣接する7つの正常組織検体のうち7個がプロヒビチン3’UTRの72 9位置でヘテロ接合性(C/T)を示したという知見は予期せぬものであり、この時 点以前までは、“C”のみが正常組織中または正常組織由来の細胞系中のこの位 置で見い出されていた。つぎに、Tが腫瘍発生の原因の少なくとも一部となるが 同時にまたクローンまたはフィールド影響を示す従来の正常な隣接組織において も見られる“イニシエーター”突然変異であるか、あるいは、Tが正常集団に存 在する生殖系列対立遺伝子変異体(多型)を表すか、を測定するために、さらに 研究を行なった。これら2つの可能性を見分けるために、乳癌患者および対照個 体の腫瘍から取り出した生殖系列組織において729位置にチミンがあるかを測定 する検査を行った。つまり、3’UTRの729位置(UTR-729)におけるT対 Cの頻度を、これらの2つのグループに由来する生殖系列遺伝子型(血液サンプ ルおよび/または頬から掻き出した細胞(buccal cell scrapes))を表す組織にお いて測 定した。 シトシン(C)が野生型配列で存在する場合、UTR-729を含む領域が制限酵 素AfTIIIにより切断される。この切断部位は、チミン(T)が存在すると失われ る。患者サンプルから配列決定を行うと、AfTIII認識部位(図1Aおよび図1B )内でこの単一変化のみを同定した。AfTIII RFLP分析において、92人の健康な 女性ボランティアのうち70%がホモ接合性C/C、29%がヘテロ接合性C/Tおよび1. 1%がホモ接合性T/Tであった(表1)。 表1.対照および乳癌患者における3’UTR変異体の遺伝子型 および対立遺伝子の頻度 これは、4%がT/T、39%がC/Tおよび57%がC/Cであった72人の乳癌患者の場合 と対称的である(X2=3.672およびp<0.159)。表1のデータが一般人口の患者お よび対照の遺伝子型頻度を正確に反映し、生涯における乳癌発症の危険率が12.5 %であるものと仮定すると、Baye's Theorem(Fleiss,J.,StatisticalMethods f or Rates and Proportions,2nd ed.,John Wiley & Sons,New York,1981,pp .1-17)を使用して、特定の遺伝子型を有する女性がその生涯の間に乳癌を発症 する確率を計算することができる。これらの確率は、C/Cでは10%、C/Tでは17% 、およびT/Tでは約50%である。さらに、全ての乳癌患者のうち4%がT/Tであれ ば、将来的に乳癌になるであろう女性の4%は、この単純検査により同定するこ とができる。 対照および患者の平均年齢±標準偏差は、それぞれ40±12.9歳および55±11.5 歳であった。患者および対照の大多数(95%)は、オクラホマ州在住の白人女性 である。また、潜在的な乳癌の相対危険度についても、確率(odds ratio;OR )で調べた。C/Tを有する被験者およびT/Tを有する被験者(すなわちT保持者) を組み合わせた確率を、ORT=[(C/Tを有する乳癌患者の人数+T/Tを有する乳癌 患者の人数)÷(C/Cを有する乳癌患者の人数)]÷[(C/Tを有する罹患していな い被験者の人数+T/Tを有する罹患していない被験者の入数)÷(C/Cを有する 罹患していない被験者の人数)]として計算した。T/Tを有する被験者すなわちホ モ接合性Tの確率を、ORT/T=[(T/Tを有する乳癌患者の人数)÷(C/Cを有す る乳癌患者の人数+C/Tを有する乳癌患者の人数)]÷[(T/Tを有する罹患してい ない被験者の人数)÷(C/Cを有する罹患していない被験者の人数+C/Tを有する 罹患していない被験者の人数)]として計算した。C/TまたはT/Tを有する被験者 を組み合わせた後に計算したこの確率は、約1.7である。C/TとC/Cを組み合わせ てT/Tを分けて考えた場合、この確率は約4.0である。ここでも、計算した確率は サンプルした人口のサイズによって異なり得るが、ここに開示した確率が危険率 についての有用なガイドを提供するものと期待される。UTR-729における多型と癌との関連性 アメリカ合衆国では、女性がその生涯の間に乳癌を発症する危険性は8分の1 (12.5%)であり、乳癌により死亡する危険性は28分の1(3.6%)である(Boring ら、“Cancer statistics,”CA Cancer J Clin 44:7-26(1994))。乳癌全体の約1 0%は、現在のところ家族性として分類されており、その大部分は、染色体17q21 上のBRCA1遺伝子(Hallら、“Linkage of early onset familial breast can cer to chromosome 17q21,”Science 250:1684-1689(1990))、または染色体13q1 2-13上のBRCA2遺伝子(Woosterら、“Localization of a breast cancer sus ceptibility gene,BRCA2,to chromosome 13q12-13,”Science 265:2088-20 90(1994))における生殖系列の突然変異により引き起こされると考えられる。し かし、乳癌の大半は、散発性であると考えられる。もともと、これらの散発性癌 の多くもまた家族性乳癌遺伝子における体細胞突然変異によって引き起こされる ものとして考えられていた。これは、真実ではないことが判明した。散発性乳癌 では、あるとし てもBRCA1の僅かな体細胞突然変異しか発見されなかった(Merajverら、“So matic mutations in the BRCA1 gene in sporadic ovarian tumours,”Nat Gene t 9:439-443(1995);Hoskingら、“A somatic BRCA1 mutation in anovarian tum our,”Nat Genet 9:343-344(1995);およびFutrealら、“BRCA1mutations in pr imary breast and ovarian carcinomas,”Science 266:120-122(1994))。他の研 究でば、70人中1人のみ(Lancasterら、“BRCA2 mutationsin primary breast a nd ovarian cancers,”Nat Genet 13:238-240(1996))、および乳癌患者100人中 1人のみが、BRCA2において体細胞の突然変異を有していた(Mikiら、“Mut ation analysis in the BRCA2 gene in primary breast cancers,”Nat Genet 1 3:245-247(1996));Tengら、“Low incidence of BRCA2 mutations in breast ca rcinoma and other cancers,”Nat Genet 13:241-244(1996))。従って、これら の遺伝子座における突然変異は、散発性乳癌の大多数において重要ではないと思 われる。 表1は、729-T多型を有する生殖系列プロヒビチン対立遺伝子を1つでも有す る女性が、729-Cについてホモ接合性である女性に比べて乳癌の危険性が約2.0倍 高いことを示す(17%対10%)。さらに、Bayes'Theoremは、729-Tでホモ接合性で ある女性がその生涯の中で乳癌を発症する危険性は50%であると予言している。 表1のデータが乳癌全体を代表するものであれば、全人口の1%未満を示すとし ても、乳癌患者の約4%がT/T女性において発症するであろう。したがって、こ の多型性について一般人口で女性をスクリーニングすることにより、将来的に乳 癌になる危険性が平均よりはるかに高い全女性のうち最大1%までを同定するこ とが可能であろう。同様に、ホモ接合性C/Cの女性(全人口の70%)に、彼女達 の生涯における乳癌発症の確率は約10%である或いは平均危険率より僅かに低い だけであると告げることができる。さらに、729-T多型は遺伝し、このことは、 以前散発性であると考えられていた乳癌の実質的なサブセット(すなわちC/Tお よびT/T女性つまり全体の43%において発症する乳癌)が、遺伝的な要素を有す ることを示す。一般人口のC/C、C/TおよびT/T個体の相対比率(表1)から、多 くのホモ接合性T/T女性は、ヘテロ接合性C/Tの両親を有することが推測される。 この場合、乳癌のT/T女性にT/Tを有する親族がいる確率は、4 分の1である。これは、乳癌に罹患した一親等の親族がいる女性の正確な乳癌発 症危険率である(Boringら、CA Cancer J Clin 44:7-26(1994))。 実施例1:診断アッセイ法 プロヒビチン遺伝子の3’UTRの配列に基づいた乳癌の易罹患性を測定する ための診断アッセイについて、以下に記載する。 サンプルの採集 抗凝血物質を含む試験管の中に日常的静脈注射により血液サンプル(約10ml) を採集した。 無菌細胞学ブラシ(H-Histobrush,174-600型;Spectrum Laboratories,テキサ ス州ダラス)を用いて頬細胞標本を採集した。研究参加者には、内頬の各側で30 秒間ブラシをくるくる回すように指示した。次にブラシを無菌採集試験管に挿入 し、キャップをきつく閉めて、DNAテンプレートを調製する前に4℃で保存し た。 DNA調製 血液サンプル由来DNAを、PureGeneキット(Gentra、ミネソタ州ミネアポリ ス)を用いて調製した。 頬細胞標本由来DNAを、Horriganらにより“Polymerase chain reaction-ba sed diagnosis of Del(5g)in acute myeloid leukemia and myelody splastic s yndrome identifies a minimal deletion interval,”Blood 88:2665-2670(1996 )(もともとRichardsらにより公表された方法“Multiplex PCR amplification f rom the CFTR gene using DNA prepared from buccal brushed/swabs,”Hum Mol Genet 2:159-160(1993)の改変である)に記載された方法を用いて単離した。50 mM無菌NaOH(0.6ml)を含む1.5ml試験管に細胞学ブラシを移した。ブラシのとっ てをクリップし、ふたを閉めた。30秒間激しく撹拌した(vortexing)あと、5 分間で95℃までサンプルを加熱した。再び試験管を激しく攪拌し、ブラシの水気 をきり、試験管から除去する前に残留液を回収した。1mM Tris,pH=8.0(0.06m l)を加えて溶液を中和した。完全に混合したあと、サンプルを-20℃で保存した 。また、 皮膚、毛嚢および実質的に他のあらゆる組織源から、および線維芽細胞やリンパ 芽球細胞系から精製した高分子量DNAについても、この分析を行うことができ る。この場合、PureGeneキット(Gentra、モンタナ州ミネアポリス)または他の 類似の方法を用いて、その製造会社の指示に従って、DNAを調製することがで きる。 ポリメラーゼ連鎖反応 Taq Goldポリメラーゼ(パーキンエルマー社、カリフォルニア州フォスターシ ティー)を使用して、血液から生成したゲノムDNA(0.1μg)または頬標本 抽出物(0.010ml)について、PCR反応を行った。使用した反応条件は、以下 の通リである:10mM Tris-HCl,pH=8.0,50mM KCl,1.5mM MgCl,100-200μM、各dA TP、dGTP、dTTPおよびdCTP、0.1%Triton X-100,0.5-1.0 units Taq Goldポリメ ラーゼ、および各プライマー(100ng)からなる反応混合物(50-μl)。 アッセイの1つの形態において、図2および配列番号17に示されるように、プ ライマー5'-CCCAGAAATCACTGTG-3'(プライマーP1,センス)(配 列番号:20)およびプライマーP2(配列番号:19)を用いて合成された852bp 3' UTRをゲル精製し、プライマー5'-TGAGTCCTGTTGAAGACTT CC-3'(プライマーP3、センス)(配列番号:18)および5'-GGAAGGTCT GGGTGTCATTT-3'(プライマーP2、アンチセンス)(配列番号:19)を 用いて二次PCR産物を合成した。 制限断片長多型分析 緩衝液およびその製造会社(New England Biolabs、マサチューセッツ州ケン ブリッジ)により推奨される条件を用いて制限酵素AfTIIIでPCR産物を消化し た。希釈マスターミックスを用いて、個々のサンプルからなる1つのグループ全 てに対して消化を行った。確認した配列を有する対照を、各消化シリーズに含め た。消化産物を電気泳動法により20%アクリルアミドゲルで分離し、臭化エチジ ウムで染色して紫外線で可視化した。 このほかに、PureGeneキットを用いて精製した高分子量DNAを、サザンブロ ットにより制限断片長多型性について分析した。一般に、DNA10〜15μgを、 37℃で16時間、制限酵素AfTIII(New England Biolabs)で消化した(この製造会 社の供給する緩衝液を使用)。1/10容の3M酢酸ナトリウムおよび2容の無 水エタノールを加えてDNAを沈殿させることにより、消化を終了させた。水 中に再懸濁し、ローディング染料(Promega 6X)を加えたあと、サンプルを1% アガロースゲルにロードし、ブロモフェノールブルーローディング染料がゲルの 底に達するまで、電気泳動を行った。次に、ゲルを、0.5M NaOH/1.5M NaCl中で3 0分変性させたあと、0.5M Tris/1.5M NaCl(pH=7.0)中で中和させた。つぎに、キ ャピラリーによりHybond膜に移してサザンブロットを行った(Amersham、イリノ イ州アーリントンヘイツ)。80℃で焼成するかまたは紫外線で架橋して、この膜 にDNAを固定させた。 プロヒビチン3'UTRを含む核酸断片を用いてプローブすることにより、R FLPを検出した。一貫して使用したプローブは、多型AfTIII切断部位のすぐ5' 側にある442bp核酸断片であった。これは、テンプレートとして全長3'UTRク ローン、ならびにプライマーP3'およびP4'を用いたPCRにより合成した(図3) 。ランダムプライマー標識キット(ファーマシア社、ニュージャージー州ピスカ タウェイ)を用いてプローブを標識した。65℃で少なくとも12時間、膜をハイブ リダイズし、これと同じ温度で高いストリンジェンシー下で洗浄した。次にフィ ルターをX線フィルムまたはホスホイメージャー(phosphoimager)スクリーン に露出し、解釈のためにRFLPを表示した。或いは、多型AfTIII部位の3'端側 にある124bp断片、ならびにP3'およびP2プライマーを用いて合成した566bp断片 (図3)をプローブとして用いても良い。これらのプローブのいずれも、異なる 遺伝子型を識別するRFLPを表示する。442bpプローブを用いてプローブした サザンブロットは、566bpおよび442bpの染色体バンドパターン(図4に図示)を 表した。 3’UTRの729位置におけるCからTへの置換(図2)により、その6塩基 認識配列におけるAfTIIIによる切断性が失われる。突然変異した乳癌(7)、乳癌 細胞系(3)、およびホモ接合性T乳癌患者から得た頬細胞掻き取り標本(7)を分 析すると、729位置におけるCからTへの置換は認識部位における唯一の変化で あることを示し、これまでのところ、AfTIII断の喪失の原因であると検出された 。ホモ接合性C個体は、多型部位において対立遺伝子両方の切断を有するが、ホ モ接合性T個体の対立遺伝子は切断しない。ホモ接合性個体は、それぞれCお よびTからなる1つの対立遺伝子を有する。 実施例2:代替診断アッセイ方法 二次PCR産物がセンスプライマーP4、5'-GGATGGACTTGTATA G-3'(配列番号:21)およびアンチセンスプライマー5'-GGAAGGTCT GGGTGTCATTT-3'(プライマーP2、アンチセンス)(配列番号:19)を 用いて合成されたことを除き、実施例1に記載したように代替アッセイを行った 。 実施例3:代替診断アッセイ方法 図3および配列番号:22に挙げた1237bpゲノム配列に示されるように、使用 したプライマーが5'-AAGGTGGCTTTCTGGTGAAG-3'(プライマ ーP1'、センス)(配列番号:23)および5'-GGAAGGTCTGGGTGTC ATTT-3'(プライマーP2、アンチセンス)(配列番号:19)であったことを除 き、実施例1に記載したように代替アッセイを行った。配列番号:22を用いたこ のアッセイでは、1205位置の塩基は配列番号:17の729位置に対応する。 図4は、各遺伝子型についてのこのアッセイで生じたバンドパターンを示す。 センスプライマー配列番号:23およびアンチセンスプライマー配列番号:19を用 いて、ホモ接合性C個体(C/C)のRFLPパターンは、両DNA鎖について、 構成的AfTIII部位から3'UTRの終わりまで測定された566bpが、729/1205位置 で切断されて2つの別々のバンド442bpおよび124bpに分かれたことを示す。ホモ 接合性T個体(T/T)は、構成的AfTIII部位から3’UTRの終わりまで測定され た566bpからなる1つのバンド(これば両DNA鎖上の729/1205位置で切断され ていない)を生成した。ヘテロ接合性個体(C/T)は3つの異なるバンドを生成 し、このことは、一方のDNA鎖で、構成的AfTIII部位から3’UTRの終わり まで測定された566bpが729/1205位置で切断されて442bpおよび124bpからなる2 つの異なるバンドに分かれ、他方のDNA鎖では、構成的AfTIII部位から3’U TRの終わりまで測定された566bpからなる1つのバンドが729/1205位置で切断 されなかったことを示す。このアッセイでは、全ての遺伝子型に共通するバンド は、PCR生成物の5'端側から構成的切断部位まで測定された671bp 断片である。 この方法は、サザンブロットの結果に100%相関することを示す単一ステップ プロセスである。 実施例4−代替アプローチ このアッセイの予測値は、プロヒビチン3'UTR中の729位置にある個体の 生殖系列遺伝子型を決定することを含む。この測定を達成するために使用するこ とができる可能性がある幾つもの具体的な方法がある。我々は、実施例1に記載 したRFLPおよびDNA配列決定を主に使用して、データを収集した。しかし 、単一塩基オリゴヌクレオチドのミスマッチのスクリーニングに基づく他の方法 (Jupe,E.R.およびZimmer,E.A.の“Assaying differential ribosomal RNA gene expression with allele-specific oligonucleotide probes,”In Method s in Enzymology-Molecular Evolution:Producing the Biochemical Data,Acade mic Press,pp.541-552,1993)、対立遺伝子特異的PCR増幅(AllenらのBitTe chniques 19:454(1995)、Ault,G.のJ Virological Nethods 946:145-156(1994) 、Tada,M.のCancer Research 53:2472-2474(1993)、HuangのNucleic Acids Rese arch 20:4567-4573(1992)、SommerのBio Techniques 12:82-87(1992)、およびKw okのNucleic Acids Research 18:999-1005(1990))、または、高特異性熱安定性 リガーゼを用いた方法(Ampligase,Epicenter Technologies)を、多型性検出に 適用することができる。さらに、現在使用されているあらゆる方法(例えば一本 鎖コンホメーション多型性または変性勾配ゲル電気泳動法など)、あるいは単一 塩基の変化を検出するために将来開発されるようなあらゆる方法も、これらの遺 伝子型の検出に適用することができる。また、このテストはRNAで開始して行 うこともできる。この場合、RNAは、配列決定または逆転写酵素(Castlesら、 BioTechniques 21:425-428(1996))を用いたcDNAへの変換を行ったあと、P CRおよび単一塩基変化の検出が可能なあらゆる方法を行うことにより直接分析 することができる。 実施例5:男性の遺伝性乳癌の診断アッセイ プロヒビチン3’UTRにおける729位置でのC/T多型性は、男性の乳癌の易罹 患性を診断するのにも有用である。 乳癌と診断された男性患者から単離したゲノムDNAの一部を実施例3に記載 したアッセイに従って調べた。この患者の遺伝子型はT/Tと同定された。これは 、乳癌の危険性が高いことに相当する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 レスタ,レジーナ アメリカ合衆国ニューヨーク州12159、リ ンガスランズ、ミドルセックス・ドライヴ 45番 (72)発明者 デロルコ,ラバト、ティー アメリカ合衆国メリランド州20855、ダー ウッド、ニードウッド・ロウド 8030番 アパートマント101

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 遺伝性乳癌の危険性を測定するための方法であって、 a.患者の細胞サンプルから得たゲノムDNAの一部分の塩基の同一性を決 定するステップであって、ここで前記ゲノムDNAが3'非翻訳領域を含むプ ロヒビチン遺伝子を含み、前記部分は前記3'非翻訳領域中の前記プロヒビチ ン遺伝子の配列番号:17に定義されるような729位置に対応する、前記ステ ップ、および b.遺伝性乳癌の危険性と前記塩基同一性とを相関させるステップ、 を含む方法。 2. 729位置の塩基同一性が、前記729位置を含む前記プロヒビチン遺伝子の3'非 翻訳領域の前記部分の一部を配列決定することにより決定される、請求項1 に記載の方法。 3. 前記729位置の塩基同一性が、3'非翻訳領域の前記部分とC-対立遺伝子プロ ヒビチンとの間の単一塩基のマッチまたはミスマッチを検出することによリ 決定される、請求項1に記載の方法。 4. 729位置の塩基同一性を、前記729位置の塩基同一性を決定するのに適した制 限エンドヌクレアーゼで前記プロヒビチン遺伝子の3'非翻訳領域の前記部分 を消化することにより決定する、請求項1に記載の方法。 5. 前記制限エンドヌクレアーゼがAfTIIIであり、これによって、729位置がシ トシンであるときAfTIIIにより影響を受ける切断部位が存在すると決定され る、請求項4に記載の方法。 6. a.3'非翻訳領域DNA鎖の前記消化部分を分離するステップ、 b.前記消化し分離した3'非翻訳領域DNA鎖を膜に固定するステップ、 c.前記消化し分離した3'非翻訳領域DNA鎖を少なくとも1つの標識核酸 プローブとハイブリダイズするステップであって、ここで前記標識核酸プロ ーブは、前記消化分離し固定した3'非翻訳領域DNA鎖に相補的に結合する ことができ、且つ前記729位置で切断が起こったかどうかを確定することが できる、前記ステップ、および d.前記標識核酸プローブが前記消化分離し固定した3'非翻訳領域DNA鎖 に結合したかを検出するステップであって、ここで前記消化分離し固定した 3'非翻訳領域DNA鎖に結合した前記標識核酸プローブが前記729位置での 切断が生じなかったことを示す場合、前記患者が遺伝性乳癌の危険性がある 、前記ステップ、 をさらに含む、請求項5に記載の方法。 7. 前記患者の細胞サンプルから得たRNA画分を検査することにより前記塩基 同一性を決定し、これにより前記729位置の前記ゲノムDNAの同一性を決 定することができる、請求項1に記載の方法。 8. 前記729位置の塩基同一性がチミンについてホモ接合性であるときに、生涯 で乳癌を発症する危険性が罹患していない関連人口の危険性よりも高いと評 価する、請求項1に記載の方法。 9. 前記729位置の塩基同一性がヘテロ接合性シトシン/チミンであるときに、生 涯で乳癌を発症する危険性が罹患していない関連人口の危険性よりも高いが チミンについてホモ接合性である個体の危険性よりは低いと評価する、請求 項1に記載の方法。 10.前記729位置の塩基同一性がホモ接合性シトシンであるときに、生涯で乳癌 を発症する危険性が罹患していない関連人口の危険性より低いかまたはそれ と同等であると評価する、請求項1に記載の方法。 11.ヒト患者の遺伝性乳癌の危険性を決定するための方法であって、 a.患者の細胞サンプルから得た二本鎖ゲノムDNAの一部分を単離するス テップであって、ここで前記ゲノムDNAが3'非翻訳領域を含むプロヒビチ ン遺伝子を含む、前記ステップ、 b.第一反応区域において前記二本鎖ゲノムDNAを第1本鎖ゲノムDNA および第2一本鎖ゲノムDNAに分離するステップ、 c.前記反応区域にセンスプライマーを提供するステップであって、ここで 前記反応区域が前記第1一本鎖ゲノムDNAと前記センスプライマーとの間 のハイブリダイゼーションに好ましい条件を有する、前記ステップ、 d.同時に前記反応区域にアンチセンスプライマーを提供するステップであ って、ここで前記反応区域が前記第2一本鎖ゲノムDNAと前記アンチセン スプライマーとの間のハイブリダイゼーションに好ましい条件を有する、前 記ステップ、 e.ポリメラーゼ連鎖反応法により二本鎖ゲノムDNAの前記部分の複数コ ピーを作製して合成二本鎖DNAを形成するステップ、 f.前記3'非翻訳領域DNA鎖について配列番号:17により定義される729位 置の塩基同一性を決定するステップ、および g.前記塩基同一性を遺伝性乳癌の危険性と相関させるステップであって、 ここで前記729位置がホモ接合性C/Cである前記患者が最も低い危険性、ヘ テロ接合性C/Tである患者が中程度の危険性、およびホモ接合性T/Tであ る患者が最も高い危険性を有する、前記ステップ、 を含む方法。 12.前記センスプライマーが配列番号:18を含む、請求項11に記載の方法。 13.前記センスプライマーが配列番号:20を含む、請求項11に記載の方法。 14.前記センスプライマーが配列番号:21を含む、請求項11に記載の方法。 15.前記センスプライマーが配列番号:23を含む、請求項11に記載の方法。 16.前記アンチセンスプライマーが配列番号:19を含む、請求項11に記載の方法 。 17.前記アンチセンスプライマーが配列番号:19を含む、請求項12に記載の方法 。 18.前記アンチセンスプライマーが配列番号:19を含む、請求項13に記載の方法 。 19.前記アンチセンスプライマーが配列番号:19を含む、請求項14に記載の方法 。 20.前記アンチセンスプライマーが配列番号:19を含む、請求項15に記載の方法 。 21.ステップfの前に、852bp断片を形成するために精製し、および配列番号: 18を含むセンスプライマーと配列番号:19を含むアンチセンスプライマーを 用いた第2ポリメラーゼ連鎖反応を行って合成二本鎖DNAを形成するス テップをさらに含む、請求項18に記載の方法。 22.前記729位置の塩基同一性が配列決定により決定される、請求項11に記載の 方法。 23.前記729位置の塩基同一性が、前記合成された二本鎖DNAとC-対立遺伝子 プロヒビチンとの間の単一塩基のマッチまたはミスマッチの検出により決定 される、請求項11に記載の方法。 24.前記729位置の塩基同一性が、制限断片長多型性により決定される、請求項 11に記載の方法。 25.前記塩基がシトシンであるとき、前記塩基729において前記非翻訳領域を切 断する制限エンドヌクレアーゼAfTIIIで前記合成二本鎖DNAを消化するこ とをさらに含む、請求項11に記載の方法。 26.前記塩基がシトシンであるとき、前記塩基729において前記非翻訳領域を切 断する制限エンドヌクレアーゼAfTIIIで前記合成二本鎖DNAを消化するこ とをさらに含む、請求項21に記載の方法。 27.h.前記消化した合成二本鎖DNA鎖を分離するステップと、 i.前記消化し分離した合成二本鎖DNA鎖を膜に固定するステップと、 j.少なくとも1つの標識核酸プローブと前記消化し分離した合成二本鎖D NA鎖とをハイブリダイズするステップであって、ここで前記標識核酸プロ ーブが、前記消化分離し固定した合成二本鎖DNA鎖に相補的に結合するこ とができ且つ前記729位置で切断が起こったかどうかを確定することができ る、前記ステップと、および k.前記標識核酸プローブが前記消化分離し固定した合成二本鎖DNA鎖に 結合したかどうかを検出するステップであって、ここで前記消化分離し固定 した合成二本鎖DNA鎖に結合した前記標識核酸プローブが前記729位置に おいて切断が起こらなかったことを示す場合には、前記患者は遺伝性乳癌の 危険性がある、前記ステップ、 をさらに含む、請求項25に記載の方法。 28.h.前記消化した合成二本鎖DNA鎖を分離するステップと、 i.臭化エチジウム染色および紫外線写真撮影により前記消化した合成二本 鎖 DNA断片のパターンを可視化するステップ、 をさらに含む、請求項25に記載の方法。 29.h.前記消化した合成二本鎖DNA鎖を分離するステップと、 i.前記消化し分離した合成二本鎖DNA鎖を膜に固定するステップと、 j.少なくとも1つの標識核酸プローブと前記消化し分離した合成二本鎖D NA鎖とをハイブリダイズするステップであって、ここで前記標識核酸プロ ーブが、前記消化分離し固定した合成二本鎖DNA鎖に相補的に結合するこ とができ且つ前記729位置で切断が起こったかどうかを確定することができ る、前記ステップと、 k.前記標識核酸プローブが前記消化分離し固定した合成二本鎖DNA鎖に 結合したかどうかを検出するステップであって、ここで前記消化分離し固定 した合成二本鎖DNA鎖に結合した前記標識核酸プローブが前記729位置に おいて切断が起こらなかったことを示す場合には、前記患者は遺伝性乳癌の 危険性がある、前記ステップ、 をさらに含む、請求項26に記載の方法。 30.h.前記消化した合成二本鎖DNA鎖を分離するステップと、 i.臭化エチジウム染色および紫外線写真撮影により前記消化した合成二本 鎖DNA断片のパターンを可視化するステップ、 をさらに含む、請求項26に記載の方法。 31.ゲノムDNAの前記部分が配列番号:22である、請求項11に記載の方法。 32.配列番号:22を増幅するために前記センスプライマー配列番号:23を使用す る、請求項31に記載の方法。 33.配列番号:22を増幅するために前記アンチセンスプライマー配列番号19を使 用する、請求項31に記載の方法。 34.配列番号:22を増幅するために前記アンチセンスプライマー配列番号19を使 用する、請求項32に記載の方法。 35.前記729位置の塩基同一性を配列決定により決定する、請求項34に記載の方 法。 36.前記合成二本鎖DNAとC対立遺伝子プロヒビチンとの間の単一塩基のミス マッチを検出することにより前記729位置の塩基同一性を決定する、請求項 34に記載の方法。 37.前記729位置の塩基同一性が制限断片長多型性により決定される、請求項34 に記載の方法。 38.前記塩基がシトシンであるとき、前記塩基729において前記非翻訳領域を切 断する制限エンドヌクレアーゼAfTIIIを用いて前記合成二本鎖DNAを消化 するステップをさらに含む、請求項34に記載の方法。 39.h.前記消化した合成二本鎖DNA鎖を分離するステップと、 i.前記消化し分離した合成二本鎖DNA鎖を膜に固定するステップと、 j.少なくとも1つの標識核酸プローブと前記消化し分離した合成二本鎖D NA鎖とをハイブリダイズするステップであって、ここで前記標識核酸プロ ーブが、前記消化分離し固定した合成二本鎖DNA鎖に相補的に結合するこ とができ且つ前記729位置で切断が起こったかどうかを確定することができ る、前記ステップと、 k.前記標識核酸プローブが前記消化分離し固定した合成二本鎖DNA鎖に 結合したかどうかを検出するステップであって、ここで前記消化分離し固定 した合成二本鎖DNA鎖に結合した前記標識核酸プローブが前記729位置に おける切断が生じなかったことを示す場合には、前記患者は遺伝性乳癌の危 険性がある、前記ステップ、 をさらに含む、請求項38に記載の方法。 40.h.前記消化した合成二本鎖DNA鎖を分離するステップと、 i.臭化エチジウム染色および紫外線写真撮影により前記消化した合成二本 鎖DNA断片のパターンを可視化するステップ、 をさらに含む、請求項38に記載の方法。 41.ヒト患者の遺伝性乳癌の危険性を決定するための方法であって、 a.前記患者から単離された、ゲノムDNAの一部分の転写領域中のRNA 配列を決定するステップであって、ここで前記ゲノムDNAが非翻訳領域を 含むプロヒビチン遺伝子を含み、前記部分が前記非翻訳領域における前記プ ロヒビチン遺伝子の配列番号:17に定義される729位置に対応する、前記ス テ ップ、および b.前記塩基同一性と遺伝性乳癌の危険性とを相関させるステップ、 を含む方法。
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