JP2001503265A - 新規なflt3受容体アゴニスト - Google Patents

新規なflt3受容体アゴニスト

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JP2001503265A JP52052598A JP52052598A JP2001503265A JP 2001503265 A JP2001503265 A JP 2001503265A JP 52052598 A JP52052598 A JP 52052598A JP 52052598 A JP52052598 A JP 52052598A JP 2001503265 A JP2001503265 A JP 2001503265A
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Abstract

(57)【要約】 新規なflt−3受容体アゴニストタンパク質、flt−3受容体アゴニストタンパク質をコードするDNA、flt−3受容体アゴニストタンパク質の製造方法およびflt−3受容体アゴニストタンパク質の使用方法が開示される。

Description

【発明の詳細な説明】 新規なflt3受容体アゴニスト 本出願は、米国特許法(合衆国法典第35巻)第119条に従って、1996 年10月25日出願の米国仮出願番号60/030,094号の優先権を主張す る。 発明の分野 本発明は、ヒトflt3受容体アゴニストに関する。これらのflt3受容体 アゴニストは、未変性のflt3リガンドの1つまたはそれ以上の活性を保持し ており、そしてさらに造血細胞刺激活性の改善および/または未変性のflt3 リガンドに関連する有害な生物学的活性の低下を含む活性プロフィールの改善を 示すか、および/または溶解度、安定性および再折り畳み効率の上昇を含む物理 的性質が改善していることもある。 発明の背景 骨髄細胞の分化および/または増殖を刺激するコロニー刺激因子は、造血幹細 胞由来細胞のレベルの低下を回復させるその治療可能性のため、大きな関心を呼 んでいる。ヒトとネズミの両方の系のコロニー刺激因子は、その活性により同定 および識別されてきた。例えば、顆粒球−CSF(G−CSF)とマクロファー ジ−CSF(M−CSF)は、それぞれ好中性顆粒球とマクロファージのコロニ ーのインビトロの形成を刺激するが、一方GM−CSFとインターロイキン−3 (IL−3)は、より広い活性を持ち、マクロファージ、好中性および好酸性顆 粒球の両方のコロニーの形成を刺激する。flt3リガンドのようなある種の因 子は、主として幹細胞に作用することができる。 チロシンキナーゼ受容体は、多くの細胞の増殖と分化を調節する増殖因子受容 体である。あるチロシンキナーゼ受容体は、造血系で機能する。Flt3リガン ド(ロスネット(Rosnet)ら,Oncogene,6:1641−1650,1 991)とflk−2(マシューズ(Matthews)ら,Cell,65:1143 −1152,1991)は、c−fmsとc−kit受容体に関係する型のチロ シンキナーゼ受容体である。flk−2とflt3受容体は、アミノ酸配列が類 似しており、細胞外ドメインの2つのアミノ酸残基で異なり、C末端近くに位置 する31アミノ酸セグメントで相違する。 flt3リガンドは、造血始原細胞と幹細胞の増殖と分化を調節できる性質を 有する造血系増殖因子である。始原細胞の成長と増殖を支持するその能力のため 、flt3受容体アゴニストは、再生不良性貧血や骨髄異形成症候群のような造 血障害の治療における治療用途に可能性がある。さらに、flt3受容体アゴニ ストは、疾患または放射線や化学療法のような治療処置のために細胞の数が減少 した症例における造血細胞を正常量に戻すのに有用であろう。 WO94/28391は、未変性flt3リガンドタンパク質配列およびfl t3リガンドをコードするcDNA配列、このcDNAでトランスフェクション した宿主細胞におけるflt3リガンドの発現方法およびflt3リガンドを用 いる造血障害の患者の治療方法を開示している。 米国特許第5,554,512号は、単離タンパク質としてのヒトflt3リ ガンド、flt3リガンドをコードするDNA、flt3リガンドをコードする cDNAでトランスフェクションした宿主細胞およびflt3リガンドによる患 者の治療方法に関する。 WO94/26891は、29アミノ酸の挿入を有する単離体を含む哺乳動物 flt3リガンド、およびその断片を提供する。タンパク質配列の再編成 進化において、DNA配列の再編成は、タンパク質の構造と機能の多様性を生 み出すのに重要な役割を果たしている。遺伝子の複製とエクソン組み替えは、特 に基本的突然変異速度が低いため、急速に多様性を生成し、そのため競争上の優 位性を有する生物を提供するための重要な機作を提供する(ドーリトル(noolit tle),Protein Science 1:191−200,1992)。 組換えDNA法の開発により、タンパク質折り畳み、構造および機能に及ぼす 配列転位の効果を研究することが可能になった。新しい配列を作成するのに使用 されたアプローチは、そのアミノ酸配列の線状再編成により関係付けられる、天 然のタンパク質の対のそれに似ている(カニングハム(Cunningham)ら,Pro c.Natl.Acad.Sci.U.S.A.76:3218−3222,1 979;ティーザー(Teather)とアーフル(Erfle),J.Bacteriol .172:3837−3841,1990;シミング(Schimming)ら,Eur .J.Biochem.204:13−19,1992;ヤミウチ(Yamiuchi) とミナミカワ(Minamikawa),FEBS Lett.260:127−130, 1991;マグレガー(MacGregor)ら,FEBS Lett.378:263 −266,1996)。タンパク質に対するこの型の再編成の最初のインビトロ の応用は、ゴールデンバーグ(Goldenberg)とクレイトン(Creighton)により 報告された(J.Mol.Biol.165:407−413,1983)。新 しいN末端は、元の配列の内部の部位(切断点(breakpoint))で選択されて、 新しい配列は、元のC末端またはその付近のアミノ酸に達するまで、切断点から 元の配列と同じ順序のアミノ酸を有する。この点で新しい配列は、直接または配 列の追加部分(リンカー)を介して、元のN末端またはその付近のアミノ酸につ なげられ、そして新しい配列は、元の配列の切断点部位に対してN末端であるア ミノ酸またはその付近の点に達するまで、元の配列と同じ配列を続けて、この残 基は、鎖の新しいC末端を形成する。 このアプローチは、58〜462アミノ酸の大きさの範囲のタンパク質に適用 された(ゴールデンバーグ(Goldenberg)とクレイトン(Creighton),J.M ol.Biol.165:407−413,1983;リー(Li)とコッフィー ノ(Coffino),Mol.Cell.Biol.13:2377−2383,1 993)。検討したタンパク質は、主にα−らせん(インタ−ロイキン−4;ク ライマン(Kreitman)ら,Cytokine 7:311−318,1995) 、β−シート(インタ−ロイキン−1;ホーリック(Horlick)ら,Prote in Eng.5:427−431,1992)、またはこの2つの混合物(酵 母ホスホリボシルアントラニル酸イソメラーゼ;ルガー(Luger)ら,Scie nce 243:206−210,1989)を含有するタンパク質を含む、広 範な構造分類を代表していた。タンパク質機能の広いカテゴリーは、これらの配 列再編成研究において代表される: 酵素 T4リゾチーム チャン(Zhang)ら,Biochemistry 32:12311−1231 8(1993);チャン(Zhang)ら,Nature Struct.Biol .1:434−438(1995) ジヒドロ葉酸レダクターゼ ブックワルダー(Buchwalder)ら,Biochemistry 31:1621 −1630(1994);プロタソバ(Protasova)ら,Prot.Eng.7 :1373−1377(1995) リボヌクレアーゼT1 マリンズ(Mullins)ら,J.Am.Chem.Soc.116:5529−5 533(1994);ギャレット(Garrett)ら,Protein Scien ce 5:204−211(1996) バチルス(Bacillus)β−グルカナーゼ ハーン(Hahn)ら,Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.91 :10417−10421(1994) アスパラギン酸トランスカルバモイラーゼ ヤン(Yang)とシャチマン(Schachman),Proc.Natl.Acad.S ci.U.S.A.90:11980−11984(1993) ホスホリボシルアントラニル酸イソメラーゼ ルガー(Luger)ら,Science 243:206−210(1989);ル ガー(Luger)ら,Prot.Eng.3:249−258(1990) ペプシン/ペプシノーゲン リン(Lin)ら,Protein Science 4:159−166(19 95) グリセルアルデヒド−3−リン酸デヒドロゲナーゼ ビグナイス(Vignais)ら,Protein Science 4:994−1 000(1995) オルニチンデカルボキシラーゼ リー(Li)とコッフィーノ(Coffino),Mol.Cell.Biol.13: 2377−2383(1993) 酵母ホスホグリセリン酸デヒドロゲナーゼ リトコーボンソビチ(Ritco-Vonsovici)ら,Biochemistry 34 :16543−16551(1995) 酵素インヒビター 塩基性膵臓トリプシンインヒビター ゴールデンバーグ(Goldenberg)とクレイトン(Creighton),J.Mol.B iol.165:407−413(1983) サイトカイン インターロイキン−1β ホーリック(Horlick)ら,Protein Eng.5:427−431(1 992) インターロイキン−4 クライトマン(Kreitman)ら,Cytokine 7:311−318(199 5) チロシンキナーゼ認識ドメイン α−スペクトリンSH3ドメイン ビグエラ(Viguera)ら,J.Mol.Biol.247:670−681(1 995) 膜貫通タンパク質 ompA :617−626(1995) キメラタンパク質 インターロイキン−4−シュードモナス(Pseudomonas)外毒素融合分子 クライトマン(Kreitman)ら,Proc.Natl.Acad.Sci.U.S .A.91:6889−6893(1994)。 これらの研究の結果は、非常に多様であった。多くの場合に実質的に低い活性 、溶解度または熱力学的安定性が観察された(大腸菌(E.coli)ジヒドロ葉酸 レダクターゼ、アスバラギン酸トランスカルバモイラーゼ、ホスホリボシルアン ト ラニル酸イソメラーゼ、グリセルアルデヒド−3−リン酸デヒドロゲナーゼ、オ ルニチンデカルボキシラーゼ、ompA、酵母ホスホグリセリン酸デヒドロゲナ ーゼ)。他の場合に、配列が再編成したタンパク質は、その天然のものと多くの ほぼ同一の性質を有すると考えられる(塩基性膵臓トリプシンインヒビター、T 4リゾチーム、リボヌクレアーゼT1、バチルスβ−グルカナーゼ、インターロ イキン−1β、α−スペクトリンSH3ドメイン、ペプシノーゲン、インターロ イキン−4)。例外的な場合に、天然配列のいくつかの性質に予想外の改善が観 察された(例えば、再編成されたα−スペクトリンSH3ドメイン配列の溶解度 と再折り畳み速度、および転位したインターロイキン−4−シュードモナス外毒 素融合分子の受容体親和性と抗腫瘍活性)(クライトマン(Kreitman)ら,Pr oc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.91:6889−6893, 1994;クライトマン(Kreitman)ら,Cancer Res.55:335 7−3363,1995)。 これらの型の研究の主要な動機は、タンパク質の折り畳みと安定性における短 期および長期の相互作用の役割を研究することであった。この型の配列再編成は 、元の配列で長期である相互作用のサブセットを、新しい配列では短期の相互作 用に変換し、そしてその逆もある。これらの配列再編成物の多くが、少なくとも ある程度活性のあるコンホメーションを獲得することができるという事実は、タ ンパク質の折り畳みが、多くの折り畳み経路により起こることの説得力のある証 拠である(ビグエラ(Viguera)ら,J.Mol.Biol.247:670− 681,1995)。α−スペクトリンのSH3ドメインの場合は、β−ヘアピ ンターンに対応する位置の新しい末端を選択することにより、わずかに安定性の 低いタンパク質が得られたが、これは折り畳みが可能であった。 ここで引用した研究において使用された内部切断点の位置は、専らタンパク質 の表面上に見い出され、そして末端または中間に対して何ら明白な偏りがなく線 状配列全体にわたって分布する(元のN末端から切断点までの相対距離の変動は 、全配列長の約10〜80%である)。これらの研究において元のN末端とC末 端をつなぐリンカーは、0〜9残基の範囲であった。1つの例(ヤン(Yang)と シャチマン(Schachman),Proc.Natl.Acad.Sci.U.S. A .90:11980−11984,1993)では、配列の一部を元のC末端セ グメントから欠失させ、そして端を切ったC末端から元のN末端までを連結させ た。GlyやSerのような柔軟な親水性残基がしばしばリンカーに使用される 。ビグエラ(Viguera)ら(J.Mol.Biol.247:670−681, 1995)は、元のN末端とC末端と3−または4−残基リンカーによる連結と を比較した;3−残基リンカーは熱力学的安定性が低かった。プロタソバ(Prot asova)ら(Protein Eng.7:1373−1377,1994)は 、大腸菌(E.coli)ジヒドロ葉酸レダクターゼの元のN末端を連結するのに3 −または5−残基リンカーを使用した;3−残基リンカーだけが良好な収率でタ ンパク質を産生した。 発明の要約 本発明の修飾ヒトflt3受容体アゴニストは、式: X1−(L)a−X2 [式中; aは、0または1であり; X1は、残基n+1からJの配列に対応するアミノ酸配列を含むペプチドであ り; X2は、残基1からnの配列に対応するアミノ酸配列を含むペプチドであり; nは、1からJ−1までの範囲の整数であり;そして Lは、リンカーである]により表すことができる。 上記式においてヒトflt3リガンドの構成アミノ酸残基は、アミノ末端から カルボキシル末端まで1からJの連続した番号を付けられる。このタンパク質内 の隣接する一対のアミノ酸は、それぞれnとn+1の番号を付けられる(ここで nは、1からJ−1までの範囲の整数である)。残基n+1は、新しいflt3 受容体アゴニストの新しいN末端になり、そして残基nは、新しいflt3受容 体アゴニストの新しいC末端になる。 本発明は、下記式: の新規なflt3受容体アゴニストに関する[式中、N末端は、直接、またはN 末端をC末端につなぐことができかつそれぞれアミノ酸: 28−29 42−43 93−94 29−30 64−65 94−95 30−31 65−66 95−96 31−32 66−67 96−97 32−33 86−87 97−98 34−35 87−88 98−99 36−37 88−89 99−100 37−38 89−90 100−101 38−39 90−91 101−102 39−40 91−92 102−103 40−41 92−93 41−42 に新しいC末端とN末端を有することができるリンカーによりC末端に連結され ;そして さらに該flt3受容体アゴニストポリペプチドは、直前に(メチオニン-1) 、(アラニン-1)または(メチオニン-2、アラニン-1)が置かれてよい]。 好ましい実施態様は、下記式: の修飾flt3リガンドアミノ酸配列を含んでなる、ヒトf1t3受容体アゴニ ストポリペプチドである[式中、N末端は、直接、またはN末端をC末端につな ぐことができかつそれぞれアミノ酸: 28−29 42−43 93−94 29−30 64−65 94−95 30−31 65−66 95−96 31−32 66−67 96−97 32−33 86−87 97−98 34−35 87−88 98−99 36−37 88−89 99−100 37−38 89−90 100−101 38−39 90−91 101−102 39−40 91−92 102−103 40−41 92−93 41−42 に新しいC末端とN末端を有することができるリンカーによりC末端に連結され ;そして さらに該flt3受容体アゴニストポリペプチドは、直前に(メチオニン-1) 、(アラニン-1)または(メチオニン-2、アラニン-1)が置かれてよい]。 新しいC末端とN末端を作成することができるさらに好ましい切断点は、36 −37、37−38、38−39、39−40、40−41、41−42、42 −43、64−65、65−66、66−67、86−87、87−88、88 −89、89−90、90−91、91−92、92−93、93−94、95 −96、96−97、97−98、99−100および100−101である。 新しいC末端とN末端を作成することができる、最も好ましい切断点は、39 −40、65−66、89−90、99−100および100−101である。 本発明のflt3受容体アゴニストは、アミノ酸置換、欠失および/または挿 入を含有してよい。また、本発明のflt3受容体アゴニストが、元のタンパク 質のN末端とC末端のいずれか/または両方でアミノ酸欠失を有するか、および /または上に示される式における配列再編成タンパク質の新しいN−および/ま たはC末端からの欠失を有することも意図される。 本発明のflt3受容体アゴニストは、アミノ酸置換、欠失および/または挿 入を含有してよい。 本発明の好適な実施態様では、N末端をC末端につなぐリンカー(L)は、 よりなる群から選択されるポリペプチドである。 本発明はまた、サイトカイン、リンホカイン、インターロイキン、造血系増殖 因子を含む1つまたはそれ以上の別のコロニー刺激因子(CSF)[GM−CS F、G−CSF、c−mplリガンド(TPOまたはMGDFとしても知られて いる)、M−CSF、エリスロポイエチン(FLT3)、IL−1、IL−4、 IL−2、IL−3、IL−5、IL−6、IL−7、IL−8、IL−9、I L−10、IL−11、IL−12、IL−13、IL−15、LIF、ヒト成 長ホルモン、B細胞増殖因子、B細胞分化因子、好酸球分化因子およびスチール ファクターまたはc−kitリガンドとしても知られている幹細胞因子(SCF )を含むが、これらに限定されない(本明細書ではまとめて「因子」と称する) ]と同時または逐次投与した組換えヒトflt3受容体アゴニストを包含する。 これらの同時投与される混合物は、それらの両ペプチドの通常の活性を有するこ とを特徴とするか、あるいはこの混合物は、flt3受容体アゴニストまたは第 2のコロニー刺激因子単独の存在下の単なる相加的機能よりも大きな生物学的ま たは生理学的活性を有することをさらに特徴とする。同時投与はまた、その活性 、またはflt3リガンドまたは第2のコロニー刺激因子の存在により予測され る活性とは異なる活性、に及ぼす増強作用を提供しうる。同時投与はまた、未変 性ヒトflt3リガンドに関係する有害な生物学的活性の低下を含むような、活 性プロフィールの改善を有する。上記リストに加えて、WO94/12639と WO94/12638に示されるIL−3変種、WO95/21197とWO9 5/21254に示される融合タンパク質、WO97/12977に開示される G−CSF受容体アゴニスト、WO97/12978に開示されるc−mpl受 容体アゴニスト、WO97/12979に開示されるIL−3受容体アゴニスト およびWO97/12985に示される多機能性受容体アゴニストを本発明のポ リペプチドと共に同時投与することができる。本明細書で使用される「IL−3 変種」とは、WO94/12639とWO94/12638に示されるIL−3 変種のことをいう。本明細書で使用される「融合タンパク質」とは、WO95/ 21197とWO95/21254に示される融合タンパク質のことをいう。本 明細書で使用される「G−CSF受容体アゴニスト」とは、WO97/1297 8に開示されるG−CSF受容体アゴニストのことをいう。本明細書で使用され る「c−mpl受容体アゴニスト」とは、WO97/12978に開示されるc −mpl受容体アゴニストのことをいう。本明細書で使用される「IL−3受容 体アゴニスト」とは、WO97/12979に開示されるIL−3受容体アゴニ ストのことをいう。本明細書で使用される「多機能性受容体アゴニスト」とは、 WO97/12985に示される多機能性受容体アゴニストのことをいう。 さらに、インビトロの使用とは、拡張した細胞を患者に注入する前に、骨髄と 血球の活性化と増殖を刺激する能力を含むことが構想されている。もう1つの意 図される使用は、インビボおよびエクスビボでの樹状細胞の産生のための使用で ある。 図面の簡単な説明 図1は、タンバク質の配列再編成の概略図を示している。未変性タンパク質の N末端(N)とC末端(C)はリンカーにより連結されているか、または直接つ ながれている。タンパク質は切断点で開環されて、新しいN末端(新N)と新し いC末端(新C)を作り、新しい線状アミノ酸配列を有するタンパク質が生じる 。再編成した分子は、線状分子として新たに合成され、元のN末端とC末端を連 結して切断点でタンパク質を開環する工程を経ることはない。 図2は、新しいタンパク質を作り出すための方法Iの概略図を示すが、ここで 未変性タンパク質の元のN末端とC末端はリンカーで連結されて、タンパク質の 異なるN末端とC末端が作られる。記載の例において、配列の再編成により、元 のタンパク質のアミノ酸97に作られた新しいN末端、リンカー領域を介してア ミノ酸11(アミノ酸1〜10は欠失している)に連結した元のC末端(アミノ 酸174)、および元の配列のアミノ酸96に作られた新しいC末端を有するタ ンパク質をコードする新しい遺伝子が生じる。 図3は、新しいタンパク質を作り出すための方法11の概略図を示すが、ここ で未変性タンパク質の元のN末端とC末端はリンカーなしに連結されて、タンパ ク質の異なるN末端とC末端が作られる。記載の例において、配列の再編成によ り、元のタンパク質のアミノ酸97に作られた新しいN末端、元のN末端に連結 した元のC末端(アミノ酸174)、および元の配列のアミノ酸96に作られた 新しいC末端を有するタンパク質をコードする新しい遺伝子が生じる。 図4は、新しいタンパク質を作り出すための方法IIIの概略図を示すが、ここ で未変性タンパク質の元のN末端とC末端はリンカーで連結されて、タンパク質 の異なるN末端とC末端が作られる。記載の例において、配列の再編成により、 元のタンパク質のアミノ酸97に作られた新しいN末端、リンカー領域によりア ミノ酸1に連結した元のC末端(アミノ酸174)、および元の配列のアミノ酸 96に作られた新しいC末端を有するタンパク質をコードする新しい遺伝子が生 じる。 図5aと5bは、ライマン(Lyman)ら(Oncogene 11:1165 −1172,1995)からの209アミノ酸の成熟型flt3リガンドをコー ドするDNA配列を示す。 図6は、ライマン(Lyman)ら(Oncogene 11:1165−117 2,1995)からの134アミノ酸可溶化型flt3リガンドをコードするD N A配列を示す。 図7は、MUTZ−2細胞増殖測定法における組換え未変性flt3(ジェン ザイム(Genzyme))に比較したflt3受容体アゴニストpMON32320 とpMON32321の生物活性を示す。MT=模擬トランスフェクション。 発明の詳細な説明 本発明のflt3受容体アゴニストは、造血細胞のレベルの低下を特徴とする 疾患の治療において有用である。 flt3受容体アゴニストは、造血系障害の治療または予防に有用である。多 くの薬物は、骨髄抑制または造血不全を引き起こすことがある。このような薬物 の例としては、化学療法において使用されるAZT、DDI、アルキル化剤およ び抗代謝薬、クロラムフェニコール、ペニシリン、ガンシクロビル、ダウノマイ シンおよびサルファ剤のような抗生物質、フェノチアゾン(phenothiazones)、 メプロバメートのようなトランキライザー、アミノピリンやジビロンのような鎮 痛剤、フェニトインまたはカルバマゼピンのような抗痙攣薬、プロピルチオウラ シルやメチマゾールのような抗甲状腺薬および利尿薬がある。flt3受容体ア ゴニストは、これらの薬物で治療される患者でしばしば起こる骨髄抑制または造 血不全を予防または治療するのに有用である。 造血不全はまた、ウイルス、微生物または寄生虫感染症、および火傷の結果と して、および腎疾患または腎不全の治療、例えば、透析の結果として起こる。本 ペプチドは、このような造血不全を治療するのに有用である。 本発明の別の側面は、これらの新規なflt3受容体アゴニストの発現の方法 において使用するためのプラスミドDNAベクターを提供する。これらのベクタ ーは、本発明の新規なポリペプチドをコードする前述の新規なDNA配列を含有 する。flt3受容体アゴニストを発現することができる宿主細胞を形質転換で きる適切なベクターには、使用される宿主細胞により選択される転写および翻訳 制御配列に連結した、flt3受容体アゴニストをコードするヌクレオチド配列 を含む発現ベクターがある。前述の修飾配列を組み込むベクターは、本発明に包 含され、そして修飾flt3受容体アゴニストポリペプチドの製造において有用 である。本方法に使用されるべクターはまた、本発明のDNAコード配列に機能 的に結合し、選択された宿主細胞においてその複製と発現を指令することができ る選択された制御配列を含有する。 本発明の別の側面として、ヒトflt3受容体アゴニストの新規なファミリー を製造するための新規な方法が提供される。本発明の方法は、新規なflt3受 容体アゴニストポリペプチドの発現をコードするDNA配列を含有するベクター で形質転換した、適切な細胞または細胞株の培養を伴う。適切な細胞または細胞 株は、大腸菌(E.coli)のような多様な種の細菌、酵母、哺乳動物細胞、また は昆虫細胞を含んでよく、本発明の方法における宿主細胞として利用することが できる。 本発明の他の側面は、前述の症状を治療するための方法と治療用組成物である 。このような組成物は、治療上有効量の1つまたはそれ以上の本発明のflt3 受容体アゴニストを、薬剤学的に許容される担体との混合物として含む。この組 成物は、非経口的、静脈内または皮下のいずれかで投与することができる。投与 の際、本発明における使用のための治療用組成物は、好ましくは発熱物質を含ま ない非経口的に許容しうる水溶液の形態である。このような非経口的に許容しう るタンパク質溶液の製剤は、pH、等張性、安定性などを考慮されるが、当業者 の技術の範囲内である。 上述の症状を治療するための方法に伴う薬剤投与計画は、薬剤の作用を調節す る種々の要因(例えば、患者の症状、体重、性別および食事、感染の重篤度、投 与の時間および他の臨床的要因)を考慮して、担当医により決定される。一般に 、一日用量は、体重1キログラム当たり0.5〜150μg/kgの非グリコシル 化flt3受容体アゴニストタンパク質の範囲であろう。用量は、所定の受容体 アゴニストの活性に応じて調整され、かつ薬剤投与計画が、1日に体重1キログ ラム当たり0.1マイクログラムという低用量から1ミリグラムという高用量ま でを含むとしても非現実的ではないであろう。さらに、flt3受容体アゴニス トの用量が、体重1キログラム当たり0.5〜150マイクログラムの範囲より も高く、または低く調整される特異的な状況が存在しうる。これは、他のCSF または増殖因子との同時投与;化学療法薬および/または放射線との同時投与; グリコシル化flt3受容体アゴニストの使用;およびこのセクションに前述し た 種々の患者関連の問題を含む。上述のように、治療法および組成物もまた、他の ヒト因子との同時投与を含んでよい。本発明のポリペプチドと一緒の同時または 逐次の投与のための、他の適切なヘマトポイエチン類(hematopoietins)、cs F類およびインターロイキン類の非限定的リストには、GM−CSF、G−CS F、c−mplリガンド(TPOまたはMGDFとしても知られている)、M− CSF、エリスロポイエチン(FLT3)、IL−1、IL−4、IL−2、I L−3、IL−5、IL−6、IL−7、IL−8、IL−9、IL−10、I L−11、IL−12、IL−13、IL−15、LIF、ヒト成長ホルモン、 B細胞増殖因子、B細胞分化因子、好酸球分化因子およびスチールファクターま たはc−kitリガンドとしても知られている幹細胞因子(SCF)(本明細書 では集合的に「因子」と称する)、あるいはこれらの組合せを含む。上記リスト に加えて、WO94/12639とWO94/12638に示されるIL−3変 種、WO95/21197とWO95/21254に示される融合タンパク質、 WO97/12977に開示されるG−CSF受容体アゴニスト、WO97/1 2978に開示されるc−mpl受容体アゴニスト、WO97/12979に開 示されるIL−3受容体アゴニスト、およびWO97/12985に示される多 機能性受容体アゴニストを本発明のポリペプチドと共に同時投与することができ る。 本発明のflt3受容体アゴニストは、末梢血中の造血始原細胞および幹細胞 の動員に有用であろう。末梢血由来始原細胞は、自家骨髄移植の設定において患 者を再構成するのに有効であることが証明された。G−CSFやGM−CSFを 含む造血系増殖因子は、末梢血における循環始原細胞と幹細胞の数を増大させる ことが証明された。これによって、末梢幹細胞採取の操作が単純になり、必要な フェレーシスの回数を減少させることによりこの操作の費用が劇的に下がった。 本発明のflt3受容体アゴニストは、幹細胞の動員において有用であり、さら に末梢幹細胞移植の有効性を増強する。 本発明のflt3受容体アゴニストはまた、造血始原細胞のエクスビボ拡張に おいて有用であろう。G−CSFのようなコロニー刺激因子(CSF)は、単独 で投与されるか、他のCSFと一緒に投与されるか、または好中球減少症(しば しばそのような治療の結果である)を治療するための高用量化学療法に続く骨髄 移植と組合せて投与される。しかし、重篤な好中球減少症の持続は、全く消失す るわけではない。単球(マクロファージ)、顆粒球(好中球を含む)および巨核 球からなる骨髄細胞系は、生命を脅かしうる感染および出血を防止するトで決定 的に重要である。好中球減少症はまた、疾患、遺伝子障害、薬物、毒素、放射線 および従来の腫瘍治療のような多くの治療処置の結果であることもある。 骨髄移植は、この患者集団を治療するのに使用されてきた。しかし、障害され た造血系を再構築するための骨髄の使用には、1)骨髄、または脾臓または末梢 血のような他の組織の幹細胞の数に限りがあること、2)移植片対宿主疾患(Gr aft Versus Host Dsease)、3)移植片拒絶および4)腫瘍細胞の混入の可能性 を含むいくつかの問題が関係している。幹細胞および始原細胞は、骨髄、脾臓お よび末梢血における非常に低い割合の有核細胞を構成する。多分化能造血系始原 細胞の数が多いほど造血系の回復が増強されるような、用量応答が存在すること は明白である。したがって、幹細胞のインビトロ拡張は、造血系の回復および患 者の生存率を増強するはずである。同種ドナーからの骨髄が、移植用の骨髄を提 供するために使用されてきた。しかし、移植片対宿主疾患および移植片拒絶が、 HLA適合の同胞のドナーによるレシピエントでさえ骨髄移植を限定している。 同種骨髄移植の代替法は、自家骨髄移植である。自家骨髄移植では、少量の患者 自身の骨髄を、骨髄剥離療法(例えば、高用量化学療法)の前に回収して、後で 患者に移植して戻す。自家移植は、移植片対宿主疾患および移植片拒絶のリスク を排除する。しかし、自家骨髄移植はなお、骨髄の幹細胞の数が限定されている こと、および腫瘍細胞の混入の可能性に関する問題を示す。多分化能造血始原細 胞の数が限定されているという問題は、多分化能造血始原細胞のエクスビボ拡張 により克服することができる。さらに、幹細胞は、骨髄移植片の腫瘍細胞混入を 低下させるために、CD34+のような特異的表面抗原の存在に基づいて特異的 に単離することができる。 以下の特許は、幹細胞、CD34+細胞の分離、造血因子による細胞の培養、 造血障害の患者の治療のための細胞の使用、および細胞拡張および遺伝子治療の ための造血因子の使用に関するさらなる詳細を含む。 5,061,620号は、分化した細胞からの幹細胞の分離により提供される ヒト造血幹細胞を含む組成物に関する。 5,199,942号は、(1)患者からの造血始原細胞の入手;(2)IL −3、flt3リガンド、c−kitリガンド、GM−CSF、IL−1、GM −CSF/IL−3融合タンパク質およびその組合せよりなる群から選択される 増殖因子による細胞のエクスビボ拡張;(3)患者への細胞調製物の投与からな る、自家造血細胞移植の方法を記載している。 5,240,856号は、細胞分離プロセスを自動コントロールするための装 置を含む、細胞分離機に関する。 WO91/16116は、細胞の混合物から標的細胞を選択的に単離および分 離するための装置および方法を記載している。 WO91/18972は、中空繊維バイオリアクターを使用して骨髄細胞の懸 濁液をインキュベートすることによる、骨髄のインビトロ培養のための方法を記 載している。 WO92/18615は、サイトカインの特異的混合物を含有する培地で、移 植に使用するための骨髄細胞を維持および拡張するプロセスに関する。 WO93/08268は、(a)他の細胞からCD34+幹細胞分離する工程 、および(b)幹細胞が選択的に拡張するような選択培地中で、分離した細胞を インキュベートする工程を含む、選択的に幹細胞を拡張するための方法を記載し ている。 WO93/18136は、末梢血由来の哺乳動物細胞のインビトロの維持のた めのプロセスに関する。 WO93/18648は、遺伝的または後天的好中球減少症を治療するための 、骨髄芽球と前骨髄球が高含量のヒト好中球前駆細胞を含む組成物に関する。 WO94/08039は、c−kitタンパク質を発現する細胞の選択による ヒト造血幹細胞の濃縮の方法を記載している。 WO94/11493は、向流水簸法(counterflow elutriation method)を 用いて単離される、CD34+かつサイズが小さい幹細胞集団を記載している。 WO94/27698は、異種細胞混合物から有核異種細胞集団の選択的分離 の ための、免疫親和性分離と連続流遠心分離とを合わせた方法に関する。 WO94/25848は、標的細胞の採取と操作のための細胞分離装置を記載 している。 IL−1α、IL−3、IL−6またはGM−CSFを含有する培地での、ヒ ト骨髄からの非常に濃縮した造血始原細胞のCD34+前駆細胞の長期培養が、 ブラント(Brandt)ら(J.Clin.Invest.86:932−941, 1990)に考察されている。 本発明の1つの側面は、幹細胞の選択的エクスビボ拡張のための方法を提供す る。「幹細胞」という用語は、多分化能造血細胞並びに骨髄、脾臓または末梢血 から単離することができる初期骨髄性始原細胞および前駆細胞をいう。「拡張」 という用語は、細胞の増殖および分化をいう。本発明は、(a)他の細胞から幹 細胞の分離する工程、(b)flt3受容体アゴニストおよび場合により第2の コロニー刺激因子を含有する選択培地を用いて分離した幹細胞を培養する工程、 および(c)培養幹細胞を回収設計工程を含む、幹細胞の選択的エクスビボ拡張 のための方法を提供する。幹細胞、さらには好中球、赤血球、血小板などになる ことが運命づけられた単分化能始原細胞は、これらの細胞の表面上に存在するC D34のような特定の始原細胞マーカー抗原の存在または非存在により、および /または形態学的特徴により、多くの他の細胞から区別される。非常に濃縮した ヒト幹細胞画分の表現型は、CD34+、Thy−1+およびlin−と報告さ れているが、本発明がこの幹細胞集団の拡張に限定されると理解してはならない 。CD34+濃縮ヒト幹細胞画分は、CD34+のような表面抗原に対する抗体 を使用する、親和性カラムまたはビーズ、磁気ビーズまたはフローサイトメトリ ーを含む、多くの報告された方法により分離することができる。さらに、向流水 簸法のような物理的分離法を、造血始原細胞を濃縮するために使用することがで きる。CD34+始原細胞は、異成分からなり、異なる細胞系に関連する細胞表 面関連分子の同時発現の存在または非存在を特徴とする、いくつかの亜集団に分 割することができる。最も未成熟な始原細胞は、HLA−DRまたはCD38の ような既知の細胞系関連マーカーのいずれをも発現しないが、CD90(thy −1)を発現しうる。CD33、CD38、CD41、CD71、HLA−DR またはc−kitのような他の表面抗原もまた、 造血始原細胞を選択的に単離するために使用することができる。分離した細胞は 、培養フラスコ、無菌バッグまたは中空繊維中の選択培地中でインキュベートす ることができる。選択的に細胞を拡張させるために、種々のコロニー刺激因子を 使用することができる。骨髄のエクスビボ拡張に使用されてきた代表的因子は、 c−kitリガンド、IL−3、G−CSF、GM−CSF、IL−1、IL− 6、IL−11、flt3リガンドまたはこれらの組合せを含む。幹細胞の増殖 は、標準法(例えば、血球計数器、CFU、LTCIC)またはインキュベーシ ョンの前後のフローサイトメトリーにより、幹細胞と他の細胞の数を数えること でモニターすることができる。 c−kitリガンド(ブラント(Brandt)ら,Blood 83:1507− 1514,1994;マッケンナ(McKenna)ら,Blood 86:3413 −3420,1995)、IL−3(ブラント(Brandt)ら,Blood 83 :1507−1514,1994;サトー(Sato)ら,Blood 82:36 00−3609,1993)、G−CSF(サトー(Sato)ら,Blood 8 2:3600−3609,1993)、GM−CSF(サトー(Sato)ら,Bl ood 82:3600−3609,1993)、IL−1(ミュンチ(Muench )ら,Blood 81:3463−3473,1993)、IL−6(サトー (Sato)ら,Blood 82:3600−3609,1993)、IL−11 (レモリ(Lemoli)ら,Exp.Hem.21:1668−1672,1993 ;サトー(Sato)ら,Blood 82:3600−3609,1993)、f lt−3リガンド(マッケンナ(McKenna)ら,Blood 86:3413− 3420,1995)および/またはその組合せ(ブラント(Brandt)ら,Bl ood 83:1507−1514,1994;ヘイロック(Haylock)ら,B lood 80:1405−1412,1992;コラー(Koller)ら,Bio technology 11:358−363,1993;レモリ(Lemoli)ら ,Exp.Hem.21:1668−1672,1993;マッケンナ(McKenn a)ら,Blood 86:3413−3420,1995;ミュンチ(Muench )ら,Blood 81:3463−3473,1993;パッチェン(Patche n)ら,Biotherapy 7:13−26,1994;サトー(Sato)ら ,Blood 82:3600−3609, 1993:スミス(Smith)ら,Exp.Hem.21:870−877,19 93;スティーン(Steen)ら,Stem Cells 12:214−224 ,1994;ツジノ(Tsujino)ら,Exp.Hem.21:1379−138 6,1993)を含む、種々のコロニー刺激因子を使用する、多くの選択方法お よび拡張法を利用する、幹細胞のエクスビボ拡張のためのいくつかの方法が報告 されている。個々のコロニー刺激因子の中で、hIL−3は末梢血CT34+細 胞を増殖させるのに最も強力なものの1つであることが証明された(サトー(Sa to)ら,Blood 82:3600−3609,1993;コバヤシ(Kobaya shi)ら,Blood 73:1836−1841,1989)。しかし、複数 の因子の組合せと同じくらい有効であることが証明された単一の因子はなかった 。本発明は、新規なflt3受容体アゴニストを利用する、エクスビボ拡張のた めの方法を提供する。 本発明の別の側面は、造血前駆細胞の維持および/または拡張の方法を提供し 、この方法は、細胞を、本発明のflt3受容体アゴニストを補足した、HS− 5(WO96/02662、ロエクライン(Roecklein)とトロクーストロブ(T orok-Strob),Blood 85:997−1105,1995)のような間質 細胞株に暴露することにより馴らした培地を含有する培養容器に接種することを 含む。 また、本発明のflt3受容体アゴニストの使用は、血液銀行への応用を含む ことが構想されているが、ここで、血球の数を増大させるために患者にflt3 受容体アゴニストを投与し、ある医療処置の前に、患者から血液産物を取り出し 、そして血液産物を保存し、その医療処置後に輸液法により患者に戻す。さらに 、flt3受容体アゴニストの使用は、献血前に供血者にflt3受容体アゴニ ストを投与して血球の数を増やすことにより、供血者が安全に多量の血液を供与 できるようにすることを含むことが構想されている。 増殖因子の別の計画される臨床的使用は、遺伝子治療のための造血始原細胞お よび幹細胞のインビトロ活性化にある。造血始原細胞の長い寿命および全身にわ たるその娘細胞の分布のため、造血始原細胞はエクスビボ遺伝子トランスフェク ションのための良好な候補である。目的の遺伝子を造血始原細胞または幹細胞の ゲノム中に組み込むためには、細胞分裂およびDNA複製を刺激することが必要 である。造血幹細胞は、非常に低い頻度で循環するが、このことは、増殖因子が 遺伝子の形質導入を促進し、そのため遺伝子治療のための臨床的な見込みを増強 するのに有用であることを意味する。遺伝子治療(クリスタル(Crystal),S cience 270:404−410,1995を再検討のこと)の可能性あ る応用は、1)多くの先天性代謝障害および免疫不全(カイ(Kay)とウー(Woo ),Trends Genet.10:253−257,1994)、2)神経 障害(フリードマン(Friedmann),Trends Genet.10:210 −214,1994、3)癌(カルバー(Culver)とブレーズ(Blaese),Tr ends Genet.10:174−178,1994)、および4)感染症 (ギルボア(Gilboa)とスミス(Smith),Trends Genet.10: 139−144,1994)を含む。 遺伝物質を宿主細胞に導入するための種々の方法が当業者には公知である。初 代細胞に治療用遺伝子を転移させるための、ウイルス性および非ウイルス性の両 方の多くのベクターが開発されている。ウイルス性ベクターは、1)複製不全組 換えレトロウイルス(ボリス−ローリー(Boris-Lawrie)とテミン(Temin), Curr.Opin.Genet.Dev.3:102−109,1993;ボ リス−ローリー(Boris-Lawrie)とテミン(Temin),Annal.New Y ork Acad.Sci.716:59−71,1994;ミラー(Miller) ,Current Top.Microbiol.Immunol.158:1 −24,1992)および複製不全組換えアデノウイルス(バークナー(Berkne r),BioTechniques 6:616−629,1988;バークナ ー(Berkner),Current Top.Microbiol.Immuno l.158:39−66,1992;ブロディー(Brody)とクリスタル(Cryst al),Annal.New York Acad.Sci.716:90−10 3,1994)を含む。非ウイルス性ベクターは、タンパク質/DNA複合体( クリスティアーノ(Cristiano)ら,PNAS USA.90:2122−21 26,1993;カリエル(Curiel)ら,PNAS USA 88:8850− 8854,1991;カリエル(Curiel),Annal.New York A cad.Sci.716:36−58,1994)、電気穿孔法およびカチオン 性リポソー ムのようなリポソーム介在性送達(ファーフッド(Farhood)ら,Annal. New York Acad.Sci.716:23−35,1994)を含む 。 本発明は、生物学的活性および/または物理的性質が改善したflt3受容体 アゴニストを利用する方法を提供するという点で、新しい遺伝物質を導入した造 血細胞を拡張する現行の方法に改良を加える。 本発明のflt−3受容体アゴニストの別の意図される用途は、前駆細胞から の、免疫用のアジュバントとして使用するための多数の樹状細胞の作成である。 樹状細胞は、免疫系において決定的に重要な役割を演じる。これらは、静止T細 胞の活性化に最も有効な抗原提示専門細胞であり、そして未熟T細胞のインビボ での活性化、およびこのため、1次免疫応答の開始のための主要な抗原提示細胞 である。これらは、可溶性腫瘍特異的抗原(Ag)を効率よく内面化し、処理し て提示する。樹状細胞は、未熟T細胞を集団化するユニークな能力、および主要 組織適合遺伝子複合体(MHC)と同時刺激分子の発現、サイトカインの産生お よびリンパ器官への遊走の迅速なアップ−レギュレーションにより、Ag遭遇に 対して応答するユニークな能力を有する。樹状細胞は、CD4依存性免疫応答で は新生抗原に対して宿主を感作させるために最も重要な細胞であるため、腫瘍免 疫の発生と調節においても決定的に重要な役割を演じる。 樹状細胞は、顆粒球とマクロファージに共通の骨髄CD34+前駆細胞に由来 し、そして純粋な樹状細胞コロニーを増大させる分離した樹状細胞コロニー形成 単位(CFU−DC)の存在は、ヒトにおいて確立している。さらに、ポストー CFU CDI4+中間細胞は、別個のサイトカイン条件下で樹状細胞またはマ クロファージの経路に沿って分化する能力があると報告されている。この両能力 前駆細胞は、骨髄、臍帯血および末梢血中に存在する。樹状細胞は、培養樹状細 胞の成熟を説明するために、成熟樹状細胞上で発現する細胞特異的マーカーのC D83により単離することができる。 樹状細胞に基づく方策は、腫瘍および感染性物質に対する免疫応答を増強する ための方法を提供する。AIDSは、樹状細胞がHIV−1複製を促進する際に 主要な役割を演じうるため、樹状細胞に基づく治療を使用することができるもう 1つの疾患である。ある免疫療法は、癌患者からの樹状細胞の作成、外科的に取 り除いた腫瘍塊由来の腫瘍Agへのそのインビトロ暴露、および腫瘍患者へのこ れらの細胞の再注入を必要とする。腫瘍細胞の比較的粗製の膜調製物が腫瘍抗原 の供給源として充分であり、これによって腫瘍抗原の分子的同定に対する必要性 を回避できる。腫瘍抗原はまた、合成ペプチド、炭水化物または核酸配列であっ てもよい。さらに、本発明のflt−3受容体アゴニストのようなサイトカイン の同時投与が、腫瘍免疫の誘導をさらに促すこともある。免疫療法は、樹状細胞 の数を増大させるために、本発明のflt−3受容体アゴニストが、単独または 他の造血系増殖因子と共に腫瘍を有する患者に投与され、かつ内因性腫瘍抗原が 樹状細胞上に存在するという、インビボの設定で免疫治療を行いうることが予測 されている。また、インビボ免疫療法は、外因性抗原によっても行いうることが 構想されている。また、免疫療法の処置が、単独または他の造血系増殖因子と共 に本発明のflt−3受容体アゴニストを患者に投与し、患者から樹状細前駆細 胞または成熟樹状細胞を取り出し、樹状細胞を抗原に暴露して、樹状細胞を患者 に戻すことによる、樹状細胞前駆細胞または成熟樹状細胞の動員を含むことも構 想されている。さらには、取り出した樹状細胞は、抗原に暴露する前に樹状細胞 の数を増大させるために、単独または他の造血系増殖因子と共に本発明のflt −3受容体アゴニストによりエクスビボで培養することができる。樹状細胞に基 づく方策はまた、自己免疫疾患の免疫応答を低下させる方法を提供する。 樹状細胞に関する研究は、充分な数および適度に純粋な形態で細胞を調製する ことが困難なため、大きく妨げられてきた。エクスビボの細胞拡張の設定では、 顆粒球−マクロフアージコロニー刺激因子(GM−CSF)と腫瘍壊死因子−α (TNF−α)が、骨髄、臍帯血、または末梢血から回収した造血始原細胞(C D34+細胞)からの樹状細胞のエクスビボの生成において協力し、そしてfl k−2/flt−3リガンドとc−kitリガンド(幹細胞因子[SCF])が 共同して、GM−CSF+TNF−α誘導性の樹状細胞の生成を増強する(エス ・シエナ(Siena,S.)ら,Experimental Hematology 23:1463−1471,1995)。また、免疫療法に充分な量の樹状細胞 を提供するための、本発明のflt−3受容体アゴニストを使用する樹状細胞前 駆細胞または成熟樹状細胞のエクスビボ拡張の方法が提供される。リンカーの決定 リンカーのアミノ酸配列の長さは、経験的に、または構造情報を指針にして、 または2つのアプローチの組合せを使用して選択することができる。 構造情報が入手できないとき、その長さが0〜50Åの範囲にわたるように変 化し、かつその配列が、表面露出(親水性、ホップ(Hopp)とウッズ(Woods), Mol.Immunol.20:483−489,1983;カイト(Kyte)と ドーリトル(Doolittle),J.Mol.Biol.157:105−132, 1982;溶媒に露出した表面領域、リー(Lee)とリチャード(Richards), J.Mol.Biol.55:379−400,1971)と、flt3受容体 アゴニストの立体配置を乱すことなく必要なコンホメーションをとる能力(コン ホメーション的柔軟性;カープラス(Karplus)とシュルツ(Schulz),Nat urwissenschaften 72:212−213,1985)に、一 致するように選択されるデザインを用いて、試験用に小さい一連のリンカーを調 製することができる。1残基当たり2.0〜3.8Åの平均を仮定すると、この ことは、試験すべき長さが0〜30残基の間であり、0〜15残基が好ましい範 囲であることを意味する。このような経験的なシリーズの例は、n回反復するG ly−Gly−Gly−Ser(ここでnは、1、2、3または4である)のよ うなカセット配列を使用してリンカーを作成することである。当業者であれば、 リンカーが長すぎも短すぎもしないことを第一に考えて、リンカーとして役立つ 長さや組成が異なる、多くのこのような配列が存在することを認めるであろう( サンデユー(Sandhu),Critical Rev.Biotech.12:4 37−462,1992を対照のこと);もしこれらが長すぎるならば、エント ロピー効果が三次元折り畳みを不安定にしがちであり、また折り畳みを速度論的 に実現できないものにし、そしてもしこれらが短すぎるならば、ねじれまたは立 体ひずみのためにこれらは分子を不安定にしがちである。 タンパク質構造情報の解析における熟練者であれば、c−アルファ炭素の間の 距離として定義される鎖末端の間の距離の使用が、使用すべき配列の長さを画定 するためにまたはリンカーの経験的選択において試験する必要のある可能性の数 を少なくとも限定するために、使用できることを認めるであろう。彼らはまた、 X線回折または核磁気共鳴分光学データに由来する構造モデルにおいて、ポリペ プチド鎖の末端の位置が間違っていることがあること、およびこれが真であると き、必要なリンカーの長さを正確に推定するためにはこの状況を考慮に入れなけ ればならないことがあることを認めるであろう。その位置が充分に明確な残基か ら、配列内で鎖末端に近い2つの残基が選択され、そしてそのc−アルファ炭素 の間の距離は、これらの間のリンカーについて概算の長さを計算するために使用 される。計算した長さを指針として使用して、ある範囲の数の残基(1残基当た り2〜3.8Åを用いて計算)を有するリンカーを次に選択する。これらのリン カーは、元の配列、必要に応じて短縮または延長した配列からなり、そして延長 するとき追加の残基は、前述のように柔軟かつ親水性であるように選択すること ができる;あるいは場合により元の配列は、一連のリンカーを使用して置換する ことができる(一例として、前述のGly−Gly−Gly−Serカセットア プローチがある);あるいは場合により適切な全長を有する元の配列と新しい配 列の組合せを使用することができる。flt3受容体アゴニストのアミノ末端とカルボキシル末端の決定 生物学的に活性な状態に折り畳むことができるflt3受容体アゴニストの配 列は、前述のリンカー配列を使用しながら、元のポリペプチド鎖内からの起点( アミノ末端)と終点(カルボキシル末端)位置の適切な選択により調製すること ができる。アミノおよびカルボキシル末端は、後述のガイドラインを用いて、切 断点領域と呼ばれる配列の共通ストレッチ内から選択される。こうして新規なア ミノ酸配列が、同じ切断点領域内からアミノおよびカルボキシル末端を選択する ことにより生成する。多くの場合新しい末端の選択は、カルボキシル末端の元の 位置がアミノ末端の元の位置の直前になるように行われる。しかし、当業者であ れば、領域内のどこで末端を選択しても機能しうるし、かつこの選択が新しい配 列のアミノまたはカルボキシル部分への欠失または付加を、有効に引き起こすこ とを認めるであろう。 タンパク質の一次アミノ酸配列が、その生物学的機能の発現に必要な三次元構 造への折り畳みを指令することは、分子生物学の中心的教義である。タンパク質 単結晶のX線回折またはタンパク質溶液の核磁気共鳴分光学を用いて三次元構造 情報を入手および解釈するための方法は、当業者には知られている。切断点領域 の同定に関連した構造情報の例としては、タンパク質二次構造の位置と型(アル ファおよび3〜10らせん、平行および逆平行ベータシート、鎖の反転とターン 、およびループ;カブシュ(Kabsch)とサンダー(Sander),Biopolym ers 22:2577−2637,1983;アミノ酸残基の溶媒暴露の程度 、残基間の相互作用の程度と型(チョージア(Chothia),Ann.Rev.B iochem.53:537−572,1984)およびポリペプチド鎖に沿っ てのコンホメーションの静的および動的分布(アルバー(Alber)とマシューズ (Mathews),Methods Enzymol.154:511−533,1 987)を含む。ある場合には、残基の溶媒暴露に関して追加的情報がわかって いる;1つの例は、必然的にタンパク質の表面上にある炭水化物の翻訳後結合の 部位である。実験的構造情報が入手できないかまたは入手が困難なとき、タンパ ク質の三次および二次構造、溶媒接近可能性およびターンとループの出現を予測 するために、一次アミノ酸配列を解析するための方法もまた利用可能である。時 には生化学的方法もまた、直接構造方法が実施不可能であるとき、経験的に表面 露出を求めるために適用可能である;例えば、表面露出を推論するため、鎖の切 断部位を同定し、および次に限定的タンパク質分解を用いる(ジェンティール( Gentile)とサルバトーレ(Salvatore),Eur.J.Biochem.218 :603−621,1993)。こうして親のアミノ酸配列は、実験的に得られ た構造情報または予測方法のいずれかを使用して(例えば、スリニビサン(Srin ivisan)とローズ(Rose),proteins:Struct.,Funct. & Genetics,22:81−99,1995)、これらが二次および三 次構造の維持に絶対必要であるかどうかによって分類するために調べられる。周 期的二次構造(アルファおよび3〜10らせん、平行および逆平行ベータシート )に関係することが知られている領域内の配列の出現は、回避すべき領域である 。同様に、溶媒暴露の程度が低いことが観察または予測されるアミノ酸配列の領 域は、タンパク質のいわゆる疎水性コアの一部になり易く、これもアミノおよび カルボキシル末端の選択には回避すべきである。対照的に、表面ターンまたはル ープ内にあることが知られているかまたは予測される領域、そして特に生物活性 のために 必要でないことが知られている領域は、ポリペプチド鎖の両端の位置として好ま しい部位である。上記基準に基づいて好ましいアミノ酸配列の連続ストレッチは 、切断点領域と呼ばれる。表1 オリゴヌクレオチド 表2 DNA配列 表3 タンパク質配列 材料と方法 組換えDNA法 他に記載がなければ、全ての専門化学物質は、シグマ社(Sigma Co.)(セン トルイス、ミズーリ州から入手した。制限エンドヌクレアーゼとT4 DNAリ ガーゼは、ニューイングランドバイオラブズ(New England Biolabs)(ビバリ ー、マサチューセッツ州)またはベーリンガーマンハイム(Boehringer Mannhei m)(インディアナポリス、インディアナ州)から入手した。大腸菌(E.coli)株の形質転換 DH5α(登録商標)(ライフテクノロジーズ(Life Technologies)、ゲー サーズバーグ、メリーランド州)とTG1(アマーシャム社(Amersham Corp.) 、アーリントンハイツ、イリノイナ州)のような大腸菌の株は、連結反応の形質 転換のために使用し、哺乳動物細胞のトランスフェクション用のプラスミドDN Aの供給源である。MON105とJM101のような大腸菌の株は、細胞質ま たは細胞周辺腔で本発明のflt3受容体アゴニストを発現するために使用する ことができる。 MON105 ATCC#55204:F−、lamda−、IN(rrnD 、rrE)1、rpoD+、rpoH358 DH5α(登録商標):F−、phi80dlacZdeltaM15、de lta(lacZYA−argF)U169、deoR、recA1、endA 1、hsdR17(rk−、mk+)、phoA、supE44lamda−、 thi−1、gyrA96、relA1 TG1:delta(lac−pro)、supE、thi−1、hsdD5 /F’(traD36、proA+B+、lacIq、lacZdeltaM1 5) DH5α(登録商標)サブクローニング効率細胞は、コンピテント細胞として 購入して、製造業者のプロトコールを用いて形質転換する準備ができており、一 方大腸菌株TG1とMON105は、CaCl2法を用いてDNAを集めるため にコンピテントにされる。典型的には、20〜50mLの細胞を、ボシュロムスペ クトロニック(Baush & Lomb Spectronic)分光光度計(ロチェスター、ニュー ヨー ク州)により測定するとき600ナノメートル(OD600)で約1.0光学密 度単位になるまで、LB培地(1%バクト−トリプトン(Bacto-tryptone)、0 .5%バクト−酵母抽出物、150mM NaCl)で培養する。細胞を遠心分離 により回収して、1/5培養物容量のCaCl2溶液(50mM CaCl2、10 mMトリス−Cl、pH7.4)に再懸濁して、4℃で30分間維持する。再度細 胞を遠心分離により回収して、1/10培養物容量のCaCl2溶液に再懸濁す る。連結したDNAを0.2mLのこれらの細胞に加えて、この試料を4℃で1時 間維持する。試料を2分間42℃にして、1mLのLBを加え、次に試料を37℃ で1時間振盪する。これらの試料からの細胞を、アンピシリン耐性形質転換体を 選択するときはアンピシリン(100マイクログラム/mL、μg/mL)、またはス ペクチノマイシン耐性形質転換体を選択するときはスペクチノマイシン(75μ g/mL)を含有するプレート(LB培地+1.5%バクト−寒天)に広げる。プ レートを37℃で一晩インキュベートする。単一のコロニーを採取して、適切な 抗生物質を補足したLBで37℃で振盪しながら6〜16時間増殖させる。コロ ニーを採取して、LB+適切な抗生物質(100μg/mLアンピシリンまたは7 5μg/mLスペクチノマイシン)に接種して、37℃で振盪しながら増殖させる 。培養物の回収前に、1μlの細胞を、flt3受容体アゴニスト遺伝子の存在 についてPCRにより解析する。PCRは、flt3受容体アゴニスト遺伝子お よび/またはベクターにアニーリングするプライマーの組合せを使用して行われ る。PCR終了後、荷電染料を試料に加えて、次に前述のように電気泳動に付す 。目的のサイズのPCR産物が観察されるとき、遺伝子をベクターに連結した。新しいN末端/C末端を有する遺伝子の作成方法 方法I.リンカー領域を含有する新しいN末端/C末端を有する遺伝子の作成。 元のC末端とN末端を分離するリンカー領域を含有する新しいN末端/C末端 を有する遺伝子は、本質的にエル・エス・マリンズ(L.S.Mullins)ら,J.A m.Chem.Soc.116,5529−5533(1994)に記載される 方法により作成することができる。多段階のポリメラーゼ連鎖反応(PCR)増 幅を使用して、タンパク質の一次アミノ酸配列をコードするDNA配列を再編成 する。本工程を、図2に例示する。 第1工程において、プライマーセット(「新しい開始点」と「リンカー開始点 」)を使用して、元の遺伝子配列から、元のタンパク質のC末端とN末端をつな ぐリンカーが後ろに続く、新しいタンパク質の新しいN末端部分をコードする配 列を含有するDNA断片(「断片開始点(Fragment Start)」)を、作成および 増幅する。第2工程では、プライマーセット(「新しい終止点」と「リンカー終 止点」)を使用して、元の遺伝子配列から、新しいタンパク質の新しいC末端部 分が後ろに続く、上で使用されるのと同じリンカーをコードするDNA断片(「 断片終止点(Fragment Stop)」)を、作成および増幅する。この「新しい開始 点」と「新しい終止点」プライマーは、発現プラスミドへの新しい遺伝子のクロ ーニングが可能である適切な制限酵素認識部位を含むように設計される。典型的 なPCR条件は、1サイクルの95℃2分間融解:25サイクルの94℃1分間 変性、50℃1分間アニーリングおよび72℃1分間伸長;+1サイクルの72 ℃7分間の伸長である。パーキンエルマー・ジーンアンプ・PCRコア試薬(Pe rkin Elmer GeneAmp PCR Core Reagents)キットを使用する。100μlの反応 物は、100pmolの各プライマーと1μgの鋳型DNA;および1×PCR緩衝 液、200μM dGTP、200μM dATP、200μM dTTP、2 00μM dCTP、2.5単位のアンプリタック(AmpliTaq)DNAポリメラ ーゼおよび2mM MgCl2を含有する。PCR反応は、モデル480 DNA サーマルサイクラー(パーキンエルマー社(Perkin Elmer Corporation)、ノー ウォーク、コネチカット州)で行われる。 「断片開始点」と「断片終止点」は、リンカー領域とリンカーの両側の2つの アミノ酸のコード配列に相補的配列を持っており、これらは第3PCR工程で一 緒に結合して、新しいタンパク質をコードする全長遺伝子を作成する。DNA断 片の「断片開始点」と「断片終止点」は、1% TAEゲルで分解し、臭化エチ ジウムで染色して、キアエックスゲル抽出(Qiaex Gel Extraction)キット(キ アジェン(Qiagen))を使用して単離する。これらの断片は、等モル量で合わせ て、70℃で10分間加熱し、ゆっくり冷却して「リンカー開始点」と「リンカ ー終止点」にあるこれらの共有配列の端から端までアニーリングさせる。第3P CR工程では、プライマーである「新しい開始点」と「新しい終止点」をアニー リングした断片に加えて、全長の新しいN末端/C末端遺伝子を作成および増幅 する。典型的なPCR条件は、1サイクルの95℃2分間融解;25サイクルの 94℃1分間変性、60℃1分間アニーリングおよび72℃1分間伸長;+1サ イクルの72℃7分間の伸長である。パーキンエルマー・ジーンアンプ・PCR コア試薬(Perkin Elmer Gene Amp PCR Core Reagents)キットを使用する。1 00μlの反応物は、100pmolの各プライマーと約0.5μgのDNA;およ び1×PCR緩衝液、200μM dGTP、200μM dATP、200μ M dTTP、200μM dCTP、2.5単位のアンプリタック(AmpliTaq )DNAポリメラーゼおよび2mM MgCl2を含有する。PCR反応物は、ウ ィザードPCRプレップス(Wizard PCR Preps)キット(プロメガ(Promega) )を使用して精製する。 方法II.リンカー領域を含まない新しいN末端/C末端を有する遺伝子の作成。 元のN末端とC末端をつなぐリンカーを含まない新しいN末端/C末端遺伝子 は、2工程のPCR増幅と平滑末端連結を使用して作成することができる。本工 程をは図3に例示する。第1工程では、プライマーセット(「新しい開始点」と 「P−bl開始点」)を使用して、元の遺伝子配列から、新しいタンパク質の新 しいN末端部分をコードする配列を含有するDNA断片(「断片開始点」)を、 作成および増幅する。第2工程では、プライマーセット(「新しい終止点」と「 P−bl終止点」)を使用して、元の遺伝子配列から、新しいタンパク質の新し いC末端部分をコードする配列を含有するDNA断片(「断片終止点」)を、作 成および増幅する。「新しい開始点」と「新しい終止点」プライマーは、発現ベ クターへの新しい遺伝子のクローニングを可能にする適切な制限部位を含むよう に設計される。典型的なPCR条件は、1サイクルの95℃2分間融解;25サ イクルの94℃1分間変性、50℃45秒間アニーリングおよび72℃45秒間 の伸長である。ディープヴェント(Deep Vent)ポリメラーゼ(ニューイングラ ンドバイオラブズ(New England Biolabs))を使用して、製造業者により推奨 される条件でオーバーハング(overhangs)の発生を低下させる。「P−bl開 始点」と「P−bl終止点」プライマーは、末端でリン酸化して、次の「断片開 始点」と「断片終止点」の相互の平滑末端連結を助ける。100μlの反応物は 、15 0pmolの各プライマーと1μgの鋳型DNA;および1×ヴェント(Vent)緩衝 液(ニューイングランドバイオラブズ(New England Biolabs))、300μM dGTP、300μM dATP、300μM dTTP、300μM dCT P、および1単位のディープヴェント(Deep Vent)ポリメラーゼを含有する。 PCR反応は、モデル480 DNAサーマルサイクラー(パーキンエルマー社 (Perkin Elmer Corporation)、ノーウォーク、コネチカット州)で行われる。 PCR反応産物は、ウィザードPCRプレップス(Wizard PCR Preps)キット( プロメガ(Promega))を使用して精製する。 プライマーは、発現ベクターへの新しい遺伝子のクローニングを可能にする適 切な制限酵素認識部位を含むように設計される。典型的には「断片開始点」は、 NcoI制限部位を牛み生すように設計され、そして「断片終止点」は、Hin dIII制限部位を生み出すように設計される。制限消化反応物は、マジックDN Aクリーンアップシステム(Magic DNA Clean-up System)キット(プロメガ(P romega))を用いて精製する。断片開始点と終止点は、1% TAEゲルで分解 し、臭化エチジウムで染色して、キアエックスゲル抽出(Qiaex Gel Extraction )キット(キアジェン(Qiagen))を使用して単離する。これらの断片を、50 ℃で10分間加熱することによりpMON3934の〜3800塩基対NcoI /HindIIIベクター断片の末端と一緒にしてアニーリングし、徐々に冷却さ せる。3つの断片は、T4 DNAリガーゼ(ベーリンガーマンハイム(Boehri nger Mannheim))を用いて一緒に連結する。全長の新しいN末端/C末端遺伝 子を含有するプラスミドが得られる。連結反応物の一部は、大腸菌株DH5α細 胞(ライフテクノロジーズ(Life Technologies)、ゲーサーズバーグ、メリー ランド州)を形質転換するのに使用する。プラスミドDNAを精製して、配列を 以下のように確認する。 方法III.直列−複製法による新しいN末端/C末端遺伝子の作成 新しいN末端/C末端遺伝子は、アール・エー・ホーリック(R.A.Horlick) ら,Protein Eng.5:427−431(1992)に記載される方 法に基づいて作成することができる。新しいN末端/C末端遺伝子のポリメラー ゼ連鎖反応(PCR)増幅は、直列に複製した鋳型DNAを使用して行われる。 本工程を図4に例示する。 直列に複製した鋳型DNAは、クローニングにより作成され、そして遺伝子の 2つのコピーの元のC末端とN末端をつなぐリンカーをコードするDNA配列に より分離された、2つのコピーの遺伝子を含有する。特異的なプライマーセット を使用して、直列に複製した鋳型DNAから全長の新しいN末端/C末端遺伝子 を作成および増幅する。これらのプライマーは、発現ベクターへの新しい遺伝子 のクローニングを可能にする適切な制限部位を含むように設計される。典型的な PCR条件は、1サイクルの95℃2分間融解;25サイクルの94℃1分間変 性、50℃1分間アニーリングおよび72℃1分間伸長;+1サイクルの72℃ 7分間の伸長である。パーキンエルマー・ジーンアンプ・PCRコア試薬(Perk in Elmer GeneAmp PCR Core Reagents)キット(パーキンエルマー社(Perkin E lmer Corporation)、ノーウォーク、コネチカット州)を使用する。100μl の反応物は、100pmolの各プライマーと1μgの鋳型DNA;および1×PC R緩衝液、200μM dGTP、200μM dATP、200μM dTT P、200μM dCTP、2.5単位のアンプリタック(AmpliTaq)DNAポ リメラーゼおよび2mM MgCl2を含有する。PCR反応は、モデル480 DNAサーマルサイクラー(パーキンエルマー社(Perkin Elmer Corporation) 、ノーウォーク、コネチカット州)で行われる。PCR反応物は、ウィザードP CRプレップス(Wizard PCR Preps)キット(プロメガ(Promega))を使用し て精製する。DNAの単離および性状解析 プラスミドDNAは、多くの異なる方法により、および当業者には公知の市販 のキットを使用して単離することができる。このような方法のいくつかを本明細 書で示す。プラスミドDNAは、プロメガ(Promega)のウィザード(Wizard) (登録商標)ミニプレップ(Miniprep)キット(マディソン、ウィスコンシン州 )、キアジェン(Qiagen)のキアウェルプラスミド(QIAwell Plasmid)単離キ ット(チャッツワース(Chatsworth)、カリホルニア州)またはキアジェン(Qi agen)のプラスミドミディ(Plasmid Midi)キットを使用して単離される。これ らのキットは、プラスミドDNA単離のための同じ一般方法に従う。簡単に述べ ると、細胞を遠心分離(5000×g)によりペレット化し、プラスミドDNA を連 続的NaOH/酸処理により放出させ、そして細胞破砕物を遠心分離(1000 0×g)して除去する。上清(プラスミドDNAを含有する)を、DNA結合樹 脂を含有するカラムに充填し、カラムを洗浄し、そしてプラスミドDNAをTE により溶出する。目的のプラスミドを含むコロニーをスクリーニング後、大腸菌 細胞は、50〜100mLのLB+適切な抗生物質中に接種して、空気インキュベ ーター中で37℃で振盪しながら一晩培養する。精製したプラスミドDNAは、 DNA配列決定、さらなる制限酵素消化、DNA断片の追加のサブクローニング および哺乳動物、大腸菌または他の細胞へのトランスフェクシヨンのために、使 用する。配列の確認 精製プラスミドDNAは、dH2Oに再懸濁して、ボシュロムスペクトロニッ ク(Baush and Lomb Spectronic)601UV分光計で260/280nmで吸光 度を測定することにより定量する。DNA試料は、エービーアイ(ABI)のプリ ズム(PRISM)(登録商標)ダイデオキシ(DyeDeoxy)(登録商標)末端配列決 定化学(パーキンエルマー社のアプライド・バイオシステムズ部門(Applied Bi osystems Division of Perkin Elmer Corporation)、リンカーンシティー、カ リホルニア州)キット(パーツ番号401388または402078)を使用し て、通常配列決定混合物へ5% DMSOを添加して修飾される、製造業者の提 唱するプロトコールにより配列決定する。配列決定反応は、モデル480DNA サーマルサイクラー(パーキンエルマー社(Perkin Elmer Corporation)、ノー ウォーク、コネチカット州)で、推奨される増幅条件により行われる。試料は、 過剰の染色停止剤を除去するためにセントリ−セップ(Centri-Sep)(登録商標 )スピンカラム(プリンストンセパレーションズ(Princeton Separations)、 アデルフィア(Adelphia)、ニュージャージー州)で精製して、凍結乾燥する。 蛍光染料標識配列決定反応物は、脱イオンホルムアミドに再懸濁して、変性4. 75%ポリアクリルアミド−8M尿素ゲル上で、エービーアイ(ABI)モデル3 73A自動DNA配列決定機を使用して配列決定する。重複DNA配列断片を解 析して、シーケンサー(Sequencher)DNA解析ソフトウェア(遺伝子コード社 (Gene Codes Corporation)、アナーバー(Ann Arbor)、ミシガン州)を使用 してマスターDN Aコンティグ(contigs)に組み立てる。哺乳動物細胞でのflt3受容体アゴニストの発現 哺乳動物細胞トランスフェクション/調整培地の製造 BHK−21細胞株はATCC(ロックビル、メリーランド州)から入手する ことができる。この細胞は、2mM(mM)L−グルタミンと10%ウシ胎児血清( FBS)を補足したダルベッコー修飾イーグル培地(DMEM/高グルコース) で培養する。この処方は、BHK増殖培地と呼ぶ。選択培地は、453単位/mL のヒグロマイシンB(カルビオケム(Calbiochem)、サンジエゴ、カリホルニア 州)を補足したBHK増殖培地である。BHK−21細胞株は、HSVトランス 活性化タンパク質VP16(プラスミドpMON3359に見い出されるIE1 10プロモーターをトランス活性化する)で前もって安定にトランスフェクショ ンした(ヒッペンマイヤー(Hippenmeyer)ら,Bio/Technology ,pp.1037−1041,1993を参照のこと)。VP16タンパク質は 、IE110プロモーターの後ろに挿入された遺伝子の発現を推進する。トラン ス活性化タンパク質VP16を発現するBHK−21細胞は、BHK−VP16 と呼ばれる。プラスミドpMON1118(ハイキン(Highkin)ら,Poul try Sci.,70:970−981,1991を参照のこと)は、SV4 0プロモーターからヒグロマイシン耐性遺伝子を発現する。同様なプラスミド( pSV2−hph)は、ATCCから入手可能である。 BHK−VP16細胞は、トランスフェクションの前に24時間シャーレ当た り3×105細胞で、60ミリメートル(mm)の組織培養シャーレに接種する。 細胞は、1シャーレ当たり、10μgの目的の遺伝子を含むプラスミドDNA、 3μgのヒグロマイシン耐性プラスミド、pMON1118、および80μgの ギブコ社(Gjbco-BRL)「リポフェクタミン(LIPOFECTAMINE)」(登録商標)を 含有する3mLの「オプティメム(OPTIMEM)」(登録商標)(ギブコ社(Gibco-B RL)、ゲーサーズバーグ、メリーランド州)中で16時間トランスフェクション する。次に培地を吸引して、3mLの増殖培地で置換する。トランスフェクション の48時間後、各シャーレから培地を回収して、活性を測定する(一時的調整培 地)。トリプシン−EDTAにより細胞をシャーレから取り出し、1:10希釈 し て、10mLの選択培地を含有する100mm組織培養シャーレに移す。選択培地で 約7日後、耐性細胞が増殖して直径数ミリメートルのコロニーを形成する。濾紙 (コロニーとほぼ同じサイズに切って、トリプシン/EDTAに浸漬した)によ りコロニーをシャーレから取り出して、1mLの選択培地を含有する24ウェルプ レートの個々のウェルに移す。クローンがコンフルエンスになるまで増殖後、調 整培地を再度測定し、そして陽性クローンを増殖培地に広げる。大腸菌(E.coli)中のflt3受容体アゴニストの発現 目的のプラスミドを収容する大腸菌株MON105またはJM101は、M9 +カザミノ酸培地中で37℃で振盪しながら、ニューブランズウィックサイエン ティフィック(New Brunswick Scientific)(エジソン、ニュージャージー州) の空気インキュベーターモデルG25で増殖させる。増殖は、OD600で1の 値に達するまでモニターし、その時点で0.1N NaOH中のナリジキシン酸 (10ミリグラム/mL)を最終濃度50μg/mLまで加える。次に培養物を37℃ でさらに3〜4時間振盪する。高度の通気を培養時間中維持することにより、目 的遺伝子産物の最大産生を達成する。細胞を、封入体(IB)の存在について光 学顕微鏡下で検査する。タンパク質含量の分析のために、ペレット化細胞の煮沸 、これらの還元緩衝液での処理、およびSDS−PAGEによる電気泳動により 、1mLアリコートの培養液を取り出す(マニアティス(Maniatis)ら,「分子ク ローニング:実験室マニュアル(Molecular Cloning:A Laboratory Manual)」 ,1982を参照のこと)。培養物を遠心分離(5000×g)して、細胞をペ レット化する。 大腸菌(E.coli)における遺伝子の高レベル発現を達成するためのさらなる 方策は、シー・エム・サッヴァス(Savvas,C.M.)(Microbiologi cal Reviews 60:512−538,1996)に見い出すことが できる。大腸菌(E.coli)中の封入体として蓄積するflt3受容体アゴニストの、封 入体調製、抽出、再折り畳み、透析、DEAEクロマトグラフィーおよび性状解 封入体の単離: 330mLの大腸菌培養液からの細胞ペレットを15mLの超音波処理緩衝液(1 0mM 2−アミノ−2−(ヒドロキシメチル)−1,3−プロパンジオール塩酸 塩(トリス−HCl)、pH8.0+1mMエチレンジアミン四酢酸(EDTA) )に再懸濁する。これらの再懸濁した細胞を、ソニケーター細胞破砕機(Sonica tor Cell Disruptor)(モデルW−375、ヒートシステムズ−ウルトラソニッ クス社(Heat Systems-Ultrasonics,Inc.)、ファーミングデール(Farmingdal e)、ニューヨーク州)のマイクロチッププローブを使用して超音波処理する。 超音波処理緩衝液中で3ラウンドの超音波処理とこれに続く遠心分離を行って、 細胞を破砕し、封入体(IB)を洗浄する。第1ラウンドの超音波処理は、3分 のバーストとこれに続く1分のバーストであり、そして最後の2ラウンドの超音 波処理は、それぞれ1分である。 封入体ペレットからのタンパク質の抽出と再折り畳み: 最後の遠心分離工程後、IBペレットを10mLの50mMトリス−HCl、pH 9.5、8M尿素および5mMジチオスレイトール(DTT)に再懸濁して、室温 で約45分間撹拌し、発現したタンパク質を変性させる。 抽出溶液を、70mLの5mMトリス−HCl、pH9.5および2.3M尿素を 含有するビーカーに移して、通気しながら4℃で18〜48時間穏やかに撹拌し 、タンパク質を再折り畳みさせる。再折り畳みは、ヴァイダック(Vydac)(ヘ スペリア(Hesperia)、カリホルニア州)C18逆相高圧液体クロマトグラフィ ー(RP−HPLC)カラム(0.46×25cm)で分析してモニターする。0 .1%トリフルオロ酢酸(TFA)を含有する40%から65%のアセトニトリ ルの線形勾配を利用して、再折り畳みをモニターする。この勾配は、1分に1. 5mLの流速で30分にわたり展開させる。変性タンパク質は、一般に再折り畳み タンパク質よりも勾配の後の方で溶出する。 精製: 再折り畳み後、混入大腸菌タンパク質を酸性沈殿により除去する。再折り畳み 溶液のpHは、15%(v/v)酢酸(HOAc)を用いてpH5.0とpH5 .2の間で滴定する。この溶液を4℃で2時間撹拌して、次に12,000×g で20分間遠心分離していずれの不溶性タンパク質をもペレット化する。 酸性沈殿工程からの上清は、3,500ダルトンの分子量カットオフ(MWC O)のスペクトラ/ポル3(Spectra/Por 3)膜を使用して透析する。透析は、 4リットル(50倍過剰)の10mMトリス−HCl、pH8.0を2回交換して 、全体で18時間行う。透析により、試料の導電性が低下して、DEAEクロマ トグラフィーの前に尿素が除去される。次に試料を遠心分離(12,000×g で20分)して、透析後の不溶性タンパク質をペレット化する。 バイオラッド(Bio-Rad)のバイオ−スケールDEAE2(Bio-Scale DEAE2) カラム(7×52mm)をイオン交換クロマトグラフィーに使用する。カラムを、 10mMトリス−HCl、pH8.0を含有する緩衝液中で平衡化する。タンパク 質は、平衡緩衝液中で0〜500mM塩化ナトリウム(NaCl)勾配を使用して 、45カラム容量にわたって溶出する。溶出中、1分当たり1mLの流速を使用す る。カラム画分(1画分当たり2mL)は勾配の全域で回収し、ヴァイダック(Vy dac)(ヘスペリア(Hesperia)、カリホルニア州)C18カラム(0.46× 25cm)でRP HPLCにより解析する。0.1%トリフルオロ酢酸(TFA )を含有する、40%〜65%のアセトニトリルの線形勾配を使用する。この勾 配は、1分当たり1.5mLの流速で30分間にわたって展開する。次にプールした 画分を4リットル(50〜500倍過剰)の10mM酢酸アンモニウム(NH4A c)、pH4.0を2回交換して、全体で18時間透析する。透析は、3,50 0ダルトンのMWCOのスペクトラ/ポル3(Spectra/Por 3)膜を使用して行 う。最後に、試料を0.22μmシリンジフィルター(ミュースターLBシリン ジフィルター(μStar LB syringe filter)、コスター(Costar)、ケンブリッ ジ、マサチューセッツ州)を用いて無菌濾過して、4℃で保存する。 ある場合には、折り畳んだタンパク質は、適切なマトリックスに結合した、m Abまたは受容体サブユニットのような親和性試薬を使用して親和性精製するこ とができる。あるいは(または、さらに)精製は、任意の種々のクロマトグラフ ィー法(例えば、イオン交換、ゲル濾過または疎水性クロマトグラフィー、また は逆相HPLC)を使用して達成することができる。 これらおよび他のタンパク質精製方法は、Methods in Enzym ology、182巻、「タンパク質精製へのガイド(Guide to Protein Purif ication)」、マレー・ドイッチャー(Murray Deutscher)編、アカデミック出 版 (Academic Press)、サンジエゴ、カリホルニア州(1990年)に詳細に記載 されている。 タンパク質の性状解析: 精製タンパク質は、RP−HPLC、エレクトロスプレー(electrospray)質 量分析、およびSDS−PAGEにより解析する。タンパク質の定量は、アミノ 酸組成、RP−HPLC、およびブラッドフォード(Bradford)タンパク質測定 法により行われる。ある場合には、タンパク質の同一性を確認するために、エレ クトロスプレー質量分析と共にトリプシンのペプチドマッピングが行われる。メチルセルロース測定 本測定法は、異なる型の造血系コロニーをインビトロで産生するように正常骨 髄細胞を刺激する、コロニー刺激因子の能力を反映する(ブラッドリー(Bradle y)ら,Aust.Exp.Biol.Sci.44:287−300,196 6;プラツニク(Pluznik)ら,J.Cell Comp.Physio.66 :319−324,1965)。 方法 約30mLの新鮮な健常骨髄吸引物を、インフォームドコンセント後に個人から 入手する。無菌条件下で、試料を50mL円錐管(#25339−50 コーニン グ(Corning)、コーニング、メリーランド州)中の1×PBS(#14040 .059、ライフテクノロジーズ(Life Technologies)、ゲーサーズバーグ、 メリーランド州)で1:5希釈する。フィコール(Ficoll)(ヒストパーク(Hi stopaque)1077シグマ(Sigma)H−8889)を、希釈試料の下に重ねて 、300×gで30分間遠心分離する。単核細胞バンドを取り出して、1×PB Sで2回および1% BSA PBS(セルプロ社(CellPro Co.)、ボーテル (Bothel)、ワシントン州)で1回洗浄する。単核細胞をカウントして、セプラ ートLC(Ceprate LC)(CD34)キット(セルプロ社(CellPro Co.)、ボ ーテル(Bothel)、ワシントン州)カラムを使用してCD34+細胞を選択する 。この分画は、骨髄内の全ての幹細胞と始原細胞がCD34表面抗原を表示する ため、行われる。 培養は、35×10mmシャーレ(ヌンク(Nunc)#174926)中1.0mL の最終容量で三重に設定される。培地はテリーフォックスラブズ(Terry Fox La bs)から購入する。HCC−4230培地(テリーフォックスラブズ(Terry Fo x Labs)、バンクーバー、ブリティッシュコロンビア州、カナダ)とエリスロポ イエチン(アムジェン(Amgen)、サウザンドオークス、カリホルニア州)を培 地に加える。1シャーレ当たり3,000〜10,000個のCD34+細胞を 加える。トランスフェクションした哺乳動物からの調整培地中の、またはトラン スフェクションした哺乳動物細胞または大腸菌からの調整培地から精製した、F LT3受容体アゴニストタンパク質を加えて、0.001nM〜10nMの範囲の最 終濃度にする。培養物を、3ccシリンジを使用して再懸濁して、1シャーレ当た り1.0mLを加える。対照(ベースライン応答)培養物にはコロニー刺激因子を 加えなかった。陽性対照培養物には、調整培地(PHA刺激ヒト細胞:テリーフ ォックスラブ(Terry Fox Lab.)H2400)を加えた。培養物は、37℃、加 湿空気中の5% CO2でインキュベートする。 50細胞を超えるとして定義される造血系コロニーは、40×対物レンズを組 合せたニコン(Nikon)の倒立顕微鏡を用いて、ピーク応答の日(10〜11日 目)にカウントする。50未満の細胞を含有する細胞の群は、クラスターと呼ば れる。あるいはコロニーは、スライドへのコロニーの塗布により同定して染色す ることができるか、あるいはこれらは、採取し、再懸濁して、染色のためにサイ トスピンスライド上に広げることができる。ヒト臍帯血の造血系増殖因子測定 造血系コロニー刺激因子(CSF)活性のインビトロ測定には骨髄細胞が伝統 的に使用される。しかしヒト骨髄は常に利用可能なわけではなく、そしてドナー には大きな多様性がある。臍帯血は、造血幹細胞と始原細胞の供給源として骨髄 に匹敵する(ブロクスメイヤー(Broxmeyer)ら,PNAS USA 89:4 109−113,1992;マヤニ(Mayani)ら,Blood 81:3252 −3258,1993)。骨髄とは対照的に、臍帯血は規則的に容易に利用可能 である。また数人のドナーから新たに得た細胞をプールすることにより測定変動 を減少させるか、またはこの目的のために低温保存細胞のバンクを作る可能性も ある。 方法 単核細胞(MNC)は、標準的密度勾配(1.077g/mLヒストパーク(Hist opaque))を使用して、採血の24時間以内に臍帯血から単離する。臍帯血MN Cは、CD14−、CD34+細胞の免疫磁気選択;アプライドイミューンサイ エンス(Applied Immune Science)(サンタクララ、カリホルニア州)のコート したフラスコを使用するSBA−、CD34+画分のパニング;およびセルプロ (CellPro)(ボーテル(Bothel)、ワシントン州)アビジンカラムを使用する CD34+選択を含む、いくつかの方法によりさらに幹細胞と始原細胞を濃縮し た。新たに単離したか、または凍結保存したCD34+細胞濃縮画分を測定のた めに使用する。試料の各連続希釈(1pM〜1204pMの濃度範囲)の二重測定培 養物は、追加の増殖因子を含まない1mlの0.9%メチルセルロース含有培地[ 幹細胞テクノロジーズ(Stem Cell Technologies)(バンクーバー、ブリティッ シュコロンビア州)のメトカルト(Methocult)H4230]中の1×104細胞 により調製する。いくつかの実験では、メトカルト(Methocult)H4330の 代わりにエリスロポイエチン(FLT3)を含有するメトカルト(Methocult) H4330を使用したか、または幹細胞因子(SCF)、50ng/mL(バイオソ ース・インターナショナル(Biosource International)、カマリロ、カリホル ニア州)を加えた。7〜9日間培養後、>30細胞を含有するコロニーをカウン トする。MUTZ−2細胞増殖測定 ヒト骨髄性白血病細胞株であるMUTZ−2(微生物と培養細胞のドイツコレ クション(German Collection of Microorganisms and Cell Cultures)、DS M ACC271)のような細胞株を使用して、flt3受容体アゴニストの細 胞増殖活性を求めることができる。MUTZ−2培養物は、増殖培地中で組換え 未変性flt3リガンド(20〜100ng/mL)と共に維持される。測定の設定 の18時間前に、MUTZ−2細胞をIMDM培地(ギブコ(Gibco))中で3 回洗浄して、0.5〜0.7×10E6細胞/mLの濃度でIMDM培地単独に再 懸濁し、37℃および5% CO2でインキュベートして、flt3リガンドの 細胞を飢えさせる。測定の日に、標準とf1t3受容体アゴニストを、無菌組織 培養処理96ウェルプレート中で測定培地中の目的の最終濃度の2倍以上に希釈 する。Fl t3受容体アゴニストと標準を三重測定で試験する。50μlの測定培地をA列 を除く全てのウェルに充填する。75μlのflt3受容体アゴニストまたは標 準を列Aに加えて、この列から25μlをとって残りのプレート(列B〜G)上 で連続希釈(1:3)を行う。列Hは、対照として培地のみとして残す。飢餓M UTZ−2細胞をIMDM培地で2回洗浄して、50μlの測定培地に再懸濁す る。50μlの細胞を各ウェルに加えることにより、0.25×10E6細胞/m Lの最終濃度が得られる。細胞を含有する測定プレートを37℃および5% C O2で44時間インキュベートする。次に各ウェルに1μCi/ウェルのトリチウム 化チミジンを20μlの容量で4時間適用する。次にプレートを回収してカウン トする。トランスフェクションした細胞株 : BHKまたはマウスproB細胞株Baf/3のような細胞株は、その細胞株 が持たない、ヒトflt3受容体のようなコロニー刺激因子受容体によりトラン スフェクションすることができる。これらのトランスフェクションした細胞株は 、トランスフェクションした受容体のリガンドの活性を求めるために使用するこ とができる。 例1 flt3リガンドをコードするcDNAの単離 ヒト骨髄ポリA+RNA(クローンテク(Clontech))からNCOFLT、H IND160、およびHIND165 PCRプライマーを使用して(製造業者 の推奨条件により)、3つのflt3リガンドクローンを増幅した。これらの増 幅PCR産物をゲル精製して、BHK発現ベクターpMON5723にクローン 化して、pMON30237(NCOFLT+HIND160)、pMON30 238(NCOFLT+HIND165)、および欠失クローンpMON302 39(NCOFLT+HIND165)を形成形成した。pMON30239の 欠失は、アミノ酸残基89〜106の欠失である(残基の番号付けは、図5aと 5bに示されるように未変性flt3リガンドの配列に基づく)。 例2 いくつかの方法とリンカータイプを使用して、配列再編成flt3リガンドを 作成した。切断点39/40、65/66、および89/90を有するリンカー ペプチド(SerGlyGlyAsnGly)X(ここで、X=1、2、または 3である)を含有する第1セットの作成体は、マリンズ(Mullins)らにより記 載された2工程PCR法を使用して作成したが、この方法では、各最終配列再編 成分子の前半分と後半分は第1のPCR工程において別々に作成され、次に第1 の反応工程の対になった産物を第2PCR工程で合わせて、外来プライマーの非 存在下で伸長させる。例えば、SerGlyGlyAsnGly 配列番号:4 6、SerGlyGlyAsnGlySerGlyGlyAsnGly 配列番 号:47、およびSerGlyGlyAsnGlySerGlyGlyAsnG lySerGlyGlyAsnGly 配列番号:48アミノ酸リンカーを有す る3つの89/90切断点前駆体分子(それぞれ、pMON32326、pMO N32327およびpMON32328)を作成するために、6つの初期PCR 産物を作成した。下記のプライマー対を第1工程PCR反応に使用した:a)8 9For/L5B;b)89For/L10B;c)89For/L15B;d )89Rev/L5A;およびe)89Rev/L10A;およびf)89Re v/L15A。同一のアプローチを使用して、pMON32321(39/40 切断点、プライマー対39For/L10Bと39Rev/L10A)およびp MON32325(65/66切断点、プライマー対65For/L5Bと65 Rev/L5A)前駆体を作成した。以下に記載されるものを除いて、全ての次 のPCR反応は、PCRオプチマイザーキット(PCR Optimizer Kit)(インビ トロジェン(Invitrogen))の成分と製造業者の推奨プロトコールによる増幅条 件を利用した。反応は以下のように設定した:50pmolの各プライマー、10μ lの5×緩衝液B[300mmolトリス−HCl(pH8.5)、10mM MgC l2、75mM(NH42SO4]、5U Taqポリメラーゼ、および100ngの 熱変性DNA(この例ではpMON30238)鋳型を合わせて、dH2Oによ り45μlの最終容量にした。反応物は、80℃で1〜5分間プレインキュベー トし、次に各反応物に5μlの10mM dNTPを加え、94℃で2分間熱変性 して、次にパーキンエルマー(Perkin Elmer)モデル480DNAサーマルサイ クラーで増幅した。以下の条件下で7サイクルのDNA増幅を行った:94℃で 1分間 熱変性、65℃で2分のアニーリング、次いで72℃で3分の伸長。94℃で1 分の熱変性と、これに続く72℃で4分のアニーリング/伸長からなる、さらに 23サイクルを行って、次に72℃で7分の最後の伸長を行った。pMON32 328を除いて、PCR増幅産物は1.2% TAEアガロースゲルに流して、 適切なサイズのバンド(主要増幅産物)を切り出して、ジーンクリーンII(Gene clean II)(バイオ101(Bio 101))を使用して精製した。試料を10μl のdH2Oに再懸濁した。pMON32328の増幅産物は、ウィザードPCR クリーンアップ(Wizard PCR Clean UP)キット(プロメガ(Promega))を使用 して直接精製して、DNAを50μlのdH2Oに溶出した。 pMON32322(39/40切断点、プライマー対39For/L5Bと 39Rev/L5A)の前駆体を作成するための方法は、鋳型の量を1μgに増 やし、PCR増幅条件を以下のように変えることにより修飾した:6サイクルの 94℃1分、65℃2分、および72℃2.5分、続いて15サイクルの94℃ 1分、70℃2分、および72℃2分、続いて1回の72℃7分間の伸長サイク ル。 第2PCR工程は、以下のようにプライマー/鋳型の組合せとして、第1PC R工程からのゲル精製前駆体を使用した:5μlずつの各前駆体分子(すなわち 、pMON32328では、プライマー対89For/L5Bと89Rev/L 5AからのPCR産物)、10μlの5×緩衝液B、5UのTaqポリメラーゼ 、および24μl dH2O。反応物を80℃で5分間加熱し、5μlの10mM dNTPを加え、反応物を94℃で2分間熱変性した。DNA増幅条件は以下の 通りとした:15サイクルの94℃1分間、69℃2分間、続いて72℃で3分 の伸長を行なった。完全に伸長させるために、最後のサイクルの後に、72℃7 分間の単一伸長工程を行った。pMON32325(PCR産物、65For/ L5Bと65Rev/L5A)では、80℃のインキュベーション時間は、2分 に短縮し、サイクルの数は10サイクルに減らした。適切なサイズのPCR反応 産物を、ジーンクリーンII(Geneclean II)を使用して1.2% TAEアガロ ースゲルでゲル精製した。pMON32322(39For/L5Bと39Re v/L5A)では、アニーリング温度を68℃に下げ、伸長時間を2分に短縮し た。さらに、PCR産物は、ウィザードPCRクリーンアップ(Wizard PCR Cle an Up)キット(プロメガ(Promega))を提供業者の推奨プロトコールにより使 用して精製した。pMON32326(89For/L15Bと89Rev/L 15AのPCR産物)では、第2PCR工程を以下のように修飾した。3セット のPCR反応は、試料緩衝液のタイプ(5×緩衝液B、D、またはJのいずれか −PCRオプチマイザーキット(PCR Optimizer Kit))を除いて、前記と同じ 設定にした。緩衝液DとJの組成は、pHまたは[MgCl2]のみが緩衝液B と異なる。緩衝液Dの[MgCl2]は3.5mMであり、一方緩衝液JのpHは 9.5である。プロトコールは、PCRサイクルの数を20に増やすことにより 修飾して、15μlアリコートをサイクル10、15および20の最後に回収し た。各アリコート時点の5μlを、1.2%TBEアガロースゲルで増幅物質の 存在について分析した。緩衝液B、D、およびJのPCR反応混合物の残りはプ ールして、次にウィザードPCRクリーンアップキット(Wizard PCR Clean Up Kit)プロトコールを使用して精製した。DNAは50μlのdH2Oに溶出した 。 第2工程PCR反応からの精製試料は、2つの標準化消化条件の一方を使用し てNcoI/HindIIIで消化した。ジーンクリーンII(Geneclean II)精製 試料では、10μlのDNAは、20μl反応物中で、各7.5UのNcoI/ HindIIIにより37℃で2時間消化して、再度ジーンクリーンII(Geneclean II)により1.1%TAEアガロースゲル上でゲル精製した。連結が準備でき た試料を10μlのdH2Oに再懸濁した。pMON32322では、20μl の試料を、50μlの反応容量中で各20UのNcoIとHindIIIにより3 7℃で3時間消化した。0.1容量の3M NaOAc(pH5.5)と2.5 容量のEtOHを加え、混合して、−20℃で一晩保存した。DNAは、シグマ (Sigma)Mk202マイクロフュージ(microfuge)中で13,000rpmで4 ℃で20分間ペレット化することにより回収した。DNAペレットは、冷却した 70%EtOHで濯いで、凍結乾燥し、10μlのdH2Oに再懸濁した。 例3 pMON32320(39/40切断点、15アミノ酸リンカー)、pMON 32323(65/66切断点、15AAリンカー)、およびpMON3232 4(65/66切断点、10アミノ酸リンカー)を作成するために、代替法を使 用した。BamHI部位にクローニング可能な枠にあるプライマーにBamHI 制限部位を組み込み、適正な読み枠を維持するように、新しいプライマー(L1 5C、L15D、L15E)を設計した。第1工程のPCR反応条件は、以下の セットのプライマー対を使用したことを除いて、pMON32322について記 載したのと同様に行った:65For/L15Dと65Rev/L15E(pM ON32324);39For/L15Dと39Rev/L15C(pMON3 2320);および65For/L15Dと65Rev/L15C(pMON3 2323)。PCR反応産物は、記載されたようにウィザードPCRクリーンア ップ(Wizard PCR Clean Up)キットを使用して精製して、50μlのdH2O中 に溶出した。試料は、Ncol/BamHI(39For/L15Dと65Fo r/L15D)またはBamHI/HindIII(39Rev/L15C、65 Rev/L15C、および65Rev/L15E)のいずれかで消化した。制限 消化は、以下のように行った:30μlの最終反応容量中に、10μlの精製P CR反応産物、3μlの10×ユニバーサル制限緩衝液、15UのNcoIまた はHindIII、15UのBamHI。反応物を、37℃で90分間インキュベ ートして、PCR産物はジーンクリーンII(Geneclean II)を使用して1.1% TAEアガロースゲルでゲル精製した。連結準備のできたDNAを10μlのd H2Oに再懸濁した。 挿入体は、以下のように3方向(pMON32320、pMON32323、 またはpMON32324)または2方向(pMON32321、pMON32 322、pMON32325、pMON32326、pMON32327および pMON32328)連結反応のいずれかでエビ(shrimp)アルカリホスファタ ーゼ(SAP)で処理したNcoI/HindIII消化pMON3977(BH K哺乳動物発現ベクター)に連結した:2.5μlの挿入配列(pMON323 20、pMON32323、およびpMON32324の2μlの各プライマー 対アンプリコン)を10μl反応物中の50ngのベクターに、標準的連結条件を 使用して付加した。2μlの各反応物は、製造業者の推奨プロトコールにより、 100μlの化学的にコンピテントなDH5α細胞(ギブコ社(Gibco/BRL)) で形 質転換した。25μlおよび200μlのアリコートを、50μg/mLアンピシ リンを含有するLBプレートに広げて、一晩インキュベートした。単離コロニー を採取して、キアジェン(Qiagen)のDNAミディプレップ(midiprep)キット を使用して50mLの一晩培養物からDNAを調製した。DNAを、A260/A 280の吸光度により定量して、1μg鋳型をNcol/HindIII制限エン ドヌクレアーゼで消化後、アガロースゲル電気泳動により正しい挿入体サイズに ついて確認した。予測されたサイズの挿入体を含有する試料は、自動蛍光DNA シーケンサーモデル373A(パーキンエルマー・エービーアイ(Perkin Elmer ABI))を使用し、ベクター特異的プライマーを使用して両方の方向で配列決定 した。配列決定反応は、以下の通りパーキンエルマー(Perkin Elmer)モデル4 80DNAサーマルサイクラーを使用して20μlの反応容量中で行った:1μ g鋳型、3.2pmolプライマー、1μl DMSO、9.5μl Taqターミ ネーターダイデオキシプレミックス(Taq terminator dyedeoxy premix)(パー キンエルマーエービーアイ(Perkin Elmer ABI))を合わせて、以下の通り25 サイクルの配列決定増幅に付した:94℃30秒、50℃で15秒のアニーリン グ、続いて60℃で4分伸長サイクル。試料は、製造業者の推奨プロトコールに よりセントリ−セップ(Centri-Sep)スピンカラム(プリンストン・セパレーシ ョンズ(Princeton Separations)を使用して精製して、凍結乾燥し、配列解析 に付した。予測されるアミノ酸配列を含有する試料を解析のために選択して、p MON番号を割り当てた。 例4 pMON32320、pMON32323、およびpMON32324を作成 するために使用した同様のアプローチを使用して、第2リンカータイプ(Ser GlyGlySerGly)X(ここで、x=2または3である)を、39/4 0切断点を含有する2つの配列再編成flt3受容体アゴニストに導入した(p MON32348と32350)。プライマー対は以下の通りであった:pMO N32348では339For2/339Rev3と339Rev2/339− 10For3の組合せ、そしてpMON32350では、339For2/33 9Rev3と339Rev2/339−15For3の組合せを使用して、3つ のPCR増幅産物を作成した。各PCR増幅は、以下のように設定した:100 ngの熱変性pMON32320に、50pmolの各プライマー対、10μlの5× 緩衝液B、5UのTaqポリメラーゼ、およびdH2Oを加えて、45μlの最 終容量にした。反応物を前述のようにプレインキュベートした。以下の条件下で 15増幅サイクルを行った:94℃1分熱変性、続いて70℃で2分のアニーリ ングおよび72℃で3分の伸長。最後のサイクル後、1回の7分の72℃伸長工 程を実施した。プライマー対339For2/339Rev3、339Rev2 /339−10For3、および339Rev2/339−15For2のPC R増幅産物を、ウィザードPCRクリーンアップ(Wizard PCR Clean Up)キッ ト(プロメガ(Promega))を使用して精製して、50μlのdH2Oに溶出した 。339For2/339Rev3プライマーについてのNcoI/BamHI 消化物は、以下のように対形成する:8μlのDNA鋳型は、20μlの反応容 量中で、2μlのユニバーサル制限緩衝液と各10UのNcoIおよびBamH Iと混合して、37℃で90分間インキュベートした。消化産物は、ジーンクリ ーンII(Geneclean II)直接精製プロトコールを使用して精製し、連結準備ので きたDNAを10μlのdH2Oに再懸濁した。339Rev2/339−10 For3と339Rev2/339−15For増幅産物の制限消化と、これに 続く精製は、NcoIの代わりに10UのHindIIIを使用したことを除いて 、339For2/339Rev3アンプリコンについて記載されたのと同様に 行った。50ng NcoI/HindIII/SAP処理したゲル精製したpMO N3977に、0.5μl 339For2/Rev3アンプリコン、1μlの 339Rev2/339−10For3(pMON32348)または339R ev2/339−15For3(pMON32350)アンプリコン、5UのT 4 DNAリガーゼ、および1μlの10×リガーゼ緩衝液を10μlの反応容 量で周囲温度で60分間加えることにより、標準的連結を行った。最終的なDN A配列の確認に至る次の工程は、上述のように行った。 例5 可変(GlyGlyGlySer)X反復モチーフを有する第3の型のリンカ ーは、モジュールとして作成した鋳型からの別のセットの配列再編成flt3受 容体アゴニストに組み込んだ。これらのリンカー長は、 6AAリンカー(GlyGlyGlySerGlyGly 配列番号:51) 、 7AAリンカー(GlyGlyGlySerGlyGlyGly 配列番号: 52)、 10AAリンカー(GlyGlyGlySerGlyGlyGlySerGl yGly 配列番号:53)、 13AAリンカー(GlyGlyGlySerGlyGlyGlySerGl yGlyGlySerGly 配列番号:54)、 15AAリンカー(GlyGlyGlySerGlyGlyGlySerGl yGlyGlySerGlyGlyGly 配列番号:55);および 21AAリンカー(GlyGlyGlySerGlyGlyGlySerGl yGlyGlySerGlyGlyGlySerGlyGlyGlySerGl y 配列番号:56)アミノ酸残基であった。それぞれユニークな長さのBam HI含有リンカーにより分離されたhflt3リガンドのダイマーを含んでなる 、これらのモジュール鋳型は、以下のように作成した。6つの中間体プラスミド (PLASMID)鋳型、FL3N、FL7N、FL11N、FL3C、FL4C、お よびFL10Cを、pMON32322について使用した条件と類似したサイク リング条件を使用し、鋳型として対形成したプライマーとpMON30238を 使用するPCRにより作成した。1反応当たり、50pmolの各プライマーを10 0ngの熱変性鋳型に加えて、pMON32322について記載したように反応を 組み立てた。サイクル条件は、以下の通りとした:7サイクルの94℃1分;6 5℃で2分、および72℃で2.5分;次に10サイクルの94℃で1分、70 ℃で2分、および72℃で2.5分。72℃で7分の1回の伸長によりサイクリ ング反応を完了した。各中間体を作成するために使用したプライマー対は、N− 末端/FLN3(FL3N);N−末端/FLN7(FL7N);N−末端/F LN11(FL11N);C−末端/FLC4(FL4C):およびC−末端/ FLC10(FL10C)であった。PCR増幅産物は、ウィザードPCRクリ ーンアップ(Wizard PCR Clean Up)キット(プロメガ(Promega))により精製 して、50μlのdH2Oに溶出した。第1サブセットの精製DNA、FL3N 、FL7N、およびFL11Nは、NcoI/BamHIにより消化し、前述の ようにゲル精製して、NcoI/BamHI/Sap処理pSE420ベクター DNA(インビトロジェン(Invitrogen))に連結した。第2サブセットの中間 体鋳型、FL3C、FL4C、およびFL10Cを、NcoIの代わりにHin dIIIを使用した他は、同じ方法で作成した。最終的なDNA配列の確認に至る 次の工程は、上述のように行った。 例6 次の6つの鋳型を作るために、pSE420の2つのサブセットの中間体は、 NcoI/BamHI(FL3N、FL7N、FL11N−サブセット1)また はBamHI/HindIII(FL3C、FL4C、FL10C−サブセット2 )のいずれかにより消化し、ジーンクリーンII(Geneclean II)を使用して前述 のようにゲル精製した。各サブセットからの1つの中間体アンプリコンを、1反 応当たりNcoI/HindIII/SAP処理pMON3977に連結して、特 異的リンカー長を作成するために、前述のように以下の組合せを使用して、DH 5α細胞に形質転換した:6AAリンカー(FL3NとFL3C)、7AAリン カー(FL3NとFL4C)、10AAリンカー(FL7NとFL3C)、13 AAリンカー(FL3NとFL10C)、15AAリンカー(FL11NとFL 4C)、および21AAリンカー(FL11NとFL10C)。DNAは、上述 の6つの組合せのそれぞれの単一コロニーからの50mL一晩培養物として調製し 、NcoI/HindIII制限解析により正しい挿入サイズについて分析し、鋳 型として使用した。 プライマー対39For/39Rev(39/40切断点);65For/6 5Rev(65/66切断点)および89For/89Rev(89/90切断 点)を使用して、75pmolの各プライマーを使用したほかは、pMON3232 2について記載したように各鋳型をPCR増幅した。増幅条件は以下のように修 飾した:6サイクルの94℃1分間、70℃で2分、72℃で2.5分;続いて 9サイクルの94℃1分間、および72℃で3分。最後のサイクル後、72℃で 6分の最終伸長により、産物の完全な伸長のために充分な時間を与えた。 試料は、記載したようにウィザードPCRクリーンアップ(Wizard PCR Clean Up)キットを使用して精製し、NcoI/HindIIIにより二回消化した。こ れらの増幅産物は、ウィザードPCRクリーンアップ(Wizard PCR Clean Up) キットを使用して再度精製した。さらに、39/40切断点についての全ての6 つの異なるリンカー長分子は、単ータンパク質としてNcoI/HindIII/ SAP処理pMON3977中にクローン化した(pMON32365、pMO N32366、pMON32367、pMON32368、pMON32369 および32370)。最終的なDNA配列の確認に至る次の工程は、上述のよう に行った。 例7 さらなる配列再編成Flt3リガンドを、前述のダイマー鋳型中間体を使用し て作成した。15アミノ酸リンカー(GlyGlyGlySer)3GlyGl yGly 配列番号:55を有する配列再編成Flt3リガンドでは、PCR反 応における鋳型としてダイマー中間体Flt4C.seqとFlt11N.se qを使用した。Flt3リガンドアミノ酸残基28/29、34/35、62/ 63、94/95、および98/99に対応する5つの新しい切断点は、PCR オプチマイザー(PCR Optimizer)キット(インビトロジェン(Invitrogen)) と以下のプライマー対:FL29For/FL29Rev、FL35For/F L35Rev、FL63For/FL63Rev、FL95For/FL95R ev、FL99For/FL99Revを使用するPCRに基づくアプローチを 用いて作成した。増幅条件は、以下の通りとした:7サイクルの94℃1分、6 2℃2分、および70℃2.5分;12サイクルの94℃1分、68℃2分、お よび70℃2.5分;続いて最終1サイクルの72℃7分。予測された挿入サイ ズに対応するPCR産物は、NcoIとHindIIIにより完全に消化して、前 述のようにジーンクリーンII(Gene Clean II)(バイオ101(Bio 101))を 製造業者の推奨プロトコールにより使用してゲル精製した。試料は、dH2Oに より10μlの最終容量に再懸濁した。挿入体は、単一遺伝子として哺乳動物発 現ベクターのpMON3977(NcoI/HindIII/SAP処理)にクロ ーン化して、それぞれpMON35712、pMON35713、pMON35 714、p MON35715、pMON35716、pMON35717、pMON357 18と呼んだ。 変種遺伝子の作成、組換えタンパク質発現、タンパク質精製、タンパク質性状 解析、生物学的活性測定のためのさらなる方法は、WO94/12639、WO 94/12638、WO95/20976、WO95/21197、WO95/ 20977、WO95/21254およびWO96/23888に見い出すこと ができるが、これらはその全体が参照により本明細書に組み込まれる。 本明細書に引用される全ての参考文献、特許または出願は、その全体が本明細 書に記載されているかのように参照により本明細書に組み込まれる。 種々の他の例は、本発明の開示を読んだ後に、本明細書の精神と範囲から逸脱 することなく当業者には明らかであろう。全てのそのような他の例は、添付した 請求の範囲に含まれることが意図される。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成10年9月28日(1998.9.28) 【補正内容】 請求の範囲 1.ヒトflt−3受容体アゴニストポリペプチドであって、式: [式中、1〜7アミノ酸は、配列番号:144のflt−3受容体アゴニストポ リペプチドのC末端から場合により欠失しており; N末端は、直接、またはN 末端をC末端につなぐことができかつそれぞれアミノ酸: 28−29 42−43 93−94 29−30 64−65 94−95 30−31 65−66 95−96 31−32 66−67 96−97 32−33 86−87 97−98 34−35 87−88 98−99 36−37 88−89 99−100 37−38 89−90 100−101 38−39 90−91 101−102 39−40 91−92 102−103 40−41 92−93 41−42 に新しいC末端とN末端を有することができるリンカーによりC末端に連結され :そして さらに該flt3受容体アゴニストポリペプチドの該新しいN末端は、場合に より直前に(メチオニン-1)、(アラニン-1)または(メチオニン-1、アラニン-1 )が置かれる]の修飾flt−3リガンドアミノ酸配列を含んでなる、上記ポ リペプチド。 2.リンカーは、 よりなる群から選択される、請求の範囲第1項に記載のflt−3受容体アゴニ ストポリペプチド。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 48/00 C07K 14/47 A61P 7/06 C12P 21/02 C C07K 14/47 C12N 5/00 B C12N 5/10 A61K 37/02 C12P 21/02 37/24 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG ,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT ,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA, CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,F I,GB,GE,GH,HU,ID,IL,IS,JP ,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR, LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,M W,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD ,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR, TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 フェン,イークィン アメリカ合衆国 ミズーリ,セント ルイ ス,ミッション コート 423 (72)発明者 マッキャーン,ジョン,ピー. アメリカ合衆国 ミズーリ,セント ルイ ス,バブラー メドウズ ドライブ 18612 (72)発明者 スタテン,ニコラス,アール. アメリカ合衆国 ミズーリ,セント ルイ ス,クイーン アン プレース 859 (72)発明者 ストリーター,フィリップ,アール. アメリカ合衆国 ミズーリ,グレンコー, ポンド ロード 1555 (72)発明者 ウォルフ,スーザン,エル. アメリカ合衆国 ミズーリ,ボールウィ ン,ウッドモア オークス ドライブ 1719 (72)発明者 ミンスター,ナンシイ,アイ. アメリカ合衆国 ミズーリ,チェスターフ ィルド,クラークソン ウッズ 16080 (72)発明者 マイナリイ,ジョン,シー. アメリカ合衆国 ミズーリ,セント ルイ ス,ブリストルコーン コート 5824

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.ヒトflt−3受容体アゴニストポリペプチドであって、式: [式中、1〜7は、該flt−3受容体アゴニストポリペプチドから欠失させて よいC末端から、場合により欠失しており; N末端は、直接、またはN末端をC末端につなぐことができかつそれぞれアミ ノ酸: 28−29 42−43 93−94 29−30 64−65 94−95 30−31 65−66 95−96 31−32 66−67 96−97 32−33 86−87 97−98 34−35 87−88 98−99 36−37 88−89 99−100 37−38 89−90 100−101 38−39 90−91 101−102 39−40 91−92 102−103 40−41 92−93 41−42 に新しいC末端とN末端を有することができるリンカーによりC末端に連結され ;そして さらに該flt3受容体アゴニストポリペブチドは、直前に(メチオニン-1) 、(アラニン-1)または(メチオニン-2、アラニン-1)が置かれてよい]の修飾 flt−3リガンドアミノ酸配列を含んでなる、上記ポリペプチド。 2.リンカーは、 よりなる群から選択される、請求の範囲第1項に記載のflt−3受容体アゴニ ストポリペプチド。 3.請求の範囲第1項に記載のflt−3受容体アゴニストポリペプチドであっ て、 よりなる群から選択される、上記ポリペプチド。 4.請求の範囲第1項に記載のflt−3受容体アゴニストポリペプチドをコー ドする配列を含んでなる、核酸分子。 5.請求の範囲第2項に記載のflt−3受容体アゴニストポリペプチドをコー ドする配列を含んでなる、核酸分子。 6.請求の範囲第3項に記載のflt−3受容体アゴニストポリペプチドをコー ドする配列を含んでなる、核酸分子。 7.請求の範囲第6項に記載のflt−3受容体アゴニストポリペプチドをコー ドする配列を含んでなる、核酸分子であって、 よりなる群から選択される、上記核酸分子。 8.請求の範囲第4、5、6または7項に記載の該核酸分子を含む複製可能なベ クターで形質転換またはトランスフェクションした宿主細胞を、該flt3受容 体アゴニストポリペプチドを発現させることができる方法で、適切な栄養条件下 で、増殖させ、そして該flt3受容体アゴニストポリペプチドを回収すること を含んでなる、flt3受容体アゴニストポリペプチドの製造方法。 9.請求の範囲第1、2、3または4項に記載のポリペプチド;および薬剤学的 に許容される担体を含んでなる組成物。 10.請求の範囲第1、2、3または4項に記載のポリペプチド;コロニー刺激 因 子、サイトカイン、リンホカイン、インターロイキン、および造血系増殖因子よ りなる群から選択される因子;および薬剤学的に許容される担体、を含んでなる 組成物。 11.因子は、GM−CSF、G−CSF、c−mplリガンド、M−CSF、 IL−1、IL−4、IL−2、IL−3、IL−5、IL−6、IL−7、I L−8、IL−9、IL−10、IL−11、IL−12、IL−13、IL− 15、LIF、flt3/flk2リガンド、ヒト成長ホルモン、B細胞増殖因 子、B細胞分化因子、EPO、および好酸球分化因子;IL−3変種、融合タン パク質、G−CSF受容体アゴニスト、c−mpl受容体アゴニスト、IL−3 受容体アゴニスト、多機能性受容体アゴニスト;および薬剤学的に許容される担 体よりなる群から選択される、請求の範囲第10項に記載の組成物。 12.請求の範囲第1、2、3または4項に記載の該ポリペプチドを患者に投与 する工程を含んでなる、患者の造血細胞の産生を刺激する方法。 13.請求の範囲第9、10または11項に記載の組成物を患者に投与する工程 を含んでなる、患者の造血細胞の産生を刺激する方法。 14.幹細胞の選択的エクスビボ拡張のための方法であって、 (a)造血細胞を他の細胞から分離し; (b)請求の範囲第1、2、3または4項に記載のポリペプチドを含む培地中 で該分離造血細胞を培養し;そして (c)該培養細胞を採取する、 工程を含んでなる、上記方法。 15.造血細胞の選択的エクスビボ拡張のための方法であって、 (a)請求の範囲第9、10または11項に記載の組成物を含む培地で該造血 細胞を培養し;そして (b)該培養細胞を採取する、 工程を含んでなる、上記方法。 16.造血細胞の選択的エクスビボ拡張のための方法であって、 (a)造血細胞を他の細胞から分離し; (b)請求の範囲第9、10または11項に記載の組成物を含む培地中で該分 離 造血細胞を培養し;そして (c)該培養細胞を採取する、 工程を含んでなる、上記方法。 17.造血系疾患を有する患者の治療方法であって、 (a)該患者から造血細胞を取り出し; (b)請求の範囲第1、2、3または4項に記載のポリペプチドを含む培地中 で該分離造血細胞を培養し; (c)該培養細胞を採取し;そして (d)該培養細胞を該患者に移植する、 工程を含んでなる、上記方法。 18.造血系疾患を有する患者の治療方法であって、 (a)該患者から造血細胞を取り出し; (b)該造血細胞を他の細胞から分離し; (c)請求の範囲第1、2、3または4項に記載のポリペプチドを含む培地中 で該分離造血細胞を培養し; (d)該培養細胞を採取し;そして (e)該培養細胞を該患者に移植する、 工程を含んでなる、上記方法。 19.造血系疾患を有する患者の治療方法であって、 (a)該患者から造血細胞を取り出し; (b)請求の範囲第1、2、3または4項に記載のポリペプチドを含む増殖培 地中で該造血細胞を培養し; (c)該培養細胞を採取し;そして (d)該培養細胞を該患者に移植する、 工程を含んでなる、上記方法。 20.造血系疾患を有する患者の治療方法であって、 (a)該患者から造血細胞を取り出し; (b)造血細胞を他の細胞から分離し; (c)請求の範囲第9、10または11項に記載の組成物を含む増殖培地で該 分 離造血細胞を培養し; (d)該培養細胞を採取し;そして (e)該培養細胞を該患者に移植する、 工程を含んでなる、上記方法。 21.ヒト遺伝子治療の方法であって、 (a)患者から造血細胞を取り出し; (b)請求の範囲第1、2、3または4項に記載のポリペプチドを含む増殖培 地で該造血細胞を培養し; (c)該培養細胞にDNAを形質導入し; (d)該形質導入細胞を採取し;そして (e)該形質導入細胞を該患者に移植する、 工程を含んでなる、上記方法。 22.ヒト遺伝子治療の方法であって、 (a)患者から造血細胞を取り出し; (b)該造血細胞を他の細胞から分離し; (c)請求の範囲第1、2、3または4項に記載のポリペプチドを含む増殖培 地中で該分離造血細胞を培養し; (d)該培養細胞にDNAを形質導入し; (e)該形質導入細胞を採取し;そして (f)該形質導入細胞を該患者に移植する、 工程を含んでなる、上記方法。 23.ヒト遺伝子治療の方法であって、 (a)患者から造血細胞を取り出し; (b)該造血細胞を他の細胞から分離し; (c)請求の範囲第9、10または11項に記載の組成物を含む増殖培地中で 該分離造血細胞を培養し; (d)該培養細胞にDNAを形質導入し; (e)該形質導入細胞を採取し;そして (f)該形質導入細胞を該患者に移植する、 工程を含んでなる、上記方法。 24.ヒト遺伝子治療の方法であって、 (a)患者から造血細胞を取り出し; (b)該造血細胞を他の細胞から分離し; (c)請求の範囲第9、10または11項に記載の組成物を含む増殖培地中で 該分離造血細胞を培養し; (d)該培養細胞にDNAを形質導入し; (e)該形質導入細胞を採取し;そして (f)該形質導入細胞を該患者に移植する、 工程を含んでなる、上記方法。 25.樹状細胞の産生のための方法であって、 a)造血始原細胞またはCD34+細胞を他の細胞から分離し;そして b)請求の範囲第1、2、3または4項に記載のflt−3受容体アゴニスト を含む増殖培地中で該造血始原細胞またはCD34+細胞を培養する、 工程を含んでなる、上記方法。 26.さらに、 c)該培養造血始原細胞またはCD34+細胞に抗原を適用する、 工程を含んでなる、請求の範囲第25項に記載の方法。 27.該増殖培地は、GM−CSF、IL−4、TNF−α、幹細胞因子(SC F)、flt−3リガンド、IL−3、IL−3変種、IL−3変種融合タンパ ク質、および多機能性受容体アゴニストよりなる群から選択される1つまたはそ れ以上の因子をさらに含んでなる、請求の範囲第25項に記載の方法。 28.該増殖培地は、GM−CSF、IL−4、TNF−α、幹細胞因子(SC F)、flt−3リガンド、IL−3、IL−3変種、IL−3変種融合タンパ ク質、および多機能性受容体アゴニストよりなる群から選択される1つまたはそ れ以上の因子をさらに含んでなる、請求の範囲第26項に記載の方法。 29.請求の範囲第1、2、3または4項に記載のflt−3受容体アゴニスト をヒトに投与する工程を含んでなる、腫瘍、感染症または自己免疫疾患を有する ヒトを治療するための方法。 30.GM−CSF、IL−4、TNF−α、幹細胞因子(SCF)、flt− 3リガンド、IL−3、IL−3変種、IL−3変種融合タンパク質、および多 機能性受容体アゴニストよりなる群から選択される、1つまたはそれ以上の因子 を投与することをさらに含んでなる、請求の範囲第29項に記載の方法。 31.抗原を該患者に投与する工程をさらに含んでなる、請求の範囲第29項に 記載の方法。 32.抗原を該患者に投与する工程をさらに含んでなる、請求の範囲第30項に 記載の方法。 33.腫瘍、感染症または自己免疫疾患を有するヒトを治療するための方法であ って、 a)請求の範囲第1、2、3または4項に記載のflt−3受容体アゴニスト を該ヒトに投与することにより、樹状細胞始原細胞または成熟樹状細胞を動員し ; b)血液掃引またはフェレーシスにより、該樹状細胞前駆細胞または成熟樹状 細胞を取り出し; c)該樹状細胞前駆細胞または成熟樹状細胞に抗原を適用し;そして d)該抗原適用樹状細胞前駆細胞または成熟樹状細胞を該ヒトに戻す、 工程を含んでなる、上記方法。 34.工程a)において、GM−CSF、IL−4、TNF−α、幹細胞因子( SCF)、flt−3リガンド、IL−3、IL−3変種、IL−3変種融合タ ンパク質、および多機能性受容体アゴニストよりなる群から選択される1つまた はそれ以上の因子を投与することをさらに含んでなる、請求の範囲第33項に記 載の方法。 35.工程b)からの該樹状細胞前駆細胞または成熟樹状細胞を、請求の範囲第 1、2、3または4項に記載のflt−3受容体アゴニストを含む増殖培地で培 養する工程をさらに含んでなる、請求の範囲第33項に記載の方法。 36.工程b)からの該樹状細胞前駆細胞または成熟樹状細胞を、請求の範囲第 1、2、3または4項に記載のflt−3受容体アゴニストを含む増殖培地で培 養する工程をさらに含んでなる、請求の範囲第34項に記載の方法。 37.該増殖培地は、GM−CSF、IL−4、TNF−α、幹細胞因子(SC F )、flt−3リガンド、IL−3、IL−3変種、IL−3変種融合タンパク 質、および多機能性受容体アゴニストよりなる群から選択される1つまたはそれ 以上の因子をさらに含んでなる、請求の範囲第35項に記載の方法。 38.該増殖培地は、GM−CSF、IL−4、TNF−α、幹細胞因子(SC F)、flt−3リガンド、IL−3、IL−3変種、IL−3変種融合タンパ ク質、および多機能性受容体アゴニストよりなる群から選択される、1つまたは それ以上の因子をさらに含んでなる、請求の範囲第36項に記載の方法。 39.腫瘍、感染症または自己免疫疾患を有するヒトを治療するための方法であ って、 a)血液掃引またはフェレーシスにより、該ヒトから造血始原細胞またはCD 34+細胞を取り出し; b)該造血始原細胞またはCD34+細胞を、請求の範囲第1、2、3または 4項に記載のflt−3受容体アゴニストを含む増殖培地で培養して、樹状細胞 前駆細胞または成熟樹状細胞を産生させ; c)該樹状細胞前駆細胞または成熟樹状細胞を該ヒトに戻す、 工程を含んでなる、上記方法。 40.腫瘍、感染症または自己免疫疾患を有するヒトを治療するための方法であ って、 a)血液掃引またはフェレーシスにより、該患者から造血始原細胞またはCD 34+細胞を取り出し; b)該造血始原細胞またはCD34+細胞を、請求の範囲第1、2、3または 4項に記載のflt−3受容体アゴニストを含む増殖培地で培養して、樹状細胞 前駆細胞または成熟樹状細胞を産生させ; c)該樹状細胞前駆細胞または成熟樹状細胞に抗原を適用し;そして d)該抗原を適用した樹状細胞前駆細胞または成熟樹状細胞を該ヒトに戻す、 工程を含んでなる、上記方法。 41.培養の前に、該造血始原細胞またはCD34+細胞を他の細胞から分離す る工程をさらに含んでなる、請求の範囲第39項に記載の方法。 42.培養の前に、該造血始原細胞またはCD34+細胞を他の細胞から分離す る 工程をさらに含んでなる、請求の範囲第40項に記載の方法。 43.該培地は、GM−CSF、IL−4、TNF−α、幹細胞因子(SCF) 、flt−3リガンド、IL−3、IL−3変種、IL−3変種融合タンパク質 、および多機能性受容体アゴニストよりなる群から選択される1つまたはそれ以 上の因子をさらに含んでなる、請求の範囲第39項に記載の方法。 44.該培地は、GM−CSF、IL−4、TNF−α、幹細胞因子(SCF) 、flt−3リガンド、IL−3、IL−3変種、IL−3変種融合タンパク質 、および多機能性受容体アゴニストよりなる群から選択される1つまたはそれ以 上の因子をさらに含んでなる、請求の範囲第40項に記載の方法。 45.該培地は、GM−CSF、IL−4、TNF−α、幹細胞因子(SCF) 、flt−3リガンド、IL−3、IL−3変種、IL−3変種融合タンパク質 、および多機能性受容体アゴニストよりなる群から選択される1つまたはそれ以 上の因子をさらに含んでなる、請求の範囲第41項に記載の方法。 46.該培地は、GM−CSF、IL−4、TNF−α、幹細胞因子(SCF) 、flt−3リガンド、IL−3、IL−3変種、IL−3変種融合タンパク質 、および多機能性受容体アゴニストよりなる群から選択される1つまたはそれ以 上の因子をさらに含んでなる、請求の範囲第42項に記載の方法。
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