JP2001502957A - 事故および緊急用搬送台車 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 搬送台車はベース(10)の上にラジアスアーム(20,21)を備え、搬送面を支持する。ラジアスアーム(20,21)は、ペダル(13b,14b,13a,14a)によりそれぞれ、（または図示しないペダル(15b,15a)により同時に、の両方で）搬送面を上げたり下げたりするためのアクチュエータ(11,12)に接続される。ペダルのセットは搬送台車どちらかの側または両側に備えられ得る。搬送台車は安全サイドレール(50,51)を備え、これは自重により搬送面の下に位置するよう収容し得る。

Description

【発明の詳細な説明】 事故および緊急用搬送台車 本発明は搬送台車に関し、特に、事故および緊急用搬送台車に関する。 上昇されたり下降されたり、側方に傾けられたりするように設計された事故お よび緊急用搬送台車の提供は公知であるが、そのような従来の搬送台車は、運転 および操作が困難で、且つＸ線または造影のために患者を別の表面に移動させな ければならないという欠点を抱えている。 したがって、本発明は、患者の支持および搬送のための事故および緊急用搬送 台車を提供する。搬送台車は、上部フレームを覆う表面を含み、その上部フレー ムはベースフレームによって支持され、それによりベースフレームに対して上昇 されたり下降されたりする。その上部フレームは、ベースフレーム外縁における 対向するラジアス（radius）アーム上に取り付けられ、そのアームは対応する第 １のアクチュエータおよび第２のアクチュエータに接続される。アクチュエータ は脚で操作されるペダルによって操作される。そのペダルは搬送台車の１方の側 または両側に配置され、任意の１つのペダルの操作によって、搬送台車の１つの 端部における上昇、または両端部における同時の上昇が可能となる。有利には、 対向するラジアスアームが、Ｘ線／造影を可能にする、搬送台車底部における遮 られない窓を提供する。更に、アクチュエータの操作は、傾斜を達成するために １つの操作を求めるのみというように単純化される。それは、従来の搬送台車に おけるペダルの複雑な構成と比較して、単純化される。好適には、全機能のため のペダルが有利に搬送台車の各側に位置づけられ、それにより、容易なアクセス を可能にし、且つ、操作者が移動し、各機能のために、搬送台車全域に位置づけ られているペダルを操作することを回避する。 好適には、ペダルは下向きの力によってのみ操作され得、それによりより容易 な操作を提供する。今までの搬送台車は、特定の傾斜機能のためにアクチュエー タを操作する目的には、押し上げる必要があるペダルを有する。 好適には、搬送台車は、弾性手段によってベースフレームの中央に取り付けら れたキャスターを含み、そのキャスターは、１８０°離れた２つの位置のいずれ かにはまるように配置され、それによって搬送台車の長手方向の軸に沿った方向 への迫随を提供する。したがって、搬送台車が長手方向に押された場合、そのキ ャスターが自動的にラッチにはまり、改善された運転および操作性を提供する。 ポンプがその後端部で回転され、その反対の端部でラジアスアーム機構に連結 される。各ポンプ１１、１２は、レバーおよび連結ロッドによって、対応するペ ダル１３ｂ，１４ｂまたは１３ａ、１４ａに連結される。そのレバーおよび連結 ロッドは、半径方向の動きを可能にする球形ロッド端部を備える。または、両ポ ンプは、１つのペダル１５ｂを用いて同時に操作され得る。ペダル１５ｂは２つ の独立するペダル１３ｂ、１４ｂを押し下げる（ペダル１５ａの構成は図示せず ）。 両ポンプ１１、１２は、後端部において解除機構を有し、それは、シリンダ長 を減少するために、独立して、または同時に操作され得る。解除機構はカム１６ を組み込み、カム１６は、液圧ポンプの傾斜角にかかわらず、解除ペダルが一定 の位置にあることを確実にする。両ポンプはフロー制御デバイス（図示せず）に よって満たされ、そのデバイスが、下降の速度を調節し、荷重にかかわらず、端 部と端部の相関位置を維持する。 操作ペダル１３ａ、１４ａ、１５ａの組、または操作ペダル１３ｂ，１４ｂ， １５ｂの組の両方は、搬送台車の両側に装備され、容易なアクセスおよび両側か らの使用を可能にする。 この構成は、搬送台車の両端部が、独立して、または同時に上昇または下降さ れることを可能にする。これは、１回のペダル操作で、任意の高さにおける両方 向への、瞬時の長手方向の傾斜を容易にする。 図１に示されるように、対向するラジアスアーム２０、２１は、搬送台車表面 の４点支持を付与する。ラジアスアームアセンブリは搬送台車表面の４つの角に 連結され、造影およびＸ線の目的に、搬送台車の全長にわたる安定性および完全 なアクセスのための、広く開いた取付点を提供する。 搬送台車表面は、２区分型または４区分型のいずれかとして構築され得る。背 もたれ１８はその下端部において回転され、その上端部で、ロック可能なガスス プリングによって支持される。２つの解除ボタン６０が連結機構を介して連結さ れる。それにより、両ボタン６０の押し下げがガススプリングのロックを解除し 、そうすることで、背もたれの上昇を補助する。４区分型では、ふくらはぎの部 分が、手で回すネジアセンブリを用いて上昇され得る。 この構成の別の利点は、床とマットレスプラットフォームとの間に、非常に低 い最小の高さを達成できることである。 図５に示されるように、第５のキャスター１５がベースフレーム１０の中央に 装備される。キャスター１５は、回転する追随アーム３０に取り付けられ、それ により回転されるスプリング１９に取り付けられる。追随アーム３０は、床表面 の起伏に対応する。キャスター１５はスプリングが装備されるラッチ（図示せず ）を組み込み、方向のロックを提供するために、１８０°離れた２つの位置のい ずれかに自動的にはまる。これらの位置は、搬送台車の長手方向の軸に沿って設 定される。長手方向に押された場合、その方向への追随を付与するために、キャ スター１５は自動的にラッチにはまり、逆方向に押された場合、ラッチは自動的 にはずれる。中央での位置づけは、搬送台車が一層小さい回転円で回転するのた めの、回転点を容易にする。 搬送台車は、また、４つのブレーキロック型ペダル４０を各角に有し、それら のペダルは相互接続され、１方の側で下方向に操作された場合に、４つのペダル のうち任意のペダルがブレーキを加える。同様に、他方の側のペダルに下方向の スラストを加えることによって、４つのペダルのうち任意のペダルの操作によっ てブレーキは解除される。 図３、４に示される安全サイドレールアセンブリ（５０、５１）は、上部レー ル５３および下部レール５４によって連結される、一連の回転直立アーム５２を 含む。下部レールアセンブリ５４は、搬送台車の上部フレームから４つの連結ア ーム（１つの端部で２つのみ示す）６１、６２によって取り付けられ（図４）、 パントグラフ機構を形成する。これは、安全サイドレールアセンブリ（５０、５ １）が、必要とされない場合には搬送台車表面の下に部分的に収容されることを 可能にし、且つ、安全サイドレールアセンブリが自重によって自動的に収容され るように設計される。必要な場合、各安全サイドレールアセンブリは収容位置か ら引き出され得、上部レールを保持することによって立ち上げられ得る。各安全 サイドレールアセンブリが立ち上げられると、アセンブリの両端におけるキャッ チプレート５５は、ストライカプレート５６とはめ合うまで、ストライカプレー トの上を進む。それにより、安全サイドレールアセンブリは、ラッチとのはめ合 い、キャッチプレートとストライカプレートとの間の接触を介して、立ち上げら れ、伸ばされた位置にロックされる。 安全サイドレールアセンブリが一方の端部から操作される場合でさえも、安全 サイドレールアセンブリが円滑に動作することを確実にするために、連結アーム ６０、６１は十分な長さのシャフトを介して端部から端部まで連結される。 下部サイドレールアセンブリはその全長にそってバンパー細片を組み込み、そ れにより、軽量の衝突から受ける損傷に対していくらかの保護を提供する。 有利には、搬送台車表面は区分に分けられ得、それにより、少なくとも、水平 位置から傾斜位置へと移動可能な背もたれを提供する。背もたれの移動は、容易 な操作のため、一押しの動作によって操作可能なアクチュエータによって行われ る。 好適には、搬送台車は更に安全サイドレールアセンブリを含み、安全サイドレ ールアセンブリのそれぞれは支持部材上に回転的に取り付けられるレールアーム を含む。支持部材は上部フレームから連結して取り付けられ、レールアームは水 平収容位置から垂直使用位置まで移動可能である。支持部材は、自重によって収 容可能であるように上部フレームに連結され、アームは使用位置にロックされる 。 有利には、サイドレールアセンブリは患者の安全を提供するが、上部フレーム 下に収容され得、それにより、患者を搬送台車から手術台、ベッドまたは同様の ものに移動する場合に、移動ギャップが全く生じない。 ここで、本発明の好適な実施態様が、実施例によってのみ、添付の図面を参照 しながら詳細に説明される。 図１は、ペダルの構成を示す搬送台車フレームの平面図である。 図２は、対向するラジアスアームを示す、図１のフレームと同一のフレームの 側面図である。 図３は、搬送台車が下降され、サイドレールが伸ばされた状態を示す搬送台車 の側面図である。 図４は、一方のサイドレールが伸ばされ、他方のサードレールが収容されてい る状態を示す搬送台車の端面図である。 図５は、中央キャスターの構成の概略図である。 図６は、発明による背もたれを含む搬送台車表面の平面図である。 図面を参照して、搬送台車は組み立てられた鋼鉄製フレーム１０を含む。フレ ームには、対向する２つの液圧ポンプ／シリンダアセンブリ１１、１２、および ５つのキャスターが取り付けられる。各ポンプ１１、１２は、それぞれに対する 、シリンダ長にわたる独立したペダル１３ａ、１３ｂまたは１４ａ、１４ｂによ って個別に操作される。または、両ポンプは共通中央ペダル１５ｂ（明瞭さのた め、１５ａは図示せず）を介して、同時に操作され得る。 安全サイドレールアセンブリ５０、５１の、搬送台車表面の下への収容は、患 者を乗せる場合、または降ろす場合の移動ギャップを最小限にする。 安全サイドレールアセンブリが直立している場合、搬送台車の頭部において、 容易な処置のために、きれいに空けられた作業領域を生む。 背もたれアセンブリ１８はガススプリング２５構成を含み、そのガススプリン グは、看護者が患者を乗せている背もたれを持ち上げる場合に、看護者を補助す る。それは、解除ノブ（６０）およびグリップハンドル（６１）を押し下げるこ とによって、背もたれは必要な位置に上昇され得るか、下降され得る。背もたれ は、その下端部における回転によって傾斜され得る。または、背もたれは、直線 スライドブッシュ構成を組み込み、それにより背もたれが上昇された場合にその 下端部の撤回を可能にする。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ) ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ， ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，Ｄ Ｋ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ， ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，Ｌ Ｖ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ， ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，Ｕ Ｓ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＷ (72)発明者 ジョーンズ，スチュアート イギリス国 ダブリューブイ11 ３エイユ ー ウエスト ミッドランズ，ウォルバー ハンプトン，ウェドネスフィールド，ロー セスター アベニュー ３

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．患者を支持し搬送するための事故および救急用搬送台車であって、上部フレ ームに横たわる面を備え、該上部フレームはベースフレーム上に支持されベース フレームに相対して上昇および下降することができ、該上部フレームは、それぞ れ第１および第２アクチュエータに接続される対向するラジアスアームの端部に 取付けられ、該アクチュエータは足操作ペダルで操作され、該ペダルは該搬送台 車の片側または両側に配置され、１つのペダルの操作で該搬送台車を所望により いずれかの端部または両端部を同時に上げられ得る、事故および救急用搬送台車 。 ２．全ての機能のための前記ペダルは前記搬送台車の両側に配置される、請求項 １に記載の事故および救急用搬送台車。 ３．前記ペダルは下向きの力で操作され容易な操作を提供する、請求項１または ２に記載の事故および救急用搬送台車。 ４．前記ベースフレームの中央に弾性手段によって取り付けられ、１８０°離れ た２つの位置のいずれかで床と係合するよう配置され、そのため前記搬送台車の 長手軸に一致した方向の動きを提供するキャスターを備える、請求項１、２、ま たは３に記載の事故および救急用搬送台車。 ５．前記搬送台車表面は区分され、操作の簡単のため一回の押し動作により操作 され得るアクチュエータにより、寝かせ位置から傾斜位置まで動かし得る少なく とも背もたれを提供する、請求項１から請求項４のいずれかに記載の事故および 救急用搬送台車。 ６．安全サイドレールアッセンブリを備え、各該安全サイドレールアッセンブリ はそれぞれ、前記上部フレームからリンクにより吊持される支持部材に旋回自在 に取付けられるレールアームを備え、該レールアームは水平収容位置から垂直使 用位置まで可動であり、該支持部材は該上部フレームにリンクされ、その自重に より収容可能であり、該アームは使用位置でロックされる、請求項１から請求項 ５のいずれかに記載の事故および救急用搬送台車。