JP2001502520A - 休止電流低減部付制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、後続の電子回路用の所定の給電電圧を給電する出力段と、該出力段の前に接続された、電圧源により給電される休止電流の低減用の回路段を有する制御装置に関する。休止電流の著しい低減は、簡単な手段により、回路段は、電子スイッチを有しており、該電子スイッチは、制御回路により供給された目標値信号を用いて、開又は閉状態に制御可能であるようにして達成される。

Description

【発明の詳細な説明】 休止電流低減部付制御装置 従来技術 本発明は、後続の電子回路用の所定の給電電圧を給電する出力段と、該出力段 の前に接続された、電圧源により給電される休止電流の低減用の回路段を有する 制御装置に関する。 持続的にバッテリ電圧が給電される制御装置では、１００μＡ〜５００μＡの 休止電流にする必要がある。殊に、下側の値は、従来の電圧調整器では実施する ことはできなない。 本発明の利点 本発明の課題は、冒頭に記載した形式の制御装置を、休止電流を従来の値の明 らかに下側に低減することができるように構成することにある。 この課題は、請求項１記載の要件によって解決される。つまり、請求項１記載 の要件によると、回路段が電子スイッチを有し、この電子スイッチが、制御回路 により供給された目標値信号を用いて、開又は閉状態に制御可能であるようにす るよって解決される。後続の電子回路用の給電電圧を供給する出力段が前に接続 されている電子スイッチを、開状態に制御することができるので、電子回路の非 作動状態での休止電流は、 ほぼ１００μＡ以下の値に低減される。電子回路の作動のために、スイッチが閉 状態に制御される。 簡単な制御手段は、目標値信号がパルス幅変調デジタル信号であるようにして 得られる。 休止電流の低減用の制御装置の簡単な構成では、スイッチは、トランジスタで あり、該トランジスタのエミッタは、電圧源のブラス極に接続されており、コレ クタは、出力段に接続されており、目標値信号を供給する、制御回路の出力側と エミッタとの間には、コンデンサ及びダイオードとが直列接続されており、ダイ オードのカソードは、制御回路の端子に接続されており、アノードは、コンデン サの一方の端子に接続されており、コンデンサの他方の端子は、エミッタに接続 されており、トランジスタのベースは、抵抗を介して、ダイオードとコンデンサ との間に接続されている。この際、所定の状態を達成するために、有利には、コ ンデンサとダイオードとの直列回路に対して並列に、別の抵抗が接続されている 。 コンデンサ及び抵抗により形成された時定数及びパルス期間は、トランジスタ の形式のスイッチが、パルス期間中、電子回路の作動状態で閉状態であるような 大きさに選定されているようにすると、簡単な手段で、後続の電子回路の作動状 態で、この電子回路には、出力段から、所定の給電電圧が給電されるようになる 。 パルス幅変調デジタル信号に対して択一選択的に、目標値信号を、アナログ信 号として設けてもよい。請求項３に詳細に記載した構成に対して、コンデンサと ダイオードをなくし、抵抗の、ベースから取り外された端子を目標値信号用の端 子に接続するとよい。 以下、本発明の実施例について、図示の実施例を用いて詳細に説明する。その 際： 図１は、制御装置の回路略図を示し、 図２は、図１の点Ａ及びＢの電圧の信号経過特性を示す。 図１には、制御装置の回路構成が略示されている。電圧調整器ＳＲは、後続の 電子回路、例えば、マイクロコントローラ又はマイクロプロセッサ用の給電電圧 ＶＣＣを供給する。バッテリ電圧Ｕｂａｔを給電する電圧源と、電圧調整器ＳＲ との間には、回路段ＳＴが接続されており、この回路段を用いて、電圧調整器Ｓ Ｒの休止電流が、電子回路の非作動状態で最小化される。 回路段ＳＴは、電子スイッチとしてトランジスタＴを有しており、トランジス タのエミッタは、電圧源のプラス極と接続されており、コレクタは、電圧調整器 ＳＲに接続されている。更に、回路段ＳＴの入力側の一方の端子には、例えば、 目標値信号ＳＷを供給する外部制御回路が接続されている。目標値信号を供給す る端子とトランジスタＴのエミッタとの間には、一方 では、コンデンサＣとダイオードＤとからなる直列回路が接続されており、その 際、ダイオードＤのアノードは、コンデンサＣに接続されており、カソードは、 点Ａを介して制御回路の端子に接続されている。トランジスタＴのベースは、抵 抗Ｒ１を介してコンデンサＣとダイオードＤとの間の点Ｂに接続されている。コ ンデンサＣとダイオードＤとの直列回路に対して並列に、別の抵抗Ｒ２が接続さ れている。基準電位として、アース電位ＧＮＤが使用される。 図２には、図１の点Ａ及びＢでの電圧Ｕの経過特性が、時間に亘って記載され ている。目標値信号ＳＷの周期Δｔの間、即ち、点Ａでの電圧経過特性の間、目 標値信号ＳＷは、先ずＬレベルであり、後続の経過特性で、バッテリ電圧Ｕｂａ ｔで給電されるＨレベルに上昇する。 目標値信号ＳＷが、初期の休止状態からＬレベルに降下すると即座に、極めて 小さな時間遅延で、点Ｂでの電圧が変化し、この電圧は、ダイオードＤの遮断電 圧分だけＬレベルの上側に位置している。目標値信号ＳＷｔが再度Ｈレベルをと る時点からは、ベース電流が抵抗Ｒ１を介して流れて、コンデンサＣを充電し、 目標値信号ＳＷは、再度Ｌレベルに降下する。このために、点Ｂの電圧は、パル ス幅及び時定数ＣＲ１により、少なくともバッテリ電圧Ｕｂａｔの下側になり、 その際、トランジスタＴが導電接続され、電圧調整器 ＳＲ、従って、後続の電子回路が給電される程度となる。目標値電圧ＳＷがＨレ ベルになると即座に、ダイオードＤは、遮断状態になる。目標値信号ＳＷのＬレ ベルでは、ダイオードは、導通状態となる。 トランジスタＴの形式のスイッチを、開状態にするためには、目標値信号がＨ レベルにされて、Ｈレベルに保持される。目標値は、スイッチオフされた制御装 置の元で、バッテリ電圧Ｕｂａｔにも保持される。スイッチオンされた制御装置 の元では、パルス幅は、例えば、周期期間の５〜９５％で変化することがある。 回路段ＳＴを用いて達成される利点は、休止電流が小さいという点にあり、こ の点は、公知の電圧調整器を以てしては、達成することができない。前述の回路 段を用いると、従来のコスト上有利な電圧調整器を使用するこができる。 択一選択的に、電子スイッチの制御のために、アナログ信号を利用してもよい 。この場合には、図１に示されたコンデンサＣ及びダイオードＤをなくすことが できる。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】平成１０年１０月６日（１９９８．１０．６） 【補正内容】 請求の範囲 １． 後続の電子回路用の所定の給電電圧（ＶＣＣ）を給電する出力段（ＳＲ） と、該出力段の前に接続された、電圧源（Ｕｂａｔ）により給電される休止電流 の低減用の回路段（ＳＴ）を有しており、回路段（ＳＴ）は、電子スイッチ（Ｔ ）を有しており、該電子スイッチ（Ｔ）は、制御回路により供給された目標値信 号（ＳＷ）を用いて、開又は閉状態に制御可能である制御装置において、 目標値信号（ＳＷ）は、パルス幅変調されたデジタル信号であることを特徴とす る制御装置。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 後続の電子回路用の所定の給電電圧を給電する出力段と、該出力段の前に 接続された、電圧源により給電される休止電流の低減用の回路段を有する制御装 置において、 回路段（ＳＴ）は、電子スイッチ（Ｔ）を有しており、該電子スイッチは、制 御回路により供給された目標値信号（ＳＷ）を用いて、開又は閉状態に制御可能 であることを特徴とする制御装置。 ２． 目標値信号（ＳＷ）は、パルス幅変調されたデジタル信号である請求項１ 記載の制御装置。 ３． スイッチは、トランジスタ（Ｔ）であり、該トランジスタのエミッタは、 電圧源のブラス極（Ｕｂａｔ）に接続されており、コレクタは、出力段に接続さ れており、目標値信号（ＳＷ）を供給する、制御回路の出力側と前記エミッタと の間には、コンデンサ（Ｃ）及びダイオード（Ｄ）とが直列接続されており、前 記ダイオード（Ｄ）のカソードは、制御回路の端子に接続されており、アノード は、前記コンデンサ（Ｃ）の一方の端子に接続されており、前記コンデンサ（Ｃ ）の他方の端子は、前記エミッタに接続されており、前記トランジスタ（Ｔ）の ベースは、抵抗（Ｒ１）を介して、前記ダイオード（Ｄ）と前記コンデンサ（Ｃ ）との間に接続されている 請求項１又は２記載の制御装置。 ４． コンデンサ（Ｃ）とダイオード（Ｄ）との直列回路に対して並列に、別の 抵抗（Ｒ２）が接続されている請求項３記載の制御装置。 ５． コンデンサ（Ｃ）及び抵抗（Ｒ１）により形成された時定数及びパルス期 間は、トランジスタの形式のスイッチ（Ｓ）が、パルス期間中、電子回路の作動 状態で閉状態であるような大きさに選定される請求項２〜４までのいずれか１記 載の制御装置。 ６． 目標値信号は、アナログ信号である請求項１記載の制御装置。