JP2001501930A - 神経酵素の調節 - Google Patents

神経酵素の調節

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Abstract

(57)【要約】 本発明は神経酵素の効果の調整法に関する。特に、GPE投与を介した、中枢神経系(CNS)における神経酵素コリンアセチルトランスフェラーゼ(ChAT)、グルタミン酸デカルボキシラーゼ(GAD)および一酸化窒素シンセターゼ(NOS)の有効量の増加に関する。

Description

【発明の詳細な説明】 神経酵素の調節 本発明は神経酵素の効果の調整法に関する。特に、中枢神経系(CNS)にお ける神経酵素コリンアセチルトランスフェラーゼ(ChAT)、グルタミン酸デ カルボキシラーゼ(GAD)および一酸化窒素シンセターゼ(NOS)の有効量 の増加に関する。 背景技術 GPEはアミノ酸Gly−Pro−Gluから成るトリペプチドである。この トリペプチドおよびそのジペプチド類似体(Gly−ProおよびPro−Gl u)は、セラ(sera)等によりEP0366638に最初に開示された。セラ等 による提案は、GPEが神経修飾特性(ニューロンの電気的性質に作用する能力 )を有するということである。GPEはまた神経保護特性を有するものとして確 立されており、従って神経細胞死の防止または阻害において有用性を有する(W O95/17204)ものとされている。 しかしながら、これまでは、GPEおよびその類似体がCNSに存在する神経 酵素の有効量に直接的な影響を及ぼすことを教示または示唆するものは何もなか った。確かに、GPEがChAT、GAD、およびNOS、および/またはそれ らの受容体の発現をアップレギュレートする能力を有することを示唆するものは なかった。 ChATは神経伝達物質であるアセチルコリンの合成に関与している。従って ChAT発現をアップレギュレートする能力は、神経細胞の生存が脅かされない 場合を含めて、神経、筋肉、および神経筋の治療および予防と密接な関係がある 。 GADは重要な抑制性の神経伝達物質であるガンマアミノ酪酸(GABA)の 合成に係わっている。それゆえGADの発現をアップレギュレートする能力は、 神経の治療および予防に密接に関係している。 NOSは脳において、血液の流れ、細胞の代謝、および細胞の生存の調節を含 む多様な機能を有する。それゆえGPEを用いてNOSの発現を調節する能力は 、神経細胞の生存が脅かされない場合を含めて、神経の治療および予防と密接な 関係がある。 本発明の目的は、CNSに存在する神経酵素の発現を直接アップレギュレート することを含むニューロンの治療または予防に対する新規なアプローチを提供す ること、或いは少なくとも公衆に有用な選択を用意することである。 発明の概要 本発明の第一の態様においては、本発明はChAT、NOS、およびGADか ら選択される神経酵素の量の増加が望ましい状況に苦しんでいるかまたは影響さ れ易い患者の治療法を提供することであり、この方法は前記患者のCNS内のG PEまたはその類似体の有効量を増加させる段階を含むことを特徴とする。 さらなる態様において本発明は、神経学的疾患または状況の治療または予防の ために、患者の神経酵素ChATの量を増加させる方法であって、前記方法が前 記患者のCNS内のGPEまたはその類似体の有効量を増加させる段階を含むこ とを特徴とする方法を提供する。 さらにもう一つの態様において本発明は、神経学的疾患または状況の治療また は予防のために、患者の神経酵素GADの量を増加させる方法であって、前記方 法が前記患者のCNS内のGPEまたはその類似体の有効量を増加させる段階を 含むことを特徴とする方法を提供する。 さらにもう一つの態様において本発明は、治療または予防のために、患者の神 経酵素NOSの量を増加させる方法であって、前記方法が前記患者のCNS内の GPEまたはその類似体の有効量を調節する段階を含むことを特徴とする方法を 提供する。 神経酵素の「量を増加させること」は、神経酵素の発現のアップレギュレーシ ョンを介する。 「類似体」の意味するものは、ジペプチドGly−ProおよびPro−Gl uならびに、GPEが結合するCNS内の受容体と有効に結合することができ、 さらにChAT、GAD、またはNOSおよび/またはそれらの各々の受容体の 発現に対して同等のアップレギュレーション効果を誘導することが可能な他の小 さいペプチドを意味する。 最も好ましくは、患者のCNS内で増加するものが有効量のGPEそれ自体で あることである。これはGPEの直接投与により効果的に達成されることが可能 であり、実際これが好ましい。しかしながら、GPEの有効量を間接的に増加さ せる化合物(例えば患者の体内で分解されてGPEを放出するプロドラッグ)の 投与が決して除外されるわけではない。 活性のある化合物(GPEまたはその類似体)は、単独で、或いは好ましくは 薬剤組成物の一部として投与することができる。 この組成物は末梢から(例えば末梢の循環内への注射のような非経口経路によ り)患者に投与することが可能であり、或いはCNSに直接投与することもでき る。後者の投与経路は、例えば患者の脳の側脳室への注射によるか、または外科 的に挿入された側脳室内へのシャントを含むことが可能である。 都合のよいことに、以下の一つまたはそれ以上についての予防および治療にお いて、ChATおよび/またはその受容体の発現は、GPEまたはその類似体の 投与を通してアップレギュレートされる: 運動ニューロン疾患; アルツハイマー病; 筋ジストロフイー; 末梢神経疾患; 自律神経障害; 記憶喪失;および 加齢による神経退行変性。 都合のよいことに、以下の一つまたはそれ以上についての予防および治療にお いて、GADおよび/またはその受容体の発現は、GPEまたはその類似体の投 与を通してアップレギュレートされる: 窒息後の発作; てんかんのような痙攣性疾患;および ハンチントン病のような神経退行変性疾患。 都合のよいことに、以下の一つまたはそれ以上についての予防および治療にお いて、NOSおよび/またはその受容体の発現は、GPEまたはその類似体の投 与を通してアップレギュレートされる: クモ膜下出血; 一過性脳虚血発作; 脳卒中; 多発梗塞性痴呆; 脳脈管炎;および 外傷性脳障害。 さらなる態様において、本発明はまたCNSに存在するChAT、GAD、ま たはNOSの量の増加に用 いるための医薬品の製造に、GPEまたはその類似体を使用することにある。 図面の簡単な説明 本発明は、概括的には前文に定義したごとくである。しかしながらこの技術の 当業者には、それが前文にのみ限定されるものではなく、以下の説明がその実施 例を提供している態様をも含めたものであることが了解されるであろう。 第1図は、低酸素症誘導の2時間後に、対照の賦形剤または3μgのGPEで 処理した後のChAT陽性ニューロンの数を示しており; 第2図は、低酸素症誘導の2時間後に、対照の賦形剤または3μgのGPEで 処理した後のGAD陽性ニューロンの数を示しており; 第3図は、低酸素症誘導の2時間後に、対照の賦形剤または3μgのGPEで 処理した後のNOS陽性ニューロンの数を示しており; 第4図は、キノリン酸で脳に損傷を誘導した後のGAD陽性ニューロンの数に 及ぼすGPEの影響を示しており; 第5図は、キノリン酸で脳に損傷を誘導した後のNOS陽性ニューロンの数に 及ぼすGPEの影響を示しており; 第6図は、キノリン酸で脳に損傷を誘導した後のC hAT陽性ニューロンの数に及ぼすGPEの影響を示している。 発明の説明 前文に示したように、本発明は概して、GPEおよびその類似体がCNS内の ある神経酵素の量を増加させることができるという本出願人等の驚くべき発見に 基づくものである。この増加は、酵素活性をアップレギュレートすることを介し たものであり、患者のCNS内のGPEまたはその類似体の有効濃度または量を 増加させることによって遂行される。効果が特異的にアップレギュレートされる 神経酵素は、ChAT、GAD、およびNOSである。 神経酵素の量を増加させるためにGPE自身を用いることは、現在本出願人等 により好ましいとされている。最も好ましくは、このことは患者へのGPEの直 接投与を通して遂行される。 しかし、現段階ではこのことが好ましいとはいえ、本出願人等の側には他の形 でのGPEの投与を排除する意向はない。例としては、CNS内のGPEの有効 量は、GPEと担体とを含むプロドラッグ形のGPEを投与することによって増 加させることができる。GPEと担体とは、患者の体内での切断または消化に感 受性のある結合により結合されている。投与後に切断または消化されてGPEを 放出することになるいかな る適切な結合も用いることができる。 GPEが薬物または製剤の一部として投与されることはさらに好ましい。これ には、GPEと製剤上適切な担体、アジュバント、または医薬品添加物との組み 合わせが含まれる。この担体、アジュバント、または医薬品添加物の選択が一般 的には使用される投与の経路に依存することはいうまでもないであろう。 この投与経路は広範囲に変えることが可能である。 GPEの利点は、末梢に投与することができることである。このことは、CNS 内で効果をもたせるために患者のCNSに直接投与する必要がないことを意味す る。 この技術において周知のいかなる末梢経路の投与も用いることが可能である。 これらには、適切な例として、末梢循環内への非経口投与を含むことができる。 しかしながら、経口、直腸、鼻、皮下、吸入、腹腔内、または筋肉内から選択さ れる代りの投与経路を用いてもよい。 最も便利な二つの投与経路は、静脈内(例えば0.9%の塩化ナトリウムに溶 解して)または経口によるもの(カプセルにて)であろう。 時には、患者のCNSにGPEを直接投与することが望ましいことがあること もまた了解されよう。さらにまた、このことは何らかの直接的な投与経路によっ て遂行することができる。例としては、患者の脳の側 脳室への注射によるか、または外科的に挿入された側脳室内へのシャントが含ま れる。 投与されるべきGPEまたはその類似体の有効量の算出は、この技術の当業者 には日常的なものであろう。いうまでもなく、投与されるべき最終的な量は、投 与の経路に依存し、かつ治療されるべき神経障害または状況の性質に依存するこ ととなる。適切な用量の範囲は、例えば、この用量が中枢に投与される場合、体 重100g当り約0.04μgから1000μgの間のGPEおよび/または類 似体でよい。 GPEおよびその類似体は適切な市販の源から入手可能である。別法として、 GPEおよびその類似体は、Merryfield等(J.Amer.Chem.Soc.85,2149‐215 6(1963))の段階的固相合成法のような通常の方法により、直接的に合成すること ができる。別法として、合成にはApplied Biosystems model 430Aのような市販 のペプチド合成機の使用が含まれる。 ここに以下の制限しない実施例を参照して、本発明を説明する。 実施例1 これらの研究の目的は、ChATの発現に及ぼすGPE投与の効果を、CNS の損傷の有無において測定することであった。実験には、限局性のCNS損傷の 2時間後に、対照の賦形剤またはGPEを用いてラッ トを処理することが含まれた。これらのラットは、大脳半球に標準的な方法(頚 動脈の結紮)で誘導された低酸素虚血性損傷を有していた。低酸素の程度および 期間、周囲の温度および湿度は損傷の程度を標準化するべく定められた。神経死 は頚動脈結紮の側に限定されており、主として結紮された大脳半球の海馬、歯状 回、線条、および側方皮質においてである。反対側の半球にはニューロンの損失 が全くない。 明確には、9対の成体ウィスターラット(280〜320g)をハロタン/O2 麻酔下に用意した。右側の頚動脈を結紮した。ガイドカニューレを、定位的ゼ ロより7.5mm前方かつ正中線から右1.5mmの硬膜上に置いた。このラッ トを1時間覚醒させ、次いで低酸素処理に先立ち、90+/−5%の湿度ならび に31+/−0.5℃の温度のインキュベーター中に1時間静置した。酸素濃度 を減じ、6+/−0.202%にて10分間維持した。低酸素処理の後、このラ ットをインキュベーターにて2時間保持し、次いで3μgのGPEまたは賦形剤 のいずれか(0.1Mクエン酸緩衝液[pH6]、0.1Mリン酸緩衝液[PBS ][pH7.3]中の0.1%ウシ血清アルブミンに10倍希釈した)を用いて処 理した。さらに6匹のラットを正常な対照として用いた。低酸素虚血性損傷の3 日後に、このラットをペントバルビタールを用いて犠牲にした。生理食塩水およ び4%パラホルムアルデヒ ドを用いて脳を灌流し、さらに灌流固定法により一晩固定した。脳は、0.1M PBS(pH7.4)中の25%ショ糖にこの組織が沈むまで貯蔵した。線条、 淡蒼球、および黒質の凍結した冠状面の切片(30μm)をマイクロトームを用 いて切りだし、0.1MPBS中の0.1%アジ化ナトリウムに4℃にて貯蔵し た。コリンアセチルトランスフェラーゼ(ChAT)の免疫反応性は、浮動切片 法を用いて染色することにより証明した。手短にいえば、抗体を1%ヤギ血清に て希釈した。切片は免疫組織化学法に先立ち、0.1MPBS/トリトン中の0 .2%トリトンにおいて、4℃にて一晩インキュベートした。この切片を、50 %メタノール中の1%H22を用いて20分間前処理した。次にこの切片を4D のウサギ(Rb)抗ChAT(1:5000)抗体(一次抗体)と共に2日間振 盪機にてインキュベートした。この切片をPBS/トリトンを用いて洗浄し(1 5分間x3d)、次いでビオチニル化したヤギ抗ウサギ二次抗体(1:1000) と共に室温にて一晩インキュベートした。この切片を洗浄し、(ExtrAvidin TM Sigma、1:1000)中で3時間インキュベートし、その後3,3−ジアミノ ベンジジンテトラヒドロクロリド(DAB,0.05%)中のH22(0.01 %)による反応を行なった。これらの切片をクロムミョウバンで被覆したスライ ド上にマウントし、乾燥し、脱水し、カバーをつ けた。 ChATに対応する特異的な免疫反応性を示した両半球の線条体ニューロンを 、光学顕微鏡および1mmが2×1000の格子を用いてカウントした。カウン トに用いた線条体領域の寸法は、画像分析器を用いて測定した。ニューロン/m m2の全カウントをGPEおよび賦形剤で処理した群の間で比較した。データは 組み合わせt検定により分析し、平均+/−semで表した。結果を第1図に示 す。 この図は、ChAT免疫陽性ニューロンの数が右および左(未損傷)の両側に おいて増加していることを示す。このことは、GPEの投与がChATのアップ レギュレーションに有効であることを明らかに示している。 実施例2 これらの研究の目的は、GADの発現に及ぼすGPE投与の効果を、CNSの 損傷の有無において測定することであった。実験には、限局性のCNS損傷の2 時間後に、対照の賦形剤またはGPEを用いてラットを処理することが含まれた 。これらのラットは、大脳半球に標準的な方法(頚動脈の結紮)で誘導された低 酸素虚血性損傷を有していた。低酸素の程度および期間、周囲の温度および湿度 は損傷の程度を標準化するべく定められた。神経死は頚動脈結紮の側に限定され ており、主として結紮された大脳半球の海馬、歯状回、線条、および側方皮質に おいてである。反対側の半球にはニューロンの損失が全くない。 明確には、9対の成体ウィスターラット(280〜320g)をハロタン/O2 麻酔下に用意した。右側の頚動脈を結紮した。ガイドカニューレを、定位的ゼ ロより7.5mm前方かつ正中線から右1.5mmの硬膜上に置いた。このラッ トを1時間覚醒させ、次いで定酸素処理に先立ち、90+/−5%の湿度ならび に31+/−0.5℃の温度のインキュベーター中に1時間静置した。酸素濃度 を減じ、6+/−0.202%にて10分間維持した。低酸素処理の後、このラ ットをインキュベーターにて2時間保持し、次いで3μgのGPEまたは賦形剤 のいずれか(0.1Mクエン酸緩衝液[pH6]、0.1Mリン酸緩衝液[PBS ][pH7.3]中の0.1%ウシ血清アルブミンに10倍希釈した)を用いて処 理した。さらに6匹のラットを正常な対照として用いた。低酸素虚血性損傷の3 日後に、このラットをペントバルビタールを用いて犠牲にした。生理食塩水およ び4%パラホルムアルデヒドを用いて脳を灌流し、さらに灌流固定法により一晩 固定した。脳は、0.1MPBS(pH7.4)中の25%ショ糖にこの組織が 沈むまで貯蔵した。線条、淡蒼球、および黒質の凍結した冠状面の切片(30μ m)をマイクロトームを用いて切りだし、0.1MP BS中の0.1%アジ化ナトリウムに4℃にて貯蔵した。GADの免疫反応性は 、浮動切片法を用いて染色することにより証明した。手短にいえば、抗体を1% ヤギ血清にて希釈した。切片は免疫組織化学法に先立ち、0.1MPBS/トリ トン中の0.2%トリトンにおいて、4℃にて一晩インキュベートした。この切 片を、50%メタノール中の1%H22を用いて20分間前処理した。次にこの 切片を4Dのウサギ(Rb)抗GAD(1:5000)抗体(一次抗体)と共に 2日間振盪機にてインキュベートした。この切片をPBS/トリトンを用いて洗 浄し(15分間x3d)、次いでビオチニル化したヤギ抗ウサギ二次抗体(1:1 000)と共に室温にて一晩インキュベートした。この切片を洗浄し、(ExtrAv idin TM Sigma、1:1000)中で3時間インキュベートし、その後3,3− ジアミノベンジジンテトラヒドロクロリド(DAB,0.05%)中のH22( 0.01%)による反応を行なった。これらの切片をクロムミョウバンで被覆し たスライド上にマウントし、乾燥し、脱水し、カバーをつけた。 GADに対応する特異的な免疫反応性を示した両半球の線条体ニューロンを、 光学顕微鏡および1mmが2×1000の格子を用いてカウントした。カウント に用いた線条体領域の寸法は、画像分析器を用いて測定した。ニューロン/mm2 の全カウントをGPEお よび賦形剤で処理した群の間で比較した。データは組み合わせt検定により分析 し、平均+/−semで表した。結果を第2図に示す。 この図は、GAD免疫陽性ニューロンの数が右側では増加したが、一方パルブ アルブミン(同一の細胞型のマーカー)は増加せず、GADの発現が生きた細胞 においてアップレギュレートされたことを示している(*p<0.05)。 実施例3 これらの研究の目的は、NOSの発現に及ぼすGPE投与の効果を、CNSの 損傷の有無において測定することであった。実験には、限局性のCNS損傷の2 時間後に、対照の賦形剤またはGPEを用いてラットを処理することをが含まれ た。これらのラットは、大脳半球に標準的な方法(頚動脈の結紮)で誘導された 低酸素虚血性損傷を有していた。低酸素の程度および期間、周囲の温度および湿 度は損傷の程度を標準化するべく定められた。神経死は頚動脈結紮の側に限定さ れており、主として結紮された大脳半球の海馬、歯状回、線条、および側方皮質 においてである。反対側の半球にはニューロンの損失が全くない。 明確には、9対の成体ウィスターラット(280〜320g)をハロタン/O2 麻酔下に用意した。右側の頚動脈を結紮した。ガイドカニューレを、定位的ゼ ロより7.5mm前方かつ正中線から右1.5mmの硬膜上に置いた。このラッ トを1時間覚醒させ、次いで定酸素に先立ち、90+/−5%の湿度ならびに3 1+/−0.5℃の温度のインキュベーター中に1時間静置した。酸素濃度を減 じ、6+/−0.202%にて10分間維持した。低酸素処理の後、このラット をインキュベーターにて2時間保持し、次いで3μgのGPEまたは賦形剤のい ずれか(0.1Mクエン酸緩衝液[pH6]、0.1Mリン酸緩衝液[PBS][ pH7.3]中の0.1%ウシ血清アルブミンに10倍希釈した)を用いて処理 した。さらに6匹のラットを正常な対照として用いた。低酸素虚血性損傷の3日 後に、このラットをペントバルビタールを用いて犠牲にした。生理食塩水および 4%パラホルムアルデヒドを用いて脳を灌流し、さらに灌流固定法により一晩固 定した。脳は、0.1MPBS(pH7.4)中の25%ショ糖にこの組織が沈 むまで貯蔵した。線条、淡蒼球、および黒質の凍結した冠状面の切片(30μm )をマイクロトームを用いて切りだし、0.1MPBS中の0.1%アジ化ナト リウムに4℃にて貯蔵した。神経の一酸化窒素シンセターゼ(NOS)の免疫反 応性は、浮動切片法を用いて染色することにより証明した。手短にいえば、抗体 を1%ヤギ血清にて希釈した。切片は免疫組織化学法に先立ち、0.1MPBS /トリトン中の0.2%トリトンにおいて、4℃にて 一晩インキュベートした。この切片を、50%メタノール中の1%H22を用い て20分間前処理した。次にこの切片を4Dのウサギ(Rb)抗NOS(1:3 000)抗体(一次抗体)と共に2日間振盪機にてインキュベートした。切片を PBS/トリトンを用いて洗浄し(15分間x3d)、次いでビオチニル化したヤ ギ抗ウサギ二次抗体(1:1000)と共に室温にて一晩インキュベートした。 この切片を洗浄し、(ExtrAvidin TM Sigma、1:1000)中で3時間インキ ュベートし、その後3,3−ジアミノベンジジンテトラヒドロクロリド(DAB ,0.05%)中のH22(0.01%)による反応を行なった。これらの切片 をクロムミョウバンで被覆したスライド上にマウントし、乾燥し、脱水し、カバ ーをつけた。 NOSに対応する特異的な免疫反応性を示した両半球の線条体ニューロンを、 光学顕微鏡および1mmが2×1000の格子を用いてカウントした。カウント に用いた線条体領域の寸法は、画像分析器を用いて測定した。ニューロン/mm2 の全カウントをGPEおよび賦形剤で処理した群の間で比較した。データは組 み合わせt検定により分析し、平均+/−semで表した。結果を第3図に示す 。 この図は、NOS免疫陽性ニューロンの数が右および左(未損傷)の両側にお いて増加していることを示す(#p=0.072、*p=0.008)。このこ とは、GPEの投与がNOSのアップレギュレーションに有効であることを明ら かに示している。 実施例4 この研究の目的は、キノリン酸により線条に誘導された損傷の有無において、 GAD、NOS、およびChATの発現に及ぼすGPE投与の効果を測定するこ とであった。実験動物の線条に注射された場合、キノリン酸は線条体淡蒼球およ び線条体黒質のGABA作動性突起ニューロンの損失から生じる障害をもたらす が、線条の軸索には危害を与えない(Science,219,316-318(1983))。キノリン 酸投与の2時間後に、対照の賦形剤またはGPEを用いてラットを処理した。 材料および方法 全14匹の雄性のウィスターラット(280〜310g)をこの研究に用いた 。8匹のラットをハロタン/O2麻酔を用いて麻酔した。キノリン酸の注射(7 8単位、Sigma、4MのNaOHに希釈した)は、右線条の背側領域の、ブレグマ に0.8mm前方、正中線に2.5mm側方、および軟膜表面に4.0mm腹側 に定位的に位置させた。2時間後、3μgのGPEまたは賦形剤のみ(0.1M クエン酸緩衝液[pH6]、0.1Mリン酸緩衝液[PBS][pH7.3]中の0 .1%ウシ血清アルブミンに10倍希釈された)を、 定位ゼロから7.5mm前方、正中線より右1.5mm、および垂直に3mmの ガイドカニューレを通して右側脳室内へ投与した。6匹のラットを正常な対照と して用いた。 キノリン酸で誘導した線条体損傷の3日後に、このラットをペントバルビター ルを用いて犠牲にした。10%緩衝ホルマリン(pH7)を用いて脳を灌流し、 GADについて、線条におけるGABA作動性介在ニューロンに見られるNOS について、およびアセチルコリンを合成しかつ線条のコリン作動性ニューロンに 見られるChATについての免疫反応性のための処理を行なった。脳は、0.1 MPBS(pH7.4)中の25%ショ糖にこの組織が沈むまで貯蔵した。線条 、淡蒼球、および黒質の凍結した冠状面の切片(30μm)をマイクロトームを 用いて切りだし、0.1MPBS中の0.1%アジ化ナトリウムに4℃にて貯蔵 した。GAD、NOS、およびChATの免疫反応性は、浮動切片法を用いて染 色することにより証明した。簡単にいえば、抗体を1%ヤギ血清にて希釈した。 切片は免疫組織化学法に先立ち、0.1MPBS/トリトン中の0.2%トリト ンにおいて、4℃にて一晩インキュベートした。この切片を、50%メタノール 中の1%H22を用いて20分間前処理した。次にこの切片を4Dのウサギ抗G AD(1:5000)、ウサギ抗NOS(1:3000)、またはウサギ抗C hAT(1:5000)抗体と共に2日間振盪機にてインキュベートした。この 切片をPBS/トリトンを用いて洗浄し(15分間x3d)、次いでビオチニル化 したヤギ抗ウサギ二次抗体(1:1000、Amersham)と共に室温にて一晩イン キュベートした。この切片を洗浄し、(ExtrAvidinTM、1:1000、Sigma) 中で3時間インキュベートし、次いで0.05%の3,3−ジアミノベンジジン テトラヒドロクロリドおよび0.01%のH22と反応させ、褐色の反応生成物 を産生した。これらの切片をクロムミョウバンで被覆したスライド上にマウント し、乾燥し、脱水し、カバーをつけた。 GAD、NOS、およびChATに対応する特異的な免疫反応性を示した両半 球の線条体ニューロンを、光学顕微鏡および1mmが2×1000の格子を用い てカウントした。カウントに用いた線条体領域の寸法は、画像分析器(Mocha im age analysis software)を用いて測定した。ニューロン/mm2の全カウントを GPEおよび賦形剤で処理した群の間で比較した。データは統計上の有意性につ いて分析されていない。GPE処理した動物のうち1匹からの組織はカウント不 能であった。これらの結果を第4ないし6図に示す。 結果 第4図は、損傷後の脳の左(未損傷)および右の両側の線条におけるGADの 免疫反応性の損失を示す。GPEは、脳の両側におけるGADの発現のアップレ ギュレーションを誘導した。 第5図は、損傷後の脳の左右両側の線条におけるNOS活性の損失を示す。G PEは、脳の左(未損傷)側での酵素レベルを正常に保持したままで、脳の両側 における酵素発現のアップレギュレーションを誘導した。 第6図は、損傷後の脳の両側におけるChAT免疫反応性の損失を示す。GP E処理は、脳の右(損傷)側のChATのレベルを正常より高くアップレギュレ ートした。 結論 これらの結果は、CNSにおけるGAD、NOS、およびChATの発現を調 整するGPEの能力を証明する。 さらに、この結果はGADおよびNOSが、キノリン酸に誘導された損傷があ ってもなくても調整されることを示している。このことは、GADおよびNOS の発現のアップレギュレーションにおけるGPEの効果が、神経の損傷または神 経細胞の生存に対する脅威の影響を受けないことを明らかに証明している。 この結果はまた、キノリン酸で誘導された神経の損 傷の存在下では、GPEによってChATをアップレギュレートすることが可能 であることを示している。 産業上の利用 この実験結果は、GPEの、酵素発現の直接的な増加を通しての、CNSにお ける神経酵素ChAT、GAD、およびNOSの量を増加させる能力を証明して いる。さらにこの結果は、神経の損傷があってもなくても、ChATおよびNO Sの発現がアップレギュレートされることを示している。このことは、これらの 酵素の発現をアップレギュレートすることにおけるGPEの効果が、神経の損傷 または神経細胞の生存への脅威に対する反応とは無関係であることを明確に表し ている。 これらの発見は、GPEまたはその類似体を、数多くの神経性の疾患または状 況の治療において治療用または予防用として適用可能なものにする。実際、CN S内のChAT、GAD、またはNOSの発現の増加から患者が利益を受けるこ とになる場合にはいつでもGPEおよびその類似体が使用できることが、この技 術の当業者には明らかであろう。 このことから利益を受けることとなる神経性の疾患または状況は、以下のもの を含むがこれに制限されない: 運動ニューロン疾患、アルツハイマー病、筋ジスト ロフィー、末梢神経疾患、自律神経症、記憶喪失、加齢および他の形の神経退行 変性(ChAT); 窒息後発作、てんかんおよび他の痙攣性疾患、ハンチントン病のような神経退 行変性疾患、および頭部外傷、脳卒中、および他の形の低酸素虚血性の脳損傷に 続く直後の急性期(GAD);および クモ膜下出血、一過性脳虚血発作、脳卒中、多発脳梗塞性痴呆、脳脈管炎、お よび頭部外傷、および頭部外傷、脳卒中、および他の形の低酸素虚血性の脳損傷 に続く直後の急性期。 本発明を、ある特定の態様についての参照を以って前文に説明したが、この説 明は代表的なものにすぎず、また添付の合法的な請求の範囲によってのみ本発明 が制限されるものであることが了解されよう。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 299513 (32)優先日 平成8年10月4日(1996.10.4) (33)優先権主張国 ニュー・ジーランド(NZ) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG ,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT ,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA, CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,F I,GB,GE,GH,HU,ID,IL,IS,JP ,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR, LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,M W,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD ,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR, TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 グアン ジアン ニュー・ジーランド国 オークランド エ イヴォンデール アラン ストリート 29

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. ChAT、NOS、およびGADから選択される神経酵素の量の増加が望 ましい状況に苦しんでいるかまたは影響され易い患者の治療法であって、前記患 者のCNS内のGPEまたはその類似体の有効量を増加させる段階を含むことを 特徴とする方法。 2. 請求項第1項記載の方法において、GPEまたはその類似体の濃度が、前 記患者に対する有効量のGPEまたは前記GPEの類似体あるいはそれらのプロ ドラッグの投与により増加することを特徴とする方法。 3. 請求項第2項記載の方法において、CNSにおけるGPEの濃度が、GP Eの直接投与により増加することを特徴とする方法。 4. 予防法であることを特徴とする請求項第1ないし3項のいずれか1項記載 の方法。 5. 治療法であることを特徴とする請求項第1ないし3項のいずれか1項記載 の方法。 6. 請求項第1ないし5項のいずれか1項記載の方法において、前記状況がC hATの量の増加が望ましい状況であることを特徴とする方法。 7. 請求項第6項記載の方法において、前記状況が、運動ニューロン疾患、ア ルツハイマー病、筋ジストロフィー、末梢神経疾患、自律神経症、記憶喪失、お よび加齢による神経退行変性から選択されることを特徴とする方法。 8. 請求項第1ないし5項のいずれか1項記載の方法において、前記状況がG ADの量の増加が望ましい状況であることを特徴とする方法。 9. 請求項第8項記載の方法において、前記状況が、窒息後発作、痙攣性疾患 、神経退行変性疾患、および脳の低酸素虚血性損傷から選択されることを特徴と する方法。 10. 請求項第1ないし5項のいずれか1項記載の方法において、前記状況が NOSの量の増加が望ましい状況であることを特徴とする方法。 11. 請求項第10項記載の方法において、前記状況が、クモ膜下出血、一過 性脳虚血発作、脳卒中、多発脳梗塞性痴呆、脳脈管炎、および外傷性の脳損傷か ら選択されることを特徴とする方法。 12. 神経性の疾患または状況に対する治療または予防のための、患者の神経 酵素ChATの発現をアップレギュレートする方法であって、前記方法が前記患 者のCNS内のGPEまたはその類似体の有効量を増加させる段階を含むことを 特徴とする方法。 13. 神経性の疾患または状況に対する治療または予防のための、患者の神経 酵素GADの発現をアップレギュレートする方法であって、前記方法が前記患者 のCNS内のGPEまたはその類似体の有効量を増加 させる段階を含むことを特徴とする方法。 14. 神経性の疾患または状況に対する治療または予防のための、患者の神経 酵素NOSの発現をアップレギュレートする方法であって、前記方法が前記患者 のCNS内のGPEまたはその類似体の有効量を増加させる段階を含むことを特 徴とする方法。 15. 請求項第11ないし13項のいずれか1項記載の方法において、GPE 、その類似体、またはそのプロドラッグを前記患者のCNSに直接投与すること を含むことを特徴とする方法。 16. 治療または予防の目的のための、患者のCNS内のChAT、GAD、 およびNOSから選択される神経酵素の量の増加に用いるための医薬品の調製に おけるGPEまたはその類似体の使用。 17. 請求項第16項記載の使用において、前記医薬品が、患者のCNSにお けるChATの発現の増加に使用するためのものであることを特徴とする使用。 18. 請求項第16項記載の使用において、前記医薬品が、患者のCNSにお けるGADの発現の増加に使用するためのものであることを特徴とする使用。 19. 請求項第16項記載の使用において、前記医薬品が、患者のCNSにお けるNOSの発現の増加に使用するためのものであることを特徴とする使用。
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