JP2001501305A - 改良された多経路信号除去作用を有する受信器 - Google Patents

改良された多経路信号除去作用を有する受信器

Info

Publication number
JP2001501305A
JP2001501305A JP10513812A JP51381298A JP2001501305A JP 2001501305 A JP2001501305 A JP 2001501305A JP 10513812 A JP10513812 A JP 10513812A JP 51381298 A JP51381298 A JP 51381298A JP 2001501305 A JP2001501305 A JP 2001501305A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
discriminator
signal
code
inbound
prn code
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10513812A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3983812B2 (ja
Inventor
リチャード カイ テュエン ウー
Original Assignee
リットン コンサルティング グループ インコーポレイテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by リットン コンサルティング グループ インコーポレイテッド filed Critical リットン コンサルティング グループ インコーポレイテッド
Publication of JP2001501305A publication Critical patent/JP2001501305A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3983812B2 publication Critical patent/JP3983812B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S19/00Satellite radio beacon positioning systems; Determining position, velocity or attitude using signals transmitted by such systems
    • G01S19/01Satellite radio beacon positioning systems transmitting time-stamped messages, e.g. GPS [Global Positioning System], GLONASS [Global Orbiting Navigation Satellite System] or GALILEO
    • G01S19/13Receivers
    • G01S19/22Multipath-related issues
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S19/00Satellite radio beacon positioning systems; Determining position, velocity or attitude using signals transmitted by such systems
    • G01S19/01Satellite radio beacon positioning systems transmitting time-stamped messages, e.g. GPS [Global Positioning System], GLONASS [Global Orbiting Navigation Satellite System] or GALILEO
    • G01S19/13Receivers
    • G01S19/24Acquisition or tracking or demodulation of signals transmitted by the system
    • G01S19/29Acquisition or tracking or demodulation of signals transmitted by the system carrier including Doppler, related

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Radar, Positioning & Navigation (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Position Fixing By Use Of Radio Waves (AREA)
  • Radar Systems Or Details Thereof (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 グローバルポジショニングシステム受信器は、グローバルポジショニングシステムの信号源からインバウンドPRNコードを有するインバウンドグローバルポジショニングシステム信号を受信するためのインバウンド信号ターミナルを備えている。ローカルPRNコードジェネレータは、ローカルPRNコードを発生するように構成される。弁別器は、インバウンド信号ターミナル及びローカルPRNコードジェネレータに接続され、インバウンド信号とローカルPRNコードとを比較し、そして正の部分及び負の部分を含む弁別器信号を発生するように構成される。プロセッサ(1205)は、弁別器に接続され、そして弁別器信号を受信して、その弁別器信号を処理し、ビットコードを決定すると共に、そのビットコードに基づいて上記グローバルポジショニングシステムの信号源からの距離を決定するよう構成される。1つの実施形態において、弁別器は、インバウンドPRNコードを捕獲するよう構成された捕獲モードであって、弁別器が第1ゲート巾を有する捕獲モードと、PRNコードを追跡するよう構成された追跡モードであって、弁別器が上記第1ゲート巾より小さい第2ゲート巾を有する追跡モードとを含む。本発明の効果は、改善された多経路信号除去を含む。

Description

【発明の詳細な説明】 改良された多経路信号除去作用を有する受信器関連出願 本発明は、1996年9月13日に出願された米国プロビジョナル特許出願第 60/026,063号の優先権を請求するものである。発明の分野 本発明は、一般に、デジタルPRNコード受信器に係り、より詳細には、多経 路フェージングによって生じる過剰な擬似距離エラーを伴うことなく受信PRN 信号を追跡するために、ローカルコード時間を制御するのに使用するコードタイ ミングエラー信号を発生することに係る。先行技術の説明 衛星をベースとする無線距離測定システムは、ユーザが、本質的に各衛星の天 体暦表(即ち位置)及びクロック(一日の時刻)情報、電離層モデリングパラメ ータ及び他の状態情報より成る距離測定信号及びナビゲーションデータの軌道衛 星送信を受動的に受信することにより、位置及び時間を正確に決定できるように する。米国のグローバルポジショニングシステム(GPS)及びロシアのグロー バルナビゲーションシステム(GLONASS)は、このような無線ナビゲーシ ョンシステムである。GPSの場合、ナビゲーションデータは、50ビット/s のデータレートを有する。 ユーザの受信器は、その視野内で衛星により送信された信号の到着時間であっ て、受信器自体のクロックに対して正確に測定された到着時間を得ることにより 、一定のバイアス内で各衛星までの距離(レンジ)を得る。一定バイアスの値は 、衛星のクロック時間と受信器のクロック時間との間の差に等しい。衛星のクロ ックはシステム時間と同期されるので、この定数は全ての衛星に対して同一であ る。このように測定される距離は、追跡される全ての衛星に対して同一の一定値 だけ実際の距離からずれるので、擬似距離と称される。4つ以上の衛星が視野に ある状態では、その測定されたユーザー衛星擬似距離と、衛星により放送される ナビゲーションデータにおける衛星の天体暦表とを使用して、ユーザの位置(経 度、緯度、高度)と、システム時間に対するユーザクロックのずれとを含む4つ の未 知数を解くことができる。 ユーザが擬似距離を測定できるようにするために、衛星の距離測定信号は、広 帯域の擬似ランダムノイズ(PRN)コード化信号であり、これは、ナビゲーシ ョンデータに追加された広帯域PRNコード、モジュロ2で高周波(RF)搬送 波を変調したものである。異なる衛星には独特のPRNコードが使用され、そし て異なるシステムアプリケーションには異なるチップレートをもつ異なる形式の PRNコードが使用される。例えば、GPSの場合、初期捕獲及び低精度の民間 用途には1MHzチップレートのC/Aコードが使用され、一方、高精度の国家 的用途には10MHzチップレートのPコードが使用される。PRNコードは、 異なるPRNコード間のクロス相関が最小となるように設計される。例えば、G PSのC/Aコードは、最大クロス相関値が65に過ぎない1023チップ長さ のゴールドコードである。この設計特徴は、GPS衛星の独特のPRNコードを 捕獲及び追跡することにより、たとえそれらが同じRF周波数で送信されたもの であっても(GPS L1の場合に1575.42MHz、GPS L2の場合 に1227.6MHz)、多数のGPS衛星から受信される距離測定信号をユー ザ受信器で分離できるようにする。 PRN信号を追跡するのに使用される一般的な回路は、ローカルで発生された PRNコードの早目、定刻及び遅目のバージョンを受信信号に対して相関させ、 そして受信信号に対するローカルコードの早目のバージョンの相関と、受信信号 に対するローカルコードの遅目のバージョンの相関との間の差からローカルコー ドと受信コードとの間の時間差の推定値を得る遅延ロックループである。 衛星をベースとする無線ナビゲーションシステムのユーザ位置及び時間決定の 精度は、衛星放送ナビゲーションメッセージにおいて与えられる衛星の天体暦表 及びクロック時間の精度、電離層及び対流圏により導入される伝播遅延、受信器 のノイズ及び量子化作用、高周波干渉、多経路フェージング、及び精度の幾何学 的希薄化に関して測定される衛星及びユーザの相対的な幾何学形状といった多数 のフアクタにより影響される。これらエラー源の幾つか、特に、衛星の天体暦表 及びクロックエラー、電離層及び対流圏遅延は、局地的な差動システム又は広域 な差動システムのいずれかである差動GPS(DGPS)システムにおいて排除 することができる。局地的な差動システムでは、正確に観測された場所に配置さ れた基準受信器の決定された位置のエラーがユーザの位置の解から減算される。 このようなDGPS用途の場合に、ユーザは、通常、基準受信器の10km以内 にいる。これらの環境のもとでは、衛星の天体暦表及びクロックと、電離層及び 対流圏遅延とによって生じるエラーがユーザ及び基準受信器の両方においてほぼ 同一であり、従って、実際には修正プロセスにおいて打ち消される。従って、残 りの重大なエラー源は、受信器ノイズ、量子化作用、干渉及び多経路フェージン グとなる。これらの作用は、基準受信器とユーザ受信器との間に相関関係がなく 、修正プロセスにおいて互いに打ち消されない。これらの作用を軽減するために 、広域のDGPSシステム(例えば、FAAのワイドエリアオーギュメンテーシ ョンシステム)は、地球静止衛星からユーザへ修正信号を放送する。この修正信 号は、衛星の高速クロックエラー、低速クロック及び天体暦表エラー、並びに電 離層格子点垂直遅延を推定する地上基準ステーションのネットワークから導出さ れる。局地的DGPSシステムと同様に、受信器ノイズ、量子化ノイズ、干渉及 び多経路フェージングを除くほとんどのエラー源は修正プロセスにおいて軽減さ れる。受信器の熱ノイズ及び量子化ノイズの作用は、平均化により減少すること ができる。干渉は、周波数の管理及び調整により軽減することができる。従って 、差動GPSシステムでは、多経路フェージングが最も重大なエラー源となる。 多経路作用がない場合には、差動システムにより1メータ以下の精度を一般的に 得ることができる。一方、「早目から遅目を差し引く(early minus late)」弁別 器で行なわれるC/AコードPRNの多経路エラーの追跡は、1チップ程度の大 きさとなり、通常は、数メータの大きさである。従って、高晶質のPRN受信器 では、多経路除去が重要な設計目的となる。 多経路信号の数、それらの相対的な遅延、及び直接経路信号に対するRF位相 ずれは、全て、受信器アンテナの周りの反射物体に対する衛星対ユーザアンテナ の幾何学形状の関数となる。多経路信号は、直接経路信号よりも常に長い距離を 進むので、直接経路信号に対して一定に遅延され、反射過程において電力のロス を引き起こす。多経路が直接経路信号に対して時間的に1つのPRNチップを越 える遅延をもつ場合には、それがローカルコードと相関せず、そして遅延ロック ループが直接経路信号にロックされると、擬似距離測定精度に影響を及ぼさない 。しかしながら、直接経路信号に対する多経路遅延が時間的に1チップ以内であ る場合は、「早目から遅目を差し引く」弁別器構成においてローカルコードと受 信信号との間の相対的な時間ずれを測定するエラー信号が、通常、多経路によっ てバイアスされる。C/Aコード受信器の場合には、この問題が顕著となる。と いうのは、C/Aコードチップの時間は、長さが1μ秒であり、直接経路信号に 対して300メータ程度遅延される多経路信号が擬似距離測定の精度に影響し得 るからである。更に、チップ時間は300メータの長さであるから、多経路エラ ーは、C/Aチップの僅かな部分であっても、非常に有害なものとなる。従って 、多経路エラーは、PRN受信器設計が直面した最も厄介な問題の1つである。 多経路作用を軽減するのに使用される典型的な方法は、(1)低い仰角におい てアンテナ利得の大きさを減少して、周囲の低高度の(衛星に比して)物体によ り反射される多経路信号を除去するようにユーザアンテナの利得パターンを変更 するための入念なアンテナ設計及び場所選択と、(2)受信器の信号処理とであ る。従来、大きなグランドプレーンアンテナ及びチョークリングアンテナを用い て、ある程度の成功を収めている。しかしながら、L帯域では、チョークリング アンテナは直径が非常に大きいと共に、大きなグランドプレーンは、全ての設備 において常に実用的ではない。多経路信号を減少するように処理する受信器は、 2つの異なる方法で実施することができ、即ち(a)「早目から遅目を差し引く」 相関器の間隔を狭めることにより(1996年2月27日付のフェントン氏等の 米国特許第5,495,499号;バン・ジーレンドンク氏等の「GPS受信器 における狭相関器間隔の理諭及び性能(Theory and Performance of Narrow Corr elator Spacing in a GPS Receiver)」、ナビゲーション:ジャーナルオブインス ティテュートオブナビゲーション、第39巻、第3号(1992年秋);及びL. ハガーマン著の「コヒレント及びノンコヒレントPRN距離測定受信器に対する 多経路の作用(Effects of Multi-path on Coherent and Non-coherent PRN Rang ing Receivers)」エアロスペースコーポレーションレポートNo.TOR−007 3(3020−03)−3(1973年5月15日)を参照)、及び(b)多経路 歪と共に変化する相関関数パラメータ(自動相関ピークの形状の推定値から 区別できる当該パラメータは、直接信号経路の時間及び位相ずれを含む)を推定 することにより(1995年5月9日付の米国特許第5,414,729号を参 照)、実施することができる。上記解決策(a)は、1チップ間隔の従来の「早 目から遅目を差し引く」相関器に比して多経路エラーが小さいが、直接信号に対 して1チップまでの多経路遅延については、依然として、著しい非ゼロ多経路エ ラーを示す。上記解決策(b)は、ハードウェア実施の複雑さ及びコストが比較 的高いという欠点があり、そして数値計算が正しい解へと収斂する前に大きなエ ラーを経験する。 図1は、各々1チップ及び0.2チップ間隔の「早目から遅目を差し引く」相 関器のエラー包絡線を示し、これは、半分の信号振幅と、直接信号に対して1チ ップまで及び1チップを越える種々の遅延とにおいて反射多経路により生じたも のである。上方の曲線201、202(正の擬似距離エラーをもつ)は、多経路 が直接信号とRF同相であるケースに対応する。下方の曲線203、204(負 の擬似距離エラーをもつ)は、多経路が直接信号に対して180°RF位相ずれ しているケースに対応する。従来の1チップ間隔の「早目から遅目を差し引く」 相関器の計算された最大擬似距離エラーは、この多経路振幅では0.25チップ (75メータ)である。0.2チップ間隔の「早目から遅目を差し引く」相関器 の最大エラーは、同じ多経路振幅で約0.05チップ(15メータ)である。狭 い間隔の「早目から遅目を差し引く」相関器では、多経路遅延が1チップより大 きくなるまで最大擬似距離エラーは減少しない。これは、多経路が1チップまで の種々の遅延において、相関器の間隔を狭くすることによってしか減少できない 最大擬似距離エラーを生じることを意味する。図2の結果は、「早目から遅目を 差し引く」形式の相関器では多経路除去能力のある程度の改良が所望され且つ必 要とされることを示している。 必要なことは、多経路歪の存在中で、特に、低チップレートC/Aコード型の PRN受信器の擬似距離測定エラーを減少する方法である。望ましい実施方法は 、比較的低コストで且つハードウェアの複雑さが簡単であって、直接信号に対す る遅延がPRNチップの小部分(例えば、C/Aコード受信器の場合には、0. 05ないし0.01チップ即ち15ないし30メータ)を越えるような多経路に よ って生じる擬似距離エラーを排除できるものでなければならない。望ましい実施 方法は、受信器の信号捕獲能力を低下してはならず、コヒレント及び非コヒレン トの両方のモードで動作できねばならず、そして特殊なアンテナ設計又は場所の 選択を必要としてはならない。発明の要旨 簡単に述べると、本発明は、直接信号に対してチップの小部分だけ遅延される 多経路(例えば、C/Aコードの場合、直接信号に対して約15ないし30メー タの距離差に対応する0.05ないし0.1チップの遅延を伴う多経路)により 生じる擬似距離エラーを、ローカルコードの2つの隣接チップにまたがるコード 位相検出波形で重み付けされた受信信号のI、Qサンプルを加算することにより コードタイミングエラー信号を導出する遅延ロックループの実施で軽減するよう な改良されたPRN受信器に係る。上記コード位相検出波形は、ローカルコード と同期され、現在PRNチップの極性に基づいて極性を変更する。コード位相検 出波形は、多経路フェージングによる擬似距離エラーの作用を軽減するという意 図で構成される。この波形は、ここでは、W弁別器波形と称される。 この受信器、特に、多経路除去能力を与えるコード追跡機能の実施形態は、1 )RFダウンコンバータ及びIFサンプリングA/D回路と、2)受信PRN信号 の同相及び直角位相A/DサンプルにローカルPRNコード及びローカルW弁別 器波形を乗算するデジタル相関器と、3)追跡することが所望されるPRN信号 の定刻PRNコードの極性を発生するローカルコード発生回路と、4)ローカル コードタイミングと同期されそして現在チップ極性に基づいて極性を変えるW弁 別器波形のローカルジェネレータと、5)デジタル相関器出力の出力サンプルを 加算する加算回路と、6)加算器の出力から、ローカルコードタイミングと受信 信号のタイミングとの間の相対的な時間ずれに比例したエラー信号を発生するコ ードタイミング位相検出回路と、7)コード位相検出器出力を平均化しそしてコ ードレートドップラーを推定するループフィルタ回路と、8)ループフィルタの 出力に基づいてコードエポック時間を進ませるか又は遅らせることによりローカ ル定刻コードのタイミングを制御するコードNCO(数値制御発振器)回路とを 備えている。コード位相検出器は、コヒレントであっても、非コヒレントであっ てもよい。非コヒレントな動作モードは、搬送波の位相回復の前に適用される。 コヒレントな動作モードは、搬送波位相ロックが確立された後に使用される。 W弁別器波形の典型的な特性が図2に示されている。W波形は、ローカル定刻 PRNコードの2つの隣接するチップにまたがる非ゼロ値を伴う多数のデジタル サンプルを含む。受信信号の到来サンプルで乗算されるこれらのデジタル値は、 必ずしも全て1又は−1でなく、一般に、非均一な値をとり得る。2つの隣接チ ップにまたがるW波形の巾は、ここでは、ゲート巾と称され、PRNチップの部 分で測定される。W弁別器の2つの別々のクラスは、W1及びW2と識別される と共に、W弁別器波形の第3のクラスW3は、W1及びW2の組み合わせとして 形成される。W1において、W波形は、現在チップと手前のチップとの間に遷移 があるときだけ到来信号サンプルを乗算するように使用される。W2において、 W波形は、遷移に関わりなく各チップごとに信号サンプルを乗算するように使用 される。W3において、弁別器の応答は、W1及びW2の応答の組み合わせとな り、そしてこの組み合わせは、W1及びW2応答の直線的(重み付けの)組合わ せであるか又は非直線的組合せである。W1弁別器は、W2弁別器よりも良好な ノイズ性能を示し、一方、W2弁別器は、W1弁別器よりも良好な多経路除去能 力を示す。W3弁別器の意図は、受信器ノイズ及び多経路除去性能に関し弁別器 の完全に満足な性能を与える最適な組合せを導出するようにW1及びW2の利点 を結合することである。W弁別器、並びに従来の「早目−遅目」又は狭間隔相関 器(上記バン・ジーレンドンク氏等を参照)は、両方とも、基本帯域の到来信号 の到来直角位相サンプルに、ローカルPRNコードの隣接チップの各対にまたが る弁別器波形を乗算することにより実施できる。W弁別器と、「早目−遅目」又 は狭間隔相関器との間の主たる相違は、「早目−遅目」又は狭間隔相関器の弁別 器波形は、均一な値(負から正へのチップ遷移があるときは+1、正から負への チップ遷移があるときは−1、そして遷移がないときは0)をとるが、W弁別器 は、2つの隣接するPRNチップにまたがる弁別器波形のスパンにわたり均一な 値(即ち一定の値)をとらないことである。W弁別器波形の極性は、チップ遷移 の方向に基づく(例えば、負から正へのチップ遷移については+W波形、そして 正から負へのチップ遷移については−W波形)。しかしながら、W弁別器のパタ ーンは、「早目−遅目」又は狭間隔相関器のような2つの隣接チップにまたがる 単一値ではなく、多経路を軽減する特殊な意図で設計される。W弁別器波形のゲ ート巾は、初期の捕獲モードにおいてゲート巾が比較的広く、チップ時間のほぼ 半分となるように動的に調整される。次いで、PRNコードロックが達成される と、ゲート巾は、PRNチップ時間の小部分へと狭められる。従来の「早目から 遅目を差し引く」相関器からW相関器への移行は、初期の捕獲中に多経路にロッ クするのを回避するために適用される。しかしながら、W弁別器でコードロック が達成されると、多経路により生じる受信器の擬似距離測定エラーは著しく減少 される。図面の簡単な説明 本発明の上記及び更に別の効果は、添付図面を参照した以下の説明から良く理 解されよう。 図1は、信号振幅の半分に等しい振幅を有する反射性多経路が存在するときに 各々1チップ及び0.2チップ間隔をもつ従来の「早目から遅目を差し引く(E −L)」弁別器のエラー包絡線を示すグラフである。この図は、現状の遅延ロッ クループコード位相弁別器の多経路除去を改善する必要性を示している。 図2は、典型的なW弁別器コード位相検出波形を示す。 図3は、チップ遷移を間に有する各対のローカルPRNコードにまたがる一定 の+1又は−1波形でE−L弁別器を実施できるという確認を示す。このE−L 弁別器波形は、受信信号の到来I及びQサンプルを重み付けして遅延ロックルー プエラー信号を導出するのに使用される。 図4は、1チップ間隔のE−L弁別器の信号及び多経路に対する応答と、合成 信号及び多経路に対する応答とを各々示すグラフである。これは、多経路が1チ ップ間隔のE−L弁別器の擬似距離測定にエラーを生じるメカニズムを説明する ためのものである。1チップ間隔のE−L弁別器は、直接信号に対して0.4チ ップだけ遅延される反射性多経路により著しく影響される。 図5は、0.1チップ間隔のE−L弁別器の信号及び多経路に対する応答と、 合成信号及び多経路に対する応答とを各々示すグラフである。これは、多経路が 0.1チップ間隔のE−L弁別器の擬似距離測定にエラーを生じるメカニズムを 説明するためのものである。0.1チップ間隔のE−L弁別器も、直接信号に対 して0.4チップだけ遅延される反射性多経路により影響されるが、擬似距離エ ラーは低減される。 図6Aは、遅延ロックループのエラー信号を導出するために到来信号のI、Q サンプルを重み付けするのに使用されるタイプ1のW弁別器(W1と示す)の動 作及びW1弁別器波形を示す。W1波形は、チップ遷移(即ち極性変化)を間に もつチップの対のみにわたり非ゼロである。 図6Bは、W1弁別器の手前のチップ、現在チップ及びゲート巾を示す。 図7は、W1弁別器の信号及び多経路に対する応答を示すグラフである。これ は、W1弁別器応答の非ゼロスパンがE−L弁別器応答よりも著しく狭く、そし て0.1チップゲート巾のW1弁別器が遅延ロックループに使用された場合には 直接信号に対して0.4チップ遅延の多経路が擬似距離エラーを誘起しないこと を示す。 図8は、遅延ロックループのエラー信号を導出するために到来信号のI、Qサ ンプルを重み付けするのに使用されるタイプ2のW弁別器(W2と示す)の動作 及びW2弁別器波形を示す。W2波形は、チップの各対にわたり非ゼロであり、 これらチップは、それらの間にチップ遷移(即ち極性変化)があってもなくても よい。 図9は、W2弁別器の信号及び多経路に対する応答を示すグラフである。これ は、W2弁別器応答の非ゼロスパンがE−L弁別器応答よりも著しく狭く、そし て0.1チップゲート巾のW2弁別器が遅延ロックループに使用された場合には 直接信号に対して0.4チップ遅延の多経路が擬似距離エラーを誘起しないこと を示す。更に、W2弁別器応答は、信号到着時間よりもチップの僅かな部分だけ 早目のローカルPRNコード時間に対して非ゼロ値をもたない。この特性は、た とえW1弁別器がW2弁別器よりも優れた熱ノイズ性能を有していてもW1弁別 器より更に大きい多経路除去作用を与える。 図10は、典型的なW3弁別器の弁別器波形を示す。 図11は、基本的なW弁別器の別の波形例を示す。 図12は、多経路除去のためのW弁別器を組み込んだGPS受信器の機能的ブ ロック図である。 図13は、多経路除去のためのW弁別器を組み込んだGPS受信器のRF/I Fダウン変換及びA/D変換部分を示す図である。 図14、15及び16は、多経路除去のためにW弁別器の利点を取り入れるこ とのできるGPS受信器設計のコード捕獲、コード追跡、及び搬送波捕獲の信号 処理機能を示す。 図17は、コード追跡及び擬似距離計算中に多経路除去を与えるW弁別器処理 機能のデジタル実施概念を示す。 図18は、信号振幅の半分に等しい振幅を有する反射性多経路が存在するとき に、1チップ間隔の従来の「早目から遅目を差し引く(E−L)」弁別器及び0. 2チップ間隔の狭間隔相関器に比して、W1弁別器のエラー包絡線を示すグラフ である。この図は、E−L及び狭間隔相関器に勝るW1弁別器の顕著な効果を示 す。このグラフにおいて、W1弁別器は、1MHzのC/Aコードチップレート におけるC/Aコード追跡に対し現在のCMOSデジタル技術で達成し得る0. 1チップのケート巾を有する(例えば、40MHzにおけるA/Dサンプリング 及びW1弁別器のゲート巾にわたる4つのA/Dサンプルを使用)。 図19は、信号振幅の半分に等しい振幅を有する反射性多経路が存在するとき に、1チップ間隔の従来の「早目から遅目を差し引く(E−L)」弁別器及び0. 2チップ間隔の狭間隔相関器に比して、W2弁別器のエラー包絡線を示すグラフ である。この図は、E−L及び狭間隔相関器に勝るW2弁別器の顕著な効果を示 すと共に、W2弁別器は、W1弁別器よりも良好な多経路除去性能を与えるが、 そのノイズ性能はW1弁別器ほど良好でないことも示す。このグラフにおいて、 W2弁別器は、1MHzのC/AコードチップレートにおけるC/Aコード追跡 に対し現在のCMOSデジタル技術で達成し得る0.1チップのゲート巾を有す る(例えば、40MHzにおけるA/Dサンプリング及びW2弁別器のゲート巾 にわたる4つのA/Dサンプルを使用)。 図20は、信号振幅の半分に等しい振幅を有する反射性多経路が存在するとき に、1チップ間隔の従来の「早目から遅目を差し引く(E−L)」弁別器及び0. 5チップ間隔の狭間隔相関器に比して、W1弁別器のエラー包絡線を示すグラフ である。このグラフにおいて、W1弁別器は、10MHzのPコードチップレー トにおけるPコード追跡に対し現在のCMOSデジタル技術で達成し得る1チッ プのゲート巾を有する(例えば、40MHzにおけるA/Dサンプリング及びW 1弁別器のゲート巾にわたる4つのA/Dサンプルを使用)。 図21は、信号振幅の50%に等しい振幅を有する反射性多経路が存在すると きに、1チップ間隔の従来の「早目から遅目を差し引く(E−L)」弁別器及び0 .5チップ間隔の狭間隔相関器に比して、W2弁別器のエラー包絡線を示すグラ フである。このグラフにおいて、W2弁別器は、10MHzのPコードチップレ ートにおけるPコード追跡に対し現在のCMOSデジタル技術で達成し得る1チ ップのゲート巾を有する(例えば、40MHzにおけるA/Dサンプリング及び W2弁別器のゲート巾にわたる4つのA/Dサンプルを使用)。好ましい実施形態の詳細な説明 本発明を説明するところのプロセスは、次に要約され、そして図3、4、5、 6、7、8、9、10及び11に示されている。 この展開の第1ステップは、チップ遷移(即ちチップ極性変化)を有する2つ の隣接チップのみにわたって非ゼロであるコード位相検出波形を受信I、Qサン プルに乗算することにより「早目から遅目を差し引く」弁別器を実施できるとい う確認である。このコード位相検出波形は、上記のW弁別器波形に対して異なる E−L弁別器波形と称され、そしてE−L弁別器波形の値は、全て1(負から正 へのチップ遷移の場合)であるか、又は全て−1(正から負へのチップ遷移の場 合)である。E−L弁別器波形の巾は、前記の参照文献に記載された早目及び遅 目の相関器の間隔に等しい。 E−L弁別器波形(304)の発生が図3に示されている。「早目から遅目を 差し引く」弁別器の機能は、到来する信号を、ローカル定刻PRNコード(30 1)の早目及び遅目のバージョン(302、303)と相関することである。相 関動作は直線的であるから、到来信号に対する早目のコードと遅目のコードの相 関間の差は、到来信号に対するローカルコードの早目のバージョンと遅目のバー ジョンの間の差(即ち早目のコードから遅目のコードを差し引いたもの)の相関 に等しい。早目のコードから遅目のコードを差し引いたもの(304)は、値0 、 +2及び−2を有する3値関数である。ピーク振幅で正規化した後、差のコード は、チップ遷移があるときには早目及び遅目のコードの間隔に等しいスパンに対 し2つの隣接チップにわたり値±1を有する波形であり、そして遷移がないとき には値0の波形である。このE−L弁別器波形も、図3に示されている(位相検 出器波形304として示されている)。波形の非ゼロ周期の巾は、早目及び遅目 の相関器の間隔に等しい。図3において、早目及び遅目の相関器間の間隔は、0 .5PRNコードチップである。従って、E−L弁別波形の巾も、0.5PRN コードチップである。 本発明の展開における次のステップは、「早目から遅目を差し引く」相関器型 のコード位相弁別器において多経路信号が擬似距離エラーを形成するメカニズム の確認である。図4及び5は、各々1チップ間隔及び0.1チップ間隔の「早目 から遅目を差し引く」弁別器の出力値を示すグラフである。直接信号成分及び多 経路成分により生じる出力値(401、402、501、502)と、これら2 つの和(403、503)の両方が示されている。両方のグラフにおいて、信号 とRF同相であり、信号振幅の半分に等しい振幅を有し、そして直接信号に対し て0.4チップだけ遅延された1つの単一の(反射性)多経路が存在すると仮定 する。1チップ間隔のE−L弁別器(図4)の場合には、信号及び多経路による 複合弁別器出力(403)が、コード整列から約0.15チップ(C/Aコード の場合には45メータ)離れたところにゼロ交差を有することが示されている。 このエラーを生じるメカニズムは、1チップ間隔のE−L弁別器の応答が非常に 広いスパン(±1.5チップ)を有し、信号が1チップ以上(±1.5チップま で)ローカルコードタイミングから離れても非ゼロの弁別器出力値を有すること である(図4参照)。従って、たとえ多経路が直接信号に対して0.4チップ遅延 しても、直接信号に整列されたローカルコード位置に著しい非ゼロ成分を形成す る(約−0.4、又は−40%)。従って、信号及び多経路の両方による複合弁別 器出力は、信号成分のみの弁別器出力からずらされる。1チップE−L弁別器の 大きなスパンは、遅延ロックループの初期捕獲中に引き込み(pull-in)範囲が広 いという利点を有する。しかしながら、これは、距離測定に使用されたときには 多経路歪の問題を引き起こす。 狭い間隔の「早目から遅目を差し引く」弁別器は、1チップ間隔の「早目から 遅目を差し引く」弁別器に比して、擬似距離エラーの大きさが小さい。図5は、 反射性多経路が図4の場合と同じ振幅及び遅延を有するような0.2チップ間隔 のE−L弁別器の応答を示す。しかしながら、エラーは、依然明らかある(C/ Aコードの場合、0.05チップ又は約15メータ)。実際に、この大きさの擬 似距離エラーは、多経路が信号に対して更に遅延されたときでも持続し、信号に 対して約0.95チップ遅延されるまで減少しない(図2のエラー包絡線202 も参照)。これは、間隔の狭い弁別器は、直接信号に対してその近傍の多経路よ り更に遅延された多経路には付加的な除去を与えないことを示し、そして0.9 5チップまでの遅延をもつ多経路は、多経路振幅が同じ場合に、間隔の狭い弁別 器と同じ最大値の擬似距離エラーを形成する。1チップ間隔及び0.1チップ間 隔の両E−L弁別器の場合に、同じ基本的メカニズム即ち大きなスパンの弁別器 応答により、多経路エラーが形成される。0.1チップ間隔のE−L弁別器の最 大弁別器応答が切断され、そして1チップ間隔のE−L弁別器より著しく小さく される(1.0に対して0.1)が、弁別器応答の非ゼロスパンは著しく減少さ れず、0.95チップまでの遅延をもつ多経路は、擬似距離測定に影響を及ぼす ことになる。 本発明の展開における第3ステップは、弁別器応答の非ゼロスパンをE−L弁 別器より小さくできる場合に、弁別器が多経路フェージングに敏感でなくなるこ とを理解することである。特に、多経路は信号に対して常に遅延されるので、弁 別器応答は、もしできれば、全ての負の時間ずれ(即ち、信号の到着時間に対し て早目となるべきローカルコード、又はこれと同等であるが、ローカルPRNコ ード時間よりも遅く到着する信号)に対してゼロ値を有し、そしてエラー信号( S曲線とも称する)を追跡できるようにチップの非常に小さな部分に対してのみ 非ゼロ応答を有するようにするのが望ましい。これは、直接信号に対してチップ の小部分を越える遅延を有する多経路の数を制限し、擬似距離の測定に影響が及 ばないようにする。この目標に向かい、2つの隣接チップにまたがるスパンにわ たって同じサンプル値をもたない(即ち+1又は−1又は0の均一な値をもたな い)波形を含むようなE−L弁別器波形の変更が調査され、上記の所望の弁別 器応答を生じるパターンを識別することを目標とする。 W弁別器波形は、図6A、6B、7、8及び9に示す観察結果に基づいて発生 される。2つの形式の動作、即ちW1(図6Aの601)及びW2(図8の80 1)が示されていると共に、W1及びW2の組合せである第3形式W3(図10 の1001)が示されている。W1、W2及びW3弁別器の動作は、図6A、6 B、8及び10に示す波形に限定されない。基本的波形の他の例も構成できる。 図11は、W1波形、W2波形及びW3波形の他の例(1101、1102及び 1103)を示している。 図6Aに601として示されたW1弁別器波形は、チップ遷移を有する2つの 隣接チップ間にのみ非ゼロ値を有するという意味でE−L弁別器波形と同様であ る。しかしながら、このスパン(又はゲート巾)にわたり、W1波形のサンプル 値は、E−L弁別器波形とは異なり、全て+1又は−1ではない。W1弁別器波 形は、例えば、負から正へのチップ遷移を有する2つの隣接チップにわたるサン プル値−++−と、正から負への遷移を有する2つの隣接チップにわたる値+- −+と、遷移をどこにももたない2つのチップにわたる値0とを有する。W弁別 器波形における+及び−の数は、そのゲート巾と、I及びQのA/Dサンプルレ ートとに基づく。例えば、40MHzのA/Dが使用される場合には、各チップ にわたり401及び40Qのサンプルが存在する。そしてゲート巾が0.1チッ プの場合には、W弁別器の非ゼロ周期に4個のサンプルがある。更に、+及び− パルスの長さは、必ずしも同じ巾でない。 PRNコード波形の自動相関関数は、R(τ)により表わされる。 但し、R(τ)=1−|τ|/Tc、 |τ|≦Tcの場合 =0、 その多の場合 ここで、τは、ローカルコードタイミングと受信コードタイミングとの間の時間 ずれを表し、そしてTcは、チップ時間を表わし、従って、コヒレントモードの E−L弁別器の応答は、次ぎのようになる。 DE-L(τ)=R(τ−δ/2)−R(τ+δ/2) 図6B(602)に示すように負から正への遷移をもつ2つのチップ間に基本 波形を伴うW1弁別器の場合には、弁別器応答は、中央に1つと、中央のものよ り早目であるが負の値をもつ1つと、中央のものより遅目でこれも負の値をもつ 別の1つとの3つのE−L弁別器の和として与えられる。 RW1(τ)=[R(τ−δ/2)−R(τ+δ/2)]− [R(τ−ε/2−x)−R(τ+ε/2−x)]− [R(τ−ε/2+x)−R(τ+ε/2+x)] 但し、x=δ/2+ε/2 それにより得られるW1弁別器応答(701、702)は、信号成分と、信号 に対して0.4チップ遅延されそして半分の信号に等しい振幅を有する反射性多 経路とについて、図7に示されている。図7に示すように、W1弁別器応答の非 ゼロのスパンは、そのゲート巾(図7では0.1チップ)に等しく、そしてE− L弁別器の場合より著しく狭い。その結果、直接信号及び多経路に対する弁別器 応答は、互いに重畳せず、そして多経路は、信号に対して0.05チップ遅延内 にない限り擬似距離測定にエラーを生じることはない。しかしながら、W1弁別 器は、信号到着時間からほぼ±1チップ離れたところを中心として非ゼロ応答を 有するので、信号に対して厳密に1チップだけ遅延した多経路も、擬似距離精度 に影響する。実際に、この形式の多経路のこの影響は、C/Aコードの用途では 小さなものである。というのは、それらは、通常、受信アンテナから比較的遠く 離れた(300m)物体から反射され、従って、低振幅の多経路であり、著しい 擬似距離エラーを導入することがないからである。 W1に加えて、W弁別器波形を適用する第2の方法、ここではW2波形と称す る、も示されている。W2波形は、図8(801)に示すように、チップ遷移を もったりもたなかったりする隣接チップの各対にまたがって配される。W2波形 の極性は、現在チップのみに基づく。到来信号サンプルは、現在チップが正であ るときには、波形101として図1に示されたW2波形により重み付けされ、そ して現在チップが負であるときには、上記波形の負によって重み付けされる。受 信コードがローカルコードと整列される場合には、W1又はW2弁別器関数によ り重み付けされた信号サンプルの和は、予期されるように、ゼロに等しい。しか しながら、W2波形を使用して、遷移をもたない2つのチップにわたり信号サン プルを乗算するときには、タイミングエラーに関わりなくゼロ値が与えられる。 従って、遷移をもたない2つのチップにわたってW2波形が適用されたときにの みノイズが発生する。これは、W2弁別器が、受信器のノイズ性能に関してW1 弁別器より下であることを意味する。しかしながら、図9に示すように、W2弁 別器の応答は、多経路除去についてはW1弁別器より望ましい。というのは、そ の応答(901)は、ローカルコード時間が信号の到着時間よりW2ゲート巾の 半分以上早目であるときに非ゼロ値をもたないからである。これは、W1弁別器 に影響し得る1チップ遅延の多経路は、たとえW2弁別器が受信器のノイズ性能 に関してW1弁別器より下であっても、W2弁別器に影響を及ぼさないことを意 味する。図9に示すように、信号に対して0.4チップだけ遅延した反射性多経 路に対する弁別器応答(902)は、所望の信号に対する弁別器応答と重畳せず 、擬似距離測定にエラーを導入しない。 本発明に含まれる第3の形式のW弁別器W3は、W1及びW2の応答の直線的 又は非直線的な組合せとして形成される弁別器応答である。図10は、W1及び W2の同じ重み付けの直線的組合せとしてW3が得られるようなこの構造を例示 している。図10において、W1弁別器波形(1001)がW2弁別器波形(1 002)に追加されて、W3弁別器波形(1003)が得られる。一般に、W3 は、W1及びW2の異なる重み付けの直線的組合せとして構成することもでき、 次ぎのように表わすことができる。 W3=aW1+bW2 但し、a、bは、異なる値の正の定数である。或いは、W1及びW2の非直線的 な組合せとして、次ぎのように表わすこともできる。 W3=af(W1)+bg(W2) 但し、f及びgは、奇数関数であり、そしてa、bは、定数である。 W3の効果は、それがW1とW2との間で設計された妥協であって、多経路除 去と受信器ノイズ性能との間で最適に選択された妥協性能を与えることである。 図10に示す例では、遷移をもつ隣接チップにわたるW3弁別器波形は、遷移を もたない隣接チップにわたる弁別器波形よりも大きな値を有する。従って、W2 よりも受信器へのノイズを少なくすることができる。一方、所望の信号に対して 1チップだけ厳密に遅延された多経路により導入される遅延エラーも、W1に比 して減少される。定数a及びbは、受信器ノイズによるコードエラーと多経路障 害との間に最良の妥協性能を与えるW1及びW2の所望の組合せを形成するよう に最適に選択することができる。 遅延ロックループの用途に対してコードタイミングエラー信号を発生するよう にW弁別器波形を一般的に適用することは、W1、W2及びW3のような形式の 弁別器波形を含むと共に、図6及び8には示さないが、2つの隣接チップにまた がる弁別器波形スパン(即ちゲート巾)にわたって非1値の波形を選択すること により多経路の影響を軽減するよう意図された波形パターンも含めて、本発明に 包含される。一般に、次のような特性をもつW弁別器波形は、チップ遷移を伴う 隣接チップにわたり(W1の動作のように)又はチップ遷移を伴ったり伴わなか ったりする隣接チップの各対にわたり(W2の動作のように)次のように使用し たときに、多経路除去について有効である。 1)W弁別器波形は、そのスパン(即ちゲート巾)にわたってゼロとなるよう に積分されねばならず、そして 2)2つの隣接チップにわたるW弁別器波形の一部分は、一定値をもたねばな らない。 図11は、図6及び8に示されたものとは異なるW弁別器波形の別の例を示す 。隣接チップの各対にわたり同じ巾及びサンプル値−1、+1、+1及び−1の 4つの部分を有する図6及び8に示す基本的波形とは異なり、図11に示す基本 的波形は、2つの隣接するローカルPRNコードチップにわたって同じ巾の3つ の部分を有し、即ち中央の部分は、サンプル値+2を有し、そしてこの中央部分 の先行及び後続部分は、同じ値−1を有する。基本的波形の両方の例は、上記特 性1及び2を満足し、そして両方とも、多経路除去を行うことができる。波形1 101は、遷移を伴う隣接チップのみにわたりこの基本的波形を用いるW1形式 の動作を示す。波形1102は、チップ遷移を伴ったり伴わなかったりする隣接 チップにわたりこの基本的波形を用いるW2形式の動作を示す。波形1103は 、この基本的波形を用いるW3形式の動作を示す。図示された基本的W弁別器波 形の両方の例が図6、8及び11に示されており、そして3つの形式の動作W1 、W2及びW3は、全て、好ましい実施形態のこの説明に包含される。 一般に、W弁別器波形のサンプル値は、受信信号の同相及び直角位相サンプル を乗算するのに使用される。W弁別器波形のタイミングは、ローカル定刻コード のタイミングと同期される。W弁別器波形サンプルの値及び極性は、W弁別器波 形のスパンであるところのローカルPRNコードの2つの隣接チップの極性遷移 に基づく。特に、W弁別器波形の値及び極性は、ローカルPRNコードの次の4 つの条件に基づく。 i)2つの隣接チップ間の負から正への遷移; ii)2つの隣接チップ間の正から負への遷移; iii)両隣接チップが正であり且つ遷移がない;及び iv)両隣接チップが負であり且つ遷移がない。 到来信号の同相及び直角位相サンプルがW弁別器波形のサンプル値で乗算され た後に、それらが加算されて、コードタイミングエラー信号の推定値が得られ、 これは、ローカルコードタイミングを制御するのに使用される。この動作は、コ ヒレントであってもよいし、非コヒレントであってもよい。コヒレントモードは 、搬送波の位相回復が達成された後にのみ使用される。非コヒレントモードは、 搬送波の回復が達成される前に使用され、従って、受信器がコヒレントモードに 切り換わる前の初期コード追跡モードである。コヒレントモードは、同相サンプ ルのみについて動作するが、非コヒレントモードは、到来信号の同相及び直角位 相サンプルの両方について動作する。これらモードの動作は、以下の式で表わす ことができる。 A.コヒレントモードのW弁別器の演算方程式: 1)到来する同相チャンネル信号I(t)にローカルPRNコードを乗算し そして積分周期TINTにわたって積分して、到来する拡散スペクトル信号のデー タ極性推定値を形成する。 2)I(t)に、ローカルPRNコード信号に基づきローカルPRNチップ の極性遷移に従って形成されたW弁別器波形(設計者の選択でW1、W2又はW 3のいずれか)を乗算し、そして上記のように同じ積分インターバルにわたって 積分して、ローカルPRNコード時間ベースに対する到来信号の遅延エラー推定 値を得る。この量は、到着信号の遅延の推定値であるが、到来信号のデータ極性 で変更されており、第1の演算で得たデータ極性推定値の使用により排除する必 要がある。 3)到来信号のコヒレントモードのW弁別器遅延エラー推定値を上記2つの 量の積として得る。 B.非コヒレントモードのW弁別器の演算方程式: 1)到来する同相及び直角位相信号I(t)及びQ(t)にローカルPRN コード信号を乗算しそしてその積の信号を積分周期TINTにわたって積分するこ とにより、到来信号の同相及び直角位相の両サンプルのデータ極性推定値を形成 する。 但し、pは、受信器と到来信号との間の相対的な位相で、非コヒレントモードで はゼロでない。 2)I(t)、Q(t)に、ローカルPRNコード信号に基づきローカルPR Nチップの極性遷移に従って形成されたW弁別器波形(設計者の選択でW1、W 2又はW3のいずれか)を各々乗算し、そして上記の同じ積分インターバルにわ たって積分して、同相及び直角位相チャンネルの両方においてローカルPRNコ ード時間ベースに対する到来信号の遅延エラー推定値を得る。これらの量は、同 相及び直角位相チャンネルにおける到着信号の遅延の推定値であるが、到来信号 のデータ極性で変更されており、第1の演算で得たデータ極性推定値の使用によ り排除する必要がある。 3)ローカルPRNコード時間に対する到着信号の遅延エラーの非コヒレン トモードのW弁別器推定値を次のように得る。 これらの演算の典型的な実施方法について以下に説明する。 W弁別器の典型的な実施方法の説明 W弁別器の演算は、上記方程式の積分で示されたように、アナログ形態で行う ことができる。或いは又、それらは、サンプル式データシステムで要求されるよ うにデジタル形態で行うこともでき、この場合、上記方程式は、積分ではなく、 加算で行なわれる。以下の説明において、これらの演算は、たとえ受信器が、到 来する衛星信号の同相及び直角位相信号を多ビット分解能のデジタルサンプルへ と変換するアナログ/デジタル(A/D)コンバータを除いて完全にアナログの 高周波(RF)及び中間周波(IF)部分を有していても、デジタル形態で実行 される。この説明において、W弁別器の演算は、A/D出力サンプルに対して行 なわれる。しかしながら、その演算は、同相及び直角位相の映像出力に対してア ナログ形態で直接行うこともできる。 PRNコード距離測定信号の多経路除去処理を行うW弁別器技術を適用する全 受信システムが図12にブロック図で示されている。このシステムは、アンテナ 1201と、ダウンコンバータ1202と、IF及びA/D部分1203と、デ ジタル相関器及び信号復調器1204と、ナビゲーションプロセッサ1205と 、特定アプリケーションプロセッサ1206と、基準周波数標準1207と、周 波数合成器1208とを備えている。図12のブロック図は、ここでは、商業用 の大まかな捕獲(C/A)擬似ランダムコードを使用して米国グローバルポジシ ョ ニングシステム(GPS)内で動作するものとして説明するが、このシステムは 、Pコード追跡及び他のPRN距離測定システムに適当することもできる。 L1(1575.42GHz)及びL2(1227.6GHz)GPS信号の 両方を受信する二重周波数GPS受信器のための典型的なアンテナユニット及び 典型的なRF/IF及びA/D部分が図13に詳細に示されている。アンテナサ ブシステム1301は、視野内の全てのGPS衛星からL1及びL2信号の両方 を受信し、L1及びL2信号を個々にフィルタし、両信号の低ノイズ増幅を与え 、そしてこれらの信号をダウンコンバータ部分1302へ供給し、これは、アン テナサブシステム1301から数フィートないし数十フィート離れている。低ノ イズ増幅器(LNA)は、ノイズ指数制御を与えると共に、アンテナサブシステ ムとダウンコンバータとを接続するケーブルのロスを克服するに必要な利得を与 える。LNAは、通常、ノイズ指数が約1.0ないし1.2dBでありそして利 得が約25dBである。ダウンコンバータ1302のこの典型的な設計では、第 1の局部発振器(LO)の周波数が135×Foとなるように選択され、Foは 、10.23MHzに非常に近いものである(擬似距離追跡の分析エラーを減少 するための一般に使用される技術である増分位相検出器を実施するためには、あ るオフセットが必要となる)。各々154×Fo及び120×Foの受信したL 1及びL2周波数は、ダウンコンバータ1302により19×Fo及び15×F oの第1のIF周波数へとダウン変換され、そしてIF及びA/D部分1303 へ供給される。IF及びA/D部分において、L1及びL2に対応する19×F o及び15×Foの第1のIF信号は、17×Foの第2のLO周波数により2 ×Foの第2のIFへと更にダウン変換され、フィルタされ、自動利得調整され 、そして2つの3ビットA/Dへ入力され、これは、各々L1及びL2に対応す る2×FoのIF信号をほぼ8×Foのサンプリングレートでサンプリングする (この場合も、擬似距離追跡の分析エラーを減少するための一般に使用される技 術である増分位相検出器を実施するために、厳密な10.23MHzからのFo のオフセットが必要となる)。8×Foのサンプリングレートは、2×FoのI F周波数に適するように選択され、サインチャンネルをQとしそしてコサインチ ャンネルをIとすれば、交互のサンプル時間に同じA/Dから同相及び 直角位相サンプルをQ、−I、−Q、−I、Q、−I、−Q、−I、…として得 ることができる。これらのサンプルは、符号調整され、そしてQ、I、Q、I、 Q、I、Q、Iの順序の適切な直角位相サンプルが得られそして図12の相関器 部分1204へ送られる。LO周波数135×Fo及び17×Foと、A/Dサ ンプリングクロック周波数8×Foは、全て、周波数合成器1208で基準周波 数標準1207から発生される。アンテナサブシステム、RF及びIF部分の複 合RF帯域巾は、約16ないし18MHzである。 図14、15及び16は、IF及びA/D部分1203に続く相関器及び復調 器部分1204を詳細に示すブロック図である。高速デジタル処理機能は図14 に示されており、そして低速デジタル処理機能は、図15及び16に示されてい る。W相関を実施するデジタル設計の更なる詳細が図17に示されている。 図14において、オンタイムコード相関の主たる機能は回路1402に示され ており、1.5チップオフセット相関(コード捕獲に使用される)及びW弁別器 相関(擬似距離測定のコード追跡に使用される)は、回路1403に示されてお り、搬送波位相復調の角度回転機能は、回路1404、1405に示されており 、搬送波NCO回路は、1406で示されており、コードNCO回路は、140 7で示されており、C/A(又はP)オンタイムコード、1.5チップオフセッ トコード、オンタイムのW弁別器波形又は1.5チップオフコードを発生するコ ードジェネレータは、回路1408として示されており、捕獲/追跡制御限定状 態マシン回路は、回路1409として示されており、そして相関プロセスの一部 分である加算回路は、回路1410で示されている。デマルチプレクサ1401 は、A/D出力データ流をI及びQサンプルへと分割し、そして相関回路140 2及び1403へ入力する。 高速信号捕獲のために、この設計では、従来の半チップステップではなくて、 1チップステップでコードサーチプロセスが実行される。これは、オンタイムコ ード相関回路1402及び1.5チップオフセット相関回路1403で達成され る。オンタイム相関回路1402は、到来する直角位相サンプルに、コードジェ ネレータ1408で発生されたオンタイムコードを乗算し、そして1つのC/A チップの時間巾にわたって積のサンプルを加算することにより、直角位相サンプ ルを相関する。回路1403は、2つの目的を果たす。即ち、初期コードサーチ 捕獲中に1.5チップオフセットコード相関器として働くと共に、コード追跡及 び擬似距離計算の間に受信PRN信号の遅延エラーを検出するW弁別器相関器と して働く。初期コードサーチ中に、回路1403は、到来するI及びQサンプル を、オンタイムコードから1.5チップ(又は任意の整数+0.5チップ)オフ セットしたコードであって、コードジェネレータ回路1408により発生されそ して1.5チップオフコードと示されたコードと相関し、到来する直角位相サン プルに、これも又コードジェネレータ1408で発生された1.5チップオフセ ットコードを乗算し、そして1つのC/Aチップの時間周期にわたり積のサンプ ルを加算する。コードサーチの間に、オンタイム相関値(平方包絡線の意味で) と1.5チップオフセット相関値との間の差を用いて、所定のスレッシュホール ドとの比較が行なわれ、到来するPRN信号が検出されるかどうかそしてそれが オンタイムコードに相関するか1.5チップオフセットコードに相関するかを決 定する。 図15は、これらの機能を回路1501、1502及び1503において示し ている。この実施のために、コードサーチプロセスは、半チップステップではな く、1チップステップでシリアルに実行することができ、これは、PRN受信器 の従来設計において一般的に実行されるように、オンタイム相関回路のみが実施 される場合に必要とされる。初期コード捕獲の後に、回路1403は、最初に1 チップ間隔で従来の早目−遅目の相関を実行するように切り換えられ、次いで、 初期コード追跡が確立された後に、W弁別器相関へと切り換えられる。これは、 信号がオンタイムコードで捕獲されるか1.5チップオフセットコードで捕獲さ れるか、到来するI、Qサンプルがオンタイムの早目−遅目コード又はオンタイ ムのW弁別器波形に相関されるか、或いは1.5チップオフセットの早目−遅目 コード又は1.5チップオフセットのW弁別器波形に相関されるかに基づく。受 信したI、Qサンプルは、オンタイムの早目−遅目コード又はオンタイムのW弁 別器波形で乗算されるか、或いは1.5チップオフセットの早目−遅目コード又 は1.5チップオフセットのW弁別器波形で乗算され、そしてこのプロセスでは 1つのC/Aチップの時間インターバルにわたり積のサンプルが加算される。コ ード捕獲中又はコード追跡中のいずれかにおいて、相関回路1402及び140 3の出力は、角度回転回路1404へ入力され、この回路は、搬送波NCO回路 1406で発生されたローカル搬送波位相をROM(リードオンリメモリ)ルッ クアップテーブルと共に使用して、搬送波周波数(及び位相)復調の機能を実行 し、角度回転回路1404を示すブロックに続き、図14に変換方程式で示され た角度回転機能のプロセスを実行する。コード発生のタイミングは、初期捕獲中 には、8×Foクロックにより制御され、そして追跡中には、コードNCO回路 1407から導出された回復されたコードチップクロックにより制御される。捕 獲及び追跡のモード制御は、回路1409で示された限定状態マシンにより実行 される。 捕獲スレッシュホールド比較回路1501、1502及び1503に加えて、 図15は、受信器の他の機能も示している。これらの機能を以下に説明する。 1)回路1403で発生される1チップの早目−遅目相関出力又はW弁別器相 関出力のいずれかを使用する非コヒレントなコード遅延エラー発生(1505)。 この動作は、初期コード追跡中に、搬送波ロック指示回路1512で示されるよ うに搬送波位相が回復される前に使用され、そして好ましい実施形態で述べた非 コヒレントモードW弁別器(又は早目−遅目弁別器)演算方程式を解く。 2)回路1403で発生される1チップの早目−遅目相関出力又はW弁別器相 関出力のいずれかを使用するコヒレントなコード遅延エラー発生(1506)。こ の動作は、コヒレントコード追跡中に、搬送波ロック指示回路1512で示され るように搬送波位相が回復された後に使用され、そして好ましい実施形態で述べ たコヒレントモードW弁別器(又は早目−遅目弁別器)演算方程式を解く。 3)Qチャンネルコード相関にIチャンネルコード相関の符号を乗算すること により搬送波位相エラー推定値を発生するコスタス(Costas)ループ搬送波位相エ ラー検出回路1504。 4)I2−Q2に比例する信号を与えることにより搬送波ロックを指示する搬送 波ロック指示回路1512。 5)正確なループ利得及び帯域巾制御を与えるために搬送波回復後に信号振幅 を適切に調整するコヒレントなAGC回路1513。 6)適切なドップラー追跡を与えるために比例及び積分項を有する二次ループ フィルタであるコード追跡ループフィルタ回路1507。この回路の出力は、図 14に示すコードNCO14O7及び図16に示すコード擬似距離計算回路16 01に入力される。W弁別器の本質的な効果は、W弁別器相関回路1403から 導出される回路1507からのコードループフィルタ出力信号に多経路エラーが ほとんどなくなり、従って、回路1601から計算される擬似距離に多経路エラ ーがなくなることである。 7)適切なドップラー追跡を与えるために比例及び積分項を有する二次ループ フィルタとしても示される搬送波追跡ループフィルタ回路1508。これは、全 ての受信器設計に必要なものではなく、三次のループフィルタも適用できる。こ の回路の出力は、図14に示す搬送波NCO1406及び図16に示す搬送波位 相擬似距離計算回路1602に入力される。 8)搬送波ドップラーを椎定しそしてコードレートドップラーを除去するよう にそれをスケーリングすることによりコードレートドップラーを除去する搬送波 補助回路1510であって、コードノイズを減少するように狭いループ帯域巾の コード追跡を行えるように実施される補助回路。 9)非コヒレントなコードループのループフィルタアキュムレータにおいてコ ードレートドップラーからスケーリングすることにより搬送波ドップラーの初期 推定値を与える初期搬送波捕獲回路1509のためのコードレート補助。 10)コード及び搬送波追跡が確立された後にGPSナビゲーションメッセー ジを検出するデータ遷移追跡ループ(DTTL)ビット同期及びビット検出回路 1511。検出されたナビゲーションビットの出力は、ナビゲーション分析計算 のために図12のナビゲーションプロセッサ1205へ入力される。 11)ナビゲーションプロセッサ1205へ出力信号を供給する信号強度指示 回路1514。 コード及び搬送波位相擬似距離計算回路が図16に示されている。1つ以上の GPS衛星を捕獲した後にGPS時間へと操られるローカルタイムベース160 3は、ローカルC/Aコードエポックを導出するのに使用される。全ての衛星コ ードサーチは、エポック時間で始まり、即ち全てのC/Aコードサーチを既知の コード状態(全て1)でエポック時間でスタートし、そして全ての搬送波捕獲を 、搬送波NCOがゼロの状態でエポック時間でスタートする。コード擬似距離は 、2つの部分で計算され、その1つは、半チップの倍数であり、これは、各エポ ック内の受信コード位相を半チップの分解能で指示する。これは、回路1601 aで計算される。回路1601bは、チップの1/(80×224)までの部分チ ップ擬似距離を、8×Foのサンプリングクロック周波数で、この例示的設計に 使用される24ビットコードNCOアキュムレータにより計算する。搬送波位相 擬似距離は、回路1602で計算される。搬送波位相擬似距離は、この例示的設 計に使用される24ビット搬送波NCOアキュムレータにより、搬送波サイクル の倍数の単位、及び搬送波サイクルの1/224までの部分搬送波サイクルの単位 で計算される。NCOにおけるビット数の選択は、固定ではなく、期待される精 度及び動的な環境に基づいて変更してもよい。 図17は、図14の回路1403により実行されるW弁別器で到来するI及び Qサンプルの相関機能を遂行するのに使用される詳細なデジタル設計を示す。回 路1408のC/AコードジェネレータからのPRNコード(1701、図14 に示すように、オンタイム又は1.5チップオフセット)は、次の異なるコード 極性遷移条件に対し、W弁別波形(W1、W2又はW3)を記憶するROMテー ブル1702をアドレスするために入力される。i)2つの隣接チップ間の負か ら正への遷移、ii)2つの隣接チップ間の正から負への道移、iii)両隣接チッ プが正であって、遷移がない、そしてiv)両隣接チップが負であって、遷移がな い。適切なW弁別器波形(図6、8、10及び11に示す)は、ローカルPRN コード極性遷移と、W1、W2又はW3を選択するためのパターン選択コマンド 1708とに基づき、ROMテーブルから選択される。サンプルカウンタ回路は 、サンプルクロックをカウントし、W弁別器波形発生及びゲート巾制御における ROMテーブル1702のサンプリングを決定する。エッジ検出回路1703は 、ローカルコードクロックのエッジを検出しそしてカウンタ1704をリセット し、現在対に続く隣接チップの対に対するW弁別器波形パターンを適切に発生で きるようにする。基本帯域I、Qサンプルは、ROMテーブル1702から発生 されたW弁別器波形パターンで乗算され、そして回路1707により相関周 期(例えば、1つのC/Aチップ時間)にわたって加算される。これは、コヒレ ント及び非コヒレントモードのW弁別器処理の演算方程式を説明する各セクショ ンのもとで好ましい実施形態において与えられた式(2)及び(4)で示された W弁別器相関プロセスを実行する。ローカルPRNコード1701は、1チップ だけ遅延され、そして到来するPRN信号のI、Qサンプルを相関回路1706 で乗算するのに使用され、その積のサンプルは、所望の積分周期(例えば、1つ のC/Aチップ)にわたって加算される。これは、コヒレント及び非コヒレント モードのW弁別器処理の演算方程式を説明する各セクションのもとで好ましい実 施形態において与えられた式(1)及び(3)で示されたW弁別器相関プロセス を実行する。PRNコード信号は、オンタイムコードに対して1チップ進んだW 弁別器波形パターンをROMテーブルから選択するのに使用される。というのは 、ROMテーブルは、適切なW弁別器パターンを選択するための各隣接チップ対 の極性条件を決定するのに、現在チップ及び後続チップの情報を必要とするから である。 W弁別器の性能 所望の信号に対して種々の遅延があり且つ所望信号の振幅の半分である反射性 多経路の存在中におけるW1及びW2弁別器の予想される性能が図18及び19 にエラー包絡線1801及び1901で示されている。W弁別器(W1及びW2 )は、0.1C/Aチップのケート巾(又は前記のセクションで交換可能に示し たスパン)を有する。エラー包絡線の上部は、多経路の搬送波位相が所望信号の 搬送波位相と整列されるケースに対応する。エラー包絡線の下部は、多経路の搬 送波位相が所望信号の搬送波位相と180°位相ずれしたケースに対応する。こ れらのエラー包絡線は、従来の1チップ間隔の「早目−遅目」相関器及び0.2 チップ間隔の狭間隔相関器と比較される。W1及びW2の両方は、1チップ間隔 の「早目−遅目」相関器及び0.2チップ間隔の狭間隔相関器に対し著しく改善 された性能を示す。前記したように、W2は、多経路除去についてはW1より優 れているが、受信器ノイズに対する性能についてはW1より劣る。直線的(又は 非直線的)組合体として形成されたW3弁別器は、多経路及びノイズ除去の両方 に関して優れた性能を生じる妥協的解決策を潜在的に与えることができる。C/ Aコード受信の場合には、W弁別器(W1、W2又はW3)波形パターンは、4 つのA/Dサンプルで構成することができる。これは、0.1チップゲート巾の W弁別器を、同相又は直角位相チャンネルの各々に対し40MHzのA/Dサン プリングレートで(即ち、直角位相サンプリングが使用される場合には80MH zのA/Dで)C/Aコード処理するように構成できることを指示する。 W弁別器のゲート巾は、Pコード処理については、80MHzの同じA/Dサ ンプリングレートが使用される場合に、より広くする必要がある。というのは、 Pコードのチップレートは、C/Aコードよりも10倍も高いからである。80 MHzのサンプリングレートの場合で、W弁別器波形パターンのスパンとして少 なくとも4つのA/Dサンプルを必要とする場合には、最小ゲート巾が、当然、 1Pチップとなる。所望の信号に対して種々の遅延があり且つ所望信号の振幅の 半分である反射性多経路の存在中におけるW1及びW2弁別器の性能が、図20 及び21にエラー包絡線2001及び2101で示されている。この場合も、エ ラー包絡線の上部は、多経路の搬送波位相が所望信号の搬送波位相と整列される ケースに対応する。エラー包絡線の下部は、多経路の搬送波位相が所望信号の搬 送波位相と180°位相ずれしたケースに対応する。これらのエラー包絡線は、 従来の1チップ間隔の「早目−遅目」相関器及び0.5チップ間隔の狭間隔相関 器と比較される。W1及びW2の両方は、1チップ間隔の「早目−遅目」相関器 に対し著しく改善された性能を示す。W1は、0.5チップ間隔の狭間隔相関器 に対してある程度の改善を示し、一方、W2は、0.5チップ間隔の狭間隔相関 器に対して明確な改善を示している。結論 本発明の効果は、改善された多経路信号除去を含む。 例示的な実施形態及び最良の態様について述べたが、請求の範囲に記載された 本発明の範囲内で種々の変更や修正がなされ得ることが明らかであろう。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG ,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT ,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA, CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,F I,GB,GE,GH,HU,ID,IL,IS,JP ,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR, LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,M W,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD ,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR, TT,UA,UG,UZ,VN,YU,ZW 【要約の続き】 1ゲート巾より小さい第2ゲート巾を有する追跡モード とを含む。本発明の効果は、改善された多経路信号除去 を含む。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.グローバルポジショニングシステムの信号源からインバウンドPRNコード を有するインバウンドグローバルポジショニングシステム信号を受信するため のインバウンド信号ターミナルと、 ローカルPRNコードを発生するように構成されたローカルPRNコードジ ェネレータと、 上記インバウンド信号ターミナル及び上記ローカルPRNコードジェネレー タに接続され、上記インバウンド信号と上記ローカルPRNコードとを比較し 、そして正の部分及び負の部分を含む弁別器信号を発生するよう構成された弁 別器と、 上記弁別器に接続され、そして上記弁別器信号を受信して、その弁別器信号 を処理し、ビットコードを決定すると共に、そのビットコードに基づいて上記 グローバルポジショニングシステムの信号源からの距離を決定するよう構成さ れたプロセッサと、 を備えたことを特徴とするグローバルポジショニングシステム受信器。 2.上記弁別器は、上記インバウンドPRNコードの遷移において上記弁別器信 号を発生する請求項1に記載のグローバルポジショニングシステム受信器。 3.上記弁別器は、上記インバウンドPRNコードの遷移において上記弁別器信 号を発生し、上記弁別器信号は、正から負への遷移に対する第1組の値と、負 から正への遷移に対する上記第1組とは極性が逆の第2組の値とを有する請求 項1に記載のグローバルポジショニングシステム受信器。 4.上記弁別器は、上記インバウンドPRNコードのチップ間に上記弁別器信号 を発生する請求項1に記載のグローバルポジショニングシステム受信器。 5.上記弁別器は、上記インバウンドPRNコードのチップ間に上記弁別器信号 を発生し、上記弁別器信号は、正から負への遷移に対する第1組の値と、負か ら正への遷移に対する上記第1組とは極性が逆の第2組の値と、遷移がない場 合の第3組の値とを有する請求項1に記載のグローバルポジショニングシステ ム受信器。 6.上記弁別器は、上記インバウンドPRNコードのチップ間に上記弁別器信号 を発生し、上記弁別器信号は、正から負への遷移に対する第1組の値と、負か ら正への遷移に対する上記第1組とは極性が逆の第2組の値と、遷移がない場 合の、上記第1組及び第2組の半分の大きさをもつ第3組の値とを有する請求 項1に記載のグローバルポジショニングシステム受信器。 7.上記弁別器信号は、上記インバウンドPRNコードを捕獲するように構成さ れた捕獲モードであって、上記弁別器が第1ゲート巾を有する捕獲モードと、 上記PRNコードを追跡するよう構成された追跡モードであって、上記弁別器 が上記第1ゲート巾より小さい第2ゲート巾を有する追跡モードとを有する請 求項3に記載のグローバルポジショニングシステム受信器。 8.上記弁別器信号は、上記インバウンドPRNコードを捕獲するように構成さ れた捕獲モードであって、上記弁別器が第1ゲート巾を有する捕獲モードと、 上記PRNコードを追跡するよう構成された追跡モードであって、上記弁別器 が上記第1ゲート巾より小さい第2ゲート巾を有する追跡モードとを有する請 求項5に記載のグローバルポジショニングシステム受信器。 9.上記弁別器信号は、上記インバウンドPRNコードを捕獲するように構成さ れた捕獲モードであって、上記弁別器が第1ゲート巾を有する捕獲モードと、 上記PRNコードを追跡するよう構成された追跡モードであって、上記弁別器 が上記第1ゲート巾より小さい第2ゲート巾を有する追跡モードとを有する請 求項6に記載のグローバルポジショニングシステム受信器。 10.グローバルポジショニングシステムの信号源からインバウンドPRNコード を有するインバウンドグローバルポジショニングシステム信号を受信し、 ローカルPRNコードを発生し、 上記インバウンド信号と上記ローカルPRNコードとを比較し、そして正の 部分及び負の部分を含む弁別器信号を発生し、 上記弁別器信号を処理して、インバウンドビットコードを決定し、そして そのビットコードに基づいて上記グローバルポジショニグシステムの信号源 からの距離を決定する、 という段階を含むことを特徴とするグローバルポジショニングシステムの信号 を受信する方法。 11.上記比較及び発生段階は、上記インバウンドPRNコードの遷移において上 記弁別器信号を発生する段階を含む請求項10に記載の方法。 12.上記比較及び発生段階は、上記インバウンドPRNコードの遷移において上 記弁別器信号を発生する段階を含み、上記弁別器信号は、正から負への遷移に 対する第1組の値と、負から正への遷移に対する上記第1組とは極性が逆の第 2組の値とを有する請求項10に記載の方法。 13.上記比較及び発生段階は、上記インバウンドPRNコードのチップ間に上記 弁別器信号を発生する段階を含む請求項10に記載の方法。 14.上記比較及び発生段階は、上記インバウンドPRNコードのチップ間に上記 弁別器信号を発生する段階を含み、上記弁別器信号は、正から負への遷移に対 する第1組の値と、負から正への遷移に対する上記第1組とは極性が逆の第2 組の値と、遷移がない場合の第3組の値とを有する請求項10に記載の方法。 15.上記比較及び発生段階は、上記インバウンドPRNコードのチップ間に上記 弁別器信号を発生する段階を含み、上記弁別器信号は、正から負への遷移に対 する第1組の値と、負から正への遷移に対する上記第1組とは極性が逆の第2 組の値と、遷移がない場合の、上記第1組及び第2組の半分の大きさをもつ第 3組の値とを有する請求項10に記載の方法。 16.上記比較及び発生段階は、上記インバウンドPRNコードを捕獲するための 捕獲モードであって上記弁別器が第1ゲート巾を有する捕獲モードと、上記P RNコードを追跡するよう構成された追跡モードであって、上記弁別器が上記 第1ゲート巾より小さい第2ゲート巾を有する追跡モードとにおいて、上記弁 別器信号を発生する段階を含む請求項12に記載の方法。 17.上記比較及び発生段階は、上記インバウンドPRNコードを捕獲するよう構 成された捕獲モードであって上記弁別器が第1ゲート巾を有する捕獲モードと 、上記PRNコードを追跡するよう構成された追跡モードであって、上記弁別 器が上記第1ゲート巾より小さい第2ゲート巾を有する追跡モードとにおいて 、上記弁別器信号を発生する段階を含む請求項14に記載の方法。 18.上記比較及び発生段階は、上記インバウンドPRNコードを捕獲するよう構 成された捕獲モードであって上記弁別器が第1ゲート巾を有する捕獲モードと 、 上記PRNコードを追跡するよう構成された追跡モードであって、上記弁別器 が上記第1ゲート巾より小さい第2ゲート巾を有する追跡モードとにおいて、 上記弁別器信号を発生する段階を含む請求項15に記載の方法。
JP51381298A 1996-09-13 1997-09-10 改良された多経路信号除去作用を有する受信器 Expired - Lifetime JP3983812B2 (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US2606396P 1996-09-13 1996-09-13
US60/026,023 1996-09-13
US08/795,608 US5808582A (en) 1996-09-13 1997-02-05 Global positioning system receiver with improved multipath signal rejection
US08/795,608 1997-02-05
PCT/US1997/015997 WO1998011451A1 (en) 1996-09-13 1997-09-10 Receiver with improved multipath signal rejection

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001501305A true JP2001501305A (ja) 2001-01-30
JP3983812B2 JP3983812B2 (ja) 2007-09-26

Family

ID=26700709

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP51381298A Expired - Lifetime JP3983812B2 (ja) 1996-09-13 1997-09-10 改良された多経路信号除去作用を有する受信器

Country Status (7)

Country Link
US (2) US5808582A (ja)
EP (1) EP0925514B1 (ja)
JP (1) JP3983812B2 (ja)
AR (1) AR009778A1 (ja)
BR (1) BR9712042B1 (ja)
CA (1) CA2265720C (ja)
WO (1) WO1998011451A1 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005031072A (ja) * 2003-07-11 2005-02-03 Samsung Electronics Co Ltd Gps相関ピーク信号の探索方法及びこれのためのシステム
JP2005031073A (ja) * 2003-07-11 2005-02-03 Samsung Electronics Co Ltd Gps相関ピーク信号の探索方法及びこれのためのシステム。
JP2006503494A (ja) * 2002-10-15 2006-01-26 ノードナフ・テクノロジーズ・アーベー スペクトラム拡散信号処理方法
KR20110034165A (ko) * 2009-09-28 2011-04-05 삼성전자주식회사 휴대용 단말기에서 위성 신호를 트래킹하기 위한 장치 및 방법
JP2012531591A (ja) * 2009-06-24 2012-12-10 クゥアルコム・インコーポレイテッド 広帯域相互関係モード切換方法及び装置

Families Citing this family (64)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6182011B1 (en) * 1996-04-01 2001-01-30 The United States Of America As Represented By The Administrator Of National Aeronautics And Space Administration Method and apparatus for determining position using global positioning satellites
US5808582A (en) * 1996-09-13 1998-09-15 Litton Consulting Group, Inc. Global positioning system receiver with improved multipath signal rejection
GB9700776D0 (en) * 1997-01-15 1997-03-05 Philips Electronics Nv Method of,and apparatus for,processing low power pseudo-random code sequence signals
US6243409B1 (en) * 1997-07-15 2001-06-05 Novatel, Inc. Global navigation satellite system receiver with blanked-PRN code correlation
EP1674881A3 (en) * 1997-11-19 2008-04-16 IMEC vzw Method and apparatus for receiving GPS/GLONASS signals
US6493378B1 (en) 1998-01-06 2002-12-10 Topcon Gps Llc Methods and apparatuses for reducing multipath errors in the demodulation of pseudo-random coded signals
US6075987A (en) * 1998-02-27 2000-06-13 Ericsson Inc. Stand alone global positioning system (GPS) and method with high sensitivity
US6128557A (en) * 1998-09-17 2000-10-03 Novatel Inc. Method and apparatus using GPS to determine position and attitude of a rotating vehicle
JP2002529745A (ja) * 1998-11-11 2002-09-10 サムソン・エレクトロニクス・カンパニー・リミテッド 無線航法システムの衛星信号の受信機におけるディジタル相関器
AU2965099A (en) * 1998-12-21 2000-07-12 Samsung Electronics Co., Ltd. Digital correlator
GB9828693D0 (en) 1998-12-24 1999-02-17 Mitsubishi Electric Inf Tech Time delay determination
GB9928356D0 (en) * 1999-12-01 2000-01-26 Koninkl Philips Electronics Nv Method and apparatus for code phase correlation
US6603803B1 (en) * 1999-03-12 2003-08-05 Navcom Technology, Inc. Global positioning system receiver for monitoring the satellite transmissions and for reducing the effects of multipath error on coded signals and carrier phase measurements
US6347113B1 (en) 1999-03-12 2002-02-12 Navcom Technology, Inc. Global positioning system receiver for monitoring the satellite transmissions and for reducing the effects of multipath error
JP3528670B2 (ja) * 1999-04-05 2004-05-17 株式会社デンソー Gps受信装置
US7130332B1 (en) * 1999-04-20 2006-10-31 Symmetricom, Inc. Pilot tracking for synchronization using correlation between digital signal and locally generated version of PN signal
US6453237B1 (en) * 1999-04-23 2002-09-17 Global Locate, Inc. Method and apparatus for locating and providing services to mobile devices
US6704348B2 (en) * 2001-05-18 2004-03-09 Global Locate, Inc. Method and apparatus for computing signal correlation at multiple resolutions
WO2001011381A1 (en) * 1999-08-09 2001-02-15 Motorola Inc. Adaptive delay lock loop tracking
US6285320B1 (en) 1999-09-03 2001-09-04 Sikorsky Aircraft Corporation Apparatus and method for mapping surfaces of an object
US6459405B1 (en) * 1999-09-07 2002-10-01 Lucent Technologies Inc. Satellite-based location system employing knowledge-based sequential signal search strategy
US7203718B1 (en) * 1999-10-29 2007-04-10 Pentomics, Inc. Apparatus and method for angle rotation
US6621857B1 (en) * 1999-12-31 2003-09-16 Thomson Licensing S.A. Carrier tracking loop for direct sequence spread spectrum systems
US6687316B1 (en) * 2000-01-25 2004-02-03 Rockwell Collins, Inc. High resolution correlator technique for spread spectrum ranging system code and carrier multipath mitigation
US6658048B1 (en) * 2000-04-07 2003-12-02 Nokia Mobile Phones, Ltd. Global positioning system code phase detector with multipath compensation and method for reducing multipath components associated with a received signal
WO2002016960A1 (en) 2000-08-24 2002-02-28 Sirf Technology, Inc. Apparatus for reducing auto-correlation or cross-correlation in weak cdma signals
US6693592B2 (en) * 2000-12-22 2004-02-17 The Charles Stark Draper Laboratory, Inc. Geographical navigation using multipath wireless navigation signals
JP4257045B2 (ja) * 2001-05-08 2009-04-22 パイオニア株式会社 Gps測位方法及び装置、ナビゲーションシステム並びにコンピュータプログラム
US7995682B2 (en) * 2001-05-18 2011-08-09 Broadcom Corporation Method and apparatus for performing signal processing using historical correlation data
US7190712B2 (en) * 2001-05-18 2007-03-13 Global Locate, Inc Method and apparatus for performing signal correlation
US7006556B2 (en) * 2001-05-18 2006-02-28 Global Locate, Inc. Method and apparatus for performing signal correlation at multiple resolutions to mitigate multipath interference
US7567636B2 (en) * 2001-05-18 2009-07-28 Global Locate, Inc. Method and apparatus for performing signal correlation using historical correlation data
US7769076B2 (en) 2001-05-18 2010-08-03 Broadcom Corporation Method and apparatus for performing frequency synchronization
US7088955B2 (en) * 2001-07-16 2006-08-08 Qualcomm Inc. Method and apparatus for acquiring and tracking pilots in a CDMA communication system
US6466164B1 (en) * 2001-09-10 2002-10-15 Nokia Mobile Phones Ltd. Method and apparatus for calculating pseudorange for use in ranging receivers
WO2003060543A2 (en) * 2002-01-15 2003-07-24 Accord Software & Systems Pvt.Ltd. Global positioning system receiver
US6681181B2 (en) * 2002-05-20 2004-01-20 Sige Semiconductor Inc. GPS receiver with improved immunity to burst transmissions
US6710739B1 (en) 2003-01-03 2004-03-23 Northrop Grumman Corporation Dual redundant GPS anti-jam air vehicle navigation system architecture and method
US7738536B2 (en) 2003-04-15 2010-06-15 Novatel Inc. Apparatus for and method of making pulse-shape measurements
US6744404B1 (en) 2003-07-09 2004-06-01 Csi Wireless Inc. Unbiased code phase estimator for mitigating multipath in GPS
US7317752B2 (en) * 2003-07-11 2008-01-08 Samsung Electronics Co., Ltd. Method and system for locating a GPS correlated peak signal
JP3806425B2 (ja) * 2003-12-01 2006-08-09 マゼランシステムズジャパン株式会社 衛星測位方法及び衛星測位システム
US7876738B2 (en) * 2004-03-02 2011-01-25 Nokia Corporation Preventing an incorrect synchronization between a received code-modulated signal and a replica code
US7719576B2 (en) * 2004-06-14 2010-05-18 Broadcom Corporation Method and apparatus for tagging digital photographs with geographic location data
US7313421B2 (en) * 2004-09-28 2007-12-25 G2 Microsystems Pty. Ltd. GPS receiver having RF front end power management and simultaneous baseband searching of frequency and code chip offset
EP1856550A1 (en) 2005-01-19 2007-11-21 The Charles Stark Draper Laboratory, Inc. Systems and methods for positioning using multipath signals
US7973716B2 (en) * 2005-01-19 2011-07-05 The Charles Stark Draper Laboratory, Inc. Systems and methods for transparency mapping using multipath signals
US8279119B2 (en) * 2005-01-19 2012-10-02 The Charles Stark Draper Laboratory, Inc. Systems and methods for transparency mapping using multipath signals
US7738606B2 (en) * 2005-03-24 2010-06-15 Novatel Inc. System and method for making correlation measurements utilizing pulse shape measurements
JP5271700B2 (ja) * 2005-04-25 2013-08-21 ユニバーシティ オブ マサチューセッツ 光反射率測定値を補正するためのシステム及び方法
US7738537B2 (en) * 2005-09-14 2010-06-15 Novatel Inc. Apparatus for and method of determining quadrature code timing from pulse-shape measurements made using an in-phase code
US7526015B2 (en) * 2005-09-15 2009-04-28 02Micro International Ltd. Parallel correlator implementation using hybrid correlation in spread-spectrum communication
US7668228B2 (en) 2005-09-16 2010-02-23 Novatel Inc. Apparatus for and method of correlating to rising chip edges
US8416863B2 (en) * 2005-11-02 2013-04-09 Csr Technology Inc. System and method for detecting multipath effects in a GPS receiver
US7761072B2 (en) * 2005-12-14 2010-07-20 Sige Semiconductor (Europe) Limited GPS receiver with improved immunity to burst transmissions
GB0606501D0 (en) * 2006-03-31 2006-05-10 Qinetiq Ltd Satellite ephemeris error
US20100207820A1 (en) * 2006-09-05 2010-08-19 Radio Communication Systems Ltd. Distance measuring device
CN105282059A (zh) * 2014-06-30 2016-01-27 深圳市中兴微电子技术有限公司 一种多径选择方法和设备
TWI577158B (zh) * 2015-11-05 2017-04-01 財團法人工業技術研究院 通道估測的裝置與方法
US10094931B2 (en) * 2016-02-23 2018-10-09 Samsung Electronics Co., Ltd Detection of, and processing of signals within a null zone by a global navigation satellite system receiver
CN109143276B (zh) * 2018-02-24 2022-09-30 上海华测导航技术股份有限公司 一种基于cusum算法的组合抗多径鉴相器的设计方法
AU2019225991B2 (en) * 2018-02-26 2023-03-30 Smartsky Networks LLC Optimized position information assisted beamforming
WO2019219218A1 (en) * 2018-05-18 2019-11-21 U-Blox Ag Global navigation satellite system (gnss) multipath mitigation
US12016257B2 (en) 2020-02-19 2024-06-25 Sabanto, Inc. Methods for detecting and clearing debris from planter gauge wheels, closing wheels and seed tubes

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4426712A (en) * 1981-05-22 1984-01-17 Massachusetts Institute Of Technology Correlation system for global position receiver
US4665404A (en) * 1983-10-24 1987-05-12 Offshore Navigation, Inc. High frequency spread spectrum positioning system and method therefor
US4754465A (en) * 1984-05-07 1988-06-28 Trimble Navigation, Inc. Global positioning system course acquisition code receiver
US5101416A (en) * 1990-11-28 1992-03-31 Novatel Comunications Ltd. Multi-channel digital receiver for global positioning system
US5390207A (en) * 1990-11-28 1995-02-14 Novatel Communications Ltd. Pseudorandom noise ranging receiver which compensates for multipath distortion by dynamically adjusting the time delay spacing between early and late correlators
US5225842A (en) * 1991-05-09 1993-07-06 Navsys Corporation Vehicle tracking system employing global positioning system (gps) satellites
US5192957A (en) * 1991-07-01 1993-03-09 Motorola, Inc. Sequencer for a shared channel global positioning system receiver
US5414729A (en) * 1992-01-24 1995-05-09 Novatel Communications Ltd. Pseudorandom noise ranging receiver which compensates for multipath distortion by making use of multiple correlator time delay spacing
US5323322A (en) * 1992-03-05 1994-06-21 Trimble Navigation Limited Networked differential GPS system
JP3283913B2 (ja) * 1992-08-20 2002-05-20 日本無線株式会社 Gps受信装置
US5390124A (en) * 1992-12-01 1995-02-14 Caterpillar Inc. Method and apparatus for improving the accuracy of position estimates in a satellite based navigation system
US5398034A (en) * 1993-03-29 1995-03-14 Stanford Telecommunications, Inc. Vector delay lock loop processing of radiolocation transmitter signals
US6023489A (en) 1995-05-24 2000-02-08 Leica Geosystems Inc. Method and apparatus for code synchronization in a global positioning system receiver
KR19990036303A (ko) 1995-08-09 1999-05-25 마젤란 코포레이션 거리 측정에 사용되는 스프레드 스펙트럼 수신기에서의 다중 경로 에러를 감소시키는 수신기 및 방법
US5808582A (en) * 1996-09-13 1998-09-15 Litton Consulting Group, Inc. Global positioning system receiver with improved multipath signal rejection

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006503494A (ja) * 2002-10-15 2006-01-26 ノードナフ・テクノロジーズ・アーベー スペクトラム拡散信号処理方法
JP2010028875A (ja) * 2002-10-15 2010-02-04 Nordnav Technologies Ab スペクトラム拡散信号処理方法
KR101016928B1 (ko) 2002-10-15 2011-02-25 노르드나브 테크놀로지스 악티에볼라그 확산 스펙트럼 신호 프로세싱
JP2005031072A (ja) * 2003-07-11 2005-02-03 Samsung Electronics Co Ltd Gps相関ピーク信号の探索方法及びこれのためのシステム
JP2005031073A (ja) * 2003-07-11 2005-02-03 Samsung Electronics Co Ltd Gps相関ピーク信号の探索方法及びこれのためのシステム。
JP4498841B2 (ja) * 2003-07-11 2010-07-07 三星電子株式会社 Gps相関ピーク信号の探索方法及びこれのためのシステム。
JP4559780B2 (ja) * 2003-07-11 2010-10-13 三星電子株式会社 Gps相関ピーク信号の探索方法及びこれのためのシステム
JP2012531591A (ja) * 2009-06-24 2012-12-10 クゥアルコム・インコーポレイテッド 広帯域相互関係モード切換方法及び装置
KR20110034165A (ko) * 2009-09-28 2011-04-05 삼성전자주식회사 휴대용 단말기에서 위성 신호를 트래킹하기 위한 장치 및 방법
KR101635787B1 (ko) 2009-09-28 2016-07-04 삼성전자주식회사 휴대용 단말기에서 위성 신호를 트래킹하기 위한 장치 및 방법

Also Published As

Publication number Publication date
AR009778A1 (es) 2000-05-03
EP0925514B1 (en) 2011-04-06
EP0925514A1 (en) 1999-06-30
US6259401B1 (en) 2001-07-10
BR9712042B1 (pt) 2011-09-06
WO1998011451A1 (en) 1998-03-19
CA2265720A1 (en) 1998-03-19
CA2265720C (en) 2005-02-01
BR9712042A (pt) 2001-09-04
JP3983812B2 (ja) 2007-09-26
US5808582A (en) 1998-09-15
EP0925514A4 (en) 2001-01-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3983812B2 (ja) 改良された多経路信号除去作用を有する受信器
US6061390A (en) P-code enhanced method for processing encrypted GPS signals without knowledge of the encryption code
US6125135A (en) System and method for demodulating global positioning system signals
US5903654A (en) Method and apparatus for eliminating ionospheric delay error in global positioning system signals
US7286084B2 (en) Multiple antenna multi-frequency measurement system
US7742518B2 (en) Discriminator function for GPS code alignment
US5414729A (en) Pseudorandom noise ranging receiver which compensates for multipath distortion by making use of multiple correlator time delay spacing
WO1997044680A1 (en) Weighted carrier phase multipath reduction
US7999732B2 (en) Method and system for GPS position measuring and frequency error detecting method
Braasch et al. Tutorial: GPS receiver architectures, front-end and baseband signal processing
US6252546B1 (en) Method and apparatus for processing multipath reflection effects in timing systems
US20060198428A1 (en) Spread spectrum transmission systems
Meng Low-power GPS receiver design
EP2619607B1 (en) Apparatus and method
EP1229341B1 (en) A method for defining the error of reference time and an electronic device
US8160124B1 (en) Differential Teager-Kaiser-based code tracking loop discriminator for multipath mitigation in a NSS receiver
Brierley-Green Global Navigation Satellite System Fundamentals and Recent Advances in Receiver Design
Meehan et al. P-Code enhanced method for processing encrypted GPS signals without knowledge of the encryption code
AU720886B2 (en) Receiver with improved multipath signal rejection
CN115856943A (zh) 一种基于三线天线的星载全视场四模gnss接收系统
CODE I 11111 111111ll Ill11 Ill11 IIIII Ill11 IIIII IIIII 111ll IIIII 1ll11111111111111

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040906

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060228

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20060419

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060529

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061031

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20070131

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20070402

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070413

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070605

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070705

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100713

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150