JP2001501147A - 交換可能なチューブを有するチェーンソー案内棒 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 色彩すじで鋸切断面を表示する手段を備えたチェーンソーの案内棒が、二つの側板（１１）と、一つの中央板（３１）と、複数の内張りチューブを含んでなる。前方部分（５１）を備える内張りチューブは、中央板の中央長手方向のスリット（４１）に取り外し可能に挿入され且つ側板の吹きつけ穴（２１、２２）を貫通する液状ペイントの吹きつけ用のノズル（５２、５３）、及びスロットから離れそれらの後方部分の横曲げ部分を備え、そしてチューブの長手方向に可動性を限定して取り付ける場合、側板の穴（２０）に押し込むカップ形状の端部継手（５４）が備えられる。端部継手（５４）を穴（２０）から外すためチューブを回転すること、チューブを引き抜くこと、案内棒をその長手軸の回りに回転させること、及び新しい位置にチューブを再挿入することによって、案内棒は逆転可能である。

Description

【発明の詳細な説明】 交換可能なチューブを有するチェーンソー案内棒 背景 木を伐採して、用材またはパルプ木材用に種々の長さの丸太に切断するときに 、種類分けを促進するために、明確に目視できる状態にに丸太ごとに記号つけす ることによって、計画した分類を表示する必要がある。この分類は木を切断して いる際に行い、木の種類、直径、長さ、及び木節または損傷の存在、並びに種々 のタイプの丸太の供給を考慮する。この分類は作業者の判断、並びに木収穫機の 自動測定によって決定される。 スウェーデン特許第４６９９７４号では、記号つけは、車両搭載チェーンソー を装備した収穫機にチャネルを設けたチェーンソー案内棒を備えることによって 行い、それによってペイントまたは他の記号つけ液体をチェーンソーで切断され た面に吹きつけることができる。 各チャネルが、案内棒面全体に、ただ一つ吹きつけノズル開口部を備えるよう にしていることによって、各チャネルの開口部は長さ方向に片寄り、記号付け液 体が加圧される場合は、重なり合わない色彩すじで切断木材面に記号付けするこ とが可能である。チャネルのこの液体が加圧できない場合、相当するすじが欠落 を生じる。この方法では、二つのチャネルは四つの分類を可能にし、三つのチャ ネルは八つの分類を可能し、考えられる各チャネルは種々の記号付け記号付け色 彩を備える。非常に相違した直径の木を取り扱う場合には、また、各チャネルが 二つの開口部を有するようにして、二つの同じ色彩すじの組合せとするために群 を配置することが有利であ り、少なくとも一つの組合せが切断面を横断することを確実にさせる。 記号付け液体チャネルを加圧することは、開放可能弁とともに加圧液体貯蔵容 器を備えることによっても、また流量調整ポンプとともに非加圧液体貯蔵容器を そなえることによっても実現できない。また、チェーンソー案内棒付近に付加さ れる記号付け顔料を有する通常の移動手段を備えることが可能である。 案内棒の各記号付け液体チャネルは、車両から案内棒ホルダーを通って延在す るチャネルに接続され、それが回転自在で柔軟な構成部品を含み、チェーンを備 えた案内棒が木の幹を貫通して切断する際に、記号付け液体の供給を可能にする 。 記号付けに使用する既知の案内棒は、一側面のみに吹きつけノズルを備えて作 られ、すなわち、案内棒が摩耗したときに逆転が可能でない。本発明は、通常の 広い案内棒スロットに内張りチューブを取り外して再配置することによって逆転 可能になる案内棒に関する。これは、より多くの独立チャネルを可能にし、さら に、記号付け液体の混合を避ける際に、チャネルが不変配置された場合よりも非 常に大きな断面積のチャネルを可能にする。 説明 本発明に従うチェーンソー案内棒を図を参照して説明する。図１は案内棒の外 面図を示し、図２は案内棒の中央板を示し、図３は案内棒から取り外された内張 チューブを示し、且つ図４は案内棒を貫通する断面である。 案内棒はラミネートタイプであり、溶接またはろう付けによって中央板（３１ ）に接合された２枚の側板（１１）からなる。図１の外面図に示すように、各側 板は、先端部(nose end)（１２）と、案 内棒を保持する締付ボルト用のボルトスロット（１３）を有する後端部とを備え る。ボルトスロットの前端部には、一側面に面する拡張部(widening)（１４）を 有する。スロットに隣接して、案内棒を長手方向に位置決めする調整突起用の二 つの貫通穴（１５）と、潤滑油を受容してチェーンソーに運搬するための油吹き つけ穴（１６）とが存在する。拡張部（１４）の向かい側に、穴（１７、１８） があり、そして拡張部を通り越して別の側板の対応する穴（１９、２０）を認め ることができる。案内装置の中間領域に、１群または複数の群の吹きつけ穴（２ １、２２）があり、それぞれの群の吹きつけ穴は長手方向に分散する。 図２に示す中央板（３１）はそれぞれの側板より一般的に狭くなり、中央板が 二枚の側板に接合される場合、チェーンソーを研磨するために案内棒の周囲にチ ェーン溝が作られる。側板にはスロット（１３）に対応するボルトスロット（３ ３）があり、そして側板には拡張部（１４）に対応して大きな対称形拡張部（３ ４）があり、しかしスロットの両側に延在する。このスロットは、吹きつけ穴群 （２１、２２）よりさらに幾分前方に達する前方延長部（４１）を備える。側板 の穴（１５）に合わさる調整突起のための二つの貫通穴（３５）がある。端部に 二つのノッチ（３６）があり、これは供給穴（１６）からチェーン溝の底までの 油チャネルを形成する。 図３は案内棒から取り外された内張りチューブを示す。このチューブは、黄銅 のような軟質金属からなり且つノズル穴（５２、５３）を備える真っ直ぐな前方 区画（５１）を有し、ノズル穴は側板内の吹きつけ穴群（２１、２２）の間で同 一距離である。一つの吹きつけ穴群だけが存在する場合は、このチューブは一つ のノズル穴が設けられる。チューブの前端部（５６）は、圧縮または半田付けに よって密閉される。チューブの後端部（５７）は、曲がり（５５） で一側面側に僅かに曲げられる。前端部（５６）と後端部（５７）との間の少な くとも真っ直ぐな区画（５１）は、中央板（３１）の厚みより大きない外側厚み を備える必要がある。極めて後部で、チューブは、このチューブの直径より大き な直径を有する円筒形カップのような形状の継手（５４）に組み込まれる。ある 操作においては、１群の吹きつけ穴（２１、２２）だけを使用することで十分で あるので、ノズル穴の無しのまたは穴を栓した内張りチューブを配備することが 有利であり、そして使用者が必要なノズル穴を穴開けするであろう。 組み立て且つ使用準備する場合、各群の吹きつけ穴（２１、２２）の数に等し い数の内張りチューブが、チューブにぴったり合うように選んだ幅の前方延長部 のスロット（４１）に挿入される。そしてチューブのノズル穴（５１、５２）は 、ノズル穴より大きい対応する吹きつけ穴（２１、２２）の内側に配置され、そ れらはチューブを支持するがペイント吹きつけを邪魔しないようにする。図３に 示すように、内張りチューブの後端部の案内棒を貫通する断面では、各継手（５ ４）が、長手方向にチューブを固定するために一つの側板の円形の穴（２０）内 に配置された一端部を備え、そして他の端部は別の側板の拡張部（１４）の配置 される。チューブの継手の中間部とチューブの隣接する後端部（４３、４４、４ ５）とは、中央板の大きな拡張部（３４）に配置される。 本発明にしたがい、内張りチューブは容易に取り外すことができ、必要なとき に案内棒内に再配置することができる。種々の理由のためにこのようにする。記 号付け液体チャネルがゴミ粒子または乾燥したペイントによって障害が起きた場 合に、内張りチューブは取り外すことができ且つ新品または洗浄したチューブを 再配置できる。所定の作業に対して別の記号付け色が使用するときには、古い内 張りチューブは新しいものに取り替えて、新旧の記号付け液体の混合を避ける必 要がある。案内棒が非対称に摩耗した場合には、長手方向軸の回りで回転するこ とによって逆にチューブを取り付け新しい位置に再配置する。案内棒が変形し真 っ直ぐにする必要がある場合には、一部が取り外される際に行うのがよい。 内張りチューブが案内棒から取り外されるとき、チューブ継手は円形の穴（２ ０）から押し出される。次に、チューブの真っ直ぐな前方区画（５１）がスロッ ト延長部（４１）内で回転し、一方チューブの後端部（５７）が拡張部（１４、 ３４）内で上昇する。チューブはスロット（１３、３３）通って回収される。そ の後チューブは、スロットに同様に挿入することができ、円形の穴（２０）に継 手（５４）を嵌め込むために回転させる。 継手（５４）は、案内棒ホルダーから記号付け液体を受容するために、開放一 端部を有するカップ形状である。端部面は好ましくは十分に広げられ、案内棒ホ ルダー内に受容される軟質の密閉構成部品で漏れプルーフシールを形成する。す べての継手が案内棒中心線の同一面上である場合、２本のチューブを備える通常 ケースのように、すべての開放端部が円形の穴を貫通して、そしてシール構成部 品が穴周辺の側板面とともに全体または部分的にシールを形成しても良い。チェ ーンの張力を調整するために穴（１５）を通って嵌め込まれる突起を移動するこ とによって、ホルダーに関して僅かに滑ることができる案内棒を作ることを望む 場合、良好なシールを確実にする一つの方法は、側板の穴（２０）の滑りバメと 円錐または環状の面の心だし構成部品とで継手（５４）を作り、案内棒ホルダー のシール構成部品と並べて継手を保持することである。チェーンソーが木を切り 倒すその位置にあるときに、開放カップ端部は好ましくは上向きにすべきであり 、そしてノズル穴は下向きにする必要が ある。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】平成１０年１０月１７日（１９９８．１０．１７） 【補正内容】 請求の範囲 １．チェーンソーの案内棒であって、それぞれの板が該案内棒をチェーンソー 装置の案内棒ホルダーに装着するためのスロットと穴とを備える二つの側板（１ １）と一つの中央板（３１）、及び 前方部分（５１）が該中央板の長手方向に延在するスロットに取り外し可能に 挿入される複数の内張りチューブであって、前記案内棒ホルダーに接続する前記 チューブの後端部のカップ形状の継手（５４）から、一つの側板（１１）の吹き つけ穴（２１、２２）まで、記号付け液体を運搬する前記チューブ、 を含んでなるチェーンソーの案内棒において、 案内棒がその長手軸に周囲で逆転可能であり、 前記チューブが取り外し可能であり且つ逆転する前の位置から逆転した後の別 の位置まで移動可能であり、且つ 端部継手（５４）が押し込まれる側板の穴（２０）によって、前記位置が長手 方向及び横方向に決定される、 ことを特徴とするチェーンソーの案内棒。 ２．前記端部継手（５４）を前記穴（２０）内に堅く据え付けて、前記チュー ブが前記案内棒に対して移動させないことを特徴とする請求項１記載の案内棒。 ３．前記端部継手（５４）が前記案内棒に対して限定された可動性を備えるが 、心だし構成部品によって前記案内棒ホルダーに固定されることを特徴とする請 求項１記載の案内棒。 ４．前記チューブが真っ直ぐな前方部分（５１）と曲がり（５５）とを備え、 且つ前記曲がりと前記継手（５４）との間のチューブの後方部分（５７）が一側 面に片寄り且つ延長されたスロット（４１）の横拡張部（１４、３４）に配置さ れることを特徴とする請求 項１記載の案内棒。 ５．一つまたは複数のチューブの真っ直ぐな前方部分（５１）が案内棒の中心 線に沿う単一スロット（４１）に並んで配置されることを特徴とする請求項４記 載の案内棒。 ６．各チューブをチューブの真っ直ぐな部分（５１）の周囲で限定された角度 を回転可能としたことにより、前記後方部分（５７）を拡張部（１４、３４）か ら、前記端部継手（５４）を前記穴（２０）から上昇させ、その後前記チューブ を前記スロットから取り外すことができるようにしたことを特徴とする請求項４ 記載の案内棒。 ７．前記吹きつけ穴（２１、２２）をそれぞれの群に設けて、それぞれの群が 前記チューブの数と同じ数の前記穴を有することを特徴とする請求項５記載の案 内棒。 ８．前記チューブが前記吹きつけ穴（２１、２２）より小さなノズル穴（５２ 、５３）を備えることを特徴とする請求項１〜７に記載の案内棒。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．チェーンソーの案内棒であって、それぞれの板が該案内棒をチェーンソー 装置の案内棒ホルダーに装着するためのスロットと穴とを備える二つの側板（１ １）と一つの中央板（３１）、及び 前方部分（５１）が該中央板の長手方向に延在するスロットに取り外し可能に 挿入される複数の内張りチューブであって、前記案内棒ホルダーに接続する前記 チューブの後端部のカップ形状の継手（５４）から、一つの側板（１１）の吹き つけ穴（２１、２２）まで、記号付け液体を運搬する前記チューブ、 を含んでなるチェーンソーの案内棒において、 案内棒がその長手軸に周囲で逆転可能であり、 前記チューブが取り外し可能であり且つ逆転する前の位置から逆転した後の別 の位置まで移動可能であり、且つ 端部継手（５４）が押し込まれる側板の穴（２０）によって、前記位置が決定 される、 ことを特徴とするチェーンソーの案内棒。 ２．前記端部継手（５４）を前記穴（２０）内に堅く据え付けて、前記チュー ブが前記案内棒に対して移動させないことを特徴とする請求項１記載の案内棒。 ３．前記端部継手（５４）が前記案内棒に対して限定された可動性を備えるが 、心だし構成部品によって前記案内棒ホルダーに固定されることを特徴とする請 求項１記載の案内棒。 ４．前記チューブが真っ直ぐな前方部分（５１）と曲がり（５５）とを備え、 且つ前記曲がりと前記継手（５４）との間のチューブの後方部分（５７）が一側 面に片寄り且つ延長されたスロット（４１）の横拡張部（１４、３４）に配置さ れることを特徴とする請求 項１記載の案内棒。 ５．一つまたは複数のチューブの真っ直ぐな前方部分（５１）が案内棒の中心 線に沿う単一スロット（４１）に並んで配置されることを特徴とする請求項４記 載の案内棒。 ６．各チューブをチューブの真っ直ぐな部分（５１）の周囲で限定された角度 を回転可能としたことにより、前記後方部分（５７）を拡張部（１４、３４）か ら、前記端部継手（５４）を前記穴（２０）から上昇させ、その後前記チューブ を前記スロットから取り外すことができるようにしたことを特徴とする請求項４ 記載の案内棒。 ７．前記吹きつけ穴（２１、２２）をそれぞれの群に設けて、それぞれの群が 前記チューブの数と同じ数の前記穴を有することを特徴とする請求項５記載の案 内棒。 ８．前記チューブが前記吹きつけ穴（２１、２２）より小さなノズル穴（５２ 、５３）を備えることを特徴とする請求項１〜７に記載の案内棒。