JP2001356965A - 電子ファイル、電子ファイルの再生装置、及び電子ファイルの再生方法。 - Google Patents

電子ファイル、電子ファイルの再生装置、及び電子ファイルの再生方法。

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JP2001356965A
JP2001356965A JP2000176750A JP2000176750A JP2001356965A JP 2001356965 A JP2001356965 A JP 2001356965A JP 2000176750 A JP2000176750 A JP 2000176750A JP 2000176750 A JP2000176750 A JP 2000176750A JP 2001356965 A JP2001356965 A JP 2001356965A
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electronic file
file
integrated
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JP2000176750A
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Hiroshi Ito
浩 伊藤
Minoru Wada
稔 和田
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のネットワークからダウンロードされた
電子ファイルは自由に複製することができ、しかも、そ
の複製された電子ファイルは正当な対価の支払いも無し
に再生され得る。 【解決手段】 電子ファイルに一体化された物理情報を
検出する手段と、上記電子ファイルに付された実際の物
理情報を検出する手段と、上記電子ファイルに一体化さ
れた物理情報、及び上記電子ファイルの実際の物理情報
を比較する手段とを備え、上記電子ファイルに一体化さ
れた物理情報、及び上記電子ファイルの実際の物理情報
が一致する時に上記電子ファイルを再生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コンピュータの
ハードディスクなどに記憶された画像、テキスト、音声
などの電子ファイルと、この電子ファイルを再生する再
生装置及びその方法に関するものであり、特に不当に複
製されたことが識別されやすい電子ファイル、及びその
不当に複製されたことが識別された電子ファイルの再生
を禁止する再生装置及びその再生方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、PROCEEDINGS OF
THE IEEE誌99年7月号の、1267〜127
6ページに掲載された論文“Copy protect
ionfor DVD video”(J.A.Bloo
m他著)には、DVD(Digital Versat
ile Disk)の複製制御技術が開示されている。
【0003】これによれば、DVDの場合、デジタルデ
ータにはコピー禁止フラグが多重されており、これがオ
ンの時にはそのデジタルデータの複製が禁止されるよう
になっている。このDVDに記録されたデジタルデータ
へのアクセスは、必ずDVDドライブを介して行われて
おり、DVDドライブが規格に適合している限り、デジ
タルデータの違法な複製は行われないようになってい
る。これは、DVDドライブに接続されたプロセッサが
DVD上の電子ファイルをハードディスク等に違法に複
製しようとしても、DVDドライブがプロセッサからの
命令を拒否するようになっているためである。
【0004】しかし、このような制御は、ネットワーク
などからダウンロードされてハードディスクに蓄積され
た電子ファイルに対しては有効ではない。これは、電子
ファイルがDVDドライブを経ることなくハードディス
クに蓄積され、しかもプロセッサがそのハードディスク
上の電子ファイルに直接アクセスできるためである。な
お、プロセッサがハードディスク上の電子ファイルに直
接アクセスできるのは、オペレーティングシステム(O
S)から許されているためである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のネ
ットワークからダウンロードされた電子ファイルは自由
に複製することができ、しかも、その複製された電子フ
ァイルは正当な対価の支払いも無しに再生され得るとい
った問題点があった。本発明は、このような問題点を解
消するためになされたものであり、ネットワークからダ
ウンロードされ複製された電子ファイルを、再生装置で
再生できないようにする電子ファイル、その再生装置、
及びその再生方法を得ることを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる電子フ
ァイルは、生成時間や媒体上での記録位置に関する物理
情報が一体化されたものである。
【0007】また、この発明にかかる電子ファイルは、
物理情報が所定の関数で変換され、その得られた関数値
が一体化されたものである。
【0008】さらに、この発明にかかる電子ファイル
は、物理情報は複数の要素を有するものである。
【0009】この発明にかかる電子ファイルの再生装置
は、電子ファイルに一体化された物理情報を検出する手
段と、電子ファイルに付された実際の物理情報を検出す
る手段と、電子ファイルに一体化された物理情報、及び
電子ファイルの実際の物理情報を比較する手段とを備
え、電子ファイルに一体化された物理情報、及び電子フ
ァイルの実際の物理情報が一致する時に電子ファイルを
再生するものである。
【0010】また、この発明にかかる電子ファイルの再
生装置は、電子ファイルに一体化された物理情報と電子
ファイルの実際の物理情報とが互いに複数の要素を有
し、これら複数の要素の一致の度合いに応じて、電子フ
ァイルを再生するものである。
【0011】さらに、この発明にかかる電子ファイルの
再生装置は、電子ファイルに一体化された関数値を検出
する手段と、電子ファイルに付された実際の物理情報を
検出する手段と、電子ファイルの実際の物理情報を所定
の関数で変換する手段と、電子ファイルに一体化された
関数値、及び関数で変換され得られた電子ファイルの実
際の物理情報の関数値を比較する手段とを備え、電子フ
ァイルに一体化された関数値、及び関数で変換され得ら
れた電子ファイルの実際の物理情報の関数値が一致する
時に電子ファイルを再生するものである。
【0012】また、この発明にかかる電子ファイルの再
生装置は、電子ファイルに一体化された関数値と電子フ
ァイルの実際の物理情報に基づく関数値とが互いに複数
の要素を有し、これら複数の要素の一致の度合いに応じ
て、電子ファイルを再生するものである。
【0013】さらに、この発明にかかる電子ファイルの
再生装置は、電子ファイルに一体化された物理情報及び
関数値を検出する手段、電子ファイルに付された実際の
物理情報を検出する手段、電子ファイルの実際の物理情
報を所定の関数で変換する手段、及び、電子ファイルに
一体化された物理情報及び関数値と、電子ファイルの実
際の物理情報及びその関数値とを比較する手段を備え、
電子ファイルに一体化された物理情報及び関数値と、電
子ファイルの実際の物理情報及びその関数値とが一致す
る時に電子ファイルを再生するものである。
【0014】また、この発明にかかる電子ファイルの再
生装置は、電子ファイルに一体化された物理情報及び関
数値と電子ファイルの実際の物理情報及びその関数値と
の一致の度合いに応じて、電子ファイルを再生するもの
である。
【0015】この発明にかかる電子ファイルの再生方法
は、電子ファイルに一体化された物理情報を検出するス
テップと、電子ファイルに付された実際の物理情報を検
出するステップと、電子ファイルに一体化された物理情
報、及び電子ファイルの実際の物理情報を比較するステ
ップと、電子ファイルに一体化された物理情報、及び電
子ファイルの実際の物理情報が一致する時に電子ファイ
ルを再生するステップとを有するものである。
【0016】
【発明の実施の形態】実施の形態1.本発明による電子
ファイルの一実施形態について、図1を用いて説明す
る。図1は、本発明の実施形態1の電子ファイルについ
て記述した電子ファイルレコードの説明図である。図1
において、この電子ファイルの長さはNバイトであり、
その中のpバイト目からqバイト目に物理情報xが挿入
されている。
【0017】この物理情報xは、例えば、電子ファイル
(以下、ファイルとする)の生成された時刻や、そのフ
ァイルが存在するハードディスク等の媒体上のアドレス
等を示すものである。例えば、物理情報xがファイルの
生成された時刻であるとすれば、物理情報xはx=YY
MMDDhhmmss等となり、この物理情報xはファ
イルに挿入されたり、重畳されたりする。なお、YYは
年、MMは月、DDは日、hhは時、mmは分、ssは
秒を表わすものとする。また、物理情報xが媒体上に記
録されたファイルのアドレスである場合には、その物理
情報xは媒体上における該ファイルの先頭のアドレスを
指すポインタ等となる。
【0018】これらの物理情報xは、2通りの方法で検
出することができる。一つはファイルに直接書き込まれ
た内容を確認する方法であり、もう一つはファイルシス
テムを利用して参照する方法である。なお、このファイ
ルシステムとは、該ファイルに関するタグ等のことであ
り、ファイルの内容自身は見なくとも、ファイルの概要
を知ることができるシステムやサービスのことである。
【0019】この図1の中で、物理情報xはファイルの
適当な位置に挿入されたが、この物理情報xはファイル
と一体化し、ファイルと分離不可能な形態であればどの
ようなものであってもよい。つまり、物理情報xとファ
イルとは別々に存在するのではなく、物理情報xがファ
イルに含まれるようにしていればよい。例えば、電子透
かし等を用いて、物理情報xをファイルに多重してもよ
い。また、物理情報xをファイル名の一部に用いてもよ
い。
【0020】次に、この物理情報xを用いて、ファイル
が不正に複製されたものであるかどうか識別する識別方
法について、以下に説明する。今、あるファイル(以
下、原ファイル)が別のファイル(以下、複製ファイ
ル)にコピーされたとする。このとき、複製ファイルの
内容は、原ファイルの内容と全く同一となる。したがっ
て、この複製ファイルに一体化された物理情報の内容
は、原ファイルの物理情報xの内容と全く同一となる。
しかしながら、複製ファイルの実際の物理情報z、つま
り複製ファイルの生成された時間や媒体上の記録位置
は、原ファイルの物理情報xの内容である原ファイルの
生成時刻や媒体上の記憶位置とは異なるものとなる。
【0021】このため、端末内等に記録される複製ファ
イルの実際の物理情報zと、その複製ファイルに一体化
された物理情報xとは一致しない。それゆえに、この複
製ファイルは、不正に複製されたファイルであると識別
でき、このファイルは再生装置で再生されないことにな
る。
【0022】このように、ファイルの実際の物理情報z
と、該ファイルに一体化された物理情報xとを比較する
ことにより、不正に複製されたファイルであるかどうか
を識別することができる。
【0023】上述のようなファイルは、例えばネットワ
ークを介してダウンロードされるものであり、このよう
なファイルが蓄積され、再生される再生装置としては、
コンピュータ、デジタル放送の受信機、携帯端末等が考
えられる。
【0024】実施の形態2.次に、本発明による電子フ
ァイルの他の実施形態について説明する。なお、実施形
態1と同一又は相当の部分は、その説明を省略し、相違
する部分について説明する。実施形態2のファイルは、
物理情報xと関数fとを用いて得られた関数値y=f
(x)を該ファイルに一体化するものである。なお、こ
の関数fは、異なる物理情報xの値が十分な確率で異な
る関数値yに写像される関数であればよく、例えばハッ
シュ関数等がある。
【0025】上述のようなファイルにおいて、不正に複
製されたファイルであるかどうかを識別するには、ファ
イルに一体化された関数値y=f(x)と、ファイルシ
ステムから参照し得られるファイルの物理情報zの関数
値f(z)とを比較し、ファイルに一体化された関数値
yと、ファイルシステムから参照し得られるファイルの
物理情報zの関数値f(z)とが一致しなければ、その
ファイルは不正に複製されたファイルであると識別され
る。なお、関数fは、正当な再生装置には予め与えられ
ているものである。また、不正に複製されたファイルと
異なる原ファイルは、ファイルに一体化された関数値y
=f(x)と、ファイルシステムから参照し得られるフ
ァイルの物理情報の関数値とが一致する。
【0026】このように、関数fを用いることにより、
ファイルの改ざん等の攻撃に対する耐性を高めることが
できる。具体的には、関数fを用いることにより、ファ
イルと一体化された物理情報xが攻撃者によって明らか
にされた場合でも、不正に複製されたファイルと原ファ
イルとを区別するのが容易になるのである。つまり、関
数fを用いなければ、攻撃者は既知となった物理情報x
を、不正に複製したファイルの真の物理情報zとして、
書き換えることが容易になり、複製ファイルの真の物理
情報zを、その複製ファイルに一体化された物理情報x
と一致させることができる。このため、不正に複製され
たファイルと原ファイルとの区別ができなくなるのであ
る。しかし、関数fを用いることにより、攻撃者がファ
イルに一体化された物理情報xの関数値yを知ったとし
ても、関数fを知らなければ、複製ファイルの真の物理
情報zの関数値f(z)を知ることができず、不正に複
製されたファイルと原ファイルとを容易に区別すること
ができるのである。
【0027】このように、関数fを用いることにより、
ファイルの改ざん等の攻撃に対する耐性が高まり、例え
ば、関数値yをファイル名の一部とするなど、ファイル
との明示的な一体化が可能となる。
【0028】実施の形態3.次に、本発明による電子フ
ァイルの他の実施形態について説明する。なお、実施形
態1及び実施形態2と同一又は相当の部分は、その説明
を省略し、相違する部分について説明する。実施形態3
のファイルは、複数の物理情報xが一体化されたり、複
数の関数値yが一体化されたり、複数の物理情報x及び
関数fが一体化されたりするものである。なお、上述の
複数の物理情報xや関数値yは、ひとつのファイルの別
々の部分に多重しても、同じ部分に多重してもよい。ま
た多重せずに、挿入してもよい。また、これらを併用し
てもよい。
【0029】このように、複数の物理情報xや関数値y
を、ひとつのファイルに一体化させ、これら一体化され
た物理情報xや関数値yと、真の物理情報zやその関数
値f(z)との一致不一致を調べることにより、より精
密に、原ファイルと不正に複製されたファイルとを区別
することができる。
【0030】実施の形態4.次に、本発明によるファイ
ルを再生する再生装置の一実施形態について、図2を用
いて説明する。図2は、本発明の実施形態4であるファ
イルを再生する再生装置での再生方法を示すフローチャ
ートである。ステップ(以下、Sと称する)21で再生
装置は、ファイルと一体化された物理情報xを、該ファ
イルから検出する。このS21が終了するとS22に進
む。S22で再生装置は、ファイルの実際の物理情報z
を、ファイルシステムから検出する。このS22が終了
するとS23に進む。S23で再生装置は、物理情報x
と物理情報zとを比較する。物理情報xと物理情報zと
が一致する時はS24に進み、一致しなければ一連の処
理を終了する。S24で再生装置は、ファイルを再生す
る。
【0031】なお、この再生装置で再生しようとしてい
るファイルの物理情報xと物理情報zとが一致する時、
該再生装置で再生しようとしているファイルは原ファイ
ルであり、再生装置で再生される。しかし、この再生装
置で再生しようとしているファイルの物理情報xと物理
情報zとが一致しない時、該再生装置で再生しようとし
ているファイルは不正に複製されたファイルであり、再
生装置では再生されない。
【0032】なお、本実施形態において、実施形態1と
同一又は相当の部分については、その説明を省略し、相
違する部分について説明した。
【0033】このように、本実施形態の再生装置は、フ
ァイルに固有の物理情報がファイルとファイルシステム
とから求められ、それらが一致するときに限り、そのフ
ァイルを再生するようにしたので、不正に複製されたフ
ァイルの再生ができず、実質的に不正な複製を抑えるこ
とができる。
【0034】実施の形態5.次に、本発明によるファイ
ルを再生する再生装置の他の実施形態について、図3を
用いて説明する。図3は、本発明の実施形態5であるフ
ァイルを再生する再生装置での再生方法を示すフローチ
ャートである。S31で再生装置は、ファイルと一体化
された物理情報xの関数値yを、該ファイルから検出す
る。このS31が終了するとS32に進む。S32で再
生装置は、ファイルの実際の物理情報zを、ファイルシ
ステムから検出する。このS32が終了するとS33に
進む。S33で再生装置は、物理情報zの関数値Y=f
(z)を算出する。このS33が終了するとS34に進
む。S34で再生装置は、関数値yと関数値Yとを比較
する。関数値yと関数値Yとが一致する時はS35に進
み、一致しなければ一連の処理を終了する。S35で再
生装置は、ファイルを再生する。
【0035】なお、この再生装置で再生しようとしてい
るファイルの関数値yと関数値Yとが一致する時、該再
生装置で再生しようとしているファイルは原ファイルで
あり、再生装置で再生される。しかし、この再生装置で
再生しようとしているファイルの関数値yと関数値Yと
が一致しない時、該再生装置で再生しようとしているフ
ァイルは不正に複製されたファイルであり、再生装置で
は再生されない。
【0036】なお、本実施形態において、実施形態4と
同一又は相当の部分については、その説明を省略し、相
違する部分について説明した。
【0037】このように、本実施形態の再生装置は、フ
ァイルの固有の物理情報を所定の関数で変換してファイ
ルに一体化させているので、ファイルの複製改ざんを困
難にしている。
【0038】実施の形態6.次に、本発明によるファイ
ルを再生する再生装置の他の実施形態について、図4を
用いて説明する。図4は、本発明の実施形態6であるフ
ァイルを再生する再生装置での再生方法を示すフローチ
ャートである。S41で再生装置は、ファイルと一体化
された複数の物理情報xを、該ファイルから検出する。
ここで検出される複数の物理情報xは、N個の物理情報
からなるベクトルで表すことができる。つまり、複数の
物理情報xは、x=(x1、x2、…、xN)と表すこ
とができる。なお、x1、x2、…、xNは、全て物理
情報(要素)である。また、Nは整数である。このS4
1が終了するとS42に進む。S42で再生装置は、フ
ァイルの実際の物理情報zを、ファイルシステムから検
出する。ここで検出される複数の物理情報zは、N個の
物理情報からなるベクトルで表すことができる。つま
り、複数の物理情報zは、z=(z1、z2、…、z
N)と表すことができる。なお、z1、z2、…、zN
は、全て物理情報(要素)である。また、Nは整数であ
る。このS42が終了するとS43に進む。S43で再
生装置は、物理情報xと物理情報zとを比較する。物理
情報xと物理情報zとが一致する時はS44に進み、一
致しなければ一連の処理を終了する。S44で再生装置
は、ファイルを再生する。
【0039】なお、本実施形態の再生装置は、物理情報
xと物理情報zとが全部一致しなくても、これらの物理
情報の一致の程度に応じて、ファイルの再生を許可して
もよい。
【0040】このように、複数の物理情報xと複数の物
理情報zとの一致不一致を調べることにより、より精密
に、原ファイルであるか不正に複製されたファイルであ
るかを識別することができる。
【0041】なお、本実施形態において、実施形態4と
同一又は相当の部分については、その説明を省略し、相
違する部分について説明した。
【0042】実施の形態7.次に、本発明によるファイ
ルを再生する再生装置の他の実施形態について、図5を
用いて説明する。図5は、本発明の実施形態7であるフ
ァイルを再生する再生装置での再生方法を示すフローチ
ャートである。S51で再生装置は、ファイルと一体化
された複数の物理情報x、及びその関数値yを、該ファ
イルから検出する。ここで検出される複数の物理情報x
は、N個の物理情報からなるベクトルで表すことができ
る。つまり、物理情報xは、x=(x1、x2、…、x
N)と表すことができる。なお、x1、x2、…、xN
は、全て物理情報(要素)である。また、各物理情報x
に対応する関数値yは、N個の関数値からなるベクトル
で表すことができる。つまり、関数値yは、y=(y
1、y2、…、yN)と表すことができる。なお、y
1、y2、…、yNは、全て関数値(要素)である。こ
のS51が終了するとS52に進む。
【0043】S52で再生装置は、ファイルの実際の物
理情報zを、ファイルシステムから検出する。ここで検
出される複数の物理情報zは、N個の物理情報からなる
ベクトルで表すことができる。つまり、物理情報zは、
z=(z1、z2、…、zN)と表すことができる。な
お、z1、z2、…、zNは、全て物理情報(要素)で
ある。また、Nは整数である。このS52が終了すると
S53に進む。
【0044】S53で再生装置は、物理情報zの関数値
Y=f(z)を算出する。ここで検出される複数の関数
値Yは、N個の関数値からなるベクトルで表すことがで
きる。つまり、関数値Yは、Y=(Y1、Y2、…、Y
N)と表すことができる。なお、Y1(=f(z
1))、Y2、…、YNは、全て関数値(要素)であ
る。また、Nは整数である。このS53が終了するとS
54に進む。
【0045】S54で再生装置は、ファイルから検出さ
れた物理情報xやその関数値yと、システムから検出さ
れた物理情報zやその関数値Yとを比較する。これらが
一致する時はS55に進み、一致しなければ一連の処理
を終了する。S55で再生装置は、ファイルを再生す
る。
【0046】なお、ファイルに一体化される物理情報x
は、全ての物理情報xの一部であってもよい。また、フ
ァイルに一体化される関数値yは、全物理情報xの一部
に対応するものであってもよい。さらに、ファイルに一
体化される関数値yは、ファイルに一体化された物理情
報xに対応するものであっても、ファイルに一体化され
ていない物理情報xに対応するものであってもよい。ま
た、再生装置で算出される関数値Yは、ファイルに一体
化される関数値yに対応するものだけであってもよい。
なお、どの物理情報xに対応する関数値yがファイルに
一体化されているかについては、事前に確認されている
ものとする。
【0047】このように、本実施形態の再生装置は、複
数の物理情報xや関数値yが一体化されたファイルを再
生するものであり、物理情報xや関数値yと物理情報z
やその関数値Yとの一致不一致を調べることにより、よ
り精密に、原ファイルと不正に複製されたファイルとを
区別し再生することができる。また、本実施形態の再生
装置が再生するファイルは、関数値を用いるため、ファ
イルの改ざんが困難なものである。
【0048】なお、本実施形態において、実施形態4と
同一又は相当の部分については、その説明を省略し、相
違する部分について説明した。
【0049】
【発明の効果】以上のように、この発明にかかる電子フ
ァイルは、生成時間や媒体上での記録位置に関する物理
情報が一体化されたものであり、原ファイルと複製ファ
イルを区別することができ、不正な複製を防止すること
ができる。
【0050】また、この発明にかかる電子ファイルは、
物理情報が所定の関数で変換され、その得られた関数値
が一体化されたものであり、電子ファイルの改ざんを困
難にすることができる。
【0051】さらに、この発明にかかる電子ファイル
は、物理情報は複数の要素を有するものであり、原ファ
イルと複製ファイルとを精密に区別することができ、不
正な複製を防止することができる。
【0052】この発明にかかる電子ファイルの再生装置
は、電子ファイルに一体化された物理情報を検出する手
段と、電子ファイルに付された実際の物理情報を検出す
る手段と、電子ファイルに一体化された物理情報、及び
電子ファイルの実際の物理情報を比較する手段とを備
え、電子ファイルに一体化された物理情報、及び電子フ
ァイルの実際の物理情報が一致する時に電子ファイルを
再生するものであり、電子ファイルの固有な物理情報を
2通りから求め、それらが一致するときに限り、電子フ
ァイルを再生できるようにしたので、不正な複製ファイ
ルの再生が拒否でき、実質的に不正な複製を防止するこ
とができる。
【0053】また、この発明にかかる電子ファイルの再
生装置は、電子ファイルに一体化された関数値を検出す
る手段と、電子ファイルに付された実際の物理情報を検
出する手段と、電子ファイルの実際の物理情報を所定の
関数で変換する手段と、電子ファイルに一体化された関
数値、及び関数で変換され得られた電子ファイルの実際
の物理情報の関数値を比較する手段とを備え、電子ファ
イルに一体化された関数値、及び関数で変換され得られ
た電子ファイルの実際の物理情報の関数値が一致する時
に電子ファイルを再生するものであり、電子ファイルの
改ざんが困難な関数値を2通りから求め、それらが一致
するときに限り、電子ファイルを再生できるようにした
ので、不正な複製ファイルの再生が拒否でき、実質的に
不正な複製を防止することができる。
【0054】この発明にかかる電子ファイルの再生方法
は、電子ファイルに一体化された物理情報を検出するス
テップと、電子ファイルに付された実際の物理情報を検
出するステップと、電子ファイルに一体化された物理情
報、及び電子ファイルの実際の物理情報を比較するステ
ップと、電子ファイルに一体化された物理情報、及び電
子ファイルの実際の物理情報が一致する時に電子ファイ
ルを再生するステップとを有するものであり、電子ファ
イルの固有な物理情報を2通りから求め、それらが一致
するときに限り、電子ファイルを再生できるようにした
ので、不正な複製ファイルの再生が拒否でき、実質的に
不正な複製を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態1の電子ファイルについて
記述した電子ファイルレコードの説明図である。
【図2】 本発明の実施形態4であるファイルを再生す
る再生装置での再生方法を示すフローチャートである。
【図3】 本発明の実施形態5であるファイルを再生す
る再生装置での再生方法を示すフローチャートである。
【図4】 本発明の実施形態6であるファイルを再生す
る再生装置での再生方法を示すフローチャートである。
【図5】 本発明の実施形態7であるファイルを再生す
る再生装置での再生方法を示すフローチャートである。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生成時間や媒体上での記録位置に関する
    物理情報が一体化されたことを特徴とする電子ファイ
    ル。
  2. 【請求項2】 物理情報が所定の関数で変換され、その
    得られた関数値が一体化されたことを特徴とする請求項
    1に記載の電子ファイル。
  3. 【請求項3】 物理情報は複数の要素を有することを特
    徴とする請求項1又は2に記載の電子ファイル。
  4. 【請求項4】 電子ファイルに一体化された物理情報を
    検出する手段と、 上記電子ファイルに付された実際の物理情報を検出する
    手段と、 上記電子ファイルに一体化された物理情報、及び上記電
    子ファイルの実際の物理情報を比較する手段とを備え、 上記電子ファイルに一体化された物理情報、及び上記電
    子ファイルの実際の物理情報が一致する時に上記電子フ
    ァイルを再生することを特徴とする電子ファイルの再生
    装置。
  5. 【請求項5】 電子ファイルに一体化された物理情報と
    上記電子ファイルの実際の物理情報とが互いに複数の要
    素を有し、これら複数の要素の一致の度合いに応じて、
    上記電子ファイルを再生することを特徴とする請求項4
    に記載の電子ファイルの再生装置。
  6. 【請求項6】 電子ファイルに一体化された関数値を検
    出する手段と、 上記電子ファイルに付された実際の物理情報を検出する
    手段と、 上記電子ファイルの実際の物理情報を所定の関数で変換
    する手段と、 上記電子ファイルに一体化された関数値、及び上記関数
    で変換され得られた上記電子ファイルの実際の物理情報
    の関数値を比較する手段とを備え、 上記電子ファイルに一体化された関数値、及び上記関数
    で変換され得られた上記電子ファイルの実際の物理情報
    の関数値が一致する時に上記電子ファイルを再生するこ
    とを特徴とする電子ファイルの再生装置。
  7. 【請求項7】 電子ファイルに一体化された関数値と上
    記電子ファイルの実際の物理情報に基づく関数値とが互
    いに複数の要素を有し、これら複数の要素の一致の度合
    いに応じて、上記電子ファイルを再生することを特徴と
    する請求項6に記載の電子ファイルの再生装置。
  8. 【請求項8】 電子ファイルに一体化された物理情報及
    び関数値を検出する手段、 上記電子ファイルに付された実際の物理情報を検出する
    手段、 上記電子ファイルの実際の物理情報を所定の関数で変換
    する手段、 及び、上記電子ファイルに一体化された物理情報及び関
    数値と、上記電子ファイルの実際の物理情報及びその関
    数値とを比較する手段を備え、 上記電子ファイルに一体化された物理情報及び関数値
    と、上記電子ファイルの実際の物理情報及びその関数値
    とが一致する時に上記電子ファイルを再生することを特
    徴とする電子ファイルの再生装置。
  9. 【請求項9】 電子ファイルに一体化された物理情報及
    び関数値と上記電子ファイルの実際の物理情報及びその
    関数値との一致の度合いに応じて、上記電子ファイルを
    再生することを特徴とする請求項8に記載の電子ファイ
    ルの再生装置。
  10. 【請求項10】 電子ファイルに一体化された物理情報
    を検出するステップと、 上記電子ファイルに付された実際の物理情報を検出する
    ステップと、 上記電子ファイルに一体化された物理情報、及び上記電
    子ファイルの実際の物理情報を比較するステップと、 上記電子ファイルに一体化された物理情報、及び上記電
    子ファイルの実際の物理情報が一致する時に上記電子フ
    ァイルを再生するステップとを有することを特徴とする
    電子ファイルの再生方法。
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