JP2001356696A - 回転標示板の制動方法、および同制動装置 - Google Patents

回転標示板の制動方法、および同制動装置

Info

Publication number
JP2001356696A
JP2001356696A JP2000184530A JP2000184530A JP2001356696A JP 2001356696 A JP2001356696 A JP 2001356696A JP 2000184530 A JP2000184530 A JP 2000184530A JP 2000184530 A JP2000184530 A JP 2000184530A JP 2001356696 A JP2001356696 A JP 2001356696A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slide
board
type stopper
guide
stopper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000184530A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4592154B2 (ja
Inventor
Mochichika Yoshida
用親 吉田
Sumio Takayama
澄雄 高山
Keisuke Izeki
恵輔 井関
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nichigaku Co Ltd
Original Assignee
Nichigaku Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nichigaku Co Ltd filed Critical Nichigaku Co Ltd
Priority to JP2000184530A priority Critical patent/JP4592154B2/ja
Publication of JP2001356696A publication Critical patent/JP2001356696A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4592154B2 publication Critical patent/JP4592154B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Drawing Aids And Blackboards (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な機構の装置を用いて、容易に、かつ確
実に回転標示板のボードの回転を制動することができ、
しかも標示板の構成部材を損耗せしめる虞れの無い制動
技術を提供する。 【解決手段】 支柱1に装着したガイドレール部材15
によってスライド型ストッパ17の上下摺動を案内す
る。該スライド型ストッパ17には係止突条17bが形
成されていて、上昇したときはボード4の係止溝4gに
嵌合して該ボード4の回転を制動する。スライド型スト
ッパ17を下降させると、前記係止突条17bが係止溝
4gから抜け出すので、ボード4の制動が解除される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水平な軸を中心と
して回転可能に支持されている標示板を、ほぼ垂直な姿
勢に固定したり、該固定を解除して回転自在ならしめた
りする制動方法、および、同じく制動装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図4は、公知の回転標示板の代表的な、
かつ最も評価の高い1例を示す外観斜視図に、水平回転
軸Hと、標示板の回転を示す円弧矢印と、回転ストッパ
を示す鎖線楕円とを付記した図である。符号1を付して
示した1対の支柱は、それぞれの下端に脚2が取り付け
られていて、床上の垂直姿勢に支持されている。符号3
はキャスターであるが、このキャスターの代りに高さ調
節具(図示せず)が設けられた例も有る。前記1対の支
柱1に対して、水平回転軸H−Hの周りに回転自在なよ
うに、ボード4が支持されている。実線で描かれている
ボード4を円弧矢印a,a′のように回すと、鎖線で描
いた4′のようになるのであるが、この鎖線位置に特別
の意味は無く、360度の回転が自在である。前記1対
の支柱1は、水平な連結棒5で接続されて、H字状の剛
性を有する支持構造を形成している。この連結棒5は、
中棒,横棧,横棒などと呼ばれることもある。符号6を
付して示したものは粉受である。この部材はチョーク受
け、チョーク置き、マーカー置き、マーカートレーなど
と呼ばれることもある。また、黒板拭き(イレーザ)の
置き場としても利用される。黒板拭きはチョークやマー
カーなどよりも大形の部材であるから、粉受6の上に黒
板拭き(図示省略)が置かれる場合のことを考えると、
実線位置のボード4の下端と粉受6との間に適宜寸法
(黒板拭きの高さ寸法+α)の間隔を設けておかねばな
らない。この間隔が必要であるということは、後に詳述
する本発明装置の構成との関連において重要であるから
心に留めておかれたい。また、この間隔が過度に大きい
ことも好ましくない。なお、前記の連結棒5と粉受6と
を一体に成形した粉受兼連結棒が設けられる場合も有る
(図7,図8を参照して、この公知例を後に示す)。前
記のボード4は、黒板や白板(ホワイトボード)のよう
に、筆記・消去自在な標示板であっても良く、地図やポ
スターを一時的に画鋲止めする標示板であっても良く、
また、映写用スクリーンであっても良く、要するに文
字,図形等を多くの人に見せるための板状部材の総称で
ある。本図4において鎖線楕円で囲んで示したSa,S
bはストッパであって、これら双方のストッパは、いわ
ゆる鏡像対称をなす類似の部材であるが、同形同寸の部
材を用いることもできる。
【0003】図5は、前掲の図4に示したストッパS
a,Sbの詳細を説明するために示したものであって、
(A)は支柱の一部を破断して描いたストッパSaの単
品斜視図、(B)はストッパSbを支柱から抜き取った
状態で描いた分解斜視図兼組立て工程図である。本例の
ストッパSaとストッパSbとは、同一の器具を上下反
転させることによって右用,左用に使いわけている。本
図5(B)に示したストッパ本体S1を、矢印aのよう
に支柱1に外嵌し、ストッパスクリューS2を矢印bの
ようにストッパ本体S1に挿通し、異型蝶ナット(片羽
根形の蝶ナット)S3に螺合して締めつけると、支柱1
に対して固定され、捻じ緩めるとストッパ本体S1が支
柱1に対して上下摺動自在になる。(図4,図5を併せ
て参照)片羽根形の蝶ナットS3を弛めて、ストッパ本
体S1を上下摺動可能にし、手動操作で上昇させてボー
ド4を挟みつけると、該ボード4の回動が制動され、下
降させると制動が解放される。なお、本発明において制
動とは、運動を減速して停止させるという意味あいは無
く、手動操作で停止しているボードの停止状態を保持す
ることを言う、ただしボード4に筆記する場合は筆圧を
受けるので、上記の「保持する」ことは該筆圧に耐えね
ばならない。
【0004】図6は、前掲の図4,図5と異なる公知例
を示し、ストッパ付近を切断して描いた正面図である。
支柱1にナット7が固着され、このナット7に対してハ
ンドル付き押しネジ8が螺合挿通され、その先端にプッ
シャ9が装着されている。一方、ボード4は、ボード本
体4aの縦の縁には縦枠4bが、下の縁には横枠4c
が、角の部分にはコーナー部材4dが、それぞれ取り付
けられている。図示の状態でハンドル付き押しネジ8を
締め込むと、プッシャ9が縦枠4bに押しつけられて制
動作用を果たし、ハンドル付き押しネジ8を捻じ戻すと
ボード4の制動が解除される。本図6の公知例において
プッシャ9を省略して、ボード4の縦枠4bを直接的に
押しつけても良い。図7は、前掲の図4〜図6と更に異
なる公知例を示し、ストッパを備えた回転式黒板を模式
的に描いてあり、(A)は全体的な外観斜視図、(B)
はその要部の拡大図である。
【0005】ストッパScは、粉受兼連結棒6&5の中
央部の上に設置されていて、台座10に対して上下動ピ
ース11が往復矢印u−dのように上下動可能に嵌合さ
れている。該上下動ピース11は、バネ手段によって上
方に伸長する方向に付勢されていて、係合溝11aがボ
ード4の下方の縁に係合して制動機能を果たす。手動操
作力を加えて上下動ピース11を下降させると、係合溝
11aがボード4から離脱して制動が解除される。
【0006】図8は、前掲の図4〜図7と更に異なる公
知の回転黒板用ストッパの1例を示し、ストッパ装置付
近を抽出して描いた断面側面図であって、制動機能が働
いている状態を表している。この図8は、特開平10−
181285号に開示された図面を適宜に簡略化したも
のである。横棧5に対してストッパレバー12が、レバ
ー軸13によって回動可能に枢着されるとともに、スプ
リング14によって図の左回り(反時計方向)に弾性的
な回動力を付勢されている。この状態から、図示矢印P
の手動操作力を加えると、ストッパレバー12はスプリ
ング14の付勢力に抗して右回り(時計方向)に回動
し、係合凹部12aがボード4の下縁から離脱して制動
が解除される。上記の手動操作力(矢印P)を加えなけ
れば、上記係合凹部12aがスプリング14の付勢力に
よってボード4の下縁を挟みつけた形に押しつけられ
て、制動状態が保たれる。図9は、前掲の図8に類似す
る公知例のストッパを示し、(A)は制動状態における
模式的な垂直断面側面図であり、(B)は制動が解除さ
れた状態における垂直断面側面図である。本図9におい
てはストッパレバー12を付勢しているバネ手段の図示
が省略されているが、矢印P′の手動操作力を加えられ
ると、係合突起12bが溝付下枠4eの溝から離脱して
制動が解除される。この図9の公知例では、溝付下枠4
eの形状と係合突起12bの形状とに工夫を施せば、ス
トッパレバー12に対して手動操作力(矢印P′)を加
えていない状態でボード4を回して垂直姿勢に近づけた
とき、ラチェット作用によってボード4の回動を阻止
し、かつ制動(停止状態の保持)を自動的に行なわせる
こともできる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図4ないし図9に示し
た各種の公知例に係る「回転標示板の制動装置」は、そ
れぞれ長短を有しているが、いずれも現に生産,供給さ
れて実用されている。すなわち、いずれの公知例もそれ
ぞれ優れた実用価値を有している。しかし、その反面、
いずれの公知例もそれぞれに短所を有していることも否
めない。図4および図5に示した公知例のストッパS
a,Sbは、構造が簡単であって作動が確実である。し
かし、制動操作・制動解除操作の度ごとに片羽根形の異
型蝶ナットを緩めたり締めつけたりしなければならない
ので、操作が煩雑である(異型蝶ナットの代りに通常の
蝶ナットを用いることもできるが、操作の煩雑性は変わ
らない)。その上、ストッパ本体S1の上下摺動操作を
繰り返すと、支柱1の塗装が剥がれたり、擦り傷痕を生
じたりする虞れも有る。また、ボード4がストッパ本体
に挟みつけられる箇所に痕跡を生じた場合、該痕跡は外
観に現れる箇所であることも望ましくない。図6に示し
た公知例のストッパ(ハンドル付き押しネジ8)は、構
造が簡単で作動が確実である。しかし、制動操作・制動
解除操作の度ごとにハンドル付き押しネジを締め込んだ
り捻じ弛めたりしなければならないので、操作が煩雑で
ある上に、上記のハンドル付き押しネジ8は、左右1対
の支柱1のそれぞれに設けられるので、左側のハンドル
付き押しネジと右側のハンドル付き押しネジとを均等に
締めつけないと、水平回転軸Hに無理な力が掛かって、
その損耗を促進する虞れが有る。このような場合、通常
レベルの機械組立工であれば、左右それぞれのハンドル
付き押しネジ8の手応えに注意しながら、左,右のハン
ドル付き押しネジを交互に締め込むのであるが、通常の
機械組立工にとっても黒板の前を右へ行ったり左へ行っ
たりして交互に締め込むことは非常に煩わしい。まして
や一般のユーザーに、こうした操作を期待することは甚
だしく非現実的であって、これを要求することは出来な
い。
【0008】図7に示した公知例のストッパ(上下動ピ
ース11)は、ボード4の下方の縁の中央部1箇所を挟
みつけて制動する構造であるから操作が簡単で便利であ
る。
【0009】しかし乍ら、本図7(A)から理解される
ように、ストッパScを操作する使用者はボード4の正
面ほぼ中央に立っている。このため、該ボード4を回す
ため黒板の左,右いずれかの側に避けるか、さもなくば
上体をのけ反らせて避けなければならないので少なから
ず使いにくい。本図7(B)の構造から理解されるよう
に、この構造のストッパScを左,右それぞれに設ける
ことはできない(例えば右側の制動を解除しても、左側
の上下動ピース11が上昇姿勢であればボード4が回ら
ない。左側の上下動ストッパ11を下げようとして右側
の上下動ストッパ11から手を放すと制動位置(上昇)
に戻ってしまう。同様に、制動を施す操作も困難であ
る)。(図7(A)参照)ストッパScの設置個数が1
個であると、実線位置のボード4は図示の点a,b,c
の3点で支持される。このため例えば点R付近または点
L付近に筆圧が加わったとき、ボード4の支持が不安定
になり、文字や図形を書きにくい。図7に示した構造の
ストッパScを左,右両側に設置しても操作が困難であ
るのと同様に、図9に示したストッパレバー12を左,
右両側に設置しても操作が困難である。すなわち、ボー
ド4の左,右両端部に図9の公知例のストッパレバー1
2をそれぞれ設けた場合、通常の大きさのボード4であ
ると両手を広げても左右両方のストッパレバー12を同
時に押動(矢印P′)することはできない。いま仮に、
左,右何れか片方のストッパレバー12を図9(B)の
ように押し下げたとすると、左,右何れか他方のストッ
パレバー12は(A)図のように制動状態になる。従っ
てボード4を回すことはできない。
【0010】また、両手を一杯に広げると左,右双方の
ストッパレバー12を押動(矢印P′)できる程度のボ
ード(横幅寸法が1.5メートル弱)に、図9の公知例
を適用して、その両側にそれぞれストッパレバー12を
設けた場合は、左,右の手で両方のストッパレバー12
を同時に押動(矢印P′)して制動を解除できるが、こ
の時、操作者はボード4の中央正面に位置しているの
で、ボード4を回転させることが困難である(操作者は
上半身を大きくのけ反らせて、ボード4との干渉を回避
しなければならず、非常に使いにくい。そこで、図9
(B)のようにストッパレバー12を押動(矢印P′)
しているときだけ係合突起が溝付下枠4eから離脱する
構造ではなく、押動力(P′)が消失しても制動解除の
状態が継続する構造であることが望ましい。図8の公知
例においては、ストッパレバー12に係止フック12c
が一体に形成されていて、手動操作片19の係止部19
aに係合して、制動解除状態を保持できるようになって
いる。この公知例の装置は高度の技術を駆使して精巧に
構成された高級な機器であって、ボードの左,右両側に
設けても容易に操作することができるが、構造が複雑か
つ巧緻であるだけに製造コストが割高であり、作動の信
頼性と耐久性に未だ不安を残している。
【0011】本発明は上述の事情に鑑みて為されたもの
であって、 イ.ネジを締めるとか弛めるとかいった煩雑な操作を必
要とせず、ワンタッチで標示板の回転を制動したり、制
動を解除したりすることができ、 ロ.使用によって支柱の塗装を剥がしたり、支柱の外観
に擦り傷痕を残したりする虞れが無く、 ハ.使用に伴って「ボードの外観に現れる箇所」に圧痕
や擦痕を残す虞れが無く、 ニ.操作に際して別段に高度の知識や熟練を必要とせず
(例えば左,右のストッパの操作力を均一にしなければ
ならないといった制約が無く)、 ホ.操作の誤りによって格別の故障を生じたり、身体に
危険が及んだりする虞れが無く、 ヘ.操作に際して標示板の側方へ退避したり、上半身を
のけ反らせて退避したりする必要が無く、 ト.ボードの左,右にそれぞれ設けたストッパ手段を、
それぞれ個別に操作することができ、 チ.簡単な構造であって、作動が確実であり、作動信頼
性が大きく、耐久性に優れた、回転標示板の制動技術を
提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】以上に説明した目的を達
成するために創作した本発明の基本的原理について、そ
の実施形態に対応する図1を参照して略述すると次のと
おりである。すなわち、 簡単な機構の装置を用いて、
容易に、かつ確実に回転標示板のボードの回転を制動す
ることができ、しかも標示板の構成部材を損耗せしめる
虞れの無い制動技術を提供するため、支柱1に装着した
ガイドレール部材15によってスライド型ストッパ17
の上下摺動を案内する。該スライドストッパ17には係
止突条17bが形成されていて、上昇したときはボード
4の係止溝4gに嵌合して該ボード4の回動を制動す
る。スライド型ストッパ17を下降させると、前記係止
突条17bが係止溝4gから抜け出すので、ボード4の
制動が解除される。上述の原理に基づいて請求項1に係
る発明方法の構成は、ほぼ垂直に保持された1対の支柱
と、上記1対の支柱を連結する連結棒もしくは粉受また
は粉受兼連結棒とを有し、上記1対の支柱に対して水平
な回転軸により回転可能に支承されたボードを具備して
いる回転標示板について、前記のボードをほぼ垂直な姿
勢に固定,解放自在なるごとく制動する方法において、
スライド型のストッパを、前記1対の支柱が対向してい
る内側の面に、ボードの下端部付近に位置せしめて配置
するとともに、前記スライド型ストッパとボードとが対
向する箇所に、相互に係合する凹凸を設け、かつ、前記
のスライド型ストッパを支柱に対して上下方向の摺動可
能に案内する手段、および、上下方向の摺動に節度を与
える手段を設け、前記のストッパを手動操作で下降せし
めて、ストッパの凹凸をボードの凹凸に係合せしめて該
ボードの回転を係止し、前記のストッパを手動操作で下
降せしめて、ストッパの凹凸とボードの凹凸との係合を
離脱せしめてボードの回転を自在ならしめることを特徴
とする。以上に説明した請求項1の発明方法によると、 イ.スライド型ストッパの上下摺動に節度が与えられる
ので、ネジを締めたり弛めたりする煩雑な操作を必要と
せずに、ボードの回転を制動したり、制動を解除したり
することができ、 ロ.スライド型ストッパが支柱に対して直接的に摺触す
ること無く、案内手段を介して該スライド型ストッパを
上下に案内するので、支柱の塗装が剥がされたり、支柱
に擦痕を生じたりする虞れが無く、 ハ.ボードの凹凸とスライド型ストッパの凹凸とが係合
して制動機能が果たされるので、ストッパによってボー
ドの本体部分を挟みつけたり締めつけたりすることが無
く、該ボード本体に圧痕を残したりする虞れが無く、 ニ.スライド型ストッパを手動操作で上下動させること
によって前記の凹凸を係脱させて制動,解除を行なうか
ら、別段の知識や熟練を要せず、 ホ.操作誤りによって身体的な危険を招く虞れも無く、 ヘ.スライド型ストッパが支柱に隣接して配置されるの
で、使用者は支柱の近傍に位置して操作することがで
き、ボードを回すときに上半身をのけ反らせたりする必
要無く、ボートと身体との干渉を回避することができ、 ト.スライド型ストッパの摺動に節度が与えられて、制
動操作された状態や、制動解除操作された状態が自己保
持されるので、2個のスライド型ストッパをそれぞれ個
別に操作することができ、 チ.構造が簡単であって作動が確実で、作動信頼性か高
い。
【0013】請求項2に係る発明方法の構成は、前記請
求項1の発明方法の構成要件に加えて、前記スライド型
ストッパに、上下方向の平行な複数本のガイド突条を設
けるとともに、上記ガイド突条を上下方向に案内する案
内溝孔を設けたガイドレール部材を構成し、かつ、前記
1対の支柱が対向している内側の面に上下方向の縦溝を
形成し、前記のガイドレール部材を上記縦溝の中に半ば
埋設する形に嵌合して固着することを特徴とする。以上
に説明した請求項2の発明方法によると、支柱の内側の
面に縦方向の溝が設けられて、ガイドレール部材が上記
縦溝に半ば埋設されるので、該ガイドレール部材の全体
が露出することにならない。その上、前記の縦溝は1対
の支柱それぞれの内側に設けられるので、前記ガイドレ
ール部材はいっそう外観に目立たない。従って、回転標
示板全体の外観を複雑ならしめることが無く、その意匠
的価値を損ねる虞れが無い。本請求項を適用して、支柱
の縦溝にガイドレール部材を嵌合させて固着するという
構成は、当該回転標示板の「制動装置以外の構成部材」
と良く調和するところに高い実用的価値が有る。これ
は、次のように新設と利用との両面から考察することに
よって理解される。支柱をアルミニウム合金で構成する
場合、その素材は一般に押出成形で大量生産される。従
って、ガイドレール装着用の縦溝を設けると、この縦溝
は支柱の上端から下端まで、その全長に亙って形成され
る。このため、該縦溝は粉受や連結棒の取付金具の装着
箇所として利用したり、回転軸の軸受部材の装着箇所と
して利用するに好適である。その理由は、円柱面状の曲
面に他の部材を装着することよりも、平底の溝状部に装
着することの方が遥かに容易であり、強固に装着できる
からである。以上はガイドレール部材用の縦溝を支柱に
新設した場合であるが、他の面から上記の事情を考察す
ると、回転標示板の支柱は従来、ストッパと関係無く、
粉受を装着したり、連結棒を装着したり、水平回転軸の
軸受を装着したり、その下端に脚を装着したりするため
に縦溝を設けられる場合が少なくない。
【0014】このような場合には、既に設けられている
縦溝を利用して本請求項のガイドレール部材を装着する
と、縦溝を新設する必要が無いので非常に好都合であ
る。支柱は、合成樹脂材料で射出成形される場合も有
る。このような場合は、本請求項の発明に係るガイドレ
ール部材嵌合装着用の縦溝は、支柱の全長に亙ることな
く極部的に成形することができる。この縦溝を局部的に
形成すると、制動装置以外の構成部材に別段の悪影響を
及ぼすこと無く、ガイドレール部材を装着することがで
きる。
【0015】請求項3に係る発明方法の構成は、前記請
求項2の発明方法の構成要件に加えて、前記ガイドレー
ル部材の案内溝孔は、その片方の端に対してスライド型
ストッパのガイド突条が挿脱自在なように開放するとと
もに、その他方の端からは抜け出せないように閉塞した
形状とし、前記案内溝孔の中へガイド突条を挿入した状
態で、該案内溝孔の開放端を下方に向けるとともに、閉
塞端を上方に向けた姿勢で、ガイドレール部材を支柱に
固定し、かつ、該ガイドレール部材の案内溝孔の下方の
開放端を、前記の粉受もしくは連結棒に対向せしめて開
口を塞ぎ、ガイド突条が案内溝孔から下方へ抜け出さな
いようにすることを特徴とする。以上に説明した請求項
3の発明方法によると、ガイドレール部材に設けられた
案内溝孔の片方の開口端から、スライド型ストッパのガ
イド突条を挿入することができるので、組立作業が容易
である。すなわち、一般に、ガイドする部材とガイドさ
れる部材とから成るアッセンブリ機器は、組み合わせ作
業が容易であって、かつ、抜け止め機能が完全であるこ
とが望ましい。こうした観点において本請求項の構成に
おいては、ガイドレール部材の案内溝孔の片方の端が開
放されているからガイド突条を挿入する作業が迅速容易
に行なわれる。その上、該案内溝孔の他方の端が閉塞さ
れているから、この他端側からガイド突条が抜け出す虞
れが無い。
【0016】しかも、ガイド突条を挿入した側の開放端
は、粉受もしくは連結棒で塞がれて自然に抜け止めされ
るので、組み立て終った後はガイド突条が案内溝孔の開
放端から抜け出せなくなる。このため、別段の抜け止め
部材(例えば止めネジ)などを必要とせず、抜け止め部
材取付作業の手数が掛からず、また、抜け止め部材の取
付忘れに因るトラブルを生じる虞れも無い。
【0017】請求項4に係る発明方法の構成は、前記請
求項1ないし請求項3の内の何れか一つの発明方法の構
成要件に加えて、前記スライド型ストッパとボードとが
対向している箇所のボード側に、ボード枠のコーナー部
材を配置するとともに、該コーナー部材がスライド型ス
トッパに対向する縁が、水平と垂直との中間の斜め方向
をなすように構成し、上記コーナー部材の傾斜した縁
に、該縁とほぼ平行な係合溝を設け、かつ、前記のスラ
イド型ストッパには、上記の係合溝と密に嵌合する平行
な2条の突条を設け、上記2条の突条それそれの外側面
を、前記係合溝の側面に対して弾性的に密着せしめるこ
とを特徴とする。以上に説明した請求項4の発明方法に
よると、ボードの回動をガタ無く制動することができ
て、ボード面に筆記する際の感触が良い。すなわち、ボ
ードの制動に僅かでもガタが有ると、板書する際の筆圧
に乱れを生じ、非常に書きにくく、従って商品価値が著
しく低下する。こうした観点において本請求項の係合部
の構成は、係合溝の中へ2条の突条が嵌合されるので、
該突条の厚さ寸法は必然的に係止溝の溝幅寸法の半分よ
りも薄くなる。従って、該突条は撓み易くなって、係止
溝に対して弾性的に嵌合し、ガタを生じない。さらに、
係止溝が設けられている「コーナー部材の辺」が、水平
線に対して傾斜しているので、上下動するスライド型ス
トッパの移動方向と係止溝・係止突条の長さ方向とが直
交せずに斜交している。このため、スライド型ストッパ
を上下動させる手動操作力が「斜面の原理」によって増
大され、係止突条が係止溝の中へ斜めに、楔の作用で強
固に圧入され、ガタの発生が防止される。このように手
動操作力が増大されるということを、「圧入に必要な
力」を基準として見れば、所要操作力か軽いということ
になり、実用的価値が大きい。さらに大切なことは、上
述のように圧入力を増大させるための構成が、「コーナ
ー部材の角を斜めに切り取った形」の外観として現れ、
機能的な意匠美を現出することである。ボードの隅が斜
めに切り取られた形の意匠は、単なる芸術的感性の所産
ではなく、発明の機能が外観に現れたものであって、例
えて言うならば流体力学から生まれた航空機の外形のよ
うに、技術的改良の結果が人に対して美感を呼び起こし
たものであって、機能向上と美的処理とが表裏一体に結
びついた輝かしい成果である。
【0018】請求項5に係る発明方法の構成は、前記請
求項3もしくは請求項4の発明方法の構成要件に加え
て、前記スライド型ストッパの上下方向摺動に節度を与
える手段として、前記スライド型ストッパがガイドレー
ル部材の案内溝孔の底面に対向している箇所に位置せし
めて、ボールをスプリングで付勢したボール・スプリン
グ部材を設けるとともに、上記案内溝孔の底面に、上下
に距離を隔てて少なくとも2個の係合用の凹部もしくは
透孔を設けて、この凹部もしくは透孔にボールを嵌合せ
しめて節度作用を果たさしめることにより、スライド型
ストッパが上昇せしめられて係止突条が係止溝に係合し
た制動位置と、スライド型ストッパが下降せしめられて
係止突条が係止溝から離脱した解放位置との2箇所にお
いて節度機能を働かせることを特徴とする。以上に説明
した請求項5の発明方法によると、スライド型ストッパ
の上下摺動に対して、確実,容易に節度を与えることが
できる。摺動に節度を与える構成には多くの公知技術が
有るが、これらの中でボール・スプリングを適用する
と、各種サイズの既製品が市販されているので好都合で
ある。この場合、本請求項のように、スライド型ストッ
パにボールを、ガイドレール側に凹部を、それぞれ配設
すると、スライド型ストッパの中へ合理的にスプリング
を収納することができ、ガイドレール部材を薄形に構成
することができるので合理的である。
【0019】本請求項の構成における技術的特徴の顕著
な点は、スライド型ストッパが制動位置になった場合だ
けでなく、制動解除位置になった場合にも節度を利かせ
ることである。これを操作フィーリングという面から見
ると、スライド型ストッパに手動操作力を加えて下降さ
せたとき、単に摺動ストロークの終点に達して止まっ
た。というだけでなく、パチンと手応えを感じることに
よって、制動が解除されたことを確実に認識することが
できる。このような機能的な必要性以外の「使い勝手の
良さ」も、商品価値を上昇させるために有効である。
【0020】請求項6に係る発明装置の構成は、ほぼ垂
直に支持された1対の支柱と、上記1対の支柱を連結す
る連結棒もしくは粉受または粉受兼連結棒とを有し、上
記1対の支柱に対して水平な回転軸により回転可能に支
承されたボードを具備している回転標示板について、前
記のボードをほぼ垂直な姿勢に固定、解放自在なるごと
く制動する装置において、前記の対向する支柱の内側の
面に、ボードの下端部付近に位置せしめてスライド型ス
トッパが配置されており、前記スライド型ストッパとボ
ードとが対向している箇所に、相互に係合する凹凸が設
けられており、、かつ、前記のスライド型ストッパを支
柱に対して上下方向の摺動可能に案内する手段、およ
び、上下方向の摺動に節度を与える手段が設けられてい
て、前記スライド型ストッパを手動操作で上下動せしめ
ると、前記スライド型ストッパの凹凸とボードの凹凸と
が相互に係脱するようになっていることを特徴とする。
【0021】以上に説明した請求項6の発明装置による
と、 イ.スライド型ストッパの上下摺動に節度が与えられて
いるので、ネジを締めたり弛めたりする煩雑な操作を必
要とせずに、ボードの回動を制動したり、制動を解除し
たりすることができ、 ロ.スライド型ストッパが支柱に対して直接的に摺触す
ること無く、案内手段を介して該スライド型ストッパが
上下に案内されているので、支柱の塗装が剥がされた
り、支柱に擦痕を生じたりする虞れが無く、 ハ.ボードの凹凸とスライド型ストッパの凹凸とが係合
して制動機能が果たされるので、ストッパによってボー
ドの本体部分を挟みつけたり締めつけたりすることが無
く、該ボード本体に圧痕を残したりする虞れが無く、 ニ.スライド型ストッパを手動操作で上下動させること
によって前記の凹凸を係脱させて制動,解除を行なう構
造であるから、別段の知識や熟練を要せず、 ホ.操作誤りによって身体的な危険を招く虞れも無く、 ヘ.スライド型ストッパが支柱に隣接して配置されてい
るので、使用者は支柱の近傍に位置して操作することが
でき、すなわち、ボードの正面に身を置かずに操作する
ことができ、ボードを回すときに上半身をのけ反らせた
りする必要無く、ボートと身体との干渉を回避すること
ができ、 ト.スライド型ストッパの摺動に節度が与えられて、制
動操作された状態や、制動解除操作された状態が自己保
持されるので、2個のスライド型ストッパをそれぞれ個
別に操作することができ、 チ.構造が簡単であって作動が確実で、作動信頼性か高
い。
【0022】請求項7に係る発明装置の構成は、前記請
求項6の発明装置の構成要件に加えて、前記スライド型
ストッパに、少なくとも1対の、上下方向の平行なガイ
ド突条が形成されているとともに、前記の「スライド型
ストッパを上下方向に案内する手段」は、「前記ガイド
突条に対して摺動自在に嵌合する案内溝孔」を形成され
たガイドレール部材によって構成されており、かつ、前
記1対の支柱には、該支柱が互いに離間して対向してい
る側の面に縦溝が形成されていて、前記ガイドレール部
材が該縦溝の中に半ば埋め込まれた形に固定されている
ことを特徴とする。以上に説明した請求項7の発明装置
によると、ガイドレール部材が支柱から突出した状態と
ならす、支柱に形成された縦溝の中に半ば埋設されてい
るので、外観に目立たず、回転標示板全体の意匠的統一
を乱すことが、無視できる程度に少ない。
【0023】請求項8に係る発明装置の構成は、前記請
求項7の発明装置の構成要件に加えて、前記のガイドレ
ール部材は、その断面が「両端を内側に折り曲げたコの
字状」をなす、短寸のカーテンレールに類似した形状の
部材であって、上記の変形コの字状断面が、前記スライ
ド型ストッパのガイド突条と摺動自在に嵌合する案内溝
孔を形成しており、上記ガイドレール部材の変形コの字
形の中央の辺に相当する平板状の底面に、取付ネジ孔が
設けられていて、この取付ネジ孔に挿通された取付ネジ
によって該ガイドレール部材が、支柱の縦溝の底面に取
り付けられており、かつ、前記短寸のカーテンレール状
ガイドレール部材の案内溝孔の片方の端はスライド型ス
トッパのガイド突条を自在に挿脱できるように開放され
るとともに、該案内溝孔の他方の端は上記ガイド突条が
抜け出さないように閉塞されていて、上記ガイドレール
部材は、その案内溝孔の開放端を下方に向けて粉受もし
くは連結棒または粉受兼連結棒に対向せしめて、上記開
放端からスライド型ストッパのガイド突条が抜け出せな
いようになっていることを特徴とする。以上に説明した
請求項8の発明装置によると、ガイドレール部材によっ
てスライド型ストッパが摺動自在に組み付けられて1組
のアッセンブリ部材をなし、組立作業の工程管理が容易
である。その上、ガイドレール部材に対してスライド型
ストッパを迅速,容易に組み合わせることができ、しか
も、組み合わせた後に離脱して脱落する虞れが無い。
【0024】請求項9に係る発明装置の構成は、前記請
求項6ないし請求項8の何れか一つの発明装置の構成要
件に加えて、前記スライド型ストッパの上下方向の摺動
に節度を与える手段は、該スライド型ストッパが「ガイ
ドレール部材の案内溝孔の底面に対向している部分」に
穿たれた、上記底面に対してほぼ垂直な有底の穴と、上
記有底の穴に挿入されたコイルスプリングと、上記コイ
ルスプリングを圧縮して挿入されたボール、もしくは凸
曲面を有する部材と、「上記のボールもしくは凸曲面を
有する部材の抜け止め作用を果たす構成部分」とを具備
していることを特徴とする。以上に説明した請求項9の
発明装置によると、スライド型ストッパの上下摺動に対
して、小形,軽量の部材によって確実な節度を与えるこ
とができる。上記の節度は、単に手動操作に作動フィー
リングを与えるのみでなく、スライド型ストッパを所定
の位置(制動機能を果たす上昇位置)に保持する役目を
持った重要な機能である。こうした観点において本請求
項の構成によると、スプリングのバネ特性やボールの
径、および凹部の径を適宜に選定して節度力を意図的に
設定することができ、かつ、設計的自由度が大きい。
【0025】請求項10に係る発明装置の構成は、前記
請求項6ないし請求項8の内の何れか一つの発明装置の
構成要件に加えて、前記のボードがスライド型ストッパ
に対向している箇所は、該ボードの下枠の左,右両端に
装着されているコーナー部材であり、かつ、該コーナー
部材には水平線に対して斜交する縁が形成されるととも
に、上記の縁に平行な係止溝が設けられており、かつ、
前記スライド型ストッパが前記コーナー部材の斜めの縁
に対向している箇所には、平行な2条の係止突条が形成
されていて、該2条の係止突条それぞれの外側の面が前
記の係止溝に対して密に嵌合する形状,寸法になってい
ることを特徴とする。以上に説明した請求項10の発明
装置によると、2条の係止突条が係止溝に対してガタ無
く嵌合するので、ボードの回動が確実に制動され、該ボ
ードに筆記する場合の感触が良い。その上、コーナー部
材に形成された傾斜辺は、従来に例の無い新規な機能的
意匠を形成して、当該回転標示板の商品価値を高からし
める。
【0026】請求項11に係る発明装置の構成は、前記
請求項9の発明装置の構成要件に加えて、前記ガイドレ
ール部材の案内溝の底面には、前記の「ボールもしくは
凸曲面を有する部材」に係合する凹部もしくは透孔が、
少なくとも2個、上下方向に離間して設けられていて、
上記のボールもしくは凸曲面を有する部材が上方の凹部
もしくは透孔に係合すると、前記2条の係止突条が前記
係止溝に対して軽く圧入された状態が保持されるように
なっており、かつ、前記のボールもしくは凸曲面を有す
る部材が下方の凹部もしくは透孔に係合すると、スライ
ド型ストッパが粉受もしくは連結棒に衝接しなくても、
ボードの回転制動が解除された作動フィーリングが得ら
れるようになっていることを特徴とする。以上に説明し
た請求項11の発明装置によると、スライド型ストッパ
の上昇位置においても下降位置においても、摺動に節度
が与えられる。上昇位置の節度は、ボードの回転が制動
された状態を確実に維持する作用を果たし、下降位置の
節度は使用者に対して快適な操作フィーリングを与える
作用を果たす。
【0027】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る回転標示板
の制動装置の1実施形態を示し、(A)は部分的に破断
して描いた平面図、(B)は部分的に破断して描いた正
面図に作動状態を説明するための仮想線図形を付記した
図である。1は支柱である。本図には1本の支柱1のみ
が現れているが、先に図4を参照して説明したように、
この種の回転標示板は左右1対の支柱1が設けられてい
て、互いに向かい合っている側を支柱の内側という。図
4の例では符号Isが支柱の内側面、符号Osが支柱の
外側面である。本図1の実施形態においては、支柱1は
アルミニウム合金の押出成形品で、その全長に亙って、
内側に縦溝1aが形成されている。図には現れていない
が、この縦溝1は、粉受や連結棒を装着するにも好都合
であり、回転標示板の水平回転軸の軸受部材を取り付け
たり、また、該支柱1の下端に脚を取り付けたりする際
も便利に利用できる。符号4を付して示したのはボード
であって、先に図4を参照して説明したように、支柱1
に対して、水平軸回りの回転可能に支持されている。本
図1(B)においてボード4は紙面の手前もしくは紙面
の背後に移動できるように、図外の水平回転軸で支承さ
れている。後に図3を参照して詳しく述べるが、ボード
4の四隅は斜めに切り切った形に斜めの縁4fが形成さ
れている。斜めとは、長方形のボードの縦の縁に対して
も横の縁に対しても斜交しているという意であり、ボー
ドとして使用している状態において、水平線に対して傾
斜していることになる。上記の斜めの縁4fと平行に、
係止溝4gが形成されている。前記の縦溝1aに嵌合す
る形状,寸法のガイドレール部材15が構成されて、縦
溝1aの中に半ば埋め込まれる形に装着されている。符
号16を付して示したのは取付ネジである。支柱1が軽
合金製のときは、前記の取付ネジ16としてタッピング
スクリューを用い、支柱1の縦溝1aの底面に予め穿っ
ておいた下孔に螺入すると良い。スライド型ストッパ1
7は、前記ガイドレール部材15に嵌め合わせて支承さ
れ、上下方向の摺動可能に案内される。次に、その支
持,案内構造について説明する。
【0028】図2は、前掲の図1に示したスライド型ス
トッパとガイドレール部材との関係を説明するために示
したもので、スライド型ストッパとガイドレール部材と
の分解斜視図に、組付け作業を表す矢印を付記し、さら
に、仮想の鏡面Mに映ったスライド型ストッパの鏡像を
付記した図である。本図2において、ガイドレール部材
15は水平の姿勢に描かれているが、往復矢印を付記し
て示したように、装着状態では図の左方を上にし、図の
右方を下にして、ほぼ垂直な姿勢となって使用に供され
る(図1参照)。
【0029】スライド型ストッパ17には、少なくとも
2本(本例では2本)のガイド突条17aが一体に形成
される。これに対応してガイドレール部材15は、その
断面が「両端を内側へ折り曲げたコの字状」をなし、前
記のガイド突条17aが、矢印iのように自在に挿入さ
れる。ただし、該ガイドレール部材15の案内溝孔15
cは、矢印で示した下方に向けて解放されており、矢印
で示した上方に向けて閉塞されている。ここに閉塞とは
厳密に密閉されていることを要せず、ガイド突条17a
が上方へ抜け出さないようになっていれば足りる。な
お、スライド型ストッパ17は、図示の姿勢を裏返しに
した姿勢にしても、そのガイド突条17aは案内溝孔1
5cに対して挿脱自在である。符号17″を付して示し
たのは、仮想の面Mに平面鏡を置いた場合の鏡像であっ
て、ボール・スプリング18のボールの一部が現れてい
る。スライド型ストッパ17には、先に図1(B)につ
いて説明したボードの係止溝4gに嵌合する2条の係止
突条17bが、相互に平行に形成されている(図2に描
いた係止突条17bは、平行に2本設けられている概念
を表したものであって、その設置位置は厳密には正確で
ない。正確な取付位置については図1,図3を参照して
説明する)。
【0030】(図1参照)スライド型ストッパ17に
は、前記の斜めの縁4fに対向する箇所に位置せしめ
て、前記の係止溝4gに対して嵌合するように、前記2
条の係止突条17bが設けられている(本図1(B)の
方向から見ては、該突条17bが2条であることを読図
できない)。(図1,図2を併せて参照)係止溝4gの
中へ2条の係止突条17bを嵌め合わせるので、係止突
条の1個の厚さ寸法tは係止溝4gの溝幅寸法よりも薄
くなる。本例では、係止突条17bの頂部の厚さを根本
の厚さよりも薄く構成して、2条の係止突条17bそれ
ぞれの外側面が係止溝4gの側面に対して、楔状に密に
嵌合するようになっている。
【0031】図1(B)から読み取れるように、スライ
ド型ストッパ17はガイドレール部材15に案内されて
矢印U,Dのように支柱1と平行に、上下方向に摺動す
る。
【0032】このため、該スライド型ストッパ17は、
ボード4の斜めの縁4fに対して斜めに移動し、係止突
条17bは係止溝4gに対して斜めに嵌入せしめられ
る。従って、斜面の原理により、手動操作力よりも大き
い力で圧入される。上述した斜面の原理による楔作用
と、係止突条17bが薄形であることとが相俟って、該
係止突条17bは微視的に撓まされ、弾性復元力によっ
て密に嵌合し、微小なガタも生じない。前記のように係
止突条17bが係止溝4gに嵌合してボード4を制動し
た状態を維持するため、スライド型ストッパ17の上下
摺動に節度が与えられる。本発明において「節度」と
は、移動する物体を特定の位置に静止させようとする弾
性的な力が作用することを言う。本実施形態において
は、スライド型ストッパ17がガイドレール部材に対向
している面に有底の穴を穿ってボール・スプリング18
を埋設した。このボール・スプリングは、市販の既製品
を利用することができる。上記の有底の穴の「底」とは
「スプリングを圧縮する方向に支持する部分」で足り、
目視的に透孔と感じられる穴であっても良い。また、ボ
ールは必ずしも真球状であることを要せず、凸曲面を有
する部材であれば良い。前記のボールもしくは凸曲面を
有する部材に対応せしめて、ガイドレール部材15の案
内溝孔15cの底面(図1,図2に符号15dを付して
示した)に、2個の透孔を上下方向に離間させて設け
る。本例では上部透孔15aと下部透孔15bとを設け
てある。この透孔は有底の穴(つまり凹部)でも良い。
【0033】このように上,下2個の透孔を設けてある
ので、ボールスプリング18が上部透孔15aに嵌合し
た状態で「係止突条17bが係止溝4gに係合した制動
状態」が維持される。このボールスプリング18が下部
透孔15bに嵌合したときの作用については、図3を参
照して後に詳しく述べる。
【0034】図3は、前掲の図1に示した実施形態にお
けるスライド型ストッパを下降させてボードの制動を解
除した状態を示したもので、部分的に破断して描いた断
面正面図に、上昇位置のスライドストッパが制動機能を
果たしている状態を仮想線で付記してある。ガイドレー
ル部材15は、その斜視図を前掲の図2に示したような
形状であって、その下端は開放され、上端は閉塞されて
いる。このため、別段の抜け止め手段を設けなくてもス
ライド型ストッパ17が上方へ抜け出す虞れは無い。そ
こで、前記ガイドレール部材15の下端部を粉受兼連結
棒6&5に対向させる(必ずしも当接させなくても、案
内溝孔15cの下方を塞いでスライド型ストッパ17の
抜け出しを防止できれば良い。本実施形態においては、
下降位置のスライド型ストッパ17′が粉受兼連結棒6
&5に対して微小な間隙gを有している状態で、ボール
・スプリング18のボールが下部透孔15bに嵌合す
る。これにより、上昇位置のスライド型ストッパ(仮想
線)17に手動操作力を加えて下降させたとき、該スラ
イド型ストッパ17が単純に粉受兼連結棒6&5に突き
当たって止まるというのではなく、カチンと手応えを感
じるので、使用者は視覚に頼らなくても「制動が解除さ
れた」と、明確に認識することができて、使い勝手が良
い。本図には「左右1対の支柱1の内の右側の1個」だ
けが描かれている。図示を省略したが、左側の支柱にも
ガイドレール部材15を介してスライド型ストッパを設
ける。これら左,右それぞれのスライド型ストッパは個
別に操作することができ、高度の知識や熟練を要せず迅
速,容易に操作することができて、指先を挟み込まれて
負傷するなどといった危険が無い。その上、使用者は回
転標示板の側方に位置して操作できるから、ボードを回
す際にのけ反って退避する必要が無く、使い易い。
【0035】
【発明の効果】以上に本発明の実施形態を挙げてその構
成・機能を明らかならしめたように、請求項1の発明方
法によると、 イ.スライド型ストッパの上下摺動に節度が与えられる
ので、ネジを締めたり弛めたりする煩雑な操作を必要と
せずに、ボードの回転を制動したり、制動を解除したり
することができ、 ロ.スライド型ストッパが支柱に対して直接的に摺触す
ること無く、案内手段を介して該スライド型ストッパを
上下に案内するので、支柱の塗装が剥がされたり、支柱
に擦痕を生じたりする虞れが無く、 ハ.ボードの凹凸とスライド型ストッパの凹凸とが係合
して制動機能が果たされるので、ストッパによってボー
ドの本体部分を挟みつけたり締めつけたりすることが無
く、該ボード本体に圧痕を残したりする虞れが無く、 ニ.スライド型ストッパを手動操作で上下動させること
によって前記の凹凸を係脱させて制動,解除を行なうか
ら、別段の知識や熟練を要せず、 ホ.操作誤りによって身体的な危険を招く虞れも無く、 ヘ.スライド型ストッパが支柱に隣接して配置されるの
で、使用者は支柱の近傍に位置して操作することがで
き、ボードを回すときに上半身をのけ反らせたりする必
要無く、ボートと身体との干渉を回避することができ、 ト.スライド型ストッパの摺動に節度が与えられて、制
動操作された状態や、制動解除操作された状態が自己保
持されるので、2個のスライド型ストッパをそれぞれ個
別に操作することができ、 チ.構造が簡単であって作動が確実で、作動信頼性か高
い。
【0036】請求項2の発明方法によると、支柱の内側
の面に縦方向の溝が設けられて、ガイドレール部材が上
記縦溝に半ば埋設されるので、該ガイドレール部材の全
体が露出することにならない。その上、前記の縦溝は1
対の支柱それぞれの内側に設けられるので、前記ガイド
レール部材はいっそう外観に目立たない。従って、回転
標示板全体の外観を複雑ならしめることが無く、その意
匠的価値を損ねる虞れが無い。本請求項を適用して、支
柱の縦溝にガイドレール部材を嵌合させて固着するとい
う構成は、当該回転標示板の「制動装置以外の構成部
材」と良く調和するところに高い実用的価値が有る。こ
れは、次のように新設と利用との両面から考察すること
によって理解される。支柱をアルミニウム合金で構成す
る場合、その素材は一般に押出成形で大量生産される。
従って、ガイドレール装着用の縦溝を設けると、この縦
溝は支柱の上端から下端まで、その全長に亙って形成さ
れる。このため、該縦溝は粉受や連結棒の取付金具の装
着箇所として利用したり、回転軸の軸受部材の装着箇所
として利用するに好適である。その理由は、円柱面状の
曲面に他の部材を装着することよりも、平底の溝状部に
装着することの方が遥かに容易であり、強固に装着でき
るからである。以上はガイドレール部材用の縦溝を支柱
に新設した場合であるが、他の面から上記の事情を考察
すると、回転標示板の支柱は従来、ストッパと関係無
く、粉受を装着したり、連結棒を装着したり、水平回転
軸の軸受を装着したり、その下端に脚を装着したりする
ために縦溝を設けられる場合が少なくない。
【0037】このような場合には、既に設けられている
縦溝を利用して本請求項のガイドレール部材を装着する
と、縦溝を新設する必要が無いので非常に好都合であ
る。支柱は、合成樹脂材料で射出成形される場合も有
る。このような場合は、本請求項の発明に係るガイドレ
ール部材嵌合装着用の縦溝は、支柱の全長に亙ることな
く極部的に成形することができる。この縦溝を局部的に
形成すると、制動装置以外の構成部材に別段の悪影響を
及ぼすこと無く、ガイドレール部材を装着することがで
きる。
【0038】請求項3の発明方法によると、ガイドレー
ル部材に設けられた案内溝孔の片方の開口端から、スラ
イド型ストッパのガイド突条を挿入することができるの
で、組立作業が容易である。すなわち、一般に、ガイド
する部材とガイドされる部材とから成るアッセンブリ機
器は、組み合わせ作業が容易であって、かつ、抜け止め
機能が完全であることが望ましい。こうした観点におい
て本請求項の構成においては、ガイドレール部材の案内
溝孔の片方の端が開放されているからガイド突条を挿入
する作業が迅速容易に行なわれる。その上、該案内溝孔
の他方の端が閉塞されているから、この他端側からガイ
ド突条が抜け出す虞れが無い。
【0039】しかも、ガイド突条を挿入した側の開放端
は、粉受もしくは連結棒で塞がれて自然に抜け止めされ
るので、組み立て終った後はガイド突条が案内溝孔の開
放端から抜け出せなくなる。このため、別段の抜け止め
部材(例えば止めネジ)などを必要とせず、抜け止め部
材取付作業の手数が掛からず、また、抜け止め部材の取
付忘れに因るトラブルを生じる虞れも無い。
【0040】請求項4の発明方法によると、ボードの回
動をガタ無く制動することができて、ボード面に筆記す
る際の感触が良い。すなわち、ボードの制動に僅かでも
ガタが有ると、板書する際の筆圧に乱れを生じ、非常に
書きにくく、従って商品価値が著しく低下する。こうし
た観点において本請求項の係合部の構成は、係合溝の中
へ2条の突条が嵌合されるので、該突条の厚さ寸法は必
然的に係止溝の溝幅寸法の半分よりも薄くなる。従っ
て、該突条は撓み易くなって、係止溝に対して弾性的に
嵌合し、ガタを生じない。さらに、係止溝が設けられて
いる「コーナー部材の辺」が、水平線に対して傾斜して
いるので、上下動するスライド型ストッパの移動方向と
係止溝・係止突条の長さ方向とが直交せずに斜交してい
る。このため、スライド型ストッパを上下動させる手動
操作力が「斜面の原理」によって増大され、係止突条が
係止溝の中へ斜めに、楔の作用で強固に圧入され、ガタ
の発生が防止される。このように手動操作力が増大され
るということを、「圧入に必要な力」を基準として見れ
ば、所要操作力か軽いということになり、実用的価値が
大きい。さらに大切なことは、上述のように圧入力を増
大させるための構成が、「コーナー部材の角を斜めに切
り取った形」の外観として現れ、機能的な意匠美を現出
することである。ボードの隅が斜めに切り取られた形の
意匠は、単なる芸術的感性の所産ではなく、発明の機能
が外観に現れたものであって、例えて言うならば流体力
学から生まれた航空機の外形のように、技術的改良の結
果が人に対して美感を呼び起こしたものであって、機能
向上と美的処理とが表裏一体に結びついた輝かしい成果
である。
【0041】請求項5の発明方法によると、スライド型
ストッパの上下摺動に対して、確実,容易に節度を与え
ることができる。摺動に節度を与える構成には多くの公
知技術が有るが、これらの中でボール・スプリングを適
用すると、各種サイズの既製品が市販されているので好
都合である。この場合、本請求項のように、スライド型
ストッパにボールを、ガイドレール側に凹部を、それぞ
れ配設すると、スライド型ストッパの中へ合理的にスプ
リングを収納することができ、ガイドレール部材を薄形
に構成することができるので合理的である。
【0042】本請求項の構成における技術的特徴の顕著
な点は、スライド型ストッパが制動位置になった場合だ
けでなく、制動解除位置になった場合にも節度を利かせ
ることである。これを操作フィーリングという面から見
ると、スライド型ストッパに手動操作力を加えて下降さ
せたとき、単に摺動ストロークの終点に達して止まっ
た。というだけでなく、パチンと手応えを感じることに
よって、制動が解除されたことを確実に認識することが
できる。このような機能的な必要性以外の「使い勝手の
良さ」も、商品価値を上昇させるために有効である。
【0043】請求項6の発明装置によると、 イ.スライド型ストッパの上下摺動に節度が与えられて
いるので、ネジを締めたり弛めたりする煩雑な操作を必
要とせずに、ボードの回動を制動したり、制動を解除し
たりすることができ、 ロ.スライド型ストッパが支柱に対して直接的に摺触す
ること無く、案内手段を介して該スライド型ストッパが
上下に案内されているので、支柱の塗装が剥がされた
り、支柱に擦痕を生じたりする虞れが無く、 ハ.ボードの凹凸とスライド型ストッパの凹凸とが係合
して制動機能が果たされるので、ストッパによってボー
ドの本体部分を挟みつけたり締めつけたりすることが無
く、該ボード本体に圧痕を残したりする虞れが無く、 ニ.スライド型ストッパを手動操作で上下動させること
によって前記の凹凸を係脱させて制動,解除を行なう構
造であるから、別段の知識や熟練を要せず、 ホ.操作誤りによって身体的な危険を招く虞れも無く、 ヘ.スライド型ストッパが支柱に隣接して配置されてい
るので、使用者は支柱の近傍に位置して操作することが
でき、すなわち、ボードの正面に身を置かずに操作する
ことができ、ボードを回すときに上半身をのけ反らせた
りする必要無く、ボートと身体との干渉を回避すること
ができ、 ト.スライド型ストッパの摺動に節度が与えられて、制
動操作された状態や、制動解除操作された状態が自己保
持されるので、2個のスライド型ストッパをそれぞれ個
別に操作することができ、 チ.構造が簡単であって作動が確実で、作動信頼性か高
い。
【0044】請求項7の発明装置によると、ガイドレー
ル部材が支柱から突出した状態とならす、支柱に形成さ
れた縦溝の中に半ば埋設されているので、外観に目立た
ず、回転標示板全体の意匠的統一を乱すことが、無視で
きる程度に少ない。
【0045】請求項8の発明装置によると、ガイドレー
ル部材によってスライド型ストッパが摺動自在に組み付
けられて1組のアッセンブリ部材をなし、組立作業の工
程管理が容易である。その上、ガイドレール部材に対し
てスライド型ストッパを迅速,容易に組み合わせること
ができ、しかも、組み合わせた後に離脱して脱落する虞
れが無い。請求項9の発明装置によると、スライド型ス
トッパの上下摺動に対して、小形,軽量の部材によって
確実な節度を与えることができる。上記の節度は、単に
手動操作に作動フィーリングを与えるのみでなく、スラ
イド型ストッパを所定の位置(制動機能を果たす上昇位
置)に保持する役目を持った重要な機能である。こうし
た観点において本請求項の構成によると、スプリングの
バネ特性やボールの径、および凹部の径を適宜に選定し
て節度力を意図的に設定することができ、かつ、設計的
自由度が大きい。
【0046】請求項10の発明装置によると、2条の係
止突条が係止溝に対してガタ無く嵌合するので、ボード
の回動が確実に制動され、該ボードに筆記する場合の感
触が良い。その上、コーナー部材に形成された傾斜辺
は、従来に例の無い新規な機能的意匠を形成して、当該
回転標示板の商品価値を高からしめる。
【0047】請求項11の発明装置によると、スライド
型ストッパの上昇位置においても下降位置においても、
摺動に節度が与えられる。上昇位置の節度は、ボードの
回転が制動された状態を確実に維持する作用を果たし、
下降位置の節度は使用者に対して快適な操作フィーリン
グを与える作用を果たす。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る回転標示板の制動装置の1実施形
態を示し、(A)は部分的に破断して描いた平面図、
(B)は部分的に破断して描いた正面図に作動状態を説
明するための仮想線図形を付記した図である。
【図2】前掲の図1に示したスライド型ストッパとガイ
ドレール部材との関係を説明するために示したもので、
スライド型ストッパとガイドレール部材との分解斜視図
に、組付け作業を表す矢印を付記し、さらに、仮想の鏡
面Mに映ったスライド型ストッパの鏡像を付記した図で
ある。
【図3】前掲の図1に示した実施形態におけるスライド
型ストッパを下降させてボードの制動を解除した状態を
示したもので、部分的に破断して描いた断面正面図に、
上昇位置のスライドストッパが制動機能を果たしている
状態を仮想線で付記してある。
【図4】公知の回転標示板の代表的な、かつ最も評価の
高い1例を示す外観斜視図に、水平回転軸Hと、標示板
の回転を示す円弧矢印と、回転ストッパを示す鎖線楕円
とを付記した図である。
【図5】前掲の図4に示したストッパSa,Sbの詳細
を説明するために示したものであって、(A)は支柱の
一部を破断して描いたストッパSaの単品斜視図、
(B)はストッパSbを支柱から抜き取った状態で描い
た分解斜視図兼組立て工程図である。
【図6】前掲の図4,図5と異なる公知例を示し、スト
ッパ付近を切断して描いた正面図である。
【図7】前掲の図4〜図6と更に異なる公知例を示し、
ストッパを備えた回転式黒板を模式的に描いてあり、
(A)は全体的な外観斜視図、(B)はその要部の拡大
図である。
【図8】前掲の図4〜図7と更に異なる公知の回転黒板
用ストッパの1例を示し、ストッパ装置付近を抽出して
描いた断面側面図であって、制動機能が働いている状態
を表している。
【図9】前掲の図8に類似する公知例のストッパを示
し、(A)は制動状態における模式的な垂直断面側面図
であり、(B)は制動が解除された状態における垂直断
面側面図である。
【符号の説明】
15…ガイドレール部材、15a…上部透孔、15b…
下部透孔、15c…案内溝孔、15d…底面、17…ス
ライド型ストッパ、17a…ガイド突条、17b…係止
突条、18…ボールスプリング。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井関 恵輔 静岡県藤枝市八幡647番地日学株式会社静 岡工場内 Fターム(参考) 2C071 CA04 CB04 CB20

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ほぼ垂直に保持された1対の支柱と、上
    記1対の支柱を連結する連結棒もしくは粉受または粉受
    兼連結棒とを有し、上記1対の支柱に対して水平な回転
    軸により回転可能に支承されたボードを具備している回
    転標示板について、前記のボードをほぼ垂直な姿勢に固
    定,解放自在なるごとく制動する方法において、 スライド型のストッパを、前記1対の支柱が対向してい
    る内側の面に、ボードの下端部付近に位置せしめて配置
    するとともに、 前記スライド型ストッパとボードとが対向する箇所に、
    相互に係合する凹凸を設け、 かつ、前記のスライド型ストッパを支柱に対して上下方
    向の摺動可能に案内する手段、および、上下方向の摺動
    に節度を与える手段を設け、 前記のストッパを手動操作で下降せしめて、ストッパの
    凹凸をボードの凹凸に係合せしめて該ボードの回転を係
    止し、 前記のストッパを手動操作で下降せしめて、ストッパの
    凹凸とボードの凹凸との係合を離脱せしめてボードの回
    転を自在ならしめることを特徴とする、回転標示板の制
    動方法。
  2. 【請求項2】 前記スライド型ストッパに、上下方向の
    平行な複数本のガイド突条を設けるとともに、上記ガイ
    ド突条を上下方向に案内する案内溝孔を設けたガイドレ
    ール部材を構成し、 かつ、前記1対の支柱が対向している内側の面に上下方
    向の縦溝を形成し、 前記のガイドレール部材を上記縦溝の中に半ば埋設する
    形に嵌合して固着することを特徴とする、請求項1に記
    載した回転標示板の制動方法。
  3. 【請求項3】 前記ガイドレール部材の案内溝孔は、そ
    の片方の端に対してスライド型ストッパのガイド突条が
    挿脱自在なように開放するとともに、その他方の端から
    は抜け出せないように閉塞した形状とし、 前記案内溝孔の中へガイド突条を挿入した状態で、該案
    内溝孔の開放端を下方に向けるとともに、閉塞端を上方
    に向けた姿勢で、ガイドレール部材を支柱に固定し、 かつ、該ガイドレール部材の案内溝孔の下方の開放端
    を、前記の粉受もしくは連結棒に対向せしめて開口を塞
    ぎ、ガイド突条が案内溝孔から下方へ抜け出さないよう
    にすることを特徴とする、請求項2に記載した回転標示
    板の制動方法。
  4. 【請求項4】 前記スライド型ストッパとボードとが対
    向している箇所のボード側に、ボード枠のコーナー部材
    を配置するとともに、該コーナー部材がスライド型スト
    ッパに対向する縁が、水平と垂直との中間の斜め方向を
    なすように構成し、 上記コーナー部材の傾斜した縁に、該縁とほぼ平行な係
    合溝を設け、 かつ、前記のスライド型ストッパには、上記の係合溝と
    密に嵌合する平行な2条の突条を設け、 上記2条の突条それそれの外側面を、前記係合溝の側面
    に対して弾性的に密着せしめることを特徴とする、請求
    項1ないし請求項3に記載した回転標示板の制動方法。
  5. 【請求項5】 前記スライド型ストッパの上下方向摺動
    に節度を与える手段として、 前記スライド型ストッパがガイドレール部材の案内溝孔
    の底面に対向している箇所に位置せしめて、ボールをス
    プリングで付勢したボール・スプリング部材を設けると
    ともに、 上記案内溝孔の底面に、上下に距離を隔てて少なくとも
    2個の係合用の凹部もしくは透孔を設けて、この凹部も
    しくは透孔にボールを嵌合せしめて節度作用を果たさし
    めることにより、 スライド型ストッパが上昇せしめられて係止突条が係止
    溝に係合した制動位置と、 スライド型ストッパが下降せしめられて係止突条が係止
    溝から離脱した解放位置との2箇所において節度機能を
    働かせることを特徴とする、請求項3もしくは請求項4
    に記載した回転標示板の制動方法。
  6. 【請求項6】 ほぼ垂直に保持された1対の支柱と、上
    記1対の支柱を連結する連結棒もしくは粉受または粉受
    兼連結棒とを有し、上記1対の支柱に対して水平な回転
    軸により回転可能に支承されたボードを具備している回
    転標示板について、前記のボードをほぼ垂直な姿勢に固
    定,解放自在なるごとく制動する装置において、 前記の対向する支柱の内側の面に、ボードの下端部付近
    に位置せしめてスライド型ストッパが配置されており、 前記スライド型ストッパとボードとが対向している箇所
    に、相互に係合する凹凸が設けられており、 かつ、前記のスライド型ストッパを支柱に対して上下方
    向の摺動可能に案内する手段、および、上下方向の摺動
    に節度を与える手段が設けられていて、 前記スライド型ストッパを手動操作で上下動せしめる
    と、前記スライド型ストッパの凹凸とボードの凹凸とが
    相互に係脱するようになっていることを特徴とする、回
    転標示板の制動装置。
  7. 【請求項7】 前記スライド型ストッパに、少なくとも
    1対の、上下方向の平行なガイド突条が形成されている
    とともに、 前記の「スライド型ストッパを上下方向に案内する手
    段」は、「前記ガイド突条に対して摺動自在に嵌合する
    案内溝孔」を形成されたガイドレール部材によって構成
    されており、 かつ、前記1対の支柱には、該支柱が互いに離間して対
    向している側の面に縦溝が形成されていて、前記ガイド
    レール部材が該縦溝の中に半ば埋め込まれた形に固定さ
    れていることを特徴とする、請求項6に記載した回転標
    示板の制動装置。
  8. 【請求項8】 前記のガイドレール部材は、その断面が
    「両端を内側に折り曲げたコの字状」をなす、短寸のカ
    ーテンレールに類似した形状の部材であって、上記の変
    形コの字状断面が、前記スライド型ストッパのガイド突
    条と摺動自在に嵌合する案内溝孔を形成しており、 上記ガイドレール部材の変形コの字形の中央の辺に相当
    する平板状の底面に、取付ネジ孔が設けられていて、こ
    の取付ネジ孔に挿通された取付ネジによって該ガイドレ
    ール部材が、支柱の縦溝の底面に取り付けられており、 かつ、前記短寸のカーテンレール状ガイドレール部材の
    案内溝孔の片方の端はスライド型ストッパのガイド突条
    を自在に挿脱できるように開放されるとともに、該案内
    溝孔の他方の端は上記ガイド突条が抜け出さないように
    閉塞されていて、 上記ガイドレール部材は、その案内溝孔の開放端を下方
    に向けて粉受もしくは連結棒または粉受兼連結棒に対向
    せしめて、上記開放端からスライド型ストッパのガイド
    突条が抜け出せないようになっていることを特徴とす
    る、請求項7に記載した回転標示板の制動装置。
  9. 【請求項9】 前記スライド型ストッパの上下方向の摺
    動に節度を与える手段は、該スライド型ストッパが「ガ
    イドレール部材の案内溝孔の底面に対向している部分」
    に穿たれた、上記底面に対してほぼ垂直な有底の穴と、
    上記有底の穴に挿入されたコイルスプリングと、上記コ
    イルスプリングを圧縮して挿入されたボール、もしくは
    凸曲面を有する部材と、「上記のボールもしくは凸曲面
    を有する部材の抜け止め作用を果たす構成部分」とを具
    備していることを特徴とする、請求項6ないし請求項8
    に記載した回転標示板の制動装置。
  10. 【請求項10】 前記のボードがスライド型ストッパに
    対向している箇所は、該ボードの下枠の左,右両端に装
    着されているコーナー部材であり、かつ、該コーナー部
    材には水平線に対して斜交する縁が形成されるととも
    に、上記の縁に平行な係止溝が設けられており、 かつ、前記スライド型ストッパが前記コーナー部材の斜
    めの縁に対向している箇所には、平行な2条の係止突条
    が形成されていて、該2条の係止突条それぞれの外側の
    面が前記の係止溝に対して密に嵌合する形状,寸法にな
    っていることを特徴とする、請求項6に記載した回転標
    示板の制動装置。
  11. 【請求項11】 前記ガイドレール部材の案内溝孔の底
    面には、前記の「ボールもしくは凸曲面を有する部材」
    に係合する凹部もしくは透孔が、少なくとも2個、上下
    方向に離間して設けられていて、 上記のボールもしくは凸曲面を有する部材が上方の凹部
    もしくは透孔に係合すると、前記2条の係止突条が前記
    係止溝に対して軽く圧入された状態が保持されるように
    なっており、 かつ、前記のボールもしくは凸曲面を有する部材が下方
    の凹部もしくは透孔に係合すると、スライド型ストッパ
    が粉受もしくは連結棒に衝接しなくても、ボードの回転
    制動が解除された作動フィーリングが得られるようにな
    っていることを特徴とする、請求項9に記載した回転標
    示板の制動装置。
JP2000184530A 2000-06-14 2000-06-14 回転標示板の制動方法、および同制動装置 Expired - Lifetime JP4592154B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000184530A JP4592154B2 (ja) 2000-06-14 2000-06-14 回転標示板の制動方法、および同制動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000184530A JP4592154B2 (ja) 2000-06-14 2000-06-14 回転標示板の制動方法、および同制動装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001356696A true JP2001356696A (ja) 2001-12-26
JP4592154B2 JP4592154B2 (ja) 2010-12-01

Family

ID=18684963

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000184530A Expired - Lifetime JP4592154B2 (ja) 2000-06-14 2000-06-14 回転標示板の制動方法、および同制動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4592154B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
RU2458614C1 (ru) * 2011-02-14 2012-08-20 Олег Александрович Бакуров Скамья, совмещенная с информационным носителем
CN114571898A (zh) * 2022-03-29 2022-06-03 重庆师范大学 一种基于多媒体具有切换结构的智慧教育用黑板

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5933071U (ja) * 1982-08-25 1984-02-29 日学株式会社 脚付両面用回転標示板の固定装置
JPS61186494U (ja) * 1985-05-13 1986-11-20
JPS62161850U (ja) * 1986-04-02 1987-10-14
JPH0558064U (ja) * 1992-01-23 1993-08-03 株式会社イトーキ ホワイトボ−ド等の表示装置における表示ボ−ドの支持機構
JPH10149125A (ja) * 1996-11-21 1998-06-02 Ykk Architect Prod Kk 掲示板
JPH10286628A (ja) * 1997-04-14 1998-10-27 Amada Co Ltd ワークサポート装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5933071U (ja) * 1982-08-25 1984-02-29 日学株式会社 脚付両面用回転標示板の固定装置
JPS61186494U (ja) * 1985-05-13 1986-11-20
JPS62161850U (ja) * 1986-04-02 1987-10-14
JPH0558064U (ja) * 1992-01-23 1993-08-03 株式会社イトーキ ホワイトボ−ド等の表示装置における表示ボ−ドの支持機構
JPH10149125A (ja) * 1996-11-21 1998-06-02 Ykk Architect Prod Kk 掲示板
JPH10286628A (ja) * 1997-04-14 1998-10-27 Amada Co Ltd ワークサポート装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
RU2458614C1 (ru) * 2011-02-14 2012-08-20 Олег Александрович Бакуров Скамья, совмещенная с информационным носителем
CN114571898A (zh) * 2022-03-29 2022-06-03 重庆师范大学 一种基于多媒体具有切换结构的智慧教育用黑板
CN114571898B (zh) * 2022-03-29 2023-08-04 重庆师范大学 一种具有切换结构的智慧教育用黑板

Also Published As

Publication number Publication date
JP4592154B2 (ja) 2010-12-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20040143986A1 (en) Braking structure of measuring tape
GB2239218A (en) Irridescent drawing or sketching device
JP2001356696A (ja) 回転標示板の制動方法、および同制動装置
US5516291A (en) Letter-training plate
JP2007297173A (ja) 卓上型テープ・ディスペンサーの構造及びその使用方法
JP3937619B2 (ja) デスクパネル装置
JP2008175015A (ja) 採光扉
US3587178A (en) Memory-exercising device
JP2867015B2 (ja) 装飾兼広告体
CN209479276U (zh) 一种戏剧影视文学表演用提示板
KR200313988Y1 (ko) 광고물용 게시판
JPH0143776Y2 (ja)
CN218481920U (zh) 一种学前教育用立体日历
JP3323477B2 (ja) スクリーンを兼ね備えた黒板
DE202007000182U1 (de) Bildmaske für Fernsehgeräte
CN2677973Y (zh) 一种多功能视频展台及其侧灯定位机构
DE102020105573A1 (de) Nachrüstsatz für ein Tablet
KR200194699Y1 (ko) 화이트 보드
KR200418350Y1 (ko) 화이트보드 간단한 고정기
JPH10272050A (ja) フック
GB2390823A (en) Magnetic letters for use with magnetophoretic display toys.
CN204760280U (zh) 具文字显示功能的按钮盖组件
JP3071287U (ja) 黒 板
KR900002860Y1 (ko) 어린이용 한글 학습기
JPH0962221A (ja) 装飾兼広告体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070612

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20100205

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100413

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100525

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100611

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100611

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100824

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100914

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130924

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4592154

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term