JP2001356341A - フロントライトユニット及びそれを用いた液晶表示装置 - Google Patents

フロントライトユニット及びそれを用いた液晶表示装置

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JP2001356341A
JP2001356341A JP2000174818A JP2000174818A JP2001356341A JP 2001356341 A JP2001356341 A JP 2001356341A JP 2000174818 A JP2000174818 A JP 2000174818A JP 2000174818 A JP2000174818 A JP 2000174818A JP 2001356341 A JP2001356341 A JP 2001356341A
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liquid crystal
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light guide
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JP2000174818A
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Atsushi Tanabe
敦史 田辺
Katsuki Nishinaka
勝喜 西中
Shigeaki Soto
成明 素都
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 導光板の入射側側面以外の側面に光源からの
光が反射することによって発生する輝度むらを防止し、
均一な光を出射するフロントライトユニット及びそのフ
ロントライトユニットを用いた表示精度の高い液晶表示
装置を提案する。 【解決手段】 導光板12の入射側側面12a以外の側
面12b、12c、12dのうち少なくとも一つの側面
に反射防止材17を設けることにより、反射光の発生を
防止する。反射防止材17は、黒色のゴム、黒色の光硬
化性樹脂または黒色の熱硬化性樹脂が使用される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示部の表示
面側に配されるフロントライトユニット及びそれを用い
た液晶表示装置に関する。
【従来の技術】
【0002】近年、省スペース・省電力等の耐環境性の
観点より、ディスプレイデバイスとして液晶モニターや
液晶テレビに代表されるように、CRTに代わるディス
プレイとして液晶表示装置を採用した商品が増加しつつ
ある。この液晶表示装置は、軽量、薄型、低消費電力と
いう特徴を生かして、ノート型パーソナルコンピュー
タ、携帯情報端末(Personal Digital Assistants:PD
A)やワードプロセッサ等の情報機器の表示装置、さら
には、携帯型テレビやビデオムービー、カーナビゲーシ
ョンシステム等の映像機器の表示装置において、多く用
いられるようになっている。これらの液晶表示装置に
は、バックライトからの光を用いる透過型表示装置と、
バックライトを備えず自然光や室内灯などの反射光を用
いる反射型表示装置とに大別される。
【0003】透過型表示装置は、バックライトを有する
ため、暗所などでも一定の輝度を確保することができる
反面、バックライト自身やバックライトを駆動するため
のバッテリーを備えるため、軽量、薄型、低消費電力の
点に問題がある。一方、反射型表示装置は、携帯情報端
末(Personal Digital Assistants:PDA)が代表的であ
るが、バックライトを有しないため、軽量、薄型、低消
費電力の点で優れており、近年ではバックライトを有す
る透過型表示装置に代わって反射型表示装置が使用され
る傾向にある。従来、この反射型表示装置は、光源とし
て自然光等を使用するため、暗所では一定の輝度が確保
できなかったが、この問題を解決すべく、液晶表示部の
表示側にフロントライトを備える反射型表示装置も広く
使用されるようになって来ている。
【0004】図3及び図4は、従来のフロントライトユ
ニットUTを用いた液晶表示装置LCDの例を示す。液
晶表示装置LCDは、フロントライトユニットUTと反
射型液晶表示部RLとから構成される。フロントライト
ユニットUTは、蛍光放電管21と、反射型液晶表示部
RLを照明する導光板22と、蛍光放電管21からの光
を導光体22の入射側側面22aに向かって反射させる
リフレクタ23とを備える。
【0005】蛍光放電管21は、導光板22の入射側側
面22aに近接するように設置され、照射光を導光板2
2に供給する。蛍光放電管21は、図3に示すように導
光板22の入射側側面22aに近接して一本設置される
場合のほか、導光板22の入射側側面22aに対して並
列に2本設置される場合や、導光板22の二つの側面に
L字状に配される場合もある。
【0006】リフレクタ23は、蛍光放電管21の光を
反射させ、導光板22の入射側側面22aに効率よく光
を入射させるもので、高反射率を有する白色の樹脂製フ
ィルムや銀やアルミニウム等の金属膜が使用されてお
り、蛍光放電管21を囲むように断面コ字状に折り曲げ
られている。
【0007】導光板22は、蛍光放電管21に近接して
配置され、蛍光放電管21からの光を導光させる役割を
有し、光伝達に必要な透過率及び屈折率で代表される光
学特性が最適なアクリル等の材料で形成されている。導
光板22には蛍光放電管21の光を入射させる入射側側
面22aと、入射側側面22aに対向する反対側側面2
2bと、入射側側面22aと直交する導光板側面22
c、22dと、表示側(使用者側)の導光板表面22e
と、反射型液晶表示部RL側の導光板裏面22fとを有
する。
【0008】導光板表面22eは、図4に示すように、
鋸歯型のプリズム加工が施されており、蛍光放電管から
の光を反射型液晶表示部RLに対してほぼ均一かつ垂直
に入射させる働きを有する。プリズム加工は表面22e
にのみ施され、所定の角度を有することで光を反射する
反射傾斜面28aと、所定の角度を有することで光を透
過する透過傾斜面28bが交互に複数形成され、蛍光放
電管21と平行に並んでいるものが一般的である(これ
をプリズムアレイ構造という)。
【0009】蛍光放電管21側に傾斜する反射傾斜面2
8aは、蛍光放電管21からの光を反射型液晶表示部R
Lの方向に反射させ、反射型液晶表示部RLに対してほ
ぼ垂直な状態で入射させるように形成されている。一
方、蛍光放電管21とは反対方向に傾斜する透過傾斜面
28bは、反射型液晶表示部RLから反射した光を表示
面側に通過させる。また、反射型液晶表示部RLに照射
される光の輝度が蛍光放電管21から離れるにつれての
劣化を補うため、反射傾斜面28aと透過傾斜面28b
は蛍光放電管21から離れるにつれて少しずつ幅広に設
けられているものが一般的であり、輝度の均一化を図っ
ている。プリズムアレイ構造により、反射型液晶表示部
RLに入射する光及び導光板22から出射する光を高い
指向性をもつように光制御することができ、高い表示精
度が可能となる。
【0010】反射型液晶表示部RLは、液晶表示部24
と反射板25から構成される。液晶表示部24は、ガラ
ス基板、液晶層、透明電極等を備え(図示せず)、フロ
ントライトユニットUTの導光板22から照射される光
の通過を制御している。反射板25は、フロントライト
ユニットUTの導光板22から照射される光を反射し、
再度導光板22に入射させている。そして、この反射型
液晶表示部RLがフロントライトユニットUTの導光板
裏面22fに対面するように設置され、液晶表示装置L
CDが構成されている。
【0011】次に、液晶表示装置LCDの蛍光放電管2
1から照射された光の進路について、図4を用いて説明
する。蛍光放電管21から照射された光は、導光板22
の入射側側面22aから導光板22に入射した後、導光
板表面22eの反射傾斜面28aに照射され、反射型液
晶表示部RLに対してほぼ垂直に反射する。ほぼ垂直に
反射された光は、反射型液晶表示部RLにほぼ垂直に入
射し、液晶層等を通過して反射板25に反射され、再
度、液晶層等を通過して導光板22に入射し、導光板2
2の透過傾斜面28bから出射される(図4中符号L1
参照)。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
フロントライトユニットUTを備えた液晶表示装置LC
Dにおいては、導光板表面22eから出射する光L1の
みならず、蛍光放電管21から導光板22に入射した入
射光や導光板22内において反射された光が導光板22
の反対側側面22bに反射する光(図4中符号L2参
照)も存在する。なお、導光板22の反対側側面22b
に対する照射角度によっては、反対側側面22bを通過
する光(図4中符号L3参照)も存在する。そして、蛍
光放電管21から照射された光の一部L2は、導光板2
2の反対側側面22bに反射すると、導光板表面22e
から出射する光の均一性を低下させ、その結果、導光板
表面22eにおいて、導光板22の反対側側面22b付
近の表示不良を発生させ、表示品位を低下させる問題を
有していた。これは、導光板22の四周側面22a,2
2b,22c,22dの入射側側面22aを除く他の三
側面のうち、反対側側面22b以外の他の側面22c,
22dにおいても同様の問題である。すなわち、上記反
射光による輝度むらの問題は、蛍光放電管21が配され
ない側22b,22c,22dのすべてに生じる問題で
ある。ただし、反対側側面22bは、蛍光放電管21に
対面するため上記反射光の影響が大きかった。
【0013】そこで、本発明の目的は、導光板の入射側
側面以外の側面において光が反射することを防止し、光
の均一性が高く輝度むらのないフロントライトユニット
を提供し、また、そのフロントライトユニットを用いる
ことで表示精度の高い液晶表示装置を提供することにあ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
フロントライトユニットは、光源と、光源に近接して配
置され光源からの光を導光させる所定の板厚を有する導
光板とを備えるフロントライトユニットにおいて、前記
導光板の四周側面のうち、入射側側面以外の少なくとも
一側面に、光の反射を防止する反射防止材が設けられて
いることを特徴とする。
【0015】この発明によれば、光源から照射された光
の一部が導光板の入射側側面以外の側面に向かっても、
その側面に設けられる反射防止材に吸収されることとな
るため、導光板の入射側側面以外の側面に発生する反射
を防止することができる。
【0016】本発明の請求項2記載のフロントライトユ
ニットは、請求項1記載の反射防止材が黒色のゴムであ
ることを特徴とする。
【0017】この発明によれば、反射防止材が黒色であ
ることで、導光板側面に照射される光は反射防止材に効
率良く吸収されるため、導光板の入射側側面以外の側面
に発生する反射を防止することができ、導光板側面付近
の表示不良を防止することができる。ゴムは、導光板側
面に接着剤で貼り付ければ簡単な工程で反射防止材を設
けることができる。
【0018】本発明の請求項3記載のフロントライトユ
ニットは、請求項1記載の反射防止材が黒色の光硬化性
樹脂または黒色の熱硬化性樹脂であることを特徴とす
る。
【0019】この発明によれば、反射防止材が黒色であ
ることで、導光板側面に照射される光は反射防止材に効
率良く吸収されるため、導光板の入射側側面以外の側面
に発生する反射を防止することができ、導光板側面付近
の表示不良を防止することができる。また、光硬化性樹
脂または熱硬化性樹脂を使用することにより、反射防止
材の厚みを薄くすることができる。また、光硬化性樹脂
または熱硬化性樹脂を塗布後に紫外線等の光または熱を
加える簡単な工程で反射防止材を形成することができ
る。
【0020】本発明の請求項4記載のフロントライトユ
ニットを用いた液晶表示装置は、請求項1乃至請求項3
に記載したフロントライトユニットと、反射型液晶表示
部とを備え、反射型液晶表示部の表示面側に、上記フロ
ントライトユニットが配されていることを特徴とする。
【0021】この発明によれば、導光板側面に照射され
る光は反射防止材に吸収されるため、導光板側面に発生
する反射光を防止することができ、表示精度の高い液晶
表示装置となる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面に基づき詳細に述べる。
【0023】(第1の実施の形態)本実施の形態におけ
る液晶表示装置LCDは、図1及び図2に示すように、
フロントライトユニットUTと、反射型液晶表示部RL
とから構成される。フロントライトユニットUTは、液
晶パネルの表示部(液晶表示部)14の表示面側に配さ
れるフロントライト方式のフロントライトユニットであ
り、光源である蛍光放電管11と、蛍光放電管11に近
接して配置される導光板12と、蛍光放電管11からの
光を導光体12の入射側側面12aに向かって反射させ
るリフレクタ13とを備える。
【0024】蛍光放電管11は、導光板12の入射側側
面12aに沿って設置されている。本実施の形態の蛍光
放電管11としては、高周波の交流で駆動されて発光す
る蛍光放電管が使用されている。蛍光放電管11は、導
光板12の入射側側面1aに対して並列に2本配置され
る場合や、導光板12の側面にL字状に配置される場合
もある。
【0025】リフレクタ13は、蛍光放電管11を囲む
とともに蛍光放電管11からの光を反射させ、導光板1
2の入射側側面に効率よく光を入射させるもので、高反
射率を有する白色の樹脂製フィルムや銀やアルミニウム
等の金属膜が使用されていおり、蛍光放電管11を囲む
ように断面コ字状に折り曲げられている。リフレクタ1
3としては、断面コ字状のものの他、断面半円状のもの
もある。リフレクタ13の上方側の端部は、導光板12
の導光板表面12eに両面テープ等の接着剤で固定さ
れ、下方側の端部は、導光板12の導光板裏面12fに
おいて両面テープ等の接着剤で固定されている。本実施
の形態のリフレクタ13は、反射面に高反射率を有する
ように銀蒸着フィルムを貼り付けたステンレス板を使用
している。
【0026】導光板12は、蛍光放電管11に近接して
配置され、蛍光放電管11からの光を導光させる役割を
有し、光伝達に必要な透過率及び屈折率で代表される光
学特性が最適な材料で所定の板厚に形成されている。本
実施の形態の導光板12は、ポリカ系等の材料である。
導光板12は、蛍光放電管11の光を入射させる入射側
側面12aと、蛍光放電管11が配されていない側の側
面12b,12c,12dとの四周側面を有する。ま
た、表示側(使用者側)の導光板表面12eと反射型液
晶表示部RL側の導光板裏面12fを有する。符号12
bは、入射側側面12aと対面する側の導光板側面であ
り、符号12cは、入射側側面12aと直交する側の導
光板側面(図中後方側)であり、符号12dは、入射側
側面12aと直交する側の導光板側面(図中前方側)で
ある。
【0027】導光板表面12eには、鋸歯型のプリズム
加工が施されており、蛍光放電管11からの光を反射型
液晶表示部RLに対してほぼ均一かつ垂直に入射させる
働きを有する。プリズム加工は、表面12eにのみ施さ
れており、所定の角度を有する反射傾斜面18aと透過
傾斜面18bが交互に複数形成され、蛍光放電管11に
対し平行に並んで形成されている(これをプリズムアレ
イ構造という)。
【0028】蛍光放電管11側に傾斜する反射傾斜面1
8aは、蛍光放電管11からの光を反射型液晶表示部R
Lの方向に反射させ、反射型液晶表示部RLに対してほ
ぼ垂直な状態で入射させ得る傾斜角度に形成されてい
る。一方、蛍光放電管11とは反対側に傾斜する透過傾
斜面18bは、反射型液晶表示部RLから反射した光を
表示面側に通過させる。また、反射型液晶表示部RLに
照射される光の輝度が蛍光放電管11から離れるにつれ
て劣化することを補うため、反射傾斜面18a、透過傾
斜面18bは蛍光放電管11から離れるにつれて少しず
つ幅広に設けられているものが一般的で、輝度の均一化
を図っている。プリズムアレイ構造により、反射型液晶
表示部RLに入射する光及び導光板12から出射する光
を高い指向性をもつように光制御することができ、高い
表示精度が可能となる。
【0029】導光板12の入射側側面12aに対向する
反対側側面12bに、反射防止材17が全面に設けられ
ている。本実施の形態の反射防止材17は、黒の染料を
混ぜ合わせた厚さ1mmのウレタンゴムであり、反対側
側面12bに両面テープ等の接着剤によって貼り付けら
れている。黒色とするのは、光の吸収率が最も高いから
であるが、本発明としては、必ずしも黒色に限定される
ものではなく、光を吸収することができる青色、灰色等
でも良い。ゴムであれば、ウレタンゴムの他、合成ゴム
や天然ゴムであっても良い。ゴムを導光板12の反対側
側面12bに接着剤で貼り付ければ、簡単な工程で反射
防止材17を設置することができる。また、導光板12
の側面を弾力性を持って保護する。
【0030】したがって、ゴムからなる反射防止材17
により、蛍光放電管11から反対側側面12bに照射さ
れた光は反射することなく反射防止材17に吸収される
ので、導光板12の反対側側面12bによって反射され
る光を原因とする輝度むらを防止することができ、従
来、問題とされた反対側側面22b付近の表示不良の発
生を防止する。
【0031】上記フロントライトユニットUTは、反射
型液晶表示部RLの表示側に配されている。これにより
液晶表示装置LCDが構成されている。すなわち、反射
型液晶表示部RLの表示側にフロントライトユニットU
Tの導光板12の裏面12fに対面するように設置さ
れ、液晶表示装置LCDが構成されている。反射型液晶
表示部RLは、液晶表示部14と反射板15から構成さ
れる。液晶表示部14は、ガラス基板、液晶層、透明電
極等を備え(図示せず)、フロントライトユニットUT
の導光板12から照射される光の通過を制御している。
反射板15は、液晶表示部14の裏面に沿うようにして
配されており、フロントライトユニットUTの導光板1
2から照射される光を反射し、再度導光板12に入射さ
せている。
【0032】なお、導光板12の導光板表面12e側に
は、フロントライトユニットUTからの出射光の均斉化
を図るための拡散シートが配される場合もある(図示せ
ず)。本実施の形態によれば、反射防止材17により導
光板側面に照射される光が反射せずに吸収されるため、
拡散シートを配しても、表示むらのない表示精度の高い
液晶表示装置LCDとなる。
【0033】ここで、反射防止材17は、導光板12の
入射側側面12a以外の三側面12b,12c,12d
のうち少なくとも一つの側面に設けてあればよい。例え
ば、入射側側面12aに対向する反対側側面12b以外
の側面12c,12dの一つにのみ設ける場合や、導光
板12の二つの側面12c,12d(又は12b,12
c、或いは、12b,12d)に設ける場合なども本発
明の反射防止効果が得られる。ただし、入射側側面12
aに対向する反対側側面12bに設ける場合が最も効果
的である。反対側側面12bは、蛍光放電管11と対面
しており、直接蛍光放電管11からの照射光を受けるた
め、他の側面と比較して反射光が発生し易いためであ
る。また、反射防止材17は、導光板12の入射側側面
12aに対向する反対側側面12b及び他の側面12
c、12dに設けると、導光板の入射側側面12aと対
向する反対側側面12bにおける反射光を原因とする輝
度むらを防止できるだけでなく、導光板側面12a以外
の導光板側面12c,12dにおける反射光を原因とす
る輝度むらをも防止することができ、より確実に輝度む
らを防止することができる。
【0034】また、蛍光放電管11がL字型の場合、す
なわち、導光板12の四周側面の二側面に蛍光放電管1
1がL字型に配される場合は、導光板22の四周側面の
うち蛍光放電管11が配されていない二側面に反射防止
材17を設けるのが望ましい。蛍光放電管がL字型の場
合は、蛍光放電管11が配されていない二側面が導光板
12の入射側側面12aに対向する側面となるからであ
る。ただし、蛍光放電管11が配されていない一側面に
設けることは実施に応じ任意である。
【0035】(第2の実施の形態)本実施の形態の反射
防止材17は、黒の染料を混ぜ合わせたアクリル系の光
硬化性樹脂であり、導光板12の入射側側面12a以外
の三側面12b,12c,12dに、0.1mmから
0.3mmの膜厚になるよう塗布し、紫外線照射処理を
塗布面の両面にあたるようにして3分間照射させること
によって形成されている。黒色とするのは、光の吸収率
が高いからであるが、本発明としては、必ずしも黒色に
限定されるものではない。光硬化性樹脂としては、紫外
線を照射して光硬化性樹脂を硬化させる紫外線光硬化性
樹脂の他、公知の光硬化性樹脂が広く使用可能である。
例えば、ポリイミド、ポリアミド、ポリスチレン、ポリ
アミドイミド、ポリウレタン、エポキシアクリレートを
重合させた樹脂等が挙げられる。光硬化性樹脂を使用す
ることにより、反射防止材17の厚みを薄くすることが
でき、接着剤等を使用せずとも直接塗布する簡単な工程
で反射防止材17を形成することができる。その他の構
成は、第1の実施の形態と同様である。
【0036】(第3の実施の形態)本実施の形態の反射
防止材17は、熱硬化性樹脂である。具体的には、黒の
染料とアミン系硬化材とを混ぜ合わせたエポキシ樹脂で
あり、導光板12の入射側側面12a以外の三側面12
b,12c,12dに、0.1mmから0.3mmの膜
厚になるよう塗布した後、70℃の恒温槽内に2時間放
置させることによって形成されている。黒色とするの
は、光の吸収率が高いからであるが、本発明としては、
必ずしも黒色に限定されるものではない。熱硬化性樹脂
としては、上記の他、代表的なフェノール樹脂、尿素樹
脂、ケイ素樹脂等の公知のものが広く使用可能である。
この熱硬化性樹脂である反射防止材17により、第2の
実施の形態と同様に輝度むらを防止することができる。
また、熱硬化性樹脂を使用することにより、接着剤等を
使用せずとも簡単な工程で厚みの薄い反射防止材17を
形成することができる。その他の構成は、第1の実施の
形態と同様である。
【0037】次に、本発明の効果を確認するため、各実
施の形態の液晶表示装置LCDと従来構成の液晶表示装
置LCDとを用いて比較実験を行なった。従来構成によ
る液晶表示装置LCDは、前記フロントライトユニット
UTにおいて反射防止材17がない点のみ異なり他の条
件は本実施の形態の液晶表示装置LCDと同一の図1及
び図2と同一のものを使用した。
【0038】従来構成の液晶表示装置LCDでは、導光
板22の側面22b,22c,22dにおいて反射光が
発生するため、これら側面22b,22c,22d付近
で輝度が高くなり、輝度むらが発生した。特に導光板2
2の入射側側面22aに対向する反対側側面22bにお
いては、蛍光放電管21と対面しているため、強い反射
光が発生し、さらに輝度が高くなっていた(図4参
照)。これに対し、本発明の第1乃至第3の実施の形態
におけるフロントライトユニットUTを実装した液晶表
示装置LCDでは、少なくとも反対側側面12bに反射
防止材17が設けられているため、反射光は発生せず、
反対側側面12b付近で発生する強い輝度むらを解消す
ることができた。そして、反対側側面12bのみなら
ず、他の側面12c,12dにも反射防止材17を設け
た場合には、他の側面12c、12d付近に発生する輝
度むらをも解消することができ、さらに表示精度の高い
液晶表示装置LCDを実現することができた。
【0039】
【発明の効果】本発明のフロントライトユニットによれ
ば、導光板の入射側側面以外の側面のうち、少なくとも
一つの側面に反射防止材が設けられているため、光源か
らの光を反射させることなく吸収することができる。し
たがって、表示品位を低下させる原因となる導光板の入
射側側面以外の側面付近の輝度むらを防止することがで
きる。
【0040】そして、本発明のフロントライトユニット
を用いた液晶表示装置によれば、輝度むらのないフロン
トライトユニットを用いるため、表示精度の高い液晶表
示装置を提供することが可能となる。
【0041】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフロントライトユニットと液晶表示装
置の構成を示す概略図
【図2】本発明のフロントライトユニットと液晶表示装
置の断面図
【図3】従来のフロントライトユニットと液晶表示装置
の構成を示す概略図
【図4】従来のフロントライトユニットと液晶表示装置
の断面図
【符号の説明】
11,21 蛍光放電管(光源) 12,22 導光板 12a,22a 入射側側面 12b,22b 導光板側面(反対側側面) 12c,22c 導光板側面 12d,22d 導光板側面 12e,22e 導光板表面 12f,22f 導光板裏面 13,23 リフレクタ 14,24 液晶表示部 15,25 反射板 17 反射防止材 18a,28a 反射傾斜面 18b,28b 透過傾斜面 L1 反射型液晶表示部に向かう光 L2 導光板側面(反対側側面)に反射
する光 L3 導光板側面(反対側側面)を通過
する光 UT フロントライトユニット RL 反射型液晶表示部 LCD 液晶表示装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 素都 成明 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 2H091 FA14Z FA21X FA23X FA42X LA16 LA30

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と、光源に近接して配置され光源か
    らの光を導光させる所定の板厚を有する導光板とを備え
    るフロントライトユニットにおいて、 導光板の四周側面のうち、入射側側面以外の少なくとも
    一側面に、光の反射を防止する反射防止材が設けられて
    いることを特徴とするフロントライトユニット。
  2. 【請求項2】 前記反射防止材が黒色のゴムであること
    を特徴とする請求項1記載のフロントライトユニット。
  3. 【請求項3】 前記反射防止材が黒色の光硬化性樹脂ま
    たは黒色の熱硬化性樹脂であることを特徴とする請求項
    1記載のフロントライトユニット。
  4. 【請求項4】 前記請求項1乃至請求項3に記載したフ
    ロントライトユニットと、反射型液晶表示部とを備え、
    反射型液晶表示部の表示面側に、上記フロントライトユ
    ニットが配されていることを特徴とする液晶表示装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101811873B1 (ko) * 2010-07-20 2017-12-22 엘지디스플레이 주식회사 백라이트 유닛 및 이를 구비한 액정표시장치

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KR101811873B1 (ko) * 2010-07-20 2017-12-22 엘지디스플레이 주식회사 백라이트 유닛 및 이를 구비한 액정표시장치

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