JP2001356256A - レンズ駆動装置およびそれを備えた対物レンズ - Google Patents

レンズ駆動装置およびそれを備えた対物レンズ

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JP2001356256A
JP2001356256A JP2000175775A JP2000175775A JP2001356256A JP 2001356256 A JP2001356256 A JP 2001356256A JP 2000175775 A JP2000175775 A JP 2000175775A JP 2000175775 A JP2000175775 A JP 2000175775A JP 2001356256 A JP2001356256 A JP 2001356256A
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lens
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lens system
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Tadashi Uchida
忠 打田
Jiro Mizuno
次郎 水野
Hitoshi Kaizu
均 海津
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 対物レンズ系の一部または全体を高精度かつ
高速に光軸方向に駆動するレンズ駆動装置、および、そ
れを備えた対物レンズを提供すること。 【解決手段】 1つ以上のレンズからなるレンズ系を保
持する保持鏡筒11と、保持鏡筒11を包み込むように
嵌合し、かつレンズ系の光軸20aに沿って案内する案
内鏡筒12と、保持鏡筒11と案内鏡筒12とを光軸2
0a方向に相対移動させる駆動部材13とを備える。保
持鏡筒11は、外径の大きな第1鏡筒部11Aと、外径
の小さな第2鏡筒部11Bとから形成される。案内鏡筒
12は、内径の大きな第1案内鏡筒部12Aと、内径の
小さな第2案内鏡筒部12Bとから形成される。第1案
内鏡筒部12Aは第1鏡筒部11Aに嵌合し、第2案内
鏡筒部12Bは第2鏡筒部11Bに嵌合する。駆動部材
13は第2鏡筒部11Bと第1案内鏡筒部12Aとで形
成される空間部に配置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学顕微鏡などに
組み込まれる対物レンズ系の一部または全体を光軸方向
に駆動するレンズ駆動装置、および、それを備えた対物
レンズに関する。
【0002】
【従来の技術】光学顕微鏡の一種である共焦点顕微鏡
は、周知のセクショニング効果を利用し、標本(例えば
細胞)の断面像を観察することができるため、近年その
開発が進められている。共焦点顕微鏡によって観察され
る断面像が対物レンズ系の光軸方向に直交する場合、光
軸方向の位置が異なる複数の断面像を取得して3次元構
築すると、標本の立体像を得ることができる。
【0003】図12に示す共焦点顕微鏡90は、倒立型
顕微鏡91に共焦点ユニット92を取り付けたものであ
る。標本をステージ93上に固定し、対物レンズ系(不
図示)を光軸方向に移動させることで、標本に対する対
物レンズ系の焦点位置を変化させ、光軸方向の位置が異
なる複数の断面像を取得できる。対物レンズ系(不図
示)を光軸方向に移動させるため、共焦点顕微鏡90の
ハンドル微動部94には、ステッピングモーターからな
る微動駆動部95が取り付けられている。微動駆動部9
5によってハンドル微動部94を回転させると、内部の
歯車機構やラックピニオン機構を介して動力が伝達さ
れ、対物レンズ系が光軸方向に送られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の共焦点顕微鏡90では、歯車機構やラックピニ
オン機構のバックラッシ(backlash)が原因となって、対
物レンズ系の送り量を高精度に制御することができなか
った。また、対物レンズ系を高速に送ることも困難であ
った。
【0005】これに対して、ピエゾ素子による対物レン
ズ系の駆動機構が提案されている(例えば特許第255
1638号公報)。図13に示すように、対物レンズ系
が組み込まれた対物レンズ101は、レンズホルダ10
2および平行ばね103を介してブロック104に取り
付けられている。そして、平行ばね103にピエゾ素子
105の一端105aが接触させてある。この駆動機構
100によれば、ピエゾ素子105を印加電圧に応じて
伸縮させることで、対物レンズ101を光軸101a方
向に移動させることができる。
【0006】ところで、上記の駆動機構100を用いて
対物レンズ101を移動させながら共焦点顕微鏡90で
複数の断面像を取得しようとすると、対物レンズ101
の焦点位置の移動範囲をある程度確保するために、平行
ばね103の基端部103aから対物レンズ101の光
軸101aまでの距離Lを長くしなければならない。つ
まり、平行ばね103として長いものを用いなければな
らない。しかし、長い平行ばね103は剛性が低く、ピ
エゾ素子105の伸縮に対物レンズ101を追従させる
ことが難しい。このため、上記の駆動機構100でも、
対物レンズ101の送り量を高精度に制御することや、
対物レンズ101を高速に送ることは困難であった。
【0007】さらに、上記した従来の駆動機構(図1
2,図13)において、対物レンズ系は対物レンズ鏡筒
に組み込まれた状態で全体が光軸方向に駆動されるた
め、液浸法による標本の観察時に、対物レンズ系の焦点
位置を移動させると、液体の屈折率が大きいために液体
の厚みによる光学系への影響が大きく、球面収差が生じ
て鮮明な像が得られないという問題もある。
【0008】本発明の目的は、対物レンズ系の一部また
は全体を高精度かつ高速に光軸方向に駆動するレンズ駆
動装置、および、それを備えた対物レンズを提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のレンズ駆動装置
は、1つ以上のレンズからなるレンズ系を保持する保持
鏡筒と、この保持鏡筒を包み込むように嵌合し、かつレ
ンズ系の光軸方向に沿って案内する案内鏡筒と、保持鏡
筒と案内鏡筒とを光軸方向に相対移動させる駆動部材と
を備えたものである。また、保持鏡筒は、外径の大きな
第1鏡筒部と、外径の小さな第2鏡筒部との2つの鏡筒
部分から形成される。案内鏡筒は、内径の大きな第1案
内鏡筒部と、内径の小さな第2案内鏡筒部とから形成さ
れる。案内鏡筒の第1案内鏡筒部は、保持鏡筒の第1鏡
筒部に嵌合する。案内鏡筒の第2案内鏡筒部は、保持鏡
筒の第2鏡筒部に嵌合する。駆動部材は、保持鏡筒の第
2鏡筒部と案内鏡筒の第1案内鏡筒部とで形成される空
間部に配置されている。
【0010】このレンズ駆動装置によれば、駆動部材に
よる直接駆動で保持鏡筒およびこれに保持されるレンズ
系を移動させるので、バックラッシが生じることはな
く、駆動部材による駆動に保持鏡筒(レンズ系)を追従
させることができる。本発明の対物レンズは、上記のレ
ンズ駆動装置を備えた対物レンズであって、前記レンズ
系が保持鏡筒に固定されている。また、案内鏡筒に固定
された1つ以上のレンズからなる他のレンズ系をさらに
備えている。本発明の対物レンズにおいて、保持鏡筒に
固定されたレンズ系と案内鏡筒に固定された他のレンズ
系とが対物レンズ系を構成し、この対物レンズ系と保持
鏡筒と案内鏡筒と駆動部材とが一体に構成されている。
【0011】この対物レンズによれば、駆動部材による
直接駆動で保持鏡筒およびこれに固定されたレンズ系
(対物レンズ系の一部)を移動させるので、バックラッ
シが生じることはなく、駆動部材による駆動に保持鏡筒
(対物レンズ系の一部)を追従させることができる。こ
れにより、対物レンズ系の一部と、案内鏡筒に固定され
たレンズ系(対物レンズ系の残りの一部)との間隔を変
えることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
形態を詳細に説明する。 (第1実施形態)本発明の第1実施形態は、請求項1〜
請求項3に対応する。第1実施形態のレンズ駆動装置1
0は、図1,図2に示すように、顕微鏡用の対物レンズ
20を光軸20a方向に駆動する装置である。図1は光
軸20aに垂直な断面図、図2は光軸20aに平行な断
面図である。ちなみに、対物レンズ20は、対物レンズ
鏡筒21と、その内部に固定された1つ以上のレンズか
らなる対物レンズ系(不図示)とで構成される。レンズ
駆動装置10によって対物レンズ20を駆動すると、対
物レンズ20内部の対物レンズ系による焦点位置が光軸
20a方向に移動する。
【0013】さて、第1実施形態のレンズ駆動装置10
は、対物レンズ20の外周を囲む円筒状のレンズホルダ
11(保持鏡筒)と、レンズホルダ11の外周を囲む円
筒状のレボルバホルダ12(案内鏡筒)と、レンズホル
ダ11とレボルバホルダ12との間に確保される筒状の
空間に配置された円筒状のピエゾ素子13(駆動部材)
とで構成されている。また、レンズホルダ11は、外径
の大きな第1鏡筒部11Aと、外径の小さな第2鏡筒部
11Bとで構成されている。レボルバホルダ12は、内
径の大きな第1案内鏡筒部12Aと、内径の小さな第2
案内鏡筒部12Bとで構成されている。
【0014】さらに、レンズホルダ11の一端側(図2
の下方)には、ピエゾ素子13の一端部13aが接着に
よって固定される固定部11a(第1鏡筒部11Aの側
壁)が設けられる。また、レンズホルダ11の他端側
(図2の上方)の内周面には、対物レンズ鏡筒21が着
脱自在に取り付けられる取付部11bが設けられる。取
付部11bは、対物レンズ鏡筒21の雄ねじ21aに螺
合する雌ねじである。対物レンズ鏡筒21が取付部11
bに取り付けられると、対物レンズ鏡筒21内の対物レ
ンズ系(不図示)がレンズホルダ11によって保持され
ることになる。レンズホルダ11は金属製である。
【0015】一方、レボルバホルダ12の一端側(第1
案内鏡筒部12A)の内周面には、レンズホルダ11の
一端側(第1鏡筒部11A)の外周面に嵌合してレンズ
ホルダ11を光軸20a方向に案内する案内面12aが
設けられる。また、レボルバホルダ12の他端側には、
ピエゾ素子13の他端部13bが接着によって固定され
る固定部12b(第2案内鏡筒部12Bの側壁)が設け
られる。
【0016】さらに、レボルバホルダ12の他端側(第
2案内鏡筒部12B)の内周面には、レンズホルダ11
の他端側(第2鏡筒部11B)の外周面に嵌合してレン
ズホルダ11を光軸20a方向に案内する案内面12c
が設けられる。ここで、嵌合とは、接するということ限
定されず、内周面と外周面との間にガイド機構やエアス
ライド機構を設けてもよい。
【0017】また、レボルバホルダ12の他端側の外周
面には、顕微鏡レボルバ(不図示)に着脱自在に取り付
られる取付部12dが設けられる。取付部12dは、顕
微鏡レボルバの雌ねじに螺合する雄ねじである。レボル
バホルダ12も金属製である。ピエゾ素子13は、外部
からの入力電圧に応じて伸縮するセラミックス製の素子
であり、上記したように、その両端部13a,13b各
々がレンズホルダ11の固定部11aとレボルバホルダ
12の固定部12bとに固定されている。ピエゾ素子1
3が配置される空間は、レンズホルダ11の第2鏡筒部
11Bとレボルバホルダ12の第1案内鏡筒部12Aと
で形成された空間である。
【0018】また、ピエゾ素子13の内周面と外周面と
には各々、円筒状の電極14,15が張り付けられてい
る。外周面の電極15は、電線16を介してピエゾ駆動
部(不図示)に接続されている。電線16は、レボルバ
ホルダ12に設けられた穴12eとコードブッシュ17
とを介して、レンズ駆動装置10の外部に導かれてい
る。
【0019】ピエゾ素子13の内周面の電極14は、不
図示の電線を介して一旦レボルバホルダ12に接続さ
れ、さらに、レボルバホルダ12に接続された別の電線
(不図示)を介して接地されている。この別の電線(不
図示)も、上記の電線16と共に、穴12eとコードブ
ッシュ17とを介して、レンズ駆動装置10の外部に導
かれている。
【0020】このように、ピエゾ素子13の両面に電極
14,15が張り付けられ、外周面の電極15に接続さ
れたピエゾ駆動部(不図示)から電圧が入力されるた
め、この入力電圧に応じてピエゾ素子13を光軸20a
方向に伸縮させることができる。また、ピエゾ素子13
の両端部13a,13bはレンズホルダ11とレボルバ
ホルダ12とに固定されるため、ピエゾ素子13が光軸
20a方向に伸縮すると、ピエゾ素子13の両端部13
a,13bの間隔が変化し、レボルバホルダ12の固定
部12bからレンズホルダ11の固定部11aまでの間
隔も変化する。その結果、レンズホルダ11は、レボル
バホルダ12の案内面12a,12cによって案内され
ながら、光軸20a方向に移動することになる。
【0021】したがって、レンズホルダ11の取付部1
1bに取り付けられた対物レンズ20も光軸20a方向
に移動し、対物レンズ20内に固定された対物レンズ系
の焦点位置も移動する。ここで、ピエゾ素子13の伸縮
量と、レンズホルダ11の移動量と、対物レンズ20の
移動量と、対物レンズ系の焦点位置の移動量(変位量)
とは、何れも等しい。また、ピエゾ素子13の伸縮量
は、ピエゾ駆動部からの入力電圧に応じて決まってい
る。このため、ピエゾ駆動部からピエゾ素子13への入
力電圧に基づいて、対物レンズ系の焦点位置の移動量
(変位量)を制御することができる。
【0022】また、ピエゾ素子13への入力電圧に対す
る対物レンズ系の焦点位置を予め測定しておけば、入力
電圧に基づいて、対物レンズ系の焦点を光軸20a方向
の任意の地点に位置決めすることができる。さらに、ピ
エゾ素子13の伸縮量はnmオーダで制御可能なため、
対物レンズ系の焦点の位置決めもnmオーダで制御する
ことができる。ちなみに、ピエゾ素子13の伸縮範囲
(対物レンズ系の焦点位置の移動範囲)は、数10μm
程度である。
【0023】以上説明したように、第1実施形態のレン
ズ駆動装置10によれば、ピエゾ素子13による直接駆
動で対物レンズ20(対物レンズ系)を移動させるの
で、従来のようなバックラッシが生じることはなく、ピ
エゾ素子13の伸縮に対物レンズ20を追従させること
ができる。これは、ピエゾ素子13への入力電圧を高速
制御(例えば30Hz)した場合も同様であり、ピエゾ
素子13の伸縮に追従した対物レンズ20の高速変位
(例えば30Hz)が実現する。したがって、レンズ駆
動装置10によれば、対物レンズ系の焦点をピエゾ素子
13への入力電圧に基づいて高精度に位置決めできると
共に、高速に位置決めできる。
【0024】また、第1実施形態のレンズ駆動装置10
によれば、レンズ駆動装置10の中心軸が対物レンズ2
0の光軸20aと一致しているので、レンズホルダ11
の内径を大きくしておけば、各種の対物レンズを取り付
けることができる。さらに、第1実施形態のレンズ駆動
装置10によれば、レンズホルダ11の外周面とレボル
バホルダ12の内周面(案内面12a,12c)とが嵌
合しているので、光軸20aに対し垂直な方向(横方
向)の偏心を低減させることができる。また、横方向の
荷重に対してもピエソ素子13の破損を防ぐことができ
る。さらに、レンズホルダ11とレボルバレンズホルダ
12との間の空間内にごみや液体が入るのを防止する効
果もある。
【0025】上記のレンズ駆動装置10を共焦点顕微鏡
のレボルバに取り付けて標本(例えば細胞)を観察する
場合、光軸20a方向に垂直な断面像を取り込むたびに
ピエゾ素子13への入力電圧を制御して対物レンズ20
を駆動し、対物レンズ系の焦点位置を順次移動させれ
ば、1nmという微小間隔おきに断面像を得ることがで
きる。このため、標本(細胞)の微小構造を正確にとら
えることができる。また、得られた多数の断面像を3次
元構築することにより、標本の緻密な立体像を得ること
ができる。
【0026】さらに、上記のレンズ駆動装置10を共焦
点顕微鏡に取り付けて標本(細胞)を観察することで、
標本(細胞)の内部構造が時間的に変化する様子も観察
できる。この場合、ピエゾ素子13への入力電圧を高速
制御(例えば30Hz)することにより対物レンズ20
を高速駆動(30Hz)し、対物レンズ系の焦点位置を
繰り返し移動させれば、標本(細胞)のわずかな変化や
ミリ秒オーダという速い変化も確実にとらえることがで
きる。
【0027】また、上記のレンズ駆動装置10を共焦点
顕微鏡に取り付けて標本(細胞)を観察する場合、対物
レンズ20を光軸20a方向に駆動(30Hz)させな
がら、観察点を光軸20aに垂直な方向へ同時に1軸ス
キャン(5kHz)させることにより、光軸20a方向
に平行な断面像(縦方向の断面像)を直接取得できる。
さらに、断面像をビデオレートで取得可能な共焦点顕微
鏡に上記のレンズ駆動装置10を取り付けた場合、標本
(細胞)の縦方向の断面像をビデオレートで取得しなが
ら観察することができる。
【0028】また、上記のレンズ駆動装置10を通常の
光学顕微鏡のレボルバに取り付けて標本を観察する場
合、対物レンズ20のオートフォーカス用の駆動装置と
して利用できる。例えば、対物レンズ20の倍率60
×,NA=1、観察光の波長λ=500nmのとき、焦
点深度LはL=λ/(2NA2)=0.25μmとなるの
で、本装置による位置決め精度は十分であり、対物レン
ズ系の焦点位置を検出できるセンサーと組み合わせてピ
エゾ駆動部を制御すれば、高速かつ正確に対物レンズ系
を合焦させることができる。
【0029】なお、上記した第1実施形態では、レボル
バホルダ12の案内面12a,12cが金属のままであ
る例を説明したが、案内面12a,12cにテフロン
(登録商標)を張り付けることにより、レンズホルダ1
1の移動をより円滑化することができる。テフロンは、
レボルバホルダ12の案内面12a,12cに対向する
レンズホルダ11の面に張り付けても良い。
【0030】さらに、上記した第1実施形態では、ピエ
ゾ素子13の伸縮量と入力電圧との関係に基づいて対物
レンズ系の焦点位置を制御する例を説明したが、図3に
示すように、ピエゾ素子13に歪ゲージなどの変位セン
サ18を取り付けてピエゾ素子13の伸縮を測定し、ピ
エゾ素子13の伸縮量をフィードバック回路により制御
すれば、ピエゾ素子13にヒステリシスが存在しても対
物レンズ系の焦点を高精度に位置決めできる。
【0031】また、ピエゾ素子13に取り付けた変位セ
ンサ18に代えて、レンズホルダ11の移動量を測定す
るセンサを組み込む場合にも、同様に、ピエゾ素子13
のヒステリシスの影響を受けることなく、対物レンズ系
の焦点を高精度に位置決めできる。さらに、上記した第
1実施形態では、円筒状のピエゾ素子13を例に説明し
たが、図4に示すように、レンズホルダ11とレボルバ
ホルダ12との間の筒状空間の複数箇所(例えば4カ
所)に、板状のピエゾ素子13(1)〜13(4)を配置し
てもよい。この場合、各ピエゾ素子13(1)〜13(4)
の内側面,外側面に矩形状の電極14,15を張り付
け、各ピエゾ素子13(1)〜13(4)への入力電圧を共
通のピエゾ駆動部により制御することで、同様の効果が
得られる。なお、図4において、ピエゾ素子13(3),
13(4)の電極14,15および、内側面の電極14を
接地するための電線は、図示省略した。
【0032】また、図5に示すように、レボルバホルダ
12の一端側(図の下方)に、光軸20a方向に細長い
穴19aを設け、この穴19aを介してレンズホルダ1
1の一端側にピン19を取り付けることで、レンズホル
ダ11とレボルバホルダ12との光軸20aまわりの回
転を防止することができる。
【0033】さらに、レンズホルダ11,レボルバホル
ダ12の一端側に対向する円筒状の保護部材25をねじ
26,27でレボルバホルダ12に固定し、保護部材2
5とレンズホルダ11との間にばね28,29を設けて
もよい。この構成により、レンズホルダ11への外乱を
回避できる。保護部材25とレンズホルダ11との間
に、レンズホルダ11の移動空間が確保されていること
は言うまでもない。
【0034】(第2実施形態)本発明の第2実施形態
は、請求項1〜請求項2に対応する。第2実施形態は、
図6,図7に示すように、レンズ駆動装置30Aと対物
レンズ系30Bとが一体に構成された顕微鏡用の対物レ
ンズ30に関する。レンズ駆動装置30Aは、上述した
第1実施形態のレンズ駆動装置10と同様、対物レンズ
系30Bを光軸30a方向に駆動する装置である。レン
ズ駆動装置30Aによって対物レンズ系30Bを駆動す
ると、この対物レンズ系30Bの焦点位置が光軸30a
方向に移動する。なお、図6は光軸30aに垂直な断面
図、図7は光軸30aに平行な断面図である。
【0035】ここで、レンズ駆動装置30Aは、対物レ
ンズ系30Bの外周を囲む円筒状のレンズホルダ31
(保持鏡筒)と、レンズホルダ31の外周を囲む円筒状
のレボルバホルダ32(案内鏡筒)と、レンズホルダ3
1とレボルバホルダ32との間の筒状空間に配置された
円筒状のピエゾ素子33(駆動部材)とで構成されてい
る。レンズホルダ31,レボルバホルダ32は金属製で
ある。
【0036】そして、レンズホルダ31の内周面には、
対物レンズ系30Bを構成する全てのレンズ41〜44
が固定されている。4つのレンズ41〜44の間隔は、
レンズホルダ31の内周面に固定された3つの分離環4
5によって保たれている。また、レボルバホルダ32の
内周面には、レンズホルダ31の一端側(図7下方)の
外周面に嵌合する案内面32cと、レンズホルダ11の
他端側(図7上方)の外周面に嵌合する案内面32bと
が設けられる。ちなみに、レンズホルダ31の一端側の
外径は他端側の外径より大きく、レボルバホルダ32の
案内面32cの径は案内面32bの径より大きい。
【0037】さらに、レボルバホルダ32の他端側の外
周面には、顕微鏡レボルバ(不図示)に着脱自在に取り
付られる取付部32aが設けられる。取付部32aは、
顕微鏡レボルバの雌ねじに螺合する雄ねじである。ピエ
ゾ素子33は、外部からの入力電圧に応じて伸縮するセ
ラミックス製の素子であり、その両端部33a,33b
各々が、レンズホルダ31とレボルバホルダ32とに接
着固定されている。
【0038】また、ピエゾ素子33の内周面と外周面と
には各々、円筒状の電極34,35が張り付けられてい
る。外周面の電極35は電線36を介してピエゾ駆動部
(不図示)に接続され、内周面の電極34は不図示の電
線を介して接地される。電極34,35に接続された電
線は、コードブッシュ37を介して外部に導かれる。こ
のように、ピエゾ素子33の両面に電極34,35が張
り付けられ、外周面の電極35に接続されたピエゾ駆動
部(不図示)から電圧が入力されるため、この入力電圧
に応じてピエゾ素子33を光軸30a方向に伸縮させる
ことができる。
【0039】また、ピエゾ素子33の両端部33a,3
3bはレンズホルダ31とレボルバホルダ32とに固定
されるため、ピエゾ素子33が光軸30a方向に伸縮す
ると、レンズホルダ31は、レボルバホルダ32の案内
面32b,32cによって案内されながら、光軸30a
方向に移動することになる。したがって、レンズホルダ
31の内周面に固定された対物レンズ系30Bも光軸3
0a方向に移動し、その焦点位置も移動する。
【0040】ここで、ピエゾ素子33の伸縮量と対物レ
ンズ系30Bの焦点位置の移動量(変位量)とは等し
く、ピエゾ素子33の伸縮量はピエゾ駆動部からの入力
電圧に応じて決まっているため、ピエゾ素子33への入
力電圧に基づいて対物レンズ系30Bの焦点位置の移動
量(変位量)を制御することができる。
【0041】また、ピエゾ素子33への入力電圧に対す
る対物レンズ系30Bの焦点位置を予め測定しておけ
ば、入力電圧に基づいて、対物レンズ系30Bの焦点を
光軸30a方向の任意の地点に位置決めすることができ
る。この場合にも、対物レンズ系30Bの焦点の位置決
めは、ピエゾ素子33の伸縮範囲(数10μm程度)に
応じた所定範囲内でnmオーダで制御できる。
【0042】以上説明したように、第2実施形態の対物
レンズ30によれば、ピエゾ素子33による直接駆動で
対物レンズ系30Bを移動させるので、従来のようなバ
ックラッシが生じることはなく、ピエゾ素子33の伸縮
に対物レンズ系30Bを追従させることができる。これ
は、ピエゾ素子33への入力電圧を高速制御(例えば3
0Hz)した場合も同様であり、ピエゾ素子33の伸縮
に追従した対物レンズ系30Bの高速変位(例えば30
Hz)が実現する。したがって、対物レンズ30によれ
ば、対物レンズ系30Bの焦点をピエゾ素子33への入
力電圧に基づいて高精度に位置決めできると共に、高速
に位置決めできる。
【0043】さらに、第2実施形態の対物レンズ30に
よれば、レンズホルダ31の外周面とレボルバホルダ3
2の内周面(案内面32b,32c)とが嵌合している
ので、光軸30aに対し垂直な方向(横方向)の偏心を
低減させることができる。また、横方向の荷重に対して
もピエソ素子33の破損を防ぐことができる。さらに、
レンズホルダ31とレボルバレンズホルダ32との間の
空間内にごみや液体が入るのを防止する効果もある。
【0044】上記の対物レンズ30を共焦点顕微鏡のレ
ボルバに取り付けて標本(例えば細胞)を観察する場合
には、上述した第1実施形態と同様に、(1)光軸30a
方向に垂直な断面像を1nmという微小間隔おきに得る
こと、(2)標本の内部構造のわずかな変化やミリ秒オー
ダという速い時間変化の様子を確実にとらえること、
(3)光軸30a方向に平行な断面像(縦方向の断面像)
を直接取得すると共にビデオレートで観察することがで
きる。
【0045】また、上記の対物レンズ30を通常の光学
顕微鏡のレボルバに取り付けて標本を観察する場合に
も、上述した第1実施形態と同様に、対物レンズ系30
Bを高速かつ正確に合焦させることができる。さらに、
上記の対物レンズ30では、レンズ駆動装置30Aが一
体に構成されているため、対物レンズ30と顕微鏡レボ
ルバとの間にレンズ駆動装置を組み込むスペースが不要
となる。このため、顕微鏡レボルバを回転させて対物レ
ンズの倍率を切り替えても他の対物レンズと同焦点を保
つことができ、ピント合わせをやり直す必要がない。
【0046】なお、レボルバホルダ32の案内面32
b,32c、または、これに対向するレンズホルダ31
の面にテフロンを張り付けることにより、レンズホルダ
31の移動をより円滑化することができる。さらに、図
8に示すように、ピエゾ素子33に歪ゲージなどの変位
センサ38を取り付けてピエゾ素子33の伸縮を測定
し、ピエゾ素子33の伸縮量をフィードバック回路によ
り制御することにより、ピエゾ素子33にヒステリシス
が存在しても対物レンズ系30Bの焦点を高精度に位置
決めできる。変位センサ38に代えて、レンズホルダ3
1の移動量を測定するセンサを組み込む場合にも、同様
に、対物レンズ系30Bの焦点を高精度に位置決めでき
る。
【0047】また、円筒状のピエゾ素子33に代えて、
図9に示す板状のピエゾ素子33(1)〜33(4)をレン
ズホルダ31とレボルバホルダ32との間の筒状空間に
配置してもよい(例えば4カ所)。この場合、各ピエゾ
素子33(1)〜33(4)の内側面,外側面に矩形状の電
極14,15を張り付け、各ピエゾ素子33(1)〜33
(4)への入力電圧を共通のピエゾ駆動部により制御する
ことで、同様の効果が得られる。なお、図9において、
ピエゾ素子33(3),33(4)の電極14,15およ
び、内側面の電極14を接地するための電線は、図示省
略した。
【0048】(第3実施形態)本発明の第3実施形態
は、請求項1〜請求項2,請求項4に対応する。第3実
施形態は、図10に示すように、レンズ駆動装置50A
と対物レンズ系50Bとが一体に構成された顕微鏡用の
対物レンズ50に関する。対物レンズ系50Bは4つの
レンズ61〜64にて構成される。レンズ駆動装置50
Aは、上述した第2実施形態のレンズ駆動装置30Aと
は異なり、対物レンズ系50Bの一部(レンズ61〜6
3)を光軸50a方向に駆動する装置である。レンズ駆
動装置50Aによって対物レンズ系50Bの一部を駆動
すると、この対物レンズ系50Bの焦点距離が変化して
焦点位置が光軸50a方向に移動する。なお、図10は
光軸50aに平行な断面図である。
【0049】ここで、レンズ駆動装置50Aは、対物レ
ンズ系50Bの一部(レンズ61〜63)の外周を囲む
円筒状のレンズホルダ51と、レンズホルダ51の外周
を囲むと共に対物レンズ系50Bの残りの一部(レンズ
64)の外周を囲む円筒状のレボルバホルダ52と、レ
ンズホルダ51とレボルバホルダ52との間の筒状空間
に配置された円筒状のピエゾ素子53とで構成されてい
る。レンズ61〜63は請求項1,請求項2の「レンズ
系」に対応し、レンズ64は請求項4の「他のレンズ
系」に対応する。レンズホルダ51,レボルバホルダ5
2は金属製である。
【0050】そして、レンズホルダ51の内周面には、
対物レンズ系50Bを構成する一部のレンズ61〜63
が固定されている。3つのレンズ61〜63の間隔は、
レンズホルダ51の内周面に固定された2つの分離環6
5によって保たれている。また、レボルバホルダ52の
一端側(図10下方)の内周面には、レンズホルダ51
の外周面に嵌合してレンズホルダ51を光軸50a方向
に案内する案内面52cが設けられる。さらに、レボル
バホルダ52の他端側(図10上方)の内周面には、対
物レンズ系50Bを構成する残りのレンズ64が押さえ
環58によって固定されている。
【0051】さらに、レボルバホルダ52の他端側の外
周面には、顕微鏡レボルバ(不図示)に着脱自在に取り
付られる取付部52aが設けられる。取付部52aは、
顕微鏡レボルバの雌ねじに螺合する雄ねじである。
【0052】ピエゾ素子53は、外部からの入力電圧に
応じて伸縮するセラミックス製の素子であり、その両端
部53a,53b各々が、レンズホルダ51とレボルバ
ホルダ52とに接着固定されている。また、ピエゾ素子
53の内周面と外周面とには各々、円筒状の電極54,
55が張り付けられている。外周面の電極55はピエゾ
駆動部(不図示)に接続され、内周面の電極54は接地
される。外周面の電極55に接続されたピエゾ駆動部
(不図示)から電圧を入力することにより、この入力電
圧に応じてピエゾ素子53を光軸50a方向に伸縮させ
ることができる。
【0053】また、ピエゾ素子53の両端部53a,5
3bはレンズホルダ51とレボルバホルダ52とに固定
されるため、ピエゾ素子53が光軸50a方向に伸縮す
ると、レンズホルダ51は、レボルバホルダ52の案内
面52cによって案内されながら、光軸50a方向に移
動することになる。したがって、レンズホルダ51の内
周面に固定された対物レンズ系50Bの一部(レンズ6
1〜63)も光軸50a方向に移動する。
【0054】このとき、レボルバホルダ52の内周面に
固定されたレンズ64は移動しないため、レンズ61〜
63の移動により、このレンズ61〜63とレンズ64
との間隔(レンズ間隔)が変化することになる。対物レ
ンズ系50Bはレンズ間隔を変えると焦点距離が大きく
変わる構成となっているため、レンズ61〜63の移動
量に応じて対物レンズ系50Bの焦点距離を変化させる
ことができる。さらに、対物レンズ系50Bの焦点距離
が変化することにより、結果として、対物レンズ系50
Bの焦点位置が光軸50a方向に移動する。
【0055】ここで、レンズ間隔の変化量とピエゾ素子
53の伸縮量とは等しいが、レンズ間隔の変化量と対物
レンズ系50Bの焦点距離の変化量とは必ずしも等しく
ない。また、対物レンズ50Bの焦点距離の変化量と焦
点位置の変化量とは等しい。つまり、ピエゾ素子53の
伸縮量と対物レンズ50Bの焦点位置の変化量とは、必
ずしも等しくない。
【0056】しかし、対物レンズ50Bの焦点位置は、
ピエゾ素子53の伸縮に対して一定の比率で変化する。
また、この比率は予め計算により求めることができる。
このため、計算で求めた比率とピエゾ素子53への入力
電圧とに基づいて、対物レンズ系50Bの焦点位置の移
動量(変位量)を制御することができる。また、ピエゾ
素子53への入力電圧に対する対物レンズ系50Bの焦
点位置を予め測定しておけば、入力電圧に基づいて、対
物レンズ系50Bの焦点を光軸50a方向の任意の地点
に位置決めすることができる。この場合にも、対物レン
ズ系50Bの焦点の位置決めは、ピエゾ素子53の伸縮
範囲(数10μm程度)に応じた所定範囲内でnmオー
ダで制御できる。
【0057】以上説明したように、第3実施形態の対物
レンズ50によれば、ピエゾ素子53による直接駆動で
対物レンズ系50Bの一部(レンズ61〜63)を移動
させるので、従来のようなバックラッシが生じることは
なく、ピエゾ素子53の伸縮に対物レンズ系50Bの一
部を追従させることができる。これは、ピエゾ素子53
への入力電圧を高速制御(例えば30Hz)した場合も
同様であり、ピエゾ素子53の伸縮に追従した対物レン
ズ系50Bの一部の高速変位(例えば30Hz)が実現
する。したがって、対物レンズ50によれば、対物レン
ズ系50Bの焦点をピエゾ素子53への入力電圧に基づ
いて高精度に位置決めできると共に、高速に位置決めで
きる。
【0058】さらに、第3実施形態の対物レンズ50に
おいて、レンズホルダ51の外周面とレボルバホルダ5
2の内周面(案内面52c)とを嵌合させたことによる
効果は、上述した第2実施形態の対物レンズ30と同じ
である。上記の対物レンズ50を共焦点顕微鏡や通常の
光学顕微鏡のレボルバに取り付けて標本(例えば細胞)
を観察する場合の効果も、上述した第2実施形態と同じ
である。
【0059】また、上記の対物レンズ50でも、レンズ
駆動装置50Aが一体に構成されているため、対物レン
ズ50と顕微鏡レボルバとの間にレンズ駆動装置を組み
込むスペースが不要となる。このため、顕微鏡レボルバ
を回転させて対物レンズの倍率を切り替えても他の対物
レンズと同焦点を保つことができ、ピント合わせをやり
直す必要がない。
【0060】さらに、第2実施形態と同様、レボルバホ
ルダ52の案内面52c、または、これに対向するレン
ズホルダ51の面に、レンズホルダ51の移動をより円
滑化させるテフロンを張り付けてもよい。ピエゾ素子5
3に歪ゲージなどの変位センサを取り付けてピエゾ素子
53の伸縮を測定し、ピエゾ素子53の伸縮量をフィー
ドバック回路により制御してもよい。レンズホルダ51
の移動量を測定するセンサを組み込んでもよい。円筒状
のピエゾ素子53に代えて、板状のピエゾ素子をレンズ
ホルダ51とレボルバホルダ52との間の筒状空間に配
置してもよい。この場合、各板状のピエゾ素子の内側
面,外側面に矩形状の電極を張り付け、各ピエゾ素子へ
の入力電圧を共通のピエゾ駆動部により制御することが
好ましい。また、レンズ系の構成を変えて、レンズ系の
移動により球面収差の補正にも適用ができる。
【0061】(第4実施形態)本発明の第4実施形態
は、請求項1〜請求項2,請求項4に対応する。第4実
施形態は、図11に示すように、レンズ駆動装置70A
と対物レンズ系70Bとが一体に構成された顕微鏡用の
液浸対物レンズ70に関する。ちなみに、液浸対物レン
ズ70(NA≧1.0)は、標本の観察時、先端部70
bとカバーガラス(不図示)との間が液体(屈折率1.
3の水や屈折率1.5の油など)で満たされる。
【0062】対物レンズ系70Bは、4つのレンズ81
〜84にて構成される。レンズ駆動装置70Aは、上述
した第2実施形態のレンズ駆動装置30A(図7)と同
様に対物レンズ系70B全体を光軸70a方向に駆動す
ると共に、上述した第3実施形態のレンズ駆動装置50
A(図10)と同様に対物レンズ系70Bの一部(レン
ズ81〜83)を光軸70a方向に駆動する装置であ
る。
【0063】レンズ駆動装置70Aによって対物レンズ
系70B全体を駆動すると、この対物レンズ系70Bの
焦点位置が光軸70a方向に移動する。また、レンズ駆
動装置70Aによって対物レンズ系70Bの一部を駆動
すると、この対物レンズ系70Bの球面収差が変化す
る。ここで、標本の観察時、液浸対物レンズ70の先端
部70bとカバーガラスとの間は液体で満たされるた
め、対物レンズ系70B全体の移動によって液浸間の距
離が変化すると、球面収差が生じて鮮明な像が得られな
くなってしまう。しかし、第4実施形態の液浸対物レン
ズ70では、対物レンズ系70Bの一部を駆動すること
で対物レンズ系70Bの球面収差を変化させることがで
きるため、対物レンズ系70B全体の移動により生じた
球面収差を相殺できる(後述する)。
【0064】さて、第4実施形態のレンズ駆動装置70
Aは、対物レンズ系70Bの一部(レンズ81〜83)
の外周を囲む円筒状のレンズホルダ71と、レンズホル
ダ71の外周を囲むと共に対物レンズ系70Bの残りの
一部(レンズ84)の外周を囲む円筒状のレンズホルダ
72(保持鏡筒)と、レンズホルダ71,72の間の筒
状空間に配置された円筒状のピエゾ素子73と、レンズ
ホルダ72の外周を囲む円筒状のレボルバホルダ74
(案内鏡筒)と、レンズホルダ72とレボルバホルダ7
4との間の筒状空間に配置された円筒状のピエゾ素子7
5(駆動部材)とで構成されている。
【0065】そして、レンズホルダ71の内周面には、
対物レンズ系70Bを構成する一部のレンズ81〜83
が固定されている。3つのレンズ81〜83の間隔は、
2つの分離環85によって保たれている。また、レンズ
ホルダ72の一端側(図11下方)の内周面には、レン
ズホルダ71の外周面に嵌合する案内面が設けられる。
さらに、レンズホルダ72の他端側(図11上方)の内
周面には、対物レンズ系70Bを構成する残りのレンズ
84が押さえ環78によって固定されている。
【0066】ピエゾ素子73の両端部はレンズホルダ7
1とレンズホルダ72とに接着固定されている。また、
ピエゾ素子73の外周面には第1ピエゾ駆動部(不図
示)に接続された円筒状の電極(不図示)が、内周面に
は接地された円筒状の電極(不図示)が張り付けられて
いる。外周面の電極に第1ピエゾ駆動部(不図示)から
電圧を入力することにより、この入力電圧に応じてピエ
ゾ素子73を光軸70a方向に伸縮させることができ
る。
【0067】また、レボルバホルダ74の内周面には、
レンズホルダ72の一端側の外周面に嵌合する第1案内
面と、レンズホルダ72の他端側の外周面に嵌合する第
2案内面とが設けられる。ちなみに、レンズホルダ72
の一端側の外径は他端側の外径より大きく、レボルバホ
ルダ74の第1案内面の径は第2案内面の径より大き
い。また、レボルバホルダ74の他端側の外周面には、
顕微鏡レボルバ(不図示)に着脱自在に取り付られる取
付部が設けられる。
【0068】ピエゾ素子75の両端部はレンズホルダ7
2とレボルバホルダ74とに接着固定されている。ま
た、ピエゾ素子75の外周面には第2ピエゾ駆動部(不
図示)に接続された円筒状の電極(不図示)が、内周面
には接地された円筒状の電極(不図示)が張り付けられ
ている。外周面の電極に第2ピエゾ駆動部(不図示)か
ら電圧を入力することにより、この入力電圧に応じてピ
エゾ素子75を光軸70a方向に伸縮させることができ
る。
【0069】上記構成の液浸対物レンズ70では、ピエ
ゾ素子75が光軸70a方向に伸縮すると、レンズホル
ダ72がレボルバホルダ74の案内面によって案内され
つつ光軸70a方向に移動する。したがって、対物レン
ズ系70B全体(レンズホルダ72に固定されたレンズ
84およびレンズホルダ71に固定されたレンズ81〜
83)が光軸70a方向に移動し、その焦点位置も移動
する。
【0070】一方、ピエゾ素子73が光軸70a方向に
伸縮すると、レンズホルダ71がレンズホルダ72の案
内面によって案内されつつ光軸70a方向に移動する。
したがって、レンズホルダ71に固定された対物レンズ
系70Bの一部(レンズ81〜83)が光軸70a方向
に移動する。このとき、レンズホルダ72に固定された
レンズ84は移動しないため、レンズ81〜83の移動
により、このレンズ81〜83とレンズ84との間隔
(レンズ間隔)が変化し、対物レンズ系70Bの球面収
差が変化する。
【0071】標本の観察時、対物レンズ系70Bの焦点
位置を移動させるために対物レンズ系70B全体を移動
させると、液浸間の距離が変化して球面収差が生じてし
まうが、対物レンズ系70Bの一部を移動させて対物レ
ンズ系70Bに逆の球面収差を発生させれば、球面収差
のない鮮明な像が得られる。ここで、ピエゾ素子75の
伸縮量と対物レンズ系70Bの焦点位置の移動量(変位
量)とは等しく、ピエゾ素子75の伸縮量は入力電圧に
応じて決まっているため、ピエゾ素子75への入力電圧
に基づいて対物レンズ系70Bの焦点位置の移動量(変
位量)を制御することができる。
【0072】また、対物レンズ系70Bの焦点位置と液
浸間の距離との関係は予め知ることができ、かつ、液浸
間の距離とこれに応じて生じる球面収差との関係は予め
計算により求めることができる。つまり、液浸間の距離
に応じて生じる球面収差は、ピエゾ素子75への入力電
圧に基づいて把握することができる。さらに、ピエゾ素
子73の伸縮量とレンズ間隔の変化量とは等しく、レン
ズ間隔の変化量と対物レンズ系50Bの球面収差の変化
量との関係は予め計算により求めることができ、ピエゾ
素子73の伸縮量は入力電圧に応じて決まっているた
め、ピエゾ素子73への入力電圧に基づいて対物レンズ
系70Bの球面収差を制御できる。
【0073】したがって、対物レンズ系70Bの焦点を
任意の地点に位置決めする際、ピエゾ素子75への入力
電圧に基づいて液浸間の距離に応じた球面収差を把握
し、この把握した球面収差とは逆の球面収差が対物レン
ズ系70Bに生じるよう、ピエゾ素子73への入力電圧
を設定すればよい。対物レンズ系70Bの一部(レンズ
81〜83)はピエゾ素子73への入力電圧に応じて移
動するため、対物レンズ系70Bに逆の球面収差が発生
して、液浸間の距離に応じた球面収差が補正され、球面
収差のない鮮明な像が得られる。
【0074】上記の液浸対物レンズ70を共焦点顕微鏡
のレボルバに取り付け、液浸法により標本(細胞)を観
察する場合、光軸70a方向に垂直な断面像を取り込む
たびに、ピエゾ素子75への入力電圧を制御して対物レ
ンズ系70B全体を駆動すると共に、ピエゾ素子73へ
の入力電圧を制御して対物レンズ系70Bの一部を駆動
することで、対物レンズ系70Bの焦点位置を球面収差
のない状態で順次移動させることができる。したがっ
て、液浸法により標本を観察する場合でも、微小間隔お
きに鮮明な断面像を得ることができる。
【0075】上記した実施形態では、対物レンズ系の一
部または全体を駆動する駆動部材としてピエゾ素子を用
いたが、ボイスコイルモーターを用いてもよい。また、
顕微鏡用の対物レンズを例に説明したが、光ピックアッ
プに搭載される対物レンズにも本発明は適用できる。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1〜請求項
3に記載のレンズ駆動装置によれば、駆動部材による直
接駆動で保持鏡筒(レンズ系)を光軸方向に移動させる
ので、バックラッシが生じることはなく、駆動部材によ
る駆動に保持鏡筒(レンズ系)を追従させることがで
き、レンズ系に対する高精度かつ高速な駆動が実現す
る。
【0077】また、請求項4に記載の対物レンズによれ
ば、駆動部材による直接駆動で保持鏡筒(対物レンズ系
の一部)を光軸方向に移動させるので、バックラッシが
生じることはなく、駆動部材による駆動に保持鏡筒(対
物レンズ系の一部)を追従させることができ、対物レン
ズ系の一部に対する高精度かつ高速な駆動が実現する。
さらに、対物レンズ系内部でのレンズ間隔を変えること
もできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態のレンズ駆動装置10の断面図で
ある。
【図2】第1実施形態のレンズ駆動装置10の断面図で
ある。
【図3】レンズ駆動装置10に変位センサ18を組み込
んだ構成の断面図である。
【図4】レンズ駆動装置10に直方体型ピエゾ素子を組
み込んだ構成の断面図である。
【図5】レンズ駆動装置10に保護機構を組み込んだ構
成の断面図である。
【図6】第2実施形態の対物レンズ30の断面図であ
る。
【図7】第2実施形態の対物レンズ30の断面図であ
る。
【図8】対物レンズ30に変位センサ38を組み込んだ
構成の断面図である。
【図9】対物レンズ30に直方体型ピエゾ素子を組み込
んだ構成の断面図である。
【図10】第3実施形態の対物レンズ50の断面図であ
る。
【図11】第4実施形態の対物レンズ70の断面図であ
る。
【図12】従来の共焦点顕微鏡90の構成図である。
【図13】従来の駆動機構100の構成図である。
【符号の説明】
10,30A,50A,70A レンズ駆動装置 11,31,51,71,72 レンズホルダ 12,32,52,74 レボルバホルダ 13,33,53,73,75 ピエゾ素子 14,15,34,35,54,55 電極 16,36 電線 17,37 コードブッシュ 18,38 変位センサ 19 ピン 20,30,50 対物レンズ 21 対物レンズ鏡筒 25 保護部材 26,27 ねじ 28,29 ばね 30B,50B,70B 対物レンズ系 41〜44,61〜64,81〜84 レンズ 45,65,85 分離環 70 液浸対物レンズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 海津 均 東京都千代田区丸の内3丁目2番3号 株 式会社ニコン内 Fターム(参考) 2H044 BB05 BD10 BD15 BE04 BE06 BE08 2H052 AB01 AD29 AD31 AF01 5D118 AA13 DC03 EA11 5D119 AA28 JA43

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1つ以上のレンズからなるレンズ系を保
    持する保持鏡筒と、 前記保持鏡筒を包み込むように嵌合し、前記保持鏡筒を
    前記レンズ系の光軸方向に沿って案内する案内鏡筒と、 前記保持鏡筒と前記案内鏡筒とを前記光軸方向に相対移
    動させる駆動部材とを備え、 前記保持鏡筒は、外径の大きな第1鏡筒部と、外径の小
    さな第2鏡筒部との2つの鏡筒部分から形成され、 前記案内鏡筒は、前記第1鏡筒部に嵌合し、内径の大き
    な第1案内鏡筒部と、前記第2鏡筒部に嵌合し、内径の
    小さな第2案内鏡筒部とから形成され、 前記駆動部材は、前記保持鏡筒の前記第2鏡筒部と前記
    案内鏡筒の前記第1案内鏡筒部とで形成される空間部に
    配置されたことを特徴とするレンズ駆動装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のレンズ駆動装置におい
    て、 前記駆動部材は、外部からの入力電圧に応じて前記光軸
    方向に伸縮するピエゾ素子であり、前記ピエゾ素子の一
    端が前記保持鏡筒の前記第1鏡筒部の側壁に固定され、
    またその他端が前記案内鏡筒の前記第2案内鏡筒部の側
    壁に固定されていることを特徴とするレンズ駆動装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のレンズ
    駆動装置において、 前記レンズ系は、対物レンズ系を保持する対物レンズ鏡
    筒であり、 前記保持鏡筒は、前記対物レンズ鏡筒を着脱自在に取り
    付ける取付部を有することを特徴とするレンズ駆動装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2に記載のレンズ
    駆動装置を備えた対物レンズであって、 前記レンズ系は、前記保持鏡筒に固定され、 前記案内鏡筒に固定された1つ以上のレンズからなる他
    のレンズ系をさらに備え、 前記保持鏡筒に固定された前記レンズ系と前記案内鏡筒
    に固定された前記レンズ系とは、対物レンズ系を構成
    し、 前記対物レンズ系と前記保持鏡筒と前記案内鏡筒と前記
    駆動部材とが一体に構成されていることを特徴とする対
    物レンズ。
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