JP2001356055A - 非接触式温度測定装置及びその温度測定方法 - Google Patents

非接触式温度測定装置及びその温度測定方法

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JP2001356055A
JP2001356055A JP2000176760A JP2000176760A JP2001356055A JP 2001356055 A JP2001356055 A JP 2001356055A JP 2000176760 A JP2000176760 A JP 2000176760A JP 2000176760 A JP2000176760 A JP 2000176760A JP 2001356055 A JP2001356055 A JP 2001356055A
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temperature
filament
yarn
shaped body
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JP2000176760A
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English (en)
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Yoshito Umehara
嘉人 梅原
Junya Kobayashi
潤也 小林
Keishiro Takakura
敬志郎 高倉
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Murata Machinery Ltd
Shimadzu Corp
Original Assignee
Murata Machinery Ltd
Shimadzu Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の糸状体処理装置に具備される、糸状体
の温度を測定する赤外放射温度計等の非接触式温度計に
おいては、糸状体がガイド部材にガイドされながら走行
しており、該糸状体とガイド部材とが断続的に接触する
ため、糸状体に含まれる油剤や該糸状体から発生する白
紛が飛散して測定部に付着し、正確な温度測定ができず
に測定精度が低下していた。 【解決手段】 糸状体処理装置のヒーター3下流側端部
等の温度測定箇所に赤外放射温度計21を配設し、走行
する糸状体Yをガイドするガイド位置と走行する糸状体
Yから離れた退避位置とに切換自在な糸状体ガイド23
を設け、該糸状体ガイドYを駆動する直動式アクチュエ
ータ33の駆動信号に基づいて、赤外放射温度計21に
よる糸状体Yの温度測定を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、合成繊維等の糸状
体の温度を測定するための非接触式温度測定装置に関
し、特に、測定部周辺に付着する油剤や白粉による温度
測定精度の低下を防止するための構成に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、糸状体であるポリエステ
ルやポリアミド等の熱可塑性合成繊維に、熱加工を施し
て縮れを付与し、伸縮性に富んだ加工糸を製造する糸状
体処理装置としての仮撚機がある。この場合、糸状体の
熱加工を行う際の温度が不適切であったり、ばらついた
りすると、加工後の糸状体の性状にムラが生じ、該糸状
体の染めムラが発生したり引張強度等がばらついたりす
ることとなるため、加工時の糸状体の温度を正確に測定
して厳密に制御する必要がある。そこで、仮撚機におい
ては、例えば糸状体を加熱するヒーターの下流側に、正
確な温度測定が可能な赤外放射温度計等の非接触式温度
計を配置して、該糸状体の温度を測定することが考えら
れる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述の、糸状体温度を
測定する赤外放射温度計においては、該温度計の測定部
における赤外線センサから離間した位置に焦点位置があ
り、該焦点位置に配置される糸状体からの赤外線放射量
を受光することで温度測定を行っている。測定部近傍に
は糸状体の糸道を規制するガイド部材が付設され、糸状
体は該ガイド部材にガイドされて糸揺れを抑制されなが
ら走行しており、走行する糸状体とガイド部材とは断続
的に接触する。これにより、糸状体を走行させながら温
度測定を継続していくと、糸状体に含まれる油剤や該糸
状体から発生する白粉が測定部及びその周辺に飛散して
付着し、赤外線放射量の検出量が低下することとなっ
て、正確な温度測定ができずに測定精度が低下する。そ
こで、本発明においては、糸状体からの油剤や白粉の飛
散、及び測定部への付着を防止することが可能な構成の
非接触式温度測定装置等を提供する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は以上のような課
題を解決すべく、次のような手段を用いるものである。
即ち、請求項1においては、糸状体処理装置の温度測定
箇所に非接触式温度計を配設し、走行する糸状体をガイ
ドするガイド位置と走行する糸状体から離れた退避位置
とに切換自在なガイド部材を設けた。
【0005】また、請求項2においては、前記ガイド部
材を駆動するアクチュエータの駆動信号に基づいて、非
接触式温度計による糸状体の温度測定を行う。
【0006】また、請求項3においては、糸状体処理装
置の温度測定箇所に非接触式温度計を配設し、糸状体を
ガイドするガイド位置と糸状体から離れた退避位置とに
切換自在なガイド部材を設けて構成した非接触式温度測
定装置において、該ガイド部材の退避位置からガイド位
置への移動に伴って、非接触式温度測定装置による温度
測定を開始する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、添付の図
面より説明する。図1は本発明の非接触式温度測定装置
を具備する仮撚機を示す概略図、図2は非接触式温度計
を示す斜視図、図3は同じく平面図、図4は同じく側面
断面図、図5はガイド位置と退避位置とに切換可能に構
成された糸状体ガイドを示す正面図、図6は同じく側面
図、図7は糸状体ガイドを駆動するアクチュエータの動
作及び温度測定の制御機構を示すブロック図、図8は糸
状体ガイドを駆動するアクチュエータの動作及び温度測
定の制御機構の別実施例を示すブロック図、図9はガイ
ド位置と退避位置とに切換可能に構成された糸状体ガイ
ドの別実施例を示す正面図、図10は同じく別実施例を
示す側面図である。
【0008】本発明の非接触式温度測定装置を具備する
糸状体処理装置としての仮撚機の概略構成について説明
する。図1に示す仮撚機においては、給糸パッケージ6
から解舒された糸状体Y(ポリエステルやポリアミド等
の合成繊維糸)が第一フィードローラ11と、該第一フ
ィードローラ11の下流側に配置される第二フィードロ
ーラ12とによって延伸可能な糸張力に保持されてい
る。これら第一・第二フィードローラ11・12間にお
ける下流側部分に仮撚装置5が設けられている。該仮撚
装置5により糸状体Yに撚りがかけられ、第一フィード
ローラ1から仮撚装置5までの間の糸状体Yは、撚りが
入った加撚状態となっている。
【0009】また、第一・第二フィードローラ11・1
2間における上流側部分には熱固定用のヒーター3が設
けられている。該ヒーター3は、撚りが入った糸状体Y
を延伸温度まで加熱するものであり、その加熱温度は、
例えばヒーター3に内蔵された熱電対等の温度センサに
より検出した糸状体Yの温度に基づいて精度良く制御さ
れている。該ヒーター3の下流側には冷却プレート4を
設けて、ヒーター3により加熱された糸状体Yを冷却す
るようにしている。
【0010】第二フィードローラ12と第三フィードロ
ーラ13との間には第二ヒーター8が設けられ、糸状体
Yが再度加熱される。その後、糸状体Yは、オイリング
装置9によりオイリング処理され、巻取パッケージ7に
巻き取られる。このように、仮撚機においては、給糸パ
ッケージ6から解舒した糸状体Yを延伸しながら撚りを
付与し、この撚りを熱固定することで、該糸状体Yを嵩
高加工糸に加工するようにしている。
【0011】次に、仮撚機に構成される非接触式温度測
定装置について説明する。非接触式温度測定装置は、糸
状体Yの温度測定箇所であるヒーター3の下流側に、糸
状体Yから放射される赤外線を検出することにより温度
測定を行う、非接触式温度計としての赤外放射温度計2
1を配置し、該赤外放射温度計21の測定部21aに糸
状体Yを通過させて、該糸状体Yの温度測定を行うよう
にして構成されている。該非接触式温度測定装置は、各
錘毎に固定的に構成されている。
【0012】尚、該赤外放射温度計21は、各錘毎に固
定的にヒーター3下流側に設けられているが、赤外放射
温度計21を前記冷却プレート4又は第二ヒーター8の
下流側端部に設けて、この箇所に非接触式温度測定装置
を構成することもできる。また、糸状体Yは、例えばポ
リエステルやポリアミド等の熱可塑性合成繊維にて構成
されている。
【0013】図2乃至図4に示すように、赤外放射温度
計21は、該赤外放射温度計21内を通過する糸状体Y
の温度を測定するものであり、糸状体Yの仮撚装置5に
よる撚りの伝達が妨げられないように、該糸状体Yは赤
外放射温度計21内を実質的に非接触状態で走行してい
る。
【0014】赤外放射温度計21の本体21bには、糸
状体Yが通過して温度測定が行われる測定部21aが形
成され、該測定部21a近傍には糸状体Yの糸道を規制
して糸揺れを防止する糸状体ガイド23が配設されてい
る。測定部21aにおける、糸状体Yの走行方向の両側
方には、糸状体ガイド23のガイド部23a・23aが
それぞれ配置されている。該ガイド部23aは上方を開
口したスリット状に形成され、該ガイド部23aにより
糸状体Yがガイドされる。そして、糸状体Yは、ガイド
部23a・23aによりガイドされながら走行すること
で、糸揺れを抑制されながら測定部21aを通過するこ
ととなり、該測定部21aを通過する際に、その糸温度
を検出される。
【0015】図3、図4に示すように、該測定部21a
の一側には反射板31が配設され、他側にはチョッパ手
段32が配設されており、該チョッパ手段32により、
温度検出を行う赤外線センサへ入力される糸状体Yから
の赤外線を、所定の周波数で変調するようにしている。
【0016】ここで、赤外放射温度計21は非接触式温
度計であり、糸状体Yは測定部21aに対して非接触で
走行するが、該糸状体Yをガイドして糸揺れを防止する
ガイド部23a・23aには糸状体Yが断続的に接触す
る。従って、仮撚機の稼動中に、ガイド部23a・23
aにて、常に糸状体Yをガイドしていると、糸状体Yに
含まれる油剤や該糸状体Yから発生する白粉が、測定部
21a近傍に飛散し、該測定部21a内に設けられる反
射板31やチョッパ手段32に付着する。このように、
反射板31やチョッパ手段32に油剤や白粉が付着する
と、反射板31やチョッパ手段32を介して糸状体Yか
らの赤外光を受光している赤外線センサの受光量が低下
して、温度測定の精度が低下することになる。
【0017】そこで、本発明においては、糸状体ガイド
23を、糸状体Yをガイドするガイド位置と糸状体Yを
ガイドしない退避位置(走行する糸状体Yから離れた退
避位置)とに切換自在に構成している。即ち、図5、図
6に示すように、糸状体ガイド23は、底板23cにお
ける糸状体Y走行方向の両端部から上方へ側板23d・
23dを立設して、正面視略「コ」字状に形成されてお
り、該側板23d・23dにそれぞれ前記ガイド部23
aが形成されている。
【0018】赤外放射温度計21の本体21bにおけ
る、糸状体Y走行方向の両側面からは、それぞれ外側へ
向かって支持ピン21cが突設されている。また、糸状
体ガイド23の側板23dには長孔23bが上下方向に
形成され、該長孔23bには支持ピン21cが摺動自在
に嵌合している。このように、該側板23dの長孔23
bに支持ピン21cが嵌合することで、糸状体ガイド2
3が赤外放射温度計21の本体21bに対して上下摺動
自在に支持されている。尚、支持ピン21cは、その断
面を長円形状に形成され、長孔23bに嵌合した際に、
糸状体ガイド23が該支持ピン21cを中心に回動しな
いようにしている。これにより、ガイド位置にある糸状
体ガイド23により、走行する糸状体Yを赤外線センサ
の焦点位置に正確に位置決めすることができる。
【0019】糸状体ガイド23の底板23cと赤外放射
温度計21の本体21bとの間には圧縮バネ36が介装
され、該底板23cを下方(ガイド位置から退避位置に
向かう方向)に付勢している。また、糸状体ガイド23
の底板23cの下方には電動シリンダ等の直動式アクチ
ュエータ33が配設され、伸縮可能なピストン33aが
該底板23cの下面に当接している。該ピストン33a
の底板23cへの当接位置は、圧縮バネ36の略下方位
置としている。
【0020】直動式アクチュエータ33のピストン33
aが伸長状態にあるときは、該ピストン33aが圧縮バ
ネ36の付勢力に抗して底板23cを上方へ押し上げ、
該ピストン33aが縮小すると、底板23cは圧縮バネ
36の付勢力により下方へ摺動される。
【0021】ピストン33aの伸長により底板23cが
押し上げられ、ガイド部23a・23aが上部位置(図
5、図6で実線にて示す位置)に位置すると、該ガイド
部23a・23aが糸状体Yの糸道を覆う位置(ガイド
位置)して、該糸状体Yをガイドするように構成されて
いる。逆に、ピストン33aが縮小して下部位置(図
5、図6で2点鎖線にて示す位置)に位置すると、ガイ
ド部23a・23aは糸状体Yの糸道から外れて、該糸
状体Yをガイドしないように構成されている。
【0022】このように、糸状体ガイド23は、直動式
アクチュエータ33のピストン33aを伸縮させること
により、ガイド部23a・23aの位置を、糸状体Yを
ガイドするガイド位置と、糸状体Yをガイドしない退避
位置とに切換可能に構成されている。
【0023】また、糸状体ガイド23を駆動する直動式
アクチュエータ33の動作や温度測定は次のように制御
されている。図7に示すように、非接触式温度測定装置
においては、赤外放射温度計21を制御するコントロー
ラ50が、例えば本体21b内に収納されており、該コ
ントローラ50の制御部51には、赤外線センサSから
の検出信号が入力される。赤外線センサSは測定部21
aにある糸状体Yから放射される赤外線を入射し、その
入射赤外線の変化分に応じて電荷(検出信号)を発生す
る焦電型の赤外線検出素子を備えている。制御部51か
らは直動式アクチュエータ33を駆動するための駆動信
号が出力され、駆動信号が駆動部52に入力されると、
駆動信号に基づいて駆動部52により直動式アクチュエ
ータ33を駆動するように構成している。
【0024】そして、通常、赤外放射温度計21により
温度測定を行わないときには、制御部51からは駆動信
号が出力されず、直動式アクチュエータ33はピストン
33aが縮小した状態となり、糸状体ガイド23のガイ
ド部23aが退避位置に位置している。この状態から、
赤外放射温度計21により温度測定を行う場合には、ま
ず、所定のタイミングで制御部51から駆動信号が出力
され、駆動部52に入力される。駆動信号が入力された
駆動部52により直動式アクチュエータ33が駆動さ
れ、該直動式アクチュエータ33のピストン33aが伸
長し、糸状体ガイド23が上方に移動してガイド位置に
位置し、糸状体Yがガイド部23aによりガイドされ
る。
【0025】一方、制御部51からの直動式アクチュエ
ータ33の駆動信号が出力されて糸状体ガイド23が退
避位置からガイド位置に移動すると、この移動に伴って
糸状体Yの温度測定が開始され、該糸状体Yの赤外放射
量を検出した赤外線センサSからの検出値が制御部51
に入力される。この温度測定の結果は表示部53に表示
される。
【0026】その後、設定された所定時間が経過すると
温度測定が終了し、制御部51からの駆動信号の出力が
停止され、直動式アクチュエータ33のピストン33a
が縮小して、糸状体ガイド23が下方移動して退避位置
に位置する。尚、糸状体ガイド23の退避位置への移動
は、必ずしも温度測定の終了と同時に行う必要はなく、
少なくとも、温度測定を行っていない時間内のうちのあ
る一部の時間に退避位置へ移動させればよい。
【0027】このように、本非接触式温度測定装置にお
いては、糸状体ガイド23をガイド位置と退避位置とに
切換自在に構成し、赤外放射温度計21により温度測定
を行う場合には糸状体ガイド23にて糸状体Yをガイド
し、温度測定を行わない場合には糸状体ガイド23にて
糸状体Yをガイドしないようにしているので、糸状体Y
を糸状体ガイド23により常時ガイドした場合に比べ
て、糸状体Yがガイド部23aと接触する頻度が少なく
なり、糸状体Yに含まれる油剤や該糸状体Yから発生す
る白粉の飛散による、測定部21a周辺の汚れを抑制す
ることができる。
【0028】また、赤外放射温度計21による糸状体Y
の温度測定は、制御部51から出力される直動式アクチ
ュエータ33の駆動信号に基づいて行うようにしている
ので、糸状体ガイド23が退避位置に位置しているとき
には温度測定を行わず、温度測定を行うときには糸状体
ガイド23をガイド位置まで移動させて糸状体Yをガイ
ドすることができ、測定部21aにおける焦点位置と糸
状体Yとの位置関係を厳密に規制して、正確な温度測定
を行うことができる。
【0029】前述の図7に示す如くの直動式アクチュエ
ータ33や温度測定の制御は、各錘の赤外放射温度計2
1毎にコントローラ50を設けて行うようにしている
が、次のように、複数錘の赤外放射温度計21に対して
共通のコントローラを設けて制御することもできる。
【0030】図8に示すように、コントローラ60の制
御部61には、マルチプレクサ等の切換手段63を介し
て複数錘の赤外放射温度計21における赤外線センサS
a・Sb・・・が接続されるとともに、同じく切換手段
62を介して各赤外放射温度計21に対応する複数の直
動式アクチュエータ33a・33b・・・が接続されて
いる。そして、本例では、同一のコントローラ60に赤
外放射温度計21が接続された各錘毎に、順次切り換え
て温度測定を行うように構成している。
【0031】即ち、制御部61から出力された駆動信号
の出力先を切換手段62にて切り換えて、特定の直動式
アクチュエータ33aに入力して糸状体ガイド23をガ
イド位置に移動させるとともに、各赤外線センサSa・
Sb・・・から出力される検出信号を切換手段63にて
切り換えて、特定の直動式アクチュエータ33aに対応
する特定の赤外線センサSaからの出力信号を制御部に
入力し、これらの直動式アクチュエータ33a及び赤外
線センサSaを具備する錘における糸状体Yの温度測定
を行う。
【0032】この錘の温度測定が終了すると、切換手段
62を切り換えて同様に他の直動式アクチュエータ33
bに駆動信号を入力するとともに、切換手段63を切り
換えてその直動式アクチュエータ33bに対応する赤外
線センサSbからの出力信号を制御部に入力し、これら
の直動式アクチュエータ33b及び赤外線センサSbを
具備する錘における糸状体Yの温度測定を行う。以降、
切換手段62・63を切り換えながら順次温度測定を行
う。
【0033】この場合、温度測定を行っている錘の糸状
体ガイド23は直動式アクチュエータ33によりガイド
位置に移動されて糸状体Yをガイドしているが、その他
の錘は同時に温度測定を行っていないので、糸状体ガイ
ド23がガイド位置に移動されている必要はなく、退避
位置に位置させている。このように、複数錘の温度測定
を同一のコントローラ60にて制御する場合には、ある
錘が温度測定を行っている間は、他の錘は温度測定を行
うことができないので、その温度測定ができない間は糸
状体ガイド23を退避位置に移動するように制御して、
油剤や白粉の飛散による、測定部21a周辺の汚れを抑
制している。
【0034】また、直動式アクチュエータ33により位
置切り換えが行われる前記糸状体ガイド23は、次のよ
うに構成することもできる。図9、図10に示す糸状体
ガイド73は、赤外放射温度計21の測定部21aにお
ける、糸状体Yの走行方向の両側方にガイド板73d・
73dを配設し、該ガイド板73d・73dを支持軸7
3cにより連結している。
【0035】該支持軸73cの一端部には電動モータ等
の回転式アクチュエータ83が接続され、該回転式アク
チュエータ83により支持軸73cを回転駆動すると、
ガイド板73d・73dが一体的に回動するように構成
している。各ガイド板73dにはガイド部73aがそれ
ぞれ形成されている。該ガイド部73aは上方を開口し
たスリット状に形成され、該ガイド部73aにより糸状
体Yをガイド可能としている。
【0036】そして、回転式アクチュエータ83を駆動
し、ガイド板73d・73dを上方回動して上部位置
(図10で実線にて示す位置)に位置させると、該ガイ
ド板73d・73dが糸状体Yの糸道に位置して、該糸
状体Yをガイドするように構成している。逆に、回転式
アクチュエータ83の駆動によりガイド板73d・73
dが下方回動されて下部位置(図10で2点鎖線にて示
す位置)に位置すると、ガイド部73a・72aは糸状
体Yの糸道から外れて、該糸状体Yをガイドしないよう
に構成されている。
【0037】このように、糸状体ガイド73は、回転式
アクチュエータ83により支持軸73cを回転駆動する
ことで、ガイド部73a・73aの位置を、糸状体Yを
ガイドするガイド位置と、糸状体Yをガイドしない退避
位置とに切換可能に構成されている。また、該糸状体ガ
イド73を駆動する回転式アクチュエータ83の動作や
温度測定の制御は、前述の直動式アクチュエータ33に
より糸状体ガイド23を駆動する場合と同様に行うこと
ができる。尚、以上の例は、糸状体ガイド23及びその
駆動用アクチュエータを赤外放射温度計21に設けた例
を説明したが、糸状体ガイド23及び/又はその駆動用
アクチュエータを仮撚機の機台に設けてもよい。
【0038】
【発明の効果】本発明は、以上のような構成とすること
で、次のような効果を奏する。まず、請求項1の如く、
糸状体処理装置の温度測定箇所に非接触式温度計を配設
し、走行する糸状体をガイドするガイド位置と走行する
糸状体から離れた退避位置とに切換自在なガイド部材を
設けたので、非接触式温度計により温度測定を行う場合
には糸状体ガイド位置に位置させ、温度測定を行わない
場合には糸状体ガイドを退避位置に位置させるようにす
ることで、糸状体を糸状体ガイドにより常時ガイドした
場合に比べて、糸状体が糸状体ガイドと接触する頻度が
少なくなり、糸状体に含まれる油剤や該糸状体から発生
する白粉の飛散による、非接触式温度計の測定部周辺の
汚れを抑制することができる。
【0039】更に、請求項2の如く、前記ガイド部材を
駆動するアクチュエータの駆動信号に基づいて、非接触
式温度計による糸状体の温度測定を行うので、糸状体ガ
イドが退避位置に位置しているときには温度測定を行わ
ず、温度測定を行うときには糸状体ガイドをガイド位置
まで移動させて糸状体をガイドすることが可能となり、
温度測定時には、非接触式温度計の測定部における焦点
位置と糸状体との位置関係を厳密に規制することが可能
となり、正確な温度測定を行うことができる。
【0040】更に、請求項3の如く、ガイド部材の退避
位置からガイド位置への移動に伴って、非接触式温度測
定装置による温度測定を開始するので、非接触式温度計
により温度測定を行う場合には糸状体ガイド位置に位置
させ、温度測定を行わない場合には糸状体ガイドを退避
位置に位置させるようにすることができ、糸状体を糸状
体ガイドにより常時ガイドした場合に比べて、糸状体が
糸状体ガイドと接触する頻度が少なくなり、糸状体に含
まれる油剤や該糸状体から発生する白粉の飛散による、
非接触式温度計の測定部周辺の汚れを抑制することがで
きる。また、温度測定時には、非接触式温度計の測定部
における焦点位置と糸状体との位置関係を厳密に規制す
ることが可能となり、正確な温度測定を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の非接触式温度測定装置を具備する仮撚
機を示す概略図である。
【図2】非接触式温度計を示す斜視図である。
【図3】同じく平面図である。
【図4】同じく側面断面図である。
【図5】ガイド位置と退避位置とに切換可能に構成され
た糸状体ガイドを示す正面図である。
【図6】同じく側面図である。
【図7】糸状体ガイドを駆動するアクチュエータの動作
及び温度測定の制御機構を示すブロック図である。
【図8】糸状体ガイドを駆動するアクチュエータの動作
及び温度測定の制御機構の別実施例を示すブロック図で
ある。
【図9】ガイド位置と退避位置とに切換可能に構成され
た糸状体ガイドの別実施例を示す正面図である。
【図10】同じく別実施例を示す側面図である。
【符号の説明】
Y 糸状体 3 ヒーター 5 仮撚装置 21 赤外放射温度計 21a 測定部 23 糸状体ガイド 23a ガイド部 33 直動式アクチュエータ
フロントページの続き (72)発明者 小林 潤也 京都市中京区西ノ京桑原町1番地 株式会 社島津製作所内 (72)発明者 高倉 敬志郎 京都市中京区西ノ京桑原町1番地 株式会 社島津製作所内 Fターム(参考) 2G066 AC16 AC20 BA01 BA34 BB15

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 糸状体処理装置の温度測定箇所に非接触
    式温度計を配設し、走行する糸状体をガイドするガイド
    位置と走行する糸状体から離れた退避位置とに切換自在
    なガイド部材を設けたことを特徴とする非接触式温度測
    定装置。
  2. 【請求項2】 前記ガイド部材を駆動するアクチュエー
    タの駆動信号に基づいて、非接触式温度計による糸状体
    の温度測定を行うことを特徴とする請求項1に記載の非
    接触式温度測定装置。
  3. 【請求項3】 糸状体処理装置の温度測定箇所に非接触
    式温度計を配設し、糸状体をガイドするガイド位置と糸
    状体から離れた退避位置とに切換自在なガイド部材を設
    けて構成した非接触式温度測定装置において、該ガイド
    部材の退避位置からガイド位置への移動に伴って、非接
    触式温度測定装置による温度測定を開始することを特徴
    とする非接触式温度測定装置の温度測定方法。
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