JP2001356003A - 金属帯表面の残留液の測定方法およびその装置 - Google Patents

金属帯表面の残留液の測定方法およびその装置

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JP2001356003A
JP2001356003A JP2000176298A JP2000176298A JP2001356003A JP 2001356003 A JP2001356003 A JP 2001356003A JP 2000176298 A JP2000176298 A JP 2000176298A JP 2000176298 A JP2000176298 A JP 2000176298A JP 2001356003 A JP2001356003 A JP 2001356003A
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residual liquid
liquid
metal strip
ccd camera
steel strip
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JP2000176298A
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Akihiko Kobiyama
昭彦 小檜山
Masaharu Nakamura
正治 中村
Tokuo Wakabayashi
得夫 若林
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JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リンガーロールの液絞り性低下による金属帯
表面に残存する液の有無、多少、位置を高精度に判定で
きるリンガーロール液絞り性の診断方法およびその装置
を提供する。 【解決手段】 リンガーロール14出側の金属帯13表
面を照射し、その照射面をCCDカメラ15で撮影し、
その撮像情報に基づき明度分布を求め、設定された明度
基準値と前記明度分布とを比較評価することにより金属
帯表面の残留液の有無、多少および位置を求める金属帯
表面の残留液の測定方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リンガーロール出
側の金属帯表面に付着する残留液を測定する方法および
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般の鋼板製造設備における冷間圧延以
降の工程、すなわち、鋼板の洗浄、焼鈍、メッキ等の連
続処理設備において、洗浄槽、リンス槽があり、鋼板は
各槽の液中に浸漬されながら処理されていく。各槽出側
には、リンガーロールという液絞り用ロールを設置して
鋼板表面の付着液を除去しながら次槽、次工程に搬送し
ている。
【0003】リンガーロールの液絞り性の診断方法(ま
たは装置)が幾つか開発され、開示されている。特開平
5−70980号は、図5に示すように、リンガーロー
ル1出側の金属帯2の表面を赤外線カメラ3で撮影し、
サーモグラフ表示装置4に表示し、金属帯表面に残存し
ている処理液の有無或いはその多少を診断するものであ
る。また、特開平8−269759号は、図6に示すよ
うに、リンガーロール1により液絞りが行われた金属帯
2に洗浄液を噴射し、その洗浄液を洗浄液回収体に回収
し、回収した洗浄液に含まれる処理液の濃度を濃度計6
で計測し、計測値が所定の基準濃度を超えているか否か
をコントローラ7で照合して、液絞り性の良否を判断す
るものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
判断方法(または、装置)は、次のような問題がある。
特開平5−70980号の方法は、金属帯(または、鋼
帯)と液との温度差が大きな値にならないとサーモグラ
フが液の残存部分を確実に表示しない。すなわち、微量
の残存液の判定は困難である。また、赤外線カメラによ
る温度測定は、その計測原理上、材料毎または液付着部
分と液が付着していない部分の放射率の補正が必須であ
るが、現実には補正が難しいため、液絞り性の良否判断
の信頼性は低い。
【0005】また、特開平8−269759号の方法
は、残存液を洗浄水とともに回収し、その濃度によって
液絞り性を判断しようとするものであるから、鋼帯上の
どこかに残存液があったという点が分かるが、鋼帯上の
残存液の位置(鋼帯の長さ方向、幅方向)、残存液の多
少は分からない。このため、最近の品質保証体制動向の
一つである品質欠陥の位置、多少の明確化の要求に応え
られない。
【0006】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたものであり、リンガーロールの液絞り性低下に
よる金属帯表面に残存する液の有無、多少、位置を高精
度に判定できるリンガーロール液絞り性の診断方法およ
びその装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を以下
の方法および装置により達成する。請求項1の方法は、
リンガーロール出側の金属帯表面を照射し、その照射面
をCCDカメラで撮影し、その撮像情報に基づき明度分
布を求め、設定された明度基準値と前記明度分布とを比
較評価することにより金属帯表面の残留液の有無、多少
および位置を求めるものである。
【0008】請求項2の装置は、金属帯表面を照射する
ランプと、金属帯の照射面を撮影するCCDカメラと、
このCCDカメラの撮影情報から明度分布を求める画像
処理装置と、前記明度分布から得られる明度実測値と設
定された明度基準値とを比較演算し、金属帯表面の残留
液の有無、多少および位置を測定する演算装置とからな
るものである。
【0009】残留液が散らばって付着する金属帯の照射
面をCCDカメラで撮影して得られる撮像においては、
残留液が無い部分は黒っぽく見え、残留液が存在する部
分が白っぽく見える。すなわち、残留液が無い部分の明
度が小さく、残留液の存在する部分の明度が大きい。従
って、金属帯表面の明度分布を求め、この明度分布から
得られる金属帯表面の任意位置の明度実測値と予め確性
して得た残留液有無を判別する明度基準値と比較、評価
すれば、任意位置における残留液の有り、無しを測定す
ることができる。
【0010】また、残留液の多少によって明度が異なる
(残留液の多少によって光の反射率が異なるので)の
で、例えば、明度実測値と明度基準値の差分を求めれ
ば、任意位置の残留液の多少を測定することができる。
【0011】それ故、請求項1の方法または請求項2の
装置によれば、金属帯表面に散らばっている残留液の有
無、多少、位置を測定することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を以下図面に
基づいて説明する。図1は、本発明方法を説明するブロ
ック図、図2は、本発明方法に係るモニターテレビの画
面表示の一例を示す図である。図1は、本発明方法を鋼
帯の連続焼鈍設備のリンガーロール出側に適用した例を
示す。図において、10は洗浄液槽、12は洗浄液、1
1は洗浄液中に設けられているデフレクターロールであ
る。鋼帯13は、洗浄液槽10の入側で洗浄液12中に
入り、進行し、デフレクターロール11により上方に向
きを変え洗浄液12から出る。その後、鋼帯13は3対
のリンガーロール13〜13で表面に付着した洗浄液を
絞り取られ、次工程設備に移動していく。
【0013】リンガーロール14出側の鋼帯13の側方
に、鋼帯表面を照射するランプ16が、また、鋼帯照射
面に向けてCCDカメラ15が設けられている。このC
CDカメラ15は、ランプ16光線の鋼板からの直接反
射光がレンズに入射しないように、鋼帯照射面の法線に
対してレンズの向きとのなす角度αが、10°〜30°
になるように取付られている。また、鮮明な画像を得る
ためには、画像ブレを約2mm以内にする必要があるの
で、CCDカメラ15のシャッター速度を鋼帯速度に応
じて約数千分の1秒に設定している。
【0014】CCDカメラ15により図2に示すような
鋼帯13表面の撮像が得られる。この撮像においては、
リンガーロール14の摩耗等の劣化により、鋼帯13表
面に液の絞り残り(残留液)が存在する場合には、その
部分が白っぽく見え、残留液の大小によって明るさが異
なる。図2において、20aは大きな残留液を、20b
は小さな残留液を示す。21は、任意位置の鋼帯幅方向
走査線である。
【0015】得られた撮像情報が画像処理装置18に送
信される。画像処理により明度分布が得られる。この情
報が演算装置(または、パーソナルコンピュータ)19
に送られる。演算装置19で、予めインプットされてい
る明度の基準値と明度分布を比較評価することにより、
残留液の有無、多少、位置を判定する。この結果は、プ
ロセスコンピュータに送信され、製品情報として反映さ
せることができ、また、リンガーロールの絞り調整、交
換の情報として活用できる。
【0016】本発明方法実施のための装置は、上述した
ように、リンガーロール14出側に設置され、鋼板表面
を照射するランプ16、鋼帯照射面を撮影するCCDカ
メラ15、CCDカメラ15の撮像情報を画像処理する
画像処理装置18および画像処理情報と明度の基準値を
比較評価する演算装置19から構成されている。なお、
作業者が、目視によって鋼帯の残留液の付着状況を確認
することができるように、モニターテレビ17を設けて
ある。
【0017】次に、CCDカメラ15によって得られた
撮像情報の処理フローチャートを図3により説明する。
先ず、画像処理装置18で、鋼帯の撮像情報から板幅方
向の明度分布を得る;S1。演算装置19で、明度の基
準値と明度分布を比較評価することにより板幅方向のど
の位置にどの多少の残留液が存在するかを測定し、板幅
方向について、予め定めた3段階の明度のしきい値A,
B,Cと明度の実測値と比較し、評価づけする(図4参
照);S2。評価の結果を、A:良、B:注意、C:不
可として記録する:S3。ステップS1〜S3を移動す
る鋼帯、すなわち、鋼帯の長さ方向において繰り返す:
S4。鋼帯表面の残留液の有無、多少、位置の情報と鋼
帯表面の良否判定情報を、鋼帯長さ方向について収集す
る:S5。収集された前記情報は一定時間毎にプロセス
コンピュータに転送される。
【0018】このようにして、鋼帯表面の撮像を、鋼帯
長さ方向について一定周期で連続して撮影し、画像処理
情報に基づき演算装置により、基準値と実測値を比較評
価して、残留液の有無、多少、位置を判定することがで
きる。また、前記3段階のしきい値により残留液の付着
多少を評価づけすることにより、鋼帯のどの位置に許容
できない残留液の付着があるか、注意すべき残留液の付
着があるかを知ることができる。鋼帯長さ方向の撮像サ
ンプリング時間は、必要に応じて設定可能であるが、例
えば、リンガーロールの摩耗に起因する残留液付着の判
定であれば、鋼帯の移動速度が1000〜2000m/mi
nの場合は、約1/60秒多少でも十分判定できる。
【0019】なお、上記例は鋼帯について述べたが、洗
浄液等の付着が問題となる他の金属帯に使用されるリン
ガーロール液絞り性の診断にも適用できる。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、金属帯表面に残存する
液の有無、多少、位置についての情報を得ることができ
るから、リンガーロールの絞り調整または交換時期を的
確に判断することができる。また、金属帯コイルについ
て残存液の有無、多少、位置に関する情報から、事前に
製品の品質低下を防止する処置を施すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を説明するブロック図である。
【図2】本発明方法に係るモニターテレビの画面表示の
一例である。
【図3】本発明方法に係るCCDカメラの撮像情報処理
のフローチャートである。
【図4】本発明方法に係る板幅方向の明度分布と残留液
の評価づけのしきい値との関係の一例を示す図である。
【図5】従来の絞り性診断方法(1)の説明図である。
【図6】従来の絞り性診断方法(2)の説明図である。
【符号の説明】
10 洗浄液槽 11 デフレクターロール 12 洗浄液 13 鋼帯 14 リンガーロール 15 CCDカメラ 16 ランプ 17 モニターテレビ 18 画像処理装置 19 演算装置 20a 大きな残留液 20b 小さな残留液 21 幅方向走査線
フロントページの続き (72)発明者 若林 得夫 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 Fターム(参考) 2F065 AA03 AA49 AA54 BB13 CC06 FF04 GG01 HH12 JJ03 JJ26 LL65 MM21 QQ06 QQ25 QQ31 RR09 SS13 2G055 AA03 BA20 DA24 EA08 EA10 FA02

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】リンガーロール出側の金属帯表面を照射
    し、その照射面をCCDカメラで撮影し、その撮像情報
    に基づき明度分布を求め、設定された明度基準値と前記
    明度分布とを比較評価することにより金属帯表面の残留
    液の有無、多少および位置を求めることを特徴とする金
    属帯表面の残留液の測定方法。
  2. 【請求項2】金属帯表面を照射するランプと、金属帯の
    照射面を撮影するCCDカメラと、このCCDカメラの
    撮影情報から明度分布を求める画像処理装置と、前記明
    度分布から得られる明度実測値と設定された明度基準値
    とを比較演算し、金属帯表面の残留液の有無、多少およ
    び位置を求める演算装置とからなる金属帯表面の残留液
    の測定装置。
JP2000176298A 2000-06-13 2000-06-13 金属帯表面の残留液の測定方法およびその装置 Pending JP2001356003A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101397731B1 (ko) * 2012-08-09 2014-05-21 삼성전기주식회사 건조도 측정 장치 및 이를 이용한 건조도 측정 방법

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