JP2001355974A - 溶融金属ハンドリング時の赤煙防止方法 - Google Patents

溶融金属ハンドリング時の赤煙防止方法

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Tetsuo Akiyoshi
哲男 秋吉
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  • Refinement Of Pig-Iron, Manufacture Of Cast Iron, And Steel Manufacture Other Than In Revolving Furnaces (AREA)
  • Waste-Gas Treatment And Other Accessory Devices For Furnaces (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶銑・溶鋼等の溶融金属を注湯する際に、赤
煙の発生を抑制する。 【解決手段】 例えば混銑車2から溶銑鍋5に溶銑を注
湯する際に、溶銑鍋5の上部に可燃性燃料を噴射する可
燃性燃料噴射機構6を設け、この噴射機構8のスプレー
ノズル10a〜10hから混銑車2から流下する溶銑流
に向けて可燃性燃料を噴射する。溶銑流は高温であるた
め、可燃性燃料が溶銑流に近づくことにより発火し、そ
の火炎が溶銑鍋5内に挿入されて、溶銑鍋5内の酸素濃
度が低下され、この溶銑鍋5内の酸素濃度を酸素濃度計
12で検出し、この酸素濃度検出値が5%を越え12%
以下好ましくは5%を越え8%以下に制御することによ
り、赤煙の発生を抑制乃至防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、溶銑や溶鋼等の溶
融金属を受銑器に注湯する際に発生する赤煙を防止する
ようにした溶融金属ハンドリング時の赤煙防止方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の溶銑・溶鋼のハンドリング時の赤
煙防止方法としては、例えば特開昭49−9405号公
報(以下、第1従来例と称す)及び特開平9−9649
2号公報(以下、第2従来例と称す)に記載されている
ものがある。第1従来例は、溶銑を受銑器内へ払出すに
際し、予め容器内へ不活性ガス又は噴霧水を充満し、次
いで、容器内へ溶銑を払出すようにした落下溶銑の発塵
防止方法が開示されている。
【0003】また、第2従来例には、溶銑を容器内に注
湯するに当たり、その注湯に先立って容器内に不活性気
体を吹きつけることにより空気を排除して容器内雰囲気
を不活性可する一方、その後も容器内に不活性気体を供
給しつつ注湯を行うようにした溶銑ハンドリング時の赤
煙防止方法が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記第
1従来例及び第2従来例のように、不活性ガスを使用す
る場合では、例えば150トンの取鍋規模で、赤煙の抑
制効果を得るためには、約2万Nm3 /Hの不活性ガス
が必要となり、コストが嵩むことにより現実的ではない
と共に、不活性ガスの瞬時での多量使用により不活性ガ
スの安定供給が困難であり、実験用としては可能である
が、工場規模での実施は不可能であるという未解決の課
題がある。
【0005】また、第1従来例のように、赤煙抑制の効
果及び経済性から不活性ガスに代えて噴霧水を使用した
ほうが現実性が高いが、水と高温溶融金属との接触によ
る水蒸気爆発のおそれがあるという未解決の課題があ
る。そこで、本発明は、上記従来例の未解決の課題に着
目してなされたものであり、溶融金属流に可燃性燃料を
噴射して燃焼させることにより、受銑器内の酸素濃度を
低下させて赤煙の発生を抑制乃至防止することができる
溶融金属ハンドリング時における赤煙防止方法を提供す
ることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る溶融金属ハンドリング時における赤
煙防止方法は、溶銑・溶鋼等の溶融金属を受銑器内に注
湯する際に赤煙の発生を防止するようにした溶融金属ハ
ンドリング時の赤煙防止方法において、前記溶融金属を
受銑器内に注湯する際に、可燃性燃料噴射手段で前記溶
融金属流に可燃性燃料を噴射して燃焼させることによ
り、当該受銑器内の酸素濃度が12%以下となるように
制御して赤煙発生を防止するようにしたことを特徴とし
ている。
【0007】この請求項1に係る発明では、溶銑・溶鋼
を受銑器内に注湯する際に、可燃性燃料噴射手段で、溶
融金属流に直接可燃性燃料を噴射するので、この溶融金
属流が着火源となって可燃性燃料が燃焼し、その火炎を
受銑器内に噴射することにより、受銑器内の酸素濃度を
12%以下となるように制御することにより、赤煙の発
生量を酸素濃度が12%を越えている場合の赤煙発生量
に比較して1/3以下に抑制することができる。
【0008】すなわち、取鍋に溶銑を注湯する際に、取
鍋で木材を燃焼させる実験を行い、このときの取鍋内の
酸素濃度と発生するダスト濃度との関係を測定した結
果、図3に示すように、酸素濃度が12%を越えている
場合には、溶銑を取鍋に注湯したときに発生するダスト
濃度が6〜11g/Nm3 程度となるが、酸素濃度を1
2%以下に抑制することにより、取鍋への注湯時に発生
するダスト濃度を3分の1以下の2g/Nm3 程度に抑
制することができ、赤煙の発生を抑制することができ
る。
【0009】また、請求項2に係る溶融金属ハンドリン
グ時における赤煙防止方法は、溶銑・溶鋼等の溶融金属
を受銑器内に注湯する際に赤煙の発生を防止するように
した溶融金属ハンドリング時の赤煙防止方法において、
前記溶融金属を受銑器内に注湯する際に、可燃性燃料噴
射手段で前記溶融金属流に可燃性燃料を噴射して燃焼さ
せることにより、当該受銑器内の酸素濃度が5%を越え
8%以下となるように制御して赤煙発生を防止するよう
にしたことを特徴としている。
【0010】この請求項2に係る発明では、受銑器内の
酸素濃度が8%以下となるように可燃性燃料の噴霧量を
設定するので、赤煙の発生を略完全に防止することがで
きる。すなわち、前述した図3の実験結果から、酸素濃
度を8%以下とするダスト濃度が略零となり、赤煙の発
生を確実に防止することができる。また、受銑器内の酸
素濃度を5%以下とすると、可燃性燃料が不完全燃焼す
ることにより、黒煙が発生することになり好ましくな
い。
【0011】さらに、請求項3に係る溶融金属ハンド輪
時における赤煙防止方法は、溶銑・溶鋼等の溶融金属を
受銑器内に注湯する際に赤煙の発生を防止するようにし
た溶融金属ハンドリング時の赤煙防止方法において、前
記溶融金属を受銑器内に注湯する際に、前記受銑器内の
酸素濃度を酸素濃度計で検出すると共に、可燃性燃料噴
射手段で前記溶融金属流に可燃性燃料を噴射し、当該可
燃性燃料の噴射量を前記酸素濃度計の酸素濃度検出値が
5%を越え12%以下となるように制御することを特徴
としている。
【0012】この請求項3に係る発明では、受銑器内の
酸素濃度を酸素濃度計で検出し、この酸素濃度計の酸素
濃度検出値か5%を越え12%以下となるように可燃性
燃料の噴射量を制御するので、受銑器内の酸素濃度を最
適値に正確に制御することができ、赤煙及び黒煙を発生
することを確実に抑制することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を伴って説明する。図1は、本発明を適用し得る製鋼工
場の原料ヤードを示す正面図であり、図中、1は高炉か
らの溶銑を収容する混銑車2が到着するプラットホーム
であって、このプラットホーム1の一端部に形成された
凹部3内に混銑車2から溶銑が注湯される走行台車4を
有する受銑器としての溶銑鍋5が停止するプラットホー
ム6が形成されている。
【0014】また、所定位置に停止している溶銑鍋5の
右斜め上方位置には石油、重油等の液体燃料や、LP
G、Mガス等の気体燃料等でなる可燃性燃料を噴射する
可燃性燃料噴射機構6が配設されている。この可燃性燃
料噴射機構6は、図2に示すように、外部の燃料供給源
に接続された燃料供給管7と、この燃料供給管7の先端
に配設されたスイベルジョイント8を内装した回動継ぎ
手9と、この回動継ぎ手9に取付られた混銑車2から落
下する溶銑流にその幅方向に対向する8本のスプレーノ
ズル10a〜10hとで構成されて、回動継ぎ手9によ
って可燃性燃料の溶銑流に対する噴射角度を調整するこ
とができる。
【0015】また、溶銑鍋5内には、その内部の酸素濃
度を検出する酸素濃度計12の検出端12aが溶銑湯面
に浸漬されない位置に挿入配置されている。そして、可
燃性燃料噴射機構6の燃料供給管7には、流量制御弁1
4及び電磁開閉弁15がその順に介挿され、こさら流量
制御弁14及び電磁開閉弁15がコントローラ16によ
って制御される。このコントローラ16には、オペレー
タが操作する燃料供給スイッチ17が接続されていると
共に、酸素濃度計12で検出した酸素濃度検出値O2
入力され、燃料供給スイッチ17がオン状態であるとき
に、酸素濃度検出値O2 を目標酸素濃度5%を越え12
%以下の範囲に設定された目標酸素濃度O2 * と比較
し、酸素濃度検出値O2 が目標酸素濃度O2 * と一致す
るように可燃性燃料の噴射量が制御される。
【0016】このように、溶銑鍋5内の酸素濃度を5%
を越え12%以下好ましくは8%以下となるように可燃
性燃料の噴射量を制御する理由は、次の通りである。す
なわち、溶銑鍋5に溶銑を注湯すると、図3(b)に示
すように、溶銑鍋5の内周面側では外気の下降流が発生
し、この下降流が中央部で上昇気流となる対流が発生
し、この上昇気流は、図3(b)に示すように、溶銑鍋
5Aの断面積の80%を占めることになる。この上昇気
流が注湯される溶銑に接するので、赤煙が発生する。
【0017】この赤煙の発生メカニズムは、溶銑を注湯
する場合と溶鋼を注湯する場合とでは赤煙の発生量が溶
鋼を注湯する場合の方が少ないことに着目し、転炉吹錬
でのダスト生成機構と同じバブルバースト現象によるも
のであることが確認された。すなわち、溶銑注湯時に鉄
Feと炭素Cとを含む粒径が100μm程度のスプラッ
シング粒子が発生し、このスプラッシング粒子中の炭素
Cの酸素親和力が強く、鉄Feより先に酸化するため、
一酸化炭素COとなってガス化することにより、スプラ
ッシング粒子が急激に体積膨張することになり、この体
積膨張に耐えられず爆発して、数μm程度の更に微細化
された鉄Fe粒子となり、これが酸化して赤煙となるこ
とが確認された。この結果、赤煙を抑制するには、微細
化された鉄Fe粒子が酸化しないように酸素濃度を制御
すればよいことが知見された。
【0018】したがって、溶銑鍋5内の対流による系外
からの進入空気により溶銑鍋5内の不活性状況は変化す
るため、水噴霧により溶銑鍋5A内の酸素濃度を12%
以下に維持する。すなわち、60トン取鍋を使用して溶
銑注湯時の酸素濃度(%)と発生するダスト量(g/N
3 )との関係を実験した結果、図4に示すように、横
軸に酸素濃度をとり、縦軸にダスト濃度をとったとき
に、酸素濃度が12%を越えている状態では、発生する
ダスト濃度が6〜11g/Nm3 と高い値を示し、多量
の赤煙を発生しているが、酸素濃度が12%以下となる
と、発生するダスト濃度が2g/Nm3 以下となり、赤
煙の発生を1/3程度以下に抑制することができ、さら
に酸素濃度が8%以下となるダスト濃度が略0g/Nm
3 となり、赤煙の発生を確実に防止することができるこ
とが判明した。
【0019】また、酸素濃度が5%以下となると、可燃
性燃料が不完全燃焼状態となって、黒煙が発生すること
になるため、酸素濃度の下限値は5%を越えている必要
があるため、適正酸素濃度範囲は5%を越え12%以下
好ましくは5%を越え8%以下に設定し、この範囲内の
所望値を目標酸素濃度O2 * としてコントローラ16に
設定する。
【0020】次に、上記実施形態の動作を説明する。
今、混銑車2から溶銑鍋5に溶銑の注湯を行っていない
場合には、燃料供給スイッチ17がオフ状態を維持する
ことにより、流量制御弁14が非制御状態であると共
に、電磁開閉弁14が閉状態に制御され、スプレーノズ
ル10a〜10hへの燃料供給管7を介しての可燃性燃
料の供給が停止されている。
【0021】この状態で、プラットホーム1に混銑車2
が到着し、この混銑車2から溶銑鍋5に溶銑を注湯する
場合には、混銑車2を傾動させて、内部に収容している
溶銑が流下を開始する時点でオペレータが燃料供給スイ
ッチ17をオン状態とする。これによって、コントロー
ラ16で、酸素濃度計12で検出された酸素濃度検出値
2 と予め設定した目標酸素濃度O2 * とを比較し、こ
の時点では、酸素濃度検出値O2 が目標酸素濃度O2 *
より高いので、電磁開閉弁15が開制御されると共に、
流量制御弁14に対して酸素濃度検出値O2 と目標酸素
濃度O2 * との偏差に応じた制御信号を出力することに
より、この流量制御弁14の開度が制御される。
【0022】このため、可燃性燃料が燃料供給管7を介
してスプレーノズル10a〜10hに供給され、これら
スプレーノズル10a〜10hから可燃性燃料が溶銑鍋
5内に向けて斜め下方に噴射される。このとき、混銑車
2から高温の溶銑が流下を開始しているので、これに可
燃性燃料が近づくことにより、可燃性燃料が発火して、
可燃性燃料が燃焼状態となり、その火炎が溶銑鍋5内に
吹き込み、この溶銑鍋5内の酸素濃度が低下し、酸素濃
度計12で検出される酸素濃度O2 が目標酸素濃度O2
* と略等しくなるように流量制御弁14の開度が制御さ
れて、可燃性燃料の噴射量が制御される。
【0023】このように、スプレーノズル10a〜10
hから溶銑流に対して噴射される可燃性燃料の噴射量が
制御されることにより、溶銑鍋5内の酸素濃度O2 が目
標酸素濃度O2 * に制御されることにより、図4から明
らかなように、酸素濃度を12%以下で8%を越える範
囲内に制御すると、赤煙発生量を酸素濃度が12%を越
える状態での赤煙発生量に比較して1/3以上低減する
ことができ、さらに酸素濃度を8%以下で5%を越える
値に制御すると、赤煙の発生を確実に防止することがで
き、無集塵操業を行うことができる。
【0024】その後、溶銑の注湯が終了すると、オペレ
ータが燃料供給スイッチ17をオフ状態に切換えること
により、電磁開閉弁15が閉状態に制御されると共に、
流量制御弁14が非制御状態となり、スプレーノズル1
0a〜10hに対する可燃性燃料の供給が停止されるこ
とにより、火炎が消失する。なお、上記実施形態におい
ては、混銑車2から受銑器としての溶銑鍋5に溶銑を注
湯する際に、赤煙の発生を抑制乃至防止する場合につい
て説明したが、これに限定されるものではなく、図5に
示すように、高炉から出銑されて溶銑樋50に沿って流
れる溶銑を溶銑樋51を介して受銑器としての混銑車2
A又は2Bに注湯する際にも、混銑車2の注湯口におけ
る溶銑流にスプレーノズルが対向するように前述した可
燃性燃料噴射機構6を配置することにより、赤煙の発生
を抑制乃至防止することができ、また、図6に示すよう
に、取鍋60から受銑器としての受銑樋61に溶鋼を払
出し、受銑樋61から受銑器としての鋳銑機62に溶鋼
を注湯する際にも、取鍋60及び受銑樋61間及び受銑
樋61及び鋳銑機62間の注湯位置に夫々スプレーノズ
ル63及び64を設け、これらに可燃性燃料を供給する
ことにより、溶鋼流路を火炎で覆って溶鋼流路近傍の酸
素濃度を5%を越え12%以下好ましくは5%を越え8
%以下に制御することにより、赤煙の発生を抑制乃至防
止することができ、その他、溶銑鍋から転炉への溶銑注
湯時や転炉から取鍋への溶鋼の注湯時等の任意の溶銑又
は溶鋼を鍋、樋、鋳型等の受銑器に注湯する際に本発明
を適用することができる。
【0025】また、上記実施形態においては、溶銑鍋5
内の酸素濃度を酸素濃度計12で検出し、これを目標酸
素濃度と比較して可燃性燃料噴射量を制御する場合につ
いて説明したが、溶銑鍋5内の酸素濃度と可燃性燃料噴
霧量との関係を実験値から求め、酸素濃度が5%を越え
12%以下好ましくは5%を越え8%以下となる目標酸
素濃度に一致する可燃性燃料噴霧量を設定して、これに
基づいて流量制御弁14をオープンループ制御するよう
にしてもよい。
【0026】さらに、上記実施形態においては、燃料供
給スイッチ17をオペレータが操作することにより、可
燃性燃料の供給・停止を制御するようにした場合につい
て説明したが、これに限定されるものではなく、混銑車
2から溶銑が流下を開始したことを検出して、これに同
期して可燃性燃料の噴射を制御するようにしてもよい。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明によれば、溶銑・溶鋼を受銑器内に注湯する際に、可
燃性燃料噴射手段で、溶融金属流に直接可燃性燃料を噴
射するので、この溶融金属流が着火源となって可燃性燃
料が燃焼し、その火炎を受銑器内に噴射することによ
り、受銑器内の酸素濃度を12%以下となるように制御
することにより、赤煙の発生量を酸素濃度が12%を越
えている場合の赤煙発生量に比較して1/3以下に抑制
することができ、不活性ガスを使用する場合に比較して
ランニングコストを低下させることができると共に、水
を使用する場合のように水蒸気爆発を生じるおそれもな
く、安全操業を確保することができるという効果が得ら
れる。
【0028】また、請求項2に係る発明によれば、受銑
器内の酸素濃度が8%以下となるように可燃性燃料の噴
霧量を設定するので、赤煙の発生を略完全に防止するこ
とができるという効果が得られる。さらに、請求項3に
係る発明によれば、受銑器内の酸素濃度を酸素濃度計で
検出し、この酸素濃度計の酸素濃度検出値か5%を越え
12%以下となるように可燃性燃料の噴射量を制御する
ので、受銑器内の酸素濃度を最適値に正確に制御するこ
とができ、赤煙及び黒煙を発生することを確実に抑制す
ることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の本発明を製鋼工場の原料ヤードに適用
した場合の一実施形態を示す正面図である。
【図2】可燃性燃料噴射機構を示す拡大図である。
【図3】溶銑鍋内の対流状態を説明する説明図である。
【図4】酸素濃度とダスト濃度との実験結果を示す特性
線図である。
【図5】本発明を適用し得る高炉の混銑車受銑状態を示
す正面図である。
【図6】本発明を適用し得る溶鋼を受銑樋を使用して鋳
銑機に注湯する状態を示す説明図である。
【符号の説明】
2 混銑車 5 溶銑鍋 6 可燃性燃料噴射機構 7 燃料供給管 10a〜10h スプレーノズル 12 酸素濃度計 14 流量制御弁 15 電磁開閉弁 16 コントローラ 17 燃料供給スイッチ 50 受銑樋 51 傾注樋 60 取鍋 61 受銑樋 62 鋳銑機

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶銑・溶鋼等の溶融金属を受銑器内に注
    湯する際に赤煙の発生を防止するようにした溶融金属ハ
    ンドリング時の赤煙防止方法において、前記溶融金属を
    受銑器内に注湯する際に、可燃性燃料噴射手段で前記溶
    融金属流に可燃性燃料を噴射して燃焼させることによ
    り、当該受銑器内の酸素濃度が12%以下となるように
    制御して赤煙発生を防止するようにしたことを特徴とす
    る溶融金属ハンドリング時の赤煙防止方法。
  2. 【請求項2】 溶銑・溶鋼等の溶融金属を受銑器内に注
    湯する際に赤煙の発生を防止するようにした溶融金属ハ
    ンドリング時の赤煙防止方法において、前記溶融金属を
    受銑器内に注湯する際に、可燃性燃料噴射手段で前記溶
    融金属流に可燃性燃料を噴射して燃焼させることによ
    り、当該受銑器内の酸素濃度が5%を越え8%以下とな
    るように制御して赤煙発生を防止するようにしたことを
    特徴とする溶融金属ハンドリング時の赤煙防止方法。
  3. 【請求項3】 溶銑・溶鋼等の溶融金属を受銑器内に注
    湯する際に赤煙の発生を防止するようにした溶融金属ハ
    ンドリング時の赤煙防止方法において、前記溶融金属を
    受銑器内に注湯する際に、前記受銑器内の酸素濃度を酸
    素濃度計で検出すると共に、可燃性燃料噴射手段で前記
    溶融金属流に可燃性燃料を噴射し、当該可燃性燃料の噴
    射量を前記酸素濃度計の酸素濃度検出値が5%を越え1
    2%以下となるように制御することを特徴とする溶融金
    属ハンドリング時の赤煙防止方法。
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