JP2001355596A - 圧縮機のロータ及びそのロータを備えた圧縮機 - Google Patents

圧縮機のロータ及びそのロータを備えた圧縮機

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JP2001355596A
JP2001355596A JP2000175322A JP2000175322A JP2001355596A JP 2001355596 A JP2001355596 A JP 2001355596A JP 2000175322 A JP2000175322 A JP 2000175322A JP 2000175322 A JP2000175322 A JP 2000175322A JP 2001355596 A JP2001355596 A JP 2001355596A
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rotor
lid member
rotor shaft
nut groove
compressor
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Nobuhiro Isobe
展宏 磯部
Takashi Machida
隆志 町田
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧縮能力を低下させずに信頼性を向上す
ることができる圧縮機のロータを提供する。 【解決手段】 一体型ロータシャフト3と下流側に配設
されるロータシャフト5とをこれらに挿通されるボルト
11とナット13とで連結し、ナット13は、一体型ロ
ータシャフト3の外周面に形成されたナット溝14内で
ボルト11と螺合され、ナット溝14の開口部は、複数
の蓋部材で塞がれ15、蓋部材15は、板状部37、板
状部37の端縁部分から垂下されたフランジ部39、フ
ランジ部39に形成され、ナット溝14の壁面方向に突
出した突出部41とを有し、ナット溝14の壁面には、
蓋部材15の突出部41と係合する係合溝33が形成さ
れている。ナット溝14の開口部は蓋部材15で塞がれ
るため、圧縮機の圧縮能力を低下させずにロータの信頼
性を向上することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧縮機のロータに
係り、特に、複数段の動翼を備えた一体型ロータシャフ
トを有する圧縮機のロータに関する。
【0002】
【従来の技術】ガスタービンの圧縮機は、一般に、ロー
タシャフトとなる1段の動翼を備えた円板状のロータシ
ャフトを複数段並べ、これら複数段の円板状ロータシャ
フトにスタッキングボルトを貫通させ、このスタッキン
グボルトに対応するナットを螺合することで複数段の円
板状ロータシャフトを連結したスタッキング型のロータ
を備えている。回転体であるロータは、その回転により
遠心力や風圧抵抗などの影響を受けるため、剛性をでき
るだけ高くすることが望ましい。ロータの剛性を高くす
るには、スタッキングボルトの位置をできるだけディス
クの外周側にする必要がある。
【0003】一方、圧縮機のガスの流れに対して上流側
は、動翼、静翼共に翼高さが大きくなる。このため、動
翼などに作用する遠心応力が大きくならないように、ロ
ータ全体の径の拡大をできる限り抑える必要がある。し
たがって、上流側のロータシャフトの径は、下流側のロ
ーターシャフトの径よりも小さくなっており、軸から動
翼の先端までの距離が大きくならないようになってい
る。ところが、スタッキングボルトの位置は、上流側に
位置する円板状ロータシャフトの径によって制限される
ため、スタッキングボルトの位置はロータの軸に近くな
り、 スタッキングボルトの位置をディスクの外周側に
することができない。
【0004】これに対し、圧縮機のガスの流れに対して
上流側の円板状ロータシャフト数段分を、複数段の動翼
が植設された一体型ロータシャフトとすることが考えら
れている。このような一体型ロータシャフトを用いれ
ば、一体型ロータシャフトの下流側部分、つまり動翼、
静翼の翼高さが比較的小さくなりロータシャフトの径が
大きくなった部分で、スタッキングボルトにナットを螺
合すれば、スタッキングボルトをロータの軸からできる
だけ離れた位置、つまりロータシャフトのできだけ外周
側の位置に設置することができ、ロータシャフトの剛性
が高くなるため、ロータの信頼性を向上できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一体型ロー
タシャフトの下流側部分でスタッキングボルトにナット
を螺合させる場合、一体型ロータシャフトの下流側部分
にナットを挿入してスタッキングボルトに螺合させるた
めのナット溝を形成する必要がある。しかし、このよう
なナット溝を一体型ロータシャフトの下流側部分に形成
することは、ナット溝の部分でガス流路の容積が拡大
し、圧縮機の圧縮能力が低下してしまい望ましくない。
【0006】本発明の課題は、圧縮能力を低下させずに
ロータの信頼性を向上することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の圧縮機のロータ
は、上記課題を複数段の動翼を備えてガスの流れに対し
て上流側に配設された一体型ロータシャフトを有し、こ
の一体型ロータシャフトと下流側に配設されるロータシ
ャフトとを下流側に配設さるロータシャフトから一体型
ロータシャフトに挿通されるボルトとこのボルトに対応
するナットとで連結し、ナットは、一体型ロータシャフ
トの外周面に形成されたナット溝内でボルトと螺合さ
れ、ナット溝の開口部が一体型ロータシャフトの外周面
とほぼ面一となる蓋で塞がれたこよにより解決する。
【0008】このような構成とすることにより、一体型
ロータシャフトの下流側部分のナット溝内でボルトにナ
ットを螺合してロータシャフトを連結することにより、
ボルトをロータシャフトの外周側に配設することがで
き、ロータの軸からボルトまでの半径を大きくできるた
め、ロータの剛性を向上することができる。さらに、一
体型ロータシャフトの下流側部分にナット溝を形成して
も、ナット溝の開口部は、一体型ロータシャフトの外周
面とほぼ面一となる蓋で塞がれるため、圧縮機の圧縮能
力が低下してしまうことはない。すなわち、圧縮機の圧
縮能力を低下させずにロータの信頼性を向上することが
できる。
【0009】さらに、蓋は、複数の蓋部材からなり、こ
の蓋部材は、一体型ロータシャフトの外周面とほぼ面一
となる面を有する板状部と、蓋部材のナット溝の壁面に
面する部分に形成されてナット溝の壁面方向に突出した
突出部とを有し、ナット溝の壁面には、蓋部材の突出部
と係合する係合溝を形成する。このような構成とすれ
ば、蓋部材の突起部がナット溝の壁面の係合溝に係合す
ることで、ロータの回転による遠心力によって外れるこ
とのない蓋を形成することができる。
【0010】また、蓋部材の突出部は、板状部のナット
溝の壁面に対向する端縁部分から垂下されたフランジ部
に形成されていれば、板上部を肉薄にすることができる
ので、蓋部材の重量を低減でき、蓋部材に作用する遠心
応力を低減できるので好ましい。さらに、蓋部材の板状
部は、この板状部のナット溝側の面に補強部材が設けら
れていれば、蓋部材の板状部の剛性を保ちながら蓋部材
の重量を低減できるので好ましい。さらに、補強部材
は、ハニカム構造を有している構成とする。
【0011】また、蓋部材は、隣接するこの蓋部材と対
向する面のうち、一方の面に凸部が形成され、他方の面
に凸部と嵌合する凹部が形成されており、隣接する蓋部
材同士を各々の凸部と凹部を嵌合して連結する構成とす
る。さらに、嵌合された凸部と凹部との隙間に樹脂材が
満たされている構成とする。このようにすれば、隣接す
る蓋部材間のシール性を向上できるので好ましい。
【0012】さらに、蓋部材の板状部は、1つの鈍角か
らおろした垂線がもう一方の鈍角と交わる平行四辺形に
形成され、鈍角間の距離をナット溝の幅とし、かつ長辺
間の距離を前記ナット溝の幅以下とすれば、蓋部材の突
起部がナット溝の壁面の係合溝に係合するように蓋部材
を水平回転させるだけで蓋部材をナット溝の開口部に取
り付けることができ、蓋部材の取り付け作業を簡素化で
きる。
【0013】ここで、全ての蓋部材を設置した後、これ
らの蓋部材がロータの回転により動かないようにするた
めに、ボルトなどで蓋部材を固定する必要がある。これ
に対し、複数の蓋部材の少なくとも1つは、動翼の根本
部と一体に形成され、この動翼の根本部を一体型ロータ
シャフトに植設するための動翼植設溝がナット溝まで形
成されている構成とする。このようにすれば、動翼の根
本部と一体に形成された蓋部材は、動翼の根本部と動翼
植設溝との係合により、ロータが回転しても動かないた
め、動翼の根本部と一体に形成された蓋部材によって他
の蓋部材を固定することができる。したがって、ボルト
などを用いず簡略な構成で蓋部材を固定することができ
る。
【0014】また、蓋は、ナット溝に対向する位置の静
翼の先端に連結されたリング状蓋部材からなり、このリ
ング状蓋部材は、一体型ロータシャフトの外周面とほぼ
面一となる面を有するリング部と、このリング部のナッ
ト溝の壁面に対向する端縁部分から垂下されたフランジ
部と、このフランジ部の先端部に設けられたシール部と
からなり、溝の両側壁には、蓋のシール部に対応する段
部が設けられている構成とすることもできる。
【0015】さらに、上記のいずれかのロータを備えて
なる圧縮機、または、上記のいずれかのロータを備えた
圧縮機と、この圧縮機に結合された回転軸を有するター
ビンと、このタービンを駆動する燃焼ガスを生成する燃
焼器とを含んでなるガスタービンとすれば、圧縮機また
はガスタービンの信頼性を向上できる。
【0016】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)以下、本発明
を適用してなる圧縮機のロータの第1の実施形態につい
て図1乃至図6を参照して説明する。図1は、本発明を
適用してなる圧縮機のロータのナット溝部分を拡大して
示す断面図である。図2は、本発明を適用してなる圧縮
機のロータを備えたガスタービンの概略構成を示す断面
図である。図3は、ナット溝の開口部への蓋部材の設置
動作を示す斜視図である。図4は、蓋部材をロータシャ
フトに固定した状態を示す平面図である。図5は、隣接
する蓋部材の連結状態を示す平面図である。図6は、図
5のVI−VI線での断面図である。
【0017】本実施形態の圧縮機のロータ1は、図1に
示すように、複数段の動翼2を備えた一体型ロータシャ
フト3、1段の動翼2を備えた円板状ロータシャフト
5、ロータ1の外周側を囲む圧縮機壁7に備えられ、動
翼2と交互に配設された静翼9、複数の円板状ロータシ
ャフト5から一体型ロータシャフト3にロータ1の軸方
向に沿って挿通されたスタッキングボルト11、スタッ
キングボルト11に螺合するナット13、ナット13を
スタッキングボルト11に螺合させるために一体型ロー
タシャフト3のガスの流れに対して下流側部分に形成さ
れたナット溝14、そしてナット溝14の開口部に設置
された蓋部材15などで構成されている。
【0018】このような本実施形態のロータ1を有する
圧縮機17を備えたガスタービンの構成は、図2に例示
するように、ガスの流れに対して上流側から、圧縮機1
7、燃焼器19、タービン21、そして排気部23など
で構成されている。燃焼器19は、燃料を空気と混合し
て燃焼させて燃焼ガスを生成し、タービン21は、燃焼
器19で生成した燃焼ガスで駆動され、圧縮機17は、
タービン21の回転軸に直結駆動されたロータ1を有
し、このロータ1の回転で圧縮した空気を燃焼用空気と
して燃焼器19に供給する。なお、動翼2や静翼9の翼
高さが大きい圧縮機17の上流側部分において動翼2に
作用する遠心応力をできる限り低減するため、一体型ロ
ーターシャフト3は、上流側に向かうに連れて漸次径を
縮小させて形成され、圧縮機17の上流側部分の径が大
きくならないようになっている。
【0019】本実施形態では、図1に示すように、一体
型ロータシャフト3に対応する位置にある静翼9のう
ち、一体型ロータシャフト3の下流側端部に対向する位
置にある静翼9は、固定静翼9aとなっており、この固
定静翼9aよりも上流側に配設された静翼9は、可変静
翼9b、9cとなっている。可変静翼9b、9cは、流
体的な条件によりガスの流れに対するその面の方向を変
化させるため、回転軸25の回転により角度が調整でき
るようになっている。上流側にある可変静翼9cは、翼
高さが固定静翼9aや可変静翼9bよりも大きいため、
剛性を確保する必要がある。したがって、上流側の可変
静翼9cの先端部には、リング状部材27が可変静翼9
cと一体的に設けられている。リング状部材27は、一
体型ロータシャフト3の可変静翼9cに対向する一体型
ロータシャフト3の外周面部分の周囲にリング状に形成
されたリング溝29内に配設されており、リング状部材
27は、リング状部材27とリング溝29の底部との間
をシールするシール部31を有している。
【0020】ナット溝14は、上流側の可変静翼9cよ
りも翼高さが小さい可変静翼9bに対応する一体型ロー
タシャフト3の外周面部分の周囲にリング状に形成され
ている。ナット溝14の開口部の両壁面には、図1、3
に示すように、係合溝33が形成されている。また、ナ
ット溝14の開口部の一部分に、両係合溝33の底部ま
で一体型ロータシャフト3の外周面を切り欠いた挿入口
部35が形成されている。挿入口部35は、1枚分の蓋
部材15が挿入できる大きさになっている。蓋部材15
は、長方形状の板状部37、板状部37のナット溝14
の両壁面に対向する端縁部分から垂下されたフランジ部
39、そしてフランジ部39の端部からナット14の壁
面方向に突出した突出部41で構成されている。すなわ
ち、蓋部材15は、板状部37のナット溝14の両壁面
に対向する端縁部分の各々に、フランジ部39と突出部
41とからなる断面L字状の部分を設けた構成になって
いる。
【0021】ナット溝14は、図3に示すように、蓋部
材15の突出部41が係合溝33のロータ1の軸側壁面
に当接するように蓋部材15をナット溝14の挿入口部
35に挿入した後、蓋部材15を一体型ロータシャフト
3の円周方向43の方向にスライドさせ、蓋部材15の
突出部41とナット溝14の係合溝33が係合するよう
に、蓋部材15の突出部41をナット溝14の係合溝3
3に挿入する。このように複数の蓋部材15を、ナット
溝14の開口部が全て塞がるまで、順次ナット溝14の
挿入口部35から一体型ロータシャフト3の円周方向4
3の方向にスライドさせて行く。最後の蓋部材15を挿
入口部35に挿入した後、図4に示すように、全ての蓋
部材15をその位置から、例えば約1/2だけスライド
させてずらし、隣り合う蓋部材15の継ぎ目部分45
が、挿入口部35のほぼ中央部分または挿入口部35内
に位置するようにし、蓋部材15が、挿入口部35から
抜けないようにする。
【0022】この後、挿入口部35で、蓋部材15と挿
入口部35との間に生じる2箇所の隙間部分に、これら
の隙間部分の形状に対応する形状に形成されたキャップ
部材47を各々挿入し、これらのキャップ部材47から
キャップ部材47下に在る蓋部材15に挿通される4本
のボルト49により、キャップ部材47とキャップ部材
47下に在る2枚の蓋部材15とを固定する。なお、蓋
部材15は、板状部37のナット溝14の外側に位置す
る面と一体型ロータシャフト3の外周面とがほぼ面一に
なるように形成され、フランジ部39が垂下された両端
縁部分間の長さは、ナット溝14の幅とほぼ同じに形成
されている。また、キャップ部材47も、キャップ部材
47のナット溝14の外側に位置する面と一体型ロータ
シャフト3の外周面とがほぼ面一になる厚みに形成され
ている。
【0023】また、隣り合う蓋部材15間の継ぎ目部分
45のシール性も圧縮機17の性能上重要である。した
がって、蓋部材15間の継ぎ目部分45のシール性を確
保するため、本実施形態では、図5、6に示すように、
蓋部材15の板状部37の継ぎ目部分45となる両端面
の一方の面に溝からなる凹部51を、他方の面に凹部5
1に嵌合する突起からなる凸部53を形成し、隣り合う
蓋部材15の凹部51と凸部53とを嵌合することで隣
り合う蓋部材15間の継ぎ目部分45をシールしてい
る。また、ロータ1の高速回転中の振動により隣り合う
蓋部材15間の継ぎ目部分45に摩耗やフレッティング
などによる損傷が生じる可能性がある。そこで、凹部5
1と凸部53との隙間を例えばエポキシ樹脂やシリコン
樹脂などの樹脂材55で満たして封鎖することでシール
性の向上および耐摩耗性を向上させている。なお、ナッ
ト溝14は、圧縮機17の下流側に位置し、比較的低温
であるため、樹脂材を使用することができる。
【0024】ところで、ナット溝を、前述のようなリン
グ状部材27と一体化された可動静翼9cに対応する位
置に形成すると、リング状部材27の分だけスタッキン
グボルト11がロータの軸に近い位置とならざるを得な
いため、ロータの軸からスタッキングボルト11までの
半径が小さくなり、ロータの剛性が低下する。これに対
して、本実施形態では、可動静翼9cよりも翼高さが小
さく、剛性を向上するためのリング状部材27などを一
体的に形成する必要がない可動静翼9bに対応する位置
にナット溝14を形成し、ナット溝14の開口部に複数
の蓋部材15を設置することで、スタッキングボルト1
1をロータ1のできる限り外周側に設置することを可能
としている。したがって、本実施形態のような構成を採
用するに当たっては、ナット溝14の位置、深さ、ロー
タ1の強度などとの関係、また、ナット溝14を形成す
る位置に対応する静翼9の剛性に関する検討が必要であ
る。
【0025】すなわち、スタッキングボルト11の位置
と静翼9の剛性を考えれば、一体型ロータシャフト3を
できるだけ長くし、ナット溝14をできるだけ圧縮機の
下流側に形成することが望ましいが、一方で、一体型ロ
ータシャフト3が大きくなり、その製作が困難になるこ
と、圧縮機の下流側の方が高温となり熱応力が大きいた
め、ナット溝14への熱応力の影響が大きくなることな
どの問題が生じる。このため、本実施形態では、これら
の検討要素の兼ね合いでロータシャフトを一体型ロータ
シャフト3にする範囲、そしてナット溝14やスタッキ
ングボルト11の位置などを決定している。
【0026】このように、本実施形態の圧縮機17のロ
ータ1では、一体型ロータシャフト3の下流側部分に形
成されたナット溝14の開口部は、一体型ロータシャフ
ト3の外周面とほぼ面一となる蓋である複数の蓋部材1
5で塞がれるため、圧縮機17の圧縮能力が低下してし
まうことはない。さらに、一体型ロータシャフト3の下
流側部分のナット溝14内でスタッキングボルト11に
ナット13を螺合して一体型ロータシャフト3と複数の
円板状ロータシャフト5を連結することにより、スタッ
キングボルト11を一体側ロータシャフト3と複数の円
板状ロータシャフト5のできる限り外周側に配設するこ
とができるため、ロータ1の剛性を向上することができ
る。すなわち、圧縮機の圧縮能力を低下させずにロータ
の信頼性を向上することができる。
【0027】さらに、蓋部材15は、蓋部材15のナッ
ト溝14の壁面に面する部分に形成され、ナット溝14
の壁面方向に突出した突出部41を有している。ナット
溝14の壁面には、蓋部材15の突出部41と係合する
係合溝がされている。したがって、蓋部材15の突起部
41がナット溝14の壁面の係合溝33に係合すること
で、ロータ1の回転による遠心力が作用しても外れるこ
とのない蓋を形成することができる。
【0028】加えて、蓋部材15の突出部41は、板状
部37のナット溝14の壁面に対向する端縁部分から垂
下されたフランジ部39に形成されているため、板状部
37を肉薄にすることができる。したがって、蓋部材1
5の重量を低減でき、蓋部材15に作用する遠心力を低
減できる。さらに、蓋部材15は、隣接する蓋部材15
同士を各々の凸部53と凹部51とを嵌合して連結され
ており、嵌合された凸部53と凹部55との隙間に樹脂
材55が満たされているので、隣接する蓋部材15間の
継ぎ目部分45のシール性を向上できる。ただし、必要
とされるシール性に応じ、樹脂材55、さらに凸部53
と凹部55を形成した蓋部材15を用いない構成にする
こともできる。
【0029】さらに、本実施形態で例示した圧縮機17
では、圧縮能力が低下することなく信頼性が向上するロ
ータ1を有しているため、信頼性を向上できる。また、
本実施形態で例示したガスタービンでは、信頼性を向上
した圧縮機17を備えているため、信頼性を向上でき
る。
【0030】ところで、蓋部材15と可動静翼9bの先
端との間のクリアランスが、圧縮機17の性能上重要で
あるが、蓋部材15には遠心力が作用するため、クリア
ランスが少なくなる方向に蓋部材15の変形が生じると
考えられる。蓋部材15の変形により、蓋部材15と可
動静翼9bが接触することにより損傷が生じるため、蓋
部材15の変形量が、必要とされる蓋部材15と可動静
翼9bの先端との間のクリアランス以下となるように設
計を行う必要がある。蓋部材15の変形量を小さくする
には、板状部37の剛性を高くする必要があるが、板状
部37の板厚を厚くして剛性を高くした場合、蓋部材1
5に作用する遠心力が大きくなるため好ましくない。
【0031】したがって、圧縮機の大きさやロータの回
転速度などに応じて、蓋部材15の剛性向上が必要であ
る場合には、蓋部材15の板状部37が、板状部37の
ナット溝14内側に位置する面に補強部材、例えば、図
7に示すように、ハニカム構造の補強部材57を有する
構成とすればよい。このような構成とすれば、蓋部材1
5の板状部37の剛性を保ちながら蓋部材15を軽量化
できる。なお、補強部材として、板状部37のナット溝
14内側に位置する面に設けられた梁などを設けること
もできる。
【0032】また、本実施形態では、板状部37、フラ
ンジ部39、そして突出部41などからなる蓋部材15
を用いているが、蓋部材として、上記のような補強部材
を備えた構成の蓋部材や、肉厚の板状部材の相対向する
面に突出部を設けた蓋部材などを用いることもできる。
ただし、肉厚の板状部材の相対向する面に突出部を設け
た蓋部材では、蓋部材の重量が重くなるため、蓋部材に
作用する遠心応力が大きくなるため、ロータの定格回転
数などの条件によっては、本実施形態で示した比較的軽
量の蓋部材15のような蓋部材を用いた方がよい。
【0033】また、本実施形態では、ナット溝14の開
口部の一部分に両係合溝33の底部まで一体型ロータシ
ャフト3の外周面を切り欠いた挿入口部35を形成した
が、図8に示すように、ナット溝14の開口部の片側の
みを切り欠いて挿入口部39を形成することもできる。
この場合、切り欠いた側の係合溝33の挿入口部39に
なる部分の深さを他の係合溝33部分の深さのほぼ2倍
にする。そして、挿入口部39に蓋部材15を挿入した
後、蓋部材15をロータ1の軸方向に沿う方向61にス
ライドさせ、切り欠いていない側の係合溝33に蓋部材
15の突出部41を係合させる。
【0034】また、本実施形態では、ナット溝14は、
一体型ロータシャフト3の外周面周囲にリング状に形成
されているが、ナット溝は、ナット13をスタッキング
ボルト11に螺合させる位置、すなわちナット13の挿
入位置のみに形成することもできる。ただし、断続的に
ナット溝を形成することによりロータのバランスなどに
影響がでる場合には、ナット溝は、一体型ロータシャフ
トの外周面周囲にリング状に形成されている方がよい。
【0035】さらに、本実施形態では、挿入口部35
で、蓋部材15と挿入口部35との間に生じる2箇所の
隙間部分に、これらの隙間部分の形状に対応する形状に
形成されたキャップ部材47を各々挿入した構成とした
が、圧縮機の圧縮能力の低下やロータの回転による空気
抵抗などの問題がない場合には、キャップ部材47を用
いず、蓋部材15を一体型ロータシャフト3にボルト止
めする構成とすることもできる。
【0036】また、挿入口部35は、一体型ロータシャ
フト3の外周面の対向する位置に2つ形成してもよい
し、挿入口部35を一体型ロータシャフト3の外周面に
等間隔で3つ以上形成することもできる。挿入口部35
を複数形成した場合、蓋部材15をスライドさせる距離
が短くてすむため、作業を簡素化できる。また、挿入口
部35は1つだけ形成することもできる。ただし、挿入
口部35の形成数は、ロータ1のバランスなどを考慮し
て選択する必要がある。さらに、挿入口部35を複数設
けることは、挿入口部35を形成した部分の一体型ロー
タシャフト3の剛性が低下するため、挿入口部35の形
成数は、必要とされる一体型ロータシャフト3の剛性、
作業性、バランスなどの兼ね合いで決定する必要があ
る。
【0037】さらに、本実施形態では、上面から見た場
合、長方形状の蓋部材15を用い、挿入口部35から蓋
部材15をスライドさせてナット溝14の開口部に蓋部
材15を設置しているが、他の形状の蓋部材や設置方法
を用いることもできる。例えば、図9に示すように、上
面から見た場合、平行四辺形状に形成された蓋部材63
を用いることもできる。このとき、蓋部材63の板状部
65は、1つの鈍角から下ろした垂線が対角の鈍角と交
わる平行四辺形とし、これらの鈍角間の距離L1を、ナ
ット溝14の両壁面間の幅とほぼ同じに形成する。長辺
間の距離L2は、ナット溝14の両壁面間の幅より小さ
くする。つまり、鈍角間の距離L1>長辺間の距離L2
とする。また、蓋部材63の突出部67の両端縁部分間
距離L3は、ナット溝14の開口部の両壁面に形成され
た係合溝33の底部間の距離とほぼ同じに形成されてい
る。
【0038】このような蓋部材63は、図10に示すよ
うに、ナット溝14の開口部に挿入し矢印68の方向に
水平回転させると、最初にナット溝14の開口部に形成
された係合溝33への引っかかりが出るのが鈍角間の対
角線に対応する突出部67の角部69となり、さらに回
転させることで、蓋部材63の突出部67が係合溝33
角部69から挿入されて係合し、蓋部材63のフランジ
部39がナット溝14の壁面に当接した状態になる。し
たがって、ほとんどスライドさせずに大部分の蓋部材6
3をナット溝14の開口部に設置することができ、蓋部
材の設置作業を簡素化できる。なお、最後の数枚の蓋部
材63については、隣り合う蓋部材63と接触するた
め、回転させて設置できない。このため、図示していな
いが、ナット溝14の開口部の一部分には、最後の蓋部
材63を設置するために挿入口部35が形成されてい
る。
【0039】また、本実施形態では、ボルト49によっ
て蓋部材15を固定しているが、ボルトによって蓋部材
を固定する際、ボルト頭の座ぐりなどの加工が必要とな
り、キャップ部材47や蓋部材15に局部的に薄肉化し
た部位ができ、応力集中などが生じるため、高遠心力条
件で使用するロータでは、その信頼性を確保する上でボ
ルト49などの締結手段を用いずに蓋部材を固定する必
要が生じる場合がある。このような場合には、ボルト4
9などの締結手段を用いずに蓋部材を固定することもで
きる。
【0040】例えば、最後にナット溝の開口部に設置す
る蓋部材が一体型ロータシャフトに植設される動翼と一
体的に形成されていることで、蓋部材をこていすること
ができる。このとき、図11、12に示すように、ナッ
ト溝14の開口部に最後に設置される1または複数の蓋
部材71は、ナット溝14に隣接して一体型ロータシャ
フト3に植設される動翼2aの根本部73に連続するよ
うに、動翼2aと一体的に形成されており、また、蓋部
材71のフランジ部39と突出部41は、動翼2aと連
続していない側の端縁部分にのみ形成されている。本実
施形態の圧縮機17の一体型ロータシャフト3では、動
翼2の植設は、ロータ1の軸方向74へのスライド、つ
まりアクシャルエントリーで行われており、動翼2の植
設溝は、ロータ1の軸方向に形成されている。これらの
植設溝のうち、蓋部材71が形成された動翼2aが植設
される1または複数の植設溝75は、ナット溝14に達
する位置まで形成されている。
【0041】このような動翼2aと一体的に形成された
蓋部材71を他の蓋部材15をナット溝14の開口部に
設置した後、最後に、植設溝75に動翼2aを挿入して
ロータ1の軸方向74へ蓋部材71の突出部41とナッ
ト溝14の係合溝33とが係合するまでスライドさせ、
リテーナやブレードロックなどによる一般的な動翼の固
定手段で動翼2aを固定することで、蓋部材71がナッ
ト溝14の開口部に固定される。これにより、蓋部材を
固定するためのボルトなどの締結手段が不要になると共
に、動翼2aは、一体型ロータシャフト3の円周方向に
スライドできないため、蓋部材71が、ロータ1の回転
などによる他の蓋部材15のスライドを防止する。ただ
し、動翼の植込みは、ロータシャフトスタッキング時の
ロータバランス調整のため、蓋部材設置前に行われるの
が一般的である。このような場合には、ロータバランス
調整後、一旦この蓋部材71と一体化された動翼2aを
取り外し、他の蓋部材15を設置後、再度動翼2aを組
み込めばよい。また、平行四辺形状の蓋部材63を用い
た場合には、蓋部材63の傾きと動翼2aの根本部73
及び植設溝75との角度を一致させればよい。
【0042】(第2の実施形態)本発明を適用してなる
圧縮機のロータの第2の実施形態について図13を参照
して説明する。図13は、本発明を適用してなる圧縮機
のロータのナット溝部分を拡大して示す断面図である。
なお、本実施形態では、第1の実施形態と同一のものに
は同じ符号を付して説明を省略し、第1の実施形態と相
違する構成及び特徴部などについて説明する。
【0043】本実施形態が第1の実施形態と相違する点
は、ナット溝に対向する位置にある静翼が固定静翼であ
り、この固定静翼の先端部に設けられたリング状蓋部材
でナット溝の開口部を塞いだことにある。すなわち、本
実施形態のナット溝14の蓋は、図13に示すように、
固定静翼9dの先端部に一体的に取り付けられたリング
状蓋部材77であり、リング状蓋部材77は、静翼9d
と連結され、一体型ロータシャフト3と面一になる面を
有するリング部79、リング部79のナット溝14の両
壁面に対向する端縁部分から垂下されたフランジ部8
1、そしてフランジ部81の端部に設けられたシール部
83などで構成されている。また、本実施形態のナット
溝14の開口部壁面には、段部85が形成されており、
段部85から一体型ロータシャフト3の外周面までは、
他のナット溝14の部分よりも幅が広くなっている。こ
のナット溝14の幅が広くなっている部分にリング状蓋
部材77が挿入され、リング状蓋部材77と一体側ロー
タシャフト3との間のシールは、リング状蓋部材77の
シール部83とナット溝14の段部85との間で行われ
ている。
【0044】ところで、静翼の先端部にリング状蓋部材
を設ける場合、可動静翼9cに設けたリング状部材27
と同様の構造とすれば、静翼の剛性を向上することがで
きる。しかし、リング状部材27の厚みのため、スタッ
キングボルト11の位置をロータ1の軸に近い位置に移
動させる必要が生じ、ロータ1の剛性が低下する。さら
に、リング状部材27の設計の際には、圧縮機の起動、
停止時のロータ、ケーシングなどの変位差に対するシー
ル部のギャップの設定など、複雑な事象に対する検討が
必要となる。しかし、ナット溝の蓋としては、できるだ
け簡素化した構造を採ることが望ましく、このため、ナ
ット溝14は、より下流側に位置する固定静翼9dに対
向する位置に形成し、蓋としては、本実施形態のリング
状蓋部材77のような、リング部79、フランジ部8
1、そしてシール部83などでこうせいされたリング状
蓋部材を用いるのが好ましい。
【0045】このように、本実施形態のロータ1では、
一体型ロータシャフト3に形成されたナット溝14の開
口部が、固定静翼9dの先端部に一体的に設けられたリ
ング状蓋部材77で塞がれている。このため、ロータを
組み立てる際にナット溝14の開口部を塞ぐ作業の工数
を低減することができる。ただし、本実施形態では、ロ
ータの大きさ、定格回転速度などの条件に応じて、リン
グ状蓋部材77のシール部83のシール性に対するリン
グ状蓋部材77とナット溝14の段部85とのギャップ
設計が必要となり、ナット溝14やリング状蓋部材77
の設計が複雑になる。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、圧縮機の圧縮能力を低
下させずに信頼性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用してなる圧縮機のロータの第1の
実施形態のナット溝部分を拡大して示す断面図である。
【図2】本発明を適用してなる第1の実施形態の圧縮機
のロータを備えたガスタービンの概略構成を例示する断
面図である。
【図3】ナット溝の開口部への蓋部材の設置動作を示す
斜視図である。
【図4】蓋部材をロータシャフトに固定した状態を示す
平面図である。
【図5】隣接する蓋部材を連結した状態を示す平面図で
ある。
【図6】図5のVI−VI線での断面図である。
【図7】ハニカム構造の補強部材で補強された蓋部材の
変形例を示す(a)は、平面図、(b)は、側面図であ
る。
【図8】ナット溝の挿入口部の変形例とこの挿入口部へ
の蓋部材の設置動作を示す断面図である。
【図9】平面的な平行四辺形状の蓋部材の変形例を示す
(a)は、平面図、(b)は、側面図であり、(c)は
ナット溝と蓋部材の大きさとの関係を示すナット溝部分
の平面図である。
【図10】(a)は、平行四辺形状の蓋部材の設置動作
を示す平面図、(b)は、図9の変形例の蓋部材を設置
した状態を示す平面図である。
【図11】動翼と一体的に構成した蓋部材の変形例とそ
の設置動作を示す斜視図である。
【図12】動翼と一体的に構成した蓋部材の変形例をナ
ット溝の開口部へ設置した状態を示す平面図である。
【図13】本発明を適用してなる圧縮機のロータの第2
の実施形態のナット溝部分を拡大して示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 ロータ 2 動翼 3 一体型ロータシャフト 5 円板状ロータシャフト 9a 固定静翼 9b、9c 可変静翼 11 スタッキングボルト 13 ナット 14 ナット溝 15 蓋部材 33 係合溝 37 板状部 39 フランジ部 41 突出部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数段の動翼を備え、ガスの流れに対し
    て上流側に配設された一体型ロータシャフトを有し、該
    一体型ロータシャフトと下流側に配設されるロータシャ
    フトとを前記下流側のロータシャフトから前記一体型ロ
    ータシャフトに挿通されるボルトと該ボルトに対応する
    ナットとで連結した圧縮機のロータであり、 前記ナットは、前記一体型ロータシャフトの外周面に形
    成されたナット溝内で前記ボルトと螺合され、前記ナッ
    ト溝の開口部は、前記一体型ロータシャフトの外周面と
    ほぼ面一となる蓋で塞がれてなることを特徴とする圧縮
    機のロータ。
  2. 【請求項2】 前記蓋は、複数の蓋部材からなり、該蓋
    部材は、前記一体型ロータシャフトの外周面とほぼ面一
    となる面を有する板状部と、前記蓋部材の前記ナット溝
    の壁面に面する部分に形成され、前記ナット溝の壁面方
    向に突出した突出部とを有し、前記ナット溝の壁面に
    は、前記蓋部材の突出部と係合する係合溝が形成されて
    いることを特徴とする請求項1に記載の圧縮機のロー
    タ。
  3. 【請求項3】 前記蓋部材の突出部は、前記板状部の前
    記ナット溝の壁面に対向する端縁部分から垂下されたフ
    ランジ部に形成されていることを特徴とする請求項2に
    記載の圧縮機のロータ。
  4. 【請求項4】 前記蓋部材は、隣接する蓋部材と対向す
    る面のうち、一方の面に凸部が形成され、他方の面に前
    記凸部と嵌合する凹部が形成されており、隣接する前記
    蓋部材同士を各々の前記凸部と前記凹部を嵌合して連結
    することを特徴とする請求項2または3に記載の圧縮機
    のロータ。
  5. 【請求項5】 前記複数の蓋部材の少なくとも1つは、
    動翼の根本部と一体に形成され、該動翼の根本部を前記
    一体型ロータシャフトに植設するための植設溝が前記ナ
    ット溝まで形成されていることを特徴とする請求項2乃
    至4のいずれか1項に記載の圧縮機のロータ。
  6. 【請求項6】 前記蓋は、前記ナット溝に対向する位置
    の静翼の先端に連結されたリング状蓋部材からなり、該
    リング状蓋部材は、前記一体型ロータシャフトの外周面
    とほぼ面一となる面を有するリング部と、該リング部の
    前記ナット溝の壁面に対向する端縁部分から垂下された
    フランジ部と、該フランジ部の先端部に設けられたシー
    ル部とからなり、前記溝の両側壁には、前記蓋のシール
    部に対応する段部が設けられていることを特徴とする請
    求項1に記載の圧縮機のロータ。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の
    ロータを備えてなる圧縮機。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の圧縮機と、該圧縮機に
    結合された回転軸を有するタービンと、該タービンを駆
    動する燃焼ガスを生成する燃焼器とを含んでなるガスタ
    ービン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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