JP2001353877A - インクタンク、インクジェットカートリッジおよびインクジェット記録装置 - Google Patents

インクタンク、インクジェットカートリッジおよびインクジェット記録装置

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JP2001353877A
JP2001353877A JP2000177242A JP2000177242A JP2001353877A JP 2001353877 A JP2001353877 A JP 2001353877A JP 2000177242 A JP2000177242 A JP 2000177242A JP 2000177242 A JP2000177242 A JP 2000177242A JP 2001353877 A JP2001353877 A JP 2001353877A
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ink tank
jet cartridge
tank
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Akira Nagatomo
彰 長友
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクタンクの交換に際して、カートリッジ
のインク流路内にインクが乾燥して固着するような状態
を防止する。 【解決手段】 カラーインクタンク104に摺動可能に
取り付けられた、弾性部材等からなる固定部材116
は、主部120の前端部126に腕部118を有し、後
端部121に穴122が形成されている。腕部118の
先端には、カートリッジ101の挿入部125の内壁面
に形成された係合溝117と係合する固定爪105が形
成されている。固定部材116を矢印Aの方向に押す
と、固定部材116がカラーインクタンク104に対し
て矢印Aの方向に移動し、腕部118は矢印a方向に撓
み、固定爪105は矢印a’の方向に移動して突出用孔
129内に引っ込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクタンク、イ
ンクジェットカートリッジおよびインクジェット記録装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、紙、布、プラスチックシート、O
HP用シート等の被記録媒体(以下、単に「記録用紙」
ともいう)に対して記録を行う記録装置は、種々の記録
方式、例えばワイヤードット方式、感熱方式、熱転写方
式、インクジェット方式による記録ヘッドを搭載可能な
形態として提案されている。
【0003】そのような記録装置のなかで、低騒音なノ
ンインパクト記録方式として、記録素子上に配置した吐
出口(ノズル)からインクを吐出させて記録用紙上に記
録を行うインクジェット記録方式の記録ヘッドを具備し
た記録装置(以下、「インクジェット記録装置」ともい
う)は、高密度かつ高速な記録動作が可能である。
【0004】インクジェット記録装置は、この装置が適
用されるシステム等の固有の機能、使用形態等に対応し
た構成をとる。一般にインクジェット記録装置は、記録
ヘッド、インクタンク、タンクホルダで構成されるイン
クジェットカートリッジを搭載するキャリッジと、記録
用紙を搬送する搬送手段と、これらを制御するための制
御手段とを具備する。
【0005】そして、複数の吐出口からインク滴を吐出
させる記録ヘッドを記録用紙の搬送方向(副走査方向)
と直交する方向(主走査方向)にシリアルスキャンさ
せ、一方で非記録時に記録用紙を記録幅に等しい量で間
欠搬送(ピッチ送り)するものである。インクを吐出す
る多数のノズルが副走査方向に平行な直線上に配置され
た記録ヘッドを用いることにより、記録ヘッドが記録用
紙上を1回走査することでノズル数に対応した幅の記録
がなされる。
【0006】また、インクジェット記録装置は、ランニ
ングコストが安く、装置の小型化も可能であり、さら
に、複数色のインクを用いてカラー画像記録に対応する
ことも容易である。
【0007】上記の理由から、インクジェット記録装置
は、情報処理システムの出力手段、例えば複写機、ファ
クシミリ、電子タイプライタ、ワードプロセッサ、ワー
クステーション等の出力端末としてのプリンタ、あるい
はパーソナルコンピュータ、ホストコンピュータ、光デ
ィスク装置、ビデオ装置等に具備されるハンディまたは
ポータブルプリンタとして利用され、かつ商品化されて
いる。
【0008】このようなインクジェット記録装置に用い
られる、記録ヘッドと分離されているタイプの従来のイ
ンクジェットカートリッジの一例の断面図を図6に示
す。
【0009】インクジェットカートリッジ301の下部
には、インクを吐出する複数の吐出口が形成された記録
ヘッド302が設けられており、インクを収納するイン
クタンク104が着脱可能に収納されている。
【0010】インクタンク304は、インク312を収
納するインク収納室315と、インクを含浸保持し、負
圧を発生するスポンジ等からなるインク吸収体310を
収納するインク吸収体収納室314とが設けられてお
り、これらインク収納室315とインク吸収体収納室3
14とは、下部に形成された連通路315以外は仕切壁
311で実質的に仕切られている。インク収納室315
は連通路315を除いて実質的に密閉されることで、イ
ンク312が一気にインク吸収体収納室314に導入さ
れず、気液交換に伴ってインク312が導入される。イ
ンク吸収体収納室314の上面には、大気と連通する大
気連通口313が、また、下面には、記録ヘッド302
にインクを供給するためのインク供給口308が形成さ
れている。
【0011】インクタンク304がインクジェットカー
トリッジ301に搭載されることで、インクタンク30
4のインク供給口308と、インクジェットカートリッ
ジ301の、記録ヘッド302に連通するインク流路3
06とが連通する。インク供給口308とインク流路3
06との連通部は、外部へのインクの漏洩を防止するた
めのOリング309で封止されている。このようにし
て、インク供給口308とインク流路306とが連通し
た状態で、カラーインクタンク304のインク供給口3
08から供給されたインクは、インク流路306の入口
近傍に設けられた、不純物等を除去するためのフィルタ
307を通過し、インク流路306を通り記録ヘッド3
02に供給される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
インクジェットカートリッジでは、インクタンク交換時
にインクタンクをインクジェットカートリッジから取り
外し、新しいインクタンクを搭載しない状態で放置する
と、インクジェットカートリッジのインク流路内のイン
クが乾燥して固着してしまう場合があった。インクがイ
ンク流路内に固着すると、インク流路内は固まったイン
クで塞がれた状態となり、新しいインクタンクを搭載し
ても記録ヘッドにインクを供給することができず、記録
が不可能となるだけでなく、復旧も不可能となってしま
う場合があった。
【0013】そこで、本発明は、インクタンクの交換に
際して、インクジェットカートリッジのインク流路内に
インクが乾燥して固着するような状態を防止するインク
タンク、インクジェットカートリッジおよびインクジェ
ット記録装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明のインクタンクは、インクを吐出する記録ヘッド
と、前記記録ヘッドに連通するインク流路とを有するイ
ンクジェットカートリッジの前記インク流路に接続され
る供給口が形成され、前記インク流路を介して前記記録
ヘッドに供給がなされるインクを内部に収納しているイ
ンクタンクにおいて、前記インクジェットカートリッジ
に摺動して着脱され、新しいインクタンクを前記インク
ジェットカートリッジに搭載する際の前記新しいインク
タンクによる押し出しでのみ、前記インクジェットカー
トリッジから取り外すことができることを特徴とする。
【0015】上記の通り構成された本発明のインクタン
クは、インクジェットカートリッジに搭載する際の新し
いインクタンクによる押し出しでのみ、インクジェット
カートリッジから取り外すことができるものである。す
なわち、新しいインクタンクを搭載しながら、使い切っ
たインクタンクを取り外すため、インク流路が外気に暴
露される時間は非常に短い。また、インクジェットカー
トリッジに搭載されているインクタンクは、新しいイン
クタンクで押し出すことによってのみ取り外しが可能な
構成であるため、インクタンクの交換時以外にインク流
路が外気に暴露されることはなく、さらに、使いきった
インクタンクを取り外した直後に新しいインクタンクが
搭載されるため、新しいインクタンクを搭載しなかった
ことによるインク流路の外気への長時間の暴露といった
ことも防止することができる。
【0016】また、本発明のインクタンクは、インクジ
ェットカートリッジに形成された少なくとも1つの係合
溝に係合する少なくとも1つの固定爪を有する、弾性的
に設けられた少なくとも1つの腕部と一体的に形成さ
れ、新しいインクタンクに設けられた突起部が嵌合する
穴が端部に形成されている、摺動可能に取り付けられた
固定部材を有し、突起部を穴に嵌合させて新しいインク
タンクで固定部材を押すことにより、係合溝と固定爪と
の係合が解除されるものであってもよい。この場合、イ
ンクタンクは係合溝と固定爪との係合によりインクジェ
ットカートリッジに固定されているため、インクタンク
が誤って外れるといったことはない。
【0017】本発明のインクジェットカートリッジは、
外部から供給されるインクを吐出する記録ヘッドと、前
記記録ヘッドに連通するインク流路とを有するインクジ
ェットカートリッジにおいて、前記インク流路に接続さ
れる供給口が形成されており、前記インク流路を介して
前記記録ヘッドに供給がなされるインクを内部に収納し
ているインクタンクが、新しいインクタンクを搭載する
際の前記新しいインクタンクによる押し出しでのみ取り
外されることを特徴とする。
【0018】上記の通り構成された本発明のインクジェ
ットカートリッジは、インクジェットカートリッジに搭
載する際の新しいインクタンクによる押し出しでのみ、
インクタンクをインクジェットカートリッジから取り外
すことができるものである。すなわち、新しいインクタ
ンクを搭載しながら、使い切ったインクタンクを取り外
すため、インク流路が外気に暴露される時間は非常に短
い。また、インクジェットカートリッジに搭載されてい
るインクタンクは、新しいインクタンクで押し出すこと
でのみ取り外しが可能な構成であるため、インクタンク
の交換時以外にインク流路が外気に暴露されることはな
く、さらに、使いきったインクタンクを取り外した直後
に新しいインクタンクが搭載されるため、新しいインク
タンクを搭載しなかったことによるインク流路の外気へ
の長時間の暴露といったことも防止することができる。
【0019】また、本発明のインクジェットカートリッ
ジは、少なくとも1つの固定爪を有する、弾性的に設け
られた少なくとも1つの腕部と一体的に形成され、新し
いインクタンクに設けられた突起部が嵌合する穴が端部
に形成されている、摺動可能に取り付けられた固定部材
を有するインクタンクの固定爪が係合する少なくとも1
つの係合溝が形成されており、突起部を穴に嵌合させて
新しいインクタンクで押すことにより、係合溝と固定爪
との係合が解除されるものであってもよい。
【0020】本発明のインクジェット記録装置は、本発
明のインクジェットカートリッジと、該インクジェット
カートリッジを着脱自在に保持し、被記録媒体の面に沿
って往復移動可能に支持されたキャリッジとを有し、イ
ンクを吐出する電気信号に基づき、前記インクジェット
カートリッジの前記記録ヘッドからインクを吐出して被
記録媒体に記録を行う。
【0021】上記の通り構成された本発明のインクジェ
ット記録装置は、インクジェットカートリッジに搭載す
る際の新しいインクタンクによる押し出しでのみ、使い
切ったインクタンクを取り外すことができるインクジェ
ットカートリッジを搭載するものである。すなわち、新
しいインクタンクを搭載しながら、使い切ったインクタ
ンクを取り外すため、インク流路が外気に暴露される時
間は非常に短い。また、インクジェットカートリッジに
搭載されているインクタンクは、新しいインクタンクで
押し出すことでのみ取り外しが可能な構成であるため、
インクタンクの交換時以外にインク流路が外気に暴露さ
れることはなく、さらに、使いきったインクタンクを取
り外した直後に新しいインクタンクが搭載されるため、
新しいインクタンクを搭載しなかったことによるインク
流路の外気への長時間の暴露といったことも防止するこ
とができる。
【0022】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0023】図1に本発明の実施形態の一例であるイン
クタンクを搭載した状態のインクジェットカートリッジ
の概略的な正面断面図を、図2にインクタンク内部の構
造を説明するための側断面図を、また、図3に固定部材
の詳細を説明するための側断面図をそれぞれ示す。
【0024】インクジェットカートリッジ101の下部
には、インクを吐出する複数の吐出口が形成された記録
ヘッド102が設けられており、黒インクを収納する黒
インクタンク103、および一般には、イエロー、シア
ン、マゼンタの3原色、または、これらにさらに淡いイ
エロー、淡いシアン、淡いマゼンタを加えた、複数色の
インクを収納するカラーインクタンク104とが着脱可
能に収納されている。
【0025】本実施形態では、各色のインクタンクが一
体化されたカラーインクタンク104を図1に図示して
いるが、これに限定された物ではなく、各色毎にカラー
インクタンク104を構成するものであってもよい。こ
れら黒インクタンク103とカラーインクタンク104
とには、図3に示す固定部材116が摺動可能に取り付
けられており、図1においては、この固定部材116の
固定爪105が、黒インクタンク103とカラーインク
タンク104との上面および下面の突出用孔129から
突出した状態が示されている。なお、この固定部材11
6は、後述する、インクを収納するインク収納室115
およびインク吸収体110を収納するインク吸収体収納
室114内に設けられているものではないため、固定爪
105と突出用孔129との間からインクが漏洩すると
いったことはない。
【0026】記録ヘッド102は、上述した各色毎に設
けられており、複数の電気熱変換体等の吐出エネルギ発
生素子を配列した素子基板と、複数の微細な吐出口およ
びそれらに連通した複数の液流路溝が形成された溝付き
天板とを有し、各吐出エネルギ発生素子と各液流路溝を
正確に位置合わせした状態で素子基板と溝付き天板とを
組み合わせ接合して製作されているものであってもよ
い。そして、各吐出エネルギ発生素子に電気エネルギを
入力することで、これら各吐出エネルギ発生素子に接す
る、外部から供給された液体に急峻な体積変化(気泡の
発生)を伴う状態変化を生じさせ、この液体の状態変化
に基づく作用力によって吐出口から液体を吐出し、この
吐出された液体を記録紙等の被記録媒体上に付着させて
画像形成を行うように構成されている。
【0027】次に、図2を用いてインクタンク内の構造
に関して説明する。なお、黒インクタンク103および
カラーインクタンク104の構造は同様であるため、以
下、カラーインクタンク104を用いて説明するものと
する。
【0028】カラーインクタンク104は、上述したよ
うに、インク112を収納するインク収納室115、お
よび、インクを含浸保持し、負圧を発生するスポンジ等
からなるインク吸収体110を収納するインク吸収体収
納室114とが設けられており、これらインク収納室1
15およびインク吸収体収納室114とは、下部に形成
された連通路115以外は仕切壁111で実質的に仕切
られている。インク収納室115は連通路115を除い
て実質的に密閉されることで、インク112が一気にイ
ンク吸収体収納室114に導入されず、気液交換に伴っ
てインク112が導入される。インク吸収体収納室11
4の上面には、大気と連通する大気連通口113が、ま
た、下面には、記録ヘッド102にインクを供給するた
めのインク供給口108が形成されている。
【0029】次に、カラーインクタンク104から記録
ヘッド102へのインクの供給に関して説明する。
【0030】カラーインクタンク104がインクジェッ
トカートリッジ101に搭載されることで、カラーイン
クタンク104のインク供給口108と、インクジェッ
トカートリッジ101の、記録ヘッド102に連通する
インク流路106とが連通する。インク供給口108と
インク流路106との連通部にはOリング109が取り
付けられているため、インクがこの連通部より漏洩する
ことはない。このようにして、インク供給口108とイ
ンク流路106とが連通した状態で、カラーインクタン
ク104のインク供給口108から供給されたインク
は、インク流路106の入口近傍に設けられた、不純物
等を除去するためのフィルタ107を通過し、インク流
路106を通り記録ヘッド102に供給される。
【0031】次に、図3を用いて固定部材116に関し
て説明する。
【0032】図3において、カラーインクタンク104
は、インクジェットカートリッジ101の挿入部125
に矢印Cの方向から挿入され、固定されている状態にあ
る。インクジェットカートリッジ101の挿入部125
は、カラーインクタンク104が挿入されてくる側がテ
ーパ状になったテーパ部124が形成されており、ま
た、上下の内壁面には固定部材116の固定爪105と
係合する係合溝117がそれぞれ形成されている。な
お、テーパ部124は、後述するように、固定爪105
を挿入部125にスムーズに案内するために形成された
ものであり、テーパ形状以外でこの目的を達成可能であ
れば、どのような形状、あるいは構造であってもよい。
【0033】固定部材116は、上述したようにカラー
インクタンク104に摺動可能に取り付けられており、
主部120の前端部126に上下方向に延びた腕部11
8を有し、後端部121に、後述の新しいカラーインク
タンク204の突起123が嵌合する穴122が形成さ
れている。
【0034】主部120と腕部118との付け根部分に
は切り欠き119が形成されており、腕部118が図中
矢印a方向に曲がりやすくなっている。
【0035】固定部材116は樹脂等の弾性部材からな
り、腕部118の先端の固定爪105を矢印a’方向に
押すと腕部118は矢印a方向に撓む。また、固定爪1
05を矢印a’方向に押す力を解除すると腕部118は
矢印b方向に戻り、これにより、固定爪105は矢印
b’方向に移動し、カラーインクタンク104の上面の
突出用孔129から突出する。このような固定部材11
6を新しいカラーインクタンク204の突起123を穴
122に係合させて矢印Aの方向に押すと、固定部材1
16がカラーインクタンク104に対して矢印Aの方向
に移動する。この際、腕部118は矢印a方向に撓み、
固定爪105は矢印a’の方向に移動して突出用孔12
9内に引っ込む。そして、固定爪105は内壁130上
を摺動し、所定の位置にきたところで、腕部118の反
力により内壁130に対して押しつけた状態とすること
ができる。すなわち、本実施形態のカラーインクタンク
104の固定部材116は、主部120が矢印A方向に
移動することで固定爪105とインクジェットカートリ
ッジ101の係合溝117との係合が解除されるように
構成されている。
【0036】なお、腕部118は上下に2本延びた構成
が示されているが、本数はこれに限定されるものでな
く、また、これに応じて固定爪105、係合溝117も
それぞれ2つに限定されるものではない。
【0037】次に、図4(a)〜図4(e)を用いて、
本実施形態のカラーインクタンク104の交換手順に関
して説明する。
【0038】図4(a)は、新しいカラーインクタンク
204と交換する前の、インクジェットカートリッジ1
01にカラーインクタンク104が搭載されている状態
を示す図である。
【0039】固定部材116の固定爪115がインクジ
ェットカートリッジ101の係合溝117に係合してい
ることで、カラーインクタンク104は、インクジェッ
トカートリッジ101に固定されている。新しいカラー
インクタンク204の前面127には、固定部材116
の穴122に嵌合可能な形状の突起123が設けられて
いるが、この突起123は、インクジェットカートリッ
ジ101に取り付けられる前の状態のカラーインクタン
ク104にも設けられていたものである。
【0040】図4(b)は、新しいカラーインクタンク
204の突起123が固定部材116の穴122に嵌合
した状態を示している。
【0041】図4(c)は、新しいカラーインクタンク
204によりカラーインクタンク104をインクジェッ
トカートリッジ101から押し出している状態を示して
いる。
【0042】突起123により固定部材116を矢印A
の方向に押すことで、腕部118が矢印a方向に撓み、
これにより、腕部118の先端の固定爪105は矢印
a’方向に移動し、固定爪105と係合溝117との係
合が解除される。この係合が解除された状態で、新しい
カラーインクタンク204の前面127でカラーインク
タンク104の後面128を押すことにより、挿入部1
25内のカラーインクタンク104を摺動させ、インク
ジェットカートリッジ101の外部に押し出す。新しい
カラーインクタンク204の前面127がカラーインク
タンク104の後面128に当接した状態で、固定部材
116は矢印Aの方向に所定の量だけ移動したことにな
り、固定爪105は腕部118の反力により内壁130
に対して押しつけた状態となっている。すなわち、新し
いカラーインクタンク204の突起123で固定部材1
16を矢印A方向に押し込むと同時にカラーインクタン
ク104を押し出すことで、カラーインクタンク104
をインクジェットカートリッジ101から抜き取ること
ができる構成になっている。
【0043】図4(d)は、新しいカラーインクタンク
204によりカラーインクタンク104をインクジェッ
トカートリッジ101から完全に押し出した状態を示し
ている。
【0044】新しいカラーインクタンク204の固定爪
215は、テーパ部124に案内され挿入部125の内
壁面を摺動し、最終的に係合溝117に係合し、インク
ジェットカートリッジ101に対して位置決めされ、か
つ、固定される。
【0045】最後に図4(e)に示すように、カラーイ
ンクタンク104の固定部材116の穴122に嵌合し
た新しいカラーインクタンク204の突起123を、付
け根部130で折って切り離すことで、交換作業を終了
する。
【0046】以上説明したように、インクジェットカー
トリッジ101のインク流路106が外気に暴露される
状態は、交換すべきカラーインクタンク104と新しい
カラーインクタンク204とを交換している、わずかな
時間の間だけ、すなわち、図4(c)と図4(d)の間
の時間だけである。
【0047】また、新しいカラーインクタンク204の
突起123を固定部材116の穴122に嵌合させて固
定部材116を矢印A方向に押し込むと同時に新しいカ
ラーインクタンク204でカラーインクタンク104を
押し出すことで、カラーインクタンク104をインクジ
ェットカートリッジ101から抜き取ることができる構
成になっている。このため、カラーインクタンク104
がインクジェットカートリッジ101から外れて、交換
時以外にインク流路106が外気に暴露されるといった
ことを防止することができる。
【0048】よって、インク流路106のインクが乾燥
により固着して記録ヘッド102にインクが供給されな
くなるのを防止することができる。
【0049】なお、本実施形態では、固定爪105、2
05、腕部118、係合溝117等は2組ずつ設けられ
ている構成を例に説明したが、これに限定されるもので
はなく、2組以外の構成であってもよい。
【0050】最後に、本発明のインクタンクを有するイ
ンクジェットカートリッジを搭載するインクジェット記
録装置の一例の模式的な斜視図を図5に示す。
【0051】インクジェットカートリッジ101は、イ
ンクジェット記録装置本体のキャリッジ5010に不図
示の位置決め手段によって固定支持されるとともに、キ
ャリッジ5010に対してそれぞれ着脱可能な形で搭載
される。インクを吐出する記録ヘッド102はインクジ
ェットカートリッジ101に一体的に設けられており、
キャリッジ5010は、記録ヘッド102の吐出口を下
向きに向けてインクジェットカートリッジ101を搭載
する。
【0052】駆動モータ5130の正逆回転は駆動伝達
ギア5090、5110を介してリードスクリュー50
40に伝達され、これを回転させ、またキャリッジ50
10はリードスクリュー5040の螺旋溝5050に係
合するピン(不図示)を有する。これによって、キャリ
ッジ5010は装置長手方向に往復移動される。
【0053】一方、被記録材Pは、紙送りモータ506
0の駆動による搬送ローラ5000の回転によりキャリ
ッジ5010の下方に送られる。この位置で、キャリッ
ジ5010を移動させながら記録ヘッド102からイン
クを吐出させることで、被記録材Pに記録が行われる。
【0054】記録ヘッド102の前面をキャッピングす
るキャップ5020は、不図示の吸引手段によりキャッ
プ内開口を介して記録ヘッド102の吸引回復を行うた
めに用いられる。キャップ5020はギア5080等を
介して伝達される駆動力により移動して記録ヘッド10
2の吐出口面を覆うことができる。キャップ5020の
近傍には、不図示のクリーニングブレードが設けられ、
このブレードは図の上下方向に移動可能に支持されてい
る。ブレードは、この形態に取られず、周知のクリーニ
ングブレードが本例に適用できることは言うまでもな
い。
【0055】これらのキャッピング、クリーニング、吸
引回復は、キャリッジ5010がホームポジションに移
動したときにリードスクリュー5040の作用によって
それらの対応位置で所望の処理が行えるように構成され
ているが、周知のタイミングで所望の動作を行うように
すれば、本例にはいずれも適応できる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、インクジ
ェットカートリッジに搭載する際の新しいインクタンク
による押し出しでのみ、インクジェットカートリッジか
らインクタンクを取り外すことができるものである。す
なわち、新しいインクタンクを搭載しながら、使い切っ
たインクタンクを取り外すため、インク流路が外気に暴
露される時間は非常に短い。また、このため、インクタ
ンクの交換時以外にインク流路が外気に暴露されること
はないだけでなく、使いきったインクタンクを取り外し
た直後に新しいインクタンクが搭載されるため、新しい
インクタンクを搭載しなかったことによるインク流路の
外気への長時間の暴露といったことも防止することがで
きる。このため、インク流路内のインクが乾燥して固着
するような状態を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の一例であるインクタンクを
搭載した状態のインクジェットカートリッジの概略的な
正面断面図である。
【図2】図1に示したインクタンク内部の構造を説明す
るための側断面図である。
【図3】図1に示したインクタンクの固定部材を説明す
るための側断面図である。
【図4】図1に示したカラーインクタンクの交換手順に
関して説明する図である。
【図5】本発明のインクジェット記録装置の一例の模式
的な斜視図である。
【図6】従来のインクタンクおよびインクジェットカー
トリッジの一例の側断面図である。
【符号の説明】
101 インクジェットカートリッジ 102 記録ヘッド 103 黒インクタンク 104、204 カラーインクタンク 105、205 固定爪 106 インク流路 107 フィルタ 108 インク供給口 109 Oリング 110 インク吸収体 111 仕切壁 112 インク 113 大気連通口 114 インク吸収体収納室 115 連通路 116 固定部材 117 係合溝 118 腕部 119 切り欠き 120 主部 121 後端部 122 穴 123 突起 124 テーパ部 125 挿入部 126 前端部 127 前面 128 後面 129 突出用孔 130 付け根部 5000 搬送ローラ 5010 キャリッジ 5020 キャップ 5040 リードスクリュー 5050 螺旋溝 5060 紙送りモータ 5080 ギア 5090、5110 駆動伝達ギア 5130 駆動モータ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを吐出する記録ヘッドと、前記記
    録ヘッドに連通するインク流路とを有するインクジェッ
    トカートリッジの前記インク流路に接続される供給口が
    形成され、前記インク流路を介して前記記録ヘッドに供
    給がなされるインクを内部に収納しているインクタンク
    において、 前記インクジェットカートリッジに摺動して着脱され、
    新しいインクタンクを前記インクジェットカートリッジ
    に搭載する際の前記新しいインクタンクによる押し出し
    でのみ、前記インクジェットカートリッジから取り外す
    ことができることを特徴とするインクタンク。
  2. 【請求項2】 前記インクジェットカートリッジに形成
    された少なくとも1つの係合溝に係合する少なくとも1
    つの固定爪を有する、弾性的に設けられた少なくとも1
    つの腕部と一体的に形成され、前記新しいインクタンク
    に設けられた突起部が嵌合する穴が端部に形成されてい
    る、摺動可能に取り付けられた固定部材を有し、前記突
    起部を前記穴に嵌合させて前記新しいインクタンクで前
    記固定部材を押すことにより、前記係合溝と前記固定爪
    との係合が解除される請求項1に記載のインクタンク。
  3. 【請求項3】 外部から供給されるインクを吐出する記
    録ヘッドと、前記記録ヘッドに連通するインク流路とを
    有するインクジェットカートリッジにおいて、 前記インク流路に接続される供給口が形成されており、
    前記インク流路を介して前記記録ヘッドに供給がなされ
    るインクを内部に収納しているインクタンクが、新しい
    インクタンクを搭載する際の前記新しいインクタンクに
    よる押し出しでのみ取り外されることを特徴とするイン
    クジェットカートリッジ。
  4. 【請求項4】 少なくとも1つの固定爪を有する、弾性
    的に設けられた少なくとも1つの腕部と一体的に形成さ
    れ、前記新しいインクタンクに設けられた突起部が嵌合
    する穴が端部に形成されている、摺動可能に取り付けら
    れた固定部材を有する前記インクタンクの前記固定爪が
    係合する少なくとも1つの係合溝が形成されており、前
    記突起部を前記穴に嵌合させて前記新しいインクタンク
    で押すことにより、前記係合溝と前記固定爪との係合が
    解除される請求項3に記載のインクジェットカートリッ
    ジ。
  5. 【請求項5】 請求項3または4に記載のインクジェッ
    トカートリッジと、該インクジェットカートリッジを着
    脱自在に保持し、被記録媒体の面に沿って往復移動可能
    に支持されたキャリッジとを有し、 インクを吐出する電気信号に基づき、前記インクジェッ
    トカートリッジの前記記録ヘッドからインクを吐出して
    被記録媒体に記録を行うインクジェット記録装置。
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