JP2001351888A - デバイスウエハの研磨終点検出方法 - Google Patents

デバイスウエハの研磨終点検出方法

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JP2001351888A
JP2001351888A JP2000166912A JP2000166912A JP2001351888A JP 2001351888 A JP2001351888 A JP 2001351888A JP 2000166912 A JP2000166912 A JP 2000166912A JP 2000166912 A JP2000166912 A JP 2000166912A JP 2001351888 A JP2001351888 A JP 2001351888A
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Satoru Ide
悟 井出
Katsuhiro Tsuji
克浩 辻
Tomio Kubo
富美夫 久保
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Okamoto Machine Tool Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダマシン工程、キャパシタ材埋め
込み工程の際の基板の化学機械研磨終点時点の検出方法
の提供。 【解決手段】 研磨される基板の1層構成に指標
となる鉄薄膜層を設けたウエハ1を用い、化学機械研磨
の最初または途中から研磨剤スラリ−13廃液を連続流
として回収し、この回収連続流に鉄イオンと反応する発
色試薬22を連続して混合して連続流の検体26とし、
この検体の色をカラ−識別センサ300でデジタル値
(Ii)として読み取り、そのデジタル値(Ii)の値が
予め制御装置CPUに入力された化学機械研磨がなされ
た研磨終点時の研磨剤スラリ−廃液流検体のデジタル値
(Io)に達したときを基板の化学機械研磨終点とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリコン基板上に
絶縁膜層を設け、ついでスパッタリングにより鉄薄膜層
を設けた後、パタ−ニング、エッチングして前記絶縁膜
層および鉄薄膜層の一部に両層に通じる開口部を設け、
前記絶縁膜層の表面にスパッタリングにより開口部を埋
めたタングステン層を設け、このタングステン層を有す
る基板を、前記基板のタングステン層と研磨布が貼付さ
れた研磨定盤との間に研磨剤スラリ−を介在させながら
前記タングステン層の一部および鉄薄膜層の全部を化学
機械研磨してシリコン基板と上層配線を接続するための
タングステン・コンタクトプラグ部を形成する際の研磨
終点を検出する方法に関する。本発明の他の1つは、シ
リコン基板上にポリシリコンのキャパシタ材埋め込み工
程時の研磨終点を検出する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、シリコン基板101上にMOS
FETが形成された多層配線構造は、図12に示される
(特開平10−303152号)。多層配線は、例えば
図12に示されるようにMOSFETと上層配線を接続
するためのタングステンコンタクトプラグ部102、C
MOS回路ブロック内を接続するアルミニウム・ロ−カ
ル配線部103、低誘電率有機膜に銅・グロ−バル配線
部よりなる。
【0003】このデバイス基板において、まず、MOS
FET間の素子分離には化学機械研磨方法を用い、シリ
コン基板101に形成された溝にシリコン酸化膜を埋め
込んだ平坦化素子分離構造が採用されている。さらに、
MOSFET上にはBPSG膜105を成長させるが、
このBPSG膜も化学的機械研磨で平坦化されている。
この平坦化されたBPSG膜105にはMOSFETの
拡散層およびゲ−ト電極に到るコンタクトホ−ルが形成
されており、コロイダルシリカを酸化剤水溶液に分散さ
せた研磨剤スラリ−を用いてW−化学的機械研磨(W−
CMP)してタングステン・コンタクトプラグが形成さ
れる。
【0004】このタングステン・コンタクトプラグ上に
は、第一シリコン酸化膜106に形成された第一配線溝
にアルミニウムの埋め込まれた第一アルミニウム埋め込
み配線が形成されている。さらにその上層の第二シリコ
ン酸化膜107に形成された第一スル−ホ−ルと第二配
線溝に一括してアルミニウムの埋め込まれた第二アルミ
ニウム埋め込み配線が形成されている。これら埋め込み
アルミニウム配線は配線溝あるいは配線溝とスル−ホ−
ルとに高音スパッタ法でアルミニウムの埋め込み成膜を
行い、シリカ粒子やベ−マイト粒子を酸化剤水溶液に分
散させた研磨剤スラリ−を用いてAl−CMP法で埋め
込み平坦化を行う。
【0005】さらに、第二シリコン酸化膜107上の低
誘電率有機膜108に形成された第二スル−ホ−ルと第
三配線溝に銅の埋め込まれた第三埋め込み銅配線と、だ
遺産スル−ホ−ルと第四配線溝に銅の埋め込まれた第四
埋め込み銅配線が形成されている。これら埋め込み銅配
線は、配線溝あるいは配線溝とスル−ホ−ルとにMOC
VD法で銅の埋め込み成膜を行い、シリカ粒子やベ−マ
イト粒子を酸化剤水溶液に分散させた研磨剤スラリ−を
用いてCu−CMP法で埋め込み平坦化を行う。
【0006】このように、MOSFETの形成されたシ
リコン基板101上の多層配線の形成にはメタル−CM
P法を用いたW,Al,Ti,TiN,WSix,Ti
Six等の金属埋め込み平坦化(Damascene,Dual Dama
scene工程)が何度も行われる。また、平坦化素子分離
形成やBPSG層表面の表面平坦化にも酸化膜CMP法
が採用されている。上記プラグ、埋め込み配線工程の他
に、図13に示すキャパシタ材埋め込み工程でも基板の
表面平坦化が行われる(SEAJ Journal 1998年8
月号、29−33頁およびUSP5922515号)。
【0007】これら基板(ウエハ)の化学機械研磨にお
いて、人手を懸けない自動研磨の登場が市場より要望さ
れ、研磨終点を自動検出するCMP研磨装置が種々提案
されている。かかる研磨の終点検出方法としては、 研磨途中のウエハの肉厚を肉厚計で測定し、研磨量か
ら終点を決定する方法(特開昭62−257742号、
特開平9−193003号、特会平10−106984
号、特開平10−98016号公報等)。 研磨途中のプラテン、チャック機構のモ−タ−の負荷
電流、電圧、抵抗変化から終点を決定する方法(特開昭
61−188702号、特開平6−252112号、特
開平8−99625号、特開平9−70753号、特開
平10−44035号、同10−128658号、同1
0−177976号等)。 研磨途中のプラテン、チャック機構のモ−タ−のトル
ク変化から研磨終点を決定する方法(特開平5−138
529号、同6−216095号、同8−139060
号、同8−197417号、同9−36073号、同9
−262743号、同10−256209号等)。 研磨途中のウエハにレ−ザ−光を当て、その反射率か
ら研磨終点を決定する方法(特開昭57−138575
号、同61−214970号、特開平4−255218
号、同5−309559号、同7−328916号、同
9−7985号,同10−160420号等)。
【0008】層間絶縁膜上に金属膜が形成されたデバ
イス基板を保持するチャックに対向してカラ−センサを
設置し、CM研磨された層間絶縁膜の色を検知して研磨
終点を決定する方法(特開平11−70467号)。等
々が提案されている。
【0009】上記のウエハの肉厚測定は、ウエハの一
部分の肉厚を測定して行っており、ウエハ全体の肉厚分
布を測定するには時間を長く要するので、精度が出な
い。上記の電流、電圧、抵抗、あるいはのトルクか
ら決定する方法では直にウエハ研磨表面を観察するもの
ではないので、と同様平坦化の精度が低い。上記の
レ−ザ−光を利用する方法は、ウエハに直接レ−ザ−光
を照射し、その反射光の光量で終点を決定するため、チ
ャックに取り付けられているウエハにレ−ザ−光を照射
する必要があり、自動研磨装置のプラテンにレ−ザ−光
が通過できる空間を設ける必要があり、研磨装置が複雑
となる。のカラ−センサを用いる方法は、具体的にど
のように研磨終点を検出するか記載がなされていない
し、開示された図から推測するにカラ−センサ一台でデ
バイスウエハ全面を一瞬に観察することは困難であり、
現実性に欠ける。また、絶縁層のみの検出に使用できる
としてもタングステンプラグや金属配線等のダマシン工
程における金属の研磨終点検出の利用を提案するもので
はない。
【0010】CMP研磨される基板の拡径および配線構
造の多層構造化により配線やプラグ幅はますます狭くな
り、レ−ザ−光で直接基板上の金属層を検出することは
困難となっている。本発明者等は、デバイス構造に関係
のない鉄薄膜層をダマシン工程またはキャパシタ材埋め
込み工程において基板の層構成に設け、CMP研磨時に
この鉄薄膜層の全てが除去され、研磨剤スラリ−廃液中
の鉄イオン濃度が最大となった時点を研磨終点とするこ
とを考え、その濃度検定方法を比色計、電導度滴定法、
蛍光X線分析方法等、種々検討したが、分析時間が研磨
(平坦化)時間を大きく上まわってしまい、実用化が困
難であると判定した。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、研磨剤
スラリ−廃液中に混入した指標の鉄がイオン(例えば3
価のFeイオン)となっていることを見い出し、これを
発色させて着色した研磨剤スラリ−廃液中の金属イオン
濃度に基づく物理量をカラ−識別センサのデジタル値と
して読み出し、この値と予め試験的に確認しておいた研
磨最適の終点時の着色した研磨剤スラリ−廃液のカラ−
識別センサのデジタル値と比較することにより on ti
me で終点研磨時点を検出できることを見出し本発明に
到達した。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項の1は、
シリコン基板上に絶縁膜層を設け、ついでスパッタリン
グにより鉄薄膜層を設けた後、パタ−ニング、エッチン
グして前記絶縁膜層および鉄薄膜層の一部に両層に通じ
る開口部を設け、前記絶縁膜層の表面にスパッタリング
により開口部を埋めたタングステン層を設け、このタン
グステン層を有する基板を、前記基板のタングステン層
と研磨布が貼付された研磨定盤との間に研磨剤スラリ−
を介在させながら前記タングステン層の一部および鉄薄
膜層の全部を化学機械研磨してシリコン基板と上層配線
を接続するためのタングステン・コンタクトプラグ部を
形成する際の研磨終点を検出する方法であって、研磨剤
スラリ−として固定砥粒を水に分散させた鉄イオン含有
量が0.05ppm以下の研磨剤スラリ−を用い、化学
機械研磨の最初または途中から研磨剤スラリ−廃液を連
続流として回収し、この回収連続流に発色試薬を連続し
て混合して連続流の検体とし、この検体の色をカラ−識
別センサでデジタル値(Ii)として読み取り、そのデ
ジタル値(Ii)の値が予め制御装置に入力された化学
機械研磨がなされた研磨終点時の研磨剤スラリ−廃液流
検体のデジタル値(Io)に達したときを基板の化学機
械研磨終点とすることを特徴とする、研磨終点検出方法
を提供するものである。
【0013】ダマシン工程における研磨終点時期を o
n timeで検出可能となった。研磨剤スラリ−廃液
中には、研磨の進行の程度に応じて研磨剤スラリ−成分
の他に、金属層の研磨屑、絶縁層の屑、鉄屑が加わり、
廃液組成比が刻々と変化する。従って、研磨最良時の研
磨剤廃液中の鉄イオン含有量(Co)に相関するカラ−
値(Io)を予めの実験で求めておき、研磨実効中の研
磨剤スラリ−廃液中の該鉄イオンの含有量に相関するカ
ラ−値(Ii)をカラ−識別センサで追跡(モニタ−)
し、このカラ−値(Ii)が前記研磨終点時のカラ−値
(Io)に一致したときを研磨終点とすることにより、
研磨加工基板のタングステンコンタクトプラグの面積が
他の層が占める面積に対する比が常に一定の状態で研磨
終了とされることになる。
【0014】本発明の請求項2は、シリコン基板上に絶
縁層を設け、ついでスパッタリングにより鉄薄膜層を設
けた後、パタ−ニング、エッチングして前記絶縁層およ
び鉄薄膜層の一部に両層に通じる開口部を設け、前記絶
縁層の表面にCVD法により開口部を埋めたポリシリコ
ン層を設け、このポリシリコン層を有する基板を、前記
基板のポリシリコン層と研磨布が貼付された研磨定盤と
の間に研磨剤スラリ−を介在させながら前記ポリシリコ
ン層の一部および鉄薄膜層の全部を化学機械研磨してシ
リコン基板にポリシリコンのキャパシタ材を形成する際
の研磨終点を検出する方法であって、研磨剤スラリ−と
して固定砥粒を水に分散させた鉄イオン含有量が0.0
5ppm以下の研磨剤スラリ−を用い、化学機械研磨の
最初または途中から研磨剤スラリ−廃液を連続流として
回収し、この回収連続流に発色試薬を連続して混合して
連続流の検体とし、この検体の色をカラ−識別センサで
デジタル値(Ii)として読み取り、そのデジタル値
(Ii)の値が予め制御装置に入力された化学機械研磨
がなされた研磨終点時の研磨剤スラリ−廃液流検体のデ
ジタル値(Io)に達したときを基板の化学機械研磨終
点とすることを特徴とする、研磨終点検出方法を提供す
るものである。
【0015】キャパシタ材埋め込み平坦化工程における
研磨終点時期を on timeで検出可能となった。
【0016】本発明の請求項3は、前記基板の研磨終点
検出方法において、発色試薬として鉄イオンの存在下で
発色する発色剤および過酸化水素水を含有する液を用
い、カラ−識別センサでデジタル値(Ii)として検出
される値は、研磨剤スラリ−中の鉄イオンに起因して発
色した研磨剤スラリ−廃液流検体のカラ−値であること
を特徴とする。
【0017】鉄イオンは極めて少量でも発色試薬により
着色するのでCMP研磨の基板スル−プット時間(通常
は2〜6分)内に廃液の着色が行なわれ、カラ−センサ
で終点を決定できる。また、酸化剤の過酸化水素水は安
価である。
【0018】本発明の請求項4は、前記発色剤が、N,
N−ジアルキル−p−フェニレンジアミン(但し、アル
キル基の炭素数は1〜2である。)またはその塩である
ことを特徴とする。
【0019】数ある鉄イオンの着色剤の中でも、N,N
−ジアルキル−p−フェニレンジアミンが酸化剤の存在
下で最も速く着色する。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明を更に
詳細に説明する。図1は、本発明の一態様を示す基板の
研磨終点検出フロ−図、図2はダマシン工程を示すフロ
−図、図3はキャパシタ材埋め込み工程を示すフロ−
図、図4は本発明の別の態様を示す基板の研磨終点検出
フロ−図、図5は化学機械研磨装置の平面図、図6はカ
ラ−識別センサの斜視図、図7はカラ−識別センサのア
ンプの制御部の平面図、図8はアンプの詳細を示す平面
図、図9はカラ−識別センサの出入力回路の接続図、図
10はカラ−識別センサの出力回路図および図11はカ
ラ−識別センサの入力回路図である。
【0021】被研磨物の基板:被研磨物の基板の例1
は、シリコン基板上に絶縁膜層を設け、ついでスパッタ
リング(CVD)により鉄薄膜層を設けた後、パタ−ニ
ング・エッチングして前記絶縁膜層および鉄薄膜層の一
部に両層に通じる開口部を設け、前記絶縁膜層の表面に
スパッタリング(CVD)により開口部を埋めたタング
ステン層を設けた構造の基板でタングステンコンタクト
プラグを形成するダマシン工程あるいは金属配線とタン
グステンコンタクトプラグを形成するダブルダマシン工
程に用いる基板である。
【0022】図2にダマシン工程を示す。化学機械研磨
される基板wは、例えば、シリコン基板101上に絶縁
膜層105を設け、ついでスパッタリングにより鉄薄膜
層110を設けた後(図2a)、パタ−ニング、エッチ
ングして前記絶縁膜層および鉄薄膜層の一部に両層に通
じる開口部109を設け(図2b)、前記絶縁膜層の表
面にスパッタリングにより開口部を埋めたタングステン
層102を設けた基板(図2c)で、化学機械研磨により
タングステン層102の一部と指標の鉄薄膜層110の
全てが除かれ、前記開口部がタングステンにより埋めら
れたプラグ102aを形成する(図2d)。
【0023】鉄薄膜層は鉄単独でもよいし、鉄が10重
量%以上含有されていれば他の金属を含んでいてもよ
い。例えばNi−Fe、Mn−Fe、Co−Fe、Ni
−Rh−Fe、Co−Zr−Fe、Co−Fe−Bの組
み合わせである。鉄薄膜層の厚みは20〜50ナノメ−
タ−(nm)で充分である。
【0024】被研磨物の基板の例2は、シリコン基板1
01上に絶縁層(Dielectric Layer)111を設け、つ
いでスパッタリング(CVD)により鉄薄膜層110を
設けた後、パタ−ニング・エッチングして前記絶縁層お
よび鉄薄膜層の一部に両層に通じる開口部109を設
け、前記絶縁層の表面にCVD法により開口部を埋めた
ポリシリコン層102を設けた構造の基板で、キャパシ
タ材埋め込み工程に用いる基板である。
【0025】図3にキャパシタ材埋め込み工程を示す。
化学機械研磨される基板wは、例えば、シリコン基板1
01上に絶縁層105を設け、ついでスパッタリングに
より鉄薄膜層110を設けた後(図3a)、パタ−ニン
グ、エッチングして前記絶縁層および鉄薄膜層の一部に
両層に通じる開口部109を設け(図3b)、前記絶縁
層の表面にCVD法により開口部をポリシリコンで埋め
たポリシリコン層を表面に有する基板(図3c)で、化学
機械研磨によりポリシリコン層102の一部と指標の鉄
鉄薄膜層110の全てが除かれ、前記開口部109がポ
リシリコンにより埋められた構造を形成する(図3d)。
【0026】CMP研磨装置:化学機械研磨装置10と
しては、例えば図14に示すチャックテ−ブル14にウ
エハ1をバキュ−ム吸着させ、該ウエハの上面側より研
磨布15aを貼りつけたプラテン15を押圧し、プラテ
ンに研磨剤スラリ−13を供給またはウエハ上面に研磨
剤スラリ−を供給しつつ、プラテンとウエハを回転させ
て研磨するCMP装置、あるいは図4、図5に示すウエ
ハ1をチャック11に取り付け、研磨布12aを貼りつ
けたプラテン12に押圧し、プラテンに研磨剤スラリ−
13を供給しつつ、プラテンと半導体ウエハを回転させ
てウエハを研磨する化学的機械研磨(CMP)装置、あ
るいはプラテンに代えて、樹脂、アルミニウム、錫、銅
製のラップ定盤12を用いたラップ装置等が挙げられ
る。
【0027】研磨剤スラリ−:CMP研磨に用いる研磨
剤スラリ−は、固定砥粒を水に分散させた鉄イオン含有
量が0.05ppm以下、好ましくは1ppb以下の研
磨剤スラリ−である。通常、市販のCMP研磨剤スラリ
−は、砥粒の種類、用いられた水の種類により異なるが
鉄イオンを10〜200ppm含有している。また、研
磨速度を速めるため、酸化剤として硝酸鉄を3〜5重量
%含有させることもある(特開平8−197414
号)。このような市販品の鉄含有量が高い研磨剤スラリ
−を用いると、基板wの研磨により指標の鉄薄膜層から
削り出されてスラリ−中に混入する鉄イオンの量より
も、もともと研磨剤スラリ−中に含有されていた鉄イオ
ンの量が多く、研磨剤スラリ−廃液の色変化がもともと
研磨剤スラリ−中に含有されていた鉄によりなされ、研
磨終点前の検体のカラ−濃度が濃く、更に加わった鉄薄
膜層から削り出されてスラリ−中に混入した鉄イオンに
起因する研磨剤スラリ−廃液の色変化の度合いが小さ
く、研磨終点のカラ−値(Io)を定めるのが難しい。
よって、研磨剤スラリ−の調製には、鉄イオン含有量が
無いかまたは含有量が極めて少ない砥粒、分散媒を用
い、かつ、調製機器、研磨剤供給機器も研磨剤スラリ−
を鉄、ステンレス等、鉄金属に非接触な状態で使用でき
る容器、配管、攪拌器、ポンプを用いることが重要であ
る。
【0028】研磨剤スラリ−の成分は、被研磨物の組
成、構造、研磨量によって変わるが、例えば(a)平均
粒径が0.05〜1μmの砥粒 0.1〜35重量%、
(b)酸化剤または酸 1〜20重量%および(c)脱
イオン水または蒸留水 60〜90重量%、必要により
(d)水溶性キレ−ト剤、pH調整剤アルカリなどを含
有する水性研磨剤スラリ−が使用できる(特開平8−1
97414号、同10−67986号、同10−226
784号、USP5209816、特表平8−5104
37号)。砥粒としては、酸化アルミニウム、酸化セリ
ウム、酸化ケイ素(コロイダルシリカ、ヒュ−ムドシリ
カ等を含む)等が挙げられ、これら砥粒は平均粒径が
0.01〜1.0μm、好ましくは0.3〜0.5μm
の粒子である。砥粒はできるだけ鉄を含有しないものが
よい。
【0029】酸化剤としては、過酸化水素、水溶性硝酸
アルミニウム、硝酸ニッケル等が挙げられる。酸として
は、弗化水素酸、硫酸、塩酸、酢酸、フタル酸水素アン
モニウム、フタル酸水素カリウム、クエン酸、リンゴ酸
等が使用される。
【0030】水溶性キレ−ト剤は、研磨速度の向上、得
られる基板の平坦性向上の目的でスラリ−中に添加され
る。かかる水溶性キレ−ト剤としては、エチレンジアミ
ンテトラアセチックアシッド(EDTA)、エチレンジ
アミンテトラ酢酸の2ナトリウム塩(EDTA−2)、
アミノスルホン酸−N,N−2酢酸アルカリ金属塩、
2,2−ジメチルプロパンビスオキサミドのアルカリ金
属塩、ジエチレントリアミンペンタ酢酸およびそのナト
リウム塩等が挙げられる。pH調整剤としてはトリエタ
ノ−ルアミン、モルフォリン、水酸化ナトリウム、アン
モニア、テトラメチルアンモニウムヒドロキシドなどが
使用できる。
【0031】研磨終点検知:ダマシン工程あるいはキャ
パシタ材工程により基板wを化学機械研磨して基板上に
平坦なタングステンプラグを露出、あるいはポリシリコ
ンキャパシタ材を埋設させるCMP研磨における研磨終
点検知は、CMP研磨の最初または途中から研磨定盤上
または基板上の研磨剤スラリ−を連続流として回収し、
この回収連続流に発色試薬を連続して混合して連続流の
検体とし、この検体の色をカラ−識別センサでデジタル
値(Ii)として読み取り、そのデジタル値(Ii)の値
が予め試験により確認され、制御装置に最適研磨終点時
の研磨スラリ−廃液流検体のカラ−デジタル値として入
力されたデジタル値(Io)の値に達したときを基板w
のCMP研磨終点とする。
【0032】排出されてくる鉄イオンを含有する研磨剤
スラリ−廃液に、鉄イオンの存在下に発色する試薬を、
必要により酸化剤、緩衝剤を加えて発色させ、発色した
液の色をカラ−識別センサで読み取りデジタル数値化す
る。すなわち、鉄イオンは触媒の作用をし、その濃度が
高いと発色の反応が速く進行し、研磨剤スラリ−廃液の
色彩が鉄イオン濃度の増加とともに変化するので、予め
実験によりCMP研磨終点時の研磨剤スラリ−廃液のカ
ラ−値(Io)を求め、その値を制御装置CPUのRO
Mに入力しておく。
【0033】鉄イオンの存在下で発色する試薬として
は、N,N−ジメチル−p−フェニレンジアミン、N,
N−ジエチル−p−フェニレンジアミン、これらの塩
(塩酸塩、硫酸塩)、o−フェナントロリン、チオシア
ンカリ、チオシアンナトリウム等が挙げられる。中でも
鉄イオンに対し感度の良好なN,N−ジメチル−p−フ
ェニレンジアミン、N,N−ジエチル−p−フェニレン
ジアミンまたはこれらの塩酸塩が好ましい。このN,N
−ジメチル−p−フェニレンジアミンの発色は、pH
5.0以上、好ましくは5.5〜7がよく、緩衝剤が廃
液に加えられる。緩衝剤としては、酢酸と酢酸ナトリウ
ムの混合水溶液、燐酸と燐酸アンモニウムの混合水溶
液、硫酸と硫酸アンモニウムの混合水溶液等が挙げられ
る。N,N−ジメチル−p−フェニレンジアミン水溶液
はそれ自身空気により酸化されやすいので、予め硫酸、
塩酸、燐酸、酢酸等の酸を加えてpHを酸性域にしてお
くか、緩衝剤を加えてpHを酸性域にしておくのが好ま
しい。
【0034】さらに、発色剤水溶液は、ガラス瓶、ナイ
ロン/マレイン酸グラフトポリエチレン/ポリエチレン
積層中空容器、鹸化EVA/マレイン酸グラフトポリエ
チレン/ポリエチレン積層中空容器、ポリエチレンテレ
フタレ−ト中空容器、ナイロン/マレイン酸グラフトポ
リプロピレン/ポリプロピレン積層中空容器、鹸化EV
A/マレイン酸グラフトポリプロピレン/ポリプロピレ
ン積層中空容器等の酸素透過率が小さいガスバリヤ−性
樹脂容器内に入れて保管するのが好ましい。これらビ
ン、容器は光線透過率の低い黒色、茶色に着色されてい
るのが好ましい。ガラス瓶、中空樹脂容器内に発色剤水
溶液を充填後は窒素シ−ルし、瓶口、中空容器口をシ−
ル材で密閉し、保管するのが好ましい。
【0035】シ−ル材としては、アルミニウム/エチレ
ン・酢酸ビニル共重合体積層シ−ル材、ポリエチレンテ
レフタレ−ト/酢酸ビニル共重合体重合体積層シ−ル材
などのガスバリヤ−性シ−ル材で密閉されるのが好まし
い。
【0036】N,N−ジメチル−p−フェニレンジアミ
ンの発色は酸化によるので、発色を短時間で行うために
酸化剤を加える。酸化剤としては、過酸化水素水が安価
で取り扱いが容易である。N,N−ジメチル−p−フェ
ニレンジアミンの発色は、次式で示される。
【化1】
【0037】該試薬の酸化により2つの誘導体が生じ
る。研磨時間の経過につれて触媒作用する鉄イオンが増
加し、反応が進行し、廃液の紫色が濃くなる。検体の研
磨剤スラリ−廃液の色は、鉄イオンが実質的に含有され
ていない白濁色から、鉄イオンの増加につれて淡いピン
ク色、淡い赤紫色、濃い赤紫色、濃い紫色へと鉄イオン
の酸化反応の進行により色が濃くなっていく。従って、
白濁色から、鉄イオンの増加につれて淡いピンク色、淡
い赤紫色と緩やかに色彩が変わっていくところで研磨終
点を検出することは容易であるが、鉄含有量が高い研磨
剤スラリ−を用いるときは、この色彩変化が急であり、
研磨終点検出前にかなり濃い赤紫色ないし濃い紫色とな
っているので研磨終点時前後のカラ−値の変化が小さ
く、終点検出が困難となる。
【0038】検体の研磨剤スラリ−廃液のカラ−値(デ
ジタル値)として、カラ−識別センサで検体のカラ−を
識別始めた際の検体のカラ−値は999と設定され、予
め実験により求めたCMP研磨終点時の研磨剤スラリ−
廃液のカラ−値(Io)をROMに入力する。例えば、
検体の研磨剤スラリ−廃液のカラ−値(デジタル値)と
して、カラ−識別センサで検体のカラ−を識別始めた際
のFeイオンが含有されていない白濁色の検体のデジタ
ル値が999に設定され、予め実験により求めたCMP
研磨終点時の研磨剤スラリ−廃液の淡い赤紫色のカラ−
値(Io)が975とROMに入力される。
【0039】なお、用いる研磨剤スラリ−中に鉄イオン
が入っているときも、当然、実験で研磨終点時の研磨剤
スラリ−廃液のカラ−値(Io)を求め、入力するの
で、上記975の値に一致するとは限らない。当然CM
P研磨終点時の研磨剤スラリ−廃液色も濃い紫色の場合
もあり、デジタル値(Io)が955となることもあ
る。 さらに、鉄薄膜層の組成、厚み、プラグ形成開口
部が占める面積によってもCMP研磨終点時の研磨剤ス
ラリ−廃液のカラ−値(Io)は異なる。
【0040】図4に該検出器機を取り付けた状態の化学
機械研磨装置の一例を示す。研磨剤スラリ−廃液16
は、プラテンまたはチャックテ−ブルの回転の遠心力に
よりこれら外周の一端に設けた樋17に集められ、ポン
プ18aにより管19aに供給され、管19bにポンプ
18bにより供給された緩衝剤水溶液20と混合部21
aで混合されて先ず廃液のpHを5以上、好ましくは
5.5〜7.0に調整し、ついで、試薬の水溶液22を
ポンプ18cで管19cに供給し、混合部21bで前記
緩衝剤を含有する廃液と混合し、更に、過酸化水素水溶
液23をポンプ18dで管19dに供給し、混合部21
cで混合することにより検体液24とされ、これを加熱
器25,25で40〜80℃に加熱し、ついで検出器機
のセル26内を通過する際、カラ−識別センサ300よ
り3色の光線が検体の研磨剤スラリ−廃液流に照射さ
れ、その反射光の色をデジタル数値(Ii)化し、予め
ROMに入力された最良の研磨時の研磨剤スラリ−廃液
流のデジタル数値(Io)と比較され、両者の値が一致
するとCPUから研磨終了の指令がCMP装置に出力さ
れ、CMP装置のチャック機構または研磨定盤を昇降さ
せ、ついで回転を止めてウエハのCMP研磨を終了す
る。
【0041】図1は、別の研磨終点検出装置を取り付け
た状態のCMP研磨装置の一例を示す。該研磨終点検出
装置は、研磨定盤12上の研磨剤スラリ−13廃液を回
収するスクレ−パ−27、該スクレ−パ−に回収された
研磨剤スラリ−廃液を連続流として汲み上げ温度調整器
に送るロ−ラ−ポンプ28、ロ−ラ−ポンプにより汲み
上げられた研磨剤スラリ−廃液流に連続的に発色試薬2
0,22,23を供給する試薬供給機構、温度調整器2
9を経由した発色試薬含有研磨剤スラリ−廃液流検体の
色をデジタル値として読み取るカラ−識別センサ30
0、該カラ−識別センサで読み取ったデジタル値
(Ii)と、予め入力されたCMP研磨がなされた研磨
終点時の発色試薬含有研磨剤スラリ−廃液流検体のカラ
−識別センサで読み取ったデジタル値(Io)とを対比
する機構と、前記測定値(Ii)が予め入力された
(Io)の値に達したときに信号を発する機構、およ
び、その信号に基づきウエハのCMP研磨終了を指示す
る機構を有する。
【0042】上記スクレ−パ−27の昇降は、軸27a
をシリンダ−(図示されてない)を用いて行なう。スク
レ−パ−27の液体取入口27bより研磨剤スラリ−廃
液はロ−ラ−ポンプ28により吸み上げられ、管27c
を経由して発色試薬と混合され、40〜80℃の一定温
度の温度調整器29に検体は連続流として導かれて発色
反応が促進され、発色した検体流の色をカラ−識別セン
サ300で読み取る。
【0043】カラ−識別センサ300は、赤、緑、青の
3色光を検体に照射(投光)し、反射した光を光ファイ
バ−に集光して光の色成分を検出するもので、登録した
基準色にどれだけ近いかを一致度として0〜999で表
示するデジタル表示型カラ−識別センサであって、か
つ、予め実験により求められたCMP研磨終点の発色試
薬含有研磨剤スラリ−廃液流検体の色成分をカラ−識別
センサで読み取ったデジタル値(Io)をカラ−識別セ
ンサに認識させ、この色成分が認識されるときはOnの
状態にLED(赤)表示し、この色成分が認識されない
ときはoffの状態にLED(緑)表示できるものであ
る。また、SETボタンで感度設定後、薄膜の色むらや
汚れを許容したいときもデジタル値を見ながら調整でき
るものである。
【0044】かかるデジタル表示型カラ−識別センサ3
00としては、キ−エンス(株)よりデジタルカラ−判
別センサCZ−41、CZ−40(特開平6−2419
04号)、およびアンプ301としてCZ−V1が販売
されている。これに更に赤、青、緑の受光量を各々12
bitでデ−タ化するA/Dコンバ−タFS01(商品
名)を内蔵させれば色成分の感度ばかりでなく、光量を
も合わせてデジタル表示可能となる。このセンサの応答
時間は300μs/1msで、出力切替は記録(登録)
色と同色成分時は出力On、登録色と異色時は出力Of
fのモ−ド、または登録色と同色時は出力Off、登録
色と異色時は出力Onのモ−ドに切り替えることができ
る。よって、研磨終点決定ソフトのプログラムを、カラ
−識別センサのデジタル値がIoに達したときにOff
(研磨終了)、達しないときにOn(研磨続行)として
制御を行なうこともできる。
【0045】図6にカラ−識別センサ300の一例を示
す。カラ−識別センサは認識部であるアンプ301と光
をウエハ面に投光し、この反射光を集光する光ファイバ
ユニッド313と色成分を記録する記録部と、基準色の
色成分のデ−タを記録するOKデ−タ記録部、演算部、
および制御部を備える。アンプ301はSETボタン3
02、LEDデジタル数値表示モニタ303、出力表示
灯304、MODE切換スイッチ305、出力切換スイ
ッチ306、設定値調整キ−307、光ファイバ−30
8、レンズ309緑センサ310、青センサ311、赤
センサ312、光ファイバ313a,313bが接続さ
れるコネクタ314a,314b、シ−ケンス等の外部
機器が接続されるケ−ブル315を備える。
【0046】また、アンプ本体は、図6、図7に示す制
御部316を有している。制御部(CPU)は、OKデ
−タ(Io)記憶部のROM、デ−タ書き換えのラッチ
回路部のRAMから構成されるマイクロコンピュ−タで
ある。アンプにはI/Oポ−ト317を介してケ−ブル
315が接続されている。ケ−ブルにはシ−ケンサ等の
外部機器318が接続される。さらに制御部316には
A/Dコンバ−タ319および増幅器(AMP)320
を介して赤色検出用のRセンサ312、緑色検出用のG
センサ311、青色検出用のBセンサ310とが接続さ
れ、これらは図3に示すように一列に並置され、コネク
タ314aに配置されている。コネクタ314bの延長
部にはハロゲンランプ321が設けられ、ドライバ32
2により点灯駆動されるようになっている。
【0047】前記アンプ301に接続される光ファイバ
−ユニット313は、被検出物(研削液薄膜)wに光を
照射し、その反射光を取り込むための検出端部323を
有しており、光ファイバ313a,313bに接続され
ている。光ファイバ313bは投光用であり、コネクタ
314b内に配置されたハロゲンランプ321からの光
が導かれる。光ファイバ313aは入光用である。図8
にアンプの制御部の詳細を、図9に入出力回路の接続図
を、図10に出力回路を、図11に入力回路を示す。
【0048】図6に示すように、検出端部323を介し
てカラ−識別センサ300から検体流に投光すると、検
体流から反射した光は検出端部323からコネクタを介
してセンサ310,311,312に入光し、色が0〜
999の間の値にデジタル表示される。後述する実施例
のN,N−ジメチル−p−フェニレンジアミンの酸化に
よる発色を利用した鉄イオン着色の研磨終点時のI0
ジタル値は975であった。
【0049】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
する。 研磨剤スラリ−の調製:33重量%濃度のコロイダルベ
−マイト 1000g、フタル酸水素カリウム222
g、イオン交換水 3000g、ラウリルアルコ−ルポ
リオキシエチレンエ−テル 2gをホモジナイザ−で混
合し、研磨剤スラリ−(Feイオン濃度は0.0000
ppm、Coイオン、Mnイオン、およびBiイオンの
いずれも検出されなかった。)を調製した。
【0050】基板wとして、図2cに示すシリコン基板
上にSiO2絶縁膜層を設け、ついでスパッタリングに
より厚み25nmの鉄薄膜層を設けた後、パタ−ニング
・エッチングして前記SiO2層および鉄薄膜層の一部
に両層に通じる開口部を設け、前記SiO2絶縁膜層の
表面にスパッタリングにより開口部を埋めたタングステ
ン層(厚み)230nmを設けた基板を用いた。 鉄濃度測定:上記基板wをチャック機構に基板面が吸着
されるように(タングステン層がプラテンに対向)取り
付け、一方、このチャック機構の下面に設けられたプラ
テンの研磨布面には前記研磨剤スラリ−を120ml/
分量滴下しつつ、基板のタングステン層面を押し当て
(圧力 7psi)、プラテンの回転数を45rpm、
チャック機構の回転数を45rpmとして研磨した。こ
の際の、研磨剤スラリ−廃液 1cc/分、緩衝剤水溶
液(酢酸0.2モルと酢酸ナトリウム0.2モルを純粋
に溶解して1リットルとした水溶液) 1cc/分、
4重量%N,N−ジメチル−p−フェニレンジアミン・
2塩酸塩水溶液(硫酸を5重量%含有) 1cc/分お
よび1重量%過酸化水素水 1cc/分を用いての比色
分析(吸収波長550nm)による研磨剤スラリ−廃液
中の3価の鉄イオン濃度は0.60ppmであった。ま
た、別法で分析した前記研磨剤スラリ−廃液中のNi金
属の濃度は5.1ppmであった。
【0051】研磨終点検知:図1に示す研磨装置10の
プラテンの研磨布12a上にCMP研磨開始直後、スク
レ−パ−27を基板チャック機構の約30mm近傍に下
降させ、該スクレ−パ−27に研磨中の研磨剤スラリ−
廃液をロ−ラ−ポンプにより1cc/分の割合で管27
cに供給し、また、緩衝剤水溶液、N,N−ジメチル−
p−フェニレンジアミン水溶液および過酸化水素水溶液
の供給も1cc/分として管に供給して発色試薬が含有
された研磨剤スラリ−廃液検体流を調製し、この検体流
を80℃の温水が外套を流れている温度調整機器29で
あるリ−ビッヒ管の中央通路に導き、セル26を通過す
る研磨剤スラリ−廃液の色をカラ−識別センサ300で
読み取った。
【0052】予めの実験で測定された研磨終了時のデジ
タル値(Io)は975であった。研磨開始時のデジタ
ル値は999である。ROMに最良研磨時のカラ−デジ
タル値(Io)を975と入力した。
【0053】CMP装置の操作モ−ドを手動から自動に
替え、Iiの値がIoと一致した時(Ii=Io)を研磨終
点として連続して20枚のダマシン形成用基板の自動C
MP研磨を行なった。研磨終了後、基板をグラシスクラ
ブ洗浄し、ついで、リンス洗浄したのち、スピン乾燥さ
せた。研磨終了後の基板のプラグ面はいずれも平坦であ
った。また、鉄薄膜層は基板面上に残存していなかっ
た。
【0054】
【発明の効果】本発明のダマシン形成ウエハまたはキャ
パシタ材形成ウエハのCMP研磨終点検出方法は、研磨
終点検出の指標として研磨剤スラリ−廃液に含まれる鉄
イオン濃度を基準に行っているので、プラグやキャパシ
タの幅が狭くても精密に研磨終点を検出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 基板の研磨終点検出の一態様を示すフロ−図
である。
【図2】 本発明のダマシン工程のフロ−図である。
【図3】 本発明のキャパシタ材工程のフロ−図であ
る。
【図4】 基板の研磨終点検出の別の態様を示すフロ−
図である。
【図5】 CMP研磨装置の上面図である。
【図6】 カラ−識別センサの斜視図である。
【図7】 カラ−識別センサのアンプの制御部の平面図
である。
【図8】 アンプの制御部の詳細を示す平面図である。
【図9】 カラ−識別センサの出入力回路の接続図であ
る。
【図10】 カラ−識別センサの出力回路図である。
【図11】 カラ−識別センサの入力回路図である。
【図12】 多層配線構造を有するMOSFET基板の
断面図である。
【図13】 従来のキャパシタ材工程のフロ−図であ
る。
【図14】 CMP研磨装置の別例を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
w 基板 10 CMP研磨装置 13 研磨剤スラリ− 16 研磨剤スラリ−廃液 24 検体液 26 検出器機のセル 300 カラ−識別センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09K 3/00 C09K 3/00 Y G01N 31/00 G01N 31/00 T 31/22 121 31/22 121N Fターム(参考) 2G042 AA01 BC08 CA03 CB06 DA08 FA11 FB02 HA07 3C058 AA07 AA13 AC02 BA01 CB01 CB03 DA12 DA17

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコン基板上に絶縁膜層を設け、つい
    でスパッタリングにより鉄薄膜層を設けた後、パタ−ニ
    ング、エッチングして前記絶縁膜層および鉄薄膜層の一
    部に両層に通じる開口部を設け、前記絶縁膜層の表面に
    スパッタリングにより開口部を埋めたタングステン層を
    設け、このタングステン層を有する基板を、前記基板の
    タングステン層と研磨布が貼付された研磨定盤との間に
    研磨剤スラリ−を介在させながら前記タングステン層の
    一部および鉄薄膜層の全部を化学機械研磨してシリコン
    基板と上層配線を接続するためのタングステン・コンタ
    クトプラグ部を形成する際の研磨終点を検出する方法で
    あって、 研磨剤スラリ−として固定砥粒を水に分散させた鉄イオ
    ン含有量が0.05ppm以下の研磨剤スラリ−を用
    い、化学機械研磨の最初または途中から研磨剤スラリ−
    廃液を連続流として回収し、この回収連続流に発色試薬
    を連続して混合して連続流の検体とし、この検体の色を
    カラ−識別センサでデジタル値(Ii)として読み取
    り、そのデジタル値(Ii)の値が予め制御装置に入力
    された化学機械研磨がなされた研磨終点時の研磨剤スラ
    リ−廃液流検体のデジタル値(Io)に達したときを基
    板の化学機械研磨終点とすることを特徴とする、研磨終
    点検出方法。
  2. 【請求項2】 シリコン基板上に絶縁層を設け、ついで
    スパッタリングにより鉄薄膜層を設けた後、パタ−ニン
    グ、エッチングして前記絶縁層および鉄薄膜層の一部に
    両層に通じる開口部を設け、前記絶縁層の表面にCVD
    法により開口部を埋めたポリシリコン層を設け、このポ
    リシリコン層を有する基板を、前記基板のポリシリコン
    層と研磨布が貼付された研磨定盤との間に研磨剤スラリ
    −を介在させながら前記ポリシリコン層の一部および鉄
    薄膜層の全部を化学機械研磨してシリコン基板にポリシ
    リコンのキャパシタ材を形成する際の研磨終点を検出す
    る方法であって、 研磨剤スラリ−として固定砥粒を水に分散させた鉄イオ
    ン含有量が0.05ppm以下の研磨剤スラリ−を用
    い、化学機械研磨の最初または途中から研磨剤スラリ−
    廃液を連続流として回収し、この回収連続流に発色試薬
    を連続して混合して連続流の検体とし、この検体の色を
    カラ−識別センサでデジタル値(Ii)として読み取
    り、そのデジタル値(Ii)の値が予め制御装置に入力
    された化学機械研磨がなされた研磨終点時の研磨剤スラ
    リ−廃液流検体のデジタル値(Io)に達したときを基
    板の化学機械研磨終点とすることを特徴とする、研磨終
    点検出方法。
  3. 【請求項3】 発色試薬は鉄イオンの存在下で発色する
    発色剤および過酸化水素水を含有し、カラ−識別センサ
    でデジタル値(Ii)として検出される値は、研磨剤ス
    ラリ−中の鉄イオンに起因して発色した研磨剤スラリ−
    廃液流検体のカラ−値であることを特徴とする、請求項
    1または2に記載の研磨終点検出方法。
  4. 【請求項4】 発色剤が、N,N−ジアルキル−p−フ
    ェニレンジアミン(但し、アルキル基の炭素数は1〜2
    である。)またはその塩であることを特徴とする、請求
    項1または2に記載の研磨終点検出方法。
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