JP2001351816A - 着磁ヨーク装置とそれを使用して着磁されたマグネットを使用したモータ - Google Patents

着磁ヨーク装置とそれを使用して着磁されたマグネットを使用したモータ

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JP2001351816A
JP2001351816A JP2000171546A JP2000171546A JP2001351816A JP 2001351816 A JP2001351816 A JP 2001351816A JP 2000171546 A JP2000171546 A JP 2000171546A JP 2000171546 A JP2000171546 A JP 2000171546A JP 2001351816 A JP2001351816 A JP 2001351816A
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magnetized yoke
yoke
wire
magnet
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Hiroyoshi Toyoshima
弘祥 豊島
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 形成加工した四角形断面の着磁ヨーク線を用
いたマグネットの着磁装置の提供を目的とする。 【解決手段】 着磁ヨーク1に巻装する線は銅板をワイ
ヤ加工などの機械加工で形成加工した断面が四角形をし
た着磁ヨーク線2から得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はモータのロータに円
筒状の磁性体を取り付け、この磁性体の端面にS極とN
極とを交互に着磁したものを製作するために使用する着
磁ヨーク装置とそれを使用して着磁されたマグネットを
使用したモータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、モータのロータ等に用いられるマ
グネットとしては、モータの磁気回路の構成に伴って、
ラジアルタイプとアキシャルタイプとのマグネットの着
磁ヨーク装置があるが、基本的には同じ原理である。
【0003】ラジアルタイプのモータでは円筒状のマグ
ネットが使用され、特公昭62−37521号公報等に
も例示されているように、環状のヨークの内周面に軸方
向の溝を円周に沿って一定間隔で設け、各溝に深く丸断
面形状の導線を埋め込んだ着磁ヨーク装置でそのマグネ
ットの内周面または外周面に駆動用主極が着磁される。
【0004】特開昭57−9252号公報、特開昭57
−36572号公報に記載されているような着磁ヨーク
装置でマグネットの内周面または外周面に駆動用主極が
着磁され、円筒状マグネットの端面に位置検出用副極ま
たは周波数信号発生用副磁極が着磁され、同一なマグネ
ットに主極と副極が同時着磁される。これら公報の例示
のように環状の着磁ヨークの内周突極部に丸形状の導線
を巻装した着磁ヨークと扇平な着磁ヨークの軸方向突極
部に丸断面形状の導線を巻装した着磁ヨークを一対の着
磁ヨークとした構成したものが一般的に知られている。
【0005】また、特開平4−244767号公報に記
載されたように着磁ヨーク装置では副極と主極は別のマ
グネットであるものを、一対の着磁ヨークで着磁するこ
とで、一対の着磁ヨーク装置の利点である一度の操作で
着磁ができることを生かした着磁ヨーク装置がある。
【0006】すなわち、ラジアルタイプのモータの場
合、駆動用マグネットに副極を着磁して一個のマグネッ
トで主極部と副極部を構成する場合と駆動マグネットと
副極用マグネットは別のマグネットで構成する場合があ
る。そうした副極部をマグネットに着磁するのに、上記
の公報に例示したように主極と同時に着磁できるように
した着磁ヨーク装置と副極だけを着磁するようにした着
磁ヨーク装置が使用される。副極だけを着磁する着磁ヨ
ークはアキシャルタイプのマグネットを着磁する着磁ヨ
ークでもある。たとえば、特開昭57−36572号公
報記載の着磁ヨークの主極の着磁ヨーク装置部がないよ
うなアキシャル方向にマグネット着磁する装置が一般的
である。
【0007】以下に、アキシャル方向に着磁する着磁ヨ
ーク装置とその着磁ヨーク装置を用いたマグネットを使
用したモータを説明する。
【0008】さて、円筒の駆動マグネットの端面に周波
数発電用副磁極をアキシャル方向に着磁する着磁ヨーク
装置とモータについて説明する。
【0009】また、実開平6−62784号公報にみら
れるようにモータ自体が小型になってきている。そのた
めにそのような小型モータでは駆動マグネットの最大磁
束密度の大きなものが使用されるようになり、たとえば
使用する駆動マグネットがネオジボンドのマグネット
で、周波数発電用副磁極にはプラスチックマグネットが
使用されている。そのような構造では周波数発電用副磁
極を着磁する着磁ヨーク装置は主磁極を着磁する着磁ヨ
ークとは別体である。周波数発電用副磁極を着磁する着
磁ヨーク装置として、図16に示すようなものが使用さ
れている。
【0010】図16において、100は着磁ヨーク、1
01は着磁ヨーク線、102は着磁ヨークの歯、103
は樹脂、104は位置決め用穴である。
【0011】着磁ヨーク100は純鉄や機械構造用炭素
鋼や一般構造用圧延鋼材などを、あらかじめ外観形状を
旋削加工で加工し、その加工品に対してワイヤー加工で
着磁ヨークの歯102を作成する。極数が多極になると
歯の幅が小さくなり、強度が低くなり変形などが生じや
すくなる。加工などに十分注意する必要がある。着磁ヨ
ーク装置に使用する着磁ヨーク線(または導線ともい
う)101は丸い銅線であって、その銅線もエナメル皮
膜銅線から繊維巻線系の綿巻銅線やガラス巻銅線などが
使用されている。ほとんどの場合は銅線に皮膜処理を施
したものを使用している。エナメル皮膜銅線を着磁ヨー
ク線101として使用する場合は極数が多くて着磁ヨー
ク線101の線径を考慮すると着磁ヨークの歯幅102
が小さいために、皮膜の厚みさえも無視できないほどの
歯幅しかない場合によく使用される。エナメル皮膜であ
り、皮膜厚が薄いので、着磁ヨーク線101を着磁ヨー
クの歯102の周囲を1歯1歯を交互に通す方向を変え
ながら巻配する作業において、着磁ヨーク線101の皮
膜に傷をつけずにすることは非常に大変である。したが
って一般にはガラス巻銅線を使用するが、この皮膜厚さ
の関係で極数が大きく、着磁ヨークの歯幅が小さくなる
ので、多極の着磁ヨーク装置には使用できない。着磁ヨ
ーク装置にはモータの回転中心と着磁ヨークの中心が一
致するように着磁ヨーク装置の中央に位置決め用の穴1
04があけられている。たとえばモータシャフトを挿入
する穴である。
【0012】図16の着磁ヨーク装置で着磁した周波数
発電磁極のマグネットを備えた、従来例におけるディス
クの回転駆動装置の断面図を図17に示す。図17にお
いて、105はシャフト、106はスピンドルハブ、1
07は駆動ピン、108はロータフレーム、109はF
Gマグネット、110はハブマグネット、111は潤性
シート、112はプリント基板、113はハブマグネッ
トのはがれ防止用穴部、114はハブマグネットのはが
れ防止用穴部外周の突起部、115は突起部でできた空
間、116は駆動マグネットである。
【0013】図に示すように、軸受ハウジング118に
焼結メタル軸受119を圧入固定し、モータシャフト1
05の下方部を回動自在に支持している。その軸受ハウ
ジングがプリント基板112に固定され、コイルを巻回
した絶縁されたステータコア117をプリント基板11
2に取り付けて、各相のコイル端はプリント基板112
に半田付けされて、ステータを構成する。
【0014】モータのシャフト105の上方部にはロー
タフレーム108の一部でスピンドルハブ106を構成
し、スピンドルハブ106の面には潤性シート111が
貼設され、シャフト105がロータフレーム108に圧
入されている。ロータフレーム108の外周部にシャフ
ト105と略直角に設けたフランジ部118を設け、そ
のフランジ部118にFGマグネット109を一体的に
成形し、そのロータフレーム108の垂下部の内周側に
駆動マグネット116を固着し、ロータを構成してい
る。また、ロータには、ディスクをチャッキングする機
構部品が具備されている。
【0015】さらに、ディスクの回転駆動装置のロータ
装置のハブマグネット部について、説明する。
【0016】ディスクの駆動原理は、ディスクのシャフ
ト係合孔にシャフト105が係合し、駆動ピン係合孔に
駆動ピン119が係合し、ディスクはモータと一体とな
って回転する。潤性シート111の貼られたスピンドル
ハブ106の上にディスクハブが乗せられ、その金属製
のディスクハブは、ロータフレーム108と一体成形さ
れ、磁化されたハブマグネット110で吸着させられて
いる。
【0017】ハブマグネット110の位置のロータフレ
ーム4の数ヵ所に設けた複数個穴部113と、複数の穴
部113の外周部をハブマグネット110設定面とは逆
の面からその設定面側に沈みこませるように曲げ加工を
施した突起部114を設け、ハブマグネット110位置
の突起部114によってできた空間115を一体的に成
形してはがれ防止をしたハブマグネット110を備えて
いる。
【0018】図18は、ディスクの回転駆動装置のロー
タフレームフランジ部の成形FGマグネット部断面説明
図であって、108はロータフレーム、109はFGマ
グネット、120はロータフレームのフランジ部、11
2はプリント基板、121はFGマグネットのはがれ防
止用穴部、122はFGマグネットのはがれ防止用穴部
外周の突起部、123は突起部でできた空間、124は
プリント基板上の発電線素群である。
【0019】図18、図17を参照にしながら、ディス
クの回転駆動装置のロータ装置のFGマグネット部につ
いて説明する。
【0020】ロータフレーム108の外周部にシャフト
105と略直角に設けたフランジ部120にFGマグネ
ット109を備え、そのロータフレーム108の垂下部
の内周側に駆動マグネット116を固着させている。フ
ランジ部120には複数の穴部121と、この穴部12
1の外周部をFGマグネット109設定面とは逆の面か
らその設定面側に沈みこませるように曲げ加工を施した
突起部122を設け、前記フランジ部120の突起部1
21によってできた空間123を一体的に成形してはが
れ防止をしたFGマグネット109を備えている。
【0021】磁気ディスクは一定回転数、たとえば30
0rpmや360rpmで回転しなくてはならないの
で、モータは一定回転数で回転するためにモータを制御
する必要がある。FGマグネット面に周波数発電用磁極
が着磁され、その対向面のプリント基板112面に発電
線素群124よりなる発電コイルを設け、その周波数発
電磁極による発電電圧をモータの駆動回路に供給してモ
ータを制御している。
【0022】図16の着磁ヨーク装置の製作について、
説明をする。
【0023】着磁ヨーク100はあらかじめ外観形状を
旋削加工で加工し、その加工品に対してワイヤー加工で
着磁ヨークの歯102を作成する。着磁ヨーク装置に使
用する着磁ヨーク線101は丸い銅線であり、その銅線
もエナメル皮膜銅線からガラス繊維巻銅線、綿巻銅線な
ど使用されている。潤工社製のジュンフロン線を着磁ヨ
ーク線101として使用する場合は皮膜の厚みがあるの
で、たとえば60パルス必要な場合、ヨークの歯数は1
20歯が必要になり、着磁ヨークの歯幅102が小さく
ならざるを得ない。着磁ヨークに着磁ヨーク線を巻くと
いう作業は、着磁ヨーク線101を着磁ヨークの歯10
2の周囲を1歯1歯を交互に通す方向を変えながら巻配
する作業であり、着磁ヨーク線の皮膜に傷をつけずにす
ることは非常に大変である。皮膜の材質の選定などは十
分に検討する必要がある。巻配が終了すると樹脂103
で着磁ヨーク線を固めて固定する必要がある。樹脂10
3は一般的に熱硬化型の接着剤が使用される。接着剤で
着磁ヨーク線を固定する場合、着磁面に接着剤が付着し
ているとマグネットと着磁ヨークの面の密着性が悪化し
て、マグネットの磁化特性にばらつきがでて、発電電圧
の波形歪のために、モータの制御特性が悪化する。その
ために、着磁ヨーク面がきれいになるように、その面に
フライス加工を施している。また、着磁面に対して着磁
ヨーク線までの距離が丸い銅線で巻配するとばらつきや
すくなるので、着磁ヨーク面にマグネットを密着しても
着磁のばらつきが生じ、モータの回転精度を低下させて
いる。着磁面に対して着磁ヨーク線までの距離をできる
だけ安定にするために、溝の深さも銅線の外径に対して
約1/3程度の隙間が生じる程度の溝深さを長めにして
いる。隙間がないと銅線の巻配の作業での銅線のよじれ
などの影響を吸収できず、着磁ヨーク面から着磁ヨーク
線が飛び出てしまうことになる。そのために、着磁の際
の着磁ばらつきを招く。
【0024】着磁ヨーク線として、角線を使用する方法
もあるが、線の断面が四角形であるので折り曲げ作業を
する上で方向性が限定されているために巻配作業が丸線
に比べて、歯溝に挿入する際に傷つけ易いうえに、こじ
れやねじれなどの発生がないようにあらかじめプレスで
直線性を強制するが、こじれやねじれがどうしても発生
するので溝幅内に挿入できない場合があるので、ヨーク
線に比べてヨーク歯の溝幅を大きくしている。溝幅を大
きくすると、作業効率はよいが、巻配する着磁ヨーク線
の着磁ヨークへの密着性が悪く、着磁ヨークの着磁ピッ
チが不均一となり、モータの特性が低下する。
【0025】着磁の強さはアンペアターンで示されるよ
うに、ターン数を増やすか、着磁電流を増やす方向が考
えられる。着磁ヨーク線の太さによっては、電流を流し
すぎると線が破壊されてしまう。この現象を着磁ヨーク
装置がパンクしたと言っている。
【0026】磁力の強いマグネットを使用することが多
くなり、着磁ヨーク装置を冷却しながら着磁作業を行っ
ているが、着磁ヨーク線に流す電流や電圧が大きくなり
がちで、発熱なども大きいために、着磁作業中での着磁
ヨークの温度差によって着磁性能がばらつき、モータの
駆動マグネットの磁束密度がばらつき、モータの電気特
性がばらつき、モータの電流などが大きくなることがあ
る。着磁電流の流せる着磁ヨーク装置が必要になってき
ている。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】着磁ヨーク線が丸い導
線の場合は着磁ヨーク歯との隙間に挿入するので、挿入
する隙間は長方形断面に対して丸断面の線であるので、
軸方向に溝深さを深くして、断面上で隙間が生じる。ま
た多極着磁のような場合では着磁ヨークの溝幅が規制さ
れるので、溝幅を大きくして大きな径の丸線の着磁ヨー
ク線を使用できない。ゆえに丸線の着磁ヨーク線が小さ
な径の導線となりやすいので、通電する電流が大きくで
きない。そのために高磁性材のマグネットに十分な着磁
ができない。高温などの環境で減磁されやすく、モータ
の特性などもばらつきやすい。
【0028】アンペアターンで示されるように着磁強さ
は、マグネットの大きさや磁極数の関係で制約を受けや
すいので、ターン数を増やすことができない場合もあ
り、被覆膜の厚さを薄くして、着磁ヨーク線を大きくし
て、着磁電流を増しているが、丸線の着磁ヨーク線の場
合は溝幅の制約で太くできない場合が多い。そのため、
着磁ヨーク線の太さの割には着磁電流を流しているが、
発熱なども多いために、着磁ピーク電流の安定がしにく
く、着磁ヨーク装置がパンクしやすい。
【0029】また、長方形断面に対して丸断面の線を挿
入するので、ヨークの中心に対して、着磁ヨーク線の位
置がそれぞればらつきやすいので、着磁むらが発生し
て、モータの回転精度などを悪化させている。
【0030】着磁ヨークのヨーク線が平角線の場合は、
着磁ヨーク歯との隙間に挿入するので、挿入する隙間は
長方形断面に対して長方形断面の線であるので、丸線の
場合などの場合に断面に対する導線の割合は高い。しか
し、平角線を着磁ヨークに配設する場合、ある歯から次
の歯へ配設するときの折り返しがスペース的に十分でな
いのでストレスが発生する。またどの場所でも均一に折
り返しができないために、着磁むらが発生する可能性が
ある。配設の作業でねじれなどが発生して、着磁面に対
してヨーク線の位置を一定にすることができない。その
ために着磁むらが発生しやすく、モータの回転精度を悪
くしている。
【0031】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するための手段として、軸に対して垂直な着磁面のあ
るアキシャルタイプの着磁ヨーク装置であって、その着
磁面の放射状にS極とN極とを交互に配設した永久磁石
の着磁に用いられる扁平環状の着磁ヨークの溝に、断面
が4角形の着磁ヨーク線を使用している。
【0032】その着磁ヨーク線が以下の特徴の1つ以上
があるようになっている。 (1)着磁ヨークに巻装する線が銅板をワイヤ加工など
の機械加工で着磁ヨークのヨーク歯間に挿入できるよう
に形成加工した断面が四角形をした着磁ヨーク線からで
できている。 (2)その着磁ヨーク線の通電端からもう一方通電端ま
でが軸垂直平面上に一つの着磁ヨーク線で形成されてい
ること。 (3)着磁ヨーク線は一方向にワンターンコイルを形成
した構成である。 (4)ヨーク歯間の着磁ヨーク線の四角形断面で軸垂直
な面方向の長さtと軸方向の長さLとすれば、軸方向の
長さの方が長い。 (5)形成加工された着磁ヨーク線を2個、1歯ずらし
て溝内に配置し、2個の着磁ヨーク線を電気的に折り返
して接続し、その折り返し接続により、着磁ヨーク線が
一方向と反対方向の両ワンターンコイルを形成した構成
である。 (6)着磁ヨーク線が銀、金、アルミなどの電導性の良
好な金属で構成された。
【0033】さらに、着磁ヨークの方も以下の手段を講
じたものもある。 (1)軸に垂直な平面に軸に対して放射状にS極とN極
とを交互に配設するように略四角形断面をもち、磁性材
料の着磁ヨーク。 (2)着磁する永久磁石の着磁面に対応する着磁ヨーク
の着磁対向歯は磁性材料で構成され、該着磁対向歯の内
周側と外周の少なくともいずれか一方に反磁性材である
アルミニウム及びアルミニウム合金を配した構成。 (3)軸に垂直な平面に軸に対して放射状にS極とN極
とを交互に配設するように略四角形断面をもち、非磁性
材料の着磁ヨークからなる。としたものである。
【0034】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、軸に垂直な平面に軸に対して放射状にS極とN極と
を交互に配設するように着磁するマグネットの着磁ヨー
ク装置において、着磁ヨークに巻装する線が銅板をワイ
ヤ加工などの機械加工で着磁ヨークのヨーク歯間に挿入
できるように形成加工した断面が四角形をした着磁ヨー
ク線からできていることを特徴とする着磁ヨーク装置と
したものであり、このように、着磁ヨーク線が板材から
形成加工され、ヨーク溝の断面に近い断面まで着磁ヨー
ク線を設定できるので、断面の大きな着磁ヨーク線を用
いて溝に対するヨーク線率を大きくして大電流を流すこ
とができる。そのため着磁ヨークに強い磁界を発生させ
ることができる。さらに、形成加工された着磁ヨーク線
であるために、着磁ヨークに装着する場合の作業も安定
して行うことができるという作用を有する。
【0035】請求項2に記載の発明は、軸に垂直な平面
に軸に対して放射状にS極とN極とを交互に配設するよ
うに着磁するマグネットの着磁ヨーク装置において、着
磁ヨークに巻装する線が銅板をワイヤ加工などの機械加
工で着磁ヨークのヨーク歯間に挿入できるように形成加
工した断面が四角形をした着磁ヨーク線であって、その
着磁ヨーク線の通電端からもう一方通電端までが軸垂直
平面上に一つの着磁ヨーク線で形成されていることを特
徴とする請求項1記載の着磁ヨーク装置としたものであ
り、このように、着磁ヨーク線が1本で形成され、ヨー
ク溝の断面に近い断面まで着磁ヨーク線を設定できるの
で、断面の大きな着磁ヨーク線を用いて溝に対するヨー
ク線率を大きくして大電流を流すことができる。そのた
め着磁ヨークに強い磁界を発生させることができる。さ
らに、一本の形成加工された着磁ヨーク線であるため
に、着磁ヨークに装着する場合の作業も安定して行うこ
とができるという作用を有する。
【0036】請求項3に記載の発明は、軸に垂直な平面
に軸に対して放射状にS極とN極とを交互に配設するよ
うに着磁するマグネットの着磁ヨーク装置において、ヨ
ーク歯間の着磁ヨーク線の四角形断面で軸垂直な面方向
の長さtと軸方向の長さLがL/t>1であることを特
徴とする請求項1または2記載の着磁ヨーク装置とした
ものであり、このように、着磁ヨーク線が四角形断面で
形成加工され、ヨーク溝の断面に近い断面まで着磁ヨー
ク線を設定できるので、断面の大きな着磁ヨーク線を用
いて溝に対するヨーク線率を大きくして大電流を流すこ
とができる。そのため着磁ヨークに強い磁界を発生させ
ることができる。着磁ヨーク線が丸い導線の場合に比べ
て、着磁ヨーク線の断面積を大きくでき、高磁性材のマ
グネットにも十分に着磁ができる。また着磁ヨーク装置
の発熱を低くおさえることができ、着磁ヨーク装置がパ
ンクしにくいという作用を有する。
【0037】請求項4に記載の発明は、軸に垂直な平面
に軸に対して放射状にS極とN極とを交互に配設するよ
うに着磁するマグネットの着磁ヨーク装置において、着
磁する永久磁石の着磁面に対応する着磁ヨークの着磁対
向歯は磁性材料で構成され、該着磁対向歯の内周側と外
周のいずれか一方に反磁性材であるアルミニウム及びア
ルミニウム合金を配した構成からなることを特徴とする
着磁ヨーク装置としたものであり、着磁の磁束を通しや
すい磁性の周りに反磁性特性のアルミニウムを構成する
ことで、着磁の磁束が磁性材のヨークの着磁歯により収
斂するので、着磁するマグネット面の磁束密度が上が
り、磁力の強い着磁が可能となる。その磁束密度を増す
ことで、磁束波形の変化率が大きくなり、着磁された磁
束の出力波形の波高値が大きな、外部ノイズに強い、安
定した出力波形が得られるという特性の改良が計れると
いう作用を有する。
【0038】請求項7に記載の発明は、軸に垂直な平面
に軸に対して放射状にS極とN極とを交互に配設するよ
うに着磁するマグネットの着磁ヨーク装置において、着
磁ヨークに巻装する線が銅板をワイヤ加工などの機械加
工で着磁ヨークのヨーク歯間に挿入できるように形成加
工した断面が四角形をした着磁ヨーク線を軸方向に1ピ
ッチずらして2層構成し、第1層の着磁ヨーク線の通電
端(a1とする)からもう一方の通電端(a2とする)
までが軸に対して一方向(c方向とする)に配置され、
第2層の着磁ヨーク線の通電端(b1とする)は第1層
の着磁ヨークの通電端a2に接続され、第2層の着磁ヨ
ークの通電端b1からもう一方の通電端(b2とする)
までが軸に対する第1層のc方向とは逆の方向に配置さ
せることを特徴とする着磁ヨーク装置としたものであ
り、着磁ヨークに巻装する線が銅板をワイヤ加工などの
機械加工で着磁ヨークのヨーク歯間に挿入できるように
1本で形成加工した断面が四角形をした着磁ヨーク線か
らできているために、着磁ヨーク線の配置作業が簡単で
あり、形成加工された着磁ヨーク線を2個使用して、1
歯ずらしてヨーク溝内に配置し、2個の着磁ヨーク線を
電気的に折り返して接続し、その折り返し接続により、
着磁ヨーク線が一方向と反対方向の両ワンターンコイル
により、着磁ヨーク線の両ワンターンコイル成分がキャ
ンセルされ、磁極のオフセットのない磁極が得られると
いう作用を有する。
【0039】請求項10に記載の発明は、軸に垂直な平
面に軸に対して放射状にS極とN極とを交互に配設する
ように着磁するマグネットの着磁ヨーク装置において、
着磁ヨークに巻装する線が銅板をワイヤ加工などの機械
加工で着磁ヨークのヨーク歯間に挿入できるように形成
加工した断面が四角形をした着磁ヨーク線を挿入するヨ
ーク歯が非磁性材からでできていることを特徴とする着
磁ヨーク装置としたものであり、着磁ヨークの歯が加工
で形成できないような場合でも着磁が可能であって、小
型のモータに多極の着磁が可能である。また着磁ヨーク
線を一体の材料から形成加工するために、ヨークの歯が
なくても、ピッチがずれないという作用を有する。
【0040】請求項14に記載の発明は、請求項1〜1
3記載の着磁ヨーク装置を使用してモータのマグネット
に周波数発電用磁極部を着磁したことを特徴するモータ
としたものであり、着磁むらの発生がなく、モータの回
転精度などを悪化させないという作用を有する。
【0041】
【実施例】以下本発明の実施例について、図面を参照し
て説明する。
【0042】(実施例1)図1は実施例における周波数
発電用副磁極用着磁ヨーク装置を示す。図1において、
1は着磁ヨーク、2は着磁ヨーク線、3は着磁ヨークの
歯、4は樹脂である。図2は着磁ヨークの斜視図、図3
は着磁ヨーク線の斜視図、図4は着磁ヨーク線の拡大図
である。
【0043】マグネットは素成分の成り立ちによって磁
力を発生するのではなく、磁力を発生させるためには、
外部からその特性にあった磁界を与えなければならな
い。マグネットはある磁界を与えると、その磁界を取り
去っても、その特性に応じた磁束を発生させる。これは
マグネットの成分原子に物理的相転移が起こり電子のス
ピン運動によって特定の方向に磁力線を発生させるため
と考えられている。このような状態にすることをマグネ
ットを着磁するという。マグネットを着磁するために
は、そのマグネットの特性及び形状に応じた磁界を与え
なければならない。また与える磁界の強さは、マグネッ
トの抗磁力の2倍〜3倍以上が必要で、与える磁界が低
いと飽和着磁ができず、マグネットの特性を有効に利用
することができない。このために着磁を行う場合はその
マグネットの特性形状に応じて、最適な装置を選定する
必要がある。特にネオジ・鉄・ボロン系マグネットなど
は高抗磁力のものを着磁する場合は高容量、高出力電流
の電源を使用しなければならず、着磁ヨーク装置も十分
に検討したものである必要がある。着磁ヨーク装置と
は、マグネットを着磁するための磁界を発生させるには
銅線などの電導体に電流を流し、そのときにアンペアの
右ネジの法則により発生する磁力を利用する装置であ
る。
【0044】図2に示すような着磁ヨーク1は純鉄やS
15CやS25Cなどの機械構造用炭素鋼やSS41な
どの一般構造用圧延鋼材などを磁性材料で作られてい
る。着磁ヨークの磁性材料としてできるだけ飽和磁束密
度が高くて、保磁力が小さく、透磁率が高いこと、磁気
的損失が小さいものがよい。最近、モータが小型高出力
の要求によって、フェライトマグネットではなくネオジ
・鉄・ボロン系マグネットを使用することが多くなり、
そうしたネオジ・鉄・ボロン系マグネットを着磁する着
磁ヨーク1の材質などについて、十分な注意が必要であ
る。特に周波数発電用副磁極が多極であれば、加工精度
が良好な材料として純鉄やS15CやSS41などを使
用する。SS41は初磁化曲線で磁界の強さに対する磁
束密度が他の安価な磁性材料に比べて大きいので、高抗
磁力のマグネットを着磁するには好適であるので使用し
ている。
【0045】着磁ヨーク1は、あらかじめ外観形状を旋
削加工で加工し、さらにワイヤー加工して着磁ヨーク線
2を挿入する溝5を製作する。溝5と溝5との間は着磁
ヨークの歯3であり、溝5は加工のために加工しやすい
ように溝幅は内周部と外周部とは同じであるために、着
磁ヨークの歯3の歯幅は内周部より外周部の方が大きく
なっている。
【0046】着磁ヨーク線2は板厚の一定な銅板をワイ
ヤー加工などの機械加工で図3のように、加工したもの
である。銅板をワイヤー加工でまず外周部の形状を作成
する。すなわち、着磁ヨーク1の溝5に挿入する半径方
向の着磁ヨーク線2の溝部6の外周部(図4のa)を加
工し、また溝部6と隣の溝部6との外周接続部7の外周
部(図4のb)を加工し、さらに、隣の溝部6の外周部
(図4のc)を加工し、つぎに隣の溝部と隣の隣の溝部
とを接続する内周接続部8の外周部(図4のd)を加工
し、順序よく上記の加工を繰り返して、放射状に着磁ヨ
ーク線2の外周形状を作成する。
【0047】外周形状に併せて内周形状も作成する。内
周形状もワイヤー加工で加工される。着磁ヨーク1の溝
5に挿入する半径方向の着磁ヨーク線2の溝部6の内周
部(図4のe)を加工し、また溝部6と隣の溝部6との
外周接続部7の内周部(図4のf)を加工し、さらに、
隣の溝部6の内周部(図4のg)を加工し、つぎに隣の
溝部と隣の隣の溝部とを接続する内周接続部8の内周部
(図4のh)を加工し、順序よく前記の加工を繰り返し
て、放射状に着磁ヨーク線2の内周形状を作成する。
【0048】そのように銅板で着磁ヨーク線2を作ると
着磁ヨーク線2の着磁面が一定高さの平面になるので、
着磁ヨーク1の溝5に挿入しても、着磁ヨーク1の着磁
面に対して着磁ヨーク線2の着磁面の高さ位置がばらつ
きのないものとなる。
【0049】着磁ヨーク線2は銅板加工のままでは絶縁
処理がなされていないので、着磁するための着磁ヨーク
線として不十分であるので、着磁ヨーク線2の表面に1
0μm〜50μmの絶縁処理膜をコーティングしてい
る。したがって、その一例として、着磁ヨーク線2の表
面には日本パリレン株式会社製のパリレンコート処理を
施して、着磁ヨーク1との絶縁を行っている。着磁ヨー
ク線には従来例のようなねじれやこじれなどがないため
にエッジカバー率などは良い方がいいがあまり問題とな
らない。着磁ヨーク線2を単体で絶縁処理し、着磁ヨー
ク線2と着磁ヨーク1の着磁面を揃えるように、着磁ヨ
ーク線2を着磁ヨーク1に挿入する。絶縁処理膜の絶縁
特性が良いために着磁ヨーク線側だけに薄膜の膜付をす
るだけで着磁装置の絶縁が実施できる。着磁ヨークの溝
5に着磁ヨーク線2の溝部6を挿入する際に、あまり膜
厚が薄すぎると操作傷で絶縁が悪くなるので、パリレン
コート膜としては10μm以上が好ましい。だいたい3
0μmの厚みの処理膜を使用している。
【0050】絶縁処理が施された着磁ヨーク線2を着磁
ヨーク1に挿着する。その着磁ヨーク1の溝5に着磁ヨ
ーク線2の溝部6を挿入して、着磁ヨーク1の着磁面に
着磁ヨーク線2の面を合わせて、瞬間接着剤などで仮固
定する。着磁ヨーク線が銅板から製作されている関係
で、すべての面が一定の平面上に無理なく構成できるの
で、従来の着磁ヨーク線として丸い銅線を使用すること
による課題であるところの、丸線の着磁ヨーク線では着
磁ヨークの着磁面に丸線の着磁ヨーク線を揃えることが
困難であり、巻配時のテンションによる伸びが生じ導体
抵抗の変化があり、さらに伸びや曲げによる絶縁被覆の
ストレスによる微細なヘアークラックが生じ特性が劣化
するようなことは本願発明では発生しない。また着磁ヨ
ーク線は形状的に着磁ヨークの上面から挿入すればいい
ようにあらかじめ形状ができあがっているので、従来の
着磁ヨーク線を着磁ヨークに巻配する作業がなく、巻配
による銅線のよじれによる銅線位置のばらつきや絶縁膜
の破壊などによる絶縁不良などがない。良質の着磁ヨー
ク装置ができる。
【0051】着磁ヨーク1に着磁ヨーク線2を仮固定し
て、さらに、着磁などで着磁ヨーク線2が動かないよう
に、高分子材料である樹脂4で封止する。この高分子材
料の樹脂4は熱硬化性樹脂であって、接着剤などが使用
される。接着剤といっても何かと何かを接着するという
目的ではなく、空間を埋めて、その埋められたことによ
って着磁ヨーク線2が動かないようにする目的である封
止材である。ほとんどの場合が着磁面側を残してその他
は高分子材料の樹脂4で覆われている。着磁ヨーク装置
に使用される樹脂4は耐熱性が高く、絶縁性が高く、硬
化後の硬度が大きい、熱硬化性封止接着剤が使用され
る。
【0052】着磁ヨーク線2の断面は四角形断面である
ので、丸線に比べて溝の占める銅の量が多いので、着磁
電流の流せる容量が大きい。同じ着磁電流ならば、四角
形断面の着磁ヨーク線の方が発熱量が少なく、着磁タク
トをあげることができ、生産効率が向上する。
【0053】本願発明者の経験的から、着磁電流と着磁
ヨーク線の断面積の関係は1cm2に流すことができる
着磁電流のピーク電流値は10kA以下であるように設
定することが着磁ヨーク線を破断させないための一つの
目安条件であり、次式の値を基準に着磁ヨークの設計を
行っている。また、着磁ヨーク線が破断することをパン
クするということがある。
【0054】最大許容着磁電流値=10kA/cm2
の最大許容着磁電流値10kA/cm2を越えると発熱
が大きく着磁のタクトが早くできにくいうえに、水冷な
どの十分な冷却機構が必要となる。
【0055】たとえば、フレキシブル磁気ディスク駆動
装置のスピンドルモータの周波数発電用副磁極のマグネ
ットの着磁ヨーク装置は、次のような諸元である。
【0056】主磁極のマグネットは内径43mm、外径
46mmのネオジ・鉄・ボロン系マグネットであり、副
磁極のマグネットでもある。すなわち、主磁極の円筒マ
グネットの端面に副磁極を着磁している。周波数発電用
副磁極のマグネットを着磁する着磁ヨーク装置は、副磁
極は60パルス/回転であるために120の着磁ヨーク
の歯があり、着磁ヨークの内径は40.8mmで外径は
51.5mmであり、着磁するマグネットは着磁ヨーク
内に設定可能な寸法となっている。着磁ヨーク1の溝方
向の幅は0.5mmであるとすると、着磁ヨーク内周部
で着磁ヨークの歯幅は0.568mmとなり、着磁ヨー
クの外周部では0.848mmとなる。また着磁ヨーク
の溝深さ3.2mmである。そのような着磁ヨークに使
用する着磁ヨーク線の銅板加工時点の溝部の幅寸法は
0.4mmであり、外周接続部の幅は0.4mmで、内
部接続部の幅は0.4mmであり、使用した銅板の寸法
は3mmである。銅板を加工した着磁ヨーク線は表面に
40μmのパリレンコート処理を施す。
【0057】この場合着磁ヨーク線の断面積0.4mm
×3mm=1.2mm2となり、最大許容着磁電流値=
10kA/cm2から着磁電流として12kA程度まで
は十分に流すことができる。しかし、丸線の場合、絶縁
のない丸線で着磁ヨークの溝幅0.5mm一杯まで直径
であるとしても、丸線の断面積はπ/4×0.5mm×
0.5mm=0.196mm2となり、約0.2kA程
度しか着磁電流を流すことができない。
【0058】図1のような着磁ヨーク装置の寸法で溝深
さを一定にして、歯幅を変化させた場合の四角断面のヨ
ーク線と丸線のヨーク線を装着した模式図を図5に示
す。その場合での着磁電流値の曲線の関係を図6に示
す。ヨーク線の被膜厚は無視して計算した。
【0059】図1のような着磁ヨーク装置の寸法で歯深
さを変化させた場合、四角断面のヨーク線と丸線のヨー
ク線の場合での着磁電流値の曲線の関係を図7に示す。
溝幅を一定、ヨーク線の被膜厚を無視して計算した。
【0060】被膜厚を無視しての計算であるので、着磁
ヨークの溝幅tmは溝幅方向の着磁ヨーク線の大きさt
と同じと考えられる。着磁ヨーク線の大きさtは丸線の
場合は直径であり、四角形断面の場合は幅に相当する。
したがって溝幅方向の着磁ヨーク線の長さt=溝幅tm
とする。また、Lは溝深さ方向の着磁ヨーク線の長さで
ある。溝深さ方向の着磁ヨーク線の長さLは着磁ヨーク
の溝深さLmと等しいと考えると、溝の中に存在し得る
導体の最大面積はLm・tmとなる。丸線の場合は溝深
さ方向の大きさも直径であって、丸線の場合はtmとL
mの大きさの小さい方に規制される。
【0061】横軸のtは溝幅方向の着磁ヨーク線の長さ
で請求項の軸垂直な面方向の長さを指し、Lは溝深さ方
向の着磁ヨーク線の長さで請求項の軸方向の長さを指し
ている。被膜厚を無視しての計算であるために、L=L
m、t=tmとして考えると、L/t<1の場合は溝深
さが溝幅よりも小さいために、丸線の場合は溝には溝深
さに基づく着磁ヨーク線で断面積は(π/4)・L2
なり、四角線の場合は着磁ヨーク線の断面積L・tとな
る。L/t>1では、丸線の場合はtmとLmの大きさ
の小さい方に規制されるので、溝幅tに影響されて丸線
の断面積(π/4)・t2となり、溝幅一定のために丸
線の断面積も一定となり、着磁電流値は一定となる。す
なわち、L/t=1で線が折れ線となる。四角線の場合
は着磁ヨークの溝全体が使用できるので、丸線の場合の
ようなことはない。L/t<1では丸線と四角線の相違
はほとんどなく、L/t>1で相違が顕著になり、四角
線では丸線に比べて着磁電流を多く流すことができる。
上記計算はヨーク線に絶縁処理皮膜厚さの膜がなく、溝
幅がヨーク線の溝幅方向長さに等しいとし、溝深さ方向
に対しても同様にして計算した。着磁電流値は10kA
/cm2を基準にした。
【0062】したがって、軸に垂直な平面に軸に対して
放射状にS極とN極とを交互に配設するように着磁する
マグネットの着磁ヨーク装置において、ヨーク歯間の溝
に四角形断面の着磁ヨーク線を使用する場合、L/t>
1、L:溝深さ方向の着磁ヨーク線の長さ(大きさ)、
t:溝幅方向の着磁ヨーク線の長さ(大きさ)であるよ
うに、着磁ヨーク装置を設計すると着磁電流値が大きく
でき、高抗磁性のマグネットに対しても容易に着磁でき
る。
【0063】着磁ヨーク線に丸線を使用する従来例のよ
うな場合、着磁電流を四角線の場合と同じにするには銅
線の直径を大きくすることであり、丸線の直径を大きく
することは着磁ヨークの歯幅が小さくなるので、多極の
着磁ヨーク装置には制約上使用できなくなる場合が多
い。
【0064】着磁ヨーク装置にはモータの回転中心と着
磁ヨーク1の中心が一致するように着磁ヨーク装置の中
央に位置決め用の穴9があけられている。たとえばモー
タシャフトを挿入する穴である。着磁ヨーク1は鉄系金
属であるために、主極があらかじめ着磁されているの
で、着磁ヨークに吸引されやすいので副磁極着磁後、着
磁されたマグネットを抜き取るときにイジュクター機構
が必要なものもあるが、図1にはその機構はない。着磁
ヨーク装置の着磁ヨークは基台に取り付けるためのボル
ト用穴10があけられている。また着磁ヨークはロータ
ヨーク(ロータフレームともいう)が対称でない場合、
着磁ヨークにロータヨークの位置と副磁極着磁の磁極位
置を合わせるために位置決めピン11が付いている。フ
レキシブル磁気ディスク装置(以降、FDDと記載す
る)の周波数発電用着磁の場合にはよく位置決め着磁が
なされている。
【0065】上記の実施例の着磁ヨーク装置で着磁され
たマグネットを用いたモータの例を以下に説明する。
【0066】図8は、フレキシブル磁気ディスクを回転
駆動するブラシレスモータの構造を示すものである。1
2はシャフト、13はスピンドルハブ、14はロータフ
レーム、15はメインマグネット、16はプリント基
板、17はハウジング、18はステータコア、19はボ
ール軸受、20は含油軸受、21はコイルである。
【0067】まず、FDDに磁気ディスクが挿入される
のに伴って、磁気ディスクのディスクハブ(図示せず)
はハブマグネット22に磁気吸引されて、同時に、ディ
スクハブのモータシャフト挿入孔(図示せず)にシャフ
ト12が挿入される。そして、駆動ピン挿入孔に駆動ピ
ン23が挿入され、モータが回転しはじめてロータが1
回転する間に駆動ピン23は駆動ピン挿入孔にチャッキ
ングされ、磁気ディスクはロータと一体となって回転す
る。
【0068】モータのロータは、ボール軸受19と含油
軸受20に支えられたシャフト12を中心として滑らか
に回転し、上記シャフト12には、ロータフレーム14
の絞り加工した凸形状の穴に圧入で固定されている。ス
ピンドルハブ22はロータフレーム14の絞り加工で形
成され、そのスピンドルハブの上には潤性シートが貼ら
れている。ラジアル方向の支持のためのボール軸受19
と含油軸受20でシャフト12が支持され、スラスト方
向荷重支持のためのボール軸受19でワッシャを介して
ロータフレーム14が支持され、ロータフレーム14に
シャフトが圧入されているので、ロータフレーム14は
シャフト12を中心として滑らかに回転する。
【0069】ロータフレーム14でスピンドルハブを構
成したカップ状のロータフレームの外周部の内側にメイ
ンマグネット15が固着されている。そのメインマグネ
ット15にはロータフレーム14の外周部の外側端面部
のフレームより径の大きな凸部24が存在し、メインマ
グネット15のその大きな凸部24の端面に周波数発電
用着磁を施こし、その着磁面に対向したプリント基板上
に発電線素が配置されて、モータの回転によるFG信号
が得られる。モータのロータはFG信号で制御されて設
定回転数で回転する。
【0070】モータのステータは、絶縁されたステータ
コア18にコイル21が巻回され、コイル21にプリン
ト基板より電流が給電され、ステータコア18の突極よ
り磁界を発生し、メインマグネット15の付いたロータ
フレーム14を回転させる。
【0071】メインマグネットの端面に120パルスの
周波数磁極着磁を施しているが、着磁ヨーク装置が実施
例の装置であるので、メインマグネットはネオジ・鉄・
ボロンマグネットでも、等方性であるので、着磁電流を
充分流せば、メイン主磁極の影響を少ないように着磁が
できる。そのために、歪みのないFG信号が得られるの
で、高精度の回転制御でモータを制御することができ
る。
【0072】最近のFDDのスピンドルモータは薄型
で、ロータ外径が約40mm程度のものが多くなってき
ている。そうしたスピンドルモータはコアタイプの3相
全波駆動ブラシレスモータである。コア付きであるため
に円筒のメインマグネット内周面に駆動主磁極が着磁さ
れている。そのメインマグネットの端面に周波数磁極を
着磁するので、小型のモータができる。最近ではこの実
施例のような着磁ヨーク装置を用いることによって、メ
インマグネットの端面部を幅を広くしなくても、充分な
FG信号が得られる。
【0073】(実施例2)実施例1の着磁ヨーク装置は
マグネットの端面に多極の着磁をする場合の着磁ヨーク
装置に関する実施例の説明であったが、その着磁ヨーク
装置でメインマグネットの面に着磁したモータの実施例
を説明する。
【0074】扁平な駆動マグネットの主磁極面と同一面
に周波数発電用副磁極を着磁する着磁ヨーク装置とモー
タについて説明する。
【0075】アキシャルタイプのモータでは、円板状の
扇平なマグネットが使用され、図8は周波数発電機付き
モータの断面図、図9は多極マグネットの着磁極面の
図、図10は周波数発電素子の説明図、図11は周波数
発電用着磁装置の図を示したものである。図8〜図11
において、駆動コイル25、軸受ホルダー26、及びこ
れ等を固着しているステータヨーク27からなるステー
タ部が構成され、図9のように多極マグネット31の着
磁極面には、駆動用主磁極28、周波数発電用磁極(周
波数発電用副磁極ともいう)29、位置検出用PG磁極
30が着磁されている。その位置関係は同図に示す通り
である。モータのロータ部は、駆動用主磁極28、周波
数発電用磁極29、位置検出用PG磁極30が着磁され
た多極マグネット31、シャフト32、及びこれらを固
着しているロータヨーク33からなる。ステータ部の周
波数発電用副磁極と対面し、周波数発電用磁極29に対
応する部分に沿ってn+1(n=1以上の整数)個の発
電線素34と駆動コイルの影響を打ち消す打ち消しキャ
ンセルパターンコイル35が、直列に接続された発電コ
イル36と、この発電コイル36とロータ部の周波数発
電用磁極29とを利用してなる周波数発電機とから構成
されている。
【0076】ロータ部は軸受ホルダー26に装着された
ボール軸受37と焼結含油軸受38により支持され、ス
テータ部に対して自由に回転できる構造である。また、
多極マグネット31の磁極の一方は、ロータヨーク33
によりその磁路を閉じ、他の一方は駆動コイル25、発
電コイル35を貫通し、ステータヨーク27を介してそ
の磁路を閉じている。したがって、駆動コイル25に駆
動電流を流すと駆動コイル25と多極マグネット31の
間に力が作用し、駆動コイル25が固着されているの
で、多極マグネット31を含むロータ部が回転する。そ
のロータ部の回転により発電線素34を透過する周波数
発電用磁極29からの磁束が変化し、この磁束の変化量
に比例した電圧が発電線素34に生じ、発電コイル36
の出力端36aに、速度信号として出力される。
【0077】しかし、周波数発電用磁極29の近傍にP
G磁極30があるため、PG磁極30の磁束が発電線素
34を透過する。そのため、発電コイル36の出力端3
6aにPG磁極30の影響が現れやすいので、発電線素
34が互いに離れている開口角θの開口部ではPG着磁
30の影響が発電コイル36の出力端36aに大きく現
れないように、開口部の発電線素を漸近的に収縮する発
電線素39を採用している。それは、漸近的に小さくな
っている発電線素39は発電線素34に比較してその長
さは短いためPG磁極30の影響はほとんどなくなるた
めである。
【0078】周波数発電用副磁極用の着磁ヨーク装置は
実施例1の着磁ヨーク装置と同じ構成をしている。しか
し、メインマグネットの主磁極を着磁したのちに、周波
数発電用磁極を着磁する。主極があらかじめ着磁されて
いるので、鉄系金属の着磁ヨーク40に吸引されやすい
ので副磁極着磁後、着磁されたマグネットを抜き取ると
きにイジュクター機構が必要である。イジェクト用穴4
2が着磁ヨークにあいている。図11の着磁装置も着磁
ヨーク線41は断面が四角形をしている。周波数発電用
磁極の極数は8極であり、図1よりも極数は少ないため
に着磁ヨーク線41を着磁ヨーク40に挿入することは
簡単であるが、よじれやすいので、挿入には着磁ヨーク
線41を平面の板上に置き、着磁ヨーク40の方を挿入
することで、よじれの少ない着磁装置ができ、着磁ヨー
クの信頼性が向上する。
【0079】(実施例3)回転精度や磁極の鋭い磁極の
反転を必要とする場合などは、実施例3に示すような着
磁ヨーク装置を使用する。
【0080】図12の着磁ヨーク装置は磁性材料の着磁
歯43の内周と外周部に非磁性材であるアルミニウム金
属を配置した構成である。内側のアルミニウムのキャッ
プ44は着磁ヨーク形状素材の段階で有底の円筒状のキ
ャップ44として挿入され、外側のアルミニウムのリン
グ45も着磁ヨーク形状素材の段階で円筒状のリング4
5として挿入され、着磁歯43の内側と外側にアルミニ
ウムの金属で中央の磁性材の着磁ヨークの歯である着磁
歯43を挟み込むような構成となっていて、着磁ヨーク
の着磁歯43はアルミニウムのキャップ44とリング4
5が装着された状態で、ワイヤー加工されているので、
着磁ヨーク線46の挿入する溝には作成する時に、アル
ミニウムのキャップ44とリング45に対しても溝を同
時に作成する。そのため、着磁歯43と同様な歯が着磁
ヨークの内部と外部に構成されることで、着磁ヨーク線
46を溝に容易に挿入することができる。
【0081】アルミニウムは鉄など磁性材料とは異なる
非磁性材料であって、マグネットに吸引されない。アル
ミニウムは非磁性材料のなかにおいて、反磁性の特性を
呈する特徴をもっている。反磁性とは外部の磁場と逆向
きに磁化する性質であって、軌道電子の電磁誘導による
加速が原因と言われている。その反磁性体とは、反磁性
を示すもので、アンチモン、銅、ビスマス、水、アルミ
ニウムなどがあり、本実施例の着磁ヨークのキャップ4
4とリング45に使用しているアルミニウムの代わりに
アンチモン、銅、ビスマスなどを使用しても、アルミニ
ウムと同様な効果が得られる。特に、入手しやすい材料
として、銅、アルミニウムの反磁性特性を利用して、着
磁特性の改良をすることが多い。
【0082】着磁の磁束を通しやすい磁性の周りに反磁
性特性のアルミニウムを構成することで、着磁の磁束が
磁性材のヨークの着磁歯により収斂するので、着磁する
マグネット面の磁束密度が上がり、磁力の強い着磁が可
能となる。その磁束密度を増すことで、磁束波形の変化
率が大きくなり、着磁された磁束の出力波形の波高値が
大きな、外部ノイズに強い、安定した出力波形が得られ
るという特性の改良が計れる。
【0083】また、非磁性材のアルミニウムを着磁ヨー
クの歯の内側、外側に配置した着磁ヨーク装置を説明し
たが、両方のアルミニウムを構造的に設けられない場合
があるので、そのような場合は内側か外側かいずれか一
方でも相当の効果がある。できるだけ軸方向に長くした
構造にすれば効果が増す。
【0084】着磁する範囲の面には磁性材を対向させ、
着磁範囲の外周と内周部に位置する範囲にアルミニウム
のキャップやリングを設けることで、磁性材だけの場合
よりも磁束密度が増す。
【0085】着磁ヨーク線46は着磁ヨークに樹脂5
9、60で固定されている。その樹脂59、60は熱硬
化性接着剤である。
【0086】(実施例4)実施例4においては、周波数
発電用副磁極を着磁する着磁ヨーク装置について説明す
る。実施例4における着磁ヨーク装置には実施例1にお
ける着磁ヨーク装置と類似しているところがあるが、実
施例のように着磁ヨーク線を2個使用しているところが
大きく異なる。
【0087】本発明の一実施例を図13に示す。図13
(a)は本実施例のキャンセル着磁ヨーク線の着磁ヨー
ク装置側面断面図であって、図13(b)はそのヨーク
の2層の着磁ヨーク線の位置関係を説明するための図で
ある。
【0088】図13について以下に説明する。
【0089】図示するように本発明に係る着磁ヨーク装
置には、着磁ヨーク49に放射状に溝50が加工されて
いて、その溝に挿入可能なように2個の着磁ヨーク線4
7、48が配設されている。これらの着磁ヨーク線は銅
板をワイヤ加工などの機械加工で着磁ヨークのヨーク歯
間の溝50に挿入できるように形成加工した断面が四角
形をしたものであって、溝の深さ方向が長手となる長方
形断面をしている。銅板をワイヤー加工で蛇腹状のよう
な放射形状に加工され、表面には電着塗装膜が施されて
いる。その電着塗装膜は着磁ヨーク線と着磁ヨークの絶
縁のためのものであり、傷などが発生しないように摺動
性のよいテフロン(登録商標)などの含浸した電着塗装
膜になっている。
【0090】着磁ヨーク線は2層となっている。2層と
いうのは、図13(b)のような着磁ヨーク線を溝50
に配置するのに着磁ヨーク線47が下側の第1層を構成
し、その1層の上に着磁ヨーク線48を配置した2段構
成であることを表す。着磁ヨーク線は溝50に2段に挿
入してあり、下の着磁ヨーク線(第1層)47と上のヨ
ーク線(第2層)48は1歯ずらして挿入されている。
【0091】図13(b)に示すように、下の着磁ヨー
ク線47と上の着磁ヨーク線48との接続は下の着磁ヨ
ーク線の終端(図13(b)のa2)を上の着磁ヨーク
線の初端(図13(b)のb1)に接続することによっ
て、下の着磁ヨーク線の初端(図13(b)のa1)か
ら下の着磁ヨーク線の終端(図13(b)のa2)への
方向が着磁ヨーク装置センターに対して一定方向(c方
向とする)になり、上の着磁ヨーク線の初端(図13
(b)のb1)から上の着磁ヨーク線の終端(図13
(b)のb2)への方向がa方向とは逆向きになる。そ
のために、着磁ヨーク49のセンタから観ると、着磁ヨ
ーク線を流れる電流は閉回路にならない。
【0092】すなわち、断面が四角形をした着磁ヨーク
線を軸方向に1ピッチずらして2層構成し、第1層の着
磁ヨーク線47の通電端a1からもう一方の通電端a2
までが軸に対して一方向(c方向とする)に通電配置さ
れ、第2層の着磁ヨーク線48の通電端b1は第1層の
着磁ヨークの通電端a2に接続され、第2層の着磁ヨー
ク線48の通電端b1からもう一方の通電端b2までが
軸に対する第1層のc方向とは逆の方向に通電配置され
ている。
【0093】この2個の着磁ヨーク線を通電端a2と通
電端b1を接続して、折り返し部を構成している。この
折り返しによって、第1層の着磁ヨーク線47の方向と
第2層の着磁ヨーク線48の方向の両方向で着磁ヨーク
線はワンターンの着磁ヨーク線と見なされる。
【0094】すなわち、実施例において図示しない着磁
電源装置から通電端a1から通電端b2のワンターン着
磁ヨーク線にパルス状の着磁電流が流れる。すると、フ
レミングの法則によって軸に対して第1層の着磁ヨーク
線47では図13の紙面下側に向かって磁束が流れ、第
2層の着磁ヨーク線48では紙面上面に向かって磁束が
流れるので、マグネットには第1層の着磁ヨーク線47
でS極の磁性になるが、第2層の着磁ヨーク線48では
N極の磁性となる。その異なる磁性が同時に発生して、
軸方向磁束はキャンセルされて発生しないことになる。
折り返すことで軸方向の磁束をキャンセルしたことにな
る。
【0095】このキャンセル効果によって、周波数発電
電圧はオフセットのない信号となり、モータの回転精度
が向上する。実施例1の場合は周波数発電磁極の極性に
若干の相違が発生し、周波数発電変圧のオフセットが発
生する。これがモータの回転精度に影響する程度であれ
ば、着磁ヨーク線の通電端に逆ループになるキャンセル
ヨーク線を設けることがある。このキャンセルヨークは
多極の副磁極を発生させるような着磁ヨーク線ではな
く、一般的なリング状のヨーク線である。
【0096】着磁などで着磁ヨーク線が動かないよう
に、高分子材料である樹脂51で封止して、着磁ヨーク
49に着磁ヨーク線を固定する。この高分子材料の樹脂
51は熱硬化性樹脂であるので、温度が上がっても硬度
などが低下することがないうえに、着磁ヨーク49の内
部の空間を埋めて、着磁ヨーク線が動かないように封止
するので、着磁ヨーク装置の使用寿命が長い。
【0097】また、別の実施例として、駆動マグネット
の主磁極面とは異なる端面部に周波数発電用副磁極を着
磁する着磁ヨーク装置も実施例4のようなワンターンヨ
ーク線の着磁ヨーク装置を用いることで、副磁極を強く
着磁できるので主磁極の影響を少なくすることができ
る。薄型、小型の回転制御タイプのブラシレススピンド
ルモータに好適である。また、主極などの影響を小さく
するために、着磁ヨーク装置ではモータの回転中心と着
磁ヨーク装置のセンターを合わせて着磁するようにシャ
フトをガイドに使用するようになっている。
【0098】(実施例5)周波数発電用副磁極を着磁す
る着磁ヨーク装置について説明する。実施例などにある
ように着磁ヨーク線の巻配部に磁性材を使用していた
が、本実施例はこの巻配の着磁ヨークが絶縁材で作成さ
れた着磁ヨーク装置について説明する。
【0099】本発明の一実施例の着磁ヨーク装置を図1
4に記載する。図示するように本発明に係る着磁ヨーク
装置には、ベークライトなどのような絶縁材の着磁ヨー
ク52に放射状に溝53が加工されていて、その溝53
に挿入可能なように着磁ヨーク線54が配設されてい
る。たとえば絶縁材の着磁ヨーク52は紙ベーク材であ
り、マシニング加工機で溝53は加工されている。着磁
ヨーク線54は銅板をワイヤ加工などの機械加工で着磁
ヨークのヨーク歯間の溝53に挿入できるように形成加
工した断面が四角形をしたものであって、溝の深さ方向
が長手となる長方形断面をしている。銅板をワイヤー加
工で蛇腹状のような放射形状に加工し、表面には電着塗
装スプレー膜が施されているが、その処理面は着磁面側
だけであってその他の面は積極的に絶縁処理膜を施して
いない。実施例1などのような着磁ヨーク線に施した絶
縁膜は着磁ヨーク線と着磁ヨークの絶縁のためのもので
あって、本実施例のように着磁ヨーク52自体が絶縁材
の場合は不要である。しかし着磁するマグネットは場合
によっては金属のロータフレームの端面に取り付けられ
る場合があるので、着磁面側だけは絶縁処理をする。マ
スキングが大変であるので、スプレーの電着塗装膜処理
をする。全面にする場合もあるが、実施例1のような膜
厚30μmの膜ではなく、10μm以下の膜処理をす
る。
【0100】また、着磁ヨーク線全体を絶縁処理しても
かまわない。
【0101】本実施例は小型の周波数発電用磁極を多極
に着磁する場合に好適な着磁ヨーク装置である。また着
磁ヨークが金属でないので、重量が軽くなるので、着磁
ヨーク線にパルス状の着磁電流を流すと、この着磁電流
によって着磁ヨークが動くので、しっかり固定する必要
がある。
【0102】着磁ヨーク52に着磁ヨーク線を固定する
のに2液のエポキシ系接着剤を用いて樹脂封止する。そ
の樹脂55は硬化前は着磁ヨーク線の隙間に流れ込むこ
とができるほど流動性のあるものであって、ひとたび硬
化すると高硬度の特性を呈するものがよい。
【0103】(実施例6)周波数発電用副磁極を着磁す
る着磁ヨーク装置について説明する。
【0104】着磁ヨークの歯や溝の構成が寸法的に困難
になってきた小型で多極の着磁ヨーク装置についての実
施例である。前記までの実施例では着磁ヨークは加工で
作成されたものが使用されているが、本実施例では金属
性の着磁ヨークは部材としては構成にはない。
【0105】本発明の一実施例の着磁ヨーク装置を図1
5に記載する。図示するように本発明に係る着磁ヨーク
装置において、56は着磁ヨーク線、57は樹脂、58
はケースである。着磁ヨーク線56は銅板をワイヤ加工
などの機械加工で形成加工した断面が四角形をしたもの
であって、軸方向が長手となる長方形断面をしている。
銅板をワイヤー加工で蛇腹状のような放射形状に加工さ
れたものである。着磁面側だけに電着塗装スプレー膜が
施されている。ケース58に着磁ヨーク線56を入れ、
熱硬化性樹脂57をケース58内に注入して、高温にて
樹脂57を硬化させて着磁ヨーク線56を固定してしま
う。このような方法で本実施例の着磁ヨーク装置は製作
される。着磁ヨークの代用として使用される樹脂57は
熱硬化性の接着剤である。前記の実施例の樹脂と同じ用
途のものである。樹脂57は一般的に電子部品などの封
止材としても使用されるが、高温で硬化性や密着性など
が要求される。一般に市販されているエポキシ系の接着
剤が使用されることもあるが、高硬度のものが使用され
る。たとえば、スタイキャストなどが使用される。
【0106】ケース58はベーク材を加工したものでも
よい。
【0107】着磁ヨークもなく、厚い絶縁膜も不要であ
るので小型で多極の着磁が可能であり、小型で大電流の
流せる着磁ヨーク装置が可能となり、マイクロマシンな
どのモータや小型のマグネットを使用する機器のマグネ
ットの着磁などが可能となる。
【0108】軸に垂直な平面に軸に対して放射状にS極
とN極とを交互に配設するように着磁するマグネットの
着磁ヨーク装置において、着磁ヨーク線が銀、金、アル
ミなどの電導性の良好な金属であってもよい。
【0109】本発明によって、着磁ヨーク線に耐電流特
性が向上し、ヨーク線へのストレスも少なくなり、精度
のよい着磁ヨーク装置ができる。
【0110】
【発明の効果】上記実施例の記載から明らかなように、
請求項1記載の発明によれば、着磁ヨーク線が板材から
形成加工され、ヨーク溝の断面に近い断面まで着磁ヨー
ク線を設定できるので、断面の大きな着磁ヨーク線を用
いて溝に対するヨーク線率を大きくして大電流を流すこ
とができる。そのため着磁ヨークに強い磁界を発生させ
ることができる。さらに、形成加工された着磁ヨーク線
であるために、着磁ヨークに装着する場合の作業も安定
して行うことができるので、従来の丸線のような着磁ヨ
ーク線へのストレスがなく、信頼性の高い着磁ヨーク装
置が得られるという有利な効果が得られる。
【0111】また、請求項2記載の発明によれば、着磁
ヨーク線が1本で形成され、ヨーク溝の断面に近い断面
まで着磁ヨーク線を設定できるので、断面の大きな着磁
ヨーク線を用いて溝に対するヨーク線率を大きくして大
電流を流すことができる。そのため着磁ヨークに強い磁
界を発生させることができる。さらに、一本の形成加工
された着磁ヨーク線であるために、着磁ヨークに装着す
る場合の作業も安定して行うことができる。また、着磁
ヨーク線が銅板から製作されている関係で、すべての面
が一定の平面上に無理なく構成できるので、従来の着磁
ヨーク線として丸い銅線を使用することによる課題であ
るところの、丸線の着磁ヨーク線では着磁ヨークの着磁
面に丸線の着磁ヨーク線を揃えることが困難であり、巻
配時のテンションによる伸びが生じ導体抵抗の変化があ
り、さらに伸びや曲げによる絶縁被覆のストレスによる
微細なヘアークラックが生じ特性が劣化するようなこと
は本願発明では発生しない。また着磁ヨーク線は形状的
に着磁ヨークの上面から挿入すればよいようにあらかじ
めに形状ができあがっているので、従来の着磁ヨーク線
を着磁ヨークに巻配する作業がなく、巻配による銅線の
よじれによる銅線位置のばらつきや絶縁膜の破壊などに
よる絶縁不良などがない、良質の着磁ヨーク装置が得ら
れるものである。
【0112】また、請求項3記載の発明によれば、着磁
ヨーク線が四角形断面で形成加工され、ヨーク溝の断面
に近い断面まで着磁ヨーク線を設定できるので、断面の
大きな着磁ヨーク線を用いて溝に対するヨーク線率を大
きくして大電流を流すことができる。そのため着磁ヨー
クに強い磁界を発生させることができる。着磁ヨーク線
が丸い導線の場合に比べて、着磁ヨーク線の断面積を大
きくでき、高磁性材のマグネットにも十分に着磁ができ
る。また着磁ヨーク装置の発熱を低くおさえることがで
き、着磁ヨーク装置がパンクしにくい。ネオジマグネッ
トなど磁力の強いマグネットでも着磁ヨーク線に流す電
流が大きくできるので、着磁が可能で、発熱も低く押さ
えられる。そのため、着磁作業中での着磁ヨークの温度
差によって着磁性能のばらつき、モータの駆動マグネッ
トの磁束密度のばらつき、モータの電気特性のばらつき
がほとんどなく、回転精度の向上したモータが得られる
ものである。
【0113】さらに、請求項4記載の発明によれば、着
磁の磁束を通しやすい磁性の周りに反磁性特性のアルミ
ニウムを構成することで、着磁の磁束が磁性材のヨーク
の着磁歯により収斂するので、着磁するマグネット面の
磁束密度が上がり、磁力の強い着磁が可能となる。その
磁束密度を増すことで、磁束波形の変化率が大きくな
り、着磁された磁束の出力波形の波高値が大きな、外部
ノイズに強い、安定した出力波形が得られるという特性
の改良が計れるという効果を奏するものである。
【0114】さらに、請求項7記載の発明によれば、着
磁ヨークに巻装する線が銅板をワイヤ加工などの機械加
工で着磁ヨークのヨーク歯間に挿入できるように1本で
形成加工した断面が四角形をした着磁ヨーク線からでき
ているために、着磁ヨーク線の配置作業が簡単であり、
形成加工された着磁ヨーク線を2個を使用して、1歯ず
らしてヨーク溝内に配置し、2個の着磁ヨーク線を電気
的に折り返して接続し、その折り返し接続により、着磁
ヨーク線が一方向と反対方向の両ワンターンコイルによ
り、着磁ヨーク線の両ワンターンコイル成分がキャンセ
ルされ、磁極のオフセットのない磁極が得られるという
効果を奏するものである。
【0115】さらに、請求項10記載の発明によれば、
着磁ヨークの歯が加工で形成できないような場合でも着
磁が可能であって、小型のモータに多極の着磁が可能で
ある、また着磁ヨーク線を一体の材料から形成加工する
ために、ヨークの歯がなくても、ピッチがずれない。さ
らに多極で小型の着磁が可能であるという効果を奏する
ものである。
【0116】さらに、請求項14記載の発明によれば、
着磁むらの発生がなく、歪みの少ない周波数発電電圧が
得られるので高精度なモータ制御ができモータ回転精度
などを良くするという効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の実施例1による周波数発電用副
磁極用着磁ヨーク装置を示す上面図 (b)同側面断面図
【図2】本発明の実施例1における着磁ヨーク装置の説
明のための着磁ヨークの斜視図
【図3】本発明の実施例1における着磁ヨーク装置の説
明のための着磁ヨーク線の斜視図
【図4】本発明の実施例1における着磁ヨーク線の拡大
【図5】(a)着磁ヨーク装置の寸法で溝深さを一定に
して、歯幅を変化させた場合の四角断面のヨーク線を装
着した模式図 (b)同丸線のヨーク線を装着した模式図
【図6】着磁電流値の曲線の関係図
【図7】着磁ヨーク装置の寸法で歯深さを変化させた場
合四角断面のヨーク線と丸線のヨーク線の場合での着磁
電流値の曲線の関係着磁電流値の曲線の関係図
【図8】周波数発電機付きモータの断面図
【図9】多極マグネットの着磁極面を示す図
【図10】周波数発電素子の説明図
【図11】(a)本実施例の周波数発電用着磁装置の上
面図 (b)同側面断面図
【図12】(a)本実施例のアルミニウムを使用した着
磁ヨーク装置の上面図 (b)同側面断面図
【図13】(a)本実施例のキャンセル着磁ヨーク線の
着磁ヨーク装置の側面断面図 (b)同2層の着磁ヨーク線の位置関係を説明する図
【図14】(a)本実施例の絶縁材の着磁ヨークの着磁
ヨーク装置の上面図 (b)同側面断面図
【図15】本実施例の着磁ヨーク線だけの着磁ヨーク装
置の図
【図16】従来の周波数発電用副磁極を着磁する着磁ヨ
ーク装置の図
【図17】従来の周波数発電用副磁極を着磁する着磁ヨ
ーク装置を使用したモータ断面図
【図18】従来の周波数発電用副磁極を着磁する着磁ヨ
ーク装置を使用したモータの説明斜図
【符号の説明】
1、40、49、52 着磁ヨーク 2、41、46、54、56 着磁ヨーク線 3、43 歯 4、51、55、57 樹脂 5、50、53 溝 6 溝部 7 外周接続部 8 内周接続部 44 キャップ 45 リング 47 下の着磁ヨーク線 48 上の着磁ヨーク線 58 ケース L 溝深さ方向の着磁ヨーク線の長さ(大きさ) t 溝幅方向の着磁ヨーク線の長さ(大きさ) Lm 着磁ヨークの溝深さ tm 着磁ヨークの溝幅
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02K 21/24 H02K 21/24 M 29/12 29/12 Fターム(参考) 5H019 BB01 BB09 BB15 BB20 BB23 BB29 CC02 CC07 DD05 DD06 EE07 5H621 AA03 BB07 GA02 GA12 GA16 GB11 GB14 HH01 HH09 HH10 JK02 5H622 CA06 CA10 PP19 QB01 QB09 QB10

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸に垂直な平面に軸に対して放射状にS
    極とN極とを交互に配設するように着磁するマグネット
    の着磁ヨーク装置において、着磁ヨークに巻装する線の
    断面が四角形をした着磁ヨーク線からできていることを
    特徴とする着磁ヨーク装置。
  2. 【請求項2】 軸に垂直な平面に軸に対して放射状にS
    極とN極とを交互に配設するように着磁するマグネット
    の着磁ヨーク装置において、着磁ヨークに巻装する線の
    断面が四角形からできており、前記着磁ヨークに巻装す
    る線の通電端からもう一方通電端までが軸垂直平面上に
    一つの着磁ヨーク線で形成されていることを特徴とする
    着磁ヨーク装置。
  3. 【請求項3】 着磁ヨーク線は四角形断面であり軸垂直
    な面方向の長さtと軸方向の長さLがL/t>1である
    請求項1または2のいずれかに記載の着磁ヨーク装置。
  4. 【請求項4】 軸に垂直な平面に軸に対して放射状にS
    極とN極とを交互に配設するように着磁するマグネット
    の着磁ヨーク装置において、着磁する永久磁石の着磁面
    に対応する着磁ヨークの着磁対向歯は磁性材料で構成さ
    れ、該着磁対向歯の内周側と外周の少なくともいずれか
    一方に反磁性材であるアルミニウム及びアルミニウム合
    金を配した構成からなることを特徴とする着磁ヨーク装
    置。
  5. 【請求項5】 着磁ヨークに巻装する線の断面が四角形
    をした着磁ヨーク線からできていることを特徴とする請
    求項4記載の着磁ヨーク装置。
  6. 【請求項6】 着磁ヨークに巻装する線の通電端からも
    う一方通電端までが軸垂直平面上に一つの着磁ヨーク線
    で形成されていることを特徴とする請求項4記載の着磁
    ヨーク装置。
  7. 【請求項7】 軸に垂直な平面に軸に対して放射状にS
    極とN極とを交互に配設するように着磁するマグネット
    の着磁ヨーク装置において、着磁ヨーク線を軸方向に1
    ピッチずらして2層構成し、第1層の着磁ヨーク線の通
    電端(a1)からもう一方の通電端(a2)までが軸に
    対して一方向(c方向)に配置され、第2層の着磁ヨー
    ク線の通電端(b1)は第1層の着磁ヨークの通電端
    (a2)に接続され、第2層の着磁ヨークの通電端(b
    1)からもう一方の通電端(b2)までが軸に対する第
    1層の方向(c方向)とは逆の方向に配置させることを
    特徴とする着磁ヨーク装置。
  8. 【請求項8】 着磁ヨークに巻装する線の断面が四角形
    をした着磁ヨーク線からできていることを特徴とする請
    求項7記載の着磁ヨーク装置。
  9. 【請求項9】 着磁ヨークに巻装する線の通電端からも
    う一方の通電端までが軸垂直平面上に一つの着磁ヨーク
    線で形成されていることを特徴とする請求項7記載の着
    磁ヨーク装置。
  10. 【請求項10】 軸に垂直な平面に軸に対して放射状に
    S極とN極とを交互に配設するように着磁するマグネッ
    トの着磁ヨーク装置において、着磁ヨーク線を挿入する
    ヨーク歯が非磁性材からでできていることを特徴とする
    着磁ヨーク装置。
  11. 【請求項11】 着磁ヨークに巻装する線の断面が四角
    形をした着磁ヨーク線からできていることを特徴とする
    請求項10記載の着磁ヨーク装置。
  12. 【請求項12】 着磁ヨークに巻装する線の通電端から
    もう一方の通電端までが軸垂直平面上に一つの着磁ヨー
    ク線で形成されていることを特徴とする請求項10記載
    の着磁ヨーク装置。
  13. 【請求項13】 着磁ヨーク線を軸方向に1ピッチずら
    して2層構成し、第1層の着磁ヨーク線の通電端(a
    1)からもう一方の通電端(a2)までが軸に対して一
    方向(c方向)に配置され、第2層の着磁ヨーク線の通
    電端(b1)は第1層の着磁ヨークの通電端a2に接続
    され、第2層の着磁ヨークの通電端(b1)からもう一
    方の通電端(b2)までが軸に対する第1層の方向(c
    方向)とは逆の方向に配置させることを特徴とする請求
    項10記載の着磁ヨーク装置。
  14. 【請求項14】 請求項1から13のいずれかに記載の
    着磁ヨーク装置を使用してモータのマグネットに周波数
    発電用磁極部を着磁したことを特徴とするモータ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006200921A (ja) * 2005-01-18 2006-08-03 Ntn Corp 磁気エンコーダおよびそれを備えた車輪用軸受
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