JP2001350629A - Guiアプリケーション開発規模見積り方法 - Google Patents

Guiアプリケーション開発規模見積り方法

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JP2001350629A
JP2001350629A JP2000171178A JP2000171178A JP2001350629A JP 2001350629 A JP2001350629 A JP 2001350629A JP 2000171178 A JP2000171178 A JP 2000171178A JP 2000171178 A JP2000171178 A JP 2000171178A JP 2001350629 A JP2001350629 A JP 2001350629A
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gui application
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development scale
lines
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Tomohiro Tachibana
朋宏 立花
Kozue Kai
こずえ 甲斐
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NTT Comware Corp
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NTT Comware Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】GUIアプリケーションの開発規模を、ウィン
ドウ画面の設計段階において事前に見積ることの可能な
GUIアプリケーション開発規模見積り方法の提供。 【解決手段】ウィンドウ画面の構成部品をなす各コント
ロール2毎のプロパティの設定項目数の総和を[プロパ
ティ部ライン数]として算出すると共に、イベントを伴
うコントロール2に関して記述されるプログラム・コー
ドのライン数の総和を[コード部ライン数]として算出
し、これら算出された[プロパティ部ライン数]及び
[コード部ライン数]の合算値を、GUIアプリケーシ
ョンAPの1画面当りの開発規模として定義する特徴。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、GUIアプリケー
ション開発規模見積り方法に関し、詳しくは、ビジュア
ル・プログラミング・ツール(以下、「VPT」と略記
する)により作成されるGUIアプリケーションの開発
規模を、当該GUIアプリケーションを構成するウィン
ドウ画面の設計段階において事前に見積るためのGUI
アプリケーション開発規模見積り方法に係わる。
【0002】
【従来の技術】近年、GUIを用いたビジュアルなアプ
リケーション・ソフト(以下、単に「GUIアプリケー
ション」という)が主流となり、各アプリケーション開
発会社においても、当該GUIアプリケーションの開発
支援のため基本ソフト開発会社から提供されているVP
T(例えば、米マイクロソフト社から提供されているウ
ィンドウズ対応アプリケーション開発用の「Visua
l Basic」等)を用いたアプリケーション開発が
行われるようになってきている。
【0003】この種、VPTによれば、GUIアプリケ
ーションが適用される基本ソフトのルールに則り、GU
Iの構築に係るウィンドウ画面の設計がスピーディに行
える他、そのウィンドウ画面の設計を全て終えた後に、
対応するプログラム・コードを記述することが可能なこ
とから、当該コード記述の前に、完成に限りなく近い画
面イメージを、例えば、業務用アプリケーションを発注
した顧客に対し、早い段階で提示することができるなど
の利点がある。
【0004】また、このVPTによれば、マウスクリッ
クやキー入力、或いはコマンド選択などといった「イベ
ント」の発生に応じ、対応する所要の処理を実行する
「イベントドリブン型プログラム」を容易に作成するこ
とができる上、そのイベント単位の小規模なモジュール
毎にコード記述を行うことが可能であるため、とかく煩
雑になりがちなアプリケーション開発を極めて機能的に
行うことができるなどの利点もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、以上のVP
Tを用いて所要のGUIアプリケーションを開発する場
合、イベント発生時の状況を詳細に分析し、当該GUI
アプリケーションが全体として矛盾なく動作するように
まとめる必要があるため、この開発時における検討の深
さが、完成後のGUIアプリケーションの品質や規模に
直接影響する(即ち、検討を深くすれば、高品質のGU
Iアプリケーションが得られるが、その一方で開発規模
は膨大化する)。
【0006】このため、顧客から要求された仕様に沿っ
て、GUIアプリケーションのウィンドウ画面を設計し
ている段階では、イベントに対応するコード記述の規模
までは知ることができず、その全体的な開発規模は、事
実上、当該GUIアプリケーションの開発が最終工程を
むかえるまで判断できない。
【0007】ここにおいて、本発明の解決すべき主要な
目的は次のとおりである。
【0008】即ち、本発明の第1の目的は、GUIアプ
リケーションの開発規模を、ウィンドウ画面の設計段階
において事前に見積ることの可能なGUIアプリケーシ
ョン開発規模見積り方法を提供せんとするものである。
【0009】本発明の第2の目的は、GUIアプリケー
ションの開発規模を、数値により明確に見積ることの可
能なGUIアプリケーション開発規模見積り方法を提供
せんとするものである。
【0010】本発明の第3の目的は、GUIアプリケー
ションの開発規模を、各ウィンドウ画面毎に詳細に見積
ることの可能なGUIアプリケーション開発規模見積り
方法を提供せんとするものである。
【0011】本発明の他の目的は、明細書、図面、特に
特許請求の範囲の各請求項の記載から自ずと明らかとな
ろう。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明方法においては、
ウィンドウ画面の構成部品をなす各コントロール毎のプ
ロパティの設定項目数の総和をプロパティ部ライン数と
して算出すると共に、イベントを伴うコントロールに関
して記述されるプログラム・コードのライン数の総和を
コード部ライン数として算出し、これら算出されたプロ
パティ部ライン数及びコード部ライン数の合算値を、G
UIアプリケーションの開発規模として定義する、とい
う特徴を有する。
【0013】さらに具体的詳細に述べると、当該課題の
解決では、本発明が次に列挙する新規な特徴的構成手法
を採用することにより、上記目的を達成するよう為され
る。
【0014】即ち、本発明方法の第1の特徴は、ビジュ
アル・プログラミング・ツールにより作成されるGUI
アプリケーションの開発規模を、当該GUIアプリケー
ションを構成する1以上のウィンドウ画面の設計段階に
おいて事前に見積るためのGUIアプリケーション開発
規模見積り方法であって、前記ウィンドウ画面の構成部
品をなす複数のコントロールにつきそれぞれ規定された
プロパティに関し、当該ウィンドウ画面に対する要求機
能を実現するのに必要な各コントロール毎の当該プロパ
ティの設定項目数の総和を、プロパティ部ライン数とし
て算出すると共に、前記複数のコントロールのうちイベ
ントを伴う1以上のコントロールに対する要求機能を実
現するために記述されるプログラム・コードのライン数
の総和を、コード部ライン数として算出し、これら算出
された前記プロパティ部ライン数及び前記コード部ライ
ン数の合算値を、前記GUIアプリケーションの開発規
模として定義してなる、GUIアプリケーション開発規
模見積り方法の構成採用にある。
【0015】本発明方法の第2の特徴は、上記本発明方
法の第1の特徴における前記GUIアプリケーションの
開発規模を、前記ウィンドウ画面が複数存在する場合、
各ウィンドウ画面毎に算出された前記プロパティ部ライ
ン数と前記コード部ライン数との各合算値を、さらに合
算して取得してなる、GUIアプリケーション開発規模
見積り方法の構成採用にある。
【0016】本発明方法の第3の特徴は、上記本発明方
法の第1又は第2の特徴における前記プロパティ部ライ
ン数の算出を、前記ビジュアル・プログラミング・ツー
ルにおいて使用可能な全ての種類のコントロールにつき
それぞれ規定されたプロパティに関し、前記ウィンドウ
画面に対する各コントロール毎の外観上の要求仕様を満
たすのに必要十分とされる当該各コントロール毎の前記
プロパティの設定項目数を、当該外観要求仕様の度合い
に応じ段階的に数値化してなるプロパティ係数を用いて
行ってなる、GUIアプリケーション開発規模見積り方
法の構成採用にある。
【0017】本発明方法の第4の特徴は、上記本発明方
法の第3の特徴における前記プロパティ部ライン数の算
出を、前記ウィンドウ画面の構成部品をなす前記複数の
コントロールに、対応する前記プロパティ係数をそれぞ
れ乗じて得た各乗算値を合算することにより行ってな
る、GUIアプリケーション開発規模見積り方法の構成
採用にある。
【0018】本発明方法の第5の特徴は、上記本発明方
法の第3又は第4の特徴における前記プロパティ係数
を、前記ビジュアル・プログラミング・ツールを用いて
作成された任意のGUIアプリケーションの事例から、
必要十分とされる前記各コントロール毎の前記プロパテ
ィの設定項目数を帰納的に割り出すことにより得てな
る、GUIアプリケーション開発規模見積り方法の構成
採用にある。
【0019】本発明方法の第6の特徴は、上記本発明方
法の第1、第2、第3、第4又は第5の特徴における前
記コード部ライン数の算出を、前記ウィンドウ画面で処
理される機能を決定するコード記述の難易度を、その度
合いに応じ段階的に数値化してなる機能係数と、前記ウ
ィンドウ画面の操作性を決定するコード記述の煩雑度
を、その度合いに応じ段階的に数値化してなる操作性係
数と、を用いて行ってなる、GUIアプリケーション開
発規模見積り方法の構成採用にある。
【0020】本発明方法の第7の特徴は、上記本発明方
法の第6の特徴における前記コード部ライン数の算出
を、前記ウィンドウ画面に対する要求機能の実現に必要
とされる前記コード記述に関する前記難易度及び前記煩
雑度に応じた、前記機能係数と前記操作性係数との組合
せ合算値を用いて行ってなる、GUIアプリケーション
開発規模見積り方法の構成採用にある。
【0021】本発明方法の第8の特徴は、上記本発明方
法の第7の特徴における前記コード部ライン数の算出
を、前記イベントを伴う前記1以上のコントロールの総
数に、前記組合せ合算値を乗じることにより行ってな
る、GUIアプリケーション開発規模見積り方法の構成
採用にある。
【0022】本発明方法の第9の特徴は、上記本発明方
法の第6、第7又は第8の特徴における前記機能係数
を、前記ビジュアル・プログラミング・ツールを用いて
作成された任意のGUIアプリケーションの事例から、
その所要値を帰納的に割り出すことにより得てなる、G
UIアプリケーション開発規模見積り方法の構成採用に
ある。
【0023】本発明方法の第10の特徴は、上記本発明
方法の第6、第7、第8又は第9の特徴における前記操
作性係数を、前記ビジュアル・プログラミング・ツール
を用いて作成された任意のGUIアプリケーションの事
例から、その所要値を帰納的に割り出すことにより得て
なる、GUIアプリケーション開発規模見積り方法の構
成採用にある。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面を参照しながら詳細に説明する。
【0025】(VPT概要)まず、本発明の実施に際し
て適用されるVPTの概要につてい説明する(例示する
VPTは、前述した米マイクロソフト社の「Visua
l Basic」を前提としてある)。
【0026】図1及び図2は、それぞれ、適用VPTの
フォーム・モジュールにおける作業形態を示す図、及び
同適用VPTのコード・モジュールにおける作業形態を
示す図であり、図3は、図1に示したフォーム・モジュ
ールと図2に示したコード・モジュールとの関連を示す
図である。
【0027】まず、図1に示すように、フォーム・モジ
ュールαにおいては、アプリケーション開発者(図示せ
ず)の指示により、目的のGUIアプリケーションのウ
ィンドウ画面(土台)となるフォーム1が作成され、こ
のフォーム1上に、ラベル表示領域(図示の「Labe
l1」)、テキスト入力領域(図示の「Text
1」)、コマンド入力領域(図示の「Command
1」)などのコントロール2が配置される。
【0028】コントロール2は、「Command1」
のようにイベントを伴う種類のものと、「Label
1」のように表示を主目的とし、イベントを伴わないの
種類のものとが存在する(フォーム1はイベントを伴う
ものであるので、当該フォーム1も、便宜上、コントロ
ール2と同種のものとして扱う)。
【0029】フォーム1上に配置された各コントロール
2のサイズ、色、配置などの属性(プロパティ)は、ア
プリケーション開発者の指定により、フォーム・モジュ
ールα右方のプロパティ部3及び図示のプロパティ設定
画面4において設定される。
【0030】また、図2に示すように、コード・モジュ
ールβにおいては、上記フォーム・モジュールα上で使
用された各コントロール2のうち、イベントを伴う「C
ommand1」などのコントロール2がアプリケーシ
ョン開発者により指定されたときにコード部5が作成さ
れ、当該コード部5上において、指定されたコントロー
ル2に要求される機能が、同アプリケーション開発者に
より「プロシージャ」(「イベント・プロシージャ」や
「関数プロシージャ」)として記述される。
【0031】なお、コード部5には、上記プロシージャ
の他に、アプリケーション開発者の随意により「コメン
ト」を記述することもできる。
【0032】そして、図3に示すように、GUIアプリ
ケーションAPの開発の[画面設計]に際しては、顧客
から要求された仕様を実現するのに必要な複数のフォー
ム・モジュールαが作成されると共に、各フォーム・モ
ジュールα毎に複数のコントロール2が配置され、さら
に、各コントロール2毎に複数のプロパティ(プロパテ
ィ部3及びプロパティ設定画面4)が設定される。
【0033】これに加え、同GUIアプリケーションA
Pの開発の[コード記述]に際しては、以上の複数のフ
ォーム・モジュールαとそれぞれ1対1に対応する複数
のコード・モジュールβが作成されると共に、各コード
・モジュールβ毎に、上記各コントロール2に対応した
イベント毎のプロシージャがコード部5に記述され、さ
らに、必要に応じて随意にコメントが記述される。
【0034】(方法例)続いて、本発明の方法例につい
て説明する。
【0035】以上のVPTの概要説明からも明らかなよ
うに、GUIアプリケーションAPの開発規模は、要求
された仕様を実現するのに必要な作業の量に比例すると
いえる。そこで、本方法例では、その作業量が変動する
部分を開発規模の見積り対象と考え、特に、[画面設
計]及び[コード記述]の両者に必須の「コントロール
2」を基準にして、所要の開発規模の見積りを行うよう
にする。
【0036】図4は、本発明の方法例に係るGUIアプ
リケーションAPの開発規模の定義を説明するための図
である。
【0037】同図に示すように、本方法例にあっては、
まず、[画面設計]を行うためのフォーム・モジュール
αにおいて、開発対象であるGUIアプリケーションA
Pを構成する1以上のウィンドウ画面の、1画面当りの
構成部品をなす複数のコントロール2につきそれぞれ規
定されたプロパティに関し、当該ウィンドウ画面に対す
る要求機能を実現するのに必要な各コントロール2毎の
当該プロパティの設定項目数の総和を、[プロパティ部
ライン数]として算出する(1つの設定項目=1ライ
ン)。
【0038】次に、[コード記述]を行うためのコード
・モジュールβにおいて、複数のコントロール2のうち
イベントを伴う1以上のコントロール2に対する要求機
能を実現するためコード部5に記述されるプログラム・
コードのライン数の総和を、[コード部ライン数]とし
て算出する(「コメント」の記述は除く)。
【0039】そして、これら算出された[プロパティ部
ライン数]及び[コード部ライン数]の合算値を、GU
IアプリケーションAPの(1画面当りの)開発規模と
して定義する。
【0040】なお、開発対象のGUIアプリケーション
APが、複数のウィンドウ画面から構成される場合、上
記の定義により各ウィンドウ画面毎に算出された[プロ
パティ部ライン数]及び[コード部ライン数]の合算値
を、存在する全てのウィンドウ画面に関しさらに合算し
て、この値をGUIアプリケーションAP全体の開発規
模とすればよい。
【0041】ここで、実際の[プロパティ部ライン数]
の算出は、VPTにおいて使用可能な全ての種類のコン
トロール2につきそれぞれ規定されたプロパティに関
し、ウィンドウ画面に対する各コントロール2毎の外観
上の要求仕様を満たすのに必要十分とされる当該各コン
トロール2毎のプロパティの設定項目数を、当該外観要
求仕様の度合いに応じ段階的に数値化してなる「プロパ
ティ係数」を用いて行うようにする。
【0042】図5は、図4に示した[プロパティ部ブラ
ン数]の算出に用いられるプロパティ係数の詳細を示す
図である。
【0043】同図に示すように、プロパティ係数は、適
用VPTにて使用される「Form」,「Labe
l」,「TextBox」,「Frame」,「Com
mandButton」,「CheckBox」,…な
どのコントロール種別毎に、上述した外観要求仕様の度
合いを示す「低」、「中」、「高」からなる外観考慮度
に応じ、数値を用いて段階的に定義される。
【0044】これらプロパティ係数は、適用VPTを用
いて作成された任意のGUIアプリケーションの事例か
ら、必要十分とされる各コントロール毎のプロパティの
設定項目数を帰納的に割り出して得るようにすればよ
い。
【0045】以下、当該プロパティ係数を用いて、所要
の[プロパティ部ライン数]を算出する(見積る)際の
手法につき説明する。
【0046】図6は、図5に示したプロパティ係数を用
いた[プロパティ部ライン数]の算出手法を説明するた
めの見積り用例示画面を示す図であり、図7は、図6に
示した見積り用例示画面に存在するコントロール2の種
別及びその数をプロパティ係数(低)と共に示す図であ
る。
【0047】図6及び図7に示すように、この見積り用
例示画面6には、その土台をなす1つの「Form」
(図示の「Form1」)の上に、複数のコントロール
2として、5つの「Label」(図示の「見積り用例
示画面」及び「Label1」〜「Label4」)
と、2つの「TextBox」(テキスト入力領域)
と、3つの「CommandButton」(図示の
「OK」,「Cancel」,及び「HELP」)と、
2つの「ComboBox」(テキスト入力選択領域)
と、1つの「Shape」(輪郭線)とが配置されてい
る。
【0048】ここで、図6に示した見積り用例示画面6
に対して要求されている外観考慮度が「低」であり、そ
の外観を考慮しないことが許容されている場合、プロパ
ティ係数としては、図7に示すように、各コントロール
2につき、「14」,「11」,「11」,「15」,
「9」,「6」がそれぞれ適用される。
【0049】そして、実際の[プロパティ部ライン数]
の算出は、見積り用例示画面6の構成部品をなす複数の
コントロール2に、対応する上記プロパティ係数をそれ
ぞれ乗じて得た各乗算値を合算することにより行われ、
その結果、図7に示すような「160(ライン)」なる
見積り値が得られることになる。
【0050】これに対し、図4における実際の[コード
部ライン数]の算出は、ウィンドウ画面で処理される機
能を決定するコード記述の難易度を、その度合いに応じ
段階的に数値化してなる「機能係数」と、当該ウィンド
ウ画面の操作性を決定するコード記述の煩雑度を、その
度合いに応じ段階的に数値化してなる「操作性係数」と
を用いて行うようにする。
【0051】図8及び図9は、それぞれ、図4に示した
[コード部ライン数]の算出に用いられる機能係数の詳
細を示す図、及び図4に示した同[コード部ライン数]
の算出に用いられる操作性係数の詳細を示す図である。
【0052】まず、図8に示すように、機能係数は、事
前に設定された「難易度判定基準」に基づき、「高(機
能係数:55)」、「中(機能係数:30(平均
値))」、及び「低(機能係数:5)」からなる3段階
の難易度に区分される。
【0053】即ち、難易度が「高」の判定基準は、DB
(データベース)テーブルの追加/削除処理が存在する
場合や、コントロール2に複数の意味が付加されている
場合などに適用され、同難易度が「低」の判定基準は、
表示のみの場合や、類似機能が他から提供されている場
合に適用され、同難易度が「中」の判定基準は、これら
「高」及び「低」の何れの判定基準にも該当しない場合
に適用される。
【0054】一方、図9に示すように、操作性係数は、
事前に設定された「煩雑度判定基準」に基づき、「高
(機能係数:10)」、「中(機能係数:5(中間
値))」、及び「低(機能係数:1)」からなる3段階
の煩雑度に区分される。
【0055】即ち、煩雑度が「高」の判定基準は、コン
トロール操作に伴う画面の動きが多い場合や、入出力デ
バイスが多数存在する場合などに適用され、同煩雑度が
「低」の判定基準は、表示のみの場合や、デザインが簡
素でコントロール2間の連携がない場合に適用され、同
煩雑度が「中」の判定基準は、これら「高」及び「低」
の何れの判定基準にも該当しない場合に適用される。
【0056】なお、以上の機能係数及び操作性係数は、
何れも、前述のプロパティ係数における場合と同様、適
用VPTを用いて作成された任意のGUIアプリケーシ
ョンの事例から、その所要値を帰納的に割り出して得る
ようにすればよい。
【0057】以下、当該機能係数及び操作性係数を用い
て、所要の[コード部ライン数]を算出する(見積る)
際の手法につき、前述した見積り用例示画面6の場合を
例に挙げ説明する。
【0058】図10は、図6に示した見積り用例示画面
6に存在するイベントを伴うコントロール2の数を示す
図である。
【0059】同図に示すように、見積り用例示画面6に
は、イベントを伴うコントロール2として、1つの「F
orm」と、2つの「TextBox」と、3つの「C
ommandButton」と、2つの「ComboB
ox」とが存在しており(5つの「Label」と1つ
の「Shape」とには、本来的にイベントが存在しな
い)、その総数(イベントを伴うコントロール数の総
計)が、「8」(1+2+3+2)であるものとする。
【0060】また、見積り用例示画面6に対するコード
記述の難易度を示す機能係数が「中」の「30」であ
り、同コード記述の煩雑度を示す操作性係数が「低」の
「1」であるものとする。
【0061】この場合、[コード部ライン数]の算出
は、イベントを伴うコントロール数の総計(「8」)
に、見積り用例示画面6に対する要求機能の実現に必要
とされるコード記述に関する難易度及び煩雑度に応じ
た、機能係数(「30」)と操作性係数(「1」)との
組合せ合算値(「31」)を乗じることにより行われ、
この結果、図示のような「248(ライン)」なる見積
り値が得られることになる。
【0062】
【実施例】最後に、本発明の実施例として、実際に、あ
るGUIアプリケーションを構成する1つのウィンドウ
画面の開発規模を見積もった場合の検証結果を示す。
【0063】図11は、あるGUIアプリケーションを
構成する1つのウィンドウ画面に存在するコントロール
の種別及びその数並びにイベントを伴うコントロールの
数を示す図である(ウィンドウ画面は図示せず)。
【0064】同図に示すように、この検証に用いられる
ウィンドウ画面には、複数のコントロールとして、1つ
の「Form」と、18の「Label」と、11の
「Frame」と、11の「CommandButto
n」と、8つの「ComboBox」と、25の「Im
age」と、8つの「Line」と、25の「Shap
e」とが存在しており、さらに、当該ウィンドウ画面に
対して要求されている外観考慮度が「中」のプロパティ
係数として、各コントロールにつき、「23」,「1
8」,「12」,「17」,「15」,「9」,
「7」,「8」がそれぞれ設定されているものとする。
【0065】そして、以上のうち、イベントを伴うコン
トロールとして、1つの「Form」と、6つの「Co
mmandButton」と、2つの「ComboBo
x」が存在しており、その総数(イベントを伴うコント
ロール数の総計)が「9」(1+6+2)であるものと
する。
【0066】また、この検証対象のウィンドウ画面に対
するコード記述の難易度を示す機能係数が「高」の「5
5」であり、同コード記述の煩雑度を示す操作性係数が
「中」の「5」であるものとする。
【0067】このとき、[プロパティ部ライン数]及び
[コード部ライン数]は、図示の算出式に基づき、それ
ぞれ、「1,267(ライン)」及び「540(ライ
ン)」のように見積られ、それらの各実績値である
「1,224(ライン)」及び「500(ライン)」と
の比較において、それぞれ、「97%」及び「108
%」という極めて高い見積り精度が得られた。
【0068】以上、本発明の実施の形態及び実施例につ
き説明したが、本発明は、必ずしも上述した手法にのみ
限定されるものではなく、本発明にいう目的を達成し、
後述する効果を有する範囲内において、適宜変更実施す
ることが可能なものである。
【0069】例えば、本実施形態(及び実施例)では、
適用VPTとして、米マイクロソフト社の「Visua
l Basic」を前提に説明したが、本発明の技術的
思想は、他の任意のVPTに対しても、同様に適用可能
なものである。
【0070】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、GUIアプリケーションの開発規模を、ウィン
ドウ画面の設計段階において、各ウィンドウ画面毎に詳
細かつ明確な形態で事前に見積ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】適用VPTのフォームモジュールにおける作業
形態を示す図である。
【図2】適用VPTのコードモジュールにおける作業形
態を示す図である。
【図3】図1に示したフォーム・モジュールと図2に示
したコード・モジュールとの関連を示す図である。
【図4】本発明の方法例に係るGUIアプリケーション
の開発規模の定義を説明するための図である。
【図5】図4に示した[プロパティ部ブラン数]の算出
に用いられるプロパティ係数の詳細を示す図である。
【図6】図5に示したプロパティ係数を用いた[プロパ
ティ部ライン数]の算出手法を説明するための見積り用
例示画面を示す図である。
【図7】図6に示した見積り用例示画面に存在するコン
トロールの種別及びその数をプロパティ係数(低)と共
に示す図である。
【図8】図4に示した[コード部ライン数]の算出に用
いられる機能係数の詳細を示す図である。
【図9】図4に示した[コード部ライン数]の算出に用
いられる操作性係数の詳細を示す図である。
【図10】図6に示した見積り用例示画面に存在するイ
ベントを伴うコントロールの数を示す図である。
【図11】あるGUIアプリケーションを構成する1つ
のウィンドウ画面に存在するコントロールの種別及びそ
の数並びにイベントを伴うコントロールの数を示す図で
ある。
【符号の説明】
α…フォーム・モジュール β…コード・モジュール AP…GUIアプリケーション 1…フォーム 2…コントロール 3…プロパティ部 4…プロパティ設定画面 5…コード部 6…見積り用例示画面

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ビジュアル・プログラミング・ツールによ
    り作成されるGUIアプリケーションの開発規模を、当
    該GUIアプリケーションを構成する1以上のウィンド
    ウ画面の設計段階において事前に見積るためのGUIア
    プリケーション開発規模見積り方法であって、 前記ウィンドウ画面の構成部品をなす複数のコントロー
    ルにつきそれぞれ規定されたプロパティに関し、当該ウ
    ィンドウ画面に対する要求機能を実現するのに必要な各
    コントロール毎の当該プロパティの設定項目数の総和
    を、プロパティ部ライン数として算出すると共に、 前記複数のコントロールのうちイベントを伴う1以上の
    コントロールに対する要求機能を実現するために記述さ
    れるプログラム・コードのライン数の総和を、コード部
    ライン数として算出し、 これら算出された前記プロパティ部ライン数及び前記コ
    ード部ライン数の合算値を、前記GUIアプリケーショ
    ンの開発規模として定義する、 ことを特徴とするGUIアプリケーション開発規模見積
    り方法。
  2. 【請求項2】前記GUIアプリケーションの開発規模
    は、前記ウィンドウ画面が複数存在する場合、 各ウィンドウ画面毎に算出された前記プロパティ部ライ
    ン数と前記コード部ライン数との各合算値を、さらに合
    算して取得する、 ことを特徴とする請求項1に記載のGUIアプリケーシ
    ョン開発規模見積り方法。
  3. 【請求項3】前記プロパティ部ライン数の算出は、 前記ビジュアル・プログラミング・ツールにおいて使用
    可能な全ての種類のコントロールにつきそれぞれ規定さ
    れたプロパティに関し、前記ウィンドウ画面に対する各
    コントロール毎の外観上の要求仕様を満たすのに必要十
    分とされる当該各コントロール毎の前記プロパティの設
    定項目数を、当該外観要求仕様の度合いに応じ段階的に
    数値化してなるプロパティ係数を用いて行う、 ことを特徴とする請求項1又は2に記載のGUIアプリ
    ケーション開発規模見積り方法。
  4. 【請求項4】前記プロパティ部ライン数の算出は、 前記ウィンドウ画面の構成部品をなす前記複数のコント
    ロールに、対応する前記プロパティ係数をそれぞれ乗じ
    て得た各乗算値を合算することにより行う、 ことを特徴とする請求項3に記載のGUIアプリケーシ
    ョン開発規模見積り方法。
  5. 【請求項5】前記プロパティ係数は、 前記ビジュアル・プログラミング・ツールを用いて作成
    された任意のGUIアプリケーションの事例から、必要
    十分とされる前記各コントロール毎の前記プロパティの
    設定項目数を帰納的に割り出すことにより得る、 ことを特徴とする請求項3又は4に記載のGUIアプリ
    ケーション開発規模見積り方法。
  6. 【請求項6】前記コード部ライン数の算出は、 前記ウィンドウ画面で処理される機能を決定するコード
    記述の難易度を、その度合いに応じ段階的に数値化して
    なる機能係数と、 前記ウィンドウ画面の操作性を決定するコード記述の煩
    雑度を、その度合いに応じ段階的に数値化してなる操作
    性係数と、を用いて行う、 ことを特徴とする請求項1、2、3、4又は5に記載の
    GUIアプリケーション開発規模見積り方法。
  7. 【請求項7】前記コード部ライン数の算出は、 前記ウィンドウ画面に対する要求機能の実現に必要とさ
    れる前記コード記述に関する前記難易度及び前記煩雑度
    に応じた、前記機能係数と前記操作性係数との組合せ合
    算値を用いて行う、 ことを特徴とする請求項6に記載のGUIアプリケーシ
    ョン開発規模見積り方法。
  8. 【請求項8】前記コード部ライン数の算出は、 前記イベントを伴う前記1以上のコントロールの総数
    に、前記組合せ合算値を乗じることにより行う、 ことを特徴とする請求項7に記載のGUIアプリケーシ
    ョン開発規模見積り方法。
  9. 【請求項9】前記機能係数は、 前記ビジュアル・プログラミング・ツールを用いて作成
    された任意のGUIアプリケーションの事例から、その
    所要値を帰納的に割り出すことにより得る、 ことを特徴とする請求項6、7又は8に記載のGUIア
    プリケーション開発規模見積り方法。
  10. 【請求項10】前記操作性係数は、 前記ビジュアル・プログラミング・ツールを用いて作成
    された任意のGUIアプリケーションの事例から、その
    所要値を帰納的に割り出すことにより得る、 ことを特徴とする請求項6、7、8又は9に記載のGU
    Iアプリケーション開発規模見積り方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007164311A (ja) * 2005-12-12 2007-06-28 Fujitsu Fip Corp ソフトウェア開発工数見積装置、ソフトウェア開発工数見積方法及びソフトウェア開発工数見積プログラム
JP2009086831A (ja) * 2007-09-28 2009-04-23 Fujitsu Fip Corp プログラム変更工数見積装置、プログラム変更工数見積方法およびプログラム変更工数見積処理用プログラム
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