JP2001349877A - 回転電機の診断システム - Google Patents

回転電機の診断システム

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JP2001349877A
JP2001349877A JP2000173095A JP2000173095A JP2001349877A JP 2001349877 A JP2001349877 A JP 2001349877A JP 2000173095 A JP2000173095 A JP 2000173095A JP 2000173095 A JP2000173095 A JP 2000173095A JP 2001349877 A JP2001349877 A JP 2001349877A
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rotor
sensor
coil
diagnostic system
electric machine
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Kohei Tanaka
行平 田中
Yoshiyuki Igarashi
善之 五十嵐
Hiroshi Aoyama
博 青山
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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K11/00Structural association of dynamo-electric machines with electric components or with devices for shielding, monitoring or protection
    • H02K11/20Structural association of dynamo-electric machines with electric components or with devices for shielding, monitoring or protection for measuring, monitoring, testing, protecting or switching
    • HELECTRICITY
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    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K3/00Details of windings
    • H02K3/46Fastening of windings on the stator or rotor structure
    • H02K3/48Fastening of windings on the stator or rotor structure in slots
    • H02K3/487Slot-closing devices

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コイル、クリページブロックおよびウェッジ
の相互に生じるすべりを直接検出して、ロータの軸振動
の発生状況を監視する。 【解決手段】 発電機ロータ1には外周面から半径方向
に多数のコイルスロット2が形成され、このコイルスロ
ット2内にはコイル3及びクリページブロック4が挿入
されて、コイルスロット開口部2Aにウェッジ5が填め
込まれている。このような発電機ロータ1において、ウ
ェッジ5にAEセンサ6を埋め込む。そして、ロータ1
の回転時に、コイル3、クリページブロック4、ウェッ
ジ5が相互にすべることにより生じる音をAEセンサ6
で検出することにより、発電機ロータ1の軸振動の発生
状況を監視する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は回転電機の診断シス
テムに係り、特にタービン発電機のロータ軸振動を診断
するのに好適な回転電機の診断システムに関する。
【0002】
【従来の技術】タービン発電機のロータには、ロータ外
周面から半径方向に沿って多数のスロットが設けられ、
これらのスロット内に底部から、複数段のコイル、クリ
ページブロックと呼ばれる絶縁材が順次積層され、さら
にスロットの開口部には、ロータ回転時にコイルが遠心
力でスロット内から飛び出さないようにウェッジと呼ば
れる楔が填め込まれている。
【0003】ところで、発電機運転中には、通電による
コイルの熱膨張等によって、コイル、クリページブロッ
ク及びウェッジの相互にすべりが生じ、ロータ全体の軸
曲げ力のバランスが崩れて、急激な軸振動が発生する場
合がある。
【0004】そこで、従来の回転電機の診断システムで
は、ロータシャフトの軸受部に変位計を設け、シャフト
の変位量を非接触で検出して、軸振動の監視を行ってい
る。また、特開平6−186017号公報には、楔とス
ロット内面との密着性を検出するために、軸受部にAE
(Acoustic Emission)センサを設けることが開示されて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術のうち軸受部に変位計を設けたものでは、軸振
動値そのものは監視できるが、その軸振動の原因となる
コイル、クリページブロックおよびウェッジ間の相互の
すべりを検出することはできない。このため、すべりの
ばらつきを原因とする急激な軸振動を予測することは不
可能である。
【0006】また、軸受部にAEセンサを設けたもので
は、ロータ回転数の増加に伴うウェッジのスロット内面
への密着具合を監視するもので、ロータの軸振動の発生
状況を監視することについては配慮されていない。
【0007】本発明の目的は、コイル、クリページブロ
ックおよびウェッジの相互に生じるすべりを直接検出す
ることにより、ロータの軸振動の発生状況を監視するこ
とのできる回転電機の診断システムを提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、ロータのコイルスロット内に挿入された
コイルを該コイルスロットの開口部側から保持するウェ
ッジ、または隣り合うコイルスロット間に形成されたテ
ィースに埋め込まれ、ロータ回転時に、前記コイル、前
記ウェッジ、及び前記ウェッジと前記コイル間のクリペ
ージブロックが相互にすべることにより生じる音を検出
するAEセンサと、前記AEセンサからの検出信号に基
づいて回転電機の診断を行う診断手段とを備えたことを
特徴としている。
【0009】上記構成によれば、ロータ回転時に、コイ
ル、ウェッジ、及びクリページブロックの相互にすべり
が生じると、微小な音が発生するので、ウェッジまたは
ティースに埋め込まれたAEセンサは、その音を検出し
て、検出信号を診断手段に送信する。診断手段は、AE
センサからの検出信号に基づいて、ロータに軸振動が発
生しているか否か、また発生しているときはその規模は
どの位か等について診断を行う。
【0010】上記回転電機の診断システムを構成するに
際しては、以下の要素を付加することができる。 (1)前記診断手段は、ロータ回転数及び冷却ガス温度
を参照して、コイル温度、ロータの現在の軸振動値、ロ
ータのたわみ量、AE信号等の相関関係、及びロータの
軸振動発生時の基準値を予めデータベース化する手段
と、前記データベース化されたデータを利用してロータ
の今後の軸振動値を予測する手段とを有する。 (2)前記ウェッジには、前記AEセンサに接続された
センサケーブルを通すための穴または溝が形成されてい
る。 (3)前記AEセンサは圧電素子を使用したAEセン
サ、または光ファイバ振動速度計を使用したAEセンサ
である。 (4)前記診断手段は、前記AEセンサからの検出信号
より、前記クリページブロックの種類または表面粗さに
応じた周波数帯域の信号を抽出する。 (5)前記診断手段は、ロータに急激な軸振動が生じる
基準とされるAEエネルギとコイルの温度変化速度の相
関関係を越える信号を検出した場合、ロータ回転数、コ
イル温度、及び冷却ガス温度を参照して、ロータの軸振
動の発生時期及び規模を予測し、前記クリページブロッ
クの交換時期についての診断を行う。 (6)前記診断手段は、ロータの予測した軸振動発生時
期及び規模と実際に生じた軸振動とを比較し、軸振動発
生の基準としたAE信号の周波数帯域、AEエネルギ、
コイル温度変化速度等の各パラメータを学習して、デー
タベースの各パラメータを更新する。 (7)前記ロータの回転軸には、前記AEセンサからの
検出信号を回転電機本体外に取り出すためのスリップリ
ングが設けられ、前記診断手段は、ロータ回転数及び冷
却ガス温度等の運転条件及びコイル温度に基づいて、前
記AEセンサからの検出信号を取り込んでAE計測を開
始するか否かの判定を行い、AE計測開始時に前記スリ
ップリングのブラシをオンにする。 (8)前記ロータの回転軸を支持する軸受部に前記AE
センサが設けられ、前記診断手段は、前記AEセンサか
らの検出信号に基づいて、前記軸受部の交換時期につい
ての診断を行う。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に従って説明する。 (実施の形態1)図1は発電機ロータのコイルスロット
の断面図である。なお、図1ではロータの中心軸は図面
に対して垂直方向である。図1に示すように、ロータ1
には外周面から半径方向にコイルスロット2が形成さ
れ、このコイルスロット2内には、縦断面の形状が矩形
をなした複数のコイル3が積層されている。またコイル
スロット2内には、コイル3の上部に絶縁材からなるク
リページブロック4が配置され、さらにその上部にウェ
ッジ5が設けられている。ウェッジ5は縦断面の形状が
凸状をなし、その先端凸状部5Aがコイルスロット2の
狭くなった開口部2Aに填め込まれている。
【0012】図2はウェッジの斜視図である。図2に示
すように、ウェッジ5の内部には、AEセンサ6、プリ
アンプ7が埋め込まれている。AEセンサとしては、圧
電素子を利用したものが考えられる。本実施の形態では
AEセンサ6及びプリアンプ7は各々独立して設けられ
ているが、プリアンプ内蔵型センサを埋め込むこともで
きる。ウェッジ5には軸方向(ロータの中心軸と平行な
方向)に沿って細い配線用穴8が形成され、配線用穴8
には、AEセンサ6とプリアンプ7と接続する配線、及
びプリアンプ7と発電機本体外にあるAE解析装置とを
接続する配線がそれぞれ通されている。そして、配線用
穴8内には前記配線との隙間に充填剤が充填されてい
る。
【0013】このように、AEセンサ6、プリアンプ
7、及び配線を一つのウェッジ5内部にまとめて設けて
おけば、ウェッジ5を交換するだけで、旧式の発電機ロ
ータにも本実施の形態の診断システムを容易に装着する
ことができる。
【0014】ウェッジ5にAEセンサ6を埋め込む方法
としては、図3に示すように、ウェッジ5にセンサ埋め
込み溝13を形成しておき、この溝13内に防振ゴム1
4と共にAEセンサ6を挿入する。この防振ゴム14
は、ロータ回転時に遠心力による大きな負荷がAEセン
サ6に直接加わるのを防ぐためのものである。溝13内
に挿入されたAEセンサ6には、接着剤15によってセ
ンサ押さえ蓋16が固定され、このセンサ押さえ蓋16
は溝13の開口部13Aに填め込まれている。センサ押
さえ蓋16はクリページブロック4と同じ材質で構成さ
れている。なお、AEセンサ6をウェッジ5内にしっか
りと固定するために、溝13内の隙間には充填剤が充填
される。このようにすれば、ロータ回転中にAEセンサ
6が溝13内で移動するのを防止することができる。
【0015】上記のようにAEセンサ6が埋め込まれた
ウェッジ5は、ロータ1には例えば図4のように配置さ
れる。図4(a)はロータ1の正面図、(b)は(a)
のA−A線に沿った断面図である。本実施の形態では、
AEセンサ6が16個設けられ、図4(a)では手前側
に8個、裏側に8個それぞれ配置されている。そして、
AEセンサ6は千鳥状に配置され、隣り合うAEセンサ
間の距離はほぼ等しく構成されている。AEセンサ6か
らの配線は、ウェッジに形成された前記配線用穴8から
スリップリングあるいはテレメータを介して、ロータ外
部のAE解析装置に接続される。なお、AEセンサ6は
16個に限らず、任意の数設けることができる。
【0016】AEセンサ6からの配線をスリップリング
を介して外部に引き出した一例を図5に示す。図5
(a)はロータ端部の正面図である。図(b)は(a)
のB−B線に沿った矢視図であり、左右対称な形状をし
ているので右側半分のみ示してある。AEセンサ6及び
プリアンプ7からの配線10は、配線用穴8内を通って
ロータ1端面を中心軸方向に這い、さらにロータシャフ
ト1A内部を貫通して、ロータシャフト1A端部に取り
付けられたスリップリング11に接続されている。スリ
ップリング11にはAE収録装置12に繋がったブラシ
が接触しており、スリップリング11とブラシは電気的
に接続されている。このように構成すれば、ロータ1内
のコイル3とクリページブロック4のすべり時の音の計
測を高精度に行うことができる。
【0017】なお、AEセンサ6はウェッジ5だけでな
く、コイルスロット2とコイルスロット2との間のティ
ース9(図1参照)に埋め込むこともできる。
【0018】(実施の形態2)図6は本発明の実施の形
態2を示している。本実施の形態では、光ファイバ振動
速度計改良型AEセンサがロータに埋め込まれている。
光ファイバ振動速度計改良型AEセンサは、実施の形態
1で用いた圧電素子によるAEセンサと違い、レーザー
ドップラ効果を利用したAEセンサで、光ファイバ17
の鏡端面18における反射波をレーザードップラー振動
速度計19で計測することにより、AE計測が可能とな
っている。この光ファイバ型のAEセンサは、非常に軽
く、発電機ロータへの埋め込みが容易で、遠心力による
重力加速度の影響も少ない。
【0019】上記AEセンサをロータ1に埋め込んだ様
子を図7に示す。図7(a)はロータ1の正面図、
(b)は(a)のC−C線に沿った断面図である。
【0020】本実施の形態によれば、電磁ノイズの影響
の少ない診断システムの構築が可能となる。 (実施の形態3)図8は本発明の実施の形態3を示して
いる。本実施の形態では、図5で示したスリップリング
11のブラシをON(電気的に接続)させたり、OFF
(電気的に非接続)させたりする制御を行う。スリップ
リング11は、ロータ側の配線10と外部(例えばAE
収録装置12)の配線とをブラシにより接続しており、
長時間の運転を継続する場合、ブラシの寿命が最も問題
になる。
【0021】そのため、本実施の形態では、冷却ガス温
度、コイル温度、ロータの回転数を計測し(ステップS
1)、これらの計測値からコイル温度変化を予測する
(ステップS2)。そして、ロータ回転数及び冷却ガス
温度等の運転条件、コイル温度及びコイル変化速度か
ら、AEセンサからの検出信号を取り込んでAE計測を
開始するか否かの判定を行う(ステップS3)。その判
定の結果、AE計測を開始する場合にはスリップリング
11のブラシスイッチをONにし(ステップS4)、A
E計測を開始して、AE情報の収録を行う(ステップS
5)。
【0022】本実施の形態によれば、スリップリング1
1のブラシの摩耗を押さえることができる。
【0023】(実施の形態4)図9は本発明の実施の形
態4を示しており、軸振動発生の判定に関する説明図で
ある。AE収録装置12からのAEデータ、及び外部デ
ータ23である温度、変位(軸振動値)等の計測結果を
データベース24に記録し、軸振動の発生を判定する2
5。ここでは、計測したAEエネルギと軸振動値の関係
26、AE発生位置のばらつき度と軸振動値の関係2
7、ロータのたわみ量と軸振動値の関係28、コイル温
度と軸振動値の関係29、コイル温度変化速度とAEエ
ネルギの関係30について、基準値を超えた時に軸振動
が発生すると判定する。軸振動の発生を判定するための
各基準値は、過去の軸振動情報から評価したもので、想
定外の軸振動が発生31した場合、個々の基準値を再評
価32して、その結果をデータベース24に記録する。
【0024】また、軸振動発生判定とは別に、クリペー
ジブロックの交換診断33を軸振動発生判定と同時に行
っている。ここで、AEエネルギと粗さの関係からクリ
ページブロックの粗さ判定34を行い、その結果を基に
粗さのばらつきからクリページブロックの交換時期の診
断35を行う。
【0025】本実施の形態によれば、クリページブロッ
クの粗さのばらつきが原因となる軸振動急変を未然に防
ぐことができる。
【0026】(実施の形態5)図10は、本発明の実施
の形態5を示しており、(a)はロータの正面図、
(b)は(a)のD−D線に沿った矢視図である。本実
施の形態では、AEセンサ6及びプリアンプ(図示省
略)が軸受部36側面に4個ずつ、合計8個を設置され
ている。AEセンサ6等の数は任意の数設置することが
できる。
【0027】軸受部36を発生源としたAE信号をノイ
ズとして除去するために、軸受部36にAEセンサ6は
設置されており、上記構成は、ロータ1内部にAEセン
サ6を埋め込んだ場合、及びステータフレームにAEセ
ンサ6を取り付けた場合の両方に適用できる。
【0028】軸受部36を起因とするノイズを除去する
方法のフローチャートを図11に示す。初めにAE信号
の発生位置の標定を行い(ステップS10)、ロータ部
の軸振動を評価するという目的から軸受部を起因とする
AE信号を除外する。さらに、AE信号のパターン評価
を行い(ステップS11)、軸の回転数に対応して周期
的に一定間隔で発生するAE信号を除去する。
【0029】ステップS10及びステップS11で除去
されたAE信号は、ロータ部の軸振動評価とは別に、軸
受部の健全性評価に利用する(ステップS12)。軸受
部36を起点とするAE信号の頻度及びAEエネルギ量
が基準値を超えた場合、軸受部36の交換時期と判断す
る。
【0030】ステップS11で除去されなかったAE信
号は、有効なAE信号と判定する(ステップS13)。
【0031】本実施の形態によれば、軸受部36を含む
ロータ1全体の安全性評価が可能で、同時にロータ1外
部からの監視が可能となり、信頼性の高い診断システム
が構築できる。
【0032】(実施の形態6)図12は本発明の実施の
形態6を示しており、収録されたAE信号情報と軸振動
値との関係図である。計測したAE信号はローパスフィ
ルタ40,ハイパスフィルタ41で、使用するクリペー
ジブロックの種類に応じた周波数が抽出される。同時に
一定のAEエネルギ42、コイル温度変化速度との相関
関係を越えた領域43に位置する信号が、すべりの発生
に対応する信号であると診断される。ここでローパスフ
ィルタ40及びハイパスフィルタ41は、図9における
想定外の軸振動発生31に対する計測周波数の再評価に
より、必要に応じて変更する。
【0033】本実施の形態によれば、ロータ温度の急変
などの状況に応じて摩擦係数のばらつきを求めることが
できる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、以
下の効果を期待できる。 (1)ロータ内部ですべりの生じるクリページブロック
に隣接したウェッジ内部にAEセンサを直接埋め込んで
いるため、軸受などのロータ外部のノイズの影響を少な
くし、ロータ軸振動の発生を直接監視することができ
る。 (2)AE情報、コイル温度、冷却ガス温度、軸振動値
から、クリページブロックの面粗さ、摩擦係数のばらつ
きを評価することができる。 (3)現在使用中のロータについても、AEセンサ内蔵
型ウェッジに交換することにより、比較的簡単に、回転
電機の診断システムを構築することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発電機ロータのコイルスロット部の断面図であ
る。
【図2】ウェッジの斜視図である。
【図3】ウェッジにAEセンサを埋め込む方法を説明し
た図である。
【図4】AEセンサの配置位置を示しており、(a)は
ロータの正面図、(b)は(a)のA−A線に沿った断
面図である。
【図5】AEセンサに接続された配線の位置を示してお
り、(a)はロータ端部の正面図、(b)は(a)のB
−B線に沿った矢視図である。
【図6】光ファイバ振動速度計改良型AEセンサを使用
した場合のシステム構成図である。
【図7】図6のAEセンサをロータに埋め込んだ様子を
示しており、(a)はロータの正面図、(b)は(a)
のC−C線に沿った断面図である。
【図8】スリップリングのブラシをON/OFFする際
のフローチャートである。
【図9】軸振動発生の判定に関する説明図である。
【図10】AEセンサを軸受部に設置した一例を示して
おり、(a)はロータの正面図、(b)は(a)のD−
D線に沿った矢視図である。
【図11】軸受部を起因とするノイズ除去の手順を示し
たフローチャートである。
【図12】AE信号情報と軸振動値との関係を示した図
である。
【符号の説明】
1 ロータ 2 コイルスロット 2A コイルスロット開口部 3 コイル 4 クリページブロック 5 ウェッジ 5A ウェッジ先端凸状部 6 AEセンサ 7 プリアンプ 8 配線用穴 9 ティース 10 配線 17 光ファイバ 18 鏡端面 19 光ファイバ振動速度計
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青山 博 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 Fターム(参考) 2G047 AC08 BA05 BC04 GA18 GG06 GG36

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロータのコイルスロット内に挿入された
    コイルを該コイルスロットの開口部側から保持するウェ
    ッジ、または隣り合うコイルスロット間に形成されたテ
    ィースに埋め込まれ、ロータ回転時に、前記コイル、前
    記ウェッジ、及び前記ウェッジと前記コイル間のクリペ
    ージブロックが相互にすべることにより生じる音を検出
    するAEセンサと、前記AEセンサからの検出信号に基
    づいて回転電機の診断を行う診断手段と、を備えた回転
    電機の診断システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の回転電機の診断システ
    ムにおいて、 前記診断手段は、ロータ回転数及び冷却ガス温度を参照
    して、コイル温度、ロータの現在の軸振動値、ロータの
    たわみ量、AE信号等の相関関係、及びロータの軸振動
    発生時の基準値を予めデータベース化する手段と、前記
    データベース化されたデータを利用してロータの今後の
    軸振動値を予測する手段とを有することを特徴とする回
    転電機の診断システム。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の回転電機の診断システ
    ムにおいて、 前記ウェッジには、前記AEセンサに接続されたセンサ
    ケーブルを通すための穴または溝が形成されていること
    を特徴とする回転電機の診断システム。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の回転電機の診断システ
    ムにおいて、 前記AEセンサは圧電素子を使用したAEセンサ、また
    は光ファイバ振動速度計を使用したAEセンサであるこ
    とを特徴とする回転電機の診断システム。
  5. 【請求項5】 請求項1又は2に記載の回転電機の診断
    システムにおいて、 前記診断手段は、前記AEセンサからの検出信号より、
    前記クリページブロックの種類または表面粗さに応じた
    周波数帯域の信号を抽出することを特徴とする回転電機
    の診断システム。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の回転電機の診断システ
    ムにおいて、 前記診断手段は、ロータに急激な軸振動が生じる基準と
    されるAEエネルギとコイルの温度変化速度の相関関係
    を越える信号を検出した場合、ロータ回転数、コイル温
    度、及び冷却ガス温度を参照して、ロータの軸振動の発
    生時期及び規模を予測し、前記クリページブロックの交
    換時期についての診断を行うことを特徴とする回転電機
    の診断システム。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の回転電機の診断システ
    ムにおいて、 前記診断手段は、ロータの予測した軸振動発生時期及び
    規模と実際に生じた軸振動とを比較し、軸振動発生の基
    準としたAE信号の周波数帯域、AEエネルギ、コイル
    温度変化速度等の各パラメータを学習して、データベー
    スの各パラメータを更新することを特徴とする回転電機
    の診断システム。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の回転電機の診断システ
    ムにおいて、 前記ロータの回転軸には、前記AEセンサからの検出信
    号を回転電機本体外に取り出すためのスリップリングが
    設けられ、前記診断手段は、ロータ回転数及び冷却ガス
    温度等の運転条件及びコイル温度に基づいて、前記AE
    センサからの検出信号を取り込んでAE計測を開始する
    か否かの判定を行い、AE計測開始時に前記スリップリ
    ングのブラシをオンにすることを特徴とする回転電機の
    診断システム。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載の回転電機の診断システ
    ムにおいて、 前記ロータの回転軸を支持する軸受部に前記AEセンサ
    が設けられ、前記診断手段は、前記AEセンサからの検
    出信号に基づいて、前記軸受部の交換時期についての診
    断を行うことを特徴とする回転電機の診断システム。
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JP (1) JP2001349877A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100342619C (zh) * 2002-04-29 2007-10-10 米其林研究和技术股份有限公司 其转子适宜高速旋转的电机
CN101592548B (zh) * 2009-05-15 2010-12-01 东南大学 基于参数有效性的转子碰摩声发射信号模糊综合判别方法
EP2363699A1 (en) * 2010-03-02 2011-09-07 Siemens Aktiengesellschaft Vibration monitoring of a magnetic element in an electrical machine
JP2011185813A (ja) * 2010-03-10 2011-09-22 Chugoku Electric Power Co Inc:The 集電ブラシの摩耗検出装置および摩耗検出方法
JP2019158658A (ja) * 2018-03-14 2019-09-19 株式会社東芝 検知システム、ホイール及び検知方法

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