JP2001349250A - 燃料噴射器、及び高速閉成時間をデュアルコイル型燃料噴射器において実現するための方法 - Google Patents

燃料噴射器、及び高速閉成時間をデュアルコイル型燃料噴射器において実現するための方法

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JP2001349250A
JP2001349250A JP2001103984A JP2001103984A JP2001349250A JP 2001349250 A JP2001349250 A JP 2001349250A JP 2001103984 A JP2001103984 A JP 2001103984A JP 2001103984 A JP2001103984 A JP 2001103984A JP 2001349250 A JP2001349250 A JP 2001349250A
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coil
fuel injector
wound
winding
secondary coil
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James Paul Fochtman
ポール フォクトマン ジェイムズ
Danny Orlen Wright
オーレン ライト ダニー
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Siemens Automotive Corp
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M51/00Fuel-injection apparatus characterised by being operated electrically
    • F02M51/06Injectors peculiar thereto with means directly operating the valve needle
    • F02M51/061Injectors peculiar thereto with means directly operating the valve needle using electromagnetic operating means
    • F02M51/0614Injectors peculiar thereto with means directly operating the valve needle using electromagnetic operating means characterised by arrangement of electromagnets or fixed armature
    • F02M51/0617Injectors peculiar thereto with means directly operating the valve needle using electromagnetic operating means characterised by arrangement of electromagnets or fixed armature having two or more electromagnets
    • F02M51/0621Injectors peculiar thereto with means directly operating the valve needle using electromagnetic operating means characterised by arrangement of electromagnets or fixed armature having two or more electromagnets acting on one mobile armature

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 高速応答時間及び相応の低い有効インダクタ
ンスを有する、高性能デュアルコイル型噴射器を提供す
ること。 【解決手段】 接続点1から2まで巻かれた巻線がコイ
ル16であり、接続点2から3まで巻かれた巻線がコイ
ル18である。低抵抗の一次コイル16は、例えば、A
WG28号の銅線を約130回巻くことによって構成す
ることができ、銅線は、全体の直流抵抗が約1.2Ωで
ある。二次保持コイル18は、例えばAWG34号の銅
線を約338回巻くことによって構成され、銅線は全体
の直流抵抗が、12Ωの全体の直流抵抗に対して約1
0.8Ωである。低抵抗の一次コイルの巻線は、高抵抗
の二次コイル巻線の一部または全部を、低抵抗の一次コ
イル巻線方向に対して逆転させるこによって効果的に取
り消される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、概して機械電気式
アクチュエータに関し、とりわけ内燃機関用燃料噴射器
等の、高速応答電磁弁に関する。より明確には、本発明
は、デュアルコイル構造を有する高速応答電磁弁に関す
る。
【0002】
【従来の技術】燃料噴射器等の電磁アクチュエータは、
通常ソレノイドを有する。ソレノイドは、絶縁された導
電性ワイヤを巻くことによって、らせん状のタイトなコ
イルを形成したものである。電流がワイヤを流れると、
磁界が、コイル内にコイルの軸に対して平行に発生す
る。コイル内に発生した磁界の方向は、ワイヤを流れる
電流の方向及びワイヤが巻かれている方向(例えば、時
計回りまたは反時計回り)に依存する。コイルを付勢す
ると、結果として生じる磁界は、コイル内に配置されて
いる可動かつ強磁性の電機子に力を及ぼし、それによっ
て電機子が第1の位置から第2の位置に、戻しばねによ
って発生する力に対抗して移動する。電機子に及ぼす力
は磁界の強度に比例する。つまり、磁界の強度は、コイ
ルの巻数及び該コイルを流れる電流の量に依存してい
る。
【0003】燃料噴射器のサイクルには、通常3つのフ
ェーズがある。つまり、開放フェーズ、開放維持フェー
ズ、閉成フェーズの3つである。効率上及び機能上の理
由から、開放フェーズ及び閉成フェーズをできるだけ高
速にすることが所望される。また、電流をインジェクタ
コイルを介して、インジェクタサイクルの全てのフェー
ズにおいて制御することによって、噴射器内で熱として
消失するエネルギーの量を最小にすることが所望され
る。通常、開放フェーズの間は、磁界は、開放時間を最
小にするためにできるだけ迅速に形成されなければなら
ない。開放維持フェーズが必要とする力は開放フェーズ
より小さいので、開放維持フェーズの間は、磁界の強度
は、弁が開放状態を維持することを保証するのに十分な
最小レベルまで減少させ、その後、閉成フェーズが機関
制御ユニット(ECU)によって開始されなければなら
ない。必要な保持電流の最小レベルを開放維持フェーズ
の間に選択することによって、開放保持レベルから「解
離」レベルまでの磁界の減衰時間は最小になる。「解
離」レベルは磁界の強度であり、該強度において、電機
子がポールピースから分離し、機械的な閉成が戻しばね
手段が与える力によって開始される。
【0004】従来のピークホールド型の燃料噴射器は単
一の駆動コイルを使用しており、該駆動コイルは、低抵
抗、固定インダクタンス及び固定巻数を有している。開
放フェーズの間、ECUはシステム電圧(通常12〜14
V)をコイルに印加すると、低抵抗であるため、電流が
コイルに迅速に生じる。コイル内の電流が所定値に達し
た後、該電流は、電圧を調整することによってホールド
値まで低下させることができる。この構成によって、噴
射器内の起磁力(MMF)を高レベルまで非常に迅速に生
じさせることができ、その結果として高速の開放時間を
実現する一方、コイル内で保持フェーズの間消失するエ
ネルギーを最小にする。MMFは、コイルを流れる電流の
大きさにコイルワイヤの巻数を乗じたものに比例する。
一般的に、複合電子回路は、シングルコイル型噴射器の
電流を変調することによって、上記の低電力消失を達成
しなければならない。その理由は、大抵のECUは飽和型
スイッチドライバを提供するために備えられているに過
ぎず、シングルコイル型噴射器を流れる電流を上記の方
法で変調することによって、低電力消失を保持フェーズ
の間に行うようには構成されていないからである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】デュアルコイル型噴射
器は、熱の発生を抑制するものとして公知である。デュ
アルコイル型噴射器は、通常低抵抗の一次段及び高抵抗
の二次段を有する。低抵抗の一次段は、開放フェーズ中
に作動させることができる。その結果、(コイルの直流
抵抗が低いため)電流が迅速に発生し、それに応じて磁
界がコイル内に迅速に発生する。コイル内で所定のピー
ク電流値に達した後、高抵抗の二次コイルは、該二次コ
イルを低抵抗の一次コイルと直列に接続することによっ
て作動させることができる。コイルを直列に接続するこ
とは、コイル対の有効直流抵抗を増加させるという所望
の効果を生じさせ、従って、巻線を流れる電流を減少さ
せ、また結果として生じる磁界の巻数1回毎の強度を減
少させる。しかしながら、二次コイルのターンが付加さ
れることもまた、保持フェーズ中に電機子に作用するMM
Fに寄与するという不所望の効果を生じさせる。
【0006】従って、たとえ電流が減少しても、保持フ
ェーズの間に電機子に作用するMMF全体は、高抵抗巻線
の巻数が最小となるように維持された場合のみ減少する
のである。これは、付加された各ターンが抵抗を増加さ
せる結果、それに応じて巻線の電流を減少させる一方
で、各ターンはまた電機子に作用するMMFを増加させる
という結果になるためである。従って、真鍮ワイヤ等の
高抵抗ワイヤを高抵抗の二次巻線のために使用し、それ
によって所望の抵抗を得るために必要とされる巻数を最
小にすることが所望される。銅、真鍮及びそれらの合金
は、通常燃料噴射器のコイル巻線において使用される。
真鍮合金は、同一の横断面面積に対して、銅の2〜4倍
の抵抗を有することもある。しかしながら、真鍮巻線は
多くの場合製造が困難であり、このワイヤは、相応のサ
イズの銅ワイヤに比べて高価かつ一般に入手困難であ
る。高抵抗のワイヤを使用した時でさえ、高抵抗二次コ
イルの多くの有効巻線は、所望の抵抗及び相応の電流の
減少を達成しなければならない。
【0007】
【課題を解決するための手段】さらに、コイルの有効イ
ンダクタンスは有効巻数の2乗に比例するので、噴射器
のインダクタンスは、さらにターンが付加されるにつれ
て増加する。噴射器の閉成時間は、その他の要因の中で
もコイルの有効インダクタンスに依存しているので、イ
ンジェクタコイルの有効インダクタンスを最小にするこ
とが所望される。従って、高速応答時間及び相応の低い
有効インダクタンスを有する、高性能デュアルコイル型
噴射器の構成が必要とされる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明は、電機子及び該電機子を
第1の位置の方向にバイアスするための手段を有する燃
料噴射器を提供する。低抵抗の一次コイルは第1の方向
に巻かれており、その結果、付勢されると、該一次コイ
ルは、バイアス手段に対抗する磁力を発生させ、また電
機子を第1の位置から第2の位置に移動させる。高抵抗
の二次コイルは、低抵抗の一次コイルと同軸に位置決め
される。高抵抗の二次コイルは少なくとも一部が逆方
向、つまり第1の方向とは反対の第2の方向に巻かれた
部分を有し、その結果、前記少なくとも一部が逆方向に
巻かれた部分によって発生した磁界は、低抵抗の一次コ
イルの磁界を少なくとも一部打ち消すのである。
【0009】
【実施例】本明細書において引用され、また本明細書の
一部を構成する添付の図面は、本発明の目下有利な実施
例を示す。また、前記図面は、上記の一般的記述及び以
下の詳細な記述とともに、本発明の特徴事項を説明する
目的を有する。
【0010】図1は、本発明の有利な実施例による燃料
噴射器を示す。当業者には理解されるであろうが、例示
した本実施例は、主にガソリン用燃料噴射器に関して記
載される一方で、液体プロパン、ディーゼルまたは圧縮
天然ガス用燃料噴射器としても使用できる。燃料噴射器
10は、上部燃料注入部12を備えたハウジング14、
下部ノズル部24、及び電気コネクタ28を備えた配線
ハーネスコネクタ部26を有する。磁気回路はハウジン
グ14内に配置されている。この磁気回路は、ピーク電
流を発生させるための、一定の抵抗を有する一次コイル
16、及び保持電流を発生させるためのピークコイル1
6の抵抗より大きい抵抗を有する二次コイル18を有す
る。図2に示すように、一次コイル16及び二次コイル
18は、シリンダボビン30に同軸に巻きつけることが
でき、二次コイル18の全部または一部は、一次コイル
16の巻線方向に対して逆方向に巻かれている。
【0011】図1及び図3に示すように、目下有利な実
施例によれば、22において概略を示す回路構成はハウ
ジング14内に配置され、またコイルを選択的に励磁す
るためにコイル16及び18に電気的に接続されてい
る。回路構成22は回路盤34を有し、該回路盤34
は、目下有利な実施例においては、36において概略を
示すスマートスイッチ回路構成要素を含むことができ
る。スイッチ回路構成要素36は、前もって設定した閾
値に基づいて、ピーク電流を保持電流に変化させるよう
に構成することができる。図4は、スマートスイッチ2
2を有する目下有利な実施例を示す。接地信号がECU
によって印加されると、スマートスイッチ22は、高抵
抗の二次コイルの両端を効果的に短絡し、電流を低抵抗
の一次コイル16に迅速に生じさせることができる。電
流が所定の閾値に達すると、スマートスイッチ22が開
き、コイル16及び18を効果的に直列状態にし、また
コイルを流れる電流のレベルを低下させることによっ
て、噴射器の電機子を開放状態に保持するのに十分なレ
ベルであるが、ただし所定の閾値以下のレベルとする。
通常のピーク電流値を約2〜6Aとし、通常の保持電流
値を約0.5〜1.5Aとすることができる。
【0012】スマート電子スイッチ22は、低抵抗の一
次コイル16及び高抵抗の二次コイル18を、前もって
設定した閾値に基づいて選択的に励磁することができ、
このスマート電子スイッチ22の例は、1998年9月
22日になされた米国特許出願第09/158,637
号、「スマート電子スイッチを有するデュアルコイル型
燃料噴射器」に開示されている。前記米国特許出願の内
容は、その全体が本明細書に参考用に引用されている。
【0013】コイル巻線16及び18は図2に詳細に示
されており、図2はコイルの有利な巻線を概略的に示
す。図2に示すように、接続点1から2まで巻かれた巻
線がコイル16であり、接続点2から3まで巻かれた巻
線がコイル18である。目下有利な実施例において、低
抵抗の一次コイル16は、例えば、AWG28号の銅線
を約130回巻くことによって構成することができ、該
銅線は、全体の直流抵抗が約1.2Ωである。目下有利
な実施例において、二次保持コイル18は、例えばAW
G34号の銅線を約338回巻くことによって構成さ
れ、該銅線は全体の直流抵抗が、12Ωの全体の直流抵
抗に対して約10.8Ωである。目下有利な実施例にお
いて、低抵抗の一次コイルの巻線は、高抵抗の二次コイ
ル巻線の一部または全部を、低抵抗の一次コイル巻線方
向に対して逆転させることによって効果的に取り消され
る。例えば、低抵抗の一次コイル巻線を時計回りに巻い
た場合、高抵抗の二次コイル巻線の一部または全部は反
時計回りに巻くことができる。
【0014】有利な実施例においては、二次コイル18
の巻線は約10%が逆方向に巻かれている。別の有利な
実施例においては、二次コイル18の巻線は約20%が
逆方向に巻かれている。さらに別の有利な実施例におい
ては、二次コイル18の巻線は約30%が逆方向に巻か
れている。さらに別の有利な実施例においては、二次コ
イル18の巻線は約40%が逆方向に巻かれている。さ
らに別の有利な実施例においては、二次コイル18の巻
線は約50%が逆方向に巻かれている。さらに別の有利
な実施例においては、二次コイル18の巻線は約60%
が逆方向に巻かれている。さらに別の有利な実施例にお
いては、二次コイル18の巻線は約70%が逆方向に巻
かれている。さらに別の有利な実施例においては、二次
コイル18の巻線は約80%が逆方向に巻かれている。
さらに別の有利な実施例においては、二次コイル18の
巻線は約90%が逆方向に巻かれている。
【0015】評価できる点は、多くの異なるコイル巻線
の組合せを採用し、それによって燃料噴射器10のデュ
アルコイル構成を形成することができることである。例
えば、別の有利な実施例においては、二次コイル18全
体は、低抵抗の一次コイル16に対して逆方向に巻くこ
とができる。コイルに使用されるワイヤは、銅線に限定
される必要はなく、例えば真鍮のような適当な物質から
できているものでもよい。さらに、ワイヤの巻数及びワ
イヤのゲージは、噴射器の所望の性能を提供するため
に、所望の回数及びゲージを選択することができる。一
次コイル及び二次コイルを全く同一の方向に巻く従来の
方法と比較して、一次コイルに対して二次コイルの一部
または全部を逆に巻く本発明による方法によって、MM
F、インダクタンス及び直流抵抗をコイルの構成におい
て独立して制御することができる。
【0016】下の表1に示すとおり、高抵抗の二次コイ
ルを、目下有利な実施例に従って低抵抗の一次コイルの
巻線方向に対して反対方向に巻くことによって、直列に
組み合わせたコイルの有効巻数及び前記直列に組み合わ
せたコイルの有効インダクタンスを減らすことができ
る。従って、コイルの付勢を停止した時、急速な電流の
減少及び相応の急速な磁界の減衰を生じさせることがで
き、それによって燃料噴射器の応答を改善する。
【0017】
【表1】
【0018】コイル巻線の巻数を減少または一部減少さ
せることの利点は、噴射器を、最適な低電力の開放保持
MMF用に設計でき、結果的にインダクタンスの増加を
維持する必要がないことである。逆方向に巻く方法によ
っても、設計者がコイルの全体の有効直列インダクタン
スを選択できる。
【0019】以下の表2に示すとおり、類似のコイルの
組合せが、従来の方法で二次コイルの巻線方向を逆にせ
ずに巻かれており、該コイルの組合せは、12Ωの有効
抵抗、8.0mHのインダクタンス及び380の有効巻
数を有する。この理由は、コイルのインダクタンスがコ
イルの巻数の二乗に比例して増加するからである。
【0020】
【表2】
【0021】噴射器のハウジング14内の温度上昇を効
果的に制御するための有利な構成によって、二次コイル
18としての内部巻線及び一次コイル16のとしての外
部巻線が確定する。この構成は、コイルと噴射燃料との
間における比較的大規模な熱交換を促進する。従って、
目下有利な実施例においては、コイル16及び18は、
オーバーラップ構成で巻かれる。図4に示すとおり、評
価することができるのは、コイルは、オーバーラップ構
成の代わりに端と端をつないで構成することもできる点
である。
【0022】図5は、燃料噴射器のサイクルの開放フェ
ーズ中の電流(I)の方向及び磁界(B)の方向を示
す。開放フェーズ中、電機子25の動作を開始させ、ノ
ズル部24(図1参照)を開くため、一次コイル16は
電流IPeakによって付勢され、磁界BPeakが発
生する。結果として発生する磁界BPeakは、電機子
25に影響を与えることによって、該電機子25を、機
械的戻しばね手段20の反対方向に、開放位置に向かっ
て移動させる。このフェーズ中、一部逆方向に巻かれた
二次コイル18から、回路に分路が生じる。
【0023】図6に示すとおり、電機子が開放位置に到
達した後、一部逆方向に巻かれている二次コイル18
は、一次コイル16と直列状態になる。これは、次の2
つの効果を生じさせる。つまり、コイルを流れる電流を
Holdまで減少させ、この場合(二次コイル18に
よって抵抗が増加するため)IHold<IPeak
あり、また、(逆向きの磁界BReverseが、二次
コイル18の逆方向の巻線によって発生するため)一次
コイル16によって発生した磁場の一部を打ち消すこと
である。コイルの付勢を停止すると、有効磁界はB
Effective=BHold−BReverse
なり、コイルの直列結合の有効インダクタンスが減少す
るため、該有効磁界は急速に減衰し、従って、電機子を
迅速に閉成位置に戻すことができる。
【0024】本発明は、いくつかの有利な実施例を参照
して開示されているが、記載された実施例に対する多く
の修正及び変更は可能であり、該修正及び変更は、付随
する請求項に定義される本発明の範囲から逸脱すること
はない。従って、本発明は、記載された実施例に限定さ
れないだけでなく、前記請求項の言語及び該請求項に対
応するものによって定義された、完全な範囲を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の原理を具体化する燃料噴射器
を示す断面図である。
【図2】図2は、本発明によるデュアルコイル型巻線の
構成の有利な実施例を示す概略図である。
【図3】図3は、本発明の有利な実施例によるスマート
電子スイッチの実施例を示す図である。
【図4】図4は、本発明の有利な実施例によるコイル及
びスマート電子スイッチを示す概略図である。
【図5】図5は、本発明の有利な実施例による、インジ
ェクタサイクルの開放フェーズ中のコイルの電流及び磁
界を示す。
【図6】図6は、本発明の有利な実施例における、イン
ジェクタサイクルの保持フェーズ中のコイルの電流及び
磁界を示す。
【符号の説明】
1、2、3 接続点、 10 燃料噴射器、 12 上
部燃料注入部、 14ハウジング、 16 一次コイ
ル、 18 二次コイル、 20 機械的戻しばね手
段、 22 回路構成、 24 下部ノズル部、 26
配線ハーネスコネクタ部、 28 電気コネクタ、
30 シリンダボビン、 34 回路盤、36 スマー
トスイッチ回路構成要素
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01F 38/12 H01F 7/16 A 31/00 501C (72)発明者 ダニー オーレン ライト アメリカ合衆国 ヴァージニア コブス クリーク ピー.オー.ボックス 27 ホ ジンズ ポイント エステーツ 109 Fターム(参考) 3G066 AA01 AA07 AB02 AB05 BA19 CC06 CD28 CE25 CE31 5E048 AB01 AD01

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電機子と、 該電機子を第1の位置にバイアスするための手段と、 第1の方向に巻かれた一次コイルと、 前記一次コイルは付勢されると磁力を発生させ、該磁力
    は前記バイアス手段に対抗し、かつ電機子を第1の位置
    から第2の位置に向かって移動させ、 二次コイルと、を有する燃料噴射器であって、 前記二次コイルは、前記一次コイルと同軸に位置決めさ
    れ、少なくとも一部が逆方向に巻かれた部分を有してお
    り、該逆方向とは第1の方向とは反対の第2の方向であ
    り、少なくとも一部が逆方向に巻かれた部分によって発
    生した磁界は、一次コイルによって発生した磁界の少な
    くとも一部を打ち消すことを特徴とする燃料噴射器。
  2. 【請求項2】 一次コイルと二次コイルとの直列結合の
    インダクタンスは、一次コイルと、逆方向に巻かれてい
    ない二次コイルとの直列結合のインダクタンスより小さ
    く、前記逆方向に巻かれていない二次コイルは、前記二
    次コイルと実質的に同一の物理的特徴を有しており、た
    だし前記逆方向に巻かれていない二次コイルは、一次コ
    イルと全く同じ方向に巻かれている、請求項1記載の燃
    料噴射器。
  3. 【請求項3】 コイルは自動トリガ駆動回路によって付
    勢される、請求項2記載の燃料噴射器。
  4. 【請求項4】 燃料噴射器は液体プロパン用燃料噴射器
    である、請求項2記載の燃料噴射器。
  5. 【請求項5】 燃料噴射器はガソリン用燃料噴射器であ
    る、請求項2記載の燃料噴射器。
  6. 【請求項6】 燃料噴射器はディーゼル燃料噴射器であ
    る、請求項2記載の燃料噴射器。
  7. 【請求項7】 燃料噴射器は圧縮天然ガス用燃料噴射器
    である、請求項2記載の燃料噴射器。
  8. 【請求項8】 少なくとも一部が逆方向に巻かれた部分
    は、二次コイル巻線全体の1〜30%である、請求項2
    記載の燃料噴射器。
  9. 【請求項9】 少なくとも一部が逆方向に巻かれた部分
    は、二次コイル巻線全体の30〜70%である、請求項
    2記載の燃料噴射器。
  10. 【請求項10】 少なくとも一部が逆方向に巻かれた部
    分は、二次コイル巻線全体の70〜100%である、請
    求項2記載の燃料噴射器。
  11. 【請求項11】 高速閉成時間をデュアルコイル型燃料
    噴射器において実現するための方法であって、 一次コイルを第1の方向に巻くステップと、 二次コイルを、少なくとも一部を第2の方向に巻くステ
    ップと、 一次コイルと二次コイルとを同軸に一直線に並べるステ
    ップと、 可動の電機子をコイル内で位置決めするステップと、 一次コイルに第1の電流を発生させ、相応の第1の磁力
    を電機子に発生させるステップと、 電機子を、第1の磁力によって第1の位置から第2の位
    置へ移動させるステップと、 第2の電流を一次コイル及び二次コイルに発生させ、相
    応の第2の磁力を電機子に発生させるステップと、 ただし、前記ステップでは、第2の方向に巻かれたコイ
    ル巻線によって発生した磁界が、第1の方向に巻かれた
    コイル巻線によって発生した磁界の少なくとも一部を打
    ち消し、 電機子を、第2の磁力によって第2の位置に保持するス
    テップと、 電流をコイルから取り除くステップと、 電機子を、機械的ばね手段によって第1の位置に戻すス
    テップと、を有する高速閉成時間をデュアルコイル型燃
    料噴射器において実現するための方法。
  12. 【請求項12】 一次コイルと二次コイルとの直列結合
    のインダクタンスは、一次コイルと逆方向に巻かれてい
    ない二次コイルとの直列結合のインダクタンスより小さ
    く、前記逆方向に巻かれていない二次コイルは、前記二
    次コイルと実質的に同一の物理的特徴を有しており、た
    だし、前記逆方向に巻かれていない二次コイルは、一次
    コイルと全く同じ方向に巻かれている、請求項11記載
    の高速閉成時間をデュアルコイル型燃料噴射器において
    実現するための方法。
  13. 【請求項13】 コイルは自動トリガ駆動回路によって
    付勢される、請求項12記載の方法。
  14. 【請求項14】 燃料噴射器は液体プロパン用燃料噴射
    器である、請求項12記載の方法。
  15. 【請求項15】 燃料噴射器はガソリン用燃料噴射器で
    ある、請求項12記載の方法。
  16. 【請求項16】 燃料噴射器はディーゼル燃料噴射器で
    ある、請求項12記載の方法。
  17. 【請求項17】 燃料噴射器は圧縮天然ガス用燃料噴射
    器である、請求項12記載の方法。
  18. 【請求項18】 少なくとも一部が逆方向に巻かれた部
    分は、二次コイル巻線全体の1〜30%である、請求項
    12記載の方法。
  19. 【請求項19】 少なくとも一部が逆方向に巻かれた部
    分は、二次コイル巻線全体の30〜70%である、請求
    項12記載の方法。
  20. 【請求項20】 少なくとも一部が逆方向に巻かれた部
    分は、二次コイル巻線全体の70乃〜100%である、
    請求項12記載の方法。
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