JP2001348895A - 燃料ガスの岩盤貯蔵設備とその方法 - Google Patents
燃料ガスの岩盤貯蔵設備とその方法Info
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Abstract
圧かつ大量の燃料ガスを安全に貯蔵することができる燃
料ガスの岩盤貯蔵設備とその方法を提供する。 【解決手段】 岩盤1内に気密性を保持して設けられた
空洞11と、空洞内に設置され気密性を有する燃料タン
ク12と、空洞内に圧縮空気を供給・排出する空気供給
排出設備14と、燃料タンク内に燃料ガスを供給・排出
するガス供給排出設備16と、空洞内圧力と燃料タンク
内圧力をバランスさせる圧力バランス装置18とを備
え、燃料タンクと岩盤との隙間に圧縮空気等を送り込
み、空洞内圧力とタンク内圧力をバランスさせる。
Description
料ガスを安全に貯蔵するための燃料ガスの岩盤貯蔵設備
とその方法に関する。
的として、図2に示すような燃料ガスの岩盤貯蔵設備が
計画されている。この岩盤貯蔵設備は、地下等の岩盤1
内に貯槽空洞2を設け、電力及び都市ガスの需要が少な
い夜間に余剰電力で都市ガスを圧縮して貯蔵し、これを
需要がピークになる昼間に使用するものである。
緩衝材4、裏込めコンクリート5の3層からなり、タン
ク3でガスを気密に保持し、コンクリート5で空洞内の
圧力を岩盤1に伝達し、緩衝材4でタンク3とコンクリ
ート5の相対的に変位を吸収するようになっている。な
お、タンク3には例えば鋼板を用い、緩衝材4にはテフ
ロン(登録商標)やゴムシートを用いる。
において、貯槽空洞2を大型化し、例えば貯蔵圧力10
〜20MPa、直径10〜15mにしようとすると、こ
れに耐えるタンク3の板厚が非常に厚くなり(例えば3
00〜500mm)、鋼板の製造可能範囲及びその溶接
可能範囲を大きく超えてしまう問題点があった。
に創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、
燃料タンクの板厚を大きくすることなく、高圧かつ大量
の燃料ガスを安全に貯蔵することができる燃料ガスの岩
盤貯蔵設備とその方法を提供することにある。
(1)内に気密性を保持して設けられた空洞(11)
と、該空洞内に設置され気密性を有する燃料タンク(1
2)と、前記空洞内に圧縮空気を供給・排出する空気供
給排出設備(14)と、前記燃料タンク内に燃料ガスを
供給・排出するガス供給排出設備(16)と、空洞内圧
力と燃料タンク内圧力をバランスさせる圧力バランス装
置(18)と、を備えたことを特徴とする燃料ガスの岩
盤貯蔵設備が提供される。
性を有する燃料タンクを設置し、燃料タンクと岩盤との
隙間に圧縮空気等を送り込み、前記空洞内圧力とタンク
内圧力をバランスさせる、ことを特徴とする燃料ガスの
岩盤貯蔵方法が提供される。
タンク(12)と岩盤(1)との隙間に圧縮空気等を送
り込み、圧力バランス装置(18)により空洞(11)
内の圧力と燃料タンク(12)内の圧力をバランスさせ
るので、高圧の燃料ガスを貯蔵する場合でも燃料タンク
(12)に作用する差圧をタンクが外圧により座屈しな
い一定の低い圧力に設定できる。従って、燃料タンクの
板厚は、自立できかつ差圧を保持できる薄い板厚にする
ことができる。
縮空気であり、岩盤から洩れても安全であるため、空洞
からの空気のリークを許容できるので、大型の空洞を比
較的容易に設けることができる。なお、圧縮空気の洩れ
が大きい場合はシーリング材等を塗布するのがよい。更
に、岩盤自体の内圧による変形は、圧縮空気圧を調整す
ることで対応できるため、岩盤の変形を考慮する必要も
ない。また、岩盤(1)内の空洞(11)と燃料タンク
(12)との間に隙間が形成されれば良いので、空洞
(11)及び燃料タンク(12)の形状をそれぞれ自由
に設定でき、掘削や製造が容易となる。
空気供給排出設備(14)及び/又はガス供給排出設備
(16)は、コンプレッサ、タービン及びモータジェネ
レータからなり、供給時にガスを加圧し、排出時にガス
圧で発電するようになっている。
燃料ガスの排出時にタービンでモータジェネレータを駆
動して発電できるので、安い夜間電力により空気/燃料
ガスを圧縮し、電力ピーク時には圧縮空気/燃料ガスを
払出してタービン発電することができ、エネルギを無駄
なく利用できる。
を図面を参照して説明する。なお、各図において共通す
る部分には同一の符号を使用する。図1は、本発明によ
る燃料ガスの岩盤貯蔵設備の全体構成図である。この図
に示すように、本発明の岩盤貯蔵設備10は、空洞11
内に設置された燃料タンク12と、空気供給排出設備1
4、ガス供給排出設備16及び圧力バランス装置18か
らなる。
を保持するように設けられる。この気密性は、燃料タン
ク12に貯蔵する燃料ガスの圧力(例えば、100〜2
00気圧)を保持できる気密性を要する。しかし、この
空洞11内に供給されるのは後述するように圧縮空気で
あり、岩盤1から洩れても安全であるため、圧力を保持
できる限りで空洞からの空気のリークを許容できる。従
って、大型の空洞を比較的容易に設けることができが、
圧縮空気の洩れが大きい場合はシーリング材等を塗布す
る。
る。この燃料タンク12は、完全な気密性を有するよう
に、鋼板等で製造する。また、後述するように圧力バラ
ンス装置18により空洞11内の圧力と燃料タンク12
内の圧力をバランスさせるので、高圧の燃料ガスを貯蔵
する場合でも燃料タンク12に作用する外圧を一定の低
い圧力(例えば数気圧)に設定できる。従って、燃料タ
ンク12の板厚は、自立できかつ差圧を保持できる薄い
板厚にすることができる。
2との間に隙間Aが形成されれば良いので、空洞11及
び燃料タンク12の形状をそれぞれ自由に設定できる。
C、タービンT及びモータジェネレータM/Gからな
る。モータジェネレータM/Gは、電動機と発電機の両
方の機能を有し、コンプレッサCを駆動して空洞11内
に圧縮空気を供給し、逆に空洞11から排出する圧縮空
気によりタービンTを駆動してモータジェネレータM/
Gで発電するようになっている。
ンプレッサC、タービンT及びモータジェネレータM/
Gからなり、モータジェネレータM/Gによりコンプレ
ッサCを駆動して燃料タンク12内に加圧した燃料ガス
を供給し、逆に燃料タンク12から排出する加圧燃料ガ
スによりタービンTを駆動してモータジェネレータM/
Gで発電するようになっている。
料タンク内圧力の差圧を検出する差圧センサ18aと、
検出された差圧ΔPに基づいて空気供給排出設備14及
びガス供給排出設備16のモータジェネレータM/Gを
制御する差圧制御装置18bとからなる。この構成によ
り、差圧ΔPにより空気供給排出設備14及びガス供給
排出設備16のモータジェネレータM/Gを制御して、
空洞内圧力と燃料タンク内圧力をバランスさせることが
できる。
本発明の方法によれば、燃料タンク12と岩盤11との
隙間Aに圧縮空気等を送り込み、空洞内圧力とタンク内
圧力をバランスさせる。なお、このバランスは、燃料タ
ンク内圧力が空洞内圧力より若干高く、燃料タンク12
に作用する内圧を一定の低い圧力(例えば数気圧)に制
御するのがよい。
燃料タンク12と岩盤1との隙間Aに圧縮空気等を送り
込み、圧力バランス装置18により空洞11内の圧力と
燃料タンク12内の圧力をバランスさせるので、高圧の
燃料ガスを貯蔵する場合でも燃料タンク12に作用する
差圧をタンクが外圧により座屈しない一定の低い圧力に
設定できる。従って、燃料タンクの板厚は、自立できか
つ差圧を保持できる薄い板厚にすることができる。
気であり、岩盤から洩れても安全であるため、空洞から
の空気のリークを許容できるので、大型の空洞を比較的
容易に設けることができる。なお、圧縮空気の洩れが大
きい場合はシーリング材等を塗布するのがよい。更に、
岩盤自体の内圧による変形は、圧縮空気圧を調整するこ
とで対応できるため、岩盤の変形を考慮する必要もな
く、岩盤の変形にタンク(気密材)を追従させる必要も
ない。また、岩盤1内の空洞11と燃料タンク12との
間に隙間Aが形成されれば良いので、空洞11及び燃料
タンク12の形状をそれぞれ自由に設定でき、掘削や製
造が容易となる。
ば、高圧空気及び高圧燃料ガスの排出時にタービンでモ
ータジェネレータを駆動して発電できるので、安い夜間
電力により空気/燃料ガスを圧縮し、電力ピーク時には
圧縮空気/燃料ガスを払出してタービン発電することが
でき、エネルギを無駄なく利用できる。
施例に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種
々に変更できることは勿論である。
盤貯蔵設備とその方法は、燃料タンクの板厚を大きくす
ることなく、高圧かつ大量の燃料ガスを安全に貯蔵する
ことができる、等の優れた効果を有する。
成図である。
ある。
裏込めコンクリート、10 岩盤貯蔵設備、11 空
洞、12 燃料タンク、14 空気供給排出設備、16
ガス供給排出設備、18 圧力バランス装置、18a
差圧センサ、18b 差圧制御装置
Claims (3)
- 【請求項1】 岩盤(1)内に気密性を保持して設けら
れた空洞(11)と、該空洞内に設置され気密性を有す
る燃料タンク(12)と、前記空洞内に圧縮空気を供給
・排出する空気供給排出設備(14)と、前記燃料タン
ク内に燃料ガスを供給・排出するガス供給排出設備(1
6)と、前記空洞内圧力と燃料タンク内圧力をバランス
させる圧力バランス装置(18)と、を備えたことを特
徴とする燃料ガスの岩盤貯蔵設備。 - 【請求項2】 前記空気供給排出設備(14)及び/又
はガス供給排出設備(16)は、コンプレッサ、タービ
ン及びモータジェネレータからなり、供給時にガスを加
圧し、排出時にガス圧で発電するようになっている、こ
とを特徴とする請求項1に記載の燃料ガスの岩盤貯蔵設
備。 - 【請求項3】 岩盤空洞内に気密性を有する燃料タンク
を設置し、燃料タンクと岩盤との隙間に圧縮空気等を送
り込み、前記空洞内圧力とタンク内圧力をバランスさせ
る、ことを特徴とする燃料ガスの岩盤貯蔵方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000169423A JP2001348895A (ja) | 2000-06-06 | 2000-06-06 | 燃料ガスの岩盤貯蔵設備とその方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000169423A JP2001348895A (ja) | 2000-06-06 | 2000-06-06 | 燃料ガスの岩盤貯蔵設備とその方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001348895A true JP2001348895A (ja) | 2001-12-21 |
Family
ID=18672288
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000169423A Pending JP2001348895A (ja) | 2000-06-06 | 2000-06-06 | 燃料ガスの岩盤貯蔵設備とその方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001348895A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019085739A (ja) * | 2017-11-02 | 2019-06-06 | 電源開発株式会社 | 高圧流体貯蔵設備、高圧流体貯蔵方法、電力貯蔵システム及び水力発電設備 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001164588A (ja) * | 1999-12-07 | 2001-06-19 | Shimizu Corp | 高圧気体貯蔵施設 |
-
2000
- 2000-06-06 JP JP2000169423A patent/JP2001348895A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2001164588A (ja) * | 1999-12-07 | 2001-06-19 | Shimizu Corp | 高圧気体貯蔵施設 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019085739A (ja) * | 2017-11-02 | 2019-06-06 | 電源開発株式会社 | 高圧流体貯蔵設備、高圧流体貯蔵方法、電力貯蔵システム及び水力発電設備 |
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