JP2001347969A - 車体用装着部材 - Google Patents

車体用装着部材

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JP2001347969A
JP2001347969A JP2000171071A JP2000171071A JP2001347969A JP 2001347969 A JP2001347969 A JP 2001347969A JP 2000171071 A JP2000171071 A JP 2000171071A JP 2000171071 A JP2000171071 A JP 2000171071A JP 2001347969 A JP2001347969 A JP 2001347969A
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JP
Japan
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mounting member
spoiler
reinforcing portion
main body
injection molding
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Application number
JP2000171071A
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English (en)
Inventor
Tomoaki Kume
智明 粂
Takayasu Endo
貴康 遠藤
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Uchihama Kasei Co Ltd
Original Assignee
Uchihama Kasei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リアスポイラーなどの車体用の装着部材を射
出成形により一体成形するにもかかわらず、充分な剛性
を確保し、かつ成形時におけるヒケなどの発生を回避す
る。 【解決手段】 車体用装着部材であって、装着部材本体
(スポイラー本体10)と、この装着部材本体の長さ方
向に関するほぼ全範囲においてヒンジ14により結合さ
れている補強部12とが射出成形によって一体に成形さ
れている。そして前記補強部12が前記ヒンジ14によ
って装着部材本体の側へ折り曲げられ、かつこの装着部
材本体に補強部の一部(先端部12a)が固着されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リヤスポイラーな
どの車体用装着部材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、リヤスポイラーはブロー成形やシ
ートモールディングコンパウンド(SMC)成形などに
よってつくられており、とくに最近はブロー成形が主流
になっている。いずれの成形も合成樹脂材による一体成
形であるが、ブロー成形はリヤスポイラーが中空構造に
なることから構造的に剛性が確保され、SMC成形はそ
の材料にシート状の強化繊維プラスチック(FRP)が
使用されることから材質的にリヤスポイラーの剛性が確
保される。しかしながら前記のブロー成形はその成形サ
イクルが長く、コスト的に不利であり、またSMC成形
はピンホールなどが発生しやすく、成形後の加工が必要
となる。
【0003】これに対して射出成形では、成形後におけ
る離形などの条件からSMC成形の場合と同じような1
ピース形状のリヤスポイラーとなり、かつその材料には
ポリプロピレン(PP)などの熱可塑性樹脂が使用され
る。したがって射出成形は生産性に優れているものの、
製品の剛性が構造的にも材質的にも小さく、リヤスポイ
ラーとして必要な製品強度が得られない。なお例えば特
開平10−35544号公報に開示されているように、
バンバー用のスポイラーを合成樹脂材により金型で一体
成形する技術は公知である。そしてこの技術では、スポ
イラーにリブとインテグラルヒンジを介して連続する取
付片とがあり、これらのリブと取付片とを重ね合わせた
状態でバンバーにボルト止めしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記公報に開示されて
いるスポイラーは、車両用バンバーの両サイドに装着さ
れる小型のものであり、さほどの剛性は要求されない。
したがってこのスポイラーについては樹脂材による射出
成形によっても製品強度が確保され、また前記リブや取
付片に補強の機能をもたせる必要もないので、これらは
スポイラーの長さ方向の一個所に設けるだけで充分であ
る。本発明は前記課題を解決しようとするもので、その
目的は、リアスポイラーなどの装着部材を射出成形によ
り一体成形するにもかかわらず、充分な剛性を確保し、
かつ成形時におけるヒケなどの発生を回避することであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するためのもので、請求項1に記載の発明は、車体用装
着部材であって、装着部材本体と、この装着部材本体の
長さ方向に関するほぼ全範囲においてヒンジにより結合
されている補強部とが射出成形によって一体に成形され
ている。そして前記補強部が前記ヒンジによって装着部
材本体の側へ折り曲げられ、かつこの装着部材本体に補
強部の一部が固着されている。したがってこの装着部材
を生産性の高い射出成形でつくることができるにもかか
わらず、前記補強部により充分な剛性を確保でき、かつ
成形に割り型などを使用しないことからヒケなどの発生
も防止できる。
【0006】請求項2記載の発明は、請求項1に記載の
車体用装着部材であって、前記補強部が車体に対する取
付手段を備えている。これにより、装着部材を車体に取
り付けるための余分の部品や加工が不要になる。
【0007】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の車体用装着部材であって、前記補強部が前記装着部材
本体の長さ方向に関して複数個に分離して形成されてい
る。このように補強部が装着部材本体に対して前記のよ
うにヒンジで結合され、かつ複数個に分離していること
により、射出成形後における離形がさらに容易となる。
【0008】請求項4に記載の発明は、請求項1に記載
の車体用装着部材であって、前記装着部材本体が自動車
のリヤスポイラー本体である。これまで生産性の低いブ
ロー成形などでつくられていたリヤスポイラーを射出成
形によって効率よく生産することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図1は車体に対する装着部材の具体例である自動
車のリヤスポイラーを表した平面図、図2は図1のA−
A矢視方向の拡大断面図、図3は同じく図1のB−B矢
視方向の拡大断面図、図4はリヤスポイラーのほぼ右側
半分を表した斜視図である。これらの図面で示されてい
るリヤスポイラーは、PPやABS樹脂などの熱可塑性
樹脂によって射出成形された1ピース形状となってい
る。ただしこのリヤスポイラーは、スポイラー本体10
と、その裏面側に回り込んでいる部分10aにおいて長
さ方向のほぼ全範囲にわたってほぼ一定の間隔で形成さ
れた複数個の補強部12とを備えている。
【0010】前記の各補強部12はスポイラー本体10
の裏面側に回り込んでいる部分10aの縁に対し、イン
テグラルヒンジ14を介して結合されている。そして各
補強部12はインテグラルヒンジ14によってスポイラ
ー本体10の側へ折り曲げられ、それぞれの先端部12
aがスポイラー本体10の裏面に後で説明するような手
段で固着されている(図2,4)。この固着はリヤスポ
イラーの射出成形後における作業であり、それまでの各
補強部12はスポイラー本体10に対してインテグラル
ヒンジ14でつながっているだけである。
【0011】図5はスポイラー本体10と補強部12の
先端部12aとを固着する前の状態を図2と対応させて
表した断面図、図6は同じく固着前の状態を図4と対応
させて表した斜視図である。これらの図面で明らかなよ
うに、射出成形時の各補強部12の向きは前記インテグ
ラルヒンジ14によって例えば図面のように設定するこ
とができ、これによってリアスポイラーにはアンダーカ
ットなどがなく、射出成形後の離形を何ら支障なく容易
に行うことができる。
【0012】図7および図8はスポイラー本体10と補
強部12の先端部12aとの固着手段を表した断面図で
ある。図7においてはスポイラー本体10の裏面に形成
されている溶着突起16を、補強部12の先端部12a
にあけられている孔に挿通させた後、この溶着突起16
の先端部を加熱によって溶かしながらカシメつけた構造
になっている。また図8ではスポイラー本体10の裏面
に形成されている係合突起18を、補強部12の先端部
12aにあけられている孔に差し込んで係合させた構造
になっている。この他にも接着剤による固着なども可能
であるが、いずれにしてもスポイラー本体10の表面
(意匠面)に影響を及ぼすことのない手段を採用するこ
とが肝要である。
【0013】図9は車体に対するリヤスポイラーの取付
手段を前記補強部12に設けた例を表した断面図であ
る。この場合の補強部12には孔20が形成されてお
り、この孔20に図9(a)で示すように取付ボルト2
2が組み付けられている。なお前記孔20は図9(b)
で示すような形状をしており、補強部12に取付ボルト
22をワンタッチで組み付けることができる。このよう
に前記取付ボルト22をリヤスポイラーの一括部品とし
て前記補強部12にセットしておくことにより、リヤス
ポイラーを車体に取り付けるための余分の部品や補強部
12に対する加工が不要となる。
【0014】図10は前記補強部12の変更例を表した
断面図である。この図面で示すように前記補強部12を
短くし、その先端部12aをスポイラー本体10の裏面
中央付近に固着している。これによってもリヤスポイラ
ーの剛性は補強部12によって充分に確保される。なお
スポイラー本体10と前記先端部12aとの固着手段に
ついては前記の場合と同様である。
【0015】このように本実施の形態では、リヤスポイ
ラーを生産性に優れた射出成形でつくることができ、か
つ前記補強部12によってリヤスポイラーの剛性を確保
することができる。しかもこの射出成形は前記のように
離形の容易な型構造を採用できるので、製品にヒケなど
が発生することも解消される。以上は車体用の装着部材
としてリヤスポイラーについて説明したが、オーバーフ
ェンダやサイドマットガードなどの装着部材に本発明を
適用することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動車のリヤスポイラーを表した平面図。
【図2】図1のA−A矢視方向の拡大断面図。
【図3】図1のB−B矢視方向の拡大断面図。
【図4】リヤスポイラーのほぼ右側半分を表した斜視
図。
【図5】スポイラー本体と補強部との固着前の状態を表
した断面図。
【図6】スポイラー本体と補強部との固着前の状態を表
した斜視図。
【図7】スポイラー本体と補強部との固着手段を表した
断面図。
【図8】スポイラー本体と補強部との固着手段を表した
断面図。
【図9】取付手段を補強部に設けた例を表した断面図。
【図10】補強部の変更例を表した断面図。
【符号の説明】
10 スポイラー本体(装着部材本体) 12 補強部 14 インテグラルヒンジ(ヒンジ)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装着部材本体と、この装着部材本体の長
    さ方向に関するほぼ全範囲においてヒンジにより結合さ
    れている補強部とが射出成形によって一体に成形されて
    いるとともに、前記補強部が前記ヒンジによって装着部
    材本体の側へ折り曲げられ、かつこの装着部材本体に補
    強部の一部が固着されている車体用装着部材。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の車体用装着部材であっ
    て、前記補強部が車体に対する取付手段を備えている車
    体用装着部材。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の車体用装着部材であっ
    て、前記補強部が前記装着部材本体の長さ方向に関して
    複数個に分離して形成されている車体用装着部材。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の車体用装着部材であっ
    て、前記装着部材本体が自動車のリヤスポイラー本体で
    ある車体用装着部材。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009107410A (ja) * 2007-10-26 2009-05-21 Daikyo Nishikawa Kk スポイラーの補強構造
JP2009196435A (ja) * 2008-02-20 2009-09-03 Daikyonishikawa Corp リヤスポイラー構造
JP2010064671A (ja) * 2008-09-12 2010-03-25 Inoac Corp スポイラー
US7938474B2 (en) 2007-10-31 2011-05-10 Kia Motors Corporation Tailgate for vehicle
CN111746242A (zh) * 2019-03-27 2020-10-09 本田技研工业株式会社 汽车的车身构造

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