JP2001347559A - 架橋ポリオレフィンの可塑化方法 - Google Patents

架橋ポリオレフィンの可塑化方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 化学架橋したポリオレフィンを可塑化し、成
形加工性に優れた可塑化物を得ることを目的とする。 【解決手段】 単一混練ゾーンの押出ヘッド側の端部に
混練物をせき止めるか逆送りするための圧力保持ゾーン
を有するスクリュー構成の同方向回転二軸押出機を使用
し、前記混練ゾーンの温度が250〜400℃、剪断速
度が200/s以上で架橋ポリオレフィンを可塑化する
方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、架橋ポリオレフィ
ンを可塑化する方法に関し、特に有機過酸化物によって
架橋された架橋ポリオレフィンを同方向二軸押出機にて
可塑化する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電線の被覆材料や発泡体に使用さ
れている架橋ポリオレフィンは、架橋による網目構造ゆ
えに加熱溶融しないという特徴があり、再加工・再利用
が困難となっている。このため、回収された廃材や製造
時に発生したロス等は、焼却もしくは埋立処理している
のが現状である。特に電線は、導体として使用されてい
る銅や他の金属の価値が高いため使用後に回収される場
合が多いが、その被覆材ははぎ取られた後で廃棄処理さ
れる場合が多く、その有効な活用方法が望まれていた。
これまでに架橋ポリエチレンのリサイクル手法として
は、燃料としてのサーマルリサイクルの他に、熱分解油
化によって再び石油原料に転換する方法や、機械的に高
剪断をかけた粉砕物をプラスチック成形用の補強材や増
量材として使用する手法がある。これらはいずれも1回
限りのリサイクルであり、複数回にわたって再利用する
マテリアルリサイクルではなく、経済性や環境負荷の面
から課題が多く残っているのが現状である。
【0003】このため最近では、架橋ポリエチレンを再
生する方法が提案されており、特許第3026270号
公報では、異方向二軸押出機を使用して一定の温度と比
エネルギー以上で架橋ポリエチレンを押出し、ゲル分率
0.1%以下の再生品を得る方法が提案されている。こ
の方法は、異方向二軸押出機を使用して架橋分がきわめ
て少ない再生材を得るという方法であるが、ゲル分率の
高い架橋ポリエチレンの再生が難しいという問題点があ
る。また、異方向二軸押出機の特性上高回転化が難し
く、スクリュー有効長(L/D)を長く設定できないた
め処理量を上げられない点や、複数のニーディングゾー
ンからなるスクリュー構成が必要であるため、設備メン
テナンスが複雑となることなど、工業的に不利な点が多
い。また、特開平11−189670号公報では、複数
のネジ山ブロックを備えたスクリューを有する二軸押出
機を使用して規定の比エネルギー、滞留時間、剪断応力
で機械加工する方法が提案されているが、押出機中の剪
断発熱により樹脂温度が上昇しやすく、さらに材料が十
分冷却されないまま押し出されてしまうため、再生品の
劣化や焼けが発生しやすいという欠点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明においては、架
橋ポリエチレンをリサイクル使用するための可塑化手法
を提供することを目的とし、特に、有機過酸化物によっ
て化学架橋したポリオレフィンを可塑化し、成形加工性
に優れた可塑化物を得ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】これら課題を解決するた
め本発明者は、(1)単一混練ゾーンの押出ヘッド側の
端部に混練物をせき止めるか逆送りするための圧力保持
ゾーンを有するスクリュー構成の同方向回転二軸押出機
を使用し、前記混練ゾーンの温度が250〜400℃、
剪断速度が200/s以上で架橋ポリオレフィンを可塑
化する方法、(2)前記圧力保持ゾーンがシールディス
ク、逆フライト、および逆ニーディングディスクから選
ばれた少なくとも1つで構成されることを特徴とする
(1)記載の架橋ポリオレフィンの可塑化方法、(3)
前記混練ゾーンのスクリュー長さ/スクリュー径比(L
/D)が5〜20、前記圧力保持ゾーンのL/Dが0.
25〜2.5であって、前記混練ゾーンおよび前記圧力
保持ゾーンの後にL/Dが5以上の押出ゾーンを設ける
とともに、該押出ゾーンの温度が80〜250℃である
ことを特徴とする(1)または(2)に記載の架橋ポリ
オレフィンの可塑化方法、(4)架橋ポリオレフィン
が、有機過酸化物により架橋処理された平均ゲル分率6
0%以上であることを特徴とする(1)〜(3)のいず
れか1項に記載の架橋ポリオレフィンの可塑化方法、が
架橋ポリオレフィンを可塑化できることを見いだし、本
発明をなすに至った。
【0006】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
おける架橋ポリオレフィンとは、エチレン単独もしくは
α−オレフィンや他の誘導体と共重合したもの、及びこ
れらの混合物を架橋したものである。その架橋方法とし
ては、特に限定されるものではない。特に、有機過酸化
物によって架橋処理した場合は、ゲル分率は30〜90
%程度が好ましい。この場合の有機過酸化物の種類や処
理条件に特に制限はなく、各種アクリル酸エステル化合
物、メタクリル酸エステル化合物、シアヌレート化合物
等公知の架橋助剤が配合されていても構わない。また、
架橋ポリオレフィンに酸化防止剤や充填剤、顔料等の添
加剤が配合してあっても差し支えない。
【0007】これら化学架橋ポリエチレンの材料として
は、その品質や量の面から、電線被覆廃材が好適に用い
られる。電線被覆廃材のゲル分率は60%以上であるの
が一般的であり、本発明ではこのようにゲル分率の高い
架橋ポリエチレンでも可塑化が可能である。電線被覆廃
材では、その内層や外層に導電層を有しているものが多
い。導電層にはエチレン−酢酸ビニル共重合体や塩素化
ポリエチレンに導電性カーボンが配合されているのが一
般的である。その場合の導電層のゲル分率は30〜70
%程度であり、被覆層全体に占める割合は質量で3〜5
0%程度である。また、回収した被覆廃材には一部シラ
ン架橋ポリエチレンが混入している場合がある。本発明
ではこれらの特殊な電線被覆廃材が混入した場合でも問
題なく可塑化することが出来る。可塑化処理にあたり、
化学架橋ポリエチレンを適当な寸法に裁断もしくは粉砕
する必要がある。その粉砕サイズは押出機のスクリュー
径によって異なるが、通常20mm以下が望ましい。
【0008】本発明の可塑化方法においては、可塑化装
置として同方向回転型の二軸押出機が使用される。押出
機スクリューは、ホッパー口から順にフィードゾーン、
混練ゾーン、圧力保持ゾーン、押出ゾーンから構成され
る。ただし、混練ゾーンの途中に圧力保持ゾーンを設け
ても構わない。フィードゾーンは通常フライトと呼ばれ
るネジ状のエレメントが使用され、ホッパー口から投入
された材料を加熱しながら混練ゾーンへ搬送するゾーン
である。混練ゾーンは主にニーディングディスクやロー
ターと呼ばれるエレメントから構成され、材料に剪断を
与えるゾーンであり、その長さはL/Dで5〜20程度
が望ましい。混練ゾーンの長さがL/Dが5よりも短い
場合は架橋ポリエチレンに十分な剪断を与えることが出
来なくなり、可塑化が不十分となる。また、L/Dが2
0よりも長い場合は、架橋ポリエチレンが過度に可塑化
されて可塑化物の品質が低下するとともに、単位時間あ
たりの処理量を上げることが出来ず、経済的にも不利と
なる。
【0009】混練ゾーンは単一のゾーンからなり、該ゾ
ーン押出ヘッド側の端部に材料をせき止めるか逆送りす
る働きを持つ圧力保持ゾーンが設けられる。このゾーン
は材料をせき止めるか逆送りする働きを持つエレメント
から構成され、通常はシールディスクや逆フライト、逆
ニーディングディスクエレメント等が使用される。圧力
保持ゾーンでは、混練ゾーンの圧力を高めるとともに、
混練ゾーンで架橋ポリエチレンが可塑化するために十分
な滞留時間を確保する役割を持ち、その長さはL/Dで
0.25〜2.5程度が望ましい。また、圧力保持ゾー
ンは混練ゾーンのうしろには少なくとも設けられること
が必要であるが、場合によっては混練ゾーンの中間部に
配置したり、混練ゾーンの中間部と直後のように複数配
置してもよい。圧力保持ゾーンの長さはL/D=0.2
5よりも短い場合は混練ゾーンの圧力を保持することが
困難となり、2.5よりも長い場合は処理量が上げられ
ない上に混練ゾーンの剪断発熱が大きくなり、可塑化物
の品質低下を招く原因となる。
【0010】最も押出ヘッド側の押出ゾーンは、可塑化
した化学架橋ポリエチレンを押出成形に適した温度まで
冷却して再架橋反応や押出後の劣化反応を防ぐととも
に、可塑化物を一定の速度で押し出す働きを有する。押
出ゾーンの長さはL/Dで5以上が好ましく、L/D=
5よりも短い場合は混練ゾーンで加熱された可塑化物が
冷却されないまま押し出されることとなり、押出後に可
塑化物の焼けが発生したり、着色等の品質低下の原因と
なる場合がある。また前記押出機の混練ゾーンは、25
0〜400℃の温度範囲で可塑化押出を行う。混練ゾー
ン温度とは、押出機バレルの温度のことであり、通常は
熱電対等で測定される。混練ゾーンをこの温度範囲に設
定するには、押出機バレルヒーター等による外部加熱が
一般的に用いられるが、架橋ポリエチレンが押出機内部
で混練されることによる剪断発熱を熱源としても構わな
い。混練ゾーン温度が250℃を下回る場合は十分に可
塑化を行うことが出来ず、400℃を越えると可塑化物
のメルトフローレートが過度に上昇して品質低下の原因
となる。特に、ゲル分率が60〜80%程度の化学架橋
ポリエチレンを使用する場合、混練ゾーンの温度範囲は
300〜350℃の温度範囲が望ましい。押出ゾーンで
は、混練ゾーンで可塑化し高温になっている可塑化物を
所定の温度まで冷却して押し出す必要があるため、押出
ゾーンの温度は80〜250℃の範囲が望ましい。80
℃より低い場合は可塑化物の溶融粘度が高くなるために
押出が不安定となり、押出機負荷も上昇して経済的でな
い。また250℃より高い場合は、押出後に大気に接触
した可塑化物が劣化し易くなり、極端な場合は焼けが発
生する。望ましい押出ゾーンの温度は120℃〜220
℃である。
【0011】上述した押出機及びスクリュー構成で化学
架橋ポリエチレンを可塑化する場合、混練ゾーンでの剪
断速度を200/s以上とする必要がある。ここで言う
剪断速度とは、スクリューエレメント最外周部の周速度
(mm/s)をスクリューとバレルとのクリアランス
(mm)で除した数値であり、剪断速度が高いほど材料
に大きな剪断応力を与えることが可能となる。剪断速度
が200/sよりも小さい場合は、材料に十分な剪断応
力を与えることが出来ず、十分な可塑化が出来ないまま
押出機から排出されることとなり、可塑化物の再成形が
困難となる。剪断速度は200/sより大きければ特に
上限はない。本発明の可塑化方法により処理した可塑化
物はゲル分率が0.3〜30%であり、その内部に微小
な架橋部分が存在した状態である。この微小な架橋部分
は、通常の用途では全く問題ないだけでなく、無理にゲ
ル分率0.3%よりも低く可塑化した場合は、メルトフ
ローレートの過度な上昇や可塑化物の劣化を招く原因と
なり好ましくない。可塑化物のゲル分率は、その再利用
用途によって異なってくるが、通常の押出成形の場合は
1〜20%程度が好適であり、射出成形等の高流動用途
へは0.3〜2%程度とするのが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明を以下の例によって詳細に
説明する。架橋ポリエチレンは2種類使用した。 (使用した架橋ポリエチレン) 電力用CVケーブル絶縁体被覆廃材(過酸化物架橋、
ゲル分率80%) 導電層付きCVケーブル絶縁体被覆廃材(過酸化物架
橋、導電層比率40重量%、平均ゲル分率65%) またゲル分率およびメルトフローレートは以下の方法で
測定した。 (ゲル分率)試料0.3g以上を400メッシュの金網
で包んだ上で、JIS K6769附属書2「架橋ポリ
エチレン管のゲル分率測定方法」に準じて測定した。 (メルトフローレート)JIS K7210に準じ、1
90℃×2.16kgで測定した。
【0013】(実施例1〜4)化学架橋ポリエチレン
を10mm以下のサイズに粉砕し、ホッパー側から順
に、フィードゾーン長さL/D=20、混練ゾーン長さ
L/D=10、圧力保持ゾーン長さL/D=1、押出ゾ
ーン長さL/D=17の構成のスクリューを有する同方
向噛み合い型二軸押出機(L/D=48、40mmφ)
に投入し、表1の条件で可塑化押出を行い、得られた可
塑化物のゲル分率とメルトフローレートを測定した。 (実施例5,6)化学架橋ポリエチレンを10mm以
下のサイズに粉砕し、ホッパー側から順に、フィードゾ
ーン長さL/D=20、混練ゾーン長さL/D=5、圧
力保持ゾーン長L/D=0.5、混練ゾーン長さL/D
=5、圧力保持ゾーン長さL/D=0.5、押出ゾーン
長さL/D=17の構成のスクリューを有する同方向噛
み合い型二軸押出機(L/D=48、40mmφ)に投
入し、表1の条件で可塑化押出を行い、得られた可塑化
物のゲル分率とメルトフローレートを測定した。 (実施例7,8)化学架橋ポリエチレンを使用し、実
施例1〜4と同様の手法で表1に示す条件で可塑化押出
を行い、得られた可塑化物のゲル分率とメルトフローレ
ートを測定した。 (比較例1〜4)化学架橋ポリエチレン、を使用
し、実施例1〜6と同様の手法で表2に示す条件で可塑
化押出を行い、得られた可塑化物のゲル分率とメルトフ
ローレートを測定した。 (比較例5)化学架橋ポリエチレンを10mm以下の
サイズに粉砕し、ホッパー側から順に、フィードゾーン
長さL/D=20、混練ゾーン長さL/D=10、押出
ゾーン長さL/D=18の構成のスクリューを有する同
方向噛み合い型二軸押出機(L/D=48、40mm
φ)に投入し、表2の条件で可塑化押出を行い、得られ
た可塑化物のゲル分率とメルトフローレートを測定し
た。
【0014】
【表1】
【0015】
【表2】
【0016】
【表3】
【0017】表2から明らかなように、本発明の可塑化
方法を使用することによりゲル分率が0.3〜30%、
メルトフローレートが0.1〜10程度の良好な可塑化
物を得ることができる。一方、表3の比較例1、2では
混練ゾーンの温度範囲が本発明の範囲外のため、可塑化
ができないかもしくは可塑化してもメルトフローレート
が過度に高くなって劣化による着色が著しくなってしま
う。比較例3は剪断速度が本発明の範囲外のため、良好
な可塑化物を得ることが出来ない。また、比較例4は押
出ゾーンの温度が高すぎるため、可塑化物を冷却して押
し出すことが出来ず、メルトフローレートが過大になる
とともに焼けが発生してしまう。比較例5は圧力保持ゾ
ーンの無いスクリュー構成のため、架橋ポリエチレンを
可塑化することができない。
【0018】
【発明の効果】本発明では、化学架橋ポリエチレンを特
定のスクリュー構成を有する同方向回転二軸押出機を使
用して押し出すことで、再加工性に優れた可塑化物を得
ることが出来る。これまでの処理方法では可塑化の難し
かったゲル分率の高い架橋ポリエチレンでも実質上問題
ない程度にまで可塑化出来る上、メンテナンス性や処理
コストの面でも優れたものとなっている。得られた可塑
化物は、単独もしくはバージンポリマーに配合して通常
の成型機による加工が可能であり、真の意味でのマテリ
アルリサイクルを達成することが出来る。また、可塑化
物はポリエチレンと同様に各種添加剤を配合することが
でき、さらには有機過酸化物やシラン化合物、電子線等
公知の架橋方法によって再架橋することも可能である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単一混練ゾーンの押出ヘッド側の端部に
    混練物をせき止めるか逆送りするための圧力保持ゾーン
    を有するスクリュー構成の同方向回転二軸押出機を使用
    し、前記混練ゾーンの温度が250〜400℃、剪断速
    度が200/s以上で架橋ポリオレフィンを可塑化する
    方法。
  2. 【請求項2】 前記圧力保持ゾーンがシールディスク、
    逆フライト、および逆ニーディングディスクから選ばれ
    た少なくとも1つで構成されることを特徴とする請求項
    1記載の架橋ポリオレフィンの可塑化方法。
  3. 【請求項3】 前記混練ゾーンのスクリュー長さ/スク
    リュー径比(L/D)が5〜20、前記圧力保持ゾーン
    のL/Dが0.25〜2.5であって、前記混練ゾーン
    および前記圧力保持ゾーンの後にL/Dが5以上の押出
    ゾーンを設けるとともに、該押出ゾーンの温度が80〜
    250℃であることを特徴とする請求項1または2に記
    載の架橋ポリオレフィンの可塑化方法。
  4. 【請求項4】 架橋ポリオレフィンが、有機過酸化物に
    より架橋処理された平均ゲル分率60%以上であること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の架橋
    ポリオレフィンの可塑化方法。
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