JP2001345164A - 半導体製造・検査装置用セラミックヒータ - Google Patents
半導体製造・検査装置用セラミックヒータInfo
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Abstract
を改善し、加熱面の温度を均一化することができるとと
もに、その絶縁性、耐ヒートサイクル性、耐熱衝撃性を
改善することができるセラミックヒータを提供するこ
と。 【解決手段】 セラミック基板表面のJIS B 06
01に基づく面粗度がRa≦10μmであり、前記セラ
ミック基板の表面には、前記セラミック基板よりも高い
体積抵抗率を有する絶縁層が形成され、前記絶縁層上に
抵抗発熱体が形成されてなることを特徴とするセラミッ
クヒータ。
Description
とされる極めて重要な製品であり、その代表的製品であ
る半導体チップは、例えば、シリコン単結晶を所定の厚
さにスライスしてシリコンウエハを作製した後、このシ
リコンウエハ上に種々の集積回路等を形成することによ
り製造される。
コンウエハ上に、感光性樹脂を塗布し、これを露光、現
像処理した後、ポストキュアさせたり、スパッタリング
により導体層を形成する工程が必要である。このために
は、シリコンウエハを加熱する必要がある。従来、この
ような用途に使用される金属製のヒータとしては、アル
ミニウム板の裏面に発熱体を配置したものが採用されて
いる。
以下のような問題があった。まず、金属製であるため、
ヒータ板の厚みは、15mm程度と厚くしなければなら
ない。なぜなら、薄い金属板ては、加熱に起因する熱膨
張により、反り、歪み等が発生していまい、金属板上に
載置したシリコンウエハが破損したり傾いたりしてしま
うからである。しかしながら、ヒータ板の厚みを厚くす
ると、ヒータの重量が重くなり、また、嵩張ってしまう
という問題があった。
えることにより、加熱温度を制御するのであるが、金属
板が厚いために、電圧や電流量の変化に対してヒータ板
の温度が迅速に追従せず、温度制御しにくいという問題
もあった。
ためのヒータとして、セラミックヒータが提案されてお
り、特開平11−40330号公報などには、炭化物セ
ラミックや窒化物セラミックを使用したヒータが開示さ
れている。
ミックヒータでは、そのヒータ板の厚みを薄くすること
ができ、また、印加電圧または電流量の変化に対するヒ
ータ板の温度追従性についても、良好な結果を示してい
た。
クヒータには、以下のような問題点が存在した。即ち、
通常、炭化物セラミックには不純物や焼結助剤等が含ま
れており、これらに起因して炭化物セラミックは導電性
を有している場合が多い。このため、このような導電性
の炭化物セラミックの表面に抵抗発熱体を設けても、回
路間が短絡してしまい温度制御をすることができない。
セラミックを製造しようとすると、高価な高純度炭化物
セラミックを使用し、また、焼結助剤を選ばなければな
らない。また、導電性セラミックは、同時に高い熱伝導
率を備えていることが多いが、このようなセラミックに
回路を形成しても短絡してしまうため、そのままセラミ
ック基板に使用することはできない。
るセラミックも、固溶酸素等の欠陥を有しており、この
ため、高温での体積抵抗率が低下し、やはり回路間が短
絡して温度制御をすることができないという問題があ
り、なお改良の余地があった。
問題を解決するために鋭意研究した結果、先に、セラミ
ック基板の一面に該セラミック基板よりも高い体積抵抗
率の絶縁層を設け、その上に抵抗発熱体を形成すること
により、抵抗発熱体の短絡を防止することができるセラ
ミックヒータを開発した。
一例を模式的に示す部分拡大断面図である。このセラミ
ックヒータ30では、セラミック基板31の底面に絶縁
層38が設けられ、絶縁層38の上に金属被覆層12a
で被覆された抵抗発熱体12が形成されているため、セ
ラミック基板31自体が導電性であったとしても、抵抗
発熱体12は短絡せず、ヒータとして良好に機能する。
また、セラミック基板31自体は、高温において体積抵
抗率が低下するような場合であっても、使用温度領域で
の絶縁層38の体積抵抗率がセラミック基板31よりも
高いため、抵抗発熱体12の回路の短絡を防止すること
ができる。さらに、このセラミックヒータ30では、特
に高価なセラミックを使用しなくてもよく、また、熱伝
導率の高い導電性セラミックであっても、ヒータとして
使用することができる。従って、本発明者らが先に開発
したセラミックヒータ30は、上記問題をほぼ解決する
ものであった。
クヒータ30は、加熱面31aに温度のばらつきが生
じ、その結果、図5に示すように、セラミック基板31
の凹部25に設けた支持ピン22で支持することによ
り、セラミック基板31より離間して支持したシリコン
ウエハ19等の被加熱物が均一に加熱されない場合があ
った。即ち、加熱面31aにおける均熱性に改良の余地
があった。これは、絶縁層38とセラミック基板31と
の間の熱の伝導性が良くないためであると考えられる。
衝撃性についても、さらに改善する必要があった。本発
明者らの研究では、これらの特性は、セラミック基板の
面粗度と密接な関係があり、面粗度が大きすぎる場合に
は、絶縁層の厚さにばらつきが生じてしまい、薄い部分
で絶縁破壊が生じやすくなり、また、絶縁層の厚さが場
所により異なることに起因して、ヒートサイクルや熱衝
撃で応力が生じ、絶縁層にクラックが発生してしまうこ
とが分かった。耐電圧、耐ヒートサイクル性、耐熱衝撃
性を向上させるためには、薄く、均一な絶縁層にしなけ
ればならない。
るために更に鋭意研究した結果、セラミック基板表面の
JIS B 0601に基づく面粗度を、Ra≦10μ
m以下にすることにより、上記絶縁層と上記セラミック
基板との間の熱の伝導性を改善し、加熱面の温度を均一
化することができるとともに、セラミックヒータの耐電
圧等を改善することができることを見い出し、本発明を
完成するに至った。即ち、本発明は、先のセラミックヒ
ータの特性をさらに改良したものであり、加熱面の温度
の均一性、絶縁性、耐ヒートサイクル性、耐熱衝撃性を
向上させたものである。
基板表面のJIS B 0601に基づく面粗度がRa
≦10μmであり、上記セラミック基板の表面には、上
記セラミック基板よりも高い体積抵抗率を有する絶縁層
が形成され、上記絶縁層上に抵抗発熱体が形成されてな
ることを特徴とする。
ミック基板と絶縁層との界面の面粗度をRa≦10μm
と小さくしており、セラミック基板と絶縁層との接触面
積が小さい。セラミック基板と絶縁層との界面は、結晶
格子が一体化しているわけではないので、熱の伝達を阻
止するが、本発明では、このような界面面積が小さいの
で熱伝達の特性に優れると考えられる。このため、抵抗
発熱体からの熱がセラミック基板中に良好に伝搬し、加
熱面に温度のばらつきが発生しない。
すると、面粗度が小さくなるため、絶縁層の厚さにばら
つきがなくなり、薄い部分で絶縁破壊が生じたり、絶縁
層の厚さが異なるためにヒートサイクルや熱衝撃で応力
が生じて絶縁層自体にクラックが発生してしまうと問題
を防止することができる。
抗発熱体とセラミック基板との間に絶縁層が形成されて
いるので、セラミック基板自体が導電性を有する場合で
あっても、抵抗発熱体は短絡せず、ヒータとして良好に
機能し、また、上記セラミック基板が、高温において体
積抵抗率が低下するような場合であっても、使用温度領
域での上記絶縁層の体積抵抗率がセラミック基板よりも
高いため、抵抗発熱体の回路の短絡を防止することがで
きる。さらに、このセラミックヒータでは、特に高価な
セラミックを使用しなくてもよく、また、熱伝導率の高
い導電性セラミックであっても、ヒータとして使用する
ことができる。
上記セラミック基板は、炭化物セラミックまたは窒化物
セラミックからなり、上記絶縁層は、酸化物セラミック
からなることが望ましい。
高温で体積抵抗値が低下しやすく、また、炭化物セラミ
ックは、特に高純度化しない限り導電性を有しており、
そのままでは基板表面に抵抗発熱体を形成することはで
きない。そこで、本発明では、このような材料からなる
セラミック基板の表面に酸化物セラミックからなる絶縁
層を形成することにより、回路間の短絡を防止すること
ができ、ヒータとして機能させることができるのであ
る。
Ra=0.01〜5μmが望ましい。面粗度がRaで
0.01μm未満では、セラミック基板と絶縁層との密
着性が悪くなる。セラミック基板との密着性を考えれ
ば、Raは大きい方が望ましいのであるが、本発明で
は、この常識とは逆に、Raを小さくすることで、加熱
面の均熱性、耐ヒートサイクル性、耐熱衝撃性を向上さ
せることができた。セラミック基板表面がRaで5μm
を超えると、薄い部分で絶縁破壊が生じたり、絶縁層の
厚さが異なるため、ヒートサイクルや熱衝撃で応力が生
じて絶縁層自体にクラックが発生してしまうなどという
問題が発生しやすくなる。面粗度は、0.01≦Ra≦
1μmが最適である。
特に限定されず、例えば、アルミナ、ジルコニア、Si
C等からなる粒子をセラミック基板の表面に吹き付ける
サンドブラスト処理等が挙げられる。また、♯50〜♯
800のダイヤモンド砥石を使用して、セラミック基板
の表面を研磨したり、ダイヤモンドスラリーを用いてポ
リシングした後に、上記サンドブラスト処理を行う方法
を用いてもよい。
れた面の反対側は、加熱面であることが望ましい。本発
明では、抵抗発熱体が形成された面の反対側を加熱面と
することができるため、抵抗発熱体が形成された面から
加熱面へ熱が拡散しながら伝搬し、加熱面に抵抗発熱体
のパターンに近似した温度分布が発生しにくい。
mであることが望ましい。上記絶縁層の厚さが0.1μ
m未満であると、絶縁性を確保することができず、一
方、上記絶縁層の厚さが1000μmを超えると、抵抗
発熱体からセラミック基板への熱の伝達を阻害してしま
うからである。
ク基板の体積抵抗率の10倍以上(ただし、同じ測定温
度)であることが望ましい。10倍未満であると、抵抗
発熱体の回路の短絡を防止することができないからであ
る。絶縁層の体積抵抗率は、25℃で106 〜1018Ω
・cmであることが望ましい。25℃で106 Ω・cm
未満では、温度が上昇した場合に、絶縁層として機能せ
ず、1018Ω・cmを超える体積抵抗率を持った絶縁層
は、熱伝導率が悪いからである。例えば、400℃で窒
化アルミニウムの体積抵抗率は、109 Ω・cmであ
り、同じ温度で、アルミナの体積抵抗率は、1010Ω・
cmである。また、25℃で、炭化珪素の体積抵抗率
は、103 Ω・cmであり、同じ温度でシリカの体積抵
抗率は、1014Ω・cmである。
発明のセラミックヒータは、セラミック基板表面のJI
S B 0601に基づく面粗度がRa≦10μmであ
り、上記セラミック基板の表面には、上記セラミック基
板よりも高い体積抵抗率を有する絶縁層が形成され、上
記絶縁層上に抵抗発熱体が形成されてなることを特徴と
する。
施形態を模式的に示す底面図であり、図2は、図1に示
したセラミックヒータの部分拡大断面図である。
1は、円板形状に形成されており、このセラミック基板
11の底面には粗化面18aが形成され、この粗化面1
8aには、絶縁層18が形成されている。また、この絶
縁層18の表面には、複数の回路からなる抵抗発熱体1
2が同心円形状のパターンに形成されており、これら抵
抗発熱体12は、互いに近い二重の同心円同士が1組の
回路として、1本の線になるように接続されている。
体12の酸化等を防止するために金属被覆層12aが設
けられており、この金属被覆層12aが形成された抵抗
発熱体12は、半田層17を介して外部端子13に接続
されている。
11の底面には有底孔14が設けられおり、この有底孔
14には熱電対等からなる測温素子(図示せず)が挿入
され、耐熱性の接着材で封止されるようになっている。
が設けられているが、この貫通孔15には、図2に示す
ように、リフターピン16を挿通することにより、シリ
コンウエハ19を保持することができるようになってお
り、このリフターピン16を上下することにより、搬送
機からシリコンウエハ19を受け取ったり、シリコンウ
エハ19をセラミック基板11の加熱面11a上に載置
して加熱したり、シリコンウエハ19を加熱面11aか
ら50〜2000μm程度離間させた状態で支持し、加
熱したりすることができる。
のように、セラミック基板21に貫通孔または凹部25
を設け、この貫通孔または凹部25に先端が尖塔状また
は半球状の支持ピン22を挿入した後、支持ピン22を
セラミック基板21よりわずかに突出させた状態で固定
し、この支持ピン22でシリコンウエハ19を支持する
ことにより、加熱面から50〜2000μm程度離間さ
せた状態でシリコンウエハ19を支持し、加熱すること
もできる。
したように、抵抗発熱体12は、少なくとも2以上の回
路に分割されていることが望ましい。回路を分割するこ
とにより、各回路に投入する電力を変化させることがで
き、加熱面11aの温度を調節することができるからで
ある。
ク基板と抵抗発熱体との間に絶縁層を設けているので、
セラミック基板自体が室温で導電性が大きいか、また
は、高温領域において抵抗が低下するものであっても、
ヒータとして機能させることができる。また、このセラ
ミック基板と絶縁層との間に粗化面を形成しているの
で、境界面の熱の反射が少なく、絶縁層とセラミック基
板との熱の伝導性が良くなり、抵抗発熱体からの熱が良
好にセラミック基板中に伝搬し、セラミック基板の加熱
面に温度のばらつきが発生することがない。従って、シ
リコンウエハ等の被加熱物を均一な温度に加熱すること
ができる。
るセラミック基板について、さらに詳しく説明する。上
記セラミック基板を構成する窒化物セラミックとして
は、金属窒化物セラミック、例えば、窒化アルミニウ
ム、窒化ケイ素、窒化ホウ素等が挙げられる。また、上
記炭化物セラミックとしては、金属炭化物セラミック、
例えば、炭化ケイ素、炭化ジルコニウム、炭化タンタ
ル、炭化タングステン等が挙げられる。
結助剤を含有していることか望ましい。例えば、窒化ア
ルミニウムの焼結助剤としては、アルカリ金属酸化物、
アルカリ土類金属酸化物、希土類酸化物等を使用するこ
とができる。
aO、Y2 O3 、Na2 O、Li2 O、Rb2 O等が好
ましい。これら焼結助剤の含有量は、0.1〜20重量
%が好ましい。また、セラミック基板が炭化珪素からな
る場合、焼結助剤としては、例えば、B、C、AlN等
が挙げられる。
化物セラミックとしては、例えば、シリカ、アルミナ、
ムライト、コージェライト、ベリリア等が挙げられる。
これらのセラミックは単独で用いてもよく、2種以上を
併用してもよい。酸化物セラミックを使用した場合、抵
抗発熱体を固着させやすいため、有利である。
法としては、例えば、アルコキシドを加水分解させたゾ
ル溶液を用い、スピンコート等によりセラミック基板表
面の粗化面に被覆層を形成した後、乾燥、焼成する方
法、スパッタリング法、CVD法等が挙げられる。ま
た、ガラス粉ペーストを塗布して500〜1000℃で
焼成してもよい。
00ppmのカーボンを含有していることが望ましい。
カーボンを含有させることにより、セラミック基板を黒
色化することができ、ヒータとして使用する際に輻射熱
を充分に利用することができるからである。カーボン
は、非晶質のものであっても、結晶質のものであっても
よい。非晶質のカーボンを使用した場合には、高温にお
ける体積抵抗率の低下を防止することができ、結晶質の
ものを使用した場合には、高温における熱伝導率の低下
を防止することができるからである。従って、用途によ
っては、結晶質のカーボンと非晶質のカーボンの両方を
併用してもよい。また、カーボンの含有量は、50〜2
000ppmがより好ましい。ただし、セラミック基板
の内部に電極等の導体層を形成しない場合には、導電率
に余り制限はないので、カーボンの含有量をかなり多く
してもよい。
合には、その明度がJIS Z 8721の規定に基づ
く値でN4以下となるようにカーボンを含有させること
が望ましい。この程度の明度を有するものが輻射熱量、
隠蔽性に優れるからである。
0とし、理想的な白の明度を10とし、これらの黒の明
度と白の明度との間で、その色の明るさの知覚が等歩度
となるように各色を10分割し、N0〜N10の記号で
表示したものである。実際の明度の測定は、N0〜N1
0に対応する色票と比較して行う。この場合の小数点1
位は0または5とする。
m以下が望ましく、5mm以下がより望ましい。セラミ
ック基板の厚さが25mmを超えると、セラミック基板
の熱容量が大きくなり、該セラミック基板の温度追従性
が低下してしまうからである。なお、セラミック基板の
厚さは、1.5mmを超える値であることが望ましい。
上が望ましく、12インチ(300mm)以上であるこ
とがより望ましい。直径が大きく、例えば、12インチ
以上のシリコンウエハが次世代の半導体ウエハの主流と
なるからである。
上で使用されることが望ましく、200℃以上で使用さ
れるのが最も好ましい。抵抗発熱体は、貴金属(金、
銀、白金、パラジウム)、鉛、タングステン、モリブデ
ン、ニッケル等の金属、または、タングステン、モリブ
デンの炭化物等の導電性セラミックからなるものである
ことが望ましい。抵抗値を高くすることが可能となり、
断線等を防止する目的で厚み自体を厚くすることができ
るとともに、酸化しにくく、熱伝導率が低下しにくいか
らである。これらは、単独で用いてもよく、2種以上を
併用してもよい。
の温度を均一にする必要があることから、図1に示すよ
うな同心円形状のパターンや同心円形状のパターンと屈
曲線形状のパターンとを組み合わせたものが好ましい。
また、抵抗発熱体の厚さは、1〜50μmが望ましく、
その幅は、5〜20mmが好ましい。
より、その抵抗値を変化させることができるが、上記範
囲が最も実用的だからである。抵抗発熱体の抵抗値は、
薄く、また、細くなるほど大きくなる。
形、蒲鉾形状のいずれでもよいが、偏平なものであるこ
とが望ましい。偏平の方が加熱面に向かって放熱しやす
いため、加熱面への熱伝搬量を多くすることができ、加
熱面の温度分布ができにくいからである。なお、抵抗発
熱体は螺旋形状でもよい。
には、金属や導電性セラミックを含む導体ペーストを用
いることが好ましい。即ち、セラミック基板に形成した
絶縁層上に抵抗発熱体を形成する場合には、通常、焼成
を行って、セラミック基板を製造し、続いて底面に絶縁
層を形成した後、その表面に上記導体ペースト層を形成
し、焼成することより、抵抗発熱体を形成する。
いが、導電性を確保するため金属粒子または導電性セラ
ミック粒子が含有されているほか、樹脂、溶剤、増粘剤
などを含むものが好ましい。
料としては、上述したものが挙げられる。これら金属粒
子または導電性セラミック粒子の粒径は、0.1〜10
0μmが好ましい。0.1μm未満と微細すぎると、酸
化されやすく、一方、100μmを超えると、焼結しに
くくなり、抵抗値が大きくなるからである。
リン片状であってもよい。これらの金属粒子を用いる場
合、上記球状物と上記リン片状物との混合物であってよ
い。上記金属粒子がリン片状物、または、球状物とリン
片状物との混合物の場合は、金属粒子間の金属酸化物を
保持しやすくなり、抵抗発熱体と絶縁層との密着性を確
実にし、かつ、抵抗値を大きくすることができるため有
利である。
は、例えば、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、フェノール
樹脂等が挙げられる。また、溶剤としては、例えば、イ
ソプロピルアルコール等が挙げられる。増粘剤として
は、セルロース等が挙げられる。
上に形成する際には、上記導体ペースト中に上記金属粒
子のほかに金属酸化物を添加し、上記金属粒子および上
記金属酸化物を焼結させたものとすることが好ましい。
このように、金属酸化物を金属粒子とともに焼結させる
ことにより、絶縁層と金属粒子とをより密着させること
ができる。
ラミック基板との密着性が改善される理由は明確ではな
いが、金属粒子表面は、わずかに酸化されて酸化膜が形
成されており、この酸化膜と絶縁層を構成する酸化物セ
ラミック表面の酸化物とが、金属酸化物を介して焼結し
て一体化し、金属粒子と絶縁層とが密着するのではない
かと考えられる。
鉛、酸化亜鉛、シリカ、酸化ホウ素(B 2 O3 )、アル
ミナ、イットリアおよびチタニアからなる群から選ばれ
る少なくとも1種が好ましい。これらの酸化物は、抵抗
発熱体の抵抗値を大きくすることなく、金属粒子とセラ
ミック基板との密着性を改善することができるからであ
る。
素(B2 O3 )、アルミナ、イットリア、チタニアの割
合は、金属酸化物の全量を100重量部とした場合、重
量比で、酸化鉛が1〜10、シリカが1〜30、酸化ホ
ウ素が5〜50、酸化亜鉛が20〜70、アルミナが1
〜10、イットリアが1〜50、チタニアが1〜50で
あって、その合計が100重量部を超えない範囲で調整
されていることが好ましい。これらの範囲で、これらの
酸化物の量を調整することにより、特に絶縁層との密着
性を改善することができる。
は、0.1重量%以上10重量%未満が好ましい。ま
た、このような構成の導体ペーストを使用して抵抗発熱
体を形成した際の面積抵抗率は、1〜45mΩ/□が好
ましい。
加電圧量に対して発熱量は大きくなりすぎて、表面に抵
抗発熱体を設けたセラミックヒータでは、その発熱量を
制御しにくいからである。なお、金属酸化物の添加量が
10重量%以上であると、面積抵抗率が50mΩ/□を
超えてしまい、発熱量が大きくなりすぎて温度制御が難
しくなり、温度分布の均一性が低下する。
抗発熱体の表面部分に、金属被覆層が形成されているこ
とが好ましい。内部の金属焼結体が酸化されて抵抗値が
変化するのを防止するためである。形成する金属被覆層
の厚さは、0.1〜10μmが好ましい。
金属は、非酸化性の金属であれば特に限定されないが、
具体的には、例えば、金、銀、パラジウム、白金、ニッ
ケル等が挙げられる。これらは、単独で用いてもよく、
2種以上を併用してもよい。これらのなかでは、ニッケ
ルが好ましい。
ック基板の底面に有底孔14を設け、有底孔14に測温
素子を挿入、固定し、セラミック基板11の温度を測定
し、この温度に基づいてセラミック基板11の温度を制
御することが望ましい。
ず、例えば、熱電対を挙げることができる。この熱電対
と配線との接合部位の大きさは、各配線の素線径と同一
か、もしくは、それよりも大きく、かつ、0.5mm以
下がよい。このような構成によって、接合部分の熱容量
が小さくなり、温度が正確に、また、迅速に電流値に変
換されるのである。このため、温度制御性が向上してウ
エハの加熱面の温度分布が小さくなるのである。上記熱
電対としては、例えば、JIS−C−1602(198
0)に挙げられるように、K型、R型、B型、S型、E
型、J型、T型熱電対を挙げることができる。
して、有底孔14の底に接着してもよく、この有底孔1
4に測温素子を挿入した後、耐熱性樹脂等で封止しても
よく、上記二つの方法を併用してもよい。
性樹脂が挙げられ、熱硬化性樹脂のなかでは、エポキシ
樹脂、ポリイミド樹脂、ビスマレイミド−トリアジン樹
脂等が好ましい。これらの耐熱性樹脂は、単独で用いて
もよく、2種以上を併用してもよい。
0.5重量%のAuと63〜19.5重量%のCuとか
らなる合金、81.5〜82.5重量%のAuと18.
5〜17.5重量%のNiとからなる合金等が挙げられ
る。これらは、溶融温度が900℃以上であり、高温領
域でも溶融しにくいためである。銀ろうとしては、例え
ば、Ag−Cu系のものが挙げられる。
説明したが、セラミック基板自体が比較的体積抵抗率が
大きく、内部に設けた電極等の短絡が発生しにくい場合
には、セラミック基板の表面に抵抗発熱体を設けるとと
もに、セラミック基板の内部に静電電極を設けることに
より、静電チャックとしてもよい。
を設けるとともに、セラミック基板の表面にチャックト
ップ導体層を設け、一方、セラミック基板の内部にガー
ド電極やグランド電極を設けることにより、ウエハプロ
ーバとしてもよい。
法の一例を図4に基づき説明する。図4(a)〜(d)
は、セラミック基板の底面に抵抗発熱体を有するセラミ
ックヒータの製造方法を模式的に示した断面図である。
に応じてイットリア、ボロン等の焼結助剤やバインダ等
を配合してスラリーを調製した後、このスラリーをスプ
レードライ等の方法で顆粒状にし、この顆粒を金型など
に入れて加圧することにより板状などに成形し、生成形
体(グリーン)を作製する。スラリー調製時に、非晶質
や結晶質のカーボンを添加してもよい。
させ、セラミック製の板状体を製造し、その後、所定の
形状に加工することにより、セラミック基板11を作製
するが、焼成後にそのまま使用することができる形状と
してもよい。加圧しながら加熱、焼成を行うことによ
り、気孔のないセラミック基板11を製造することが可
能となる。加熱、焼成は、焼結温度以上であればよい
が、窒化物セラミック、炭化物セラミックでは、100
0〜2500℃である。この後、サンドブラスト等によ
り底面の面粗度を調整し、粗化面18aを形成する。
せて調製したアルミナゾル、シリカゾル等の溶液を、セ
ラミック基板11の底面にスピンコート法により塗布
し、乾燥、焼成を行うことにより絶縁層18を形成す
る。スパッタリング法やCVD法を用いて絶縁層18を
形成してもよく、セラミック基板を酸化性の雰囲気で加
熱することにより、表面を酸化させ、絶縁層18として
もよい(図4(a))。
シリコンウエハを支持するためのリフターピンを挿入す
る貫通孔15や、熱電対などの測温素子を埋め込むため
の有底孔14等を形成する。
工程 導体ペーストは、一般に、金属粒子、樹脂、溶剤からな
る粘度の高い流動物である。この導体ペーストをスクリ
ーン印刷などを用い、抵抗発熱体を設けようとする部分
に印刷を行うことにより、導体ペースト層を形成する。
また、抵抗発熱体は、セラミック基板全体を均一な温度
にする必要があることから、例えば、図1に示すような
同心円形状とするか、または、同心円形状と屈曲線形状
とを組合わせたパターンに印刷することが好ましい。導
体ペースト層は、焼成後の抵抗発熱体12の断面が、方
形で、偏平な形状となるように形成することが好まし
い。
した導体ペースト層を加熱焼成して、樹脂、溶剤を除去
するとともに、金属粒子を焼結させ、セラミック基板1
1の底面に焼き付け、抵抗発熱体12を形成する(図4
(b))。加熱焼成の温度は、500〜1000℃が好
ましい。
加しておくと、金属粒子、絶縁層および金属酸化物が焼
結して一体化するため、抵抗発熱体と絶縁層との密着性
が向上する。
ことが望ましい。金属被覆層12aは、電解めっき、無
電解めっき、スパッタリング等により形成することがで
きるが、量産性を考慮すると、無電解めっきが最適であ
る(図4(c))。
外部端子13をスズ−鉛半田からなる半田層17を介し
て接続する(図4(d))。金ろうまたは銀ろうを用い
て接続してもよい。また、有底孔14に熱電対(図示せ
ず)を挿入し、ポリイミド等の耐熱樹脂、セラミックで
封止し、セラミックヒータ10の製造を完了する。
ク基板の体積抵抗率が比較的大きく、電極等の短絡が発
生しにくい場合には、上記セラミックヒータを製造する
際に、セラミック基板の内部に静電電極を設けることに
より静電チャックを製造することができ、また、加熱面
にチャックトップ導体層を設け、セラミック基板の内部
にガード電極やグランド電極を設けることによりウエハ
プローバを製造することができる。
ミック粉末を含む顆粒を用いてセラミック基板を製造し
たが、セラミック粉末とバインダと溶剤等を用いてグリ
ーンシートを作製し、このグリーンシートを積層するこ
とにより、セラミック基板を製造してもよい。内部に電
極等を設ける場合には、この方法で比較的容易に電極等
を形成することができる。
量部、焼結助剤として、B4 C(平均粒径:0.5μ
m)4重量部、C(三菱化学社製 三菱ダイヤブラッ
ク)0.5重量部、アクリルバインダ12重量部、分散
剤0.5重量部およびアルコールを混合した後、スプレ
ードライ法を用いて、顆粒状の粉末を作製した。
れ、平板状に成形して生成形体(グリーン)を得た。 (3)加工処理の終わった生成形体を2100℃、圧
力:17.6MPa(180kg/cm2 )でホットプ
レスし、厚さが3mmの炭化珪素製セラミック基板を得
た。次に、この板状体の表面から直径210mmの円板
状体を切り出し、セラミック基板11とした。 (4)このセラミック基板11の片面を#200のダイ
ヤモンド砥石で研磨した後、直径1μmのダイヤモンド
ペーストでポリシングし、JIS B 0601に基づ
くRa=0.5μmに調整し、この面をセラミック基板
11の底面とした。
エチルシリケート25重量部、エタノール37.6重量
部、塩酸0.3重量部、水23.5重量部からなる混合
液を24時間、攪拌しながら加水分解させ、重合させた
ゾル溶液をスピンコート法により塗布し、ついで80℃
で5時間乾燥させ、1000℃で1時間焼成することに
より、炭化珪素からなるセラミック基板11の粗化面1
8aに、厚さが100μmのSiO2 膜からなる絶縁層
18を形成した(図4(a)参照)。
板11に、ドリル加工を施し、シリコンウエハのリフタ
ーピンを挿入する貫通孔15、熱電対を埋め込むための
有底孔14を作製した。
縁層18を有するセラミック基板11の底面に、スクリ
ーン印刷により導体ペーストを印刷した。印刷パターン
は、図1に示したような同心円形状のパターンとした。
導体ペーストは、銀−鉛ペーストであり、銀100重量
部に対して、酸化鉛(5重量%)、酸化亜鉛(55重量
%)、シリカ(10重量%)、酸化ホウ素(25重量
%)およびアルミナ(5重量%)からなる金属酸化物を
7.5重量部含むものであった。また、銀粒子は、平均
粒径が4.5μmで、リン片状のものであった。
ミック基板11を780℃で加熱、焼成して、導体ペー
スト中の銀、鉛を焼結させるとともに焼結体に焼き付
け、抵抗発熱体12を形成した(図4(b)参照)。銀
−鉛の抵抗発熱体12は、厚さが5μm、幅2.4m
m、面積抵抗率が7.7mΩ/□であった。
亜リン酸ナトリウム24g/l、酢酸ナトリウム12g
/l、ほう酸8g/l、塩化アンモニウム6g/lを含
む水溶液からなる無電解ニッケルめっき浴に上記(8)
で作製したセラミック基板11を浸漬し、銀−鉛の抵抗
発熱体の表面に厚さ1μmの金属被覆層12a(ニッケ
ル層)を析出させた(図4(c)参照)。
抵抗発熱体12(回路)の端部に、スクリーン印刷によ
り、銀−鉛半田ペースト(田中貴金属製)を印刷して半
田ペースト層を形成した。ついで、半田ペースト層の上
にコバール製の外部端子13を載置して、420℃で加
熱リフローし、半田層17を介して、抵抗発熱体12の
端部と外部端子13とを接続した(図4(d)参照)。
を有底孔14に挿入し、セラミック接着剤(東亜合成製
アロンセラミック)を埋め込んで固定し、セラミック
ヒータ10を得た。
タの製造 平均粒径が50μmのSiC粒子を用いたサンドブラス
ト処理により、JISB 0601に基づくRa=4μ
mの粗化面を形成したほかは、実施例1と同様にして、
炭化珪素製のセラミックヒータを製造した。
タの製造 平均粒径が100μmのSiC粒子を用いたサンドブラ
スト処理により、セラミック基板に、JIS B 06
01でRa=8μmの粗化面を形成したほかは、実施例
1と同様にして、炭化珪素製のセラミックヒータを製造
した。
タの製造 平均粒径が0.25μmのダイヤモンドペーストを用い
たポリシングにより、セラミック基板表面を、JIS
B 0601でRa=0.05μmの面粗度にしたほか
は、実施例1と同様にして、炭化珪素製のセラミックヒ
ータを製造した。
ックヒータの製造 (1)窒化アルミニウム粉末(平均粒径0.6μm)1
00重量部、イットリヤ(Y2 O3 、平均粒径0.4μ
m)4重量部、アクリル系樹脂バインダ12重量部およ
びアルコールからなる組成物のスプレードライを行い、
顆粒状の粉末を作製した。
れ、平板状に成形して生成形体(グリーン)を得た。 (3)加工処理の終わった生成形体を温度:1800
℃、圧力:200kg/cm2 でホットプレスし、厚さ
が3mmの窒化アルミニウム焼結体を得た。次に、この
板状体から直径210mmの円板体を切り出し、セラミ
ック基板11とした。
200のダイヤモンド砥石で研磨し、表面にJIS B
0601で、Ra=0.5μmの粗化面18aを形成
し、この面をセラミック基板11の底面とした。この底
面に、実施例1で用いたゾル溶液をスピンコート法によ
り塗布し、乾燥、焼成して、厚さ2μmのSiO2 膜を
形成した。
工を施し、リフターピンを挿入する貫通孔、熱電対を埋
め込むための有底孔(直径:1.1mm、深さ:2m
m)を形成した。
1の底面に、スクリーン印刷にて導体ペーストを印刷し
た。印刷パターンは、図1に示したような同心円形状と
した。導体ペーストとしては、プリント配線板のスルー
ホール形成に使用されている徳力化学研究所製のソルベ
ストPS603Dを使用した。
り、銀100重量部に対して、酸化鉛(5重量%)、酸
化亜鉛(55重量%)、シリカ(10重量%)、酸化ホ
ウ素(25重量%)およびアルミナ(5重量%)からな
る金属酸化物を7.5重量部含むものであった。また、
銀粒子は、平均粒径が4.5μmで、リン片状のもので
あった。
ミック基板11を780℃で加熱、焼成して、導体ペー
スト中の銀、鉛を焼結させるとともに焼結体に焼き付
け、抵抗発熱体12を形成した。銀−鉛の抵抗発熱体1
2は、厚さが5μm、幅2.4mm、面積抵抗率が7.
7mΩ/□であった。 (7)次に、硫酸ニッケル80g/l、次亜リン酸ナト
リウム24g/l、酢酸ナトリウム12g/l、ほう酸
8g/l、塩化アンモニウム6g/lを含む水溶液から
なる無電解ニッケルめっき浴に上記(5)で作製した焼
結体を浸漬し、銀−鉛の抵抗発熱体の表面に厚さ1μm
の被覆層12a(ニッケル層)を析出させた。
抗発熱体12(回路)の端部に、スクリーン印刷によ
り、銀−鉛半田ペースト(田中貴金属製)を印刷して半
田ペースト層を形成した。ついで、半田ペースト層の上
にコバール製の外部端子13を載置して、420℃で加
熱リフローし、半田層17を介して、抵抗発熱体12の
端部と外部端子13とを接続した。
4に挿入し、セラミック接着剤(東亜合成製 アロンセ
ラミック)を埋め込んで固定し、セラミックヒータを得
た。
よびSiO2 膜からなる絶縁層を設けなかったほかは、
実施例1と同様にして炭化珪素製のセラミックヒータを
製造した。
粒子を用いたサンドブラスト処理により、セラミック基
板にJIS B 0601でRa=12μmの粗化面を
形成したほかは、実施例1と同様にして炭化珪素製のセ
ラミックヒータを製造した。
よび比較例1、2に係るセラミックヒータについて、独
立した回路間に電圧を印加し、絶縁破壊が生じた電圧を
測定し、耐電圧を求めた。
係るセラミックヒータについて、300℃まで昇温し、
セラミック基板の加熱面の最高温度と最低温度との差を
サーモビュア(日本データム社製 IR−16−201
2−0012)で測定した。さらに、300℃まで急速
昇温(熱衝撃:TS)して、クラックの発生の有無を確
認し、また、25〜300℃の温度範囲でヒートサイク
ル(TC)を1000回繰り返してクラックの発生の有
無を確認した。これらの結果を表1に示す。
縁層を設けていない比較例1に係るセラミックヒータで
は、耐電圧が極端に低く、リーク電流が発生して温度制
御ができず、加熱面に温度ばらつきが発生してしまう。
また、実施例1〜5では、加熱面の温度差は6℃とほぼ
一定であったが、比較例2では、10℃と大きくなって
いる。さらに、Raが5μmを超えると、耐電圧、耐熱
衝撃性、耐ヒートサイクル特性が低下する。
ックヒータは、セラミック基板表面のJIS B 06
01に基づく面粗度を、Ra≦10μm以下に調整して
いるので、上記絶縁層と上記セラミック基板との間の熱
の伝導性を改善し、加熱面の温度を均一化し、セラミッ
クヒータとして良好に機能させることができるととも
に、セラミックヒータの絶縁性、耐ヒートサイクル性、
耐熱衝撃性を改善することができる。
す底面図である。
図である。
に示す部分拡大断面図である。
程の一部を模式的に示す断面図である。
に示す底面図である。
8)
ヒータ
Claims (5)
- 【請求項1】 セラミック基板表面のJIS B 06
01に基づく面粗度がRa≦10μmであり、前記セラ
ミック基板の表面には、前記セラミック基板よりも高い
体積抵抗率を有する絶縁層が形成され、前記絶縁層上に
抵抗発熱体が形成されてなることを特徴とするセラミッ
クヒータ。 - 【請求項2】 前記セラミック基板は、炭化物セラミッ
クまたは窒化物セラミックからなり、前記絶縁層は、酸
化物セラミックからなる請求項1に記載のセラミックヒ
ータ。 - 【請求項3】 前記セラミック基板の抵抗発熱体が形成
された面の反対側は、加熱面である請求項1また2に記
載のセラミックヒータ。 - 【請求項4】 前記絶縁層の厚さは、0.1〜1000
μmである請求項1〜3のいずれか1に記載のセラミッ
クヒータ。 - 【請求項5】 前記絶縁層の体積抵抗率は、前記セラミ
ック基板の体積抵抗率の10倍以上である請求項1〜4
のいずれか1に記載のセラミックヒータ。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2000165057A JP2001345164A (ja) | 2000-06-01 | 2000-06-01 | 半導体製造・検査装置用セラミックヒータ |
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Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004136182A Division JP2004273464A (ja) | 2004-04-30 | 2004-04-30 | セラミックヒータ |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001345164A true JP2001345164A (ja) | 2001-12-14 |
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Family Applications (1)
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JP2000165057A Withdrawn JP2001345164A (ja) | 2000-06-01 | 2000-06-01 | 半導体製造・検査装置用セラミックヒータ |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2001345164A (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1140330A (ja) * | 1997-07-19 | 1999-02-12 | Ibiden Co Ltd | ヒーターおよびその製造方法 |
JPH1167426A (ja) * | 1997-08-26 | 1999-03-09 | Toshiba Ceramics Co Ltd | プレートヒータ及びその製造方法 |
-
2000
- 2000-06-01 JP JP2000165057A patent/JP2001345164A/ja not_active Withdrawn
Patent Citations (2)
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JPH1140330A (ja) * | 1997-07-19 | 1999-02-12 | Ibiden Co Ltd | ヒーターおよびその製造方法 |
JPH1167426A (ja) * | 1997-08-26 | 1999-03-09 | Toshiba Ceramics Co Ltd | プレートヒータ及びその製造方法 |
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A02 | Decision of refusal |
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