JP2001343002A - 流体圧制御情報生成装置,流体圧制御システム及び該システムを用いたプレス仕上げ装置 - Google Patents

流体圧制御情報生成装置,流体圧制御システム及び該システムを用いたプレス仕上げ装置

Info

Publication number
JP2001343002A
JP2001343002A JP2000163743A JP2000163743A JP2001343002A JP 2001343002 A JP2001343002 A JP 2001343002A JP 2000163743 A JP2000163743 A JP 2000163743A JP 2000163743 A JP2000163743 A JP 2000163743A JP 2001343002 A JP2001343002 A JP 2001343002A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fluid pressure
control information
pressure control
cam
switch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000163743A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuyuki Uchikoshi
越 満 幸 打
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sankosha Co Ltd
Original Assignee
Sankosha Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sankosha Co Ltd filed Critical Sankosha Co Ltd
Priority to JP2000163743A priority Critical patent/JP2001343002A/ja
Publication of JP2001343002A publication Critical patent/JP2001343002A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fluid-Pressure Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 安全性が高く、ユーザが容易にメンテナンス
を行うことができる流体圧制御情報生成装置及びこれを
用いた流体圧制御システム並びに該流体圧制御システム
を適用したプレス仕上げ装置を提供する。 【解決手段】 側辺の形状を制御情報に対応する段状と
した第1カム部材25〜第5カム部材29を備えたカム
ユニット11を、ガイド部材11に沿って直線方向に移
動させる。カム部材25〜29の側辺に当接又は近接す
るローラによって作動するマイクロスイッチ18〜22
がカムユニット11に対向して支持されている。マイク
ロスイッチ18〜22を支持する支持腕部材15,16
は、支持脚14に対して揺動可能に軸支されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体圧によって作
動するアクチュエータを用いて制御対象を駆動する際
に、制御情報としての流体圧信号を生成する流体圧制御
情報生成装置及び、該流体圧制御情報生成装置を用いた
流体圧制御システム並びに該流体圧制御システムを適用
したプレス仕上げ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、アクチュエータを用いて制御対象
を駆動して所定の動作を行わせる際の制御情報を生成す
る手段としては、所定のプログラムに従って電気信号を
発生するプログラマブルコンピュータ(シーケンサ)を
用いることが一般的であった。
【0003】このようなプログラマブルコンピュータを
用いることにより、複雑な制御を容易に実現することが
できるとともに、IC等の集積度の高い回路素子を用い
て占有スペースをより小さくすることができた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにプログラマブルコンピュータを用いる場合には、電
気的又は磁気的エネルギーを取扱うための安全上の配慮
が必要となる。また、基板上に高度に集積された回路素
子から構成されるため、不具合が発生した場合の故障箇
所の発見が困難であるとともに、修理に専門的な知識や
装置が必要となり、ユーザが簡単にメンテナンスを行う
ことができなかった。
【0005】本発明は、かかる従来技術の課題を解決す
るためになされたものであって、その目的とするところ
は、安全性が高く、ユーザが容易にメンテナンスを行う
ことができる流体圧制御情報生成装置及びこれを用いた
流体圧制御システム並びに該流体圧制御システムを適用
したプレス仕上げ装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、それぞれが制御情報を表現する形状を有
するとともに、互いに所定の相対的位置関係に従って配
置された複数の制御情報担持部材と、互いに所定の相対
的位置関係に従って配置され、前記それぞれの制御情報
担持部材に担持された制御情報を流体圧信号として出力
する複数の流体圧信号出力手段と、前記制御情報担持部
材と前記流体圧信号出力手段のいずれか一方を他方に対
して相対的に移動させる駆動手段と、を備えた流体圧制
御情報生成装置であって、前記流体圧信号出力手段は、
前記制御情報担持部材の形状に対応した作動状態を有す
る作動部材と、前記作動部材の作動状態に対応して前記
流体圧信号として出力される流体の圧力,流量及び方向
の少なくともいずれかを制御する弁機構とを含むことを
特徴とする。
【0007】制御情報担持部材の形状に対応した作動状
態を有する作動部材を備えた流体圧出力手段を、制御情
報担持部材に対して相対移動させることにより、作動部
材は制御情報担持部材の形状に応じてその作動状態を経
時的に変化させる。すなわち、制御情報担持部材の形状
が時間経過に伴って変化する流体圧信号に変換されて出
力される。各制御情報担持部材の形状に従って対応する
流体圧信号出力手段から取り出される制御情報は、この
流体圧信号によって制御される対象の動作タイミングを
制御する時間制御である。このような制御情報担持部材
が互いに所定の相対的位置関係に配置され、対応する流
体圧信号出力手段も同様に互いに所定の相対的位置関係
に配置されていれば、制御情報担持部材の相対的位置関
係は、流体圧信号の相対的時間関係に変換されて出力さ
れる。すなわち、所定の相対的位置関係に配置された複
数の制御情報形状の形状に従って同様に相対的位置関係
に配置された複数の流体圧信号出力手段から取り出され
る制御情報は、各流体圧信号によって制御される対象間
の動作順序を制御する順序制御となる。このような時間
制御及び順序制御は時間をその条件とする時間制御であ
り、シャトルバルブ等の流体圧信号の論理制御機能を有
する弁を併用することにより各流体圧信号出力手段から
出力される流体圧信号間または他の流体圧信号との間で
の論理制御を行うこともできるので、流体圧信号によっ
て制御される対象の条件制御を行うことができる。すな
わち、本発明の流体圧制御情報生成装置を用いることに
より、制御対象を予め定められた順序又は一定の論理に
よって定められた順序に従ってプロセスの制御の各段階
を逐次進めるシーケンス制御を実現することができる。
これらの制御情報は電気的エネルギー又は磁気的エネル
ギーを使用することなく生成することができるものであ
るから、安全性が高く、メンテナンスも容易である。
【0008】複数の制御情報担持部材は、独立した部材
に限られず、一体に形成された制御情報担持部材の複数
の部分であってもよい。
【0009】このような流体としては、例えば、空気等
の気体あるいは油等の液体を用いることができる。
【0010】また、前記弁機構は、前記流体圧信号が出
力されるポートを開閉又は該ポートに連通する流路を切
り換えるように構成される。
【0011】また、前記弁機構は前記作動部材に連結さ
れた弁体を備える。
【0012】また、前記作動部材は、前記制御情報担持
部材に当接又は近接した状態で相対移動し、該制御情報
担持部材の形状に従って作動状態を変化させるように構
成される。
【0013】また、前記作動部材の作動状態は、該作動
部材と前記制御情報担持部材との当接部位の、前記相対
移動方向にほぼ直交する方向における位置変化に対応し
て変化するものであってもよい。
【0014】また、前記制御情報担持部材及び前記流体
圧信号出力手段の少なくともいずれかの移動を案内する
直線状の案内手段を備え、前記駆動手段は前記制御情報
担持部材及び前記流体圧信号出力手段の少なくともいず
れかを前記案内手段に従って移動させるようにしてもよ
い。
【0015】ここで、直線状とは、直線に沿った方向に
形成されていることを示し、棒状あるいは板状であって
もよい。
【0016】案内手段は、直線状のものに限られず、曲
線状等の種々の形状をとることができる。
【0017】また、前記制御情報担持部材及び前記流体
圧信号出力手段の少なくともいずれかを所定の軸を中心
として回転可能に支持する支持手段を有し、前記駆動手
段は、前記制御情報担持部材及び前記流体圧信号出力手
段の少なくともいずれかを前記所定の軸を中心として回
転させる構成とすることもできる。
【0018】また、前記駆動手段は流体圧によって作動
するシリンダであるようにしてもよい。
【0019】また、前記作動部材と前記制御情報担持部
材との対応関係を解除する解除手段を備えることが好適
である。
【0020】また、所定圧力の流体を供給する流体圧供
給手段と、流体が通る流路を形成し、流体圧を伝達する
流体圧伝達手段と、制御情報を入力する操作手段と、前
記操作手段から入力された制御情報を流体圧信号に変換
する変換手段と、制御対象を制御する制御情報としての
流体圧信号を生成する流体圧制御情報生成手段と、流体
圧によって作動し、制御対象を駆動するアクチュエータ
と、を備えた流体圧制御システムであって、前記流体圧
制御情報生成手段として前記流体圧制御情報生成装置を
備えるようにしてもよい。
【0021】このようなシステムを用いれば、電気的エ
ネルギー又は磁気的エネルギーを用いることなく制御対
象を駆動して所定の作業を行わせることができるので、
安全性が高く、メンテナンスも容易である。
【0022】また、前記制御対象の状態を検知して流体
圧信号を出力する状態検知手段を備えることが好適であ
る。
【0023】また、前記空気圧制御情報生成装置及び前
記流体圧制御システムにおいて、前記流体が空気である
ことが好適である。
【0024】このように空気を用いれば、メンテナンス
がさらに容易になるとともに、流体の入手及び排出が容
易であり、環境に対する汚染等の負荷もなく、コスト面
でも有利である。
【0025】また、衣類又は布地に圧接させる加温され
たプレスコテ部と、流体圧によって作動し、前記プレス
コテ部を駆動するアクチュエータと、を備え、前記プレ
スコテ部の動作を制御してプレス仕上げを行うプレス仕
上げ装置であって、前記プレスコテ部を制御する流体圧
制御システムとして前記流体圧制御システムを用いるよ
うにしてもよい。
【0026】本発明に係る流体圧制御システムは、この
ようなプレス仕上げ装置に限らず、流体圧を用いて制御
する装置であれば適用できる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施形態に
基づいて説明する。
【0028】図1は、本発明に係るプレス仕上げ装置で
ある空気圧を利用したズボンプレッサー1である。尚、
ズボンプレッサー1において、弁,シリンダ等はチュー
ブ又はパイプ等の空気圧を伝達する伝達手段によって連
結されているが、回路図を除き、図上適宜省略されてい
る。
【0029】ズボンプレッサー1は、主として、基台部
2,上プレスコテ部3,中パット4,下プレスコテ部
5,バキューム装置及びこれらを駆動するシリンダ等の
各種アクチュエータ並びにアクチュエータを制御する空
気圧制御情報生成ユニットから構成される。
【0030】ズボンプレッサー1の各構成部材は、床面
上に載置される基台部2に支持される。基台部2の前面
には制御部を収容した操作ボックス6が配置されてい
る。基台部2の上部には、ズボンが載置される下プレス
コテ部5、中パット4,上プレスコテ部3が設けられて
いる。下プレスコテ部5の正面から見て左側の端部に
は、プレスを行わないズボンの腰の部分を載置する板状
の載置部材7が延設されている。また、中パット4及び
上プレスコテ部3は、基台部2に対して揺動可能に軸支
されている。
【0031】上プレスコテ部3及び下プレスコテ部5
は、内部を流通する高温のスチームによって加温されて
いる。下プレスコテ部5上にズボンの一方の足部を載置
し、中パット4を挟んで他方の足部を載置し、その上面
から上プレスコテ部3を下降させて、上プレスコテ部3
と下プレスコテ部5との間でズボンを加熱押圧すること
によって、プレス仕上げを行う。
【0032】まず、ズボンプレッサー1全体の制御情報
を生成する空気圧制御情報生成ユニットについて説明す
る。
【0033】図2,3は、操作ボックス6の前側板を取
り外し、内部に収容された空気圧制御情報生成ユニット
10を示す斜視図及び正面図である。図4は、空気圧制
御情報生成ユニット10の主要部を示す図である。
【0034】カムユニット11はガイド部材(案内手
段)12に移動可能に取り付けられている。カムユニッ
ト11は支持部材110とカム部材(制御情報担持部
材)25〜29とからなる。板状をなすカム部材は、長
手方向前後部が屈曲された略長方形板状の支持部材11
0上に、支持部材110の面に直交し、かつ、長手方向
に沿って、互いに平行に5本配置されている。カムユニ
ット11が、ガイド部材12に移動可能に取りつけられ
ている。カム部材25〜29の操作ボックス前面側の側
辺には、段状の突出部が形成されている。
【0035】ガイド部材12は、操作ボックス6の後側
板6bに固定されるとともに、両側縁に屈曲され内側に
長手方向に溝121a,122aが刻設されたガイド部
121,122を有する。図5に示すように、カムユニ
ット11の底面にガイド部材12に平行に設けられた嵌
合部111,112が設けられており、この嵌合部11
1,112の外側縁に設けられた長手方向の突条111
a,112aとガイド部12の溝121a,122aと
が嵌合している。カムユニット11の移動方向の前側
(図3では右側)に設けられた板状の前面部113は下
方に延設された延設部113aを有しており、後側板6
b上にガイド部材12に平行に取り付けられたカム駆動
シリンダ13のロッド13aの先端部が延設部113a
に連結されている。カム駆動シリンダ(駆動手段)13
を駆動し、ロッド13aを伸縮させることにより、カム
ユニット11を、その長手方向に移動させることができ
る。
【0036】ガイド部材12及びカムユニット11を跨
いで、略コの字形に屈曲された支持脚14が、操作ボッ
クス6の後側板6bに固定されている。支持脚14の両
側部141,142の内側には支持腕部材15,16が
揺動自在に支持されている。支持腕部材15,16は略
T字形の板状部材からなる。支持腕部材15(以下、一
方の支持腕部材15についてのみ説明するが他方の支持
部材16についても同様の構成を有する。)の一方の腕
部151の端部に孔が開設されており、支持脚14の両
側部141,142に開設された孔に挿通された軸部材
17が同様に挿通され、この軸部材17を中心として揺
動する。支持腕部材15の他方の腕部152と支持腕部
材16の対応する腕部162との間には、5個のマイク
ロスイッチ(流体圧信号出力手段)18〜22が、腕部
152,162間を結ぶ直線上に並んで支持されてい
る。支持腕部材15,16の脚部153,163は、と
もに互いに近づく方向へ屈曲された後に、カムユニット
11の支持部材110の面に直交する方向にさらに屈曲
され、対向して平行に延びる形状をなす。支持脚13の
中央部143の内面からカムユニットの支持部材110
に直交する方向に屈曲する略L字形の板状部材23が接
合され、その端部には非常停止シリンダ24の本体部2
4aが揺動自在に軸支されている。非常停止シリンダ2
4のロッド24bは支持腕部材15,16の脚部15
3,163の端部に揺動自在に軸支されている。支持腕
部材15,16に支持された各マイクロスイッチ18〜
22は、ローラ式の3ポート・2ポジションの方向切換
弁であり、ローラ(作動部材)18a〜22a及びレバ
ー(作動部材)に連結された弁体(不図示)が移動する
ことによりポジションが切り換わってポートを開閉し、
ローラ18a〜22aに対する押圧が解除されるとスプ
リングによって基本ポジションに復帰する。
【0037】非常停止シリンダ24がオフの状態ではロ
ッド24bが押し出されており、支持腕部材15,16
の腕部152,162がカムユニットの支持部材110
の面とほぼ平行となる位置に保持される。このとき、支
持腕部材15,16に支持された各マイクロスイッチ1
8〜22のレバーの端部に設けられたローラ18a〜2
2aは対向する第1カム部材25〜第5カム部材29の
側辺に当接又は近接し、各マイクロスイッチ18〜22
は作動可能な状態で保持されている。第1カム部材25
〜第5カム部材29の側辺には、段状に形成された突出
部(以下、「H」を付して示す)と突出部より低い基部
(以下、「L」を付して示す)が設けられている(図9
参照)。カム部材の側辺に当接又は近接するマイクロス
イッチ18〜22のレバーは、ローラ18a〜22aが
基部に近接する状態から突出部に当接する状態へと移行
するときには、レバーが押し込まれてポジションが切り
換わり、ローラ18a〜22aが突出部に当接する状態
から基部に近接する状態へと移行するときには、マイク
ロスイッチ18〜22のスプリングにより基本ポジショ
ンへと復帰する。ここでは、マイクロスイッチ18〜2
2のローラを各カム部材の側辺の基部に対して近接させ
ているが、スイッチが切り換わらない状態で保持できれ
ば、基部に当接するように位置決めしてもよい。
【0038】一方、非常停止シリンダ(解除手段)24
がオンされると、ロッド24bは本体部24a側に引き
戻されて、支持腕部材15,16がカムユニット11か
ら離間する方向へ回動し、ローラ18a〜22aに対向
する位置における第1カム部材25〜第5カム部材29
の側辺の形状にかかわず、各マイクロスイッチ18〜2
2はオフ状態となり、作動しない。
【0039】支持腕部材15,16に支持されているマ
イクロスイッチ18〜22は、操作ボックス6の前面か
ら見て上側から順に、カム駆動Bスイッチ18,コテ緊
張スイッチ19,プレスコテ保持Aスイッチ20,バキ
ューム切換弁スイッチ21及びスチームスイッチ22で
ある。
【0040】上述の空気圧制御情報生成ユニットによっ
て生成される制御情報によって駆動されるズボンプレッ
サー1の動作を図6,7に示すフローチャートに従って
説明する。図8は、ズボンプレッサー1の空気圧回路図
である。
【0041】まず、入力スイッチ30をオンする(ステ
ップ1)。このときカムユニット11はガイド部材12
に対して正面から見て左側の初期位置にある。初期位置
では、カムユニット11は後方に設けられたリミットス
イッチである初期位置スイッチ(状態検知手段)31の
レバーを押圧しており、この初期位置スイッチ31はオ
ン状態となっている(ステップ2)。従って、方向切換
弁A32の2側にパイロット圧が供給され、非常停止シ
リンダ24はオフとなっている(ステップ3)。入力ス
イッチ30は、トグルスイッチ(操作手段)によってポ
ジションが切り換えられる3ポート・2ポジションの方
向切換弁(変換手段)である。
【0042】このとき、上述のように、各リミットスイ
ッチ18〜22は、作動可能な状態で保持されている。
操作ボックス6の上方から見た第1カム部材25〜第5
カム部材29の形状を図9に示す。プレスコテ保持Aス
イッチ20に対向する位置にある第3カム部材27の側
辺には、進行方向(図9では右側)の前端から突出部2
7Hに引き続いて基部27Lが形成されている。かかる
形状の第3カム部材27の側辺に、プレスコテ保持Aス
イッチ20のレバー端部に設けられたローラ20aが当
接した状態でカムユニット11が移動する。すなわち、
非常停止シリンダ24がオフとなった状態で、ローラ2
0aは突出部27Hに当接して押し込まれ、プレスコテ
保持Aスイッチ20はオンとなっている(ステップ
4)。第3カム部材27の形状は、カムユニット11の
移動開始から8秒間だけプレスコテ保持Aスイッチ20
がオンとなり、その後にオフとなるように突出部27H
と基部27Lの長さが設定されている。
【0043】図10及び図11は、初期状態におけるズ
ボンプレッサー1の側面図及び背面図である。図10及
び図11に示すように、上プレスコテ部3及び中パット
4は上方に開いた状態にある。
【0044】まず、操作者はズボンの一方の足部を下プ
レスコテ部5の上面の所定位置に載置する。ここで、操
作者が操作ボックス6上面に配置されたスタート右ボタ
ン33を押すと(ステップ5)、スタート右ボタン(操
作手段)33に連動する方向切換弁であるスイッチ34
のポジションが切り換わって方向切換弁B35にパイロ
ット圧が供給されるため、中パット下降シリンダ36の
ピストンが押し出されロッドが伸張する向きに圧縮空気
を供給するように方向切換弁B35のポジションが切り
換わる(ステップ6)。従って、中パット下降シリンダ
36によって駆動される中パット4が下降を始める。中
パット4は下降し、下プレスコテ部5との間にズボンの
一方の足部を挟む状態となる。
【0045】次に、操作者は、スタート右ボタン33と
スタート左ボタン(操作手段)36とを同時に押す(ス
テップ7)。このとき、スタート右ボタン及びスタート
左ボタン36に連動する方向切換弁(変換手段)である
スイッチ34,37のポジションが切り換わり、圧縮空
気をシャトルバルブa38の1側のポート(以下、図8
においてシャトルバルブの上側のポートを1側、下側の
ポートを2側と呼ぶ。)に供給する流路が形成される。
従って、シャトルバルブa38を介して、方向切換弁C
39にパイロット圧が供給され、ポジションが切り換わ
る。圧縮空気がプレスコテ下降シリンダ40のピストン
を押し出し、ロッドを伸張させる方向に供給され、プレ
スコテ下降シリンダ40によって駆動される上プレスコ
テ部3が下降する(ステップ8)。ここで、方向切換弁
C39にはスプリングが設けられ、スタート右ボタン3
3及びスタート左ボタン36の少なくともいずれか一方
の押下を解除すると、シャトルバルブa38の1側のポ
ートには圧縮空気が供給されなくなる。シャトルバルブ
a38からのパイロット圧が供給されなくなると初期の
ポジションへと復帰する。このため、プレスコテ下降シ
リンダ40へはピストンを引き戻し、ロッドを短縮する
方向に圧縮空気が供給され、上プレスコテ部3は上昇に
転じる。このようにすれば、上プレスコテ部3の下降途
中で、いずれかのスタートボタンから手を離し、ズボン
の位置の修正等のために、上プレスコテ部3の下方に手
を差し入れたとしても、上プレスコテ部3は上昇するの
で、手が上プレスコテ部3に触れたり、上・下プレスコ
テ部3,5間に挟まれることを防止することができる。
【0046】図10に示すように、上プレスコテ部3の
支持アーム41の可動軌跡上にプレスコテ保持Bスイッ
チ(状態検知手段)42及びカム始動Aスイッチ43が
配置されている。プレスコテ保持Bスイッチ42及びカ
ム始動Aスイッチ43はいずれも3ポート・2ポジショ
ンのローラ式の方向切換弁であり、下降途中の所定位置
で支持アーム41がこれらのローラに当接するように配
置されている。従って、スタート右ボタン33及びスタ
ート左ボタン36を押し続け、上プレスコテ部3が所定
位置まで下降したときに、支持アーム41によってレバ
ーが押し込まれ、プレスコテ保持Bスイッチ42及びカ
ム始動Aスイッチ43がオンされ、ポジションが切り換
わる(ステップ9)。このとき、シャトルバルブa38
の2側のポートに圧縮空気を供給する流路が形成され
る。従って、これ以降は、スタート右ボタン33及びス
タート左ボタン36のいずれの押圧を解除しても方向切
換弁C39にはパイロット圧が供給されるので、上プレ
スコテ部3は継続して下降する。カム始動Aスイッチ4
3がオンされることによって、シャトルバルブb44の
1側のポートに圧縮空気が供給されて、方向切換弁D4
5にパイロット圧が供給される。従って、方向切換弁D
45のポジションが切り換わり、カム駆動シリンダ13
のピストンを押し出し、ロッド13aを伸張させる方向
に圧縮空気が供給される(ステップ10)。カム駆動シ
リンダ13のロッド13aは、カムユニット11に連結
されているので、カム駆動シリンダ13のロッド13a
の伸張に応じてカムユニット11はガイド部材12に沿
って(操作ボックス6の前面から見て)右方向へ移動す
る。
【0047】図12に、ズボンプレッサー1の上コテ部
3及び中パット4が下降し、閉じた状態を示す。
【0048】カムユニット11の移動に伴って、まず、
スチームスイッチ22がオンとなり(ステップ11)、
シャトルバルブc46の2側のポートに圧縮空気が供給
され、スチームバルブ47にパイロット圧が供給され
る。従って、スチームバルブ47がオンとなり(ステッ
プ12)、上・下プレスコテ部3,5に挟まれたズボン
にスチームが供給される。2秒間スチームが供給された
後(ステップ13)、スチームスイッチ22はオフとな
る(ステップ14)。以降スチームスイッチ22はオフ
の状態が継続され、スチームバルブ47にパイロット圧
が供給されないので、スチームは供給されない。
【0049】図9に示すように、スチームスイッチ22
に対向する位置にある第5カム部材29の側辺には、進
行方向の前端から順に基部29L1,突出部29Hそし
て基部29L2が形成されている。かかる形状の第5カ
ム部材29の側辺に、スチームスイッチ22のレバー端
部に設けられたローラ22aが近接した状態でカムユニ
ット11が移動する。カムユニット11が移動を始め
て、基部29L1に近接していたローラ22aは、突出
部29Hに当接することによって押し込まれて、スチー
ムスイッチ22がオンされ、さらにカムユニット11が
移動し、2秒経過した時点で基部29L2に近接するこ
とによりオフとなる。このとき、第5カム部材29の形
状は、2秒間だけスチームスイッチ22がオンとなるよ
うに突出部29Hの長さが設定されている。
【0050】但し、操作者が2秒間のスチーム供給時以
外にもスチームを供給したい場合があるので、手動での
スチーム供給を行うために操作ボックス6上面にスチー
ムマニュアルボタン48が設けられている。スチームマ
ニュアルボタン(操作手段)48には3ポート・2ポジ
ションの方向切換弁(変換手段)49が連動しており、
スチームマニュアルボタン48を押すことによりポジシ
ョンが切り換わって、シャトルバルブc46の1側のポ
ートに圧縮空気が供給され、スチームバルブ47がオン
されるようになっている。
【0051】さらに、カムユニット11が移動すること
により、第2カム部材26及び第4カム部材28に対応
する位置に配置されたコテ緊張スイッチ19及びバキュ
ーム切換弁スイッチ21が同時にオンとなる。図9に示
すように、第2カム部材26の側辺には、進行方向の前
端から順に基部26L1,突出部26Hそして基部26
L2が形成されている。同様に、第4カム部材28の側
辺には、進行方向前端から順に基部28L1,突出部2
8Hそして基部28L2が形成されている。ここで、第
2カム部材26の基部26L1から突出部26Hに移る
位置と、第4カム部材28の基部28L1から突出部2
8Hに移る位置が、カムユニット11の進行方向に直交
する方向に見た場合に同一となっている。すなわち、非
常停止シリンダ24がオフとなった初期状態において第
2カム部材26上でコテ緊張スイッチ19のローラ19
aが近接、対向する位置から突出部26Hまでの長さ
と、同初期状態において第4カム部材28上でバキュー
ム切換弁スイッチ21のローラ21aが近接、対向する
位置から突出部28Hまでの長さが同一となるように設
定されている。
【0052】コテ緊張スイッチ19がオンとなり、ポジ
ションが切り換わることによって、方向切換弁E50に
パイロット圧が供給され、上コテ緊張シリンダ51及び
下コテ緊張シリンダ52のピストンを押し出し、ロッド
を伸張させる方向に圧縮空気が供給される(ステップ1
6)。下プレスコテ部5及び上プレスコテ部3はそれぞ
れ前後方向、すなわちズボンの長手方向に沿って2分割
されている。図13及び図14は、分割された上プレス
コテ部3の構成を示す平面図及び断面図である(下プレ
スコテ部5の内部も同様に構成されている。)。2分割
された前上プレスコテ部53・後上プレスコテ部54間
及び前下プレスコテ部・後下プレスコテ部間は、上コテ
緊張シリンダ51及び下コテ緊張シリンダ52によって
連結されている。従って、上・下コテ緊張シリンダ5
1,52を作動させることによって、分割された前・後
のプレスコテ部の間隔を変更することができる。上述の
ように、上・下コテ緊張シリンダ51,52がオンされ
ると、分割された前・後のプレスコテ部の間隔は広が
り、ズボンが前後方向、すなわち長手方向に直交する方
向に引っ張られることとなる。前後のプレスコテ部の間
の隙間の部分に、ズボンの側方の長手方向の縫い目に沿
って布が折り返されて厚みが増した部分を位置させるこ
とにより、プレス時にこの部分に大きな押圧力が作用し
て生じる生地のてかり等を防止することができる。
【0053】上・下プレスコテ部3,5を構成する前上
プレスコテ部53等の各プレスコテ部は熱伝導性の良い
金属製の容器53a内に扁平な銅管53bがプレス面に
沿ってほぼ均等に配置された構造を有する。銅管53b
内に高温のスチームを流通させることにより容器53a
全体を加温している。
【0054】バキューム切換弁スイッチ21がオンとな
り、ポジションが切り換わることによって、シャトルバ
ルブd60の2側のポートに圧縮空気が供給される。シ
ャトルバルブd60を介して、バキューム切換弁(不図
示)に連動するバキューム切換弁シリンダ61に圧縮空
気が供給され、バキューム切換弁が切り換えられる(ス
テップ16)。これに伴い、ズボンがバキュームによっ
て下プレスコテ部及び上プレスコテ部に吸着される。図
15は、ズボンプレッサー1において、バキュームポン
プ62,バキュームポンプ62と上プレスコテ部3及び
下プレスコテ部5とを連結し空気を吸引するバキューム
パイプ63,64及びバキューム切換弁シリンダ61の
配置を示す。
【0055】カムユニット11が移動することにより、
コテ緊張スイッチ19及びバキューム切換弁スイッチ2
1がオンとなってから、5.5秒経過した時点で(ステ
ップ17)、カム駆動Bスイッチ18がオンとなる(ス
テップ18)。図9に示すように、カム駆動Bスイッチ
18に対向する位置にある第1カム部材25の側辺に
は、進行方向の前端から基部25Lに引き続いて突出部
25Hが形成されている。ここで、第1カム部材18,
第2カム部材26及び第4カム部材28は、カムユニッ
ト11において以下のような相対的位置関係となるよう
に配置されている。すなわち、第2カム部材26の基部
26L1から突出部26Hに移る位置と、第4カム部材
28の基部28L1から突出部28Hに移る位置から、
第1カム部材25の基部25Lから突出部25Hに移る
位置までの、カムユニット11の長手方向(進行方向に
平行な方向)に沿った距離が、コテ緊張スイッチ19及
びバキューム切換弁スイッチ21がオンとなってから、
5.5秒経過した時点で、カム駆動Bスイッチ18のレ
バー先端に設けられたローラ18aが突出部25Hに当
接するような相対的位置関係である。
【0056】さらに、カムユニット11が移動すること
により、コテ緊張スイッチ19及びバキューム切換弁ス
イッチ21がオンとなってから、6秒経過した時点、す
なわち、カム駆動Bスイッチがオンとなってから0.5
秒経過した時点で(ステップ19)、プレスコテ保持A
スイッチ20がオフとなる(ステップ20)。ここで、
第1カム部材18,第2カム部材26及び第3カム部材
27は、カムユニット11において以下のような相対的
位置関係となるように配置されている(図9参照)。す
なわち、第2カム部材26の基部26L1から突出部2
6Hに移る位置と、第4カム部材28の基部28L1か
ら突出部28Hに移る位置から、第3カム部材27の突
出部27Hから基部27Lに移る位置までの、カムユニ
ット11の長手方向(進行方向に平行な方向)に沿った
距離が、コテ緊張スイッチ19及びバキューム切換弁ス
イッチ21がオンとなってから、6秒経過した時点で、
プレスコテ保持Aスイッチのレバー先端に設けられたロ
ーラ20aが基部27Lに当接するような相対的位置関
係である。プレスコテ保持Aスイッチ20がオフとなる
ことにより、シャトルバルブa38を介した方向切換弁
C39へのパイロット圧の供給がなされなくなるため、
方向切換弁C39は初期状態に復帰し、プレスコテ下降
シリンダ40へはピストンを引き戻し、ロッドを短縮す
る方向に圧縮空気が供給され(ステップ21)、上プレ
スコテ部3は上昇に転じる。
【0057】次に、上プレスコテ部3の上昇途中の所定
位置で、支持アーム41によって押圧されていたカム始
動Aスイッチ43及びプレスコテ保持Bスイッチ42の
ローラに対する押圧が解除され、これらのスイッチがオ
フとなる(ステップ22)。先にカム駆動Bスイッチ1
8がオンされているので、カム始動Aスイッチ43がオ
フとなることにより、シャトルバルブ44の2側のポー
トに圧縮空気が供給される。従って、方向切換弁D45
には継続してパイロット圧が供給されるので、カム駆動
シリンダ13はピストンを押し出す方向への動作を継続
する。
【0058】プレスコテ保持Aスイッチ20がオフとな
ってから2秒後には(ステップ23)、バキューム切換
弁スイッチ21がオフとなり(ステップ24)、バキュ
ーム切換弁シリンダ61がオフとなる(ステップ2
5)。ここで、第3カム部材27と第4カム部材28と
は、カムユニット11において以下のような相対的位置
関係となるように配置されている(図9参照)。すなわ
ち、第3カム部材27の突出部27Hから基部27Lに
移る位置から、第4カム部材28の突出部28Hから基
部28L2に移る位置までの、カムユニット11の長手
方向(進行方向)に沿った距離が、プレスコテ保持Aス
イッチ20がオフとなってから2秒経過した時点で、バ
キューム切換弁スイッチ21のレバー先端に設けられた
ローラ21aが基部28L2に近接する状態に移行する
ような相対的位置関係である。
【0059】バキューム切換弁スイッチ21がオフとな
ってから1秒後には(ステップ26)、コテ緊張スイッ
チ19がオフとなり(ステップ27)、方向切換弁E5
0にパイロット圧が供給されなくなるので、初期状態に
復帰し、上・下コテ緊張シリンダ51,52へはピスト
ンを引き戻し、ロッドを短縮する方向に圧縮空気が供給
され(ステップ28)、前後のプレスコテ部の間隔は狭
くなる。
【0060】ここで、第4カム部材28と第2カ26ム
とは、カムユニット11において以下のような相対的位
置関係となるように配置されている(図9参照)。すな
わち、第4カム部材28の突出部28Hから基部28L
2に移る位置から、第2カム部材26の突出部26Hか
ら基部26L2に移る位置までの、カムユニット11の
長手方向(進行方向に平行な方向)に沿った距離が、バ
キューム切換弁スイッチ21がオフとなってから1秒経
過した時点で、コテ緊張スイッチ19のレバー先端に設
けられたローラ19aが基部26L2に近接する状態へ
移行するような相対的位置関係である。
【0061】カムユニット11がさらに移動を継続し
て、移動方向の前方に設けられたリミットスイッチであ
るエンドスイッチ(状態検知手段)65のレバーを押圧
し、このスイッチをオン状態にする(ステップ29)。
エンドスイッチ65は3ポート・2ポジションのローラ
式の方向切換弁である。エンドスイッチ65がオンされ
ると、ポジションが切り換わり、シャトルバルブe66
の2側のポートに圧縮空気を供給する。シャトルバルブ
e66を介して方向切換弁A32の1側にパイロット圧
が供給されると方向切換弁A32のポジションが切り換
わり、非常停止シリンダ24がオンされる(ステップ3
0)。すなわち、非常停止シリンダ24へはピストンを
引き戻し、ロッド24bを短縮する方向に圧縮空気が供
給され、支持腕部材15,16がカムユニット11から
離間する方向へ回動する。これによってカム駆動Bスイ
ッチ18もオフとなり(ステップ31)、方向切換弁D
45にシャトルバルブb44を介してパイロット圧が供
給されなくなるので、方向切換弁Dは初期のポジション
に復帰する。これによって、カム駆動シリンダ13へは
ピストンを引き戻し、ロッド13aを短縮する方向に圧
縮空気が供給され(ステップ32)、カムユニット11
は、ガイド部材12に沿って(操作ボックス6の前面か
ら見て)左方向へ移動する。非常停止シリンダ24がオ
ン状態であるので、支持腕部材15,16に支持されて
いるカム駆動Bスイッチ18,コテ緊張スイッチ19,
プレスコテ保持Aスイッチ20,バキューム切替スイッ
チ21及びスチームスイッチ22のレバー端部に設けら
れたローラ18a〜22aは各カム部材25〜29の側
辺から離間しており、移動中の各カム部材25〜29の
側辺の形状の如何にかかわらず、上記5個のマイクロス
イッチ18〜22は作動しない。
【0062】カムユニット11が初期位置にまで戻る
と、初期位置スイッチ31がオンされるので(ステップ
33)、非常停止シリンダ24がオフされ(ステップ3
4)、支持腕部材15,16はカムユニット11方向へ
回動する。
【0063】ここで、操作者が上プレスコテ部3と中パ
ット4との間に挟まれていたズボンの足部を取り外し、
中パット4を持ち上げる。中パット4の支持部材を回動
軌跡中に中パット下降オフスイッチ67が配置されてお
り、中パット4を少し持ち上げた時点で、中パット下降
オフスイッチ67のレバー先端に設けられたローラが中
パット4の支持部材に当接して押し込まれ、オンとなる
(ステップ35)。中パット下降オフスイッチ67は、
3ポート・2ポジションのローラ式の方向切換弁である
が、ローラを有するレバーは、一方向にのみ作動するよ
うになっており、中パット4下降時に、支持部材からレ
バーに対して押圧力が作用する方向には作動せず、中パ
ット4上昇時に、支持部材からレバーに対して押圧力が
作用する方向にのみ作動するようになっている。中パッ
ト下降オフスイッチ67がオンされることによって、方
向切換弁B35の1側のパイロット圧が供給されて、ポ
ジションが切り換わる。中パット下降シリンダ36へは
ピストンを引き戻し、ロッドを短縮する方向に圧縮空気
が供給されるので(ステップ36)、中パット下降オフ
スイッチ67オン以降は中パット4に手を添えなくて
も、中パット4は上昇する。
【0064】中パット4が上昇した段階で、操作者は、
中パット4と下プレス部5に挟まれていたズボンの足部
を取り出すことにより、プレス仕上げ作業を終了する。
【0065】以上の一連のシーケンスが終了すると、ス
テップ4に戻り、同様の動作が繰り返される。
【0066】上記のシーケンス中では、説明しなかった
が、操作者がバキューム切換弁スイッチ21がオンの時
以外にバキュームを使用したい場合があるので、バキュ
ームフットペダル(操作手段)68が設けられている。
バキュームフットペダル68を踏みつけることにより、
これに連動する3ポート・2ポジションの方向切換弁6
9のポジションが切り換わり、シャトルバルブe60の
1側のポートに圧縮空気が供給され、バキューム切換弁
シリンダ61がオンとなり、バキュームを利用すること
ができる。
【0067】操作ボックス6上面には、非常停止ボタン
(操作手段,解除手段)70も配置されている。非常停
止ボタン70には、3ポート・2ポジションの方向切換
弁71が連動しており、非常停止ボタン70を押すとポ
ジションが切り換わり、シャトルバルブe66の1側の
ポートに圧縮空気が供給される。従って、方向切換弁A
32の1側のパイロット圧が供給され、非常停止シリン
ダ24へはピストンを引き戻し、ロッドを短縮する方向
に圧縮空気が供給される。従って、支持腕部材15,1
6に支持されたカム駆動Bスイッチ18,コテ緊張スイ
ッチ19,プレスコテ保持Aスイッチ20,バキューム
切替スイッチ21及びスチームスイッチ22のレバー端
部に設けられたローラ18a〜22aは各カム部材25
〜29の側辺から離間し、各カム部材25〜29と各ス
イッチ18〜22から出力される空気圧信号との対応関
係は解除される。
【0068】また、方向切換弁D45とカム駆動シリン
ダ13との間に流量制御弁72が設けられている。流量
制御弁72によって、カム駆動シリンダ13のピストン
の移動速度すなわちカムユニット11の移動速度を調整
することができる。上述のフローチャートで説明したタ
イミングは一例であり、流量制御弁72を調整すること
によって、各マイクロスイッチ18〜22について同じ
割合で短縮又は延長したタイミングに従った制御を行う
ことができる。
【0069】また、上述のズボンプレッサー1は、外部
から所定圧の圧縮空気を供給しており、装置に取り付け
られたコック73を開閉することによって圧縮空気の供
給を受け入れ又は停止することができる。供給された所
定圧の圧縮空気は、減圧弁74によってより低い一定圧
力に減圧されて装置各部に供給される。圧力の確認は圧
力計75によって行うことができる。また、減圧弁74
と入力スイッチ30との間には、外部からの圧縮空気の
流入によって開くチェックバルブ76が設けられてい
る。
【0070】尚、入力スイッチ30及び流量制御弁72
の調整用のロータリスイッチは、例えば、非常停止ボタ
ン70等と同様に操作ボックス6上面に配置するように
してもよい。
【0071】上述したように、カムユニットをカム駆動
シリンダによって移動させることにより、カムユニット
に備えられたカム部材の側辺に近接又は当接するように
対向して配置されたマイクロスイッチから、カム部材の
側辺の形状に対応したオン又はオフの空気圧信号が制御
情報として出力される。すなわち、電気的又は磁気的エ
ネルギーを使用することなく、記憶された制御情報を読
み出して、空気圧によって制御されるアクチュエータに
よって作動する空気圧装置の制御を行うことができるの
で、安全性に優れている。また、各構成部材が空気圧信
号の伝達手段であるチューブによって連結されており、
動作状態の確認も容易であり、集積回路のような複雑な
構成要素を含まないので、使用者が簡単にメンテナンス
を行うことができる。また、カムユニットを交換すれ
ば、異なる制御も可能となる。
【0072】(第2の実施形態)以下、本発明の第2の
実施形態に係る空気圧制御情報生成ユニット80につい
て説明する。
【0073】図16は空気圧制御情報生成ユニット80
の全体構成を示す斜視図である。
【0074】第1の実施形態ではカム部材は略直線状の
延長を有する板状部材であったが、空気圧制御情報生成
ユニット80の第1カム部材81〜第5カム部材85
(制御情報担持部材)は円板形状をなす。第1カム部材
81〜第5カム部材85は、共通の軸(支持手段)86
を有する。軸86は、駆動手段である空気圧モータ(駆
動手段)87に連結されるとともに、箱状の収容部材8
8に回転可能に支持されており、第1カム部材81〜第
5カム部材85は軸86の回りに同期して回転駆動され
る。
【0075】図17に示すように、第2カム部材82の
外周縁には径方向に突出する突出部82Hと突出部82
Hより径方向に中心に近い基部82Lとが形成されてい
る(以下、第2カム部材82について説明するが、他の
カム部材についても同様である。)。第2カム部材の外
方に配置されたマイクロスイッチ89のレバー先端に設
けられたローラ(作動部材)89aは、第2カム部材8
2の外周縁の突出部82Hに当接することによって押し
込まれてオン状態となり、基部82Lに近接することに
より、オフ状態に復帰する。マイクロスイッチ89とし
ては、第1の実施形態と同様に空気圧信号の流路を切り
換える3ポート・2ポジションの方向切換弁を用いるこ
とができる。従って、第2カム部材82の外周縁の形状
に応じてマイクロスイッチ89はオン・オフの空気圧信
号を出力する。カム部材82が軸86を中心として回転
駆動されることにより、所定のタイミングでオン又はオ
フの制御情報を出力する。また、5枚のカム部材82〜
85が軸86の回りに同期して回転するのであるから、
各カム部材に対応して配置されたリミットスイッチは、
互いに関連したタイミングでオン・オフされる。
【0076】このように、空気圧制御情報生成ユニット
80を用いて、第1の実施形態と同様のズボンプレッサ
ー等の空気圧装置を駆動制御することができる。
【0077】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、制御情報担持部材と流体圧信号出力手段とを互いに
相対移動させることにより、制御情報担持部材の形状と
して表現されている制御情報が、該形状に応じて作動す
る流体圧信号出力手段から流体圧信号として出力され、
この情報に基づいてアクチュエータを駆動することによ
り、安全性が高く、ユーザが容易にメンテナンスを行う
ことができる流体圧制御情報生成装置及びこれを用いた
流体圧制御システム並びに該流体圧制御システムを適用
したプレス仕上げ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の実施形態に係るズボンプレッサ
ーの全体構成を示す斜視図である。
【図2】図2は空気圧制御ユニットを示す斜視図であ
る。
【図3】図3は空気圧制御ユニットを示す正面図であ
る。
【図4】図4は空気圧制御ユニットの主要部を示す図で
ある。
【図5】図5は空気圧制御ユニットを長手方向からみた
部分断面図である。
【図6】図6はズボンプレッサーの動作を示すフローチ
ャートである。
【図7】図7はズボンプレッサーの動作を示すフローチ
ャートである。
【図8】図8はズボンプレッサーの空気圧回路図であ
る。
【図9】図9はカム部材の形状及び位置関係を示す図で
ある。
【図10】図10は初期状態におけるズボンプレッサー
の側面図である。
【図11】図11は初期状態におけるズボンプレッサー
の背面図である。
【図12】図12はズボンプレッサーのプレス時の状態
を示す側面図である。
【図13】図13は上プレスコテ部の構成を示す平面図
である。
【図14】図14は上プレスコテ部の構成を示す断面図
である。
【図15】図15はズボンプレッサーのバキューム機構
の配置を示す図である。
【図16】図16は空気圧制御情報生成ユニットの他の
実施形態を示す斜視図である。
【図17】図17は空気圧制御情報生成ユニットの他の
実施形態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ズボンプレッサー 2 基台部 3 上プレスコテ部 4 中パット 5 下プレスコテ部 6 操作ボックス 10 空気圧制御情報生成ユニット 11 カムユニット 12 ガイド部材 13 カム駆動シリンダ 14 支持脚 15,16 支持腕部材 18 カム駆動Bスイッチ 19 コテ緊張スイッチ 20 プレスコテ保持Aスイッチ 21 バキューム切換弁スイッチ 22 スチームスイッチ 24 非常停止シリンダ 25 第1カム部材 26 第2カム部材 27 第3カム部材 28 第4カム部材 29 第5カム部材 36 中パット下降シリンダ 40 プレスコテ下降シリンダ 51 上コテ緊張シリンダ 52 下コテ緊張シリンダ 80 空気圧制御情報生成ユニット 81 第1カム部材 82 第2カム部材 83 第3カム部材 84 第4カム部材 85 第5カム部材 86 軸 87 モータ 88 収容部材

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれが制御情報を表現する形状を有
    するとともに、互いに所定の相対的位置関係に従って配
    置された複数の制御情報担持部材と、 互いに所定の相対的位置関係に従って配置され、前記そ
    れぞれの制御情報担持部材に担持された制御情報を流体
    圧信号として出力する複数の流体圧信号出力手段と、 前記制御情報担持部材と前記流体圧信号出力手段のいず
    れか一方を他方に対して相対的に移動させる駆動手段
    と、を備えた流体圧制御情報生成装置であって、 前記流体圧信号出力手段は、前記制御情報担持部材の形
    状に対応した作動状態を有する作動部材と、前記作動部
    材の作動状態に対応して前記流体圧信号として出力され
    る流体の圧力,流量及び方向の少なくともいずれかを制
    御する弁機構とを含む流体圧制御情報生成装置。
  2. 【請求項2】 前記弁機構は、前記流体圧信号が出力さ
    れるポートを開閉又は該ポートに連通する流路を切り換
    える請求項1記載の流体圧制御情報生成装置。
  3. 【請求項3】 前記弁機構は前記作動部材に連結された
    弁体を備える請求項1記載の流体圧制御情報生成装置。
  4. 【請求項4】 前記作動部材は、前記制御情報担持部材
    に当接又は近接した状態で相対移動し、該制御情報担持
    部材の形状に従って作動状態を変化させる請求項1記載
    の流体圧制御情報生成装置。
  5. 【請求項5】 前記作動部材の作動状態は、該作動部材
    と前記制御情報担持部材との当接部位又は近接部位の、
    前記相対移動方向にほぼ直交する方向における位置変化
    に対応して変化する請求項4記載の流体圧制御情報生成
    装置。
  6. 【請求項6】 前記制御情報担持部材及び前記流体圧信
    号出力手段の少なくともいずれかの移動を案内する直線
    状の案内手段を備え、 前記駆動手段は前記制御情報担持部材及び前記流体圧信
    号出力手段の少なくともいずれかを前記案内手段に従っ
    て移動させる請求項1記載の流体圧制御情報生成装置。
  7. 【請求項7】 前記制御情報担持部材及び前記流体圧信
    号出力手段の少なくともいずれかを所定の軸を中心とし
    て回転可能に支持する支持手段を有し、 前記駆動手段は、前記制御情報担持部材及び前記流体圧
    信号出力手段の少なくともいずれかを前記所定の軸を中
    心として回転させる請求項1記載の流体圧制御情報生成
    装置。
  8. 【請求項8】 前記駆動手段は流体圧によって作動する
    シリンダである請求項1記載の流体圧制御装置。
  9. 【請求項9】 前記作動部材と前記制御情報担持部材と
    の対応関係を解除する解除手段を備えた請求項1記載の
    流体圧制御情報生成装置。
  10. 【請求項10】 所定圧力の流体を供給する流体圧供給
    手段と、 流体が通る流路を形成し、流体圧を伝達する流体圧伝達
    手段と、 制御情報を入力する操作手段と、 前記操作手段から入力された制御情報を流体圧信号に変
    換する変換手段と、 制御対象を制御する制御情報としての流体圧信号を生成
    する流体圧制御情報生成手段と、 流体圧によって作動し、制御対象を駆動するアクチュエ
    ータと、 を備えた流体圧制御システムであって、 前記流体圧制御情報生成手段として前記請求項1乃至9
    のいずれかに記載の流体圧制御情報生成装置を備えた流
    体圧制御システム。
  11. 【請求項11】 前記制御対象の状態を検知して流体圧
    信号を出力する状態検知手段を備えた請求項10記載の
    流体圧制御システム。
  12. 【請求項12】 前記流体が空気である請求項1乃至9
    のいずれかに記載の流体圧制御情報生成装置。
  13. 【請求項13】 前記流体が空気である請求項10又は
    11記載の流体圧制御システム。
  14. 【請求項14】 衣類又は布地に圧接させる加温された
    プレスコテ部と、 流体圧によって作動し、前記プレスコテ部を駆動するア
    クチュエータと、 を備え、 前記プレスコテ部の動作を制御してプレス仕上げを行う
    プレス仕上げ装置であって、 前記プレスコテ部を制御する流体圧制御システムとして
    請求項10,11又は13記載の流体圧制御システムを
    用いたプレス仕上げ装置。
JP2000163743A 2000-05-31 2000-05-31 流体圧制御情報生成装置,流体圧制御システム及び該システムを用いたプレス仕上げ装置 Withdrawn JP2001343002A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000163743A JP2001343002A (ja) 2000-05-31 2000-05-31 流体圧制御情報生成装置,流体圧制御システム及び該システムを用いたプレス仕上げ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000163743A JP2001343002A (ja) 2000-05-31 2000-05-31 流体圧制御情報生成装置,流体圧制御システム及び該システムを用いたプレス仕上げ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001343002A true JP2001343002A (ja) 2001-12-14

Family

ID=18667457

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000163743A Withdrawn JP2001343002A (ja) 2000-05-31 2000-05-31 流体圧制御情報生成装置,流体圧制御システム及び該システムを用いたプレス仕上げ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001343002A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7132587B2 (en) 2001-11-08 2006-11-07 Agency Of Industrial Science And Technology Non-autonomous transposon gene of rice, transformed plant and method of use

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7132587B2 (en) 2001-11-08 2006-11-07 Agency Of Industrial Science And Technology Non-autonomous transposon gene of rice, transformed plant and method of use

Similar Documents

Publication Publication Date Title
GB633495A (en) Machine for pressing sleeved articles in one lay
JP2001343002A (ja) 流体圧制御情報生成装置,流体圧制御システム及び該システムを用いたプレス仕上げ装置
US2956714A (en) Pressing machine
JPH0231790A (ja) 押さえ上に作用する可変押圧力の発生のための圧力媒体作動可能な装置を備えたミシン
CN101684591B (zh) 带环缝制缝纫机
US2629519A (en) Shirt folder
GB702759A (en) Shirt folder
US8006416B2 (en) Pants pressing machine
JP2736013B2 (ja) アイロン仕上機
GB624749A (en) Sleeve press
US1817344A (en) Pressing machine (work holding means)
CN101713129B (zh) 缝纫机的布料压脚升降装置
US2207096A (en) Laundry pressing machine
US3484821A (en) Sleeve pressing apparatus
US2055824A (en) Combination cuff and neckband press
US1950136A (en) Garment or ironing press
US1510725A (en) Pressing machine
JP2528387Y2 (ja) 布押え装置
US2080084A (en) Pressing machine
US2043497A (en) Tandem control for presses
US5497718A (en) Air operated system for tape edge machine in mattress manufacturing
US2074877A (en) Pressing machine
US3156053A (en) Garment finishing machine
KR200372628Y1 (ko) 분리가능한 가열판을 갖는 다리미
US1877752A (en) High pressure and low pressure pressing machine

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20070807