JP2001342431A - 木タール塗料 - Google Patents

木タール塗料

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JP2001342431A
JP2001342431A JP2000202914A JP2000202914A JP2001342431A JP 2001342431 A JP2001342431 A JP 2001342431A JP 2000202914 A JP2000202914 A JP 2000202914A JP 2000202914 A JP2000202914 A JP 2000202914A JP 2001342431 A JP2001342431 A JP 2001342431A
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wood tar
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Akishige Ishida
彰成 石田
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 木タール及び木炭微粉の塗料としての有効
性、適合性を有効利用した塗料を提供する。 【解決手段】 木タール及び木炭微粉を混合した、木タ
ール塗料並びに必要に応じ合成樹脂、乾燥促進剤、防火
剤、防虫剤、防カビ剤、殺菌剤、その他防錆剤等を混合
した木タール塗料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、木タールに木炭微
粉を混合した木タール塗料及び必要に応じて合成樹脂、
乾燥促進剤、防火剤、防虫剤、防カビ剤、殺菌剤、防錆
剤等を添加配合した木タール塗料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】木タールは、木材を乾留して得られる液
体生成物のうち、これを静置しておくと、液体(木酢
液)と分離して得られる黒褐色の粘稠体であり、過去に
おける木タールの利用は、これを分留して軽油、重油、
ピッチ等に分け、クレオソート、防腐剤、塗料、染料、
化学薬品等を製造していた。塗料としての利用は、分留
して得た木タールピッチの利用であるが、木タールピッ
チの利用もほとんどなく、従来のビチューメン塗料とし
ては、主に天然アスファルト、石油アスファルト、石油
タールピッチ、コールタールピッチ、ステアリンピッチ
等が使用されている。
【0003】木炭の塗料への利用については、一部にお
いて木炭を使用したものがあるが、木タールとのビヒク
ルへの利用はなく、また黒色顔料としても、天然ガス、
石油、ナフタリン等から製造されるカーボンブラック、
アセチレンガスから製造されるアセチレンブラック、松
根、樹脂、タール等から製造される松煙、天然に産する
黒鉛が使用されている。
【0004】一方、近代の石油化学の発達により、木炭
の利用が激減し、それに伴って製炭事業が衰退、木ター
ルも利用されることがなくなった。しかしながら、近年
の環境問題の生起から再生可能資源である木炭が見直さ
れ、機械式による木炭の大量生産方式が開発された。そ
の結果、木炭、木酢液の製造から木タールも大量に副成
されるようになってきた。また、木炭を利用した土壌改
良剤、吸湿剤等の製造時に木炭微粉が副成される。しか
し、これらは石油全盛の時代に応用開発がなされておら
ず、廃棄物となっており、塗料としての開発もなされて
いない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、廃棄物とな
っている木タール、木炭微粉を有効利用することによっ
て、製炭事業の促進の一助と成すとともに、間伐及び倒
木の利用等による森林の活性化、木炭への炭素の固定化
による炭酸ガス排出の抑制により、地球環境の改善に寄
与し、併せて木タール、木炭微粉の塗料としての有効
性、適合性の利用を図るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、主として製炭
時の副産物である木タールを分留せず、原液のまま利用
し、また、土壌改良剤、吸湿剤等の製造時の副産物であ
る木炭微粉を利用し、これらをビヒクルとして塗料を製
造するものである。この塗料は、乾燥性及び防火性に劣
るため、必要に応じ乾燥促進剤及び防火剤を、また、塗
膜強化のため合成樹脂を及び防虫、防カビ、殺菌、防錆
等の補強のため、それぞれ防虫剤、防カビ剤、殺菌剤、
防錆剤等を添加助剤として適宜混合することによって、
木タール塗料の有効性、適合性をより一層強化するもの
である。
【0007】
【発明の実施の形態】木タールは、木材を炭化するとき
排出される煙を冷却して、得られる液体生成物を、木酢
液を採取する目的で数年間静置しておくと、下層に分離
沈殿する黒褐色の粘稠体であり、主な組成は、酸・ラク
トン類、アルコール類、エステル類、アルデヒド類、ケ
トン類、フラン類、フェノール類、塩基類等で数百種の
成分を含有している。本発明では、木タールをビヒクル
として主として分留を行わず、原液を使用する。まず、
フィルター等により木タールに混入している夾雑物及び
巨大粒子を除去し、一週間程度撹拌しながら静置して、
水分の除去と養生を行う。水分の除去は、目視により水
分粒が認められない程度でよい。また、塗膜強化を必要
とする場合は、適宜の合成樹脂を容積比約10〜20%
程度混合し、混和機等により混練する。
【0008】木炭は、木材を炭化して得られる炭素を主
成分とする固体生成物で、通称黒炭と白炭とがあり、炭
素約80〜95%を含有する。本発明に使用する木炭微
粉は、木炭から土壌改良剤や調湿剤を製造するため木炭
を粉砕加工する際に副成する粒度約5〜15ミクロン程
度の粉体であり、木タールと共にビヒクルとして使用す
る。また、副産物ではなく本発明の木タール塗料に使用
する目的で木炭を粉砕した木炭微粉を使用してもよい。
これを、天日又は加熱等により乾燥させ、夾雑物及び巨
大木炭等を除去する。次に、磨砕機等により凝集を解除
しながら粒度を調整する。
【0009】顔料及び添加助剤については、木タールが
数百種類の成分を含有しているので、塗料としての有効
性、適合性を多種有しており、特に木炭微粉との相乗効
果により、防水性、防腐性、防虫性、防カビ性、付着
性、耐衝撃性、耐寒性、耐酸・耐アルカリ性、厚膜塗布
等に優れていることと、色相が黒色であること等のた
め、顔料及び添加助剤は特に必要としないが、塗膜の乾
燥性、防火性に劣るところがあるので、これらの改善の
ため及び木タール塗料の有効性、適合性をより補強する
ため、必要に応じ次のものを顔料及び添加助剤として混
合してもよい。 (イ) 乾燥促進剤 通常油性塗料等では、コバルト、
マンガン、鉛等の不飽和脂肪酸塩又は、酸化物等が使用
されており、これらを使用してもよいが、本発明では、
実験により主として安価で無公害の酸化鉄及び灰を使用
する。組成比率は、重量比約酸化鉄5、灰1とするのが
よい。 (ロ) 防火剤 通常防火剤としては、リン酸塩、硫酸
塩、硼酸塩、珪酸塩、クロム酸塩、その他塩化物等が使
用されており、これらを使用してもよいが、本発明で
は、実験により主として安価で無公害のリン酸塩及び灰
を使用する。組成比率は、重量比約リン酸塩5、灰1と
するのがよい。 (ハ) 乾燥防火剤 乾燥促進剤及び防火剤を混合して
使用する場合は、組成比率を、重量比約リン酸塩5、酸
化鉄5、灰1とするのがよい。 (ニ) その他添加助剤 使用目的に応じ、木タール塗
料の有効性、適合性補強のため、通常使用される防虫
剤、防カビ剤、殺菌剤、防錆剤等を適宜混合する. (ホ) 溶剤 粘度調節と作業性向上のため、アルコー
ル系、エステル系、エーテル系、芳香族系溶剤を単独又
は適宜混合した溶剤を使用する。
【0010】木タール、木炭微粉、顔料及び添加助剤等
は、各々水分及び巨大夾雑物等製品に影響を及ぼす物質
を除去し、粒度を調整したのち、次の組成比率により、
混和機等によりムラのないよう混練する。 (イ) 木タール又は木タールに合成樹脂を混練したも
の1、木炭微粉1(容積比) (ロ) (イ)に乾燥促進剤10〜15%(重量比) (ハ) (イ)に防火剤10〜15%(重量比) (ニ) (イ)に乾燥防火剤10〜15%(重量比) (ホ) (イ)、(ロ)、(ハ)又は(ニ)にその他添
加助剤0.5〜2%(重量比)
【0011】木タール及び木炭微粉は、それぞれ竹ター
ル、石油タール、コールタール、アスファルト等及び竹
炭、草炭、モミガラ炭、ヤシガラ炭等の植物の炭化物並
びにカーボンブラック等を利用することもできる。
【0012】以上のごとく製造した木タール塗料は、主
としてハケ塗り及びローラー塗りにより塗布し、自然乾
燥する。
【0013】
【発明の効果】本発明は、上述のとおりであり、次の効
果がある。 (イ) 木タール及び木炭微粉は、製炭時及び産業活動
の副産物を主として使用するため、廃棄物の有効利用が
でき、安価である。特に、木タールは黒褐色の粘稠な物
体であり、木炭微粉は軽く飛散し易く、いずれも取扱い
及び処分に困難をともなっていた。 (ロ) 木タールの数百種類の成分と木炭微粉の相乗効
果により、塗膜は防水性、防腐性、防虫性、防カビ性、
付着性、耐衝撃性、耐寒性、耐酸・耐アルカリ性、等多
くの機能がある。 (ハ) 木タールの安定性と木炭微粉の半永久的耐久性
の相乗効果により、長期間効果が持続する。 (ニ) 木炭微粉の体積効果により、塗膜を厚く塗布す
ることができる。 (ホ) 家屋の床下部分に使用して、木材の防水、防
腐、防虫、防カビ等に効果が大きい。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 木タールと木炭微粉を混合してビヒクル
    とした、木タール塗料
  2. 【請求項2】 請求項1の木タール塗料に、必要に応じ
    て塗料の使用目的により合成樹脂、乾燥促進剤、防火
    剤、防虫剤、防カビ剤、殺菌剤、防錆剤等を添加配合し
    た木タール塗料
JP2000202914A 2000-06-01 2000-06-01 木タール塗料 Pending JP2001342431A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020050059A (ko) * 2000-12-19 2002-06-26 이환익 목재용 목타르 칼라도료 합성방법
JP2008144072A (ja) * 2006-12-12 2008-06-26 Kiyomine Taniguchi 木材塗装用塗料組成物及び塗料
KR100994890B1 (ko) 2010-06-22 2010-11-16 김의연 목타르를 이용한 해양생물 부착방지용 방오도료 조성물 및 이를 이용한 선박 및 해양철재 구조물의 방오도장공법

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