JP2001340312A - 脳波検出に用いる頭部装着用具 - Google Patents

脳波検出に用いる頭部装着用具

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JP2001340312A JP2001103566A JP2001103566A JP2001340312A JP 2001340312 A JP2001340312 A JP 2001340312A JP 2001103566 A JP2001103566 A JP 2001103566A JP 2001103566 A JP2001103566 A JP 2001103566A JP 2001340312 A JP2001340312 A JP 2001340312A
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Tsutomu Kamei
勉 亀井
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  • Measurement And Recording Of Electrical Phenomena And Electrical Characteristics Of The Living Body (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 容易に使用者に装着でき、且つ不快感の少な
い用具を提供すること。 【解決手段】 使用者の頭部に装着される本体部と;前
記本体部に設けられ、前記使用者の脳波を測定するため
の電極と;弾性力によって前記電極を使用者の皮膚に密
着させる弾性手段とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、使用者の脳波を測
定する目的で使用される頭部装着用具に関する。本発明
の頭部装着用具は、例えば、頭部に所定周波数の光を照
射することにより免疫監視能を増強させ、併せて、集中
力を増強させる装置に使用することができる。
【0002】
【従来の技術】従来、脳波を測定する場合には、例え
ば、粘着剤(粘着テープ)などを用いて電極を使用者の
前頭部などに貼り付けていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
方法では、装着時に不快感を覚えることが多い。特に、
長時間にわたって電極を装着する場合には、かかる問題
は顕著且つ深刻である。また、電極がずれ易く脳波を正
確に測定することができない場合があった。
【0004】本発明は、上記のような状況に鑑みて成さ
れたものであり、容易に使用者に装着でき、且つ不快感
の少ない用具を提供することを目的とする。また、脳波
の測定の精度を向上させることを他の目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる頭部装着
用具は、上記課題を解決するために、使用者の頭部に装
着される本体部と;前記本体部に設けられ、前記使用者
の脳波を測定するための電極と;弾性力によって前記電
極を使用者の皮膚に密着させる弾性手段とを備えてい
る。
【0006】
【発明の実施の形態】次に、図面に示す実施例により本
発明を更に詳細に説明する。なお、本発明にかかる頭部
装着用具は、脳波を測定するあらゆるタイプの装置に適
用可能である。
【0007】最初に、非侵襲的に免疫監視能を増強させ
るための光照射用具について説明する。この実施例にお
いては、頭部に所定周波数の光を照射することにより免
疫監視能を増強させ、併せて、集中力を増強させる装置
について説明する。
【0008】細胞性免疫特にNK細胞活性は、精神的・
身体的ストレスにより容易に低下すること、及びその低
下が腫瘍発生の大きな要因になっていることが以前から
知られている。しかし、これを上昇させるための有効な
手段は極めて限られている。例えば、NK細胞の活性化
は、薬物(例えばpoly 1:C)や遺伝子工学的技術により
生産可能となったサイトカイン(インターロイキン2
等)の投与により促されるが、長期にわたる大量の投与
はその薬物等に耐性を生じるし、薬物の場合は副作用も
無視できない。
【0009】現在のところα波とNK細胞活性などの免
疫監視能との関連は解明されていないが、精神的・身体
的ストレスが少ないか或いは全く無い場合には脳波中の
α波が多くなると言う事実に基づいて、α波が増えれば
ストレスが解消されるとして、各種の試みがなされてい
る。
【0010】例えば、従来からリラクセーションや催眠
を目的として、α波領域の周波数の音を聞かせたり、α
波領域の周波数のパルス光を目に当てたりすることが行
われている。人間の脳からは、種々な波長の微弱な電流
が発生している。中でも、α波と言われる周波数が8〜
13Hzの脳波は、リラッスク状態(relaxation)の時に
多く発生するので、この周波数の刺激を与えるとリラッ
クスした状態が誘導される、と言う理論に基づく。たし
かに、座禅など精神的作用や光など体外からの刺激でα
波が増えることは事実である。またα波は、意識を集中
している時にも多く発生しているが、その時の周波数
(10Hz前後或いはそれ以上)はリラックス状態(9Hz
台或いはそれ以下)のときよりも幾分高目である。尚、
活動時や興奮時にはβ波(14〜30Hz)が、睡眠中は
θ波(4〜7Hz)が、また昏睡時や深い睡眠中はδ波
(0.4〜4Hz)が同様に多くなると言われている。
【0011】α波刺激手段としては、従来から種々なも
のが提供されている。最も簡単なものは、α波領域の音
を録音したテープやCDの音を聞かせるものである。ま
た光刺激としては、例えば日本国特許第1150057
号や米国特許第4315502号のように、眼鏡やゴー
グルのレンズの周囲にランプを設け、パルス信号発生器
からランプ点灯信号をランプに出力するタイプのものが
多い。このように、閉じた目にパルス光を照射すると、
視覚の経路を通じて後頭葉視覚野を中心に脳波がそのパ
ルス光の周波数に同調する現象が生じるが、この反応を
光駆動反応と言う。更に、例えば特開平03−4453
8に示すように、使用者の頭部両側部にα波に相当する
低周波電流を流す技術も提案されている。
【0012】更に、使用者の脳波を測定して、α波の代
表値と同じかそれに近い値の周波数の刺激を与える技術
が開発されている。例えば、特開平03−70572公
報には、ヘッドバンドの顔面位置に使用者の眼前を覆う
遮光板を設け、この遮光板の内側に発光部を設けるとと
もに、脳波用電極で測定した脳波信号に基づいてそのα
波と同じ周波数の発光信号を発光部に送る脳波誘導用ゴ
ーグルが記載されている。このゴーグルは、瞼を閉じて
リラックスした状態で光を目に当てて使用するものであ
る。この技術は光フィードバックと名付けられるもの
で、使用者自身を閉ループ内に取り込んだ一種の生体回
路が形成され、その引き込み作用により目的とするα波
が強力且つ速やかに誘導され、使用者を速やかにリラッ
クス状態に引き込む効果がある。この技術は、米国特許
第5241967公報(日本国特許公開公報平成02−
168932、他2件)として公開されている。
【0013】ところが、光駆動の場合には、いかに瞼を
閉じていようと、パルス光が目に当たる。従って、使用
者によっては、その刺激のために完全なリラックス状態
にならず、α波が増加しない場合も見られる。この問題
は、光フィードバックの技術を用いても解決しない。し
かも光駆動の場合、目が塞がれていることが決定的な短
所になる場合がある。即ち、α波は催眠やリラクセーシ
ョン以外に、意欲や集中力を高める作用も有している。
集中力が高まれば、読書や勉学、研究或いは文筆活動な
どの精神活動の能率が高まるが、目が塞がれていればこ
れらの作業を行なうことは不可能である。
【0014】同様に、α波領域の音も読書や勉学或いは
思考などの妨げになる。しかも単調な音のため、使用者
によっては逆にイライラがつのる可能性もある。一方、
低周波を脳に流すことは脳波そのものを乱すことであ
り、例え微弱電流であっても危険であり、医師の指導下
で行なうことが望まれる。従って、個人が簡単に使用す
るわけにはいかない。
【0015】そこで本発明者は、これらの問題を解決す
べく鋭意研究を行なった結果、以下の如き成果を得た。
即ち、パルス光を被験者の目ではなく、それよりも上方
の頭部に照射してみたところ、頭部から導出される脳波
のα波成分が増加する現象が見られた。そして、極めて
良好なリラックス状態が得られ、集中力も高まった。頭
部は、意欲、意思、言語、の中枢であり、α波特に10
Hz前後或いはそれ以上のα波の増加によってこの中枢が
活性化されたためと思われる。しかも驚くべきことに、
パルス光照射中及びその後暫くの間、被験者の免疫活性
(NK細胞活性値)が上昇する現象が確認された。かか
る現象は、いままで全く知られていなかったものであ
り、本発明者によって初めてその存在が明らかにされた
ものである。
【0016】ところが、前頭部に光を照射する場合、使
用者の脳波を測定する目的で、電極を前頭部付近に接触
させる。この場合、電極が使用者の皮膚に確実に接触し
ていないと、正確な測定を行うことができない。
【0017】本発明の照射用具は、使用者の頭部に装着
される本体部と;本体部に設けられ、使用者の前頭部に
光を照射する光源と;本体部に設けられ、使用者の脳波
を測定するための電極と;弾性力によって電極を使用者
の前頭部に密着させる弾性手段とを備えている。
【0018】本発明の照射用具は、被験者の前頭部にパ
ルス光、特にα波領域の波長のパルス光を照射すること
によって、被験者の免疫監視能と集中力を増強するもの
である。ここに免疫監視能とは、例えば悪性細胞(ガン
細胞)のような、体細胞突然変異によって生じ新しい抗
原を含む新たに出現した異常細胞を認識したり、それに
対して反応(即ち急速な破壊)したりする免疫系の監視
機能を言う。そして、この監視に与かる細胞には、マク
ロファージ、B細胞、キラーT細胞、NK細胞などがあ
る。
【0019】中でも、NK細胞(natural killer細胞)
は、人の出生時より抗原の感作を必要とすることなくウ
イルス感染細胞やガン細胞を認識してそれらに傷害活性
を与える細胞で、発ガン防止などのための免疫監視にお
いて最も重要な役割を果たす細胞である。また、癌化し
た細胞が発生病巣から血行性・リンパ行性に播種する、
所謂転移における播種局所での防衛細胞としても位置付
けられている。従って、このNK細胞の活性が向上する
ことは、癌の予防や治療において極めて重要なものであ
る。この点において、頭部へのα波域の光の照射は極め
て重要な意義をもつと言える。
【0020】NK細胞活性は、ウイルスやBCG投与に
より増強され、またインターフェロンやインターロイキ
ン2等によって上昇することがわかっている。本発明方
法の場合、薬物投与によらずNK細胞活性が増強される
ので、薬物による副作用の心配が全く無い。尚、頭部へ
のパルス光照射によって、カテコーラミン3分画(アド
レナリン、ノルアドレナリン、ドーパミン)の内ノルア
ドレナリンの低下が見られたが、アドレナリン、ドーパ
ミン及びβ−エンドルフィンは変化が見られなかった。
またパルス光照射時には被験者の気分の悪化もみられ
ず、これらの範囲において、頭部へのパルス光照射によ
る副作用の心配はない。
【0021】尚本発明において前頭部とは、目よりも上
の部分を言う。前頭部にパルス光を照射した場合にNK
細胞活性の増強が生起される機序は、現在のところ不明
である。しかし、前頭部に松果体の感覚器官が存在して
いると言われており、これを通じて松果体を刺激してい
る可能性が大きい。但し、現在のところその感覚器官の
位置は不明である。
【0022】本発明においてパルス光とは、光源例えば
LEDにパルス電流を流したときに発生するような、一
定周期の断続光のことを言う。電気の分野でパルスと
は、正弦波以外の波形の電圧や電流のことを言い、一般
的には方形波を意味する。そして、波の立ち上がりから
次の波の立ち上がりまでの時間を周期(T)といい、周
期の逆数f=1/Tを繰り返し周波数と言う。本発明で
言うパルス光の周波数は、この繰り返し周波数のことで
ある。本発明のパルス光には、ストロボ光も含まれる。
また、太陽光や一般の照明光を断続的に遮断したものも
含まれる。このようなパルス光を頭部に照射すること
も、一種の光刺激となる。更に、本発明においては、ビ
ームスプリッタ等を用いて、パルス光と連続光とを合成
した光を使用することもできる。
【0023】本発明の場合、目に光が照射されるのを排
除するものではない。光を目と頭部の両方に照射した場
合にも、NK細胞活性の増強傾向が見られる。但し、理
由は明らかでないが、目のみにパルス光を照射した場合
にはNK細胞活性の増強について有意差のある結果は得
られず、使用者によっては低下の傾向さえ見られた。こ
れに対し、目を隠蔽して頭部にパルス光を照射した場
合、NK細胞の活性は有意な増強を示した。従って、N
K細胞活性の増強が目的の場合には目は隠蔽しておく方
が好ましい。α波については、上記の目にパルス光を照
射する2つのケースにおいて、特に後頭部において大幅
な増加及び振幅の増幅が見られた。これに対し、目を隠
蔽した場合には頭部に於けるα波の割合が増加したに止
まる。
【0024】パルス光の照射は、頭部に他の光が全く或
いはあまり当たらない状態で且つ安静にして行なうこと
が望ましい。
【0025】パルス光の周波数は、0.5Hz〜13Hzで
あり、より好ましくはα波の領域である8〜13Hzであ
る。14〜30Hzはβ波の領域であり、興奮状態になる
ので好ましくない。8Hz以下のθ波やδ波の領域の周波
数の場合、免疫監視能の増強や集中力の増強効果はα波
ほどではないが認められ、周波数が大きいほど効果も大
きい。但し、使用者の脳波の周波数とに差があると、増
強効果が出ないばかりか逆に低下させるおそれもある。
好ましいことは、使用者の脳波を測定して得たα波の代
表値或いはそれに近い周波数のパルス光を照射すること
である。周波数の選定は、手動で行なうタイプでもよ
い。最も好ましいのは、パルス光の照射中において、使
用者の脳波信号を脳波誘導装置に導き、該装置によりα
波領域の信号成分を取り出してその代表値を求め、該代
表値或いはそれに近い周波数の値を照射信号としてフィ
ードバックさせることである。このようにしておけば、
睡眠中に本発明方法を実施する場合、就寝時のα波領域
から睡眠中のθ波領域まで次第に周波数を減少させるこ
とができ、使用者に生理的な軋轢を与えずに済む利点が
ある。
【0026】パルス光の光源として、本発明ではLED
を使用したが、これは小型軽量で使用し易いためであ
り、特にこれに限定されることはない。面発光体やタン
グステンランプその他の可視光線や赤外線を放射する人
工光源が何れも使用できる。明るさは30〜50ルック
スで十分な効果が得られた。また、太陽光や照明光を利
用することもできる。この場合、太陽光や照明光を断続
的に遮断するシャッターを備えた装着具を頭部に装着し
て、パルス状にした太陽光や照明光を頭部に照射させる
ようにする。
【0027】以下、実験方法及びその結果について、説
明する。 〔実験A〕 (実験装置)メンタルリラクセーションを目的に開発さ
れた光フィードバック装置(以下、PFB装置と言う、
RELACTIVE 1:パイオニア社製)を用いて以下の要領で
行なった。この装置は、被験者が座る安楽椅子と、被験
者の頭部に装着されるバンド電極(前頭部の両側位置に
2つの電極を固定)、被験者の眼部を照射する光源(6
60nmの赤色LED)、被験者から導出された脳波か
ら中心周波数10.0Hzのバンドパスフィルターによりα
波成分を取り出し、その周波数と振幅の大きさに応じて
リアルタイムにパルス光の周波数と振幅を制御する制御
部から構成されている。このように、パルス光の周波数
を制御することを、光フィードバック(PFB)と言
う。また、帽子型電極(16個の電極を固定したもの)
を備えた日本電気三栄社製の多チャンネル生体アンプ
(バイオトップ6R12−4)と、フューテックエレク
トロニクス社製のα波バイオフィードバック装置(FM
515:音信号をカットして使用)で脳波を測定した。
帽子型電極は、1回目と21回目にのみ使用し、他はバ
ンド電極を使用した(実験A(a))。
【0028】(実験方法及び結果) 実験A(a) 精神的・身体的にストレスを受けていないと思われる時
期にある男性の健常者13名を対象に、安静状態(安楽
椅子座位姿勢:傾斜角30〜45度)で、眼部に光に対
する遮蔽を施さずに実験を行なった。パルス光の照度
は、30ルックス程度である(眼部から10cm程度離
した状態)。実験の手順は、図1(a)に示すように、
20分間のパルス光を眼前から照射するPFBを合計2
1回実施して毎回脳波を測定し、主にα波成分の脳波の
変化を調べた。また、1回目と21回目に帽子型電極を
装着させて実験し、採血を行なって免疫監視能の変化を
調べた。この実験A(a)では、帽子型電極またはバン
ド電極の何れかを装着したので、前頭部は上半分が遮蔽
された状態となっており、前頭部へのパルス光の照射量
は低い。
【0029】21回目のPFB実施直前の普通の閉眼安
静時に比べて、PFB実施時の場合、後頭部(O2 )に
おいて各被験者で出現した10.0±0.5Hzの周波数帯
域にある脳波の実効振幅は、増加の傾向が見られたが有
意には変化しなかった。他のチャンネル間で比較しても
ほぼ同様の傾向が見られた。しかし、NK細胞活性値
(E/T比20:1で測定)は、21回目のPFBの前
後で13名中6名が上昇、7名が低下し、その直後の普
通の閉眼安静でのみ上昇の傾向が見られた(図1b)。
特に、採血Dと採血Eでは、統計的な危険率pがp<0.
10であった。
【0030】実験A(b) 精神的・身体的にストレスを受けていないと思われる時
期にある男性の健常者8名を対象に、実験A(a)と同
様の実験を行なった。実験A(a)との違いは、帽子型
電極やバンド電極を用いずに16個の皿型電極を用い、
前頭部特に額の部分を避けて電極を取り付けたこと、及
びパルス光が被験者の前頭部を主として照射するよう
に、光源の向きを変えたことである。実験の手順は実験
A(a)(図1(a))と同じであるが、採血Aは省略
した。
【0031】21回目のPFB実施直前の普通の閉眼安
静時に比べて、PFB実施時では各チャンネルにおい
て、各被験者で出現したα波成分の脳波の平均値±0.5
Hzの周波数帯域にある脳波の実効振幅は有意に増加し
ていた。これをチャンネル間で比較すると、前頭部と後
頭部に比べて頭頂部や側頭部で増加傾向は強かった。ま
た、NK細胞活性値は図2(a)に示すように、21回
目のPFBの前後で8名中5名が上昇、3名が低下し、
PFBを挟む普通の閉眼安静(いずれも20分間)の前
後で上昇の傾向があったが、有意ではなかった。尚、図
2(b)は、図2(a)の各人の値の平均とそのバラツ
キ(標準偏差)の範囲を示すが、全体として、各採血時
におけるNK細胞活性は上昇する傾向にあることがわか
る。
【0032】実験A(a)、(b)を通じて、本発明者
は漠然とではあるが、前頭部にα波程度の周波数を持つ
パルス光を照射すると、NK細胞活性が上昇するのでは
と言う期待を抱いた。但し、眼部へのパルス光の照射
は、NK細胞活性の変動のバラツキが非常に大きく、場
合によっては逆効果になるおそれがある。これは、被験
者によっては、眼部へのパルス光刺激をストレスと感じ
ることによるものと推察される。そこで、眼部を遮蔽し
て、以下の実験B、及び実験C(一部は遮蔽せず)を行
なった。
【0033】〔実験B〕 (実験装置)実験Aに用いた光フィードバック装置(RE
LACTIVE 1:パイオニア社製)を、一部改造して使用し
た。改造は、光源の照度を50ルックス(10cm程度
離れた場合)と大きくし、さらに照射部位が前頭部の中
心になるように光源の取付の向きを変更した。また、帽
子型電極を用いず、皿型電極を16個用いた。他の装置
は、実験Aと同じ装置をそのまま使用した。
【0034】(実験方法)精神的・身体的にストレスを
受けていないと思われる時期にある男性の健常者7名を
対象に、実験Aと同様の実験を行なった。実験A(a)
との違いは、(1)アイマスクで眼部を遮蔽したこと、
(2)帽子型電極を用いずに16個の皿型電極を用い、
前頭部特に額の部分を避けて電極を取り付けたこと、
(3)パルス光が被験者の前頭部を主として照射するよ
うに、光源の向きを調整したことである。前頭部には、
皿型電極を額の右側部(こめかみ寄り:Fp2 )に1個
装着した。実験の手順は、図3(a)(1・2回目のP
FB)、図3(b)(21・22回目のPFB)に示す
ように、全て1回15分で実施した。そして、1・2回
目と21・22回目では、約5分間の閉眼安静に続い
て、15分間の普通の閉眼安静期を設定し、その後に上
記方法で1度目のPFB(15分間)を行い、さらに1
5分の普通の閉眼安静期を設けた。更に、2度目のPF
B(15分間)を行なって、再び15分間の普通の閉眼
安静期を設定した。21・22回目のPFB実施時の採
血は、予め留置針を肘正中皮静脈に刺入して、実験中の
採血を無痛的に行なえるようにしておいて実施した。
尚、採血を含む1・2回目と21・22回目の実験は、
午前8時〜12時の間のほぼ同じ時刻に、室温等の環境
をできるだけ揃えて実施した。NK細胞活性は、51Cr
を用いてE/T比が50:1で測定した。
【0035】(実験の結果と考察)多チャンネル生体ア
ンプにより、1・2回目と21・22回目のPFB実施
時のα波成分の変化を調べたところ、優位な変化はなか
った。しかし、パイオニア社製のPFB装置本体にセッ
トされた脳波計にて前頭部右側(Fp2 )で検出したα
波成分の脳波の標準偏差(SD)を開始後3分毎に9分
間調べたところ、1回目のPFB実施時では変化はなか
ったが、22回目のPFB実施時では、有意に減少して
いた(図4)。
【0036】尚、図には示していないが、パルス光の周
波数を0.5Hzにして、同様に8回のパルス光を被験者
の前頭部に照射したところ、8回目のα波成分の脳波の
標準偏差(SD)は数分間はやや小さくなった。しか
し、効果はそう長くは続かず、値そのものも実験B(1
0Hz前後)の結果と比較して平均して10〜15%ほど
大きく、全体としてα波成分の脳波の周波数はより分散
しているのがわかった。また、同じLEDをパルス光と
せず連続して被験者の額を中心に実験Bと同様に照射し
たところ、8回目の0.5Hzの場合と同じくらい小さくな
ったが、やはり長くは続かないことがわかった。
【0037】また、被験者7名中2名では6回目のPF
Bで、1名では10〜12回目のPFBで、日常では見
られないようなα波成分脳波の振幅の大きな増高が、主
に光を当てている15分間に前頭部で出現していること
が、α波PFB装置で確認された。この3名のうち実験
中にアーチフェクトなく脳波を測定できた2名のデータ
を図5(a)及び図5(b)に示す。この2名について
のPFBを実施している15分間(開始3分後から18
分後まで)に前頭部で出たα2 波(9〜11Hzのα波)
の振幅の平均値は、それぞれ49.6μV、42.0μV、
48.2μVであり、1回目のPFB実施前の普通の15
分間の閉眼安静時と比較すると、それぞれ3.53倍、4.
23倍、4.76倍にも至っていた。尚、通常人における
α2 波の振幅の平均値は10μV前後である。
【0038】これらの結果は、この実験が全て眼部に当
たる光を遮蔽を施して実施したにもかかわらず、光駆動
反応と似た現象が光を当てた頭部の一部(この実験では
前頭部)に生じたことを示している。
【0039】尚、図5(a)の内上段の図表(i)は、
上記2人の内の1人の5つの周波数帯域(θ、α1 、α
2 、α3 、β)毎の優勢脳波出現グラフであり、下の目
盛りは経過時間、右の数字は各脳波成分が優勢であった
時間(秒)の合計を示す。尚、ARTについては測定し
ていない。中段の図表(ii)は、5つの周波数帯域の脳
波の振幅の推移を示すグラフ、下段の図表(iii )は図
表(ii)からパルス光照射時のもののみを取り出したグ
ラフである。また、表1(a)及び表1(b)は、5つ
の周波数帯域の各脳波のある時刻に於ける振幅値であ
る。この値の1/4が電圧(μV)となる。また表1
(c)は、図表(iii )における5つの周波数帯域の脳
波の振幅の最大値と平均値である。図5(b)、表2
(a)、表2(b)及び表2(c)は、他の1人のデー
タを示すものである。図4及び表1、表2中、θ波は4
〜6Hz、α1 波は7〜8Hz、α2 波は9〜11Hz、α3
波は12〜13Hz、β波は17〜26Hzの周波数を持つ
脳波成分である。
【0040】今回は、アイマスクにより眼部に当たる光
を遮蔽をして閉眼状態でデータを取ったが、この新しく
見出された生理学的現象は、眼部に光を当てなければ、
開眼時において出現することが考えられる。α波の周波
数帯域で特にPFBの技法を用いて被験者本人に合った
周波数と輝度でパルス光刺激を前頭部に与えた場合に、
α波成分の脳波の飛躍的な賦活化が一定の確率で起こる
と言うことが今回示された。これにより、例えば目を開
けて勉学・仕事などの精神活動に打ち込み始めて集中力
がまだ続いている状態のタイミングで、本発明装置を引
き続き開眼状態で使用し始めた場合には、おそらく本人
のα波の賦活状態は、この装置を用いることにより比較
的容易に維持・存続されやすくなり、或いは更に増強さ
れうるものと考えられる。
【0041】一方NK細胞は、人の出生時より抗原の感
作を必要とすることなくウイルス感染細胞やガン細胞を
認識してそれに傷害活性を与える細胞で、発ガン防止な
どのための免疫監視において最も重要な免疫細胞であ
る。図6(a)は、1回目のPFB実施前と、21・2
2回目のPFB実施中及びその前後の閉眼安静時におけ
るNK細胞活性値(%)の変化を各人について示したグ
ラフである。図6(b)は、7名のNK細胞活性値の平
均値とバラツキ(標準偏差)を示す。また表3は、各段
階(A,B,C…,G間)における図6(b)の平均
値、自由度、t値、及びp値を数値で示したものであ
る。表3からわかるように、NK細胞活性値は、21・
22回目のPFBの直前に比べ、直後でp<0.005
の、さらにその後の15分後では、p<0.0001の有
意な増加となっている。
【0042】尚図示は省略するが、先に述べたα波測定
と同様に、周波数0.5Hzのパルス光照射で図3に準拠
して2回の15分間のNK細胞活性の測定を行なった。
その結果、2回の15分間の照射の直前に比し照射後の
15分後で、NK細胞活性値は半数の被験者では変化が
見られなかったが、半数の被験者では若干の上昇傾向
(10%程度)がみられた。これは、上記実験に比べて
照射回数が少なく、しかも0.5Hzと言う極めて低い周波
数での結果である。従って、照射回数を増やし、睡眠中
に多くなると言われているθ波(4〜8Hz)程度の周波
数のパルス光を照射すれば、より効果が期待できる。即
ち、睡眠中に使用者から発生するθ波ないしは低い方の
α波に相当する周波数を中心周波数としたパルス光をP
FBさせれば、十分な効果が得られることが推察され
る。
【0043】ところで、今回得られたデータのように1
時間前後でNK細胞活性値の大きな上昇が得られる安全
な方法については、薬物の使用までも含めて今まで類例
がない。従って、本発明方法の実施、本発明装置の使用
は、発ガン防止やウイルス感染細胞の活動化の防止(例
えば、HIVの保菌者やヘルペスウイルス不顕性感染の
状態等において)に大きな貢献を果たすことが推測され
る。
【0044】また、図7のCD57x16++と図8の
CD57x16−+(特に後者)は、NK細胞の特異的
細胞表層マーカーの発現の量的な変化を示すとされてい
る。今回の実験では、両者とも増加又はその傾向が見ら
れるが、その有意水準を図6のNK細胞の活性値の場合
と比較すると、いずれもやや小さい事がわかる。従っ
て、本発明方法を繰り返し実施するたびに、NK細胞は
その1個当たりの活性値を増すものと考えられる。つま
り、NK細胞は質・量の両面において増強されることが
推定される。本発明方法・装置をこのように効果的に用
いることは、ガン細胞のようないわば「体内の排除すべ
き細胞」に対する免疫(細胞性免疫と呼ばれる免疫)の
反応を高めるための安全で有効性の高い方法として、臨
床・予防医学的に大きな意義を与えるものと思われる。
尚、表4は、各段階(A,B,C…,G間)における図
7の平均値、自由度、t値、及びp値を数値で示したも
の、表5は、各段階(A,B,C…,G間)における図
8の平均値、自由度、t値、及びp値を数値で示したも
のある。
【0045】上記の免疫系の検査に加えて、カテコーラ
ミン3分画(アドレナリン、ノルアドレナリン、ドーパ
ミン)とβ−エンドルフィンも検査した(図は省略)。
このうち、ノルアドレナリンが1回目のPFB実施前に
比べ21・22回目のPFB実施前で有意な低下(P<
0.05)となっていた。従って、本発明方法の繰り返し
の実施により、血管平滑筋の弛緩・腸平滑筋の収縮が促
されて臓器を中心に血流が増加し、消化も良好になるこ
とが考えられ、ひいては生体の免疫監視上有利な環境が
得られる。また、高血圧症患者等にとっても、降圧作用
をもたらす可能性が考えられる。尚、他の3つの検査項
目については、PFBによる変動は見られなかった。
【0046】〔実験C〕 (実験装置)実験Bに用いた改良されたPFB装置を使
用して、同一人物について実験を行なった。
【0047】(実験方法)入院中の右視神経膠腫の16
才の男性の患者を対象に、術前と、術後で抗癌剤使用後
のインターフェロン療法の実施期間中に実験を行なっ
た。実験方法は、眼部の光に対する遮蔽を施さない場合
と施した場合について行なった。(1)術前で眼部に光
に対する遮蔽を施さない場合(実験C−1)は、図9
(a)(1・2回目)と図9(b)(21・22回目)
に示す手順通りに行なった。(2)術後で眼部に光に対
する遮蔽を施さない場合(実験C−2)は、図10
(a)(1・2回目)と図10(b)(21・22回
目)に示す手順通りに行なった。また、(3)術後で眼
部に光に対する遮蔽を施した場合(実験C−3)は、図
11に示す手順通りに行なった。尚、実験C−3は、実
験C−2に引き続いて行なったため、1・2回目のデー
タは無い。各実験とも、いずれも22回ずつ15分間の
PFBを実施し、1・2回目と21・22回目につい
て、α波成分の脳波と免疫監視能(NK細胞活性は、E
/T比20:1にて測定)の変化を調べた。
【0048】(実験の結果と考察)上記の3通りの実験
について、この順序で実施した。いずれも、22回ずつ
15分間のPFBを実施し、1・2回目と21・22回
目のPFBについて、α波バイオフィードバック装置
(音信号を用いずに使用)で、測定される5つの脳波の
帯域(θ:4〜6Hz、α1 :7〜8Hz、α2 :9〜11
Hz、α3 :12〜13Hz、β:17〜26Hz)の振幅と
それぞれの帯域が優勢であった時間の割合を調べた。こ
の5つの周波数帯域のうち、この被験者でPFBにより
最も賦活化され易かったα3 (12〜13Hz)につい
て、3通りの実験における各21・22回目のPFB実
施時と、その前後の15分間の普通の閉眼安静時の15
分間ずつにおいて測定・算出された振幅の平均値、及び
その帯域が優勢であった時間の割合を調べた結果が、図
12の各図の2本ずつセットで示してある棒グラフによ
り示されている。ハッチングを施した棒グラフは、出現
したα3波(12〜13Hz)の振幅の平均出力(μ
V)、白い棒グラフは、前記した5つの帯域の脳波中、
α3波が優勢であった時間(秒)の割合(%)を示す。
尚、図12(a)は実験C−1、図12(b)は実験C
−2、図12(c)は実験C−3についてのものであ
る。
【0049】これにみるように、PFB実施によるα3
の賦活化は、眼部の光に対する遮蔽をしなかった場合
(実験C−1、実験C−2)の方が、より明らかであっ
た。しかしながら、同時に測定したNK細胞活性値(各
図中の折れ線)は、実験−2では殆ど上昇せず、実験C
−1では2回のPFBにおいて上昇し、その後の15分
間の普通の閉眼安静にそのまま維持された。これに対
し、眼部の光に対する遮蔽を行なった実験C−3では、
α3 の賦活化が見られた21回目のPFBとその後の1
5分間の普通の閉眼安静において明瞭な上昇が見られ
た。この被験者の実験C−2、実験C−3は、脳腫瘍術
後の抵癌剤使用後でインターフェロン療法も実施中とい
う、免疫に修飾を与える因子が多くある状況で行われた
ものであり、脳波とNK細胞活性ともにクリアなデータ
が必ずしもでるとは限らないことが予想されていた。し
かし、眼部に光に対する遮蔽を施した場合には、前記実
験B(及び実験C−1の場合でも一部で生じていると思
われる)と同様に光駆動反応と似た現象が光を当てた頭
部(この実験でも前頭部)に生じたと考えられる。
【0050】このように、担ガン患者において薬物投与
等で免疫学的にいわば特殊な状況下にある患者の場合で
も、本発明方法、装置を繰り返し使用(但し、このよう
な環境下の患者の場合は1回ずつの使用間隔を20〜3
0分以上離した方がよい可能性が考えられる)すること
により、リラクセーション効果とともに、ガン細胞に対
する免疫反応を極めて安全にして高めることができるも
のと考えられ、長期にわたる使用に治療方法としての効
果が期待される。
【0051】(頭部光照射用具)前述した各種実験の結
果を基に、この方法を具現化するための頭部光照射用具
を開発した。以下説明するように、本発明の頭部光照射
用具は、使用者の頭部に着脱自在に装着する装着具に、
使用者の前頭部にパルス光を照射する発光部を取り付け
たものである。この形態には、装着具自体が発光器とな
るものも含まれる。また、パルス光周波数調整手段、脳
波測定用電極、電源部や信号処理などの制御部を含んで
構成される。
【0052】装着具は、使用者の頭部或いは前頭部にし
っかり固定されるものであれば、その種類や構造は問わ
ない。鉢巻き型(ベルト型)、ヘッドホン型、帽子型
(ヘルメット型)などが考えられるが、使用者の頭部の
大きさに応じてしっかり固定できるような調整具を備え
ていることが望ましい。更に装着具には、粘着や吸着に
より頭部に取り付け可能な固着体も含まれる。
【0053】発光部は、光源とそれを組み込む発光器か
らなる。光源の種類に限定は無いが、消費電力を少なく
するためにはLED(発光ダイオード)などが好まし
い。光源としては、可視光や赤外光が利用できる。この
発光部は、装着具に直接固定してもよいし、アームや支
持板等を介して連結してもよい。また、装着具がヘルメ
ットや粘着式或いは吸着式固着体の場合には、装着具自
体が発光部或いは発光器の役目を果たすことがある。発
光器は、板状や皿状或いはお碗状(カップ状)の形状の
ものが使用できる。但し、光源から頭部まで距離がある
場合、板状や皿状の発光器では、光が散乱して眼部を照
射することもある。本発明の場合、眼部へのパルス光照
射を否定するものではない。しかし、目にパルス光が当
たると、前述したようにリラックス状態が妨げられやす
いし、ことに読書中など集中力を発揮したい場合には避
ける必要がある。そのため、板状や皿状の発光器を使用
する場合には、目に光が当たらないように眼部遮蔽板を
設けることが望ましい。お碗状の発光器の場合には、そ
の前縁部を、前頭部に密着或いは近接するように構成す
ることができる。また、明るい場所で本発明装置を使用
する場合、頭部に他の光が当たるのを防止するために頭
部を覆う遮蔽具を設けることが望ましいが、お碗状の発
光器の場合、この働きも同時に達成する利点がある。発
光器の形状は、特にお碗状のものにあっては、丸、横長
楕円形でもよい。
【0054】脳波測定用電極は、脳波用電極とアース用
電極の少なくとも2個が必要である。電極を組み込む位
置に限定はないが、特に脳波用電極の場合は、前頭部に
接触できるように設けると、より正確且つ容易に前頭部
におけるα波(又はα波とθ波)の発生状態をピックア
ップできる。この場合、光の照射を妨げない位置、例え
ば、こめかみ或いはその近傍に接触させるように設け
る。脳波用電極を装着具に組み込んでおけば、取扱や操
作が簡単になるし、特に照射用周波数を自己の発生して
いるα波(又はα波とθ波、或いはθ波)の代表値と一
致させる自動調整タイプのものにあっては、必須のもの
となる。
【0055】この脳波測定用電極には、使用者の脳から
発生しているα波領域の周波数の代表値を表示する脳波
表示具が接続される。この脳波表示具は、使用者からピ
ックアップされたα領域の脳波のみをフィルター(例え
ば10Hzのバンドパスフィルター)で選別し、演算処理
によりその平均値や中央値、ピークの平均値、最大値等
の代表値を算出し、それを電子表示管等により目で見え
る形で表示(デジタル、アナログ)したり、音声で数値
を読み上げたりする。使用中に自己α波の平均値等が、
使用者が設定した周波数から、ある範囲以上逸脱(例え
ば0.5Hz前後)したら、警告音を発するようにしてもよ
い。脳波表示具は、装着具に直接組み込むと特に目で見
るタイプにあっては極めて使いづらいものとなる。そこ
で、本体(装着具)とは別体に構成し、有線、無線或い
は赤外線等で信号の遣り取りをするようにするとよい。
但し、音で表示するタイプにあっては、ヘッドホン型や
ヘルメット型の装着具の場合には本体へ組み込むことが
できる。この脳波表示具は、自動調整タイプの場合には
必須ではないが、使用時における自己α波の周波数を知
るために設けておいてもよい。
【0056】次に、光周波数調整手段について説明す
る。この調整手段は、自己α波の代表値と同一或いはそ
れに近い周波数の光を照射するためのもので、手動と自
動の場合はその構成が異なる。手動の場合、この周波数
調整具は、脳波表示具に示された自己α波の代表値或い
はそれに近い周波数を選択するためのボタンやダイアル
と、周波数を示す目盛りからなる。そして、目で見たり
耳で聞いた自己α波の代表値(例えば、0.1〜0.2Hz単
位で示される)に光周波数を合致させる。但し、この操
作を常に行なうと煩雑になるしリラクセーションや意識
集中の妨げになるので、数分〜数十分間隔で行なうよう
にするとよい。尚手動の光周波数調整手段の場合、これ
を本体(装着具)とは別体に構成すると、操作が容易且
つ正確に行なえる。この場合、前述した脳波表示具と一
体に構成し、同様に有線、無線、赤外光によって本体と
信号の遣り取りをするとよい。
【0057】自動調整の場合には、このような操作を電
気回路で行なうので、ボタンやダイアル、周波数を示す
目盛りなどの操作部は不要となる。この種の電気回路と
しては、脳波測定用電極でピックアップされた使用者の
脳波信号を増幅し、フィルターによってα波に相当する
8〜13Hzの信号成分のみを抽出してその代表値を求
め、それと同じまたは近傍の周波数でパルス光発射信号
を出すものであれば、その構成は問わない。尚、使用者
の脳波は、睡眠中にはα波(8〜13Hz)よりもθ波
(4〜8Hz)が優勢化する可能性が大きい。或いは低い
方のα波(8〜9Hz)とθ波が混在した脳波が出ている
可能性が大きい。そこで、光周波数調整手段、特に自動
調整の場合には、睡眠中のことも考慮して、θ波の帯域
或いはα波とθ波の帯域の信号を抽出して代表値を求め
ることができるようにしておくことが望ましい。また
は、透過周波数の異なる複数のバンドパスフィルターを
組み込んでおき、覚醒時と睡眠時で切り換えて使用する
ようにしてもよい。
【0058】そして、手動、自動の何れを問わず、発光
部はこのα波(又はα波とシータ波)の代表値に相当す
る光刺激信号により点滅し、使用者の前頭部にパルス光
を照射して刺激を与える。これにより、使用者の発生す
る脳波はこの周波数域に近い部分のものが多くなり、リ
ラックス状態や意識集中状態が良好に維持され、更に向
上する。尚、本発明の頭部パルス光照射用具は、リラッ
クス状態や集中状態をある程度(5〜20分間前後)続
けたのちに使用すると、スムーズな脳波誘導が行なわ
れ、気分を悪くするなどの弊害は生じない。尚、前述し
た実験結果からみると、10〜20分毎に照射と休止を
繰り返した場合、休止時にもNK細胞活性の上昇が見ら
れることがある。そこで、光の照射は一定時間連続して
行ってもよいが、照射と休止を適宜時間毎に繰り返すよ
うにしてもよい。この制御は、手動で或いはタイマー等
により自動的に行なわれる。
【0059】本発明の頭部光照射用具は、上記した構成
要素以外に、信号処理などの制御部と、該制御部や発光
部のための電源部が必要となる。これらは、本体(装着
具)に組み込んでもよいし、本体の軽量化のために、前
記した脳波表示具や周波数調整具と一体にしてもよい。
【0060】図13は、本発明を実施するための照射用
具である。この照射用具は、使用者の前頭部に接する光
源部10と、当該光源部10を使用者の頭部に装着(固
定)するバンド部12とを備えている。光源部10の内
側(使用者の前頭部側)には、多数のLED14が配置
されている。本実施例では、34個のLEDを使用して
いるが、特に34個に限定されるものではない。光源部
10の下縁部及び側縁部には、遮光部16が設けられて
いる。この遮光部16は、例えば、ヘッドホンに使用す
るクッションのような素材で形成され、LED14の光
が使用者の眼に入らないようになっている。
【0061】光源部10内側には、また電極18a,1
8bが配置されている。電極18a,18bの光源部1
0側には、図14に示すように、弾性部材としてのコイ
ルバネ20が設けられている。このコイルバネ20の作
用によって、電極18a,18bが使用者の前頭部に確
実に密着することになる。その結果、使用者の脳波を正
確に測定することができる。電極18a,18bに対し
て弾性力を印可する手段としては、コイルバネ20に限
らず、種々のタイプの弾性部材を使用することができ
る。例えば、それ自体が弾性力を有するウレタンなどの
発砲材を使用することもできる。
【0062】以上詳述したように、本発明の頭部光照射
用具によれば、以下のような効果が得られる。 (1)構造が簡単で小型化が可能であり、安価に得られ
る。 (2)基本構造が、鉢巻き型、帽子型或いはヘッドホン
型、或いは粘着や吸着による固着型のものであるので、
頭部に装着した場合の違和感がなく使用し易い。 (3)眼部遮蔽手段を備えたものにあっては、光が眼部
に照射されないので、完全にリラックスした状態が維持
でき、リラクセーションにおいて極めて良好な結果が得
られる。 (4)眼部遮蔽手段を備えたものにあっては、長時間の
連続使用耐えられるし、開眼状態で使用できるので、他
の作業と併用して使用できる。 (5)眼部遮蔽手段を備えたものにあっては、集中力を
要する思考や計算、読書をしながら使用できる。そのた
め、自己α波が、精神活動を活発にさせるのに好ましい
周波数のα波に変化し、ますます集中力が高まり、受験
勉強等には最適なものとなる。 (6)照射光の周波数を手動で調整する場合、自己α波
の平均値等を目で見たり耳で聞いておこなえるので、操
作が簡単で確実である。 (7)電極を弾性部材によって使用者の皮膚に密着させ
る構成であるため、使用者の脳波を正確に測定すること
が可能となる。
【0063】次に、本発明の他の実施例にかかる頭部装
着用具について、図15〜図18を用いて説明する。図
15は、本発明の他の実施例にかかるヘッドフォンタイ
プの頭部装着用具30の構成を示す斜視図、正面図並び
に説明図である。図において、32は固定パッド;34
はスライドパッド;36は起立電極(頭皮電極);38
は伸縮バンド;40は耳電極(不関波検出用電極);4
2はイヤーパッドである。固定パッド32とスライドパ
ッド34によって調整パッドが構成される。頭部装着用
具30は、脳波検出用頭部センサーと、脳波検出用不関
波検出用電極とウッドカバーによって構成される。
【0064】頭部装着用具30の中間に設けられた調整
パッドはスライドする樹脂と伸縮性のバンドにより頭部
へのフィット感を出すとともに、当該用具30の装着時
の脳波検出用センサー電極(36)が、頭部に60〜8
0度で起立し、30〜60度で頭皮に接触する起立型電
極を調整パッド内部に設ける構成としている。総重量
は、例えば、65gとする。
【0065】脳波検出用不関電極(不関波検出用電極)
40は、薄板絞りによって成型され、イヤーパッド42
部に組み込まれる。そして、耳タブに当たるイヤーパッ
ド42を包み込むように取り付ける。電極40は、内部
スピーカー側にて固定し、ウレタンのクッション性を損
なわないように取り付けられる。電極40は、接触性と
フィット感の良い形状とする。
【0066】ウッドカバーは、頭部装着用具の本体を側
面と底面からサポートし、機器の保護をするとともに、
木の持つ自然な雰囲気と味わい、肌触りを表現する。底
面4カ所のボルトと側面のカバーによって本体を固定す
る。使用時は平置きの他、椅子や設置場所に合わせた視
認性のよい角度を選べるように、30度や70度に設定
することができる。なお、ウッドカバーは、天然木の他
に化粧木材などを使用することもできる。
【0067】図16は、本発明の他の実施例にかかる頭
部装着用具の構成を示す正面図(一部断面)並びに説明
図である。図17は、図16に示す頭部装着用具の要部
の構成を示す平面図及び側面図、並びにプローブの構成
を示す説明図である。本実施例の頭部装着用具は、バイ
オフィードバックシステム用に使用され、脳波検出用電
極を頭頂部に設定できるように設計されたものである。
電極として頭頂部周辺に8本のプローブをアクリル台座
に組み付け、使用者の頭の形に合うように台座を柔軟な
ゴムベースに取り付けることにより、接触性を向上させ
ている。
【0068】図16及び図17において、51はスプリ
ングプローブ;52はリセプタクル;53はハーネス;
54はアクリル台座;55はゴムベース;56は上部カ
バー;57は下部カバー;58はバンドホルダー;59
はバンドである。プローブ52の内部にはスプリングが
配置され、その弾性力によって電極を使用者の頭皮に押
しつける様になっている。なお、本装置の許容電流とし
ては、例えば、5A(連続)とし;接触抵抗は20m以
下(DC100mA時)とする。プローブ51の接触圧
力は、例えば、50〜60gr[JSP]とする。
【0069】プローブ51は、プランジャー、バーレ
ル、スプリングを含んでいる。プランジャーの材質とし
ては、例えば、ベリリウム銅 ニッケルボロンメッキを
採用することができる。バーレルの材質としては、例え
ば、ニッケルシルバー 金メッキを採用することができ
る。また、スプリングの材質としては、例えば、ピアノ
線やSUSに金メッキを施したものを採用することがで
きる。
【0070】リセプタクル52の材質としては、ニッケ
ルシルバーに金メッキを施したものを使用することがで
きる。また、上部カバー56,下部カバー57及びバン
ドホルダー58の材質としては、PP又はABSを使用
することができる。
【0071】図17に示すように、本実施例において
は、8個のスプリングプローブ51と;8個のリセプタ
クル52と;8個のハーネス53と;4個のアクリル台
座54と;1個づつのゴムベース55、上部カバー5
6,下部カバー57と;左右2個のバンドホルダー58
と;左右2個のバンド59を使用する。
【0072】図18は、本発明の他の実施例にかかる頭
部装着用具の要部の構成を示す断面図及び説明図であ
る。この実施例においては、上述した図16及び図17
にしめす用具とことなり、1つのセンサーケースに3本
の電極を左右方向に並べて配置している。そして、3つ
の電極をセンサーケース中において1つのスプリングで
付勢する構成となっている。
【0073】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の頭部装着
用具によれば、以下のような効果が得られる。 (1)構造が簡単で小型化が可能であり、安価に得られ
る。 (2)頭部に装着した場合の違和感がなく使用し易い。 (3)電極を弾性部材によって使用者の皮膚に密着させ
る構成であるため、使用者の脳波を正確に測定すること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は、実験A(a)−眼部に光に対す
る遮蔽を施さずにパルス光を眼前から照射−におけるP
FB実施の手順を示す作業手順図である。図1(b)
は、実験A(a)におけるNK細胞活性の変化を示すグ
ラフである。
【図2】図2(a)は、実験A(b)−眼部に光に対す
る遮蔽を施さずにパルス光を前頭部に向けて照射−にお
けるNK細胞活性の変化を示すグラフである。図2
(b)は、図2(a)の各人の値の平均とそのバラツキ
(標準偏差)を示すグラフである。
【図3】図3(a)は、実験B−皿型電極を前頭部の右
側部に1個装着するとともに眼部をアイマスクで遮蔽
し、パルス光を被験者の前頭部に照射−における1・2
回目のPFB実施の手順を示す作業手順図、図3(b)
は同じく21・22回目のPFB実施の手順を示す作業
手順図である。
【図4】図4は、実験Bにおいて1回目及び22回目の
前頭部へのPFBの開始9分後までの3分毎に、右前頭
部(Fp2)で検出したα波の周波数の標準偏差(S
D)の推移(n=7)を示すグラフである。
【図5】図5(a)は、実験Bにおける被験者の内の1
人についての5つの周波数帯域毎の優勢脳波出現グラフ
(上段)と、5つの周波数帯域の脳波の振幅の推移を示
すグラフ(中段)、及びパルス光照射時のもののみの脳
波の振幅の推移を示すグラフ(下段)である。図5
(b)は、同じく他の1人についての同様のグラフであ
る。
【図6】図6(a)は実験Bにおける1回目のPFB実
施前と、21・22回目のPFB実施中及びその前後の
閉眼安静時におけるNK細胞活性値(%)の変化を各人
について示したグラフ、図6(b)は7名のNK細胞活
性値の平均値とバラツキ(標準偏差)を示すグラフであ
る。
【図7】図7は、実験Bにおける1回目のPFB実施直
前、及び21・22回目のPFB実施中とその前後の閉
眼安静時におけるCD57x16++の量的変化を示す
グラフである。
【図8】図8は、実験Bにおける1回目のPFB実施直
前、及び21・22回目のPFB実施中とその前後の閉
眼安静時におけるCD57x16−+の量的変化を示す
グラフである。
【図9】図9(a)は、実験C−1−術前で眼部に光に
対する遮蔽を施さない場合−における1・2回目のPF
B実施の手順を示す作業手順図である。図9(b)は、
同じく21・22回目のPFB実施の手順を示す作業手
順図である。
【図10】図10(a)は、実験C−2−術後で眼部に
光に対する遮蔽を施さない場合−における1・2回目の
PFB実施の手順を示す作業手順図である。図10
(b)は、同じく21・22回目のPFB実施の手順を
示す作業手順図である。
【図11】図11は、実験C−3−術後で眼部に光に対
する遮蔽を施した場合−における21・22回目のPF
B実施の手順を示す作業手順図である。
【図12】図12(a)は、実験C−1における21・
22回目のPFB実施とその前後の閉眼安静時における
NK細胞活性の変化(折線)と、出現したα3波の振幅
の平均出力(ハッチング棒グラフ)、α3波が優勢であ
った時間の割合(白棒グラフ)を示す図面である。図1
2(b)は、実験C−2における図12(a)と同様の
グラフである。図12(c)は、実験C−3における図
12(a)と同様のグラフである。
【図13】図13は、本発明の頭部光照射用具を頭部に
装着した状態の斜視図である。
【図14】図14は、本発明の頭部光照射用具の要部
(弾性部材)の構造を示す斜視図である。
【図15】図15は、本発明の他の実施例にかかる頭部
装着用具の構成を示す斜視図、正面図並びに説明図であ
る。
【図16】図16は、本発明の他の実施例にかかる頭部
装着用具の構成を示す正面図(一部断面)並びに説明図
である。
【図17】図17は、本発明の他の実施例にかかる頭部
装着用具の要部の構成を示す平面図及び側面図、並びに
プローブの構成を示す説明図である。
【図18】図18は、本発明の他の実施例にかかる頭部
装着用具の要部の構成を示す断面図及び説明図である。
正面図(一部断面)並びに説明図である。
【符号の説明】
10 光源部 12 バンド部 14 LED 16 遮光部 18a,18b 電極 20 コイルバネ 30 頭部装着用具 36、51 起立電極

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】使用者の頭部に装着される本体部と;前記
    本体部に設けられ、前記使用者の脳波を測定するための
    電極と;弾性力によって前記電極を使用者の皮膚に密着
    させる弾性手段とを備えたことを特徴とする頭部装着用
    具。
  2. 【請求項2】前記電極は前記本体部に複数設けられ、前
    記使用者の頭頂部付近の複数箇所に直立状態で接触する
    構成であることを特徴とする請求項1に記載の頭部装着
    用具。
  3. 【請求項3】前記弾性手段はスプリングであり、前記電
    極毎に弾性力を付与する構成であることを特徴とする請
    求項1又は2に記載の頭部装着用具。
  4. 【請求項4】前記弾性手段はスプリングであり、前記使
    用者の頭頂部付近における検出位置において、複数の電
    極に対して弾性力を付与する構成であることを特徴とす
    る請求項1又は2に記載の頭部装着用具。
  5. 【請求項5】前記本体部において前記電極を支持する電
    極支持部材を更に備え、 前記電極支持部材は、前記電極を前記使用者の頭皮に対
    して垂直から傾いた方向にも動き得るように支持する構
    成であることを特徴とする請求項1,2,3又は4に記
    載頭部装着用具。
  6. 【請求項6】使用者の脳及び免疫機構の活性化を図る目
    的で使用される照射用具において、 前記使用者の頭部に装着される本体部と;前記本体部に
    設けられ、前記使用者の前頭部に光を照射する光源と;
    前記本体部に設けられ、前記使用者の脳波を測定するた
    めの電極と;弾性力によって前記電極を使用者の皮膚に
    密着させる弾性手段とを備えたことを特徴とする照射用
    具。
  7. 【請求項7】前記弾性手段はバネであることを特徴とす
    る請求項6に記載の照射用具。
  8. 【請求項8】前記光源は複数の発光ダイオードから構成
    されることを特徴とする請求項6又は7に記載の照射用
    具。
  9. 【請求項9】外部の光が前記使用者の目に入射しないよ
    うに遮蔽する遮蔽部材を前記本体部内側に設けたことを
    特徴とする請求項6,7又は8に記載の照射用具。
  10. 【請求項10】前記電極は、前記使用者の前頭部に接触
    する構成であることを特徴とする請求項6,7,8又は
    9に記載の照射用具。
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