JP2001339807A - 燃料電池自動車の冷却装置 - Google Patents

燃料電池自動車の冷却装置

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JP2001339807A
JP2001339807A JP2000155619A JP2000155619A JP2001339807A JP 2001339807 A JP2001339807 A JP 2001339807A JP 2000155619 A JP2000155619 A JP 2000155619A JP 2000155619 A JP2000155619 A JP 2000155619A JP 2001339807 A JP2001339807 A JP 2001339807A
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fuel cell
coolant
heat exchanger
pump
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Takayuki Ogawa
隆行 小川
Mitsuharu Imazeki
光晴 今関
Takeshi Ushio
健 牛尾
Katsumi Saito
勝美 斎藤
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Honda Motor Co Ltd
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  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷却液の循環ポンプの制御が容易でありなが
ら、2次冷却液で冷却された1次冷却液によって燃料電
池を適温範囲に冷却可能な燃料電池自動車の冷却装置を
提供する。 【解決手段】 1次循環ポンプ(11)により循環され
る1次冷却液によって燃料電池(1)を冷却可能に構成
された1次循環路(12)と、2次循環ポンプ(13)
により2次冷却液が循環される2次循環路(14)と、
1次冷却液と2次冷却液との間で熱交換させる1次熱交
換器(15)と、2次冷却液と外気との間で熱交換させ
る2次熱交換器(16)とを備えている。そして、1次
循環ポンプ(11)および2次循環ポンプ(13)は、
回転軸が両側に突設された単一のポンプ駆動モータ(2
0)の両側に回転駆動可能に接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料電池が走行用
モータの電源として搭載された燃料電池自動車に関し、
詳しくは、前記燃料電池を好適に冷却できる燃料電池自
動車の冷却装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、エンジンに替えて走行用モータを
搭載する各種の電気自動車が開発されている。そして、
この種の電気自動車の一つとして、例えばPEMFC
(ProtonExchange Membrane Fuel Cell)と略称される
水素イオン交換膜型燃料電池(以下、PEM型燃料電池
という。)を走行用モータの電源として搭載する燃料電
池自動車の開発が急速に進められている。
【0003】前記PEM型燃料電池は、発電単位である
セルを多数積層した構造のスタックとして構成されてい
る。前記各セルは、水素供給路を有するアノード側セパ
レータと酸素供給路を有するカソード側セパレータとの
間にMEA( Membrane Electrode Assembly )と略称
される膜・電極接合体を挟み込んだ構造を有している。
そして、前記MEAは、水素イオン交換膜の片面にアノ
ード側電極触媒層およびガス拡散層が順次積層され、水
素イオン交換膜の他の片面にカソード側電極触媒層およ
びガス拡散層が順次積層されて構成されている。
【0004】このようなPEM型燃料電池は、前記ME
Aの湿潤状態で水素イオンがアノード側からカソード側
へ水素イオン交換膜を通過することにより、各セル単位
で1V程度の起電力を発生する。そして、このPEM型
燃料電池は、例えば75〜85℃程度の温度環境におい
て最も安定した出力状態が得られるのであり、出力電流
制御装置から駆動ユニットを介して走行用モータを駆動
するように回路構成されている。
【0005】ここで、前記PEM型燃料電池を搭載する
燃料電池自動車には、PEM型燃料電池を所定の適温範
囲に維持するための冷却装置が設けられている。例え
ば、米国特許第5,605,770号公報には、前記冷
却装置として、燃料電池を冷却する1次冷却液が循環す
る1次冷却回路と、1次冷却液との間で熱交換可能な2
次冷却液がラジエータを経由して循環する2次冷却回路
とを備えた冷却装置が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記米国特
許公報に開示された従来の燃料電池自動車の冷却装置に
おいては、1次冷却回路に1次冷却液を循環させる循環
ポンプと、2次冷却回路に2次冷却液を循環させる循環
ポンプとが別個独立に構成されている。このため、これ
らの循環ポンプを電動モータにより回転駆動する場合に
は、2つの電動モータが必要となる。しかも、1次冷却
液の循環量と2次冷却液の循環量とを最適に制御して燃
料電池を適温範囲に維持するためには、前記2つの電動
モータの回転を相互に関連させて制御する複雑な協調制
御が必要となる。
【0007】そこで、本発明は、冷却液の循環ポンプの
制御が容易でありながら、2次冷却液で冷却された1次
冷却液によって燃料電池を適温範囲に冷却可能な燃料電
池自動車の冷却装置を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決する手
段として、本発明に係る燃料電池自動車の冷却装置は、
燃料電池が走行用モータの電源として搭載された燃料電
池自動車の冷却装置であって、1次循環ポンプにより循
環される1次冷却液によって前記燃料電池を冷却可能に
構成された1次循環流路と、2次循環ポンプにより2次
冷却液が循環される2次循環流路と、前記1次冷却液と
2次冷却液との間で熱交換させる1次熱交換器と、前記
2次冷却液と外気との間で熱交換させる2次熱交換器と
を備え、前記1次循環ポンプおよび2次循環ポンプは、
回転軸が両側に突設された単一のポンプ駆動モータの両
側に回転駆動可能に接続されていることを特徴とする。
【0009】本発明に係る燃料電池自動車の冷却装置で
は、単一のポンプ駆動モータの作動により1次循環ポン
プおよび2次循環ポンプが所定の同一回転数で駆動さ
れ、1次冷却液が1次循環流路を循環し、2次冷却液が
2次循環流路を循環する。そして、1次冷却液は、燃料
電池を冷却して吸熱し、1次熱交換器により2次冷却液
と熱交換して放熱する。一方、2次冷却液は、1次熱交
換器により1次冷却液と熱交換して吸熱し、2次熱交換
器により外気と熱交換して放熱する。
【0010】ここで、前記燃料電池は、通常、固体高分
子型燃料電池に属するPEM型燃料電池であるが、走行
用モータの電源として車両に搭載される限り、他の型式
の燃料電池であってもよい。また、1次循環ポンプおよ
び2次循環ポンプは、回転軸が両側に突設された単一の
ポンプ駆動モータの両側に回転駆動可能に接続される限
り、如何なる型式のものであってもよい。
【0011】本発明の燃料電池自動車の冷却装置におい
て、前記燃料電池を所定の適温範囲に維持するために
は、前記1次循環ポンプおよび2次循環ポンプの相互の
流量比を、少なくとも前記1次冷却液および2次冷却液
の熱容量を示す比熱および密度などの特性、前記燃料電
池の発熱量、前記1次熱交換器の熱交換率、前記2次熱
交換器の熱交換率などに応じて設定するのが好ましい。
【0012】なお、本発明の燃料電池自動車の冷却装置
において、燃料電池の液絡現象を防止するためには、前
記1次循環流路を絶縁性材料またはイオンの溶出し難い
材料により構成し、前記1次冷却液の導電率を低く維持
するのが好ましい。この場合、1次冷却液としては、純
水または凝固点の低いLLC(Long Life Coolant)と
略称されるエチレングリコール系の不凍液をイオン交換
器と併用して使用することが好ましいが、絶縁油を使用
することもできる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明に係
る燃料電池自動車の冷却装置の一実施形態を説明する。
参照する図面において、図1は一実施形態に係る燃料電
池自動車の冷却装置の回路構成図、図2は図1に示され
た燃料電池のセル構造を示す部分断面図である。
【0014】一実施形態に係る燃料電池自動車の冷却装
置は、図1に示すように、燃料電池(FC)1が走行用
モータ(EVM)2の電源として搭載された燃料電池自
動車を対象としている。この燃料電池自動車は、前記燃
料電池(FC)1のカソード側に空気(酸素)を供給す
る空気供給系3と、その排気系4とを備えている。ま
た、前記燃料電池(FC)1のアノード側に水素ガスを
供給する水素ガス供給系5を備えている。
【0015】前記燃料電池1の空気供給系3には、上流
側から下流側へ向かって消音器3A、エアフィルタ3
B、過給機(S/C)3C、インタークーラ(INTC
LR)3Dが配設されている。また、燃料電池1の水素
ガス供給系5には、上流側から下流側へ向かって水素タ
ンク5A、制御弁5B、エゼクタ5Cが配設されてお
り、燃料電池1から回収された水素ガスが前記エゼクタ
5Cに還流されるように構成されている。
【0016】前記燃料電池1は、出力電流制御装置(D
C/DC)6を介してバッテリ7および駆動ユニット
(PDU)8に給電するように回路構成されている。そ
して、この駆動ユニット8が少なくとも前記走行用モー
タ2および前記過給機3Cの駆動モータ3Eを駆動制御
するように回路構成されている。また、前記走行用モー
タ2は、燃料電池自動車の駆動輪9,9に伝動構成され
ている。そして、前記燃料電池1は、燃料電池自動車の
客室の床下に配設された燃料電池ボックス10内に収容
されている。
【0017】前記燃料電池1は、発電単位であるセルが
多数積層された構造のPEM型燃料電池であり、例えば
75〜85℃程度の温度環境において、最も安定した出
力状態が得られる。ここで、図2に示すように、燃料電
池1を構成する各セルCは、酸素供給路C1を内面側に
有するカソード側セパレータC2と、水素供給路C3を
内面側に有するアノード側セパレータC4との間に、シ
ールC5を有する膜・電極接合体(MEA)C6を挟み
込んだ構造を備えている。この膜・電極接合体C6は、
水素イオン交換膜C7の片面にカソード側電極触媒層C
8およびガス拡散層C9が順次積層され、水素イオン交
換膜C7の他の片面にアノード側電極触媒層C10およ
びガス拡散層C11が順次積層されて構成されている。
そして、前記アノード側セパレータC4の外面側には、
冷却液流路C12が形成されている。
【0018】一実施形態に係る燃料電池自動車の冷却装
置は、図1に示すように、1次循環ポンプ11により循
環される1次冷却液によって前記燃料電池1を冷却可能
に構成された1次循環流路12と、2次循環ポンプ13
により循環される2次冷却液によって前記走行用モータ
2、駆動ユニット8、過給機3Cの駆動モータ3Eおよ
び出力電流制御装置6を冷却可能に構成された2次循環
流路14とを備えている。また、1次循環流路12内の
1次冷却液と2次循環流路14内の2次冷却液との間で
熱交換させる1次熱交換器15と、2次循環流路14内
の2次冷却液と外気との間で熱交換させる2次熱交換器
16とを備えている。なお、前記出力電流制御装置6に
対する2次循環流路14は図1において省略されてい
る。
【0019】前記1次循環流路12は、1次循環ポンプ
11から燃料電池1の冷却液流路C12、1次熱交換器
15を介して1次循環ポンプ11に戻る1次冷却液の循
環流路を主体として構成されている。1次熱交換器15
と1次循環ポンプ11との間の流路にはサーモスタット
バルブ17が介設され、このサーモスタットバルブ17
から分岐するバイパス流路12Aが1次熱交換器15と
並列に設けられている。前記サーモスタットバルブ17
は、開弁温度が例えば85℃に設定されており、1次冷
却液の温度が少なくとも75℃未満では1次循環ポンプ
11と1次熱交換器15との間の流路を閉じ、1次冷却
液の温度が85℃に達するとその流路を開くように構成
されている。
【0020】また、前記1次循環流路12には、1次循
環ポンプ11と燃料電池1との間の流路から分岐する連
通路12Bが前記バイパス流路12Aと並列に設けられ
ている。そして、この連通路12Bには、1次循環流路
12中に溶出する金属イオンを吸着するためのイオン交
換器18が介設されている。
【0021】前記バイパス流路12Aおよび連通路12
Bを含む1次循環流路12は、前記1次熱交換器15と
共に燃料電池ボックス10内に収容されている。1次熱
交換器15は燃料電池1の近傍に配置されており、これ
に伴ない、前記1次循環流路12は管路長が短縮化され
ている。そして、この短縮化された1次循環流路12
は、燃料電池1の液絡現象を防止するため、イオンの溶
出し難い適宜の材料、例えばステンレス鋼管、合成樹脂
管などの絶縁材料により構成されている。なお、前記液
絡現象を防止する上で、1次冷却液としては、導電率が
低く維持された純水またはLLC(Long Life Coolan
t)と略称されるエチレングリコール系の不凍液を使用
することが好ましいが、絶縁油を使用することもでき
る。
【0022】前記2次循環流路14は、2次循環ポンプ
13から1次熱交換器15、インタークーラ3D、2次
熱交換器16を介して2次循環ポンプ13に戻る2次冷
却液の第1循環流路14Aを備えている。また、この2
次循環流路14は、前記2次循環ポンプ13と1次熱交
換器15との間の流路から分岐して前記インタークーラ
3Dと2次熱交換器16との間の流路に合流する2次冷
却液の第2循環流路14Bを備えている。そして、この
第2循環流路14Bには、前記駆動ユニット8のヒート
シンクに形成されたウォータジャケット(図示省略)お
よび走行用モータ2のステータの周囲に形成されたウォ
ータジャケット(図示省略)が相互に並列に介設され、
これらの下流側に前記駆動モータ3Eのステータの周囲
に形成されたウォータジャケット(図示省略)が直列に
介設されている。
【0023】前記1次熱交換器15は、2次循環流路1
4の第1循環流路14Aを循環する2次冷却液によって
1次循環流路12を循環する1次冷却液を冷却する液冷
式の熱交換器である。また、2次熱交換器16は、電動
冷却ファン19が付設された空冷式の熱交換器であり、
2次循環流路14を循環する2次冷却液を走行風または
電動冷却ファン19の送風によって冷却する。
【0024】ここで、図3に示すように、前記1次循環
ポンプ11および2次循環ポンプ13は、回転軸20
A,20Aが両側に突設された単一のポンプ駆動モータ
20の両側に回転駆動可能に接続されている。すなわ
ち、1次循環ポンプ11のハウジング11Aがポンプ駆
動モータ20の片側に固定され、1次循環ポンプ11の
インペラ11Bが一方の回転軸20Aに接続されてい
る。同様に、2次循環ポンプ13のハウジング13Aが
ポンプ駆動モータ20の他の片側に固定され、2次循環
ポンプ13のインペラ13Bが他方の回転軸20Aに接
続されている。
【0025】なお、前記1次循環ポンプ11が介設され
る1次循環流路12は、燃料電池1の冷却液流路C12
による圧力損失が大きいため、1次循環ポンプ11の流
入口11Cの内径は、2次循環ポンプ13の流入口13
Cの内径より若干大きく設定されている。ちなみに、1
次循環ポンプ11の流入口11Cの内径は、例えば29
mmに設定され、2次循環ポンプ13の流入口13Cの
内径は、例えば27mmに設定されている。
【0026】前記1次循環ポンプ11のインペラ11B
は、図4の(a)に示すように6枚羽根で構成され、前
記2次循環ポンプ13のインペラ13Bは、図4の
(b)に示すように7枚羽根で構成されている。1次循
環ポンプ11の6枚羽根のインペラ11Bの直径は、2
次循環ポンプ13の7枚羽根のインペラ13Bの直径よ
り小さく設定されている。ちなみに、1次循環ポンプ1
1のインペラ11Bの直径は、例えば45mmに設定さ
れ、2次循環ポンプ13のインペラ11Bの直径は、例
えば53mmに設定されている。
【0027】前記ポンプ駆動モータ20は、駆動ユニッ
ト8により駆動が制御される高圧電源モータである。こ
のポンプ駆動モータ20によって同一回転数で駆動され
る前記1次循環ポンプ11および2次循環ポンプ13の
相互の流量比は、1次冷却液の熱容量を示す比熱および
密度、燃料電池1の発熱量、1次熱交換器15の熱交換
率などの1次循環流路12の特性と、2次冷却液の熱容
量を示す比熱および密度、2次熱交換器16の熱交換率
などの2次循環流路14の特性とに応じて設定される。
【0028】すなわち、ポンプ駆動モータ20の回転数
が規定値であり、2次熱交換器16が規定の風量で規定
温度に放熱し、燃料電池1の出力が最大である条件の下
に、1次熱交換器15の入口側の1次冷却液の温度と出
口側の1次冷却液の温度との温度差が規定値(例えば1
0℃)となるように1次循環ポンプ11の流量が設定さ
れ、1次熱交換器15の出口側の1次冷却液の温度が規
定値(例えば75℃)となるように2次循環ポンプ13
の流量が設定される。具体的には、1次熱交換器15の
入口側の1次冷却液の温度が85℃、1次熱交換器15
の出口側の1次冷却液の温度が75℃、2次熱交換器1
6の入口側の2次冷却液の温度が70℃、2次熱交換器
16の出口側の2次冷却液の温度が60℃となるよう
に、前記1次循環ポンプ11と2次循環ポンプ13との
流量比が設定される。
【0029】以上のように構成された一実施形態の燃料
電池自動車の冷却装置においては、駆動ユニット8によ
り単一のポンプ駆動モータ20が駆動されることによ
り、1次循環ポンプ11および2次循環ポンプ13が所
定の同一回転数で所定の流量比により駆動され、1次冷
却液および2次冷却液がそれぞれ1次循環流路12およ
び2次循環流路14を所定の流量比で循環する。
【0030】ここで、1次循環流路12のサーモスタッ
トバルブ17を通過する1次冷却液の温度が85℃未満
である燃料電池1の冷態時においては、サーモスタット
バルブ17が1次熱交換器15の出口側の流路を閉じる
ため、1次冷却液は、1次循環ポンプ11から燃料電池
1の冷却液流路C12、バイパス流路12A、サーモス
タットバルブ17を介して1次循環ポンプ11へと循環
する。そして、1次熱交換器15を迂回して循環する1
次冷却液は、燃料電池1の冷却液流路C12を通過する
過程で吸熱して漸次温度上昇することにより、燃料電池
1を暖機する。この場合、1次循環流路12は、管路長
が短縮化されており、循環する1次冷却液の液量が少な
いため、1次冷却液は短時間で85℃付近まで温度上昇
する。従って、燃料電池1の暖機は迅速に完了する。
【0031】1次循環流路12のサーモスタットバルブ
17を通過する1次冷却液の温度が85℃に達して燃料
電池1の暖機が完了すると、サーモスタットバルブ17
が1次熱交換器15の出口側の流路を開くため、1次冷
却液は、1次循環ポンプ11から燃料電池1の冷却液流
路C12、1次熱交換器15、サーモスタットバルブ1
7を介して1次循環ポンプ11へと1次循環流路12を
循環する。そして、1次熱交換器15を通過して循環す
る1次冷却液は、燃料電池1の冷却液流路C12を通過
する過程で吸熱して燃料電池1を冷却し、1次熱交換器
15により2次循環流路14の2次冷却液と熱交換して
放熱する。こうして1次冷却液の温度は、1次熱交換器
15の入口側で85℃程度に維持され、1次熱交換器1
5の出口側で75℃程度に維持される。
【0032】一方、2次冷却液は、2次循環ポンプ13
から第1循環流路14Aの1次熱交換器15およびイン
タークーラ3Dを通過し、かつ、第2循環流路14Bの
走行用モータ2のウォータジャケット(図示省略)、駆
動ユニット8のウォータジャケット(図示省略)、駆動
モータ3Eのウォータジャケット(図示省略)および出
力電流制御装置6のヒートシンクに形成されたウォータ
ジャケット(図示省略)を通過して2次熱交換器16に
流入し、2次熱交換器16から流出して2次循環ポンプ
13へと循環する。そして、この2次冷却液は、1次熱
交換器15で1次循環流路12の1次冷却液と熱交換し
て吸熱し、インタークーラ3Dを通過する過程で空気供
給系3の過給機3Cにより圧縮された空気と熱交換して
吸熱し、走行用モータ2、駆動モータ3E、駆動ユニッ
ト8および出力電流制御装置6を冷却して吸熱すると共
に、2次熱交換器16で走行風または電動冷却ファン1
9の送風により外気と熱交換して放熱する。こうして、
2次冷却液の温度は、2次熱交換器16の入口側で70
℃程度に維持され、2次熱交換器16の出口側で60℃
程度に維持される。
【0033】従って、一実施形態の燃料電池自動車の冷
却装置によれば、単一のポンプ駆動モータ20の作動を
制御するという簡単な制御により、2次冷却液で冷却さ
れた1次冷却液によって燃料電池1を適温範囲に冷却す
ることが可能となる。また、2次冷却液によって、走行
用モータ2、駆動ユニット8、駆動モータ3Eおよび出
力電流制御装置6を燃料電池1とは独立して冷却するこ
とができる。
【0034】また、燃料電池1の近傍に1次熱交換器1
5が配置されることにより、1次循環流路12の管路長
が短縮化されている。このため、燃料電池1を冷却また
は暖機する1次冷却液の液量が少なくなり、燃料電池1
の暖機時には、1次冷却液が短時間に温度上昇してその
暖気時間を短縮化することができる。
【0035】さらに、一実施形態の燃料電池自動車の冷
却装置においては、バイパス流路12Aおよび連通路1
2Bを含む1次循環流路12がイオンの溶出し難い適宜
の材料、例えばステンレス鋼管、合成樹脂管などの絶縁
材料により構成されているため、1次冷却液として、導
電率が低く維持された純水またはLLCあるいは絶縁油
を使用することにより、燃料電池1の液絡現象を防止す
ることができる。この場合、LLCまたは絶縁油は凝固
点が低いため、寒冷地においても冷却装置の機能を損な
うことがない。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る燃料
電池自動車の冷却装置においては、単一のポンプ駆動モ
ータの作動により1次循環ポンプおよび2次循環ポンプ
が所定の同一回転数で駆動され、1次冷却液が1次循環
流路を循環し、2次冷却液が2次循環流路を循環する。
そして、1次冷却液は、燃料電池を冷却して吸熱し、1
次熱交換器により2次冷却液と熱交換して放熱する。一
方、2次冷却液は、1次熱交換器により1次冷却液と熱
交換して吸熱し、2次熱交換器により外気と熱交換して
放熱する。こうして、2次冷却液が冷却され、この2次
冷却液によって1次冷却液が冷却され、この1次冷却液
によって燃料電池が冷却される。従って、本発明の燃料
電池自動車の冷却装置によれば、単一のポンプ駆動モー
タの作動を制御するという簡単な制御により、2次冷却
液で冷却された1次冷却液によって燃料電池を適温範囲
に冷却することが可能となる。
【0037】また、1次冷却液を循環させる1次循環ポ
ンプおよび2次冷却液を循環させる2次循環ポンプの相
互の流量比が、少なくとも1次冷却液の特性と、2次冷
却液の特性と、2次熱交換器の放熱能力とに応じて設定
されている場合、燃料電池を適温範囲に維持することが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る燃料電池自動車の冷
却装置の回路構成図である。
【図2】図1に示された燃料電池のセル構造を示す部分
断面図である。
【図3】図1に示されたポンプ駆動モータに対する1次
循環ポンプおよび2次循環ポンプの接続状況を示す断面
図である。
【図4】図3に示された1次循環ポンプおよび2次循環
ポンプのインペラー部分の正面図であり、(a)は1次
循環ポンプのインペラー部分の正面図、(b)は2次循
環ポンプのインペラー部分の正面図である。
【符号の説明】
1 :燃料電池(FC) 2 :走行用モータ(EVM) 6 :出力電流制御装置(DC/DC) 8 :駆動ユニット(PDU) 11 :1次循環ポンプ 12 :1次循環流路 13 :2次循環ポンプ 14 :2次循環流路 15 :1次熱交換器 16 :2次熱交換器 19 :電動冷却ファン 20 :ポンプ駆動モータ
フロントページの続き (72)発明者 牛尾 健 埼玉県和光市中央一丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 斎藤 勝美 埼玉県和光市中央一丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 Fターム(参考) 5H027 AA06 BA13 CC06 DD03 5H115 PG04 PI18 PU01 SE03 UI30

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料電池が走行用モータの電源として搭
    載された燃料電池自動車の冷却装置であって、1次循環
    ポンプにより循環される1次冷却液によって前記燃料電
    池を冷却可能に構成された1次循環流路と、2次循環ポ
    ンプにより2次冷却液が循環される2次循環流路と、前
    記1次冷却液と2次冷却液との間で熱交換させる1次熱
    交換器と、前記2次冷却液と外気との間で熱交換させる
    2次熱交換器とを備え、前記1次循環ポンプおよび2次
    循環ポンプは、回転軸が両側に突設された単一のポンプ
    駆動モータの両側に回転駆動可能に接続されていること
    を特徴とする燃料電池自動車の冷却装置。
  2. 【請求項2】 前記1次循環ポンプおよび2次循環ポン
    プは、少なくとも前記1次冷却液の特性と、前記2次冷
    却液の特性と、前記2次熱交換器の放熱能力とに応じて
    相互の流量比が設定されていることを特徴とする請求項
    1に記載の燃料電池自動車の冷却装置。
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