JP2001338882A - 基板処理装置 - Google Patents

基板処理装置

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JP2001338882A
JP2001338882A JP2000156734A JP2000156734A JP2001338882A JP 2001338882 A JP2001338882 A JP 2001338882A JP 2000156734 A JP2000156734 A JP 2000156734A JP 2000156734 A JP2000156734 A JP 2000156734A JP 2001338882 A JP2001338882 A JP 2001338882A
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wafer
susceptor
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gas
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JP2000156734A
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English (en)
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Ikuhiro Maeda
育寛 前田
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Hitachi Kokusai Electric Inc
Original Assignee
Hitachi Kokusai Electric Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウエハ面内の温度の均一性の低下を防止す
る。 【解決手段】 ウエハ1を収容して処理する処理室11
と、処理室11内に設置されてウエハ1が載置されるサ
セプタ33と、サセプタ33に載置されたウエハ1を加
熱する加熱ユニット34とを備えている枚葉式CVD装
置10において、保持リング43がウエハ1の下面の周
辺部に下から係合するウエハホルダ40が処理室11に
設置されており、ウエハホルダ40はサセプタ33の上
下動によりウエハ1をサセプタ33に対して授受するよ
うに構成されている。 【効果】 サセプタに突上棒挿通孔を開設しないでウエ
ハをサセプタに授受できるため、加熱ユニットの熱が突
上棒挿通孔から逃げるのを必然的に防止でき、その結
果、ウエハの温度分布を全体にわたって均一に制御でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱化学反応を利用
して基板に所望の処理を施す基板処理装置、特に、サセ
プタによる基板の授受技術に関し、例えば、半導体装置
の製造工程において、半導体ウエハ(以下、ウエハとい
う。)に酸化膜や金属膜を形成する基板処理装置に利用
して有効なものに関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の製造工程において、ウエハ
に酸化膜や金属膜を形成するのに、枚葉式コールドウオ
ール形CVD装置(以下、枚葉式CVD装置という。)
が使用される場合がある。従来のこの種の枚葉式CVD
装置は、ウエハを収容する処理室と、この処理室におい
てウエハを一枚ずつ保持するサセプタと、サセプタに保
持されたウエハを加熱する加熱ユニットと、サセプタに
保持されたウエハに処理ガスを供給するガスヘッドと、
処理室を排気する排気口とを備えており、処理するウエ
ハをサセプタで保持して加熱ユニットで加熱した状態
で、処理室に処理ガスを供給することにより、ウエハに
処理を施すように構成されている。
【0003】この枚葉式CVD装置においては、ウエハ
をサセプタに対して授受するためのウエハ突上装置が設
置されている。すなわち、ウエハ突上装置は三本の突上
棒がサセプタの三箇所に開設された挿通孔に厚さ方向に
摺動自在に挿通されており、三本の突上棒がサセプタに
対して相対的に昇降されることにより、ウエハをサセプ
タに対して授受させるように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ウエハ突上装
置を備えた枚葉式CVD装置においては、サセプタに突
上棒の挿通孔が開設されていることにより、サセプタを
介して加熱する加熱ユニットの熱が挿通孔から逃げるた
め、ウエハ面内の温度の均一性が低下し、ウエハ面内の
処理の均一性が低下するという問題点がある。
【0005】本発明の目的は、基板面内の温度の均一性
の低下を防止することができる基板処理装置を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る基板処理装
置は、基板を収容して処理する処理室と、この処理室内
に設置されて前記基板が載置されるサセプタと、このサ
セプタに載置された前記基板を加熱する加熱ユニットと
を備えている基板処理装置において、前記基板下面の周
辺部に下から係合する基板ホルダが前記処理室に設置さ
れており、この基板ホルダは前記サセプタと相対的に上
下動することにより前記基板を前記サセプタに対して授
受するように構成されていることを特徴とする。
【0007】前記した基板処理装置においては、基板ホ
ルダがサセプタに対して上昇した状態において基板下面
の周辺部に下から係合して基板をサセプタから受け取
り、基板ホルダがサセプタに対して下降した状態におい
て基板下面の周辺部との係合を解除して基板をサセプタ
に受け渡すことになる。
【0008】前記した基板処理装置によれば、基板のサ
セプタに対する授受に際して、基板ホルダが基板をサセ
プタから浮かせることにより、基板の下方に空所(空き
スペース)を形成することができるため、その空所に機
械式基板移載装置におけるツィーザを挿入することがで
きる。すなわち、ツィーザを基板の下方の空所に挿入す
ることにより、基板をツィーザによって下側から機械的
に支持することができるため、基板を機械式基板移載装
置によって授受することができる。
【0009】そして、前記した基板処理装置によれば、
サセプタには突上棒挿通孔が開設されていないため、サ
セプタに保持された状態で加熱ユニットによって加熱さ
れる基板の温度分布は均一になり、その結果、基板の処
理状態は基板面内において全体にわたって均一になる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態であ
る基板処理装置を図面に即して説明する。
【0011】図1および図2に示されているように、本
発明に係る基板処理装置は、枚葉式CVD装置(枚葉式
コールドウオール形CVD装置)として構成されてい
る。枚葉式CVD装置10は基板としてのウエハ1を処
理する処理室11を形成したチャンバ12を備えてお
り、チャンバ12は下側カップ13と上側カップ14と
ボトムキャップ15とが組み合わされて上下端面がいず
れも閉塞した円筒形状に形成されている。
【0012】チャンバ12の下側カップ13の円筒壁の
中間部にはゲートバルブ17によって開閉されるウエハ
搬入搬出口16が水平方向に横長に開設されており、ウ
エハ搬入搬出口16は基板であるウエハ1を処理室11
に機械式ウエハ移載装置によって搬入搬出し得るように
形成されている。すなわち、図1に示されているよう
に、ウエハ1は機械式ウエハ移載装置のツィーザ2によ
って下から機械的に支持された状態で、ウエハ搬入搬出
口16を搬送されて処理室11に対して搬入搬出される
ようになっている。
【0013】下側カップ13と上側カップ14との間に
は円形リング形のパイプ形状に形成された排気ダクト1
8が設置されており、排気ダクト18の内周壁には複数
個の排気口19が周方向に等間隔に配置されて径方向に
貫通するように開設されている。排気ダクト18には真
空ポンプ等からなる真空排気装置(図示せず)が流体的
に接続されており、排気ダクト18は処理室11を複数
個の排気口19によって周方向において均等に真空排気
することにより所定の真空度に排気するようになってい
る。複数個の排気口19は下側カップ13のウエハ搬入
搬出口16よりも若干高い位置に配された状態になって
いる。
【0014】チャンバ12の上側カップ14には処理ガ
スを供給するガスヘッド20が一体的に組み込まれてい
る。すなわち、上側カップ14の天井壁には複数個のガ
ス導入口21が開設されており、各ガス導入口21には
原料ガスやパージガス等の処理ガス3(図3参照)を導
入するガス供給装置(図示せず)がガス導入管(図示せ
ず)を介してに流体的に接続されている。上側カップ1
4と下側カップ13(排気ダクト18)との合わせ面に
は円板形状に形成されたガス吹出プレート(以下、プレ
ートという。)22がガス導入口21から間隔を置いて
水平に嵌入されて固定されており、プレート22には複
数個のガス吹出口(以下、吹出口という。)23が全面
にわたって均一に配置されて上下を流通させるように開
設されている。上側カップ14の内側面とプレート22
の上面とが画成する内側空間によってガス溜め24が形
成されており、ガス溜め24はガス導入口21に導入さ
れた処理ガスを全体的に均等に拡散させて各吹出口23
から均等にシャワー状に吹き出させるようになってい
る。
【0015】チャンバ12のボトムキャップ15の中心
には挿通孔25が円形に開設されており、挿通孔25の
中心線上には円筒形状に形成された支持軸26が処理室
11に下方から挿通されている。支持軸26はエアシリ
ンダ装置等が使用された昇降駆動装置(図示せず)によ
って昇降されるようになっているとともに、電動モータ
等が使用された回転駆動装置(図示せず)によって回転
されるようになっている。また、支持軸26の円筒中空
部には不活性ガスとしての窒素ガス(図示せず)を供給
する窒素ガス供給装置(図示せず)が接続されている。
【0016】支持軸26の外側にはベローズ27が同心
円に設置されており、ベローズ27の上端はボトムキャ
ップ15の下面の挿通孔25の周囲に固定され、ベロー
ズ27の下端は昇降駆動装置の機枠に固定されている。
したがって、ベローズ27は挿通孔25を被覆して処理
室11の気密を維持した状態になっている。
【0017】支持軸26の上端には回転ドラム30が同
心に配されて水平に固定されており、回転ドラム30は
支持軸26によって回転されるようになっている。すな
わち、回転ドラム30はドーナツ形の平板に形成された
回転板31と、円筒形状に形成された回転筒32とを備
えており、回転板31の内周縁辺部が円筒形状の支持軸
26の上端開口に固定されて、回転板31の上面の外周
縁辺部に回転筒32が同心円に固定されている。
【0018】回転ドラム30の回転筒32の上端にはサ
セプタ33が回転筒32の上端開口を閉塞するように被
せられている。サセプタ33は炭化シリコンや窒化アル
ミニウムが使用されて、外径がウエハ1の外径よりも若
干小径の円板形状に形成されており、下面の周辺部が回
転筒32の上面に係合して回転ドラム30に一体回転す
るように支持された状態になっている。
【0019】回転ドラム30の内部には加熱ユニット3
4が同心に配されて支柱35によって水平に固定されて
いる。加熱ユニット34はヒータや温度センサおよび反
射板(いずれも図示せず)を備えており、サセプタ33
が保持したウエハ1を全体にわたって均一に加熱するよ
うに構成されている。加熱ユニット34のヒータの電力
配線および温度センサの信号線等の電線36は支持軸2
6の中空部を挿通して回転ドラム30の外部に引き出さ
れることにより、支持軸26や回転ドラム30の回転を
妨害しないようになっている。
【0020】処理室11の上部にはウエハ1のサセプタ
33に対する授受に際してウエハ1を保持するウエハホ
ルダ40が設置されており、ウエハホルダ40はウエハ
1のサセプタ33に対する授受に際してウエハ1を保持
することにより、ウエハ1をサセプタ33に対して相対
的に昇降させるように構成されている。ウエハホルダ4
0は円形リング形状に形成された吊持リング41を備え
ており、吊持リング41は処理室11の内周面に嵌入さ
れて固定されている。吊持リング41の下端面には三本
の支柱42が周方向に等間隔に配置されて垂直方向下向
きに垂下されており、三本の支柱42はウエハ搬入搬出
口16におけるウエハ1の搬入搬出作業を妨げない位置
にそれぞれ配設されている。
【0021】三本の支柱42の下端には一部に切欠部4
4を有する円形リング形状に形成された保持リング43
が同心円に配されて吊持されている。保持リング43の
内径はその上面の内周縁部がウエハ1の下面の外周縁部
に下側から係合し得るように設定されているとともに、
サセプタ33および回転ドラム30の外径よりも小径に
設定されている。つまり、保持リング43はウエハ1を
下から保持した状態で、サセプタ33を潜り抜けさせる
ことができるようになっている。保持リング43の切欠
部44はウエハ搬入搬出口16におけるウエハ1の搬入
搬出作業を妨げない位置に配されている。
【0022】次に、以上の構成に係る枚葉式CVD装置
の作用を説明する。
【0023】図1および図2に示されているように、ウ
エハ1の搬出時に回転ドラム30が支持軸26によって
下限位置に下降されると、ウエハホルダ40がウエハ1
をその保持リング43の上面の内周縁部がウエハ1の下
面の外周縁部に下側から係合することにより保持する状
態になるため、ウエハ1はサセプタ33の上面から浮き
上がった状態になる。
【0024】このようにウエハホルダ40がウエハ1を
サセプタ33の上面から浮き上がらせた状態になると、
ウエハ1の下方空間すなわちウエハ1の下面とサセプタ
33の上面との間に挿入スペースが形成された状態にな
るため、ウエハ移載装置のツィーザ2がウエハ搬入搬出
口16からウエハ1の挿入スペースに挿入される。この
際、三本の支柱42はウエハ搬入搬出口16に挿入され
るウエハ移載装置のツィーザ2に干渉しない。
【0025】図2に示されているように、ウエハ1の下
方に挿入されたツィーザ2は上昇することによりウエハ
1を移載して受け取る。この際、保持リング43のウエ
ハ搬入搬出口16に対向する位置には切欠部44が配さ
れているため、保持リング43はウエハ搬入搬出口16
に挿入されるウエハ移載装置のツィーザ2に干渉しな
い。ウエハ1を受け取ったツィーザ2はウエハ搬入搬出
口16を後退してウエハ1を処理室11から搬出する。
ツィーザ2によってウエハ1を搬出したウエハ移載装置
は処理室11の外部の空ウエハカセット等の所定の収納
場所(図示せず)にウエハ1を移載する。
【0026】その後、ウエハ移載装置は実ウエハカセッ
ト等の所定の収納場所(図示せず)から、次回に成膜処
理するウエハ1をツィーザ2によって受け取って、ウエ
ハ搬入搬出口16から処理室11に搬入する。図2に示
されているように、ツィーザ2はウエハ1を保持リング
43の上方においてウエハ1の中心がサセプタ33の中
心と一致する位置に搬送する。ウエハ1を所定の位置に
搬送すると、ツィーザ2は若干下降することによりウエ
ハ1を保持リング43に移載する。この際、保持リング
43は上面の内周縁部をウエハ1の下面の外周縁部に下
から僅かに係合することにより、ウエハ1の受け取った
状態になる。
【0027】このようにしてウエハ1をウエハホルダ4
0の保持リング43に受け渡したツィーザ2は、ウエハ
搬入搬出口16から処理室11外へ退出する。ツィーザ
2が処理室11から退出すると、ウエハ搬入搬出口16
はゲートバルブ17によって閉じられる。
【0028】図3に示されているように、ゲートバルブ
17が閉じられると、回転ドラム30が支持軸26によ
って処理室11に対して上昇される。回転ドラム30の
上昇に伴ってサセプタ33が保持リング43に保持され
たウエハ1の所まで上昇すると、図4に示されているよ
うに、サセプタ33は保持リング43を下から上に通り
過ぎることによって保持リング33が下から支持したウ
エハ1を受け取る。ウエハホルダ40が処理室11に固
定されているため、サセプタ33にウエハ1を受け渡し
た後は、保持リング43は回転ドラム30の上昇に伴っ
てサセプタ33に対して相対的に下降して行く。
【0029】図3に示されているように、回転ドラム3
0すなわちサセプタ33は処理室11を支持軸26によ
って上昇されて、ウエハ1の上面がプレート22の下面
に近接する高さに停止される。
【0030】サセプタ33に移載されたウエハ1は加熱
ユニット34によって加熱されるとともに、温度を測定
される。そして、加熱ユニット34のヒータの加熱量は
温度センサの測定結果に従ってフィードバック制御され
る。
【0031】この際、サセプタ33には突上棒挿通孔が
開設されていないことにより、加熱ユニット34の熱が
突上棒挿通孔から逃げるのを必然的に防止することがで
きるため、ウエハ1の温度分布は全体にわたって均一に
なる。また、保持リング43はウエハ1の外縁部に僅か
に接触しているだけであるため、加熱ユニット34の加
熱に影響を及ぼすことはなく、ウエハ1の温度分布は全
体にわたって均一になる。万一、ウエハ1の温度分布の
均一性に影響があったとしても、ウエハ1の外周縁部に
は回路パターンが形成されていないため、ICの生産性
には影響がない。
【0032】そして、排気ダクト18が真空排気装置に
よって排気されることにより、処理室11が複数個の排
気口19により周方向において均等に排気されるととも
に、回転ドラム30が支持軸26によって回転される。
排気ダクト18の排気量および回転ドラム30の回転が
安定した時点で、処理ガス3がガス導入口21に導入さ
れる。
【0033】ガス導入口21に導入された処理ガス3は
ガス溜め24に作用する排気口19の排気力によってガ
ス溜め24に流入するとともに、径方向外向きに放射状
に拡散して、プレート22の各吹出口23からそれぞれ
が略均等な流れになって、ウエハ1に向かってシャワー
状に吹き出す。吹出口23群からシャワー状に吹き出し
た処理ガス3は排気口19に吸い込まれて排気されて行
く。この際、周方向に間隔を置いて配置された複数個の
排気口19によって周方向において均等に排気されてい
るため、吹出口23群からシャワー状に吹き出した処理
ガス3は放射状外向きに全周にわたって均等に流れて行
く。
【0034】また、回転ドラム30に支持されたサセプ
タ33上のウエハ1は回転しているため、吹出口23群
からシャワー状に吹き出して全周にわたって均等に流れ
て行く処理ガス3はウエハ1の全面にわたって均等に接
触する状態になる。ここで、処理ガス3の熱化学反応に
よる成膜レートは処理ガス3のウエハ1に対する接触量
に依存するため、処理ガス3がウエハ1の全面にわたっ
て均等に接触すれば、ウエハ1に処理ガス3によって形
成されるCVD膜の膜厚分布や膜質分布はウエハ1の全
面にわたって均一になる。
【0035】また、サセプタ33に突上棒挿通孔が開設
されていないことにより、加熱ユニット34によって加
熱されるウエハ1の温度分布は全面において均一な状態
になっている。ここで、熱化学反応による成膜レートは
ウエハ1の温度分布に依存するため、ウエハ1の温度分
布が全面にわたって均一であれば、ウエハ1に熱化学反
応によって形成されるCVD膜の膜厚分布や膜質分布は
ウエハ1の全面にわたって均一に制御される。
【0036】また、図3に示されているように、ウエハ
ホルダ40の吊持リング41が回転ドラム30の外側で
ウエハ1の若干下方に水平に配置された状態になってい
るため、処理ガス3が回転ドラム30の下側に回り込む
のを防止することができる。したがって、回転ドラム3
0の下側に回り込んだ処理ガス3により反応生成物や未
反応生成物が処理室11や回転ドラム30および支持軸
26の表面に付着して堆積するのを未然に防止すること
ができる。
【0037】以上のようにしてCVD膜がウエハ1の全
面にわたって均一に形成されて所定の処理時間が経過す
ると、図1に示されているように、回転ドラム30は支
持軸26によって処理室11の底部に下降される。回転
ドラム30の下降の途中において、処理室11に固定さ
れたウエハホルダ40の保持リング43はウエハ1に下
側から係合することによりウエハ1をサセプタ33から
受け取る。
【0038】以降、前述した作業が繰り返されることに
より、ウエハ1にCVD膜が枚葉式CVD装置10によ
って枚葉処理されて行く。
【0039】前記実施の形態によれば、次の効果が得ら
れる。
【0040】1) ウエハ1のサセプタ33に対する授受
に際してウエハ1を保持するウエハホルダ40を処理室
11に対して昇降するサセプタ33の外側に配置して処
理室11に固定することにより、サセプタ33に突上棒
挿通孔を開設しないで済むため、加熱ユニット34の熱
が突上棒挿通孔から逃げるのを必然的に防止することが
でき、その結果、ウエハ1の温度分布を全体にわたって
均一に制御することができる。
【0041】2) ウエハホルダ40の保持リング43の
内周縁部でウエハ1の外周縁部を係合することによって
ウエハ1を保持するように構成することにより、保持リ
ング43のウエハ1との接触面積を小さく制限すること
ができるため、加熱ユニット34の加熱への影響を抑制
することができ、ウエハ1の温度分布を全体にわたって
均一に制御することができる。万一、ウエハ1の温度分
布の均一性に影響があったとしても、ウエハ1の外周縁
部には回路パターンが形成されていないため、ICの生
産性に影響が及ぶのを防止することができる。
【0042】3) ウエハ1のサセプタ33に対する授受
に際して、ウエハホルダ40がウエハ1を保持してウエ
ハ1の下面とサセプタ33の下面に挿入スペースを形成
することにより、その挿入スペースにツィーザ2を挿入
することができるため、ウエハ1をツィーザ2によって
下側から機械的に支持することができ、ウエハ1を機械
式ウエハ移載装置によって授受することができる。
【0043】4) 前記3)により、ウエハ移載装置として
構造が複雑な真空吸着保持装置を使用した真空吸着式ウ
エハ移載装置または静電吸着保持装置を使用した静電吸
着式ウエハ移載装置を採用しなくても済むため、枚葉式
CVD装置の製造コストを大幅に低減することができ、
また、適用範囲が制限されることもなく、常圧CVD装
置や減圧CVD装置およびプラズマCVD装置等の基板
処理装置全般に適用することができる。ちなみに、真空
吸着保持装置は非接触形真空吸着保持装置を含めてウエ
ハの上下面の差圧によってウエハを保持するため、減圧
室では使用することができない。また、静電吸着保持装
置は静電気を利用してウエハを吸着するため、静電破壊
の危惧がある場合には使用することができないし、除電
装置や帯電防止装置等が必要になり、その構造や運用が
複雑になる。
【0044】5) ウエハ1を保持したサセプタ33を回
転させることにより、処理ガス3をウエハ1の全面にわ
たって均等に接触させることができるため、処理ガス3
によってウエハ1に形成されるCVD膜の膜厚分布や膜
質分布を全面にわたって均一に制御することができる。
【0045】6) 複数個の排気口19を周方向に間隔を
置いて配置して周方向において均等に排気することによ
り、吹出口23群からシャワー状に吹き出した処理ガス
3を放射状外向きに全周にわたって均等に流すことがで
きるため、ウエハ1に処理ガス3によって形成されるC
VD膜の膜厚分布や膜質分布をウエハ1の全面にわたっ
て均一に制御することができる。
【0046】7) ウエハホルダ40の吊持リング41を
回転ドラム30の外側でウエハ1の若干下方に水平に配
置することにより、処理ガス3が回転ドラム30の下側
に回り込むのを吊持リング41によって防止することが
できるため、回転ドラム30の下側に回り込んだ処理ガ
ス3により反応生成物や未反応生成物が処理室11や回
転ドラム30および支持軸26の表面に付着して堆積す
るのを未然に防止することができる。
【0047】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、
種々に変更が可能であることはいうまでもない。
【0048】例えば、ウエハホルダのウエハを保持する
保持部は保持リングによって構成するに限らず、ウエハ
の外周縁部に下から係合する係合爪を三本の支柱に径方
向内向きの水平に突設してもよい。
【0049】基板はウエハに限らず、LCD装置の製造
工程におけるガラス基板や液晶パネル等の基板であって
もよい。
【0050】本発明は、枚葉式コールドウオール形CV
D装置に限らず、ドライエッチング装置等の基板処理装
置全般に適用することができる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
基板の授受のための突上棒挿通孔を省略することができ
るため、基板の温度分布を全体にわたって均一に制御す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である枚葉式CVD装置
のウエハ搬入搬出工程を示す正面断面図である。
【図2】その主要部を示す斜視図である。
【図3】その枚葉式CVD装置の処理工程を示す正面断
面図である。
【図4】その主要部を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…ウエハ(基板)、2…ウエハ移載装置のツィーザ、
3…処理ガス、10…枚葉式CVD装置(基板処理装
置)、11…処理室、12…チャンバ、13…下側カッ
プ、14…上側カップ、15…ボトムキャップ、16…
ウエハ搬入搬出口、17…ゲートバルブ、18…排気ダ
クト、19…排気口、20…ガスヘッド、21…ガス導
入口、22…ガス吹出プレート、23…ガス吹出口、2
4…ガス溜め、25…挿通孔、26…支持軸、27…ベ
ローズ、30…回転ドラム、31…回転板、32…回転
筒、33…サセプタ、34…加熱ユニット、35…支
柱、36…電線、40…ウエハホルダ、41…吊持リン
グ、42…支柱、43…保持リング、44…切欠部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4K030 CA04 CA12 FA10 GA12 KA24 5F031 CA02 FA01 FA07 FA12 GA02 GA48 GA49 HA32 HA37 HA58 HA59 JA01 JA46 LA15 MA28 NA01 5F045 BB02 DP03 EB02 EF05 EK07 EN01 EN04 EN06 EN10

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板を収容して処理する処理室と、この
    処理室内に設置されて前記基板が載置されるサセプタ
    と、このサセプタに載置された前記基板を加熱する加熱
    ユニットとを備えている基板処理装置において、前記基
    板下面の周辺部に下から係合する基板ホルダが前記処理
    室に設置されており、この基板ホルダは前記サセプタと
    相対的に上下動することにより前記基板を前記サセプタ
    に対して授受するように構成されていることを特徴とす
    る基板処理装置。
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