JP2001338587A - ジャイロトロン - Google Patents

ジャイロトロン

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JP2001338587A
JP2001338587A JP2000160186A JP2000160186A JP2001338587A JP 2001338587 A JP2001338587 A JP 2001338587A JP 2000160186 A JP2000160186 A JP 2000160186A JP 2000160186 A JP2000160186 A JP 2000160186A JP 2001338587 A JP2001338587 A JP 2001338587A
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JP
Japan
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electromagnetic wave
gyrotron
electron gun
cavity
electron
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JP2000160186A
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Inventor
Tsuyoshi Kariya
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】安定な動作が可能なジャイロトロンを提供す
る。 【解決手段】この発明のジャイロトロン1のビームトン
ネル部6の周囲には、電磁波8を透過可能でビームトン
ネル部内を真空に保持するためのセラミックス等の誘電
体円筒18が気密接合され、誘電体円筒のビームトンネ
ル部の外周に誘電体パイプ19がらせん状に巻かれてい
る。さらに、これらの周りに、金属円筒の電磁波シール
ド部材20が取り付けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、核融合炉のプラ
ズマ加熱等に利用されるミリ波帯の大電力電磁波を出力
するジャイロトロンに関する。
【0002】
【従来の技術】核融合等においてプラズマを加熱する手
段として、例えばミリ波帯の電磁波を用いる方法が知ら
れている。なお、ミリ波帯の電磁波を発振させるための
発振源として、ジャイロトロンが有望視されている。
【0003】図3に示されるように、ジャイロトロン1
01においては、マグネトロン型電子銃103で生成さ
れた旋回電子ビーム102は、ビームトンネル106を
通って、共振空胴すなわちキャビティ107に導かれ
る。
【0004】キャビティ107で生成されたミリ波10
8は、放射器109と反射器110からなる準光学的モ
ード変換器すなわち反射型モード変換器111で平行ビ
ーム状に変換され、出射ミラー112により反射され
て、出力導波管113の出力窓114から外部へ導出さ
れる。
【0005】なお、電子銃103により生成される旋回
電子ビーム102およびキャビティ107における電子
ビームとミリ波108との相互作用は、電子ビーム加速
電圧とともに、磁界装置115,116により、それぞ
れ適正に設定される。なお、コレクタ105の外周には
用済後の電子ビームを広範囲に分散させるスイープコイ
ル104が配置されてる。
【0006】また、ビームトンネル106の内面に炭化
珪素等の電磁波吸収体117が付着されている、このビ
ームトンネル内に波及する不要電磁波を吸収するように
なっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ビームトン
ネル部での電磁波の吸収効率が低いと、安定な動作が妨
げられる。また、電磁波吸収体がビームトンネル部の内
壁に付設されている構造の場合、電磁波吸収による温度
上昇によってガス放出が起こり、同様に安定な動作が妨
げられる。
【0008】この発明の目的は、ガス放出などの不都合
を生じないで、不要電磁波を効率よく確実に吸収するこ
とにより安定動作を維持できるジャイロトロンを提供す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記問題点
に基づきなされたもので、電子ビームを出射する電子銃
と、この電子銃から出射された電子ビームを捕捉するコ
レクタと、前記電子銃と前記コレクタとの間に設けら
れ、前記電子ビームとの相互作用により電磁波を生成す
るキャビティと、このキャビティと前記電子銃と間に設
けられ、前記電子ビームを前記電子銃から前記キャビテ
ィに案内するビームトンネル部と、少なくとも前記キャ
ビティ内に磁界を形成するように設けられた磁界装置と
を具備するジャイロトロンにおいて、前記ビームトンネ
ル部は、前記電子ビームの通路に面するビームトンネル
壁に電磁波を通過可能な多数のスリットが形成されると
ともに、前記スリットを取り巻いて真空保持用誘電体筒
が設けられ、且つ前記誘電体筒の外周に電磁波吸収部材
が配置されていることを特徴とするジャイロトロン装置
である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いてこの発明の実
施の形態であるジャイロトロンについて詳細に説明す
る。
【0011】図1は、ジャイロトロン1を示す概略図で
ある。図1に示されるように、ジャイロトロン1は、中
空の旋回電子ビーム2を生成するマグネトロン型電子銃
3と、この電子銃3により生成されたキャビティを経た
用済後の電子ビーム2を捕捉するコレクタ5を有する。
【0012】電子銃3とコレクタ5との間には、電子銃
3で生成された電子ビーム2を利用してミリ波またはマ
イクロ波を生起させるキャビティ7と、このキャビティ
7に向けて電子ビーム2を案内するビームトンネル部6
が設けられている。
【0013】キャビティ7とコレクタ5との間には、放
射器9と反射器10を含み、キャビティ7で生起された
電磁波ビーム8を平行ビーム状に変換する準光学的モー
ド変換器11と、モード変換器11により平行ビーム状
に変換された電磁波ビーム8をジャイロトロン1の外部
に反射する出射ミラー12が設けられている。
【0014】なお、出射ミラー12により反射された平
行ビーム状の電磁波ビーム8は、出力導波管13の出力
窓14を通じて導出される。
【0015】また、電子銃3により生成される旋回電子
ビーム2およびキャビティ7における電子ビームとミリ
波8との相互作用は、電子ビーム加速電圧とともに、磁
界装置15,16により、それぞれ適正に設定される。
また、コレクタ5のまわりには、スイープコイル4が配
置されている。
【0016】ビームトンネル部6には、キャビティ7か
ら漏れだしてビームトンネル部6内に達した不要電磁波
を通過させる多数の細長いスリット6a,6b、及びこ
の不要電磁波を吸収する電磁波吸収部材17が設けられ
ている。
【0017】図2は、その要部を説明する拡大図であ
る。
【0018】図2に示されるように、ビームトンネル部
6は、キャビティ7に接続される側の直径が電子銃3に
接続される側の直径よりも細く形成されたテーパ状の管
状導体であって、これに管軸方向に細長く形成された複
数のスリット群6aおよび6bが設けられている。な
お、それぞれのスリット6a,6bは、外周を等分する
ように、キャビティ7側に、例えば16個(6a)、電
子銃3側に、例えば22個(6b)、設けられている。
【0019】ビームトンネル部6のまわりには、電磁波
8を透過可能でビームトンネル部6内を真空に保持する
ためのセラミックス等の誘電体円筒18が気密接合さ
れ、この誘電体円筒18のビームトンネル部6の外周に
誘電体パイプ19がらせん状に巻かれている。さらに、
これらの周りに、金属円筒の電磁波シールド部材20が
取り付けられている。
【0020】誘電体パイプ19は、電磁波が透過可能
な、例えばテフロン(登録商標)チューブ等がキャビテ
ィ領域の冷媒通路7aと直列に接続され、さらに電子銃
側の冷媒通路3aに接続され、矢印のように冷媒が流通
される。なお、冷媒としては、例えば水(工業用水)等
が利用される。
【0021】ビームトンネル部6内にあらわれた不要電
磁波は、スリット6a,6bおよび誘電体円筒18を通
って誘電体パイプ19の中を流れる水等の吸収体に吸収
される。
【0022】電磁波シールド20は、吸収部材17で吸
収し切れない電磁波8を誘電体パイプ19側に反射して
再び吸収させるとともに、ジャイロトロン管本体の外部
に電磁波が漏洩することを防止し、且つ万一誘電体パイ
プ19から水が漏れるような事態が生じた場合であって
も、水が管外に漏出することを防止する機能を備えてい
る。
【0023】なお、スリット群は、2組に限らず、ビー
ムトンネル部6の軸方向に1群または3群あるいはそれ
以上設けられてもよい。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、この発明のジャイ
ロトロンは、電子ビームの通路に面するビームトンネル
壁に電磁波を通過可能な多数のスリットが形成されると
ともに、スリットを取り巻いて真空保持用誘電体筒が設
けられ、且つ誘電体筒の外周に電磁波吸収部材が配置さ
れているビームトンネル部を有することから、キャビテ
ィにより生起されて電子銃側に向かう不要電磁波を、確
実に吸収できる。
【0025】また、電磁は吸収部材は、真空領域の外に
設けられているので、管外にガス放出が生じる不都合も
なく、安定な動作のジャイロトロンが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態が適用されるジャイロト
ロンを示す概略図。
【図2】図1に示したジャイロトロンのビームトンネル
部を示す要部拡大縦断面図。
【図3】周知のジャイロトロンを示す概略図。
【符号の説明】
1 ・・・ジャイロトロン、 3 ・・・電子銃、 6 ・・・ビームトンネル部、 7 ・・・キャビティ、 11 ・・・モード変換器、 17 ・・・電磁波吸収部材、 18 ・・・誘電体円筒、 19 ・・・誘電体パイプ、 20 ・・・シールド円筒。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電子ビームを出射する電子銃と、この電子
    銃から出射された電子ビームを捕捉するコレクタと、前
    記電子銃と前記コレクタとの間に設けられ、前記電子ビ
    ームとの相互作用により電磁波を生成するキャビティ
    と、このキャビティと前記電子銃と間に設けられ、前記
    電子ビームを前記電子銃から前記キャビティに案内する
    ビームトンネル部と、少なくとも前記キャビティ内に磁
    界を形成するように設けられた磁界装置とを具備するジ
    ャイロトロンにおいて、 前記ビームトンネル部は、前記電子ビームの通路に面す
    るビームトンネル壁に電磁波を通過可能な多数のスリッ
    トが形成されるとともに、前記スリットを取り巻いて真
    空保持用誘電体筒が設けられ、且つ前記誘電体筒の外周
    に電磁波吸収部材が配置されていることを特徴とするジ
    ャイロトロン。
  2. 【請求項2】前記ビームトンネル部は、さらに前記電磁
    波吸収部材を取り巻く電磁波シールド部材により覆われ
    ていることを特徴とする請求項1記載のジャイロトロ
    ン。
  3. 【請求項3】前記電磁波吸収部材は、前記真空保持用誘
    電体筒の外周に電磁波吸収性の流体が流れる構成による
    ものであることを特徴とする請求項1記載のジャイロト
    ロン。
  4. 【請求項4】前記電磁波吸収部材は、前記真空保持用誘
    電体筒の外周に誘電体製パイプがまかれ、前記誘電体製
    パイプに電磁波吸収性の流体が流される構成であること
    を特徴とする請求項3記載のジャイロトロン。
  5. 【請求項5】前記ビームトンネル部は、前記電子ビーム
    の通路に面する前記ビームトンネル壁に間隔を置いて形
    成された複数のスリット群を備えていることを特徴とす
    る請求項1記載のジャイロトロン。
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