JP2001338042A - 測定データ処理方法及び測定データ処理装置 - Google Patents

測定データ処理方法及び測定データ処理装置

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JP2001338042A
JP2001338042A JP2000154055A JP2000154055A JP2001338042A JP 2001338042 A JP2001338042 A JP 2001338042A JP 2000154055 A JP2000154055 A JP 2000154055A JP 2000154055 A JP2000154055 A JP 2000154055A JP 2001338042 A JP2001338042 A JP 2001338042A
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JP2000154055A
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Takeshi Abe
健 安部
Atsushi Fukuoka
敦 福岡
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Tokyo Gas Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】良質で安価な測定データ処理サービスを提供す
ることができる測定データ処理方法を提供する。 【解決手段】建築物などの検査・診断業務などの測定デ
ータ処理サービスを実施する複数のユーザそれぞれが、
測定データ処理を請け負うサービスを提供するサービス
事業者のサーバを利用して、測定機器による検査・診断
用測定データの処理結果を出力する。そのために、各ユ
ーザが処理結果のフォーマットをサーバにあらかじめ登
録する。サーバは、そのフォーマットに対応するIDを
各ユーザに通知する。各ユーザは、測定の際に、測定デ
ータとIDをサーバに送信する。そして、サーバは、測
定データの処理結果を、測定データとともに受信したフ
ォーマットに変換して出力する。従って、ユーザは、サ
ービス提供者のサーバを利用することで、レポート作成
が可能となり、検査・診断サービスを安価に提供するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、測定機器によって
測定されたデータをサーバで処理する測定データ処理方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、建築物などの設備の劣化診断や
省エネコンサルティング業務などにおける設備診断サー
ビス業務では、診断対象となる現場の様々なデータの測
定が必要である。データは、所定の測定機器によって現
場で測定される。測定されるデータは、コンピュータ装
置において、所定の処理が施される。近年においては、
測定データを、インターネットなどのネットワークを介
してコンピュータ装置に送信するシステムも提案されて
いる。そして、コンピュータ装置の処理結果に基づいた
診断結果が、レポートとして作成され、顧客に提供され
る。レポートは、設備診断業者の技術者の手作業によっ
て作成されてもよいし、コンピュータ装置の所定の解析
処理(診断処理)に基づいて、所定のフォーマットで自
動的に作成されてもよい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般的に、上記検査・
診断業務及びコンサルティング業務を行う各設備診断業
者は、それぞれノウハウを有し、オリジナルの測定デー
タ処理サービスを提供するため、たとえ、診断対象が同
じ場合であっても、当然のことながら、各設備診断業者
ごとに、測定データを取得し、その測定データの処理結
果を分析する測定データ処理システムを構築する必要が
ある。これは、検査・診断業務などの測定データ処理サ
ービスが割高となる一つの原因である。
【0004】また、新たに測定データ処理サービス業務
への参入を目指す事業者にとって、自前の測定データ処
理システムを導入することは、資金的に負担となる場合
が多い。
【0005】従って、本発明の目的は、良質で安価な測
定データ処理サービスを提供することができる測定デー
タ処理方法を提供することにある。
【0006】さらに、本発明の目的は、コスト負担の少
ない測定データ処理サービスを可能とする測定データ処
理方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の測定データ処理方法は、測定機器によって測
定されたデータをサーバで処理する測定データ処理方法
において、前記データの処理結果を出力するための少な
くとも1つのフォーマットを登録し、登録された各フォ
ーマットに対応するIDを発行し、前記測定機器から前
記データ及びそれに付されるIDをネットワークを介し
て取得し、前記データに対して所定の処理を実行し、前
記データの処理結果を前記IDに対応するフォーマット
で出力することを特徴とする。
【0008】また、上記目的を達成するための本発明の
別の測定データ処理方法は、少なくとも1つの測定機器
によって測定される複数のデータをサーバで処理する測
定データ処理方法において、前記複数のデータの処理結
果を統合して出力するための少なくとも1つのフォーマ
ットを登録し、登録された各フォーマットを識別し、且
つ複数のデータ間を関連付けるためのIDを発行し、前
記測定機器から前記複数のデータ及びそれぞれに付され
る前記IDをネットワークを介して取得し、前記複数の
データに対して所定の処理を実行し、同一のIDが付さ
れた複数のデータの処理結果を統合して、前記IDに対
応するフォーマットで出力することを特徴とする。
【0009】上記方法により、複数のユーザが同じサー
バを利用する場合に、それぞれがあらかじめ登録した別
々のフォーマットで処理結果を出力することが可能とな
る。
【0010】また、上記方法において、前記サーバに
は、複数種類の処理が登録され、少なくとも一つのデー
タ及び各データに付されるIDを取得すると、前記ID
に基づいて、前記複数の処理のうちの一つの処理を、前
記データに対して実行することを特徴とする。
【0011】このように、登録されたフォーマットに対
応するIDによって、処理を識別することで、サーバは、
複数の処理を実行することができる。
【0012】さらに、上記方法において、前記サーバに
よって実行される前記処理、前記フォーマット、前記測
定機器のデータ形式は、前記サーバを管理する者又はそ
れ以外の第三者によって登録されることを特徴とする。
即ち、サーバ管理者以外のユーザも、自己が開発した処
理や、独自のフォーマットを登録し、利用可能とするこ
とで、測定データ処理の多様化、高度化ニーズに対応す
ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。しかしながら、本発明の技術的範囲が、本
実施の形態に限定されるものではない。
【0014】本発明の実施の形態では、設備の検査・診
断などにおける測定データ演算、その演算結果の分析、
レポート作成の工程を含む一連の測定データ処理を請け
負うサービスが、新たなサービスとして提供される。そ
して、この新たなサービスを提供するサービス事業者
は、以下に説明する測定データ処理装置(サーバ)を用
意し、このサーバによって、本発明の測定データ処理方
法が実行される。
【0015】図1は、本発明の実施の形態における第一
の測定データ処理方法を説明するための模式図であっ
て、図2は、第一の測定データ処理方法のフローチャー
トである。第一の測定データ処理方法では、サーバ10
は、測定データに対して単一の演算・分析処理(以下、
単に処理という場合もある)を実行する。図1を参照し
ながら、図2について説明する。
【0016】まず、サービス事業者からのサービスの提
供を受けるユーザ(設備診断業者)が、サーバ10での
測定データ処理に基づいて作成されるレポートの様式
(フォーマット)をあらかじめサーバ10に登録する。
サーバ10は、インターネット上にフォーマットを登録
するためのサイト(ホームページ)を提供し、ユーザが
そこにアクセスすることによりフォーマットの登録が行
われる。フォーマットの登録において、サーバ10は、
フォーマットを構成するための複数のテンプレート(構
成要素)をあらかじめ用意しておく。ユーザは、それら
を選択して、フォーマットを構成することができる。即
ち、ステップS100において、ユーザは、まず、テン
プレートの利用を選択する。
【0017】図3は、レポートのフォーマットの例であ
って、例えば、建築物内の銅配管の腐食度合いを診断す
る銅配管腐食検査処理である場合の検査結果レポートの
フォーマットである。図3において、レポートの各項目
がテンプレートとしてあらかじめ用意されており、ユー
ザは、必要なテンプレートを選択する(S101)。そ
して、ユーザは、選択したテンプレートを自由な大き
さ、配列にカスタマイズして、フォーマットを登録する
(S102)。また、テンプレートは、測定結果など図
示される項目に限られない。例えば、図3に示すよう
に、測定機器の原理、解説又は、銅配管の測定の場合、
銅配管の腐食に関する一般的な資料なども用意され、ユ
ーザは、必要に応じて、それらも選択することができ
る。また、ユーザの自社名などをフォーマット内に挿入
することもできる。
【0018】また、ユーザは、ステップS100におい
て、フォーマット作成を選択すると、用意されたテンプ
レートを利用せずに、オリジナルのフォーマットを作成
し、登録することもできる(S110)。オリジナルの
フォーマット登録については後述する。
【0019】テンプレートの利用又はオリジナルなフォ
ーマットの作成によりフォーマットが登録されると、サ
ーバ10は、登録されたフォーマットに対応するID(識
別子)をユーザに対して発行する(S103)。即ち、
登録されるフォーマット毎に異なるIDが付与される。フ
ォーマット登録は、ユーザ毎に行われるので、複数のユ
ーザそれぞれに対して異なるIDが発行されることとな
る。また、ユーザは、フォーマット登録の際に、サーバ
10の利用に対する課金情報を入力する(S104)。
課金情報は、例えば、クレジットカード番号や銀行の引
き落とし口座番号である。
【0020】ユーザは、IDを取得した後、現場におい
て、測定機器による測定を行う(S105)。測定で
は、測定対象に応じた測定機器が使用される。例えば、
建築物内の銅配管の腐食程度を測定する場合、測定機器
は、本出願人により発明された簡易配管検査装置(特願
平10-189149号参照)が利用されてもよい。本出願人に
より開発された簡易配管検査装置は、渦流探傷技術を用
いて配管の腐食を検知するセンサ装置と、センサ装置か
らの信号を処理し、サーバ10との通信機能を有する携
帯情報端末とを備えて構成される。
【0021】測定機器は、測定されたデータ、取得した
ID及びレポートの送付先情報(電子メールアドレス又は
郵送先住所など)とともにネットワークを介してサーバ
10に送信する(S106)。図1に示すように、サー
バ10は、複数の測定機器1、2からそれぞれデータ+
ID+送付先情報を受信することができる。
【0022】サーバ10は、データ+ID+送付先情報を
受信すると、まず、データに対する所定の演算・分析処
理1(上記の例の場合は、銅配管用腐食検査処理)を実
行する。第一の測定データ処理方法では、サーバ10
は、単一の処理しか実行しないので、受信した全てのデ
ータに対して同じ処理を実行する。そして、サーバ10
は、得られた処理結果を、データとともに受信したIDに
対応するフォーマットに変換し、レポートを作成する
(S107)。例えば、測定機器1からのデータについ
ての処理結果は、フォーマット1に変換し、測定機器2
からのデータについての処理結果は、フォーマット2に
変換する。従って、別々のユーザが、それぞれの測定デ
ータをサーバ10に送信して場合であっても、サーバ1
0は、測定データとともに受信するIDによって測定デー
タを分別し、ID毎に測定データを処理する。そして、サ
ーバ10は、その処理結果を、それぞれのIDに対応する
フォーマットに変換して別々のレポートを作成する。こ
れにより、複数のユーザにより、サーバ10を共有する
ことができる。従って、ユーザは、自前のサーバを保有
することなく、測定機器を保有するだけで、自己のサー
ビスを遂行することができるので、安価なサービスを提
供することが可能となる。
【0023】そして、作成されたレポートが出力される
(S108)。具体的には、レポートは、送付先に電子
メールで送信されてもよいし、郵送されてもよい。さら
には、ユーザがレポートを顧客に直接手渡ししてもよ
い。また、レポートが作成されると、課金が行われる
(S109)。
【0024】図4は、本発明の実施の形態における第二
の測定データ処理方法を説明するための模式図であっ
て、図5は、第二の測定データ処理方法のフローチャー
トである。第二の測定データ処理方法では、サーバ10
は、処理工程の異なる複数の演算・分析処理を実行可能
であり、測定データに対して、そのうちの一つの処理を
実行する。例えば、サーバ10は、上述における銅配管
用腐食検査処理に加えて、鋼管用腐食検査処理も実行す
る場合である。図4を参照しながら、図5について説明
する。
【0025】まず、第一の測定データ処理方法と同様
に、ユーザは、サーバ10における測定データ処理に基
づいて作成されるレポートのフォーマットをあらかじめ
サーバ10に登録する。第二の測定データ処理方法で
は、サーバ10は、複数種類の演算・分析処理が可能な
ので、それぞれの演算・分析処理対応する複数のテンプ
レートをあらかじめ用意しておく。ユーザは、サーバ1
0の提供するフォーマット登録のための(サイト)ホー
ムページにアクセスし、サイト上で、まず、演算・分析
処理の種類を選択する(S220)。そして、ユーザ
は、ステップS200において、テンプレートの利用を
選択すると、上述同様に、ユーザは、選択された処理に
対して用意されたテンプレートの中から必要なテンプレ
ートを選択し(S201)、さらに、選択したテンプレ
ートを自由な大きさ、配列にカスタマイズして、フォー
マットを登録する(S202)。また、第一の測定デー
タ処理方法と同様に、ユーザは、ステップS200にお
いて、フォーマット作成を選択すると、用意されたテン
プレートを利用せずに、選択された処理に対して、オリ
ジナルのフォーマットを作成し、登録することもできる
(S210)。
【0026】テンプレートの利用又はオリジナルなフォ
ーマットの作成によりフォーマットが登録されると、サ
ーバ10は、登録されたフォーマットに対応するIDをユ
ーザに対して発行する(S203)。この際、IDには、
処理の種類を識別するための情報が含まれる。また、ユ
ーザは、フォーマット登録の際に、サーバ利用に対する
課金情報を入力する(S204)。
【0027】ユーザは、IDを取得した後、現場におい
て、測定機器による測定を行う(S205)。測定され
たデータは、取得したID及びレポートの送付先情報(電
子メールアドレス又は郵送先住所など)とともにサーバ
10に送信される(S206)。サーバ10は、デー
タ、ID及び送付先情報を受信すると、まず、受信したID
に基づいて、演算・分析処理を選択し、受信した測定デ
ータに対して、選択した演算・分析処理を実行する。例
えば、図4において、ID=1のデータについては、処
理1を実行し、ID=2のデータについては、処理2を
実行する。なお、一般に、測定機器は、演算・分析処理
の種類によって異なってもよいし、同じであってもよ
い。例えば、演算・分析処理が銅配管用腐食検査処理と
鋼管用腐食検査処理である場合には、測定機器は、同じ
上述の簡易配管検査装置であってもよい。
【0028】このように、第二の測定データ処理方法で
は、サーバ10は、複数の処理を実行可能なので、受信
したIDに基づいて実行する処理を選択する。そして、サ
ーバ10は、得られた処理結果を、受信したIDに対応す
るフォーマットに変換し、レポートを作成する(S20
7)。例えば、図4において、ID=1の処理結果は、
フォーマット1に変換され、ID=2の処理結果は、フ
ォーマット2に変換される。
【0029】従って、第二の測定データ処理方法におい
ても、別々のユーザが、それぞれの測定データをサーバ
10に送信する場合であっても、サーバ10は、測定デ
ータとともに受信するIDによって測定データ及びそれに
対する処理を分別し、ID毎に測定データを処理する。そ
して、サーバ10は、その処理結果を、それぞれのIDに
対応するフォーマットに変換して別々のレポートを作成
する。これにより、上述同様に、複数のユーザにより、
サーバ10を共有することができ、ユーザは、安価なサ
ービスを提供することが可能となる。さらに、第二の測
定データ処理方法では、複数種類の演算・分析処理を実
行可能なので、多様なユーザによる利用が可能となる。
【0030】そして、第一の測定データ処理方法と同様
に、作成されたレポートは出力され(S208)、課金
が行われる(S209)。
【0031】図6は、本発明の実施の形態における第三
の測定データ処理方法を説明するための模式図であっ
て、図7は、第三の測定データ処理方法のフローチャー
トである。第三の測定データ処理方法では、サーバ10
は、複数の測定データを統合して処理する。
【0032】例えば、ESCO(Energy Service Company)の
ような設備全体にわたる複雑な診断が必要な場合、単一
の測定機器による測定データだけでは十分ではなく、複
数の測定機器による各測定データを統合して、相互に分
析することが必要となる。例えば、ビルの省エネ診断を
するためには、電気、ガス、水道、さらには、温度や明
るさなど様々なデータを相互に関連させて分析する必要
がある(例えば、ビル全体のユーティリティ費用を求め
るには、電気、ガス、水道などの費用を合計する必要が
ある)。
【0033】また、同一の測定機器からの複数のデータ
を統合して、相互に分析する場合もある。例えば、給水
系配管の老朽化が進んできたマンションなどのビルにお
いて、ビル全体の配管腐食の進行状況を知りたい場合を
想定する。この場合、ビルの各階、各系統ごとにパイプ
シャフトにある配管を検査することは可能であり、それ
ぞれの配管についてデータを測定し、診断することがで
きる。しかしながら、最終的には、単に各配管の診断結
果の寄せ集めではなく、例えば、 ・上層階と下層階の腐食状況の違い ・系統の異なる配管系の腐食状況の違い ・熱交換器からの出管と返管周辺部での腐食状況の違い ・管径の影響 ・平均腐食度 ・最大腐食度 ・腐食数 ・測定データ偏差 などのようなビル全体の給水系配管の総合的な腐食状況
がユーザにとって最も必要な情報となる。このような情
報をまとめたレポートのフォーマット例を図8に示す。
即ち、図8は、複数のデータを統合する処理の処理結果
のフォーマットの例である。
【0034】図8に示すフォーマットでは、一例とし
て、ビルの冷暖房用冷温水配管の構造図が示され、測定
された各配管の腐食度合い(レベル)が、各配管の表示
位置に示される。また、各配管の測定データの分析から
得られる腐食の数、密度、平均腐食度、最大腐食度のよ
うな情報が提示される。このようなレポートにより、ビ
ル全体の腐食状況を容易に把握することができるように
なる。そして、このような情報は、各配管の測定データ
を統合して処理することにより可能となる。
【0035】従って、第三の測定データ処理方法では、
各測定データを統合して処理するために、統合する測定
データ間の相互の関連づけをする必要がある。上述の第
一及び第二の測定データ処理方法は、単一の測定機器に
よるデータを独立に処理し、複数の測定データを相互に
関連させて分析しないので、そのような必要はなかっ
た。
【0036】そこで、第三の測定データ処理方法では、
測定データ間の関連付けのために、登録されたフォーマ
ットに対応するIDを発行するとともに、さらに、測定
データを関連づけるためのID(以下、インスタンスI
Dと呼ぶ)を発行する。
【0037】そこで、測定データを関連付けるインスタ
ンスID一例として、フォーマットに対するID=1で
ある場合、インスタンスID=1−1、1−2とする。
【0038】仮に、IDがフォーマットに対応するID
だけの場合、次のような問題が生じる。例えば、あるビ
ルと別のビルそれぞれの省エネ診断のレポートを同じI
D=1のフォーマットで作成する場合を想定する。この
場合、あるビルの測定データと別のビルの測定データ
は、ともにID=1が付されてサーバ10に送信されて
しまう。サーバ10は、同じビルの測定データ間を相互
に関連付けて処理する必要があるが、どの測定データも
ID=1であるので、どれが同じビルの測定データであ
るか判別できない。
【0039】一方、第三の測定データ処理方法において
は、あるビルに関する複数の測定データは、インスタン
スID=1−1によって関連付けられ、別のビルに関す
る複数の測定データは、インスタンスID=1−2によ
って関連付けられる。このように、第三の測定データ処
理方法では、複数種類の測定データを相互に関連付けて
分析するために、複数の測定データ間の関連付けのため
のID(インスタンスID)を用いる。続いて、図6を
参照しながら、図7について説明する。
【0040】まず、第一及び第二の測定データ処理方法
と同様に、ユーザは、サーバ10における測定データ処
理に基づいて作成されるレポートのフォーマットをあら
かじめサーバ10に登録する。第三の測定データ処理方
法では、サーバ10における演算・分析処理は、単一で
あっても、複数であってもよい。いずれにおいても、第
三の測定データ処理方法における演算・分析処理では、
複数の測定機器からの測定データを相互に関連させた処
理が実行される。処理が複数の場合、それぞれの処理に
対応する複数のテンプレートをあらかじめ用意してお
く。そして、ユーザは、まず、演算・分析処理の種類を
選択する(S320)。そして、ユーザは、ステップS
300において、テンプレートの利用を選択すると、上
述同様に、ユーザは、選択された処理に対して用意され
たテンプレートの中から必要なテンプレートを選択し
(S301)、さらに、選択したテンプレートを自由な
大きさ、配列にカスタマイズして、フォーマットを登録
する(S302)。また、第一の測定データ処理方法と
同様に、ユーザは、ステップS300において、フォー
マット作成を選択すると、用意されたテンプレートを利
用せずに、選択された処理に対して、オリジナルのフォ
ーマットを作成し、登録することもできる(S31
0)。
【0041】テンプレートの利用又はオリジナルなフォ
ーマットの作成によりフォーマットが登録されると、サ
ーバ10は、登録されたフォーマットに対応するIDをユ
ーザに対して発行する(S303)。この際、IDには、
処理の種類を識別するための情報が含まれる。また、ユ
ーザは、フォーマット登録の際に、サーバ利用に対する
課金情報を入力する(S304)。
【0042】ユーザは、現場における測定の前に、登録
したフォーマットの使用及びそのIDをサーバ10に通知
することによって、サーバ10に対してフォーマット使
用宣言を行う(S330)。フォーマット使用宣言は、
例えば、インターネット上にサーバ10が提供するホー
ムページを介して行われる。サーバ10は、フォーマッ
ト使用宣言に基づいて、インスタンスIDを発行する(S
331)。インスタンスIDは、上述のように、使用され
るフォーマットのIDを含むことが好ましいが、少なくと
も、使用されるフォーマットを識別するための情報が含
まれていればよい。
【0043】ユーザは、インスタンスIDを取得した後、
現場において、複数の測定機器1、2、3、…による測
定を行う(S305a、S305b、S305c、
…)。測定された各データは、インスタンスID及びレポ
ートの送付先情報(電子メールアドレス又は郵送先住所
など)とともにネットワークを介してサーバ10にそれ
ぞれ送信される(S306a、S306b、S306
c、…)。
【0044】サーバ10は、各測定機器からデータ+イ
ンスタンスID+送付先情報を受信すると、まず、受信し
たインスタンスIDに基づいて、演算・分析処理を選択
し、受信したデータに対して、選択した演算・分析処理
を実行する。図7では、サーバ10は、単一の処理1の
み実行する。第三の測定データ処理方法では、サーバ1
0は、複数のデータを相互に関連させて処理するので、
処理に必要なデータを全て受信するのを待って処理を実
行する。そして、サーバ10は、得られた処理結果を、
受信したインスタンスIDに対応するフォーマットに変換
し、レポートを作成する(S307)。図7では、サー
バ10は、処理結果を、インスタンスID=1−1のフ
ォーマットに変換する。このように、第三の測定データ
処理方法では、インスタンスIDを導入することにより、
複数の測定データを相互に関連させた処理も可能とな
る。もちろん、上述の第一及び第二の測定データ処理方
法と同様の利益を有する。そして、第一及び第二の測定
データ処理方法と同様に、作成されたレポートが出力さ
れ(S308)、課金が行われる(S309)。
【0045】上述の測定データ処理方法は、サービス事
業者が、測定機器、演算・分析処理及びフォーマットの
テンプレートを提供し、ユーザがサービス事業者の提供
するものを使用するという形態をとる。しかしながら、
サービス事業者だけで提供しうるサービスにはおのずと
限界がある。即ち、サービスの多様化、高度化ニーズに
従って、使用できる測定機器の種類を増やし、演算・分
析処理を進歩させようとする場合、サービス事業者の独
自開発だけで、様々な分野の検査診断技術に関して優位
性を保つことは極めて困難であるからである。
【0046】そこで、本発明の実施の形態では、サービ
スの多様化、高度化ニーズに対処するために、以下に説
明するように、処理の公開と市場化という概念を導入す
る。即ち、これまでサービス事業者が用意していたフォ
ーマットのテンプレートや演算・分析処理そのものを、
ユーザがサーバ10上に自由に登録、公開できるように
する。例えば、次のような場合、フォーマットや処理を
登録し、公開することが、ユーザに対するインセンティ
ブとなりうる。設備診断業者であるユーザが、自社の特
殊な診断方法を開発した場合、他社に対して有償で公開
し、利益を得ることが考えられる。また、メーカである
ユーザが、新しい測定機器とそれを利用した診断方法を
開発した場合、その診断方法を無償で公開することによ
り、測定機器を利用するユーザ(設備診断業者)が増え
れば、メーカは利益を得ることができる。また、サービ
ス提供者側が、実績のある処理を推薦することにより、
その処理に対して信用を供与することもできる。
【0047】このように、ユーザが、サービス事業者が
管理するサーバ10に、新規な処理及びそれに対応する
フォーマットなどを登録、公開することで、処理の多様
化、高度化ニーズに対処することが可能となる。なお、
ユーザによる登録、公開を許可することで、質の高くな
い(レベルの低い)処理も登録される可能性もある。こ
れを防止するには、例えば、登録されている処理が使わ
れた回数や、使用したユーザによるフィードバック情報
などを公開することにより、いわゆる市場機能を働かせ
て、自律的に登録される処理のレベル低下を防止するこ
とが可能となる。即ち、ユーザは、登録されている処理
それぞれの使用回数やフィードバック情報を参照して、
使用回数の少ない処理や、使用したユーザのフィードバ
ック情報によって評価の低い処理を誤って選択するのを
回避することができる。
【0048】次に、処理の登録方法及びフォーマットの
登録方法について説明する。図9は、処理の登録のため
のホームページ画面によるフローチャートである。ユー
ザは、サーバ10の提供するホームページにアクセスし
て、ホームページ画面上で処理登録を行う。図9(a)
は、処理登録画面の例である。ユーザは、図9(a)の
処理登録画面内のエディタウインドウ50を使って、グ
ラフィカルに処理を編集する。グラフィカルな処理編集
処理ソフトウェアとして、米国ナショナルインスツルメ
ンツ社の商品名LabVIEWが知られている。本実施の形態
では、例えば、LabVIEWのような既存のソフトウェアを
利用する。なお、グラフィカルな処理編集方法について
は、例えば、米国特許5,301,336号に開示されている。
【0049】処理登録画面内には、あらかじめ登録され
た測定機器リスト51、処理リスト52、出力形式リス
ト53が表示される。測定機器リスト51には、測定デ
ータの形式が既に登録されている各測定機器の名称が表
示されている。処理リスト52には、既に登録されてい
る処理及び各種演算要素(四則演算、微積分、比較な
ど)の名称が表示されている。各処理は、複数の演算要
素の組み合わせで構成されるが、既に登録されている処
理は、それを一つの処理要素として、演算要素同様に利
用することができる。また、出力形式リスト53には、
出力形式の種類(例えば、グラフ形式、表形式、数値な
ど)が表示されている。ユーザは、各リストから所望の
測定機器、処理、出力形式の項目を選択すると、それぞ
れ測定機器アイコン、処理アイコン、出力形式アイコン
がエディタウインドウ50内に表示される。ユーザは、
エディタウインドウ50内で、表示されているアイコン
を相互に接続することにより処理を編集する。なお、所
望の測定機器が登録されていない場合は、後述するよう
に、新たに測定機器のデータ形式を登録することも可能
である。
【0050】さらに、ユーザは、処理登録画面におい
て、処理名、処理の説明を記入する。そして、ユーザが
登録ボタンをクリックすると、サーバ10は、処理登録
画面で編集された処理を登録し、図9(b)に示す登録
確認画面を表示する。図9(b)において、登録された
処理に対するIDが付与される。ユーザは、登録された
処理のIDを確認し、OKボタンをクリックすると、図
9(c)に示すプロパティ画面が表示される。プロパテ
ィ画面では、ユーザは、登録された処理の公開(詳細公
開又は利用公開)/非公開、公開の場合における有償/
無償を決める。
【0051】図9(c)において、ユーザが、登録され
た処理の他人の利用も、具体的な処理内容の公開も認め
る場合は、詳細公開を選択する。また、登録された処理
を他人が利用することは認めるが、処理の具体的な内容
は非公開にしたい場合は、利用公開を選択する。また、
登録された処理の他人の利用も認めない場合は、非公開
を選択する。さらに、ユーザは、登録された処理を公開
する場合において、他人の利用について、課金する場合
は、有償を選択し、課金しない場合は、無償を選択す
る。
【0052】図9(c)において、有償を選択して、O
Kボタンをクリックすると、図9(d)に示す課金画面
が表示される。ユーザは、図9(d)の画面において、
一回の利用についての価格及び振り込み口座番号などを
入力する。
【0053】このように、処理の登録においては、LabV
IEWのような既存のグラフィカル処理編集ソフトウェア
を利用する。処理を構成する基本的な処理(四則演算、
フィルタ処理など)は、処理編集ソフトウェアで用意さ
れ、ユーザは、これらを組み合わせて処理を編集する。
編集された処理がサーバ10に登録されると、それは一
つの処理として定義される。そして、公開される場合
は、ユーザ以外の他人もその処理を利用することが可能
となる。
【0054】次に、フォーマット登録について説明す
る。図10は、フォーマットの登録のためのホームペー
ジ画面によるフローチャートである。処理の登録と同様
に、ユーザは、サーバ10の提供するホームページにア
クセスして、ホームページ画面上で処理登録を行う。図
10(a)は、フォーマット登録画面の例である。ユー
ザは、図10(a)のフォーマット登録画面内のワープ
ロウインドウ60を使って、フォーマットを編集する。
ワープロは、既存のワープロ用ソフトウェアが利用され
る。フォーマット登録画面内には、あらかじめ登録され
たフォーマットリスト61が表示され、ユーザがマウス
をクリックすることなどにより、所望のフォーマットを
選択すると、それがワープロウインドウ内に表示され
る。ユーザは、ワープロウインドウ60内で、表示され
ているフォーマットを改変したりして、フォーマットを
編集する。リスト61に所望のフォーマットがない場合
は、ワープロウインドウ60において、最初から作成す
ることも可能である。
【0055】さらに、ユーザは、フォーマット登録画面
において、フォーマット名を記入する。そして、ユーザ
が登録ボタンをクリックすると、サーバ10は、フォー
マット登録画面で編集されたフォーマットを登録し、図
10(b)に示すフォーマット登録確認画面を表示す
る。図10(b)において、登録されたフォーマットに
対するIDが付与される。ユーザは、登録されたフォー
マットのIDを確認し、OKボタンをクリックすると、
図10(c)に示すプロパティ画面が表示される。プロ
パティ画面では、ユーザは、登録されたフォーマットの
公開/非公開、公開の場合における有償/無償を決め
る。
【0056】図10(c)において、ユーザが、登録さ
れたフォーマットの他人の利用を認める場合は、公開を
選択する。また、登録されたフォーマットを他人が利用
することを認めない場合は、非公開を選択する。さら
に、ユーザは、登録された処理を公開する場合におい
て、他人の利用について、課金する場合は、有償を選択
し、課金しない場合は、無償を選択する。
【0057】図10(c)において、有償を選択して、
OKボタンをクリックすると、図10(d)に示す課金
画面が表示される。図10(d)の画面は、図9(d)
の画面と同様であって、ユーザは、図10(d)の画面
において、一回の利用についての価格及び振り込み口座
番号などを入力する。
【0058】このように、フォーマットの登録において
は、文書作成用の既存のワープロソフトを利用する。作
成されたフォーマットが公開される場合、作成したユー
ザ以外の他人がそのフォーマットを利用する際には、上
述したように、例えば、自己の会社名を追加したり、項
目を追加・変更したりするなどのカスタマイズは可能と
することが好ましい。また、詳述しないが、ユーザは、
テンプレートだけ登録してもよい。
【0059】さらに、測定機器のデータ形式登録につい
て説明する。図11は、測定機器データ形式登録のため
のホームページ画面によるフローチャートである。図1
1(a)は、測定機器のデータ形式登録画面の例であ
る。ユーザは、図11(a)の測定機器データ形式登録
画面内のデータ形式エディタウインドウ70及びアイコ
ンエディタウインドウ71を使って、グラフィカルに処
理を編集する。測定機器のデータ形式も、上述のLabVIE
Wのようなグラフィカル編集ソフトウェアが利用され
る。データのフォーマットは、ここに記述してあるよう
に設定しても構わないし、一般に使われているデータ転
送方式(プロトコル)に準拠している場合には、そのデ
ータ転送方式を選定するだけでもよい。
【0060】測定機器データ形式登録画面内には、あら
かじめ登録された測定機器リスト72が表示され、その
中の一つをユーザがマウスをクリックすることなどによ
り、選択された測定機器についてあらかじめ登録されて
いるデータ形式がデータ形式ウインドウ70に表示さ
れ、あらかじめ登録されているアイコンのデータ形式に
対応する出力データ配列がアイコンウインドウ71に表
示される。図12(a)は、データ形式の例であり、図
12(b)は、測定機器アイコンの出力データ配列の例
である。図12(a)に示されるように、一例としての
データ形式は、日付データ(1〜3バイト)、時間デー
タ(3〜7バイト)、電流値データ(7〜10バイト)
で構成される。また、図12(b)に示されるように、
アイコンの左半部は、日付データの出力端子、右上部
は、時間データの出力端子、右下部は、電流値データの
出力端子となっている。
【0061】ユーザは、データ形式ウインドウ70内
で、測定機器が出力するデータの形式を編集する。さら
に、データ形式に対応するアイコンの出力データ配列を
アイコンウインドウ71内で編集する。所望の測定機器
が、リスト72にない場合は、ユーザは、データ形式及
びアイコンを最初から作成する。
【0062】さらに、ユーザは、データ形式登録画面に
おいて、測定機器名、データ形式名、アイコン名、デー
タ形式の説明を記入する。そして、ユーザが登録ボタン
をクリックすると、サーバ10は、データ形式登録画面
で編集された処理を登録し、図11(b)に示す登録確
認画面を表示する。図11(b)において、登録された
データ形式に対するIDが付与される。ユーザは、登録
されたデータ形式のIDを確認し、OKボタンをクリッ
クすると、図11(c)に示すプロパティ画面が表示さ
れる。プロパティ画面では、ユーザは、登録されたデー
タ形式の公開/非公開、公開の場合における有償/無償
を決める。
【0063】図11(c)において、ユーザが、登録さ
れた測定機器データ形式の他人の利用を認める場合は、
公開を選択する。また、登録された測定機器データ形式
を他人が利用することを認めない場合は、非公開を選択
する。さらに、ユーザは、登録された測定機器データ形
式を公開する場合において、他人の利用について、課金
する場合は、有償を選択し、課金しない場合は、無償を
選択する。
【0064】図11(c)において、有償を選択して、
OKボタンをクリックすると、図11(d)に示す課金
画面が表示される。図11(d)の画面は、図9(d)
又は図10(d)の画面と同様であって、ユーザは、図
11(d)の画面において、一回の利用についての価格
及び振り込み口座番号を入力する。
【0065】このように、測定機器データ形式を登録す
ることで、サーバ10は、測定機器から送信されるデー
タに含まれる物理量(例えば温度、電流値など)を抽出
することができるようになる。
【0066】このように、ユーザ自身で、自己が開発し
た新規な処理、レポートの新規なフォーマットさらには
新規な測定機器データ形式をサーバ10に登録すること
で、サーバ10によって提供される処理の多様化、高度
化を図ることができる。
【0067】さらに、本発明の実施の形態の測定データ
処理は、検査・診断業務に限られず、例えば、研究開発
における実験データ処理や品質管理のための測定データ
の取得及びそのデータ処理などにおけるコスト負担も著
しく軽減することを可能にする。
【0068】例えば、部屋の中の温度分布を調べる目的
でたくさんの温度センサのデータを測定する場合を考え
る。各温度センサからの時系列データを測定する場合、
温度センサの点数が増えると、データの処理には膨大な
時間が必要となる。このような場合に、各温度センサの
データをネットワークを介してサーバへ送り、あらかじ
め設定しておいたフォーマットに従ってデータをまとめ
ることが可能となる。フォーマットの形式は、様々な場
合が考えられるが、例えば、各温度センサデータの最高
・最低温度を算出して表にまとめることなどができる。
このように、本発明における測定データ処理は、検査・
診断業務に限られず、幅広い測定データ処理の用途に適
用できる。
【0069】本発明の保護範囲は、上記の実施の形態に
限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均
等物に及ぶものである。
【0070】
【発明の効果】以上、本発明によれば、建築物などの検
査・診断業務などの測定データ処理サービスを実施する
複数のユーザそれぞれが、測定データ処理を請け負うサ
ービスを提供するサービス事業者のサーバを利用して、
測定機器による測定データの処理結果を出力する。その
ために、各ユーザが処理結果のフォーマットをサーバに
あらかじめ登録する。サーバは、そのフォーマットに対
応するIDを各ユーザに通知する。各ユーザは、測定の
際に、測定データとIDをサーバに送信する。そして、
サーバは、測定データの処理結果を、測定データととも
に受信したフォーマットに変換して出力する。従って、
ユーザは、自己のサーバを保有することなく、サービス
提供者のサーバを利用することで、レポート作成が可能
となり、測定データ処理サービスを安価に提供すること
ができる。
【0071】また、サーバが実行する測定データ処理、
測定データ処理に対応する処理結果のフォーマット、及
び測定データ処理のための測定機器のデータ形式など
を、サービス事業者に加えて、ユーザ自身が登録可能と
し、それを他のユーザに公開することで、サーバが実行
する測定データ処理の多様化、高度化を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における第一の測定データ
処理方法を説明するための模式図である。
【図2】第一の測定データ処理方法のフローチャートで
ある。
【図3】レポートのフォーマットの例である。
【図4】本発明の実施の形態における第二の測定データ
処理方法を説明するための模式図である。
【図5】第二の測定データ処理方法のフローチャートで
ある。
【図6】本発明の実施の形態における第三の測定データ
処理方法を説明するための模式図である。
【図7】第三の測定データ処理方法のフローチャートで
ある。
【図8】複数のデータを統合する処理の処理結果のフォ
ーマットの例である。
【図9】処理登録のためのホームページ画面によるフロ
ーチャートである。
【図10】フォーマット登録のためのホームページ画面
によるフローチャートである。
【図11】測定機器データ形式登録のためのホームペー
ジ画面によるフローチャートである。
【図12】データ形式の例、及び測定機器アイコンの出
力データ配列の例である。
【符号の説明】
1、2、3 測定機器 10 サーバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 19/00 300 G06F 19/00 300N G08C 19/00 301 G08C 19/00 301A Fターム(参考) 2F073 AA21 AA25 AA40 AB01 BB07 BC01 CC03 CC12 DD02 FG01 FG02 GG01 GG08 5B049 BB00 CC31 CC36 CC45 DD01 EE01 FF02 FF03 FF04 GG04 GG07 GG09

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】測定機器によって測定されたデータをサー
    バで処理する測定データ処理方法において、 前記データの処理結果を出力するための少なくとも1つ
    のフォーマットを登録し、 登録された各フォーマットに対応するIDを発行し、 前記測定機器から前記データ及びそれに付されるIDを
    ネットワークを介して取得し、 前記データに対して所定の処理を実行し、 前記データの処理結果を前記IDに対応するフォーマッ
    トで出力することを特徴とする測定データ処理方法。
  2. 【請求項2】少なくとも1つの測定機器によって測定さ
    れる複数のデータをサーバで処理する測定データ処理方
    法において、 前記複数のデータの処理結果を統合して出力するための
    少なくとも1つのフォーマットを登録し、 登録された各フォーマットを識別し、且つ複数のデータ
    間を関連付けるためのIDを発行し、 前記測定機器から前記複数のデータ及びそれぞれに付さ
    れる前記IDをネットワークを介して取得し、 前記複数のデータに対して所定の処理を実行し、 同一のIDが付された複数のデータの処理結果を統合し
    て、前記IDに対応するフォーマットで出力することを
    特徴とする測定データ処理方法。
  3. 【請求項3】請求項1又は2において、 前記サーバには、複数種類の処理が登録され、 少なくとも一つのデータ及び各データに付されるIDを
    取得すると、前記IDに基づいて、前記複数の処理のう
    ちの一つの処理を、前記データに対して実行することを
    特徴とする測定データ処理方法。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3のいずれかにおいて、 前記サーバによって実行される前記処理は、前記サーバ
    を管理する者又はそれ以外の第三者によって登録される
    ことを特徴とする測定データ処理方法。
  5. 【請求項5】請求項4において、 前記サーバは、インターネット上に前記第三者による前
    記処理を登録するためのサイトを提供することを特徴と
    する測定データ処理方法。
  6. 【請求項6】請求項5において、 前記第三者は、前記第三者が登録した処理を前記第三者
    以外の者が利用することの許可/不許可を前記サーバに
    対して登録することが可能であることを特徴とする測定
    データ処理方法。
  7. 【請求項7】請求項6において、 前記第三者は、前記第三者が登録した処理を前記第三者
    以外の者が利用することを許可する場合、その利用に対
    する課金の有無を登録することができることを特徴とす
    る測定データ処理方法。
  8. 【請求項8】請求項1乃至3のいずれかにおいて、 前記フォーマットは、前記サーバを管理する者又はそれ
    以外の第三者によって登録されることを特徴とする測定
    データ処理方法。
  9. 【請求項9】請求項8において、 前記サーバは、インターネット上に前記第三者による前
    記フォーマットを登録するためのサイトを提供すること
    を特徴とする測定データ処理方法。
  10. 【請求項10】請求項9において、 前記第三者は、前記第三者が登録したフォーマットを前
    記第三者以外の者が利用することの許可/不許可を前記
    サーバに対して登録することが可能であることを特徴と
    する測定データ処理方法。
  11. 【請求項11】請求項10において、 前記第三者は、前記第三者が登録したフォーマットを前
    記第三者以外の者が利用することを許可する場合、その
    利用に対する課金の有無を登録することができることを
    特徴とする測定データ処理方法。
  12. 【請求項12】請求項1乃至3のいずれかにおいて、 前記測定機器が送信する前記データの形式は、前記サー
    バを管理する者又はそれ以外の第三者によって登録され
    ることを特徴とする測定データ処理方法。
  13. 【請求項13】請求項12において、 前記サーバは、インターネット上に前記第三者による前
    記データの形式を登録するためのサイトを提供すること
    を特徴とする測定データ処理方法。
  14. 【請求項14】請求項13において、 前記第三者は、前記第三者が登録した前記データの形式
    を前記第三者以外の者が利用することの許可/不許可を
    前記サーバに対して登録することが可能であることを特
    徴とする測定データ処理方法。
  15. 【請求項15】請求項14において、 前記第三者は、前記第三者が登録した前記データの形式
    を前記第三者以外の者が利用することを許可する場合、
    その利用に対する課金の有無を登録することができるこ
    とを特徴とする測定データ処理方法。
  16. 【請求項16】測定機器によって測定されたデータをサ
    ーバで処理する測定データ処理装置において、 前記データの処理結果を出力するための少なくとも1つ
    のフォーマットを登録する登録手段と、 登録された各フォーマットに対応するIDを発行する発
    行手段と、 前記測定機器から前記データ及びそれに付されるIDを
    ネットワークを介して受信する受信手段と、 前記データに対して所定の処理を実行する実行手段と、 前記データの処理結果を前記IDに対応するフォーマッ
    トで出力する出力手段とを備えることを特徴とする測定
    データ処理装置。
  17. 【請求項17】少なくとも1つの測定機器によって測定
    される複数のデータをサーバで処理する測定データ処理
    装置において、 前記複数のデータそれぞれに対する処理結果を統合して
    出力するための少なくとも1つのフォーマットを登録す
    る登録手段と、 登録された各フォーマットを識別し、且つ複数のデータ
    間を関連付けるためのIDを発行する発行手段と、 前記測定機器から前記複数のデータ及びそれぞれに付さ
    れる前記IDをネットワークを介して受信する受信手段
    と、 前記複数のデータそれぞれに対して所定の処理を実行す
    る実行手段と、同一のIDが付された複数のデータの処
    理結果を統合して、前記IDに対応するフォーマットで
    出力する出力手段とを備えることを特徴とする測定デー
    タ処理装置。
  18. 【請求項18】請求項1又は2において、 前記登録手段は、複数種類の処理を登録し、 前記取得手段が、少なくとも一つのデータ及び各データ
    に付されるIDを取得すると、前記実行手段は、前記I
    Dに基づいて、前記複数の処理のうちの一つの処理を、
    前記データに対して実行することを特徴とする測定デー
    タ処理装置。
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