JP2001338010A - 集積回路の設計方法 - Google Patents

集積回路の設計方法

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JP2001338010A
JP2001338010A JP2000154707A JP2000154707A JP2001338010A JP 2001338010 A JP2001338010 A JP 2001338010A JP 2000154707 A JP2000154707 A JP 2000154707A JP 2000154707 A JP2000154707 A JP 2000154707A JP 2001338010 A JP2001338010 A JP 2001338010A
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transaction
hardware
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JP2000154707A
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Miwaka Takahashi
美和夏 高橋
Akira Motohara
章 本原
Osamu Ogawa
修 小川
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Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】トランザクション解析技術を、LSIの消費電
力解析に適用し、設計初期に低電力化をめざした設計を
実現する。 【解決手段】 ステップST11,12,13でア−キ
テクチャ設計(AD)、ア−クテクチャ・フロアプラン
(AF)、トランザクション解析(TA)を行う。ST14
でトランザクション解析結果に基づくフロアプラン(T
F)を行う。ST15で機能部品と接続の面積推定(C
E)を行い、ST16で面積ベ−スのフロアプラン(C
F)、ST17で面積最適化(CO)を行い、ST18で
面積仕様を満足しているかどうか確認(CR)する。ST
19では消費電力推定(PE)を行い、ST20で消費電
力仕様を満足しているかどうかを確認(PR)する。並列
化で低電力化を実現する場合はST21からST22の
低電力化設計(PD)を行う。消費電力仕様を満足した後
は、ST23で電源配線・フロアプランを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、システムLSI等
の集積回路の設計方法に係わり、特に上位レベルでトラ
ンザクション解析を組み入れたフロアプランを実現する
ことによる低電力化設計対策に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、システムLSIなどの集積回路の
多機能・高性能化に伴う消費電力が重要視されている。
集積回路における消費電力は、電池寿命の製品価値やパ
ッケージなど、コストに大きく影響するからである。そ
こで、低電力化設計のための消費電力解析が必要になっ
てきている。
【0003】ここで、システムLSIなどの集積回路の
設計は、システム設計,RTL設計,フロアプラン合
成,配置,配線・検証という大きな流れに沿って行なわ
れ、次第に具体化される。そして、回路要素の配置や配
線が具体化されると、集積回路の消費電力の推定(解
析)も可能になる。ここで、消費電力Pは、Cを容量,
fを周波数,Vを電圧とすると、下記式(1) P=K・C・f・V2 (1) によって表される。ただし、Kは遷移確率である。
【0004】式(1)の右辺のパラメータのうち,電圧
Vは設計仕様によって定まる。また、周波数は集積回路
の機能・論理設計の段階で把握できる。容量Cは、配置
配線が定まると、集積回路内の各素子の面積や配線の面
積から推定が可能である。
【0005】そこで、従来の集積回路の設計段階におけ
る消費電力の推定は、仮配置配線あるいは実配置配線が
終了した段階で行なわれるのが一般的である。そして、
消費電力が見積もられると、これを最適化するための設
計の繰り返しが行なわれ、最終的に低消費電力型の集積
回路が設計されることになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年の
ごとく、システムLSIなどの大規模な集積回路が出現
すると、消費電力の最適化はもちろんのこと、消費電力
の推定に多大の時間が費やされるようになってきてい
る。特に、最近は、入力データが膨大な画像を扱うアプ
リケーションが多くなっている。そして、同一回路を利
用する場合であっても、実行するアプリケーション異な
れば、消費電力は異なる。そのために、集積回路の自動
設計における消費電力解析は複雑さを増してきており、
解析に要する期間も長期化の傾向がある。このように、
現在のところ、現実に利用可能な自動設計段階での消費
電力の解析手法は未だ提示されていない。
【0007】そこで、配置配線を行なう前に、上流側で
消費電力を見積もることにより、設計段階における消費
電力の推定をより効率的に行なうことが考えられる。そ
のためには、式(1)の右辺の各パラメータを上流の設
計段階で推定することができればよい。
【0008】ところが、式(1)の各パラメータのうち
容量Cを上流側で見積もるのに適切な手段が未だ講じら
れていないのが現状である。ここで、本発明者達は、ト
ランザクション解析技術を消費電力の解析に利用するこ
とを想到するに至った。
【0009】従来、トランザクション解析技術は、主と
して大規模なネットワークシステムを設計する際に利用
されていた。ネットワークシステムは、細分化された通
信網を、通信網に接続された各端末機が能動的に利用す
るものであり、基本的に通信網を統合的に制御する機構
は備えられていない。そのために、ネットワークシステ
ムを構築する際には、利用状況を想定した通信網の処理
能力を検討する必要があった。この“利用状況を想定す
る”方法として、トランザクション解析技術が利用され
ていた。
【0010】ただし、従来のトランザクション解析に
は、このような大規模なシステム内でやりとりされるデ
ータの論理を検証する機能は含まれいない。従来のトラ
ンザクション解析技術は、処理能力の低下をもたらすト
ランザクション即ち処理の混雑度合いを解析するため
に、トランザクションの発生・流れ・消滅のみを把握し
ようとする解析技術である。
【0011】一方、近年のプロセス技術の進歩に伴う素
子や回路要素の微細化に伴い、LSIの多機能・高性能
化が進んできており、LSIの設計に際しては、既存部
品を有効に利用する再利用設計手法を取りいれないこと
には、多機能・高性能なLSIを市場要求の時期までに
開発することが難しくなってきた。このような再利用設
計手法を用いて構築されるLSIは、いわばネットワー
クシステムとして捉えることもできる。すなわち、LS
Iにおいては、所望の機能を有する再利用部品がLSI
内部の通信網である基幹配線に接続され、この再利用部
品が端末機に相当する。そして、各再利用部品が、所望
の目的を果たすために、能動的に基幹配線を利用してデ
ータを互いに転送し処理するのである。
【0012】それにも関わらず、従来、トランザクショ
ン解析技術が消費電力の解析に利用されていなかったの
は、下記2つの理由によるものと考えられる。1つは、
消費電力の位置づけであり、もう1つは、トランザクシ
ョン処理の内容にある。
【0013】まず、消費電力の位置づけに関して述べ
る。ネットワークシステムは、通信網に接続される端末
機が、物理的に分散している。また、その端末機を接続
する通信網は電気抵抗の小さい材料により構成されてい
る。したがって、ネットワークシステムにおいては、シ
ステム全体の消費電力が問題になることはあまりなかっ
た。つまり、トランザクション解析技術を消費電力の解
析に利用するための動機付けがなかった。
【0014】次に、トランザクション処理の内容に関し
て述べる。ネットワークシステムにおいては、ある処理
を行なう機能から出力されるトランザクション量は、入
力されるトランザクション量やデータが入力される頻度
に依存する。しかしながら、システムLSIにおいて
は、上述のような処理だけでなく、圧縮や伸張などのよ
うに、入力されるデータの性質によって出力されるトラ
ンザクション量が大きく異なる場合がある。このような
データの性質の相違に起因するトランザクション量のば
らつきを消費電力の解析に如何に組み込んでいくかにつ
いては、あるモデルが必要となってくるが、従来、その
ようなモデル自体存在していない。
【0015】本発明の目的は、トランザクション解析技
術を消費電力の解析に利用しうるモデルを確立すること
により、低電力化検討を容易にかつ効率的に行うことが
できる集積回路の設計方法を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の集積回路の設計
方法は、設計対象となる集積回路のトランザクション量
を事象として統計分布であらわして格納するデータベー
スを備えたトランザクション解析用モデルを利用して、
トランザクション解析を行なう方法である。
【0017】この方法により、トランザクションが集積
回路の動作頻度をよく反映している事実に着目して、現
実的な時間内で消費電力推定などを行なう際に、高速な
解析が可能になる。
【0018】上記トランザクション解析モデルが、上記
統計分布に基づき、複数のトランザクション量と発生頻
度とを選択するものであることにより、設計資源をより
効率的に利用するための選択が可能になる。
【0019】上記トランザクション解析モデルのデータ
ベースが、上記統計分布として正規分布を格納している
ことにより、上記トランザクション解析用モデルを容易
に作成することができる。
【0020】上記トランザクション解析は、アプリケー
ションを実行し、統計分布を抽出することによって行な
われることにより、実際に則した解析が可能なトランザ
クション解析用モデルを利用して、高精度でかつ高速な
解析が可能になる。
【0021】本発明の集積回路の設計方法は、設計対象
となる集積回路のハードウエアの機能毎に、トランザク
ション量と、処理サイクル数と、動作周波数と、面積と
を格納したハードウエアの面積推定データベースを備え
たハードウエアの面積推定モデルを利用して、ハードウ
エアの面積を最適化する方法である。
【0022】この方法により、設計の早期の段階で既存
情報に基づくハードウエアの面積を算出することが可能
になる。
【0023】上記ハードウエアの面積推定データベース
は、ハードウエアの機能毎に、基本トランザクション量
と、基本処理サイクル数と、基本動作周波数と、基本面
積とを格納しており、上記ハードウエアの面積推定モデ
ルは、上記基本トランザクション量,上記基本処理サイ
クル数,上記基本動作周波数及び上記基本面積と、所望
トランザクション量,所望処理サイクル数及び所望動作
周波数から面積を算出する面積算出式をさらに備えてい
ることにより、算出されたハードウエアの面積が適正か
どうかを迅速に判断することが可能になる。
【0024】上記ハードウエアの面積推定モデルは、上
記所望トランザクション量と上記算出された面積とから
求められる,上記面積算出式を補正するための補正係数
をさらに備えていることにより、ハードウエア面積の推
定を高精度で行なうことが可能になる。
【0025】本発明の集積回路の設計方法は、設計対象
の集積回路のハードウエア機能毎のトランザクション当
りのエネルギーと補正係数とを格納する消費電力推定デ
ータベースと、上記消費電力推定データベースのエネル
ギー及び補正係数と、所望トランザクション量と、所望
動作周波数と、トランザクション反転化率とから消費電
力を算出する消費電力算出式とを備えたハードウエアの
消費電力推定モデルを利用して、消費電力解析を行なう
方法である。
【0026】この方法により、トランザクション量及び
その反転化率が消費電力をよく反映している点に着目し
て、迅速に消費電力を算出することが可能になる。
【0027】上記ハードウエアの消費電力推定モデルに
おける上記トランザクション反転化率は、上記所望トラ
ンザクション量を有するトランザクションが時間的に1
つ前のトランザクションから変化した割合を示すもので
あることにより、消費電力の推定処理がより迅速にな
る。
【0028】上記ハードウエアの消費電力推定モデル
は、実測値との比率から求められる,上記消費電力算出
式を補正するための補正係数をさらに備えていることに
より、消費電力の推定精度の向上を図ることができる。
【0029】上記消費電力の推定が行なわれたモジュー
ルのうち実測が終了したモジュールの消費電力の推定結
果と実測結果の比を、実測が終了していない他のモジュ
ールの推定消費電力に乗じて、推定結果を修正すること
により、推定結果をより実際に即した消費電力に近づけ
ることができる。
【0030】本発明の消費電力の推定方法は、ハードウ
エアにより構成される機能モジュール及び上記機能モジ
ュールの接続を確定するためのアーキテクチャを設計す
るステップ(a)と、上記機能モジュール及び上記接続
に対してトランザクション解析を行なうステップ(b)
と、上記トランザクション解析から得られたハードウエ
アの構成をフロアプランするステップ(c)と、上記ス
テップ(a)〜(c)を繰り返して、ハードウエア構成
の最適解を決定するステップ(d)とを含んでいる。
【0031】この方法により、効率的なハードウエア資
源の割り当てとフロアプランを可能にする。
【0032】上記ステップ(c)においては、上記フロ
アプランとして上記機能モジュールの相対的な位置情報
をもたせることにより、より最適なフロアプランを得る
ことが可能になる。
【0033】本発明の集積回路の設計方法は、集積回路
のアーキテクチャ中のハードウエアにより構成される機
能モジュール及び上記機能モジュールの接続に対してト
ランザクション解析を行なうステップ(a)と、上記ト
ランザクション解析の結果に基づいて上記機能モジュー
ルの面積及び上記接続のために必要な面積を算出するス
テップ(b)と、上記機能モジュールの面積及び上記接
続のために必要な面積に基づきフロアプランを行なうス
テップ(c)と、上記フロアプランで生成された回路の
面積を縮小する方向に最適化するステップ(d)と、上
記ステップ(a)〜(d)を繰り返した後、ハードウエ
ア構成と面積の最適解を決定するステップ(e)とを含
んでいる。
【0034】この方法により、効率的なハードウエア資
源の割り当てと面積の検討とが可能になる。
【0035】上記ステップ(c)における接続のために
必要な面積の算出は、上記機能モジュール間の接続部分
のトランザクション解析の結果に基づいて適切なビット
サイズを求めた後、上記ビットサイズに対してレイアウ
ト設計時のレイアウト配線幅及びレイアウト間隔サイズ
を求める処理を含んでいることにより、接続に必要な面
積の算出が容易になる。
【0036】本発明の集積回路の設計方法は、集積回路
のアーキテクチャ中のハードウエアにより構成される機
能モジュール及び上記機能モジュールの接続に対してト
ランザクション解析を行なうステップ(a)と、上記ト
ランザクション解析の結果に基づいて上記機能モジュー
ルの面積及び上記接続の面積を算出するステップ(b)
と、上記機能モジュール毎の消費電力を算出するステッ
プ(c)と、上記接続の面積と接続のための配線の単位
面積あたりの容量とから配線容量を算出し、この配線容
量と上記接続のトランザクション数とからモジュール間
の接続による消費電力を算出するステップ(d)と、上
記ステップ(c)及び(d)の算出結果に基づいて、集
積回路全体の消費電力を算出するステップ(e)と、上
記ステップ(a)〜(e)を繰り返した後に、ハードウ
エア構成と面積及び消費電力の最適解を決定するステッ
プ(f)とを含んでいる。
【0037】この方法により、トランザクションが消費
電力をよく反映している点に着目しつつ、迅速かつ正確
に消費電力を算出することが可能になる。
【0038】上記ステップ(e)の後、上記ステップ
(e)で算出された消費電力が所望の消費電力値内に収
まるか否かを判断するステップ(g)と、上記ステップ
(g)で、上記算出された消費電力が所望の消費電力値
内に収まらないときには、低電力化のための機能モジュ
ールの並列化が可能か否かを判断するステップ(h)と
をさらに含み、上記ステップ(h)の判断で、機能モジ
ュールの並列化が可能なときには機能モジュールの並列
化を行なった後、機能モジュールの並列化が不能なとき
にはそのままでステップ(a)に戻ることにより、面積
と消費電力の最適化が短期間で行なわれる。
【0039】上記ステップ(f)の後、電源配線の設計
を行なうステップをさらに含み、ハードウエア構成と面
積及び消費電力の最適解を決定することにより、電源配
線を含めた面積の算出が可能になる。
【0040】上記ステップ(e)は、上位レベルの設計
データと、設計制約とに基づいて、下位レベルの設計構
造を推定するサブステップ(e1)と、上記下位レベル
の設計データに対して、機能シミュレーションを行なう
サブステップ(e2)と、上記機能シミュレーションか
ら抽出された上記動作情報と下位レベルの設計構造とか
ら消費電力を推定するサブステップ(e3)とを含むこ
とにより、より正確な消費電力情報を得ることができ
る。
【0041】上記サブステップ(e1)の後、上記サブ
ステップ(e3)の前に、上記動作情報から上記下位レ
ベルの設計データ構造を構成する要素及び接続のための
配線幅を決定するステップをさらに含み、上記ステップ
(e3)では、上記下位レベルの設計データ構造を構成
する要素及び接続のための配線幅をも考慮して、消費電
力を推定することが好ましい。
【0042】本発明の集積回路の設計方法は、上位レベ
ルの設計データに対して、機能シミュレーションを行な
うステップ(a)と、上記上位レベルの設計データと、
上記機能シミュレーションから抽出された動作情報と、
設計制約とに基づいて、下位レベルの設計構造を推定す
るステップ(b)と、上記動作情報と上記下位レベルの
設計構造とから消費電力を推定するステップ(c)とを
含んでいる。
【0043】この方法により、上位レベルの設計データ
と動作情報とを利用して、正確な消費電力の推定を行な
うことができる。
【0044】上記上位レベルは、コントロール・データ
・フロー・グラフであり、上記下位レベルは、RTLレ
ベル(レジスタ,トランスファレベル)であることによ
り、消費電力の推定精度が向上する。
【0045】上記ステップ(a)の後、上記ステップ
(c)の前に、上記動作情報から上記下位レベルの設計
データ構造を構成する要素及び接続のための配線幅を決
定するステップ(k)をさらに含み、上記ステップ
(c)では、上記下位レベルの設計データ構造を構成す
る要素及び接続のための配線幅をも考慮して、消費電力
を推定することが好ましい。
【0046】上記ステップ(k)では、上記下位レベル
の設計データ構造を構成する要素として、レジスタ数,
演算器数,選択器数及び配線数を決定することができ
る。
【0047】
【発明の実施の形態】(発明の基本設計手順)まず、本
発明の基本設計手順について説明する。図1は、本発明
による,設計の上流側でトランザクションを利用して低
消費電力型の集積回路を設計するための基本的な設計手
順を示すフローチャートである。各ステップにおける重
要な処理の詳細については後述することとして、まず、
設計の流れを概略的に説明する。
【0048】ステップST11で、アーキテクチャ設計
(AD)を行ない、ステップST12でアークテクチャ
・フロアプラン(AF)を行なって、機能部品及び接続
関係を2次元のイメージとして表わす。次に、ステップ
ST13で、後述する手順により、トランザクション解
析(TA)を行なう。次に、ステップST14で、トラ
ンザクション解析結果に基づいて機能部品や接続の構成
を検討するために、トランザクションベースのフロアプ
ラン(TF)を行う。具体的には、機能部品を接続する
バス配線幅や、メモリサイズ、機能部品の構成を検討す
る。そして、ステップST14’で、バス配線幅や、メ
モリサイズ、機能部品等のハードウエア構成が最適化さ
れたかどうかを判断して、最適な構成を求めるまでステ
ップST13とステップST14との処理を繰り返す。
【0049】次に、ステップST15で、機能部品の面
積と、機能部品同士の間の接続に要する部材(主として
バス配線)の面積(以下、単に「接続面積」という)と
の面積推定(CE)を行なう。ここでは、機能部品面積
推定用モデルと、接続面積推定用モデルから、回路全体
の面積を推定する。
【0050】そして、ステップST16で、面積ベース
のフロアプラン(CF)を行ない、ステップST17
で、面積の最適化(CO)を行なう。そして、ステップ
ST18において、このフロアプランに対して、回路の
面積が面積仕様を満足しているかどうかの確認を行なう
(CR)。そして、面積仕様を満足していなければ、再
度ステップST11に戻って、アーキテクチャ設計の検
討(AD)からステップST17の面積の最適化(C
O)までの処理を繰り返す。そして、ステップST18
の判別で、面積仕様を満足していれば、次のステップS
T19へ進む。
【0051】次に、ステップST19で、消費電力の推
定(PE)を行なう。このとき、後述するように、機能
部品面積,接続面積や、トランザクション解析結果か
ら、設計対象となる集積回路の消費電力を推定する。そ
して、ステップST20で、消費電力仕様を満足してい
るかどうかを確認(PR)する。そして、ステップST
20の判別で、消費電力の仕様を満足していれば、次の
ステップST23へ進む一方、消費電力の仕様を満足し
ていない場合には、ステップST21に移行して、機能
部品の並列化を行なうべきか否かの判断を行なう。そし
て、機能部品の並列化を行なうと判断した場合には、ス
テップST22でタイミングをずらせて処理を分ける並
列化処理を行なってから、ステップST14に戻って、
トランザクションベースのフロアプランからやり直す。
一方、ステップST21の判別において、機能部品の並
列化で対応しないと判断した場合には、再度ステップS
T11に戻って、アーキテクチャ設計からやり直す。
【0052】なお、トランザクション解析のためには、
上記ステップST12は必ずしもなくてもよい。アーキ
テクチャの構造が一応現れていればトランザクション解
析が可能だからである。
【0053】そして、上述の処理を繰り返した後、ステ
ップST20の判別において、消費電力の仕様を満足す
るようになった場合には、ステップST23に進み、ス
テップST23で、電源配線・フロアプランを行なう。
このステップST23では、ステップST19の消費電
力推定結果に基づき、電源配線を適切なサイズで適切な
個所に挿入するのである。この処理によって挿入電源配
線分の面積が増大するので、その後、ステップST24
で、再度回路面積の確認(PR)を行なって、回路面積
が面積仕様を満足していれば、この処理を終了する一
方、面積仕様を確認していなければ、ステップST11
に戻って、アーキテクチャ設計(AD)からやり直す。
【0054】なお、あらかじめ構造がわかっているアー
キテクチャを利用する場合には、アーキテクチャ設計の
ためのステップST11を行なう必要がないことは言う
までもな区、本発明は係る場合にも適用することができ
る。
【0055】また、消費電力の推定のために、必ずしも
ステップST16における面積ベースフロアプランを行
なう必要はない。面積がわかっていれば消費電力の推定
を行なうことが可能だからである。
【0056】次に、上記各ステップにおける処理の詳細
について説明する。
【0057】(アーキテクチャ設計)ここで、ステップ
ST11におけるアーキテクチャ設計(AD)は、C言
語などを利用した従来から汎用されている設計手法を用
いればよい。
【0058】(アークテクチャ・フロアプラン)図2
(a)は、ステップST12のアークテクチャ・フロア
プラン(AF)で設計する回路構成の例を示すブロック
回路図である。ここで、構成しようとしている集積回路
f1は、CPUf2,メモリf3,圧縮部f4,補正部
f5と、CPUf2,メモリf3,圧縮部f4及び補正
部f5間を接続する配線net1部f6とからなるものとす
る。
【0059】(トランザクション解析)図3は、ステッ
プST13のトランザクション解析(TA)において、
使用する集積回路f1の各部の動作タイミングを示すタ
イミングチャートである。ここでは、このタイミングチ
ャートに基づき、配線net1部f6中を移動する(流れ
る)データ量について説明する。図3のタイミングチャ
ートから、job1において圧縮部f4がメモリf3か
らデータを読み込む(read)時刻と、次のjob2にお
いて補正部f5がデータをメモリf3から読み込む(re
ad)時刻とが重なっていることがわかる。job2とj
ob3との間、job3とjob4との間においても同
様である。
【0060】図4(a)は、配線net1部f6において図
3のタイミングチャートに示すjobを行なう場合に発
生するトランザクション量を示す図である。配線net1部
f6は、メモリf3,圧縮部f4及び補正部f5の間を
接続しているために、図3に示す圧縮部f4と補正部f
5と間のデータ読み込みが重なる時刻に、大きなデータ
量を扱うことが可能な構成にしておく必要がなる。つま
り、配線net1部f6だけでは、64bitsのデータを
同時に扱うことができないことがわかる。
【0061】トランザクション解析では、このようなデ
ータ(トランザクション)の移動(流れ)に伴って資源
(リソース)が占有されていく状況を解析することがで
きる。上記の例でトランザクション解析を行なう対象と
なる資源はバスであるが、CPU f2, メモリ f
3, 圧縮部 f4、補正部 f5 各々を対象資源として
解析することも可能である。
【0062】(トランザクション解析用モデル)図5
は、従来から一般的に行なわれているトランザクション
解析用モデルを説明するための図である。まず、図5に
示すトランザクション解析モデルの内容について説明す
る。
【0063】mainMem t1は、トランザクション解析に
おいて扱われるリソースモデルを示す。 sourceJob動作
t2により、トランザクションを発生させるために発生
間隔と発生量を設定する。 getMem 動作t3により、リ
ソースモデルmainMem t1からリソースを確保する。 a
djust 動作t4により、補正処理に必要な時間を設定す
る。disk動作t5により、diskに書き込む時間を設定す
る。 relmem 動作t6により、確保されたリソースを開
放し、 sinkJob動作t7によって処理を終了する。この
ように、従来のトランザクション解析用モデルを利用す
ることにより、トランザクションの発生間隔,発生量や
処理時間を扱うことによって、対象となる資源が占有さ
れる状況を解析することができる。
【0064】次に、本発明のトランザクション解析用モ
デルの特徴的な内容について、圧縮部f4を例にとって
説明する。圧縮あるいは伸張等で扱われるトランザクシ
ョンは、処理するデータの性質(又は種類)に依存して
変化するのに対し、図5に示す従来のトランザクション
解析モデルにおける補正部f5のadjust動作t4のよう
な処理時間だけを表すモデルでは、処理するデータの性
質に依存して内容が変化するトランザクション解析用モ
デル(以下、「データ依存性のあるトランザクション解
析モデル」という)を表現することができない。
【0065】データ依存性のあるトランザクション解析
用モデルを組み立てるためには、トランザクションの変
化率と、その変化が起きる確率が必要である。図6は、
圧縮部f4のトランザクション解析用モデルを示す図で
ある。同図においては、トランザクションの変化率とし
てデータ圧縮率を示している。また、変化が起きる確率
を発生頻度(割合)とする。トランザクション解析時間
内で圧縮部が出力するデータの発生頻度を100%とし
た場合、データを全く圧縮しないデータ圧縮率0%のデ
ータを出力する頻度(割合)は5%であり、圧縮率20
%のデータを出力する頻度(割合)は10%であり、圧
縮率40のデータを出力する頻度(割合)は80%であ
り、圧縮率80%のデータを出力する頻度(割合)は5
%であるものとする。この頻度情報は、設計対象となる
回路の特性から把握される。
【0066】図7は、図6に示すトランザクション解析
用モデルを使用して、256bitsのデータを入力した時
の出力データのbits数と発生頻度とを整理して示す図で
ある。入力が256bitsであるとすれば、圧縮率0%の
時は256bitsの出力データを、圧縮率20%の時は2
04bitsの出力データを、圧縮率40%の時は153bi
tsの出力データを、圧縮率80%の時は51bitsの出力
データがそれぞれ得られる。各出力データの発生頻度
は、図6に定義されているように 5%,10%,80
%,5%であるので、最も頻繁に出力されるデータは1
53bitsの出力データである。また、5%の確率で25
6bitsのデータが出力される。即ち、主な処理だけを取
り扱うのであれば、153bitsの出力データまでを扱う
ことが可能な規模で十分であるが、5%の確率で発生す
る256bitsの出力データをも取り扱いうるためには、
構成を検討することが必要である。
【0067】このように、本実施形態のデータ依存性の
あるトランザクション解析モデルを用いることにより、
頻度とデータ量とを把握することができ、資源を有効に
利用するための最適な構成を設計することができる。
【0068】(トランザクション解析用正規分布モデ
ル)一方、上記圧縮部f4のトランザクション解析用モ
デルのように、トランザクションの変化率とその変化が
起きる確率とを明確に定義できない場合は、正規分布
(normal distribution )モデルを利用することも可能
である。正規分布は、多数のデータを扱う場合にもっと
も汎用的に利用される分布であり、分布形状は、平均値
を中心とする左右対称形の分布であるので、平均値,上
限値,下限値のうちのいずれか2値が定まると、全体の
分布形状は一意的に定まる。
【0069】図8(a),(b)は、順に、圧縮部f4
の正規分布モデルとこの正規分布モデルを利用した場合
のトランザクション解析用モデルとを示す図である。図
8(a)に示すように、正規分布モデルは、平均値をav
erage とし、標準偏差をσとした場合、average までの
累積発生頻度(確率)が50%、average +σまでの累
積発生頻度(確率)が84(2%、average +2σまで
の累積発生頻度(確率)が97.7%、average +3σ
までの累積発生頻度(確率)が99.9%と定義されて
いる。したがって、上限の圧縮率が80%、下限が0%
であれば、これらから、平均値=(80+0)/2=4
0 と求めることができる。また、上限圧縮率80%と
平均値40%のみ示されている場合は、40−(80−
40)=0 と下限値を求めることができる。同様に、
下限圧縮率と平均値が示されている場合には、上限圧縮
率を求めることができる。図8(b)に示すように、正
規分布モデルを用いると、256bitsの入力デ−タの圧
縮率と累積発生頻度とを求めることができる。上限をav
erage+3σに対応させ、下限をaverage−3σに対応さ
せている。また、σ={(average +3σ)−average
}/3 からσ=13.3 を求め、average +σ、ave
rage +2σを求めている。
【0070】(トランザクション解析用モデル)また、
実際のアプリケ−ション結果から図6に示すようなデー
タ依存性のあるトランザクション解析用モデルを定義す
ることによって、高速かつ高精度の解析を実現すること
ができる。
【0071】(トランザクションベ−ス・フロアプラ
ン)次に、ステップST14におけるトランザクション
ベ−ス・フロアプラン(TF)の処理内容について説明
する。
【0072】図2(a)に示すステップST12におけ
るア−キテクチャ・フロアプラン(AF)に対して、図
4(a)に示す配線net1部f6の解析結果から、圧縮部
f4と補正部f5のメモリアクセス処理が重なる時間に
64bitsのトランザクション量を処理する配線幅が必要
になることがわかる。
【0073】そこで、この処理を実現するための集積回
路f’の構成を、ステップST14のトランザクション
ベ−ス・フロアプラン(TF)において、図2(b)に
示すように表示する。この構成の特徴は、図2(a)に
おける配線net1部f6の代わりに配線幅の情報も含んだ
配線net1' 部f6'を有する点である。そして、圧縮部f
4、補正部f5から配線net1' 部f6'の基幹に至るまで
の経路は32のトランザクション量を処理する配線幅で
ある。しかし、ある限られた期間だけ多く発生するトラ
ンザクションのために、基幹となる配線部分まで大きく
設計することは無駄である。
【0074】そこで、図1に示すステップST14’に
おける判断で最適化されていないと判断したときには、
図2(c)に示すように、CPUf2,メモリf3,圧
縮部f4及び補正部f5を接続する配線net1’部f6’
とは別に、補正部f5とメモリf3を接続する配線net2
部f7を有する集積回路f1”を表示して、再度、ステ
ップST13のトランザクション解析(TA)を行う。
図4(b)は、図2(c)に示す集積回路f1”を行な
ったトランザクション解析の結果を示す図である。同図
に示すように、配線net1’部f6'と配線net2部f7とで
処理が行なわれるので、不具合はないと考えられる。そ
して、この解析結果をステップST14のトランザクシ
ョンベース・フロアプランに反映させて、図2(c)に
示す集積回路f1”の構成を採用して、配線net1’部f
6',配線net2部f7の配線幅を決定する。
【0075】その場合、配線net2部f7の長さを考慮せ
ずにメモリf3と補正部f5とを接続すると、図2
(d)に示す集積回路f1''' のような構成になるおそ
れもあり得る。そこで、既知情報であるCPUf2の面
積、トランザクション解析で予測できるメモリf3の面
積、それらの配置関係などに基づいて、ラフな配線長情
報を配線時の目安にすることが好ましい。
【0076】(面積推定)ステップST15の面積推定
(CE)の処理は、以下に説明する機能面積推定モデル
Cm1と接続面積推定モデルCn1とを用いて行う。
【0077】−機能面積推定モデル− 図9は、機能面積面積推定モデルCm1の構成を示す図で
ある。同図に示すように、機能面積推定モデルCm1は、
面積推定データベースCm2と、面積推定式Cm3と、面積
補正係数Cm4とがを備えている。面積推定デ−タベ−ス
Cm2には、既存の機能x毎にトランザクション量Trans
(x),動作周波数Freq(x),サイクル数Cycle
(x),面積Area(x)が登録されている。面積を算出
したい回路に対しては、この面積推定デ−タベ−スCm2
に登録されている機能x,トランザクション量Trans
(x),動作周波数Freq(x),サイクル数Cycle
(x)に対応する面積Area(x)を参照する。例えば、
圧縮−Aの場合、Trans(圧縮−A)=256,Freq
(圧縮−A)=50,Cycle(圧縮−A)=10であれ
ば、Area(圧縮−A)=100である。但し、この面積
推定デ−タベ−スCm2だけでは、Trans(圧縮−A)=
128としたとき(A方式)の圧縮機能は、求めること
はできない。
【0078】そこで、面積推定デ−タベ−スCm2を補間
するための、面積推定式Cm3を定義する。面積推定式C
m3においては、求めたい面積をτとし、面積推定デ−タ
ベ−スCm2に存在しないトランザクション量α、動作周
波数β、サイクル数γと、面積推定デ−タベ−スCm2が
基本とするトランザクション量Trans(x),動作周波
数Freq(x),サイクル数Cycle(x)とから求める。
また、k(x)は補正係数であり、面積補正係数Cm4か
ら求める。
【0079】以上のように、これらの面積推定デ−タベ
−スCm2、面積推定式Cm3、面積補正係数Cm4により面
積推定モデルCm1を構成しておく。
【0080】図10は、面積推定モデルCm1を利用して
面積推定を行なった結果、得られた面積を示す図であ
る。トランザクション量128、動作周波数50、サイ
クル数1の場合、(128/128)×(50/50)
×(1/1)×1= 1となる。また、トランザクショ
ン量256、動作周波数100、サイクル数2の場合、
(256/128)×(100/50)×(1/2)×
1= 2となる。
【0081】このように、より下位の工程で求めた面積
値と面積推定モデルCm1で推定した面積値とが互いに異
なる場合、面積補正係数Cm4を用いて補正することがで
きる。この補正係数はトランザクション量と算出される
面積の比率から求める。
【0082】−接続面積推定− 図11は、接続面積推定を行なうための接続面積推定モ
デルCn1の構成を示す図である。同図に示すように、接
続面積推定モデルCn1は、接続面積推定デ−タベ−スC
n2と、接続面積推定式Cn3とによって構成されている。
接続面積推定デ−タベ−スCn2には、プロセスy毎のレ
イアウト配線幅ww(y)と、配線ピッチwp(y)と
が登録されており、これらを加算したww(y)+wp
(y)の値を、ステップST14のトランザクションベ
−ス・フロアプラン(TF)での接続ビットサイズBitS
ize に乗じて配線幅を推定し、さらに、この配線幅{Bi
tSize ×(ww(y)+wp(y))}に配線長WireLe
ngthを乗じて接続面積εを推定する。
【0083】(面積ベ−スフロアプラン)次に、ステッ
プST16の面積ベ−スフロアプラン(CF)における
処理について説明する。このステップの処理において
は、ステップST15の面積推定(CE)の処理で求め
た機能モジュ−ル面積及び接続面積を、フロアプランに
反映させる。図2(e)は、ステップST16の面積ベ
−スフロアプラン(CF)の処理において設計されるレ
イアウトを示す図である。また、図2(f)は、ステッ
プST17の面積最適化(CO)の処理を行った結果得
られるレイアウトを示す図である。そして、ステップS
T18で、図2(f)に示すレイアウトの面積が面積仕
様を満足しているかどうかを確認する。
【0084】(消費電力推定)次に、ステップST19
の消費電力推定で用いる消費電力推定モデルについて説
明する。
【0085】−消費電力推定モデル1− 図12は、トランザクション解析結果を用いて、各機能
の消費電力を推定する消費電力推定モデルp1の構成を
示す図である。同図に示すように、消費電力推定モデル
p1は、消費電力推定デ−タベ−スp2と消費電力推定
式p3とによって構成されている。消費電力推定デ−タ
ベ−スp2には、機能x毎にトランザクション当りのエ
ネルギ−Energy(x)と補正係数m(x)とが登録され
ている。補正係数m(x)は、既に実測されている消費
電力値から求める。実測値がない場合は1とする。消費
電力推定式p3では、求めたい消費電力をPとし、消費
電力Pを消費電力推定デ−タベ−スp2に登録されてい
るトランザクション当りのエネルギ−Energy(x)と、
補正係数m(x)と、所望のトランザクション量αと、
所望の動作周波数βとトランザクション反転化率npと
の積として求める。トランザクション反転化率npは、
現在のトランザクションの時間的に1つ前のトランザク
ションからの変化率を示す。
【0086】図12に示す消費電力推定デ−タモデル p
1に登録されている乗算器を使用して消費電力推定した
例について説明する。トランザクション量が32で、動
作周波数50毎に処理されるものとする。一方、消費電
力推定デ−タベ−スp2から、トランザクションあたり
のエネルギ−は0.3で、補正係数0.8であることが
わかっている。トランザクション反転化率npは、時間
的に1つ前のトランザクションとの変化を示し、トラン
ザクション量32であることから、3の変化があったも
のとするとnp(n→n+1)=0.09となる。次
に、10の変化があるとするとnp(n+1→n+2)
=0.31であり、これらの平均はnp=0.20とな
る。以上により、この例では、所望の消費電力Pを、 P=0.8×0.2×32×50×0.3=76.8 のように求めることができる。
【0087】その後、ステップST20の消費電力確認
ステップでは、ステップST19で求めた消費電力の確
認を行う。
【0088】そして、ステップST20における確認結
果から、ステップST21で低電力化のために並列化で
対応するか否かを確認し、ステップST21で並列化設
計(PD)の処理を行なう。並列化を行なった場合、ト
ランザクションは分割されるので、再度トランザクショ
ン解析を行なうことなく、並列化した機能部品に対して
トランザクションを分割する。
【0089】(電源配線・フロアプラン)ステップST
23で、ステップST20の消費電力解析結果を、反映
したフロアプランを行う。電力消費が多い部分に対し
て、電源配線本数や、電源配線面積を考慮した電源配線
設計を行う。
【0090】(モデル改善)図13は、ステップST1
5の面積推定処理、ステップST19の消費電力推定処
理で求めた面積及び消費電力の改善方法を説明するため
の図である。同図において、機能Aの消費電力p21,
機能Bの消費電力p22,機能Cの消費電力p23の推
定結果が3,10,5(いずれも任意単位)である。最
初に、機能Aの回路を設計によって具体化して、その解
析結果が4であった場合の補正係数は1.3である。そ
こで、機能B,Cがまだ具体化されていない場合、機能
B,Cの推定結果に対しても、1.3の補正係数を適用
し、推定値の補正を行なう。その結果、機能Bの消費電
力は6.5(任意単位)、機能Cは13(任意単位)と
なり、機能B,Cを具体的に設計しなくても、推定結果
の補正を行なうことができる。
【0091】(第2の実施形態)次に、第2の実施形態
においては、上記第1の実施形態の消費電力推定モデル
の生成方法について説明する。本実施形態においては、
ハードウエアの機能として上位レベルの設計データが用
意されている場合の上記図1のステップST19におけ
る消費電力推定モデルの生成方法について説明する。
【0092】図14は、本実施形態における消費電力推
定モデルを作成する流れを示すフローチャートである。
【0093】ステップST30で、あらかじめ用意され
ている設計データDD1と、機能シミュレーション用の
テストベンチ,設計制約,テクノロジデータとを入力
し、ステップST31で、設計データDD1の構文解析
を行なってコントロール・データ・フロー・グラフ(C
DFG)を生成する。
【0094】図15(a),(b),(c)は、順に、
設計データDD1の例であるプログラム,それから生成
されるコントロール・データ・フロー・グラフ,及びこ
れを具体化した回路を示す図である。まず、図15
(a)のプログラムの構文解析を行なうことにより、図
15(b)に示すコントロール・データ・フロー・グラ
フ(CDFG−1)が生成される。この処理は、単純な
処理である。図15(b)に示すように、コントロール
・データ・フロー・グラフ(CDFG−1)は、cond1
0,cond20,cond30及びcond40により構成されて
いる。図15(c)は、CDFG−1をハードウエアで
実現した場合の構造を示すブロック回路図である。同図
に示すように、排他的論理和演算を行なう要素p30
と、ネットn31,n32を介してそれぞれ入力される
入力データin0とin1との加算処理を行なう要素p31
と、ネットn33,n34を介して入力される入力デー
タin2,in3の加算処理を行なう要素p32と、ネット
n36を介して入力される入力データin4と、ネットn
35を介して入力されるタスクp32の出力との加算処
理を行なう要素p33と、タスクp30,p31,p3
3の出力のうちいずれか1つを選択して出力する要素p
34(マルチプレクサ)とによって図15(a)に示す
プログラムを実行するためのハードウエアが構成され
る。
【0095】次に、図14に示すフローチャート中のス
テップST32において、図15(b)に示すコントロ
ール・データ・フロー・グラフCDFG−1に対して、
演算子間に変数“t(=in0+in1)”を挿入する2項
演算展開処理を行なう。図16(a),(b),(c)
は、順に、上述のプログラムに対して2項演算展開処理
を行なった後のプログラム,それから生成されるコント
ロール・データ・フロー・グラフ,及びこれを具体化し
た回路を示す図である。このとき、図15(b)に示す
コントロール・データ・フロー・グラフCDFG−1に
2項演算展開処理を施すことにより、図16(b)に示
すコントロール・データ・フロー・グラフCDFG−2
が得られる。図16(b)に示すように、2項演算展開
処理により、コントロール・データ・フロー・グラフC
DFG−1のcond30は、コントロール・データ・フロ
ー・グラフCDFG−2のcond31に変換される。そし
て、図16(c)に示すように、ハードウエア上では、
図15(c)に示す構成に加えて、ネットn35中に変
数“t”を定義するための要素p37が挿入される。
【0096】次に、ステップST35で、設計制約に基
づいてコントロール・データ・フロー・グラフCDFG
−2の最適化を行なう。その際、設計制約がタイミング
重視のときには、コントロール・データ・フロー・グラ
フCDFG−2で挿入した変数“t”、つまり、図16
(c)に示す要素p37をレジスタとして構成する(ス
ケジューリング)。レジスタとして要素p37を構成し
ない場合には、配線として実現する。また、設計制約が
面積重視の場合には、図18に示すように、図16
(c)に示す要素p31,p32の代わりに、これらの
2つの要素p31,p32を共有化した加算要素p42
と、そのための選択要素p40,p41とを配置する。
【0097】以上のように、ステップST35におい
て、設計制約に従ってスケジューリングと共有化とを繰
り返すことにより、コントロール・データ・フロー・グ
ラフCDFGの最適化処理を行なって、ステップST3
6に示すアーキテクチャ推定により各要素の構成を決定
する。つまり、レジスタ数,演算器数,MUX(マルチ
プレクサ)数,配線数などを推定する。
【0098】次に、図14のフロー中のステップST3
3において、テストベンチとコントロール・データ・フ
ロー・グラフCDFG−2とステップST36における
アーキテクチャ推定により決定された各要素の構成とを
用いて、機能シミュレーションを実行し、設計データを
構成する各要素のトグル情報とビット幅情報とを抽出す
る。このとき、抽出されたビット幅情報から図16
(c)に示すハードウエア中の各要素の大きさを決定す
る。ビット幅情報として、バス構造になっているネット
の最大動作幅を各ネットのトグル情報から抽出する。図
17は、図16(c)の各ネットの最大動作幅,構成要
素を表にして示す図である。
【0099】次に、各ネットが接続する要素の大きさを
決定する。最大動作幅が8ビットであるネットn31,
n32に接続される要素p31は、8ビットの入力を満
足する加算要素である必要があり、最大動作幅が6であ
るネットn33,n34に接続される要素p32は、6
ビットの入力を満足する加算要素である必要がある。ま
た、最大動作幅が7であるネットn35に接続される要
素p37は、7ビットの入力を満足する加算要素である
必要がある。さらに、最大動作幅が8ビットであるネッ
トn36に接続される要素p34は、8ビットの入力を
満足する加算要素である必要がある。以上のようにし
て、ハードウエアを決定する。
【0100】次に、ステップST38で、ステップST
36で推定したアーキテクチャ中の各要素にステップS
T37で抽出したトグル情報を割り当てることにより、
消費電力解析を行なって、ステップST39で、解析結
果として消費電力を出力する。
【0101】図19は、ステップST33における機能
シミュレーションにおいて得られた図16(c)中の各
要素p31〜34のトグル数の設計データの例を示す図
である。また、図20は、図16(c)中の各要素の大
きさ(ビット)と、1トグルあたりに消費するエネルギ
ーとを表にして格納するテクノロジデータの例を示す図
である。
【0102】上記図19,図20に基づいて、下記式 P=(10×10+20×5+10×15+10×1
0)/T=450/T が得られる。ただし、Tは解析時間を示す。
【0103】また、図12における消費電力推定モデル
p1の消費電力推定データベースp2中の消費エネルギ
ーEnergy(x)は、下記式 Energy(x)=(10+10+20×5+10×15+
10×10)/(10+20+10+10)=9 のように算出される。
【0104】以上のように、本実施形態では、ハードウ
エアの機能として上位レベルの設計データが用意されて
いる場合に、これを利用して、設計制約に基づいて下位
レベルの構造を推定し、さらにこれを利用して消費電力
の推定を行なうことにより、より正確な消費電力を推定
を行なうことができる。
【0105】
【発明の効果】本発明によると、トランザクションが消
費電力を反映している点に着目し、トランザクション解
析を統計分布から行なう設計方法や、トランザクション
解析を利用して面積フロアプラン,消費電力推定などを
行なうようにしたので、設計効率の向上を図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による,設計の上流側でトランザクショ
ンを利用して低消費電力型の集積回路を設計するための
基本的な設計手順を示すフローチャート図である。
【図2】(a)〜(d)は、各設計工程における各フロ
アプランを示す図である。
【図3】トランザクション解析において、使用する集積
回路の各部の動作タイミングを示すタイミングチャート
図である。
【図4】(a),(b)は、あるjobを行なう場合に
おける配線のトランザクション量の例を示す図である。
【図5】従来から一般的に行なわれているトランザクシ
ョン解析用モデルを説明するための図である。
【図6】圧縮部のトランザクション解析用モデルを示す
図である。
【図7】圧縮部のトランザクション解析用モデルを使用
して、256bitsのデータを入力した時の出力データの
bits数と発生頻度とを整理して示す図である。
【図8】(a),(b)は、順に、圧縮部の正規分布モ
デルとこの正規分布モデルを利用した場合のトランザク
ション解析用モデルとを示す図である。
【図9】機能面積推定モデルの構成を示す図である。
【図10】面積推定モデルを利用して面積推定を行なっ
た結果、得られた面積を示す図である。
【図11】接続面積推定を行なうための接続面積推定モ
デルの構成を示す図である。
【図12】トランザクション解析結果を用いて、各機能
の消費電力を推定する消費電力推定モデルの構成を示す
図である。
【図13】面積推定処理、消費電力推定処理で求めた面
積及び消費電力の改善方法を説明するための図である。
【図14】第2の実施形態における消費電力推定モデル
を作成する流れを示すフローチャート図である。
【図15】(a),(b),(c)は、順に、プログラ
ム,それから生成されるコントロール・データ・フロー
・グラフ,及びこれを具体化した回路を示す図である。
【図16】(a),(b),(c)は、順に、プログラ
ムに対して2項演算展開処理を行なった後のプログラ
ム,それから生成されるコントロール・データ・フロー
・グラフ,及びこれを具体化した回路を示す図である。
【図17】図16(c)の各ネットの最大動作幅,構成
要素を表にして示す図である。
【図18】図16(c)に示す2つの要素を共有化した
ときの構成を示す図である。
【図19】機能シミュレーションにおいて得られた図1
6(c)中の各要素のトグル数の設計データの例を示す
図である。
【図20】図16(c)中の各要素の大きさ(ビット)
と、1トグルあたりに消費するエネルギーとを表にして
格納するテクノロジデータの例を示す図である。
【符号の説明】
ST11 ア−キテクチャ設計(AD)ステップ ST12 ア−キテクチャ・フロアプラン(A
F)ステップ ST13 トランザクション解析(TA)ステッ
プ ST14 トランザクションベ−ス・フロアプラ
ン(TF)ステップ ST15 面積推定(CE)ステップ ST16 面積ベ−ス・フロアプラン(CF)ス
テップ ST17 面積最適化(CO)ステップ ST18 面積確認(CR)ステップ ST19 消費電力推定(PE)ステップ ST20 消費電力確認(PR)ステップ ST21 処理の並列化確認(DR)ステップ ST22 並列化設計(PD)ステップ ST23 電源配線・フロアプラン(PF)ステ
ップ ST24 面積確認(PR)ステップ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 27/04 H01L 21/82 C 21/822 27/04 F (72)発明者 小川 修 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5B046 AA08 BA04 JA07 KA05 5F038 CA05 CA20 CD13 DF04 DF05 DF08 EZ09 EZ10 EZ20 5F064 BB09 BB12 DD07 DD50 EE08 EE09 EE10 EE15 EE52 HH06 HH08 HH09

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 設計対象となる集積回路のトランザクシ
    ョン量を事象として統計分布であらわして格納するデー
    タベースを備えたトランザクション解析用モデルを利用
    して、トランザクション解析を行なうことを特徴とする
    集積回路の設計方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の集積回路の設計方法にお
    いて、 上記トランザクション解析モデルは、上記統計分布に基
    づき、複数のトランザクション量と発生頻度とを選択す
    るものであることを特徴とする集積回路の設計方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の集積回路の設計方
    法において、 上記トランザクション解析モデルのデータベースは、上
    記統計分布として正規分布を格納していることを特徴と
    する集積回路の設計方法。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のうちいずれか1つに記載
    の集積回路の設計方法において、 上記トランザクション解析は、アプリケーションを実行
    し、統計分布を抽出することによって行なわれることを
    特徴とする集積回路の設計方法。
  5. 【請求項5】 設計対象となる集積回路のハードウエア
    の機能毎に、トランザクション量と、処理サイクル数
    と、動作周波数と、面積とを格納したハードウエアの面
    積推定データベースを備えたハードウエアの面積推定モ
    デルを利用して、ハードウエアの面積を最適化すること
    を特徴とする集積回路の設計方法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の集積回路の設計方法にお
    いて、 上記ハードウエアの面積推定データベースは、ハードウ
    エアの機能毎に、基本トランザクション量と、基本処理
    サイクル数と、基本動作周波数と、基本面積とを格納し
    ており、 上記ハードウエアの面積推定モデルは、上記基本トラン
    ザクション量,上記基本処理サイクル数,上記基本動作
    周波数及び上記基本面積と、所望トランザクション量,
    所望処理サイクル数及び所望動作周波数から面積を算出
    する面積算出式をさらに備えていることを特徴とする集
    積回路の設計方法。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の集積回路の設計方法にお
    いて、 上記ハードウエアの面積推定モデルは、上記所望トラン
    ザクション量と上記算出された面積とから求められる,
    上記面積算出式を補正するための補正係数をさらに備え
    ていることを特徴とする集積回路の設計方法。
  8. 【請求項8】 設計対象の集積回路のハードウエア機能
    毎のトランザクション当りのエネルギーと補正係数とを
    格納する消費電力推定データベースと、 上記消費電力推定データベースのエネルギー及び補正係
    数と、所望トランザクション量と、所望動作周波数と、
    トランザクション反転化率とから消費電力を算出する消
    費電力算出式とを備えたハードウエアの消費電力推定モ
    デルを利用して、消費電力解析を行なうことを特徴とす
    る集積回路の設計方法。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の集積回路の設計方法にお
    いて、 上記ハードウエアの消費電力推定モデルにおける上記ト
    ランザクション反転化率は、上記所望トランザクション
    量を有するトランザクションが時間的に1つ前のトラン
    ザクションから変化した割合を示すものであることを特
    徴とする集積回路の設計方法。
  10. 【請求項10】 請求項8記載の集積回路の設計方法に
    おいて、 上記ハードウエアの消費電力推定モデルは、実測値との
    比率から求められる,上記消費電力算出式を補正するた
    めの補正係数をさらに備えていることを特徴とする集積
    回路の設計方法。
  11. 【請求項11】 請求項8〜10のうちいずれか1つに
    記載の集積回路の設計方法において、 上記消費電力の推定が行なわれたモジュールのうち実測
    が終了したモジュールの消費電力の推定結果と実測結果
    の比を、実測が終了していない他のモジュールの推定消
    費電力に乗じて、推定結果を修正することを特徴とする
    集積回路の設計方法。
  12. 【請求項12】 ハードウエアにより構成される機能モ
    ジュール及び上記機能モジュールの接続を確定するため
    のアーキテクチャを設計するステップ(a)と、 上記機能モジュール及び上記接続に対してトランザクシ
    ョン解析を行なうステップ(b)と、 上記トランザクション解析から得られたハードウエアの
    構成をフロアプランするステップ(c)と、 上記ステップ(a)〜(c)を繰り返して、ハードウエ
    ア構成の最適解を決定するステップ(d)とを含む集積
    回路の設計方法。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の集積回路の設計方法
    において、 上記ステップ(c)においては、上記フロアプランとし
    て上記機能モジュールの相対的な位置情報をもたせるこ
    とを特徴とする集積回路の設計方法。
  14. 【請求項14】 集積回路のアーキテクチャ中のハード
    ウエアにより構成される機能モジュール及び上記機能モ
    ジュールの接続に対してトランザクション解析を行なう
    ステップ(a)と、 上記トランザクション解析の結果に基づいて上記機能モ
    ジュールの面積及び上記接続のために必要な面積を算出
    するステップ(b)と、 上記機能モジュールの面積及び上記接続のために必要な
    面積に基づきフロアプランを行なうステップ(c)と、 上記フロアプランで生成された回路の面積を縮小する方
    向に最適化するステップ(d)と、 上記ステップ(a)〜(d)を繰り返した後、ハードウ
    エア構成と面積の最適解を決定するステップ(e)とを
    含む集積回路の設計方法。
  15. 【請求項15】 請求項14記載の集積回路の設計方法
    において、 上記ステップ(c)における接続のために必要な面積の
    算出は、上記機能モジュール間の接続部分のトランザク
    ション解析の結果に基づいて適切なビットサイズを求め
    た後、上記ビットサイズに対してレイアウト設計時のレ
    イアウト配線幅及びレイアウト間隔サイズを求める処理
    を含むことを特徴とする集積回路の設計方法。
  16. 【請求項16】 集積回路のアーキテクチャ中のハード
    ウエアにより構成される機能モジュール及び上記機能モ
    ジュールの接続に対してトランザクション解析を行なう
    ステップ(a)と、 上記トランザクション解析の結果に基づいて上記機能モ
    ジュールの面積及び上記接続の面積を算出するステップ
    (b)と、 上記機能モジュール毎の消費電力を算出するステップ
    (c)と、 上記接続の面積と接続のための配線の単位面積あたりの
    容量とから配線容量を算出し、この配線容量と上記接続
    のトランザクション数とからモジュール間の接続による
    消費電力を算出するステップ(d)と、 上記ステップ(c)及び(d)の算出結果に基づいて、
    集積回路全体の消費電力を算出するステップ(e)と、 上記ステップ(a)〜(e)を繰り返した後に、ハード
    ウエア構成と面積及び消費電力の最適解を決定するステ
    ップ(f)とを含む集積回路の設計方法。
  17. 【請求項17】 請求項16記載の集積回路の設計方法
    において、 上記ステップ(e)の後、上記ステップ(e)で算出さ
    れた消費電力が所望の消費電力値内に収まるか否かを判
    断するステップ(g)と、 上記ステップ(g)で、上記算出された消費電力が所望
    の消費電力値内に収まらないときには、低電力化のため
    の機能モジュールの並列化が可能か否かを判断するステ
    ップ(h)とをさらに含み、 上記ステップ(h)の判断で、機能モジュールの並列化
    が可能なときには機能モジュールの並列化を行なった
    後、機能モジュールの並列化が不能なときにはそのまま
    でステップ(a)に戻ることを特徴とする集積回路の設
    計方法。
  18. 【請求項18】 請求項16又は17記載の集積回路の
    設計方法において、 上記ステップ(f)の後、電源配線の設計を行なうステ
    ップをさらに含み、ハードウエア構成と面積及び消費電
    力の最適解を決定することを特徴とする集積回路の設計
    方法。
  19. 【請求項19】 請求項16記載の集積回路の設計方法
    において、 上記ステップ(e)は、 上位レベルの設計データと、設計制約とに基づいて、下
    位レベルの設計構造を推定するサブステップ(e1)
    と、 上記下位レベルの設計データに対して、機能シミュレー
    ションを行なうサブステップ(e2)と、 上記機能シミュレーションから抽出された上記動作情報
    と下位レベルの設計構造とから消費電力を推定するサブ
    ステップ(e3)とを含むことを特徴とする集積回路の
    設計方法。
  20. 【請求項20】 請求項19記載の集積回路の設計方法
    において、 上記サブステップ(e1)の後、上記サブステップ(e
    3)の前に、上記動作情報から上記下位レベルの設計デ
    ータ構造を構成する要素及び接続のための配線幅を決定
    するステップをさらに含み、 上記ステップ(e3)では、上記下位レベルの設計デー
    タ構造を構成する要素及び接続のための配線幅をも考慮
    して、消費電力を推定することを特徴とする集積回路の
    設計方法。
  21. 【請求項21】 上位レベルの設計データに対して、機
    能シミュレーションを行なうステップ(a)と、 上記上記レベルの設計データと、上記機能シミュレーシ
    ョンから抽出された動作情報と、設計制約とに基づい
    て、下位レベルの設計構造を推定するステップ(b)
    と、 上記動作情報と上記下位レベルの設計構造とから消費電
    力を推定するステップ(c)とを含む集積回路の設計方
    法。
  22. 【請求項22】 請求項21記載の集積回路の設計方法
    において、 上記上位レベルは、コントロール・データ・フロー・グ
    ラフであり、 上記下位レベルは、RTLレベル(レジスタ,トランス
    ファレベル)であることを特徴とする集積回路の設計方
    法。
  23. 【請求項23】 請求項21記載の集積回路の設計方法
    において、 上記ステップ(a)の後、上記ステップ(c)の前に、
    上記動作情報から上記下位レベルの設計データ構造を構
    成する要素及び接続のための配線幅を決定するステップ
    (k)をさらに含み、 上記ステップ(c)では、上記下位レベルの設計データ
    構造を構成する要素及び接続のための配線幅をも考慮し
    て、消費電力を推定することを特徴とする集積回路の設
    計方法。
  24. 【請求項24】 請求項23記載の集積回路の設計方法
    において、 上記ステップ(k)では、上記下位レベルの設計データ
    構造を構成する要素として、レジスタ数,演算器数,選
    択器数及び配線数を決定することを特徴とする集積回路
    の設計方法。
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